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1 生命保険に係る個人所得課税上の諸問題 辻 美枝 ( 関西大学商学部准教授 ) はじめに金融商品に対する国民の選好の多様化は新たな保険商品の開発を促し それにより 金融商品間の線引きは曖昧となり それらの経済的実質は相互に類似するようになってきている 例えば 保険商品に分類される変額保険は 保険本来の保障機能と貯蓄機能を有しつつ その仕組みは投資信託に近い経済的実質を有している 一方個人年金は 自助努力による老後保障の確保とともに公的保障の補完という性格を有する 金融商品をめぐる税制は そのような経済的実質の類似性に関係なく 法規制ごとの縦割りによって決せられ 課税上の取扱いが区々となっている 生命保険については 所得課税上 優遇措置が設けられているが それが故に他の類似する金融商品との課税の公平性 中立性の問題を惹起している わが国の現下の税制改革は 金融所得課税の一体化 1) ( 金融所得 1) 金融所得課税の一体化 に関しては 村井正 金融所得一体課税に向けた改正動向と残された課題 税理 56 巻 14 号 (2013)8 頁以下 渡辺裕泰 金融所得課税のあり方と一体化課税の経緯と現状 税研 152 号 (2010)14 頁以下他 33

2 生命保険に係る個人所得課税上の諸問題 の間での課税方式の均衡化と損益通算の範囲拡大 ) と 社会保障と税の一体改革 ( 社会保障の充実 安定化ための安定財源確保と財政健全化の同時達成 ) という二つの大きな政策軸を有している 金融所得課税の一体化 の観点からは 生命保険は他の貯蓄商品や投資商品にはない課税上の優遇措置の適用があるため 商品選択に際しての中立性が問題となる 一方で 社会保障と税の一体改革 の観点からは 公的年金の財源の問題および将来の受取年金額の削減に備えるため 私的年金を公的年金の補完として位置づけ 加入を促進するためには 課税上の優遇措置の存在はある程度まで積極的に認められるべきなのかもしれない 生命保険税制は この税制改革の二つの柱のはざまで 他の貯蓄商品や投資商品との経済的同質性から 金融所得課税の一体化 により税制の見直しに向かうべきか 公的保障の補完として 社会保障と税の一体改革 から加入促進のため優遇措置を存置または拡大するべきかという 相反する方向に牽引されているともいえよう ドイツでは わが国と同様に少子高齢化が進み 公的年金保険だけでは十分な老齢期の生活水準の維持が厳しい状況にあった そのため 今後の老齢保障として 公的年金 企業年金および個人年金を三本柱とし 個人年金の普及促進のため 2001 年のリースター年金制度 2004 年のリュールップ年金制度の導入に合わせてそれらに対する課税上の手当てが検討された 2) 2003 年のリュールップ委員会報告 3) により 資産形成型の生命保険については他の投資商品と課税上同様に扱うとの方針が示され その方針を反映した形で2004 年老齢所得法 (Alterseinkünftegesetz) が成立し 2005 年以降に生命保険に関する 2) 田中謙一 ドイツの企業年金および個人年金の現状と課題 (1)~(2) 企業年金 25 巻 7 号 (2006)36~39 頁 25 巻 12 号 (2006)32~35 頁 3)Bericht der Kommission, Nachhaltigkeit in der Finanzierung der Sozialen Sicherungssysteme,

3 大幅な所得税制改正が行われた 4) そこで 本稿では わが国の上述の税制政策に鑑みて 生命保険のあるべき所得課税上の取扱いを ドイツを中心とする比較法分析に基づき検討を行う 本稿の対象は 生 5) 命保険 ( 企業年金を除く ) の個人所得課税であり 筆者の過去の研究をドイツの税制改正に沿って再検討を行うものである 米国は精緻な生命保険税制を有するため 補足的にその課税関係の概略についても触れる Ⅰ わが国の課税上の取扱い 1 生命保険契約所得税法上 生命保険 の定義規定は置かれていない そのため 例えば 生命保険料控除の規定においては その適用対象となるものを保険業法 2 条 3 項に規定する生命保険会社の締結した保険契約 ( 所得税法 76 条 5 項 6 項 ) 6) として 保険業法の規定および 保険契約 に関する保険法の規定に依拠して その外延を画すことになる 7) し 4) リースター年金およびリュールップ年金の課税に関しては 宮本十至子 少子高齢化社会における年金と課税 - ドイツの経験を中心に 日本年金学会誌 31 号 (2012)22 頁以下 同 年金と課税方式について - 公的年金等の課税を中心に - 税大ジャーナル 15 号 (2010)17 頁以下 同 グローバル化と私的年金課税 - ドイツの議論を参考に - 税法学 562 号 (2009)149 頁以下 5) 拙稿 変額保険をめぐる所得税法上の問題点米 英 独の比較法分析を中心として 関西大学大学院 法学ジャーナル 74 号 (2003)337 頁 ~402 頁 リスク社会における保険の機能と税制 租税法研究 41 号 (2013)69~94 頁 本稿の目的は これらの研究を発展させるものであるため 内容に多少重複するところがある 6) その他に 金融類似商品の一律源泉分離課税の対象となる保険 ( 所得税法 174 条 8 号 ) 生命保険契約等に基づく年金に係る雑所得の金額の計算上控除する保険料等 ( 所得税法施行令 183 条 3 項 1 号 ) などにも同様の規定がある 7) 保険業法 2 条 3 項は この法律において 生命保険会社 とは 保険会社のうち第 3 条第 4 項の生命保険業免許を受けた者をいう と規定する また 35

