新技術説明会 様式例

Size: px
Start display at page:

Download "新技術説明会 様式例"

Transcription

1 1 機能性糖鎖の簡便な調製技術 : 医薬品 検査薬 機能性化粧品基剤 などへの展開 産業技術総合研究所北海道センター生物プロセス研究部門主任研究員清水弘樹

2 研究背景 近年 糖鎖 は核酸やタンパク質に続く第三の生命情報分子として注目されている またウイルスや細菌の感染及び細菌毒素の体内への侵入の多くは 宿主細胞が持つ糖鎖への接着によって開始されることが知られており 感染症研究 予防治療対策に病原体と糖鎖間の相互作用解析が重要と考えられている しかし その相互作用研究は十分には進んでいない その主な理由として ウイルスや病原菌と糖鎖の認識選択性は高いと言われているが 一般に結合活性は非常に弱いこと また 糖鎖の構造多様性から 解析すべき糖鎖が多種にわたり 糖鎖を調製するだけで膨大な時間 費用がかかることがある 糖鎖の認識選択性は高い X 技術 コスト面で合成 生産が容易ではない X 結合活性が弱い 2

3 3 代表的な糖鎖合成法 : 研究背景 有機合成 細胞法 酵素法 利点大量合成可能非天然型類縁体合成可能水系 ( 環境 安全面 ) 多種合成可能水系 ( 環境 安全面 ) 単一化合物合成高選択性短工程数 簡便な操作 欠点テクニカル面で熟練が必要工程数が多い (Stepwise) 有機溶剤を使用分離精製が困難基質により細胞毒性誘発一般に天然型糖鎖のみ合成可能糖転移酵素 糖供与体が高価尐量合成向き基質 生成物が限定一般に天然型糖鎖を合成

4 研究背景 糖転移酵素 糖供与体が高価 酵素の固定化によるリユース系確立 尐量合成向き シクロデキストリン添加反応系を開発し 基質濃度を~10mMまで向上させ スケールアップをはかった 酵素では生成物が限定され天然型のみ合成可 今回の研究開発成果 4

5 5 新技術の基となる研究成果 技術 従来の糖鎖酵素合成の欠点であった非天然型糖鎖の合成に成功した グロボ系では Gb4のガラクトサミン部位をグルコサミンに置き換えた誘導体を酵素により簡便に合成した 特願 ネオラクト系では 機能性単糖であるシアル酸を複数導入した非天然型糖鎖合成に成功した 特願 W/2011/046057

6 新技術の基となる研究成果 技術 天然型グロボ系糖鎖 (SSEA 抗原 ) H H H H H H H H Gb 5 H H Gb 3 H H H MP H H H H H H H H H H MP H H H H HC H H H H H H H H H H Sia-Gb 5 (Siaa2-3Gb 5 ) H H H H H H H H H H H Gb 4 H H H H H H H MP MP 6

7 特願 新技術の基となる研究成果 技術 酵素による非天然型糖鎖合成 (Gb3 を原料として ) H H 天然型糖鎖 H H Gb 4 H H H H H H H H Gb 3 H UDP-GlcNAc, β1,3-gnt* 2d, 60% 6d, 88% Neisseria meningitidis MC58: lgta gene H H H H H H H H MP MP H H H UDP-Gal, β1,4-galt (TYB:human) GlcNAcb1-3Gb 3 H H H H H H H H H H H H H 3h, 98% 4h, quant. H H MP LacNAcb1-3Gb 3 7

8 特願 新技術の基となる研究成果 技術 酵素による非天然型糖鎖合成 (Gb3 を原料として ) H H H H H H H H H H H LacNAcb1-3Gb 3 H H H H H H H MP CMP-NANA, α2,3(n)-siat (CalBioChem;Rat) 3h, quant. HC H H H H H H H Siaa2-3LacNAcb1-3Gb 3 H H H H H H CMP-NANA, α2,6-siat (TYB:human) H H HC H H H H H H H MP H H 3h, 42% 26h, quant H H H H H H H H H MP Siaa2-6LacNAcb1-3Gb 3 8

9 特願 W/2011/ 新技術の基となる研究成果 技術 酵素による非天然型糖鎖合成 ( ネオラクト系 ) H Siaa2-3LacNAc 4h, quant. H H H HC Siaa2-3LeX H H 3 C Siaa2-6LacNAc 3d, 19% 10d, 32% GDP-Fucose, a1,3-fuct* H H H H H H H GDP-Fuc a1,3-fuct H (CH 2 ) 12 N 3 H H H CH H H 3 C H H H H H H H H H HC H H H (CH 2 ) 12 N 3 H H 3d, 25% 10d, 40% Siaa2-6LeX 4h, 82% CMP-NANA 23h, 96% a2,6-siat(jt:photobacterium) CH H H H H H H H HC H Siaa2-3(Siaa2-6)LacNAc H H (CH 2 ) 12 N 3 H GDP-Fuc(2.5eq.), a1,3-fuct* CH H H 3 C H H H H (CH 2 ) 12 N 3 H Siaa2-3(Siaa2-6)LeX 9

10 特願 W/2011/ 新技術の基となる研究成果 技術 合成した非天然型糖鎖の活性例 グルコサミン部に導入した a1,3- フコースが ガラクトース部に結合している a2,6- シアル酸結合を安定化した H H H H H HC H H H H CH H H 3 C H H H H H H H (CH 2 ) 12 N 3 H H CH H H 3 C H H H H (CH 2 ) 12 N 3 H Siaa2-6LeX Siaa2-3(Siaa2-6)LeX 10

11 特願 W/2011/ 新技術の基となる研究成果 技術 合成した非天然型糖鎖の活性例 これらの化合物には インフルエンザウイルス増殖阻害活性があることを見出した H H H H H HC H H H H CH H H 3 C H H H H H H H (CH 2 ) 12 N 3 H H CH H H 3 C H H H H (CH 2 ) 12 N 3 H Siaa2-6LeX Siaa2-3(Siaa2-6)LeX 11

12 12 従来技術とその問題点 糖鎖合成では 有機合成法では時間とコストがかかる 酵素法では天然型しか合成できない等により 広く利用されるまでには至っていない 標的化合物に応じた合成法で生産する ( マイクロ波を利用した化学合成法など ) また 酵素合成でg~の多種生産も夢ではない

13 13 従来技術とその問題点 また 糖鎖のウイルス 細菌などへの相互作用解析は感染症予防研究などで重要と認識されつつも 活性が弱く 利用研究が進んでいない クラスター効果による活性向上我々の有するマイクロ波利用金属ナノ粒子作製技術を応用し 半径と固定化量をコントロールした 定量性を有する 高性能ナノ糖鎖 を調製する

14 14 従来技術とその問題点 クラスター効果 + 単分子認識系では Ka は小さい + ウイルスオリゴ糖 糖鎖糖がウイルスを捕捉 平面クラスター 縦のクラスター + ナノ粒子 リンカー クラスター化すると Ka が大きくなる ナノ粒子 +

15 15 新技術の特徴 従来技術との比較 従来の糖鎖酵素合成の欠点であった非天然型糖鎖の合成に成功した 特に 機能性糖であるシアル酸を多価含む糖鎖には様々な機能が期待できる 従来は生産量の点でアカデミックの使用に限られていたが 高活性型酵素を利用することで生産性が向上できたため 産業利用への展開を望むことが可能となった

16 16 想定される用途 本技術の特徴を生かすため 高性能ナノ粒子化することで 活性及び化合物の安定性が高まり ウイルス 毒素などを検出にメリットが得られる そして 診断薬開発 ( 高感度 定量簡易診断 ) に適用できる 診断薬以外に 創薬への展開も期待される また 化合物の物性に着目すると 化粧品基材に展開することも可能と思われる

17 17 想定される業界 利用者 対象 診断薬製造メーカー化粧品開発ウイルス 毒素等の研究所等 対象市場規模 生産がmgスケールのアカデミック市場から gスケールの診断薬 治療薬 kgスケールのコスメ部門など 可能性は大きい

18 実用化に向けた課題 現在 一部の新規糖鎖については インフルエンザウイルスの増殖阻害活性を持つことを確認済みである 今後 他のウイルス 毒素との結合活性や 化粧品としてのポテンシャルについて実験データを取得し 診断薬 治療薬 化粧品基材に適用していく条件設定を行う 実用化に向けて 安定して利用できるよう 技 術を確立する必要あり ( 高性能ナノ糖鎖 ) 18

19 企業への期待 未解決の 糖鎖の活性の弱さ については マイクロ波利用ナノ粒子技術との組み合わせにより克服できると考えている 診断薬メーカー 創薬 化粧品メーカー等との共同研究を希望 また 機能性化粧品基材を開発中の企業 新マテリアル開発分野への展開を考えている企業には 本技術の導入が一助となるのではないか 19

20 20 本技術に関する知的財産権 発明の名称 : SSEA 系新規糖鎖化合物 出願番号 : 特願 出願人 : 産業技術総合研究所 発明者 : 清水弘樹 西村紳一郎 発明の名称 出願番号 出願人 発明者 : シアリルラクトサミン系 シアリルルイスX 系のシアル酸とフコース含有新規糖鎖化合物 : 特願 W/2011/ : 産業技術総合研究所 : 清水弘樹 西村紳一郎

21 21 産学連携の経歴 本件 新規機能性糖鎖合成に関わり 2010 年ー日本たばこ産業株式会社とMTA 締結 2011 年 JST A-STEP FSステージ探索タイプに採択 2011 年ー片山化学工業株式会社と共同研究開始 マイクロ波利用合成装置開発 2008 年ー東京理化器械株式会社と共同研究 2009 年 ( 株 ) サイダと中小企業等製品性能評価事業 ( 折り紙付き )

