1. 定款および規約等 (2) 規約等 1 第 40 条 ( 議員総会の決議事項 ) 及び第 4 6 条 ( 常議員会の決議事項 ) の改正規定 第 6 0 条 ( 青年部 ) 及び第 61 条 ( 青年部について必要な事項 ) の新規規定並びに第 60 条 ( 副会頭に準ずる者 ) を第 62 条

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1 1. 定款および規約等 (1) 定款 1. 定款および規約等 (1) 定款 一部改正 (12 月 8 日 ( 臨時 ) 議員総会 常議員会 ) が改正箇所 現行新条文 < 省 略 > < 省 略 > ( 議員総会の決議事項 ) 第 40 条次に掲げる事項は 議員総会の議決を経なければならない ただし 第 13 号から第 18 号までの事項については 議員総会の議決を経て 常議員会に委任することができる (1)~(10) ( 略 ) (11) 第 71 条第 1 項の規定による決算関係書類の承認 (12)~(18) ( 略 ) ( 議員総会の決議事項 ) 第 40 条次に掲げる事項は 議員総会の議決を経なければならない ただし 第 13 号から第 18 号までの事項については 議員総会の議決を経て 常議員会に委任することができる (1)~(10) ( 略 ) (11) 第 73 条第 1 項の規定による決算関係書類の承認 (12)~(18) ( 略 ) < 省 略 > < 省 略 > ( 常議員会の決議事項 ) 第 46 条次に掲げる事項は 常議員会の議決を経なければならない (1)~(10) ( 略 ) (11) 事務局及び職員について必要な事項 (12) その他会頭が必要と認めた事項 ( 常議員会の決議事項 ) 第 46 条次に掲げる事項は 常議員会の議決を経なければならない (1)~(10) ( 略 ) (11) 青年部について必要な事項 (12) 事務局及び職員について必要な事項 (13) その他会頭が必要と認めた事項 < 省 略 > < 省 略 > 第 4 節 青年部 ( 青年部 ) 第 60 条本商工会議所に青年部を置くことができる ( 青年部について必要な事項 ) 第 61 条青年部について必要な事項は 常議員会の議決を経て別に定める 第 60 条 ~ 第 82 条 ( 略 ) 第 62 条 ~ 第 84 条 ( 略 ) < 省 略 > < 省 略 > 附則 ( 実施の時期 ) -1-

2 1. 定款および規約等 (2) 規約等 1 第 40 条 ( 議員総会の決議事項 ) 及び第 4 6 条 ( 常議員会の決議事項 ) の改正規定 第 6 0 条 ( 青年部 ) 及び第 61 条 ( 青年部について必要な事項 ) の新規規定並びに第 60 条 ( 副会頭に準ずる者 ) を第 62 条とし以下の条文を 2 条ずつ繰り下げる改正規定は 平成 28 年 12 月 8 日から実施する (2) 規約等 1 議員選挙及び選任に関する規約一部改正 (7 月 28 日議員総会 ) が改正箇所現行新条文 < 省 略 > < 省 略 > ( 設置 ) 第 4 条 1 号議員 ( 定款第 36 条第 2 項第 1 号の議員をいう 以下この章において 議員 という ) の選挙を施行するため 商工会議所に選挙管理委員会を置く 2 選挙管理委員会は 議員の任期が満了する日の属する年の前年の 10 月 1 日に設置し 選挙の終了後 当該選挙に関する事務処理に必要な期間の経過後に解散する ( 設置 ) 第 4 条 1 号議員 ( 定款第 36 条第 2 項第 1 号の議員をいう 以下この章において 議員 という ) の選挙を施行するため 商工会議所に選挙管理委員会を置く 2 選挙管理委員会は 議員の任期が満了する日の属する年の前年の 10 月 1 日に設置し 選挙の終了後 当該選挙に関する事務処理に必要な期間の経過後に解散する 3 選挙管理委員会は 選挙に関し 独立的かつ中立的な組織として 第 6 条に定める職務を遂行するものとする < 省 略 > < 省 略 > ( 職 務 ) ( 職 務 ) 第 6 条 選挙管理委員会は 選挙の施行に関し 第 6 条 選挙管理委員会は 選挙の施行に関し 次の事項を行う 次の事項を行う (1) 選挙の施行に関する日程及び時間割の編 (1) 選挙の施行に関する日程及び時間割の編 成 (2) 選挙人名簿の調製 成 (2) 選挙人名簿の作成 (3) 選挙の施行に関する文書及び様式の作成 (3) 選挙の施行に関する文書及び様式の作成 (4) 投票場及び開票場の決定 (4) 投票場及び開票場の決定 (5) この規則に定めるもののほか 選挙の施行 (5) この規則に定めるもののほか 選挙の施行 に関する手続の決定 に関する手続の決定 (6) その他選挙事務に係わる管理及び総括に (6) その他選挙事務に係わる管理及び総括に 関すること 関すること < 省 略 > < 省 略 > -2-

3 1. 定款および規約等 (2) 規約等 ( 選挙権 ) 第 11 条 会員は 次に掲げる会費の持口数に 応じ 当該各号に掲げる個数の議員の選挙権 ( 以 下 選挙権 という ) を有する ただし 1 会 員の選挙権の個数は 50 個を超えることはで きない (1) 会費の持口数が1 口以上 10 口以下の場 合 1 口について3 個の割合で算出した個数 (2) 会費の持口数が11 口以上の場合 次の アとイを加えた個数 ア 10 口までの分 30 個 イ 10 口を超える分 5 口につき3 個の 割合で算出した個数 ただし 5 口未 満の持口数については切り捨てる 2 前項の規定にかかわらず 選挙の日の50 日前までに会費を納入しない会員は 選挙権を 行使することができない 3 会員以外の特定商工業者は 選挙権を有す る ただし 選挙の日の50 日前までに負担金 を納入しない者は 選挙権を行使することがで きない 4 第 16 条の選挙人名簿に記載する会員の選 挙権の個数は 同条に規定する期日における会 費の持口数により決定する ( 選挙権 ) 第 11 条 会員は 次に掲げる会費の持口数に 応じ 当該各号に掲げる票数の議員の選挙権 ( 以 下 選挙権 という ) を有する ただし 1 会 員の選挙権の票数は 50 票を超えることはで きない (1) 会費の持口数が1 口以上 10 口以下の場 合 1 口について3 票の割合で算出した票数 (2) 会費の持口数が11 口以上の場合 次の アとイを加えた票数 ア 10 口までの分 30 票 イ 10 口を超える分 5 口につき3 票の 割合で算出した票数 ただし 5 口未 満の持口数については切り捨てる 2 前項の規定にかかわらず 選挙の日の50 日前までに会費を納入しない会員は 選挙権を 行使することができない 3 会員以外の特定商工業者は 選挙権を有す る ただし 選挙の日の50 日前までに負担金 を納入しない者は 選挙権を行使することがで きない 4 第 16 条の選挙人名簿に記載する会員の選 挙権の票数は 同条に規定する期日における会 費の持口数により決定する < 省 略 > < 省 略 > ( 選挙人名簿の調製 ) 第 16 条選挙管理委員会は 選挙の期日の 120 日前現在における会員及び会員以外の特定商工業者の選挙資格を調査し 選挙人名簿を調製する ただし 選挙区を設ける場合は 区ごとに選挙人名簿を調製するものとする ( 記載事項 ) 第 17 条選挙人名簿には 次の事項を記載する (1) 氏名又は名称 (2) 住所又は所在地 (3) 会費の持口数 (4) 選挙権の個数 2 会員以外の特定商工業者の選挙人名簿には 前項第 3 号の会費の持口数及び同項第 4 号の選挙権の個数は記載しない ( 選挙人名簿縦覧 ) 第 18 条選挙管理委員会は 選挙人名簿を 1 0 日間以内の日を定めて 会員及び会員以外の特定商工業者並びにその関係人の縦覧に供する ( 選挙人名簿の作成 ) 第 16 条選挙管理委員会は 選挙の期日の 120 日前現在における会員及び会員以外の特定商工業者の選挙資格を調査し 選挙人名簿を作成する ただし 選挙区を設ける場合は 区ごとに選挙人名簿を作成するものとする ( 記載事項 ) 第 17 条選挙人名簿には 次の事項を記載する (1) 氏名又は名称 (2) 住所又は所在地 (3) 会費の持口数 (4) 選挙権の票数 2 会員以外の特定商工業者の選挙人名簿には 前項第 3 号の会費の持口数及び同項第 4 号の選挙権の票数は記載しない ( 選挙人名簿閲覧 ) 第 18 条選挙管理委員会は 選挙人名簿を 1 0 日間以内の日を定めて 会員及び会員以外の特定商工業者並びにその関係人の閲覧に供する -3-

4 1. 定款および規約等 (2) 規約等 2 前項の期間は 縦覧を開始する日の 3 日前までに告示する 2 前項の期間は 閲覧を開始する日の 3 日前までに告示する < 省 略 > < 省 略 > ( 選挙の方法 ) 第 21 条選挙は 単記無記名投票によって行う 2 投票は 選挙権 1 個につき1 票とする ( 選挙の方法 ) 第 21 条選挙は 単記無記名投票によって行う < 省 略 > < 省 略 > ( 投票用紙の記載事項及び投函 ) 第 24 条選挙人は 投票場において 投票用紙に自ら議員の候補者 1 人の氏名を記載して 投票箱に入れなければならない ( 投票用紙の記載事項及び投函 ) 第 24 条選挙人は 投票場において 投票用紙上にて投票する議員の候補者 1 名を定めたうえで 投票箱に入れなければならない < 省 略 > < 省 略 > ( 選任の方法 ) 第 51 条各部会は 定款第 36 条第 2 項第 2 号の規定により その部会に割り当てられた定数の2 号議員を選任しなければならない 2 各部会から選任する2 号議員の割当数は 各部会に所属する部会員の数 各部会の部会員が有する選挙権の個数等を勘案の上 会頭が各部会長の意見を聴いて定める 3 部会長は 部会において2 号議員を選任したときは 直ちに氏名又は名称及び住所を商工会議所に報告しなければならない ( 選任の方法 ) 第 51 条各部会は 定款第 36 条第 2 項第 2 号の規定により その部会に割り当てられた定数の2 号議員を選任しなければならない 2 各部会から選任する2 号議員の割当数は 各部会に所属する部会員の数 各部会の部会員が有する選挙権の票数等を勘案の上 会頭が各部会長の意見を聴いて定める 3 部会長は 部会において2 号議員を選任したときは 直ちに氏名又は名称及び住所を商工会議所に報告しなければならない < 省 略 > < 省 略 > 附則 ( 平成 28 年 7 月 28 日 ) この規約は 平成 28 年 7 月 28 日から実施する 2 委員会規約 一部改正 (11 月 1 日 ( 臨時 ) 議員総会 ) が改正箇所 第 1 条本商工会議所は その事業及び重要経済問題を常時調査研究することを目的とし 次の常設委員会を置く (1)~(4) ( 略 ) (5) 労働委員会労働法制をはじめとした労働 雇用問題全般 働き方改革に関すること (6) 多様な人材活躍委員会女性 高齢者活躍 外国人労働問題 少子化対策などに関すること -4-

5 1. 定款および規約等 (2) 規約等 (7)~(8) ( 略 ) (9) 事業承継対策委員会事業承継対策に関すること (10)~(13) ( 略 ) (14) 経済法規委員会経済関係法規に関すること (15)~(16) ( 略 ) (17) 災害対策委員会都市防災力強化 BCP 被災地支援活動に関すること (18) 観光委員会東京の観光振興に関すること (19) ( 略 ) (20) 生産性向上委員会革新的技術の中小企業への波及および企業の生産性向上に関すること (21)~(22) ( 略 ) < 省 略 > 第 4 条委員会に 委員長 1 人及び委員若干人を置く 2 委員会は 必要により共同委員長 副委員長及び顧問を置くことができる 第 5 条委員長 共同委員長 副委員長 顧問及び委員は 会頭が常議員会の承認を得て委嘱する 2 委員長 共同委員長 副委員長 顧問及び委員の任期は 3 年とする ただし再任を妨げない 3 議員 ( 役員及び副会頭に準ずる者を含む ) は その所属する委員会以外の委員会に出席して 意見を述べることができる ただし 議決権を有しない < 省 略 > 附則 ( 平成 28 年 11 月 1 日 ) この規約は 平成 28 年 11 月 1 日から実施する 3 事務規則 一部改正 (11 月 14 日常議員会 ) が改正箇所 現行新条文 < 省略 > < 省略 > -5-

6 1. 定款および規約等 (2) 規約等 第 3 条総務統括部に次の各課を置く 2 ( 略 ) 第 3 条総務統括部に次の各課を置く 2 ( 略 ) 3 組織運営課においては 次の事務を分掌する (1) 組織強化に関すること (2) 議員選挙に関すること (3) 危機管理に関すること (4) 会員増強推進対策に係わる企画立案及び連絡調整に関すること (5) 会員の退会防止対策に係わる企画立案及び連絡調整に関すること (6) 会員増強に功労のあった者に対する表彰に関すること (7) 女性会に関すること (8) 中 長期の組織運営計画の立案に関すること (9) 事業の効率的推進及び再構築に関すること (10) 新規サービス事業の開発に関すること (11) 事業計画及び事業報告の取りまとめに関すること (12) その他組織運営 会員増強に関すること 3 組織運営課においては 次の事務を分掌する (1) 組織強化に関すること (2) 議員選挙に関すること (3) 危機管理に関すること (4) 会員増強推進対策に係わる企画立案及び連絡調整に関すること (5) 会員の退会防止対策に係わる企画立案及び連絡調整に関すること (6) 会員増強に功労のあった者に対する表彰に関すること (7) 女性会に関すること (8) 中 長期の組織運営計画の立案に関すること (9) 事業計画及び事業報告の取りまとめに関すること (10) その他組織運営 会員増強に関すること 第 4 条財務 管理部に財務課 会員センター及び管理課を置く 2~3 ( 略 ) 第 4 条財務 管理部に財務課 会員センター及び管理課を置く 2~3 ( 略 ) 4 管理課においては 次の事務を分掌する (1) 本所に所属する土地 建物及び施設の管理 営繕及び処分に関すること (2) 本所ビルの貸室の運用に関すること (3) 本所ビル内諸設備の運転保守に関すること (4) 本所ビル内外の警備及びそれに伴う諸業務に関すること (5) 什器備品の購入 保管及び処分に関すること (6) 土地 建物及び施設の取得等に関すること (7) その他本所所有の財産の管理に関すること (8) 会員データベースの管理に関すること (9) 所内イントラネットの管理 運用に関すること (10) 事務管理業務に関すること (11) 経営改善普及事業に係る事務管理業務に関すること (12) 事務局の事務合理化及び OA 化の推進に関すること (13) 各種データの処理業務に関すること (14) その他所内の情報管理に関すること 4 管理課においては 次の事務を分掌する (1) 会員データベースの管理に関すること (2) 所内イントラネットの管理 運用に関すること (3) 事務管理業務に関すること (4) 経営改善普及事業に係る事務管理業務に関すること (5) 事務局の事務合理化及び OA 化の推進に関すること (6) 各種データの処理業務に関すること (7) その他所内の情報管理に関すること -6-

7 1. 定款および規約等 (2) 規約等 < 省 略 > < 省 略 > 第 9 条産業政策第二部に労働担当及び環境 エネルギー担当を置く 2 労働担当においては 次の事務を分掌する (1) 労働関係施策に関する調査研究及び企画に関すること (2) その他労働施策一般に関すること 第 9 条産業政策第二部に労働担当及び環境 エネルギー担当を置く 2 労働担当においては 次の事務を分掌する (1) 労働関係施策に関する調査研究及び企画に関すること (2) 多様な人材活躍に関する調査研究及び企画に関すること (3) その他労働施策一般に関すること < 省 略 > < 省 略 > 第 10 条地域振興部に都市政策担当 まちづくり 観光担当及び ICT 推進担当を置く 2~3 ( 略 ) 4 ICT 推進担当においては 次の事務を分掌する (1) 中小企業の ICT 推進に関する調査研究及び企画に関すること (2) ICT 関連産業の振興に関すること (3) その他 ICT 推進一般に関すること 第 10 条地域振興部に都市政策担当 まちづくり 観光担当 生産性向上担当及びオリンピック パラリンピック担当を置く 2~3 ( 略 ) 4 生産性向上担当においては 次の事務を分掌する (1) 中小企業の生産性向上に関する調査研究及び企画に関すること (2) その他生産性向上一般に関すること 5 オリンピック パラリンピック担当においては 次の事務を分掌する (1) オリンピック パラリンピックに関する調査研究及び企画に関すること (2) その他オリンピック パラリンピック一般に関すること 第 11 条中小企業部に中小企業振興担当 ものづくり担当 調査 統計担当及び中小企業相談センターを置く 2~4 ( 略 ) 5 中小企業相談センターにおいては 次の各号に掲げる事務を分掌する (1)~(4) ( 略 ) 第 11 条中小企業部に中小企業振興担当 ものづくり担当 調査 統計担当及び中小企業相談センターを置く 2~4 ( 略 ) 5 中小企業相談センターにおいては 次の各号に掲げる事務を分掌する (1)~(4) ( 略 ) (5) ビジネスサポートデスクア商工業に関する窓口及び文書による専門的な相談及び指導に関すること イその他相談 創業関連業務一般に関すること -7-

8 1. 定款および規約等 (2) 規約等 < 省 略 > < 省 略 > 第 17 条東商ビル建替え準備室においては 次の事務を分掌する (1) 東商ビル建替えに関すること (2) 本所に所属する土地 建物及び施設の管理 営繕及び処分に関すること (3) 本所ビルの貸室の運用に関すること (4) 本所ビル内諸設備の運転保守に関すること (5) 本所ビル内外の警備及びそれに伴う諸業務に関すること (6) 什器備品の購入 保管及び処分に関すること (7) 土地 建物及び施設の取得等に関すること (8) その他本所所有の財産の管理に関すること (9) その他東商ビル建替えに関すること 第 18 条事業推進室においては 次の事務を分掌する (1) 事業 サービスの顧客満足度の向上に資する全所的対策の推進に関すること (2) 事業の効率的推進及び再構築に関すること (3) 新規サービス事業の開発に関すること (4) その他事業 サービスの推進に関すること 第 17 条 ~ 第 31 条 ( 略 ) 第 19 条 ~ 第 33 条 ( 略 ) < 省 略 > < 省 略 > 附則 ( 平成 28 年 11 月 14 日 ) この改正規則は 平成 28 年 11 月 14 日から実施し 平成 28 年 11 月 1 日に遡って適用する 4 青年部規則 制定 (2 月 9 日常議員会 ) 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本青年部は 会員相互の親睦と連携を密にし 支部青年部とも協調を図りながら 青年経済人としての研鑽を積み 東京商工会議所の目的達成に資する事業の実施を通じて 東京都 2 3 区内における商工業の発展及び地域の振興を図り 兼ねて社会一般の福祉と文化の増進に資することを目的とする ( 名称 ) 第 2 条本青年部は 東京商工会議所青年部 ( 以下青年部 ) と称する ( 原則 ) 第 3 条青年部は 特定の個人又は法人その他の団体の利益を目的として その事業を行ってはならない 2 青年部は これを特定の政党又は宗教のために利用してはならない -8-

9 1. 定款および規約等 (2) 規約等 第 2 章事業 ( 事業 ) 第 4 条青年部は 第 1 条の目的を達成するため 次の事業を行う (1) 商工業の発展及び地域の振興に関する調査 研究及び意見活動 (2) 経営上の諸問題に関する調査 研究及び研修会等の開催 (3) 各種講演会 研究会 交流会等の研鑽事業 (4) 東京商工会議所事業への提案 協力 (5) 社会一般の福祉と文化の増進に資する事業 (6) 各支部青年部との連絡調整及び連携 協調 (7) 各地の商工会議所青年部との連携 協調 (8) 関係諸団体との連携 協調 (9) 前各号に掲げる事項のほか 本青年部の目的達成に必要な事業 第 3 章構成 ( 会員 ) 第 5 条原則として 東京都 23 区内に所在する東京商工会議所会員事業所の経営者若しくはその後継者又はその会員事業所の推薦する者で 年齢 35 歳以上 50 歳以下の者とする ( 加入 ) 第 6 条会員となることを希望する者は 別に定める所定の手続きにより加入の申し込みをしなければならない 2 前項の規定による加入の諾否は 理事会での承認をもって決定する ただし 理事会が開催されない等特段の事情がある場合は 会長が加入を承認することができる ( 脱退 ) 第 7 条会員はあらかじめ会長に通知し 脱退することができる 2 会員は次の事由によって脱退する (1) 第 5 条に定める資格要件を失ったとき ただし 年齢制限による場合は その年齢に達した年度の末日において脱退する (2) 死亡 (3) 除名 ( 除名 ) 第 8 条次の事由に該当する会員は 理事会の決議によって除名することができる (1) 年会費納入を怠ったとき (2) 青年部の名誉 信頼を著しく傷つけ 又はその目的遂行に反する行為を行ったとき ( 会費 ) 第 9 条会員は毎年所定の納期までに所定の会費を納入しなければならない 2 会費の納期及び金額については理事会の議決を経て別に定める 第 4 章 組織運営 ( 役 員 ) 第 10 条 青年部に次の役員を置く (1) 会 長 1 名 (2) 副会長 5 名以内 (3) 理 事 25 名以内 (4) 監 事 2 名 -9-

10 1. 定款および規約等 (2) 規約等 ( 役員の職務 ) 第 11 条会長は 青年部を代表し 会務を総理する 2 副会長は 会長を補佐し 会務を分掌する 会長の職務遂行が不可能もしくは困難な場合はその職務を代行する 3 理事は 会長及び副会長を補佐し 会務を処理する 4 監事は 青年部の業務及び経理を監査し その監査の結果を総会に報告する ( 役員の任免 ) 第 12 条会長は 青年部総会 ( 以下 総会 という ) において選任された理事の中から 理事会において選任 又は解任し 会頭が承認する 2 副会長は 総会において選任された理事の中から 理事会において選任し 又は解任する 3 理事は 総会の決議によって会員の中から 選任し 又は解任する 選任方法および欠員が生じた場合の補充については 別に定める 4 監事は 総会の決議によって会員の中から 選任し 又は解任する 5 監事は 会長 副会長 理事の職を兼ねることができない 6 役員の退任申し出については 理事会の決議によって受理する ( 役員の任期 ) 第 13 条役員の任期は2 年とする ただし 再任を妨げない 2 前項ただし書の規定にかかわらず 会長の任期は1 期 2 年とし 再任は認めない 3 役員が任期中に第 5 条に定める年齢に達した場合は その任期満了まで在任することができる 4 任期の満了又は辞任によって退任した役員は 後任者が就任するまで引き続きその職務を行う 任期途中で選任された役員の任期は 前任者の残任期間とする ( 総会 ) 第 14 条青年部に総会を置く 2 総会は通常総会及び臨時総会とし 会長が招集する 3 会員 5 分の1 以上の同意を得て総会の招集の請求があるときは 会長は臨時総会を招集しなければならない ( 総会の決議事項 ) 第 15 条次に掲げる事項は 総会において出席者の過半数の決議をもって行う (1) 規則の改正 (2) 理事の選任及び解任 (3) 監事の選任及び解任 (4) 事業計画及び収支予算の決定又は変更 (5) 事業報告及び収支決算の承認 (6) 前各号に掲げる事項のほか 理事会で総会での決議が必要と認めた重要事項 ( 総会の議長 ) 第 16 条総会の議長は 会長をもって充てる 2 会長の議長の職務遂行が不可能もしくは困難な場合は あらかじめ会長が定める順位により副会長が議長となる 3 会長及び副会長の議長の職務遂行が不可能もしくは困難な場合は 出席者の互選によって議長を定める ( 理事会 ) 第 17 条青年部に理事会を置く 2 理事会は 会長 副会長 理事をもって組織する -10-

11 1. 定款および規約等 (2) 規約等 3 理事会は 必要に応じ会長が招集する 4 監事は 理事会に出席して意見を述べることができる 5 理事過半数以上の同意を得て理事会の招集の請求があるときは 会長は臨時理事会を招集しなければならない 6 第 16 条の規定 ( 総会の議長 ) は 理事会について準用する ( 理事会の決議事項 ) 第 18 条次に掲げる事項は 理事会の決議を経なければならない (1) 総会に提案すべき事項 (2) 会長 副会長の選任及び解任 (3) 会員の加入の諾否 (4) 会員の除名 (5) 会費に関する事項 (6) 委員会の設置に関する事項 (7) 委員長 副委員長及び委員の選任及び解任に対する承認 (8) 前各号に掲げる事項のほか その他青年部の運営に関する重要事項 ( 総会及び理事会の議事 ) 第 19 条総会は総会員の2 分の1 以上の出席 ( 委任状含む ) がなければ 議事を開き 議決することができない 2 理事会は総理事の2 分の1 以上の本人出席がなければ 議事を開き 議決することができない ただし 会長及び副会長の選任又は解任に関する議事については 総理事の3 分の2 以上の本人出席がなければ 議事を開き 議決することができない 3 総会及び理事会の議決は 出席者の過半数の同意によって決し 可否同数の場合は 議長の決するところによる 第 20 条青年部の総会で議決した重要事項は 東京商工会議所常議員会の議決を経なければならない ( 委員会 ) 第 21 条青年部にその目的達成に必要な重要事項を調査研究するため 会長が必要と認めた場合 理事会の承認を得て 委員会を置くことができる 2 委員会に 委員のほか 委員長 1 名 副委員長若干名を置くことができる 3 委員長 副委員長及び委員は 理事会の承認を得て 会長が選任し 又は解任する ( 臨時会費の徴収 ) 第 22 条青年部は 総会の承認を経て 会員に対し臨時の経費を徴収することができる ( 事業年度 ) 第 23 条本青年部の事業年度は 毎年の4 月 1 日から翌年の3 月 31 日までとする ( 事務局 ) 第 24 条本青年部の事務局は 東京商工会議所内に置く 附則 ( 平成 29 年 2 月 9 日 ) ( 施行期日 ) 1 この規則は 平成 29 年 2 月 9 日から施行する -11-

12 2. 組織 (1) 会員 2. 組織 (1) 会員 1 会員数 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 区分種別 27 年度末現在会員数 28 年度新規加入者数 28 年度脱退者数 種別変更 28 年度末現在会員数 法 人 61,604 4,196 3, ,173 団 体 2, ,476 個 人 13,833 1,598 1, ,794 特 別 合 計 77,961 6,098 5, ,777 1) 会費負担口数別会員数 口数 区分 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 法人団体個人特別合計 1 32,930 1,943 13, , , , , , , , , , , , ,

