1. 序論 p1 1.1 本研究の背景 1.2 本研究の目的 2. カーボンナノチューブ (CNT) とダイヤモ

Size: px
Start display at page:

Download "1. 序論 p1 1.1 本研究の背景 1.2 本研究の目的 2. カーボンナノチューブ (CNT) とダイヤモ"

Transcription

1 特別研究報告 題目 ダイヤモンドナノ構造体からの カーボンナノチューブの成長 Cabon Nanotube Growth on Diamond Nanostructures 報告者 学生番号 : 氏名 : 角田拓也 指導教員 八田章光教授 古田寛准教授 平成 27 年 2 月 17 日 高知工科大学大学院基盤工学専攻電子 光システム工学コース

2 1. 序論 p1 1.1 本研究の背景 1.2 本研究の目的 2. カーボンナノチューブ (CNT) とダイヤモンド p3 2.1 カーボンナノチューブとは カーボンナノチューブ (CNT) の合成方法 2.2 ダイヤモンドとは ダイヤモンドの合成方法 3. ダイヤモンドナノ構造体の作製 p5 3.1 ダイヤモンドナノウィスカーの形成メカニズム 3.2 前処理 3.3 ダイヤモンド膜の合成 走査型電子顕微鏡を用いた評価 3.4 DC マグネトロンスパッタリングによるマスクの形成 3.5 RF 酸素プラズマエッチングによるダイヤモンドナノ構造体の形成 3.6 電界放出型電子顕微鏡を用いた評価 RF エッチング処理時間によるダイヤモンドナノ構造体の形状変化 3.7 O 2 エッチング後のダイヤモンドナノ構造体の Fe の残留 3.8 ダイヤモンドナノ構造体先端の Fe 微粒子 4. カーボンナノチューブ / ダイヤモンド複合膜の作製 p カーボンナノチューブの合成 熱 CVD 合成結果 熱 CVD 合成最適化についての考察 4.2 O 2 エッチングによる Fe 触媒への影響 電界放出型電子顕微鏡を用いた Fe/AlO/Si サンプルの評価 O 2 エッチングによる Fe 触媒への影響の考察 4.3 H 2 導入を行った熱 CVD 合成 H 2 導入を行った熱 CVD 合成 電界放出型電子顕微鏡を用いた評価 H 2 導入量変化熱 CVD 合成サンプルの CNT 密度比較 熱 CVD 合成時の H2 導入による効果の考察 4.4 ダイヤモンドナノ構造体先端の Fe 微粒子観察 透過型電子顕微鏡を用いた微粒子評価 ダイヤモンドナノ構造体先端の微粒子の状態についての考察 4.5 C 2 H 2 ガス流量変化による熱 CVD 合成

3 4.5-1 電界放出型電子顕微鏡を用いた評価 C 2 H2 導入量変化熱 CVD 合成サンプルの CNT 密度比較 4.6 Ar ガス流量による C2H2 流量比制御熱 CVD 合成 電界放出型電子顕微鏡を用いた評価 Ar ガス導入による熱 CVD 合成サンプルの CNT 密度比較 CNT が成長したダイヤモンドナノ構造体先端直径 4.7 ダイヤモンドナノ構造体全体から CNT が成長しなかったことについての考察 5. 結論 p33 謝辞 参考文献

4 第 1 章序論 1.1 本研究の背景近年 電力供給の安全性が見直され 電力不足が問題になっている 私たちの生活を一層豊かにするためには 電力の節約が必要になっており 社会発展のために 省エネが可能なナノマテリアルを利用したデバイスが求められている その中で 優れた特性を多数持つカーボンナノチューブ (CNT) やダイヤモンドナノ構造体などはナノマテリアルとして注目されている ダイヤモンドナノ構造体は ダイヤモンド上に金属微粒子を堆積させ O 2 エッチングにより加工することで 等間隔に針状構造が形成される (1) このダイヤモンドナノ構造体は電界電子放出 (FE) 熱伝導性などに優れた特性を持っており冷陰極材料として期待されている もう一方の CNT も優れた特性を持つナノマテリアルとして 注目を集めており CNT は グラフェンを筒状に巻いた構造で多種多様な構造に形成される 例えば 構造 ( 直径 密度 長さ ) の変化によって電気伝導性 熱伝導性 機械的特性 ( 強度 ) などの優れた特性に変化し 様々な応用開発が期待されている CNT の利用には CNT の密度が高いことが重要であるが CNT を合成する手法の熱 CVD 法は 熱によって触媒が熱凝集を起こし CNT の構造が不均一になり密度が低下するという問題がある (2) 等間隔に形成されたダイヤモンドナノ構造体の先端にある金属微粒子を触媒にして CNT を成長させることによって触媒が個々に孤立している為 触媒の熱凝集を抑えられ密度低下を防ぐことが期待される また CNT の薄膜は冷陰極電界電子エミッタとして理想的な候補材料と考えられており 低閾値電圧 大きな電場増強および高い放出電流を含む CNT の電界放出特性に焦点を当てている 古田らは 6 年間の電流放出安定性を実証した (3) CNT と基板との界面における低い熱接触によって 電子放射から発生するジュール熱蓄積が課題とされている この熱の蓄積は 放出サイトを破壊する Deepak Varshney らは 基板として優れた熱伝導体であるダイヤモンドを基板とすることで CNT からの電子放射により発生するジュール熱を効率的にダイヤモンド基板方面に発散するため非常に安定した放出電流を有した電界電子材料を作製しており (4) CNT とダイヤモンドの組合せには今後の電子材料の発展に大いに寄与すると考えられる CNT の成長には 一種類または合金の触媒金属と支持金属を用い シリコン基板上に成長させるのが一般的である CNT の最高密度は現在 1 13 /cm 2 であり 密度は下がるものの本研究室では 1 11 /cm 2 程度の高密度なダイヤモンドナノ構造体の形成に成功している (5) 1.2 本研究の目的従来と違ったアプローチ方法として 本研究では 電界電子放出材料としての応用の前段階としてダイヤモンドナノ構造体の先端から CNT を成長させることで CNT の - 1 -

5 密度制御 高密度化 (1 11 /cm 2 ) を目的とする 論文構成以下に本論文の構成を記す 第 1 章では序論として ナノマテリアルとしての応用が期待されるダイヤモンドとカーボンナノチューブ (CNT) の利点と CNT 合成の問題点に触れ 本研究の目的を示す 第 2 章では 一般的な CNT とダイヤモンドにおける理解について説明する 第 3 章では 酸素プラズマによる多結晶ダイヤモンドのエッチング方法について述べ エッチングよって多結晶ダイヤモンド表面に形成された針状ナノ構造体 FE-SEM 観察結果を示す 第 4 章では 異なる熱 CVD 合成条件によるダイヤモンドナノ構造体先端からの CNT の合成結果から 最適な合成条件について考察する 第 5 章では 全体の結果を示す - 2 -

6 2 章カーボンナノチューブとダイヤモンド 2 章では カーボンナノチューブ ダイヤモンドの特徴や主な作製方法について説 明する 2.1 章カーボンナノチューブとはカーボンナノチューブ (Carbon Nanotube:CNT) はフラーレン (C 6 ) の研究の過程で 1991 年に飯島澄男らによって報告された (6) 炭素の同位体で 図 2.11 で示されるグラフェン (graphene) と呼ばれる 炭素原子が共有結合により強く結ばれた規則正しい六員環を構成している平面構造が 図 2.12 で示すように円筒状に丸まった構造をしている グラフェンシート 1 枚のみからなる CNT を単相カーボンナノチューブ (Single-walled Carbon Nanotube:SWNT) 複数枚のグラフェンシートが重なり円筒状になった物を多層カーボンナノチューブ (Multi-walled Carbon Nanotube:MWNT) と呼ぶ SWNT の長さと直径は金属触媒の種類に依存し 長いものは数 mm 直径は約 1nm~5nm である この CNT の直径は 触媒の大きさによって変化し 触媒が大きければ CNT の直径が大きくなり 触媒が小さければ CNT の直径は小さくなる また CNT は軸方向の機械的強度 熱伝導率が非常に高く これはカイラリティーというグラフェンシートを巻く向きに由来するパラメータに依存する このカイラリティーによって CNT は電気的特性が導体や半導体的に変化する また CNT 先端は 電界電子放出に優れていることから 冷陰極エミッタの理想的な候補材料として期待されている 図 グラフェンシート 図 カーボンナノチューブ 2.2 CNT の合成方法 CNT の合成方法には 大きく分類してアーク放電法 (Arc Discharge Evaporation) レーザーアブレーション法 (Laser Ablation) CVD 法 (Chemical Vapor Deposition) の 3 種類の合成方法がある また CVD 法は 熱 CVD 法 熱フィラメント CVD 法など様々な合成方法に分類することができる アーク放電法は 炭素電極および金属触媒を添加した 対向する黒鉛電極間に直流電圧をかけ 放電により陽極を蒸発放電させることによって 陰極に CNT などの生成物を堆積させる方法である 大量生産に向かないが SWNT や二層 CNT など純度の高い CNT の生産に向く利点がある レーザーアブレーション法は 微量の触媒金属を混ぜたグラファイトターゲットに - 3 -

7 レーザーを当てることによって 高温下で炭素を蒸発させ CNT を生成する方法である 効率が悪く大量生産には向かないが 物理的なパラメータの制御が容易で 直径を制御するのに向く利点がある (6) 今回使用する熱 CVD 法は炭素原子を含む原料ガスを反応系内に導入し 炭素ガスは熱エネルギーによって分解され 金属触媒に炭素原子が供給されることによって CNT を成長させる方法である 装置が比較的に簡易であり プラズマの損傷が少なく 大量生産が可能である また 高純度で選択成長が可能という利点がある 2.3 ダイヤモンドとはダイヤモンドは 炭素の同位体の一つであり 炭素原子同士が共有結合している為 物質では 最も硬い鉱物と言われており 工業分野でも研磨材料としてなど広く利用されている またダイヤモンドは バンドギャップが広く 絶縁体であり 他にも熱伝導性 高耐熱性 化学的安定性 負の電子親和力 (7) など優れた特性を持っているため 幅広い分野での応用が期待される 2.4 ダイヤモンドの合成方法ダイヤモンド薄膜の合成法には様々な方法があり 大まかに大別すると高温高圧合成法 (High pressure, high temperature) と CVD 法 (Chemical Vapor Deposition) がある 高温高圧合成法とは 自然界でダイヤモンドが生成される過程を模した方法であり 非常に高い温度と高い圧力下でダイヤモンドを合成する方法である CVD 法と比べ大量生産に適しているが 過酷な条件に耐えられる大型設備が必要である等の欠点がある (5) 今回使用するマイクロ波プラズマ CVD 法は 2.45GHz のマイクロ波により炭素原子を含む原料ガスをプラズマ化させることによって 基板上に合成 成長させる方法であり 他の CVD に比べイオンや電子の密度が高いためダイヤモンドの成長速度が速く 電極が不要であるため不純物も少ないなどの利点がある - 4 -

8 3 章ダイヤモンドナノ構造体の作製 3 章ではカーボンナノチューブ / ダイヤモンドナノ構造体複合膜と ダイヤモンドナノ構造体の作製について説明していく 図 3 にカーボンナノチューブ / ダイヤモンド複合膜の作製の手順を示す ダイヤモンド合成を行う前にシリコン基板の表面上に傷つけ処理により ダイヤモンドを成長させるための核を作成する前処理 次にマイクロ波プラズマ CVD 装置によりダイヤモンドを合成し DC マグネトロンスパッタリングにより金属触媒をエッチングマスクとして堆積させることで 後の RF 酸素プラズマエッチングにより ダイヤモンドナノ構造体を形成する その後 熱 CVD 装置を用いてエッチングマスクとして堆積させた触媒金属から CNT を形成することで カーボンナノチューブ / ダイヤモンドナノ構造体複合膜を作製した 図 3 カーボンナノチューブ / ダイヤモンド複合膜の作製手順 3.1 ダイヤモンドナノ構造体の作製 3.1 ダイヤモンドナノナノ構造体の形成メカニズム図 3.1 はダイヤモンドナノ構造体の形成メカニズムについてのエッチングイメージである 多結晶ダイヤモンド膜上にスパッタリングにより 金属 (Fe) を堆積させエッチングマスクにする RF 酸素プラズマによって形成された酸素イオンが自己バイアスによって加速され エッチングマスクの堆積していない部分 または著しく薄い部分から優先的にエッチングされていく 次第にエッチングマスクも削れていき ダイヤモンドは針状に形成されていく (5) + 入射イオン (O ) Fe O + Fe O + CO 多結晶ダイヤモンド シリコン基板 図 3.1 ダイヤモンドナノ構造体形成のメカニズム 3.2 前処理本研究では 低抵抗 (.2Ωcm) の n 型シリコンを基板として使用した また 後のエッチング際の RF 電極のカバーに合わせるためにシリコン基板を 17mm 17mm に切断 - 5 -

9 した 次にダイヤモンド膜を合成するには核が必要になるためシリコン基板に傷つけ処理を行った エタノールとダイヤモンドパウダーを混ぜた溶液の入ったビーカーにシリコン基板を入れ 1 分間超音波洗浄機 ( シーフォース株式会社製シーシャインミニ STU-12) を用いて傷つけ処理を行い 処理後 ビーカーからシリコン基板を取り出し 表面のダイヤモンドパウダーなどを落とすために エタノールのみを入れた別のビーカーに入れ同じように超音波洗浄機を用いて 1 秒間洗浄を行った後 まだダイヤモンドパウダーが表面に付着している場合があるため 窒素ガスでエアブローを行い 表面のエタノールとダイヤモンドパウダーを吹き飛した エタノール + ダイヤモンドパウダー 超音波洗浄機 エタノール 超音波洗浄機 3.3 ダイヤモンド膜の合成 マイクロ波プラズマ CVD 合成装置の構成図を図 3.3 に示す ASTeX 社製 AX-635 を用い 前処理後のサンプルをチャンバー内に入れ合成を行った 使用ガスは H sccm CH 4 15sccm O 2 7.5sccm の混合ガスを使用しダイヤモンド合成を行った ここでダイヤモンドの成長に寄与するのは CH 4 であり H 2 と O 2 はダイヤモンド合成 中にできたアモルファス成分 ( グラファイトなど ) をエッチングするために用いられ た 合成条件になるまでを ~7 ステップで組まれている 7 の条件で 4 時間行う ステ ップ ~7 までの所要時間は 3 分以内であり 合成条件ではサンプル表面温度は約 74 ~76 ほどの高温になる H2 図 3.2 傷つけ処理手順 MFC microwave O2 MFC CH4 MFC regulator pulse valve plasma vacuum G air cooling water 図 3.3 CVD 合成装置構成図 - 6 -

10 表 3.1 ダイヤモンド合成レシピ ステップ マイクロ波電力圧力 H 2 流量 CH 4 流量 O 2 流量 (W) (KPa) (sccm) (sccm) (sccm) 終了手順を表 に示す 合成時のサンプルは非常に高温なため 段階を踏まずに プラズマを消した場合にはサンプルは急激な温度変化により表面に歪が生じる サン プルを取り出すまでのステップを 1~5 のステップを組むことでサンプルの急激な温 度変化を抑制した 各ステップは1~3 がそれぞれ 2 分 ステップ 4 を 4 分間維持し た ステップ 5 はプラズマを完全に消した状態である 表 終了手順 ステップマイクロ波電力 (W) H 2 流量 (sccm) CH 4 流量 (sccm) O 2 流量 (sccm) 時間 ( 分 ) 走査型電子顕微鏡を用いた評価 前述の条件で作製した多結晶ダイヤモンドを評価する為 走査型電子顕微鏡 (SEM) を用いて観察した 1μm 図 ダイヤモンド表面 SEM 像 図 ダイヤモンド断面 SEM 像 - 7 -