22 22 お問い合わせ先 独立行政法人産業技術総合研究所 イノベーションコーディネーター 小高正人 TEL FAX

Microsoft Word - 研究報告書(崇城大-岡).doc

Microsoft Word - 研究報告書(崇城大-岡).doc 崇城 大学 生物生命学部 崇城大学 1999 年 九州大学農芸化学科卒業 生物生命学部 2004 年 同大学院生物資源環境科学府 応用微生物工学科 博士課程修了 准教授 2004 年 産業技術総合研究所 糖鎖工学研究センター研究員 岡 拓二 2008 年 崇城大学生物生命学部助教 2010 年 崇城大学生物生命学部准教授 糸状菌のガラクトフラノース含有糖鎖生合成に関わる 新規糖転移酵素遺伝子の機能解析

More information

スライド 1

スライド 1 新技術で分離した ヒト骨質由来微小幹細胞の医療応用 薗田精昭 関西医科大学大学院医学研究科先端医療学専攻修復医療応用系幹細胞生物学 2001 背景 (1): 微小幹細胞とは Journal of Cellular Biochemistry 80;455-460(2001) 微小幹細胞に関する最初の報告生体の組織内に非常に小さな spore-like stem cell が存在することが初めて報告された

More information

Microsoft PowerPoint - 2_(廣瀬宗孝).ppt

Microsoft PowerPoint - 2_(廣瀬宗孝).ppt TrkA を標的とした疼痛と腫瘍増殖 に効果のあるペプチド 福井大学医学部 器官制御医学講座麻酔 蘇生学領域 准教授 廣瀬宗孝 1 研究背景 癌による痛みはWHOの指針に沿って治療すれば 8 割の患者さんで痛みが取れ 残りの内 1 割は痛みの専門医の治療を受ければ痛みが取れる しかし最後の1 割は QOLを良好に保ったまま痛み治療を行うことは困難であるのが現状である TrkAは神経成長因子 (NGF)

More information

糖鎖 複合糖鎖 糖鎖複合糖鎖 各種単糖類 ( グルコース, ガラクトース, マンノース, N- アセチルグルコサミン, フコース, シアル酸など ) がグルコシド結合で連なった一群の化合物 結合様式, 重合度, 構成糖による構造多様性に起因する機能性, 分子認識性を有する タンパク質や脂質などに糖鎖

糖鎖 複合糖鎖 糖鎖複合糖鎖 各種単糖類 ( グルコース, ガラクトース, マンノース, N- アセチルグルコサミン, フコース, シアル酸など ) がグルコシド結合で連なった一群の化合物 結合様式, 重合度, 構成糖による構造多様性に起因する機能性, 分子認識性を有する タンパク質や脂質などに糖鎖 1 N 型糖タンパク質糖鎖のコア構造の 効率的生産技術の開発 新潟大学農学部特定研究員 応用生物化学科仁平高則 糖鎖 複合糖鎖 糖鎖複合糖鎖 各種単糖類 ( グルコース, ガラクトース, マンノース, N- アセチルグルコサミン, フコース, シアル酸など ) がグルコシド結合で連なった一群の化合物 結合様式, 重合度, 構成糖による構造多様性に起因する機能性, 分子認識性を有する タンパク質や脂質などに糖鎖が結合した化合物で,

More information

医薬品タンパク質は 安全性の面からヒト型が常識です ではなぜ 肌につける化粧品用コラーゲンは ヒト型でなくても良いのでしょうか? アレルギーは皮膚から 最近の学説では 皮膚から侵入したアレルゲンが 食物アレルギー アトピー性皮膚炎 喘息 アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状を引き起こすきっかけになる

医薬品タンパク質は 安全性の面からヒト型が常識です ではなぜ 肌につける化粧品用コラーゲンは ヒト型でなくても良いのでしょうか? アレルギーは皮膚から 最近の学説では 皮膚から侵入したアレルゲンが 食物アレルギー アトピー性皮膚炎 喘息 アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状を引き起こすきっかけになる 化粧品用コラーゲンの原料 現在は 魚由来が中心 かつては ウシの皮膚由来がほとんど BSE 等病原体混入の危険 人に感染する病原体をもたない アレルギーの問題は未解決 ( むしろ問題は大きくなったかもしれない ) アレルギーを引き起こす可能性 医薬品タンパク質は 安全性の面からヒト型が常識です ではなぜ 肌につける化粧品用コラーゲンは ヒト型でなくても良いのでしょうか? アレルギーは皮膚から 最近の学説では

More information

Microsoft PowerPoint - 4_河邊先生_改.ppt

Microsoft PowerPoint - 4_河邊先生_改.ppt 組換え酵素を用いた配列部位 特異的逐次遺伝子導入方法 Accumulative gene integration system using recombinase 工学研究院化学工学部門河邉佳典 2009 年 2 月 27 日 < 研究背景 > 1 染色体上での遺伝子増幅の有用性 動物細胞での場合 新鮮培地 空気 + 炭酸ガス 使用済み培地 医薬品タンパク質を生産する遺伝子を導入 目的遺伝子の多重化

More information

<4D F736F F D B82C982C282A282C482512E646F63>

<4D F736F F D B82C982C282A282C482512E646F63> サンプル条件および固定化分子の選択 Biacoreの実験ではセンサーチップに固定化する分子をリガンド それに対して結合を測定する分子をアナライトと呼びます いずれの分子をリガンドとし アナライトとするかは 実験系を構築する上で重要です 以下にサンプルに適したリガンド アナライトの設計方法やサンプルの必要条件などをご紹介します アナライト リガンド センサーチップ (1) タンパク質リガンドとしてもアナライトとしても用いることができます

More information

報道発表資料 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - ポイント 異物センサー TLR のシグナル伝達機構を解析 インターフェロン産生に必須な分子 IKK アルファ を発見 免疫 アレルギーの有効

報道発表資料 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - ポイント 異物センサー TLR のシグナル伝達機構を解析 インターフェロン産生に必須な分子 IKK アルファ を発見 免疫 アレルギーの有効 60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - がんやウイルスなど身体を蝕む病原体から身を守る物質として インターフェロン が注目されています このインターフェロンのことは ご存知の方も多いと思いますが 私たちが生まれながらに持っている免疫をつかさどる物質です 免疫細胞の情報の交換やウイルス感染に強い防御を示す役割を担っています

More information

図 B 細胞受容体を介した NF-κB 活性化モデル

図 B 細胞受容体を介した NF-κB 活性化モデル 60 秒でわかるプレスリリース 2007 年 12 月 17 日 独立行政法人理化学研究所 免疫の要 NF-κB の活性化シグナルを増幅する機構を発見 - リン酸化酵素 IKK が正のフィーッドバックを担当 - 身体に病原菌などの異物 ( 抗原 ) が侵入すると 誰にでも備わっている免疫システムが働いて 異物を認識し 排除するために さまざまな反応を起こします その一つに 免疫細胞である B 細胞が

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 中間水含有ポリマーを用いた細胞機能操作技術 山形大学大学院理工学研究科プロジェクト教員 ( 准教授 ) 干場隆志 山形大学大学院理工学研究科教授田中賢 バイオ産業の例 医療産業 ( 医療器具の開発 ) 例 1) ステント : 血管等の閉塞に対する治療 例 2) 人工臓器 : 人工血管等 医療産業 ( 再生医療産業 ) 体外循環型人工臓器 ( 人工心肺 人工肝臓等 ) 製薬産業 ( 新薬の開発 製造

More information

新技術説明会 様式例

新技術説明会 様式例 1 有機物 生体分子等の吸着に 優れた突起 / 細孔形状ナノ粒子 東京電機大学工学部電気電子工学科 教授 佐藤慶介 研究分野の概要 半導体ナノ粒子 ( 量子ドット ) の応用例 http://weblearningplaza.jst.go.jp/ maintenance.html http://www.jaist.ac.jp/ricenter/pam ph/maenosono/maenosono01.pdf

More information

Microsoft Word - 最終:【広報課】Dectin-2発表資料0519.doc

Microsoft Word - 最終:【広報課】Dectin-2発表資料0519.doc 平成 22 年 5 月 21 日 東京大学医科学研究所 真菌に対する感染防御のしくみを解明 ( 新規治療法の開発や機能性食品の開発に有用 ) JST 課題解決型基礎研究の一環として 東京大学医科学研究所の岩倉洋一郎教授らは 真菌に対する感染防御機構を明らかにしました カンジダなどの真菌は常在菌として健康な人の皮膚や粘膜などに存在し 健康に害を及ぼすことはありません 一方で 免疫力が低下した人に対しては命を脅かす重篤な病態を引き起こすことがあります

More information

<4D F736F F F696E74202D20939C8DBD82CC82D082DD82C2>

<4D F736F F F696E74202D20939C8DBD82CC82D082DD82C2> 糖鎖の基礎知識 弘前大学医学部泌尿器科畠山真吾 糖鎖とは グルコース ガラクトース マンノース N- アセチルグルコサミン N- アセチルガラクトサミン フコース キシロース シアル酸などの糖が複雑に連なって糖鎖を形成する 細胞表面の糖鎖は 他の細胞 ( 白血球 癌細胞など ) 細菌 ウイルス 毒素などが 細胞に接着する際の結合する部位 ( リガンド ) となる 細菌は 宿主の糖鎖と結合するためのレクチンを持つ

More information

<4D F736F F F696E74202D2093C195CA8C7091B130342D837C A47205B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D2093C195CA8C7091B130342D837C A47205B8CDD8AB B83685D> 香川大学が有する糖質関連資源 ( 香川グライコリソース ) 希少糖 50 種類以上 平成 14~18 年度文科省知的クラスター創成事業 ヒト型糖鎖 101 種類以上 平成 15~19 年度香川県糖質バイオクラスター形成事業 次なる研究ステージへの展開分子レベルでの基礎研究 (1) 糖鎖が関与する免疫応答 細菌感染機構解明に関する研究 免疫応答を利用した創薬イノベーション 食中毒 ガス壊疽防止薬物の開発

