PIC32MX Starter Kit User’s Guide

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1 ご注意 : この日本語版ドキュメントは 参考資料としてご使用の上 最新情報につきましては 必ず英語版オリジナルをご参照いただきますようお願いします 2009 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP

2 マイクロチップテクノロジー社 ( 以下 マイクロチップ社 ) デバイスのコード保護機能に関する以下の点にご留意ください マイクロチップ社製品は その該当するマイクロチップ社データシートに記載の仕様を満たしています マイクロチップ社では 通常の条件ならびに仕様どおりの方法で使用した場合 マイクロチップ社製品は現在市場に流通している同種製品としては最もセキュリティの高い部類に入る製品であると考えております コード保護機能を解除するための不正かつ違法な方法が存在します マイクロチップ社の確認している範囲では このような方法のいずれにおいても マイクロチップ社製品をマイクロチップ社データシートの動作仕様外の方法で使用する必要があります このような行為は 知的所有権の侵害に該当する可能性が非常に高いと言えます マイクロチップ社は コードの保全について懸念を抱いているお客様と連携し 対応策に取り組んでいきます マイクロチップ社を含むすべての半導体メーカーの中で 自社のコードのセキュリティを完全に保証できる企業はありません コード保護機能とは マイクロチップ社が製品を 解読不能 として保証しているものではありません コード保護機能は常に進歩しています マイクロチップ社では 製品のコード保護機能の改善に継続的に取り組んでいます マイクロチップ社のコード保護機能を解除しようとする行為は デジタルミレニアム著作権法に抵触する可能性があります そのような行為によってソフトウェアまたはその他の著作物に不正なアクセスを受けた場合は デジタルミレニアム著作権法の定めるところにより損害賠償訴訟を起こす権利があります 本書に記載されているデバイスアプリケーションなどに関する情報は ユーザーの便宜のためにのみ提供されているものであり 更新によって無効とされることがあります アプリケーションと仕様の整合性を保証することは お客様の責任において行ってください マイクロチップ社は 明示的 暗黙的 書面 口頭 法定のいずれであるかを問わず 本書に記載されている情報に関して 状態 品質 性能 商品性 特定目的への適合性をはじめとする いかなる類の表明も保証も行いません マイクロチップ社は 本書の情報およびその使用に起因する一切の責任を否認します マイクロチップ社デバイスを生命維持および / または保安のアプリケーションに使用することはデバイス購入者の全責任において行うものとし デバイス購入者は デバイスの使用に起因するすべての損害 請求 訴訟 および出費に関してマイクロチップ社を弁護 免責し 同社に不利益が及ばないようにすることに同意するものとします 暗黙的あるいは明示的を問わず マイクロチップ社が知的財産権を保有しているライセンスは一切譲渡されません 商標 Microchip の社名とロゴ Microchip ロゴ Accuron dspic KEELOQ KEELOQ ロゴ MPLAB PIC PICmicro PICSTART rfpic SmartShunt UNI/O は 米国およびその他の国における Microchip Technology Incorporated の登録商標です FilterLab Linear Active Thermistor MXDEV MXLAB SEEVAL SmartSensor The Embedded Control Solutions Company は 米国における Microchip Technology Incorporated の登録商標です Analog-for-the-Digital Age Application Maestro CodeGuard dspicdem dspicdem.net dspicworks dsspeak ECAN ECONOMONITOR FanSense In-Circuit Serial Programming ICSP ICEPIC Mindi MiWi MPASM MPLAB Certified ロゴ MPLIB MPLINK mtouch nanowatt XLP PICkit PICDEM PICDEM.net PICtail PIC 32 logo PowerCal PowerInfo PowerMate PowerTool Real ICE rflab Select Mode Total Endurance TSHARC WiperLock ZENA は 米国およびその他の国における Microchip Technology Incorporated の商標です SQTP は米国における Microchip Technology Incorporated のサービスマークです その他 本書に記載されている商標は 各社に帰属します 2009, Microchip Technology Incorporated, Printed in the U.S.A., All Rights Reserved. 再生紙を使用しています マイクロチップ社では Chandler および Tempe ( アリゾナ州 ) Gresham ( オレゴン州 ) の本部 設計部およびウエハ製造工場そしてカリフォルニア州とインドのデザインセンターが ISO/TS-16949:2002 認証を取得しています マイクロチップ社の品質システムプロセスおよび手順は PIC MCU および dspic DSC KEELOQ コードホッピングデバイス シリアル EEPROM マイクロペリフェラル 不揮発性メモリ アナログ製品に採用されています また マイクロチップ社の開発システムの設計および製造に関する品質システムは ISO 9001:2000 の認証を受けています DS61144B_JP - ページ ii 2009 Microchip Technology Inc.

3 目次 序章... 1 第 1 章 PIC32MX スタータキットの概要 1.1 はじめに ハイライト キットの中味 PIC32MX の機能と特徴 PIC32MX スタータキットをすぐ使ってみる PIC32MX スタータキットの CD のインストール PIC32MX デモプログラム... 7 第 2 章 第 3 章 第 4 章 付録 A PIC32MX スタータキットチュートリアル 2.1 はじめに ハイライト ホストコンピュータの要件 スタータキットボードのインストール チュートリアルプロジェクトの開始 プロジェクトのビルド デバイスのプログラミング プログラムの実行 チュートリアルプログラムの操作 新規プロジェクトの作成 3.1 はじめに ハイライト 新規プロジェクトの作成 PIC32MX スタータキットのハードウェア 4.1 はじめに ハードウェアの特徴 PIC32MX スタータキット回路図 A.1 はじめに A.2 開発ボードのブロック図 A.3 スタータキットボード回路図 索引...39 世界各国での販売およびサービス Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ iii

4 ノート : DS61144B_JP - ページ iv 2009 Microchip Technology Inc.