13 2. 組織 (1) 会員 口数 区分 法人団体個人特別合計 合計 62,173 2,476 13, ,

14 2. 組織 (1) 会員 2) 地区別資本金別会員数 口数 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 法人 合計 500 万円 500 万円 ~ 1 千万円 ~ 5 千万円 ~ 1 億円 ~ 3 億円 ~ 団体個人特別 10 億円以上法人計未満 1 千万円未満 5 千万円未満 1 億円未満 3 億円未満 10 億円未満 件数 口数 千代田 1, , , ,823 26,883 中央 1, , , ,357 24,299 港 1, , , ,806 23,833 新宿 1, , , ,719 11,957 文京 , , ,432 5,295 台東 , , ,685 7,705 北 , ,872 3,279 荒川 , ,787 2,938 品川 , , ,949 8,436 目黒 , ,814 3,133 大田 , , ,425 7,355 世田谷 , ,122 4,944 渋谷 1, , , ,858 10,853 中野 , ,895 3,395 杉並 , ,403 3,625 豊島 , , ,871 5,612 板橋 , ,890 4,678 練馬 , ,591 3,731 江東 , , ,060 7,092 墨田 , , ,524 5,166 足立 , , ,059 4,654 葛飾 , ,682 3,640 江戸川 , , ,819 4,351 その他 合計 18,442 5,323 28,570 4,672 2,048 1,264 1,854 62,173 2,476 13, , ,362 3) 業種別資本金別会員数 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 法人特 500 万円 500 万円 ~ 1 千万円 ~ 5 千万円 ~ 1 億円 ~ 3 億円 ~ 団体個人合計 10 億円以上法人計別未満 1 千万円未満 5 千万円未満 1 億円未満 3 億円未満 10 億円未満鉱業 建設業 1, , , ,230 製造業 2, ,873 1, , ,236 電気 ガス 熱供 給 水道業情報通信業 1, , , ,272 運輸業 , , , ,386 卸売業 2, ,453 1, , ,588 小売業 1, , , , ,274 金融 保険業 1, , ,446 不動産業 1, , , ,781 教育 学習支援業 2, , , , ,993 宿泊業 飲食店 , , ,873 サービス業 1, , , ,852 医療 福祉 団体 , ,552 その他 合計 18,442 5,323 28,570 4,672 2,048 1,264 1,854 62,173 2,476 13, ,777 平成 19 年 11 月の日本標準産業分類の改訂に準じて業種分類の変更を行った -14-

15 2. 組織 (1) 会員 4) 地区別業種別会員数 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 鉱業 建設業 製造業 電気 ガ 情報通信運輸業 卸売業 小売業 金融 不動産業飲食店 宿泊業 医療 福教育 サービス団体 その他 合計 ス 熱供給 水道業 業 保険業 祉 学習支援業 業 千代田 , , ,823 中央 , , ,357 港 , , ,806 新宿 , ,719 文京 ,432 台東 , ,685 北 ,872 荒川 ,787 品川 ,949 目黒 ,814 大田 ,425 世田谷 ,122 渋谷 , ,858 中野 ,895 杉並 ,403 豊島 ,871 板橋 ,890 練馬 ,591 江東 ,060 墨田 ,524 足立 ,059 葛飾 ,682 江戸川 ,819 特別 合計 28 7,230 12, ,272 3,386 12,588 5,274 2,446 4,781 2, ,993 5,852 1, ,777 平成 19 年 11 月の日本標準産業分類の改訂に準じて業種分類の変更を行った 2 部会 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 部 会 名 所 属 業 種 所属部会員数 商 業 小売業 飲食店 ホテル 旅館業 11,421 商 業 卸 売 卸売業 9,832 工 業 製造業 8,662 資源 エネルギー 鉱業 石油製品 石炭製品 ( 製 ) 非鉄金属( 製 ) 鉱物 金属材料 ( 卸 ) 燃料( 小 ) 電気 ガス供給業 742 貿 易 貿易業 2,728 金 融 銀行業 保険業 証券業他 1,139 交 通 運 輸 鉄道 道路旅客 貨物運送 水運 航空運輸 倉庫 保管他 3,322 建設 不動産 総合工事 職別工事 不動産業 12,737 サ ー ビ ス 事業所サービス 専門サービス業他 19,882 情 報 通 信 放送 広告 出版他 5,

16 2. 組織 (2) 特定商工業者 3 委員会 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 委員会名数委員会名数委員会名数委員会名数総合政策 19 若者 産業人材育成 36 エネルギー 環境 28 ものづくり推進 33 組織 26 中小企業 46 経済法規 42 生産性向上 44 事業推進 20 事業承継対策 32 知的財産戦略 37 健康づくり スポーツ振興 49 税制 41 国際経済 39 首都圏問題 68 ビジネス 会員交流 44 労働 31 中小企業国際展開推進 31 災害対策 45 オリンヒ ック ハ ラリンヒ ック特別 54 多様な人材活躍 39 社会保障 28 観光 63 (2) 特定商工業者平成 28 年度特定商工業者の登録状況は以下の通りである 公告日平成 28 年 4 月 22 日資本金または払込済出資総額 1,000 万円以上従業員数 20 人以上 ( 特定商工業者内訳 ) ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 区分特定商工業者 内 訳 会員非会員 個人 ( 1) 法人 63,857 38,770 25,087(11,227) 計 63,929 38,830 25,099(11,228) ( 注 )1. 商工会議所法第 12 条第 2 項の規定に基づき 上記特定商工業者のうち28 年度負担金賦課につき 次の通り過半数の同意を得た (1) 負担金額 2,500 円 ( 均一賦課 ) (2) 同意を得た数 52,405 件 2. 表中の非会員欄の ( ) は同意 負担金納入者数 -16-

17 2. 組織 (3) 役員 (3) 役員 1 役員の定数および実数 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 区分定数実数区分定数実数会頭 1 1 常議員 副会頭 4 11( 注 ) 監事 3 3 専務理事 1 1 理事 4 4 ( 注 ) 副会頭に準ずる者 7 名を含む 2 役員の氏名 役員名氏名 企業の名称および企業上の役職 役員名氏名 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 企業の名称および企業上の役職 会頭三村明夫新日鐵住金 相談役名誉会長常議員桑島俊彦東京都商店街連合会会長 名誉会頭岡村正 東芝名誉顧問郡正直郡リース 社長 副会頭伊藤一郎旭化成 会長國分勘兵衛国分グループ本社 会長兼 CEO 佐々木隆 ジェイティービー相談役小坂敬 小松ストアー社長 前田新造 資生堂相談役後藤忠治セントラルスポーツ 会長 釡和明 IHI 相談役後藤信夫 帝国データバンク社長 田中常雅醍醐ビル 社長後藤亘東京メトロポリタンテレビジョン 会長 北山禎介 三井住友銀行会長今野由梨ダイヤル サービス 社長 CEO 伊東孝紳本田技研工業 取締役相談役櫻田厚 モスフードサービス会長 垣内威彦三菱商事 社長島村元紹島村楽器 会長 中村満義鹿島建設 会長多田修人日本システムウエア 会長 清野智東日本旅客鉄道 会長田沼千秋 グリーンハウス社長 大久保秀夫 フォーバル会長田畑日出男いであ 会長 専務理事石田徹綱川智 東芝社長 監事石井宏治 石井鐵工所社長中西宏明 日立製作所会長 髙木茂三菱地所 相談役野末尚東洋熱工業 最高顧問 柿﨑昭裕 東京都民銀行会長野本弘文東京急行電鉄 社長 常議員安達健祐 商工組合中央金庫社長馬場彰 オンワードホールディングス名誉顧問 飯島彰己三井物産 会長平井克彦東レ 相談役 池田朝彦東京レジャー 会長廣瀬元夫廣瀬ビルディング 社長 石井卓爾三和電気工業 社長藤重貞慶ライオン 相談役 石塚邦雄 三越伊勢丹ホールディングス会長藤原幸弘 東京會舘社長 井上裕之愛知産業 会長古屋勝彦 松屋名誉会長 江頭敏明三井住友海上火災保険 常任顧問森洋二 ワールドケミカル会長 江部努東日本電信電話 相談役矢口敏和グローブシップ 社長 大島博 千疋屋総本店社長安間百合子ヤスマ 社長 大谷信義松竹 会長山内隆司大成建設 会長 大山忠一光陽産業 会長山本 人 山本海苔店副社長 岡田元也イオン 社長 髙紳介デンカ 社長 岡田裕介東映 会長渡辺元渡辺パイプ 社長 梶原徳二梶原工業 会長渡邊順彦 アテナ会長 加藤雄一 アドバネクス会長常務理事西尾昇治 神谷一雄松久 社長理事 事務局長間部彰成 北島義俊大日本印刷 社長理事小林治彦 北村雅良電源開発 会長赤木剛 久代信次 東京ドーム会長 -17-

18 2. 組織 (4) 議員 (4) 議員 1 議員の定数および実数 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 区分定数実数 1 号議員 号議員 号議員 計 議員 議員名称 議員の職務を行う者の役職 氏名 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 所属部会 I H I 相 談 役 釡 和 明 工業 愛 知 産 業 会 長 井 上裕 之 工業 ア ク サ 生 命 保 険 副 社 長 幸 本智 彦 金融 浅 井 社 長 浅 井 隆 交通運輸 浅 川 製 作 所 会 長 浅 川 弘 人 工業 旭 化 成 会 長 伊 藤一 郎 工業 朝 日 信 用 金 庫 会長兼理事長 小 林 一 雄 金融 ア テ ナ 会 長 渡 邊順 彦 情報通信 ア ド バ ネ ク ス 会 長 加 藤雄 一 工業 ア プ リ コ ッ ト 社 長 畠山 笑美子 情報通信 ア リ ス マ ジ ッ ク 社 長 本 多 保 隆 情報通信 安 藤 間 社 長 野 村 俊 明 建設 不動産 イ オ ン 社 長 岡 田元 也 商業 石 井 鐵 工 所 社 長 石 井宏 治 工業 五 十 鈴 社 長 鈴 木 貴 士 商業卸売 い で あ 会 長 田 畑日出男 サービス 伊 藤 園 会 長 本 庄八 郎 商業 伊 藤 忠 商 事 会 長 小 林栄 三 商業卸売 榮 太 樓 總 本 鋪 社 長 細 田 眞 商業 A N A ホールディングス 相 談 役 大 橋 洋 治 交通運輸 S M K 社 長 池 田 靖 光 工業 エ ヌ ケ ー ビ ー エヌケービー ぐるなび創業者会長 滝 久 雄 サービス N T T ド コ モ 顧 問 山 田 隆 持 情報通信 王子ホールディングス 会 長 進 藤 清 貴 工業 オ ー ウ イ ル 会 長 小 口英 噐 貿易 大 崎 電 気 工 業 会 長 渡 辺 佳 英 工業 オンワードホールディングス 名誉顧問 馬 場 彰 商業卸売 鹿 島 建 設 会 長 中 村 満 義 建設 不動産 梶 原 工 業 会 長 梶 原徳 二 工業 桂 川 精 螺 製 作 所 社 長 石 井昌 景 工業 -18-

19 2. 組織 (4) 議員 議員名称 議員の職務を行う者の役職 氏名 所属部会 関 電 工 会 長 山 口 学 建設 不動産 銀座テーラーグループ 社 長 鰐 渕美惠子 商業 グ リ ー ン ハ ウ ス 社 長 田 沼千 秋 商業 グ ロ ー ブ シ ッ プ 社 長 矢 口 敏 和 サービス 啓 文 社 社 長 小 渕 勝 一 情報通信 光 陽 産 業 会 長 大 山忠 一 工業 郡 リ ー ス 社 長 郡 正 直 建設 不動産 国 分 グ ル ー プ 本 社 会長兼 CEO 國 分勘兵衛 商業卸売 コスムビューティーサイエンス 社 長 山 崎 登美子 商業卸売 コトブキシーティング 社 長 深 澤 重 幸 工業 小 松 ス ト ア ー 社 長 小 坂 敬 商業 小 松 ば ね 工 業 会 長 小 松 節 子 工業 サッポロホールディングス 会 長 上 條 努 工業 三 機 工 業 会 長 梶 浦 卓 一 建設 不動産 三 和 電 気 工 業 社 長 石 井卓 爾 工業 ジ ェ イ テ ィ ー ビ ー 相 談 役 佐々木 隆 サービス J. フロントリテイリング 社 長 山 本 良 一 商業 塩 崎 ビ ル 社 長 塚 本レイ子 建設 不動産 シ オ ザ ワ 社 長 塩 澤 好 久 商業卸売 資 生 堂 相 談 役 前 田新 造 商業 島 村 楽 器 会 長 島 村元 紹 商業 清 水 建 設 社 長 宮 本 洋 一 建設 不動産 商 工 組 合 中 央 金 庫 社 長 安 達 健 祐 金融 松 竹 会 長 大 谷信 義 サービス 新 宿 高 野 社 長 髙野 吉太郎 商業 新 日 鐵 住 金 相談役 名誉会長 三 村 明 夫 工業 す か い ら ー く 社 長 谷 真 商業 ス キ ャ ネ ッ ト 社 長 小 池隆 彦 情報通信 住 友 商 事 相 談 役 岡 素 之 貿易 住 友 林 業 会 長 矢 野 龍 建設 不動産 セイコーホールディングス 会長兼グループCEO 服 部真 二 商業卸売 世界貿易センタービルディング 社 長 宮 﨑 親 男 商業 セ コ ム 社 長 中 山 泰 男 サービス セブン & アイ ホールディングス 社 長 井 阪 隆 一 商業 セ ン ト ラ ル ス ポ ー ツ 会 長 後 藤忠 治 商業 千 疋 屋 総 本 店 社 長 大 島 博 商業 双 日 社 長 佐 藤 洋 二 貿易 ソ ニ ー 社長兼 CEO 平 井 一 夫 工業 第 一 三 共 相 談 役 庄 田 隆 工業 醍 醐 ビ ル 社 長 田 中常 雅 建設 不動産 -19-

20 2. 組織 (4) 議員 議員名称 議員の職務を行う者の役職 氏名 所属部会 大 成 建 設 会 長 山 内隆 司 建設 不動産 大 東 京 信 用 組 合 会 長 安 田 眞 次 金融 大 日 本 印 刷 社 長 北 島義 俊 情報通信 ダ イ ヤ ル サ ー ビ ス 社長 CEO 今 野由 梨 情報通信 大陽ステンレススプリング 会 長 横 山正 二 工業 髙 島 屋 会 長 鈴 木弘 治 商業 帝 国 デ ー タ バ ン ク 社 長 後 藤信 夫 情報通信 デ ン カ 社 長 髙 紳 介 工業 電 源 開 発 会 長 北 村 雅 良 資源 エネルギー 電 通 顧 問 石 井 直 サービス 東 映 会 長 岡 田裕 介 サービス 東 急 百 貨 店 社 長 二 橋 千 裕 商業 東急不動産ホールディングス 会 長 金 指 潔 建設 不動産 東 京 會 舘 社 長 藤 原 幸 弘 商業 東 京 ガ ス 社 長 広 瀬 道 明 資源 エネルギー 東 京 急 行 電 鉄 社 長 野 本 弘 文 交通運輸 東京電力ホールディングス 社 長 廣 瀬直 己 資源 エネルギー 東 京 ド ー ム 会 長 久 代 信 次 サービス 東 京 都 商 店 街 連 合 会 会 長 桑 島俊 彦 商業 ( 一社 ) 東京都信用金庫協会 会 長 神 保和 彦 金融 東京メトロポリタンテレビジョン 会 長 後 藤 亘 情報通信 東 京 流 通 セ ン タ ー 社 長 多 賀 啓 二 商業 東 京 レ ジ ャ ー 会 長 池 田 朝 彦 サービス 東 芝 社 長 綱 川 智 工業 東 芝 エ レ ベ ー タ 社 長 松 原 和 則 建設 不動産 東 洋 ド ラ イ ル ー ブ 社 長 飯 野 光 彦 工業 東 洋 熱 工 業 最高顧問 野 末 尚 建設 不動産 東 レ 相 談 役 平 井克 彦 工業 戸 田 建 設 社 長 今 井 雅 則 建設 不動産 凸 版 印 刷 社 長 金 子 眞 吾 情報通信 中 村 塗 装 店 社 長 中 村節 雄 建設 不動産 日 本 シ ス テ ム ウ エ ア 会 長 多 田修 人 情報通信 日 本 通 運 会 長 川 合 正 矩 交通運輸 日 本 郵 船 相 談 役 宮 原耕 治 交通運輸 ニ フ コ 会長兼社長 山 本 利 行 工業 日 本 航 空 会 長 大 西 賢 交通運輸 日 本 証 券 業 協 会 会 長 稲 野 和 利 金融 日 本 レ ー ザ ー 社 長 近 藤 宣 之 貿易 ( 学 ) 服 部 学 園 常務理事 服 部津貴子 サービス パ レ ス ホ テ ル 会 長 小 林 節 サービス -20-

21 2. 組織 (4) 議員 議員名称 議員の職務を行う者の役職 氏名 所属部会 東 日 本 電 信 電 話 相 談 役 江 部 努 情報通信 東 日 本 旅 客 鉄 道 会 長 清 野 智 交通運輸 日 立 製 作 所 会 長 中 西 宏 明 工業 ビ リ ン グ シ ス テ ム 社 長 江 田敏 彦 サービス 廣 瀬 ビ ル デ ィ ン グ 社 長 廣 瀬元 夫 建設 不動産 フ ォ ー シ ー ズ 会長兼 CEO 淺 野秀 則 商業卸売 フ ォ ー バ ル 会 長 大久保秀 夫 サービス 富 士 ゼ ロ ッ ク ス 会 長 山 本忠 人 サービス 藤 田 観 光 会 長 佐々木 明 サービス フ ジ マ ッ ク 社 長 熊 谷 俊 範 建設 不動産 本 田 技 研 工 業 取締役相談役 伊 東 孝 紳 工業 前 田 建 設 工 業 顧 問 前 田靖 治 建設 不動産 松 久 社 長 神 谷一 雄 工業 松 屋 名誉会長 古 屋勝 彦 商業 丸 紅 会 長 朝 田照 男 貿易 みずほフィナンシャルグループ 常任顧問 塚 本 隆 史 金融 三井住友海上火災保険 常任顧問 江 頭敏 明 金融 三 井 住 友 銀 行 会 長 北 山禎 介 金融 三 井 物 産 会 長 飯 島彰 己 貿易 三 井 不 動 産 会 長 岩 沙弘 道 建設 不動産 三井不動産レジデンシャル 社 長 藤 林 清 隆 建設 不動産 三越伊勢丹ホールディングス 会 長 石 塚邦 雄 商業 三 菱 化 学 社 長 石 塚 博 昭 工業 三 菱 商 事 社 長 垣 内 威 彦 貿易 三 菱 電 機 相 談 役 下 村節 宏 工業 三 菱 東 京 U F J 銀 行 特別顧問 三 木繁 光 金融 三 菱 マ テ リ ア ル 会 長 矢 尾 宏 資源 エネルギー 三 菱 U F J 信 託 銀 行 会 長 若 林 辰 雄 金融 宮 入 社 長 宮 入正 英 商業卸売 モ ス フ ー ド サ ー ビ ス 会 長 櫻 田 厚 商業 森 ビ ル 社 長 辻 慎 吾 建設 不動産 ヤ ス マ 社 長 安 間百合子 商業卸売 ヤマシタコーポレーション 社 長 山 下 和 洋 サービス ヤマトホールディングス 会 長 木 川 眞 交通運輸 山 本 海 苔 店 副 社 長 山 本 人 商業 ( 医 ) 友和会 太陽歯科衛生士専門学校 理 事 長 櫻 井 善 忠 サービス ラ イ オ ン 相 談 役 藤 重貞 慶 工業 龍 角 散 社 長 藤 井 隆 太 工業 ワ ー ル ド ケ ミ カ ル 会 長 森 洋 二 工業 渡 辺 パ イ プ 社 長 渡 辺 元 建設 不動産 -21-

22 2. 組織 (4) 議員 3 名誉議員 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 氏 名 企 業 の 名 称 企 業 上 の 役 職 飯 田 亮 セ コ ム 最高顧問 小 泉 清 子 鈴 乃 屋 名誉会長 鈴 木 實 五 十 鈴 相 談 役 田 村 逸 也 タ ム ラ 製 作 所 相 談 役 西 澤 宏 繁 細 田 安兵衛 榮 太 樓 總 本 鋪 相 談 役 三 浦 守 東 急 百 貨 店 顧 問 4 議員待遇者 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 氏 名 企 業 の 名 称 企 業 上 の 役 職 伊 藤 雅 人 オ ー デ リ ッ ク 社 長 井 上 秀 一 東日本電信電話 元 社 長 今 村 治 輔 清 水 建 設 元 会 長 岡 田 明 重 三 井 住 友 銀 行 名誉顧問 海 渡 二美子 エトワール海渡 会 長 熊 谷 直 彦 三 井 物 産 元 会 長 児 玉 幸 治 ( 一財 ) 機械システム振興協会 会 長 齋 藤 朝 子 ピ ア チ ェ ー レ 会 長 庄 山 悦 彦 日 立 製 作 所 名誉相談役 清 水 仁 東 京 急 行 電 鉄 特別顧問 鈴 木 謙 一 東 京 會 舘 特別顧問 鈴 木 義 雄 鈴 屋 取締役相談役 多 田 公 人 辻 亨 丸 紅 名誉理事 中 西 真 彦 中 村 胤 夫 三越伊勢丹ホールディングス 社 友 根 津 公 一 東 武 百 貨 店 名誉会長 林 有 厚 東 京 ド ー ム 元 会 長 藤 田 弘 道 凸 版 印 刷 名誉顧問 松 橋 功 ジェイティービー 相 談 役 美 安 達 子 電 脳 会 長 茂 木 友三郎 キ ッ コ ー マ ン 取締役名誉会長 -22-

23 2. 組織 (5) 部会長等 (5) 部会長等 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 役職名氏名企業の名称企業上の役職 商業部会長石塚邦雄 三越伊勢丹ホールディングス会長 副部会長桑島俊彦東京都商店街連合会会長 小坂敬 小松ストアー社長 山本 人 山本海苔店副社長 井阪隆一 セブン & アイ ホールディングス社長 商業卸売部会長國分勘兵衛国分グループ本社 会長兼 CEO 副部会長安間百合子ヤスマ 社長 宮入正英 宮入社長 淺野秀則 フォーシーズ会長兼 CEO 山崎登美子コスムビューティーサイエンス 社長 服部真二セイコーホールディングス 会長兼グループ CEO 工業部会長平井克彦東レ 相談役 -23- 資源 エネルギー 副部会長石井宏治 石井鐵工所社長 森洋二 ワールドケミカル会長 下村節宏三菱電機 相談役 庄田隆第一三共 相談役 髙紳介デンカ 社長 部会長広瀬道明東京ガス 社長 副部会長北村雅良電源開発 会長 矢尾宏三菱マテリアル 会長 木村康 J X エネルギー 顧問 牧野明次岩谷産業 会長兼 CEO 矢島幹也東京都石油業協同組合理事長 貿易部会長飯島彰己三井物産 会長 副部会長朝田照男丸紅 会長 岡素之住友商事 相談役 小口英噐オーウイル 会長 佐藤洋二双日 社長 伊藤滋マルハニチロ 社長 金融部会長塚本隆史みずほフィナンシャルグループ常任顧問 副部会長江頭敏明三井住友海上火災保険 常任顧問 幸本智彦アクサ生命保険 副社長 神保和彦 ( 一社 ) 東京都信用金庫協会会長 稲野和利日本証券業協会会長 若林辰雄三菱 U F J 信託銀行 会長 交通運輸部会長大橋洋治 A N A ホールディングス 相談役 副部会長川合正矩日本通運 会長 野本弘文東京急行電鉄 社長 木川眞ヤマトホールディングス 会長

24 2. 組織 (6) 委員長等 -24- 建設 不動産 役職名氏名企業の名称企業上の役職 浅井隆 浅井社長 部会長山内隆司大成建設 会長 副部会長廣瀬元夫廣瀬ビルディング 社長 梶浦卓一三機工業 会長 宮本洋一清水建設 会長 今井雅則戸田建設 社長 金指潔東急不動産ホールディングス 会長 サービス部会長岡田裕介東映 会長 副部会長滝久雄 エヌケービーエヌケービー ぐるなび創業者会長 久代信次 東京ドーム会長 服部津貴子 ( 学 ) 服部学園常務理事 佐々木明藤田観光 会長 情報通信部会長金子眞吾凸版印刷 社長 副部会長今野由梨ダイヤル サービス 社長 CEO 江部努東日本電信電話 相談役 後藤信夫 帝国データバンク社長 後藤亘東京メトロポリタンテレビジョン 会長 (6) 委員長等 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 役 職 名 氏 名 企 業 の 名 称 企業上の役職 総合政策 委員長 小 林 栄 三 伊 藤 忠 商 事 会 長 共同委員長 渡 辺 佳 英 大 崎 電 気 工 業 会 長 組 織 委員長 釡 和 明 I H I 相談役 共同委員長 池 田 朝 彦 東 京 レ ジ ャ ー 会 長 宮入 正英 宮 入 社 長 事業推進 委員長 田 畑 日出男 い で あ 会 長 共同委員長 淺 野 秀 則 フ ォ ー シ ー ズ 会長兼 CEO 髙 野 吉太郎 新 宿 高 野 社 長 税 制 委員長 田 中 常 雅 醍 醐 ビ ル 社 長 共同委員長 井 上 裕 之 愛 知 産 業 会 長 阿 部 貴 明 丸 源 飲 料 工 業 社 長 労 働 委員長 伊 藤 一 郎 旭 化 成 会 長 共同委員長 塚 本 隆 史 みずほフィナンシャルグループ 常任顧問 郡 正 直 郡 リ ー ス 社 長 藤 沢 薫 チ ェ ッ ク メ イ ト 社 長 多様な人材活躍 委員長 前 田 新 造 資 生 堂 相談役 共同委員長 山崎 登美子 コスムビューティーサイエンス 社 長 梶 浦 卓 一 三 機 工 業 会 長 若者 産業人材育成 委員長 北 山 禎 介 三 井 住 友 銀 行 会 長 共同委員長 矢 口 敏 和 グ ロ ー ブ シ ッ プ 社 長

25 2. 組織 (6) 委員長等 役 職 名 氏 名 企 業 の 名 称 企業上の役職 上 條 努 サッポロホールディングス 会 長 中小企業 委員長 大久保 秀夫 フ ォ ー バ ル 会 長 共同委員長 安 達 健 祐 商 工 組 合 中 央 金 庫 社 長 宮 入 正 英 宮 入 社 長 事業承継対策 委員長 加 藤 雄 一 ア ド バ ネ ク ス 会 長 共同委員長 石 井 卓 爾 三 和 電 気 工 業 社 長 大 山 忠 一 光 陽 産 業 会 長 国際経済 委員長 朝 田 照 男 丸 紅 会 長 共同委員長 小 口 英 噐 オ ー ウ イ ル 会 長 佐 藤 洋 二 双 日 社 長 中小企業国際展開推進 委員長 渡 辺 元 渡 辺 パ イ プ 社 長 共同委員長 柿 﨑 昭 裕 東 京 都 民 銀 行 会 長 社会保障 委員長 庄 田 隆 第 一 三 共 相談役 共同委員長 山 本 人 山 本 海 苔 店 副社長 エネルギー 環境 委員長 北 村 雅 良 電 源 開 発 会 長 共同委員長 野 末 尚 東 洋 熱 工 業 最高顧問 矢 尾 宏 三 菱 マ テ リ ア ル 会 長 経済法規 委員長 大 島 博 千 疋 屋 総 本 店 社 長 共同委員長 大 山 忠 一 光 陽 産 業 会 長 知的財産戦略 委員長 荒 井 寿 光 東京中小企業投資育成 相談役 共同委員長 岡 田 裕 介 東 映 会 長 首都圏問題 委員長 清 野 智 東 日 本 旅 客 鉄 道 会 長 共同委員長 今 井 雅 則 戸 田 建 設 社 長 藤 林 清 隆 三井不動産レジデンシャル 社 長 災害対策 委員長 山 田 隆 持 N T T ド コ モ 顧 問 共同委員長 田 畑 日出男 い で あ 会 長 山 口 学 関 電 工 会 長 観光 委員長 佐々木 隆 ジ ェ イ テ ィ ー ビ ー 相談役 共同委員長 佐々木 明 藤 田 観 光 会 長 大 西 賢 日 本 航 空 会 長 ものづくり推進 委員長 伊 東 孝 紳 本 田 技 研 工 業 取締役相談役 共同委員長 森 洋 二 ワ ー ル ド ケ ミ カ ル 会 長 浅 川 弘 人 浅 川 製 作 所 会 長 生産性向上 委員長 藤 重 貞 慶 ラ イ オ ン 相談役 共同委員長 山 本 忠 人 富 士 ゼ ロ ッ ク ス 会 長 櫻 田 厚 モスフードサービス 会 長 健康づくり スポーツ振興 委員長 後 藤 忠 治 セントラルスポーツ 会 長 共同委員長 安 間 百合子 ヤ ス マ 社 長 幸 本 智 彦 ア ク サ 生 命 保 険 副社長 ビジネス 会員交流 委員長 池 田 朝 彦 東 京 レ ジ ャ ー 会 長 共同委員長 熊 谷 俊 範 フ ジ マ ッ ク 社 長 -25-