11 Diameter[ m] Intensity[arb. unt] 図 にダイヤモンド成膜後の表面 SEM 像と断面 SEM 像を示す この結果からダイヤモンド多結晶が Si 基板上に形成されていることが分かる 図 の表面 SEM 像より 多様な配向面をもつ多結晶ダイヤモンドが観察することが出来る それぞれのダイヤモンド結晶粒子は約 1.6μm 程のものであることが確認された 図 に多結晶ダイヤモンド断面 SEM 像の結果から 多結晶ダイヤモンドが Si 基板上に成長していることが確認され 測定した平均膜厚は約 2.5μm 程であることが確認された Position[mm] 図 ダイヤモンドの断面測定 Sample 1 Sample 2 Sample Wavelength[cm -1 ] 図 ダイヤモンドのラマン測定 図 は 縦軸が多結晶ダイヤモンド膜厚 (μm) で横軸が測定位置 (mm) である 測定位置は 17mm 17mm のサンプルの端から 2mm 毎に測定した結果の平均値を示である このグラフには 3.3 節の条件で作製した 3 つのサンプルを使用した この結果から 作製したダイヤモンドが 15mm の範囲でデポレート誤差 ±77nm/ 時以内で形成されていることが分かり 再現性が ±77nm/ 時以内あることが確認された 図 は本研究で作製した多結晶ダイヤモンドのラマン分光を測定することで 作製したダイヤモンド膜の結晶性評価を行った アモルファス成分を多く含んだ場合には 1333cm- 1 付近のダイヤモンドのシャープなピークだけでなく ダイヤモンドのピーク以外のシフトにもピークが見られるようになることが知られている (7) Sample1 では 133cm -1 付近のダイヤモンドピーク以外のピークが殆ど見られず 作製した多結晶ダイヤモンドが非常に高品質であることが確認された 3.4 DC マグネトロンスパッタリングによるマスクの形成本実験で用いた DC マグネトロンスパッタリング装置の模式図を図 示す 表 3.4 の条件でスパッタを行った マスクとし堆積させる金属は後の熱 CVD 合成時の触媒金属の役割も果たすことから 垂直配向性で長尺成長すると報告されている Fe を使用した (2) チャンバー内はロータリーポンプ(R.P.) とターボ分子ポンプ (T.M.P.) を用いて Pa まで真空引きされ 後に Ar ガスを 1sccm 流して T.M.P. とチャンバーの間にあるメインバルブを調整することによりチャンバー内圧力を Pa に調節し - 8 -

12 てスパッタリングを行った 関家氏の調査により 堆積レートは.37nm/sec であり 堆積時間を 4.8 秒に設定することにより 膜厚換算で Fe を 1.5nm 堆積させた これは赤井氏の研究により Fe(1.5nm)/ ダイヤモンド基板で CNT が成長したことを参考とした また Fe nm 堆積させたサンプルでも同様の実験を行ったが 多結晶ダイヤモンドの平面 (11 面 ) と界面付近の窪みになっている箇所で形状に同一性などがなかった為 今回は Fe 1.5nm 堆積させたサンプルに着目した 図 3.4 DC マグネトロンスパッタリング装置構成図 3.5 RF 酸素プラズマエッチングによるダイヤモンドナノ構造体の形成 Fe をエッチングマスクとして堆積させたダイヤモンド膜に DC マグネトロンスパッ タエッチング複合装置 ( 図 3.5-1) を用いて反応性イオンエッチングを行う エッチング ガスとして低温でも炭素と良く反応しやすいことから酸素を用い 周波数 13.56MHz の高周波を印加することでプラズマを発生させ そこで生じた酸素イオンをセルフバ イアスにより加速させ Etching electrode(cu electrode) の上に置かれたサンプルに衝突 させることによってイオンによるスパッタリングと化学反応が行われ異方性エッチ ングが行われる Sputter electrode Target R Gas(O2) M F C Gate valve Sample RP TMP Cover Etching electrode M B G RF 13.56MHz 図 DC マグネトロンスパッタエッチング複合装置 - 9 -

13 実験条件は表 3.5 に示す RF 電力 チャンバー内圧力 O 2 流量のパラメータは 針谷達氏が DLC でウィスカーを作製する際に使用していた条件であり (1) 最もプラズマが安定するため本研究で使用した パワー密度は 4W/cm 2 であった この条件に基づきエッチング時間エッチング時間は 分と変化させエッチング時間の変化によるダイヤモンドナノ構造体の構造変化を調査した 表 3.5 エッチング条件 RF 電力 (W) セルフバイアス (V) 圧力 (Pa) O 2 流量 (sccm) 電子顕微鏡を用いた表面形状評価ダイヤモンドナノ構造体の形状と密度を観察するため 電界放出型電子顕微鏡 ( 日本電子株式会社製 JSM-741) を用いてダイヤモンドナノ構造体の先端半径や密度を高倍率で観察を行った ダイヤモンドナノ構造体形成過程を調べるため Fe 膜厚 1.5nm のサンプルの RF 酸素プラズマエッチング時間変化によるウィスカー形状変化を電界放出型電子顕微鏡 (FESEM) を用いて観察した 図 ~ 図 はそれぞれの表面 SEM 像と断面 SEM 像を観察した 表面 SEM 像はウィスカーの観察しやすいよう 3 サンプルを傾けて撮影した 1nm 図 Fe 1.5nm O 2 エッチ図 Fe 1.5nm O 2 エッチング 1 分後表面 SEM 像ング 1 分後断面 SEM 像 (3 傾斜 ) 図 のエッチング時間 1 分では 約 51nm 程の針状に加工されたダイヤモンドを確認することができ 密度が約 /cm 2 程の密度であることが確認された - 1 -

14 しかし非常に高密度なダイヤモンドナノ構造体が作製できたものの 一部で針状の構 造ではなく 網目の様なナノ構造をしている箇所が多数確認された 図 Fe 1.5nm O 2 エッチ ング 15 分後表面 SEM 像 (3 傾斜 ) 図 Fe 1.5nm O 2 エッチ ング 15 分後断面 SEM 像 図 のエッチング時間 15 分では 1 分間 O 2 エッチングを行ったサンプル と比べ非常に尖鋭な約 87nm 程の針状に加工されたダイヤモンドを確認することができ ナノ構造体の長さが増加したことが分かった 密度が約 個 /cm 2 程の密 度であることが確認された 1nm 図 Fe 1.5nm O 2 エッチ ング 2 分後表面 SEM 像 (3 傾斜 ) 図 Fe 1.5nm O 2 エッチ ング 2 分後表面 SEM 像 図 のエッチング時間 2 分では 15 分 O 2 エッチングしたサンプルと同 様に約 92nm 程の非常に尖鋭な針状に加工されたダイヤモンドナノ構造体を確認する

15 Density(1 9 /cm 2 ) length(nm) ことができ 密度が約 個 /cm 2 程の密度であることが確認された 図 Fe 1.5nm O 2 エッチ ング 25 分後表面 SEM 像 (3 傾斜 ) 図 Fe 1.5nm O 2 エッチ ング 25 分後断面 SEM 像 図 のエッチング時間 25 分では 約 76nm 程の針状に加工されたダイヤモンドを確認することができたものの ダイヤモンド頂部では先端の丸くなったダイヤモンドナノ構造体が確認され 密度も約 /cm 2 程の密度であることが確認され 減少したことが分かった Density Length 増 減 Etching time(min) 図 ダイヤモンドナノ構造体の密度と長さ この結果から ダイヤモンドナノ構造体の最高密度は 1 分のサンプルであることが分かる また 1~2 分にかけてダイヤモンドナノ構造体の長さが増長傾向にあることが分かり 2~25 分では密度と長さ共に減少傾向にあることが分かる

16 Fekα/Ckα Count 3.7 O 2 エッチング後のダイヤモンドナノ構造体の Fe の残留 O 2 エッチング後のダイヤモンドナノ構造体に残留している Fe をエネルギー分散 型 X 線分析 (energy dispersive X-ray spectrometry) の元素分析を用いることで分析した Ck α Fek α Energy(keV) 図 Fe 1.5nm O2 エッチング 2min 後の EDX 結果図 の EDS のグラフは 縦軸がカウント数 横軸がエネルギーである この結果より O 2 エッチング 2 分行った後でも FeK α のピークが見られたことから O 2 エッチング後でも Fe が残留していることが確認された 次に O 2 エッチングなしサンプルを Fe 1nm 1.5nm 堆積させたサンプルをリファレンスサンプルとして Fe 1nm 堆積させたサンプルを 分 O 2 エッチングを行うことで Fe の堆積量変化を測定した Etching time(min) 図 エッチング時間による Fe 堆積量の変化 この結果からエッチング時間の増加とともに FeK α /CK α は一律で減少していること が確認され エッチング時間によって Fe の残留量が減少することが分かる

17 3.7-2 ダイヤモンドナノ構造体の形状変化の考察エッチング時間の増加と共に Fe の残留量が変化する理由としては エッチング中のセルフバイアスにより O 2 がサンプルをスパッタリングすることにより Fe が減少していると考えられ これは図 図 の断面 SEM 像よりダイヤモンドナノ構造体先端でエッチングマスクとして作用していた Fe がスパッタリングによりなくなり エッチング時間 25 分では 先端が丸くなったダイヤモンドナノ構造体が発生したと考えられる ( 図 ) これらの結果から ダイヤモンドナノ構造体の Fe の残留量 密度 形状からエッチングサンプル 2 分のサンプルを今回使用した + + 入射イオン (O O 2 ) Fe CO 図 ~25 分の密度減少についてのモデル図 図 で示す通り ダイヤモンドナノ構造体先端の Fe が O 2 エッチング時にセルフバイアスによりサンプル方向に加速された O 2 によってスパッタリングされることにより マスクの作用をしていた先端の Fe が消滅し 先端がエッチングにより CO などのガス種となり削れたと考えられる また 多結晶ダイヤモンドの平面部と界面付近の窪みになっている箇所では Fe 微粒子の残留堆積量が違うと考えられる これは陰山氏との研究の結果 (6) から 極少量の Ni を堆積させ 高密度ダイヤモンドナノ構造体を作製した際に 平面部と界面付近などの窪みになっている箇所では ダイヤモンドナノ構造体のエッチングレートが違うことが分かっており 本実験で使用したサンプルも図 3.7-2(a) (b) で示すように 先端の丸くなったナノ構造体が一部で見られ ナノ構造体先端直径のバラつきが確認される平面部と比べ より界面付近のナノ構造体が マスク金属が残りやすく ナノ構造体の形状を保つことが分かっている このことから平面部と界面付近とで Fe 堆積量 ( 微粒子直径 ) が違うため 平面部と界面付近とで CNT の成長する条件が違うのではないかと考えられる この為 後の SEM での表面観察の際には平面部 (111 面 ) と界面付近の二箇所に着目して実験を行った

18 平面界面 図 3.7-2(b) ダイヤモンド表面の平面と界図 3.7-2(a) ダイヤモンド断面図面部におけるダイヤモンドナノ構造体先端の直径分布 3.8 ダイヤモンドナノ構造体先端の Fe 微粒子ダイヤモンドナノ構造体先端に Fe 微粒子の残留について透過型電子顕微鏡 (Transmission Electron Microscope: TEM) を用いて行った結果を示す サンプルの作製方法はダイヤモンドナノ構造体表面をダイヤモンドペンで削り 銅メッシュに削ったサンプルを乗せることで観察した 節のダイヤモンドナノ構造体の形状変化の考察で示した通り ダイヤモンドナノ構造体作製時の O 2 エッチング時にセルフバイアスによって加速された O 2 原子によるスパッタリングも同時に引き起こることによって ダイヤモンドナノ構造体先端の Fe 微粒子が削れ 消失している可能性がある そこで ダイヤモンドナノ構造体の状に存在している小さい微粒子でも観察できる TEM で Fe 微粒子の観察を行った TEM を用い物質の格子間距離を測定することにより 構成物質の調査と TEM のエネルギー分散型 X 線分析 (EDS) を用い物質を特定した 1nm 図 ダイヤモンドナノ構造体先端の TEM 像

19 Counts 図 ダイヤモンドナノ構造体先端の TEM 像の赤い円で囲まれている円形の黒いものが Fe 微粒子である ダイヤモンドナノ構造体先端に Fe 微粒子が残留していることが確認できた Fe 粒子を覆っている膜についての分析 考察は後述 4.5 節で説明する FeK α CuK α CuK β Energy(KeV) 図 ダイヤモンドナノ構造体先端の EDS グラフ 図 の EDS のグラフは 縦軸をカウント数 横軸をエネルギーである この結 果から Fe のピークである FeK α を確認することができた CuK α CuK β のピークは TEM 観察時に使用したメッシュによるものである

20 4 章カーボンナノチューブ / ダイヤモンド複合膜の作製 カーボンナノチューブの合成本実験では カーボンナノチューブの合成に図 4.1 の装置を用い熱 CVD 合成を行った サンプルを図 4.1 で示される装置のボート状のサンプルホルダ上に乗せてチャンバー内に入れる サンプルの導入後にチャンバー内圧力を pa まで真空引きをし チャンバー内の水蒸気を排気するため チャンバー内温度を電気ヒーターにより 12 に加熱してある 真空引き後 チャンバー内温度を合成温度である 73 まで電気ヒーターを用い加熱を行う 合成温度に到達したらチャンバー内温度を安定させる為 3 分 3 秒プレアニールを行い その後 マスフローコントローラー (M.F.C) で原料ガスである C 2 H 2 ガスを 1sccm 導入し 3 分間合成を行う その後電気ヒーターを止め 空冷ファンを点け冷却する Ar 図 4.1 熱 CVD 合成装置 本研究室で Al 2 O 3 (3nm) / Fe(2.nm) / Si 基板で CNT を合成する際に使用している条 件を参考に熱 CVD 合成を行った (2) 実験条件は表 である 表 4.1 熱 CVD 合成条件 原料ガス到達真空度合成時間合成温度プレアニール時間 C 2 H Pa 以下 3min min

21 4.1-2 熱 CVD 合成結果表 の条件で合成したダイヤモンドナノ構造体表面を電界放出型電子顕微鏡 (FESEM) を用いて観察した 表面 SEM 像は観察しやすいよう 3 にサンプルを傾けて撮影された 1nm 図 ダイヤモンドナノ構造体の熱 CVD 合成結果 (3 傾斜 ) この結果から ダイヤモンドナノ構造体先端からの CNT は約 2.2 本 /cm -2 と非常に少数ではあるが確認することができた しかし ほとんどの箇所で CNT の成長を確認することができず 熱 CVD 条件の最適化が求められる 熱 CVD 合成最適化についての考察ダイヤモンドナノ構造体から CNT が成長しなかった理由として まず炭素供給量の不一致がある 図 で示すように 触媒への炭素ガスの供給量が少ないと CNT の成長に不十分であり 炭素ガスが多すぎると触媒表面に炭素膜を作り触媒が失活するという報告がある 触媒を失活させず 成長に必要な炭素量を見つけることが必要であり 今回の条件がダイヤモンドナノ構造体の成長に合っていなかったのではと考えられる 上記については本研究室赤井氏が ダイヤモンドナノ構造体と Al 2 O 3 (3nm) / Fe(2.nm) / Si 基板を合成圧力 37Pa 54Pa 1Pa 15Pa( 熱 CVD 装置のバルブ調整による圧力変化が困難だったため M.F.C で C 2 H 2 の流量を変化させ変えるものとする ) と変化させることで サンプルへの炭素供給量を変化させる実験を行っており その結果から Al 2 O 3 (3nm) / Fe(2nm) / Si 基板では 合成圧力 54Pa では直径 9.52nm~ 19.5nm 圧力 15Pa では直径 11.9nm~19.5nm の CNT が確認されたものの ダイヤモンドナノ構造体では 先端に確認された Fe 触媒と先の CNT 直径が ほぼ同直径であるにも関わらず成長していなかったことから ( 図 4.1-4) 触媒粒子の大きさが原因ではないと考えられ また 同条件で行った Fe(1.5nm)/ ダイヤモンド基板では CNT が確認されたことから ダイヤモンドという材質が CNT の成長を阻害していることは考えにくいと報告されている これらのことから ダイヤモンドからダイヤモンド

22 Diameter(nm) ナノ構造体を形成する過程に使用する O 2 エッチングの影響について考え 次節で調 査した C + 触媒への C + が多すぎて炭素膜ができる 炭素膜 触媒への C + が少なすぎて CNT にならない 図 熱 CVD 合成時の炭素供給量変化の影響 Pressure(Pa) 図 Fe / Al 2 O 3 / Si 基板の CNT の直径と圧力のグラフ 4.2 O 2 エッチングによる Fe 触媒への影響この節では O 2 エッチングが及ぼす Fe 触媒への影響について調査する ダイヤモンドナノ構造体から CNT が成長しない原因についての考察として ダイヤモンドナノ構造体作製時の O 2 エッチングが CNT の成長に悪影響をおよぼしている可能性がある 本実験では 下記に示す二つのサンプルを用いた 本研究室のこれまでの結果から CNT が成長することが確認されている Si 基板上に Fe(2.nm) /Al 2 O 3 (3nm) 堆積させ