5 序章 顧客の皆様への注意 ドキュメントはすべて古くなります 本書も例外ではありません マイクロチップ社のツールおよびマニュアルはユーザーのニーズを満たすために改良を重ねており 実際のダイアログやツールの内容が本書に記載されているものと異なる場合があります 最新のドキュメントを入手するには 弊社のウェブサイト ( をご覧ください ドキュメントは DS 番号で識別されています この識別番号は 各ページのフッタ部分 ページ番号の前に記載されています DS 番号の表記規則は DSXXXXXA で XXXXX が文書番号 A が文書のリビジョンレベルを表しています 開発ツールについての最新情報は MPLAB IDE のオンラインヘルプをご覧ください [ ヘルプ ] メニューを選択して 次に [ トピック ] を選択すると 利用できるオンラインヘルプファイルのリストが表示されます はじめに 本資料の構成 本章には PIC32MX を使う際に役立つ一般的な情報が含まれています 下記のような項目について記述しています 本資料の構成 表記規則 参考資料 マイクロチップ社のウェブサイト 開発システムに関するカスタマ変更通知サービス カスタマサポート 文書の改版履歴 本文書は PIC32MX スタータキットについて 対象ボードをエミュレートし ファームウェアをデバッグする開発ツールとしての使い方について記述しています 本文書は下記のような構成となっています 第 1 章 PIC32MX スタータキットの概要 では PIC32MX スタータキットの機能や使い方の概要を提供する 第 2 章 PIC32MX スタータキットチュートリアル では PIC32MX をインストールする手順と マイクロチップ社の MPLAB IDE を使ってチュートリアルプログラムをビルドし PIC32MX スタータキット上で実行する手順を提供する 第 3 章 新規プロジェクトの作成 では MPLAB IDE で新規プロジェクトを作成し PIC32MX スタータキット上でそれを実行する手順を提供する 第 4 章 PIC32MX スタータキットのハードウェア では PIC32MX スタータキットのハードウェアの特徴に関する詳細な説明を提供する 付録 A PIC32MX スタータキット回路図 では PIC32MX スタータキットのブロック図と詳細な回路図を提供する 2009 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ 1

6 表記規則 下記の表記規則が本文書で使われています 表記上の規則 説明 意味 例 明朝フォント : 斜体文字 参考資料 MPLAB IDE User s Guide 強調文字... は唯一のコンパイラです... 角括弧 : [ ] ウィンドウ [Output] ウィンドウ ダイアログ [Settings] ダイアログ メニューの選択肢 [Enable Programmer] を選択 かぎ括弧 : ウィンドウまたはダイアログ Save project before build のフィールド名 右山括弧 (>) を使用し 角括弧で囲まれた下線付きイタリックテキスト メニューパス [File] > [Save] 太字で角括弧に囲まれたテキスト ダイアログのボタンタブ [OK] をクリックします [Power] タブを選択します 山括弧で囲まれた キーボードのキー <Enter> <F1> を押します テキスト : <> クーリエフォント : 通常のクーリエ サンプルソースコード #define START ファイル名 autoexec.bat ファイルパス c:\mcc18\h キーワード _asm, _endasm, static コマンド行オプション -Opa+, -Opa- ビット値 0, 1 定数 0xFF, A イタリッククーリエ 変数の引数 file.o: file は任意の有効なファイル名 角括弧 : [ ] 任意の引数 mcc18 [ オプション ] file [ オプション ] 中括弧とパイプ文字 : { } いずれかの引数を選択する場合 (OR 選択 ) errorlevel {0 1} 省略記号 :... 繰り返されるテキスト var_name [, var_name...] ユーザーが定義するコード void main (void) {... } DS61144B_JP - ページ Microchip Technology Inc.

7 序章 参考資料 本文書は PIC32MX スタータキットの使い方を説明しています 下記のマイクロチップ社の資料があり 補助の参考資料としてお勧めします PIC32MX の Readme ファイル PIC32MX マイクロコントローラの使い方に関する最新情報については PIC32MX スタータキットの CD のルートディレクトリにある PIC32MX.txt (ASCII テキストファイル ) をお読みください Readme ファイルには最新の更新情報や本ユーザーガイドにない既知の問題が含まれています Readme ファイルその他のツールの使い方に関する最新情報は PIC32MX スタータキットインストールディレクトリの Readmes サブディレクトリにあるツール専用の readme ファイルをお読みください ファイルには更新情報や 本文書の発行時になかった問題が含まれています PIC32MX データシート (DS61143) PIC32MX 汎用 32 ビットデバイスに関する詳細情報については本文書を参照してください 本データシートには下記の参照情報があります デバイスのメモリマップ デバイスのピン配置とパッケージ詳細 デバイスの電気的仕様 デバイスに含まれる周辺モジュールのリスト MPLAB C32 C コンパイラユーザーガイド (DS51686) 本文書では マイクロチップ社の PIC32MX デバイスでアプリケーションを開発するための MPLAB C32 C コンパイラの使い方について説明しています MPLAB C32 は GNU ベースの言語ツールでフリーソフトウェア財団 (FSF) のソースコードをベースにしています FSF の詳細情報については ウェブサイト をご覧ください MPLAB IDE ユーザーガイド (DS51519) MPLAB IDE ソフトウェアのインストールや実装に関連する情報や これに含まれる MPLAB エディタ MPLAB SIM シミュレータソフトウェアに関する情報については本文書を参照してください マイクロチップ社のウェブサイト マイクロチップ社では ウェブサイト で オンラインサポートを提供しています このウェブサイトは お客様がファイルや情報を最も簡単に入手できる手段としてご利用いただけます サイトをご覧になるには 各自 お好みのブラウザをお使いください マイクロチップ社のウェブサイトには 以下の情報が掲載されています 製品サポート データシート 正誤表 アプリケーションノート サンプルプログラム デザインリソース ユーザーガイド ハードウェアサポート資料 最新ソフトウェアリリースとアーカイブされたソフトウェア 一般的な技術サポート よくある質問 (FAQ) テクニカルサポート要求 オンラインディスカッショングループ マイクロチップ社のコンサルタントプログラムメンバーリスト マイクロチップ社のビジネス 製品選択 オーダーガイド 最新マイクロチップ社のプレスリリース セミナーおよびイベントのリスト マイクロチップ社のセールスオフィスリスト 使用ディストリビュータと工場名 2009 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ 3

