インドネシアにおけるPSCスキームの改革

Size: px
Start display at page:

Download "インドネシアにおけるPSCスキームの改革"

Transcription

1 2017/12/25 調査部エネルギー資源調査課 加藤望 インドネシアにおける PSC スキームの改革 インドネシアは東南アジア諸国中 一般的な投資先として政治 経済的に比較的 安定度の高い国と考えられてきた しかし 近年は油価の低迷 石油 天然ガス 田の枯渇化に伴う生産量の低下傾向 それによる国内供給優先策 国内の制 度上の問題 資源ナショナリズムならびに生産物分与契約 (PSC) の諸手続きの 煩雑化および遅延等により海外からの投資を妨げていると言われている 2014 年秋に就任した Joko Widodo 大統領の下 諸手続きの遅延対策等制度 上の問題の改善および政策に関する見通しの公表に取り組んできており一定の 効果は見られる エネルギー鉱物資源省は 2017 年 1 月に 手続きが煩瑣で複雑化してきたと問 題視されてきた PSC におけるコスト回収スキーム (Cost Recovery Scheme) を 海外からの投資を呼び込む目的で総収入配分方式 (Gross Split Scheme) に変 更することを決定し 基本的に新規の鉱区から採用することにした またその後 コントラクターの取分を増やす方向での見直しを 6 月に行った 一方 Gross Split への変更に伴い PSC コントラクターの取分に影響を与える税 金の取り扱いについては 現在エネルギー鉱物資源省と財務省とで協議中であ ることから 変更の効果を IRR の観点から十分に評価できる状況ではない また Gross Split Scheme を取り巻く他の諸手続きについても 不透明さが残さ れている Gross Split に関する税金の取り扱いについては 早ければ 2017 年内にも政令 が出されるとされている しかしながら 全容が明らかになり Gross Split が定着 するまでには 現行の石油 ガス法が改正され 関連する政令 省令等が定まる ことが必要であり それには相当な期間を要すると思われる 本報告は PSC 改革の中間報告的な性格になるが インドネシアの石油 天然 ガスの上流開発 PSC および Cost Recovery スキームを紹介しつつ Gross Split による変革の方向性について論ずることにする 1

2 はじめに 現在インドネシアの石油 天然ガスの上流開発において 政府と石油開発会社間で締結される生産物分与契約 (Product Sharing Contract: PSC) の内容 ( スキーム ) の大幅な見直しが行われている 従来のコスト回収 (Cost Recovery) スキームから総収入配分 (Gross Split) スキームへの変更であり 2017 年 1 月に新規の PSC から Gross Split へ変更する旨およびその内容についてエネルギー鉱物資源大臣令 (No.8/2017) が出された 今回の変更は 以下の要因が複合して生じたと考えている (1)2014 年以降の油価の低迷による世界的な上流開発への投資の減退 (2) 他の東南アジア諸国の例に漏れず インドネシアの油田 ガス田が減退期に入り 産出量が減ってきたこと (3)2016 年の鉱区入札に魅力ある鉱区がなく不人気であり 対象となった 15 鉱区のうち 1 鉱区しか承認に至らなかったこと (4) インドネシアの上流開発の規制機関である SKK Migas の Cost Recovery に対する手続きルールおよび指導監督が複雑かつ詳細を極めたため 手続きの遅延を生じた また インドネシアのローカル コンテンツの要求が高いという事実 これらにより外国石油会社がインドネシアから撤退する理由の一因となったという見方がでている Gross Split への変更は 上流開発部門への投資 ( 外国投資を含む ) を呼び込む目的であるが その後 新しいスキームに関する質問や疑問点が IPA(Indonesian Petroleum Association) を含む関係団体から多数出され 2017 年 6 月に No.8 を一部改訂する大臣令 No.52 が出されている また Gross Split Scheme に適用される税金関係の諸規定が依然として不透明で未整備であるため エネルギー鉱物資源省と財務省間で現在でも調整が続いており 早ければ 2017 年内 遅くても 2018 年 1 月には政令が出されると聞いている 他方 インドネシアの石油 天然ガス開発の根幹を成す石油 ガス法は 1990 年代 末の金融危機を経て Pertamina のあり方について規制機能と事業機能を分離すべ きとの IMF の勧告により 2001 年に制定されたものである 2

3 しかし 2001 年の石油 ガス法は 2003 年および 2012 年に憲法裁判所より違憲判 決を受けている 憲法では 以下のように定めている 1945 年憲法第 33 条 土地 水 天然資源の国家による管理と 国民の最大限の福祉のための利用 判決は 上流事業者に 鉱業権が付与された とした表現ならびに石油 ガスの国内 供給義務が 最大 25% と上限が設定されている点に対して違憲判断が出されたもの である また 2012 年には当時の上流部門に対する規制機関である BP Migas に対しても その独立性 ( 大統領府直轄 ) が問題視され 改めて違憲判決が出され 即刻 BP Migas は解散となり 新しい石油 ガス法が制定されるまで暫定的にエネルギー鉱物資源省 (ESDM) に属する SKK Migas に業務が引き継がれている 石油 ガス法の改正草案は 2009 年に公表されており 国会審議も継続して行われているが 未だに成立していない 次回大統領選 (2019 年 ) 後に改正になるだろうと言われている このような 不透明な状況下において石油 天然ガス開発の上流開発における PSC 改革は進んでいるが 石油 ガス法の改正をはじめ命令 規則等すべての制度が明確 になるには石油 ガス法の改正後 2~3 年程度要するかもしれない 本報告は 現時点での Gross Split 改革の内容および今後の上流開発の方向性を 占う意味でポイントとなる事項について考察するものである 3

4 1. PSC における Cost Recovery から Gross Split Scheme への変更 1.1 PSC とは? (1) 産油国と石油開発会社との上流開発契約には幾つかの種類があるが インドネシアは生産物分与契約 ( 生産分与契約ともいう Production Sharing Contract:PSC) 発祥の国と言われ 1960 年代前半からインドネシアにて考え出され その後東南アジア 中央アジアや南米に普及し これらの地域での産油各国で採り入れられた 石油探鉱開発契約で通常 PS 契約または PSC と略称される インドネシアは 1960 年に大統領令により 石油産業の国有化を宣言した その建て前の下で外国企業の資金と技術を導入する契約形態の模索が行われた 結果 1960 年代になって開発請負契約 PSC が相次いで導入された PS 契約では従来の利益配分方式の探鉱開発契約と異なり 生産物自体を産油国と外国石油会社間で分けあう点が特徴的である 外国石油会社は 産油国または産油国国営会社の作業請負人 ( コントラクター ) として作業を行い 併せて必要な資金と技術を提供する 探鉱の結果 商業規模の石油の発見があった場合 生産物から現物で投下資金を回収するが 通常 実費相当分はコスト原油として先取りすることができ コスト回収後の原油を産油国と外国石油会社間で分けあう形式の契約である それはこの方式が石油会社にとって 1 投下資金を優先的に回収することができ キャッシュ フローの点で有利 それゆえに中小規模の限界的な油田でも開発の可能性が高くなる 2 コストを抑えれば比較的大きな利益が期待できること 他方 3 産油国側にとっては 石油資源に対する国の主権と国による鉱業権の独占を前提として国または国営石油会社が石油操業を遂行し 事業を管理 運営するという建て前を保持し 原油に対する直接支配権を留保できるといったような長所を持っているためと考えられる * 出所 JOGMEC 石油開発用語辞典より抜粋 (2) 産油国との上流契約の種類 4

5 < 表 1> 各種上流契約名称 石油会社の利益 代表的な国 コンセッション リース契約原油 ガス等の生産物を アメリカ カナダ 自ら販売 ライセンス 譲渡 同上 オーストラリア ブラジル ロシア 日本 サービス契約 コスト回収 報酬などを現金で受け取る イラン クウェート イラク メキシコ PSC* コスト回収 利益配分などを生産物で受け取る インドネシアマレーシア 東チモールアゼルバイジャンカザフスタン また 地下資源の保有者と生産物の処分権の観点からは以下のとおり図示できる 1. 地下資源の保有者 土地所有者 国 2. 生産物の処分権は? リース契約 ライセンス PSC: 生産物分与 契約 サービス契約 < 図 1> 地下資源の保有者と処分権 5

6 石油及び天然ガスといった地下資源は国家 ( 産油国政府 ) の所有物である 石油会社は産油国の作業請負人 ( コントラクター ) であり 資金と技術を提供する 商業化に成功した場合の生産物の 取り扱い 開発と商業化に失敗した 場合 投下資本を回収 する ( コスト回 収する ) 利益を国家とコン トラクターで分け 合う 資金を回収できずに 引き上げる < 図 2> 生産物分与契約の本質 リスクマネー 1.2 PSC における Cost Recovery スキームと Gross Split スキームの対比 (1) コスト回収スキームと総収入配分スキームの対比コスト回収スキームと総収入配分スキームを以下に対比 図示する Y% 政府 X % 政府取分 FTP コスト回収スキーム コントラクター (100- X%)% 税金コントラクター取分 FTP 1 コスト回収 2 順序 政府分取分 注 1:FTP=First Tranche Petroleum ( 政府取分の保証分 パーセンテージは PSC により異なる FTP がない もしくは FTP を全部政府が取る契約もある 注 2: コスト未回収分が多い場合は 3 の取分の配分に至らないことがある 注 3: 油価が下がるほどコスト回収取分のパーセンテージは増えるが 取分は圧迫する 注 4: コントラクターは黄色部分の生産物を取り 税金 ( 網掛け部分 ) は現金で納付 6 税金 コントラクター取分 3

7 政府 X % グロス スプリット スキーム コントラクター (100- X%)% 税金 政府取分 コントラクター取分 注 : コントラクターは右側の赤色部分の生産物を取り 税金 ( 網掛け部分 ) は現金で別途納付 < 図 3> コスト回収スキームと総収益配分スキームの対比 (2) インドネシアにおけるコスト回収スキーム基本的に PSC 期間は 30 年間 最初の 6 年間は探鉱期間となる 必要なら一回限り 4 年まで延長が可能 この場合 残りの 20 年間で生産とコスト回収を行うとの理解 PSC の延長は 20 年間が認められる ( 複数回の延長可能 ) (3) コスト回収スキームのこれまでの問題点 1 入札承認後に PSC を政府と締結する その後探鉱し 商業発見後に POD(Plan of Development) を政府に提出 承認後また 毎年作業計画および予算 (Work Program & Budget) を SKK Migas に提出し承認を受ける必要がある 2 政府取分 コントラクター取分は PSC で決められている 3 生産設備等の減価償却期間は PSC 付属書にて規定される 5 年 ~10 年間で定められるようだ この減価償却期間と計算方法は一般税法の基準とは異なる 4 コスト回収の対象となるコストの認定は コスト回収後に SKK Migas や政府監査機関の厳格な審査を経た後に確定する 5 探鉱および生産に使用する目的で購入した資材 設備は すべて政府の所有物となる 輸入貨物の場合は 通関前インドネシア領海に入った時点で所有権は政府に移転する 6 コントラクター取分のうち 最低でも 25% は市場価格より安価に国内向けに販売しなければない 7 SKK Migas の定めた非常に細かい調達ルール (PTK007) の遵守を求められ かつ後述するようにインドネシア国産品使用の高い Local Contents が求められる 7

8 2. Gross Split への改訂とそれに伴う PSC コントラクターの取り分について 2.1 PSC コントラクターの取り分は従前と同程度確保されるか? Gross Split による政府取分とコントラクター取分についてのベース スプリット (Base Split) と加算 減算要素等を以下の表 2 にまとめた なお Base Split および 2017 年 1 月のエネルギー鉱物資源大臣令 (MR8) から 6 月に改訂された同大臣令 (MR52) の変更部分を黄色の網掛けで表示した コントラクターの配分率は 表 2 の 1.Base Split ( コントラクターの基本比率 )+ 2. Variable Component ( 可変要素 ) + 3.Progressive Component( 生産量累計によるプラスもしくはマイナス調整 ) + 4. 大臣調整によって求められる < 表 2> Gross Split における政府およびコントラクター取分の変更要素 1 Base Split [ 原油 ] 政府 57% : コントラクター 43% / [ ガス ] 政府 52% : コントラクター 48% 2 Variable Component ( その1) 特性 パラメーター MR8 調整比率 パラメーター MR52 調整比率 開発計画 POD (Plan of Developmet) % POD1 5.00% POD2 Further POD 0.00% (POD2 etc) 3.00% POFD (Further Development) 0.00% なし なし No POD -5.00% No POD 0.00% フィールドの位置 陸上 0.00% 0.00% 水深 20m 以下 8.00% 8.00% 水深 20m~50m 10.00% 10.00% 同左水深 50m~150m 12.00% 12.00% 水深 150m~1000m 14.00% 14.00% 水深 1000m 超 16.00% 16.00% リザバー深度 m 0.00% 0.00% 同左 2500m 超 1.00% 1.00% インフラ 十分整備されている 0.00% 十分整備されている 0.00% ニューフロンティア 2.00% 新規開拓沖合い 2.00% 新規開拓陸上 4.00% リザバー Conventional 0.00% 0.00% Non-conventional, 同左 16.00% eg. CBM, Shale 16.00% *1: パラメーター MR8: エネルギー鉱物資源大臣令 8 号 (2017 年 1 月 ) *2: パラメーター MR52: エネルギー鉱物資源大臣令 52 号 (2017 年 6 月 ) 8