26 2. 組織 (7) 女性会長等 役 職 名 氏 名 企 業 の 名 称 企業上の役職 島 村 元 紹 島 村 楽 器 会 長 オリンヒ ック ハ ラリンヒ ック特別 委員長 中 村 満 義 鹿 島 建 設 会 長 共同委員長 渡 辺 佳 英 大 崎 電 気 工 業 会 長 馬 場 彰 オンワードホールディングス 名誉顧問 野 本 弘 文 東 京 急 行 電 鉄 社 長 (7) 女性会長等 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 役 職 名 氏 名 企 業 の 名 称 企業上の役職 会 長 藤 沢 薫 チ ェ ッ ク メ イ ト 社 長 副 会 長 渡 邉 光 子 エ ス シ ー ア イ 会 長 藤岡 実佐子 帝國製薬 東京事務所 社 長 畠山 笑美子 ア プ リ コ ッ ト 社 長 作 田 智 子 貴 宝 石 社 長 (8) 顧問および参与 1 特別顧問 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 氏 名 企業の名称および企業上の役職 氏 名 企業の名称および企業上の役職 本 庄 八 郎 伊藤園会長 藤重貞慶 ライオン 相談役 井 上 裕 之 愛知産業 会長 渡 辺 佳 英 大崎電気工業 会長 石 井 卓 爾 三和電気工業 社長 神 谷 一 雄 松久 社長 馬 場 彰 オンワードホールディングス名誉顧問 今 野 由 梨 ダイヤル サービス 社長 CEO 矢 野 龍 住友林業 会長 小 林 栄 三 伊藤忠商事 会長 朝 田 照 男 丸紅 会長 岡 素 之 住友商事 相談役 石塚邦雄 ( 部会長兼務 ) 三越伊勢丹ホールディングス会長 國分勘兵衛 ( 部会長兼務 ) 国分グループ本社 会長兼 CEO 平井克彦 ( 部会長兼務 ) 東レ 相談役 広瀬道明 ( 部会長兼務 ) 東京ガス 社長 飯島彰己 ( 部会長兼務 ) 三井物産 会長 塚本隆史 ( 部会長兼務 ) みずほフィナンシャルグループ常任顧問 大橋洋治 ( 部会長兼務 ) ANAホールディングス 相談役 山内隆司 ( 部会長兼務 ) 大成建設 会長 岡田裕介 ( 部会長兼務 ) 東映 会長 金子眞吾 ( 部会長兼務 ) 凸版印刷 社長 -26-

27 2. 組織 (8) 顧問および参与 2 顧 問 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 氏 名 企業の名称および企業上の役職 氏 名 企業の名称および企業上の役職 小 池 百合子 東京都知事 川 本 信 彦 本田技研工業 社友 榊 原 定 征 ( 一社 ) 日本経済団体連合会会長 浅 地 正 一 浅地事務所 小 林 喜 光 ( 公社 ) 経済同友会代表幹事 関 家 憲 一 オフィス セキヤ代表 黒 田 東 彦 日本銀行総裁 吉 野 浩 行 本田技研工業 社友 細 川 興 一 日本政策金融公庫総裁 小 柴 和 正 柳 正 憲 日本政策投資銀行社長 小 島 順 彦 三菱商事 相談役 高 田 坦 史 ( 独 ) 中小企業基盤整備機構理事長 上 條 清 文 東京急行電鉄 相談役 石 毛 博 行 ( 独 ) 日本貿易振興機構理事長 池 田 彰 孝 SMK 最高顧問 村 山 寛 司 東京信用保証協会理事長 杉 山 清 次 みずほフィナンシャルグループ名誉顧問 望 月 晴 文 東京中小企業投資育成 社長 福 井 威 夫 本田技研工業 社友 桐 裕 損害保険ジャパン日本興亜 顧問 小 林 健 三菱商事 会長 松 下 康 雄 宮 村 眞 平 三井金属鉱業 相談役 岡 田 卓 也 イオン 名誉会長相談役 鳥 原 光 憲 東京ガス 相談役 福 原 義 春 資生堂名誉会長 児玉 幸治 ( 一財 ) 機械システム振興協会会長 佐々木 幹 夫 三菱商事 特別顧問 中村 利雄 ( 公財 ) 全国中小企業取引振興協会会長 3 常任顧問 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 氏 名 企業の名称および企業上の役職 氏 名 企業の名称および企業上の役職 荒 井 寿 光 東京中小企業投資育成 相談役 小 林 洋 一 伊藤忠商事 副会長 植 松 敏 清 水 信 次 日本小売業協会会長 槍 田 松 瑩 三井物産 顧問 宮 本 四 郎 小 澤 哲 豊田通商 会長 久保利 英明 日比谷パーク法律事務所代表弁護士 -27-

28 2. 組織 (9) 支部会長 4 参 与 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 氏 名 企業の名称および企業上の役職 氏 名 企業の名称および企業上の役職 ( 特別参与 ) 下 中 佑一朗 三和電気工業 総務部長 久保田 政 一 ( 一社 ) 日本経済団体連合会事務総長 神 谷 隆 一 松久 執行役員 横 尾 敬 介 ( 公社 ) 経済同友会副代表幹事 専務理事 正 津 昌 範 オンワードホールディングス執行役員秘書部 広報部 部長 河 津 司 ( 一社 ) 日本貿易会専務理事 福 永 哲 久 ダイヤル サービス 管理本部本部長 松 川 昌 義 ( 公財 ) 日本生産性本部理事長 渡 邊 文 孝 住友林業 渉外担当部長 髙 橋 晴 樹 全国中小企業団体中央会専務理事 野 田 泰 男 伊藤忠商事 伊藤忠経済研究所シニアアナリスト 藤 田 裕 司 東京都産業労働局局長 金 子 哲 哉 丸紅 丸紅経済研究所チーフ エコノミスト 高 橋 淑 郎 東京中小企業投資育成 相談役 岸 繁 生 住友商事 地域総括部対外企画担当部長 ( 参 与 ) 池 永 和 広 ライオン 秘書部部長 大 西 史 哲 新日鐵住金 総務部広報センター所長 田 中 康 博 三越伊勢丹ホールディングス秘書室 渉外部長 中 嶋 哲 也 東芝産業政策渉外室 渉外戦略担当部長 岡 村 宏 隆 国分グループ本社 社長室長兼経営企画部 広報課長 椋 野 貴 司 旭化成 秘書室長 尾 本 俊 東レ 総務部主幹 ( 秘書室 ) 立 川 基 久 ジェイティービー秘書室長 漆 原 栄 彦 東京ガス 秘書部企画調査チームリーダー 田 代 裕 美 資生堂秘書 渉外部長 古 東 誠 三井物産 秘書室長 太 田 正 彦 IHI 総務部渉外グループ部長 志 村 丈 晴 みずほ銀行秘書室参事役 村 上 達 則 醍醐ビル 執行役員 村 部 由佳夫 ANAホールディングス 秘書部長 日下部 文 彦 三井住友銀行秘書室長 遠 藤 洋 介 大成建設 営業推進部副部長 三ヶ尻 裕 本田技研工業 渉外部担当部長 堀 口 政 浩 東映 執行役員秘書部長兼経営戦略部長 宮 﨑 真 洋 三菱商事 調査部部長代行 菅 峨 隆 凸版印刷 秘書室室長 新 妻 充 鹿島建設 秘書役 鈴 木 正 則 石井鐵工所取締役 常勤監査等委員 大 西 秀 麿 東日本旅客鉄道 政策調査室室長 松 野 史 朗 三菱地所 総務部副長 須 田 憲 和 フォーバル会長室室長 佐 藤 元 信 東京都民銀行秘書室秘書役 松 永 聡 伊藤園秘書部長 ( 常任参与 ) 井 原 直 明 愛知産業 常務取締役管理本部長 橋 本 昌 道 経済団体健康保険組合常務理事 根 本 和 郎 大崎電気工業 常務取締役管理本部長 高 野 秀 夫 日本小売業協会専務理事 (9) 支部会長 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ) 支部名 氏 名 企業及び企業上の役職 支部名 氏 名 企業及び企業上の役職 千代田 前 川 秀 樹 興産信用金庫相談役 渋 谷 佐 藤 仁 東急レクリエーション相談役 中 央 大 谷 信 義 松竹 会長 中 野 麻 沼 雅 海 アサヌマコーポレーション 社長 港 池 田 朝 彦 東京レジャー 会長 杉 並 和 田 新 也 箱根植木 社長 新 宿 髙 野 吉太郎 新宿高野社長 豊 島 鈴 木 正 美 末広サービス会長 文 京 金 子 收 共同製本 会長 板 橋 村 健 正 ルケオ会長兼 CEO 台 東 小田切 満寿雄 オダギリ会長 練 馬 髙 内 恒 行 豊玉タクシー 会長 北 越 野 充 博 越野建設 社長 江 東 小 泉 宗 孝 日本サービスセンター会長 荒 川 富 永 新三郎 新吉社長 墨 田 阿 部 貴 明 丸源飲料工業 社長 品 川 大 山 忠 一 光陽産業 会長 足 立 髙 杉 浩 明 足立成和信用金庫理事長 目 黒 相 馬 熊 郎 手塚興業社社長 葛 飾 浅 川 弘 人 浅川製作所会長 大 田 浅 野 健 金羊社会長 江戸川 平 田 善 信 平田紙興 会長 世田谷 大 場 信 秀 世田谷信用金庫理事長 -28-

29 3. 選任および退任 (1) 役員 3. 選任および退任 (1) 役 員 1 副会頭 監事 常議員 1) 平成 28 年 10 月 31 日までの変更 a. 副会頭 垣 内 威 彦 ( 三菱商事 社長 ) 就任 ( 平成 28 年 4 月 1 日 ) 宮 村 眞 平 ( 三井金属鉱業 相談役 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 石 井 卓 爾 ( 三和電気工業 社長 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 鳥 原 光 憲 ( 東京ガス 相談役 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) b. 監事 小 林 功 ( 東京都民銀行特別顧問 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) c. 常議員 杉山秀二 ( 商工組合中央金庫社長 ) 退任 ( 平成 28 年 6 月 22 日 ) 伊藤 雅 人 ( オーデリック 社長 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 黒川光博 ( 虎屋社長 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 庄山悦彦 ( 日立製作所名誉相談役 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 鈴木 實 ( 五十鈴 相談役 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 美安達子 ( 電脳会長 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 2) 会頭 副会頭 専務理事 監事 常議員を 第 199 回 ( 臨時 ) 議員総会 ( 平成 28 年 11 月 1 日 ) にて選任 就任者はいずれも17 頁の 2. 組織 (3) 役員 に記載のとおり 2 常務理事 理事 1) 平成 28 年 10 月 31 日までの変更 高野秀夫常務理事退任 ( 平成 28 年 5 月 12 日第 683 回常議員会 ) 5 月 31 日付 西尾昇治常務理事就任 ( 平成 28 年 5 月 12 日第 683 回常議員会 ) 6 月 1 日付 赤木 剛 理事就任 ( 平成 28 年 5 月 12 日第 683 回常議員会 ) 6 月 1 日付 2) 常務理事 理事を 第 689 回常議員会 ( 平成 28 年 11 月 14 日 ) にて選任 就任者はいずれも 17 頁の 2. 組織 (3) 役員 に記載のとおり (2) 議 員 1 1 号議員 ( 定数 76) 議員改選に伴い 議員選挙( 平成 28 年 10 月 6 日 ) にて以下の76 社を選任 アクサ生命保険 浅井 * 浅川製作所 朝日信用金庫 アドバネクス アプリコット * アリスマジック 安藤 間 五十鈴 榮太樓總本鋪 * SMK エヌケービー NTTドコモ オーウイル 梶原工業 桂川精螺製作所 関電工 銀座テーラーグループ グリーンハウス グローブシップ 啓文社 * 光陽産業 郡リース コスムビューティーサイエンス コトブキシーティング * 小松ストアー 小松ばね工業 * サッポロホールディングス * 三機工業 J. フロントリテイリング 塩崎ビル シオザワ * 島村楽器 新宿高野 * スキャネット 住友林業 世界貿易センタービルディング セブン & アイ ホールディングス セントラルスポーツ 千疋屋総本店 大東京信用組合 ダイヤル サービス 大陽ステンレススプリング 髙島屋 帝国データバンク 電源開発 東急不動産ホールディングス 東京メトロホ リタンテレヒ シ ョン 東京流通センター 東京レジャー 東芝エレベータ 東洋ドライルーブ 東洋熱工業 中村塗装店 日本システムウエア ニフコ 日本航空 * 日本レーザー * ( 学 ) 服部学園 パレスホテル -29-

30 3. 選任および退任 (2) 議員 ビリングシステム フォーシーズ フォーバル 藤田観光 フジマック 三井不動産レジデンシャル 三菱東京 UFJ 銀行 宮入 モスフードサービス 森ビル ヤスマ ヤマシタコーポレーション ( 医 ) 友和会 太陽歯科衛生士専門学校 龍角散 ワールドケミカル 渡辺パイプ ( 注 )* を付した11 社は改選に伴い新たに議員就任 2 2 号議員 ( 定数 52) < 商業部会 > 議員改選に伴い 商業部会( 平成 28 年 7 月 19 日 ) にて8 社を選任 イオン すかいらーく 東急百貨店 東京會舘 東京都商店街連合会 松屋 三越伊勢丹ホールディングス 山本海苔店 < 商業卸売部会 > 議員改選に伴い 商業卸売部会( 平成 28 年 7 月 22 日 ) にて2 社を選任 国分グループ本社 セイコーホールディングス < 工業部会 > 議員改選に伴い 工業部会( 平成 28 年 7 月 21 日 ) にて13 社を選任 石井鐵工所 王子ホールディングス 大崎電気工業 三和電気工業 新日鐵住金 第一三共 デンカ 東レ 日立製作所 松久 三菱化学 三菱電機 ライオン < 資源 エネルギー部会 > 議員改選に伴い 資源 エネルギー部会( 平成 28 年 7 月 20 日 ) にて1 社を選任 三菱マテリアル < 貿易部会 > 議員改選に伴い 貿易部会( 平成 28 年 7 月 25 日 ) にて3 社を選任 住友商事 双日 三井物産 < 金融部会 > 議員改選に伴い 金融部会( 平成 28 年 7 月 15 日 ) にて5 社を選任 ( 一社 ) 東京都信用金庫協会 日本証券業協会 みずほフィナンシャルグループ 三井住友海上火災保険 三菱 UFJ 信託銀行 < 交通運輸部会 > 議員改選に伴い 交通運輸部会( 平成 28 年 7 月 19 日 ) にて5 社を選任 ANAホールディングス 日本通運 日本郵船 東日本旅客鉄道 ヤマトホールディングス < 建設 不動産部会 > 議員改選に伴い 建設 不動産部会( 平成 28 年 7 月 20 日 ) にて6 社を選任 清水建設 醍醐ビル 大成建設 戸田建設 廣瀬ビルディング 前田建設工業 <サービス部会 > 議員改選に伴い サービス部会( 平成 28 年 7 月 15 日 ) にて6 社を選任 いであ 松竹 セコム 東映 東京ドーム 富士ゼロックス < 情報通信部会 > 議員改選に伴い 情報通信部会( 平成 28 年 7 月 21 日 ) にて3 社を選任 アテナ 大日本印刷 凸版印刷 -30-

31 3. 選任および退任 (2) 議員 3 3 号議員 ( 定数 22) 議員改選に伴い 第 686 回常議員会 ( 平成 28 年 7 月 28 日 ) にて22 社を選任 IHI 愛知産業 旭化成 伊藤園 伊藤忠商事 オンワードホールディングス 鹿島建設 ジェイティービー 資生堂 商工組合中央金庫 ソニー 電通 東京ガス 東京急行電鉄 東京電力ホールディングス 東芝 東日本電信電話 本田技研工業 丸紅 三井住友銀行 三井不動産 三菱商事 4 議員の職務を行う代表者の変更について 1) 平成 28 年 10 月 31 日までの変更 三菱商事 ( 平成 28 年 4 月 1 日付 ) ( 新 ) 社長垣内威彦 ( 旧 ) 会長小林健 東急百貨店 ( 平成 28 年 4 月 1 日付 ) ( 新 ) 社長二橋千裕 ( 旧 ) 会長鈴木克久 セブン & アイ ホールディングス ( 平成 28 年 5 月 26 日付 ) ( 新 ) 社長井阪隆一 ( 旧 ) 社長兼 COO 村田紀敏 J. フロントリテイリング ( 平成 28 年 5 月 27 日付 ) ( 新 ) 社長山本良一 ( 旧 ) 会長茶村俊一 商工組合中央金庫 ( 平成 28 年 6 月 23 日付 ) ( 新 ) 社長安達健祐 ( 旧 ) 社長杉山秀二 ニフコ ( 平成 28 年 6 月 24 日付 ) ( 新 ) 会長兼社長山本利行 ( 旧 ) 取締役小笠原光隆 セコム ( 平成 28 年 8 月 25 日付 ) ( 新 ) 社長中山泰男 ( 旧 ) 最高顧問飯田亮 2) 議員改選に伴い 以下の 7 社が議員の職務を行うものを変更 ( 平成 28 年 11 月 1 日 ) 五十鈴 ( 新 ) 社長鈴木貴士 ( 旧 ) 相談役鈴木實 東京ガス ( 新 ) 社長広瀬道明 ( 旧 ) 相談役鳥原光憲 東芝 ( 新 ) 社長綱川智 ( 旧 ) 名誉顧問岡村正 凸版印刷 ( 新 ) 社長金子眞吾 ( 旧 ) 名誉顧問藤田弘道 日立製作所 ( 新 ) 会長中西宏明 ( 旧 ) 名誉相談役庄山悦彦 三菱化学 ( 新 ) 社長石塚博昭 ( 旧 ) 特別顧問冨澤龍一 三菱マテリアル ( 新 ) 会長矢尾宏 ( 旧 ) 相談役井手明彦 5 名誉議員 1) 平成 28 年 10 月 31 日までの変更 内 野 正 明 退任 ( 平成 28 年 5 月 3 日ご逝去 ) 小野田 元 退任 ( 平成 28 年 5 月 7 日ご逝去 ) 2) 議員改選に伴い 第 199 回 ( 臨時 ) 議員総会 ( 平成 28 年 11 月 1 日 ) にて新たに以下の2 名が名誉 議員に就任 鈴 木 實 ( 五十鈴 相談役 ) 飯 田 亮 ( セコム 最高顧問 ) 3) 平成 28 年 11 月 1 日以降の変更 中 村 雅 哉 退任 ( 平成 29 年 1 月 22 日ご逝去 ) -31-

32 3. 選任および退任 (3) 部会長等 6 議員待遇 議員改選に伴い 第 199 回 ( 臨時 ) 議員総会 ( 平成 28 年 11 月 1 日 ) にて新たに以下の5 名が議員 待遇者に就任 伊 藤 雅 人 ( オーデリック 社長 ) 美 安 達 子 ( 電脳会長 ) 根 津 公 一 ( 東武百貨店名誉会長 ) 庄 山 悦 彦 ( 日立製作所名誉相談役 ) 藤 田 弘 道 ( 凸版印刷 名誉顧問 ) (3) 部会長等 1) 平成 28 年 10 月 31 日までの変更 < 商業部会 > 村田紀敏 ( セブン & アイ ホールディングス社長兼 COO) 副部会長退任 ( 平成 28 年 5 月 25 日 ) 井阪隆一 ( セブン & アイ ホールディングス社長 ) 副部会長就任 ( 平成 28 年 7 月 20 日 ) 2) 議員改選に伴う変更 < 商業部会 > 議員改選に伴い 商業部会( 平成 28 年 10 月 19 日 ) にて正副部会長を選任 < 商業卸売部会 > 議員改選に伴い 商業卸売部会( 平成 28 年 10 月 25 日 ) にて正副部会長を選任 < 工業部会 > 議員改選に伴い 工業部会( 平成 28 年 10 月 19 日 ) にて正副部会長を選任 < 資源 エネルギー部会 > 議員改選に伴い 資源 エネルギー部会( 平成 28 年 10 月 12 日 ) にて正副部会長を選任 < 貿易部会 > 議員改選に伴い 貿易部会( 平成 28 年 10 月 17 日 ) にて正副部会長を選任 < 金融部会 > 議員改選に伴い 金融部会( 平成 28 年 10 月 12 日 ) にて正副部会長を選任 < 交通運輸部会 > 議員改選に伴い 交通運輸部会( 平成 28 年 10 月 25 日 ) にて正副部会長を選任 < 建設 不動産部会 > 議員改選に伴い 建設 不動産部会( 平成 28 年 10 月 17 日 ) にて正副部会長を選任 <サービス部会 > 議員改選に伴い サービス部会( 平成 28 年 10 月 13 日 ) にて正副部会長を選任 < 情報通信部会 > 議員改選に伴い 情報通信部会( 平成 28 年 10 月 20 日 ) にて正副部会長を選任 3) 平成 28 年 11 月 1 日以降の就任者はいずれも23 頁の 2. 組織 (5) 部会長等 に記載のとおり (4) 委員長等 1 常設委員会 1) 平成 28 年 10 月 31 日までの変更 < 総合政策委員会 > 小 林 栄 三 ( 伊藤忠商事 会長 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 江 部 努 ( 東日本電信電話 相談役 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) < 組織委員会 > 伊 藤 一 郎 ( 旭化成 会長 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 池 田 朝 彦 ( 東京レジャー 会長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 後 藤 忠 治 ( セントラルスポーツ 会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) -32-

33 3. 選任および退任 (4) 委員長等 大 島 博 ( 千疋屋総本店社長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) < 事業推進委員会 > 田 畑 日出男 ( いであ 会長 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 淺 野 秀 則 ( フォーシーズ会長兼 CEO) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 髙 野 吉太郎 ( 新宿高野社長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 久 代 信 次 ( 東京ドーム会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) < 税制委員会 > 田 中 常 雅 ( 醍醐ビル 社長 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 井 上 裕 之 ( 愛知産業 会長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 大 山 忠 一 ( 光陽産業 会長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 大 島 博 ( 千疋屋総本店社長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 梶 原 徳 二 ( 梶原工業 会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 郡 正 直 ( 郡リース 社長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 阿 部 友太郎 ( アベコー社長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 小 菅 崇 行 ( 小菅 会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) < 労働委員会 > 宮 村 眞 平 ( 三井金属鉱業 相談役 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 伊 藤 雅 人 ( オーデリック 社長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 渡 辺 元 ( 渡辺パイプ 社長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 田 沼 千 秋 ( グリーンハウス社長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 矢 口 敏 和 ( グローブシップ 社長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) < 若者 産業人材育成委員会 > 前 田 新 造 ( 資生堂相談役 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 島 村 元 紹 ( 島村楽器 会長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 矢 口 敏 和 ( グローブシップ 社長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 大久保 幸 夫 ( リクルートワークス研究所所長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) < 中小企業委員会 > 杉 山 秀 二 ( 商工組合中央金庫社長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 6 月 22 日 ) 石 井 卓 爾 ( 三和電気工業 社長 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 渡 辺 元 ( 渡辺パイプ 社長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 山 本 人 ( 山本海苔店副社長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 加 藤 雄 一 ( アドバネクス会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 梶 原 徳 二 ( 梶原工業 会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 網 代 良太郎 ( 江東信用組合理事名誉会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 宮 入 正 英 ( 宮入社長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) < 起業 創業支援委員会 > 藤 重 貞 慶 ( ライオン 相談役 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 郡 正 直 ( 郡リース 社長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 宮 入 正 英 ( 宮入社長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 淺 野 秀 則 ( フォーシーズ会長兼 CEO) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) < 国際経済委員会 > 朝 田 照 男 ( 丸紅 会長 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 小 口 英 噐 ( オーウイル 会長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 佐 藤 洋 二 ( 双日 社長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 原 田 正 夫 ( スターテング工業 会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 赤 星 康 (( 独 ) 日本貿易振興機構副理事長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) < 中小企業国際展開推進委員会 > -33-

34 3. 選任および退任 (4) 委員長等 大久保 秀 夫 ( フォーバル会長 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 小 林 功 ( 東京都民銀行特別顧問 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 淺 野 秀 則 ( フォーシーズ会長兼 CEO) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 赤 星 康 (( 独 ) 日本貿易振興機構副理事長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) < 社会保障委員会 > 渡 邊 順 彦 ( アテナ会長 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 庄 田 隆 ( 第一三共 相談役 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 江 頭 敏 明 ( 三井住友海上火災保険 常任顧問 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 藤 井 隆 太 ( 龍角散社長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) <エネルギー 環境委員会 > 鳥 原 光 憲 ( 東京ガス 相談役 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 野 末 尚 ( 東洋熱工業 最高顧問 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 北 村 雅 良 ( 電源開発 会長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 田 畑 日出男 ( いであ 会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 塚 本 レイ子 ( 塩崎ビル社長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 宮 本 洋 一 ( 清水建設 会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) < 経済法規 CSR 委員会 > 伊 藤 雅 人 ( オーデリック 社長 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 大 山 忠 一 ( 光陽産業 会長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 大 島 博 ( 千疋屋総本店社長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 櫻 田 厚 ( モスフードサービス会長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 久保利 英 明 ( 日比谷パーク法律事務所代表弁護士 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) < 知的財産戦略委員会 > 荒 井 寿 光 ( 東京中小企業投資育成 相談役 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 岡 田 裕 介 ( 東映 会長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 梶 原 徳 二 ( 梶原工業 会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 後 藤 亘 ( 東京メトロホ リタンテレヒ シ ョン 会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 森 洋 二 ( ワールドケミカル会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) < 首都圏問題委員会 > 清 野 智 ( 東日本旅客鉄道 会長 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 今 井 雅 則 ( 戸田建設 社長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 藤 林 清 隆 ( 三井不動産レジデンシャル 社長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 梶 浦 卓 一 ( 三機工業 会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 辻 慎 吾 ( 森ビル 社長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 宮 﨑 親 男 ( 世界貿易センタービルディング社長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) < 観光 まちづくり委員会 > 佐々木 隆 ( ジェイティービー相談役 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 野 本 弘 文 ( 東京急行電鉄 社長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 塚 本 隆 史 ( みずほフィナンシャルグループ常任顧問 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 後 藤 亘 ( 東京メトロホ リタンテレヒ シ ョン 会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 桑 島 俊 彦 ( 東京都商店街連合会会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 鈴 木 弘 治 ( 髙島屋会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 久 代 信 次 ( 東京ドーム会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) < 地方分権推進委員会 > 渡 辺 佳 英 ( 大崎電気工業 会長 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 山 本 人 ( 山本海苔店副社長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 阿 部 貴 明 ( 丸源飲料工業 社長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) -34-