23 たサンプルを用い 一方をダイヤモンドナノ構造体を作製する際と同一条件で O 2 エ ッチング 1 分間行い もう一方を O 2 エッチングを行わずに 合成を行った エッチングエリア 図 4.2 O 2 エッチング 1 分間行った Fe(2.nm) / Al 2 O 3 (3nm) /Si 基板の写真図 4.2 は Fe(2.nm) / Al 2 O 3 (3nm) / Si 基板に O 2 エッチングを 1 分間行った後 熱 CVD 合成をしたサンプルの実際の写真である 黒く見えるのは CNT でありエッチングエリアと記入されているエリアは O 2 エッチングを行ったエリアである エッチングエリアと非エッチングエリアにおいての変化が顕著であり O 2 エッチングが Fe 触媒に影響を与えたことが確認された 電界放出型電子顕微鏡を用いた Fe/AlO/Si サンプルの評価 O 2 エッチングによる触媒の影響を調べるため Fe(2.nm) / Al 2 O 3 (3nm) /Si 基板のサンプルと前述条件サンプルに O 2 エッチングを 1 分間行ったサンプルに熱 CVD 合成をしたものを電界放出型電子顕微鏡 (FESEM) を用いて観察した 1μm 図 O 2 エッチングなし CNT 成長影響の SEM 像 図 O 2 エッチング 1 分後 CNT 成長影響の SEM 像 図 の Fe(2.nm) / Al 2 O 3 (3nm) /Si 基板からは CNT の成長が基板全体で一様成長していることを確認することができたが 図 の Fe(2.nm) / Al 2 O 3 (3nm) /Si 基板に O 2 エッチングを 1 分間行ったサンプルでは CNT の成長はほとんど確認できなかった - 2 -

24 4.2-3 O 2 エッチングによる Fe 触媒への影響の考察上記の結果より O 2 エッチングによる CNT 成長影響が確認された 図 の Fe(2.nm) / Al 2 O 3 (3nm) / Si 基板に O 2 エッチングを 1 分間行ったサンプルは 図 の O 2 エッチングなしのサンプルより CNT 密度が低く O 2 エッチングが CNT の成長に大いに関係している可能性が高いと考えられる 図に示すモデル図の様に O 2 エッチングにより触媒が酸化し 触媒としての作用を失活している可能性が考えられ ダイヤモンドナノ構造体からの CNT 成長を阻害している要因であると考えられる O + Fe Fe + FeO 2 図 O2 エッチングにより触媒が酸化したモデル図 4.3 H 2 導入を行った熱 CVD 合成熱 CVD 合成時に H 2 を導入することによる CNT の成長変化についての調査を行った ダイヤモンドナノ構造体を作製する時のプロセスである O 2 エッチングがダイヤモンドナノ構造体先端の金属微粒子触媒を酸化し触媒機能を失活させている可能性がある この為熱 CVD 合成時に H 2 を導入することで 酸化した触媒を還元させ触媒本来の能力を取り戻せることを予測し 実験を行った H 2 導入を行った熱 CVD 合成図 ~2 は 4.2 節と同様に Fe(2.nm) / Al 2 O 3 (3nm) / Si 基板サンプルに O 2 エッチングを 1 分間行ったサンプルを 熱 CVD 合成時に C 2 H 2 1sccm H 2 1sccm を導入したサンプルである エッチングエリア 1μm 図 O 2 エッチング 1 分間行った Fe(2.nm) / Al 2 O 3 (3nm) /Si 基板の写真 図 O2 エッチング 1 分後 CNT 成長影響の SEM 像 この結果より エッチングエリアにおいても CNT が確認された

25 次に還元に最適な H 2 量を調べるために H 2 導入量を変化させて 実験を行った 実験条件表に示す通り 原料ガス C 2 H 2 1sccm に固定し 到達真空度 Pa 合成時間 3min 合成温度 73 プレアニール時間 3.5min 水素流量を 1sccm 3sccm 5sccm 1sccm( 以下合成水素流量とする ) と変化して実験を行った 実験方法は 73 の熱 CVD 合成温度に到達するまでの昇温から合成前まで M.F.C で水素を 4sccm 流し続け CVD 合成前に合成水素量に流量を変え合成終了と同時に M.F.C で水素を止める手順で行った 表 4.3 熱 CVD 合成条件 原料ガス到達真空度合成時間合成温度プレアニール時間合成水素量 C 2 H Pa 以下 3min min 変化 電界放出型電子顕微鏡を用いた評価還元に最適な H 2 量を調べるため水素流量を 1sccm 3sccm 5sccm 1sccm と変化させて実験を行ったサンプルを電界放出型電子顕微鏡 (FESEM) を用いて観察した 図 4.3-2(a)~ 図 4.3-2(d) はそれぞれの表面 SEM 像を観察した 表面 SEM 像は観察しやすいよう 3 にサンプルを傾けて撮影された (a) (b) (c) 1nm 1nm 1nm (d) 図 C2H2 1sccm (a)h2 1sccm (b)h2 3sccm (c)h2 5sccm (d)h2 1sccm で熱 CVD 合成したダイヤモンドナノ構造体 SEM 像 1nm この結果から 全ての条件でダイヤモンドナノ構造体先端から CNT が成長していることが確認された CNT はダイヤモンドナノ構造体全体から成長しているわけではなく 極一部のナノ構造体からの成長であり 成長した CNT はナノ構造体先端から先端へネットワーク上に成長していることが確認された この時の CNT の直径は約 6~1nm 程であり 単層の CNT が成長していることが分かる また図 4.3-2(d) の様に非常に高密度に成長したもの確認することができた ダイヤモンドナノ構造体先端に

26 密度 (1 9 /cm 2 ) 密度 (1 9 /cm 2 ) 密度 (1 9 /cm 2 ) は約 18.8±3.6nm 程の白い粒子状の物体を確認することができ この白い粒子状の物 体から CNT が成長していることが分かる H 2 導入量変化熱 CVD 合成サンプルの CNT 密度比較 H 2 流量を変化されることにより CNT 密度にどの様な変化が生じたのか図のグラ フに示す 横軸は H 2 流量であり 縦軸は密度となっている また 多結晶ダイヤモ ンドの表面構造による違いの鮮明化として平面 (111 面 ) と界面付近と測定箇所を明 確に分け CNT の密度にどの様な違いが生じたのか明確にする サンプリング数は平 面 (111 面 ) 界面付近共に 1 個のデータから導出した 図 4.3-3(a) のグラフは縦軸が CNT の密度 横軸が H 2 流量である 平面 (111 面 ) と 界面付近の CNT 密度を平均化したものである この結果より H 2 流量を増加させるこ とにより CNT 密度が増加傾向にあることが分かる しかし 最大密度では H 2 流量 を増加させるごとに増加していることが確認でき H 2 1sccm 導入した際の CNT の 密度は約 /cm 2 であるが 平均の密度では H 2 流量 1~5sccm までの CNT 密度 がある一定の密度増加をしている一方 5~1sccm の変化時では 少量の CNT の 密度増加に留まっていることが確認され約 /cm 2 であった 非常にバラつきがあ ることが確認された (a) (c) H 2 流量 (sccm) H 2 流量 (sccm) 図 4.3-3(b) のグラフは縦軸が CNT の密度 横軸が H 2 流量である 平面 (111 面 ) に 着目して CNT の密度を導出したものである この結果より 平均値では H 2 流量を 増加させることにより 密度が増加していることが確認されるが H 2 流量 5sccm が 最大の CNT 密度 ( /cm 2 ) を確認することができた 図 4.3-3(c) のグラフは 多結晶ダイヤモンドの界面付近に着目して CNT の密度を (b) H 2 流量 (sccm) 最大平均最小 図 ダイヤモンドナノ構造体の H2 導入量変化熱 CVD 合成結果 (a) 平均 (b)111 面 (c) 界面付近

27 導出したものである この結果より H 2 流量を増加させることにより CNT 密度が 増加傾向にあることが分かる また 比較的に界面付近のダイヤモンドナノ構造体か らの CNT 密度の方が高い 熱 CVD 合成時の H 2 導入による効果の考察 H 2 を導入することでダイヤモンドナノ構造体先端から CNT が成長させることに成功した これは触媒が H 2 によって還元され 触媒の本来の力を取り戻したと考えられる ( 図 4.3-4) CNT は基板全域から成長しているものの バラつきが見られる また密度が目標にする値に程遠いので 密度を増やしていくことが今後の課題である 合成 H 2 流量が増えると CNT 密度が増加傾向に見られたのは H 2 による触媒の還元が流量を増加させることにより より活発になったのではないかと考えられる これ以上の密度増加を目指すため ダイヤモンドナノ構造体先端の触媒の状態を知る必要があると考えられる また H 2 流量を増加させることによる全体流量からの C 2 H 2 流量比が減少し よりダイヤモンドナノ構造体先端の Fe からの CNT 合成する条件に近づいたのではと考えられる O 2 エッチング 従来 熱 CVD 合成 + + 入射イオン (O O2 ) Fe 導入ガス C 2 H 2 C FeO O 2 エッチングにより Fe 触媒が全体的に酸化 改善 H 2 C 導入ガス C 2 H 2 H 2 H 2 O OH Fe 触媒が失活 図 熱 CVD 合成時の水素導入による効果図 4.3-2(d) の SEM で確認された白い粒子状物質は TEM で確認した Fe とほぼ同程度の直径をしており また CNT がそこから成長していたことから Fe であると考えられる 白い粒子状の物質が確認されなかった場合でも ナノ構造体からの SWCNT の成長をしており 先端が丸くなったダイヤモンドナノ構造体からは CNT の成長が確認されなかったが これは 先端に堆積していた Fe が O 2 エッチング中のスパッタリングにより消失し ダイヤモンドナノ構造体の先端が削れた為だと考えられる 4.4 ダイヤモンドナノ構造体先端の Fe 微粒子観察 CNT の密度増加をさせるため 熱 CVD 合成後のダイヤモンドナノ構造体先端の Fe

28 触媒金属の状態を知る必要がある 本実験では透過型電子顕微鏡を用い Fe 触媒の状 態を観察 評価を行う サンプルの作製方法はダイヤモンドナノ構造体表面をダイヤ モンドペンで削り 銅メッシュに削ったサンプルを乗せることで観察した 透過型電子顕微鏡を用いた微粒子評価 図 (a) が 導入ガス H 2 5sccm C 2 H 2 1sccm の条件下で 熱 CVD 合成を行っ た後 TEM で観察したものである (a) (b) 図 (a) ダイヤモンドナノ構造体先端の微粒子の TEM 像 (b) ダイヤモンドナノ構造体先端の微粒子の格子間距離観察図 (a) より 微粒子の直径は約 9.6nm~15nm であった ダイヤモンドナノ構造体先端に Fe 微粒子が残留していることが確認できた 図 (b) は図 (a) を拡大した図である 格子間距離を測定してみると 約.13nm であった 図 ダイヤモンドナノ構造体 先端の微粒子の TEM 像 (EDS マッ ピング ) 図 ダイヤモンドナノ構造体 先端の微粒子の TEM 像 (EDS マッ ピング ) 図 のダイヤモンドナノ構造体先端の微粒子の TEM 像は CVD 条件 C 2 H 2 1sccm 合成水素流量 5sccm のダイヤモンドナノ構造体先端の微粒子に注目して撮 った TEM 像である 赤い円で囲っている黒い物質は図 ~ に示した TEM を用いた EDS マッピングにおいて Fe 微粒子触媒であることが確認された 触媒の周 辺に膜状のものを観察することができ この膜は多くの Fe 触媒の全体を覆っている ことが確認された

29 4.4-2 ダイヤモンドナノ構造体先端の微粒子の状態についての考察上記の結果より触媒の膜が CNT の成長を妨げている可能性が高い 膜は CVD 合成時の C 2 H 2 ガスにより炭素膜を形成している可能性が考えられる 合成時に H 2 を導入すると触媒への炭素供給量が減少し 炭素膜の形成を抑制したと考えられ Fe が触媒の能力を維持することが出来た為 CNT の密度が上昇したと考えられる 私の研究室の M.F.C では 合成水素流量 1sccm が限界だったので 合成水素流量 1sccm で固定し C 2 H 2 量を減らすことで基板への炭素供給量を減らす実験を行う必要があり 次節で行った 4.5 C 2 H 2 導入量変化を行った熱 CVD 合成 4.4 節より Fe 触媒が炭素の膜で覆われていることが確認された この節では H 2 流量を 1sccm で固定し C 2 H 2 流量を sccm と変化させることにより炭素ガスの供給量を変化させ その時の CNT 密度変化を電界放出型電子顕微鏡 (FESEM) を用いて観察する 電界放出型電子顕微鏡を用いた評価還元に最適な C 2 H 2 量を調べるため C 2 H 2 流量を 5sccm 15sccm 2sccm と変化させて実験を行ったサンプルを電界放出型電子顕微鏡 (FESEM) を用いて観察した 図 4.5-1(a)~ 図 4.5-1(c) はそれぞれの表面 SEM 像を観察した 表面 SEM 像は観察しやすいよう 3 にサンプルを傾けて撮影された (a) (b) (c) 1nm 1nm 図 H2 1sccm C2H2 (a) 5sccm (b) 15sccm (c) 2sccm で熱 CVD 合成したダイヤモンドナノ構造体 SEM 像

30 密度 (1 9 /cm 2 ) この結果から 全ての条件でダイヤモンドナノ構造体先端から CNT が成長していることが確認された 4.3 節と同様に CNT はダイヤモンドナノ構造体全体から成長しているわけではなく 極一部のナノ構造体からの成長であり 成長した CNT はナノ構造体先端から先端へネットワーク上に成長していることが確認された この時の CNT の直径は約 6~1nm 程であり 単層の CNT が成長していることが分かる また C 2 H 2 15~2sccm の界面付近の窪みになった箇所において 図 4.5-1(d)~(e) のような傾向が見られた (d) (e) 1nm 図 H2 1sccm C2H2 (d) 15sccm (e) 2sccm で熱 CVD 合成し たダイヤモンドナノ構造体界面の SEM 像 (3 傾斜 ) 図 4.5-1(d)~(e) から 界面付近の窪みになっている箇所に関して C 2 H 2 15sccm では 約 32~43nm 程の直径のカーボンナノファイバー (CNF) の形成が確認された C 2 H 2 2sccm でも同様に約 26~65nm 程の CNF が確認され また ダイヤモンドナノ構造 体を覆う膜のような物質も各所で見られた C 2 H 2 導入量変化熱 CVD 合成サンプルの CNT 密度比較 C 2 H 2 流量を変化されることにより CNT 密度にどの様な変化が生じたのか図 ~4 のグラフに示す 横軸は C 2 H 2 流量 (sccm) であり 縦軸は密度 (/cm 2 ) となっている また 多結晶ダイヤモンドの表面構造による違いの鮮明化として平面 (111 面 ) と界 面付近と測定箇所を明確に分け CNT の密度にどの様な違いが生じたのか明確にする C 2 H 2 流量 (sccm) 最大平均最小 図 ダイヤモンドナノ構造体の C2H2 導入量変化熱 CVD 合成結果

31 密度 (1 9 /cm 2 ) 図 のグラフは縦軸が CNT の密度 横軸が C 2 H 2 流量である 平面 (111 面 ) と界面付近の CNT 密度を平均化したものである この結果より C 2 H 2 流量 5~2sccm の範囲ではほぼ一定の密度約 /cm 2 程度の CNT の成長が確認され 最小の密度に関しても C 2 H 2 の導入流量を変化させても あまり大きな変化は確認することが出来なかった また 節同様に CNT 密度にバラつきが大きいことが確認された 最大平均最小 C 2 H 2 流量 (sccm) 図 ダイヤモンドナノ構造体図 ダイヤモンドナノ構造体の C2H2 導入量変化の C2H2 導入量変化熱 CVD 合成結果 (111 面 ) 熱 CVD 合成結果 ( 界面付近 ) 図 のグラフは縦軸が CNT の密度 横軸が C 2 H 2 流量である この結果より 平面部では C 2 H 2 流量を減少させることで CNT の密度が上昇傾向にあることが分かる しかし 最大の密度に関しては C 2 H 2 1sccm のサンプルが最大の密度であった 界面付近では C 2 H 2 流量 5~1 15~2sccm の区間では ほぼ一様な密度で CNT が成長していることが分かるが C 2 H 2 流量 1~15(sccm) では 密度が増加したことが分かる 界面付近に関しても C 2 H 2 1sccm のサンプルが最大の密度であった 4.6 Ar ガス流量による C 2 H 2 流量比制御 C 2 H 2 の MHF が 1sccm 以下を導入する際に 安定をしなかった為 さらなる実験条件をふる為には 他のアプローチが必要になる この節では 還元に最適な条件を調べるため新たに Ar を導入し H 2 と Ar 流量を変化させることにより 熱 CVD 合成時の C 2 H 2 と H 2 の流量比の変化をさせる実験を行った 熱 CVD 合成時の合計流量を約 2sccm になるように計算して行った 手順は 4.1 節と同一で 図 4.1 の熱 CVD 装置を用い合成時に C 2 H 2 ガスと H 2 ガスを導入し作製した 作製したサンプルは 電界放出型電子顕微鏡 (FESEM) を用いて観察する 実験条件は表 4.6 に示す Ar に使用しているマスフローが N 2 のものであるためコンバージョンファクターにより Total 流量に若干の差が生じている