9 Variable Components( その 2) 特性パラメーター MR8 調整比率パラメーター MR52 調整比率 CO2 含有量 5% 未満 0.00% 0.00% 5~10% 0.50% 0.50% 同左 10~20% 1.00% 1.00% 20~40% 1.50% 1.50% 40~60% 2.00% 2.00% 60% 以上 4.00% 4.00% H2S 含有量 100ppm 未満 0.00% 100ppm 未満 0.00% 100~300ppm 0.50% 100~1000ppm 1.00% 300~500ppm 0.75% 1000~2000ppm 2.00% 500ppm~ 1.00% 2000~3000ppm 3.00% 3,000~4,000ppm 4.00% 4,000ppm 以上 5.00% 原油 API 0~ % 1.00% 同左比重 25 以上 0.00% 0.00% ローカルコン 30% 未満 0.00% 0.00% テンツ 30~50% 2.00% 2.00% 50~70% 3.00% 同左 3.00% 70~100% 4.00% 4.00% 生産段階 一次 0.00% 一次 0.00% 二次 ( 水 ガス圧入 ) 3.00% 二次 ( 水 ガス圧入 ) 6.00% 三次 (EOR) 5.00% 三次 (EOR) 10.00% 9

10 3 Progressive Component: 原油価格および累計生産量に基づく 毎月 SKK Migasが調整 項目 パラメーター MR8 調整比率 パラメーター MR52 (85-ICP) x 0.25% 調整比率 原油価格 (ICP * 基準 ) $40/bbl 未満 7.50% $40/bbl 11.25% ( 月単位 ) $40~$ % $ % $55~$ % $ % $70~$ % $ % $85~$ % $ % $100~$ % $ % $115 以上 -7.50% $ % $ % Gas 価格 (US$/mmbtu) ( 月単位 ) パラメーター ( 新設 ) ($7-ガス価格)x 2.5% $7~$10 0.0% ($10-ガス価格) x 2.5% $5 5.00% $6 2.50% $7 0.00% $ % $ % $ % 石油 ガス累計 1 mmboe 未満 5.00% 30 mmboe 未満 10.0% 1~10mmboe 4.00% 30~60mmboe 9.0% ( 但し 累計生産量につ 10~20mmboe 3.00% 60~90mmboe 8.0% いて大臣は生産奨励を 20~50mmboe 2.00% 90~125mmboe 6.0% ゼロとすることが出来 50~150mmboe 1.00% 125~175mmboe 4.0% る ) 150mmboe 以上 0.00% 175mmboe 以上 0.0% *3: ICP(Indonesian Crude Price) とは8つの鉱区から産出され国際取引される原油スポット価格 の平均 *4: 天然ガス価格とは 法令の規定に従い大臣により決定される天然ガス価格である 4 MR8: 実際の経済性を基に エネルギー鉱 物資源大臣の裁量で最大 +5% 追加調整 MR52: 実際の経済性を基に エネルギー鉱物資源大臣の裁量で追加調整 5 MR8: 国内向け原油 ガス供給義務 25% MR52: 同左 2.2 Cost Recovery と Gross Split の各スキームについて エネルギー鉱物資源省は Gross Split の適用によって コントラクターの取分は増加する旨のキャンペーンを張っている (1)Gross Split によるメリット 1 Cost Recovery の PSC はモデル契約で 取分も含め内容の改訂は不可能であ 10

11 った Gross Split では コントラクターの基本的な取分について明文化されかつ Variable Component と呼ばれる可変要素が考慮されることによりフィールドおよびプロジェクト毎の特性が加味されるようになった 例えば オフショアの水深 1,000m 超の大水深ガス田を開発する場合のコントラクターの取分は 64% になり インセンティブとして働くことは間違いないだろう そのほか POD の提出や生産方法と生産現場 石油 ガスの性状や累計生産量により多くの要素が考慮されており その合計によりコントラクターの取分が 70% を超えることになっても シーリングは設けられていないことがあげられる 2 エネルギー鉱物資源大臣の裁量で 経済性を勘案し更に上積みが出来ることになった 3 煩瑣で複雑な Cost Recovery で実施されてきた以下の手続きが簡素化もしくは省略されることが期待される ただし SKK Migas の実務担当者との調整が必要となるかもしれないという危惧は残されている 1) SKK Migas に毎年提出し承認を受けなければならなかった Work Program & Budget とその元となる Authorization for Expenditure (AFE) については不要もしくは大幅な簡素化されるが期待される 2) 調達手続きにおいて 複雑な PTK007 Supply Chain Management のガイドラインを遵守する必要がなくなり 自己責任において調達活動が行える 3) 以上の手続きの省略によって実務上スピードアップが期待される 4 Gross Split による ESDM 試算 IRR(2017 年 9 月公表 ) 本来 Gross Split に関する税制が決まらないことには IRR の計算は出来ないはずであるが ESDM は以下のように 12 の既存油田 ガス田 ( フィールド名は未公表 ) について試算を行っている < 図 5> ESDM 試算 Gross Split Scheme (MR52 に基づく ) 適用した場合の IRR 11

12 これを見ると Cost Recovery と Gross Split( 大臣令第 52 号 (MR52)) による IRR は同等もしくは上回っているという結果を示している この発表に対して同席していた世界銀行からは IRR 計算上重要な要素である税金の取り扱いが不明な段階では時期尚早ではないかとの疑問がその場で提示された 3. インドネシアの上流開発に係る税制 3.1 Cost Recovery に係る税制 ここでは Gross Split に適用される税制が定まっていない状況下 従来の Cost Recovery Scheme における税制を紹介する (1) コストの回収既に述べたように Cost Recovery Scheme の下では 生産開始までの資本的支出は生産開始後の生産物の収益から優先的に回収される 厳密に言うと First Tranche Petroleum(FTP) といわれる取分 ( 通常 5%~20% PSC によってはない場合もある ) が最優先され 次にコスト回収分が対象となる ( 図 3 参照 ) 承認されたコストが全額回収されるまで 政府取分もコントラクター取分も圧縮されることになる ただし コスト回収期間は一般税法の設備 工作物に対する耐用年数 即ち減価償却期間 ( 耐用年数 4 年 ~20 年 ) に比べると短く コントラクターにとっては早期のコスト回収が可能であった 反対にインドネシア政府から見ると コスト回収が終わらないと政府取分もコントラクターからの税収も期待できないことから FTP という政府にとっての保証取分が導入された それでも FTP 以外の政府取分および税金の確保が遅れることに対しての不満はあった (2) 法人税等実効税率の変遷 コントラクターに課される法人税と支店利益税 ( 併せて法人税等等という ) の変遷は 以下の通りである < 表 3> 法人税等実効税率の推移 (PSC 締結時点 ) ~ ~ 1994~ ~ 法人税率 45% 35% 30% 28% 25% 支店利益税 20% 20% 20% 20% 20% 実効税率 56%(*) 48% 44% 42.4% 40% (*) 56%=45% + (100%-45%)x 20% 支店利益税とは外国法人の支店( 恒久的施設を 含む ) に対して 通常の法人税のほかに税引き後利益から 20% の源泉課税がなされる 12

13 (3)2010 年の政令 GR79 発布までは 法人税および支店利益税以外のその他税金はインドネシア政府の負担であった VAT( 国内取引に関わるもの 税率は 10%) はコントラクターが一旦支払い政府取分から還付 注 : 原油 天然ガスは VAT の非課税品であるため これらを国内で売り上げても Input VAT は入らず 資機材調達等に係る Output VAT と相殺が出来ない このため Output VAT は別途還付を受けていた 土地建物税 (LBT*) はインドネシア政府内で石油ガス勘定から一般勘定に振替を行っていたため コントラクターは一切支払わなかった 注 *:LBT は地方税であり政府発表の土地の標準価格 (NJOP) に応じて課税基準額が決まる < 課税基準額 > NJOP が 10 億ルピア以下の場合 :NJOP の 20% NJOP が 10 億ルピア超の場合 :NJOP の 40% 納税額 = 課税基準額 0.5% 輸入諸税 ( 関税, Import VAT および PPh22(*1)) は Master List メカニズム (*2) を使用することで免除注 (*1):PPh22 とは輸入時の前払所得税をいい 製造会社や商社等の輸入業者が材料 物品を輸入する際 輸入関税 付加価値税と一緒に通関時に納税するもの PPh22 は法人所得税の前払いとみなされ年度末の法人所得税確定申告の際に法人所得税から控除することになる 税率は一般的には 2.5% 注 (*2): 事前に投資調整庁が特定の戦略的物品と認定すれば税制優遇措置を享受できる この場合 条件を満たした機械類および原材料のリストをマスターリストと呼び これらに対する関税 輸入 VAT PPh22 は免除となる (4) GR79 発布後に締結された PSC に関わる法人税等以外のその他税金 VAT, LBT は一旦コントラクターが支払いコスト回収 別の税務規則により探鉱段階での sub-surface に係る LBT は免除 輸入諸税は免除 ただし 税法に基づいた手続きが必要 (5) 2017 年 6 月の政令 27 号 (GR27) による GR79 の一部改正 探鉱段階での PSC では VAT LBT 輸入諸税免税 開発 生産段階の PSC では VAT LBT( 最大 100%) 輸入諸税免税 ただし エ ネルギー鉱物資源大臣の経済性評価に基づき財務大臣が決定 13

14 また GR27 以前に締結された PSC に GR27 を全面適用オプションがある 3.2 Gross Split に係る税制に対する疑問点 Gross Split 契約に適用される税務規則が未発布のため コントラクターにとっては以下の点が関心事項である (1) 一般税法が適用されるのか それとも特別の税務規則を作るのか? 特に資本的支出に関する減価償却について早期の償却が可能かどうか (2) 実効税率は 現行の法人税 25% 支店利益税 20% が維持されるかどうか? (3) 欠損金の繰越期限は? 石油 ガス開発は生産が始まるまで 10 年程度掛かることも珍しくなく 即ち当初 10 年間は赤字続きとなる 従い 一般税法の 5 年の損金繰越期限では初期分の赤字額が生産開始後の利益と相殺されないことになる (4) VAT の取り扱いについて? (5) 輸入諸税は免除となるかどうか? (6) 土地建物税 (LBT) は免除になるか? 4. インドネシアにおける Local Contents について 4.1 Local Contents の問題現行の石油 ガス開発に適用される Local Contents(LC) の要求目標は 2013 年のエネルギー鉱物資源大臣令第 15 号にて定められており 主な項目は次の表の通りである < 表 4> Local Contents 達成目標 (MR15/2013) No. Service Target Achievement (%) Survey, Seismic and Geological Study Service a. Onshore b. Offshore Drilling Service a. Onshore b. Offshore

15 3. Front End Engineering Design (FEED) Service a. Onshore b. Offshore Engineering, Procurement, Construction, Installation (EPCI) Contracting Service a. Onshore b. Offshore 以上のように非常に高い要求であるが あくまで目標である 同じく高い LC を要求するブラジルの場合は 目標ではなく義務であり 未達の場合は罰金を払わなければならない ブラジルはインドネシアより工業の成熟度合いは高いと思われるものの 2005 年の第 7 次ライセンスラウンド以降は LC の比率がさらに上昇した 陸上 沖合の鉱区を対象とした第 7 次 第 9 次 第 11 次 第 13 次ライセンスラウンドでは 陸上 沖合の別や水深等開発の難易度によって異なるものの 探鉱段階で 37% 以上 開発段階で 55% 以上 陸上鉱区のみを対象とした第 10 次 第 12 次ライセンスラウンドでは探鉱段階で 70 ~80% 開発段階で 77~85% を国内で調達することが求められるようになった また プレソルトの新規油田に適用されることとなった PSC に関しては LC の最低ラインが探鉱段階で 37% 開発段階では 2021 年までに生産が開始される生産設備については 55% 2022 年以降に生産が開始される生産設備については 59% と定められた しかし これを嫌った外国からの投資意欲が減退し また複数の鉱区開発が同時期に重なるとブラジル国内での調達可能な資機材の生産キャパシティを超えてしまうともいわれ 違約金を支払ってでも資機材を輸入する等本来の主旨を逸脱する動きが見られたことなどにより 2017 年の 7 月に LC 比率を下げる改訂を行った プレソルトの FPSO の開発においては 井戸の開発 25% 海底機器 40% および生産設備 25%( 平均 27%) にまで LC 比率が下がっている インドネシアには幾つも製油所や石化プラントもあり石油 ガス産業を支える幾つか の分野での装置産業やエンジニアリング産業は育ちつつある 製鉄業は韓国ポスコの 15

16 支援を受けつつ 唯一高炉一貫体制を有するタラカタウ ポスコがあり 拡張および自 動車用鋼板設備の新設を計画しているが 現状のクラカタウ ポスコの生産能力は 年間 300 万トン程度である また オフショア開発と関連の深い造船業の現状については その課題を国土交通省海事局が 2015 年公表した インドネシアにおける造船産業の発展可能性 に述べられているので参考までに一部抜粋し紹介する 端的に同国が抱えている重工業の課題を表しているものと思われる インドネシアの造船所が抱える様々な課題 インドネシアでは 人件費は安いが建造管理ノウハウが不足 また 稼働中の船舶エンジンメーカーが存在せず その他の資機材も 7 割以上を輸入に頼っているため 必然的に工期が長くなる また 新造船については 国内造船所の能力では載貨重量 5 万トン (DWT) 以下の船舶しか建造できない < 表 5> 課題 現状 要因 不十分な造船 修繕施設等 十分な投資がなされず老朽化した造船所 設備が多い 新規設備投資への銀行融資を得ることが難しい 5 万トンまでの船舶しか建造できない 工期が長く 高コスト 新造船 修繕共に工期が長い 生産管理 ノウハウ不足 設備が不十分 資機材の 7 割以上が輸入のため輸送 通関に時間がかかる 技術者不足関連産業の未発達 造船技術者 生産管理者等エンジニア不足 設計図面 材料 機材調達の殆どを輸入に依存 造船所での熟練技術者からの技術継承がない 一部経済特区( バタム島 ) を除き 海外事業者の進出が遅れ ている 16

