はじめに 日本で最初の造血幹細胞移植が行われたのは 1974 年ですが 199 年代に入ってから劇的にその件数が増え 近年では年間 5, 件を超える造血幹細胞移植が実施されるようになりました この治療法は 今日では 主に血液のがんである白血病やリンパ腫 あるいは再生不良性貧血などの根治療法としての役

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1 日本における 造血幹細胞移植の実績 216 年度

2 はじめに 日本で最初の造血幹細胞移植が行われたのは 1974 年ですが 199 年代に入ってから劇的にその件数が増え 近年では年間 5, 件を超える造血幹細胞移植が実施されるようになりました この治療法は 今日では 主に血液のがんである白血病やリンパ腫 あるいは再生不良性貧血などの根治療法としての役割を担っています 特に同種造血幹細胞移植では 2 年以降 移植前の抗がん剤や放射線治療の強度を弱めた骨髄非破壊的前治療が開発され それまでは原則 5 歳までとされてきた年齢の上限が上昇し 最近の 間では 同種造血幹細胞移植の約 5 割が 5 歳以上の患者に対して行われています 造血幹細胞移植治療成績の向上には 世界的にも 移植患者の疾患 経過情報の収集と解析が重要な役割を担ってきました 日本においても日本造血細胞移植学会が中心となり 日本小児血液 がん学会 日本骨髄バンク 日本さい帯血バンクネットワーク * および全国の 3 を超える施設 ( 診療科 ) の努力により 2 年以上 移植患者の疾患 経過情報の収集と解析が行われてきています この役割を担うデータセンターとして 213 年 1 月より日本造血細胞移植データセンター (JDCHCT) が稼働いたしました 214 年 1 月の 移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律 の施行に伴い JDCHCT は 造血幹細胞移植の患者やドナー情報の収集 分析 を国の支援のもと担うこととなりました JDCHCT の第一部門事業として 移植患者の疾患 経過情報の収集と基本解析 そして解析結果の公表を担ってまいります 解析結果は スライド資料としてご活用いただけるよう JDCHCT のホームページからダウンロードできるようにもしています 市民講座や患者会 講演や医療系の学生講義などでご利用いただければ幸いです 個々のスライドには 説明書きを加えました スライド資料の前半にはの集計結果 ( 疾患ごと 年齢ごと など ) 後半には生存曲線 ( 移植種類ごと 疾患ごと 疾患移植時病期ごと 年齢ごと など ) を掲載しています 生存曲線に併せて 各群の患者数と 時点での粗を表にて掲載しました 生存解析の最初には 1 日 あるいは 365 日の年毎の変化を表示したグラフも掲載しました ここで示した生存成績は 背景因子などでの調整を行っていない 粗の生存成績です そのため 生存成績どうしの比較はここでは行っていません この場合にはどちらを選択すべきか? などの疑問に答える場合には 目的に応じた研究( 前向きな臨床試験も含み ) として検討する必要があります 日本造血細胞移植データセンターはこのような研究活動も第二部門事業として支援しています *:214 年 3 月末まで 1 1

3 造血幹細胞の年次推移 ドナー別 4, 3,5 3, 2,5 2, 1,5 1, 自家移植 5 '91 '92 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 ' '1 '2 '3 '4 '5 '6 '7 '8 '9 '1 '11 '12 '13 '14 '15 わが国において非間骨髄移植の登録が開始された 1993 年以降 また第一例目のさい帯 1993 のさい帯血移植が行われた 1997 年以降 非間の移植の普及によりを受ける患者の総数は 1997 ける患者の総数は増加している 近年では 自家と同種を合わせた年間の移植登録総件数は約 5,5 件に及ぶ 造血幹細胞の年次推移 移植種類別 < 自家 / 同種 > 4, 3,5 3, 自家移植 自家骨髄移植自家骨髄 + 末梢血幹細胞移植自家末梢血幹細胞移植 2,5 2, 1,5 1, 5 '91 '92 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 ' '1 '2 '3 '4 '5 '6 '7 '8 '9 '1 '11 '12 '13 '14 ' わが国において非間骨髄移植の登録が開始された自家移植は 近年年間約 1,8 例の登録がなされており その幹細胞源としては末梢 1993 年以降 また第一例目のさい帯血移植が行われた血幹細胞が主に用いられている 1997 年以降 非間の移植の普及により移植を受ける患者の総数は増加しており 特に帯血移植の増加は著しい 自家移植は 近年年間約 1,5 例の登録がなされており その幹細胞ソースとしては末梢血幹細胞が主に用いられている