8 開発システムに関するカスタマ変更通知サービス カスタマサポート 文書の改版履歴 マイクロチップ社では お客様が現在のマイクロチップ社製品の最新情報を入手することをお手伝いするため カスタマ変更通知サービスを継続して行っています 一度ご登録いただければ ご指定した製品ファミリもしくはご興味のある開発ツールに関して 変更 更新 改定もしくは正誤表が発行される毎に E- メールでの通知を受け取ることができます 登録するには マイクロチップ社のウェブサイト にアクセスし [Customer Change Notification] をクリックし 指示に従ってご登録ください 開発システム製品は下記の通り分類されます コンパイラ マイクロチップ社の C コンパイラとその他の言語ツールに関する最新情報で 以下を含みます MPLAB C18 MPLAB C30 および MPLAB C32 C コンパイラ ;ASM32 MPASM MPLAB ASM30 アセンブラ ; MPLINK MPLAB LINK30 MPLAB LINK32 オブジェクトリンカ ; MPLIB MPLAB LIB30 オブジェクトライブラリアン エミュレータ マイクロチップ社のインサーキットエミュレータに関する最新情報で MPLAB REAL ICE インサーキットエミュレータ MPLAB ICE 2000 インサーキットエミュレータを含みます インサーキットデバッガ マイクロチップ社のインサーキットデバッガに関する最新情報で MPLAB ICD 2 および PICkit 2 を含みます MPLAB IDE マイクロチップ社の MPLAB IDE Windows 用の統合開発環境システムツールに関する最新情報です この項では MPLAB IDE MPLAB IDE プロジェクトマネジャ MPLAB エディタ MPLAB SIM シミュレータと一般的な編集 デバッグ機能に的を絞っています プログラマ マイクロチップ社のデバイスプログラマに関する最新情報で MPLAB PM3 デバイスプログラマ PICSTART Plus そして PICkit 1 と PICkit 2 開発用プログラマを含みます マイクロチップ製品のユーザーはいくつかのチャネル経由で以下のサポートを受けることができます ディストリビュータもしくは販売特約店 地域販売オフィス フィールドアプリケーションエンジニア (FAE) テクニカルサポート 開発システム情報ラインサポートが必要な場合は ディストリビュータ 販売特約店もしくはフィールドアプリケーションエンジニア (FAE) にお電話ください 地域販売オフィスでも顧客のサポートを行っています 販売オフィスとその所在地については本ドキュメントの最後のページを参照してください テクニカルサポートはウェブサイト にてご利用いただけます リビジョン A (2007 年 10 月 ) PIC32MX スタータキットユーザーガイドの初版リリース リビジョン B (2007 年 10 月 ) 極秘情報を削除 DS61144B_JP - ページ Microchip Technology Inc.

9 第 1 章 PIC32MX スタータキットの概要 1.1 はじめに 1.2 ハイライト 1.3 キットの中味 マイクロチップテクノロジ社の PIC32MX スタータキットをお買い上げいただきありがとうございます 本キットはマイクロチップ社の新シリーズである 32 ビットマイクロコントローラ用の低コストでモジュール化した開発システムを提供します スタータキットには PIC32MX の新しい機能を試せるようにデモ用ソフトウェアがあらかじめ書き込まれています また モジュール式の拡張インターフェースにより機能拡張をすることができます PIC32MX スタータキットは 完全なデバッグとプログラミングが可能な専用回路をボード上に実装しています 本章には下記のトピックスを含んでいます キットの中味 PIC32MX の機能と特徴 PIC32MX スタータキットをすぐ使ってみる PIC32MX デモプログラム PIC32MX MCU にあらかじめプログラムされた例題のコードは PIC32MX スタータキットの CD-ROM に参照用として同梱されています すべてのプロジェクトのファイルが同梱されていますので ( 例えば サンプルデバイスに他のプログラムを書き込んでしまったような場合 ) スタータキットの PIC32MX MCU をオリジナルの状態に戻すためにコードを直接再書き込みに使うことができますし より詳しく学ぶためのプラットフォームとしてチュートリアルコードを使うこともできます PIC32MX スタータキットには下記を含んでいます PIC32MX スタータキットボード USM ミニ -B ケーブル PIC32MX スタータキットインストール用 CD-ROM ( 下記を含む ) - ユーザーガイド - PIC32MX ファミリのデータシート - PIC32MX ファミリのリファレンスマニュアル - PIC32MX 周辺モジュール用ライブラリマニュアル - 回路図と PCB パターン図を含むファイル - PIC32MX を使うためのコード例キットのいずれかのものが不足している場合は マイクロチップ販売オフィスにご連絡ください ( 本マニュアルの最後のページのリストを参照してください ) 2009 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ 5

10 1.4 PIC32MX の機能と特徴 PIC32MX スタータキットの配置図を図 1-1 に示します ボードには 図に示したような鍵となるコンポーネントがあります 1. PIC32MX360F512L 32 ビットマイクロコントローラ 2. 緑色の電源表示用 LED 3. USB 経由かまたは拡張ボードから PIC32MX スタータキットボードに電源を供給するための安定化 3.3V 電源 4. 高精度マイクロコントローラ用クロックを生成するオンボードのクリスタル (8 MHz) 5. オンボードのデバッグ通信を可能とする USB 接続 6. オンボードデバッグ用の PIC18LF4550 USB マイクロコントローラ 7. オレンジ色のデバッグ表示用 LED 8. ユーザー定義可能な入力用の 3 個のプッシュボタンスイッチ 9. 3 個のユーザー定義可能な表示用 LED 10. 各種拡張ボード接続用のコネクタ ( ボードの裏面 ) これらの機能の詳細については 第 4 章 PIC32MX スタータキットのハードウェア を参照してください 図 1-1: PIC32MX スタータキットデモボードの配置 DS61144B_JP - ページ Microchip Technology Inc.

