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1 OECD 生徒の学習到達度調査 Programme for International Student Assessment 2015 年調査国際結果の要約 平成 年 12 月 文部科学省 国立教育政策研究所

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3 目次 PISA 調査の概要 年調査の結果の概要 科学的リテラシーの結果 ( 本文第 2 章 ) 読解力及び数学的リテラシーの結果 学習の背景要因 ( 本文第 5 章 ) PISA 調査における日本の結果の推移について 科学的リテラシー 読解力 数学的リテラシー... 21

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5 OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA) 2015 年調査国際結果の要約 PISA 調査の概要 参加国が共同で国際的に開発し, 実施している 15 歳児を対象とする学習到達度調査 科学的リテラシー, 読解力, 数学的リテラシーの 3 分野について調査 2015 年に 72 か国 地域 (OECD 加盟 35 か国, 非加盟 37 か国 地域 ), 約 54 万人の生徒を対象に調査を実施 2000 年調査参加国 :32 か国 (OECD 加盟 28 か国, 非加盟 4 か国 ) 2003 年調査参加国 :41 か国 地域 (OECD 加盟 30 か国, 非加盟 11 か国 地域 ) 2006 年調査参加国 :57 か国 地域 (OECD 加盟 30 か国, 非加盟 27 か国 地域 ) 2009 年調査参加国 :65 か国 地域 (OECD 加盟 34 か国, 非加盟 31 か国 地域 ) 2012 年調査参加国 :65 か国 地域 (OECD 加盟 34 か国, 非加盟 31 か国 地域 ) 調査の国際的な実施体制としては,OECD が中心となって, 調査参加国の代表が構成する委員会や複数の国際請負機関により運営 日本では, 国立教育政策研究所を中心に, 文部科学省と連携 協力して PISA 調査を実施 調査サイクル 2000 年に第 1 回目の調査を実施 以後 3 年ごとのサイクルで調査を継続し,2015 年調査は第 6 サイクルにあたる 各調査サイクルでは中心分野を重点的に調べ, 他の二つの分野については概括的な状況を調べる 中心分野 第 1 サイクル 2000 年調査 : 読解力 第 2 サイクル 2003 年調査 : 数学的リテラシー 第 3 サイクル 2006 年調査 : 科学的リテラシー 第 4 サイクル 2009 年調査 : 読解力 第 5 サイクル 2012 年調査 : 数学的リテラシー 第 6 サイクル 2015 年調査 : 科学的リテラシー 第 7 サイクル 2018 年調査 : 読解力 5

6 2015 年調査国際結果の要約 OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA) 内 容 2015 年調査ではコンピュータ使用型調査へと全面的 に移行し, 科学的リテラシーを中心分 野として, 読解力, 数学的リテラシーの 3 分野を調査 また, 革新分野として, 協同問題解決能力調査も実施 2015 年調査では, 中心分野である科学的リテラシーについて, 日本では, 既存の問題 85 問に新規の問題 99 問を加えた 184 問が用いられ, 読解力については既存の問題 88 問, 数学的リテラシーについては既存の問題 69 問が用いられた PISA 調査は, 義務教育修了段階の 15 歳児が持っている知識や技能を, 実生活の様々な場面でどれだけ活用できるかを見るものであり, 特定の学校カリキュラムをどれだけ習得しているかを見るものではない 思考プロセスの習得, 概念の理解, 及び各分野の様々な状況の中でそれらを生かす力を重視 2015 年調査において, すべての調査参加国がコンピュータ使用型調査に移行したわけではないこと, コンピュータ使用型調査のために新規に開発された問題は科学的リテラシーのみであることに留意する必要がある 調査対象 15 歳児に関する国際定義に従って, 日本では, 調査対象母集団を 高等学校本科の全日制学科, 定時制学科, 中等教育学校後期課程, 高等専門学校 の 1 年生, 約 115 万人と定義し, 層化二段抽出法によって, 調査を実施する学校 ( 学科 ) を決定し, 各学校 ( 学科 ) から無作為に調査対象生徒を選出した 調査には, 全国の 198 校 ( 学科 ), 約 6,600 人の生徒が参加 調査方法 2015 年調査では,2 時間のコンピュータ使用型調査と約 45 分間の生徒質問調査及び ICT 活用調査を実施 PISA 調査は, 選択肢形式及び自由記述形式等の問題から構成されている 設問は, 実生活で遭遇するような状況を説明する文章等に基づいて解答するものとなっている 2015 年調査では, 問題の組み合わせによって 66 種類の問題フォーム ( テスト問題群 ) が準備された 各生徒はそのうちの 1 種類の問題フォームに,2 時間かけて解答 科学的リテラシー, 読解力, 数学的リテラシーの調査結果を生徒や学校が持つ様々な特性すなわち要因との関連によって分析するため, 以下の三つの質問調査を実施 生徒を対象とした, 生徒自身及び学習環境等に関する情報を収集する生徒質問調査 生徒を対象とした, 生徒のコンピュータに対する態度や経験についての情報を収集する ICT 活用調査 ( 国際オプション ) 学校長を対象とした, 学校 ( 学科 ) に関する情報を収集する学校質問調査 6

7 OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA) 2015 年調査国際結果の要約 結果の分析尺度 PISA 調査では, それぞれの調査分野で測定される知識や技能を習熟度 (proficiency) と呼び, 調査問題の難易度をもとに, それぞれの調査分野が最初に中心分野であった調査実施年 ( 読解力は 2000 年, 数学的リテラシーは 2003 年, 科学的リテラシーは 2006 年 ) の OECD 加盟国の生徒の平均得点が 500 点, 約 3 分の 2 の生徒が 400 点から 600 点の間に入るように ( 標準偏差が 100 点 ) 得点化されている なお,2015 年調査はコンピュータ使用型調査への全面移行, 尺度化 得点化の方法の変更等がなされているが,OECD や国際請負機関によりその影響が検証され,2015 年調査の各国における平均得点はこれまでの調査の各国における平均得点と比較可能とされている 調査分野ごとに, 習熟度を一定の範囲で区切ったものを習熟度 (proficiency level) と呼ぶ 習熟度は, 数学的リテラシーでは 7 段階 ( 6 以上, 5, 4, 3, 2, 1, 1 未満 ), 読解力では 2009 年調査より, 科学的リテラシーでは 2015 年調査より,8 段階 ( 6 以上, 5, 4, 3, 2, 1a, 1b, 1b 未満 ) となっている 各分野の定義科学的リテラシーは, これまでの調査における定義を洗練 拡張し, 個々人の次の能力に注目するものとして, 次のように定義されている 科学的リテラシーとは, 思慮深い市民として, 科学的な考えを持ち, 科学に関連する諸問題に関与する能力である 科学的リテラシーを身に付けた人は, 科学やテクノロジーに関する筋の通った議論に自ら進んで携わり, それには以下の能力 ( コンピテンシー ) を必要とする 現象を科学的に説明する : 自然やテクノロジーの領域にわたり, 現象についての説明を認識し, 提案し, 評価する 科学的探究を評価して計画する : 科学的な調査を説明し, 評価し, 科学的に問いに取り組む方法を提案する データと証拠を科学的に解釈する : 様々な表現の中で, データ, 主張, 論 ( アーギュメント ) を分析し, 評価し, 適切な科学的結論を導き出す ( 注 : アーギュメントとは, 事実と理由付けを提示しながら, 自らの主張を相手に伝える過程を指す ) 読解力は,2009 年調査や 2012 年調査と同じく, 次のように定義されている 読解力とは, 自らの目標を達成し, 自らの知識と可能性を発達させ, 社会に参加するために, 書かれたテキストを理解し, 利用し, 熟考し, これに取り組むことである 数学的リテラシーは,2012 年調査と同じく, 次のように定義されている 数学的リテラシーとは, 様々な文脈の中で数学的に定式化し, 数学を活用し, 解釈する個人の能力のことである それには, 数学的に推論することや, 数学的な概念 手順 事実 ツールを使って事象を記述し, 説明し, 予測することを含む この能力は, 個人が現実世界において数学が果たす役割を認識したり, 建設的で積極的, 思慮深い市民に求められる, 十分な根拠に基づく判断や意思決定をしたりする助けとなるものである 7