4 造血幹細胞の年次推移 移植種類別 < 自家 / 同種 > 4, 3,5 3, 2,5 2, 間骨髄移植間末梢血幹細胞移植非間骨髄移植非間末梢血幹細胞移植非間さい帯血移植 1,5 1, 5 '91 '92 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 ' '1 '2 '3 '4 '5 '6 '7 '8 '9 '1 '11 '12 '13 '14 '15 わが国において非間骨髄移植の登録が開始された 1993 年以降 また第一例目のさい帯血移植が行われた 1997 年以降 非間の移植の普及により移植を受ける患者の総数は増加しており 特にさい帯血移植の増加は著しい また 非間末梢血幹細胞移植が 2から導入され この 2 年間で年間約 5 件行われている 造血幹細胞の年次推移 患者年齢階級別 < 自家 / 同種 > 4, 3,5 3, 2,5 2, 1,5 1, 5 4, 3,5 3, 2,5 2, 1,5 1, 5 自家移植 6 歳以上 5-59 歳 4-49 歳 3-39 歳 2-29 歳 1-19 歳 -9 歳 '91 '92 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 ' '1 '2 '3 '4 '5 '6 '7 '8 '9 '1 '11 '12 '13 '14 '15 6 歳以上 5-59 歳 4-49 歳 3-39 歳 2-29 歳 1-19 歳 -9 歳 自家移植 '91 '92 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 ' '1 '2 '3 '4 '5 '6 '7 '8 '9 '1 '11 '12 '13 '14 '15 移植前処置の強度を緩めたミニ移植の普及により 移植の適応年齢が拡大し高齢者におけるおけるが増加している 3 3

5 造血幹細胞の移植種類別推移 患者年齢階級別 < 移植細胞種類 > 1, 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1, 6 歳以上 5-59 歳 4-49 歳 3-39 歳 2-29 歳 1-19 歳 -9 歳 自家移植 間 間 非間 非間 骨髄移植 末梢血幹細胞移植 骨髄移植 さい帯血移植 移植前処置の強度を緩めたミニ移植の普及により 移植の適応年齢が拡大した 非間 造血幹細胞の疾患別推移 患者年齢階級別 < 白血病 / リンパ腫 > 白血病リンパ腫 3,5-9 歳 1-19 歳 2-29 歳 3-39 歳 4-49 歳 5-59 歳 6 歳以上 3, 2,5 移植 2, 件数 1,5 1, 5 '96-' '1-'5 '6-'1 '11-'1 '96-' '1-'5 '6-'1 '11-'1白血病悪性リンパ腫 急性骨髄性白血病 / 急性リンパ性白血病 / 成人 T 細胞性白血病 / 慢性骨髄性白血病 / 骨髄異形成症候群 / その他の白血病 非ホジキンリンパ腫 / ホジキンリンパ腫 / その他のリンパ腫 分類不明 4 4 前と比較して 白血病に対するはおよそ特に高齢者を中心にが著しく増加している 5 増加し 悪性リンパ腫に対するは 21134% 年 ~215 増加した 年では とくに高齢者を中心にが著しく増加している 5 歳以上の割合は白血病で 47% 悪性リンパ腫で 64% (5 である 歳以上において白血病で 15% 増加 悪性リンパ腫で 62% 増加 ) 29 年 ~213 年では 5 歳以上の割合は白血病で45% 悪性リンパ腫で62% である

6 造血幹細胞 疾患別 <-15 歳 > 5, 4,5 4, 3,5 3, 2,5 2, 1,5 1, ~21に施行された移植の累積件数 自家移植 ~15 歳 * 多発性骨髄腫を含む 小児におけるは 急性白血病小児におけるは 急性白血病 ( 急性骨髄性白血病 急性リンパ性白血病 ( 急性骨髄性白血病 急性リンパ性白血病 ) で最も多く ) で全体のおよそ最も多く 全体のおよそ 56% を占める ついで 件数の多い小児の再生不良性貧血は希 55% を占める の再生不良性貧血は希少疾患であるが 重症 / 最重症例では同種骨髄移植が第一選択とされるため小児の件数 / の 1 されるため小児の件数の程度を占める 1 程度を占める 小児の固形腫瘍においては 大量化学療法による造血機能不全を救済するために自家移植が家移植が行われるため 自家が 87% を占める 行われるため 自家が 87% を占める 5 5

7 造血幹細胞 疾患別 <16 歳以上 > 2, 18, 16, 14, 12, 1, 8, 6, 4, 2, 199 ~21に施行された移植の累積件数 16 歳以上 自家移植 * 多発性骨髄腫を含む 16 歳以上におけるは 急性白血病 ( 急性骨髄性白血病 急性リンパ性白血病 ) で最も多 16 歳以上におけるは 急性白血病 ( 急性骨髄性白血病 急性リンパ性白血く 全体のおよそ病 ) で最も多く 全体のおよそ 56% を占める ついで 骨髄異形成症候群 慢性骨髄性白血病で多 56% を占める ついで 非ホジキンリンパ腫 く施行されている 骨髄異形成症候群 慢性骨髄性白血病で多く施行されている 2にわが国において慢性骨髄性白血病の分子標的治療薬としてイマチニブが承認され 21 ついでニロチニブ ダサチニブが承認されて以降 慢性骨髄性白血病に対する移植は減少傾向承認され ついでニロチニブ ダサチニブが承認されて以降 慢性骨髄性白血病に対にある する移植は減少傾向にある 悪性リンパ腫では患者数は増加しているが リツキシマブ 化学療法や放射線療法が有効なが有効なことが多いため を第一治療として選択されることは多くない 多発性骨髄腫は高齢者に多く 悪性リンパ腫と同じく患者数は増加傾向にある 多発性骨髄腫は高齢者に多く 悪性リンパ腫と同じく患者数は増加傾向にある 自家移植を併用した大量化学療法が自家移植を併用した大量化学療法が 65 歳以下での多発性骨髄腫の標準治療として確立しており 初回移植 65 歳以下での多発性骨髄腫の標準治療として確立しており 初回移植のおよそ 96% が自家移植である のおよそ 9 が自家移植である 6 6