11 PIC32MX スタータキットの概要 1.5 PIC32MX スタータキットをすぐ使ってみる PIC32MX スタータキットは PIC32MX デバイスのデモボードとして箱から出してすぐ使うことができます PIC32MX には昔からの サイモンが言う ゲーム ( つまり simon_says_demo.hex) があらかじめ PIC32MX360F512L デバイス内に書き込まれていて すぐ使うことができます ゲームの使い方 USB ケーブルをスタータキットに差込むと 3 個の LED が点滅して新たなゲームの開始を示します SW1-SW3 のいずれかひとつのスイッチを押して ゲームの難易度を選択すればゲームが始まります (SW3 が最も易しく SW1 が最も難しい ) ゴールは点灯パターンをどこまでも真似ることです 疲れないようにします 間違えるとそこで全 LED が点灯しゲームの終了となります 少し待ってからスイッチを押すと新しいゲームを再開します スタータキットを MPLAB IDE に接続すると ゲームは終了します プログラムのボタンを押すと 選択している MPLAB IDE のプロジェクトに置き換わります サイモンゲームは c:\program Files\Microchip\pic32_solutions\ simon_says_demo ディレクトリから simon_says_demo.mcw ファイルを開くことでスタータキットに再ロードできます 1.6 PIC32MX スタータキットの CD のインストール スタータキット CD-ROM には MPLAB IDE MPLAB C32 C コンパイラツール コード例 サンプルプロジェクト 技術文書 入門用チュートリアル そしてこの PIC32MX スタータキットユーザーガイド が含まれています CD を CD ドライブにセットすれば 自動インストールアプリケーションが起動し ツールと必要な文書のインストール方法を案内します 1.7 PIC32MX デモプログラム PIC32MX のプログラミング例のコードが後日の参照用として PIC32MX スタータキットの CD-ROM に含まれています プロジェクトの全ファイルが含まれていますので ( 例えば サンプルデバイスに他のプログラムを書き込んだような場合など ) 直接コードを置き換えて PIC32MX を元のオリジナルの状態に再プログラムすることもできますし 次の実験のためのプラットフォームとしてチュートリアルコードを使うこともできます 2009 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ 7

12 ノート : DS61144B_JP - ページ Microchip Technology Inc.

13 第 2 章 PIC32MX スタータキットチュートリアル 2.1 はじめに 本章は 自分のペースでできる PIC32MX スタータキットの入門用チュートリアルです 2.2 ハイライト 本章には下記項目を含んでいます ホストコンピュータの要件 スタータキットボードのインストール チュートリアルプロジェクトの開始 プロジェクトのビルド デバイスのプログラミング プログラムの実行 チュートリアルプログラムの操作 2.3 ホストコンピュータの要件 スタータキットボードと通信してプログラムするためには 下記ハードウェアとソフトウェアが必要です PC 互換システム PC か電源が供給されている USB ハブに1つの USB ポートが必要 CD-ROM ドライブ Windows XP (PIC32MX スタータキットは Microsoft Windows NT Windows 2000 Microfoft Vista のオペレーティングシステムではテストしていません ) 2009 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ 9

14 2.4 スタータキットボードのインストール USB デバイスとしてスタータキットボードを使うときのインストールは簡単で 大部分オペレーティングシステムが作業してくれます まず すべてのアプリケーションを終了することから始めます ツールとプロジェクトのインストール 1. PIC32MX スタータキットの CD を CD-ROM ドライブに挿入し CD メニューオプションからインストールをクリックします インストールアプリケーションが自動スタートしない場合には CD のファイルから setup.exe を開いてください 下記ウィンドウが表示されます 図 2-1: PIC32MX スタータキットボードのインストール 2. 再起動の要求があれば再起動します 注 : ダイアログには スタータキットソフトウェアの最新版を入手するためにマイクロチップ社のウェブサイトをチェックするオプションも用意されています 入門用チュートリアルの見方 チュートリアルの見方は下記ステップのようにします 1. コンピュータを再起動したら 入門用チュートリアルのメニューが表示されます 2. チュートリアル指示に従い スタータキットボードを接続し チュートリアルプログラムを実行します ここですでに 入門用チュートリアルに沿ってインストール手順の実行を済ませている場合には 14 ページの 2.5 項 チュートリアルプロジェクトの開始 に進んでください そうでない場合には次のページに進んで ボードの接続の仕方と デバイスドライバのインストール方法の手順に進みます DS61144B_JP - ページ Microchip Technology Inc.

15 PIC32MX スタータキットチュートリアル スタータキットボードの接続 同梱の USB ケーブルを使い ボードをコンピュータの空いている USB ポートに接続します ( バスパワーでない USB ハブも使えます ) ケーブルの反対側をスタータキットボードの USB コネクタに接続します ボードをチェックし 緑色の LED D3 が点灯しているか確認してください 点灯していない場合は ポート ハブ ボードの接続をチェックしてください USB デバイスドライバのインストール 注 : ここで説明する USB デバイスドライバのインストール手順は マイクロソフトの Windows XP オペレーティングシステムに限定した場合のドライバインストールを示しています USB デバイスドライバのインストールは下記手順のようにします 1. USB ケーブルを接続すると 図 2-2 のような 新しいハードウェアウィザードが見つかりました というダイアログボックスが開きます ソフトウェアを自動でインストールするか 特定の場所を指定してインストールするか聞かれますので 自動的にインストールする を選択し [ 次へ ] をクリックします 図 2-2: 新しいハードウェアウィザードが見つかりました 2009 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ 11

16 2. 次のダイアログボックスは 図 2-3 に示すように デバイスの探索中のウィザードです ( この実行には数秒かかります ) 完了したら [ 次へ ] をクリックします 図 2-3: ハードウェアウィザード 3. ウィザードがドライバを見つけると 図 2-4 のような Windows ロゴのテストのダイアログボックスが開きます ここで [ 続ける ] をクリックします 図 2-4: WINDOWS ロゴのテスト DS61144B_JP - ページ Microchip Technology Inc.