35 3. 選任および退任 (5) 女性会 <ICT 推進委員会 > 山 田 隆 持 ( NTTドコモ顧問 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 山 本 忠 人 ( 富士ゼロックス 会長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 滝 久 雄 ( エヌケービーエヌケーヒ ー ぐるなび創業者会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 後 藤 信 夫 ( 帝国データバンク社長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 江 田 敏 彦 ( ビリングシステム 社長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 本 多 保 隆 ( アリスマジック社長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) <ものづくり推進委員会 > 釡 和 明 ( IHI 相談役 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 横 倉 隆 ( トプコン特別アドバイザー ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 加 藤 雄 一 ( アドバネクス会長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 森 洋 二 ( ワールドケミカル会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 浅 川 弘 人 ( 浅川製作所会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 橋 本 久 義 ( 国立大学法人政策研究大学院大学名誉教授 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) < 健康づくり スポーツ振興委員会 > 村 田 紀 敏 ( セブン & アイ ホールディングス社長兼 COO) 副委員長退任 ( 平成 28 年 5 月 25 日 ) 後 藤 忠 治 ( セントラルスポーツ 会長 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 安 間 百合子 ( ヤスマ 社長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 幸 本 智 彦 ( アクサ生命保険 副社長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 山 野 博 敏 ( ビューティトップヤマノ会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 服 部 津貴子 (( 学 ) 服部学園常務理事 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) <ビジネス 会員交流委員会 > 池 田 朝 彦 ( 東京レジャー 会長 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 熊 谷 俊 範 ( フジマック社長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 島 村 元 紹 ( 島村楽器 会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 櫻 田 厚 ( モスフードサービス会長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 大 島 博 ( 千疋屋総本店社長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 安 間 百合子 ( ヤスマ 社長 ) 副委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 2) 改選に伴い 第 689 回常議員会 ( 平成 28 年 11 月 14 日 ) にて各委員会の委員長 共同委員長を委嘱 就任者は24 頁の (6) 委員長等 に記載のとおり 2 特別委員会 1) 平成 28 年 10 月 31 日までの変更 < 震災対策特別委員会 > 佐々木 隆 ( ジェイティービー相談役 ) 委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 田 畑 日出男 ( いであ 会長 ) 共同委員長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 2) 改選に伴い 第 689 回常議員会 ( 平成 28 年 11 月 14 日 ) にて各委員会の委員長 共同委員長を委嘱 就任者は24 頁の (6) 委員長等 に記載のとおり (5) 女性会 改選に伴い 総会において選任された理事の中から 理事会 ( 平成 28 年 10 月 18 日 ) において会長および 副会長を選任 就任者は 26 頁の (7) 女性会長等 に記載のとおり (6) 顧問および参与 1 特別顧問 1) 平成 28 年 10 月 31 日までの変更児玉幸治 (( 一財 ) 機械システム振興協会会長 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 江部努 ( 東日本電信電話 相談役 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) -35-

36 3. 選任および退任 (6) 顧問および参与 大久保秀夫 ( フォーバル会長 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 清 野 智 ( 東日本旅客鉄道 会長 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 井 手 明 彦 ( 三菱マテリアル 相談役 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 中 村 満 義 ( 鹿島建設 会長 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 藤 田 弘 道 ( 凸版印刷 名誉顧問 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 2) 改選に伴い 第 199 回 ( 臨時 ) 議員総会 ( 平成 28 年 11 月 1 日 ) にて特別顧問を委嘱 就任者は26 頁の (8) 顧問および参与 に記載のとおり 2 顧 問 1) 平成 28 年 10 月 31 日までの変更 小 林 健 ( 三菱商事 会長 ) 就任 ( 平成 28 年 4 月 1 日第 681 回常議員会 ) 舛 添 要 一 ( 東京都知事 ) 退任 ( 平成 28 年 6 月 21 日 ) 小 池 百合子 ( 東京都知事 ) 就任 ( 平成 28 年 10 月 17 日第 687 回常議員会 ) 山 下 英 明 退任 ( 平成 28 年 10 月 17 日ご逝去 ) 2) 改選に伴い 第 689 回常議員会 ( 平成 28 年 11 月 14 日 ) にて顧問を委嘱 就任者は26 頁の (8) 顧問および参与 に記載のとおり 3 常任顧問 1) 平成 28 年 10 月 31 日までの変更 淡 路 均 (( 一財 ) 航空振興財団アドバイザー ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 木 村 康 (JXエネルギー 顧問) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 天 坊 昭 彦 ( 出光興産 相談役 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 橋 本 久 義 ( 国立大学法人政策研究大学院大学名誉教授 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 2) 改選に伴い 第 689 回常議員会 ( 平成 28 年 11 月 14 日 ) にて常任顧問を委嘱 下記 3 平成 28 年 11 月 1 日以降の変更を除き 就任者は26 頁の (8) 顧問および参与 に記載のとおり 3) 平成 28 年 11 月 1 日以降の変更 井 川 退任 ( 平成 28 年 12 月 19 日ご逝去 ) 4 特別参与 1) 平成 28 年 10 月 31 日までの変更 天 野 正 義 (( 一社 ) 日本貿易会専務理事 ) 退任 ( 平成 28 年 5 月 30 日 ) 河 津 司 (( 一社 ) 日本貿易会専務理事 ) 就任 ( 平成 28 年 9 月 9 日第 687 回常議員会 ) 山 本 隆 ( 東京都産業労働局局長 ) 退任 ( 平成 28 年 6 月 30 日 ) 藤 田 裕 司 ( 東京都産業労働局局長 ) 就任 ( 平成 28 年 9 月 14 日第 685 回常議員会 ) 2) 改選に伴い 第 689 回常議員会 ( 平成 28 年 11 月 14 日 ) にて特別参与を委嘱 就任者は26 頁の (8) 顧問および参与 に記載のとおり 5 参 与 1) 平成 28 年 10 月 31 日までの変更 高 橋 望 ( 新日鐵住金 総務部部長 ) 退任 ( 平成 28 年 4 月 14 日 ) 大 西 史 哲 ( 新日鐵住金 総務部広報センター所長 ) 就任 ( 平成 28 年 4 月 14 日第 682 回常議員会 ) 福 原 健太郎 ( 三菱商事 地球環境 インフラ事業グループCEOオフィス ( 人事担当 )) 退任 ( 平成 28 年 4 月 14 日 ) 宮 﨑 真 洋 ( 三菱商事 調査部 部長代行 ) 就任 ( 平成 28 年 4 月 14 日第 682 回常議員会 ) 藤 井 健 治 ( フォーバル会長室室長 ) 退任 ( 平成 28 年 4 月 14 日 ) 須 田 憲 和 ( フォーバル会長室室長 ) 就任 ( 平成 28 年 4 月 14 日第 682 回常議員会 ) 佐 藤 郁 尚 ( 伊藤園執行役員人事総務本部副本部長 ) 退任 ( 平成 28 年 6 月 10 日 ) 松 永 聡 ( 伊藤園秘書部長 ) 就任 ( 平成 28 年 6 月 10 日第 684 回常議員会 ) 塩 崎 繁 彦 ( 住友林業 顧問 ) 退任 ( 平成 28 年 6 月 10 日 ) 渡 部 日出雄 ( 住友林業 顧問 ) 就任 ( 平成 28 年 6 月 10 日第 684 回常議員会 ) 栗 田 均 ( 東日本電信電話 総務部門長 ) 退任 ( 平成 28 年 7 月 14 日 ) 榎 本 佳 一 ( 東日本電信電話 総務人事部総務部門長 ) 就任 ( 平成 28 年 7 月 14 日第 685 回常議員会 ) -36-

37 3. 選任および退任 (7) 支部会長 下 村 直 樹 ( 東日本旅客鉄道 政策調査室室長 ) 退任 ( 平成 28 年 7 月 14 日 ) 大 西 秀 麿 ( 東日本旅客鉄道 総務人事部総務部門長 ) 就任 ( 平成 28 年 7 月 14 日第 685 回常議員会 ) 青 山 公 一 ( 東京都民銀行常勤監査役 ) 退任 ( 平成 28 年 7 月 14 日 ) 佐 藤 元 信 ( 東京都民銀行秘書室秘書役 ) 就任 ( 平成 28 年 7 月 14 日第 685 回常議員会 ) 米 田 茂 ( 東芝ストレーシ & テ ハ イスソリューション社総務部参事 ) 就任 ( 平成 28 年 9 月 8 日第 687 回常議員会 ) 奥 住 直 明 ( 東芝理事 ( 産業政策渉外担当 )) 退任 ( 平成 28 年 9 月 8 日 ) 境 和 久 ( 三井金属鉱業 経営企画部秘書室担当室長 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 鈴 木 圭 ( 東京ガス 秘書 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 樋 口 正 治 (( 一財 ) 機械システム振興協会専務理事 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 木 村 拙 二 ( 愛知産業 監査役 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 渡 部 日出雄 ( 住友林業 顧問 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 榎 本 佳 一 ( 東日本電信電話 総務人事部総務部門長 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 岡 広 史 ( 伊藤忠商事 執行役員秘書部長 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 岩 田 卓 ( 三菱マテリアル 環境 CSR 部 CSR 室室長 ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 林 謙 二 ( 三菱地所 総務部秘書室アドバイザー ) 退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 2) 改選に伴い 第 689 回常議員会 ( 平成 28 年 11 月 14 日 ) にて参与を委嘱 下記 3 平成 28 年 11 月 1 日以降の変更を除き 就任者は26 頁の (8) 顧問および参与 に記載のとおり 3) 平成 28 年 11 月 1 日以降の変更 下 野 勝 之 ( 資生堂秘書 渉外部長 ) 退任 ( 平成 29 年 1 月 12 日 ) 田 代 裕 美 ( 資生堂秘書 渉外部長 ) 就任 ( 平成 29 年 1 月 12 日第 691 回常議員会 ) 松 島 康 彦 ( ジェイティービー秘書室長 ) 退任 ( 平成 29 年 2 月 9 日 ) 立 川 基 久 ( ジェイティービー秘書室長 ) 就任 ( 平成 29 年 2 月 9 日第 692 回常議員会 ) 米 田 茂 ( 東芝ストレーシ & テ ハ イスソリューション社総務部参事 ) 退任 ( 平成 29 年 3 月 7 日 ) 中 嶋 哲 也 ( 東芝産業政策渉外室渉外戦略担当部長 ) 就任 ( 平成 29 年 3 月 7 日第 693 回常議員会 ) 6 常任参与 1) 平成 28 年 10 月 31 日までの変更 高 野 秀 夫 ( 日本小売業協会専務理事 ) 就任 ( 平成 28 年 5 月 12 日第 683 回常議員会 ) 6 月 1 日付就任 2) 改選に伴い 第 689 回常議員会 ( 平成 28 年 11 月 14 日 ) にて常任参与を委嘱 就任者は26 頁の (8) 顧問および参与 に記載のとおり (7) 支部会長 1) 平成 28 年 10 月 31 日までの変更 國 分 勘兵衛 ( 国分グループ本社 会長 CEO) 中央支部会長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 佐 藤 與 治 ( 佐藤商会会長 ) 目黒支部会長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 多 田 修 人 ( 日本システムウエア 会長 ) 渋谷支部会長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 宇田川 紀 通 ( 武蔵商亊 社長 ) 杉並支部会長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 横 山 正 二 ( 大陽ステンレススプリング 会長 ) 練馬支部会長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 網 代 良太郎 ( 江東信用組合理事名誉会長 ) 江東支部会長退任 ( 平成 28 年 10 月 31 日 ) 2) 改選に伴い 第 197 回 ( 通常 ) 議員総会 ( 平成 28 年 7 月 28 日 ) にて支部会長を委嘱 就任者は28 頁の (9) 支部会長 に記載のとおり (8) 議員選挙 1 選挙施行日平成 28 年 10 月 6 日 2 選挙人数 ( 確定 )80,941 人 ( 会員 :69,928 人 特定商工業者 11,013 人 ) 3 選挙権票数 ( 確定 )462,502 票 ( 会員 :451,489 票 特定商工業者 :11,013 票 ) 4 立候補者数 ( 確定 )78 人 5 投票社数 33,076 人 ( 会員 :30,108 人 特定商工業者 2,968 人 ) -37-

38 3. 選任および退任 (8) 議員選挙 6 投票総票数 232,708 票 ( 投票率 50.3%) 7 有効投票数 232,332 票 8 無効投票数 376 票 (39 枚 ) < 内訳 > 白票 35 枚 (1 票 :27 枚 5 票 :1 枚 10 票 :4 枚 100 票 :3 枚 ) 1 枚の投票用紙中に2 名以上の議員立候補者の名称等を記載したもの 4 枚 (1 票 :4 枚 ) 9 規定得票数 497 票 10 選挙管理委員および立会人 選挙管理委員長 石 田 徹 ( 専務理事 ) 選挙管理委員および立会人 正 村 宏 人 東京アスレティッククラブ 会 長 ( 中野支部 副会長 ) 彦 田 昌 昭 彦新運輸 社 長 ( 江戸川支部 副会長 ) 倉 持 武 カマデン 相談役 ( 大田支部 副会長 ) 小 山 和 美 コヤマ 社 長 ( 荒川支部 卸売分科会副分科会長 ) 保 田 和 江 樹林 社 長 ( 渋谷支部 地域サービス分科会評議員 ) 中 尾 公 一 中尾電設 社 長 ( 品川支部 建設分科会副分科会長 ) 11 当選者 ( 定数 76 人 ) 1 朝日信用金庫 22, 東洋熱工業 1,895 2 三菱東京 UFJ 銀行 16, 東京メトロポリタンテレビジョン 1,848 3 セブン & アイ ホールディングス 8, 光陽産業 1,832 4 東急不動産ホールディングス 8, ダイヤル サービス 1,818 5 関電工 6, フォーバル 1,805 6 アクサ生命保険 5, 千疋屋総本店 1,802 7 浅井 5, グローブシップ 1,788 8 髙島屋 5, コスムビューティーサイエンス 1,751 9 渡辺パイプ 5, オーウイル 1, 大陽ステンレススプリング 4, 日本システムウエア 1, セントラルスポーツ 4, 榮太樓總本鋪 1, エヌケービー 4, 電源開発 1, 森ビル 3, 小松ばね工業 1, 新宿高野 3, パレスホテル 1, 安藤 間 3, 塩崎ビル 1, 大東京信用組合 3, アプリコット 1, 東洋ドライルーブ 3, 中村塗装店 1, 浅川製作所 3, アドバネクス 1, NTTドコモ 3, フォーシーズ 1, J. フロントリテイリング 3, 学校法人服部学園 1, 三井不動産レジデンシャル 3, 小松ストアー 1, SMK 3, モスフードサービス 1, 帝国データバンク 2, コトブキシーティング 1, 日本航空 2, 五十鈴 1, 宮入 2, フジマック 1, 龍角散 2, 東京流通センター 1, 三機工業 2, ワールドケミカル 1, サッポロホールディングス 2, 桂川精螺製作所 1, 島村楽器 2, ヤマシタコーポレーション 1,

39 3. 選任および退任 (8) 議員選挙 30 東京レジャー 2, シオザワ 1, グリーンハウス 2, 東芝エレベータ 1, 医療法人社団友和会太陽歯科衛生士専門学校 71 日本レーザー 1,373 2, 銀座テーラーグループ 1, 住友林業 2, ニフコ 1, 藤田観光 2, アリスマジック 1, 郡リース 2, ビリングシステム 1, ヤスマ 2, スキャネット 1, 梶原工業 2,035 ( 次点 ) 38 啓文社 1, 山下ピー エム コンサルタンツ 1, 世界貿易センタービルディング 1, タカックス

40 4. 事務局 (1) 機構 4. 事務局 (1) 機 構 総務統括部 財務 管理部 広 報 部 国 際 部 企画調査部 産業政策第一部 産業政策第二部 地域振興部 東商ビル建替え準備室 事業推進室 総務課 組織運営課 人事課 支部運営課 財務課 会員センター 管理課 広報担当 編集担当 PR 担当 経済資料センター 国際政策担当 国際経済担当 企画担当 産業経済担当 税制担当 労働担当 環境 エネルギー担当 都市政策担当 まちづくり 観光担当 生産性向上担当 オリンヒ ック ハ ラリンヒ ック担当 東商ビルの建替え 新ビルのあり方や機能 移転の進め方に関すること 本所に所属するビルの土地 建物及び施設の管理 設備の運転保守 事業 サービスの顧客満足度の向上に資する全所的対策の推進 事業の効率的推進及び再構築 新規サービス事業の開発 その他事業 サービスの推進に関すること 機密及び秘書事務 部間の総合調整 定款 その他諸規則 契約の締結 管理 議員総会 常議員会等会議 官公署等との連絡 儀礼及び慶弔 関東商工会議所連合会及び東京都商工会議所連合会業務 その他 他の所掌に属さない事務に関すること組織運営 強化 中 長期の組織運営計画の立案 議員選挙 危機管理 会員増強推進対策および退会防止に関する企画立案 女性会 その他組織運営企画に関すること人事管理 給与 労務 福利厚生 教育及び研修 その他能力開発ならびに人事一般に関すること支部活動の全般的支援 支部役員並びに支部事務局との連絡調整 支部組織の研究 その他支部に関すること 予算の作成 執行管理 決算 会費及び負担金の収納 事業収入その他収入の収納 経費等の支払事務 財務体質強化に係る計画立案 小規模企業対策特別会計の経理 その他経理一般に関すること会員 特商 本所諸事業の案内 資料等の配付 販売 貸会議室の運用 会費及び負担金の徴収 商工関係表彰に関すること会員データベース イントラネット管理 運用 OA 化推進 その他情報管理に関すること 広報 公聴 企業広報及び文化問題に関する調査研究及び企画 その他広報一般に関すること機関紙の刊行に関することホームページ メールマガジンの運営 PR 資料の刊行 ロゴ 商標の管理及び使用 その他 PR 一般に関すること経済関係図書資料等の収集及び相談 専門図書館協議会 その他経済関係資料に関すること 国際経済政策に関する調査研究及び企画 海外経済事情の調査研究 その他国際関係一般に関すること当該諸国との定期的会合による経済交流の推進 経済ミッションの派遣及び受入れ その他特定地域との国際関係に関すること 総合的な政策の企画立案及び調査 特命事項等に関すること 経済政策及び経済法規 コンプライアンスに関する調査研究及び企画 その他産業経済施策一般に関すること税制に関する調査研究及び企画 その他税制一般に関すること 労働に関する調査研究及び企画 多様な人材活躍に関する調査研究及び企画 その他労働一般に関すること環境 エネルギー政策に関する調査研究および企画 その他環境 エネルギー一般に関すること 交通運輸政策 建設 不動産業振興施策 首都圏対策及び都市問題 震災対策 災害対策 その他都市政策一般に関することまちづくり 3 法等に関する調査研究及び企画 中心市街地活性化計画の推進及び参画支援 流通政策 商業振興施策 観光政策に関する調査研究及び企画 その他まちづくり 観光一般に関すること中小企業の生産性向上に関する調査研究及び企画 その他生産性向上に関することオリンピック パラリンピックに関する調査研究及び企画 その他オリンピック パラリンピック一般に関すること -40-

41 4. 事務局 (2) 事務局員 中小企業部人材 能力開発部検定事業部サービス 交流部共済 証明事業部支部事務局 中小企業振興担当 ものづくり担当 調査 統計担当 中小企業相談センター業務推進担当 経営相談担当 金融対策担当 海外展開支援担当浅草分室ビジネスサポートデスク 人材支援センター 研修センター 蓼科フォーラム運営センター 検定センター 検定事業推進担当 ビジネス交流センター 会員交流センター 共済センター 福利厚生支援センター 証明センター 23 支部 中小企業の経営状況に関する実態調査 金融制度及び企業金融に関する調査研究及び企画 中堅 中小企業の経営革新に関する調査研究及び企画 その他中小企業の振興施策に関すること工業振興施策 産学連携及び ものづくり に関する調査研究及び企画 その他 ものづくり 施策に関すること調査の分析および企画 産業経済一般の調査 統計の分析 その他調査 統計一般に関すること 経営改善普及事業に係る調査研究及び企画 連絡調整 諸記録及び諸報告 PR 資料及び資料の刊行に関すること商工業に関する相談 指導 紹介 斡旋 記帳指導 相談 倒産防止特別事業 再生 創業 M&A 支援 商事紛争の仲裁及び解決 信用調査 取引情報の提供 後援 協賛に関すること小企業等経営改善資金融資の指導 認定 中小企業倒産防止共済制度等共済事業 その他金融相談に関すること海外展開に関する相談 海外展開支援業務に関すること 商工業に関する窓口及び文書による相談及び指導 その他相談 創業関連業務に関すること 人材の確保 就労支援 人材移動の円滑化支援 人材情報の提供 ジョブ カードセンター 新現役チャレンジ支援事業に関すること経営者及び従業員の教育及び研修等に関すること蓼科フォーラムの運営 利用促進 運営及び営業等に係わる調査研究に関すること 各種技能検定及び資格試験 その他検定事業一般に関すること 会員間のビジネス交流事業の企画立案及び運営実施 展示会出展支援 サービス業振興施策に関する調査研究及び企画 その他ビジネス交流に関すること会員間の親睦交流事業の企画立案及び運営実施 議員及び会員の親交並びに相互の啓発向上 健康づくり スポーツ振興 その他会員交流一般に関すること共済事業の実施及び運営に関すること CLUB CCI の運営及び普及促進 会員事業所の福利厚生に関すること貿易関係証明 商工業に関する証明の発給に関すること 区内商工業の振興に関すること 経営改善普及事業の実施に関すること千代田 中央 港 新宿 文京 台東 北 荒川 品川 目黒 大田 世田谷 渋谷 中野 杉並 豊島 板橋 練馬 江東 墨田 足立 葛飾 江戸川 (2) 事務局員 平成 29 年 3 月 31 日現在における事務局員 504 名 常務理事 西尾 昇治 理事 事務局長 間部 彰成 理 事 小林 治彦 理 事 赤木 剛 常任参与 橋本 昌道 常任参与 高野 秀夫 -41-

42 4. 事務局 (2) 事務局員 1 本部 会頭秘書役 有田進之介 東商ビル建替え準備室副部長 宮本 雅廣 課長 長嶋 収一 総務統括部 部 長 湊元 良明 副部長 栗山 幸夫 副部長 ( 宮本 雅廣 ) 副部長 山口 健 総務課長 進藤 創 総務課課長補佐 山本 泰之 総務課調査役 廣江みどり 組織運営課長 貫井 晴宣 組織運営課長補佐 長濱 正史 人事課長 ( 山口 健 ) 人事課長補佐 清田 素弘 人事課調査役 高田 典浩 支部運営課長 ( 栗山 幸夫 ) 財務 管理部 部 長 長澤 広幸 担当部長 橋本 一朗 財政担当課長 ( 長澤 広幸 ) 財務課長 清水 竜 会員センター所長 西薗 健史 会員センター主幹 石原 裕美 管理課長 ( 橋本 一朗 ) 広 報 部 部 長 中村 仁 副部長 高山祐志郎 副部長 荒井隆一郎 広報担当課長 向山 理 編集担当課長 ( 荒井隆一郎 ) 編集担当課長補佐 山下 晃代 PR 担当課長 ( 荒井隆一郎 ) 経済資料センター所長 ( 荒井隆一郎 ) 経済資料センター主幹 市ノ川 悟 経済資料センター主幹 渡邊 浩江 国 際 部 部 長 赤木 剛 特任部長 小林 恒行 担当部長 西谷 和雄 担当部長 大下 英和 副部長 佐々木和人 課長 近野 孝行 課長 松岡 鉄也 課長 西澤 正純 課長 清水 力 課長 八田城之介 主任調査役 小林 克昇 主任調査役 小野 徹夫 主任調査役 島岡 弘毅 主任調査役 原島 哲雄 主任調査役 鈴木 重則 調査役 天野 永 企画調査部 部 長 杤原 克彦 担当部長 大井川智明 副部長 原 伸一 企画担当課長 ( 原 伸一 ) 課長補佐 中村 友樹 主任調査役 川井 徹郎 主任調査役 福田 康司 調査役 鶴岡 雄司 産業政策第一部 部 長 荒井 恒一 副部長 平澤 哲哉 産業経済担当課長 清水 繁 産業経済担当課長補佐 小倉 政則 税制担当課長 宮澤 伸 主任調査役 北村 伸夫 産業政策第二部 部 長 ( 小林 治彦 ) 担当部長 福田 泰也 副部長 市川 晶久 労働担当課長 高野 晶子 調査役 秋本 みつ エネルギー 環境担当課長 森 挙一 主任調査役 空岡 正英 地域振興部理事待遇 部長 朝香 博 担当部長 上田 裕子 都市政策担当課長 杉崎 友則 まちづくり 観光担当課長 小島 和明 生産性向上担当課長 ( 上田 裕子 ) オリンピック パラリンピック担当課長 ( 杉崎 友則 ) 主任調査役 増田 尚文 主任調査役 鳥取 聖史 中小企業部 部 長 山下 健 担当部長 染谷 政克 副部長 小野田賀人 中小企業振興担当課長 ( 染谷 政克 ) ものづくり担当課長 大山 智章 調査 統計担当課長 ( 大山 智章 ) 主任調査役 西林 博 主任調査役 西塔 誠二 中小企業相談センター所長 ( 小野田賀人 ) 中小企業相談センター業務推進担当課長 紺谷 直之 中小企業相談センター業務推進担当専任調査役 深山 親弘 中小企業相談センター経営相談担当課長 山本 格 中小企業活力向上プロジェクト実行委員会事務局事務局長 ( 小野田賀人 ) 中小企業相談センター金融対策担当課長 小山内奏介 -42-