17 4.2 Local Contents の要求と Gross Split の関係について Gross Split に関して表 4 の MR15/2013(Local Contents) が適用となるかどうか 現時点で不明である 現状 MR15 は達成目標であり罰則等の対象となるものではなく どこにも適用の有無について言及されていない また < 表 2> Variable Components のローカル コンテンツによるコントラクターの取分の変更ファクターでは 30% 未満の達成をも容認しているように見受けられ 整合性が求められるところである ただし MR15 の目標に沿った指導 監督を SKK Migas 等が強めてくることは考えられる 5. 終わりに Gross Split への変革は ようやく枠組みが固まってきて方向性が見えてきたところである ただし 適用される税制が定まらないことには 従来の Cost Recovery との比較は困難である これまで公表された内容および周辺の規制等の環境も外国投資を呼ぶことを最優先に考えれば自ずと変化してくる可能性はある 今後更なる法令もしくは運用によって補足もしくは変更が行われると思われる 他方 発展途上国から中進国に着実に発展をしている同国では 合わせて資源ナショナリズムも高揚してきており かつての植民地時代において外国および外国資本によって搾取されてきたという歴史的な記憶も残っているなかで 自信も実力もつけていることから 外資優遇という見方をされると問題が生じかねない可能性もあり着地点が定まるには今しばらく時間を要するだろう また Gross Split は新規鉱区 ( もしくは PSC 期限切れとなった鉱区 ) から適用されるが 既に Gross Split にて PSC が締結されたのは Pertamina が取得したブラウン フィールド 1 鉱区のみであり 他の石油会社はしばらく様子見を決め込んでいる風に見受けられる 以上 17

18 < 参考 > < 参考 1> 規制 制度面の変遷 1.1 インドネシア政府は 2001 年に石油ガス法を施行した それまでの以下の石油ガス産業関連 3 法に代わるもので,14 章 67 条からなる (1) 石油ガス産業に関する 1960 年代替政令第 44 号 (2) 石油会社の国内供給義務に関する 1962 年法律第 15 号および (3)Pertamina に関する 1971 年法律第 8 号 2001 年石油ガス法の上流分野に関わる規定の概略は以下のとおりである (1) 鉱業権は国家に帰属し政府がそれを執行するが, その規制機関として新たに大統領直轄の 実行機関 (BP Migas) と称する組織を, 新法発効後 1 年以内に設置する (2) 実行機関の長は大統領が任命 解任する (3) 実行機関の長は大統領に対して責任を負う (4) 同機関が企業等と協業契約を締結し 探鉱 開発作業を請け負わせる (5) 鉱区の設定 入札行為, 落札者の決定はエネルギー鉱物資源大臣が行う (6) 民間企業等が実行機関と締結する協業契約の形態は PS 契約以外も可能 (7) 外国法人や外国資本 100% の現地法人も規制機関との協業契約締結が可能 (8) 協業契約は一法人につき一契約のみ締結可能 (9) 協業契約の期間は 30 年間で一回あたり最大 20 年間の延長が可能 探鉱期間は 6 年間で最長 4 年間の延長が 1 回可能 (10) 協業契約締結企業等は石油およびガスのコントラクター取分の最大 25% の国内供給義務を有する 2001 年の石油ガス法制定後 政府はエネルギー政策の明確化を図ってきた 石油ガス法制定に伴う石油ガス行政の大幅変更により 2000 年代半ばまで混乱が見られた新体制は 以降徐々に機能しつつあった 1990 年代半ば~2000 年代半ばまで 政治的混乱 アジア金融危機 石油ガス行政の混乱で米系メジャーのインドネシア投資手控えが見られたが マカッサル海峡沖合深海を始めとするフロンティア探鉱の活発化に伴い 外国石油企業の投資額が拡大した また政府は フロンティア探鉱 ガス開発の契約条件に関して インセンティブ措置 18

19 を設け フロンティア探鉱 ガス開発に係る PSC コントラクター取得比率を 標準比率より優遇した インドネシア PSC の標準モデルは世界でも厳しい条件であるが これら開発にはインセンティブが与えられ 多少なりとも同国探鉱の推進に貢献してきたと考えられる しかし 契約条件はプロジェクト毎に異なり不透明であり かつ入札 ライセンス付与を含めた諸手続きは煩雑を極めると言われている そして 前述の 2012 年の BP Migas の違憲判決による解散と SKK Migas の設立ならびに同長官らに対する汚職撲滅委員会 (KPK) による汚職事件摘発といった一連の出来事で 同国石油 ガス上流部門での投資 事業の持続性や正統性に不透明感が生まれている 1.2 外国石油会社の参入状況 国営 Pertamina とその子会社である Pertamina Hulu を除いた外国石油会社でインドネシアにおいてビジネス活動を行っている主な会社は次のとおりである Chevron, INPEX, Total, BP, Conoco Philips, Exxon Mobile, Eni, Repsol Canada CNOOC 石油資源開発 JX 石油開発 三井石油開発等 新興ではシンガポールベースの Kris Energy マレーシアベースの Hibiscus バミューダベース ( ロンドン ) の Azipac 等 1940 年代から南スマトラで石油開発を行っていた旧 Caltex を継いだ Chevron が一時は Pertamina を凌駕する生産量があり存在感を有していた 大型投資案件として ESDM が指定している優先開発プロジェクトは次のとおりである 1 IDD (Indonesia Deepwater Development)( 一部生産開始 ): 東カリマンタン Offshore ガス田 オペレーター Chevron 2 Jangkrik ( 生産開始 ): 東カリマンタン Offshore ガス田 オペレーター Eni(55%) 3 Tangghu LNG Train 3 (FID 済 ): 西パプアガス田開発および LNG 液化プラント (Train3 ) 建設 オペレーター BP 4 Masela (Pre-FEED 入札開始 ): アラフラ海ガス田開発 オペレーター INPEX および 5 Jambaran Tiung Biru (JTB): ジャワ島東部 Onshore ガス田開発プロジェクト オペレーター Pertamina 19

20 油価の下落 国内における石油と天然ガスの生産量の減少 有望鉱区の減少 汚職防止委員会 (KPK) による取り締りも一因となり SKK Migas の過度とも思われる指導 監督に対する煩雑な対応とそれに伴い生ずる遅延に伴い 徐々に外国企業のインドネシアの上流開発に関する関心は薄れてきていると言えよう また インドネシアにおける資源ナショナリズムの高揚に加え 自らの天然資源を自ら積極的に管理するという姿勢が強くなりつつあるとも言える 以下に 最近の外国石油会社のインドネシアにおける動向を示す 全般的に低油価の時代にポートフォリオの整理が進んでいるともいえ 特に北米の会社は Shale オイル ガスに投資先を向けたと思われる インドネシアからみると外国資本の減少となるが Local 石油企業にとっては好機到来とも考えられる しかしながら 現在残された鉱区は技術的な要求度の高いものが多く多額の資金と技術力が要求され ファイナンスのアレンジを含めハードルは高い Marathon Anadarko Hess(2013 年撤退 ) Murphy 西パプア州の 2 鉱区を政府に返却し (2015 年 7 月 ) インドネシアから撤退 ExxonMobil の東ナツナプロジェクトからの撤退 (2017 年 7 月 ) および Pertamina がオペレーターの東ジャワ陸上権益 Jambaran Tiung Biru ガス田開発プロジェクトの権益 41.4% を売却 (2017 年 8 月上旬 ) ただし 同じ鉱区にある Banyu Urip 油田を抱える Cepu 鉱区権益の 45% は保持 Eni の 2017 年 5 月に生産開始したばかりの Jangkrik ガス田権益 (55%) の一部売却のニュース (2017 年 10 月末 ) が流れた Eni の最近の投資方針として 生産に漕ぎ着けたプロジェクトは 投下資本を長期的に回収するのではなく 一部売却により速やかに資本回収を図る方針に合致するもの 年以降の鉱区入札動向について (1) 2010 年から 2015 年に掛けての鉱区入札動向 特に 2010 年から 13 年に掛けては 非在来型の CBM や Shale を中心に関心を 集め また油価やガス価格が高かったこともあり 2010 年は 23 鉱区 2011 年に 50 鉱区以上が承認 (Award) された 2014 年の鉱区入札から油価の影響を受け 2014 年 は 1 件 2015 年は 10 件が承認された (2) 2016 年鉱区入札について 在来型 (Conventional) が 14 鉱区 非在来型の CBM(Coal Bed Methane) が 5 鉱 20

21 区および Shale3 鉱区の合計 22 鉱区が入札に掛けられたが Award に至ったのは 在来型の 1 鉱区 (Kutei Basin の Oti 鉱区を Seacrest Group の Azipac が落札 ) の みであった < 表 7>2016 年入札 Round ( 在来型 ) 鉱区名 面積 (km2) 盆地 / 海盆 入札方法 Shore Status 最初の3 年間の義務 1 South CPP 2,672 Central Sumatra 通常入札 Onshore G&G + 1 試掘井 2 Oti 5,481 Kutei 通常入札 Ultradeepwater G&G + 1,000km 2D seismic 3 Suremana I 2,886 Kutei 通常入札 Ultradeepwater G&G + 500km2 3D seismic 4 Mandakarra Mamuju 7,033 Kutei 通常入札 Ultradeepwater G&G + 1,000km 2D seismic 5 SE Mandar 3,416 South Makassar 通常入札 Deepwater G&G + 500km2 3D seismic 6 North Arguni 5,398 Bituni 通常入札 Onshore G&G + 1 試掘井 7 Kasuri II 1,821 Bituni 通常入札 Onshore G&G + 200km 2D seismic 8 Bukit Barata West Natuna 2,447 Penyu 直接提案 Shelf G&G + 1 試掘井 9 Batu Gajah Dua 659 South Sumatra 直接提案 Onshore G&G + 1 試掘井 10 Kasongan Sampit 8,125 - 直接提案 Onshore G&G + 200km 2D seismic 11 Ampuh 7,896 Jawa Sea 直接提案 Shelf G&G + 1,500km 2D seismic 12 Ebuny 8,208 Salabanga Manui 直接提案 Shelf/ G&G + 500km2 3D seismic Deepwater 13 Onin 5,094 Bintuni 直接提案 Onshore G&G + 200km 2D seismic 14 West Kaimana 4,116 Bintuni 直接提案 Onshore/ G&G + 200km 2D seismic Shelf 注 :Direct Proposal とは 鉱区の権益を取得したい企業が事前にインドネシアの大学 研究機 関等と共同で調査を行い提案したものであり 基本的に提案企業に優先権が与えられる (3) 2017 年鉱区入札在来型が 10 鉱区 非在来型 5 鉱区が入札に掛けられたが 当初 7 月 17 日が直接入札 (Direct Proposal) 9 月 26 日が一般入札の締め切りだったが Gross Split Scheme に適用される税務規則の発布が遅れていることから 現時点での締め切りは 2017 年 12 月末となっている 21

22 < 表 8>2017 年入札 1 st Round ( 在来型 ) 鉱区名 面積 (km2) 盆地名 入札方法 Shore Status 最初の3 年間の義務 1 Andaman I North Sumatra - G&G + 500km2 3D seismic 7,346 通常入札 Deepwater Mergui 2 Andaman II North Sumatra - G&G + 500km2 3D seismic 7,400 通常入札 Deepwater Mergui Sarawak - East G&G + 500km 2D seismic 3 South Tuna 7,827 通常入札 Shelf Natuna 4 Merak Lampung 5,104 Sunda 通常入札 Shelf G&G + 500km 2D seismic 5 Pekawai 7,776 Kutei/Pasir - Onshore/ 通常入札 Asem Asem Shelf G&G + 1 試掘井 6 West Yamdena 8,210 Tanimbar 通常入札 Onshore/ Shelf 7 Kasuri III 752 Bintuni 通常入札 Onsohre G&G + 1 試掘井 8 Tongkol Sarawak - East 584 Natuna 直接提案 Shelf G&G + 1 試掘井 9 East Tanimbar 8,243 Tanimbar/Arafura /Bonaparte 直接提案 10 Mamberamo 7,783 Waipoga 直接提案 Deepwater Onshore/ Shelf G&G + 1,000km 2D seismic G&G + 1,000km 2D seismic G&G + 1,000km 2D seismic 注 : 当初 7 月 17 日が直接提案および 9 月 26 日が一般入札の締め切りだったが Gross Split への変更に伴う税金の取り扱いの協議が長引き 両法とも締め切りは一旦 11 月 27 日に延期 更に 12 月 31 日に延期された 加えて 2nd Round が計画され Conventional(CBM や Shale を除く石油 ガス田 ) な 5 鉱区が予定されているが来年に ずれ込んでいる (2016 年ラウンドで不成立となった鉱区が一部含まれる模様 ) Oti/2016 < 地図 1>2017 年入札 1 st Round 地図 (2016 年承認の Oti 鉱区含む ) 22

23 < 参考 2> 石油 天然ガスの一般概況 ( 生産推移 最近の情勢と見通し ) 2.1 石油および天然ガスの生産量 (1) 石油インドネシアは 2003 年以降石油純輸入国に転じた 1960 年創設の OPEC には 1962 年に加盟したが 2009 年に会員資格を停止した 2016 年に一旦復帰したものの 同年 11 月に再度会員資格を停止している 2016 年の石油生産量は 4,300 万トン ( コンデンセートを含む ) 日量 88 万 1,000bbl であった 他方 2016 年の石油消費量は 7,260 万トンであり 差し引き 2,960 万トンの輸入超過であった 今後の石油生産量は 引き続き原油の生産は続けられるものの 大規模の新規油田発見の見込みは少なく漸減基調であり 輸入超過幅の拡大が予想される かつては日本向けの主要原油供給国の一角を占めたが 現在の日本向け輸出量は少なく 今後日本の原油調達先としての意味合いは更に薄れると見込まれる 80 単位 : 百万トン 出所 BP 統計 原油生産量 原油消費量 < 図 6> 原油生産量および消費量推移 (2006 年 ~2016 年実績 ) (2) 天然ガスインドネシアの 2016 年天然ガス生産量は 6,270 万トン 前年比で 7.4% の減少だった 同年のガス消費量は 3,390 万トンで 国内生産量の約 54.1% に相当する ただし 消費量が国内生産量を超えるのは 2019 年 ~2020 年ごろと予想されている 23