More information

第4回独立行政法人評価委員会技術基盤分科会製品評価技術基盤機構部会 参考資料N2-1 平成15年度NITE業務実績表参考資料集 表紙~P19

第4回独立行政法人評価委員会技術基盤分科会製品評価技術基盤機構部会 参考資料N2-1 平成15年度NITE業務実績表参考資料集 表紙~P19 参考資料 N2-1 平成 15 年度 NITE 業務実績表 参考資料集 A-1-(4) インドネシアにおける新規微生物資源に関する共同研究プロジェクト (2003 年 ) の結果 インドネシアと日本の真菌と放線菌の分類学および生態学の共同研究プロジェクト 独立行政法人製品評価技術基盤機構 (NITE) は 平成 15 年 4 月 インドネシア科学研究所 (LIPI) との間で標記プロジェクトの実施内容に関する合意書

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 糖鎖固定化アレイご紹介資料 住友ベークライト株式会社 S- バイオ事業部 - 1 - 糖鎖固定化アレイとは 基板上に多種類の糖鎖を固定化したデバイス 生体中で起こっている反応を 糖鎖固定化アレイの上で再現! レクチン 抗体 毒素などのタンパク質 ウイルス 細菌などの病原体 糖鎖 糖鎖 基板 糖鎖アレイの模式図 蛍光検出 細胞表面の模式図 検出例 ( 蛍光検出 ) 様々な糖鎖と生体分子との相互作用をハイスループットに検出可能

More information

首都圏北部 4 大学発新技術説明会 平成 26 年 6 月 19 日 オレフィン類の高活性かつ立体選択的重合技術 埼玉大学大学院理工学研究科 助教中田憲男

首都圏北部 4 大学発新技術説明会 平成 26 年 6 月 19 日 オレフィン類の高活性かつ立体選択的重合技術 埼玉大学大学院理工学研究科 助教中田憲男 首都圏北部 4 大学発新技術説明会 平成 26 年 6 月 19 日 オレフィン類の高活性かつ立体選択的重合技術 埼玉大学大学院理工学研究科 助教中田憲男 ポリオレフィンの用途 ポリプロピレン 絶縁性を利用して テレビなどの電化製品 通信機器などの絶縁体として使用耐薬品性を活かして薬品の容器 包装にも使用 ポリスチレン コップ 各種容器 歯ブラシなどの日用品 プラ スチックモデルなどのおもちゃや包装に使用

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 光両性物質発生剤 Photo Ampholyte Compounds Generator 千葉大学大学院融合科学研究科 情報科学専攻画像マテリアルコース 准教授髙原茂 Photo-X-generator 光 -X- 発生剤 hν PXG hν P + X X = 反応活性種 Photo-X-generator 光 -X- 発生剤 hν PXG hν P + X 反応中間体生成物 ( 反応触媒 ) R

More information

60 秒でわかるプレスリリース 2008 年 2 月 19 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス反応を増強する重要分子 PDC-TREM を発見 - 形質細胞様樹状細胞が Ⅰ 型インターフェロンの産生を増幅する仕組みが明らかに - インフルエンザの猛威が続いています このインフルエンザの元凶であるインフルエンザウイルスは 獲得した免疫力やウイルスに対するワクチンを見透かすよう変異し続けるため 人類はいまだ発病の恐怖から免れることができません

More information

Chemical Glycosylation of Peptides (Japanese Version)

Chemical Glycosylation of Peptides (Japanese Version) ペプチドへの 糖鎖付加技術 合成糖ペプチド 新たな糖鎖修飾技術によりペプチドの物理化学的特性を優位に改変します 糖鎖構造および位置を高度に制御する事によりペプチドの生物学的有用性を向上させます 多くの糖タンパクにみられるアスパラギンに結合した糖鎖を用いる事が可能です 発現技術を用いずに 高度に規定された糖ペプチドを合成する事が可能です これにより 糖鎖構造および付加位置の最適な選択を可能にします バッケム社と

More information

島津ジーエルシー総合カタログ2017【HPLCカラム】

島津ジーエルシー総合カタログ2017【HPLCカラム】 https://solutions.shimadzu.co.jp/glc 127HGLC CATALOG 2017 2017 年 12 月 1 日をもちまして 株式会社資生堂のクロマト事業は株式会社大阪ソーダへ譲渡されました カプセルパック 大阪ソーダ ポリマーコート型充てん剤 CAPCELL PAK 化粧品で培われた技術の一つである粉体表面処理技術を応用することにより 新奇なポリマーコート型充てん剤

More information

RN201611_cs5_1024.indd

RN201611_cs5_1024.indd ISSN 1349-1229 No.425 November 2016 11 PET 10 SPOT NEWS 13 EUSO-SPB TOPICS NGLY1 14 in 16 PETPET PET CLST TL PET TL 分子リノベーション で PET による医療革命を加速させる PET PET PET 18 FFDG 18 F 19 F 110 1 PET FDG 2 FDG XCT FDG

More information

新技術説明会 様式例

新技術説明会 様式例 1 ロボットへの FPGA 導入を 容易化する コンポーネント技術 宇都宮大学大学院工学研究科情報システム科学専攻助教大川猛 2 従来技術とその問題点 FPGA(Field Programmable Gate Array) は 任意のディジタル論理回路をプログラム可能な LSI ソフトウェアでは時間がかかる画像認識処理等を ハードウェア化して 高速化 低消費電力化可能 問題点 FPGA 上の回路設計が難しい

More information

1 911 9001030 9:00 A B C D E F G H I J K L M 1A0900 1B0900 1C0900 1D0900 1E0900 1F0900 1G0900 1H0900 1I0900 1J0900 1K0900 1L0900 1M0900 9:15 1A0915 1B0915 1C0915 1D0915 1E0915 1F0915 1G0915 1H0915 1I0915

More information

報道発表資料 2006 年 8 月 7 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人大阪大学 栄養素 亜鉛 は免疫のシグナル - 免疫系の活性化に細胞内亜鉛濃度が関与 - ポイント 亜鉛が免疫応答を制御 亜鉛がシグナル伝達分子として作用する 免疫の新領域を開拓独立行政法人理化学研究所 ( 野依良治理事

報道発表資料 2006 年 8 月 7 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人大阪大学 栄養素 亜鉛 は免疫のシグナル - 免疫系の活性化に細胞内亜鉛濃度が関与 - ポイント 亜鉛が免疫応答を制御 亜鉛がシグナル伝達分子として作用する 免疫の新領域を開拓独立行政法人理化学研究所 ( 野依良治理事 60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 8 月 7 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人大阪大学 栄養素 亜鉛 は免疫のシグナル - 免疫系の活性化に細胞内亜鉛濃度が関与 - 私たちの生命維持を行うのに重要な役割を担う微量金属元素の一つとして知られていた 亜鉛 この亜鉛が欠乏すると 味覚障害や成長障害 免疫不全 神経系の異常などをきたします 理研免疫アレルギー科学総合研究センターサイトカイン制御研究グループと大阪大学の研究グループは

More information

上原記念生命科学財団研究報告集, 29 (2015)

上原記念生命科学財団研究報告集, 29 (2015) 上原記念生命科学財団研究報告集, 29 (2015) 25. マンノペプチマイシンアグリコンの短段階合成法の確立 布施新一郎 Key words:mrsa,vre, マンノペプチマイシン, 不斉アルドール反応, グアニジン * 東京工業大学大学院理工学研究科応用化学専攻分子機能設計講座 緒言 MRSA や VRE 等の重要抗生物質に対する耐性を獲得したグラム陽性菌の出現は医療現場において深刻な問題であり,

More information

金属イオンのイオンの濃度濃度を調べるべる試薬中村博 私たちの身の回りには様々な物質があふれています 物の量を測るということは 環境を評価する上で重要な事です しかし 色々な物の量を測るにはどういう方法があるのでしょうか 純粋なもので kg や g mg のオーダーなら 直接 はかりで重量を測ることが

金属イオンのイオンの濃度濃度を調べるべる試薬中村博 私たちの身の回りには様々な物質があふれています 物の量を測るということは 環境を評価する上で重要な事です しかし 色々な物の量を測るにはどういう方法があるのでしょうか 純粋なもので kg や g mg のオーダーなら 直接 はかりで重量を測ることが 金属イオンのイオンの濃度濃度を調べるべる試薬中村博 私たちの身の回りには様々な物質があふれています 物の量を測るということは 環境を評価する上で重要な事です しかし 色々な物の量を測るにはどういう方法があるのでしょうか 純粋なもので kg や g mg のオーダーなら 直接 はかりで重量を測ることが出来ます しかし 環境中の化学物質 ( 有害なものもあれば有用なものもある ) は ほとんどが水に溶けている状態であり

More information

資生堂 肌の奥 1 からシミを増殖させる新たなメカニズムを解明 シミ増殖因子の肌の上部 ( 表皮 ) への流入量をコントロールしているヘパラン硫酸の 減少抑制効果が マドンナリリー根エキス に 産生促進効果が グルコサミン にあることを発見 資生堂は これまでシミ研究ではあまり注目され

資生堂 肌の奥 1 からシミを増殖させる新たなメカニズムを解明 シミ増殖因子の肌の上部 ( 表皮 ) への流入量をコントロールしているヘパラン硫酸の 減少抑制効果が マドンナリリー根エキス に 産生促進効果が グルコサミン にあることを発見 資生堂は これまでシミ研究ではあまり注目され 2012-9 資生堂 肌の奥 1 からシミを増殖させる新たなメカニズムを解明 シミ増殖因子の肌の上部 ( 表皮 ) への流入量をコントロールしているヘパラン硫酸の 減少抑制効果が マドンナリリー根エキス に 産生促進効果が グルコサミン にあることを発見 資生堂は これまでシミ研究ではあまり注目されていなかった肌の奥 1 で シミの増殖防御機能が低下していることを発見しました 今回 その原因が真皮と表皮の間にある基底膜の構成成分のひとつであるヘパラン硫酸という物質がシミのある部位では減少していること