43 4. 事務局 (2) 事務局員 中小企業相談センター金融対策担当調査役 横山 隆太 中小企業相談センター金融対策担当調査役 新井 洋一 中小企業相談センター海外展開支援担当課長 ( 小野田賀人 ) 中小企業相談センター海外展開支援担当調査役 須藤 憲一 中小企業相談センタービジネスサポートデスク東京東課長 奥津 裕介 中小企業相談センタービジネスサポートデスク東京西課長 米村 達郎 中小企業相談センタービジネスサポートデスク東京南課長 豊留 秀一 中小企業相談センタービジネスサポートデスク東京北課長 渋谷 貴司 人材 能力開発部 部 長 高橋 芳行 人材支援センター所長 蔵方康太郎 東京都地域シ ョフ カート センター統括責任者 ( 高橋 芳行 ) 東京都地域シ ョフ カート センター副統括責任者 ( 蔵方康太郎 ) 研修センター所長 小林美樹子 蓼科フォーラム運営センター所長 ( 小林美樹子 ) 検定事業部部長 森 まり子 統括調査役 松本 謙治 検定センター所長 佐藤幸太郎 検定センター主幹 小林みどり 検定事業推進担当課長 ( 森 まり子 ) 検定事業推進担当課長補佐 伊藤 海 サービス 交流部 部 長 安嶌 潔 担当部長 藤田 善三 ビジネス交流センター所長 馬目 学 会員交流センター所長 ( 藤田 善三 ) 調査役 中村 篤 共済 証明事業部部長 小堺 浩 副部長 上條 久美 共済センター所長 ( 小堺 浩 ) 共済センター所長補佐 渡辺 紀子 共済センター主任調査役 矢崎 光茂 共済センター副参事 山本美恵子 福利厚生支援センター所長 ( 上條 久美 ) 福利厚生支援センター主任調査役 町田 和也 証明センター所長 漆原 佳 証明センター所長補佐 山崎 幹人 2 支部等 支部名 事務局長 事務局次長 調 査 役 等 千 代 田 城戸口 隆 俊 中 央 蓮 池 秀 夫 津田 裕紀子 港 九 川 謙 一 新 宿 中 台 浩 正 調査役 小林 利恵子 文 京 矢 口 和 彦 徳永 純子 台 東 中 井 宏 好 北 佐 塚 太 一 荒 川 水 谷 幸 宏 品 川 井 田 千香子 目 黒 金 井 文 隆 大 田 小 山 康 司 世 田 谷 宇田川 裕 司 渋 谷 西 郷 直 紀 調査役 山口 誠一 中 野 菊 池 圭 二 杉 並 星 野 ひとみ 豊 島 粟 野 浩 板 橋 新 保 邦 彦 調査役 菅谷 顕一 練 馬 田 中 秀 明 調査役 小林 巧 江 東 内 田 透 寺田 直子 墨 田 鳥 光 周 一 足 立 岡 本 貴 志 主任調査役 北川 祐介 葛 飾 柳 本 満 生 江 戸 川 山 本 順 一 室名室長次長調査役等浅草分室 ( 小野田賀人 ) -43-

44 4. 事務局 (2) 事務局員 3 出向 東京メトロポリタンテレビジョン 総務部担当部長 岩政 靖 ( 公財 ) 東京観光財団地域振興部次長兼事業課長 霜崎 敏一 ( 公財 ) 東京オリンピック パラリンピック 競技大会組織委員会 広報局事業部事業推進課長 石井 洋介 日本小売業協会事務局長 鈴木 秀昭 地域経済活性化支援機構総務部企画調整室室長補佐 中山 甲一 専門図書館協議会事務局次長 高土 正巳 ( 一社 ) 日本商事仲裁協会業務部長兼 ADR 広報部長 加藤 和夫 生活 福祉環境づくり21 総務課長 松井 由恵 日本商工会議所 ( 上海日本商工クラブ事務局長 ) 小林 英文 日本商工会議所 ( ジャカルタ ジャパン クラブ事務局長 ) 吉田 晋 日本商工会議所 ( ベトナム日本商工会事務局長 ) 安藤 憲吾 日本商工会議所 ( ブラジル日本商工会議所機能強化委員会アドバイザー ) 天谷 浩之 -44-

45 5. 庶務 (1) 受章 表彰 5. 庶務 (1) 受章 表彰 1 受 章 4 月 29 日 平成 28 年春の叙勲 褒章受章者 上條清文君 小島順彦君 井上裕之君 小林一雄君 阿部友太郎君 金子收君 山﨑信明君 木村憲司君 11 月 3 日 平成 28 年秋の叙勲 褒章受章者池田弘一君 安藤公裕君 飯塚隆雄君 髙杉浩明君 新田信行君 2 表 彰 本商工会議所役員 議員等表彰規則第 1 条による永年在職役員 議員等表彰 7 月 28 日 桑島俊彦君 大山忠一君 2 月 24 日 今野由梨君 本商工会議所役員 議員等表彰規則第 2 条による退任役員 議員等表彰 7 月 28 日 茶村俊一君 村田紀敏君 11 月 1 日 飯田亮君 宮村眞平君 児玉幸治君 藤田弘道君 黒川光博君 鈴木實君 伊藤雅人君 根津公一君 庄山悦彦君 美安達子君 冨澤龍一君 横倉隆君 佐藤與治君 宇田川紀通君 網代良太郎君 10 月 14 日 永年会員表彰の内規により 加入期間が規定年数に達した会員を表彰 <70 年表彰 > 193 事業所 <40 年表彰 > 766 事業所 <60 年表彰 > 68 事業所 <30 年表彰 > 2,063 事業所 <50 年表彰 > 207 事業所 計 3,297 事業所 4 月 1 日 本商工会議所役員 議員等表彰規則第 4 条による永年勤続事務局員表彰 <40 年勤続 > 小林みどり 山本美恵子 <35 年勤続 > 加藤 公明 長澤 広幸 松井 由恵 <30 年勤続 > 石田 智子 岩政 靖 加藤 和夫 小林 英文 高土 正巳 田中 秀明 星野ひとみ <25 年勤続 > 天尾 佳絵 荒井隆一郎 石崎 典子 和泉 純治 上條 久美 城戸口隆俊 蔵方康太郎 谷川 尚子 中井 宏好 渡辺 紀子 <20 年勤続 > 九川 謙一 渋谷 貴司 清水 繁 杉崎 友則 関口 忍 高木 涼子 豊留 秀一 八田城之介 依田 美保 <15 年勤続 > 安部 泰起 馬目 学 <10 年勤続 > 伊藤 理恵 井上 敦子 臼井 良栄 大橋 幸枝 岡田 憲明 奥津 裕介 佐塚 太一 杉本麻美子 寺居 明香 中島 貴志 長濱 正史 中村 友樹 名取しのぶ 早坂 浩史 原 憲昭 張替 健吾 渡邊 圭介 (2) 慶 弔 1 慶 祝 1) 祝 電 112 件 2) 祝 意 3 件 -45-

46 5. 庶務 (3) 行事 2 弔慰 1) 弔電 54 件 2) 弔意 7 件 (3) 行事 1 月 5 日新年祝賀パーティー ( 経済三団体共催 ) 於 : ホテルニューオータニ (4) その他 平成 28 年熊本地震 義援金募金実施主体 : 日本商工会議所 ( 贈呈先は 被災地商工会議所および商工会議所連合会 ) 募集期間 :4 月 22 日 ~5 月 24 日募金金額 :52,272,946 円 (794 件 ) 常議員会報告 (6 月 10 日 ) は 45,200,000 円 (769 件 ) -46-

47 6. 会議 (1) 議員総会 6. 会議 (1) 議員総会 1 第 196 回 議員総会 日 時 平成 28 年 6 月 10 日 ( 木 ) 午後 2 時 00 分 ~ 午後 2 時 47 分 場 所 ザ セレクトン福島 安達太良 議 長 三 村 明 夫 君 出 席 者 53 名 ( うち代理出席者 15 名 ) 議事録署名人 三 村 明 夫 君 石 井 卓 爾 君 伊 藤 一 郎 君 佐々木 隆 君 前 田 新 造 君 釡 和 明 君 田 中 常 雅 君 北 山 禎 介 君 伊 東 孝 紳 君 垣 内 威 彦君 石 田 徹 君 井 上 裕 之 君 池 田 朝 彦 君 議 件 1) 会員加入の承諾について 2) 参与の委嘱について 報 告 1) 訪ベトナム ミャンマー経済ミッションについて 2) 防災対策に関するアンケート結果概要について 3) 平成 28 年熊本地震への商工会議所の対応について 4) 地域連携型商談機会創出事業の展開について 5) 夏期セミナーについて 6) 夏の生活スタイル変革( ゆう活 ) に関する要請について 7) 日本マレーシア経済協議会合同会議の結果概要について 2 第 197 回 ( 通常 ) 議員総会 日 時 平成 28 年 7 月 28 日 ( 木 ) 午後 0 時 15 分 ~ 午後 1 時 43 分 場 所 ホテルニューオータニ 芙蓉 中の間 出 席 者 150 名 ( うち委任状出席者 79 名 ) 議 長 三 村 明 夫 君 議事録署名人 三 村 明 夫 君 宮 村 眞 平 君 石 井 卓 爾 君 鳥 原 光 憲 君 伊 藤 一 郎君 佐々木 隆 君 前 田 新 造 君 田 中 常 雅 君 北 山 禎 介 君 伊 東 孝 紳 君 石 田 徹君 浅 川 弘 人 君 服 部 津貴子 君 永年在職役員 議員表彰 議 件 1) 支部会長の選任について 2) 2015 年度東京商工会議所事業活動報告について 3) 2015 年度東京商工会議所収支決算について 4) 議員選挙及び選任に関する規約の一部改正について 5) チャレンジングな起業 創業により活力あふれる日本を目指す提言について 報 告 1) 2 号 3 号議員の選任結果について 2) 2016 年度夏期セミナー結果概要について 3) 副部会長の選任結果について 4) 提言 TPP 協定の早期実現を求める について 5) 家族との安否確認訓練の実施概要について 6) 最低賃金の動向について 7) 2020 年東京オリンピック パラリンピックの気運盛り上げについて -47-

48 6. 会議 (1) 議員総会 8) 杉並ご当地カレーによる地域振興活動について ( 杉並支部 ) 9) 議員の職務を行う代表者の変更について 3 第 198 回 議員総会 日 時 平成 28 年 9 月 8 日 ( 木 ) 午後 0 時 11 分 ~ 午後 2 時 00 分 場 所 ホテルニューオータニ 鳳凰 東中の間 議 長 三 村 明 夫 君 出 席 者 106 名 ( うち代理出席者 30 名 ) 議事録署名人 三 村 明 夫 君 宮 村 眞 平 君 石 井 卓 爾 君 伊 藤 一 郎 君 佐々木 隆 君 前 田 新 造 君 釡 和 明 君 田 中 常 雅 君 北 山 禎 介 君 伊 東 孝 紳 君 垣 内 威 彦 君 石 田 徹 君 加 藤 雄 一君 後 藤 忠 治 君 講 演 東京 2020 大会に向けた官民連携による治安対策について 警視庁 警視総監 髙 橋 清 孝 氏 2019 年ラグビーワールドカップについて 日本ラグビーフットボール協会 会長 ラグビーワールドカップ2019 組織委員会 財務委員長 岡 村 正 氏 議 件 1) 会員加入の承諾について 2) 東京都の防災 減災対策に関する要望について 3) 東京の観光振興策に関する意見について 4) 平成 29 年度税制改正に関する意見について 5) 顧問の委嘱について 6) 参与の委嘱について 報 告 1) 国土交通省との意見交換会の結果概要について 2) リオデジャネイロ視察団 ( オリンピック大会 ) の結果概要について 3) 東商学生サイト の開設について 4) 日 ASEAN 経済大臣会合ならびにEABCとASEAN+ 日中韓経済大臣との対話について 5) 働き方 休み方改革セミナーの結果概要について 6) 台東支部の最近の支部活動について 4 第 199 回 ( 臨時 ) 議員総会 日 時 平成 28 年 11 月 1 日 ( 火 ) 午前 11 時 00 分 ~ 午後 0 時 02 分 場 所 ホテルニューオータニ 芙蓉 中の間 出 席 者 150 名 ( うち委任状出席者 52 名 ) 議 長 三 村 明 夫 君 議事録署名人 三 村 明 夫 君 伊 藤 一 郎 君 佐々木 隆 君 前 田 新 造 君 釡 和 明 君 田 中 常 雅 君 北 山 禎 介 君 伊 東 孝 紳 君 垣 内 威 彦 君 清 野 智 君 大久保 秀 夫 君 石 田 徹 君 郡 正 直 君 多 賀 啓 二 氏 議 件 1) 会頭の選任について 2) 副会頭の選任同意について 3) 特別顧問の選任同意について 4) 専務理事の選任同意について 5) 監事の選任について -48-

49 6. 会議 (1) 議員総会 6) 常議員の選任について 7) 名誉議員について 8) 議員待遇者について 9) 委員会規約の一部改正について 10) 定款第 40 条第 1 項但書の規定による常議員会への委任事項について 報 告 1) 新議員及び新代表者について 2) 正副部会長の選任結果について 3) 女性会正副会長及び理事の選任結果について 5 第 200 回 ( 臨時 ) 議員総会 日 時 平成 28 年 12 月 8 日 ( 木 ) 午後 0 時 12 分 ~ 午後 1 時 56 分 場 所 ホテルニューオータニ 芙蓉 中の間 議 長 三 村 明 夫 君 出 席 者 150 名 ( うち代理出席者 76 名 ) 議事録署名人 三 村 明 夫 君 佐々木 隆 君 釡 和 明 君 田 中 常 雅 君 伊 東 孝 紳 君 垣 内 威 彦 君 中 村 満 義 君 清 野 智 君 大久保 秀 夫 君 石 田 徹君 藤 重 貞 慶 君 大 島 博 君 講 演 デジタルトランスフォーメーションの実践 アクセンチュア株式会社 会長 程 近 智 氏 議 件 1) 会員加入の承諾について 2) 定款の一部改正について 報 告 1) 日韓商工会議所首脳会議の結果概要について 2) 平成 29 年度税制改正について 3) 国土交通省との官民連携促進プロジェクト 横浜港視察の結果概要について 4) 東京都 2020 年に向けた実行プラン に対する意見について 5) 東京台北経済貿易フォーラムの結果概要について 6) 社長 60 歳 企業健康診断 事業について 7) 東京ミチテラス2016について 8) 働き方改革実現会議 の検討状況について 9) 東商ビル建替えの進捗状況について 6 第 201 回 ( 通常 ) 議員総会 日 時 平成 29 年 2 月 24 日 ( 金 ) 午後 0 時 12 分 ~ 午後 1 時 44 分 場 所 ザ キャピトルホテル東急 鳳凰 出 席 者 145 名 ( うち委任状出席者 71 名 ) 議 長 三 村 明 夫 君 議事録署名人 三 村 明 夫 君 伊 藤 一 郎君 佐々木 隆 君 前 田 新 造 君 釡 和 明 君 田 中 常 雅 君 北 山 禎 介 君 伊 東 孝 紳 君 清 野 智 君 石 田 徹君 佐々木 明 君 藤 井 隆 太 君 講 演 スポーツを通じた社会の発展に向けて スポーツ庁 長官 鈴 木 大 地氏 永年在職役員 議員表彰 議 件 1) 新 中期ビジョンおよび2017 年度東京商工会議所事業活動計画について 2) 2017 年度東京商工会議所収支予算について 報 告 1) 組織委員会の活動方針について -49-

50 6. 会議 (2) 常議員会 2) 帰宅困難者対策訓練の結果概要について 3) 働き方改革実現会議 長時間労働の是正について 4) その他 7 第 202 回 議員総会 日 時 平成 29 年 3 月 7 日 ( 火 ) 午後 0 時 13 分 ~ 午後 1 時 15 分 場 所 ホテルニューオータニ 鳳凰 東中の間 議 長 三 村 明 夫 君 出 席 者 118 名 ( うち代理出席者 37 名 ) 議事録署名人 三 村 明 夫 君 前 田 新 造 君 釡 和 明 君 田 中 常 雅 君 伊 東 孝 紳 君 中 村 満 義 君 清 野 智 君 石 田 徹君 平 井 克 彦 君 後 藤 信 夫 君 議 件 1) 会員加入の承諾について 2) 知的財産政策に関する意見について 3) 参与の委嘱について 報 告 1) 声かけ サポート運動の取組状況について 2) 生産性向上 ICT 活用状況調査結果等について 3) 中小企業の経営課題に関するアンケートならびに移動中小企業委員会の結果概要について 4) eco-master GRANDPRIX2017 の開催について 5) 委員会の活動方針等について 6) 台東区キラリと光るチャレンジ企業事例集 について( 台東支部 ) 7) 高齢社員活躍ハンドブック の発行について( 江戸川支部 ) (2) 常議員会 1 第 682 回 日 時 平成 28 年 4 月 14 日 ( 木 ) 午後 0 時 17 分 ~ 午後 1 時 50 分 場 所 ホテルニューオータニ 芙蓉 出 席 者 31 名 議事録署名人 三 村 明 夫 君 宮 村 眞 平 君 石 井 卓 爾 君 鳥 原 光 憲 君 伊 藤 一 郎君 佐々木 隆 君 前 田 新 造 君 釡 和 明君 田 中 常 雅 君 北 山 禎 介君 伊 東 孝 紳 君 垣 内 威 彦 君 石 田 徹 君 郡 正 直 君 藤 重 貞 慶 君 議 件 1) 会員加入の承諾について 2) 雇用 労働政策に関する意見について 3) 東京とわが国における観光振興に関する意見について 4) 中小 小規模事業者の情報セキュリティ対策の強化に向けた意見について 5) 参与の委嘱について 報 告 1) インターンシップハンドブック について 2) 本支部税制懇談会の結果概要について 3) 2015 年度検定事業の結果概要等について 4) 東京外かく環状道路の整備に係る状況について 5) 国土交通省 関東ブロックにおける社会資本整備重点計画 に対する意見について 6) 墨田支部と地域との連携活動について 7) 中小企業活力向上プロジェクトについて -50-

51 6. 会議 (2) 常議員会 8) 2016 年度夏期セミナー開催概要について 9) その他 2 第 683 回日 時 平成 28 年 5 月 12 日 ( 木 ) 午後 0 時 12 分 ~ 午後 1 時 50 分 場 所 ホテルニューオータニ 鳳凰 東中の間 出 席 者 35 名 議事録署名人 三 村 明 夫 君 宮 村 眞 平 君 石 井 卓 爾 君 鳥 原 光 憲 君 佐々木 隆 君 田 中 常 雅 君 伊 東 孝 紳君 石 田 徹 君 大久保 秀 夫 君 平 井 克 彦 君 講 演 中小企業世界発信プロジェクト2020について 東京都産業労働局長 山 本 隆 氏 議 件 1) 会員加入の承諾について 2) 参与の委嘱について 3) 常務理事 理事の選任同意について 4) 東京都の中小企業対策に関する重点要望について 報 告 1) 平成 28 年熊本地震への商工会議所の対応について 2) 地球温暖化対策計画( 案 ) に対する意見について 3) 声かけ サポート運動 の取組状況について 4) 2020 年 東京オリンピック パラリンピックに係る現在の状況について 5) 健康経営ハンドブック2016 について 6) 就職 採用活動に関する大学との意見交換会 の結果概要について 7) 切り拓け日本の未来! 中小企業成長促進大会 の開催について 8) 千代田区のビジネス環境と連携による経営支援について 9) 2016 年春の叙勲褒章受章者について 10) その他 3 第 684 回日 時 平成 28 年 6 月 10 日 ( 木 ) 午後 2 時 00 分 ~ 午後 2 時 47 分 場 所 ザ セレクトン福島 安達太良 議 長 三 村 明 夫 君 出 席 者 17 名 議事録署名人 三 村 明 夫 君 石 井 卓 爾 君 伊 藤 一 郎 君 佐々木 隆 君 前 田 新 造 君 釡 和 明 君 田 中 常 雅 君 北 山 禎 介 君 伊 東 孝 紳 君 垣 内 威 彦君 石 田 徹 君 井 上 裕 之 君 池 田 朝 彦 君 議 件 1) 会員加入の承諾について 2) 参与の委嘱について 報 告 1) 訪ベトナム ミャンマー経済ミッションについて 2) 防災対策に関するアンケート結果概要について 3) 平成 28 年熊本地震への商工会議所の対応について 4) 地域連携型商談機会創出事業の展開について 5) 夏期セミナーについて 6) 夏の生活スタイル変革( ゆう活 ) に関する要請について 7) 日本マレーシア経済協議会合同会議の結果概要について -51-

52 6. 会議 (2) 常議員会 4 第 685 回日 時 平成 28 年 7 月 14 日 ( 木 ) 午後 0 時 12 分 ~ 午後 1 時 46 分 場 所 ホテルニューオータニ 鳳凰 東中の間 出 席 者 35 名 議事録署名人 三 村 明 夫 君 宮 村 眞 平 君 石 井 卓 爾 君 鳥 原 光 憲 君 伊 藤 一 郎 君 佐々木 隆 君 前 田 新 造 君 釡 和 明君 田 中 常 雅 君 北 山 禎 介 君 垣 内 威 彦 君 石 田 徹 君 多 田 修 人 君 江 頭 敏 明 君 議 件 1) 会員加入の承諾について 2) 8 月休会中の会員加入の取扱いについて 3) 第 197 回 ( 通常 ) 議員総会について 4) 国の中小企業対策に関する重点要望について 5) 国土交通省の防災 減災対策に関する要望について 6) 中小企業の国際展開に関する重点要望について 7) 健康立国を目指して~ 健康企業宣言と健康経営の推進 ~について 8) 独占禁止法研究会における課徴金制度の在り方検討に関する意見 ( 追認 ) について 9) 参与の委嘱について 報 告 1) 切り拓け日本の未来! 中小企業成長促進大会 の結果概要について 2) 被災地支援視察会の結果概要について 3) 国土交通省との意見交換会の結果概要について 4) 建設 不動産部会 本部 支部役員懇談会の結果概要について 5) 2040 年代の東京の都市像とその実現に向けた道筋 に対する意見について 6) 荒川区自然科学フォーラム の活動について 5 第 686 回日 時 平成 28 年 7 月 28 日 ( 木 ) 午前 11 時 30 分 ~ 午前 11 時 35 分 場 所 ホテルニューオータニ 芙蓉 西の間 出 席 者 36 名 議事録署名人 三 村 明 夫 君 宮 村 眞 平 君 石 井 卓 爾 君 鳥 原 光 憲 君 伊 藤 一 郎 君 佐々木 隆 君 前 田 新 造 君 田 中 常 雅 君 北 山 禎 介 君 伊 東 孝 紳 君 石 田 徹 君 梶 原 徳 二 君 廣 瀬 元 夫 君 議 件 1) 定款第 36 条第 2 項第 3 号の規定による議員 (3 号議員 ) の選出について 2) 定款第 36 条第 2 項第 3 号の規定による議員 (2 号議員 ) の選出結果について 6 第 687 回日 時 平成 28 年 9 月 8 日 ( 木 ) 午後 0 時 11 分 ~ 午後 2 時 00 分 場 所 ホテルニューオータニ 鳳凰 東中の間 議 長 三 村 明 夫 君 出 席 者 35 名 議事録署名人 三 村 明 夫 君 宮 村 眞 平 君 石 井 卓 爾 君 伊 藤 一 郎 君 佐々木 隆 君 前 田 新 造 君 釡 和 明 君 田 中 常 雅 君 北 山 禎 介 君 伊 東 孝 紳 君 垣 内 威 彦 君 石 田 徹 君 -52-

53 6. 会議 (2) 常議員会 加 藤 雄 一君 後 藤 忠 治 君 講 演 東京 2020 大会に向けた官民連携による治安対策について 警視庁 警視総監 髙 橋 清 孝 氏 2019 年ラグビーワールドカップについて ( 公財 ) 日本ラグビーフットボール協会 会長 ラグビーワールドカップ2019 組織委員会 財務委員長 岡 村 正 氏 議 件 1) 会員加入の承諾について 2) 東京都の防災 減災対策に関する要望について 3) 東京の観光振興策に関する意見について 4) 平成 29 年度税制改正に関する意見について 5) 顧問の委嘱について 6) 参与の委嘱について 報 告 1) 国土交通省との意見交換会の結果概要について 2) リオデジャネイロ視察団 ( オリンピック大会 ) の結果概要について 3) 東商学生サイト の開設について 4) 日 ASEAN 経済大臣会合ならびにEABCとASEAN+ 日中韓経済大臣との対話について 5) 働き方 休み方改革セミナーの結果概要について 6) 台東支部の最近の支部活動について 7 第 688 回日 時 平成 28 年 10 月 14 日 ( 金 ) 午後 3 時 00 分 ~ 午後 4 時 40 分 場 所 ホテルニューオータニ 鶴 西の間 出 席 者 36 名 議事録署名人 三 村 明 夫 君 宮 村 眞 平 君 石 井 卓 爾 君 鳥 原 光 憲 君 伊 藤 一 郎 君 佐々木 隆 君 前 田 新 造 君 釡 和 明 君 田 中 常 雅 君 北 山 禎 介 君 伊 東 孝 紳 君 石 田 徹君 桑 島 俊 彦 君 島 村 元 紹 君 永年会員表彰 議 件 1) 会員加入の承諾について 2) 第 199 回 ( 臨時 ) 議員総会について 3) 首都圏の国際競争力強化に向けた要望について 報 告 1) 1 号議員選挙の選挙結果について 2) 第 54 回日豪経済合同委員会会議の結果概要について 3) 合同訪中団の結果概要について 4) 第 12 回日本ペルー経済協議会の結果概要について 5) ものづくり推進委員会と墨田支部の懇談会 結果概要ならびに活動報告冊子の発行について 6) 第 14 回 勇気ある経営大賞 受賞企業の決定について 7) ヒラケ セカイ ~THE STORIES TO THE GLOBAL CHAL LENGE~ 中小企業海外展開事例集 について 8) ICT 活用のヒント & 事例集 VOL.3 の発行について 9) 品川支部の地域活性化に向けた連携活動について 10) その他 -53-

54 6. 会議 (2) 常議員会 8 第 689 回日 時 平成 28 年 11 月 14 日 ( 月 ) 午後 0 時 16 分 ~ 午後 1 時 19 分 場 所 ホテルニューオータニ 鳳凰 東中の間 出 席 者 37 名 議事録署名人 三 村 明 夫 君 伊 藤 一 郎 君 佐々木 隆 君 前 田 新 造 君 釡 和 明君 田 中 常 雅 君 北 山 禎 介 君 垣 内 威 彦 君 中 村 満 義君 清 野 智 君 大久保 秀 夫 君 石 田 徹 君 後 藤 亘 君 古 屋 勝 彦 君 議 件 1) 会員加入の承諾について 2) 委員長 共同委員長等の委嘱について 3) 常務理事 理事の選任同意について 4) 顧問 常任顧問 参与の委嘱について 5) 常議員会の定例開催日について 6) 第 200 回 ( 臨時 ) 議員総会ならびに今期の ( 臨時 ) 議員総会の開催について 7) 事務規則の一部改正について 報 告 1) 東京都との都市防災に関する意見交換会の結果概要について 2) 熊本地震復興支援に向けた熊本視察 懇談会の結果概要について 3) 東京外かく環状道路 ( 関越道 ~ 湾岸道路 ) の整備状況について 4) 蓼科経営アカデミー特別編 の結果概要について 5) 副会頭の担当支部について 6) 2017 年東商本支部新年賀詞交歓会について 7) 2016 年秋の叙勲褒章受章者について 9 第 690 回日 時 平成 28 年 12 月 8 日 ( 木 ) 午後 0 時 12 分 ~ 午後 1 時 56 分 場 所 ホテルニューオータニ 芙蓉 中の間 議 長 三 村 明 夫 君 出 席 者 38 名 議事録署名人 三 村 明 夫 君 佐々木 隆 君 釡 和 明 君 田 中 常 雅 君 伊 東 孝 紳 君 垣 内 威 彦 君 中 村 満 義 君 清 野 智 君 大久保 秀 夫 君 石 田 徹君 藤 重 貞 慶 君 大 島 博 君 講 演 デジタルトランスフォーメーションの実践 アクセンチュア 会長 程 近 智 氏 議 件 1) 会員加入の承諾について 2) 定款の一部改正について 報 告 1) 日韓商工会議所首脳会議の結果概要について 2) 平成 29 年度税制改正について 3) 国土交通省との官民連携促進プロジェクト 横浜港視察の結果概要について 4) 東京都 2020 年に向けた実行プラン に対する意見について 5) 東京台北経済貿易フォーラムの結果概要について 6) 社長 60 歳 企業健康診断 事業について 7) 東京ミチテラス2016について 8) 働き方改革実現会議 の検討状況について 9) 東商ビル建替えの進捗状況について -54-