32 4.6-1 電界放出型電子顕微鏡を用いた評価 表 4.6 Ar 導入熱 CVD 合成条件 C 2 H 2 (sccm) H 2 (sccm) Ar(sccm) Total(sccm) 還元に最適な条件を調べるため新たに Ar 流量を導入し 熱 CVD 合成時の H 2 と C 2 H 2 の流量比の変化をさせて実験を行ったサンプルを電界放出型電子顕微鏡 (FESEM) を 用いて観察した 図 4.6-2(a)~(e) はそれぞれの表面 SEM 像を観察した 表面 SEM 像 は観察しやすいよう 3 にサンプルを傾けて撮影された (a) (b) (c) (d) (e) (f) 1nm 図 (a)c2h2 5sccm H2 1sccm Ar 91sccm (b)c2h2 1sccm H2 6sccm Ar 13sccm (c)c2h2 1sccm H2 1sccm Ar 91sccm (c)c2h2 15sccm H2 55sccm Ar 13sccm (d)c2h2 15sccm H2 55sccm Ar 13sccm (e)c2h2 2sccm H2 6sccm Ar 117sccm (f) C2H2 2sccm H2 1sccm Ar 78sccm 図 4.6-1(a)~(f) の結果から 全てのサンプルにおいてダイヤモンドナノ構造体先端から CNT を観察することができた この時の CNT はダイヤモンドナノ構造体全体から成長しているわけではなく 極一部のナノ構造体からの成長であり 成長した CNT

33 密度 (1 9 /cm 2 ) はナノ構造体先端から先端へネットワーク上に成長していることが確認された この時の CNT の直径は表 であり 単層の CNT が成長していることが分かる また全ての測定箇所において一定の個数の CNT が確認できた また図 4.6-1(d) の様に非常に高密度に成長したもの確認することができ C 2 H 2 1sccm H 2 1sccm( 図 4.3-2(d)) と同様で白い粒子状の物体から CNT が成長していることが分かる 表 Ar ガス流量による C H 流量比制御 CNT 直径 2 2 平面界面平均 (nm) 標準偏差 (nm) 平均 (nm) 標準偏差 (nm) C 2 H 2 5sccm H 2 1sccm Ar 91sccm C 2 H 2 1sccm H 2 6sccm Ar 13sccm C 2 H 2 1sccm H 2 1sccm Ar 91sccm C 2 H 2 15sccm H 2 55sccm Ar 13sccm C 2 H 2 2sccm H 2 6sccm Ar 117sccm C 2 H 2 2sccm H 2 1sccm Ar 78sccm Ar ガス導入による熱 CVD 合成サンプルの CNT 密度比較新たに Ar を導入し C 2 H 2 と H 2 流量を変化させることにより CNT 密度にどの様な変化が生じたのか図 のグラフに示す 横軸は Total 流量 (C 2 H 2 +H 2 +Ar) における C 2 H 2 の流量比 (C 2 H 2 /C 2 H 2 +H 2 +Ar) であり 縦軸は密度となっている また 多結晶ダイヤモンドの表面構造による違いの鮮明化として平面 (111 面 ) と界面付近と測定箇所を明確に分け CNT の密度にどの様な違いが生じたのか明確にする サンプリング数は平面 (111 面 ) 界面付近共に 1 個のデータから導出した % 2% 4% 6% 8% 1% 12% C 2 H 2 /Total 流量 H 2 3% 最大平均最小 2 5% H 2 5% 最大平均最小 図 ダイヤモンドナノ構造体の Ar 導入量変化熱 CVD 合成結果図 のグラフは縦軸が CNT の密度 横軸は Total 流量 (C 2 H 2 +H 2 +Ar) における C 2 H 2 の流量比 (C 2 H 2 /C 2 H 2 +H 2 +Ar) である 平面 (111 面 ) と界面付近の CNT 密度を平 - 3 -

34 密度 (1 9 /cm 2 ) 密度 (1 9 /cm 2 ) 均化したものである この結果より平均値では C 2 H 2 流量比 3~8% において 密度 増加が確認され 8~1% の範囲では 密度が減少すること確認された Total 流量に 対し C 2 H 2 流量比 8% で最大密度 /cm 2 となることが確認された また C 2 H 2 流 量比 5% 1% に関して H 2 流量比を上昇させた方がより密度が高くなることが確認 された 全てのサンプルにおいて平均 最小の密度が C 2 H 2 と H 2 を導入のみのした サンプルよりも より増加していることが確認された % 2% 4% 6% 8% 1% 12% C 2 H 2 /Total 流量 図 ダイヤモンドナノ構造体 の Ar 導入量変化熱 CVD 合成結果 (111 面 ) % 2% 4% 6% 8% 1% 12% C 2 H 2 /Total 流量 図 ダイヤモンドナノ構造体 の Ar 導入量変化熱 CVD 合成結果 ( 界面付近 ) H 2 3% 最大平均最小 2 5% H 2 5% 最大平均最小 図 のグラフは縦軸が CNT の密度 横軸が Total 流量 (C 2 H 2 +H 2 +Ar) にお ける C 2 H 2 の流量比 (C 2 H 2 /C 2 H 2 +H 2 +Ar) で 多結晶ダイヤモンドの平面 (111 面 ) と界 面付近に着目して CNT の密度を導出したものである この結果より 双方ともに C 2 H 2 流量比 3~8% において 密度増加が確認され 8~1% の範囲では 密度が減少 すること確認された Total 流量に対し C 2 H 2 流量比 8% で平面では 最大密度 /cm 2 と界面付近で /cm 2 となることが確認され 平面 (111 面 ) と界面付近 で密度の違いが確認され より界面付近で密度が増加した CNT が成長したダイヤモンドナノ構造体先端直径極一部のダイヤモンドナノ構造体からしか CNT が成長しなかった原因として ダイヤモンドナノ構造体の形状の違いが関係していると考えられる CNT が成長した ダイヤモンドナノ構造体先端直径としなかったナノ構造体を調べることで 原因の究明を行った 図 は縦軸がダイヤモンドナノ構造体の個数であり 横軸がダイヤモンドナノ構造体の先端直径である この結果から CNT が成長したものと成長しなかったダイヤモンドナノ構造体先端直径に違いが見られることが確認された CNT が成長しなかったサンプルは先端直径が 3~1nm 16~25nm の範囲であることが分かり CNT が成長したサンプルでは 8~18nm であることが確認された

35 ダイヤモンドナノ構造体先端個数 ( 個 ) 先端の Fe 微粒子個数 ( 個 ) CNT の成長なしダイヤモンドナノ構造体個数 ( 個 ) CNT の成長したダイヤモンドナノ構造体個数 ( 個 ) 35 3 CNT 成長あり CNT 成長なし ダイヤモンドナノ構造体先端直径 (nm) 図 ダイヤモンドナノ構造体先端直径と CNT 成長の関係 4.7 ダイヤモンドナノ構造体全体から CNT が成長しなかったことについての考察 H 2 導入量変化 C 2 H 2 導入量変化 Ar 導入と条件を変化させ合成をしてきたが 条件の変化により CNT の最大密度 平均 最低密度に関し ダイヤモンドナノ構造体の 5~13% の 極一部のダイヤモンドナノ構造体からしか CNT が成長しなかった原因として Fe 触媒の粒径が大きく影響したと考えた 図 の熱 CVD 合成後の TEM 像より ナノ構造体先端直径が 7.7nm に対して 上の Fe が 22nm の大きな粒径のものが確認され また 図 の C2H2 15sccm H2 55sccm Ar 13sccm の条件で熱 CVD 合成をしたサンプルの SEM 像より CNT が成長したダイヤモンドナノ構造体先端の直径が約 5~12nm に対し 上に乗った Fe 粒子が 9~2nm だったことから Fe の凝集があったのではないかと考えられ これにより CNT の成長に適した Fe 触媒の直径が少なくなったことが原因ではないかと考えた しかし CNT の直径は 2.7nm~1nm の直径のものも確認されたため 凝集が抑え られている箇所もあると考えた 22nm nm nm 図 ダイヤモンドナノ構造体 先端 TEM 像 直径 (nm) 図 ダイヤモンドナノ構造体 先端直径と Fe 微粒子直径の関係

36 Fe 熱 CVD 図 ダイヤモンドナノ構造体 先端の Fe 微粒子の熱凝集 図 O2 エッチングによるダイヤ モンドナノ構造体先端の Fe 微粒子の 減少 図 に熱 CVD 合成後の Fe の熱凝集のモデル図を示す ダイヤモンドナノ構造体先端の直径より 倍の直径の Fe 微粒子が確認されたことから 熱 CVD 時にナノ構造体側面に存在する Fe を凝集し 大粒径化したのではないかと考えた 図 に O 2 エッチングによるダイヤモンドナノ構造体先端の Fe 微粒子の減少のモデル図を示す ダイヤモンドナノ構造体先端直径が 16nm~の箇所では O 2 エッチング中のスパッタリングにより Fe が削れ 先端に残っていなかった為に CNT が成長しなかったのではないかと考えた 5 章結論 ダイヤモンドナノ構造体作成時の O 2 エッチングが Fe 触媒に影響を及ぼし CNT の成長を阻害していることが分かった 熱 CVD 合成時に H 2 を導入することにより ダイヤモンドナノ構造体先端の微粒子から CNT を成長させることに成功した H 2 導入量を 1sccm から 1sccm に増加させることにより CNT 密度が増加すること が分かった さらに Ar を導入することにより C 2 H 2 と H 2 の混合ガスを導入したサ ンプルより 1.8 倍の CNT 密度の増加に成功した C 2 H 2 15sccm H 2 55sccm 13sccm において平均密度が約 /cm 2 程度の CNT の成長を確認することが出 来たが 当初の目標であるダイヤモンドナノ構造体全体から CNT を成長させるこ とは出来ず ダイヤモンドナノ構造体の密度 /cm 2 の CNT 成長を目指してい たが 結果は約 7% 程のダイヤモンドナノ構造体からの成長であった Ar

37 謝辞本研究を進めるにあたり 丁寧な御指導とご教授をしていただいた高知工科大学工学部電子光システム工学科八田章光教授及び古田寛准教授に厚くお礼申しあげます また 研究が難航した時などに助言 協力いただいた赤井洋輝氏には多くの場面で助けていただきました 本当にありがとうございます 本研究を進めるにあたり 実験装置の使い方をはじめご指導を頂きました針谷達氏 小路紘史氏をはじめとする八田 古田研究室の皆様に深く感謝いたします 本論文をまとめるにあたり 論文副査を御担当頂きました牧野久雄准教授に感謝の意を表します 参考文献 (1) 針谷達特別研究報告書 プラズマエッチングによる自己組織的 DLC ナノファイバー形成過程の分析 (213 年 ) (2) 小路紘史特別研究報告書 CNT 成長における Ni 積層 Fe/Al 触媒微粒子の制御 (213 年 ) (3) H.Furuta, H.Koji, T.Komukai, A.Hatta Long lifetime emission from screen printing carbon nanotubes over 45, hours at 1.27mA/cm 2 with 1 % duty ratio Dia.Rel.Mat.35(213) (4) Deepak Varshney, Anirudha V. Sumantc, Brad R. Weinerb, d, Gerardo Morell Growth of carbon nanotubes on spontaneously detached free standing diamond films and their field emission properties Dia.Rel.Mat.3(212) (5) L. Yang, Q. Yang, C. Zhang, Y.S. Li Vertically aligned carbon nanotubes/diamond double-layered structure for improved field electron emission stability Thin Solid Films.549 (213) (6) 陰山和臣特別研究報告書 RF 酸素プラズマエッチングによるダイヤモンドウィスカーの形成と評価 (213 年 ) (7) 吉川昌範 大竹尚登共著 図解気相合成ダイヤモンド ( オーム社 1995 年 ) (8) 赤井洋輝卒業研究報告 ダイヤモンドナノ構造体からカーボンナノチューブ ( 214 年 )

QOBU1011_40.pdf

QOBU1011_40.pdf 印字データ名 QOBU1 0 1 1 (1165) コメント 研究紹介 片山 作成日時 07.10.04 19:33 図 2 (a )センサー素子の外観 (b )センサー基板 色の濃い部分が Pt 形電極 幅 50μm, 間隔 50μm (c ),(d )単層ナノ チューブ薄膜の SEM 像 (c )Al O 基板上, (d )Pt 電極との境 界 熱 CVD 条件 触媒金属 Fe(0.5nm)/Al(5nm)

More information

円筒型 SPCP オゾナイザー技術資料 T ( 株 ) 増田研究所 1. 構造株式会社増田研究所は 独自に開発したセラミックの表面に発生させる沿面放電によるプラズマ生成技術を Surface Discharge Induced Plasma Chemical P

円筒型 SPCP オゾナイザー技術資料 T ( 株 ) 増田研究所 1. 構造株式会社増田研究所は 独自に開発したセラミックの表面に発生させる沿面放電によるプラズマ生成技術を Surface Discharge Induced Plasma Chemical P 円筒型 SPCP オゾナイザー技術資料 T211-1 211.2.7 ( 株 ) 増田研究所 1. 構造株式会社増田研究所は 独自に開発したセラミックの表面に発生させる沿面放電によるプラズマ生成技術を Surface Discharge Induced Plasma Chemical Process (SPCP) と命名し 小型 ~ 中型のオゾナイザーとして製造 販売を行っている SPCP オゾナイザーは図

More information

の後 マイクロピペットで配位子兼溶媒であるオレイルアミン 1.5ml とオレイン酸 1.6ml を取り 加えた オレイン酸の発火点が 363 C と低く危険なため酸素を取り除く必要がある そこで三つ口フラスコに栓をしてロータリーポンプを用いて三つ口フラスコ内部を排気し 酸素を取り除き 窒素置換した

の後 マイクロピペットで配位子兼溶媒であるオレイルアミン 1.5ml とオレイン酸 1.6ml を取り 加えた オレイン酸の発火点が 363 C と低く危険なため酸素を取り除く必要がある そこで三つ口フラスコに栓をしてロータリーポンプを用いて三つ口フラスコ内部を排気し 酸素を取り除き 窒素置換した 還流法を用いて作製した触媒微粒子による 単層カーボンナノチューブの成長 竹下弘毅 本研究では SWNT の直径を均一に小さくすることでカイラリティの種類を減らし 制御を容易にすることを目標とした その為に直径の均一な粒子の作製を試みた 金属前駆体として白金 (Ⅲ) アセチルアセトナト 鉄 (Ⅱ) アセチルアセトナトを用い配位子により金属表面を保護することで粒径を制御した その結果 直径 5 nm の均一なナノ粒子の作製に成功した

More information

目次第 1 章序論 p1 1.1 本研究の背景 1.2 多段積層 CNT とは 1.3 本研究の目的 1.4 本論文の構成 第 2 章実験装置 p3 2.1 RF マグネトロンスパッタリング装置 2.2 熱 CVD 装置 第 3 章多段積層 CNT 合成 p8 3.1 実験方法 スパッタ

目次第 1 章序論 p1 1.1 本研究の背景 1.2 多段積層 CNT とは 1.3 本研究の目的 1.4 本論文の構成 第 2 章実験装置 p3 2.1 RF マグネトロンスパッタリング装置 2.2 熱 CVD 装置 第 3 章多段積層 CNT 合成 p8 3.1 実験方法 スパッタ 卒業研究報告 題目 多層積層 AlOx/Fe 触媒を用いた 高密度多段積層 CNT フォレストの作製 報告者 学籍番号 :1160047 氏名 : 上屋慎之介 指導教員 古田寛准教授 八田章光教授 平成 28 年 2 月 10 日 高知工科大学システム工学群光エレクトロニクス専攻 目次第 1 章序論 p1 1.1 本研究の背景 1.2 多段積層 CNT とは 1.3 本研究の目的 1.4 本論文の構成

More information

液相レーザーアブレーションによるナノ粒子生成過程の基礎研究及び新規材料創成への応用 北海道大学大学院工学工学院量子理工学専攻プラズマ応用工学研究室修士 2年竹内将人

液相レーザーアブレーションによるナノ粒子生成過程の基礎研究及び新規材料創成への応用 北海道大学大学院工学工学院量子理工学専攻プラズマ応用工学研究室修士 2年竹内将人 液相レーザーアブレーションによるナノ粒子生成過程の基礎研究及び新規材料創成への応用 北海道大学大学院工学工学院量子理工学専攻プラズマ応用工学研究室修士 2年竹内将人 研究背景 目的 液相レーザーアブレーション 液相に設置したターゲットに高強度レーザーパルスを照射するとターゲット表面がプラズマ化する ターゲットを構成する原子 分子が爆発的に放出され, ターゲット由来のナノ粒子ナノ粒子が生成される レーザー照射