17 PIC32MX スタータキットチュートリアル 4. 次のウィンドウ ( 図 2-5) は スタータキット用のソフトウェアのインストールが完了したことを示します ここで [ 完了 ] をクリックします 図 2-5: デバイスドライバのインストール完了 2009 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ 13

18 2.5 チュートリアルプロジェクトの開始 コンピュータのデスクトップに作成された MPLAB IDE のアイコンをクリックしてください 図 2-6 のようにスタータキットのチュートリアルプロジェクトをロードして MPLAB IDE が開きます MPLAB IDE がスタータキットチュートリアルプロジェクトをロードしていない場合には メニューバーから [File] > [Open Workspace] としてチュートリアルプロジェクトのファイル c:\program Files\Microchip\ pic32_solutions\pic32mx_starter_kit\sample_code\starterkittutor ial\starterkittutorial.mcw を開いてください ( あるいは MPLAB IDE をインストールしたときに使用したファイルパスにブラウズしてください ) MPLAB IDE インターフェース画面の左側の窓には プロジェクトのファイル.c.h.lib のファイルが表示されていて アプリケーションのビルドに使われます プロジェクトのファイルはタイプごとにフォルダにまとめられます スタータキットがみつかりました と MPLAB IDE インターフェース画面の Output 窓に表示されるはずです このメッセージが表示されない場合には メニューバーから [Debugger] > [Select Tool] > [PIC32MX Starter Kit] を選択してください この手順でもプロジェクトが見つからない場合は ドライバインストールの確認と ハードウェアと PC との接続の確認をしてください 図 2-6: MPLAB IDE のワークスペース DS61144B_JP - ページ Microchip Technology Inc.

19 PIC32MX スタータキットチュートリアル 2.6 プロジェクトのビルド MPLAB IDE のメイン画面のメニューバーから [Project] > [Make] をクリックします これで図 2-7 に示すようなビルドの出力ウィンドウが表示されます ビルドの過程を確認してください BUILD SUCCEEDED というメッセージが表示されればデバイスをプログラムする準備ができています 図 2-7: ビルド出力ウィンドウ 2009 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ 15

20 2.7 デバイスのプログラミング デバイスをプログラムする 図 2-8 に示すプログラムデバイスツールバーの Program All Memories アイコンをクリックします 図 2-8: プログラムデバイスツールバー プログラミング警告ウィンドウ ( 図 2-9) が開いてメモリの上書き注意が表示されます ここで [ はい ] をクリックしてください 図 2-9: プログラミング警告ウィンドウ 出力ウィンドウ ( 図 2-10) には 出力過程が追跡されます 完了 となればデバイスのプログラミングが完了したことを表します 図 2-10: 出力ウィンドウ DS61144B_JP - ページ Microchip Technology Inc.

21 PIC32MX スタータキットチュートリアル 2.8 プログラムの実行 MPALB IDE のメニューバーから [Debugger] > [Run] とするか デバッグツールバー ( 図 2-11) の実行アイコン ( 青緑色の三角 ) をクリックすれば新しいプログラムが実行されます 図 2-11: デバッグウィンドウ 2.9 チュートリアルプログラムの操作 スタータキットチュートリアルのデモは簡単なアプリケーションです ユーザの入力に応じてプログラムが応答します プログラムは MPLAB IDE 内のスタータキット出力ウィンドウにメニューの選択肢を出力します プログラムの流れは図 2-12 のようになります 2009 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ 17

22 図 2-12: PIC32MX チュートリアルプログラムのフローチャート 電源オン LED 初期化 repeat == x か Yes プログラム終了を表示 リターン No ビルド日時を表示 メニューの選択をユーザーに要求 最大 256 の文字列入力をユーザに要求 Yes メニュー選択 e か E か 出力ウィンドウにユーザー文字列を表示 No 赤の LED の表示反転 Yes メニュー選択 r か R か No オレンジ LED 表示反転 Yes メニュー選択 o か O か No 緑の LED の表示反転 Yes メニュー選択 g か G か No repeat = x とする Yes メニュー選択 x か X か No ユーザー選択が間違いと表示し 全 LED の表示を一度反転する DS61144B_JP - ページ Microchip Technology Inc.

23 PIC32MX スタータキットチュートリアル チュートリアルプログラムには 印刷出力機能を持つデバッグ印刷用ライブラリが含まれています また LED を点滅させる周辺モジュール用ライブラリヘッダファイルも含まれています 印刷用ヘッダファイルは db_utils.h です 印刷ヘッダファイルにあるマクロ定義により デバッグ用印刷マクロが拡張することができます チュートリアルの印刷機能は インターフェース画面内の出力ウィンドウに含まれる MPLAB PIC32MX タブに出力されます これを実現するため C32 コンパイラオプションに PIC32_STARTER_KIT というマクロ定義が追加されています プログラムを実行すると 出力ウィンドウ ( 図 2-13) で進行状況が追跡されます 図 2-13: 出力ウィンドウ メニューを印刷したのち アプリケーションが図 2-14 のようなユーザー入力用プロンプトを表示します 図 2-14 を参照してください 図 2-14: ウィンドウ内の目標 戻り値の入力枠に情報をタイプ入力し [Send] をクリックします プログラムは入力メニュー項目に応じて応答します スタータキットボードの LED を見ていれば LED が一度表示反転するはずです 2009 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ 19

24 ノート : DS61144B_JP - ページ Microchip Technology Inc.