4 生命保険に係る個人所得課税上の諸問題 かし 保険法上も 保険 自体の定義はしていないため 8) 課税上 保険業法にいう生命保険会社と契約したものを一般に 生命保険契約 として扱っている 9) 生命保険料控除の対象とされる生命保険契約について昭和 38 年答申では 人の生死を保険事故とするため 保険業法及び簡易生命保険法に規定する生命保険契約に限る特段の理由もないが 生命保険料控除制度の趣旨からみて その範囲は保険数理に基づいて計算される保険契約に限ることとしている現行の取扱いは 適当な措置 であるとしている 10) しかし 現行の保険法上の保険契約該当性は 契約の名称を問わないため 形式的に保険契約の定義 ( 保険法 2 条 1 号 ) を充足するだけなく 解釈論により確定される実質的な保険としての定義の充足を要するとされる 11) そのため 最終的には 保険法は 2 条 1 号において 保険契約 について 保険契約 共済契約その他いかなる名称であるかを問わず 当事者の一方が一定の事由が生じたことを条件として財産上の給付 ( 生命保険契約及び傷害疾病定額保険契約にあっては 金銭の支払に限る 以下 保険給付 という ) を行うことを約し 相手方がこれに対して当該一定の事由の発生の可能性に応じたものとして保険料 ( 共済掛金を含む 以下同じ ) を支払うことを約する契約をいう と規定する さらに 2 条 8 号において 生命保険契約 を 保険契約のうち 保険者が人の生存又は死亡に関し一定の保険給付を行うことを約するもの ( 傷害疾病定額保険契約に該当するものを除く ) をいう と規定する 8) 法文上に過不足なく 保険 を定義することが困難であることから 保険法上定義を設けなかったとされる ( 萩本修編 一問一答保険法 ( 商事法務 2009 年 )36 頁 ) 9) 保険法における 生命保険契約 概念の厳密化を求めるものとして 渕圭吾 租税法における生命保険契約の意義 金子宏他編 租税法と市場 ( 有斐閣 2014 年 )252~255 頁 消費課税上の保険取引の射程については 拙稿 保険取引の消費課税上の問題 -ECJ 判決の分析から - 租税の複合法的構成 ( 清文社 2012 年 )483 頁以下 10) 昭和 38 年 12 月 所得税法及び法人税法の整備に関する答申 47 頁 11) 山下友信 保険の意義と保険契約の類型 定額現物給付概念について ( 竹濵修 木下孝治 新井修司編 保険法改正の論点 (2009) 法律文化社 )3 頁 保険法では 契約の名称は問わないこととしているが これは 保険法上の保険契約該当性は その実質的な内容のみを問題とすることの明示であると 36

5 保険業法に規定する生命保険会社の締結した保険契約という法規制に基づく分類ではなく 税法独自に 実質的な生命保険契約 を課税上切り分けて 課税関係を構築する必要があろう 2 概略ここでは わが国の生命保険に関する所得税法上の取扱いについて 簡単に整理しておく 生命保険に関する所得税の課税時期としては 1 保険料の拠出時 2 保険料の運用時 3 保険金等の給付時の三段階に大きく分けることができる なお 本稿は 所得税の課税関係を対象とするため 保険契約者 保険料支払者 保険金等受取人が同一人であることを前提とする 1 保険料の拠出時保険料の拠出に関しては 支払金額に応じて所得控除である生命保険料控除 ( 所得税法 76 条 ) の適用がある 現在 一般生命保険料控除 個人年金保険料控除および介護保険料控除の3 種類である ただし 保険期間 5 年未満の保険契約で被保険者が保険期間の満了の日に生存している場合に限り保険金等を支払う定めのある いわゆる貯蓄保険の保険料は この対象から除かれる ( 所得税法 76 条 5 項 1 号 所得税法施行令 209 条 ) この5 年未満の短期貯蓄保険の適用除外は 昭和 30 年代初頭にはすでに見られたものである 12) 2 保険料の運用時生命保険契約は 通常保険期間が長期にわたり その間の支払保険料のうち貯蓄保険料部分が将来の保険給付に備えて運用に回されている する ( 萩本修編 一問一答保険法 ( 商事法務 2009 年 )28 頁 ) 12) 昭和 35 年 12 月臨時税制調査会 臨時税制調査会答申 87 頁 37

6 生命保険に係る個人所得課税上の諸問題 保険料の運用から生じる運用益については 保険金等の給付時まで課税されない 変額保険の場合 運用段階で保険契約者毎に区分管理されている積立金の特別勘定間での移転が可能であるが 投資信託と異なり その移転時にも課税は行われていない 企業年金および確定拠出年金については 運用時に特別法人税が課される ( 法人税法 8 条 ) が 個人保険には特別法人税は適用されていない 13) 3 保険金等の給付時保険契約の終了は 死亡や満期などの保険事故の発生または解約を原因とし 保険金受取人または保険契約者はそれぞれ保険金または解約返戻金を保険会社から受け取る この保険金等の給付時に 保険金等を一時金で受け取れば一時所得 ( 所得税法 34 条 所得税基本通達 34-1) 年金で受け取れば雑所得 ( 所得税法 35 条 所得税法施行令 183 条 ) として課税される いわゆる金融類似商品 ( 保険料が一時払の一定の保険契約のうち 保険期間が5 年以下または保険期間が5 年超で5 年以内に解約されたもの ) の差益部分は 源泉分離課税 ( 租税特別措置法 41 条の10 所得税法 174 条 8 号 ) となる いずれの場合でも 受け取った保険金等の額よりも支払保険料総額が多く 数額上損失が発生したとしても 損益通算はできない 所得税法上 個人保険であれば 例えば定額保険また変額保険に関係なく 上記のような取扱いとなるが 公的年金 企業年金 保険以外の貯蓄 投資商品とは異なる取扱いになっている それは 法規制 13) 特別法人税は 拠出 運用段階における課税繰延に対して 公平の観点から設けられているもの である ( 平成 12 年 7 月 わが国税制の現状と課題 ( 抄 ) 税制調査会 ) ただし 現在の金利の状況 企業年金の財政状況などを踏まえ 平成 11 年 4 月 1 日からその課税が停止されている ( 租税特別措置法 68 条の 4) 平成 26 年度税制改正により 平成 29 年 3 月 31 日まで課税停止が延長された 38

7 に基づく縦割りの取扱いであり ( 図 1 参照) 全体としてみれば必ずしもそれぞれの経済的同質性を加味した統一的な制度設計になっていないといえよう 次に見る税制調査会のこれまでの生命保険の所得課税に関する答申等でも随所に生命保険と他の貯蓄 投資商品との同質性に鑑みた制度設計の必要性については触れられている 図 1 拠出時 運用時 給付時の課税関係概略表 区分個人保険公的年金 拠出時 生命保険料控除 社会保険料控除 厚生年金基金 社会保険料控除 企業年金 確定拠出年金 預貯金 公社債 確定給付企業年金 生命保険料控除 企業型 個人型 小規模企業共済等掛金控除 運用時 ( 特別法人税 ( 停止中 )) ( 特別法人税 ( 停止中 )) 年金給付時一時金雑所得 ( 給付額 本人負担掛金総額 ) 一時所得 {( 給付額 本人負担掛金総額 ) 50 万円 } 1/2 雑所得 ( 給付額 公的年金等控除額 ) 雑所得 ( 給付額 公的年金等控除額 ) 退職所得 ( 給付額 退職所得控除額 ) 雑所得 ( 給付額 本人負担掛金総額 公的年金等控除額 ) 退職所得 ( 給付額 本人負担掛金総額 退職所得控除額 ) 雑所得 ( 給付額 公的年金等控除額 ) 退職所得 ( 給付額 退職所得控除額 ) 株式 投資信託 利子 配当 譲渡所得 ( 出典 : 政府税制調査会第 27 回基礎問題小委員会 ( 平成 15 年 4 月 18 日 ) 資料 ( 個人所得課税関係 ) から引用 筆者加工 ) 3 沿革 税制調査会等の議論ここでは わが国の生命保険税制の沿革とその基本となる考え方を税制調査会等の議論をもとに整理する (1) 保険料拠出時 39

