【資料１】結核対策について

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らむたけすえ
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1 資料結核対策について平成 6 年 7 月厚生労働省健康局結核感染症課

2 結核対策について経緯今般厚生科学審議会感染症部会において感染症法の関連法令について医学医療の進歩の推移国際交流の進展等を勘案しつつ感染症の範囲及びその類型の見直し等所要の事項に関して見直しの検討がなされ感染症対策の見直しについてがとりまとめられたところ結核対策についても所要の事項に関して同様に見直しの検討を行う必要がある検討の必要な事項結核患者に対する服薬確認等の患者支援の強化について ( 今回審議予定 ) 多剤耐性結核菌の病原体等管理規制の対象範囲の見直し ( 第 3 回結核部会で審議済 )

結核患者に対する服薬確認等の患者支援の強化について現状 DOTS 事業については結核患者に確実に抗結核薬を服用させることにより結核のまん延を防止するとともに多剤耐性結核の発生を予防する必要性が高いことに鑑み感染症法に基づく保健所の保健師等による患者の家庭訪問指導及び結核患者等に対する医師による処方した薬剤を確実に服用する旨の指示のほか地域の事情に応じ地域の医療機関

3 結核患者に対する服薬確認等の患者支援の強化について現状 DOTS 事業については結核患者に確実に抗結核薬を服用させることにより結核のまん延を防止するとともに多剤耐性結核の発生を予防する必要性が高いことに鑑み感染症法に基づく保健所の保健師等による患者の家庭訪問指導及び結核患者等に対する医師による処方した薬剤を確実に服用する旨の指示のほか地域の事情に応じ地域の医療機関薬局等の協力を得ること等により服薬確認を軸とした患者支援等が実施されている一方結核に関する特定感染症予防指針においては平成 7 年までに DOTS 実施率を 95% 以上とする目標を掲げているが平成 4 年時点では実施率が 86% にとどまっているため DOTS を更に推進する必要がある DOTS 実施率を自治体別に見ると全域において地域連携により DOTS を実施している自治体ではそれ以外の自治体と比較し実施率が高くなっており地域連携を強化普及することが実施率の向上ひいては結核の治療成績の向上に繋がると考えられる見直しの趣旨 DOTS の実施等に当たり保健所と地域の医療機関薬局等との連携協力を強化普及することで服薬確認を軸とした患者支援を地域全体で積極的に推進することにより地域全体で結核患者の治療完了の徹底を図る提案結核患者に対する DOTS その他必要な指導の適切な実施のため保健所と医療機関薬局等との連携協力について法律上規定してはいかがか DOTS とは directly observed treatment short-course の略であり直接服薬確認療法のことをいう具体的には医療関係者において患者が処方された薬剤を服用することを直接確認し患者が治癒するまで保健サービスの経過をモニターすることを内容とする 3

服薬看護システム H9-3 年 (5 年間 ) 3 自治体 37 保健所判定期間内の院内 DOTS 地域 DOTS の割合総数治療成功 (A+B+C) 治癒 A 治療完了 B その他 C 死亡治療失敗脱落中断不明総数 456 00% 3537 77.5% 637 46.

% 0 0% /3 以上 /3 未満 (34~67%) 66 00% 484 77.3% 65 34.% 64 33.9% 55 3.0% 9 9.0% 5 0.8% 7.7% 0.% /3 未満 (0~33%) 486 00% 737 49.6% 30 3.% 09 8.

4 服薬看護システム H9-3 年 (5 年間 ) 3 自治体 37 保健所判定期間内の院内 DOTS 地域 DOTS の割合総数治療成功 (A+B+C) 治癒 A 治療完了 B その他 C 死亡治療失敗脱落中断不明総数 % % % % % % 6.4% 67.9% % /3 以上 (68~00%) % % % % % 68.8% 36.5% 30.% 0 0% /3 以上 /3 未満 (34~67%) 66 00% % % % % 9 9.0% 5 0.8% 7.7% 0.% /3 未満 (0~33%) % % 30 3.% % % %.4% 0.3% % * 月単位 ; 月の連続性 DOTS のタイプは問わない判定期間内 DOTS ありの割合別 : コホート観察 (450 人 ) ( 人 ) 出典 : 厚生労働科学研究費補助金新型インフルエンザ等新興再興感染症研究事業研究分担報告書日本版 DOTS の強化向上 4

服薬看護システム H9-3 年 (5 年間 ) 3 自治体 37 保健所初回の服薬情報 DOTS タイプの分布総数治療成功治癒治療完了その他死亡治療失敗脱落中断不明総数 456 00% 3537 77.5% 637 46.3% 05 8.7% 885 5.0% 757 6.6% 6.4% 67.9% 39 3.