8 2015 年調査国際結果の要約 OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA) 2015 年調査の結果の概要 1. 科学的リテラシーの結果 ( 本文第 2 章 ) (1) 習熟度別結果 ( 本文第 2.2 節 ) 表 1 ~ 4 は, 科学的リテラシー全体及び科学的能力 ( コンピテンシー ) の 3 領域 ( 現象を科学的に説明する 科学的探究を評価して計画する データと証拠を科学的に解釈する ) について, 得点によって生徒の習熟度を 6 以上から 1b 未満の 8 段階に分け, コンピュータ使用型調査で実施した国のうち 18 か国における, 各の生徒の割合を示したものである 科学的リテラシー全体 ( 表 1 参照 ) について, 5 以上の生徒の割合がもっとも多いのはシンガポールであり,24% である 次いで台湾, 日本の 15%, フィンランド, 北京 上海 江蘇 広東, エストニアの 14% であり, 日本は 3 番目である 6 以上で見ると, 生徒の割合が最も多いのはシンガポールの 6% で, 次いでニュージーランド, 台湾の 3%, フィンランド, 日本の 2% と続く ( 本文 参照 ) 2 以上の生徒の割合が最も多いのはマカオで,92% である 以下, エストニア, 香港, シンガポール, 日本, カナダ, フィンランド, 台湾と続く ( 本文 参照 ) 男女別に見ると, 5 以上の生徒の割合が最も多いのはシンガポールで男子 27%, 女子 22% である OECD 平均は男子 9%, 女子 7% であり, 日本は男子 18%, 女子 13% である 1a 以下の生徒の割合について見てみると,OECD 平均は男子 22%, 女子 21% であり, 男子でこの割合が最も少ないのは日本の 9% であり, 女子はエストニアの 8% である 日本の女子は 10% であった ( 本文 参照 ) 科学的能力 ( コンピテンシー ) の 3 領域について ( 表 2 ~ 4 参照 ), 5 以上の生徒の割合が最も多いのは 現象を科学的に説明する 科学的探究を評価して計画する データと証拠を科学的に解釈する のいずれにおいてもシンガポールで, それぞれ 24%,27%,24% である 日本はそれぞれ 17%,16%,17% で, 上から 3 番目,2 番目,2 番目となっている ( 本文 参照 ) 科学的能力 ( コンピテンシー ) の 3 領域について ( 表 2 ~ 4 参照 ), 1a 以下の生徒の割合が最も少ないのは, それぞれエストニア 9%, マカオ 10%, マカオ 8% である 日本はそれぞれ 10%,11%,10% であり, いずれも OECD 平均より少ない ( 本文 参照 ) (2) 科学的リテラシーの平均得点の国際比較 ( 本文第 2.3 節 ) 表 5 は各国の科学的リテラシーの平均得点を, 科学的リテラシー全体及び科学的能力 ( コンピテンシー ) の 3 領域別に示したものである 科学的リテラシー全体の平均得点は, シンガポール, 日本, エストニア, 台湾, フィンランド, マカオ, カナダの順に高く, 日本の得点は 538 点であり 2 番目に高い また, 順位の範囲で見ると, 日本は,OECD 加盟国の中では 1 位から 2 位の間, 参加国全体では 2 位から 3 位の間に位置している ( 本文 参照 ) 現象を科学的に説明する 領域の平均得点は, シンガポール, 日本, 台湾, フィンランド, エストニアの順に高く, 日本の得点は 539 点であり 2 番目に高い ( 本文 参照 ) 8

9 OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA) 2015 年調査国際結果の要約 科学的探究を評価して計画する 領域の平均得点は, シンガポール, 日本, エストニア, カナダ, フィンランドの順に高く, 日本の得点は 536 点であり 2 番目に高い ( 本文 参照 ) データと証拠を科学的に解釈する 領域の平均得点は, シンガポール, 日本, エストニア, 台湾, マカオの順に高く, 日本の得点は 541 点であり 2 番目に高い ( 本文 参照 ) (3) 科学的リテラシーの平均得点の経年変化 ( 本文第 2.3 節 ) 日本においては,2015 年調査の得点は 2006 年調査よりも 7 点高く,2009 年調査,2012 年調査との比較ではそれぞれ 1 点,8 点低い しかし, いずれも統計的な有意差はない ( 本文 参照 ) 科学的リテラシーが中心分野であった 2006 年調査と比べて 2015 年調査の得点の方が高いのは, 日本以外にエストニア, イタリア, アメリカであるが, いずれも統計的な有意差はない 2006 年調査と比べて 2015 年調査の得点が低く, その差が有意であるのはオーストラリア, フィンランド, オランダ, ニュージーランド, 香港である ( 本文 参照 ) (4) 科学的リテラシーの得点の国内分布及び男女差 ( 本文第 2.3 節 ) 上位 5% に位置する生徒の得点が最も高いのはシンガポールであり,712 点である 日本の得点は 683 点で, シンガポール, 台湾に次いで 3 番目に高い その後にはニュージーランド, フィンランド, 北京 上海 江蘇 広東がこれに続く OECD 平均は 645 点である ( 本文 参照 ) コンピュータ使用型調査参加国のうち, 男女差が最も大きいのはアラブ首長国連邦で女子が男子より 26 点高く, 逆にオーストリアは男子が女子より 19 点高い 日本は男子 545 点に対し女子が 532 点で, 男子が女子より 14 点高く, 統計的な有意差がある ( 本文 参照 ) 科学的能力 ( コンピテンシー ) における日本の男女差は, 現象を科学的に説明する 領域で 25 点, 科学的探究を評価して計画する 領域で 3 点, データと証拠を科学的に解釈する 領域で 9 点男子の方が女子より高く, 現象を科学的に説明する 領域が最も男女差が大きい ( 本文 参照 ) (5) 科学的リテラシーの問題の正答率 無答率 ( 本文第 2.4 節 ) 科学的リテラシーの問題の分析対象である 181 題の日本の平均正答率は,58% である 科学的能力 ( コンピテンシー ) 別に日本の平均正答率を見ると, 現象を科学的に説明する については 57%, 科学的探究を評価して計画する については 54%, データと証拠を科学的に解釈する については 63% である また, 出題形式別の日本の平均正答率は, 選択肢 については 67%, 複合的選択肢 については 59%, 求答 については 63%, 論述 については 49% である ( 本文 参照 ) 男女別の日本の平均正答率は, 男子は 60%, 女子は 57% であり, 男子の方が女子よりも 3 ポイント高い ( 本文 参照 ) 科学的リテラシーの問題の日本の平均無答率は 3% である 日本の平均無答率を科学的能力 ( コンピテンシー ) 別に見ると, 現象を科学的に説明する については 3%, 科学的探究を評価して計画する については 3%, データと証拠を科学的に解釈する については 2% である また, 出題形式別に見ると, 選択肢 複合的選択肢 求答 については 1%, 論述 については 8% である ( 本文 参照 ) 9

10 2015 年調査国際結果の要約 OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA) 表 1 科学的リテラシー全体における習熟度別の生徒の割合 ( 数値はパーセント ) 国 名 1b 未満 1b 1a 以上 日本 オーストラリア カナダ エストニア フィンランド フランス ドイツ アイルランド イタリア 韓国 オランダ ニュージーランド イギリス アメリカ OECD 平均 北京 上海 江蘇 広東 香港 台湾 シンガポール 表 2 現象を科学的に説明する 領域における習熟度別の生徒の割合 ( 数値はパーセント ) 国 名 1a 未満 1a 以上 日本 オーストラリア カナダ エストニア フィンランド フランス ドイツ アイルランド イタリア 韓国 オランダ ニュージーランド イギリス アメリカ OECD 平均 北京 上海 江蘇 広東 香港 台湾 シンガポール