8 生命保険に係る個人所得課税上の諸問題 生命保険料控除制度は 大正 12 年に創設され 昭和 22 年の税制改正で廃止された後 昭和 26 年に資本蓄積の一環として復活したものが 現在まで続いている 14) 昭和 59 年に個人年金保険料控除 平成 22 年に介護医療保険料控除が創設された 生命保険料控除制度は長い歴史を有するが その間に制度の整理 見直しが俎上に載りながらも その対象範囲が時代とともに拡大してきている 大正 12 年の生命保険料控除制度創設は議員立法による ( 金光庸夫他 2 名 ) その提案理由として 欧米諸国での実施状況 特に英国制度に言及したうえで 保険加入者の負担軽減 個人生活の安定および資金の蓄積 所得申告への誘因などを挙げている 15) 政府側からは 生命保険と貯蓄預金の同質性からの考慮を要することなどから導入への反対意見が出ていた ( 第 46 回帝国議会衆議院委員会 ( 大正 12 年 3 月 3 日 ) 松本重威大蔵省主税局長発言 ) が 最終的には導入に至った 英国では 老後の備えや扶養のための貯蓄促進といった当初の制度目的から離れ 租税回避に制度が利用されるようになったため 昭和 59 年 (1984 年 ) に廃止されている 昭和 31 年 12 月 臨時税制調査会答申 では 生命保険料控除の趣旨として 1 長期貯蓄の奨励 2 半強制的に貯蓄させられることによる担税力の減退 3 相互扶助による生活安定の効果が示された このうち 3が掛捨保険にも適用しうる理由付けであり 社会保険料控除の思想とも共通するため 生命保険料控除制度の理論的支柱とされている 16) 昭和 35 年 12 月 当面実施すべき税制改正に関する答申 ( 税制調査会第一次答申 ) 及びその審議の内容と経過の説明 ( 以下 昭和 35 年答申 14) 大蔵財務協会編 改正国税詳解 (1951)142 頁 注解所得税法研究会 5 訂版注解所得税法 ( 大蔵財務協会 2011))1069 頁 15) 大正 12 年 2 月 23 日付官報号外 13 頁 16) 昭和 31 年 12 月 臨時税制調査会答申 88 頁 40

9 とする ) によれば 上記 1の長期貯蓄の奨励の観点からすると 公社債 貸付信託 証券投資信託などの長期貯蓄形態の普及状況等から 生命保険のみに所得控除を認める根拠は十分ではなく 生命保険料控除は 他の貯蓄には見られない特別な奨励措置とされている 17) 個人年金保険料控除は 昭和 59 年度の税制改正でこれまでの生命保険料控除の別枠として創設されたものである 昭和 58 年 11 月の 今後の税制のあり方についての答申 では 負担の公平 他の貯蓄とのバランスから 当面 このような優遇措置を設けることは適当ではな く 今後の公的老齢年金の給付水準の変化によっては 利子課税との関連や老後生活のための他の貯蓄手段とのバランスにも配慮しつつ 改めて検討することが適当 であるとして 早期の導入には消極的であった 18) また 昭和 59 年 1 月 昭和 59 年度の税制改正に関する答申 においても 実施には慎重な立場を示していた 19) しかし 昭和 59 年度の税制改正で 老齢化社会における自助努力の奨励 老後生活に対する相互扶助の推進および社会的連帯の意識の助長を理由に導入された 20) 昭和 61 年 10 月 税制の抜本的見直しについての答申 ( 以下 昭和 61 年答申 という ) では 生命保険加入率も相当の水準に達して変化もみられないこと 控除による減収規模も相当の額に達していること 利子 配当課税の見直しが進められていること等を理由に生命保険料控除の見直しが検討された 21) しかし 生命保険料控除は納税者の7 割程度が利用しているという定着した制度となっていることを理由に 17) 昭和 35 年 12 月税制調査会 当面実施すべき税制改正に関する答申 ( 税制調査会第一次答申 ) 及びその審議の内容と経過の説明 276 頁 18) 昭和 58 年 11 月 今後の税制のあり方についての答申 22 頁 19) 昭和 59 年 1 月 昭和 59 年度の税制改正に関する答申 10 頁 20) 改正税法のすべて ( 昭和 59 年版 ) 35 頁 21) 昭和 61 年 10 月 税制の抜本的見直しについての答申 41 頁 41

10 生命保険に係る個人所得課税上の諸問題 現状維持となった 22) さらに 昭和 61 年答申では 高齢化社会の進展に伴い 拠出段階から給付段階までを通じて各種年金の国民経済に占める比重が今後一層増大していくと見込まれることを理由に 公的年金 企業年金および個人年金といった年金課税の見直しが検討された 個人年金生命保険料控除については 自助努力の一層の奨励の見地から拡大すべしとの意見もあったが 個人年金は 家計上の余裕のある者ほど多額に行うことができ 公的年金の任意の上積みとなる性格のものであり また 中途解約により元利金を受け取る場合には一般的な貯蓄と同様であるとして 負担の公平 課税の中立性の観点等から慎重であるべき 23) との考えから改正には至らなかった 平成 22 年税制改正で 社会保障制度を補完する商品開発の進展等を踏まえ 保険契約者の自助努力を支援する観点から 新たに介護医療保険料控除が創設された 24) これらの生命保険料控除は いずれも相互扶助による生活安定 自助努力の促進がその制度の理由に挙げられているが 他の経済的実質が類似する商品とのバランスも常に意識されていた 例えば 昭和 35 年答申では 生命保険の場合には 満期保険金を受領したときには 再び払込保険料が控除される という いわゆる二重控除の問題が指摘されている 一方で 同答申は 国民年金制度の発足その他の公的な社会保険の普及に伴い 生命保険料控除の制度についても 新たな角度からの検討が要請されるであろう としている 25) わが国の公的社会保険制度が成熟していく一方で 少子高齢化に伴うその財源不足 22) 第 109 回国会衆議院大蔵委員会 第 8 号 ( 昭和 62 年 8 月 28 日 ) 水野勝大蔵省主税局長発言 23) 昭和 61 年 10 月 税制の抜本的見直しについての答申 45 頁 24) 改正税法のすべて ( 平成 22 年版 ) 76 頁 25) 昭和 35 年 12 月税制調査会 当面実施すべき税制改正に関する答申 ( 税制調査会第一次答申 ) 及びその審議の内容と経過の説明 278 頁 42