More information

新技術説明会 様式例

新技術説明会 様式例 1 低侵襲性を重視し 細く長く大出力密度で伸縮する圧力駆動 マイクロマシン 立命館大学理工学部機械工学科 教授小西聡 2 低侵襲性を重視し 細く長く大出力密度で伸縮する圧力駆動 マイクロマシン 伸縮動作用マイクロマシン技術の紹介 低侵襲性が重要な内視鏡等のワイヤー駆動系への応用を想定 薄膜構造を多関節化して柔軟で細長い構造を実現 二種類の圧力駆動技術を提案 : 小型ピストン / 伸縮バルーン 高出力密度の実現

More information

ヒトゲノム情報を用いた創薬標的としての新規ペプチドリガンドライブラリー PharmaGPEP TM Ver2S のご紹介 株式会社ファルマデザイン

ヒトゲノム情報を用いた創薬標的としての新規ペプチドリガンドライブラリー PharmaGPEP TM Ver2S のご紹介 株式会社ファルマデザイン ヒトゲノム情報を用いた創薬標的としての新規ペプチドリガンドライブラリー PharmaGPEP TM Ver2S のご紹介 株式会社ファルマデザイン 薬剤の標的分子別構成 核内受容体 2% DNA 2% ホルモン 成長因子 11% 酵素 28% イオンチャンネル 5% その他 7% 受容体 45% Drews J,Science 287,1960-1964(2000) G 蛋白質共役受容体 (GPCR)

More information

< 研究の背景と経緯 > 互いに鏡に写した関係にある鏡像異性体 ( 図 1) は 化学的な性質は似ていますが 医薬品として利用する場合 両者の効き目が全く異なることが知られています 一方の鏡像異性体が優れた効果を示し 他方が重篤な副作用を起こすリスクもあるため 有用な鏡像異性体だけを選択的に化学合成

< 研究の背景と経緯 > 互いに鏡に写した関係にある鏡像異性体 ( 図 1) は 化学的な性質は似ていますが 医薬品として利用する場合 両者の効き目が全く異なることが知られています 一方の鏡像異性体が優れた効果を示し 他方が重篤な副作用を起こすリスクもあるため 有用な鏡像異性体だけを選択的に化学合成 選択性の高いハイブリッド触媒を実現 ~ 廃棄物少なく 医薬品合成に期待 ~ 1 平成 3 0 年 7 月 2 4 日 科学技術振興機構 (JST) Tel:03-5214-8404( 広報課 ) 北海道大学 Tel:011-706-2610( 広報課 ) 名古屋大学 Tel:052-789-2699( 広報室 ) ポイント医薬品など有用物質の合成で 鏡像異性体の選択性を高め 廃棄物が少ない化学変換を起こすには

More information

57巻S‐A(総会号)/NKRP‐02(会長あいさつ)

57巻S‐A(総会号)/NKRP‐02(会長あいさつ) β β β β β β β β β β シンポジウム 1 創薬物語 科学者としての喜びの瞬間 4 レボフロキサシンに至る創薬研究 よりよい薬を求めて 第一三共株式会社 研究開発本部 研究開発企画部 早川勇夫 レボフロキサシン クラビット 1 は 1993 年上市された世界初の光学活性のニューキノロン系抗菌薬 以 下 ニューキノロンと略 である 1 は 1985 年に上市されたラセミ体のオフロキサシン

More information

本日の内容 HbA1c 測定方法別原理と特徴 HPLC 法 免疫法 酵素法 原理差による測定値の乖離要因

本日の内容 HbA1c 測定方法別原理と特徴 HPLC 法 免疫法 酵素法 原理差による測定値の乖離要因 HbA1c 測定系について ~ 原理と特徴 ~ 一般社団法人日本臨床検査薬協会 技術運営委員会副委員長 安部正義 本日の内容 HbA1c 測定方法別原理と特徴 HPLC 法 免疫法 酵素法 原理差による測定値の乖離要因 HPLC 法 HPLC 法原理 高速液体クロマトグラフィー 混合物の分析法の一つ 固体または液体の固定相 ( 吸着剤 ) 中で 液体または気体の移動相 ( 展開剤 ) に試料を加えて移動させ

More information

Microsoft PowerPoint 説明資料(きのこを活用してGABA富化素材を作る)林産試験場

Microsoft PowerPoint 説明資料(きのこを活用してGABA富化素材を作る)林産試験場 きのこを活用して GABA 富化素材を作る 説明内容 はじめに きのこと GABA のこと 本技術の開発と技術内容 GABA に着目した理由 きのこのGABA 生産能素材の機能性評価素材生産プロセスの効率化 本技術の活用 素材の多様化 用途企業等への期待 課題 展開 施設栽培により生産されているきのこ GABA( ギャバ ) の機能性 血圧上昇抑制精神安定成長ホルモン分泌促進その他記憶学習促進体重低減血中の中性脂肪低減

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 酵素 : タンパク質の触媒 タンパク質 Protein 酵素 Enzyme 触媒 Catalyst 触媒 Cataylst: 特定の化学反応の反応速度を速める物質 自身は反応の前後で変化しない 酵素 Enzyme: タンパク質の触媒 触媒作用を持つタンパク質 第 3 回 : タンパク質はアミノ酸からなるポリペプチドである 第 4 回 : タンパク質は様々な立体構造を持つ 第 5 回 : タンパク質の立体構造と酵素活性の関係

More information

A4パンフ

A4パンフ Gifu University Faculty of Engineering Gifu University Faculty of Engineering the structure of the faculty of engineering DATA Gifu University Faculty of Engineering the aim of the university education

More information

病原性真菌 Candida albicans の バイオフィルム形成機序の解析および形成阻害薬の探索 Biofilm Form ation Mech anism s of P at hogenic Fungus Candida albicans and Screening of Biofilm In

病原性真菌 Candida albicans の バイオフィルム形成機序の解析および形成阻害薬の探索 Biofilm Form ation Mech anism s of P at hogenic Fungus Candida albicans and Screening of Biofilm In 病原性真菌 Candida albicans の バイオフィルム形成機序の解析および形成阻害薬の探索 Biofilm Form ation Mech anism s of P at hogenic Fungus Candida albicans and Screening of Biofilm Inhibitors 平成 29 年度論文博士申請者倉門早苗 (Ku rak ad o, Sanae )

More information

「組換えDNA技術応用食品及び添加物の安全性審査の手続」の一部改正について

「組換えDNA技術応用食品及び添加物の安全性審査の手続」の一部改正について 食安基発 0627 第 3 号 平成 26 年 6 月 27 日 各検疫所長殿 医薬食品局食品安全部基準審査課長 ( 公印省略 ) 最終的に宿主に導入されたDNAが 当該宿主と分類学上同一の種に属する微生物のDNAのみである場合又は組換え体が自然界に存在する微生物と同等の遺伝子構成である場合のいずれかに該当することが明らかであると判断する基準に係る留意事項について 食品 添加物等の規格基準 ( 昭和

More information

New Color Chemosensors for Monosaccharides Based on Azo Dyes

New Color Chemosensors for Monosaccharides Based on Azo Dyes New olor hemoenor for Monocchride ed on zo Dye 著者 : Nicol Diere nd Joeph R. Lkowicz 雑誌 : rg.lett. 1, 3 (4), 3891-3893 紹介者 : 堀田隼 1 年 1 月 7 日 ボロン酸の性質 1 ci-ジオールと環状エステルを形成する 環状エステルを形成すると ボロン酸の酸性度が高まる btrct

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 多能性幹細胞を利用した毒性の判定方法 教授 森田隆 准教授 吉田佳世 ( 大阪市立大学大学院医学研究科遺伝子制御学 ) これまでの問題点 化学物質の人体および環境に及ぼす影響については 迅速にその評価を行うことが社会的に要請されている 一方 マウスやラットなど動物を用いた実験は必要ではあるが 動物愛護や費用 時間的な問題がある そこで 哺乳動物細胞を用いたリスク評価系の開発が望まれる 我々は DNA

More information

Disclosure Information Name of Meeting Name of Speaker

Disclosure Information Name of Meeting Name of Speaker 酵素消化低分子化フコイダン抽出物による 癌細胞特異的細胞死及び糖鎖合成経路の 改変誘導 Kiichiro Teruya 1, Sanetaka Shirahata 1, Toshihiro Yoshida 2 (1. Dept. Biosci. and Biotech., Fac. Agr., Kyushu Univ., 2. Yoshida Clinic) 背景 細胞表面に発現している糖鎖は免疫機能や恒常性維持機能のいずれにも密接に関与している

More information

スギ花粉の捕捉Ys ver7.00

スギ花粉の捕捉Ys ver7.00 花粉症など外来性病原物質による 病態発現の防止製剤の開発 スギ花粉症の病因と発症メカニズム スギ花粉症は即時型アレルギー反応であり 多糖類鎖中ガラクチュロン酸結合部位を切り離す花粉上のCryj1と Cryj2という二種のペクチンを分解する酵素蛋白を主たるアレルゲン ( 抗原 ) としている 花粉は一般病原物質と比較して異常に大きなプラスに帯電した物質である 表面に抗原を持つ花粉の断片が粘膜にある肥満細胞上のIgE