11 OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA) 2015 年調査国際結果の要約 表 3 科学的探求を評価して計画する 領域における習熟度別の生徒の割合 ( 数値はパーセント ) 国 名 1a 未満 1a 以上 日本 オーストラリア カナダ エストニア フィンランド フランス ドイツ アイルランド イタリア 韓国 オランダ ニュージーランド イギリス アメリカ OECD 平均 北京 上海 江蘇 広東 香港 台湾 シンガポール 表 4 データと証拠を科学的に解釈する 領域における習熟度別の生徒の割合 ( 数値はパーセント ) 国 名 1a 未満 1a 以上 日本 オーストラリア カナダ エストニア フィンランド フランス ドイツ アイルランド イタリア 韓国 オランダ ニュージーランド イギリス アメリカ OECD 平均 北京 上海 江蘇 広東 香港 台湾 シンガポール

12 2015 年調査国際結果の要約 OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA) 科学的リテラシー全体 得点 表 5 科学的リテラシーの平均得点の国際比較 現象を科学的に説明する 得点 科学的探究を評価して計画する 得点 データと証拠を科学的に解釈する 1 シンガポール 556 シンガポール 553 シンガポール 560 シンガポール 日本 538 日本 539 日本 536 日本 エストニア 534 台湾 536 エストニア 535 エストニア 台湾 532 フィンランド 534 カナダ 530 台湾 フィンランド 531 エストニア 533 フィンランド 529 マカオ マカオ 529 カナダ 530 マカオ 525 フィンランド カナダ 528 マカオ 528 台湾 525 カナダ 香港 523 香港 524 香港 524 韓国 北京 上海 江蘇 広東 518 北京 上海 江蘇 広東 520 北京 上海 江蘇 広東 517 香港 韓国 516 スロベニア 515 ニュージーランド 517 北京 上海 江蘇 広東 ニュージーランド 513 ニュージーランド 511 韓国 515 ニュージーランド スロベニア 513 ドイツ 511 オーストラリア 512 スロベニア オーストラリア 510 オーストラリア 510 スロベニア 511 イギリス イギリス 509 韓国 510 オランダ 511 ドイツ ドイツ 509 イギリス 509 イギリス 508 オーストラリア オランダ 509 オランダ 509 ベルギー 507 オランダ スイス 506 アイルランド 505 スイス 507 スイス アイルランド 503 スイス 505 ドイツ 506 ベルギー ベルギー 502 ノルウェー 502 デンマーク 504 ポルトガル デンマーク 502 デンマーク 502 アメリカ 503 ポーランド ポーランド 501 ポーランド 501 ポルトガル 502 フランス ポルトガル 501 オーストリア 499 ポーランド 502 アイルランド ノルウェー 498 ベルギー 499 アイルランド 500 デンマーク アメリカ 496 スウェーデン 498 フランス 498 ノルウェー オーストリア 495 ポルトガル 498 ノルウェー 493 アメリカ フランス 495 チェコ 496 スウェーデン 491 ラトビア スウェーデン 493 スペイン 494 ラトビア 489 チェコ チェコ 493 アメリカ 492 スペイン 489 スペイン スペイン 493 フランス 488 オーストリア 488 オーストリア ラトビア 490 ラトビア 488 チェコ 486 スウェーデン ロシア 487 ロシア 486 ロシア 484 ロシア ルクセンブルク 483 ルクセンブルク 482 ルクセンブルク 479 ルクセンブルク イタリア 481 イタリア 481 リトアニア 478 イタリア ハンガリー 477 ハンガリー 478 イタリア 477 アイスランド リトアニア 475 リトアニア 478 アイスランド 476 ハンガリー クロアチア 475 クロアチア 476 ハンガリー 474 クロアチア アイスランド 473 アイスランド 468 クロアチア 473 リトアニア イスラエル 467 スロバキア 464 イスラエル 471 イスラエル スロバキア 461 イスラエル 463 スロバキア 457 スロバキア ギリシャ 455 ギリシャ 454 ギリシャ 453 ギリシャ チリ 447 ブルガリア 449 チリ 443 チリ ブルガリア 446 チリ 446 ブルガリア 440 ブルガリア アラブ首長国連邦 437 アラブ首長国連邦 437 ウルグアイ 433 アラブ首長国連邦 ウルグアイ 435 ウルグアイ 434 アラブ首長国連邦 431 ウルグアイ キプロス 433 キプロス 432 キプロス 430 キプロス トルコ 425 トルコ 426 トルコ 428 トルコ タイ 421 コスタリカ 420 タイ 423 タイ コスタリカ 420 タイ 419 コスタリカ 422 カタール カタール 418 カタール 417 コロンビア 420 コロンビア コロンビア 416 メキシコ 414 メキシコ 415 コスタリカ メキシコ 416 コロンビア 412 カタール 414 メキシコ モンテネグロ 411 モンテネグロ 411 モンテネグロ 408 モンテネグロ ブラジル 401 ブラジル 403 ペルー 399 ペルー ペルー 397 ペルー 392 ブラジル 398 ブラジル チュニジア 386 チュニジア 385 チュニジア 379 チュニジア ドミニカ共和国 332 ドミニカ共和国 332 ドミニカ共和国 324 ドミニカ共和国 330 OECD 平均 493 OECD 平均 493 OECD 平均 493 OECD 平均 493 ( 注 )1. 灰色の網掛けは非 OECD 加盟国 地域を示す 2. 本表では 2015 年調査においてコンピュータ使用型調査を実施した国のみ取り上げている 得点 12

13 OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA) 2015 年調査国際結果の要約 (6) 生徒の科学に対する態度 ( 本文第 2.6 節 ) 2015 年調査では, 生徒質問調査の中で生徒の科学に対する態度に関する,1 探究に対する科学的アプローチへの価値付け,2 科学の楽しさ,3 広範な科学的トピックへの興味 関心,4 理科学習に対する道具的な動機付け,5 理科学習者としての自己効力感,6 科学に関連する活動,7 30 歳時に科学関連の職業へ就く期待 の七つの観点について尋ねた このうち,2,4,5,6,7については,2006 年調査との経年比較が可能である 図 1 は,2,4,5,6の四つの指標をレーダーチャートで示したものである 日本の生徒は OECD 平均と比較すると, 指標を構成する項目に対する肯定的な回答の割合が小さく,2006 年と比較すると2 科学の楽しさ については肯定的な回答が有意に減少したが,4 理科学習に対する道具的な動機付け,5 理科学習者としての自己効力感,6 科学に関連する活動 の三つの指標においては, 肯定的な回答が有意に増加した ( 本文 2.6.2, ~ 参照 ) 7 30 歳時に科学関連の職業に就くことを期待している生徒の割合は,OECD 平均で 25%, それに対して日本は 18% である 2006 年調査と比較すると日本においては, 男子で 6 ポイント, 女子で 4 ポイント, 全体で 5 ポイント, 統計的に有意に増加している ( 本文 参照 ) 2015 年調査の新規指標である,1 探究に対する科学的アプローチへの価値付け 指標の平均値を見ると, 日本の値は であり, オランダ, ドイツ, イタリア, 北京 上海 江蘇 広東, フィンランドに次いで 6 番目に小さい ( 本文 参照 ) 同じく 2015 年調査の新規指標である,3 広範な科学的トピックへの興味 関心 指標の平均値を見ると, 日本の値は で 18 か国中オランダ (-0.27) に続いて 2 番目に小さい ( 本文 参照 ) 1 6の六つの指標はすべて科学的リテラシーの平均得点と正の相関があり, 指標が 1 単位増加すると得点が高まる傾向にある また, 科学的リテラシーの平均得点における分散説明率が最も高い指標は,1 探究に対する科学的アプローチへの価値付け 指標の 14% である ( 本文 参照 ) 図 1 生徒の科学に対する態度 本 (2015 年 ) 本 (2006 年 ) OECD (2015 年 ) OECD (2006 年 ) 学に する ( ) 学を 題にしているインター を る 学に する レ 組を る 学の しさ ( ) 学の 題に いて学 でいると は, たいてい しい 学に いての本を読 のが 学習に する 的な け ( ) 分の たい で に から, 力して の を する とは の を する とは, の の を げてくれるので, にとって りがいが る 学習 としての 力 ( ) 地 が に 生する地域と でない地域が るのはな かに いて 明する と の で使 生 には の な が るのかを 明する と 13