25 第 3 章新規プロジェクトの作成 3.1 はじめに 本章では 新規プロジェクトを作成する方法について説明しています 3.2 ハイライト 3.3 新規プロジェクトの作成 本章で説明する項目は下記です 新規プロジェクトの作成 プロジェクトのビルド デバイスのプログラミング プログラムの実行本章の手続きを終われば 下記のような作業ができるようになります プロジェクトウィザードを使ったプロジェクトの作成 コードをアセンブルしリンクする またコンフィギュレーションビットをセットする MPLAB IDE を PIC32MX スタータキットが使えるように設定する チッププログラムし プログラムを実行させる 最初のステップは MPLAB IDE でのプロジェクトとワークスペースの生成です 通常ワークスペースごとにひとつのプロジェクトが存在します プロジェクトには アプリケーションのビルドに必要なファイル ( 例えば ソースコード ヘッダファイル ライブラリ等 ) と それぞれに対応するビルドオプションを含んでいます ワークスペースは ひとつ以上のプロジェクト 選択したデバイスの情報 デバッグ / プログラマツール MPLAB IDE のコンフィギュレーション設定を含んでいます MPLAB IDE には プロジェクトウィザードが含まれていて 新規プロジェクト作成を手助けします 重要なのは 作業を始める前に プロジェクトのファイル用に適当な場所に MyProject という名前のフォルダを作成しておくことです ( 以下では C:\MyProject と仮定しています ) 新規プロジェクトを生成するには下記手順の作業をします タスク 1: デバイスの選択 (22 ページ ) タスク 2: 言語ツールの選択 (23 ページ ) タスク 3: プロジェクトに名前を付ける (24 ページ ) タスク 4: プロジェクトへのファイルの追加 (25 ページ ) タスク 5: コンフィギュレーション設定の確認 (27 ページ ) タスク 6: プロジェクトのビルド (28 ページ ) タスク 7: デバイスをプログラムする (29 ページ ) タスク 8: プログラムの実行 (30 ページ ) 2009 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ 21

26 3.3.1 タスク 1: デバイスの選択 1.1. MPLAB IDE を起動 1.2. メニューバーから [File] > [Close Workspace] とクリックして開いているワー クスペースを閉じる 1.3. [Project] > [Project Wizard] とクリックしてウィザードを起動 1.4. Welocom ウィンドウでは [ 次へ ] をクリック プロジェクトウィザードステップ1: 図 3-1 のウィンドウが表示される 図 3-1: デバイスの選択 1.5. [Device] のドロップダウンリストから PIC32MX360F512L を選択する 1.6. [ 次へ ] をクリックするプロジェクトウィザードステップ 2: 図 3-2 のダイアログボックスが表示される DS61144B_JP - ページ Microchip Technology Inc.

27 新規プロジェクトの作成 図 3-2: 言語ツールの選択 タスク 2: 言語ツールの選択 2.1. [Active Toolsuite] のドロップダウンリストから Microchip PIC32 C Compiler Toolsuite をクリックする このツールには 使用するアセンブラとリンカを含んでいる PIC32 コンパイラのオプションが有効でなければ [Show all installed toolsuites] ボックスにチェックを入れる 2.2. [Toolsuite Contents] ボックスの中の MPLAB C32 C Compiler (pic32-gcc.exe) を選択する 2.3. [Location] ボックスの [Browse...] をクリックし c:\program Files\Microchip\ MPLAB C32\bin\pic32-as.exe とする 2.4. [Toolsuite Contents] ボックス内の MPLAB C32 LINK Object Linker (pi30-ld.exe) を選択し [Browse...] ボタンをクリックして c:\program Files\Microchip\ MPLAB C32\bin\pic32-ld.exe とする 2.5. [ 次へ ] で続けるプロジェクトウィザードステップ 3: 図 3-3 に示すダイアログが開く 2009 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ 23

28 図 3-3: プロジェクトに名前を付ける タスク 3: プロジェクトに名前を付ける 3.1. [Create New Project File] 欄で [Browse...] をクリックし C:\MyProject\BlinkLED として プロジェクトを操作前に作成しておいた MyProject フォルダに置くようにする 3.2. [ 次へ ] をクリックして続けるプロジェクトウィザードステップ 4: 図 3-4 に示すダイアログが開く DS61144B_JP - ページ Microchip Technology Inc.

29 新規プロジェクトの作成 図 3-4: プロジェクトへのファイルの追加 タスク 4: プロジェクトへのファイルの追加.c のファイルが未作成の場合には このウィンドウは省略することができます 4.1. [ 次へ ] をクリックして続ける 4.2. Summary の画面で [ 完了 ] をクリックするプロジェクトとワークスペースが MPLAB IDE 内に生成される BlinkLED.mcw がワークスペースのファイルで BlinkLED.mcp がプロジェクトのファイル 4.3. メニューバーから [File] > [New] とクリックして新ファイルを開く新たな空のファイルが開く 4.4. [File] > [Save As...] をクリックして このファイルを blinkled.c として同じフォルダ ( この場合は C:\MyProject フォルダ ) に保存する 4.5. ここで 例 3-1 で示すソースコードを blinkled.c ファイルにコピーする 2009 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ 25

30 例 3-1: プロジェクトのソースコード #include <plib.h> /* PIC32 peripheral library */ int main(void) { int i; /* setup LED */ mportdclearbits(bit_0);/* Turn off LED0 on startup */ mportdsetpinsdigitalout(bit_0);/* Make RD0 (LED0) as output */ mportdclearbits(bit_1);/* Turn off LED1 on startup */ mportdsetpinsdigitalout(bit_1);/* Make RD0 (LED1) as output */ mportdclearbits(bit_2);/* Turn off LED2 on startup */ mportdsetpinsdigitalout(bit_2);/* Make RD0 (LED2) as output */ while(1) // go for ever { for(i=0; i<200000; i++);// put a delay mportdtogglebits(bit_0);/* turn ON LED0 */ for(i=0; i<200000; i++);// put a delay mportdtogglebits(bit_1);/* turn ON LED1 */ for(i=0; i<200000; i++);// put a delay mportdtogglebits(bit_2);/* turn ON LED2 */ }; return 0; } DS61144B_JP - ページ Microchip Technology Inc.