24 出所 BP 統計 天然ガス生産量天然ガス消費量 < 図 7> 天然ガス生産量および消費量推移実績 (2006 年 ~2016 年実績 ) 2.3 石油 ガスの生産見通し インドネシアにおける石油 天然ガスの 2050 年までの生産見通しは SKK Migas が以下のとおり公表している < 図 8> インドネシアの石油 ガス供給見通し ( 出典 :SKK Migas 2015 年 Annual Report) ガス生産量については 現存のガス田では 2030 年に向けて一貫して減少していく が 新たなガス田の発見を見込んでも 2020 年代後半以降大きく減少すると見られる 24

25 エネルギー需要の上昇が見込まれる中 政府は国内利用優先策を推進しているため 輸出余力は減少する見込みである 2.4 日本のインドネシアからの LNG 輸入量の推移および輸入相手先以下に日本のインドネシアからの LNG 輸入量の推移ならびに 2006 年と 2016 年の輸入相手国のグラフを示した 日本のインドネシアからのLNG 輸入量 thousand MT 暦年 < 図 9> 日本の 1976 年以降のインドネシアからの LNG 輸入量 他 5ヶ国オマーン 6,331 万トン3.7% 4.5% UAE 8.3% ブルネイ 10.1% カタール 12.2% 2006 年度 6,331 万トン マレーシア 19.3% インドネシア 22.0% オーストラリア 19.9% ブルネイ 4.8% パプアニューギニア 4.8% 出所貿易統計 他 11ヶ国 4.6% オマーン 3.0% UAE 5.7% インドネシア 7.8% ロシア 9.1% 2016 年度 8,475 万トン カタール 14.0% オーストラリア 27.7% マレーシア 18.3% < 図 10> 日本の LNG 輸入相手先 (2006 年度および 2016 年度比較 ) 25

26 < 参考 3> その他のインドネシアでの上流開発における留意点 3.1 インドネシアの中央銀行規制 (1) インドネシア銀行の活用 原油 天然ガスの海外への輸出代金は インドネシアの国内銀行が一旦受領すること ファイナンスの構築に影響与えるだろう 輸入における決済については規制なし (2) 国内取引の場合 契約金額はルピア建てルピア払いの強制適用 3.2 インドネシアにおける一般的な探鉱開発の流れ 鉱区入札 PSC 締結 探査 探鉱期間 POD 作成 FEED FID EPCI/ 生産井掘削 生産操業開始 落札 物理調査 地震探 SKK Migas Front End Engineering 最終投資 生産設備: 詳細設 査 試掘井掘削 Pre-FEED 評価井掘 承認 Desing ( 基本設計 ) 経済性再評価 決定 計 発注 製作 据付 試運転 削 商業評価 生産井掘削 3.3 その他 (1) インドネシア法人が当事者となる契約文書はインドネシア語で作成しなければならない 外国語の併記は認められるが 解釈はインドネシア語に従う ただし 技術仕様書は外国語のみで可 (2) SKK Migas や ESDM との会議および交渉はインドネシア語を使用しなければならない (3) Cabotage 規制 ( 内航のインドネシア船籍使用義務 ) 等 以上 26

日本基準基礎講座 有形固定資産

日本基準基礎講座 有形固定資産 有形固定資産 のモジュールを始めます Part 1 は有形固定資産の認識及び当初測定を中心に解説します Part 2 は減価償却など 事後測定を中心に解説します 有形固定資産とは 原則として 1 年以上事業のために使用することを目的として所有する資産のうち 物理的な形態があるものをいいます 有形固定資産は その性質上 使用や時の経過により価値が減少する償却資産 使用や時の経過により価値が減少しない非償却資産

More information

はじめに 会社の経営には 様々な判断が必要です そのなかには 税金に関連することも多いでしょう 間違った判断をしてしまった結果 受けられるはずの特例が受けられなかった 本来より多額の税金を支払うことになってしまった という事態になり 場合によっては 会社の経営に大きな影響を及ぼすこともあります また

はじめに 会社の経営には 様々な判断が必要です そのなかには 税金に関連することも多いでしょう 間違った判断をしてしまった結果 受けられるはずの特例が受けられなかった 本来より多額の税金を支払うことになってしまった という事態になり 場合によっては 会社の経営に大きな影響を及ぼすこともあります また はじめに 会社の経営には 様々な判断が必要です そのなかには 税金に関連することも多いでしょう 間違った判断をしてしまった結果 受けられるはずの特例が受けられなかった 本来より多額の税金を支払うことになってしまった という事態になり 場合によっては 会社の経営に大きな影響を及ぼすこともあります また 会社の税金に関する判断は 会社だけにとどまらず 経営者の個人の税金にも関係します 税金の問題は複雑で

More information

<4D F736F F F696E74202D B7B967B836C C668DDA2E B93C782DD8EE682E890EA97705D205B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D B7B967B836C C668DDA2E B93C782DD8EE682E890EA97705D205B8CDD8AB B83685D> ノルウェーとロシアがバレンツ海の境界線問題に合意 2010 年 5 月 20 日 調査部 宮本善文 1 ポイント 1. ノルウェーの現状 埋蔵量と生産量 鉱区設定地域 政策 2. ノルウェーとロシアは大陸棚の境界線の確定に合意 公式発表 ロシアとの交渉( 相互の主張 交渉方法 ) 埋蔵量 3. 日本企業へのインプリケーション 2 1-(1) 埋蔵量と生産量 (@ 欧州 ユーラシア ) 埋蔵量 ( 億

More information

IFRS基礎講座 IAS第11号/18号 収益

IFRS基礎講座 IAS第11号/18号 収益 IFRS 基礎講座 収益 のモジュールを始めます このモジュールには IAS 第 18 号 収益 および IAS 第 11 号 工事契約 に関する解説が含まれます これらの基準書は IFRS 第 15 号 顧客との契約による収益 の適用開始により 廃止されます パート 1 では 収益に関連する取引の識別を中心に解説します パート 2 では 収益の認識規準を中心に解説します パート 3 では 工事契約について解説します

More information

第 298 回企業会計基準委員会 資料番号 日付 審議事項 (2)-4 DT 年 10 月 23 日 プロジェクト 項目 税効果会計 今後の検討の進め方 本資料の目的 1. 本資料は 繰延税金資産の回収可能性に関わるグループ 2 の検討状況を踏まえ 今 後の検討の進め方につ

第 298 回企業会計基準委員会 資料番号 日付 審議事項 (2)-4 DT 年 10 月 23 日 プロジェクト 項目 税効果会計 今後の検討の進め方 本資料の目的 1. 本資料は 繰延税金資産の回収可能性に関わるグループ 2 の検討状況を踏まえ 今 後の検討の進め方につ 第 298 回企業会計基準委員会 資料番号 日付 2014 年 10 月 23 日 プロジェクト 項目 税効果会計 今後の検討の進め方 本資料の目的 1. 本資料は 繰延税金資産の回収可能性に関わるグループ 2 の検討状況を踏まえ 今 後の検討の進め方について審議することを目的とする 背景 2. 第 1 回税効果会計専門委員会 ( 以下 専門委員会 という ) において 検討の範 囲及び進め方が審議され

More information

スライド 1

スライド 1 IFRS 基礎講座 IAS 第 16 号 有形固定資産 のモジュールを始めます Part 1 では有形固定資産の認識及び当初測定を中心に解説します Part 2 では減価償却など 事後測定を中心に解説します 有形固定資産の 定義 と 認識規準 を満たす項目は IAS 第 16 号に従い有形固定資産として会計処理を行います 有形固定資産の定義として 保有目的と使用期間の検討を行います 保有目的が 財またはサービスの生産や提供のための使用

More information

『学校法人会計の目的と企業会計との違い』

『学校法人会計の目的と企業会計との違い』 学校法人会計の目的と企業会計との違い ( 平成 27 年度以降 ) 平成 27 年度より 学校法人会計基準が一部改正されました 社会 経済状況の大きな変化 会計のグローバル化等を踏まえた様々な企業会計基準の改正等を受け 学校法人の経営状態を社会に分かりやすく説明する仕組みが求められていることが背景にあります これにより 主に以下の変更がありました (1) 資金収支計算書に加えて 新たに活動区分ごとの資金の流れがわかる

More information

検査の背景 (1) 事業者免税点制度消費一般に幅広く負担を求めるという消費税の課税の趣旨等の観点からは 消費税の納税義務を免除される事業者 ( 以下 免税事業者 という ) は極力設けないことが望ましいとされている 一方 小規模事業者の事務処理能力等を勘案し 課税期間に係る基準期間 ( 個人事業者で

検査の背景 (1) 事業者免税点制度消費一般に幅広く負担を求めるという消費税の課税の趣旨等の観点からは 消費税の納税義務を免除される事業者 ( 以下 免税事業者 という ) は極力設けないことが望ましいとされている 一方 小規模事業者の事務処理能力等を勘案し 課税期間に係る基準期間 ( 個人事業者で 会計検査院法第 30 条の 2 の規定に基づく報告書 ( 要旨 ) 消費税の課税期間に係る基準期間がない法人の納税義務の 免除について 平成 23 年 10 月 会計検査院 検査の背景 (1) 事業者免税点制度消費一般に幅広く負担を求めるという消費税の課税の趣旨等の観点からは 消費税の納税義務を免除される事業者 ( 以下 免税事業者 という ) は極力設けないことが望ましいとされている 一方 小規模事業者の事務処理能力等を勘案し

More information

日本版スクーク ( イスラム債 ) に係る税制措置 Q&A 金融庁

日本版スクーク ( イスラム債 ) に係る税制措置 Q&A 金融庁 日本版スクーク ( イスラム債 ) に係る税制措置 Q&A 金融庁 Q1: スクーク ( イスラム債 ) とは何ですか? A1: スクーク ( イスラム債 ) とは 利子を生じさせる社債を取り扱うことができないイスラムのやでも取り扱うことができる イスラム法を遵守した金融商品で 経済的に社債と同等の性質を有するものをいいます スクークは 経済的には社債と同等の性質を有していますが 法的には社債そのものではなく

More information

Microsoft PowerPoint _舩木_ブラジル.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint _舩木_ブラジル.ppt [互換モード] ブラジル Petrobrasに次ぐ石油会社へ急成長を遂げる新興企業 OGX 2010 年 6 月 17 日 調査部 舩木弥和子 1 OGX s Petróelo e Gás 2007 年 7 月 Eike Batista 氏所有のEBXの石油 ガス探鉱部門の子会社として設立 Eike Batista 氏 (53 歳 ) 2010 年のフォーブス世界長者番付 億万長者ランキング 8 位 ( 資産 270

More information

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分 相続した財産を譲渡した場合の税務 坂本和則相談部東京相談室花野稔相談部大阪相談室 相続した財産 ( 不動産や株式など ) を譲渡し 相続税の納税資金を捻出する場合があります 特に譲渡する株式が非上場株式である場合は 譲渡しようとしても流通性が乏しく また買取資金を用意する関係などからも その株式を発行会社に買取ってもらうケースが多いと思われます そうしたケースをはじめ 財産の譲渡による所得には 原則として所得税と住民税が課税されますが

More information

「経済政策論(後期)《運営方法と予定表(1997、三井)

「経済政策論(後期)《運営方法と予定表(1997、三井) 009 年 7 月 8 日 ( 水曜 限 )/5. 法人所得課税. 法人税 ( 法人所得課税 ) の意義 法人擬制説 = 法人は株主の集合体 法人税は株主に対する所得税の前取り ( 源泉徴収 ) 法人税と配当課税の存在は二重課税 ( 統合の必要性 ) 配当控除制度法人実在説 = 法人は個人から独立した存在 法人税は法人自体が有する担税力を前提にした租税シャウプ勧告 = 法人擬制説二重課税調整方式 =

More information

ガイアナ:深海Liza油田、発見から2年で最終投資決定(短報)

ガイアナ:深海Liza油田、発見から2年で最終投資決定(短報) ガイアナ : 深海 Liza 油田 発見から 2 年で最終投資決定 ( 短報 ) 更新日 :2017/6/29 調査部 : 舩木弥和子 (Platts Oilgram News International Oil Daily Business News Americas Business Monitor International 他 ) 1. ExxonMobil は 2017 年 6 月 Stabroek

More information

チャイナアラート(中国速報)- 第6回, 2012年4月-増値税ゼロ税率課税役務の税金免除、控除及び還付の管理弁法の公布について

チャイナアラート(中国速報)- 第6回, 2012年4月-増値税ゼロ税率課税役務の税金免除、控除及び還付の管理弁法の公布について 税務及び法規の動向 2012 年 4 月第 6 回 増値税ゼロ税率課税役務の税金免除 控除及び還付の管理弁法の公布について 上海は既に2012 年 1 月 1 日より試験的な増値税改革を正式に始めた この試験的な改革は 2012 年から201 年にかけて中国の他の省 / 市にも拡大される予定であり 交通運送業及び一部の現代サービス業にも適用される 試験的な増値税改革の関連政策によると 輸出役務は増値税ゼロ税率又は増値税免除が適用される

More information

1. dia

1. dia Mai Nomura Headline Verdana Bold 移転価格税制に関する新たな法令要件及び国別報告書作成提出義務 ハンガリーにおける移転価格コンプライアンス要件 : 国別報告書と新たな移行価格文書化要件 トピック OECD の税源浸食と利益移転 (Base Erosion and Profit Shifting:BEPS) 行動計画 13 がハンガリーで採択されました 多国籍企業グループ会社の連結売上高が

