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れれすみい
7 years ago
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4 江戸時代の日本における医療は多くの場合今日まで継承されている医学文献に基づいて推定されているしかしながら文献から正確な実態をつかむことは難しく文献に記された漢方処方が実際に使われたか否かはわからないことも多いそれらを補完する上で薬箱から得られる情報は有意義である薬箱に詰められている薬物 ( 生薬 ) がわかればその薬箱を使っていた医師がどのような処方を使っていたかをある程度把握でき彼が医学上どのような流派に所属していたかなどについても推定できるまた残っている生薬を詳しく調べれば各々の生薬が当時どのような植物のどの部分 ( 根茎花葉果実種子木の皮など ) を使っていたかを知ることができるそしてそれらが国内に産するものであったか輸入品であったかなどもわかるさらに江戸時代の生薬と現代の生薬とが同じか否か言い換えれば同じ植物を使っているかどうかの検討もできよう現段階では厳密な検討を加えていない生薬もあり最終的な結論を出すまでには至っていないしかしながら村上家の薬箱の概略をある程度は把握できたと思うので中間報告としてまとめておきたい

7 2-2 薬箱の中の薬袋の数と大きさ写真薬箱の外観写真薬袋の性状 2-4 薬袋に記された一字薬名

8 写真 3 写真 5 写真 4 写真 6 写真 7

9 2-5 薬袋に記されたアルファベット 3-1 一字薬名の同定 3-2 薬箱の 1 段目 (a) に収納されていた薬物

10 写真 8 写真 10 写真 9 芷芷写真 11

11 芩芩芩芩

12 写真 15 写真 17 写真 16 写真 18

13 写真 19 写真 21 写真 20 写真 22 10

14 写真 24 写真 23 写真 25 11

15 写真 26 写真 28 写真 27 写真 29 1

16 3-3 薬箱の 2 段目 (d) に収納されていた薬物写真 30 写真 32 写真 31 1

17 写真 33 写真 35 軺写真 34 写真 36 軺軺 1

18 写真 39 写真 37 藿藿写真 40 写真 38 1

19 1 写真 43 写真 41 写真 42

20 写真 44 写真 46 写真 45 栝栝栝写真 47 1

21 写真 48 写真 49 写真 50 1

22 写真 51 写真薬箱の 3 段目 (c) に収納されていた薬物写真 54 写真 52 1

23 写真 55 写真 57 写真 56 写真 58 0

24 筎写真 59 堍写真 61 筎筎写真 60 堍堍堍写真 62 1

25 写真 64 写真 63 写真 65

26 玫写真 66 玫写真 68 写真 67 玫玫写真 69

27 写真 72 写真 70 写真 71 写真 73

28 写真薬箱の 4 段目 (D) に収納されていた薬物写真 74 写真 76

29 写真 77 写真 79 写真 78 写真 80

30 写真 83 写真 81 写真 82 写真 84

31 写真 85 写真 87 写真 88 写真 86

32 写真 89 写真 91 写真 90

33 写真 92 写真 94 臝写真 93 臝栝栝芣芣写真 95 0

34 写真 96 写真 97 写真 99 写真 100 写真 98 1

35 写真 101 写真 103 写真 102 写真 104

36 写真薬箱の 5 段目に収納されていた薬物写真 107 写真 106

37 扑写真 108 扑扑写真 109 扑写真 110

38 写真 111 写真 113 写真 112 写真 114

39 写真 115 写真 117 写真 118 写真 116

40 写真 119 写真 121 写真 120 卬卬

41 写真 122 写真 124 写真 123 写真 125 殭

42 写真 126 写真 129 殭写真 127 写真 130 写真 128

43 写真 131 写真 133 写真 134 写真 132 蔯蔯 0

44 写真 135 写真 137 写真 136 写真 138 1

45 写真 139 写真 141 写真 140 写真 142

46 写真 143 写真 145 写真 146 写真 144

47 蘡写真 147 写真 149 蘡蘡蘡写真 150 写真 148

48 写真 151 写真 153 写真 152 写真 154

49 写真 156 写真 157 写真 155

50 写真 159 写真 160 写真 158

51 写真 161 写真 164 写真 162 写真 163

52 写真 165 写真 167 写真 166 写真 168

53 写真 169 写真 171 写真 170 写真 172 0

54 薏写真 175 写真 173 薏薏薏写真 174 写真 176 1

55 写真 178 写真 177 写真 179

56 蔲 4-1 薬箱の中の蘭方薬 4-2 薬箱の中の和漢薬

57 4-3 村上家の薬箱の位置づけ

64 村上家の薬箱中の薬袋には生薬の名称を一字で表記するいわゆる一字薬名が記されている本稿では一字薬名について概説するとともに村上家の薬箱中の一字薬名について検討を加えた

65 堍

73 蘼 0

74 図 1 日本流らんびきの絵図福沢諭吉訓蒙窮理図解より 1

75 図 2 寛文 12 年の蒸留装置 ( 蘭方秘訣より ) 13 図 3 陰陽既濟爐 ( 蘭療方より ) 15 72

76 図 4 蘭科内外三方法典より図 5 千野良岱和蘭製剤より 73

77 図 6 蒸留器の発達史 (Needham より 19 )

78 図 7 ランビキと焜炉 ( 村上医家史料館蔵 )

79 図を物語っている保存状態及び作り方から見て江戸末期か明治頃に製造された可能性が高いと思われるこの焜炉は容器の加熱を念頭に製造された村上玄水のランビキ図興味深いことに村上医家の７代目家督村上玄水天明元年天保14年が考案したランビキの絵図が残っている兵学医学天文学地理学など様々な分野に力を注いでいた玄水は草稿という写本に円筒状の図を描きとめた23 図8 焜炉の前面図9 焜炉の火皿図10 村上玄水の草稿に見られるランビキ 76

80 図 11 村上家の家紋と装飾図 12 冬至と夏至の地球と太陽を示す玄水のスケッチ

82 ranbiki

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本文組版.indd 江戸時代の日本における医療は多くの場合今日まで継承されている医学文献に基づいて推定されているしかしながら文献から正確な実態をつかむことは難しく文献に記された漢方処方が実際に使われたか否かはわからないことも多いそれらを補完する上で薬箱から得られる情報