More information

<4D F736F F F696E74202D B5A8F7090E096BE89EF8E9197BF E898EBF816A2E707074>

<4D F736F F F696E74202D B5A8F7090E096BE89EF8E9197BF E898EBF816A2E707074> JST 新技術説明会 080627 高付加価値を有する DHA 含有リン脂質の製造方法 北海道大学大学院地球環境科学研究院環境生物学部門准教授奥山英登志 1 研究背景 1 DHA リン脂質 (DHA を脂肪酸成分としてもつリン脂質 ) には他の分子形態の DHA にはみられない特異な生理機能が知られているにも関わらず これを積極的に利用しようという事例は少なかった DHAリン脂質の供給量がすくない

More information

「組換えDNA技術応用食品及び添加物の安全性審査の手続」の一部改正について

「組換えDNA技術応用食品及び添加物の安全性審査の手続」の一部改正について ( 別添 ) 最終的に宿主に導入された DNA が 当該宿主と分類学上同一の種に属する微生物の DNA のみである場合又は組換え体が自然界に存在する微生物と同等の遺伝子構成である場合のいずれかに該当することが明らかであると判断する基準に係る留意事項 最終的に宿主に導入されたDNAが 当該宿主と分類学上同一の種に属する微生物のDNAのみである場合又は組換え体が自然界に存在する微生物と同等の遺伝子構成である場合のいずれかに該当することが明らかであると判断する基準

More information

Gifu University Faculty of Engineering

Gifu University Faculty of Engineering Gifu University Faculty of Engineering Gifu University Faculty of Engineering the structure of the faculty of engineering DATA Gifu University Faculty of Engineering the aim of the university education

More information

新技術説明会 様式例

新技術説明会 様式例 1 履歴情報の分類と匿名化に基づく 個人好みの情報推薦モデル 大阪府立大学大学院工学研究科 准教授本多克宏 2 研究背景 情報氾濫の昨今 ユーザをいかにして嗜好に合致したコンテンツと結び付けるか が大きな問題 ' 高度コンテンツ創造流通への課題 ( ヒトごとに異なる嗜好に合致した 個人好みの推薦 を行う協調フィルタリング 通販サイト アマゾンなどで実用化 情報コンテンツが多種 大量 多様化する中で

More information

15K14554 研究成果報告書

15K14554 研究成果報告書 様式 C-19 F-19-1 Z-19 CK-19( 共通 ) 1. 研究開始当初の背景 (1) 研究代表者は 高等植物の葉緑体内で生じる RNA 編集の分子機構を生化学的手法によって解析してきた その結果 UV クロスリンク法を用いた RNA とタンパク質因子の結合状態の解析から 基質 RNA と編集装置タンパク質群との間には何段階かの結合 乖離反応が順番に生じ それによって 転写された新生 RNA

More information

日産婦誌58巻9号研修コーナー

日産婦誌58巻9号研修コーナー α β γ α αヘルペスウイルス単純ヘルペスウイルス 1 型 (HSV1) 性器ヘルペス単純ヘルペスウイルス 2 型 (HSV2) 水痘 帯状疱疹ウイルス (VZV) βヘルペスウイルスサイトメガロウイルス (CMV) ヒトヘルペスウイルス 6 型 (HHV6) ヒトヘルペスウイルス 7 型 (HHV7) γヘルペスウイルス EpsteinBarウイルス (EBV) ヒトヘルペスウイルス 8 型

More information

スチック その他の化学物質を生産する化学工業ではなく 生命最強のツールである酵素を使って化学反応を触媒し さらには 新しい酵素を設計して作り出すことによって 物質生産を根本的に変えることができると考えていました 当時 世界的なバイオテクノロジーブームが盛り上がる中で アーノルド博士と同様のことを多く

スチック その他の化学物質を生産する化学工業ではなく 生命最強のツールである酵素を使って化学反応を触媒し さらには 新しい酵素を設計して作り出すことによって 物質生産を根本的に変えることができると考えていました 当時 世界的なバイオテクノロジーブームが盛り上がる中で アーノルド博士と同様のことを多く 子供たちに聞かせてあげたいノーベル賞 2018 2018 年ノーベル化学賞 酵素機能向上の指向性進化法ファージディスプレイ法 2018 年ノーベル化学賞は生命の進化や 子孫を生み出す精緻な遺伝メカニズムを医薬品などの酵素反応生産に応用した研究に対し授与されます 酵素とは生物の細胞の中で作られる触媒活性を持つタンパク質のことで 酵素に原料を与えると反応を起こし 別の物質に変換します ( 図 1) 有機化学的な合成法と比較して

More information

酵素消化低分子化フコイダン抽出物の抗ガン作用増強法の開発

酵素消化低分子化フコイダン抽出物の抗ガン作用増強法の開発 LMF 研究会 213.2.23 低分子化フコイダンの抗腫瘍効果に関する 最新研究 平成 25 年 2 月 23 日 九州大学大学院農学研究院生命機能科学部門システム生物学講座細胞制御工学分野白畑實隆 現在のガンの治療とその課題 外科的療法再発や免疫力低下の可能性 進行度合いによる限界 放射線療法ガンの種類による感受性の違い 治療に時間を要する 抗ガン剤療法副作用 薬剤耐性の問題 機能性食品などを用いた補完代替医療

More information

1,4-ナフトキノン誘導体の合成と活性評価について

1,4-ナフトキノン誘導体の合成と活性評価について バイオ 1-08 新技術説明会 2011 年 11 月 22 日 新規物質アシル - ジュグロンの 抗がん 抗炎症活性 神戸学院大学大学院食品薬品総合科学研究科食品薬品総合科学専攻 ( 神戸学院大学栄養学部 ) 准教授 水品善之 研究の背景 H Juglone ジュグロンについて ビタミン K 3 の誘導体 西洋クルミから単離される化合物で アレロパシー等の多様な活性をもつ 抗炎症活性をもつ作用機構

More information

Microsoft PowerPoint マクロ生物学9

Microsoft PowerPoint マクロ生物学9 マクロ生物学 9 生物は様々な化学反応で動いている 大阪大学工学研究科応用生物工学専攻細胞動態学領域 : 福井希一 1 生物の物質的基盤 Deleted based on copyright concern. カープ分子細胞生物学 より 2 8. 生物は様々な化学反応で動い ている 1. 生命の化学的基礎 2. 生命の物理法則 3 1. 生命の化学的基礎 1. 結合 2. 糖 脂質 3. 核酸 4.

More information

Microsoft PowerPoint - 宮岡(先進機能).ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - 宮岡(先進機能).ppt [互換モード] 51 1 二酸化炭素からののメタンガス合成 広島大学 先進機能能物質研究センター 特任助助教 宮岡 裕樹 准教授 市川貴之 教授 小島由継 2 研究背景 新技術のコンセプト 新技術の基となるる研究成果 技術 従来技術とその問問題点 新技術の特徴 従従来技術との比較 想定される業界 実用化に向けた課題 企業への期待 研究背景 化石燃料の消消費にともなう 二酸化炭素濃度の上昇化石燃料資源の枯渇 現在 ~

More information

53nenkaiTemplate

53nenkaiTemplate デンドリマー構造を持つアクリルオリゴマー 大阪有機化学工業 ( 株 ) 猿渡欣幸 < はじめに > アクリル材料の開発は 1970 年ごろから UV 硬化システムの確立とともに急速に加速した 現在 UV 硬化システムは電子材料において欠かせないものとなっており その用途はコーティング 接着 封止 パターニングなど多岐にわたっている アクリル材料による UV 硬化システムは下記に示す長所と短所がある

More information

Microsoft PowerPoint - 新技術説明会配付資料rev提出版(後藤)修正.pp

Microsoft PowerPoint - 新技術説明会配付資料rev提出版(後藤)修正.pp 食品の抗アレルギー活性評価に利用できる マウスモデルの紹介 農研機構食品総合研究所 食品機能研究領域主任研究員 後藤真生 農研機構 は独立行政法人農業 食品産業技術総合研究機構のコミュニケーションネームです 国民の 1/3 はアレルギー症状を自覚している 1 アレルギー症状なし (59.1%) 皮膚 呼吸器 目鼻いずれかのアレルギー症状あり (35.9%) 医療機関に入院 通院中 (58.2%) (

More information

 

  10 44 1.2 5 4 5 3 6-1 - 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5 6 7 8 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 TEL TEL 1 2 TEL FAX TEL FAX TEL FAX 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 1 2 3 4 5 6 ( ) ( ) 2

More information

新技術説明会 様式例

新技術説明会 様式例 1 218 年 6 月 26 日 IoT/ トリリオンセンサを指向した 小型ホルムアルデヒド検出器 物質 材料研究機構 国際ナノアーキテク トニクス研究拠点 ナノマテリアル分野 フロンティア分子 G 主任研究員 石原伸輔 2 Outline (1) 電気抵抗が変わるホルムアルデヒド検出材料 (2) デバイス化の例 (3) まとめと企業連携への期待 3 従来技術とその問題点 ホルムアルデヒドは 接着剤や防腐剤として建材などに使用され

More information

芦田 久 プレバイオティックオリゴ糖の実用的生産技術を検討する 方法 1. 変異体酵素の作製 Bifidobacterium longum subsp. longum JCM 1217 由来 EngBF の全長 1966 アミノ酸のうち アミノ酸部分をコードする遺伝子を含むベクター

芦田 久 プレバイオティックオリゴ糖の実用的生産技術を検討する 方法 1. 変異体酵素の作製 Bifidobacterium longum subsp. longum JCM 1217 由来 EngBF の全長 1966 アミノ酸のうち アミノ酸部分をコードする遺伝子を含むベクター 芦田久京都大学大学院生命科学研究科准教授 緒言ビフィズス菌はヒトの腸管に生息する善玉菌の代表的菌種であり 経口投与により宿主に良い影響を与えるプロバイオティクスとしてもよく知られている ビフィズス菌は糖質の乏しい腸管下部に適応するために ヒトの消化酵素により分解されない難消化性の糖質を利用するためのグリコシダーゼを豊富に有している そのひとつがエンド α N アセチルガラクトサミニダーゼ (Endo-α