11 が問題となってきており 公的な老後の安定保障を補完するものとしての個人保険の位置づけを最重視した場合には 現行の生命保険料控除制度はその適用範囲を含めて見直しが必要であろう この点について ドイツはわが国と同様の社会保障問題を抱えており その問題解決のために個人年金を老齢保障の柱の一つに据えるとともに 生命保険税制を大幅に改正した このドイツの動向については次章で触れる (2) 保険料運用時 保険金等の給付時次に 保険料運用時 保険金等の給付時の課税についてみていこう 昭和 62 年度税制改正に関する答申 では 利子所得とされていない金融類似商品等に対する課税については 金融資産に係る選択を攪乱しないようにする見地から利子所得への課税と権衡のとれた課税方式を採ることが必要 26) であるとし 昭和 62 年度税制改正で 金融類似商品について利子所得と同様の源泉分離課税方式が採用された ( 所得税法 174 条 209の2 条 209の3 条 租税特別措置法 41の10 条 ) 生命保険契約でこの課税の対象となるものは 保険料を一時に支払うこと ( これに準ずる支払方法を含む ) その他一定の事項を内容とするもののうち 保険期間が5 年以下のもの及び保険期間が5 年を超えるものでその保険期間の初日から5 年以内に解約されたものに基づく差益である ( 所得税法 174 条 1 項 8 号 ) 27) これらは 保険期間が短く 死亡発生率も低いと見込まれることから 高利回りの商品となり貯蓄商品的な性格が強いと認められ 利子所得と同様の課税を行うこととされた 28) ただし この取扱いはあくまで給付時段階のものであり 厳密には運用益の即時課税となっていない 26) 昭和 61 年 12 月 昭和 62 年度税制改正に関する答申 6 頁 27) 一時払い養老等のものにつきまして 今回の利子課税に即した横並びの見直しはさしていただいている との水野勝大蔵省主税局長発言 ( 第 109 回国会参議院大蔵委員会 第 7 号 ( 昭和 62 年 9 月 17 日 )) 28) 改正税法のすべて ( 昭和 62 年版 ) 大蔵財務協会 77 頁 43

12 生命保険に係る個人所得課税上の諸問題 平成 15 年 6 月 少子 高齢社会における税制のあり方 においては 少子高齢化の進展 年金課税の整合性 高齢者間 世代間の不公平の観点から年金課税の見直しを行う 29) とともに 金融 証券税制に関しては 生命保険料控除 損害保険料控除や財形貯蓄といった貯蓄優遇税制について 他の様々な貯蓄手段との税負担の公平性確保の要請等を踏まえ 見直しを行うべきであり 今後の課税のあり方については 簡素かつ公平で安定的な制度の構築を念頭に 金融商品間の中立性を確保し 金融資産性所得をできる限り一体化する方向を目指すべきという方向性が示された 30) これに続く平成 16 年 6 月 金融所得課税の一体化についての基本的考え方 では さらに具体的に 保険も個人の金融資産の中では重要な位置付けを占めていることから 金融類似商品として利子並み課税とされている一時払養老保険以外の生命保険についても 死亡保険金には保険の持つ死亡や病気などへの備えという機能に鑑み他の金融資産との中立性を強く求める必要はないが 満期保険金や解約返戻金の収益が満期時又は解約時までの保険料の運用成果と見うる場合には 他の金融所得との中立性を確保する観点から 金融所得として20% 分離課税の対象とすることを検討すべきであるとされた 31) 平成 24 年 2 月 社会保障 税一体改革大綱 では 金融所得課税の一体化へ向けた取り組みを進めるとともに 高齢者および年金に関する税制においては 世代内の公平性と世代間の公平性の確保の観点から 公的年金等控除の仕組みの見直しなど種々の方策を検討する必要があり 年金課税のあり方については 今後の年金制度改革の方向性も踏まえた上で見直すとした 32) 平成 25 年度税制改正で金融所得課税 29) 平成 15 年 6 月 少子 高齢社会における税制のあり方 4 頁 30) 平成 15 年 6 月 少子 高齢社会における税制のあり方 12~13 頁 31) 平成 16 年 6 月 金融所得課税の一体化についての基本的考え方 4 頁 32) 平成 24 年 2 月 社会保障 税一体改革大綱 35~36 頁 44

13 一体化の範囲が拡大され 公社債等に対する課税方式を上場株式等と同様にすることとして申告分離課税に変更され 公社債等の課税方式を株式等の課税方式と同一化するとともに 損益通算できる範囲を公社債等にまで拡大している これまでみてきたように 生命保険税制については 他の金融商品との類似性を踏まえ 税負担の公平性 中立性の観点からの提言がなされてきたが 現時点までに金融所得課税一体化に向けた課税の見直しは上述の一時払養老保険以外には行われていない 平成 15 年 6 月 13 日税制調査会第 43 回総会議事録によると 他の貯蓄手段との税負担の公平性確保については 新しい金融商品が開発され様々な貯蓄手段も出てきた中で 保険だけを特に優遇するのではなく 保険の自助努力の側面も考慮した上で トータルで見直すべきであり 昔の議論とは大分変わってきた とする ドイツでは 正に生命保険と他の金融商品との平等な取り扱いが問題となり 2004 年税制改正においてその問題を克服するべく大改正が行われており その経緯はわが国においても参考になると考える (3) 貯蓄控除制度 ( 参照 ) 貯蓄控除制度は昭和 33 年および34 年限りの臨時措置として創設 実施されたものである 当面の経済上の要請にてらし 国民貯蓄増強のための運動を組織的に推進していく一環 として行われたが この制度自体は税制としてきわめて異例の措置であり 現在の特殊な経済情勢のもとにおいてのみ許されるべきものであって 長期にわたつて存続させるべきものではない 33) と説明されている この制度は 1 預貯金 ( 預金 郵便貯金 定期積金 相互掛金若しくは合同運用信託 ( 貸付信託を除く )) に関する一定の金融機関との契約 2 証券 ( 公債 社債 貸付信託若しくは証券投資信託の受益証券若しくは株式 ) の購 33) 昭和 32 年 12 月税制特別調査会 税制特別調査会答申 6 頁 45

14 生命保険に係る個人所得課税上の諸問題 入に関する一定の証券業者との契約 3 生命保険 ( 郵便年金を含む ) に関する契約で一定のものを締結し 当該契約に基づく貯蓄を行った場合 所得税額控除 ( 貯蓄金額の3%) の対象となるものであった ( 昭和 33 年法律第 38 号租税特別措置法の一部を改正する法律 41 条の2から 41 条の6) 臨時措置とはいえ この貯蓄控除制度においては 貯蓄増強の名のもと 生命保険も預貯金や証券と同等に課税上扱われていた点は興味深い ただし この当時と現在を比べて 生命保険は飛躍的に発展し種類が豊富となっており 本稿では 貯蓄控除制度のように生命保険を一括りとして他の金融商品と課税上の均衡をはかることをよしとは考えていない Ⅱ ドイツ 米国における課税上の取扱い 1 ドイツドイツでは 2001 年にリースター年金を公的年金の補完として導入したが 公的年金の加入義務のない自営業者はその対象とされていなかったため 2004 年にすべての者を対象とするリュールップ年金が導入された リースター年金およびリュールップ年金は個人年金に属する 34) 生命保険の課税関係は リュールップ年金導入に伴う2004 年老齢所得法によって 2005 年 1 月 1 日を境に大きく変更された ここでは まず リュールップ委員会報告までの経緯について若干触れ その後 生命保険に関する課税関係を12005 年 1 月 1 日前と2それ以降に分けて整理する (1)2004 年老齢所得法による改正までの経緯とリュールップ委員会報告 34) 田中 前掲注 2)38~39 頁 46