55 6. 会議 (2) 常議員会 10 第 691 回日 時 平成 29 年 1 月 12 日 ( 木 ) 午後 3 時 45 分 ~ 午後 4 時 22 分 場 所 パレスホテル東京 4 階 山吹 出 席 者 41 名 議事録署名人 三 村 明 夫 君 伊 藤 一 郎 君 前 田 新 造 君 釡 和 明君 田 中 常 雅 君 伊 東 孝 紳 君 垣 内 威 彦 君 中 村 満 義 君 清 野 智 君 石 田 徹君 久 代 信 次 君 野 末 尚 君 副会頭年頭所感 議 件 1) 会員加入の承諾について 2) 参与の委嘱について 報 告 1) 委員会顧問 副委員長 委員の委嘱結果について 2) 同一労働同一賃金 ガイドライン案について 3) 第 15 回 勇気ある経営大賞 の実施について 4) 東京 2020 大会に向けたボランティア戦略 ( 案 ) に対する意見について 11 第 692 回日 時 平成 29 年 2 月 9 日 ( 木 ) 午後 0 時 14 分 ~ 午後 1 時 20 分 場 所 ホテルニューオータニ 鳳凰 東中の間 出 席 者 38 名 議事録署名人 三 村 明 夫 君 伊 藤 一 郎 君 佐々木 隆 君 前 田 新 造 君 釡 和 明君 田 中 常 雅 君 北 山 禎 介 君 伊 東 孝 紳 君 垣 内 威 彦 君 中 村 満 義 君 清 野 智 君 石 田 徹君 多 田 修 人 君 安 間 百合子 君 議 件 1) 会員加入の承諾について 2) 第 201 回 ( 通常 ) 議員総会について a. 新 中期ビジョンおよび2017 年度東京商工会議所事業活動計画 b.2017 年度東京商工会議所収支予算 3) 東京商工会議所青年部規則の制定について 4) 参与の委嘱について 報 告 1) 訪ベトナム ミャンマー経済ミッションの結果概要について 2) 2020 年大会の機運盛り上げに係る最近の状況について 3) 東京都 都有施設総合管理方針 に対する意見について 4) プレミアムフライデーについて 5) 外国人接客ツールの製作について ( 世田谷支部 ) 6) 葛飾ブランド事業 葛飾町工場物語 発刊について ( 葛飾支部 ) 12 第 693 回日 時 平成 29 年 3 月 7 日 ( 火 ) 午後 0 時 13 分 ~ 午後 1 時 15 分 場 所 ホテルニューオータニ 鳳凰 東中の間 議 長 三 村 明 夫 君 出 席 者 39 名 議事録署名人 三 村 明 夫 君 前 田 新 造 君 釡 和 明 君 田 中 常 雅 君 伊 東 孝 紳 君 中 村 満 義 君 清 野 智 君 石 田 徹君 平 井 克 彦 君 後 藤 信 夫 君 -55-

56 6. 会議 (3) 会頭 副会頭会議 議 件 1) 会員加入の承諾について 2) 知的財産政策に関する意見について 3) 参与の委嘱について 報 告 1) 声かけ サポート運動の取組状況について 2) 生産性向上 ICT 活用状況調査結果等について 3) 中小企業の経営課題に関するアンケートならびに移動中小企業委員会の結果概要について 4) eco-master GRANDPRIX2017 の開催について 5) 委員会の活動方針等について 6) 台東区キラリと光るチャレンジ企業事例集 について( 台東支部 ) 7) 高齢社員活躍ハンドブック の発行について( 江戸川支部 ) (3) 会頭 副会頭会議 4 月 14 日 (19 名 ) 講演 :2016 年度の世界はどうなるか日本はどうなるか みずほ総合研究所 常務執行役員 チーフエコノミスト 高 田 創 氏 報告事項 1) 第 682 回 常議員会提案事項について 2) 2015 年度 中小企業支援事業の結果概要 ( 速報 ) について 討議事項 1) 東京都の中小企業対策に関する重点要望骨子 ( 案 ) について 5 月 12 日 (14 名 ) 報告事項 1) 第 683 回常議員会について 2) 平成 28 年熊本地震への商工会議所の対応について 3) 2020 年 東京オリンピック パラリンピックに係る現在の状況について 4) 蓼科経営アカデミーの開催について 討議事項 1) 業界の動向について 2) 中小企業の国際展開に関する重点要望 ( 骨子 ) について 6 月 10 日 (14 名 ) 報告事項 1) 東商ビル建替えの進捗状況について 2) 本日のスケジュールについて 3) 第 196 回議員総会 第 684 常議員会について 4) 夏期セミナーについて 討議事項 1) 国の中小企業対策に関する重点要望 ( 概要案 ) について 2) 国土交通省の防災 減災対策に関する要望 ( 素案 ) について 3) 健康立国を目指して~ 健康企業宣言と健康経営の推進 ~( 要望骨子 ) について 7 月 14 日 (17 名 ) 報告事項 1) 第 685 回 第 686 回常議員会について 2) 第 197 回 ( 通常 ) 議員総会について 3) 2015 年度 事業活動報告 ( 案 ) 及び収支決算 ( 案 ) について 4) 定款第 36 条第 2 項の規定による2 号議員および3 号議員の選任について 討議事項 -56-

57 6. 会議 (3) 会頭 副会頭会議 1) 東京都の防災 減災対策に関する要望 ( 素案 ) について 2) 東京の観光振興策に関する意見 ( 案 ) ~ 観光産業振興アクションプログラム 策定への期待 ~ 3) 平成 29 年度税制改正に関する意見 ( 素案 ) について 4) チャレンジングな起業 創業により活力あふれる日本を目指す提言 ( 案 ) について 9 月 8 日 (18 名 ) 報告事項 1) 第 198 回議員総会 第 687 回常議員会について 2) 1 号議員選挙の立候補企業について 3) 来期の委員会構成について 4) 東京商工会議所 青年部の設立について 5) 子供の未来応援国民運動 の現状等について 6) 海外における中堅中小企業の安全対策に係わる外務省への協力について 7) 働き方改革実現会議 について 討議事項 1) 首都圏の国際競争力強化に向けた要望 ( 素案 ) について 2) その他 10 月 14 日 (19 名 ) 報告事項 1) 第 688 回常議員会について 2) 1 号議員選挙の選挙結果について 3) 中小企業庁幹部と東商幹部との意見交換会の結果概要について 4) 第 3 回 東商リレーションプログラム の実施報告について 5) 第 14 回 勇気ある経営大賞 受賞企業の決定について 6) 地方分権推進委員会の活動報告について 7) 第 199 回 ( 臨時 ) 議員総会および役員 議員改選に伴う今後のスケジュール について 11 月 1 日 (19 名 ) 報告事項 1) 第 199 回 ( 臨時 ) 議員総会等について 2) 本日のスケジュールについて 11 月 1 日 (16 名 ) 報告事項 1) 会頭 副会頭の任期について 2) 当面の主なスケジュールについて 11 月 14 日 (18 名 ) 報告事項 1) 本日のスケジュールについて 2) 第 689 回常議員会提案事項について 3) 副会頭の役割分担について 4) 2017 年東商本支部新年賀詞交歓会について 5) 東商ビル建替えの進捗状況について 6) 働き方改革実現会議 の検討状況について 討議事項 1) 新 中期ビジョン ( 素案 ) について 12 月 8 日 (14 名 ) 意見交換 : 来年の景気見通しについて -57-

58 6. 会議 (4) 特別顧問会議 報告事項 1) 第 200 回 ( 臨時 ) 議員総会 第 690 回常議員会について 2) 定款の一部改正について 3) 平成 29 年税制改正について 4) 同一労働同一賃金について 5) 第 49 回経済三団体懇親ゴルフ会について 6) 明治神宮鎮座百年奉賛募金について 1 月 12 日 (34 名 )( 特別顧問合同会議 ) 報告事項 1) 第 691 回常議員会提案事項について 討議事項 1) 業界の景気見通しについて 2) 新 中期ビジョン ( 素案 ) および2017 年度事業活動計画 ( 素案 ) について 2 月 9 日 (18 名 ) 講演 : 都民ファーストでつくる 新しい東京 ~2020 年に向けた実行プラン~ について 東京都副知事 安 藤 立 美 氏 報告事項 1) 第 692 回常議員会ならびに第 201 回 ( 通常 ) 議員総会について 2) 新 中期ビジョンおよび2017 年度事業活動計画 収支予算について 3) 組織委員会の活動方針について 4) 働き方改革実現会議 長時間労働の是正について 5) 2017 年本 支部賀詞交歓会の総括について 3 月 7 日 (15 名 ) 講演 : 国土交通省 生産性革命について 国土交通省 総合政策局長 藤 田 耕 三 氏 講演 : ぼくの命は言葉とともにある ~2020 年に向けた心のバリアフリーの推進について~ 社会福祉法人全国盲ろう者協会 理事 福 島 智 氏 報告事項 1) 第 202 回議員総会 第 693 回常議員会について 2) 会頭の支部訪問について 3) 東商園遊会について 4) 2017 年度東商夏期セミナー開催概要について (4) 特別顧問会議 5 月 30 日 (22 名 ) 講演 : 内外景気見通しについて 三菱総合研究所 政策 経済研究センター 副センター長 武 田 洋 子 氏 報告 1) 2015 年度 中小企業支援事業の結果概要について 2) 会員介護事業者との意見交換会の結果概要について 3) 蓼科経営アカデミーの開催について 9 月 12 日 (22 名 ) 報告 1) 中小企業海外展開事例集の発行について 2) 若者 女性活躍推進フォーラムの結果概要について -58-

59 6. 会議 (5) 夏期セミナー 意見交換 1) 中期ビジョンの取り組み状況および来期の活動に期待すること 12 月 5 日 (22 名 ) 意見交換 1) 新 中期ビジョン ( 素案 ) について 2) 働き方改革実現会議 の検討状況について 報告 1) 創業支援センターの開設について 2) 今後の会議スケジュールについて 1 月 12 日 (34 名 )( 会頭副会頭合同会議 ) 報告事項 1) 第 691 回常議員会提案事項について 討議事項 1) 業界の景気見通しについて 2) 新 中期ビジョン ( 素案 ) および2017 年度事業活動計画 ( 素案 ) について 2 月 21 日 (25 名 ) 講演 : 2020 年に向けた文化庁の取り組み 文化庁 長官官房政策課長 杉 浦 久 弘 氏 討議事項 1) 働き方改革実現会議 の主要テーマについて a. 長時間労働の是正について b. 外国人労働者の受け入れについて (5) 夏期セミナー <7 月 1 日 ホテル椿山荘東京 > 1 会頭 副会頭 特別顧問 委員長合同会議 講 演 : 一億総活躍社会の実現に向けて - 成長と分配の好循環の形成 - 一億総活躍担当大臣 加 藤 勝 信 氏 討議テーマ : 今後の日本経済の舵取りと商工会議所のあり方について 論点 1 多様な人材の活躍推進 論点 2 非正規雇用労働者の待遇改善 2 全体会議 1. 開会 2. 講演 2020 年大会を見据えた東京都の重要政策課題 東京都副知事 山 本 隆 氏 3. 問題提起 4. 閉会 3 グループ討議 :(4グループ制: 共通テーマ ) 討議テーマ1 働き方改革と生産性向上策 討議テーマ2 東京と地方が共に栄える真の地方創生 夏期蓼科役員懇談会から通算で35 回目 (6) 監事会 7 月 4 日 年度 ( 平成 27 年度 ) 東京商工会議所事業活動報告 ( 案 ) について 年度 ( 平成 27 年度 ) 東京商工会議所収支決算 ( 案 ) について 同 一般会計収支決算 ( 案 ) について 同 小規模企業対策事業特別会計収支決算 ( 案 ) について 同 蓼科フォーラム運営特別会計収支決算 ( 案 ) について -59-

60 6. 会議 (7) 部会 同同同同 建物特別会計収支決算 ( 案 ) について新ビル建設特別会計収支決算 ( 案 ) について貸借対照表 ( 案 ) について財産目録 ( 案 ) について (7) 部会 1 商業 商業卸売合同部会商業部会と商業卸売部会では 政治 経済 消費動向等幅広い観点から時宜に応じたテーマによる講演会および昼食懇談会を合同で開催した また改選に伴い 部会運営を円滑なものとするため幹事会を開催し 活動内容について協議を行った 1) 部会 1 月 30 日 (407 名 ) 講演 今年の内外事情について 衆議院議員 前地方創生担当大臣石破茂氏 2) 所属議員昼食懇談会 5 月 23 日 (29 名 ) 卓話 流通政策の動向について 経済産業省商務流通保安審議官住田孝之氏 9 月 13 日 (25 名 ) 卓話 世界経済の展望 ~ 世界はどうなるか日本はどうなるか~ みずほ総合研究所 常務執行役員 チーフエコノミスト高田創氏 2 月 14 日 (33 名 ) 卓話 2017 年内外経済の見通し 三菱総合研究所政策 経済研究センター副センター長武田洋子氏 3) 所属議員懇談会 12 月 9 日 (17 名 ) 所属議員年末懇親会 4) 幹事会 4 月 27 日 ( 9 名 ) 協議 上期部会活動について 9 月 23 日 ( 5 名 ) 協議 下期部会活動について 2 商業部会商業部会では 2 号議員の選任ならびに部会長 副部会長および常任委員の選任を実施した また同時に 部会員への情報提供サービスの一環として 講演会を開催した 1) 部会 7 月 19 日 (99 名 ) 講演 最新消費トレンドと流通業界の対応 日本経済新聞社経済解説部編集委員田中陽氏 10 月 19 日 (102 名 ) 講演 2020 年の観光 ~ 観光先進国の実現と企業の対応戦略 ~ 東洋大学国際地域学部国際観光学科准教授矢ケ崎紀子氏 3 商業卸売部会商業卸売部会では 2 号議員の選任ならびに部会長 副部会長および常任委員の選任を実施した また同時に 部会員への情報提供サービスの一環として 講演会を開催した 1) 部会 7 月 22 日 (103 名 ) 講演 中国経済の 新常態( ニューノーマル ) 野村資本市場研究所シニアフェロー関志雄氏 10 月 25 日 (101 名 ) 講演 2020 年のIoT~ 流通業におけるIoT 活用の可能性 ~ 野村総合研究所 ICT メディア産業コンサルティング部長桑津浩太郎氏 -60-

61 6. 会議 (7) 部会 4 工業部会工業部会では 製造業のイノベーションをテーマとした講演や最新技術など中小企業の経営者に役立つ情報の提供に努めた また 所属議員昼食懇談会では 時宜に応じたテーマによる卓話を行うとともに 所属議員の相互交流 情報交換の場を提供した 1) 部会 4 月 27 日 (151 名 ) 講演 実世界で人間と協働するAIと製造業 国立研究開発法人産業技術総合研究所人工知能研究センターセンター長辻井潤一氏 7 月 21 日 (45 名 ) 議件 定款第 36 条 2 項第 2 号の規定による議員 (2 号議員 ) の選任について 講演 国内外の水素 燃料電池に係る動向と中小企業の参入可能分野 デロイトトーマツコンサルティング合同会社 パブリックセクター マネジャー 大 我 さやか 氏 10 月 19 日 (59 名 ) 議件 定款第 49 条および部会規約第 3 条の規定による部会長 副部会長ならびに常任委員の選任について 講演 新時代の技術経営戦略 ~ビジネスエコシステムを見据えた取り組み~ 国立大学法人東京大学大学院 工学系研究科 技術経営戦略学専攻 教授 元 橋 一 之 氏 2) 所属議員昼食懇談会 4 月 27 日 (19 名 ) 卓話 Robot of Everything ~ 人が運転するあらゆる機械にロボット技術を~ ZMP 社長谷口恒氏 7 月 21 日 (17 名 ) 卓話 陸 海 そして空へ ~ ホンダにおけるジェットエンジン事業への挑戦 本田技研工業 航空エンジン事業室室長加藤和彦氏 10 月 19 日 (16 名 ) 卓話 次世代デジタルピッキングの世界と製造業の IoT 対応 アイオイ システム代表取締役多田潔氏 3) 新年講演会 新年懇親会 2 月 8 日 (139 名 ) 講演 ゼロからの産業用検査ロボット ~グローバルトップブランドを目指して~ サキコーポレーション 社長 秋 山 咲 恵 氏 第四次産業革命への対応 ~ 中小 中堅企業への支援施策など~ 経済産業省 製造産業局長 糟 谷 敏 秀 氏 2 月 8 日 (66 名 ) 新年懇親会 5 資源 エネルギー部会資源 エネルギー部会では 部会員への情報提供の一環として 時宜にかなったエネルギー 環境政策の課題や展望等に関するテーマによる講演会等を開催した 1) 部会 7 月 20 日 (39 名 ) 講演会 米国シェール革命と世界 LNG 市場の変化 ( 一財 ) 日本エネルギー経済研究所研究主幹橋本裕氏 -61-

62 6. 会議 (7) 部会 10 月 12 日 (33 名 ) 講演会 福島復興再生に向けた現状と今後の課題 立命館大学衣笠総合研究機構准教授開沼博氏 3 月 14 日 (53 名 ) 講演会 電力 ガスの小売全面自由化の現状と今後の課題 経済産業省電力 ガス取引監視等委員会総務課長新川達也氏 2) 視察会 3 月 8 日 (20 名 ) 視察 柏崎刈羽原子力発電所視察および柏崎商工会議所会員との交流 訪問先 : 東京電力柏崎刈羽原子力発電所等 東京商工会議所エネルギー 環境委員会および日本商工会議所エネルギー 環境専門委員会との合同開催 6 貿易部会 貿易部会では 部会員への情報提供の一環として TPP EPAをはじめとする我が国の通商政策や海外 主要国 地域の動向 また企業の海外展開をテーマに講演会 説明会を開催した 1) 部 会 5 月 25 日 (46 名 ) 講演 米国移民法ビザセミナー 富田法律事務所 ( カリフォルニア州弁護士 ) 李 彦 氏 6 月 23 日 (155 名 ) 講演 安全保障貿易管理説明会 経済産業省 安全保障貿易検査官室 室長 坂 元 耕 三 氏 経済産業省 安全保障貿易検査官室 上席安全保障貿易検査官 神 戸 浩 氏 7 月 25 日 (78 名 ) 議件 定款第 36 条 2 項第 2 号の規定による議員 (2 号議員 ) の選任について 講演 米大統領選の行方 みずほ総合研究所 調査本部 欧米調査部長 安 井 明 彦 氏 10 月 11 日 (29 名 ) 講演 TPPを含むEPA FTA 活用セミナー 第 1 回 自動車産業編 デロイトトーマツコンサルティング合同会社執行役員 羽生田 慶 介 氏 10 月 14 日 (25 名 ) 講演 TPPを含むEPA FTA 活用セミナー 第 2 回 機械 電機 電子産業編 デロイトトーマツコンサルティング合同会社 REGULATORY Strategy マネジャー 明 瀬 雅 彦 氏 10 月 17 日 (59 名 ) 議件 定款第 49 条および部会規約第 3 条の規定による部会長 副部会長ならびに常任委員の選任について 講演 海外における企業の安全対策 外務省 領事局 邦人テロ対策室 室長 斉 田 幸 雄 氏 ( 特 ) 海外安全 危機管理の会 代表 長谷川 善 郎 氏 10 月 21 日 (25 名 ) 講演 TPPを含むEPA FTA 活用セミナー 第 3 回 アパレル 繊維産業編 デロイトトーマツコンサルティング合同会社執行役員 羽生田 慶 介 氏 10 月 27 日 (29 名 ) 講演 TPPを含むEPA FTA 活用セミナー 第 4 回 食品産業編 デロイトトーマツコンサルティング合同会社 REGULATORY Strategy マネジャー 明 瀬 雅 彦 氏 10 月 31 日 (19 名 ) 講演 TPPを含むEPA FTA 活用セミナー 第 5 回 金属 化学 素材産業編 デロイトトーマツコンサルティング合同会社 -62-

63 6. 会議 (7) 部会 執行役員 羽生田 慶 介 氏 12 月 1 日 (199 名 ) 北米ビジネスセミナー 第一部 講演 ジェトロ現地 7 所長が語る北米ビジネスチャンス ニューヨーク所長 田 中 博 敏 氏 ヒューストン所長 黒 川 淳 二 氏 サンフランシスコ所長 東 條 吉 朗 氏 アトランタ所長 森 則 和 氏 トロント所長 中 村 和 生 氏 シカゴ所長 曽 根 一 朗 氏 ロサンゼルス所長 西 本 敬 一 氏 第二部 パネルディスカッション 米国市場に挑む中堅 中小企業 モデレーター ( 独 ) 日本貿易振興機構 海外調査部 米州課長 秋 山 士 郎 氏 パネリスト ビー アンド プラス 社長 亀 田 篤 志 氏 三島食品 社長 三 島 豊 氏 セルテック 社長 江 川 将 偉 氏 永谷園ホールディングス 経営戦略本部 経営戦略部 副部長 渡 邉 知 史 氏 トライ インターナショナル 代表取締役 田 所 史 之 氏 1 月 25 日 (118 名 ) 米国 日本 世界経済の行方 ( 独 ) 経済産業研究所 理事長 中 島 厚 志 氏 7 金融部会 金融部会では 金融及び内外の経済に深く関わる問題について 広く会員に対して情報提供を行うため 講演会を開催した また 正副部会長昼食懇談会を開催し 相互交流 情報交換の場を提供した 1) 部 会 7 月 15 日 (109 名 ) 議件 定款第 36 条 2 項第 2 号の規定による 議員 (2 号議員 ) の選任について 講演 日本経済の真の課題を考える ( 学 ) 青山学院大学 特任教授 白 川 方 明 氏 10 月 12 日 (116 名 ) 議件 定款第 49 条および部会規約第 3 条の規定による部会長 副部会長ならびに常任委員の選任について 講演 世界経済 日本経済 ~これからの勘所 ~ BNPパリバ証券 投資調査本部長チーフクレジットアナリスト中空麻奈氏 1 月 19 日 (171 名 ) 講演 内外経済の展望 ( 学 ) 立正大学経済学部教授吉川洋氏 2) 正副部会長昼食懇談会 1 月 19 日 (6 名 ) 昼食懇談会 8 交通運輸部会 交通運輸部会では 時宜に応じたテーマによる講演会および部会員同士のための交流 情報提供を目的と した視察会を開催した -63-

64 6. 会議 (7) 部会 1) 部 会 7 月 19 日 (73 名 ) 議件 定款第 36 条第 2 項第 2 号の規定による議員の選任について 講演 2016 年世界経済の情勢から読み解く日本経済の行方 ( 独 ) 経済産業研究所 理事長 中 島 厚 志 氏 10 月 25 日 (103 名 ) 議件 定款第 49 条および部会規約第 3 条の規定による部会長 副部会長ならびに常任委員の選任について 講演 東京五輪で東京 日本はどう変わる ~2020 年を契機とした東京 日本の未来戦略 ~ 明治大学公共政策大学院 ガバナンス研究科長 教授 市 川 宏 雄 氏 2) 視 察 会 7 月 7 日 (20 名 ) 視察 < 在日外国商工会議所メンバー限定 > 視察会 世界に誇る都市型総合港湾 東京港を体験する 12 月 9 日 (29 名 ) 視察 世界に誇る都市型総合港湾 東京港を体験する 2 月 23 日 (44 名 ) 日本通運最大の物流拠点 Tokyo C-NEX 視察会 3 月 27 日 (68 名 ) ANA 機体メンテナンスセンター親子見学会 9 建設 不動産部会 建設 不動産部会では 時宜に応じたテーマによる講演会および部会員同士の交流のための新年賀詞交歓 会 部会員の声を反映した活動を実施するべく本部 支部役員懇談会を開催した 1) 部 会 7 月 20 日 (119 名 ) 議件 定款第 36 条第 2 項第 2 号の規定による議員の選任について 講演 東京の都市整備 まちづくり:2020 年とその先へ 日本大学 理工学部 教授 岸 井 隆 幸 氏 10 月 17 日 (159 名 ) 議件 定款第 49 条および部会規約第 3 条の規定による部会長 副部会長ならびに常任委員の選任について 講演 大規模災害を見据えた首都圏の防災 減災対策について 国土交通省 関東地方整備局長 大 西 亘 氏 2) 新年賀詞交歓会 1 月 26 日 (261 名 ) 懇親パーティー 開会挨拶 建設 不動産部会長 山 内 隆 司 来賓挨拶 国土交通事務次官 武 藤 浩 氏 東京都議会議長 川 井 しげお 氏 東京都建設局長 西 倉 鉄 也 氏 乾 杯 建設 不動産副部会長 金 指 潔 懇 親 中締め 建設 不動産副部会長 今 井 雅 則 3) 本部 支部役員懇談会 6 月 6 日 (20 名 ) 意見交換 建設業における人材の確保 育成 女性人材の活躍推進 生産性の向上 災害に強い都市づくり 2020 年を見据えた都市整備 等 来賓 国土交通省 土地 建設産業局長 谷 脇 暁 氏 4) 視察会 9 月 27 日 (30 名 ) 東京外かく環状道路建設工事現場視察会 -64-

65 6. 会議 (7) 部会 11 月 10~11 日 (22 名 ) 八ツ場ダム 下久保ダム視察会 12 月 1 日 (38 名 ) コマツ IoT センター視察会 2 月 27 日 (52 名 ) 品川シーズンテラス視察会 5) 幹事会 12 月 8 日 (11 名 ) 報告前期 (2014 年 ~2016 年 ) 部会活動実績について検討事項今後の部会活動案について 10 サービス部会 サービス部会では 様々な業種 業態が含まれるサービス業の部会員のニーズに応えるため 講演会および シンポジウム ならびに所属議員による昼食懇談会を開催した 1) 部会 7 月 15 日 (146 名 ) 議件 定款第 36 条第 2 項第 2 号の規定による議員の選任について 講演 人工知能とコンピュータ将棋 東京大学大学院 情報学環 / 総合文化研究科 准教授 金 子 知 適 氏 10 月 13 日 (139 名 ) 議件 定款第 49 条および部会規約第 3 条の規定による部会長 副部会長ならびに常任委員の選任について 講演 ロボット時代の創造 ロボガレージ 代表取締役 ロボットクリエイター 高 橋 智 隆 氏 2) 所属議員昼食懇談会 7 月 15 日 (17 名 ) 卓話 食育と健康 ( 学 ) 服部学園 常務理事 服 部 津貴子 氏 10 月 13 日 (15 名 ) 卓話 幸福実感とその受け止め方 医療法人社団友和会 太陽歯科衛生士専門学校 理事長 櫻 井 善 忠 氏 3 月 8 日 (17 名 ) 議件 (1) サービス部会活動方針 ( 案 ) について 卓話 バブル再考 トランプ アベノミクス蜜月の限界 日本経済新聞社 顧問 永 野 健 二 氏 3) 正副部会長会議 3 月 8 日 ( 5 名 ) 議件 (1) サービス部会活動方針 ( 案 ) について 11 情報通信部会 情報通信部会では 部会員のビジネスに資する タイムリーなテーマによる講演会を開催した また 所 属議員昼食懇談会を実施した 1) 部 会 7 月 21 日 (100 名 ) a. 議件 定款第 36 条第 2 項第 2 号の規定による議員 (2 号議員 ) の選任について b. 講演 第 4 次産業革命 ~IoTとAI~インダストリー 4.0とインダストリアルインターネット 三菱 UFJリサーチ & コンサルティング コンサルティング 国際事業本部国際営業部 副部長 尾 木 蔵 人 氏 10 月 20 日 (105 名 ) a. 議件 : 定款第 49 条および部会規約第 3 条の規定による部会長 副部会長ならびに常任委員の選任に ついて b. 講演 : FinTechはなぜ注目されるのか ~この先に待ち受けるFinTech 革命 ~ -65-