More information

化学結合が推定できる表面分析 X線光電子分光法

化学結合が推定できる表面分析 X線光電子分光法 1/6 ページ ユニケミー技報記事抜粋 No.39 p1 (2004) 化学結合が推定できる表面分析 X 線光電子分光法 加藤鉄也 ( 技術部試験一課主任 ) 1. X 線光電子分光法 (X-ray Photoelectron Spectroscopy:XPS) とは物質に X 線を照射すると 物質からは X 線との相互作用により光電子 オージェ電子 特性 X 線などが発生する X 線光電子分光法ではこのうち物質極表層から発生した光電子

More information

報道関係者各位 平成 24 年 4 月 13 日 筑波大学 ナノ材料で Cs( セシウム ) イオンを結晶中に捕獲 研究成果のポイント : 放射性セシウム除染の切り札になりうる成果セシウムイオンを効率的にナノ空間 ナノの檻にぴったり収容して捕獲 除去 国立大学法人筑波大学 学長山田信博 ( 以下 筑

報道関係者各位 平成 24 年 4 月 13 日 筑波大学 ナノ材料で Cs( セシウム ) イオンを結晶中に捕獲 研究成果のポイント : 放射性セシウム除染の切り札になりうる成果セシウムイオンを効率的にナノ空間 ナノの檻にぴったり収容して捕獲 除去 国立大学法人筑波大学 学長山田信博 ( 以下 筑 報道関係者各位 平成 24 年 4 月 13 日 筑波大学 ナノ材料で Cs( セシウム ) イオンを結晶中に捕獲 研究成果のポイント : 放射性セシウム除染の切り札になりうる成果セシウムイオンを効率的にナノ空間 ナノの檻にぴったり収容して捕獲 除去 国立大学法人筑波大学 学長山田信博 ( 以下 筑波大学 という ) 数理物質系 系長三明康郎 守友浩教授は プルシャンブルー類似体を用いて 水溶液中に溶けている

More information

untitled

untitled インクジェットを利用した微小液滴形成における粘度及び表面張力が与える影響 色染化学チーム 向井俊博 要旨インクジェットとは微小な液滴を吐出し, メディアに対して着滴させる印刷方式の総称である 現在では, 家庭用のプリンターをはじめとした印刷分野以外にも, 多岐にわたる産業分野において使用されている技術である 本報では, 多価アルコールや界面活性剤から成る様々な物性値のインクを吐出し, マイクロ秒オーダーにおける液滴形成を観察することで,

More information

Xamテスト作成用テンプレート

Xamテスト作成用テンプレート 気体の性質 1 1990 年度本試験化学第 2 問 問 1 次の問い (a b) に答えよ a 一定質量の理想気体の温度を T 1 [K] または T 2 [K] に保ったまま, 圧力 P を変える このときの気体の体積 V[L] と圧力 P[atm] との関係を表すグラフとして, 最も適当なものを, 次の1~6のうちから一つ選べ ただし,T 1 >T 2 とする b 理想気体 1mol がある 圧力を

More information

Mirror Grand Laser Prism Half Wave Plate Femtosecond Laser 150 fs, λ=775 nm Mirror Mechanical Shutter Apperture Focusing Lens Substances Linear Stage

Mirror Grand Laser Prism Half Wave Plate Femtosecond Laser 150 fs, λ=775 nm Mirror Mechanical Shutter Apperture Focusing Lens Substances Linear Stage Mirror Grand Laser Prism Half Wave Plate Femtosecond Laser 150 fs, λ=775 nm Mirror Mechanical Shutter Apperture Focusing Lens Substances Linear Stage NC Unit PC は 同時多軸に制御はできないため 直線加工しかでき 図3は ステージの走査速度を

More information

研究成果報告書

研究成果報告書 ① ア ニ ー ル 温 度 の 違 い に よ る ナ ノ 構 造 制御 論文④ ⑤関連 シード層として Ti を用い Ag/Ti 薄膜を MgO(001)基板上に室温蒸着させた後にアニ ール処理を施す その際 アニール条件 温 度 時間 を変えた場合の基板上に形成され る Ag ナノ構造の変化について調べた Fig.1 の薄膜表面の原子間力顕微鏡 AFM 像に見られるように (a)ti シード層

More information

AlGaN/GaN HFETにおける 仮想ゲート型電流コラプスのSPICE回路モデル

AlGaN/GaN HFETにおける 仮想ゲート型電流コラプスのSPICE回路モデル AlGaN/GaN HFET 電流コラプスおよびサイドゲート効果に関する研究 徳島大学大学院先端技術科学教育部システム創生工学専攻電気電子創生工学コース大野 敖研究室木尾勇介 1 AlGaN/GaN HFET 研究背景 高絶縁破壊電界 高周波 高出力デバイス 基地局などで実用化 通信機器の発達 スマートフォン タブレットなど LTE LTE エンベロープトラッキング 低消費電力化 電源電圧を信号に応じて変更

More information

Microsoft Word - プレリリース参考資料_ver8青柳(最終版)

Microsoft Word - プレリリース参考資料_ver8青柳(最終版) 別紙 : 参考資料 従来の深紫外 LED に比べ 1/5 以下の低コストでの製造を可能に 新縦型深紫外 LED Ref-V DUV LED の開発に成功 立命館大学総合科学技術研究機構の黒瀬範子研究員並びに青柳克信上席研究員は従来 の 1/5 以下のコストで製造を可能にする新しいタイプの縦型深紫外 LED(Ref-V DUV LED) の開発に成功した 1. コスト1/5 以下の深紫外 LED 1)

More information

ポリオール法により作製したCoPt微粒子を用いたカーボンナノチューブの成長作製

ポリオール法により作製したCoPt微粒子を用いたカーボンナノチューブの成長作製 直径の均一な CoPt 触媒微粒子の作製 ~ シングルウォールナノチューブの直径制御を目指して ~ Making CoPt nanoparticles which are uniform diameter -Trying for control of the diameter of single-walled carbon nanotubes- 日本大学理工学部電子情報工学科 B4 7080 番田中祐樹

More information

Microsoft Word -

Microsoft Word - 電池 Fruit Cell 自然系 ( 理科 ) コース高嶋めぐみ佐藤尚子松本絵里子 Ⅰはじめに高校の化学における電池の単元は金属元素のイオン化傾向や酸化還元反応の応用として重要な単元である また 電池は日常においても様々な場面で活用されており 生徒にとっても興味を引きやすい その一方で 通常の電池の構造はブラックボックスとなっており その原理について十分な理解をさせるのが困難な教材である そこで

More information

記者発表資料

記者発表資料 2012 年 6 月 4 日 報道機関各位 東北大学流体科学研究所原子分子材料科学高等研究機構 高密度 均一量子ナノ円盤アレイ構造による高効率 量子ドット太陽電池の実現 ( シリコン量子ドット太陽電池において世界最高変換効率 12.6% を達成 ) < 概要 > 東北大学 流体科学研究所および原子分子材料科学高等研究機構 寒川教授グループはこの度 新しい鉄微粒子含有蛋白質 ( リステリアフェリティン

More information

実験題吊  「加速度センサーを作ってみよう《

実験題吊  「加速度センサーを作ってみよう《 加速度センサーを作ってみよう 茨城工業高等専門学校専攻科 山越好太 1. 加速度センサー? 最近話題のセンサーに 加速度センサー というものがあります これは文字通り 加速度 を測るセンサーで 主に動きの検出に使われたり 地球から受ける重力加速度を測定することで傾きを測ることなどにも使われています 最近ではゲーム機をはじめ携帯電話などにも搭載されるようになってきています 2. 加速度センサーの仕組み加速度センサーにも様々な種類があります

More information

POCO 社の EDM グラファイト電極材料は 長年の技術と実績があり成形性や被加工性が良好で その構造ならびに物性の制御が比較的に容易であることから 今後ますます需要が伸びる材料です POCO 社では あらゆる工業製品に対応するため 各種の電極材料を多数用意しました EDM-1 EDM-3 EDM

POCO 社の EDM グラファイト電極材料は 長年の技術と実績があり成形性や被加工性が良好で その構造ならびに物性の制御が比較的に容易であることから 今後ますます需要が伸びる材料です POCO 社では あらゆる工業製品に対応するため 各種の電極材料を多数用意しました EDM-1 EDM-3 EDM POCO 社の EDM グラファイト電極材料は 長年の技術と実績があり成形性や被加工性が良好で その構造ならびに物性の制御が比較的に容易であることから 今後ますます需要が伸びる材料です POCO 社では あらゆる工業製品に対応するため 各種の電極材料を多数用意しました EDM-1 EDM-200 EDM-200 EDM-200 INDEX EDM グラファイトの分類 電極材料選択の主要ファクタ P2

More information

Microsoft PowerPoint プレゼン資料(基礎)Rev.1.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint プレゼン資料(基礎)Rev.1.ppt [互換モード] プレゼン資料 腐食と電気防食 本資料は当社独自の技術情報を含みますが 公開できる範囲としています より詳細な内容をご希望される場合は お問い合わせ よりご連絡願います 腐食とは何か? 金属材料は金や白金などの一部の貴金属を除き, 自然界にそのままの状態で存在するものではありません 多くは酸化物や硫化物の形で存在する鉱石から製造して得られるものです 鉄の場合は鉄鉱石を原料として精錬することにより製造されます

More information

Microsoft PowerPoint - H30パワエレ-3回.pptx

Microsoft PowerPoint - H30パワエレ-3回.pptx パワーエレクトロニクス 第三回パワー半導体デバイス 平成 30 年 4 月 25 日 授業の予定 シラバスより パワーエレクトロニクス緒論 パワーエレクトロニクスにおける基礎理論 パワー半導体デバイス (2 回 ) 整流回路 (2 回 ) 整流回路の交流側特性と他励式インバータ 交流電力制御とサイクロコンバータ 直流チョッパ DC-DC コンバータと共振形コンバータ 自励式インバータ (2 回 )

More information

diode_revise

diode_revise 2.3 pn 接合の整流作用 c 大豆生田利章 2015 1 2.3 pn 接合の整流作用 2.2 節では外部から電圧を加えないときの pn 接合について述べた. ここでは, 外部か らバイアス電圧を加えるとどのようにして電流が流れるかを電子の移動を中心に説明す る. 2.2 節では熱エネルギーの存在を考慮していなかったが, 実際には半導体のキャリアは 周囲から熱エネルギーを受け取る その結果 半導体のキャリヤのエネルギーは一定でな

More information

Microsoft PowerPoint - hiei_MasterThesis

Microsoft PowerPoint - hiei_MasterThesis LHC 加速器での鉛鉛衝突における中性 πおよびω 中間子測定の最適化 日栄綾子 M081043 クォーク物理学研究室 目的 概要 目的 LHC 加速器における TeV 領域の鉛鉛衝突実験における中性 π および ω 中間子の測定の実現可能性の検証 および実際の測定へ向けた最適化 何故鉛鉛衝突を利用して 何を知りたいのか中性 πおよびω 中間子測定の魅力 ALICE 実験検出器群 概要予想される統計量およびバックグランドに対するシグナルの有意性を見積もった

More information

酸化グラフェンのバンドギャップをその場で自在に制御

酸化グラフェンのバンドギャップをその場で自在に制御 同時発表 : 筑波研究学園都市記者会 ( 資料配布 ) 文部科学記者会 ( 資料配布 ) 科学記者会 ( 資料配布 ) 酸化グラフェンのバンドギャップをその場で自在に制御 - 新規炭素系材料を用いた高性能ナノスケール素子に向けて - 配布日時 : 平成 25 年 12 月 16 日 14 時解禁日時 : 平成 25 年 12 月 16 日 20 時独立行政法人物質 材料研究機構概要 1. 独立行政法人物質

More information

Problem P5

Problem P5 問題 P5 メンシュトキン反応 三級アミンとハロゲン化アルキルの間の求核置換反応はメンシュトキン反応として知られている この実験では DABCO(1,4 ジアザビシクロ [2.2.2] オクタン というアミンと臭化ベンジルの間の反応速度式を調べる N N Ph Br N N Br DABCO Ph DABCO 分子に含まれるもう片方の窒素も さらに他の臭化ベンジルと反応する可能性がある しかし この実験では

More information

<4D F736F F D C82532D E8B5A95F18CB48D655F5F8E878A4F90FC C2E646F63>

<4D F736F F D C82532D E8B5A95F18CB48D655F5F8E878A4F90FC C2E646F63> 技術紹介 6. イオンビームスパッタリング法によるエキシマレーザ光学系用フッ化物薄膜の開発 Development of fluoride coatings by Ion Beam Sputtering Method for Excimer Lasers Toshiya Yoshida Keiji Nishimoto Kazuyuki Etoh Keywords: Ion beam sputtering

More information

1 演習 :3. 気体の絶縁破壊 (16.11.17) ( レポート課題 3 の解答例 ) ( 問題 3-4) タウンゼントは平行平板電極間に直流電圧を印加し, 陰極に紫外線を照射して電流 I とギ ャップ長 d の関係を調べ, 直線領域 I と直線から外れる領域 II( 図 ) を見出し, 破壊前前駆電流を理論的 に導出した 以下の問いに答えよ (1) 領域 I における電流 I が I I expd

More information

論文の内容の要旨

論文の内容の要旨 論文の内容の要旨 2 次元陽電子消滅 2 光子角相関の低温そのまま測定による 絶縁性結晶および Si 中の欠陥の研究 武内伴照 絶縁性結晶に陽電子を入射すると 多くの場合 電子との束縛状態であるポジトロニウム (Ps) を生成する Ps は 電子と正孔の束縛状態である励起子の正孔を陽電子で置き換えたものにあたり いわば励起子の 同位体 である Ps は 陽電子消滅 2 光子角相関 (Angular

More information

EOS: 材料データシート(アルミニウム)

EOS: 材料データシート(アルミニウム) EOS EOS は EOSINT M システムで処理できるように最適化された粉末状のアルミニウム合金である 本書は 下記のシステム仕様により EOS 粉末 (EOS art.-no. 9011-0024) で造形した部品の情報とデータを提供する - EOSINT M 270 Installation Mode Xtended PSW 3.4 とデフォルトジョブ AlSi10Mg_030_default.job

More information

53nenkaiTemplate

53nenkaiTemplate デンドリマー構造を持つアクリルオリゴマー 大阪有機化学工業 ( 株 ) 猿渡欣幸 < はじめに > アクリル材料の開発は 1970 年ごろから UV 硬化システムの確立とともに急速に加速した 現在 UV 硬化システムは電子材料において欠かせないものとなっており その用途はコーティング 接着 封止 パターニングなど多岐にわたっている アクリル材料による UV 硬化システムは下記に示す長所と短所がある

More information

学位論文題目 Title 氏名 Author 専攻分野 Degree 学位授与の日付 Date of Degree Resource Type 報告番号 Report Number URL Kobe University Repository : Thesis 有機強誘電体薄膜の構造 配向制御および焦電デバイス応用に関する研究 黒田, 雄介 博士 ( 工学 ) 2013-03-25 Thesis or

More information

Microsoft PowerPoint - 豊田2008HP閲覧用資料

Microsoft PowerPoint - 豊田2008HP閲覧用資料 核融合プラズマからプラズマプロセスまで - プラズマ中の原子過程 - 研究会 Aug 24. 26 プロセスガス分子およびイオンの同時照射下における表面反応過程の解析 名古屋大学工学研究科電子情報システム専攻 豊田浩孝 高田昇治 木下欣紀 菅井秀郎 Department of Electrical Engineering and omputer Science, Nagoya University

More information

平成 30 年 8 月 6 日 報道機関各位 東京工業大学 東北大学 日本工業大学 高出力な全固体電池で超高速充放電を実現全固体電池の実用化に向けて大きな一歩 要点 5V 程度の高電圧を発生する全固体電池で極めて低い界面抵抗を実現 14 ma/cm 2 の高い電流密度での超高速充放電が可能に 界面形

平成 30 年 8 月 6 日 報道機関各位 東京工業大学 東北大学 日本工業大学 高出力な全固体電池で超高速充放電を実現全固体電池の実用化に向けて大きな一歩 要点 5V 程度の高電圧を発生する全固体電池で極めて低い界面抵抗を実現 14 ma/cm 2 の高い電流密度での超高速充放電が可能に 界面形 平成 30 年 8 月 6 日 報道機関各位 東京工業大学 東北大学 日本工業大学 高出力な全固体電池で超高速充放電を実現全固体電池の実用化に向けて大きな一歩 要点 5V 程度の高電圧を発生する全固体電池で極めて低い界面抵抗を実現 14 ma/cm 2 の高い電流密度での超高速充放電が可能に 界面形成直後に固体電解質から電極へのリチウムイオンが自発的に移動 概要 東京工業大学の一杉太郎教授らは 東北大学の河底秀幸助教