More information

化学物質の分析 > 臨床で用いる分析技術 > 分析技術 > 免疫学的測定法 1 免疫学的測定法 免疫反応を利用して物質を分析する方法として 免疫学的測定法 ( イムノアッセイ ) がある イムノアッセイは 抗体に抗原を認識させる ( 抗原抗体反応を利用する ) ことにより 物質を定量する分析法であり

化学物質の分析 > 臨床で用いる分析技術 > 分析技術 > 免疫学的測定法 1 免疫学的測定法 免疫反応を利用して物質を分析する方法として 免疫学的測定法 ( イムノアッセイ ) がある イムノアッセイは 抗体に抗原を認識させる ( 抗原抗体反応を利用する ) ことにより 物質を定量する分析法であり 1 免疫学的測定法 免疫反応を利用して物質を分析する方法として 免疫学的測定法 ( イムノアッセイ ) がある イムノアッセイは 抗体に抗原を認識させる ( 抗原抗体反応を利用する ) ことにより 物質を定量する分析法であり 多成分一斉解析には不向きであるが 高感度な測定が可能である また 合成医薬品やステロイドホルモンなどの低分子からタンパク質や核酸などの高分子までさまざまな物質の定量に用いられている

More information

<4D F736F F D208DC58F498F4390B D4C95F189DB8A6D A A838A815B C8EAE814095CA8E86325F616B5F54492E646F63>

<4D F736F F D208DC58F498F4390B D4C95F189DB8A6D A A838A815B C8EAE814095CA8E86325F616B5F54492E646F63> インフルエンザウイルス感染によって起こる炎症反応のメカニズムを解明 1. 発表者 : 一戸猛志東京大学医科学研究所附属感染症国際研究センター感染制御系ウイルス学分野准教授 2. 発表のポイント : ウイルス感染によって起こる炎症反応の分子メカニズムを明らかにした注 炎症反応にはミトコンドリア外膜の mitofusin 2(Mfn2) 1 タンパク質が必要であった ウイルス感染後の過剰な炎症反応を抑えるような治療薬の開発

More information

新技術説明会 様式例

新技術説明会 様式例 1 インド薬草アシュワガンダの研究に 基づく健康増進技術 産業技術総合研究所バイオメディカル研究部門 細胞増殖制御研究グループ研究グループ長 ワダワレヌー 2 研究背景 現代社会は食品 化粧品 日用品由来の化学製品に多く依存しており ストレスやがんを含む各種疾病の増加の一因となるため 人々の健康を守る経済的かつ有効な新しい手法の開発が急務となっている 我々はアシュワガンダの生物学的な活性を同定し その活性物質の作用メカニズムを理解した上で

More information

< 研究の背景と経緯 > 半導体製造技術により 生体分子と親和性の高いマイクロチップが開発され それらを基盤とした革新的なバイオ分析技術が実現しています その中でも デジタルバイオ計測は マイクロチップを利用して 1 個の生体分子から機能や物性を高感度かつ定量的に計注測できる手法であり Digita

< 研究の背景と経緯 > 半導体製造技術により 生体分子と親和性の高いマイクロチップが開発され それらを基盤とした革新的なバイオ分析技術が実現しています その中でも デジタルバイオ計測は マイクロチップを利用して 1 個の生体分子から機能や物性を高感度かつ定量的に計注測できる手法であり Digita ポイント 平成 30 年 8 月 10 日 科学技術振興機構 (JST) 東京大学日本医療研究開発機構 (AMED) マイクロチップ技術による超並列デジタルバイオ計測を実現 ~ 創薬候補物質の探索や早期疾患診断などに期待 ~ デジタルバイオ計測は次世代のバイオ分析を牽引する革新的な技術基盤だが 計測の スループットに技術的な問題点を内在していた マイクロチップの新技術により デジタルバイオ計測の超並列化に成功した

More information

産総研プレス発表資料

産総研プレス発表資料 テルペンを安全かつ高効率にエポキシ化する技術を開発 - 環境負荷の少ない過酸化水素を用いた酸化技術 - 平成 24 年 5 月 29 日 独立行政法人産業技術総合研究所 荒川化学工業株式会社 ポイント 再生可能な植物資源である松やにの成分 ( テルペン ) を酸化して化学品原料を製造 新たな酸化触媒の開発と生成したエポキシドの加水分解を防ぐ添加剤の発見により実現 非可食性植物資源からの高性能な各種電子材料の原料製造を期待

More information

Microsoft Word - 【広報課確認】 _プレス原稿(最終版)_東大医科研 河岡先生_miClear

Microsoft Word - 【広報課確認】 _プレス原稿(最終版)_東大医科研 河岡先生_miClear インフルエンザウイルスの遺伝の仕組みを解明 1. 発表者 : 河岡義裕 ( 東京大学医科学研究所感染 免疫部門ウイルス感染分野教授 ) 野田岳志 ( 京都大学ウイルス 再生医科学研究所微細構造ウイルス学教授 ) 2. 発表のポイント : インフルエンザウイルスが子孫ウイルスにゲノム ( 遺伝情報 ) を伝える仕組みを解明した 子孫ウイルスにゲノムを伝えるとき 8 本のウイルス RNAを 1+7 という特徴的な配置

More information

平成24年7月x日

平成24年7月x日 < 概要 > 栄養素の過剰摂取が引き金となり発症する生活習慣病 ( 痛風 動脈硬化や2 型糖尿病など ) は 現代社会における重要な健康問題となっています 近年の研究により 生活習慣病の発症には自然免疫機構を介した炎症の誘導が深く関わることが明らかになってきました 自然免疫機構は 病原性微生物を排除するための感染防御機構としてよく知られていますが 過栄養摂取により生じる代謝物にも反応するために 強い炎症を引き起こして生活習慣病の発症要因になってしまいます

More information

大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム

大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム 平成 30 年度医科学専攻共通科目 共通基礎科目実習 ( 旧コア実習 ) 概要 1 ). 大学院生が所属する教育研究分野における実習により単位認定可能な実習項目 ( コア実習項目 ) 1. 組換え DNA 技術実習 2. 生体物質の調製と解析実習 3. 薬理学実習 4. ウイルス学実習 5. 免疫学実習 6. 顕微鏡試料作成法実習 7. ゲノム医学実習 8. 共焦点レーザー顕微鏡実習 2 ). 実習を担当する教育研究分野においてのみ単位認定可能な実習項目

More information

1. 背景血小板上の受容体 CLEC-2 と ある種のがん細胞の表面に発現するタンパク質 ポドプラニン やマムシ毒 ロドサイチン が結合すると 血小板が活性化され 血液が凝固します ( 図 1) ポドプラニンは O- 結合型糖鎖が結合した糖タンパク質であり CLEC-2 受容体との結合にはその糖鎖が

1. 背景血小板上の受容体 CLEC-2 と ある種のがん細胞の表面に発現するタンパク質 ポドプラニン やマムシ毒 ロドサイチン が結合すると 血小板が活性化され 血液が凝固します ( 図 1) ポドプラニンは O- 結合型糖鎖が結合した糖タンパク質であり CLEC-2 受容体との結合にはその糖鎖が 参考資料配布 2014 年 11 月 10 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人東北大学 血小板上の受容体 CLEC-2 は糖鎖とペプチド鎖の両方を認識 - マムシ毒は糖鎖に依存せず受容体と結合 - 本研究成果のポイント レクチンは糖鎖とのみ結合する というこれまでの考え方を覆す CLEC-2 受容体は同じ領域でマムシ毒とがんに関わる糖タンパク質に結合 糖鎖を模倣したペプチド性薬剤の設計への応用に期待

More information

新技術説明会 様式例

新技術説明会 様式例 1 膜分離を利用した 次世代 CO 2 分離回収技術による カーボンフリー水素の製造 九州大学カーホ ンニュートラル エネルキ ー国際研究所 准教授谷口育雄 2 化石資源依存からカーボンニュートラルへ 大気中の CO 2 濃度の増加に伴う地球温暖化および気候変動が深刻な問題となっている 化石資源エネルギー 水素エネルギー 我が国の電力事情 9 割が化石資源由来 http://www.fepc.or.jp/

More information

VACCINE PART.2 VACCINE PART.2 VACCINE PART.2 VACCINE PART.2 VACCINE 第 1 章 その魔力は薬か毒か ワクチンの効果を高める目的で添加されている補助剤がです しかし よいことだけではありません とはいったいどのようなもので ワクチンの

VACCINE PART.2 VACCINE PART.2 VACCINE PART.2 VACCINE PART.2 VACCINE 第 1 章 その魔力は薬か毒か ワクチンの効果を高める目的で添加されている補助剤がです しかし よいことだけではありません とはいったいどのようなもので ワクチンの PART.2 特集 VACCINE PART.2 VACCINE PART.2 VACCINE PART.2 VACCINE PART.2 ワクチン PART. 2 ワクチンに添加される物質 の正体と HPV ワクチン 特集 浜六郎 を 徹底解剖する 第 1 章 その魔力は薬か毒か 48 第 2 章とくに HPV ワクチンのについて 51 第 3 章病 56 ( はまろくろう : 内科医 本誌編集委員

More information

前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ

前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ 再発した前立腺癌の増殖を制御する新たな分子メカニズムの発見乳癌治療薬が効果的 発表者筑波大学先端領域学際研究センター教授柳澤純 (junny@agbi.tsukuba.ac.jp TEL: 029-853-7320) ポイント 女性ホルモンが制御する新たな前立腺癌の増殖 細胞死メカニズムを発見 女性ホルモン及び女性ホルモン抑制剤は ERβ 及び KLF5 を通じ FOXO1 の発現量を変化することで前立腺癌の増殖