15 連邦大蔵省は 貯蓄形態の生命保険を課税上過度に優遇しているという認識を従前から有しており 1986 年に 連邦大蔵省諮問委員会は 優遇税制による税を通じた補助金 (Steuersubvention) の撤廃を強く勧告した 35) 1999 年に 両院協議会において 生命保険に関する課税の優遇措置を縮減する提言が出されたが その後取り下げられた 36) 両院協議会の説明によると 取り下げの理由は以下の通りである 37) 保険金一時払生命保険 (Kapitallebensversicherung) からの収益に対する課税は 法的根拠に反して 私的な老齢保障に対する基本的な課税要件を統一するものではなく 新しい規定が課税の簡素化のために貢献するものでもない 私的な老齢保障 ( 例えば 保険金一時払生命保険 私的年金 老齢保障ファンド (AS-Fonds) 貯蓄) に対する現在の課税上の取扱いは 様々な特徴と部分的な優遇措置によって画されている そのため 個々の修正はおそらく課税上保障形式をより高く評価することになり 優遇はそのまま残るため適当ではなく 課税上平等な取扱いが確立されなければならない より一層の課税の公平性と透明性を有するような基本的な課税要件の統一は 老齢保障すべてを範囲に含めることにより 老齢者課税の基本的かつ体系的な再編成の枠内でのみ現実のものとなる 根本的な改正には 年金課税に対する連邦憲法裁判所判決まで待たなければならない この連邦憲法裁判所判決は 2002 年の連邦憲法裁判所判決 (BVerfG, 2 BvL17/99 vom ) と推察される 当該判決では 官吏恩給へ 35)Fischer, Mehr Schatten als Licht im Steuerrecht der Altersvorsorgeaufwendungen und Altersbezüge, Erste Gedanken zum Abschlussbericht der Sachverständigenkommision( Rürup-Kommission), BB 2003, S )Fischer, a.a.o., S )BR-Drucks.636/99. 47

16 生命保険に係る個人所得課税上の諸問題 の課税と法定年金への課税の違いは 基本法 (Grundgesetz)3 条 1 項の平等原則に違反するとして 立法者に2005 年 1 月 1 日に有効な新規定を制定する義務を負わせた 38) この判決の後 2003 年に 資産形成型の生命保険と他の投資商品の課税を同様にすべきとするリュールップ委員会の方針が示された 即ち 1 資産形成型の生命保険と他の投資商品とを課税上同様に扱うため 貯蓄持分付保険金一時払生命保険は投資商品とみなすとともに 保険料に特別支出控除を認めず その収益は課税に服させる 2 万一の備えの商品と投資商品を区別するため 万一の備えに対する保険料には徐々に特別支出控除を増やし 受取年金は徐々に課税していく というものであった 39) ドイツ保険協会は このリュールップ委員会の方針に抗議し 保険業界は 生命保険からの一時金支払いは老齢者の万が一の備えであり 課税すべきではないと主張した 40) が その後 2004 年の老齢所得法によって 2005 年 1 月 1 日以降の生命保険税制は所得税法 (Einkommensteuergesetz) 上 大幅に改正されることとなった (2) 保険料拠出時 年 1 月 1 日前次の (a) から (d) に掲げる死亡保険または生存保険の保険料は 総所得からの控除項目として特別支出控除の対象とされていた ( 旧所得税法 10 条 1 項 2 号 b) 38) 本判決およびそれに伴う年金税制改正については 宮本十至子 年金と課税方式について - 公的年金等の課税を中心に 税大ジャーナル 15 号 (2010) 24 頁以下参照 39)Handelsblatt, , Risthaus, Nueregelung der Besteuerung von Kapitallebensversicherungen nach 20 Abs. 1 Nr. 6 EStG-Klarstellungen der Finanzverwaltung durch das BMF-Schreiben vom , DB 2006, S )Handelsblatt,

17 (a) 専ら死亡事故に対して給付を行う死亡保険 (b) 保険金一時払選択権のない年金保険 (c) 契約締結後 12 年未満は保険金一時払選択権を行使することができない場合の経常的な保険料支払方法による保険金一時払選択権付年金保険 (d) 契約が最低 12 年間締結されている場合の経常的な保険料支払方法による貯蓄持分付保険金一時払保険特別支出控除の対象をこれら一定のものに限ったのは 純粋な老齢保障に対する支出にのみ控除を認め 一般的な資本蓄積に対するものには認めないためであるが 両者の区分の困難性は指摘されていた 41) 連邦大蔵省の書簡において 上記 (c) と (d) に関しては 貯蓄持分を有する経常的な保険料支払による一時金選択権を有する年金保険と保険金一時払生命保険であり 税制優遇と位置付けている 42) わが国の変額保険に類するファンド リンク保険 (fondsgebundene Lebensversicherung) については 当該保険料は 1974 年 8 月 5 日付改正所得税法によって 1975 年の課税期間から特別支出控除の適用除外とされた ( 旧所得税法 10 条 1 項 2 号 b 第 4 文 ) この適用除外は ファンド リンク保険がある種の資本蓄積契約に近いものであり 所得税に関する優遇は考慮に値しないため 課税上優遇される生命保険の範囲から除外されるべきである という財政委員会の見解に基づくものであった 43) 年 1 月 1 日以降 2005 年 1 月 1 日以降に契約を締結した生存保険および死亡保険に 41)K ティプケ著 / 木村弘之亮 吉村典久 西山由美訳 所得税 法人税 消費税 西ドイツ租税法 ( 木鐸社 1988)220 頁 (BT-Drucks. 7/1480 S.287) 42)BMF-Schreiben vom 22.Aug 2002, BStBl.Ⅰ2002,S )Deutscher Bundestag 7.Wahlperiode, Erster Bericht des Finanzausschusses (7.Ausschuß),