14 2015 年調査国際結果の要約 OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA) (7) 理科の学習環境 ( 本文第 2.7 節 ) 理科の授業の雰囲気 指標の平均値を見ると,2015 年の日本の値は 0.83 で 18 か国中最も値が 大きく, 授業の雰囲気が良好であると言える ( 本文 参照 ) 2. 読解力及び数学的リテラシーの結果 (1) 読解力の結果 ( 本文第 3 章 ) 1 習熟度別結果 ( 本文第 3.2 節 ) 表 6 は読解力について, 得点によって生徒の習熟度を 6 以上から 1b 未満の 8 段階に分け, 各の生徒の割合を示したものである 5 以上の生徒の割合が最も多いのはシンガポールであり,18% である 次いでカナダ, フィンランド, ニュージーランドの 14%, 韓国, フランスの 13% となっている 日本は 11% で 14 番目である ( 本文 参照 ) 2 以上の生徒の割合が最も多いのは香港で,91% である 以下, アイルランド, エストニア, カナダ, フィンランド, シンガポールと続き, 日本は 87% で 8 番目に多い ( 本文 参照 ) 2 読解力の平均得点の国際比較 ( 本文第 3.3 節 ) 表 8 のとおり, 日本の読解力の平均得点は 516 点で, シンガポール, 香港, カナダ, フィンランド, アイルランド, エストニア, 韓国, 日本の順に高く, 日本は 8 番目である 統計的に考えられる日本の平均得点の順位は, 参加国全体の中では 5 位から 10 位の間,OECD 加盟国の中では 3 位から 8 位の間である ( 本文 参照 ) 3 読解力の平均得点の経年変化 ( 本文第 3.3 節 ) 日本においては,2015 年調査の得点は 2012 年調査の得点よりも 22 点低く, 統計的な有意差がある 2009 年調査との比較では 4 点低く, 統計的な有意差はない ( 本文 参照 ) 読解力が中心分野であった 2009 年調査の得点より 2015 年調査の得点の方が高く, その差が有意であるのはエストニア, ドイツ, アイルランド, シンガポールである 2009 年調査の得点より低く, その差が有意であるのは, オーストラリア, 韓国, ニュージーランドである ( 本文 参照 ) 4 読解力の得点の国内分布及び男女差 ( 本文第 3.3 節 ) 上位 5% に位置する生徒の得点が最も高いのはシンガポールであり,686 点である その後にはニュージーランド, カナダ, フィンランドが続く 日本の得点は 656 点で,13 番目である OECD 平均は 642 点である ( 本文 参照 ) 調査参加国全てにおいて女子が男子よりも得点が高く, その差は統計的に有意である 男女差が最も大きいのはヨルダンで, 女子が男子より 72 点高く, 日本は男子 509 点に対して女子が 523 点で, 女子が男子より 13 点高いが, 男女差は小さい方から 4 番目である ( 本文 参照 ) 14 平均得点及び差は整数値に丸めた値であるため, 得点差とは必ずしも一致しない

15 OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA) 2015 年調査国際結果の要約 表 6 読解力における習熟度別の生徒の割合 ( 数値はパーセント ) 国 名 1b 未満 1b 1a 以上 日本 オーストラリア カナダ エストニア フィンランド フランス ドイツ アイルランド イタリア 韓国 オランダ ニュージーランド イギリス アメリカ OECD 平均 北京 上海 江蘇 広東 香港 台湾 シンガポール 表 7 数学的リテラシーにおける習熟度別の生徒の割合 ( 数値はパーセント ) 国 名 1 未満 以上 日本 オーストラリア カナダ エストニア フィンランド フランス ドイツ アイルランド イタリア 韓国 オランダ ニュージーランド イギリス アメリカ OECD 平均 北京 上海 江蘇 広東 香港 台湾 シンガポール

16 2015 年調査国際結果の要約 OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA) 表 8 読解力及び数学的リテラシーの平均得点の国際比較 読解力得点数学的リテラシー得点 1 シンガポール 535 シンガポール 香港 527 香港 カナダ 527 マカオ フィンランド 526 台湾 アイルランド 521 日本 エストニア 519 北京 上海 江蘇 広東 韓国 517 韓国 日本 516 スイス ノルウェー 513 エストニア ニュージーランド 509 カナダ ドイツ 509 オランダ マカオ 509 デンマーク ポーランド 506 フィンランド スロベニア 505 スロベニア オランダ 503 ベルギー オーストラリア 503 ドイツ スウェーデン 500 ポーランド デンマーク 500 アイルランド フランス 499 ノルウェー ベルギー 499 オーストリア ポルトガル 498 ニュージーランド イギリス 498 ベトナム 台湾 497 ロシア アメリカ 497 スウェーデン スペイン 496 オーストラリア ロシア 495 フランス 北京 上海 江蘇 広東 494 イギリス スイス 492 チェコ ラトビア 488 ポルトガル チェコ 487 イタリア クロアチア 487 アイスランド ベトナム 487 スペイン オーストリア 485 ルクセンブルク イタリア 485 ラトビア アイスランド 482 マルタ ルクセンブルク 481 リトアニア イスラエル 479 ハンガリー ブエノスアイレス 475 スロバキア リトアニア 472 イスラエル ハンガリー 470 アメリカ ギリシャ 467 クロアチア チリ 459 ブエノスアイレス スロバキア 453 ギリシャ マルタ 447 ルーマニア キプロス 443 ブルガリア ウルグアイ 437 キプロス ルーマニア 434 アラブ首長国連邦 アラブ首長国連邦 434 チリ ブルガリア 432 トルコ トルコ 428 モルドバ コスタリカ 427 ウルグアイ トリニダード トバゴ 427 モンテネグロ モンテネグロ 427 トリニダード トバゴ コロンビア 425 タイ メキシコ 423 アルバニア モルドバ 416 メキシコ タイ 409 ジョージア ヨルダン 408 カタール ブラジル 407 コスタリカ アルバニア 405 レバノン カタール 402 コロンビア ジョージア 401 ペルー ペルー 398 インドネシア インドネシア 397 ヨルダン チュニジア 361 ブラジル ドミニカ共和国 358 マケドニア マケドニア 352 チュニジア アルジェリア 350 コソボ コソボ 347 アルジェリア レバノン 347 ドミニカ共和国 328 OECD 平均 493 OECD 平均 490 ( 注 )1. 灰色の網掛けは非 OECD 加盟国 地域を示す 2. は,2015 年調査において, コンピュータ使用型調査での実施ではなく, 筆記型調査で実施した国を示す 16