31 新規プロジェクトの作成 4.6. プロジェクトウィンドウ内で図 3-5 に示すようにソースコードディレクトリに blinkled.c ファイルを追加する図 3-5: ソースファイルの追加 4.7. メニューバーから [Debugger] > [Select Tool] > [PIC32MX Starter Kit] とクリックして ターゲットボードを選択する 注 : スタータキットデモボードが PC に接続されていることを確認します タスク 5: コンフィギュレーション設定の確認 5.1. コンフィギュレーション設定が正しいことを確認するため [Configure] > [Configuration Bits] とクリックするスタータキットの通常のコンフィギュレーション設定を図 3-6 に示します 注 : コンフィギュレーション設定はソースファイルにも組み込めます 詳細は MPLAB C32 C コンパイラユーザーガイドを参照してください 2009 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ 27

32 図 3-6: コンフィギュレーションビットの設定 Configuration Bits set in code のチェックボックスにチェックが入っていないことに注意 タスク 6: プロジェクトのビルド 6.1. MPLAB IDE のメインウィンドウのメニューバーから [Project] > [Make] とクリックするビルド出力ウィンドウ ( 図 3-7) が表示される 6.2. ビルドの過程を監視する BUILD SUCCEEDED とメッセージ表示されれば デバイスをプログラムする準備ができている 図 3-7: ビルド出力ウィンドウ DS61144B_JP - ページ Microchip Technology Inc.

33 新規プロジェクトの作成 タスク 7: デバイスをプログラムする 7.1. 図 3-8 に示すプログラムデバイスツールバーの [Program All Memories] アイコンをクリックする 図 3-8: プログラムデバイスウィンドウ プログラミング警告ウィンドウ ( 図 3-9) が開いてメモリ上書きの警告が表示される 7.2. [ はい ] をクリックする 図 3-9: プログラミング警告ウィンドウ 出力ウィンドウ ( 図 3-10) には過程の追跡が出力される Done と表示されればデバイスのプログラミングが完了 図 3-10: 出力ウィンドウ 2009 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ 29

34 3.3.8 タスク 8: プログラムの実行 8.1. MPLAB IDE のメニューバーから [Debugger] > [Run] とクリックするか 図 3-11 に示すデバッグツールバーの Run アイコンをクリックすれば新しいプログラムが実行される 図 3-11: プログラムの実行 スタータキットの LED が点滅すればプログラム実行が成功していることを示す DS61144B_JP - ページ Microchip Technology Inc.

35 第 4 章 PIC32MX スタータキットのハードウェア 4.1 はじめに 本章では PIC32MX スタータキットのハードウェアの特徴について説明しています 4.2 ハードウェアの特徴 PIC32MX スタータキットの主な特徴を下記に示します これらは 1.4 項 PIC32MX の機能と特徴 で示した内容順に示されています ボード上の位置については 6 ページの図 1-1 を参照してください サポートされるプロセッサ PIC32MX スタータキットは固定実装 ( つまり半田付け ) した PIC32MX360F512L プロセッサで設計されています 電源供給 PIC32MX スタータキットの電源供給には 2 通りあります J1 に接続した USB バスパワー +5V を供給できる安定化 DC 電源を持った外付けのアプリケーションボードを ボードの裏面にある J2 アプリケーションボードコネクタに接続することが可能 注 : 基本の PIC32MX スタータキットにはアプリケーションボードは含まれず USB バスパワーで使うこととしています 1 個の緑色 LED (D3) が PIC32 マイクロコントローラに電源供給されていることを示します USB 接続 PIC32MX スタータキットには PIC18LF4550 USB マイクロコントローラが含まれており USB 接続とプロトコルの変換サポートを提供しています PIC18LF4550 は PIC32MX デバイスに固定的に接続されており 2 つの接続方法を提供します PIC18LF4550 の I/O ピンを PIC32MX の ICSP ピンと接続する PIC18LF4550 の I/O ピンを PIC32MX の JTAG ピンと接続する現状の PIC32MX スタータキットはプログラミングとデバッグに PIC32MX デバイスの JTAG ピンを使っています 初期リリース時点で PIC18LF4550 には USB ブートローダファームウェアがロードされており USB 接続経由で接続用ファームウェアを簡単に更新できるようになっています 2009 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ 31

36 4.2.4 スイッチ プッシュボタンスイッチは下記機能を持っています SW1: アクティブ Low のスイッチで RD6 に接続 SW2: アクティブ Low のスイッチで RD7 に接続 SW3: アクティブ Low のスイッチで RD13 に接続スイッチはデバウンス回路を持っていませんので 内蔵プルアップ抵抗を使用する必要があります これでデバウンスのテクニックも学べます アイドル中はスイッチが High (+3.3V) になり 押されるとグランドレベルになります LED RD0 から RD2 までの LED はプロセッサの PORTD に接続されています PORTD を High にセットすると LED が点灯します 発振器オプション 実装されているマイクロコントローラは発振回路を持っています 主発振器は 8 MHz のクリスタル (Y2) で コントローラの第一発振器となります PIC32 の設計には外部クリスタルを使う必要はありません 望むならば内蔵発振器を設計に使うことができます PIC18LF4550 は USB サブシステムの心臓部ですが 独立のクロックとなっていて 専用の 8 MHz のクリスタル (Y1) を持っています ピンのモジュール式拡張コネクタ PIC32MX スタータキットデモボードは 120 ピンのモジュール式拡張インターフェースを装備していますので 現状の基本機能をボードに提供するとともに 将来の新技術に対し容易に拡張できます DS61144B_JP - ページ Microchip Technology Inc.