More information

「経済政策論(後期)《運営方法と予定表(1997、三井)

「経済政策論(後期)《運営方法と予定表(1997、三井) 0 年 月 4 日 ( 水曜 限 )/5. 法人所得課税. 法人税 ( 法人所得課税 ) の意義 法人擬制説 = 法人は株主の集合体 法人税は株主に対する所得税の前取り ( 源泉徴収 ) 法人税と配当課税の存在は二重課税 ( 統合の必要性 ) 配当控除制度法人実在説 = 法人は個人から独立した存在 法人税は法人自体が有する担税力を前提にした租税シャウプ勧告 = 法人擬制説二重課税調整方式 = 配当控除制度

More information

03-08_会計監査(収益認識に関するインダストリー別③)小売業-ポイント制度、商品券

03-08_会計監査(収益認識に関するインダストリー別③)小売業-ポイント制度、商品券 会計 監査 収益認識に関する会計基準等 インダストリー別解説シリーズ (3) 第 3 回小売業 - ポイント制度 商品券 公認会計士 いしかわ 石川 よし慶 はじめに 2018 年 3 月 30 日に企業会計基準第 29 号 収益認識に 関する会計基準 ( 以下 収益認識会計基準 という ) 企業会計基準適用指針第 30 号 収益認識に関する会計 基準の適用指針 ( 以下 収益認識適用指針 といい

More information

Microsoft PowerPoint 猪原UAE配布資料.ppt

Microsoft PowerPoint 猪原UAE配布資料.ppt UAE: アブダビ ドバイの外資参加プロジェクトで新たな動き 2006/10/18 調査部猪原渉 1 要旨 湾岸主要産油国の一翼を担うUAEの外資導入方針に変化の兆し? アブダビ : サワーガスプロジェクトで同国初の入札による鉱区公開実施へ 同国で活動中の企業及び新規企業の計 15 社程度を対象に入札プロセスが進行中の模様 急増するエネルギー需要が背景 ドバイ :DPC(ConocoPhillips

More information

「経済政策論(後期)」運営方法と予定表(1997、三井)

「経済政策論(後期)」運営方法と予定表(1997、三井) 007 年 月 6 日 ( 木曜 限 )/5. 法人所得課税. 法人税 ( 法人所得課税 ) の意義 法人擬制説 法人は株主の集合体 法人税は株主に対する所得税の前取り ( 源泉徴収 ) 法人税と配当課税の存在は二重課税 ( 統合の必要性 ) 配当控除制度法人実在説 法人は個人から独立した存在 法人税は法人自体が有する担税力を前提にした租税. 法人所得と経常利益 < 経常利益 ( 企業会計 )> 目的

More information

Giới thiệu tóm tắt CÔNG TY CỔ PHẦN PHÁT TRIỂN ĐẦU TƯ CÔNG NGHỆ - FPT TRUNG TÂM GIẢI PHÁP PHẦN MỀM FPT SOFTWARE SOLUTIONS

Giới thiệu tóm tắt  CÔNG TY CỔ PHẦN PHÁT TRIỂN  ĐẦU TƯ CÔNG NGHỆ - FPT  TRUNG TÂM GIẢI PHÁP PHẦN MỀM  FPT SOFTWARE SOLUTIONS ハノイ市税務局 1 1 2 2 現行法律文書 2017 年 02 月 24 日付の政令第 20/2017/NĐ- CP 号 2017 年 04 月 28 日付の通達第 41/2017/TT-BTC 号 現行法律文書 政令第 20/2017/NĐ- CP 号 通達第 41/2017/TT- BTC 号 3 章 15 条 6 条 2017 年 5 月 1 日より発効 2017 年 5 月 1 日より発効

More information

IFRS基礎講座 IAS第12号 法人所得税

IFRS基礎講座 IAS第12号 法人所得税 IFRS 基礎講座 IAS 第 12 号 法人所得税 のモジュールを始めます パート 1 では 法人所得税の範囲 および税効果会計を中心に解説します パート 2 では 繰延税金資産および負債の認識を中心に解説します IFRS における 法人所得税 とは 課税所得を課税標準として課される 国内および国外のすべての税金をいいます 例えば 法人税 住民税所得割 事業税所得割などが IFRS における法人所得税に該当します

More information

2007年12月10日 初稿

2007年12月10日 初稿 LNG 価格のこれまでの経緯と将来の展望 ( パート Ⅰ) 世界の3 大 LNG 市場世界の LNG 市場は アジア 太平洋 欧州 北米と大きく3つに区分することが出来る 世界の地域別 LNG 輸入割合は輸入量の多い地域を順に挙げると 1アジア 太平洋 64.0% 2 ヨーロッパ 27.2% 3 北米 8.3% 4 中南米 0.5% となる 図 1 は世界の地域別 LNG 輸入割合を示したものである

More information

TAC2017.indb

TAC2017.indb 法人税法ーー問題 解答 法 人 93 無断複写 複製を禁じます ( 税 17) 法上 (2) 問 3 資料 の 1 及び 2 に基づき 次の (1) 及び (2) の問いに答えなさい ( 注 ) 解答は答案用紙の指定された枠内に記載すること (1) 法人税法第 121 条第 1 項に規定する青色申告 法人税法第 122 条第 1 項及び第 2 項に規定する青色申告の承認の申請について簡潔に述べなさい

More information

42

42 海外展開に関する特別調査 海外展開に関する特別調査 結果概要... 43 1. 県内企業の海外展開の内容... 44 2. 現在行っている海外展開の相手国 地域... 46 3. 海外展開にあたっての課題... 47 4. 海外展開後に新たに発生した課題... 49 5. 今後の新たな海外展開の関心の高い相手国 地域... 50 6. 今後の新たな海外展開の内容... 51 7. 調査要領... 52

More information

3 流動比率 (%) 流動資産流動負債 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 流動負債に 1 年以内に償還される企業債や賞与引当金等が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は下がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 1

3 流動比率 (%) 流動資産流動負債 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 流動負債に 1 年以内に償還される企業債や賞与引当金等が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は下がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 1 経営指標の概要 1. 経営の健全性 効率性 1 経常収支比率 (%) 経常収益 経常費用 経常収支比率は 当該年度において 給水収益等の収益で維持管理費や支払利息等の費用をどの程度賄えているかを表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 収益に長期前受金戻入が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は上がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 単年度の収支が黒字であることを示す

More information

<4D F736F F F696E74202D F91E58AD15F B C D83582E B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D F91E58AD15F B C D83582E B8CDD8AB B83685D> イスラエル キプロスにおける大規模ガス発見と東地中海地域を取り巻く情勢 2011 年 11 月 25 日 石油調査部 大貫憲二 1 目次 1. イスラエル キプロスにおける大規模ガスの発見と 東地中海地域の石油 天然ガスポテンシャル 2. 大規模ガス発見に対する東地中海諸国の反応 3. 東地中海諸国間における石油 天然ガス開発の 課題とその対応 (1) 排他的経済水域 (EEZ) の画定に向けた動き

More information

Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ

Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガス 97.2% 鉄 鉱石 100.0% 羊 毛 100.0% 綿 花 100.0% 大 92% 豆 小 88% 麦 木材 72% 注 ) 食料需給表

More information

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引 復興増税と平成 23 年度税制改正案の一部が成立しました!! 平成 23 年 11 月 30 日に 東日本大震災からの復興施策としての復興増税 ( 法人税及び所得税などの 臨時増税 ) と 平成 23 年度税制改正案のうち一部 ( 法人税率の引き下げや中小法人の軽減税率の引 き下げなど ) が国会で成立し 平成 23 年 12 月 2 日に公布 施行されました 成立している主な改正事項 企業関係個人

More information

Microsoft PowerPoint - Itoh_IEEJ(150410)_rev

Microsoft PowerPoint - Itoh_IEEJ(150410)_rev 第 4 回エネルギー輸送ルートの多様化への対応に関する検討会 日本の LNG 原油輸入と 米国シェール革命の現況 2015 年 4 月 10 日於国土交通省 ( 中央合同庁舎 3 号館 ) 伊藤庄一 戦略研究ユニット国際情勢分析第 2 グループ マネージャー 研究主幹一般財団法人日本エネルギー経済研究所 日本の LNG 原油輸入状況 (2014 年 ) 1 LNG 原油 ( 出所 ) 日本貿易月表

More information

(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります

(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります 経営情報あれこれ 平成 28 年 11 月号 年末と改正税法 今年も残すところ 1ヶ月余りとなりました この1 年間 会社や個人にとって 様々な取引が発生し その結果として利益又は損失が生じていると思います この利益や損失に対し 税法上 合理的な租税負担となるためには 各税法の規定を確認していただき 所得税 法人税 相続税及び贈与税の確定申告等において 適切に申告することが望まれます 特に 税制改正等がなされた場合

More information

3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡

3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡 30. 収益認識基準 1. 改正のポイント (1) 趣旨 背景収益認識に関する会計基準の公表を受け 法人税における収益認識等について改正が行われる 大綱 90 ページ (2) 内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる (3) 適用時期平成 30 年 4 月 1 日以後終了事業年度

More information

原稿メモ

原稿メモ < 更新日 :2005/06/15> < 石油 天然ガス調査グループ : 坂本茂樹 / 齊藤晃 > 韓国 : ガス公社 (Kogas) LNG 長期輸入数量を決定 ( サハリン Ⅱ イエメンおよびマレーシア事業より ) (Gas Matters WGI 等各業界紙 ) 韓国ガス公社 (Kogas) は 入札により 2005 年 2 月に LNG 長期契約の相手先として シェルのサハリン Ⅱ マレーシア

More information

債券税制の見直し(金融所得課税の一体化)に伴う国債振替決済制度の主な変更点について

債券税制の見直し(金融所得課税の一体化)に伴う国債振替決済制度の主な変更点について 債券税制の見直し ( 金融所得課税の一体化 ) に伴う国債振替決済制度の主な変更点について 平成 25 年 9 月日本銀行 はじめに 日本銀行は 国債の振替機関として 国債振替決済制度を運営しています 平成 25 年度税制改正において 個人投資家の積極的な市場参加を促進するための環境整備を図る観点等から 債券税制の見直し ( 金融所得課税の一体化 ) が行われることとなり 本年 3 月 29 日に

More information

プルータスセミナー 新株予約権の税務について 株式会社プルータス コンサルティング 平成 18 年 12 月 7 日

プルータスセミナー 新株予約権の税務について 株式会社プルータス コンサルティング 平成 18 年 12 月 7 日 プルータスセミナー 新株予約権の税務について 株式会社プルータス コンサルティング 平成 18 年 12 月 7 日 主要テーマ 新株予約権 ストック オプションとは何か 時価による有償発行 ( 金銭払込み等 ) の場合 ストック オプションの場合 3 4 5 取得者の税制適格要件 7 取得者が法人の場合の税務 ストック オプション費用計上の法人税等への影響 8 9 名称代表取締役スタッフ事業内容住所

More information

1 制度の概要 (1) 金融機関の破綻処理に係る施策の実施体制金融庁は 預金保険法 ( 昭和 46 年法律第 34 号 以下 法 という ) 等の規定に基づき 金融機関の破綻処理等のための施策を 預金保険機構及び株式会社整理回収機構 ( 以下 整理回収機構 という ) を通じて実施してきている (2

1 制度の概要 (1) 金融機関の破綻処理に係る施策の実施体制金融庁は 預金保険法 ( 昭和 46 年法律第 34 号 以下 法 という ) 等の規定に基づき 金融機関の破綻処理等のための施策を 預金保険機構及び株式会社整理回収機構 ( 以下 整理回収機構 という ) を通じて実施してきている (2 株式会社整理回収機構が保有する平成 11 12 両年度の整理回収業務から生じた利益に係る資金について その有効活用を図るため 預金保険機構を通じて国に納付させるなど 国の財政に寄与する方策を検討するよう内閣府特命担当大臣に対して意見を表示したものについての報告書 ( 要旨 ) 平成 2 2 年 9 月 会計検査院 1 制度の概要 (1) 金融機関の破綻処理に係る施策の実施体制金融庁は 預金保険法 (

More information

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ 租税特別措置 ( 相続税関係 ) の適用状況等についての報告書 ( 要旨 ) 平成 2 9 年 1 1 月 会計検査院 1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとされ

More information

PYT & Associates Attorney at law

PYT & Associates Attorney at law PYT & Associates 弁護士 カンボジアコーポレート ガバナンス Potim YUN 代表 弁護士 2017 年 9 月 12 日大阪 目次 - カンボジア法下におけるコーポレート ガバナンス 1. 序論 2. 株主の権利と公平な取扱い 3. その他の利害関係者の利益 4. 取締役会の役割と責務 5. 真摯さと倫理行動 6. 開示と透明性 PYT & Associates 2 1. 序論

More information

CONTENTS 第 1 章法人税における純資産の部の取扱い Q1-1 法人税における純資産の部の区分... 2 Q1-2 純資産の部の区分 ( 法人税と会計の違い )... 4 Q1-3 別表調整... 7 Q1-4 資本金等の額についての政令の規定 Q1-5 利益積立金額についての政

CONTENTS 第 1 章法人税における純資産の部の取扱い Q1-1 法人税における純資産の部の区分... 2 Q1-2 純資産の部の区分 ( 法人税と会計の違い )... 4 Q1-3 別表調整... 7 Q1-4 資本金等の額についての政令の規定 Q1-5 利益積立金額についての政 はしがき 会社の純資産の部は 株主が会社に拠出した払込資本の部分と利益の内部留保の部分で構成されています 法人税においては 前者を 資本金等の額 後者を 利益積立金額 と定義するとともに 両者を厳格に区分 ( 峻別 ) しています 様々な理由で 会社が株主に金銭などを交付した際に 株主に対する課税を適正に行うためです 資本金等の額を減らすためには 会社から株主へ金銭などを交付しなければなりません そのため