17 OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA) 2015 年調査国際結果の要約 5 読解力の問題の正答率 無答率 ( 本文第 3.4 節 ) 読解力の問題 88 題の日本の平均正答率は,63% である 側面別に見ると, 探求 取り出し については 72%, 統合 解釈 については 60%, 熟考 評価 については 62% である また, 出題形式別の日本の平均正答率は, 多肢選択 複合的選択肢 については 63%, 求答 短答 については 66%, 自由記述 については 63% である ( 本文 参照 ) 男女別の日本の平均正答率は, 男子は 62%, 女子は 65% であり, 男子よりも女子の方が 3 ポイント高い ( 本文 参照 ) 読解力の問題の日本の平均無答率は 6% である 日本の平均無答率を側面別に見ると, 探求 取り出し については 3%, 統合 解釈 については 4%, 熟考 評価 については 13% である また, 出題形式別に見ると, 多肢選択 複合的選択肢 については 1%, 求答 短答 については 3%, 自由記述 については 13% である ( 本文 参照 ) (2) 数学的リテラシーの結果 ( 本文第 4 章 ) 1 習熟度別結果 ( 本文第 4.2 節 ) 表 7 は数学的リテラシーについて, 得点によって生徒の習熟度を 6 以上から 1 未満の 7 段階に分け, 各の生徒の割合を示したものである 5 以上の生徒の割合が最も多いのはシンガポールであり,35% である 次いで台湾の 28%, 香港の 27%, 北京 上海 江蘇 広東の 26%, マカオの 22%, 韓国の 21% と続き, 日本は 20% で 7 番目である ( 本文 参照 ) 2 以上の生徒の割合が最も多いのはマカオで,93% である 以下, シンガポール, 香港, 日本, エストニア, 台湾, フィンランドと続き, 日本は 89% で 4 番目に多い ( 本文 参照 ) 2 数学的リテラシーの平均得点の国際比較 ( 本文第 4.3 節 ) 表 8 のとおり, 日本の平均得点は 532 点で, シンガポール, 香港, マカオ, 台湾, 日本, 北京 上海 江蘇 広東, 韓国, スイス, エストニア, カナダの順に高く, 日本は 5 番目に高い 統計的に考えられる日本の平均得点の順位は, 参加国全体の中では 5 位から 6 位の間, OECD 加盟国の中では 1 位である ( 本文 参照 ) 3 数学的リテラシーの平均得点の経年変化 ( 本文第 4.3 節 ) 日本においては,2015 年調査の得点は 2003 年調査,2012 年調査との比較ではそれぞれ 2 点, 4 点低く,2006 年調査,2009 年調査との比較ではそれぞれ 9 点,3 点高い しかし, いずれも統計的な有意差はない ( 本文 参照 ) 数学的リテラシーが中心分野であった 2003 年調査の得点より 2015 年調査の得点の方が高く, その差が有意であるのはイタリアで,2003 年調査の得点より低く, その差が有意であるのはオーストラリア, カナダ, フィンランド, フランス, 韓国, オランダ, ニュージーランド, イギリスである ( 本文 参照 ) 17

18 2015 年調査国際結果の要約 OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA) 4 数学的リテラシーの得点の国内分布及び男女差 ( 本文第 4.3 節 ) 上位 5% に位置する生徒の得点が最も高いのはシンガポールであり,711 点である 日本の得点は 672 点で, シンガポール, 台湾, 北京 上海 江蘇 広東, 香港, 韓国に次いで 6 番目に高く, カナダ, オランダ, エストニアがこれに続く OECD 平均は 634 点である ( 本文 参照 ) トリニダード トバゴは女子が男子より 18 点高く, 逆にオーストリアは男子が女子より 27 点高い 日本は男子 539 点に対し女子が 525 点で, 男子が女子より 14 点高く, 統計的な有意差がある ( 本文 参照 ) 5 数学的リテラシーの問題の正答率 無答率 ( 本文第 4.4 節 ) 数学的リテラシーの問題 69 題の日本の平均正答率は,54% である プロセス別に見ると, 定式化 については 44%, 活用 については 57%, 解釈 については 62% である また, 内容別に見ると, 変化と関係 については 52%, 空間と形 については 48%, 量 については 61%, 不確実性とデータ については 55% である 出題形式別に見ると, 選択肢( 複合的選択肢を含む 以下同様 ) については 64%, 短答 については 54%, 求答 については 53%, 自由記述 については 38% である ( 本文 参照 ) 男女別の日本の平均正答率は, 男子は 56%, 女子は 53% であり, 男子の方が女子よりも 4 ポイント高い ( 本文 参照 ) 数学的リテラシーの問題の日本の平均無答率は 6% である 日本の平均無答率をプロセス別に見ると, 定式化 については 8%, 活用 については 7%, 解釈 については 3% である また, 内容別に見ると, 変化と関係 については 11%, 空間と形 については 9%, 量 については 3%, 不確実性とデータ については 3% である 出題形式別に見ると, 選択肢 については 1%, 求答 については 0%, 短答 については 6%, 自由記述 については 16% である ( 本文 参照 ) 3. 学習の背景要因 ( 本文第 5 章 ) (1) 学校における学習環境から ( 本文第 5.1 節 ) 学校質問調査における 教師に起因する学級雰囲気 に関する問いから, 日本は, 教師に起因する学級の雰囲気が相対的に良好であるとは言えないものの, 科学的リテラシーの得点との関連を見ると, 統計的に有意ではなく, 得点との間に関連は見られないと言える また, 学校質問調査における 生徒に起因する学級雰囲気 に関する問いから, 日本は, 生徒に起因する学級の雰囲気は 18 か国中 4 番目に良好である 科学的リテラシーの得点との間に関連は見られるものの, 生徒に起因する学級の雰囲気が生徒の得点に影響する度合は低い ( 本文 参照 ) 学校質問調査における 学校の活動 に関する 11 の質問項目について, 部活動やボランティア等, 様々な 学校の活動 の有無別に見た科学的リテラシーの得点では, 日本は, 六つの項目 ( 吹奏楽, 合唱 卒業アルバム, 学校新聞, または雑誌の編集 科学クラブ 科学コンクール 将棋や囲碁のクラブ 美術部または美術活動 ) について, 活動を行っている学校に通う生徒の得点が有意に高く, またその有無別の得点差は OECD 平均より大きい ( 本文第 参照 ) 18

19 OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA) 2015 年調査国際結果の要約 生徒質問調査における 学校の無断欠席 授業のサボり 学校への遅刻 に関する問いで, 最近 2 週間に学校の無断欠席, 授業のサボり, 学校への遅刻が まったくなかった と回答した日本の生徒の割合は, それぞれ 98.2%,96.9%,88.3% で, 日本の生徒の学校の無断欠席, 授業のサボり, 学校への遅刻は, 国際的に見て極めて少ない ( 本文 参照 ) 生徒質問調査における 教科別に見た授業以外での学習時間 に関する問いから, 理科, 数学, 国語, 外国語, その他の教科における授業以外の 1 週間の学習時間のうち, 日本は数学と外国語で OECD 平均よりも長く学習していた ( 本文 参照 ) (2) 習熟度の違い ( 本文第 5.2 節 ) 科学的リテラシーの生徒の習熟度の違いを学校間の違いから見るために, 学校ごとの平均得点のばらつきから作成された, 学校の等質性 指標の値を見ると, 日本は 18 か国中 4 番目に小さく, 学校内での得点のばらつきが小さい つまり得点の学校間の差異が大きい ただし, この結果は, 日本の生徒が, 高校入試による選抜を経た後の高校 1 年生の 1 学期に調査を受けていることが影響していると考えられる ( 本文 参照 ) 理科の 1 週間当たりの授業時間を見ると, 日本は OECD 平均と比べて 36 分短いが, 総授業時間については日本は OECD 平均と比べて 35 分長い 総授業時間に占める 3 教科 ( 理科, 国語, 数学 ) の授業時間の割合については, 日本では 38.6% であり,OECD 平均に比べて 1.1 ポイント小さい ( 本文 参照 ) 生徒の習熟度の違いを社会経済文化的背景の違い, すなわち, 保護者の職業や教育歴, 家財や家庭にある本の冊数に関連する生徒の回答から構成された 生徒の社会経済文化的背景 指標 (ESCS) から見ると, 本指標の標準偏差が, 日本は 18 か国中, 韓国 (0.68) に次いで 2 番目に小さい値 (0.70) であり, 生徒間における家庭の社会経済文化的水準の差は小さい また, 指標値によって分けた生徒の科学的リテラシーの平均得点の差も, 指標による得点分散の説明率 も相対的に小さく, かつ科学的リテラシーの平均得点が高い つまり, 日本は, 科学的リテラシーの習熟度が高く, かつ, 家庭の経済状況や教育環境の違いが習熟度に影響する程度が小さいという, 教育機会において平等性の高い教育システムである ( 本文 参照 ) 生徒質問調査における 幼稚園や保育所に通った年数 に関する問いで, 幼稚園や保育所に通わなかった と答えた日本の生徒の割合は 0.3% であり,18 か国の中で最も小さかった また, 幼稚園や保育所に通った年数と科学的リテラシーの得点を見ると, 日本では, 3 年以上 4 年未満 通った生徒の得点が最も高い ( 本文 参照 ) 19