37 付録 A PIC32MX スタータキット回路図 A.1 はじめに A.2 開発ボードのブロック図 本章では PIC32MX スタータキットの詳細な技術的情報を提供しています 図 A-1: PIC32MX スタータキットのハイレベルのブロック図 VUSB or +5V_EXT 電源 +3.3V USB PIC18LF4550 ICSP JTAG PIC32MX360F512L スイッチ LEDs アプリケーションボード用コネクタ A.3 スタータキットボード回路図 図 A-2 PIC32MX CPU 図 A-3 PIC18LF4550 デバッグ CPU 図 A-4 アプリケーションボード用コネクタ図 A-5 スイッチと LED 図 A-6 電源 2009 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ 33

38 図 A-2: PIC32MX 回路図 シート 1/5 (PIC32MX CPU) DS61144B_JP - ページ Microchip Technology Inc.

39 PIC32MX スタータキット回路図 図 A-3: PIC32MX 回路図 シート 2/5 (PIC18LF4550 デバッグ CPU) 2009 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ 35

40 図 A-4: PIC32MX 回路図 シート 3/5 ( アプリケーションボード用コネクタ ) DS61144B_JP - ページ Microchip Technology Inc.

41 PIC32MX スタータキット回路図 図 A-5: PIC32MX 回路図 シート 4/5 ( スイッチと LED) 2009 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ 37

42 図 A-6: PIC32MX 回路図 シート 5/5 ( 電源 ) DS61144B_JP - ページ Microchip Technology Inc.

43 索引 G GNU 言語ツール...3 L LED 電源...11 M MPLAB...7 MPLAB IDE シミュレータ エディタユーザーガイド...3 P PIC32MX 構成 32 ビットマイクロコントローラ...6 PIC18LF4550 USB マイクロコントローラ 6 USB 接続...6 オンボードクリスタル...6 拡張ボード用コネクタ...6 スイッチ...6 デバッグ表示用 LED...6 電源...6 電源表示用 LED...6 ユーザ定義の LED...6 PIC32MX のオリジナルプログラムの復元...7 PIC32MX をすぐ使う...7 プログラム済みゲーム...7 R Readme...3 U USB 接続...31 USB デバイスドライバのインストール...11 W WWW アドレス...3 い印刷機能...19 インターネットアドレス...3 か回路図 PIC18LF4550 デバッグ CPU...35 PIC32MX CPU...34 アプリケーションボード用コネクタ...36 スイッチと LED...37 電源...38 カスタマサポート...4 け言語ツール...23 こ顧客への変更通知サービス...4 さ最新の回路図...38 すスタータキットボードインストール...10 接続...11 デバイスドライバのインストール...11 ブロック図...33 スタータキットボードのインストール...10 スタータキットボードの接続...11 ちチュートリアルプログラムの操作...17 チュートリアルプロジェクト起動...14 デバイスのプログラミング...16 プログラム操作...17 プロジェクトのビルド...15 チュートリアルプロジェクトの開始...14 チュートリアルプロジェクトのビルド...15 てデバッグ用印刷ライブラリ...19 はハードウェアの特徴 LED...32 PICtail Plus カードエッジコネクタ...32 USB 接続...31 サポートプロセッサ...31 スイッチ...32 電源...31 発振器オプション...32 ふフリーソフトウェア財団...3 プログラム済み例題コード...7 プロジェクトウィザード...21 プロジェクトの作成コンフィギュレーション設定...27 プロジェクトのビルド...28 文書表記規則 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ 39

44 ほホストコンピュータの要件... 9 まマイクロチップ社のインターネットウェブサイト... 3 ゆ有効なツール DS61144B_JP - ページ Microchip Technology Inc.

45 ノート : 2009 Microchip Technology Inc. DS61144B_JP - ページ 41

46 世界各国での販売およびサービス 北米 アジア / 太平洋 アジア / 太平洋 ヨーロッパ 本社 2355 West Chandler Blvd. Chandler, AZ Tel: Fax: テクニカルサポート : ウェブアドレス : アトランタ Duluth, GA Tel: Fax: ボストン Westborough, MA Tel: Fax: シカゴ Itasca, IL Tel: Fax: クリーブランド Independence, OH Tel: Fax: ダラス Addison, TX Tel: Fax: デトロイト Farmington Hills, MI Tel: Fax: ココモ Kokomo, IN Tel: Fax: ロサンゼルス Mission Viejo, CA Tel: Fax: サンタクララ Santa Clara, CA Tel: Fax: トロント Mississauga, Ontario, Canada Tel: Fax: アジア太平洋支社 Suites , 37th Floor Tower 6, The Gateway Harbour City, Kowloon Hong Kong Tel: Fax: オーストラリア - シドニー Tel: Fax: 中国 - 北京 Tel: Fax: 中国 - 成都 Tel: Fax: 中国 - 香港 SAR Tel: Fax: 中国 - 南京 Tel: Fax: 中国 - 青島 Tel: Fax: 中国 - 上海 Tel: Fax: 中国 - 瀋陽 Tel: Fax: 中国 - 深川 Tel: Fax: 中国 - 武漢 Tel: Fax: 中国 - 厦門 Tel: Fax: 中国 - 西安 Tel: Fax: 中国 - 珠海 Tel: Fax: インド - バンガロール Tel: Fax: インド - ニューデリー Tel: Fax: インド - プネ Tel: Fax: 日本 - 横浜 Tel: Fax: 韓国 - 大邱 Tel: Fax: 韓国 - ソウル Tel: Fax: または マレーシア - クアラルンプール Tel: Fax: マレーシア - ペナン Tel: Fax: フィリピン - マニラ Tel: Fax: シンガポール Tel: Fax: 台湾 - 新竹 Tel: Fax: 台湾 - 高雄 Tel: Fax: 台湾 - 台北 Tel: Fax: タイ - バンコク Tel: Fax: オーストリア - ヴェルス Tel: Fax: デンマーク - コペンハーゲン Tel: Fax: フランス - パリ Tel: Fax: ドイツ - ミュンヘン Tel: Fax: イタリア - ミラノ Tel: Fax: オランダ - ドリューネン Tel: Fax: スペイン - マドリッド Tel: Fax: 英国 - ウォーキンガム Tel: Fax: /04/09 DS61144B_JP - ページ Microchip Technology Inc.