More information

Microsoft Word _out_l_sr-gy-gf_exploration.doc

Microsoft Word _out_l_sr-gy-gf_exploration.doc 期待高まる Guyana Basin での探鉱 更新日 :2011/7/15 石油調査部 : 舩木弥和子 (Platts Oilgram News International Oil Daily Business News Americas 他 ) (1) USGS が Guyana Basin の埋蔵量のポテンシャルは原油 150 億 bbl 天然ガス 40Tcf で 世界で最も有望な堆積盆地の一つとしたことや大西洋をはさんで対となる西アフリカ沿岸域で良好な探鉱結果が得られたことから

More information

SGEC 附属文書 理事会 統合 CoC 管理事業体の要件 目次序文 1 適用範囲 2 定義 3 統合 CoC 管理事業体組織の適格基準 4 統合 CoC 管理事業体で実施される SGEC 文書 4 CoC 認証ガイドライン の要求事項に関わる責任の適用範囲 序文

SGEC 附属文書 理事会 統合 CoC 管理事業体の要件 目次序文 1 適用範囲 2 定義 3 統合 CoC 管理事業体組織の適格基準 4 統合 CoC 管理事業体で実施される SGEC 文書 4 CoC 認証ガイドライン の要求事項に関わる責任の適用範囲 序文 SGEC 附属文書 2-8 2012 理事会 2016.1.1 統合 CoC 管理事業体の要件 目次序文 1 適用範囲 2 定義 3 統合 CoC 管理事業体組織の適格基準 4 統合 CoC 管理事業体で実施される SGEC 文書 4 CoC 認証ガイドライン の要求事項に関わる責任の適用範囲 序文この文書の目的は 生産拠点のネットワークをする組織によるCoC 認証を実施のための指針を設定し このことにより

More information

日本基準でいう 法人税等 に相当するものです 繰延税金負債 将来加算一時差異に関連して将来の期に課される税額をいいます 繰延税金資産 将来減算一時差異 税務上の欠損金の繰越し 税額控除の繰越し に関連して将来の期に 回収されることとなる税額をいいます 一時差異 ある資産または負債の財政状態計算書上の

日本基準でいう 法人税等 に相当するものです 繰延税金負債 将来加算一時差異に関連して将来の期に課される税額をいいます 繰延税金資産 将来減算一時差異 税務上の欠損金の繰越し 税額控除の繰越し に関連して将来の期に 回収されることとなる税額をいいます 一時差異 ある資産または負債の財政状態計算書上の 国際財務報告基準 (IFRS) 税効果シリーズ シリーズ IAS 第 12 号 法人所得税 (1/3) ( 平成 23 年 1 月 31 日現在 ) 1. 目的 範囲 IAS 第 12 号 法人所得税 の目的は 法人所得税の会計処理を定めることにあります 法 人所得税の会計処理に関する主たる論点は 次の事項に関して当期および将来の税務上の 影響をどのように会計処理するかにあります 1 企業の財政状態計算書で認識されている資産

More information

( 参考様式 1) ( 新 ) 事業計画書 1 事業名 : 2 補助事業者名 : 3 事業実施主体名 : Ⅰ 事業計画 1 事業計画期間 : 年 月 ~ 年 月 記載要領 事業計画期間とは 補助事業の開始から事業計画で掲げる目標を達成するまでに要する期間とし その期限は事業実施年 度の翌年度から 3

( 参考様式 1) ( 新 ) 事業計画書 1 事業名 : 2 補助事業者名 : 3 事業実施主体名 : Ⅰ 事業計画 1 事業計画期間 : 年 月 ~ 年 月 記載要領 事業計画期間とは 補助事業の開始から事業計画で掲げる目標を達成するまでに要する期間とし その期限は事業実施年 度の翌年度から 3 ( 参考様式 1) ( 新 ) 事業計画書 1 事業名 : 2 補助事業者名 : 3 事業実施主体名 : Ⅰ 事業計画 1 事業計画期間 : 年 月 ~ 年 月 事業計画期間とは 補助事業の開始から事業計画で掲げる目標を達成するまでに要する期間とし その期限は事業実施年 度の翌年度から 3~5 年間とする 2 事業計画期間内の投資予定額 : 千円 ( 年度 : 千円 年度 : 千円 年度 : 千円

More information

1 1. 課税の非対称性 問題 1 年をまたぐ同一の金融商品 ( 区分 ) 内の譲渡損益を通算できない問題 問題 2 同一商品で 異なる所得区分から損失を控除できない問題 問題 3 異なる金融商品間 および他の所得間で損失を控除できない問題

1 1. 課税の非対称性 問題 1 年をまたぐ同一の金融商品 ( 区分 ) 内の譲渡損益を通算できない問題 問題 2 同一商品で 異なる所得区分から損失を控除できない問題 問題 3 異なる金融商品間 および他の所得間で損失を控除できない問題 Daiwa Institute of Research Ltd. 資料 1-2 参考資料 1 わが国における株式投資の実効税率について 2010 年 6 月 大和総研 制度調査部 株式会社大和総研丸の内オフィス 100-6756 東京都千代田区丸の内一丁目 9 番 1 号グラントウキョウノースタワー 1 1. 課税の非対称性 問題 1 年をまたぐ同一の金融商品 ( 区分 ) 内の譲渡損益を通算できない問題

More information

ニュース 2017 年 6 月 内容 I. 付加価値税 市場研究サービスに関する 2017 年 6 月 16 日付ハノイ税務局発行オフィシャルレター 40665/CT-TTHT 号投資プロジェクトの VAT 還付に関する 2017 年 6 月 16 日付税務総局発行オフィシャルレター 2631/TC

ニュース 2017 年 6 月 内容 I. 付加価値税 市場研究サービスに関する 2017 年 6 月 16 日付ハノイ税務局発行オフィシャルレター 40665/CT-TTHT 号投資プロジェクトの VAT 還付に関する 2017 年 6 月 16 日付税務総局発行オフィシャルレター 2631/TC ニュース 2017 年 6 月 内容 I. 付加価値税 市場研究サービスに関する 2017 年 6 月 16 日付ハノイ税務局発行オフィシャルレター 40665/CT-TTHT 号投資プロジェクトの VAT 還付に関する 2017 年 6 月 16 日付税務総局発行オフィシャルレター 2631/TCT-KK 号税務制度に関する 2017 年 4 月 24 日付ホーチミン市税務局発行オフィシャルレター

More information

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ 欠損金の繰越控除と繰戻還付に係る留意点企業会計上 損失が発生すればそれはその事業年度かぎりのことで その金額が他の年度の損益計算に影響を与えることはありません 税務上の所得計算も 単年度ごとに益金から損金を控除して行いますが ある年度の欠損金を他の年度の所得金額と通算せず所得の発生した年度にだけ課税するのは 企業資本の維持の観点から問題が残ります そこで法人税法では ある事業年度に生じた欠損金について

More information

Microsoft Word - g

Microsoft Word - g 平成 29 年 (2017 年 )7 月 19 日滋賀県公報号外 (1) 1 平成 29 年 (2017 年 ) 7 月 1 9 日号外 ( 1 ) 水曜日県章毎週月 水 金曜 3 回発行 目 次 ( 印は 県例規集に登載するもの ) 条例 滋賀県と滋賀県信用保証協会との損失補償契約に基づく回収納付金を受け取る権利の放棄に関する条例 ( 中小企業支援課 )... 3 滋賀県個人情報保護条例の一部を改正する条例

More information

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る 資産課税個人事業者の事業用資産に係る納税猶予制度の創設 個人事業者の事業承継税制が 10 年間の時限措置として新たに創設される 認定相続人 受贈者が 青色申告の承認を受けていた個人事業者から 相続等又は贈与によりその個人事業者の事業の用に供されていた 特定事業用資産 を取得し 事業を継続していく場合には その取得した特定事業用資産の課税価格に対応する相続税又は贈与税の全額について その納税を猶予する

More information

下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の

下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の 営 ViewPoint 法人税における 特別償却 と 特別控除 久住透部東京室 法人が特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供した一定の場合 通常の減価償却のほかに認められる 特別償却 の制度や 一定の金額を法人税額から控除する 特別控除 ( 税額控除 ) の制度の適用を受けることができます 今回は 法人税における特別償却および特別控除について それぞれの概要と選択のポイントを解説します 特別償却や特別控除の効果は

More information

日本基準基礎講座 資本会計

日本基準基礎講座 資本会計 日本基準基礎講座 資本会計 のモジュールを始めます 資本会計のモジュールでは 貸借対照表における純資産の主な内容についてパートに分けて解説します パート1では 純資産及び株主資本について解説します パート2では 株主資本以外について また 新株予約権及び非支配株主持分について解説します パート3では 包括利益について解説します 純資産とは 資産にも負債にも該当しないものです 貸借対照表は 資産の部

More information

Microsoft Word - 最新版租特法.docx

Microsoft Word - 最新版租特法.docx 平成 29 年 5 月現在 租税特別措置法 ( 昭和三十二年三月三十一日法律第二十六号 ) 抜粋 ( 特定中小会社が発行した株式の取得に要した金額の控除等 ) 第三十七条の十三 平成十五年四月一日以後に 次の各号に掲げる株式会社 ( 以下この条及び 次条において 特定中小会社 という ) の区分に応じ当該各号に定める株式 ( 以下この条及び次条において 特定株式 という ) を払込み ( 当該株式の発行に際してするものに限る

More information

第16回税制調査会 別添資料1(税務手続の電子化に向けた具体的取組(国税))

第16回税制調査会 別添資料1(税務手続の電子化に向けた具体的取組(国税)) ( 別添 1) 税務手続の電子化に向けた具体的取組基礎控除の見直し案 ( 国税 ) 経済社会の ICT 化等を踏まえ 納税者利便を向上させつつ 税務手続に係るデータ活用を推進 働き方の多様化 ( 副業 兼業 雇用的自営の増加等 ) が進み 税務手続を行う者の増加 多様化が見込まれる中 ICT の活用等を通じて すべての納税者が簡便 正確に申告等を行うことができる納税環境を整備する 官民を含めた多様な当事者がデータをデータのまま活用

More information

原稿メモ

原稿メモ 更新日 :2008/05/08 調査部 : 坂本茂樹 パプアニューギニア : PNG LNG プロジェクト (ExxonMobil 主導 ) が進展 ( 関係企業 HP Platts Gas Matters) 2008 年 3~4 月にかけて ExxonMobil が主導する PNG LNG プロジェクト ( 液化能力 :630 万トン / 年 ) に進展があり 同プロジェクトは FEED 移行に向かって前進した

More information

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 ) 営 V iewpoint 個人が土地建物等を譲渡したときの税金 久住透部東京室 個人が土地建物等を譲渡 ( 売却 ) したことにより生じる所得は 譲渡所得 とされ 所得税と住民税が課税されます そこで 土地建物等の譲渡代金の使途を検討する場合は あらかじめ税負担がどの程度生じるかを考えておく必要があります 今回は 個人が土地建物等を譲渡したときの所得税および住民税の算出方法を解説するとともに 居住用財産を譲渡した場合の主な特例について

More information

平成 23 年 3 月期 決算説明資料 平成 23 年 6 月 27 日 Copyright(C)2011SHOWA SYSTEM ENGINEERING Corporation, All Rights Reserved

平成 23 年 3 月期 決算説明資料 平成 23 年 6 月 27 日 Copyright(C)2011SHOWA SYSTEM ENGINEERING Corporation, All Rights Reserved 平成 23 年 3 月期 決算説明資料 平成 23 年 6 月 27 日 目 次 平成 23 年 3 月期決算概要 1 業績概要 4 2 経営成績 5 3 業績推移 6 4 売上高四半期推移 7 5 事業別業績推移 ( ソフトウェア開発事業 ) 8 6 事業別業績推移 ( 入力データ作成事業 ) 9 7 事業別業績推移 ( 受託計算事業 ) 10 8 業種別売上比率 ( 全社 ) 11 9 貸借対照表

More information

中小企業の退職金制度への ご提案について

中小企業の退職金制度への ご提案について 中小企業のための選択制の制度設計について SBI ベネフィット システムズ株式会社 2013/7/4 確定拠出年金 (DC) とは 事業主が毎月掛金を拠出 加入者の確定拠出年金口座に入金します 加入者は自身の判断で運用商品の選択 変更を行うことができます 受取金額は運用成果によって異なります 原則 60 歳で受給権を取得 ( ) し 年金又は一時金で受け取ります ( ) 通算加入者等期間が 10 年に満たない場合

More information

税制について

税制について 学校法人に係る税制の概要 寄附金の募集 学校法人に寄附を行った者に対しては 各種の税制優遇が設けられており 学校法人に対する寄附の促進が図られている 学校法人に寄附をした場合の税制優遇について 個人が学校法人に対して寄附をした場合には 所得税の計算において優遇措置が認められており 確定申告を行うことによって 一定額の控除を受けることができます 寄附金控除に係る制度は 所得控除 と 税額控除 の 2

More information

iii. 源泉徴収選択口座への受入れ源泉徴収ありを選択した特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) が開設されている金融商品取引業者等 ( 証券会社等 ) に対して 源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書 を提出することにより 上場株式等の配当等を源泉徴収選択口座に受け入れることができま

iii. 源泉徴収選択口座への受入れ源泉徴収ありを選択した特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) が開設されている金融商品取引業者等 ( 証券会社等 ) に対して 源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書 を提出することにより 上場株式等の配当等を源泉徴収選択口座に受け入れることができま (5) 課税上の取扱い 日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります 1 投資主の税務 ( イ ) 個人投資主の税務 a. 利益の分配に係る税務個人投資主が上場投資法人である本投資法人から受け取る利益の分配の取扱いは