18 生命保険に係る個人所得課税上の諸問題 ついては原則として特別支出控除の適用はなくなった ( 所得税法 10 条 1 項 3 号 a) これまでの生命保険への特別支出控除規定に代わって リュールップ年金への特別支出控除規定が挿入されたとされる 44) ただし 2005 年 1 月 1 日前に保険期間が開始する生命保険で 2004 年 12 月 31 日までに保険料の払込みがある場合には 特別支出控除は引き続き適用できる ( 所得税法 10 条 1 項 3 号 bおよび3a) また 医療保険および介護保険 死亡事故の場合にのみ給付を予定している傷害保険および賠償責任保険並びに定期保険については 特別支出控除は引き続き認められている ( 所得税法 10 条 1 項 3a 号 ) 結果として 生命保険のうち保障機能の強い定期保険などを除いて 一般の生命保険への特別支出控除の適用は廃止された (3) 保険料運用時 保険金等給付時 年 1 月 1 日前 1974 年 12 月 31 日まで 生命保険に対する追加的な配当は 配当 剰余金の分配または利子のいずれに該当するかを問わず 当時の所得税法 20 条にいう資本収益にはあたらないという理由から 課税されていなかった 45) 1975 年 1 月 1 日以降 生存保険または死亡保険の保険料の中に含まれる貯蓄持分から生じる予定利率超過利息と予定利息については 資本財産から生じる所得として課税されるようになった ( 旧所得税法 20 条 1 項 6 号 ) ただし 保険料と相殺する場合 または保険事故が発生した場合もしくは契約締結から12 年経過後の契約の解約の場合に支払われる利子で旧所得税法 10 条 1 項 2 号 bに規定する保険から生じる利子については適用しない 資産形成型の生命保険の場合 死亡保険金 保険料払込期間が5 年以上かつ保険期間が12 年以上の満期保険金 解 44)Tipke/Lang, Steuerrecht 21.Auflage, Rz )Jürgen Marchand, Fondsgebundene Lebensversicherungen im Einkommensteuerreformgesetz, Der Betrieb, 1974, S.2430ff. 50

19 約返戻金 年金の受取は 非課税となっていた ( 旧所得税法 20 条 1 項 2b 号 ) ここでの資産形成型の生命保険とは 死亡保障が全保険契約期間中に払い込まれる保険料総額の最低 60% に達する保険をいい 死亡保障以外のリスクについても共に保険の対象になる場合には 就業不能及び介護のための保険料部分は考慮の対象から除かれる ( 旧所得税規則 (Einkommensteuer-Richtlinien)88) この運用益の課税上の取扱いは ファンド リンク保険にも適用されていた ( 旧所得税法 20 条 1 項 6 号第 5 文 ) 年 1 月 1 日以降 2004 年老齢所得法によって 2005 年 1 月 1 日以降 予定利率超過利息と予定利息の非課税規定は廃止され 46) 保険料運用時 保険金等給付時の課税は次の通りに改正された ( 所得税法 20 条 1 項 6 号 ) この改正において 保険の性質は死亡 生存 長寿リスクを取り除くことにあるとして この性質を欠く契約は課税上財産投資として扱われることになった 47) 貯蓄持分付保険金一時払保険契約が2004 年 12 月 31 日後に締結された場合には 終身年金支払を選択しない限り 生存保険金あるいは一時金選択権付年金契約の解約による給付金から支払保険料総額を引いた差額の収益部分が資本財産から生じる所得として課税されることになった ただし 納税義務者の60 歳満了後 かつ契約締結から12 年経過後に保険金が支払われる場合には その差額の半分を課税する ( 半額課税 ) これらの規定は ファンド リンク保険からの収益 終身年金支払ではない一時金選択権のない年金保険の生存時の収益 および一時金選択権のない年金保険契約の解約による収益について 適用するものとする ( 所得税法 20 条 1 項 6 号第 1,2,4 文 ) 46)Tipke/Lang,a.a.O., Rz )BMF-Schreiben vom 1.Okt.2009,BStBl.I 2009, S.1172,Rz.2. 51

20 生命保険に係る個人所得課税上の諸問題 さらに Jahressteuergesetz 2009による改正では 上記規定に源泉税 (Abgeltungsteuer) 回避に対する濫用条項 (Missbrauchsklauseln) が挿入された ( 所得税法 20 条 1 項 6 号第 5,6 文 ) すなわち 1 資産形成型の保険契約を生命保険の優遇課税 ( 運用時非課税 給付時課税 ) から除外し 保険会社に流入する利子 配当 譲渡収益などの資本収益を保険契約の経済上の権利者に直接加算して 源泉税を負担させる ( 第 5 文 ) 48) 2 保険金一時払生命保険が最低死亡保障基準を満たさない限り 資本財産所得の半額課税を認めない ( 第 6 文 ) 49) こととした 50) (4) 小括ドイツは 他の投資商品との課税のバランスを考慮しつつ 長い年月をかけて徐々に生命保険税制の改正を行ってきたが 連邦憲法裁判所判決およびリュールップ委員会の方針決定により大幅に改正されることとなった 社会保障制度改革の一貫として公的年金を補完するた 48)BMF vom 1.Okt. 2009, a.a.o., Rz. 34a. 第 5 文の規定は 次の通り ある保険契約で この契約のために特別に編成された投資について個々の管理が取り決められ 公開指数を反映するが未公開の投資ファンド持分または投資が制限されており 経済上の権利者は投資対象物の譲渡および収益の再投資について直接または間接的に定めることができる場合には ( 資産形成型の保険契約 ) 保険会社に流入した収益は 保険契約の経済上の権利者に加算する この場合 第 1 文から 4 文までは適用しない 49) 第 6 文の規定は 次の通り 半額課税 ( 第 2 文 ) は 次の場合には適用しない a) 一定額で満期時まで決められた継続的な保険料払込をする保険金一時払生命保険契約の場合に 保険事故発生時の契約上の給付が 全保険期間に支払われる支払保険料総額の 50% 未満である b) 保険金一時払生命保険契約の場合に 保険事故発生時の契約上の給付が 契約締結後遅くとも 5 年間 責任準備金または保険の時価に 責任準備金 時価若しくは支払保険料総額の 10% を加算した金額未満である この割合は 契約期間の終わりまでに 毎年均等に ゼロまで下がる 50)Tipke/Lang,a.a.O., Rz