66 6. 会議 (8) 委員会 (2016( 平成 28) 年 10 月 31 日以前 ) 日経 FinTech 編集長原隆氏 3 月 10 日 (151 名 ) 講演 デジタル新時代に求められる企業経営とは 東京大学先端科学技術研究センター教授森川博之氏 2) 所属議員昼食懇談会 3 月 10 日 (14 名 ) 所属議員と部会講演会講師による意見交換会を実施した 3) 幹事会 12 月 22 日 ( 6 名 ) 議題情報通信部会の今期活動について (8) 委員会 (2016( 平成 28) 年 10 月 31 日以前 ) 1 総合政策委員会 総合政策委員会では 当面の重要課題である地方創生の推進について 地域における先進事例の研究とと もに 特に観光分野や林業の成長産業化に焦点を当てた調査 研究を行った いずれも日商総合政策委員会との合同委員会として実施 1) 委員会 4 月 19 日 (18 名 ) 講演 ツーリズムで地域を元気に ~ 地方創生としての観光振興の現状 ~ ( 一社 ) 日本旅行業協会 会長 田 川 博 己 氏 意見交換 6 月 2 日 (20 名 ) 講演 地方創生の取組と課題について -まち ひと しごと創生基本方針 2016を中心として- 内閣官房 まち ひと しごと創生本部事務局 次長 末 宗 徹 郎 氏 経済産業省における地方創生の取組について 経済産業省 地域経済産業審議官 井 内 摂 男 氏 地方経済分析システム(RESAS) 利活用による 自治体取組事例について 経済産業省 地域経済産業調査室長 田 岡 卓 晃 氏 意見交換 報告 経済財政運営と改革の基本方針 2016 日本再興戦略 2016 ニッポン一億総活躍プラン 規制改革に関する第 4 次答申 7 月 26 日 (21 名 ) 講演 林業 木材産業の成長産業化による地方創生 ~ 新たな森林 林業基本計画のポイント~ 林野庁 森林 林業基本計画検討室 調査官 上 練 三 氏 木材 木質系産業の成長化について 大建工業 会長 澤 木 良 次 氏 大建工業 情報業務部 担当部長 長谷川 賢 司 氏 意見交換 10 月 24 日 (22 名 ) 講演 地方創生における和力とは ~ 良き競争を増やし 悪しき競争を排す~ 日本総合研究所 主席研究員 藻 谷 浩 介 氏 意見交換 -66-

67 6. 会議 (8) 委員会 (2016( 平成 28) 年 10 月 31 日以前 ) 2 組織委員会 組織委員会では 会員増強の取り組みや 中期ビジョンの取り組み状況について進捗状況を確認し 来期 の中期ビジョン 活動方針について検討を行った また 若手経営者の 行動力 などの強みを東商活動に 生かすべく 青年部設立検討会を立ち上げ 東京商工会議所青年部の設立に向けて議論した 1) 委員会 8 月 30 日 (21 名 ) 議題 (1) 東京商工会議所青年部の設立について (2) 中期ビジョンの取り組み状況および来期の活動に期待すること 3 事業推進委員会事業推進委員会では 東商の主要な収入源である検定事業の売上拡大に向けた検討 提言を行い その結果として 2015 年度において主要 7 検定 ( 福祉住環境 ビジネス法務 eco カラー 国際会計 簿記 販売士 ) の受験者数が対前年度比 103.6% 主要 7 検定 + 新検定 ( ビジネスマネジャー ) の受験者数が対前年度比 110.9% と増加に転じた この結果について 4 月 13 日の常議員会で報告した 4 税制委員会税制委員会では 企業の競争力強化による持続的な経済成長や 中堅 中小企業の活力強化 首都東京の発展を図る観点から 税制に係る多種多様な課題を取り上げた 会員企業等へのヒアリングや税制アンケート 各種調査結果等を踏まえて討議を行い 税制改正に関する意見書をとりまとめ 政府 政党 東京 23 区選出の国会議員 東京都等へ提出し 意見実現に向けた働きかけを行った 本支部税制懇談会をはじめ23 支部との対話や 公募による税制モニター 企業へのヒアリング等で情報収集を行い 会員企業の意見を広く収集するとともに 税制情報や広報紙 ホームページ等による会員企業への情報提供や 支部役員会等での説明を積極的に行い 税制委員会の活動を広く会員企業へ発信することにより 現場主義 双方向主義を実現した 23 区選出国会議員等への陳情を精力的に行った結果 中小企業の設備投資を促進する税制措置の対象設備の拡大 地域未来投資促進税制の創設や研究開発税制の拡充 所得拡大促進税制の拡充などが盛り込まれた さらに 中小企業から要望の強い事業承継税制の前進も図られた 1) 委員会 4 月 18 日 (36 名 ) 講演 中小企業投資育成制度について 東京中小企業投資育成 業務第一部 審議役 佐 藤 哲 雄 氏 次長 宇 野 充 良 氏 報告 本支部税制懇談会の結果概要について 協議 平成 29 年度税制改正に関する意見について ( 論点整理 ) 6 月 28 日 (36 名 ) 講演 中小企業等経営強化法について 中小企業庁 事業環境部 企画課長 石 崎 隆 氏 グローバルビジネスの展開と国際課税の課題について 早稲田大学 会計研究科 教授 青 山 慶 二 氏 協議 平成 29 年度税制改正に関する意見 ( 素案 ) について 8 月 19 日 (30 名 ) 講演 社会保障と税の一体改革で残された課題 大和総研 主席研究員 鈴 木 準 氏 協議 平成 29 年度税制改正に関する意見 ( 案 ) について 10 月 18 日 (36 名 ) 講演 東京 2020 大会に向けた官民連携による治安対策について 警視庁 副総監 山 下 史 雄 氏 2) 税制検討小委員会 4 月 12 日 (17 名 ) 講演 法人課税の在り方について : 概観 一橋大学政策大学院教授佐藤主光氏 -67-

68 6. 会議 (8) 委員会 (2016( 平成 28) 年 10 月 31 日以前 ) 報告 本支部税制懇談会の結果概要について 協議 平成 29 年度税制改正に関する意見について ( 論点整理 ) 6 月 20 日 (17 名 ) 講演 ファミリービジネスの強みについて 早稲田大学大学院 経営管理研究科 教授 国際ファミリービジネス総合研究所 所長 長谷川 博 和 氏 協議 平成 29 年度税制改正に関する意見 ( 素案 ) について インボイス制度導入に関する課題 中小企業税制の適用範囲を示す指標 中小企業の生産性向上を実現する税制 円滑な事業承継の実現に向けた抜本的な見直し 7 月 27 日 (14 名 ) 講演 税制改正の今後の課題 経済産業省 経済産業政策局 企業行動課長 龍 崎 孝 嗣 氏 協議 平成 29 年度税制改正に関する意見 ( 案 ) について 3) 税制委員を対象とする税制勉強会 ( 共催 : 日本商工会議所税制専門委員会 ) 5 月 25 日 (27 名 ) 講演 法人税改革の評価と残された課題 慶應義塾大学経済学部教授土居丈朗氏講演 最近の事業承継の傾向と具体的な方法について 税理士法人タクトコンサルティング代表社員玉越賢治氏 5 労働委員会労働委員会では 雇用 労働法制のあり方や諸対策の推進を中心に 調査 研究を進め 適宜 意見提言活動を行うことを目的としている 平成 28 年度は 3 年間の活動の集大成として 雇用 労働政策に関する意見 をとりまとめ 一億総活躍担当大臣に直接要望するとともに 関係各所に提出した また 4 月 1 日の女性活躍推進法の施行に関連し 9 月に若者 女性活躍推進フォーラムを開催し 女性活躍推進の機運の醸成を図るとともに 同法に基づく行動計画策定ツールを作成 無料で提供し 策定努力義務の300 人以下の企業の取り組みを後押しした 1) 委員長 共同委員長 副委員長会議 ( 共催 : 日本商工会議所 労働専門委員会 ) 7 月 25 日 (19 名 ) 報告 a. 最低賃金アンケート調査結果について b. 中央最低賃金審議会における労使の意見について議題 a. 平成 28 年度中央最低賃金審議会への対応方針について b. その他 2) 委員会 ( 共催 : 日本商工会議所 労働専門委員会 ) 4 月 6 日 (44 名 ) 講演 日本の経済政策と企業の雇用 賃金動向について 法政大学大学院 政策創造研究科 教授 小 峰 隆 夫 氏 議題 a. 同一労働同一賃金について b. 雇用 労働政策に関する意見について報告 a. 本支部労働懇談会の結果概要について b. 中小企業のための女性活躍推進ハンドブックについて 9 月 20 日 (39 名 ) 講演 a. 我が国における時間外労働の現状と長時間労働の是正に向けた取組みについて 厚生労働省 労働条件政策課 調査官 中 嶋 章 浩 氏 b. 同一労働同一賃金について 厚生労働省 企画課 雇用支援企画官 河 村 のり子 氏 報告 a. 働き方改革実現ワーキンググループ について b. 女性活躍推進法に基づく 行動計画策定ツール ( 商工会議所版 ) -68-

69 6. 会議 (8) 委員会 (2016( 平成 28) 年 10 月 31 日以前 ) 3) 意見書 のご案内 4 月 21 日 雇用 労働政策に関する意見 4) 会員介護事業者の意見交換会 5 月 11 日 (22 社 ) 意見交換 5) 会員大学との意見交換会 4 月 21 日 (28 校 ) 意見交換 9 月 12 日 (26 校 ) 意見交換 6) 講習会 交流会等 7 月 27 日 (450 名 ) 経済 4 団体主催 働き方 休み方改革セミナー 講演中央大学大学院教授佐藤博樹氏 SCSK 取締役会長大澤善雄氏味の素 人事部労務グループ長森卓也氏兼松 人事総務部長宮角文子氏 三越伊勢丹ホールディングス労務部長内藤義則氏 9 月 5 日 (108 名 ) 若者 女性活躍推進フォーラム 基調講演旭化成陸上部元監督 現顧問宗茂氏政策講演厚生労働省若年者雇用対策室長平岡宏一氏事例紹介 村伝代表取締役村上浩之氏タカラ印刷 代表取締役林克重氏コーナン建設 執行役員人事部長坂入喜代枝氏事務局報告女性活躍推進法の施行に基づく行動計画策定ツールの紹介 6 若者 産業人材育成委員会今後のわが国を担う人材の確保 育成 および産業界から見た学校教育のあり方について検討し 中小企業は 効果的な魅力の発信 大学 専門学校等は キャリア教育の充実 学生は 望ましい職業観の早期醸成 自分に相応しい企業の発見 について 東商が橋渡しとなる新たな仕組みを実践するべく まずは5 日間はじめよう! インターンシップ の作成 東商学生サイト の開設 東商リレーションプログラム を実施した 1) 委員会 ( 共催 : 日本商工会議所教育専門委員会 ) 7 月 22 日 (33 名 ) 講演 大学におけるキャリア教育の課題 - 企業への提言 - 法政大学キャリアデザイン学部教授児美川孝一郎氏報告 協議 (1) 東商リレーションプログラム について (2) 東商学生サイト について (3) 就職 採用スケジュール について 2) 専門委員会 6 月 30 日 (11 名 ) 講演 イマドキ大学生を素描する - 大学生の実態 働きたい組織の特徴 からの報告- リクルートキャリア就職みらい研究所所長岡崎仁美氏報告 協議 (1) 委員会における3 年間の取組 について (2) 東商学生サイト について (3) 東商リレーションプログラム について -69-

70 6. 会議 (8) 委員会 (2016( 平成 28) 年 10 月 31 日以前 ) 3) 東商リレーションプログラム 7. 事業 (17) 各種支援事業 3 人材確保支援事業 6) を参照 7 中小企業委員会 中小企業委員会では 中小企業の現場の生の声を集めるべく ヒアリングやアンケートなどを実施 その 内容をもとに中小企業政策の拡充に向けた要望書を取りまとめ 国ならびに東京都に提出するとともに 要 望の実現に向けた活動を行った 1) 委員会 4 月 22 日 (37 名 ) 卓話 2016 年度の東京都の中小企業施策について 東京都 産業労働局 商工部長 松 永 竜 太 氏 協議 東京都の中小企業対策に関する重点要望( 素案 ) について 5 月 26 日 (32 名 ) 卓話 最近の中小企業 小規模事業者政策について 中小企業庁 長官官房 参事官 信 谷 和 重 氏 協議 国の中小企業対策に関する重点要望( 概要案 ) について 6 月 24 日 (29 名 ) 卓話 中小企業の成長に向けたIT 経営 ( 学 ) 明治大学 経営学部 教授 岡 田 浩 一 氏 協議 国の中小企業対策に関する重点要望( 素案 ) について 9 月 23 日 (30 名 ) 卓話 中堅企業への成長や経営に求められるもの - 中堅企業研究会の活動から- 国立大学法人千葉大学 法政経学部 教授 清 水 馨 氏 報告 今期の中小企業委員会の活動について 2) 金融専門委員会 6 月 23 日 (132 名 ) セミナー 事業性評価による資金調達とは~ 概要と支援策 ~ 講演 事業性評価による資金調達の概要 電子債権応用技術研究所社長田中丸修一氏講演 事業可能性評価事業について ~ 事業プランのブラッシュアップと事業化支援 ~ ( 公財 ) 東京都中小企業振興公社事業戦略部経営戦略課新事業創出課長大場順二氏 7 月 25 日 (12 名 ) 卓話 中期経営計画を活用した印刷会社の事業拡大戦略 ウエマツ社長福田浩志氏報告 国の中小企業対策に関する重点要望について 事業性評価による資金調達 ~ 概要と支援策 ~セミナーについて 3) 中小企業庁幹部と東商幹部との意見交換会 10 月 5 日 (14 名 ) 意見交換 a. 最近の中小企業政策について b. 中小企業施策 税制 労働について c. その他 4) 切り拓け日本の未来! 中小企業成長促進大会 6 月 13 日 (515 名 ) 決議内容 1. 人手不足を克服し 生産性向上を目指す中小企業 小規模事業者の後押しを 2. 円滑な事業承継や起業しやすい環境の整備により 企業数減少に歯止めを 3. 社会保障給付の重点化 効率化の徹底と世代間の適正な 負担の分配 を 4. 日本経済を牽引する首都 東京の国際競争力の強化を -70-

71 6. 会議 (8) 委員会 (2016( 平成 28) 年 10 月 31 日以前 ) 5. 商店街活性化による魅力あるまちづくりと観光振興の促進を 6. オリンピック パラリンピック大会を契機とし 活力溢れる東京の実現を 特別要望事項 東日本大震災 そして熊本地震からの早期復旧 復興を 5) セミナー 7 月 29 日 (79 名 ) 中小企業白書 小規模企業白書 2016 説明会 ~ 稼ぐ力向上のポイント~ 中小企業庁 事業環境部 企画課 調査室 室長補佐 細 井 友 洋 氏 9 月 6 日 (99 名 ) 中小企業等経営強化法& ローカルベンチマーク説明会 ~ 稼ぐ力を強化するチャンスです~ 中小企業庁 事業環境部 企画課 課長補佐 太刀川 徹 氏 経済産業省 経済産業政策局 産業資金課 課長補佐 塚 本 裕 之 氏 10 月 27 日 (46 名 ) 今考えるべき成長戦略 事業承継戦略 M&A 活用のススメ 日本政策投資銀行 執行役員 企画戦略部長 山 本 貴 之 氏 次長 マネージング ディレクター 西 出 孝 之 氏 参事役 森 信 宏 氏 8 起業 創業支援委員会 チャレンジ精神あふれる起業 創業が盛んに行われる活力に満ちた経済社会の実現に向けて チャレンジ ングな起業 創業により活力あふれる日本を目指す提言 を取りまとめ 国ならびに東京都に提出するとと もに 要望の実現に向けた活動を行った 併せて 中小企業相談センターに創業支援センターを開設すると ともに 創業希望者の掘り起しに向けた起業家セミナーを実施した 1) 委員会 5 月 27 日 (22 名 ) 講演 中小企業世界発信プロジェクト ( 公財 ) 東京都中小企業振興公社事業戦略部長兼中小企業世界発信プロジェクト事務局長 村 西 紀 章 氏 協議 チャレンジングな起業 創業により活力あふれる日本を目指す提言 ( 素案 ) について 9 月 1 日 (24 名 ) 講演 スタートアップ支援について ABBALab 代表取締役 小笠原 治 氏 報告 チャレンジングな起業 創業により活力あふれる日本を目指す提言 起業 創業支援委員会の活動について 2) 創業支援センター開設記念講演会 10 月 28 日 (110 名 ) 起業を通じて学んだ20のこと 講師 クラウドワークス 社長 吉 田 浩一郎 氏 クラウドファンディングの活用によるマーケティングのススメ 講師 READYFOR 社長 米 良 はるか 氏 9 国際経済委員会 経済のグローバル化に伴う中小企業を取り巻くビジネス環境や 企業の国際競争力強化に向けた取り組み等 の調査 研究を目的に活動 中小企業の海外展開の事例をまとめた ヒラケ セカイ~THE STORIES TO THE GLOBAL CHALLENGE~ を制作 発行した 1) 委員会 5 月 9 日 (35 名 ) 講演 TPP 活用による中小企業の海外事業展開の可能性 ( 独 ) 日本貿易振興機構 海外調査部 国際経済課長 椎 野 幸 平 氏 協議 今後の活動計画 ( 案 ) について -71-

72 6. 会議 (8) 委員会 (2016( 平成 28) 年 10 月 31 日以前 ) 7 月 27 日 (31 名 ) 講演 海外展開事例紹介 ヤマトホールディングス グローバル事業戦略担当執行役員相川広充氏黒部商工会議所会頭 ( 川端鐵工 社長 ) 川端康夫氏報告 中小企業海外展開事例集 ( 仮称 ) の進捗状況について 9 月 27 日 (36 名 ) 報告 ヒラケ セカイ~THE STORIES TO THE GLOBAL CHALLENGE~ について意見交換 10 中小企業国際展開推進委員会 中小企業の国際展開をさらに積極的に支援するため 国への重点要望を行ったほか 公的機関との連携に よる施策説明会 実務型ミッション派遣等の事業を企画 実施した 1) 委員会 4 月 15 日 (26 名 ) 講演 新輸出大国コンソーシアムと最近のジェトロの取組み ( 独 ) 日本貿易振興機構 副理事長 赤 星 康 氏 講演 ダナン市成功のための投資先 ダナン市投資促進センター センター長 レ カン ズオン 氏 協議 中小企業の国際展開に関する重点要望 ( 概要案 ) について 5 月 27 日 (22 名 ) 講演 中堅 中小企業の海外展開ハンズオン支援について 中小企業庁経営支援部海外展開支援室室長荒井浩氏報告 委員の変更について 協議 中小企業の国際展開に関する重点要望 ( 案 ) について 10 月 26 日 (25 名 ) 講演 中堅 中小企業における在外邦人の安全対策について 外務省 領事局 海外邦人安全課 課長 石 瀬 素 行 氏 講演 中小企業の新たな海外展開 ~ 事例を中心に~ ( 独 ) 中小企業基盤整備機構 販路支援部 ( 海外展開支援統括 ) 参事 太田原 良 子 氏 課長代理 林 崇 郎 氏 報告 今期の中小企業国際展開推進委員会の活動について 2) 海外現地事情視察会 国際展開を検討する中小企業向けに 現地工業団地 現地進出企業等への視察 ジェトロ現地事務所 投 資調整庁 在外日本人商工会議所によるブリーフィング 現地進出日系企業等との懇談等を行った 関心の 高いベトナム ミャンマー ラオス等への現地事情視察会を実施した 6 月 13 日 ~18 日 (15 名 ) ベトナム ラオス現地事情視察会 訪問地 : ベトナム : ホーチミン市ラオス : ビエンチャン市 内 容 :a. 訪問 懇談 ジェトロ ホーチミン事務所 ジェトロ ビエンチャン事務所 ホーチミン日本人商工会員との夕食交流会 ビエンチャン日本人商工会員との夕食交流会 b. 視察 ビーパンテクノパーク工業団地 ロンハウ工業団地 LAOYAMAKI SOLE CO.,LTD. -72-

73 6. 会議 (8) 委員会 (2016( 平成 28) 年 10 月 31 日以前 ) LAO MIDORISAFETY SHOES CO.,LTD. ほか 10 月 17 日 ~22 日 (14 名 ) ミャンマー ベトナム現地事情視察会 訪問地 : ミャンマー : ヤンゴン市ベトナム : ダナン市 内 容 :a. 訪問 懇談 ダナン市投資促進センター ダナン日本商工会 ジェトロ ヤンゴン事務所 ダナン日本商工会員との夕食交流会 ヤンゴン和僑会員との夕食交流会 b. 視察 ダナン ハイテクパーク TOKYO KEIKI PRECISION TECHNOLOGY CO.,LTD. ミンガラドン工業団地 HONEYS GARMENT INDUSTRY LIMITED Oji Asia Packaging Sdn Bhdほか 3) 中小企業のための国際展開セミナー 国際展開を検討する中小企業向けに 会員の関心が高く成長著しいアジア とりわけ豊富な労働力と市場 を持つベトナム ミャンマー ラオスについて現地視察会前の最新ビジネス事情セミナーを実施した 4 月 26 日 (101 名 ) ベトナム ラオスの最新ビジネス事情について ( 独 ) 日本貿易振興機構海外調査部アジア大洋州課 課長代理小林恵介氏 7 月 22 日 (69 名 ) ミャンマー最新ビジネス事情について MYANMAR JAPON Co.,LTD. CEO 永杉豊氏 11 社会保障委員会 社会保障改革の進捗や 今後の方向性に関して研究を行うとともに 民間企業による介護保険外サービス への参入拡大 健康経営の推進等 制度を支える民間の取り組み等に焦点を当てて議論を行った いずれも日商社会保障専門委員会との合同委員会として開催 1) 委員会 4 月 12 日 (23 名 ) 講演 地域包括ケアシステムの構築と介護保険外サービスの推進について 厚生労働省 老健局 振興課長 辺 見 聡 氏 介護離職ゼロを考える - 安心につながる社会保障 の実現に向けて- 日本総合研究所 調査部 副主任研究員 飛 田 英 子 氏 9 月 23 日 (23 名 ) 講演 社会保障改革の状況と今後の方向性について 内閣府 大臣官房審議官 高 橋 俊 之 氏 報告 さぁ 健康経営を始めよう! 健康経営アドバイザー制度と -73-

74 6. 会議 (8) 委員会 (2016( 平成 28) 年 10 月 31 日以前 ) 健康企業宣言運動について 12 エネルギー 環境委員会エネルギー 環境政策について 商工会議所の基本的考え方の確認 検討などを行った 1) 委員会 4 月 7 日 (30 名 ) 講演 パリ協定の採択と今後の地球温暖化対策の展望について 経済産業省産業技術環境局審議官 ( 環境問題担当 ) 三又裕生氏討議 地球温暖化対策計画( 案 ) に対する意見( 案 ) について 日本商工会議所エネルギー 環境専門委員会との合同開催 13 経済法規 CSR 委員会中小企業を始めとした事業者が活力ある経済活動を展開できるよう 関連する諸法規の改正動向や運用状況を注視し 検討を行った 具体的には 企業統治のあり方に関する規律を中心に見直し作業が進められている会社法改正に対応するため 経済法規 CSR 委員会に設けた会社法検討会合で会員企業および有識者による議論を重ね 商工会議所推薦の委員を通じて 各回の会社法研究会 ( 公益社団法人商事法務研究会 ) において意見陳述を行った この結果 平成 29 年 3 月 2 日に取りまとめられた研究会報告書には 企業の実務を踏まえた規律を求める商工会議所の意見が多く盛り込まれた また 競争法に関しては 公正取引委員会に対し 独占禁止法研究会における課徴金制度の在り方検討に関する意見 を提出した他 独占禁止法 下請法 をテーマとしたセミナーを開催し 企業への情報提供と理解促進を図った 他方 CSRについては 企業の社会的責任の考え方を会員企業に普及させるために経済法規 CSR 委員会に設置された 企業の社会的責任に関する専門委員会 において 具体的な普及の方策について検討を行った この結果にもとづき 社会的責任に積極的に取り組んでいる企業への取材を行い それぞれの取り組み状況を東商ホームページに掲載した また 支部でのCSRセミナー開催の支援を行った 1) 委員会 6 月 13 日 (26 名 ) 講演 独占禁止法のあらましと課徴金制度 森 濱田松本法律事務所弁護士玉木昭久氏議題独占禁止法課徴金制度の改正について報告経済法規専門委員会 経済法規 CSR 委員会の活動状況について 日本商工会議所経済法規専門委員会との合同開催 2) 会社法検討会合 5 月 30 日 ( 8 名 ) 意見交換 第 5 回会社法研究会に向けた検討 7 月 1 日 ( 7 名 ) 意見交換 第 6 回会社法研究会に向けた検討 7 月 19 日 ( 6 名 ) 意見交換 第 7 回会社法研究会に向けた検討 8 月 30 日 ( 8 名 ) 意見交換 第 8 回会社法研究会に向けた検討 9 月 26 日 ( 9 名 ) 意見交換 第 9 回会社法研究会に向けた検討 10 月 7 日 (10 名 ) 意見交換 第 10 回会社法研究会に向けた検討 3) 企業の社会的責任に関する専門委員会 6 月 3 日 ( 6 名 ) 講演 企業の社会的責任について 国際社会経済研究所グローバル ビジネス リサーチ部主幹研究員遠藤直見氏報告委員会の活動状況について意見交換 4) 講習会 -74-