4% 307 5.% 309 5.% 609 49.7% 38.9% 5 0.4% 43 3.3% 0 0% 外来治療中その他 70 00% 56 80.0% 9.6% 8 4.3% 37 66.% 7.% 0 0%.9% 0 0% 不明 88 00% 3 35.% 5 6.% 35.5% 5 48.4% 55 6.5% 0 0%.

5 服薬看護システム H9-3 年 (5 年間 ) 3 自治体 37 保健所初回の服薬情報 DOTS タイプの分布総数治療成功治癒治療完了その他死亡治療失敗脱落中断不明総数 % % % % % % 6.4% 67.9% % 入院中院内 DOTS あり % % % % % 546.% 48.9% 7 0.7% 0 0% 入院中その他 35 00% % 3 3.6% % 0 0.4% 34 5.% 0.7%.5% 0 0% 外来治療中地域 DOTS あり 3 00% % % % % 38.9% 5 0.4% % 0 0% 外来治療中その他 70 00% % 9.6% 8 4.3% % 7.% 0 0%.9% 0 0% 不明 88 00% 3 35.% 5 6.% 35.5% % % 0 0%.3% 0 0% 未入力 % % 3 4.0% % % 7 8.8% 8.% 0.3% % 初回服薬情報 :DOTS 有無別コホート観察 (3885 人 ) DOTS あり以外 (677 人 ) 初回とは登録後カ月間出典 : 厚生労働科学研究費補助金新型インフルエンザ等新興再興感染症研究事業研究分担報告書日本版 DOTS の強化向上 5

6 実施主体診療所病院薬局訪問看護ステーション上記の一つのうちいずれかに該当地域 DOTS の連携体制別各自治体における DOTS 実施率の違い (n=03) 地域連携体制 DOTS 実施率全域で外来 DOTS を実施している自治体 (n=9) 93.8% それ以外の自治体 (n=94) 86.0% 全域で外来 DOTS を実施している自治体 (n=0) 89.7% それ以外の自治体 (n=83) 86.0% 全域で外来 DOTS を実施している自治体 (n=) 93.9% それ以外の自治体 (n=9) 85.9% 全域で訪問 DOTS を実施している自治体 (n=) 93.3% それ以外の自治体 (n=9) 85.9% 全域で外来 DOTS 又は訪問 DOTS を実施 (n=30) それ以外の自治体 (n=73) 89.0% 85.8% 結核に関する特定感染症予防指針の進捗状況等調査について ( 依頼 ) ( 事務連絡平成 5 年月日厚生労働省健康局結核感染症課 ) に基づき 40 自治体 ( 都道府県 47 政令指定都市 0 中核市 4 保健所設置市 8 特別区 3) に対し調査した結果本調査での DOTS 実施率の定義 DOTS を実施された患者 / 全患者 (LTBI を除く ) 6

7 00% 95% 地域連携による DOTS 実施率の差全ての地域で全域で外来 DOTS DOTS 又は訪問を実施 DOTSを実施している自治体 DOTS それ以外の自治体を一部で実施している特別な事業で実施又は実施していない国が予防指針で定めている目標 90% 85% 80% 全域で地域連携を実施している自治体ではそれ以外の自治体と比較し DOTS 実施率が高い 75% ( 外来 ) ) ) 診療所 ( 外来 ) 病院 ( 外来 ) 薬局 ( 外来 ) 訪問看護ステーション ( 訪問 ) 左記のいずれかン ( 訪問 ) 結核に関する特定感染症予防指針の進捗状況等調査について( 依頼 ) ( 事務連絡平成 5 年月日厚生労働省健康局結核感染症課 ) に基づき 40 自治体 ( 都道府県 47 政令指定都市 0 中核市 4 保健所設置市 8 特別区 3: 市及び特別区 ) に対し調査した結果 7 本調査でのDOTS 実施率の定義 DOTSを実施された患者 / 全患者 (LTBIを除く)

8 関係法令の参照条文等参考感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 ( 抄 ) 第 53 条の 4( 家庭訪問指導 ) 保健所長は結核登録票に登録されている者について結核の予防又は医療上必要があると認めるときは保健師又はその他の職員をしてその者の家庭を訪問させ処方された薬剤を確実に服用することその他必要な指導を行わせるものとする第 53 条の 5( 医師の指示 ) 医師は結核患者を診療したときは本人又はその保護者若しくは現にその患者を看護する者に対して処方した薬剤を確実に服用することその他厚生労働省令で定める患者の治療に必要な事項及び消毒その他厚生労働省令で定める感染の防止に必要な事項を指示しなければならない 8