More information

F 1 2 dc dz ( V V V sin t 2 S DC AC ) 1 2 dc dc 1 dc {( VS VDC ) VAC} ( VS VDC ) VAC sin t VAC cos 2 t (3.2.2) 2 dz 2 dz 4 dz 静電気力には (3.2.2) 式の右

F 1 2 dc dz ( V V V sin t 2 S DC AC ) 1 2 dc dc 1 dc {( VS VDC ) VAC} ( VS VDC ) VAC sin t VAC cos 2 t (3.2.2) 2 dz 2 dz 4 dz 静電気力には (3.2.2) 式の右 3-2 ケルビンプローブフォース顕微鏡による仕事関数の定量測定 3-2-1 KFM の測定原理ケルビンプローブフォース顕微鏡 (Kelvin Force Microscopy: KFM) は ケルビン法という測定技術を AFM に応用した計測手法で 静電気力によるプローブ振動の計測を利用して プローブとサンプルの仕事関数差を測定するプローブ顕微鏡の手法である 仕事関数というのは 金属の表面から電子を無限遠まで取り出すのに必要なエネルギーであり

More information

Microsoft PowerPoint - semi_ppt07.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - semi_ppt07.ppt [互換モード] 1 MOSFETの動作原理 しきい電圧 (V TH ) と制御 E 型とD 型 0 次近似によるドレイン電流解析 2 電子のエネルギーバンド図での考察 理想 MOS 構造の仮定 : シリコンと金属の仕事関数が等しい 界面を含む酸化膜中に余分な電荷がない 金属 (M) 酸化膜 (O) シリコン (S) 電子エ金属 酸化膜 シリコン (M) (O) (S) フラットバンド ネルギー熱平衡で 伝導帯 E

More information

Microsoft PowerPoint - 21.齋修正.pptx

Microsoft PowerPoint - 21.齋修正.pptx 薄膜シリコン太陽電池用光閉じ込め技術の開発 先端産業プロセス 低コスト化チーム齋均 発電効率 5%( 接合 ) J SC = 5 ma/cm c-s:h 単接合 ( 膜厚 ~ m) で30 ma/cm 光閉じ込めによる c-s:hの高電流化が必須 c-s:h で 30 ma/cm テクスチャ無しで膜厚 5 m 相当 光マネジメントで実現 a-s:h c-s:h Buffer BSR Glass TCO

More information

研究成果報告書(基金分)

研究成果報告書(基金分) 様式 C-19 F-19 Z-19( 共通 ) 1. 研究開始当初の背景国内外のエネルギー問題に対応するため, 革新的な省 創エネルギーデバイス ( 低消費電力の単電子デバイスや超高効率太陽電池など ) の実現が求められている. そのためには, 機能上重要なビルディングブロックである低次元半導体ナノ材料 ( 量子ドット, 量子細線, 量子井戸など ) の規則配列構造を構築する必要がある. 低次元半導体ナノ材料を決められたサイズ

More information

Microsoft PowerPoint - 集積デバイス工学2.ppt

Microsoft PowerPoint - 集積デバイス工学2.ppt チップレイアウトパターン ( 全体例 ) 集積デバイス工学 () LSI の製造プロセス VLSI センター藤野毅 MOS トランジスタの基本構造 MOS トランジスタの基本構造 絶縁膜 絶縁膜 p 型シリコン 断面図 n 型シリコン p 型シリコン 断面図 n 型シリコン 破断面 破断面 トランジスタゲート幅 W 平面図 4 トランジスタゲート長 L 平面図 MOS トランジスタ (Tr) の構造

More information

Microsoft PowerPoint EM2_15.ppt

Microsoft PowerPoint EM2_15.ppt ( 第 5 回 ) 鹿間信介摂南大学理工学部電気電子工学科 後半部 (4~5 章 ) のまとめ 4. 導体 4.3 誘電体 5. 磁性体 5. 電気抵抗 演習 導体表面の電界強度 () 外部電界があっても導体内部の電界は ( ゼロ ) になる () 導体の電位は一定 () 導体表面は等電位面 (3) 導体表面の電界は導体に垂直 導体表面と平行な成分があると, 導体表面の電子が移動 導体表面の電界は不連続

More information

厚生労働省委託事業 「 平成25年度 適切な石綿含有建材の分析の実施支援事業 」アスベスト分析マニュアル1.00版

厚生労働省委託事業 「 平成25年度 適切な石綿含有建材の分析の実施支援事業 」アスベスト分析マニュアル1.00版 クリソタイル標準試料 UICC A 1 走査型電子顕微鏡形態 測定条件等 :S-3400N( 日立ハイテクノロジーズ )/BRUKER-AXS Xflash 4010) 倍率 2000 倍 加速電圧 5kv 162 クリソタイル標準試料 UICC A 2 走査型電子顕微鏡元素組成 cps/ev 25 20 15 C O Fe Mg Si Fe 10 5 0 2 4 6 8 10 12 14 kev

More information

Microsystem Integration & Packaging Laboratory

Microsystem Integration & Packaging Laboratory 2015/01/26 MemsONE 技術交流会 解析事例紹介 東京大学実装工学分野研究室奥村拳 Microsystem Integration and Packaging Laboratory 1 事例紹介 1. 解析の背景高出力半導体レーザの高放熱構造 2. 熱伝導解析解析モデルの概要 3. チップサイズの熱抵抗への影響 4. 接合材料の熱抵抗への影響 5. ヒートシンク材料の熱抵抗への影響 Microsystem

More information

新技術説明会 様式例

新技術説明会 様式例 1 有機物 生体分子等の吸着に 優れた突起 / 細孔形状ナノ粒子 東京電機大学工学部電気電子工学科 教授 佐藤慶介 研究分野の概要 半導体ナノ粒子 ( 量子ドット ) の応用例 http://weblearningplaza.jst.go.jp/ maintenance.html http://www.jaist.ac.jp/ricenter/pam ph/maenosono/maenosono01.pdf

More information

Microsoft Word - プレス原稿_0528【最終版】

Microsoft Word - プレス原稿_0528【最終版】 報道関係各位 2014 年 5 月 28 日 二酸化チタン表面における陽電子消滅誘起イオン脱離の観測に成功 ~ 陽電子を用いた固体最表面の改質に道 ~ 東京理科大学研究戦略 産学連携センター立教大学リサーチ イニシアティブセンター 本研究成果のポイント 二酸化チタン表面での陽電子の対消滅に伴って脱離する酸素正イオンの観測に成功 陽電子を用いた固体最表面の改質に道を拓いた 本研究は 東京理科大学理学部第二部物理学科長嶋泰之教授

More information

Microsoft PowerPoint - 集積デバイス工学5.ppt

Microsoft PowerPoint - 集積デバイス工学5.ppt MO プロセスフロー ( 復習 集積デバイス工学 ( の構成要素 ( 抵抗と容量 素子分離 -well 形成 ゲート形成 拡散領域形成 絶縁膜とコンタクト形成 l 配線形成 6 7 センター藤野毅 MO 領域 MO 領域 MO プロセスフロー ( 復習 素子分離 -well 形成 ゲート形成 拡散領域形成 絶縁膜とコンタクト形成 l 配線形成 i 膜 ウエルポリシリコン + 拡散 + 拡散コンタクト

More information

基礎化学 Ⅰ 第 5 講原子量とモル数 第 5 講原子量とモル数 1 原子量 (1) 相対質量 まず, 大きさの復習から 原子 ピンポン玉 原子の直径は, 約 1 億分の 1cm ( 第 1 講 ) 原子とピンポン玉の関係は, ピンポン玉と地球の関係と同じくらいの大きさです 地球 では, 原子 1

基礎化学 Ⅰ 第 5 講原子量とモル数 第 5 講原子量とモル数 1 原子量 (1) 相対質量 まず, 大きさの復習から 原子 ピンポン玉 原子の直径は, 約 1 億分の 1cm ( 第 1 講 ) 原子とピンポン玉の関係は, ピンポン玉と地球の関係と同じくらいの大きさです 地球 では, 原子 1 第 5 講原子量とモル数 1 原子量 (1) 相対質量 まず, 大きさの復習から 原子 ピンポン玉 原子の直径は, 約 1 億分の 1cm ( 第 1 講 ) 原子とピンポン玉の関係は, ピンポン玉と地球の関係と同じくらいの大きさです 地球 では, 原子 1 つの質量は? 水素原子は,0.167 10-23 g 酸素原子は,2.656 10-23 g 炭素原子は,1.993 10-23 g 原子の質量は,

More information

IB-B

IB-B FIB による TEM 試料作製法 2 バルクピックアップ法 1. はじめにピックアップ法を用いた FIB による TEM 試料作製法は事前の素材加工が不要であり 試料の損失を無くすなど利点は多いが 磁性材料は観察不可能であること 薄膜加工終了後 再度 FIB に戻して追加工をすることができないこと 平面方向の観察試料作製が難しいことなど欠点もある 本解説ではこれらの欠点を克服するバルクピックアップ法を紹介する

More information

Microsoft PowerPoint - semi_ppt07.ppt

Microsoft PowerPoint - semi_ppt07.ppt 半導体工学第 9 回目 / OKM 1 MOSFET の動作原理 しきい電圧 (V( TH) と制御 E 型と D 型 0 次近似によるドレイン電流解析 半導体工学第 9 回目 / OKM 2 電子のエネルギーバンド図での考察 金属 (M) 酸化膜 (O) シリコン (S) 熱平衡でフラットバンド 伝導帯 E c 電子エネルギ シリコンと金属の仕事関数が等しい 界面を含む酸化膜中に余分な電荷がない

More information

Microsoft Word - _博士後期_②和文要旨.doc

Microsoft Word - _博士後期_②和文要旨.doc 博士学位論文要旨等の公表 学位規則 ( 昭和 28 年 4 月 1 日文部省令第 9 号 ) 第 8 条に基づき 当該博士の学位の授与に係る論文の内容の要旨及び論文審査の結果の要旨を公表する 氏名 清野裕司 学位の種類博士 ( 理工学 ) 報告番号 甲第 17 号 学位授与の要件学位規程第 4 条第 2 項該当 学位授与年月日平成 25 年 3 月 16 日 学位論文題目 高分子の自己組織化現象によるメゾスコピック構造

More information

31608 要旨 ルミノール発光 3513 後藤唯花 3612 熊﨑なつみ 3617 新野彩乃 3619 鈴木梨那 私たちは ルミノール反応で起こる化学発光が強い光で長時間続く条件について興味をもち 研究を行った まず触媒の濃度に着目し 1~9% の値で実験を行ったところ触媒濃度が低いほど強い光で長

31608 要旨 ルミノール発光 3513 後藤唯花 3612 熊﨑なつみ 3617 新野彩乃 3619 鈴木梨那 私たちは ルミノール反応で起こる化学発光が強い光で長時間続く条件について興味をもち 研究を行った まず触媒の濃度に着目し 1~9% の値で実験を行ったところ触媒濃度が低いほど強い光で長 31608 要旨 ルミノール発光 3513 後藤唯花 3612 熊﨑なつみ 3617 新野彩乃 3619 鈴木梨那 私たちは ルミノール反応で起こる化学発光が強い光で長時間続く条件について興味をもち 研究を行った まず触媒の濃度に着目し 1~9% の値で実験を行ったところ触媒濃度が低いほど強い光で長時間発光した 次にルミノール溶液の液温に着目し 0 ~60 にて実験を行ったところ 温度が低いほど強く発光した

More information

木村の理論化学小ネタ 熱化学方程式と反応熱の分類発熱反応と吸熱反応化学反応は, 反応の前後の物質のエネルギーが異なるため, エネルギーの出入りを伴い, それが, 熱 光 電気などのエネルギーの形で現れる とくに, 化学変化と熱エネルギーの関

木村の理論化学小ネタ   熱化学方程式と反応熱の分類発熱反応と吸熱反応化学反応は, 反応の前後の物質のエネルギーが異なるため, エネルギーの出入りを伴い, それが, 熱 光 電気などのエネルギーの形で現れる とくに, 化学変化と熱エネルギーの関 熱化学方程式と反応熱の分類発熱反応と吸熱反応化学反応は, 反応の前後の物質のエネルギーが異なるため, エネルギーの出入りを伴い, それが, 熱 光 電気などのエネルギーの形で現れる とくに, 化学変化と熱エネルギーの関係を扱う化学の一部門を熱化学という 発熱反応反応前の物質のエネルギー 大ネルギ熱エネルギーー小エ反応後の物質のエネルギー 吸熱反応 反応後の物質のエネルギー 大ネルギー熱エネルギー小エ反応前の物質のエネルギー

More information

Microsoft Word - planck定数.doc

Microsoft Word - planck定数.doc . 目的 Plck 定数 光電効果についての理解を深める. また光電管を使い実際に光電効果を観察し,Plck 定数および仕事関数を求める.. 課題 Hg- スペクトルランプから出ている何本かの強いスペクトル線のなかから, フィルターを使い, 特定の波長域のスペクトル線を選択し, それぞれの場合について光電効果により飛び出してくる電子の最高エネルギーを測定する. この測定結果から,Plck 定数 h

More information

世界初! 次世代電池内部のリチウムイオンの動きを充放電中に可視化 ~ 次世代電池の実用化に向けて大きく前進 ~ 名古屋大学 パナソニック株式会社 ( 以下 パナソニック ) および一般財団法人ファインセラミックスセンター ( 以下 ファインセラミックスセンター ) は共同で 走査型透過電子顕微鏡 (

世界初! 次世代電池内部のリチウムイオンの動きを充放電中に可視化 ~ 次世代電池の実用化に向けて大きく前進 ~ 名古屋大学 パナソニック株式会社 ( 以下 パナソニック ) および一般財団法人ファインセラミックスセンター ( 以下 ファインセラミックスセンター ) は共同で 走査型透過電子顕微鏡 ( 世界初! 次世代電池内部のリチウムイオンの動きを充放電中に可視化 ~ 次世代電池の実用化に向けて大きく前進 ~ 名古屋大学 パナソニック株式会社 ( 以下 パナソニック ) および一般財団法人ファインセラミックスセンター ( 以下 ファインセラミックスセンター ) は共同で 走査型透過電子顕微鏡 (STEM:Scanning Transmission Electron Microscope) 注 1)

More information

<4D F736F F D A C5817A8E59918D8CA B8BBB89BB8A778D488BC B8BBB F A2E646F63>

<4D F736F F D A C5817A8E59918D8CA B8BBB89BB8A778D488BC B8BBB F A2E646F63> 凝集しにくい粒径約 20 nm のコアシェル型ナノ粒子を開発 - 光学フィルムへの応用に期待 - 平成 25 年 1 月 29 日独立行政法人産業技術総合研究所北興化学工業株式会社 ポイント 酸化セリウムとポリマーからなるナノ粒子の粒径を従来の 2 分の 1 以下に このナノ粒子を高濃度に含有させて樹脂フィルムに透明性を維持したまま高屈折率を付与 ナノ粒子の量産化の研究開発を推進し サンプル提供を開始

More information

フィードバック ~ 様々な電子回路の性質 ~ 実験 (1) 目的実験 (1) では 非反転増幅器の増幅率や位相差が 回路を構成する抵抗値や入力信号の周波数によってどのように変わるのかを調べる 実験方法 図 1 のような自由振動回路を組み オペアンプの + 入力端子を接地したときの出力電圧 が 0 と

フィードバック ~ 様々な電子回路の性質 ~ 実験 (1) 目的実験 (1) では 非反転増幅器の増幅率や位相差が 回路を構成する抵抗値や入力信号の周波数によってどのように変わるのかを調べる 実験方法 図 1 のような自由振動回路を組み オペアンプの + 入力端子を接地したときの出力電圧 が 0 と フィードバック ~ 様々な電子回路の性質 ~ 実験 (1) 目的実験 (1) では 非反転増幅器の増幅率や位相差が 回路を構成する抵抗値や入力信号の周波数によってどのように変わるのかを調べる 実験方法 図 1 のような自由振動回路を組み オペアンプの + 入力端子を接地したときの出力電圧 が 0 となるように半固定抵抗器を調整する ( ゼロ点調整のため ) 図 1 非反転増幅器 2010 年度版物理工学実験法

More information

静 電 リングを 用 いたメチレンブルー 正 イオンの 分 光 及 Title び 金 クラスター 負 イオンの 蓄 積 Author(s) 座 間, 優 Citation Issue Date 2011-03-25 URL http://hdl.handle.net/10748/6258 DOI Rights Type Thesis or Dissertation Textversion publisher