8 移植幹細胞種類の推移 < 自家 > 自家骨髄 自家骨髄 + 末梢血幹細胞 自家末梢血幹細胞 割合 自家骨髄自家骨髄 + 末梢血幹細胞 自家末梢血幹細胞 自家移植 '96-' ~15 歳 '1-'5 '6-'1 '11-'1自家骨髄自家骨髄 + 末梢血幹細胞自家末梢血幹細胞自家その他 '96-' '1-'5 '6-'1 '11-'1 16 歳以上自家骨髄自家骨髄 + 末梢血幹細胞自家末梢血幹細胞自家その他 29~ ~215 年では 年では ~15 歳での自家移植のおよそ ~15 歳での自家移植のおよそ 93% 93% 16 歳以上では 16 歳以上では 99% が末梢血幹細胞 99% 以上がによる移植である 骨髄移植と比較して細胞採取において患者さんへの負担が少ないことや 末梢血幹細胞による移植である 骨髄移植と比較して細胞採取において患者さんへの負担が少ないことや 顆粒球コロニー刺激因子 (G-CSF) を使用して末梢血から移植細胞を採取する方法が (G-CSF) 2 年に保険適応となったことなどの理由により 自家末梢血幹細胞が増加し 自家骨髄移植は減を採取する方法が 2 年に保険適応となったことなどの理由により 自家末梢血幹細少傾向にある 胞が増加し 自家骨髄移植は減少傾向にある 移植幹細胞種類の推移 < 同種 > 9 同種骨髄 同種末梢血幹細胞 割合 同種骨髄 同種末梢血幹細胞 同種さい帯血 2 1 同種さい帯血 '96-' '1-'5 '6-'1 '11-'1 同種骨髄 ~15 歳 同種骨髄 + 末梢血幹細胞 同種末梢血幹細胞 同種さい帯血 同種その他 '96-' '1-'5 '6-'1 '11-'1 同種骨髄 16 歳以上 同種骨髄 + 末梢血幹細胞 同種末梢血幹細胞 同種さい帯血 同種その他 い帯血移植の普及に伴い 同種骨髄移植の割合は減少傾向にある さい帯血移植の普及に伴い 同種骨髄移植の割合は減少傾向にある しかし 骨髄移植 帯血移植ともに その実施件数は近年においても増加傾向を示している 近年では 同種移帯血に近年では のおよそ 3 がさい帯血による移植である 7 7

9 移植幹細胞種類の推移 非間移植 9 非間骨髄 8 7 非間骨髄 非間さい帯血 割合 非間さい帯血 1 '96-' '1-'5 '6-'1 '11-'1 ~15 歳 非間骨髄非間末梢血幹細胞非間さい帯血 '96-' '1-'5 '6-'1 '11-'1 16 歳以上非間骨髄非間末梢血幹細胞非間さい帯血 非間の移植においても さい帯血移植の増加に伴い 近年では骨髄移植とさい帯血移帯血移植の割合はほぼ同等である 造血幹細胞の推移 移植種類別 < 同種 > <-15 歳 > ~15 歳 2,5 2, 1,5 1, 間 骨髄または末梢血幹細胞 非間 骨髄または末梢血幹細胞 5 非間 さい帯血 '96-' '1-'5 '6-'1 '11-'15 間移植に比較して非間移植の伸び率は高く 近年は間と非間の移間移植に比較して非間移植の伸び率は高く 近年は間と非植の割合は 間の移植の割合は 37% 63% である 37% 63% である 8 8

10 造血幹細胞の推移 移植種類別 < 同種 ><16-5 歳 > 9, 8, 16~5 歳 7, 間 6, 骨髄または末梢血幹細胞 5, 4, 3, 非間 骨髄または末梢血幹細胞 2, 1, 非間 さい帯血 '96-' '1-'5 '6-'1 '11-'15 間での骨髄移植あるいは末梢血幹細胞移植はほぼ横ばいであり 非間での骨髄の骨髄移植 さい帯血移植の件数は増加傾向である 造血幹細胞の推移 移植種類別 < 同種 > <51 歳以上 > 9, 51 歳以上 8, 7, 6, 間 骨髄または末梢血幹細胞 5, 4, 3, 非間 骨髄または末梢血幹細胞 2, 1, 非間 さい帯血 '96-' '1-'5 '6-'1 '11-'15 移植前処置の強度を緩めたミニ移植の普及により 高齢者での件数は著しく増加し移植前処置の強度を緩めたミニ移植の普及により 高齢者での件数はいずれている の移植細胞種類においても著しく増加している 9 9