20 2015 年調査国際結果の要約 OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA) PISA 調査における日本の結果の推移について 表 9 ~ 11 及び図 2 ~ 4 は, これまでに実施された PISA 調査における日本の主な結果をまとめたものである なお, 中心分野として調査を実施した以降の得点は比較することができるため, 科学的リテラシーについては 2006 年以降, 読解力については 2000 年以降, 数学的リテラシーについては 2003 年以降との比較が統計的に意味のあるものとなる さらに,PISA 調査の 3 分野について, それぞれが比較可能な調査年以降の各国の平均得点を表 12 ~ 14 に示す 1. 科学的リテラシー 表 9 科学的リテラシー 2000 年調査 2003 年調査 2006 年調査 2009 年調査 2012 年調査 2015 年調査 日本の得点 550 点 548 点 531 点 539 点 547 点 538 点 OECD 平均 500 点 500 点 500 点 501 点 501 点 493 点 OECD 加盟国中の順位 2 位 / 28 か国 2 位 / 30 か国 3 位 / 30 か国 2 位 / 34 か国 1 位 / 34 か国 1 位 / 35 か国 OECD 加盟国中の順位の範囲 1~4 位 1~3 位 2~5 位 2~3 位 1~3 位 1~2 位 全参加国中の順位 2 位 / 32 か国 2 位 / 41 か国 6 位 / 57 か国 5 位 / 65 か国 4 位 / 65 か国 2 位 / 72 か国 全参加国中の順位の範囲 1~2 位 1~3 位 3 位 ~9 位 4~6 位 3~6 位 2~3 位 図 2 日本の習熟度別の生徒の割合 ( 経年変化 )( 科学的リテラシー ) 年調査 200 年調査 2012 年調査 2015 年調査 OECD (2015 年 ) レ ル 1 1 満 ( レ ル 1 満 ) レ ル 1 ( レ ル 1) レ ル 2 レ ル 3 レ ル レ ル 5 レ ル 6 上 0 備考 本要約は PISA2015 年調査の国際的な調査結果の公表 (2016 年 12 月 6 日 ) に合わせ OECD が作成中の英語版国際報告書案に掲載されたデータ等に基づきながら 特に日本にとって示唆のある結果をまとめたものである このうち 本文 とあるのは 本書 国立教育政策研究所 生きるための知識と技能 6 OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA)2015 年調査国際結果報告書 ( 明石書店 2016 年 12 月 ) を指す 20

21 OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA) 2015 年調査国際結果の要約 2. 読解力 表 10 読解力 2000 年調査 2003 年調査 2006 年調査 2009 年調査 2012 年調査 2015 年調査 日本の得点 522 点 498 点 498 点 520 点 538 点 516 点 OECD 平均 500 点 494 点 492 点 493 点 496 点 493 点 OECD 加盟国中の順位 8 位 / 28 か国 12 位 / 30 か国 12 位 / 30 か国 5 位 / 34 か国 1 位 / 34 か国 6 位 / 35 か国 OECD 加盟国中の順位の範囲 2~15 位 10~18 位 9~16 位 3~6 位 1~2 位 3~8 位 全参加国中の順位 8 位 / 32 か国 14 位 / 41 か国 15 位 / 57 か国 8 位 / 65 か国 4 位 / 65 か国 8 位 / 72 か国 全参加国中の順位の範囲 3~10 位 12~22 位 11~21 位 5~9 位 2~5 位 5~10 位 図 3 日本の習熟度別の生徒の割合 ( 経年変化 )( 読解力 ) 年調査 2003 年調査 2006 年調査 200 年調査 2012 年調査 2015 年調査 OECD (2015 年 ) レ ル 1 1 満 ( レ ル 1 満 ) レ ル 1 ( レ ル 1) レ ル 2 レ ル 3 レ ル レ ル 5 上 0 3. 数学的リテラシー 表 11 数学的リテラシー 2000 年調査 2003 年調査 2006 年調査 2009 年調査 2012 年調査 2015 年調査 日本の得点 557 点 534 点 523 点 529 点 536 点 532 点 OECD 平均 500 点 500 点 498 点 496 点 494 点 490 点 OECD 加盟国中の順位 1 位 / 28 か国 4 位 / 30 か国 6 位 / 30 か国 4 位 / 34 か国 2 位 / 34 か国 1 位 / 35 か国 OECD 加盟国中の順位の範囲 1~3 位 2~7 位 4~9 位 3~6 位 2~3 位 1 位 全参加国中の順位 1 位 / 32 か国 6 位 / 41 か国 10 位 / 57 か国 9 位 / 65 か国 7 位 / 65 か国 5 位 / 72 か国 全参加国中の順位の範囲 1~3 位 3~10 位 6~13 位 8~12 位 6~9 位 5~6 位 図 4 日本の習熟度別の生徒の割合 ( 経年変化 )( 数学的リテラシー ) 年調査 2006 年調査 200 年調査 2012 年調査 2015 年調査 OECD (2015 年 ) レ ル 1 満レ ル 1 レ ル 2 レ ル 3 レ ル レ ル 5 レ ル 6 上 0 21

22 2015 年調査国際結果の要約 OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA) 表 12 PISA 調査における科学的リテラシーの平均得点の国際比較 ( 経年変化 ) 2006 年 平均得点 2009 年 平均得点 2012 年 平均得点 2015 年 平均得点 1 フィンランド 563 上海 575 上海 580 シンガポール 香港 542 フィンランド 554 香港 555 日本 カナダ 534 香港 549 シンガポール 551 エストニア 台湾 532 シンガポール 542 日本 547 台湾 エストニア 531 日本 539 フィンランド 545 フィンランド 日本 531 韓国 538 エストニア 541 マカオ ニュージーランド 530 ニュージーランド 532 韓国 538 カナダ オーストラリア 527 カナダ 529 ベトナム 528 ベトナム オランダ 525 エストニア 528 ポーランド 526 香港 リヒテンシュタイン 522 オーストラリア 527 カナダ 525 北京 上海 江蘇 広東 韓国 522 オランダ 522 リヒテンシュタイン 525 韓国 スロベニア 519 台湾 520 ドイツ 524 ニュージーランド ドイツ 516 ドイツ 520 台湾 523 スロベニア イギリス 515 リヒテンシュタイン 520 オランダ 522 オーストラリア チェコ 513 スイス 517 アイルランド 522 イギリス スイス 512 イギリス 514 オーストラリア 521 ドイツ マカオ 511 スロベニア 512 マカオ 521 オランダ オーストリア 511 マカオ 511 ニュージーランド 516 スイス ベルギー 510 ポーランド 508 スイス 515 アイルランド アイルランド 508 アイルランド 508 スロベニア 514 ベルギー ハンガリー 504 ベルギー 507 イギリス 514 デンマーク スウェーデン 503 ハンガリー 503 チェコ 508 ポーランド ポーランド 498 アメリカ 502 オーストリア 506 ポルトガル デンマーク 496 チェコ 500 ベルギー 505 ノルウェー フランス 495 ノルウェー 500 ラトビア 502 アメリカ クロアチア 493 デンマーク 499 フランス 499 オーストリア アイスランド 491 フランス 498 デンマーク 498 フランス ラトビア 490 アイスランド 496 アメリカ 497 スウェーデン アメリカ 489 スウェーデン 495 スペイン 496 チェコ スロバキア 488 オーストリア 494 リトアニア 496 スペイン スペイン 488 ラトビア 494 ノルウェー 495 ラトビア リトアニア 488 ポルトガル 493 ハンガリー 494 ロシア ノルウェー 487 リトアニア 491 イタリア 494 ルクセンブルク ルクセンブルク 486 スロバキア 490 クロアチア 491 イタリア ロシア 479 イタリア 489 ルクセンブルク 491 ハンガリー イタリア 475 スペイン 488 ポルトガル 489 リトアニア ポルトガル 474 クロアチア 486 ロシア 486 クロアチア ギリシャ 473 ルクセンブルク 484 スウェーデン 485 ブエノスアイレス イスラエル 454 ロシア 478 アイスランド 478 アイスランド チリ 438 ギリシャ 470 スロバキア 471 イスラエル セルビア 436 ドバイ 466 イスラエル 470 マルタ ブルガリア 434 イスラエル 455 ギリシャ 467 スロバキア ウルグアイ 428 トルコ 454 トルコ 463 ギリシャ トルコ 424 チリ 447 アラブ首長国連邦 448 チリ ヨルダン 422 セルビア 443 ブルガリア 446 ブルガリア タイ 421 ブルガリア 439 チリ 445 アラブ首長国連邦 ルーマニア 418 ルーマニア 428 セルビア 445 ウルグアイ モンテネグロ 412 ウルグアイ 427 タイ 444 ルーマニア メキシコ 410 タイ 425 ルーマニア 439 キプロス インドネシア 393 メキシコ 416 キプロス 438 モルドバ アルゼンチン 391 ヨルダン 415 コスタリカ 429 アルバニア ブラジル 390 トリニダード トバゴ 410 カザフスタン 425 トルコ コロンビア 388 ブラジル 405 マレーシア 420 トリニダード トバゴ チュニジア 386 コロンビア 402 ウルグアイ 416 タイ アゼルバイジャン 382 モンテネグロ 401 メキシコ 415 コスタリカ カタール 349 アルゼンチン 401 モンテネグロ 410 カタール キルギス 322 チュニジア 401 ヨルダン 409 コロンビア カザフスタン 400 アルゼンチン 406 メキシコ アルバニア 391 ブラジル 405 モンテネグロ インドネシア 383 コロンビア 399 ジョージア カタール 379 チュニジア 398 ヨルダン 409 国名 OECD 加盟国 62 パナマ 376 アルバニア 397 インドネシア 403 国名非 OECD 加盟国 63 アゼルバイジャン 373 カタール 384 ブラジル OECD 平均よりも統計的に平均得点ペルー 369 インドネシア 382 ペルー 有意に高い国 地域キルギス 330 ペルー 373 レバノン OECD 平均と統計的に平均得点チュニジア 386 有意差がない国 地域 67 マケドニア 384 OECD 平均よりも統計的に 68 平均得点コソボ 378 有意に低い国 地域 69 アルジェリア ドミニカ共和国 332 OECD 平均 500 OECD 平均 501 OECD 平均 501 OECD 平均 493 ( 注 ) 年調査において国際基準を満たさなかったアルゼンチン, カザフスタン, マレーシアは除く 2. は,2015 年調査において, コンピュータ使用型調査の実施ではなく, 筆記型調査で実施した国を示す 22