21 めにリースター年金やリュールップ年金といった個人年金を導入し それらの加入を促進する優遇税制を実施すると同時に 従来からの懸案事項であった他の金融商品との課税の公平性の問題を一掃するべく生命保険への課税強化となる抜本的改革を行った この課税強化の分水嶺は死亡保障の有無にある このような取扱いは 米国でも行われている 次にその概要を見てみよう 2 米国ここでは 米国の生命保険の課税上の取扱いについて概略を示しておく 米国には そもそもわが国の生命保険料控除に類する制度はないが 課税上の優遇を受ける生命保険契約を税法上で規定している (1) 適格要件米国では 私法上の保険該当性に関係なく 内国歳入法典上で 生命保険契約 を定義し (I.R.C. 7702) この要件該当により生命保険としての課税上の便益を享受できることになっている 年金に関する一般課税規定 (annuity under I.R.C. 72) は別に置いている この生命保険契約に関する規定は 1984 年改正法 (Deficit Reduction Act of 1984) により導入されたものであり この改正法以前には 内国歳入法典上 生命保険契約の定義規定はなく わが国と同様 生命保険会社と締結した契約を生命保険契約として扱っていた 51) 生命保険契約の定義規定を導入した理由は 投資重視の生命保険商品の急激な増加に対処するためであった 52) その結果 州法または外国法上生命保険契約に該当しても 次に掲げるI.R.C. 7702(a) に規定する適格要件に該当しない限り 課税上は生命保険契約として扱わないこととし 伝統的な保険の特徴である死亡リスクの保障要素よりも投資要素 51)General Explanation of the Revenue Provisions of the Deficit Reduction Act of 1984(H.R. 4170, 98 th Congress; Public law ), at )Id, at

22 生命保険に係る個人所得課税上の諸問題 が強い契約は除外されることとなった すなわち I.R.C. 7702(a) では 合理的な利率で積立てられる解約返戻金を有する伝統的な終身保険を適格とし養老保険のような投資重視の契約を除外するため 53) 1Cash value accumulation testを充足する契約 (I.R.C. 7702(b)) または 生命保険の定義は 相対的に適度な投資のみを要求し かつ相対的に適度な投資利益を認める契約に制限するため 54 ) 2 ( イ )Guideline premium requirementsを充足し (I.R.C. 7702(c)) かつ ( ロ ) Cash value corridorの範囲内にある契約 (I.R.C. 7702(d)) を適格生命保険契約として規定する 55) (2) 適格の場合米国では 拠出時にわが国の生命保険料控除のような優遇措置はない 運用時に 利殖部分 (inside build up) の課税が繰延べられる (I.R.C 451(a)) 利殖部分とは 課税年度中の正味解約返戻金の増加額と生命保険保障費用の額の合計額からその課税年度中の支払保険料を控除して計算される (I.R.C. 7702(g)(1)(B)) 生命保険保障費用は 5 歳ごとの均一保険料 (uniform premium) に基づく個々の被保険者の保険費用または契約に定められている危険保険料のいずれか少ない金額である (I.R.C. 7702(g)(1)(D)) 保険期間の途中で非適格になった場合は 課税が繰延べられていた部分は 非適格になった年に課税される 給付時には 死亡保険金は原則として非課税であり (I.R.C. 101(a)(1)) 満期保険金 解約返戻金については受取総額が払込保険料を超える部分に対して所得税が課税される (3) 非適格の場合 53)Id, at )Id, at ) 各要件の内容については 渋谷雅弘 生命保険に関する税制 日税研論集 41 巻 114 から 115 頁 54

23 運用時に 保険所有者は解約返戻金の増加を表す利殖部分が毎年通常所得として課税される (I.R.C. 7702(g)(1)(A)) 利殖部分は保険が実際に解約されるまで実現しないが その未実現収益にあえて課税することによって適格要件に該当しない保険の発行を妨げる目的を持つ 56) 死亡保険金給付時には 死亡保険金が正味解約返戻金を超える部分の金額が非課税とされる (I.R.C. 7702(g)(2)) 解約返戻金は 支払保険料と課税済収益から構成されるため 資本の返還として総所得から除外される 57) 適格要件に該当しないものは定期保険と年金 (annuity under I.R.C. 72) の組合せとして捉え 58) 保険保障要素と投資要素とを課税上区分している Ⅲ 若干の検討ドイツおよび米国では 課税上優遇措置の適用のある生命保険を判断する基準を私法による分類に委ねるのではなく 税法独自に規定している その基準は 生命保険の持つ保障機能と投資機能を切り分けようとするものであり 保障機能のみを有する生命保険には課税上の優遇措置の適用を認め 投資機能を合わせて有する生命保険は他の投資商品と能う限り同様の課税に服するようにしている Ⅰ 章で概観したように わが国でも税制調査会等の生命保険税制の検討に際しては 保険の保障機能を重視する一方で他の金融商品との課税の均衡が常に考慮されていた 現行税制においてもその考慮はい 56)Boris I. Bittker, Mertin J. McMahon, Lawrence A. Zelenak, Federal Income Taxation of Individuals Third Edition, at )Id, at 6-3, )Supra note 51, at

24 生命保険に係る個人所得課税上の諸問題 くつか具現している 例えば 先述の一時払い養老保険に対する源泉分離課税は 生命保険を実質的に判断した取扱いといえる 昭和 35 年答申では 定期積金の給付補てん金等が利子所得に分類されていないこと 59) について 法律的な性格に着目したためであろうか 経済的に利子であることは明らかであり 実質を重視する税法のたてまえとして従来の考え方には疑問がある として 法規制による分類ではなく 経済的実質に着目し 税法上利子所得に分類するのが適当であるとしていた 当該答申において 定期積金の給付補てん金等 に一定の生命保険を含んでいたのかは明らかではないが その後昭和 62 年度税制改正で 5 年以内の一時払い養老保険が金融類似商品に含められることとなり ようやく昭和 35 年答申の内容が生命保険についても反映されたといえよう ただし 当該答申が示した利子所得への所得分類の変更ではなく 雑所得に分類したまま源泉分離課税という課税方法の統一をはかっている 一方 所得税法上 生命保険を 利子等とみなして 利子所得課税をする場合がある 所得税法上の預貯金には 銀行その他の金融機関に対する預金及び貯金のほか 金融商品取引法に規定する一定の金融商品取引業者に対する預託金で 勤労者財産形成貯蓄契約等に基づく有価証券の購入のためのものを含み ( 所得税法 2 条 1 項 10 号 所得税法施行令 2 条 ) これらの利子は利子所得に分類される( 所得税法 23 条 ) 勤労者財産形成貯蓄契約等に係る生命保険等について その保険に基づき支払われる一時金のうち一定の満期返戻金等の額から当該生命保険等に係る保険料の金額の合計額を控除した差益は利子等とみなして利子所得の規定が適用され 当該保険料には生命保険料控除の適用はない ( 租税特別措置法 4の4 第 1 項 2 項 ) これについて こ 59) その実質が利子所得と同様な性質を有するが 基本となる契約関係が異なることから所得分類が異な るとの指摘がある ( 注解所得税法研究会編 五訂版注解所得税法 ( 大蔵財務協会 2011 年 )264 頁 ) 56