11 造血幹細胞の推移 白血病リスク分類別 < 急性骨髄性白血病 / 急性リンパ性白血病 / 慢性骨髄性白血病 / 骨髄異形成症候群 5, 4,5 4, 3,5 3, 2,5 2, 白血病のリスク分類 標準リスク群 急性骨髄性白血病 ( 初回寛解期 / 第二寛解期 ) 急性リンパ性白血病 ( 初回寛解期 ) 慢性骨髄性白血病 ( 初回慢性期 ) 骨髄異形成症候群 ( 不応性貧血 / 環状鉄芽球を伴う不応性貧血 ) 高リスク群 上記以外 標準リスク群 1,5 1, 5 高リスク群 自家移植 間骨髄移植 間末梢血幹細胞移植 非間骨髄移植 非間さい帯血移植 治療困難とされる白血病の高リスク群においても 非間移植 ( 骨髄移植 さい帯血移植 ( ) が行われるようになってきた 帯血移植 ) が行われるようになってきた 造血幹細胞の推移 移植前治療強度別 7, 6, 5, 4, 3, 2, 移植前治療 骨髄破壊的前治療全身放射線照射や大量抗がん剤治療により 骨髄中のがん細胞を正常な血液細胞とともに全滅させることを主な目的とする移植前治療 骨髄非破壊的前治療免疫抑制を主な目的とする骨髄抑制の強くない薬剤による移植前治療 骨髄破壊的前治療 1, 骨髄非破壊的前治療 間骨髄移植 間末梢血幹細胞移植 非間骨髄移植 非間さい帯血移植 前処置による毒性の低い骨髄非破壊的移植の普及により 高齢者など移植適応が増大したこ前治療による毒性の低い骨髄非破壊的移植の普及により 高齢者など移植適応が増大とが全体の移植数の増加に大きく寄与している したことが全体のの増加に大きく寄与している 1 1

12 7 6 1 日 365 日の年次推移 < 自家 / 同種 > <5 歳未満 /5 歳以上 > 日 自家移植 自家移植 5 歳未満 : ー / 自家移植 5 歳以上 : ー / 5 歳未満 : ー / 5 歳以上 : ー / 1, 8, 6, 移植件 4,数 の推移 5 4 2, 3 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 ' '1 '2 '3 '4 '5 '6 '7 '8 '9 '1 '11 '12 '13 '14 '15 1 日でのは 自家移植 例ともにここ でわずかに向上している傾向がみられる 自家の 1 日は 5 歳未満 5 歳以上で同等の成績が得られている 365 日 1, 9 8 8, 7 6 6, 4, 5 4 2, 3 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 ' '1 '2 '3 '4 '5 '6 '7 '8 '9 '1 '11 '12 '13 ' 日 ( ) でのは 自家移植 5 歳未満での例にて ここ 1 年で向上している傾向がみられる 365 日 ( ) でのは 自家移植 5 歳未満での例にて ここ 自家 365 日は 5 歳未満 5 歳以上で同等の成績が得られている * 初回の移植例を対象とした解析結果です * 非間末梢血幹細胞移植例は解析対象に含めておりません * 破線 (---) は が 1 件未満で算出したを示しております 11 11

13 1 日 365 日の年次推移 5 歳未満 の推移 生存 5 率 日 間 骨髄移植 : ー / 間 末梢血幹細胞移植 : ー / 非間骨髄移植 : ー / 非間さい帯血移植 : ー / 3, 2,5 2, 移 1,5 植件数 1, 5 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 ' '1 '2 '3 '4 '5 '6 '7 '8 '9 '1 '11 '12 '13 '14 '15 5 歳未満での間 非間の同種 1 日でのは ここ で向上している傾向がみられる 近年 骨髄移植においては間 非間の移植で同等の成績が得られている 生存 5 率 日 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 ' '1 '2 '3 '4 '5 '6 '7 '8 '9 '1 '11 '12 '13 '14 3, 2,5 2, 移 1,5 植件数 1, 5 5 歳未満での間 非間の同種 365 日でのは ここ で 5 歳未満での間 非間の同種向上している傾向がみられる 365 日でのは ともにここ で向 * 初回の移植例を対象とした解析結果です * 非間末梢血幹細胞移植例は解析対象に含めておりません * 破線 (---) は が 1 件未満で算出したを示しております

14 1 日 365 日の年次推移 5 歳以上 の 血 縁 間者 骨髄移植間 : 非ー / 間 末梢血幹細胞移植 : ー / 非間骨髄移植 : ー / 非間さい帯血移植 : ー / 生存 5 率 日 3, 2,5 2, 移 1,5植件数 1, の推移 2 1 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 ' '1 '2 '3 '4 '5 '6 '7 '8 '9 '1 '11 '12 '13 '14 ' 歳以上での非間の同種 1 日でのは ここ で向上している傾向がみられる 生存 5 率 日 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 ' '1 '2 '3 '4 '5 '6 '7 '8 '9 '1 '11 '12 '13 '14 3, 2,5 2, 移 1,5植件数 1, 5 5 歳以上での非間の同種 365 日でのは ここ で向上している傾向がみられる 5 歳未満での間 非間の同種 1 日でのは ともにここ で向 * 初回の移植例を対象とした解析結果です * 非間末梢血幹細胞移植例は解析対象に含めておりません * 破線 (---) は が 1 件未満で算出したを示しております 13 13