9 DOTS( 直接服薬確認 ) の推進について (DOTS 体制の強化 ) 参考退院後結核患者の生活環境に応じた支援を行う 9

10 参考 3 予防指針に関する施策の進捗状況調査結果 ( 一部抜粋 ) 平成 6 年月 9 日第回厚生科学審議会結核部会資料一部抜粋 0

11 3. 外来 DOTS の実施状況 (H6..9) 第回結核部会資料 (n=40) 0% 0% 40% 60% 80% 00% 保健所 54% 4% 4% 8% 社会福祉施設等社会福祉施設等 (n=5) その他の実施主体 ( 自由記入 ) 0 3 診療所 9% 7% 7% 介護系施設等介護系施設等 (n=3) 病院 7% 36% 45% 学校等学校等 (n=3) 薬局 % 6% % 63% 職場等職場等 (n=3) 訪問看護ステーション 95% その他その他 (n=9) 特別な事業として実施 ( 特対費事業など ) 実施していない

12 3. 訪問 DOTS の実施状況 (H6..9) 第回結核部会資料 (n=40) 0% 0% 40% 60% 80% 00% その他の実施主体 ( 自由記入 ) 保健所 9% 3% 6% 社会福祉施設等社会福祉施設等 (n=5) 診療所 96% 病院 96% 介護系施設等介護系施設等 (n=3) 5 9 薬局 4% 9% 87% その他 (n=9) その他 3 訪問看護ステーション 9% 4% 6% 6% 特別な事業として実施 ( 特対費事業など ) 特別な事業として実施 ( 特対費事業など ) 実施していない

13 3. 連絡確認 DOTS の実施状況 (H6..9) 第回結核部会資料 (n=40) 0% 0% 40% 60% 80% 00% その他の実施主体 ( 自由記入 ) 保健所 9% 3% 5% 社会福祉施設等社会福祉施設等 (n=5) 診療所 5% 4% 9% 病院 7% 9% 84% 介護系施設等介護系施設等 (n=3) 4 薬局 5% 93% 訪問看護ステーション 7% 9% その他その他 (n=9) 4 特別な事業として実施 ( 特対費事業など ) 実施していない特別な事業として実施 ( 特対費事業など ) 3

14 3. その他の地域 DOTS の実施方法 (H6..9) 第回結核部会資料 (n=40) 0% 0% 40% 60% 80% 00% その他の実施主体 ( 自由記入 ) 保健所 9% 3% % 56% 社会福祉施設等社会福祉施設等 (n=5) 診療所 % 97% 介護系施設等 (n=3) 6 8 病院 4% 4% 93% 学校等学校等 (n=3) 薬局 4% 94% 職場等職場等 (n=3) 訪問看護ステーション % 98% その他その他 (n=9) 特別な事業として実施 ( 特対費事業など ) 実施していない 4

15 3. その他の実施主体 ( 自由記入 ) の回答内容 (n=40) (H6..9) 第回結核部会資料 0.0% 3.0% 6.0% 9.0%.0% 4.0% 社会福祉施設等 3.6% 介護系施設等.9% 学校等.% 職場等.% その他 6.4% 5

16 実施主体ごとの DOTS 実施状況保健所 (n=40) (H6..9) 第回結核部会資料医療機関 ( 診療所 )(n=40) 0% 0% 40% 60% 80% 00% 0% 0% 40% 60% 80% 00% 外来 DOTS 訪問 DOTS 連絡確認 DOTS その他の方法外来 DOTS 訪問 DOTS 連絡確認 DOTS その他の方法外来 DOTS 訪問 DOTS 連絡確認 DOTS その他の方法医療機関 ( 病院 )(n=40) 0% 0% 40% 60% 80% 00% 外来 DOTS 訪問 DOTS 連絡確認 DOTS その他の方法訪問看護ステーション (n=40) 0% 0% 40% 60% 80% 00% 薬局 (n=40) 0% 0% 40% 60% 80% 00% 外来 DOTS 訪問 DOTS 連絡確認 DOTS その他の方法特別な事業として実施 ( 特対費事業など ) 実施していない 6

DOTS 実施率に関する補足資料平成 26 年 12 月 25 日結核研究所対策支援部作成平成 23 年 5 月に改正された結核に関する特定感染症予防指針に DOTS の実施状況は自治体による違いが大きく実施体制の強化が必要であること院内 DOTS 及び地域 DOTS の実施において医療

DOTS 実施率に関する補足資料平成 26 年 12 月 25 日結核研究所対策支援部作成平成 23 年 5 月に改正された結核に関する特定感染症予防指針に DOTS の実施状況は自治体による違いが大きく実施体制の強化が必要であること院内 DOTS 及び地域 DOTS の実施において医療 DOTS 実施率に関する補足資料平成 26 年 12 月 25 日結核研究所対策支援部作成平成 23 年 5 月に改正された結核に関する特定感染症予防指針に DOTS の実施状況は自治体による違いが大きく実施体制の強化が必要であること院内 DOTS 及び地域 DOTS の実施において医療機関と保健所との連携体制の確立が必要であることから目標の一つとして全結核患者に対する DOTS 実施率を九十五パーセント以上