23 OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA) 2015 年調査国際結果の要約 表 13 PISA 調査における読解力の平均得点の国際比較 ( 経年変化 ) 2000 年平均得点 2003 年平均得点 2006 年平均得点 2009 年平均得点 2012 年平均得点 2015 年平均得点 1 フィンランド 546 フィンランド 543 韓国 556 上海 556 上海 570 シンガポール カナダ 534 韓国 534 フィンランド 547 韓国 539 香港 545 香港 ニュージーランド 529 カナダ 528 香港 536 フィンランド 536 シンガポール 542 カナダ オーストラリア 528 オーストラリア 525 カナダ 527 香港 533 日本 538 フィンランド アイルランド 527 リヒテンシュタイン 525 ニュージーランド 521 シンガポール 526 韓国 536 アイルランド 韓国 525 ニュージーランド 522 アイルランド 517 カナダ 524 フィンランド 524 エストニア イギリス 523 アイルランド 515 オーストラリア 513 ニュージーランド 521 アイルランド 523 韓国 日本 522 スウェーデン 514 リヒテンシュタイン 510 日本 520 台湾 523 日本 スウェーデン 516 オランダ 513 ポーランド 508 オーストラリア 515 カナダ 523 ノルウェー オーストリア 507 香港 510 スウェーデン 507 オランダ 508 ポーランド 518 ニュージーランド ベルギー 507 ベルギー 507 オランダ 507 ベルギー 506 エストニア 516 ドイツ アイスランド 507 ノルウェー 500 ベルギー 501 ノルウェー 503 リヒテンシュタイン 516 マカオ ノルウェー 505 スイス 499 エストニア 501 エストニア 501 ニュージーランド 512 ポーランド フランス 505 日本 498 スイス 499 スイス 501 オーストラリア 512 スロベニア アメリカ 504 マカオ 498 日本 498 ポーランド 500 オランダ 511 オランダ デンマーク 497 ポーランド 497 台湾 496 アイスランド 500 ベルギー 509 オーストラリア スイス 494 フランス 496 イギリス 495 アメリカ 500 スイス 509 スウェーデン スペイン 493 アメリカ 495 ドイツ 495 リヒテンシュタイン 499 マカオ 509 デンマーク チェコ 492 デンマーク 492 デンマーク 494 スウェーデン 497 ベトナム 508 フランス イタリア 487 アイスランド 492 スロベニア 494 ドイツ 497 ドイツ 508 ベルギー ドイツ 484 ドイツ 491 マカオ 492 アイルランド 496 フランス 505 ポルトガル リヒテンシュタイン 483 オーストリア 491 オーストリア 490 フランス 496 ノルウェー 504 イギリス ハンガリー 480 ラトビア 491 フランス 488 台湾 495 イギリス 499 台湾 ポーランド 479 チェコ 489 アイスランド 484 デンマーク 495 アメリカ 498 アメリカ ギリシャ 474 ハンガリー 482 ノルウェー 484 イギリス 494 デンマーク 496 スペイン ポルトガル 470 スペイン 481 チェコ 483 ハンガリー 494 チェコ 493 ロシア ロシア 462 ルクセンブルク 479 ハンガリー 482 ポルトガル 489 イタリア 490 北京 上海 江蘇 広東 ラトビア 458 ポルトガル 478 ラトビア 479 マカオ 487 オーストリア 490 スイス ルクセンブルク 441 イタリア 476 ルクセンブルク 479 イタリア 486 ラトビア 489 ラトビア メキシコ 422 ギリシャ 472 クロアチア 477 ラトビア 484 ハンガリー 488 チェコ ブラジル 396 スロバキア 469 ポルトガル 472 スロベニア 483 スペイン 488 クロアチア ロシア 442 リトアニア 470 ギリシャ 483 ルクセンブルク 488 ベトナム トルコ 441 イタリア 469 スペイン 481 ポルトガル 488 オーストリア ウルグアイ 434 スロバキア 466 チェコ 478 イスラエル 486 イタリア タイ 420 スペイン 461 スロバキア 477 クロアチア 485 アイスランド セルビア モンテネグロ 412 ギリシャ 460 クロアチア 476 スウェーデン 483 ルクセンブルク ブラジル 403 トルコ 447 イスラエル 474 アイスランド 483 イスラエル メキシコ 400 チリ 442 ルクセンブルク 472 スロベニア 481 ブエノスアイレス インドネシア 382 ロシア 440 オーストリア 470 リトアニア 477 リトアニア チュニジア 375 イスラエル 439 リトアニア 468 ギリシャ 477 ハンガリー タイ 417 トルコ 464 トルコ 475 ギリシャ ウルグアイ 413 ドバイ 459 ロシア 475 チリ メキシコ 410 ロシア 459 スロバキア 463 スロバキア ブルガリア 402 チリ 449 キプロス 449 マルタ セルビア 401 セルビア 442 セルビア 446 キプロス ヨルダン 401 ブルガリア 429 アラブ首長国連邦 442 ウルグアイ ルーマニア 396 ウルグアイ 426 チリ 441 ルーマニア インドネシア 393 メキシコ 425 タイ 441 アラブ首長国連邦 ブラジル 393 ルーマニア 424 コスタリカ 441 ブルガリア モンテネグロ 392 タイ 421 ルーマニア 438 トルコ コロンビア 385 トリニダード トバコ 416 ブルガリア 436 コスタリカ チュニジア 380 コロンビア 413 メキシコ 424 トリニダード トバゴ アルゼンチン 374 ブラジル 412 モンテネグロ 422 モンテネグロ アゼルバイジャン 353 モンテネグロ 408 ウルグアイ 411 コロンビア カタール 312 ヨルダン 405 ブラジル 410 メキシコ キルギス 285 チュニジア 404 チュニジア 404 モルドバ アメリカ ( 注 3) m インドネシア 402 コロンビア 403 タイ アルゼンチン 398 ヨルダン 399 ヨルダン カザフスタン 390 マレーシア 398 ブラジル アルバニア 385 インドネシア 396 アルバニア カタール 372 アルゼンチン 396 カタール 国名 OECD 加盟国 パナマ 371 アルバニア 394 ジョージア 国名 非 OECD 加盟国 ペルー 370 カザフスタン 393 ペルー 平均得点 OECD 平均よりも統計的に有意に高い国 地域 アゼルバイジャン 362 カタール 388 インドネシア 平均得点 OECD 平均と統計的に有意差がない国 地域 キルギス 314 ペルー 384 チュニジア 平均得点 OECD 平均よりも統計的に有意に低い国 地域 ドミニカ共和国 マケドニア アルジェリア コソボ レバノン 347 OECD 平均 500 OECD 平均 494 OECD 平均 492 OECD 平均 493 OECD 平均 496 OECD 平均 493 ( 注 ) 年調査において国際的な実施基準を満たさなかったオランダは除く 年調査において国際的な実施基準を満たさなかったイギリスは除く 年調査において, アメリカは調査実施後に評価問題の冊子の組み方に不備が明らかとなったため, 読解力の結果の分析から除かれている 年調査において国際基準を満たさなかったアルゼンチン, カザフスタン, マレーシアは除く 5. は,2015 年調査において, コンピュータ使用型調査の実施ではなく, 筆記型調査で実施した国を示す 23