15 の推移 1 日 365 日の年次推移 白血病リスク分類別 < 急性骨髄性白血病 / 急性リンパ性白血病 / 慢性骨髄性白血病 / 骨髄異形成症候群 > 白血病のリスク分類 標準リスク群 急性骨髄性白血病 ( 初回寛解期 / 第二寛解期 ) 急性リンパ性白血病 ( 初回寛解期 ) 慢性骨髄性白血病 ( 初回慢性期 ) 骨髄異形成症候群 ( 不応性貧血 / 環状鉄芽球を伴う不応性貧血 ) 高リスク群 上記以外 日 標準リスク群 5 歳未満 : ー / 標準リスク群 5 歳以上 : ー / 高リスク群 5 歳未満 : ー / 高リスク群 5 歳以上 : ー / 3, 2, , 移 1,5植件数 1, 5 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 ' '1 '2 '3 '4 '5 '6 '7 '8 '9 '1 '11 '12 '13 '14 '15 白血病の高リスク群に対する 1 日でのは この 間で 5 歳未満において向上している傾向がみられる また 5 歳以上においても 前と比較すると も伸びているが移植成績の向上もみられる 日 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 ' '1 '2 '3 '4 '5 '6 '7 '8 '9 '1 '11 '12 '13 '14 3, 2,5 2, 移 1,5植件数 1, 白血病に対する 365 日でのは 過去 をみると ごくわずかに向上傾向あるいはほぼ横ばいである また 各リスク群において若年者と高齢者を比較すると 若年者の移植成績が良好である * 初回の移植例を対象とした解析結果です * 非間末梢血幹細胞移植例は解析対象に含めておりません * 破線 (---) は が 1 件未満で算出したを示しております

16 の成績 移植種類別 199 ~21に移植された登録例の ( 初回移植 ) 5 自家移植間骨髄移植間末梢血幹細胞移植非間骨髄移植非間さい帯血移植 縦軸 : ( 移植からある一定の期間後に生存している確率 ) 横軸 : 初回の経過年数 初回の経過年数 非 自家移植 27,15 件 82.4% 59.5% 49.6% 骨髄移植 1,772 件 73.2% 57.6% 53.8% 末梢血幹細胞移植 8,413 件 58.3% 39.2% 34.3% 骨髄移植 16,553 件 % 45. さい帯血移植 9,486 件 54.5% 4.7% 37.3% 自家移植のは で 82.4% では 59.5% であり 自家 後のは 5 をやや下回る程度である からの骨髄移植の のは 57.6% は 53.8% 非からの骨髄移植の は 49.6% は 45. であり のいずれにおいても 以降のの低下は緩やかである の成績 白血病 199 ~21に移植された登録例の ( 初回移植 ) 5 AML ALL ATL CML MDS 初回の経過年数 非間末梢血幹細胞移植例は解析対象に含めておりません 急性骨髄性白血病 (AML) 17,782 件 62.1% 44.3% 4. 急性リンパ性白血病 (ALL) 1,1 件 68.5% 48.8% 44.4% 成人 T 細胞性白血病 (ATL) 1,85 件 44.1% % 慢性骨髄性白血病 (CML) 3,358 件 7.2% 57.9% 54.2% 骨髄異形成症候群 (MDS) 4,389 件 64.3% 48.6% 42.7% 急性白血病では いずれも急性白血病では いずれも のは のは 45% 前後であり 45% 前後であり はおよ 1 率はおよそ 4 である そ 4 である また 慢性骨髄性白血病においては 治療薬の普及によりは減少したが 移また 慢性骨髄性白血病においては 治療薬の普及によりは減少したが 植後 のともに 5 を上回っている 成人 T 細胞性白血病で は のともに が 5 を上回っている 44.1% が成人 T 細胞性白血病では 25.7% であり他の白血病の生存 が 43.2% 率を下回る が25.3% であり他の白血病のを下回る 15 15

17 の成績 悪性リンパ腫 / 多発性骨髄腫を含む形質細胞性腫瘍 199 ~21に移植された登録例の ( 初回移植 ) NHL HL Other lymphoma / type missing MM/PCD 初回の経過年数 非ホジキンリンパ腫 (NHL) ホジキンリンパ腫 (HL) 上記以外のリンパ腫 (Other lymphoma / type missing) 多発性骨髄腫を含む形質細胞性腫瘍 (MM / PCD) 非間末梢血幹細胞移植例は解析対象に含めておりません 15,487 件 72.3% 56.8% 49.5% 1,229 件 84.7% 65.6% 57.7% 656 件 68.2% 52.1% 43.9% 7,26 件 9.8% 58.6% 35.5% 非ホジキンリンパ腫 ホジキンリンパ腫の非ホジキンリンパ腫 ホジキンリンパ腫の のはいずれも のはいずれも 6 前後 6 前後 は 5 前後であり はホジキンリンパ腫のほうがやや高 はい 5 前後であり はホジキンリンパ腫のほうがやや高い 多発性骨髄腫を含む形質細胞性腫瘍における移植のおよそ多発性骨髄腫を含む形質細胞性腫瘍における初回移植のおよそ 9 は自家移植である 自家また 96% る 自家または同種の移植全体での は9.1% と良好であるが は 9.8% と良好であるが 移植 は32.9% である 後 は 35.5% である 16 16