More information

よる感染症は これまでは多くの有効な抗菌薬がありましたが ESBL 産生菌による場合はカルバペネム系薬でないと治療困難という状況になっています CLSI 標準法さて このような薬剤耐性菌を患者検体から検出するには 微生物検査という臨床検査が不可欠です 微生物検査は 患者検体から感染症の原因となる起炎

よる感染症は これまでは多くの有効な抗菌薬がありましたが ESBL 産生菌による場合はカルバペネム系薬でないと治療困難という状況になっています CLSI 標準法さて このような薬剤耐性菌を患者検体から検出するには 微生物検査という臨床検査が不可欠です 微生物検査は 患者検体から感染症の原因となる起炎 2014 年 7 月 9 日放送 薬剤耐性菌の動向と最近の CLSI 標準法の変更点 順天堂大学 臨床検査部係長 三澤 成毅 薬剤耐性菌の動向まず 薬剤耐性菌の動向についてお話しします 薬剤耐性菌の歴史は 1940 年代に抗菌薬の第一号としてペニシリンが臨床応用された頃から始まったと言えます 以来 新しい抗菌薬の開発 導入と これに対する薬剤耐性菌の出現が繰り返され 今日に至っています 薬剤耐性菌の近年の特徴は

More information

る工学的手法 微生物が産生する酵素を利用する生物学的手法を検討した さらに 得られたオリゴ糖類の食品 化粧品 生化学資材としての利用を目指した機能性の評価も行った 3 通期の成果サイレージ貯蔵技術により 海藻分解菌 Pseudoalteromonas atlantica AR06 株 ( 以下 AR

る工学的手法 微生物が産生する酵素を利用する生物学的手法を検討した さらに 得られたオリゴ糖類の食品 化粧品 生化学資材としての利用を目指した機能性の評価も行った 3 通期の成果サイレージ貯蔵技術により 海藻分解菌 Pseudoalteromonas atlantica AR06 株 ( 以下 AR Ⅱ 事業成果 a-1 中課題名 : 海藻バイオマスからのオリゴ糖等生産技術の開発担当機関 : 水産総合研究センター中央水産研究所 水産物応用開発研究センター ( 地独 ) 北海道立総合研究機構 水産研究本部明治大学理工学部東京農工大学農学部担当者 : 主任研究員 石原賢司 ( 中央水研 ) 研究員 松嶋良次 ( 中央水研 ) 主査 武田忠明 ( 北海道 ) 研究主任 小玉裕幸 ( 北海道 ) 専任講師

More information

るが AML 細胞における Notch シグナルの正確な役割はまだわかっていない mtor シグナル伝達系も白血病細胞の増殖に関与しており Palomero らのグループが Notch と mtor のクロストークについて報告している その報告によると 活性型 Notch が HES1 の発現を誘導

るが AML 細胞における Notch シグナルの正確な役割はまだわかっていない mtor シグナル伝達系も白血病細胞の増殖に関与しており Palomero らのグループが Notch と mtor のクロストークについて報告している その報告によると 活性型 Notch が HES1 の発現を誘導 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 奥橋佑基 論文審査担当者 主査三浦修副査水谷修紀 清水重臣 論文題目 NOTCH knockdown affects the proliferation and mtor signaling of leukemia cells ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > 目的 : sirna を用いた NOTCH1 と NOTCH2 の遺伝子発現の抑制の 白血病細胞の細胞増殖と下流のシグナル伝達系に対する効果を解析した

More information

研究の詳細な説明 1. 背景病原微生物は 様々なタンパク質を作ることにより宿主の生体防御システムに対抗しています その分子メカニズムの一つとして病原微生物のタンパク質分解酵素が宿主の抗体を切断 分解することが知られております 抗体が切断 分解されると宿主は病原微生物を排除することが出来なくなります

研究の詳細な説明 1. 背景病原微生物は 様々なタンパク質を作ることにより宿主の生体防御システムに対抗しています その分子メカニズムの一つとして病原微生物のタンパク質分解酵素が宿主の抗体を切断 分解することが知られております 抗体が切断 分解されると宿主は病原微生物を排除することが出来なくなります 病原微生物を退治する新たな生体防御システムを発見 感染症の予防 治療法開発へ貢献する成果 キーワード : 病原性微生物 抗体 免疫逃避 免疫活性化 感染防御 研究成果のポイント 病原微生物の中には 免疫細胞が作る抗体の機能を無効化し 免疫から逃れるものの存在が知られていた 今回 病原微生物に壊された抗体を認識し 病原微生物を退治する新たな生体防御システムを発見 本研究成果によりマイコプラズマやインフルエンザなど

More information

Hi-level 生物 II( 国公立二次私大対応 ) DNA 1.DNA の構造, 半保存的複製 1.DNA の構造, 半保存的複製 1.DNA の構造 ア.DNA の二重らせんモデル ( ワトソンとクリック,1953 年 ) 塩基 A: アデニン T: チミン G: グアニン C: シトシン U

Hi-level 生物 II( 国公立二次私大対応 ) DNA 1.DNA の構造, 半保存的複製 1.DNA の構造, 半保存的複製 1.DNA の構造 ア.DNA の二重らせんモデル ( ワトソンとクリック,1953 年 ) 塩基 A: アデニン T: チミン G: グアニン C: シトシン U 1.DNA の構造, 半保存的複製 1.DNA の構造 ア.DNA の二重らせんモデル ( ワトソンとクリック,1953 年 ) 塩基 A: アデニン T: チミン G: グアニン C: シトシン U: ウラシル (RNA に含まれている塩基 DNA にはない ) イ. シャルガフの規則 二本鎖の DNA に含まれる A,T,G,C の割合は,A=T,G=C となる 2.DNA の半保存的複製 ア.

More information

<4D F736F F D A C5817A8E59918D8CA B8BBB89BB8A778D488BC B8BBB F A2E646F63>

<4D F736F F D A C5817A8E59918D8CA B8BBB89BB8A778D488BC B8BBB F A2E646F63> 凝集しにくい粒径約 20 nm のコアシェル型ナノ粒子を開発 - 光学フィルムへの応用に期待 - 平成 25 年 1 月 29 日独立行政法人産業技術総合研究所北興化学工業株式会社 ポイント 酸化セリウムとポリマーからなるナノ粒子の粒径を従来の 2 分の 1 以下に このナノ粒子を高濃度に含有させて樹脂フィルムに透明性を維持したまま高屈折率を付与 ナノ粒子の量産化の研究開発を推進し サンプル提供を開始

More information

Untitled

Untitled 上原記念生命科学財団研究報告集, 23(2009) 149. サルエイズウイルスのヒトへの感染伝播を規定する宿主制御因子の解明 武内寛明 Key words: エイズウイルス, 異種間感染, 感染症, 人畜共通感染症, 新興感染症 東京大学医科学研究所感染症国際研究センター微生物学分野 緒言ヒト後天性免疫不全症候群 ( ヒトエイズ ) は, ヒト免疫不全ウイルス (HIV) によって引き起こされる慢性持続感染症である.

More information

報道発表資料 2007 年 8 月 1 日 独立行政法人理化学研究所 マイクロ RNA によるタンパク質合成阻害の仕組みを解明 - mrna の翻訳が抑制される過程を試験管内で再現することに成功 - ポイント マイクロ RNA が翻訳の開始段階を阻害 標的 mrna の尻尾 ポリ A テール を短縮

報道発表資料 2007 年 8 月 1 日 独立行政法人理化学研究所 マイクロ RNA によるタンパク質合成阻害の仕組みを解明 - mrna の翻訳が抑制される過程を試験管内で再現することに成功 - ポイント マイクロ RNA が翻訳の開始段階を阻害 標的 mrna の尻尾 ポリ A テール を短縮 60 秒でわかるプレスリリース 2007 年 8 月 1 日 独立行政法人理化学研究所 マイクロ RNA によるタンパク質合成阻害の仕組みを解明 - mrna の翻訳が抑制される過程を試験管内で再現することに成功 - 生命は 遺伝子の設計図をもとにつくられるタンパク質によって 営まれています タンパク質合成は まず DNA 情報がいったん mrna に転写され 次に mrna がタンパク質の合成工場である

More information

<4D F736F F D B695A8817A E93785F8D918E8E82CC82E282DC E646F63>

<4D F736F F D B695A8817A E93785F8D918E8E82CC82E282DC E646F63> 第 103 回薬剤師国家試験 Medisere 国試のやま科目 : 生物 1 項目 機能形態学 やま内容 中枢神経系 問題 以下の図は大脳の左半球側面から見た図である 図中の波線で描かれた太い脳溝を基準にして A~D の 4 つの部位に分けられる 大脳に関する記述のうち 適切なのはどれか 2 つ選べ A C D B 1 脳梗塞により A 部位に大きな障害を受けていると構音障害が生じる可能性が高い 2

More information

の感染が阻止されるという いわゆる 二度なし現象 の原理であり 予防接種 ( ワクチン ) を行う根拠でもあります 特定の抗原を認識する記憶 B 細胞は体内を循環していますがその数は非常に少なく その中で抗原に遭遇した僅かな記憶 B 細胞が著しく増殖し 効率良く形質細胞に分化することが 大量の抗体産

の感染が阻止されるという いわゆる 二度なし現象 の原理であり 予防接種 ( ワクチン ) を行う根拠でもあります 特定の抗原を認識する記憶 B 細胞は体内を循環していますがその数は非常に少なく その中で抗原に遭遇した僅かな記憶 B 細胞が著しく増殖し 効率良く形質細胞に分化することが 大量の抗体産 TOKYO UNIVERSITY OF SCIENCE 1-3 KAGURAZAKA, SHINJUKU-KU, TOKYO 162-8601, JAPAN Phone: +81-3-5228-8107 報道関係各位 2018 年 8 月 6 日 免疫細胞が記憶した病原体を効果的に排除する機構の解明 ~ 記憶 B 細胞の二次抗体産生応答は IL-9 シグナルによって促進される ~ 東京理科大学 研究の要旨東京理科大学生命医科学研究所