24 2015 年調査国際結果の要約 OECD 生徒の学習到達度調査 (PISA) 表 14 PISA 調査における数学的リテラシーの平均得点の国際比較 ( 経年変化 ) 2003 年平均得点 2006 年平均得点 2009 年平均得点 2012 年平均得点 2015 年平均得点 1 香港 550 台湾 549 上海 600 上海 613 シンガポール フィンランド 544 フィンランド 548 シンガポール 562 シンガポール 573 香港 韓国 542 香港 547 香港 555 香港 561 マカオ オランダ 538 韓国 547 韓国 546 台湾 560 台湾 リヒテンシュタイン 536 オランダ 531 台湾 543 韓国 554 日本 日本 534 スイス 530 フィンランド 541 マカオ 538 北京 上海 江蘇 広東 カナダ 532 カナダ 527 リヒテンシュタイン 536 日本 536 韓国 ベルギー 529 マカオ 525 スイス 534 リヒテンシュタイン 535 スイス マカオ 527 リヒテンシュタイン 525 日本 529 スイス 531 エストニア スイス 527 日本 523 カナダ 527 オランダ 523 カナダ オーストラリア 524 ニュージーランド 522 オランダ 526 エストニア 521 オランダ ニュージーランド 523 ベルギー 520 マカオ 525 フィンランド 519 デンマーク チェコ 516 オーストラリア 520 ニュージーランド 519 カナダ 518 フィンランド アイスランド 515 エストニア 515 ベルギー 515 ポーランド 518 スロベニア デンマーク 514 デンマーク 513 オーストラリア 514 ベルギー 515 ベルギー フランス 511 チェコ 510 ドイツ 513 ドイツ 514 ドイツ スウェーデン 509 アイスランド 506 エストニア 512 ベトナム 511 ポーランド オーストリア 506 オーストリア 505 アイスランド 507 オーストリア 506 アイルランド ドイツ 503 スロベニア 504 デンマーク 503 オーストラリア 504 ノルウェー アイルランド 503 ドイツ 504 スロベニア 501 アイルランド 501 オーストリア スロバキア 498 スウェーデン 502 ノルウェー 498 スロベニア 501 ニュージーランド ノルウェー 495 アイルランド 501 フランス 497 デンマーク 500 ベトナム ルクセンブルク 493 フランス 496 スロバキア 497 ニュージーランド 500 ロシア ポーランド 490 イギリス 495 オーストリア 496 チェコ 499 スウェーデン ハンガリー 490 ポーランド 495 ポーランド 495 フランス 495 オーストラリア スペイン 485 スロバキア 492 スウェーデン 494 イギリス 494 フランス ラトビア 483 ハンガリー 491 チェコ 493 アイスランド 493 イギリス アメリカ 483 ルクセンブルク 490 イギリス 492 ラトビア 491 チェコ ロシア 468 ノルウェー 490 ハンガリー 490 ルクセンブルク 490 ポルトガル ポルトガル 466 リトアニア 486 ルクセンブルク 489 ノルウェー 489 イタリア イタリア 466 ラトビア 486 アメリカ 487 ポルトガル 487 アイスランド ギリシャ 445 スペイン 480 アイルランド 487 イタリア 485 スペイン セルビア モンテネグロ 437 アゼルバイジャン 476 ポルトガル 487 スペイン 484 ルクセンブルク トルコ 423 ロシア 476 スペイン 483 ロシア 482 ラトビア ウルグアイ 422 アメリカ 474 イタリア 483 スロバキア 482 マルタ タイ 417 クロアチア 467 ラトビア 482 アメリカ 481 リトアニア メキシコ 385 ポルトガル 466 リトアニア 477 リトアニア 479 ハンガリー インドネシア 360 イタリア 462 ロシア 468 スウェーデン 478 スロバキア チュニジア 359 ギリシャ 459 ギリシャ 466 ハンガリー 477 イスラエル ブラジル 356 イスラエル 442 クロアチア 460 クロアチア 471 アメリカ セルビア 435 ドバイ 453 イスラエル 466 クロアチア ウルグアイ 427 イスラエル 447 ギリシャ 453 ブエノスアイレス トルコ 424 トルコ 445 セルビア 449 ギリシャ タイ 417 セルビア 442 トルコ 448 ルーマニア ルーマニア 415 アゼルバイジャン 431 ルーマニア 445 ブルガリア ブルガリア 413 ブルガリア 428 キプロス 440 キプロス チリ 411 ルーマニア 427 ブルガリア 439 アラブ首長国連邦 メキシコ 406 ウルグアイ 427 アラブ首長国連邦 434 チリ モンテネグロ 399 チリ 421 カザフスタン 432 トルコ インドネシア 391 タイ 419 タイ 427 モルドバ ヨルダン 384 メキシコ 419 チリ 423 ウルグアイ アルゼンチン 381 トリニダード トバゴ 414 マレーシア 421 モンテネグロ コロンビア 370 カザフスタン 405 メキシコ 413 トリニダード トバゴ ブラジル 370 モンテネグロ 403 モンテネグロ 410 タイ チュニジア 365 アルゼンチン 388 ウルグアイ 409 アルバニア カタール 318 ヨルダン 387 コスタリカ 407 メキシコ キルギス 311 ブラジル 386 アルバニア 394 ジョージア コロンビア 381 ブラジル 391 カタール アルバニア 377 アルゼンチン 388 コスタリカ チュニジア 371 チュニジア 388 レバノン インドネシア 371 ヨルダン 386 コロンビア 国名 OECD 加盟国 カタール 368 コロンビア 376 ペルー 国名 非 OECD 加盟国 ペルー 365 カタール 376 インドネシア 平均得点 OECD 平均よりも統計的に有意に高い国 地域 パナマ 360 インドネシア 375 ヨルダン 平均得点 OECD 平均と統計的に有意差がない国 地域 キルギス 331 ペルー 368 ブラジル 平均得点 OECD 平均よりも統計的に有意に低い国 地域 マケドニア チュニジア コソボ アルジェリア ドミニカ共和国 328 OECD 平均 500 OECD 平均 498 OECD 平均 496 OECD 平均 494 OECD 平均 490 ( 注 ) 年調査において国際的な実施基準を満たさなかったイギリスは除く 年調査において国際基準を満たさなかったアルゼンチン, カザフスタン, マレーシアは除く 3. は,2015 年調査において, コンピュータ使用型調査の実施ではなく, 筆記型調査で実施した国を示す 24