25 の保険商品が財形貯蓄の一部に生命保険を加えるために特に設計されたもので 一般の死亡危険を保険せず 配当も利差益に係る部分についてしか行われないなどの点において一般の保険商品と異なっており いわば 利子しかない 貯蓄商品という性格 を有しており 預貯金等の他の財形貯蓄に対する課税上の取扱いとの均衡上 利子等とみなして課税上取り扱われている 60) 金融類似商品があくまでも所得分類上雑所得とされ 課税方法で源泉分離課税に服するのに対し この場合の生命保険からの収益は実質を重視し あえて 利子等とみなして 課税関係を構築している点は わが国でも死亡保障の存在が課税上保険に区分される指標であることを示しているといえよう 故に 変額保険は投資的要素を多分に含みながらも死亡保険金に最低保証を付し死亡保障を確実に行っていることから保険としての課税上の取扱いに服するとも考えられる また 個人年金保険料控除の対象となる生命保険契約は 年金の給付を目的とするもの ( 退職年金の給付を目的とするものを除く ) で当該契約の内容が一定の要件 61) を満たすものに限っている この要件は 60) 注解所得税法研究会編 五訂版注解所得税法 ( 大蔵財務協会 2011 年 ) 293 から 294 頁 61) 個人年金保険契約に該当する要件は 以下の四つである ( 所得税法施行令 211 条 1 号 ) 1 契約に基づく年金以外の金銭の支払は剰余金の分配及び解約返戻金の支払を除き 当該契約で定める被保険者が死亡し 又は重度の障害に該当することなった場合に限り行うものであること 2 当該契約で定める被保険者が死亡し 又は重度の障害に該当することとなった場合に支払う金銭の額は 当該契約の締結の日以後の期間又は支払保険料の総額に応じて逓増的に定められていること 3 当該契約に基づく年金の支払は 当該年金の支払期間を通じて年一回以上定期に行うものであり かつ 当該契約に基づき支払うべき年金 ( 年金の支払開始日から一定の期間内に年金受取人が死亡してもなお年金を支払う旨の定めのある契約にあっては 当該一定の期間内に支払うべき年金とする ) の一部を一括して支払う旨の定めがないこと 4 当該契約に基づく剰余金の金銭による分配は 当該分配を受ける剰余金をもって当該契約に係る保険料の払込みに充てられる部分を除き 年金の支払開 57

26 生命保険に係る個人所得課税上の諸問題 一般の養老保険や定期保険と区分し 年金目的の保険の性格を特徴づけるものであり 公的年金と合わせて老後にわたる年々の経常的な生活資金を確保することにより生活の安定を図ることに狙い があるとされる 62) Ⅰ 章で 生命保険契約 に触れたように わが国では 保険法上保険を定義しておらず 保険契約該当性は実質で判断されることになるが 所得税法上は あくまでも保険会社と契約した生命保険契約を前提としている その点で 現行所得税法上 金融商品との区分に際しての実質判断は制約されるが その制約の中にあって これらの規定は 保険を切り分けるため課税上性質分類を積極的に行っていると評価できる 運用益部分への課税については 現行税制上即時課税となっていない この点に関して 長期的視点からは即時課税 ( 源泉徴収 ) 導入の可能性はあるものの 短期的には各国とも運用益の即時課税は行っていないことを理由の一つとする指摘がある 63) しかしながら ドイツおよび米国では他の金融商品との均衡を重要視し一部即時課税を行ってきている 保険商品が多様化する中で わが国においても 金融所得課税の一体化の観点 からは 運用益の即時課税は検討項目に入りうる 運用益に対する即時課税を行うには 保険料拠出時 運用時 保険金等給付時の課税関係を総合的 一体的に再構築する必要があろう 始日前において行わないもの又は当該剰余金の分配をする日の属する年において払い込むべき当該保険料の金額の範囲内の額とするものであること 62) 改正税法のすべて ( 昭和 59 年版 ) 36 頁 63) 吉牟田勲 年金税制改革の観点 税経通信 50 巻 4 号 (1995)19 頁 58

27 おわりにわが国の生命保険をめぐる所得課税は 金融所得一体課税の枠組みでの課税の中立性と社会保障と税の一体改革の枠組みでの税制優遇措置の必要性のはざまで相反する方向に牽引されている その牽引状況の中で いかにバランスをとるかによって 生命保険に対する所得課税の在り方は異なってくる 生命保険のうち 金融所得課税の一体化 のもとで他の貯蓄商品や投資商品と同様に扱うべきもの 社会保障と税の一体改革 のもとで加入促進を促すため課税上優遇すべきもの 64) をそれぞれ税法独自に切り分ける必要がある それらの鍵となるものが 死亡保障 であり 公的年金の補完 であるといえ その峻別基準の明確化が求められる その際には 本稿で概観したドイツや米国の考え方および基準は一定程度わが国への示唆を有するといえよう 英国の制度は わが国で生命保険料控除を導入する際に参照としていたが 本稿では英国制度の変遷に触れることができなかった 今後取り組んでいきたい * 本稿は 生命保険文化センターの平成 25 年度研究助成の成果の一部であり 平成 26 年 4 月 12 日 ( 土 ) 開催の保険学セミナーでの報告を基礎にしている 64) 生命保険協会の 平成 27 年度税制改正に関する要望 では 社会保障制度改革を考える上では 少子高齢化の急速な進展や国 地方財政等の状況を踏まえると 公私二本柱の生活保障 という理念のもと 公的保障 私的保障のそれぞれが 各役割を果たし 互いが補完し合って 国民の生活保障を支えていく体制 を構築することが重要 であり 国民一人ひとりが必要な私的保障の準備を自ら行うことを促すための環境整備等の観点から 社会保障制度の見直しに応じて 自助努力を支援する生命保険料控除制度を拡充していくことが必要 とされる 59

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<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63> 平成 28 年度税制改正に関する要望 平成 27 年 7 月 - 所得税法上および地方税法上の生命 介護医療 個人年金の各保険料控除の最高限度額を少なくとも 5 万円および 3.5 万円とすること また 所得税法上の保険料控除の合計適用限度額を少なくとも 15 万円とすること ( 所得税法第 76 条 地方税法第 34 条 同法第 314 条の 2) 平成 23 年 12 月までの契約 平成 24

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<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63> - 所得税法上および地方税法上の生命 介護医療 個人年金の各保険料控除の最高限度額を少なくとも 5 万円および 3.5 万円とすること また 所得税法上の保険料控除の合計適用限度額を少なくとも 15 万円とすること ( 所得税法第 76 条 地方税法第 34 条 同法第 314 条の 2) 平成 23 年 12 月までの契約 平成 24 年 1 月からの契約 生命保険料控除 個人年金保険料控除 一般生命保険料控除

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<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63> - 所得税法上および地方税法上の生命 介護医療 個人年金の各保険料控除の最高限度額を少なくとも 5 万円および 3.5 万円とすること また 所得税法上の保険料控除の合計適用限度額を少なくとも 15 万円とすること ( 所得税法第 76 条 地方税法第 34 条 同法第 314 条の 2) 現行制度の控除限度額 平成 23 年 12 月までの契約 平成 24 年 1 月からの契約 合計控除額所得税

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