More information

300927_課_薬生薬審発0927第3号_核酸医薬品の品質の担保と評価において考慮すべき事項について

300927_課_薬生薬審発0927第3号_核酸医薬品の品質の担保と評価において考慮すべき事項について 薬生薬審発 0927 第 3 号 平成 30 年 9 月 27 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬品審査管理課長 ( 公印省略 ) 核酸医薬品の品質の担保と評価において考慮すべき事項について 厚生労働省では 革新的な医薬品 医療機器及び再生医療等製品の実用化を促進するため 平成 24 年度から 最先端の技術を研究 開発している大学 研究機関等において レギュラトリーサイエンスを基盤とした安全性と有効性の評価方法の確立を図り

More information

研修コーナー

研修コーナー l l l l l l l l l l l α α β l µ l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l

More information

安全かつ高効率に遺伝子を細胞へ導入できるナノシート開発に成功

安全かつ高効率に遺伝子を細胞へ導入できるナノシート開発に成功 同時発表 : 筑波研究学園都市記者会 ( 資料配布 ) 文部科学記者会 ( 資料配布 ) 科学記者会 ( 資料配布 ) 安全かつ高効率に遺伝子を細胞へ導入できるナノシート開発に成功 ~ 血友病や糖尿病など 遺伝性疾患や難治性疾患の細胞治療へ応用 ~ 平成 24 年 8 月 2 日独立行政法人物質 材料研究機構概要 1. 独立行政法人物質 材料研究機構 ( 理事長 : 潮田資勝 ) 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点

More information

石鹸シャンプー_社内研修資料.doc

石鹸シャンプー_社内研修資料.doc PH5.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 社内研修資料 製造メーカーが明かさない不都合な真実 弱酸性の真実 皮膚の断面図 天然成分 100 であっても弱酸性のシャンプーは全ての製品 が間違いなく合成界面活性剤であることは意外と知られて いません 又 合成界面活性剤で洗浄すると 合成界面活 性剤そのものが皮膚に張り付き 善玉菌はすべて洗い流さ れ 復活するのに 10 時間以上かかることがわかっています

More information

( 図 ) IP3 と IRBIT( アービット ) が IP3 受容体に競合して結合する様子

( 図 ) IP3 と IRBIT( アービット ) が IP3 受容体に競合して結合する様子 60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 6 月 23 日 独立行政法人理化学研究所 独立行政法人科学技術振興機構 細胞内のカルシウムチャネルに情報伝達を邪魔する 偽結合体 を発見 - IP3 受容体に IP3 と競合して結合するタンパク質 アービット の機能を解明 - 細胞分裂 細胞死 受精 発生など 私たちの生の営みそのものに関わる情報伝達は 細胞内のカルシウムイオンの放出によって行われています

More information

人間の視野と同等の広視野画像を取得・提示する簡易な装置

人間の視野と同等の広視野画像を取得・提示する簡易な装置 人間の視野と同等の広視野画像 を取得 提示する簡易な装置 公立はこだて未来大学 システム情報科学部複雑系知能学科 准教授鈴木昭二 研究背景 2 画像情報は有用である 多様な情報 ( 明るさ, 色, 形, 動きなど ) 見ればわかる しかし, カメラの画角は狭い 見える範囲が限定される 全体像を把握しくい 移動する物体を見失いやすい 広視野画像の取得 ( 従来方法 ) 3 多数のカメラを搭載 多数の画像を合成し高解像度の画像取得

More information

(案-1)

(案-1) 薬食審査発 0930 第 1 号 平成 26 年 9 月 30 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課長 ( 公印省略 ) 医薬品の一般的名称について 標記については 医薬品の一般的名称の取扱いについて ( 平成 18 年 3 月 31 日薬食発第 0331001 号厚生労働省医薬食品局長通知 ) 等により取り扱っているところであるが 今般 我が国における医薬品一般的名称

More information

Slide 1

Slide 1 第 2 回東北感染制御ネットワークフォーラム感染制御ベーシックレクチャー インフルエンザとは 東北大学医学系研究科感染制御 検査診断学分野山田充啓 インフルエンザとはどのような病気か? インフルエンザ とはインフルエンザ ウイルスに感染して起きる感染症である ( インフルエンザ (influenza): イタリア語で意味は 影響 ) 感染症とは 微生物 が ヒト に 侵入 増殖して さまざまな症状を

More information

スライド 1

スライド 1 Detection of bound phenolic acids: prevention by ascorbic acid and ethylenediaminetetraacetic acid of degradation of phenolic acids during alkaline hydrolysis ( 結合フェノール酸の検出 : アルカリ加水分解中のアスコルビン酸と EDTA によるフェノール酸の劣化防止

More information

新技術説明会 様式例

新技術説明会 様式例 1 ヘルペスの再発を防ぐ ワクチンを提供するために 福岡大学 アニマルセンター 准教授 田中聖一 平成 30 年 12 月 11 日 ヘルペスウイルスの潜伏感染 再活性化 2 2 3 Crispr-Cas9 システムを用いた UL41 ノックアウトによる潜伏感染 α ヘルペスウイルス再活性化の抑制 α ヘルペスウイルスの一種で豚を宿主とするオーエスキー病ウイルス (PRV) は 宿主域が広いのでマウスにも容易に感染させることができる

More information

FMO法のリガンド-タンパク質相互作用解析への応用

FMO法のリガンド-タンパク質相互作用解析への応用 2010 年 10 月 8 日学術総合センター 地球シミュレータ産業利用シンポジウム 2010 フラグメント分子軌道 (FMO) 法の創薬に おける分子シミュレーションへの応用 小澤基裕 * 1 小沢知永 * 1 半田千彰 * 1 辻英一 * 1 岡崎浩輔 * 1 新宮哲 * 2 数納広哉 * 2 上原均 * 2 *1 キッセイ薬品工業株式会社創薬研究部創薬基盤研究所 *2 独立行政法人海洋研究開発機構

More information

研究の背景 B 型肝炎ウイルスの持続感染者は日本国内で 万人と推定されています また, B 型肝炎ウイルスの持続感染は, 肝硬変, 肝がんへと進行していくことが懸念されます このウイルスは細胞へ感染後,cccDNA と呼ばれる環状二本鎖 DNA( 5) を作ります 感染細胞ではこの

研究の背景 B 型肝炎ウイルスの持続感染者は日本国内で 万人と推定されています また, B 型肝炎ウイルスの持続感染は, 肝硬変, 肝がんへと進行していくことが懸念されます このウイルスは細胞へ感染後,cccDNA と呼ばれる環状二本鎖 DNA( 5) を作ります 感染細胞ではこの News Release 平成 30 年 6 月 22 日 各報道機関文教担当記者 殿 B 型肝炎ウイルス複製の鋳型となる DNA の形成に関わる酵素を発見 金沢大学医薬保健研究域医学系分子遺伝学の喜多村晃一講師, 国立感染症研究所の脇田隆字所長, 村松正道部長 (2017 年 9 月 30 日まで金沢大学医薬保健研究域医学系分子遺伝学教授 ), 渡士幸一主任研究官, 長崎大学大学院頭頸部放射線学分野の中村卓教授らの共同研究グループは,

More information

相模女子大学 2017( 平成 29) 年度第 3 年次編入学試験 学力試験問題 ( 食品学分野 栄養学分野 ) 栄養科学部健康栄養学科 2016 年 7 月 2 日 ( 土 )11 時 30 分 ~13 時 00 分 注意事項 1. 監督の指示があるまで 問題用紙を開いてはいけません 2. 開始の

相模女子大学 2017( 平成 29) 年度第 3 年次編入学試験 学力試験問題 ( 食品学分野 栄養学分野 ) 栄養科学部健康栄養学科 2016 年 7 月 2 日 ( 土 )11 時 30 分 ~13 時 00 分 注意事項 1. 監督の指示があるまで 問題用紙を開いてはいけません 2. 開始の 相模女子大学 学力試験問題 ( 食品学分野 栄養学分野 ) 2016 年 7 月 2 日 ( 土 )11 時 30 分 ~13 時 00 分 注意事項 1. 監督の指示があるまで 問題用紙を開いてはいけません 2. 開始の合図があったら 問題用紙 解答用紙の指定の箇所に受験番号 氏名を必ず記入してください 3. これは 学力試験の問題用紙です 問題の本文は 食品学分野は 2ページ (4 題 ) 栄養学分野は2ページ

More information

抑制することが知られている 今回はヒト子宮内膜におけるコレステロール硫酸のプロテ アーゼ活性に対する効果を検討することとした コレステロール硫酸の着床期特異的な発現の機序を解明するために 合成酵素であるコ レステロール硫酸基転移酵素 (SULT2B1b) に着目した ヒト子宮内膜は排卵後 脱落膜 化

抑制することが知られている 今回はヒト子宮内膜におけるコレステロール硫酸のプロテ アーゼ活性に対する効果を検討することとした コレステロール硫酸の着床期特異的な発現の機序を解明するために 合成酵素であるコ レステロール硫酸基転移酵素 (SULT2B1b) に着目した ヒト子宮内膜は排卵後 脱落膜 化 論文の内容の要旨 論文題目 着床期ヒト子宮内膜におけるコレステロール硫酸の発現調節機序及び機能の解析 指導教員武谷雄二教授 東京大学大学院医学系研究科 平成 15 年 4 月入学 医学博士課程 生殖 発達 加齢医学専攻 清末美奈子 緒言 着床とは 受精卵が分割し形成された胚盤胞が子宮内膜上皮へ接着 貫通し 子 宮内膜間質を浸潤して絨毛構造を形成するまでの一連の現象をいう 胚盤胞から分化した トロフォブラストが浸潤していく過程で

More information