More information

27 2013 6 7 240 5 24.9 GM 3 20 2013 8 40 2014 5 20 2014 OEM 1 2 3 2012 10 545 5 30 70 30 8 40 16 GM GM 24 GM 16 GM 24 20 20 20 10 17

27 2013 6 7 240 5 24.9 GM 3 20 2013 8 40 2014 5 20 2014 OEM 1 2 3 2012 10 545 5 30 70 30 8 40 16 GM GM 24 GM 16 GM 24 20 20 20 10 17 1. 3 2. 5 1 1,000 GDP 13 OECD 13 1965 1994 NAFTA 2011 2005 EPA 2 6 2012 12 PAN PRI 3. 3.39% 288 26 27 2013 6 7 240 5 24.9 GM 3 20 2013 8 40 2014 5 20 2014 OEM 1 2 3 2012 10 545 5 30 70 30 8 40 16 GM GM

More information

社団法人日本生産技能労務協会

社団法人日本生産技能労務協会 Press Release 一般社団法人日本生産技能労務協会 報道関係者各位 平成 30 年 11 月 19 日一般社団法人日本生産技能労務協会専務理事新宅友穂電話 :03-6721-5361 URL:http://www.js-gino.org/ 平成 30 年 10 月度製造請負 派遣事業動向調査結果 一般社団法人日本生産技能労務協会は 製造請負 派遣業の事業主団体として 会員企業を対象に製造請負

More information

また 税務局は VAT 還付に対して非協力的な姿勢なため 理不尽な理由で還付を認めないことや 還付を認めたにもかかわらず送金までに時間を要することもあるため 資金繰りを考える際には慎重に時間を見積もることをお勧めする なお 還付手続に係る労力や還付が否認されるリスクを勘案すると 控除しきれない仕入

また 税務局は VAT 還付に対して非協力的な姿勢なため 理不尽な理由で還付を認めないことや 還付を認めたにもかかわらず送金までに時間を要することもあるため 資金繰りを考える際には慎重に時間を見積もることをお勧めする なお 還付手続に係る労力や還付が否認されるリスクを勘案すると 控除しきれない仕入 SMBC ベトナムレポート ~ 税務編 ベトナムの付加価値税 2 還付手続の特徴 税務調査における注意点 付加価値税還付の税務調査の特徴 および付加価値税の税務調査で指摘を受けやすいポイントについて説明します 2018 年 10 月 31 日 I-GLOCAL CO., LTD. ハノイ事務所 米国公認会計士逆井将也 E-mail:masaya.sakasai@i-glocal.com 一. はじめに

More information

野村資本市場研究所|顕著に現れた相続税制改正の影響-課税対象者は8割増、課税割合は過去最高の8%へ-(PDF)

野村資本市場研究所|顕著に現れた相続税制改正の影響-課税対象者は8割増、課税割合は過去最高の8%へ-(PDF) 顕著に現れた相続税制改正の影響 - 課税対象者は 8 割増 課税割合は過去最高の 8% へ - 宮本佐知子 要約 1. 1 年末 国税庁から 15 年分の相続税の申告状況が公表された これは 15 年中に亡くなられた人から相続や遺贈などにより財産を取得した人についての相続税の申告状況の概要を示すものであり 15 年開始の相続税制改正の影響を把握できる速報性の高い資料として注目される 相続税は 15

More information

Slide 1

Slide 1 インドネシアの石炭政策 総局長 Dr. バンバン スティアワン インドネシア 日本石炭セミナー 2009 年 3 月 27 日 東京 インドネシア共和国エネルギー鉱物資源省鉱物 石炭 地熱総局 1 内容 現在の状況 生産と輸出 基本法について 石炭資源と埋蔵量 2009 年法律第 4 号 新鉱業法 ( 鉱物石炭鉱業法 ) について 主な規定 重要な諸問題 移行期間 需給政策 規定 国内供給義務 (Domestic

More information

( 考慮すべき視点 ) 内管について 都市ガスでは需要家の所有資産であるがガス事業者に技術基準適合維持義務を課しており 所有資産と保安責任区分とは一致していない LPガスでは 一般にガスメータの出口より先の消費設備までが需要家の資産であり 資産区分と保安責任区分が一致している 欧米ではガスメータを境

( 考慮すべき視点 ) 内管について 都市ガスでは需要家の所有資産であるがガス事業者に技術基準適合維持義務を課しており 所有資産と保安責任区分とは一致していない LPガスでは 一般にガスメータの出口より先の消費設備までが需要家の資産であり 資産区分と保安責任区分が一致している 欧米ではガスメータを境 各論点について 参考資料 1-1 論点 1 技術基準適合維持義務について 論点 1-1 現在 需要家資産である内管の技術基準適合維持義務をガス事業者に課しているが 大口供給及び小口供給のそれぞれ (A から D まで ) につき 資産所有区分と保安責任区分の整合についてどう考えるか ( 自己が所有している内管は 所有者自らが保安責任を負うべきとし 内管の保安責任をガス事業者から需要家に移管するのが適切か

More information

平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 無対価での会社分割 バックナンバーは 当事務所のホームページで参照できます 1

平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 無対価での会社分割 バックナンバーは 当事務所のホームページで参照できます   1 平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 Up Newsletter 無対価での http://www.up-firm.com 1 無対価でのの会計 税務処理 1. の法務 100% 子会社に対して親会社の事業を移転する吸収分割型ののケースでは 子会社株式を親会社に交付しても 100% の資本関係に変化がないため 無対価での組織再編成とすることが一般的です 分割契約書では 当社は B 社の発行済株式の全部を所有しているため

More information

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械 Ⅲ 国際戦略総合特別区域に係る税制の創設 1 国際戦略総合特別区域において機械等を取得した場合の特別償却又は法人税額の特別控除 創設された制度の概要 青色申告法人で 総合特別区域法に規定する指定法人 *1 が 同法の施行日から平成 26 年 3 月 31 日までの間に 国際戦略総合特別区域 *2 内において 特定機械装置等の取得等をして 認定国際戦略総合特別区域計画 *3 に定められた特定国際戦略事業

More information

cover_a

cover_a C O N T E N T S 1 3 5 9 11 1. 15 16 17 4 35 2. http://www.ricoh.co.jp/dc/photostyle/ 1.7 3. A+ AA- AA- 2,771 2,896 2,94 2,573 2,411 2,456 2,485 2,349 2,326 2,263 82 83 77 61 61 2 26.3 27.3 28.3 29.3 21.3

More information

入札公告 次のとおり一般競争入札に付します なお 本入札に係る落札及び契約締結は 当該業 務に係る平成 2 7 年度本予算が成立し 予算示達がな されることを条件とするものです 平成 2 7 年 2 月 5 日 分任支出負担行為担当官 関東地方整備局関東技術事務所長 山元 弘 1 調達内容 ( 1

入札公告 次のとおり一般競争入札に付します なお 本入札に係る落札及び契約締結は 当該業 務に係る平成 2 7 年度本予算が成立し 予算示達がな されることを条件とするものです 平成 2 7 年 2 月 5 日 分任支出負担行為担当官 関東地方整備局関東技術事務所長 山元 弘 1 調達内容 ( 1 入札公告 次のとおり一般競争入札に付します なお 本入札に係る落札及び契約締結は 当該業 務に係る平成 2 7 年度本予算が成立し 予算示達がな されることを条件とするものです 平成 2 7 年 2 月 5 日 分任支出負担行為担当官 関東地方整備局関東技術事務所長 山元 弘 1 調達内容 ( 1 ) 業務件名 H 2 7 関東技術事務所事業系システム保守 点検業務 ( 電子入札対象案件 ) ( 2

More information

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度 216 年度自動車部品工業の経営動向 217 年 6 月 12 日 一般社団法人日本自動車部品工業会 一般社団法人日本自動車部品工業会は 217 年 5 月 1 日現在での会員企業 4 4 社 のうち 上場企業で自動車部品の比率が5 以上 かつ前年同期比較が可能な自動車 部品専門企業 79 社の 2 1 6 年度 (4~3 月 ) の経営動向を各社の連結決算短信 ( 連結 決算を行っていない企業は単独決算

More information

<4D F736F F D E937890AC96F18EC090D195F18D C A E646F63>

<4D F736F F D E937890AC96F18EC090D195F18D C A E646F63> 日本機械輸出組合平成 26 年 6 月 25 日 日本機械輸出組合は わが国主要プラント エンジニアリング輸出企業に対し 海外成約アンケート調査を実施し この度本調査の概要を取りまとめましたので公表致します 213 年度海外プラント エンジニアリング (PE) 成約実績調査 ~ 中東 中国向けが大きく落ち込み 昨年度実績に届かず 海外調達比率は過去最高 ~ 1.213 年度海外 PE 成約実績概況について

More information

Microsoft PowerPoint - 811_B04_londonAIM_miyamoto.ppt

Microsoft PowerPoint - 811_B04_londonAIM_miyamoto.ppt 金融危機が中小 E&P 企業に及ぼす影響 ( ロンドン AIM 市場上場会社の例 ) 2008 年 11 月 19 日調査部宮本善文 1 2 水域の減少 IOC にとって 資源ナショナリズム 3 水量の減少 IOC と NOC 両方にとって Easy oil の減少 油価下落 資金供給量減少 水域の減少 IOC にとって 資源ナショナリズム 4 発表の内容 油価下落と金融危機が中小 E&P 会社に与えた影響

More information

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金 公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金だけで課税関係を終了することもできます ( 確定申告不要制度の対象 ) 公共債の利子 平成 27 年

More information

RO ( 改修 Rehabilitate- 運営等 Operate) 方式ハ民間事業者が公共施設等の設計及び建 BT( 建設 Build- 移転 Transfer) 方式設又は製造を担う手法民間建設借上方式 2 優先的検討の対象とする事業及び検討開始時期一優先的検討の対象とする事業建築物の整備等に関

RO ( 改修 Rehabilitate- 運営等 Operate) 方式ハ民間事業者が公共施設等の設計及び建 BT( 建設 Build- 移転 Transfer) 方式設又は製造を担う手法民間建設借上方式 2 優先的検討の対象とする事業及び検討開始時期一優先的検討の対象とする事業建築物の整備等に関 国土交通省優先的検討規程 1 総則一目的本規程は 国土交通省が自ら実施する公共施設整備事業について優先的検討を行うに当たって必要な手続を定めることにより 新たな事業機会の創出や民間投資の喚起を図り 効率的かつ効果的に社会資本を整備するとともに 国民に対する低廉かつ良好なサービスの提供を確保し もって国民経済及び地域経済の健全な発展に寄与することを目的とする 二定義本規程において 次に掲げる用語の意義は

More information

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について 2 法人課税 (1) 研究開発税制の見直し ( 案 ) 研究開発投資に係る政府目標の達成に向け 研究開発投資の増加インセンティブを強化するなど 研究開発税制を抜本的に見直します 1 総額型の税額控除率の見直し ( 案 ) 現行の総額型が 企業の研究開発投資の一定割合を単純に減税する形となっている構造を見直し 試験研究費の増減に応じた税額控除率とします 総額型 ( 税額控除率 ) 現行 20% 税額控除率

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション テーマ別セミナー ~ 寄附税制の基本の き ~ 平成 29 年 12 月 7 日公益認定等委員会事務局係長風早勇作 公益法人における寄附金の受入状況 寄附金収入がある法人は 全法人の約半分 社団 財団別にみると 社団は約 4 割 財団は約 6 割 寄附金収入がある法人のうち 寄附金額の中央値は 社団が約 100 万円 財団が約 500 万円 図 1 寄附金収入額規模別の公益法人の割合 1 億円以上,

More information

5.政府保証民間ローン(FFEL)と政府直接ローン(FDSL)の状況(アメリカにおける奨学制度に関する調査報告書)

5.政府保証民間ローン(FFEL)と政府直接ローン(FDSL)の状況(アメリカにおける奨学制度に関する調査報告書) 5. 政府保証民間ローン (FFEL) と政府直接ローン (FDSL) の状況 1. 連邦学生支援の実施主体 実施状況連邦学生支援は, 教育省の学生支援局 (Federal Student Aid Office) が所管している 連邦教育省の組織は図 9 の通りである 図 9 連邦教育省の組織 出典連邦教育省ホームページより (2009 年 11 月現在 ) (http://www.ed.gov/about/offices/or/index.html?src=ln)

More information

untitled

untitled 1 東燃ゼネラル石油株式会社 2010 年 12 月期第 3 四半期決算概要 および通期業績予想の修正 2010 年 11 月 12 日 見通しに関する注意事項この資料に記載されている当社および当社グループ各社の現在の計画 見通しに関する事項は 日本および世界経済の動向 原油価格 円ドルの為替レート 需給の変動に大きく左右される業界の競争状況などにより影響を受けます これらの影響により 実際の業績は本資料で記載した見通しとは大きく異なる可能性があることにご留意ください

More information

原稿メモ

原稿メモ 更新日 :2016/11/28 調査部 : 高木路子 消費国インドネシアへの転換 ( 各社の財務諸表及び各種報道等 ) 国内の石油 ガス生産が減退を迎えて久しいインドネシア 石油 ガス消費量は引き続き上昇基調を示し 2003 年に石油の純輸入国 複数のLNG 開発計画を有するものの 2020 年手前にもガスの純輸入国に転じる見通しである インドネシア政府は 国内油 ガス開発の促進だけでなく 輸入原油向けの製油所建設

More information

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への 医業継続に係る相続税 贈与税の納税猶予制度 福田和仁相談部東京相談室 国内の医療法人の多くは 出資持分のある医療法人です 医療法人の出資者に相続が発生したときは出資持分に対して相続税が課税され また 一部の出資者が持分を放棄するなど一定の場合は他の出資者に贈与税が課税されます ただ 医療法人の財政状態によっては納税額が多額に上ることがあり得るなど その負担により医療活動の安定的な継続に影響を与えかねないといった懸念が示されていました