18 の成績年齢別 急性白血病 ( 急性骨髄性白血病 / 急性リンパ性白血病 ) 199 ~21に移植された登録例の ( 初回移植 ) AML:-15 歳 AML:16 歳以上 ALL :-15 歳 ALL :16 歳以上 自家移植 ~15 歳 16 歳以上 初回の経過年数 急性骨髄性白血病 (AML) 急性リンパ性白血病 (ALL) ~15 歳 16 歳 ~ ~15 歳 16 歳 ~ 236 件 86.9% 64.3% 61.6% 1,32 件 81.5% 64.8% 61.2% 393 件 81.4% 59.7% 55.4% 328 件 61.1% 3.9% 26.3% 急性骨髄性白血病においては ~15 歳と 16 歳以上で自家のはほぼ同率である 急性リンパ性白血病においては 16 歳以上での自家 が 3.9% 26.3% であり 小児に比較して長期は低い の成績年齢別 悪性リンパ腫 ( 非ホジキンリンパ腫 / ホジキンリンパ腫 ) 199 ~21に移植された登録例の ( 初回移植 ) 自家移植 ~15 歳 16 歳以上 5 NHL:-15 歳 NHL:16 歳以上 HL :-15 歳 HL :16 歳以上 初回の経過年数 非ホジキンリンパ腫 (NHL) ホジキンリンパ腫 (HL) ~15 歳 16 歳 ~ ~15 歳 16 歳 ~ 21 件 77.3% 7.2% 69.5% 11,394 件 78.5% 61.4% 52.2% 29 件 82.5% 7.9% 7.9% 1,77 件 87.4% 68.1% 59.9% 悪性リンパ腫に対する初回移植のうち の割合は 非ホジキンリンパ腫が 9 ホジキンリンパ腫における移植が 89% ホジキンリンパ腫における移植が 1 未満である これは 悪性リンパ腫の発症頻度とほぼ同率 1 であり 症頻度とほぼ同率であり 移植種類の大半は自家移植である 16 歳以上での移植種類の大半は自家移植である 非ホジキンリンパ腫 ホジキンリンパ腫におけ非ホジキンリンパ腫 ホジキンリンパ腫における ~15 歳での自家 の生る ~15 存率はいずれも約歳での自家 7 のはいずれもであり 以降のは低下しない 7 前後であり 以降のは低下しない 歳上での自家のは ホジキンリンパ腫において は は 87% と良好であり 87.4% と良好であり で 6 をやや下回る程度である で 6 をやや下回る程度である 17 17

19 の成績 多発性骨髄腫を含む形質細胞性腫瘍 199 ~21に移植された登録例の ( 初回移植 ) 自家移植 16 歳以上 初回の経過年数 自家移植 6,963 件 92.5% % 多発性骨髄腫を含む形質細胞性腫瘍におけるのおよそ 96% を自家移植が占める は 9 を上回り良好であるが は 36% 程度まで低下する 多発性骨髄腫を含む形質細胞性腫瘍におけるのおよそ 9 を自家移植が占める は 9 を上回り良好であるが は 33% 程度まで低下する 18 18

20 の成績 急性骨髄性白血病 199 ~21に移植された登録例の ( 初回移植 ) 間骨髄移植間末梢血幹細胞移植非間骨髄移植非間さい帯血移植 ~15 歳 初回の経過年数 非 骨髄移植 684 件 77.5% 59.6% 57.6% 末梢血幹細胞移植 141 件 59.9% 45.5% 42.6% 骨髄移植 433 件 7.9% 53.2% 5.4% さい帯血移植 413 件 % 51.2% 急性骨髄性白血病における移植の約 9 はであり 15 歳以下では間骨髄移植が多く行われている 199から 21の間に初回が行われた登録例 1,671 件の は 間骨髄移植では 59.6% であり 非間移植では 5 程度である の成績 急性骨髄性白血病 199 ~21に移植された登録例の ( 初回移植 ) 間骨髄移植間末梢血幹細胞移植非間骨髄移植非間さい帯血移植 16 歳以上 初回の経過年数 非 骨髄移植 2,592 件 67.6% 48.7% 43.9% 末梢血幹細胞移植 3,53 件 58.1% 36.7% 3.2% 骨髄移植 5,311 件 61.5% 43.5% 38.4% さい帯血移植 3,614 件 49.1% 34.4% 29.8% 16 歳以上の急性骨髄性白血病におけるでは 非間骨髄移植が多く行われている 199から 21の間に初回が行われた登録例 14,57 件の移植 16 歳以上の急性骨髄性白血病におけるでは 非間骨髄移植が多く行われて後 は 血縁 非間移植ともに 3~5 程度である 19 19

21 の成績 急性リンパ性白血病 199 ~21に移植された登録例の ( 初回移植 ) 間骨髄移植間末梢血幹細胞移植非間骨髄移植非間さい帯血移植 ~15 歳 初回の経過年数 非 骨髄移植 1,54 件 72.9% 55.5% 52.5% 末梢血幹細胞移植 193 件 % 34.8% 骨髄移植 859 件 74.3% 58.6% 55.5% さい帯血移植 647 件 73.9% 55.3% 52.7% 急性リンパ性白血病における移植の約 9 は であり 15 歳以下では間骨髄移植が多く行われている 199から 21の間に初回が行われた急性リンパ性白血病における移植の約登録例 2,753 件の は 間骨髄移植 非間移植では 9 は であり 15 歳以下では間骨髄 56% 移植が多く行われている 前後であり 間末梢血幹細胞移植では 199から 213 年の間に初回が行われた登録例 37.7% である 以降の 2,564 件のの低下は 緩やかになり は 間骨髄移植 非血縁間移植では のは 血縁 非間骨髄移植ともに 56% 前後であり 間末梢血幹細胞移植では 5 以上である 37.3% である 以降のの低下は 緩やかになり の の成績 急性リンパ性白血病 199 ~21に移植された登録例の ( 初回移植 ) 間骨髄移植間末梢血幹細胞移植非間骨髄移植非間さい帯血移植 16 歳以上 初回の経過年数 非 骨髄移植 1,515 件 % 42.8% 末梢血幹細胞移植 1,215 件 64.4% 4.5% 35.2% 骨髄移植 2,77 件 % 42. さい帯血移植 1,187 件 62.1% 44.8% 41.7% 16 歳以上の急性リンパ性白血病におけるでは 非間骨髄移植が多く行われている 199から 21の間に初回が行われた登録例 6,624 件の移 16 歳以上の急性リンパ性白血病におけるでは 非間骨髄移植が多く行われてい植後 は 血縁 非間移植ともに 44% 前後である る 199から 213 年の間に初回が行われた登録例 5,762 件の は 血縁 非血縁移植ともに 44% 前後である 2 率が 5 を下回っている 2