More information

東邦大学理学部情報科学科 2014 年度 卒業研究論文 コラッツ予想の変形について 提出日 2015 年 1 月 30 日 ( 金 ) 指導教員白柳潔 提出者 山中陽子

東邦大学理学部情報科学科 2014 年度 卒業研究論文 コラッツ予想の変形について 提出日 2015 年 1 月 30 日 ( 金 ) 指導教員白柳潔 提出者 山中陽子 東邦大学理学部情報科学科 2014 年度 卒業研究論文 コラッツ予想の変形について 提出日 2015 年 1 月 30 日 ( 金 ) 指導教員白柳潔 提出者 山中陽子 2014 年度東邦大学理学部情報科学科卒業研究 コラッツ予想の変形について 学籍番号 5511104 氏名山中陽子 要旨 コラッツ予想というのは 任意の 0 でない自然数 n をとり n が偶数の場合 n を 2 で割り n が奇数の場合

More information

フェロセンは酸化還元メディエータとして広く知られている物質であり ビニルフェロセン (VFc) はビニル基を持ち付加重合によりポリマーを得られるフェロセン誘導体である 共重合体としてハイドロゲルかつ水不溶性ポリマーを形成する2-ヒドロキシエチルメタクリレート (HEMA) を用いた 序論で述べたよう

フェロセンは酸化還元メディエータとして広く知られている物質であり ビニルフェロセン (VFc) はビニル基を持ち付加重合によりポリマーを得られるフェロセン誘導体である 共重合体としてハイドロゲルかつ水不溶性ポリマーを形成する2-ヒドロキシエチルメタクリレート (HEMA) を用いた 序論で述べたよう Synthesis of high Performance Polymeric Mediators and Evaluation of Biosensors based on them ( 高機能ポリマーメディエータを基盤としたバイオセンサー ) 氏名氷室蓉子 1. 緒言酵素は基質の酸化還元 脱水素反応などを触媒するが これらの反応は同時に電子授受反応でもある 酵素固定化型アンペロメトリックバイオセンサーは

More information

ポイント 太陽電池用の高性能な酸化チタン極薄膜の詳細な構造が解明できていなかったため 高性能化への指針が不十分であった 非常に微小な領域が観察できる顕微鏡と化学的な結合の状態を調査可能な解析手法を組み合わせることにより 太陽電池応用に有望な酸化チタンの詳細構造を明らかにした 詳細な構造の解明により

ポイント 太陽電池用の高性能な酸化チタン極薄膜の詳細な構造が解明できていなかったため 高性能化への指針が不十分であった 非常に微小な領域が観察できる顕微鏡と化学的な結合の状態を調査可能な解析手法を組み合わせることにより 太陽電池応用に有望な酸化チタンの詳細構造を明らかにした 詳細な構造の解明により この度 名古屋大学大学院工学研究科の望月健矢大学院生 後藤和泰助教 黒川康良准教授 山本剛久教授 宇佐美徳隆教授らは 太陽電池への応用に有 望な電気的特性を示す酸化チタン注 1) 極薄膜を開発しました さらに その微小領域 の構造を明らかにすることに世界で初めて成功しました 近年 原子層堆積法注 2) を用いて製膜した酸化チタン薄膜は 結晶シリコン注 3) の太 陽電池において 光で生成した電子を収集する材料として優れた特性を示すため

More information

02.参考資料標準試料データ

02.参考資料標準試料データ 参考資料 標準試料データ目次 クリソタイル標準試料 JAWE111 108 アモサイト標準試料 JAWE211 113 クロシドライト標準試料 JAWE311 118 クリソタイル標準試料 JAWE121 123 アモサイト標準試料 JAWE221 131 クロシドライト標準試料 JAWE321 139 アンソフィライト標準試料 JAWE411 147 トレモライト標準試料 JAWE511 155

More information

リチウムイオン電池用シリコン電極の1粒子の充電による膨張の観察に成功

リチウムイオン電池用シリコン電極の1粒子の充電による膨張の観察に成功 同時発表 : 筑波研究学園都市記者会 ( 資料配付 ) 文部科学記者会 ( 資料配布 ) 科学記者会 ( 資料配布 ) 都庁記者クラブ ( 資料配布 ) 概要 リチウムイオン電池用シリコン電極の 1 粒子の充電による膨張の観察に成功 - リチウムイオン電池新規負極材料の電極設計の再考 - 平成 25 年 3 月 27 日 独立行政法人物質 材料研究機構 公立大学法人首都大学東京 1. 独立行政法人物質

More information

電子部品の試料加工と観察 分析 解析 ~ 真の姿を求めて ~ セミナー A 電子部品の試料加工と観察 分析 解析 ~ 真の姿を求めて ~ セミナー 第 9 回 品質技術兼原龍二 前回の第 8 回目では FIB(Focused Ion Beam:FIB) のデメリットの一つであるGaイ

電子部品の試料加工と観察 分析 解析 ~ 真の姿を求めて ~ セミナー A 電子部品の試料加工と観察 分析 解析 ~ 真の姿を求めて ~ セミナー 第 9 回 品質技術兼原龍二 前回の第 8 回目では FIB(Focused Ion Beam:FIB) のデメリットの一つであるGaイ 第 9 回 品質技術兼原龍二 前回の第 8 回目では FIB(Focused Ion Beam:FIB) のデメリットの一つであるGaイオンの打ち込み ( 図 19. 第 6 回参照 ) により 試料の側壁に形成されるダメージ層への対処について事例などを交えながら説明させていただきました 今回は 試料の表面に形成されるダメージ層について その対処法を事例を示してお話しをさせていただきます Gaイオンの試料への打ち込みですが

More information

気体を用いた荷電粒子検出器

気体を用いた荷電粒子検出器 2009/12/7 物理学コロキウム第 2 気体を用いた荷電粒子検出器 内容 : 1. 研究の目的 2. 気体を用いた荷電粒子検出器 3. 霧箱での α 線の観察 4. 今後の予定 5. まとめ 柴田 陣内研究室 寄林侑正 2009/12/7 1 1. 研究の目的 気体の電離作用を利用した荷電粒子検出器の原理を学ぶ 実際に霧箱とスパークチェンバーを作成する 放射線を観察し 荷電粒子と気体粒子の相互作用について学ぶ

More information

Microsoft PowerPoint - 9.菅谷.pptx

Microsoft PowerPoint - 9.菅谷.pptx 超多積層量子ドット太陽電池と トンネル効果 菅谷武芳 革新デバイスチーム 量子ドット太陽電池 電子 バンド3:伝導帯 E23 E13 E12 正孔 バンド2:中間バンド 量子ドット超格子 ミニバンド 量子ドットの井戸型 ポテンシャル バンド1:価電子帯 量子ドット太陽電池のバンド図 量子ドット超格子太陽電池 理論上 変換効率60%以上 集光 A. Luque et al., Phys. Rev. Lett.

More information

SP8WS

SP8WS GIXS でみる 液晶ディスプレイ用配向膜 日産化学工業株式会社 電子材料研究所 酒井隆宏 石津谷正英 石井秀則 遠藤秀幸 ( 財 ) 高輝度光科学研究センター 利用研究促進部門 Ⅰ 小金澤智之 広沢一郎 背景 Ⅰ ~ LCD の表示品質 ~ 液晶ディスプレイ (LCD) 一方向に揃った ( 配向した ) 液晶分子を電圧により動かすことで表示 FF 液晶分子 液晶配向と表示品質 C 電極 液晶分子の配向が乱れると表示品質が悪化

More information

Microsoft PowerPoint - 14.菅谷修正.pptx

Microsoft PowerPoint - 14.菅谷修正.pptx InGaAs/系量子ドット太陽電池の作製 革新デバイスチーム 菅谷武芳 電子 バンド3:伝導帯 E3 E3 E 正孔 バンド:中間バンド 量子ドット超格子 ミニバンド 量子ドットの井戸型 ポテンシャル バンド:価電子帯 量子ドット太陽電池のバンド図 6%を超える理想的な量子ドット太陽 電池実現には E3として1 9eVが必要 量子ドット超格子太陽電池 理論上 変換効率6%以上 集光 を採用 MBE

More information

hetero

hetero ヘテロ接合型太陽電池の原理 構造 製造プロセス及び研究開発 / 技術動向 ( その 1) 平成 29 年 11 月 APT 代表 村田正義 ヘテロ接合型太陽電池の原理 構造 あ ( 出典 )https://www.panasonic.com/jp/corporate/technology-design/technology/hit.html ヘテロ接合型太陽電池セルの歴史 1980 年に当時の三洋電機

More information

京都大学博士 ( 工学 ) 氏名宮口克一 論文題目 塩素固定化材を用いた断面修復材と犠牲陽極材を併用した断面修復工法の鉄筋防食性能に関する研究 ( 論文内容の要旨 ) 本論文は, 塩害を受けたコンクリート構造物の対策として一般的な対策のひとつである, 断面修復工法を検討の対象とし, その耐久性をより

京都大学博士 ( 工学 ) 氏名宮口克一 論文題目 塩素固定化材を用いた断面修復材と犠牲陽極材を併用した断面修復工法の鉄筋防食性能に関する研究 ( 論文内容の要旨 ) 本論文は, 塩害を受けたコンクリート構造物の対策として一般的な対策のひとつである, 断面修復工法を検討の対象とし, その耐久性をより 塩素固定化材を用いた断面修復材と犠牲陽極材を併用し Titleた断面修復工法の鉄筋防食性能に関する研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 宮口, 克一 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 2015-01-23 URL https://doi.org/10.14989/doctor.k18 Right Type Thesis

More information

2 磁性薄膜を用いたデバイスを動作させるには ( 磁気記録装置 (HDD) を例に ) コイルに電流を流すことで発生する磁界を用いて 薄膜の磁化方向を制御している

2 磁性薄膜を用いたデバイスを動作させるには ( 磁気記録装置 (HDD) を例に ) コイルに電流を流すことで発生する磁界を用いて 薄膜の磁化方向を制御している 1 磁化方向の電圧制御とそのメモリ センサ 光デバイスへの応用 秋田大学大学院工学資源学研究科 附属理工学研究センター 准教授 吉村哲 2 磁性薄膜を用いたデバイスを動作させるには ( 磁気記録装置 (HDD) を例に ) コイルに電流を流すことで発生する磁界を用いて 薄膜の磁化方向を制御している 3 従来技術とその問題点 エネルギーロスの大きい電流磁界により磁化反転を行っており 消費電力が高い 発生可能な磁界に限界があり(

More information

Kumamoto University Center for Multimedia and Information Technologies Lab. 熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI 宮崎県美郷

Kumamoto University Center for Multimedia and Information Technologies Lab. 熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI 宮崎県美郷 熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI プロジェクト @ 宮崎県美郷町 熊本大学副島慶人川村諒 1 実験の目的 従来 信号の受信電波強度 (RSSI:RecevedSgnal StrengthIndcator) により 対象の位置を推定する手法として 無線 LAN の AP(AccessPont) から受信する信号の減衰量をもとに位置を推定する手法が多く検討されている

More information

Japanese nuclear policy and its effect on EAGLE project

Japanese nuclear policy and its effect on EAGLE project 2018 年 8 月 23 日 JASMiRT 第 2 回国内ワークショップ 3 既往研究で取得された関連材料特性データの現状 - オーステナイト系ステンレス鋼の超高温材料特性式の開発 - 鬼澤高志 下村健太 加藤章一 若井隆純 日本原子力研究開発機構 背景 目的 (1/2) 福島第一原子力発電所の事故以降 シビアアクシデント時の構造健全性評価が求められている 構造材料の超高温までの材料特性が必要

More information

EPWエッチング方法

EPWエッチング方法 4 Si 異方性エッチング 作成日 :4.7.27 更新日 :5.3.1 河合研究室 M2 山中雅貴 4.1 EPW による Si 異方性エッチング 4.1.1 目的 Si() (11) 基板に異方性エッチングにより 微細構造を作製し マイクロマシンの作製に役立てる 特に本研究において Si() 結晶面を利用したピラミダル形状の微細貫通孔の作製を試みる 4.1.2 使用材料 器具 エチレンジアミン

More information

スライド 1

スライド 1 劣化診断技術 ビスキャスの開発した水トリー劣化診断技術について紹介します 劣化診断技術の必要性 電力ケーブルは 電力輸送という社会インフラの一端を担っており 絶縁破壊事故による電力輸送の停止は大きな影響を及ぼします 電力ケーブルが使用される環境は様々ですが 長期間 使用環境下において性能を満足する必要があります 電力ケーブルに用いられる絶縁体 (XLPE) は 使用環境にも異なりますが 経年により劣化し

More information

解法 1 原子の性質を周期表で理解する 原子の結合について理解するには まずは原子の種類 (= 元素 ) による性質の違いを知る必要がある 原子の性質は 次の 3 つによって理解することができる イオン化エネルギー = 原子から電子 1 個を取り除くのに必要なエネルギー ( イメージ ) 電子 原子

解法 1 原子の性質を周期表で理解する 原子の結合について理解するには まずは原子の種類 (= 元素 ) による性質の違いを知る必要がある 原子の性質は 次の 3 つによって理解することができる イオン化エネルギー = 原子から電子 1 個を取り除くのに必要なエネルギー ( イメージ ) 電子 原子 解法 1 原子の性質を周期表で理解する 原子の結合について理解するには まずは原子の種類 (= 元素 ) による性質の違いを知る必要がある 原子の性質は 次の 3 つによって理解することができる イオン化エネルギー = 原子から電子 1 個を取り除くのに必要なエネルギー ( イメージ ) 電子 原子 いやだ!! の強さ 電子親和力 = 原子が電子 1 個を受け取ったときに放出するエネルギー ( イメージ

More information

ナノテク新素材の至高の目標 ~ グラフェンの従兄弟 プランベン の発見に成功!~ この度 名古屋大学大学院工学研究科の柚原淳司准教授 賀邦傑 (M2) 松波 紀明非常勤研究員らは エクス - マルセイユ大学 ( 仏 ) のギー ルレイ名誉教授らとの 日仏国際共同研究で ナノマテリアルの新素材として注

ナノテク新素材の至高の目標 ~ グラフェンの従兄弟 プランベン の発見に成功!~ この度 名古屋大学大学院工学研究科の柚原淳司准教授 賀邦傑 (M2) 松波 紀明非常勤研究員らは エクス - マルセイユ大学 ( 仏 ) のギー ルレイ名誉教授らとの 日仏国際共同研究で ナノマテリアルの新素材として注 ナノテク新素材の至高の目標 ~ グラフェンの従兄弟 プランベン の発見に成功!~ この度 名古屋大学大学院工学研究科の柚原淳司准教授 賀邦傑 (M2) 松波 紀明非常勤研究員らは エクス - マルセイユ大学 ( 仏 ) のギー ルレイ名誉教授らとの 日仏国際共同研究で ナノマテリアルの新素材として注目される鉛からなるハチの巣状構 造の単原子層物質 プランベン ( ラテン語で 鉛はプランバムという )

More information

() 実験 Ⅱ. 太陽の寿命を計算する 秒あたりに太陽が放出している全エネルギー量を計測データをもとに求める 太陽の放出エネルギーの起源は, 水素の原子核 4 個が核融合しヘリウムになるときのエネルギーと仮定し, 質量とエネルギーの等価性から 回の核融合で放出される全放射エネルギーを求める 3.から

() 実験 Ⅱ. 太陽の寿命を計算する 秒あたりに太陽が放出している全エネルギー量を計測データをもとに求める 太陽の放出エネルギーの起源は, 水素の原子核 4 個が核融合しヘリウムになるときのエネルギーと仮定し, 質量とエネルギーの等価性から 回の核融合で放出される全放射エネルギーを求める 3.から 55 要旨 水温上昇から太陽の寿命を算出する 53 町野友哉 636 山口裕也 私たちは, 地球環境に大きな影響を与えている太陽がいつまで今のままであり続けるのかと疑問をもちました そこで私たちは太陽の寿命を求めました 太陽がどのように燃えているのかを調べたら水素原子がヘリウム原子に変化する核融合反応によってエネルギーが発生していることが分かった そこで, この反応が終わるのを寿命と考えて算出した

More information

スライド タイトルなし

スライド タイトルなし NEDO 省エネルギー技術フォーラム 2014 太陽熱エネルギー活用型住宅の技術開発高性能断熱材の開発高耐久超断熱材に関する研究開発 ( 株 )LIXIL 研究開発期間 : 平成 24 年 4 月 ~ 平成 25 年 12 月 1. 研究開発の背景 目的 目標 2 1.1. 背景 我が国のエネルギー消費の節約は今後の最も大きな課題の一つである 住宅やビルなどの冷暖房および家電製品 輸送機器 エネルギー貯蔵などにおける大幅な省エネ