More information

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金 公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金だけで課税関係を終了することもできます ( 確定申告不要制度の対象 ) 公共債の利子 平成 27 年

More information

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税 消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置 平成 28 年 8 月 24 日閣議決定 世界経済の不透明感が増す中 新たな危機に陥ることを回避するため あらゆる政策を講ずることが必要となっていることを踏まえ 消費税率の 10% への引上げ時期を平成 31 年 10 月 1 日に変更するとともに関連する税制上の措置等について所要の見直しを行うこととし 次のとおり法制上の措置を講ずる 一消費課税 1 消費税率

More information

2016 年 3 月期第 2 四半期 (4-9 月 ) 決算補足説明資料 2015 年 11 月 6 日 石油資源開発株式会社

2016 年 3 月期第 2 四半期 (4-9 月 ) 決算補足説明資料 2015 年 11 月 6 日 石油資源開発株式会社 2016 年 3 月期第 2 四半期 (4-9 月 ) 決算補足説明資料 2015 年 11 月 6 日 石油資源開発株式会社 2 注意事項 本資料に掲載されている当社の現在の計画 見通し 戦略 その他歴史的事実でないものは 将来の業績に関する見通しを示したものです 実際の業績は さまざまな要素により これら業績見通しとは大きく異なる結果となり得ることをご承知おき下さい 本資料は投資勧誘を目的としたものではありません

More information

2019 年 8 月 22 日 各位 インフラファンド発行者名 東京インフラ エネルギー投資法人 代表者名 執行役員 杉本啓二 ( コード番号 9285) 管理会社名 東京インフラアセットマネジメント株式会社 代表者名 代表取締役社長 永森利彦 問合せ先 取締役管理本部長 真山秀睦 (TEL: 03

2019 年 8 月 22 日 各位 インフラファンド発行者名 東京インフラ エネルギー投資法人 代表者名 執行役員 杉本啓二 ( コード番号 9285) 管理会社名 東京インフラアセットマネジメント株式会社 代表者名 代表取締役社長 永森利彦 問合せ先 取締役管理本部長 真山秀睦 (TEL: 03 2019 年 8 月 22 日 各位 インフラファンド発行者名 東京インフラ エネルギー投資法人 代表者名 執行役員 杉本啓二 ( コード番号 9285) 管理会社名 東京インフラアセットマネジメント株式会社 代表者名 代表取締役社長 永森利彦 問合せ先 取締役管理本部長 真山秀睦 (TEL: 03-6551-2833) 2019 年 6 月期決算 並びに 2019 年 12 月期 2020 年 6

More information

第1章

第1章 エネルギー価格と為替レートが消費者物価指数へ与える影響 化石 電力ユニットガスグループ 上野宏一 1. はじめに 2013 年 4 月の日本銀行による異次元緩和政策の導入以降 一時は 1.5% まで上昇した消費者物価指数上昇率 ( 消費税を除く ) は 2014 年後半からの原油価格急落を要因として急激に低下した コアCPI(CPI 総合 < 生鮮食品除く>) の足元の動きをみると 2016 年初頭から原油価格は徐々に持ち直し

More information

医療法人化のすすめ.xdw

医療法人化のすすめ.xdw 医療法 化のすすめ 平成 24 年 4 1 より法 税率が引き下げられたことにより 医療法 化のメリットはますます まっています これを機に 貴院の医療法 化を検討されてはいかがでしょうか 税理士法人アラタ田経営会計事務所 780-0815 高知市二葉町 4 番 8 号 TEL(088)882-3228 FAX(088)882-7037 http://www.yoshidakeiei.com/ 目次

More information

各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数

各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数 5 : 外国株式 外国債券と同様に円ベースの期待リターン = 円のインフレ率 + 円の実質短期金利 + 現地通貨ベースのリスクプレミアム リスクプレミアムは 過去実績で 7% 程度 但し 3% 程度は PER( 株価 1 株あたり利益 ) の上昇 すなわち株価が割高になったことによるもの 将来予想においては PER 上昇が起こらないものと想定し 7%-3%= 4% と設定 直近の外国株式の現地通貨建てのベンチマークリターンと

More information

<4D F736F F F696E74202D2091E F190E096BE89EF8E9197BF C F38DFC A>

<4D F736F F F696E74202D2091E F190E096BE89EF8E9197BF C F38DFC A> 平成 26 年度キャンプ桑江南側地区地権者説明会 ( 第 2 回 ) 次第 1. 開会のあいさつ 2. 説明 (1) 先行取得の概要 (2) 小規模な土地等の取扱いの変更 (3)H26 年度の土地取得状況 ( 実績報告 ) (4)H27 年度の土地の先行取得スケジュール ( 予定 ) (5) 町へ申出を行う際の留意点 (6) キャンプ桑江南側地区跡地利用推進調査の概要 3. 意見交換 4. 閉会 平成

More information

自己株式の消却の会計 税務処理 1. 会社法上の取り扱い取得した自己株式を消却するには 取締役会設置会社の場合は取締役会決議が必要となります ( 会 178) 取締役会決議では 消却する自己株式数を 種類株式発行会社では自己株式の種類及び種類ごとの数を決定する必要があります 自己株式を消却しても 会

自己株式の消却の会計 税務処理 1. 会社法上の取り扱い取得した自己株式を消却するには 取締役会設置会社の場合は取締役会決議が必要となります ( 会 178) 取締役会決議では 消却する自己株式数を 種類株式発行会社では自己株式の種類及び種類ごとの数を決定する必要があります 自己株式を消却しても 会 平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 自己株式の消却の会計 税務処理 自己株式の処分の会計 税務処理 http://www.up-firm.com 1 自己株式の消却の会計 税務処理 1. 会社法上の取り扱い取得した自己株式を消却するには 取締役会設置会社の場合は取締役会決議が必要となります ( 会 178) 取締役会決議では 消却する自己株式数を

More information

積立 NISA の創設 1. 改正のポイント (1) 趣旨 背景 1 家計の安定的な資産形成を支援する観点から 少額の積立 分散投資を促進するための 積立 NISA が創設される (2) 内容 1 積立 NISA は 20 歳以上の居住者等が金融機関に開設した非課税口座内に 積立 NISA 専用の累

積立 NISA の創設 1. 改正のポイント (1) 趣旨 背景 1 家計の安定的な資産形成を支援する観点から 少額の積立 分散投資を促進するための 積立 NISA が創設される (2) 内容 1 積立 NISA は 20 歳以上の居住者等が金融機関に開設した非課税口座内に 積立 NISA 専用の累 積立 NISA の創設 1. 改正のポイント (1) 趣旨 背景 1 家計の安定的な資産形成を支援する観点から 少額の積立 分散投資を促進するための 積立 NISA が創設される (2) 内容 1 積立 NISA は 20 歳以上の居住者等が金融機関に開設した非課税口座内に 積立 NISA 専用の累積投資勘定 を設定し 毎年の投資額の上限額を とし 投資対象は 一定の公募等株式投資信託 に限定される

More information

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30 農地等に対する課税制度について 参考資料 3 土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30% となる 注 1) 土地等の譲渡所得は 他の所得と分離して課税される

More information

Microsoft Word - _別紙)外為法.doc

Microsoft Word - _別紙)外為法.doc 外為法第 17 条により銀行等が確認義務を課せられている支払等 ( 別表 ) 対象となる取引根拠法令 1 タリバーン関係者等として外務大臣が定めるものに対する居住者若しくは非居住者による支払およびこれらのものによる本邦から外国へ向けた支払 2 テロリスト等として外務大臣が定める者に対する居住者若しくは非居住者による支払およびこれらのものによる本邦から外国へ向けた支払 3 リベリア前政権の高官又はその関係者等として外務大臣が定めるものに対する居住者若しくは非居住者による支払およびこれらのものによる本邦から外国へ向けた支払

More information

10 解説 p1 ⑵⑶ ⑷ 11

10 解説 p1 ⑵⑶ ⑷ 11 事業革新設備導入計画 E 申請書テンプレート 霞が関 10 解説 p1 ⑵⑶ ⑷ 11 1 解説 p2 2 () () () () () () () () () () 事業革新設備の要件 解説 p3 ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) 10060 10060 100140 100140 10060 10060 10060 3 解説 p4 () () () () () 特別償却の対象となる設備に係る金額の範囲は?

More information

Taro-入門ⅠA-2019.jtd

Taro-入門ⅠA-2019.jtd 第 3 章 有形固定資産 有形固定資産については 購入時 及び売却時の仕訳を行える必要があります また 有形固定資産には 建物や機械のように減価償却を行う償却資産と土地のように償却計算を行わない非償却資産とがあります 本章では 減価償却の手続きについても学習します 建物有形固定資産償却資産備品の種類 両運搬具有形固定資産機械 償却資産 地 董品 1. 有形固定資産の 有形固定資産を購入した場合には

More information

Microsoft Word _out_l_br_ogx.doc

Microsoft Word _out_l_br_ogx.doc ブラジル : Petrobras に次ぐ石油会社へ急成長を遂げる新興企業 OGX (Platts Oilgram News International Oil Daily Business News Americas 他 ) 更新日 :2010/6/11 調査部 : 舩木弥和子 OGX s Petróelo e Gás は 2007 年 7 月に Eike Batista 氏が所有する EBX の石油

More information

highlight.xls

highlight.xls 2019 年 4 月 26 日 連結財政状態計算書 (IFRS) 2016 年度 2017 年度 2018 年度 資産流動資産現金及び現金同等物 287,910 390,468 219,963 営業債権及びその他の債権 1,916,813 1,976,715 2,128,156 その他の金融資産 302,253 372,083 70,933 棚卸資産 154,356 187,432 178,340

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 1 ファイナンス応用研究 第 7 回 2014 年 8 月 16 日 畠田 2 資本支出予算における実 際の問題 文献 BMA 第 10 章 Berk J., and DeMarzo, P., Cororae Finance, Ch 8,Pearson, 2013, ( 久保田, 芹田, 竹原, 徳永, 山内訳, コーポレートファイナンス : 入門編, 第 7 章, 丸善,2014 年 ) 砂川,

More information

公益法人の寄附金税制について

公益法人の寄附金税制について 公益法人の寄附金税制について 平成 26 年 10 月 15 日 内閣府 公益法人行政担当室 1 公益法人の寄附税制の考え方 抜本的な税制改革に向けた基本的考え方 ( 抜粋 )( 平成 19 年 11 月政府税制調査会 ) 社会の活力は人々が自発的に社会参画することで生まれる 社会の多様化が進み 様々な社会のニーズに柔軟 に対応していくことが求められている中 行政部門だけでなく 民間による公益活動がその役割を担うことは

More information

1. のれんを資産として認識し その後の期間にわたり償却するという要求事項を設けるべきであることに同意するか 同意する場合 次のどの理由で償却を支持するのか (a) 取得日時点で存在しているのれんは 時の経過に応じて消費され 自己創設のれんに置き換わる したがって のれんは 企業を取得するコストの一

1. のれんを資産として認識し その後の期間にわたり償却するという要求事項を設けるべきであることに同意するか 同意する場合 次のどの理由で償却を支持するのか (a) 取得日時点で存在しているのれんは 時の経過に応じて消費され 自己創設のれんに置き換わる したがって のれんは 企業を取得するコストの一 ディスカッション ペーパー のれんはなお償却しなくてよいか のれんの会計処理及び開示 に対する意見 平成 26 年 9 月 30 日 日本公認会計士協会 日本公認会計士協会は 企業会計基準委員会 (ASBJ) 欧州財務報告諮問グループ (EFRAG) 及びイタリアの会計基準設定主体 (OIC) のリサーチ グループによるリサーチ活動に敬意を表すとともに ディスカッション ペーパー のれんはなお償却しなくてよいか

More information

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及 租税特別措置法 ( 昭和三十二年三月三十一日法律第二十六号 ) 抜粋 ( 特定の取締役等が受ける新株予約権等の行使による株式の取得に係る経済的利益の非課税等 ) 第二十九条の二会社法 ( 平成十七年法律第八十六号 ) 第二百三十八条第二項若しくは会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律 ( 平成十七年法律第八十七号 ) 第六十四条の規定による改正前の商法 ( 明治三十二年法律第四十八号 以下この項において

More information

バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案 既認定案件による国民負担 の抑制に向けた対応 ( バイオマス比率の変更への対応 ) 2018 12 21 日資源エネルギー庁 バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については

More information

豊橋市 PPP/PFI 手法導入優先的検討方針 効率的かつ効果的な公共施設等の整備等を進めることを目的として 多様なPPP/P FI 手法導入を優先的に検討するための指針 ( 平成 27 年 12 月 15 日民間資金等活用事業推進会議決定 ) に基づき 公共施設等の整備等に多様なPPP/PFI 手

豊橋市 PPP/PFI 手法導入優先的検討方針 効率的かつ効果的な公共施設等の整備等を進めることを目的として 多様なPPP/P FI 手法導入を優先的に検討するための指針 ( 平成 27 年 12 月 15 日民間資金等活用事業推進会議決定 ) に基づき 公共施設等の整備等に多様なPPP/PFI 手 豊橋市 PPP/PFI 手法導入優先的検討方針 効率的かつ効果的な公共施設等の整備等を進めることを目的として 多様なPPP/P FI 手法導入を優先的に検討するための指針 ( 平成 27 年 12 月 15 日民間資金等活用事業推進会議決定 ) に基づき 公共施設等の整備等に多様なPPP/PFI 手法を導入するための優先的検討方針を次のように定める 第 1 章総則 1 目的本方針は 優先的検討を行うに当たって必要な手続を定めることにより

More information