22 の成績 慢性骨髄性白血病 199 ~21に移植された登録例の ( 初回移植 ) ~15 歳 初回の経過年数 間 骨髄移植 間 末梢血幹細胞移植 非間骨髄移植 骨髄移植 18 件 83.3% 75.6% 73.3% 末梢血幹細胞移植 18 件 77.8% 61.1% 61.1% 非骨髄移植 117 件 76.7% 69.5% 68.4% 慢性骨髄性白血病に対する ~15 歳における非間さい帯血移植 ( 初回移植 ) は 件数が少ないため解析対象に含めておりません 15 歳以下の慢性骨髄性白血病は症例数が少ないが その中で血縁または非間骨髄移植が多く行われている 199から 21の間に初回が行われた登録 15 歳以下の慢性骨髄性白血病は症例数が少ないが その中で血縁または非間骨髄移植例 257 件の は 間骨髄移植 75.6% 間末梢血幹細胞移が多く行われ 非間さい帯血移植の登録例はない 植 61.1% 非間骨髄移植 69.5% である 年から年以降のの低下は 緩 213 年の間に初回同種移やかになっており でのは 血縁 非間移植ともに 6 以上植が行われた登録例である 234 件の は 間骨髄移植 77.5% 間末梢血幹 の成績 慢性骨髄性白血病 199 ~21に移植された登録例の ( 初回移植 ) 間骨髄移植間末梢血幹細胞移植非間骨髄移植非間さい帯血移植 16 歳以上 初回の経過年数 非 骨髄移植 1,88 件 77.8% % 末梢血幹細胞移植 438 件 67.4% 55.7% 53. 骨髄移植 1,284 件 64.8% % さい帯血移植 261 件 62.7% 45.4% 41. 慢性骨髄性白血病の移植のほとんどがであり 16 歳以上では非間骨髄移植が多く行われている 199から 21の間に初回が行われた登録例慢性骨髄性白血病の移植のほとんどがであり 3,71 件の は 間骨髄移植 歳以上では非間骨髄移植が 間末梢血幹細胞移植多く行われている 55.7% 非間骨髄移植 199から 年の間に初回が行われた登録例 非間さい帯血移植 45.4% である 2,931 件の 1 5 年は 間骨髄移植年では 非間移植においてが 65.9% 間末梢血幹細胞移植 5 を下回っている 55.6% 非間骨髄移植 51.2% 非間帯血移植 42.9% である では 非間移植においてが 5 を下回っている 21 21

23 の成績 骨髄異形成症候群 199 ~21に移植された登録例の ( 初回移植 ) ~15 歳 初回の経過年数 非 間骨髄移植間末梢血幹細胞移植非間骨髄移植非間さい帯血移植 骨髄移植 124 件 82.9% 72.4% 69.3% 末梢血幹細胞移植 19 件 % 53.9% 骨髄移植 136 件 % 68.5% さい帯血移植 75 件 72.1% 59.5% 59.5% 骨髄異形成症候群の移植のほとんどがであり 15 歳以下では血縁または非間骨髄移植が多く行われている 199から 21の間に初回が行わ骨髄異形成症候群の移植のほとんどがであり れた登録例 354 件の は 間骨髄移植 15 歳以下では血縁または非間 72.4% 間末梢血骨髄移植が多く行われている 幹細胞移植 53.9% 非間骨髄移植 199から % 年の間に初回が行われた登録例 非間さい帯血移植 59.5% である 31 件の は 間骨髄移植 以降のの低下は緩やかになり 血縁 非間移植ともに 69.7% 間末梢血幹細胞移植 5. 非間骨髄移植が % 以上である 非間さい帯血移植 56.3% である 以降のの低下は緩やか の成績 骨髄異形成症候群 199 ~21に移植された登録例の ( 初回移植 ) 間骨髄移植間末梢血幹細胞移植非間骨髄移植非間さい帯血移植 16 歳以上 初回の経過年数 非 骨髄移植 698 件 73.5% 56.8% 52.1% 末梢血幹細胞移植 761 件 64.2% 43.5% 36.5% 骨髄移植 1,74 件 62.9% 48.3% 4.7% さい帯血移植 815 件 52.8% 38.1% 歳以上の骨髄異形成症候群におけるでは 非間骨髄移植が多く行われている 199から 21の間に初回が行われた登録例 4,14 件の移植 16 歳以上の骨髄異形成症候群におけるでは 非間骨髄移植が多く行われてい後 は 間骨髄移植では 56.8% であり 間末梢血幹細胞移植 非る 1991 間移植では年から 213 年の間に初回が行われた登録例 5 を下回っている 3,336 件の は 間骨髄移植では 57.2% であり 間末梢血幹細胞移植 非間移植では 5 を下 22 22