More information

1-2 原子層制御量子ナノ構造のコヒーレント量子効果 Coherent Quantum Effects in Quantum Nano-structure with Atomic Layer Precision Mutsuo Ogura, Research Director of CREST Pho

1-2 原子層制御量子ナノ構造のコヒーレント量子効果 Coherent Quantum Effects in Quantum Nano-structure with Atomic Layer Precision Mutsuo Ogura, Research Director of CREST Pho 1-2 原子層制御量子ナノ構造のコヒーレント量子効果 Coherent Quantum Effects in Quantum Nano-structure with Atomic Layer Precision Mutsuo Ogura, Research Director of CREST Photonics Research Institute, AIST TBAs) AlGaAs/GaAs TBAs)

More information

Crystals( 光学結晶 ) 価格表 台形状プリズム (ATR 用 ) (\, 税別 ) 長さ x 幅 x 厚み KRS-5 Ge ZnSe (mm) 再研磨 x 20 x 1 62,400 67,200 40,000 58,000

Crystals( 光学結晶 ) 価格表 台形状プリズム (ATR 用 ) (\, 税別 ) 長さ x 幅 x 厚み KRS-5 Ge ZnSe (mm) 再研磨 x 20 x 1 62,400 67,200 40,000 58,000 Crystals( 光学結晶 ) 2011.01.01 価格表 台形状プリズム (ATR 用 ) (\, 税別 ) 長さ x 幅 x 厚み KRS-5 Ge ZnSe (mm) 45 60 再研磨 45 60 45 60 50 x 20 x 1 62,400 67,200 40,000 58,000 58,000 88,000 88,000 50 x 20 x 2 58,000 58,000 40,000

More information

B. モル濃度 速度定数と化学反応の速さ 1.1 段階反応 ( 単純反応 ): + I HI を例に H ヨウ化水素 HI が生成する速さ は,H と I のモル濃度をそれぞれ [ ], [ I ] [ H ] [ I ] に比例することが, 実験により, わかっている したがって, 比例定数を k

B. モル濃度 速度定数と化学反応の速さ 1.1 段階反応 ( 単純反応 ): + I HI を例に H ヨウ化水素 HI が生成する速さ は,H と I のモル濃度をそれぞれ [ ], [ I ] [ H ] [ I ] に比例することが, 実験により, わかっている したがって, 比例定数を k 反応速度 触媒 速度定数 反応次数について. 化学反応の速さの表し方 速さとは単位時間あたりの変化の大きさである 大きさの値は 0 以上ですから, 速さは 0 以上の値をとる 化学反応の速さは単位時間あたりの物質のモル濃度変化の大きさで表すのが一般的 たとえば, a + bb c (, B, は物質, a, b, c は係数 ) という反応において,, B, それぞれの反応の速さを, B, とし,

More information

sample リチウムイオン電池の 電気化学測定の基礎と測定 解析事例 右京良雄著 本書の購入は 下記 URL よりお願い致します 情報機構 sample

sample リチウムイオン電池の 電気化学測定の基礎と測定 解析事例 右京良雄著 本書の購入は 下記 URL よりお願い致します   情報機構 sample sample リチウムイオン電池の 電気化学測定の基礎と測定 解析事例 右京良雄著 本書の購入は 下記 URL よりお願い致します http://www.johokiko.co.jp/ebook/bc140202.php 情報機構 sample はじめに リチウムイオン電池は エネルギー密度や出力密度が大きいことなどから ノートパソコンや携帯電話などの電源として あるいは HV や EV などの自動車用動力源として用いられるようになってきている

More information

の実現は この分野の最大の課題となってい (a) た ゲージ中の 酸素イオンを 電子で置換 筆 者 ら の 研 究 グ ル ー プ は 23 年 に 12CaO 7Al2O3 結 晶 以 下 C12A7 を用 い て 安定なエレクトライド C12A7: を実現3) Al3+ O2 Cage wall O2 In cage その電子状態や物性を解明してきた4) 図 1 のように C12A7 の結晶構造は

More information

資バルブの材質 青銅 ( 砲金 ) バルブ 料JIS H 5111 CAC402 (BC2) CAC403 (BC3) CAC406 (BC6) CAC407 (BC7) 銅 (Cu) 錫 (Sn) 化学成分 (%) 機械的性質 亜鉛 (Zn) 鉛 (Pb) その他 引張強さ 伸び (N/mm2)

資バルブの材質 青銅 ( 砲金 ) バルブ 料JIS H 5111 CAC402 (BC2) CAC403 (BC3) CAC406 (BC6) CAC407 (BC7) 銅 (Cu) 錫 (Sn) 化学成分 (%) 機械的性質 亜鉛 (Zn) 鉛 (Pb) その他 引張強さ 伸び (N/mm2) 青銅 ( 砲金 ) バルブ 料JIS H 5111 CAC402 (BC2) CAC403 (BC3) CAC406 (BC6) CAC407 (BC7) 銅 (Cu) 錫 (Sn) 亜鉛 (Zn) 鉛 (Pb) その他 () () 86.0 90.0 7.0 9.0 3.0 5.0 1.0 残部 245 86.5 89.5 9.0 11.0 1.0 3.0 1.0 残部 245 15 83.0 87.0

More information

Microsoft PowerPoint - tft.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - tft.ppt [互換モード] 薄膜トランジスター 九州大学大学院 システム情報科学研究科 服部励治 薄膜トランジスターとは? Thin Film Transistor: TFT ソース電極 ゲート電極 ドレイン電極ソース電極ゲートドレイン電極 n poly 電極 a:h n n ガラス基板 p 基板 TFT 共通点 電界効果型トランジスター nmosfet 相違点 誘電膜上に作成される スタガー型を取りうる 薄膜トランジスター

More information

Microsoft Word - 博士論文概要.docx

Microsoft Word - 博士論文概要.docx [ 博士論文概要 ] 平成 25 年度 金多賢 筑波大学大学院人間総合科学研究科 感性認知脳科学専攻 1. 背景と目的映像メディアは, 情報伝達における効果的なメディアの一つでありながら, 容易に感情喚起が可能な媒体である. 誰でも簡単に映像を配信できるメディア社会への変化にともない, 見る人の状態が配慮されていない映像が氾濫することで見る人の不快な感情を生起させる問題が生じている. したがって,

More information

<4D F736F F F696E74202D20824F DA AE89E682CC89E696CA8DED8F9C816A2E >

<4D F736F F F696E74202D20824F DA AE89E682CC89E696CA8DED8F9C816A2E > 平成 24 年度製品安全センターセンター製品安全業務報告会 Product Safety Technology Center 基板母材 絶縁材絶縁材のトラッキングのトラッキング痕跡解析技術データのデータの取得取得 蓄積 < 第二報 > 製品安全センター燃焼技術センター今田 修二 説明内容 1. 調査の背景と目的 2.22 年度調査結果 3.23 年度調査調査結果レジストなし基板 (4 種類 ) によるトラッキング発火痕跡作製実験

More information

els05.pdf

els05.pdf Web で学ぶ 平滑表面上に形成された高分子電解質積層膜のゼータ電位 本資料の掲載情報は, 著作権により保護されています 本情報を商業利用を目的として, 販売, 複製または改ざんして利用することはできません 540-0021 1 2 TEL.(06)6910-6522 192-0082 1-6 LK TEL.(042)644-4951 980-0021 TEL.(022)208-9645 460-0008

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 平成 30 年度機械振興補助事業 研究成果報告 ( ステンレス材料への応用 ) 生体に対する高潤滑性炭素コーティングの技術開発 ~ 上半期研究成果 ~ 東京電機大学工学部電気電子工学科平栗健二 TDU 東京電機大学 1 ダイヤモンド状炭素薄膜 (DLC) グラファイト ダイヤモンド DLC 背景 + = 特性 ~ 応用先 ~ 低摩擦性化学的安定性生体適合性ガスバリア性 工業分野 医療分野 TDU 東京電機大学

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 加工 Si 基板上への 非極性 GaN 結晶成長 1) 名古屋大学工学研究科 赤崎記念研究センター 2) 愛知工業大学工学研究科 1) 本田善央 1) 谷川智之 1) 鈴木希幸 1) 山口雅史 2) 澤木宣彦 豊田講堂時計台 赤崎研究センター auditorium Akasaki research center 常圧 MOVPE 減圧 MOVPE (2inch) HVPE MOVPE #3 MOVPE

More information

<4D F736F F D2097CA8E718CF889CA F E F E2E646F63>

<4D F736F F D2097CA8E718CF889CA F E F E2E646F63> 量子効果デバイス第 11 回 前澤宏一 トンネル効果とフラッシュメモリ デバイスサイズの縮小縮小とトンネルトンネル効果 Si-CMOS はサイズの縮小を続けることによってその性能を伸ばしてきた チャネル長や ゲート絶縁膜の厚さ ソース ドレイン領域の深さ 電源電圧をあるルール ( これをスケーリング則という ) に従って縮小することで 高速化 低消費電力化が可能となる 集積回路の誕生以来 スケーリング側にしたがって縮小されてきたデバイスサイズは

More information

<4D F736F F D FB89BBBAC8B8C0B082CC FB964082C982C282A282C45F F2E646F63>

<4D F736F F D FB89BBBAC8B8C0B082CC FB964082C982C282A282C45F F2E646F63> SPG 乳化コネクターコネクターの利用方法利用方法について SPG テクノ株式会社 http://www.spg-techno.co.jp/ SPG 膜を利用した簡易膜乳化デバイスに関し 板状 SPG 膜をシリンジと接続可能なコネクター同士の中央に挟み込んだポンピング式の乳化デバイスであり 少量溶液で均一な乳化エマルションを調製することができる 乳化組成の探索や 実用量が非常に微量である乳化形態 また乳化溶液が少量高価なものでロスボリュームを抑えたい場合に非常に効果的である

More information

Electrical contact characteristics of n-type diamond with Ti, Ni, NiSi2, and Ni3P electrodes

Electrical contact characteristics of n-type diamond with Ti, Ni, NiSi2, and Ni3P electrodes Electrical contact characteristics of n-type diamond with Ti, Ni, NiSi 2, and Ni 3 P electrodes 杉井 岩井研究室 12M36240 武正敦 1 注目を集めるワイドギャップ半導体 パワーエレクトロニクス ( 半導体の電力変換分野への応用 ) に期待 ワイドギャップ半導体に注目 Properties (relative

More information

第1章 様々な運動

第1章 様々な運動 自己誘導と相互誘導 自己誘導 自己誘導起電力 ( 逆起電力 ) 図のように起電力 V V の電池, 抵抗値 R Ω の抵抗, スイッチS, コイルを直列につないだ回路を考える. コイルに電流が流れると, コイル自身が作る磁場による磁束がコイルを貫く. コイルに流れる電流が変化すると, コイルを貫く磁束も変化するのでコイルにはこの変化を妨げる方向に誘導起電力が生じる. この現象を自己誘導という. 自己誘導による起電力は電流変化を妨げる方向に生じるので逆起電力とも呼ばれる.

More information

物体の自由落下の跳ね返りの高さ 要約 物体の自由落下に対する物体の跳ね返りの高さを測定した 自由落下させる始点を高くするにつれ 跳ね返りの高さはただ単に始点の高さに比例するわけではなく 跳ね返る直前の速度に比例することがわかった

物体の自由落下の跳ね返りの高さ 要約 物体の自由落下に対する物体の跳ね返りの高さを測定した 自由落下させる始点を高くするにつれ 跳ね返りの高さはただ単に始点の高さに比例するわけではなく 跳ね返る直前の速度に比例することがわかった 物体の自由落下の跳ね返りの高さ 要約 物体の自由落下に対する物体の跳ね返りの高さを測定した 自由落下させる始点を高くするにつれ 跳ね返りの高さはただ単に始点の高さに比例するわけではなく 跳ね返る直前の速度に比例することがわかった (1) 目的球技において必ず発生する球の跳ね返りとはどのような規則性に基づいて発生しているのかを調べるために 4 種類の物体を用い様々な床の上で実験をして跳ね返りの規則性を測定した

More information

Nov 11

Nov 11 http://www.joho-kochi.or.jp 11 2015 Nov 01 12 13 14 16 17 2015 Nov 11 1 2 3 4 5 P R O F I L E 6 7 P R O F I L E 8 9 P R O F I L E 10 11 P R O F I L E 12 技術相談 センター保有機器の使用の紹介 当センターで開放している各種分析機器や計測機器 加工機器を企業の技術者ご自身でご利用できます

More information

PRESS RELEASE 平成 29 年 3 月 3 日 酸化グラフェンの形成メカニズムを解明 - 反応中の状態をリアルタイムで観察することに成功 - 岡山大学異分野融合先端研究コアの仁科勇太准教授らの研究グループは 黒鉛 1 から酸 化グラフェン 2 を合成する過程を追跡し 黒鉛が酸化されて剥が

PRESS RELEASE 平成 29 年 3 月 3 日 酸化グラフェンの形成メカニズムを解明 - 反応中の状態をリアルタイムで観察することに成功 - 岡山大学異分野融合先端研究コアの仁科勇太准教授らの研究グループは 黒鉛 1 から酸 化グラフェン 2 を合成する過程を追跡し 黒鉛が酸化されて剥が 平成 29 年 3 月 3 日 酸化グラフェンの形成メカニズムを解明 - 反応中の状態をリアルタイムで観察することに成功 - 岡山大学異分野融合先端研究コアの仁科勇太准教授らの研究グループは 黒鉛 1 から酸 化グラフェン 2 を合成する過程を追跡し 黒鉛が酸化されて剥がれていく反応をリアルタ イムで観察することに成功 酸化グラフェンの形成メカニズムを世界で初めて解明しまし た 本研究成果は 3 月

More information

CERT化学2013前期_問題

CERT化学2013前期_問題 [1] から [6] のうち 5 問を選んで解答用紙に解答せよ. いずれも 20 点の配点である.5 問を超えて解答した場合, 正答していれば成績評価に加算する. 有効数字を適切に処理せよ. 断りのない限り大気圧は 1013 hpa とする. 0 C = 273 K,1 cal = 4.184 J,1 atm = 1013 hpa = 760 mmhg, 重力加速度は 9.806 m s 2, 気体

More information

2014 年度大学入試センター試験解説 化学 Ⅰ 第 1 問物質の構成 1 問 1 a 1 g に含まれる分子 ( 分子量 M) の数は, アボガドロ定数を N A /mol とすると M N A 個 と表すことができる よって, 分子量 M が最も小さい分子の分子数が最も多い 分 子量は, 1 H

2014 年度大学入試センター試験解説 化学 Ⅰ 第 1 問物質の構成 1 問 1 a 1 g に含まれる分子 ( 分子量 M) の数は, アボガドロ定数を N A /mol とすると M N A 個 と表すことができる よって, 分子量 M が最も小さい分子の分子数が最も多い 分 子量は, 1 H 01 年度大学入試センター試験解説 化学 Ⅰ 第 1 問物質の構成 1 問 1 a 1 g に含まれる分子 ( 分子量 M) の数は, アボガドロ定数を N A /mol とすると M N A 個 と表すことができる よって, 分子量 M が最も小さい分子の分子数が最も多い 分 子量は, 1 = 18 N = 8 3 6 = 30 Ne = 0 5 = 3 6 l = 71 となり,1 が解答 (

More information

SPORTS MEDICINE Quantum 2 Coblation System

SPORTS MEDICINE Quantum 2 Coblation System SPORTS MEDICINE Quantum 2 Coblation System Coblation 技術 どのように Coblation 技術は作用するのか? Coblation 技術は ArthroCare 社によって効率よく関節鏡手術が行われるように設計された技術です Coblation とは controlled ablation. すなわち 制御された切除 を意味しています グロー放電プラズマ

More information

氏 名 田 尻 恭 之 学 位 の 種 類 博 学 位 記 番 号 工博甲第240号 学位与の日付 平成18年3月23日 学位与の要件 学位規則第4条第1項該当 学 位 論 文 題 目 La1-x Sr x MnO 3 ナノスケール結晶における新奇な磁気サイズ 士 工学 効果の研究 論 文 審 査

氏 名 田 尻 恭 之 学 位 の 種 類 博 学 位 記 番 号 工博甲第240号 学位与の日付 平成18年3月23日 学位与の要件 学位規則第4条第1項該当 学 位 論 文 題 目 La1-x Sr x MnO 3 ナノスケール結晶における新奇な磁気サイズ 士 工学 効果の研究 論 文 審 査 九州工業大学学術機関リポジトリ Title La1-xSrxMnO3ナノスケール結晶における新奇な磁気サイズ効果の研究 Author(s) 田尻, 恭之 Issue Date 2006-06-30 URL http://hdl.handle.net/10228/815 Rights Kyushu Institute of Technology Academic Re 氏 名 田 尻 恭 之 学 位

More information