24 の成績 非ホジキンリンパ腫 199 ~21に移植された登録例の ( 初回移植 ) 間骨髄移植間末梢血幹細胞移植非間骨髄移植非間さい帯血移植 ~15 歳 初回の経過年数 非 骨髄移植 111 件 68.2% 6.6% 58.1% 末梢血幹細胞移植 32 件 % 17.9% 骨髄移植 67 件 68.6% 57.5% 57.5% さい帯血移植 68 件 歳以下の非ホジキンリンパ腫では 約半数がであり 間骨髄移植が多く行われている 199から 21の間に初回が行われた登録例 278 件 15 歳以下の非ホジキンリンパ腫では 約半数がであり 間骨髄移植が多く行の は 間骨髄移植 非間移植では 5 以上であり 移われている 植後 以降のは ほぼ横ばいである 199から 213 年の間に初回が行われた登録例 265 件の 生存 の成績 非ホジキンリンパ腫 199 ~21に移植された登録例の ( 初回移植 ) 間骨髄移植間末梢血幹細胞移植非間骨髄移植非間さい帯血移植 16 歳以上 初回の経過年数 非 骨髄移植 553 件 58.1% 46.1% 42.9% 末梢血幹細胞移植 1,19 件 5.7% 37.7% 35.6% 骨髄移植 1,86 件 61.5% 48.3% 43.4% さい帯血移植 839 件 43.6% 36.2% 32.1% 16 歳以上の非ホジキンリンパ腫におけるでは 間末梢血幹細胞移植と非間骨髄移植が多く行われている 199から 21の間に初回が 16 歳以上の非ホジキンリンパ腫におけるでは 間末梢血幹細胞移植が多く行行われた登録例 3,587 件の は 血縁 非間移植ともに 3~5 われている 程度である 199から 213 年の間に初回が行われた登録例 3,84 件の は 血縁 非間移植ともに 3~5 程度である 23 23

25 の成績 多発性骨髄腫を含む形質細胞性腫瘍 199 ~21に移植された登録例の ( 初回移植 ) 間骨髄移植間末梢血幹細胞移植非間骨髄移植非間さい帯血移植 16 歳以上 初回の経過年数 非 骨髄移植 7 件 % 19.2% 末梢血幹細胞移植 126 件 55.4% 28.1% 24.7% 骨髄移植 61 件 56.8% 32.1% 22.2% さい帯血移植 38 件 6.8% 6.8% ー 多発性骨髄腫は高齢者で多く発症し 16 歳以上でののおよそ 96% を自家移植が占め では間末梢血幹細胞移植が多く行われている 多発性骨髄腫は高齢者で多く発症し は 血縁 非間移植ともに 16 歳以上でののおよそ 35% を下回っており その後のの低下 9 を自家移植が占め では間末梢血幹細胞移植が多く行われている も著しい は 血縁 非間移植ともに 35% を下回っており その後のの低下も著しい 24 24

26 の成績 再生不良性貧血 199 ~21に移植された登録例の ( 初回移植 ) ~15 歳 初回の経過年数 非 間骨髄移植間末梢血幹細胞移植非間骨髄移植非間さい帯血移植 骨髄移植 449 件 95.1% 92.5% 91.3% 末梢血幹細胞移植 16 件 87.5% 81.3% 81.3% 骨髄移植 312 件 89.9% % さい帯血移植 28 件 78.4% 74.5% 74.5% 再生不良性貧血ではが行われ 15 歳以下では間骨髄移植が多く行われている は 間骨髄移植 92.5% 間末梢血幹細胞移植再生不良性貧血ではが行われ 81.3% 非間骨髄移植 88. 非間さい帯血移植 15 歳以下では間骨髄移植が多く行われている 74.5% である の成績 再生不良性貧血 199 ~21に移植された登録例の ( 初回移植 ) 16 歳以上 5 間骨髄移植間末梢血幹細胞移植非間骨髄移植非間さい帯血移植 初回の経過年数 非 骨髄移植 61 件 88.4% 84.8% 84. 末梢血幹細胞移植 144 件 73.8% 6.3% 51.2% 骨髄移植 491 件 73.8% 65.9% 62.6% さい帯血移植 122 件 61.4% 58.6% 58.6% 16 歳以上の再生不良性貧血においての約半数が 間骨髄移植である は 血縁 非間移植ともに 5 以上であり 間骨髄移 16 歳以上の再生不良性貧血においての約半数が 間骨髄移植である 植では 84.8% 25 25

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日本における 造血幹細胞移植の実績 217 年度 はじめに 日本で最初の造血幹細胞移植が行われたのは 1974 年ですが 199 年代に入ってから劇的にその件数が増え 近年では年間 5, 件を超える造血幹細胞移植が実施されるようになりました この治療法は 今日では 主に血液のがんである白血病やリンパ腫 あるいは再生不良性貧血などの根治療法としての役割を担っています 特に同種造血幹細胞移植では 2

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