75 6. 会議 (8) 委員会 (2016( 平成 28) 年 10 月 31 日以前 ) 7 月 12 日 (76 名 ) 中小企業のための独禁法 下請法活用講座森 濱田松本法律事務所弁護士玉木昭久氏 8 月 25 日 (57 名 ) トヨタの事例から学ぶ中小企業でもできるCSR( 文京支部共催 ) トヨタ自動車 東京総務部長菅原英喜氏 9 月 6 日 (87 名 ) 商業登記簿の基礎と活用法 最新改正のチェックポイント日本司法書士会連合会副会長 / 商業登記 企業法務対策部長司法書士樋口威作夫氏日本司法書士会連合会商業登記 企業法務対策部委員司法書士佐々木聡史氏司法書士内藤卓氏 5) 企業の社会的責任実践状況ヒアリング 7 月 22 日 アースソリューション 9 月 13 日 TONEGAWA 10 月 3 日 クオール 14 知的財産戦略委員会知的財産経営の推進による中小企業の競争力強化 コンテンツ産業の活性化 知的財産と地域ブランドの活用による地方創生の実現に向け 知的財産政策に関する意見について検討を行った また 23 支部と連携し 特許 商標 意匠 著作権など幅広いテーマでセミナーを実施した 1) 委 員 会 6 月 8 日 (21 名 ) 講 演 知的財産推進計画 2016の説明ならびに知財政策に関する意見交換 内閣府 知的財産戦略推進事務局 事務局長 横 尾 英 博 氏 議 事 平成 29 年度概算要求に向けた科学技術 知財政策分野に関する日商意見 ( 案 ) について ( 日商 ) 日本商工会議所 科学技術 知財専門委員会との合同開催 2) セミナー 5 月 12 日 (36 名 ) 事例から学ぶ! 知財経営のヒント ( 豊島支部共催 ) アイエヌ知財特許事務所 弁理士 伊 藤 夏 香 氏 5 月 23 日 (42 名 ) 中小企業の経営者が使いたくなる改訂版 ISO 9001( 練馬支部共催 ) 志澤技術士事務所代表 技術士 志 澤 達 司 氏 6 月 3 日 (32 名 ) 技術 ノウハウを経営に生かしたい! 知的財産 MIX 活用の勧め ( 文京支部共催 ) アイワークス国際特許事務所 弁理士 尾 関 眞里子 氏 6 月 8 日 (43 名 ) 知って得する! 知的財産のイロハ ( 練馬支部共催 ) 双京知的財産事務所 弁理士 行政書士 太 田 洋 子 氏 ヒグテック弁理士事務所 弁理士 樋 口 天 光 氏 6 月 13 日 (92 名 ) 技術契約セミナー 技術契約の基礎知識 ( 初級編 ) 東京都知的財産総合センター 知的財産アドバイザー 瀧 口 賢 治 氏 6 月 21 日 (42 名 ) 中小企業が知っておきたい著作権の知識 ( 大田支部共催 ) 阿部 井窪 片山法律事務所 弁護士 弁理士 服 部 誠 氏 6 月 21 日 (105 名 ) 中堅 中小企業のための営業秘密保護と職務発明規程 他 経済産業省 経済産業政策局 知的財産政策室 室長補佐 津 田 麻紀子 氏 特許庁 総務部企画調査課 法制専門官 弁護士 弁理士 足 立 昌 聡 氏 7 月 5 日 (86 名 ) 技術契約セミナー 技術契約の基礎知識 ( 中級編 ) -75-

76 6. 会議 (8) 委員会 (2016( 平成 28) 年 10 月 31 日以前 ) 東京都知的財産総合センター 知的財産アドバイザー 瀧 口 賢 治 氏 7 月 13 日 (28 名 ) 知的財産の力を中小企業経営に活かそう ~ビジネスでの成功例 ~ ( 台東支部共催 ) オフィス富岡 社長 富 岡 康 充 氏 7 月 19 日 (112 名 ) 下町ロケット に学ぶ中小企業の経営戦略( 豊島支部共催 ) 内田 鮫島法律事務所弁護士 弁理士 鮫 島 正 洋 氏 8 月 4 日 (25 名 ) 技術 アイデア サービス等を収益にする知財経営 ~ 弁理士がみた活用事例 ~( 葛飾支部共催 ) 吉田国際特許事務所 所長 弁理士 吉 田 芳 春 氏 9 月 2 日 (38 名 ) デジタル時代の 町場 ( まちば ) の著作権講座 ( 葛飾支部共催 ) 弁護士 ニューヨーク州弁護士 日大芸術学部客員教授 福 井 健 策 氏 9 月 9 日 (49 名 ) 収益増加のための営業秘密 知財戦略 ~ 中小企業こそ取り入れたいオープン & クローズ戦略 ~( 文京支部共催 ) 弁理士 技術士 高 橋 政 治 氏 9 月 15 日 (47 名 ) インターネットを活用した 新製品 サービスのアイデア開発 と 取引先の新規開拓 ( 荒川支部共催 ) 大 竹 裕 幸 氏 9 月 29 日 (60 名 ) デザイン活用の無限の可能性!( 荒川支部共催 ) アッシュコンセプト株式会社 代表取締役 名児耶 秀 美 氏 10 月 4 日 (40 名 ) 商標 制度の利用と中小企業に役立つブランド戦略 ~ 初心者向け商標入門セミナー ~( 墨田支部共催 ) 弁理士 伊 藤 夏 香 氏 弁理士 藤 岡 茂 氏 3) コンテンツ事業 9 月 13 日 (94 名 ) コラボ交流会 ( テーマ : コンテンツ産業 非コンテンツ産業 ) 第 1 部講演 コンテンツ保有企業連携事例の紹介コンテンツ産業 非コンテンツ産業の事例 サンライズ社社長宮河恭夫氏成功するキャラクターを活用した販促プロモーション レッグス取締役野林徳行氏キャラクター商品市場の現状と活用法 キャラクター データバンク社長陸川和男氏 第 2 部自社紹介 自由交流 ( 名刺交換 情報交換 ) 4) 戦略的知財経営モデル企業ヒアリング 上原ネームプレート工業 ( ホームページ公表日 : 4 月 20 日 ) 平岡織染 ( ホームページ公表日 : 4 月 20 日 ) 大和合金 ( ホームページ公表日 : 5 月 20 日 ) 旭精工 ( ホームページ公表日 : 5 月 20 日 ) 吉田電材工業 ( ホームページ公表日 :10 月 25 日 ) メリーチョコレートカムパニー ( ホームページ公表日 :10 月 25 日 ) 5) 東商新聞への戦略的知財経営モデル企業の掲載 4 月 20 日上原ネームプレート工業 4 月 20 日平岡織染 -76-

77 6. 会議 (8) 委員会 (2016( 平成 28) 年 10 月 31 日以前 ) 5 月 20 日 大和合金 5 月 20 日 旭精工 10 月 25 日 吉田電材工業 10 月 25 日 メリーチョコレートカムパニー 15 首都圏問題委員会首都圏問題委員会では 東京および首都圏の都市基盤整備の推進 東京の国際競争力強化に資するビジネス 生活環境の整備 外国企業の誘致促進 人口減少 少子化対策 都市防災力の向上 インフラ老朽化対策といったテーマについて 要望の策定やパブリックコメントの提出を行い 関係各所に実現のための陳情活動を行った また 国土交通省との官民連携促進プロジェクト を開始し 国土交通省との意見交換会やインフラ施設視察等を実施した他 一般会員向けに最新の都市政策に関連する説明会を実施した さらに 高齢者や子ども 妊婦 子ども連れの方 障がい者 外国人等を社会全体で見守り支え合う機運を醸成させ 誰もが安心 安全 快適に暮らし過ごせる地域社会を実現することを目的とした 声かけ サポート運動 を全所的に推進した 1) 委員会 8 月 29 日 (40 名 ) 講話 国土交通省重点政策 2016 について 国土交通省 総合政策局長 藤 田 耕 三 氏 討議 首都圏の国際競争力強化に向けた要望( 素案 ) について その他 a. 東京外かく環状道路に関する石井国土交通大臣への陳情結果について b. 国土交通省と首都圏問題委員会との意見交換会 結果概要について c. 声かけ サポート運動 親子見学会の実施について 9 月 26 日 (40 名 ) 講話 2040 年代を見据えた東京の都市づくり について 東京都 都市整備局 都市づくりグランドデザイン担当部長 五 嶋 智 洋 氏 討議 首都圏の国際競争力強化に向けた要望( 案 ) について 報告 今期の委員会活動について その他 2) 国土交通省との 官民連携プロジェクト 6 月 20 日 (40 名 ) 国土交通省関東地方整備局との意見交換会 説明 国土交通省の重点施策について 説明 首都圏問題委員会の活動概要について 意見発表 対流型首都圏の構築について 持続可能な社会資本整備事業の推進について 2020 年を契機とした東京の国際競争力強化について 自由討議 3) 説明会 5 月 13 日 (114 名 ) 国土交通省 首都圏広域地方計画 および 関東ブロックの社会資本整備 重点計画 説明会 国土交通省 関東地方整備局 副局長 藤 井 健 氏 国土交通省 関東地方整備局 企画部 企画調整官 河 村 英 知 氏 4) 声かけ サポート運動 10 月 1 日 (38 名 ) そなエリア東京 親子見学会 3 月 27 日 (68 名 ) ANA 機体メンテナンスセンター 親子見学会 -77-

78 6. 会議 (8) 委員会 (2016( 平成 28) 年 10 月 31 日以前 ) 16 観光 まちづくり委員会観光 まちづくり委員会では 2020 年大会を見据え 訪日外国人観光客の受入環境整備促進 国際競争力強化に向けた観光資源の磨き上げ 旅行者の安全 安心確保等 世界に冠たる観光都市 東京の実現に向けた諸課題について改善策をとりまとめ 国および東京都へ意見 要望を行った また 23 支部の役員 評議員で構成する 地域の魅力向上検討会 での意見交換を踏まえ ウェブサイトによる地域資源の情報発信 都市型観光プログラムを実施したほか 地域 事業者のインバウンド対応力向上に資するセミナー 現場視察 交流会 商談会等を実施した その他 関東運輸局等と連携した広域観光の促進に取り組んだ 1) 委員会 8 月 2 日 (52 名 ) 講演 東京都観光産業振興アクションプログラムの策定について 東京都産業労働局観光部企画調整担当課長川口貴史氏討議 東京の観光振興策に関する意見 ( 案 ) について 説明 文化プログラムの実施に向けた文化庁の取組について 文化庁長官官房政策課文化プログラム推進企画官村瀬剛太氏報告 本委員会における今年度上期の活動報告等 2) 正 共同 副委員長会議 7 月 8 日 ( 7 名 ) 討議 東京の観光振興策に関する意見 ( 案 ) 報告 今年度上期活動報告等について 3) 地域の魅力向上検討会 6 月 17 日 (16 名 ) 討議 東京の観光振興策に関する意見 ( 素案 ) について 報告 1 東京とわが国における観光振興に関する意見 提出について 報告 2 TOKYO DISCOVERY 結果報告 次回開催案について 報告 3 地域の魅力向上検討会活動報告 4) 都市型観光プログラム TOKYO DISCOVERY 10 月 31 日 (10 名 ) 第 10 回 水上タクシーで巡る地域の宝 ( 墨田区 江東区 中央区エリア ) 5) 視察会 6 月 14 日 (26 名 ) インバウンド取組先進店舗体験視察会 ( がんこ銀座一丁目店 銀座三越 ) 6) セミナー 交流会 5 月 17 日 (105 名 ) 飲食事業者向けインバウンド対策セミナー 1 インバウンド対策基礎講座編 講演 飲食店におけるインバウンドの基礎 ぐるなびぐるなび大学講師水野奈美氏事例紹介 がんこ銀座一丁目店におけるインバウンドの取組事例 がんこフードサービス がんこ銀座一丁目店支配人福島陽介氏 5 月 20 日 (70 名 ) 実践! ショッピングツーリズムセミナー 1 講演 1 インバウンドマーケットについて リクルートライフスタイル編集統括部部長兼じゃらん統括編集長大橋菜央氏講演 2 ALIPAYについて 同ネットビジネス本部ディレクター周晗氏講演 3 モバイル決済 forairレジ 今後の展望について 同ネットビジネス本部永久千尋氏事例紹介 ユナイテッドアローズにおける取組事例 ユナイテッドアローズ事業支援本部情報システム部木下貴博氏 -78-

79 6. 会議 (8) 委員会 (2016( 平成 28) 年 10 月 31 日以前 ) 6 月 3 日 (85 名 ) 実践! ショッピングツーリズムセミナー 2 講演 事例紹介 中国人の気持ちに寄り添った 近距離コミュニケーションP R ReflectionsGeneralOffice 代表取締役 柳 瀬 真 弓 氏 同 PRマネジャー 鈴 木 慶 子 氏 6 月 10 日 (73 名 ) ビジネス交流会 ( テーマ : 観光 ) 基調講演 観光商品の開発と商品化に関するヒント 跡見学園女子大学観光デザイン学科 准教授 篠 原 靖 氏 自己紹介 自由交流 ( 共催 : 東京都商工会議所連合会 東京都商工会連合会 / サービス 交流部 ) 6 月 14 日 (26 名 ) 飲食事業者向けインバウンド対策セミナー 2 インバウンド取組先進店舗視察 がんこ銀座一丁目店での寿司握り体験 銀座三越での空港型免税店視察 6 月 24 日 (64 名 ) 実践! ショッピングツーリズムセミナー 3 講演 事例紹介 最新接客術! 今日からできる 訪日外国人対応 4つのアプロ ーチ 手法とは? ワンストップ イノベーション HRカンパニーディレクター 愛 甲 香 織 氏 同 代表取締役 大 内 卓 氏 7 月 4 日 (71 名 ) 飲食事業者向けインバウンド対策セミナー 3 インバウンド対策応用講座編 講演 データから見る訪日外国人旅行者の動向 ぐるなび ぐるなび大学講師 水 野 奈 美 氏 8 月 24 日 (75 名 ) 東京トラベルマート~ 旅行会社との個別商談会 ~ ( 共催 :( 公財 ) 東京観光財団 / サービス 交流部 ) 9 月 28 日 (110 名 ) 民泊サービス解説セミナー ~ 民泊の現状と今後のあり方について~ 弁護士 民泊サービスのあり方に関する検討会座長代理 三 浦 雅 生 氏 7) 東京の魅力発信サイト 東商地域の宝ネット 東商地域の宝ネット は 東京の魅力ある観光 地域資源を国内外の旅行者へ広く発信することを目的として 2015 年 6 月に開設したウェブサイト 東京の日常に根差した魅力を 地域の宝 として捉え 地域に密着した観光資源を東商独自の視点で紹介している URL: 登録数(2016 年 10 月 31 日現在 ) 136 件 8) 広域観光周遊ルート形成促進事業 ( 国土交通省関東運輸局との連携事業 ) テーマ性 ストーリー性を持った一連の魅力ある観光地をネットワーク化した 広域観光周遊ルート の 形成を促進し 海外へ積極的に発信することを目的に 2015 年度から国土交通省関東運輸局との連携に よる 広域観光周遊ルート形成促進事業 を進めている 4 月 1 日 関東観光広域連携事業推進協議会 発足 ( 会長 : 佐々木 隆 副会頭 ) 6 月 14 日 関東広域観光周遊ルート 東京圏大回廊 国土交通大臣認定( 実施主体 : 同協議会 ) 9 月 23 日 広域関東エリアにおけるインバウンド戦略のためのシンポジウム ( ツーリズムEXPOジ ャパン2016プログラム ) 17 地方分権推進委員会規制 制度改革の推進に関しては 日本商工会議所と合同で 2016 年度地方創生と一億総活躍社会の実現に向けた規制 制度改革の意見 50 をとりまとめたほか 地方創生に係る政府機関の地方移転や 衆議院選挙制度改革の動向についてフォローアップを行った また 委員会における3 年間の研究成果として 東商発! 地方創生 ~ 東京と地方の共生を目指して~ をとりまとめた なお 本書は 平成 29 年 2 月 17 日開催の そうだ 地方で暮らそう! 国民会議 ( 議長 : 三村明夫日本商工会議所会頭 ) において配 -79-

80 6. 会議 (8) 委員会 (2016( 平成 28) 年 10 月 31 日以前 ) 布した 日商地方分権 行財政改革専門委員会との合同委員会として実施 1) 委員会 4 月 14 日 (17 名 ) 意見交換 2016 年度 地方創生と一億総活躍社会の実現に向けた 規制 制度改革の意見 ( 案 ) について 報告 地方創生に係る政府機関の地方移転について 報告 衆議院選挙制度改革の動向について 2) 調査 2 月 25 日 ~3 月 9 日 委員宛てに 規制 制度改革に関するヒアリング調査 を実施 18 ICT 推進委員会委員会では 委員による討議のほか 行政関係者 IT 関連団体 シンクタンク等による タイムリーなテーマの講演も実施し 質疑応答 意見交換を行った また 委員会内に設置した 専門委員会 では 学識経験者 IT 支援者 中小企業経営者等が参画 I CT 活用事例集 や情報セキュリティ対策に関する意見書の作成等において 専門的立場からの意見を取りまとめ 委員会に答申した 1) 委員会 7 月 5 日 (36 名 ) 講演 : 2020 年のIoT 野村総合研究所コンサルティング事業本部 ICT メディア産業コンサルティング部部長主席コンサルタント桑津浩太郎氏討議 : ICT 導入事例集 Vol.3 について報告 : 今期委員会活動のふりかえりについて 2) 専門委員会 6 月 21 日 (15 名 ) 報告今期委員会活動の振り返りについて討議 年度攻めのIT 経営中小企業百選 講評 ICT 推進専門委員会座長岡田浩一氏 2 ICT 導入事例集 Vol.3 について 10 月 27 日 (15 名 ) 討議 1 中小企業の生産性向上 ICT 活用に関する実態調査について 2 これからの中小企業の ICT 化支援は いかにあるべきか 19 ものづくり推進委員会ものづくり企業の連携を活動の軸とし 専門家を招いた卓話と協議 支部との懇談会 ワーキンググループにおいては企業視察等を行った その他大学や公的機関と企業を無料で橋渡しする 産学公連携相談窓口事業 の運営を行った 1) 委員会 6 月 9 日 (23 名 ) 卓話 2016 年版ものづくり白書の概要について 経済産業省製造産業局審議官小林洋司氏卓話 ものづくりのスタートアップ支援について ABBALab 代表取締役小笠原治氏協議 シンポジウムの開催ならびに冊子の発行について 移動委員会( 墨田支部との懇談会 ) の開催について 報告 ものづくり座談会の開催結果について -80-

81 6. 会議 (8) 委員会 (2016( 平成 28) 年 10 月 31 日以前 ) 8 月 31 日 (17 名 ) ものづくり推進委員会と墨田支部の懇談会討議 地域の特徴 設備投資の状況 IT 活用に関する取組 人材確保 育成に対する取り組みに関して 9 月 14 日 (20 名 ) 卓話 2045 年の未来から見たものづくり 日立製作所モノづくり戦略本部担当本部長堀水修氏協議 ものづくり推進委員会の活動報告の冊子発行について 報告 理工系人材育成に関する産学官円卓会議結果概要 シンポジウム結果概要 ものづくり推進委員会と墨田支部の懇談会結果概要 ものづくり推進委員会を中心とした熊本視察 懇談会の開催について 2) ものづくりシンポジウム 7 月 27 日 (324 名 ) 基調講演 IoT ビッグデータ AI( 人工知能 ) を起点とした産業生態系の大変革 ~ 製造業のサービス化と次世代のビジネスモデルについて考える~ ( 特 ) 産学連携推進機構 理事長 妹 尾 堅一郎 氏 パネルディスカッション チャンスとリスク 期待と覚悟 未来のものづくりと中小企業の可能性を考える ( 特 ) 産学連携推進機構理事長妹尾堅一郎氏富士通 IoTビジネス推進室長須賀高明氏 今野製作所社長今野浩好氏 UPQ 代表取締役中澤優子氏 3) 熊本地震復興支援に向けた熊本視察 懇談会 10 月 17 日 ~18 日被災企業視察 (17 名 ) 訪問先 : イズミ車体製作所 熊防メタル 金剛 親和商事 10 月 17 日熊本商工会議所との懇談会 ( 東商 17 名 熊本商工会議所 7 名 計 24 名 ) 4) ものづくりワーキンググループ 8 月 31 日 (25 名 ) 視察会 浜野製作所 ものづくりのスタートアップ支援 5) 産学公連携相談窓口実施状況技術革新により中小企業の成長を促すため 中小企業が大学の持つ研究能力や技術相談機能を広く活用できるよう無料で橋渡しを行う 2013 年 3 月の窓口開設から62 件の相談を受け付け 197 件の紹介を行い うち21 件が共同研究 受託研究へと進展した (2016 年 10 月末時点 ) 産学公連携相談窓口の協力機関は以下の30 大学 2 研究所 国立大学法人宇都宮大学 国立大学法人お茶の水女子大学 ( 学 ) 近畿大学 ( 学 ) 慶應義塾 ( 学 ) 工学院大学 ( 学 ) 駒澤大学 公立大学法人産業技術大学院大学 ( 学 ) 芝浦工業大学 公立大学法人首都大学東京 ( 学 ) 上智大学 ( 学 ) 拓殖大学 国立大学法人千葉大学 ( 学 ) 千葉工業大学 ( 学 ) 中央大学 ( 学 ) 帝京大学 国立大学法人電気通信大学 ( 学 ) 東海大学 国立大学法人東京海洋大学 ( 学 ) 東京電機大学 ( 学 ) 東京都市大学 ( 学 ) 東京理科大学 ( 学 ) 東洋大学 国立大学法人鳥取大学 国立大学法人新潟大学 ( 学 ) 日本大学 ( 学 ) 日本医科大学 ( 学 ) 日本工業大学 ( 学 ) 文化学園大学 -81-

82 6. 会議 (8) 委員会 (2016( 平成 28) 年 10 月 31 日以前 ) ( 学 ) 明治大学 ( 学 ) 明星大学 ( 独 ) 産業技術総合研究所 地域独立行政法人東京都立産業技術研究セン ター ( 順不同 ) 6) 東商テクノネット事業メールマガジン 東商テクノネット事業 メール 配信技術開発や産学連携 企業経営に役立つ情報を不定期に電子メールで無料配信するサービスを実施 産学連携のイベントを中心にホットな情報をタイムリーに配信している 2016 年 10 月末までに約 90 0 件の中小企業製造業向けに20 件の情報を配信した 7) 理工系人材育成に関する産学官円卓会議産業界で求められている人材の育成や育成された人材の産業界における活躍の促進方策等について 産学官それぞれに求められる役割や具体的な対応を検討するために 文部科学省と経済産業省が設置した会議に参画 開催日 :5 月 6 日,7 月 11 日 20 健康づくり スポーツ振興委員会当委員会では日本再興戦略の課題のひとつである 国民の健康寿命の延伸 とともに 健康経営 スポーツ実施率の向上と運動習慣の定着化の推進に関する調査 研究や 国 東京都 関係機関との連携による普及 啓発活動を推進した また今年度は東京都 経済産業省 厚生労働省 スポーツ庁に対して 健康経営の普及 促進 運動習慣の定着化 運動 スポーツに取り組む環境整備を目的として要望書を取りまとめ 提出した 1) 委員会 5 月 25 日 (17 名 ) 説明 平成 28 年度東京都の健康づくり推進に関する事業について 東京都福祉保健局 健康推進課長 笠 松 恒 司 氏 議件 中小企業の健康づくり スポーツ振興に関する要望書 ( 仮称 国 都 ) の骨子 ( 案 ) について 今年度( 平成 28 年 10 月まで ) の健康づくり スポーツ振興委員会の活動について 6 月 30 日 (13 名 ) 説明 健康増進に向けたスポーツ庁の取組について スポーツ庁 健康スポーツ課長 井 上 仁 氏 議件 健康立国を目指して/ 世界一の健康都市 東京を目指して~ 健康 企業宣言と健康経営の推進に向けた要望 ~( 素案 ) について 報告 平成 28 年度企業における運動習慣定着化モデル事業について 平成 28 年度東京都スポーツ推進企業認定制度について 東京都オリンピック パラリンピック準備局 スポーツ推進部 計画担当課長 原 田 幸 定 氏 9 月 21 日 (24 名 ) 説明 運動習慣の定着化をオリンピックレガシーにするために 早稲田大学スポーツ科学学術院 教授 / 博士 ( スポーツ科学 ) 間 野 義 之 氏 報告 健康づくり スポーツ振興委員会の今期の活動について 議件 オフィスdeエクササイズ等の実施について~ウェルネス ビズ キャンペーン~ 21ビジネス 会員交流委員会当委員会では 本部 支部の役員 会員相互の交流促進を図るための親睦交流事業 ビジネスチャンス創出のためのビジネス交流事業 ならびに文化活動推進事業を広く展開した -82-

83 6. 会議 (8) 委員会 (2016( 平成 28) 年 10 月 31 日以前 ) 1) 委員会 8 月 1 日 (21 名 ) 報告 ビジネス 会員交流事業について ビジネス 会員交流事業の実施状況と今後の予定について 22 震災対策特別委員会震災対策特別委員会では 被災地支援活動 と 都市防災力の強化に向けた活動 を行った 被災地支援活動では 東日本大震災による風評被害の根絶および被災地のニーズに対応した支援を継続的に実施した また 2016 年 4 月に発生した熊本地震被災地に対する支援活動を実施した 都市防災力の強化に向けた活動としては 帰宅困難者対策 防災訓練 東京都との意見交換会等を東京都と連携開催したほか 会員企業の防災対策に関するアンケート調査 中小企業のBCP 策定支援事業等を行った また 意見活動として 東京都の防災 減災対策に関する要望 の策定 提出に加え このたび初めて 国土交通省の防災 減災対策に関する要望 を策定 提出した さらに 国土交通省との官民連携促進プロジェクト の一環として 国土交通省関東地方整備局との意見交換会を初めて実施した 1) 特別委員会 6 月 13 日 (37 名 ) 講話 首都直下地震の具体的応急対策活動計画 について内閣府政策統括官 ( 防災担当 ) 付参事官 ( 災害緊急事態対処担当 ) 荻澤滋氏報告 会員企業の防災対策に関するアンケート 結果概要について討議 国土交通省の防災 減災対策に関する要望 ( 案 ) についてその他 8 月 31 日 (31 名 ) 講話 首都東京の防災 減災対策 について 明治大学大学院 政治経済学研究科特任教授 中 林 一 樹 氏 討議 東京都の防災 減災対策に関する要望 ( 案 ) について 報告 今期の委員会活動 について その他 2) 被災地支援活動 a. 企業マルシェ 被災地応援物産展の開催 4 月 11 日 東商園遊会での福島応援物産展の実施 6 月 23 日 ~24 日 福島産直市 ( 都営地下鉄神保町駅構内 ) 8 月 5 日 ~ 6 日 福島産直市 ( 東京メトロ銀座駅構内 ) 9 月 29 日 ~30 日 新宿パークタワー福島 宮城 岩手復興マルシェ ( 主催 : 東京ガス都市開発 ) 10 月 13 日 第 3 回天王洲マルシェ ( 主催 : ジェイティービー ) 10 月 30 日 トラックフェスタTOKYO2016 岩手 宮城 福島の物産展を実施 ( 主催 :( 一社 ) 東京都トラック協会 ) b. 被災地の観光 物産 PR 情報発信 5 月 27 日 TOKYO TYビジネス交流展 2016 被災地支援ブース出展支援 6 月 10 日 東京商工会議所被災地支援活動報告書 作成 8 月 2 日チャレンジふくしまフォーラムin 首都圏 ( 後援事業 ) 8 月 19 日ふくしま 東京キャンペーン 被災地復興支援天王洲マルシェ ( 後援事業 ) 8 月 25 日応援ありがとう! 熊本フェスタin 東京 丸の内 ( 協力事業 ) 9 月 30 日 ~10 月 2 日いわて 三陸けせん希望ストリート2015( 後援事業 ) 10 月 23 日第 11 回諸国往来市被災地県アンテナショップ出展支援 -83-

84 6. 会議 (8) 委員会 (2016( 平成 28) 年 10 月 31 日以前 ) 10 月 25 日 ~27 日地域のちからコレクション 2016 被災地県アンテナショップ出展支援 c. 応援視察会 ボランティアツアー 6 月 21 日 ~22 日 (21 名 ) 岩手県宮古市 釜石市視察会 ( 内容 : 宮古商工会議所 釜石商工会議所訪問 現地視察等 ) 3) 都市防災力の強化に向けた活動 a. 防災に関するセミナー / 説明会 4 月 13 日 18 日 (307 名 ) 東京都帰宅困難者対策条例説明会東京都総務局総合防災部防災管理課統括課長代理石橋和之氏 5 月 13 日 (139 名 ) 東京都 東京の防災プラン進捗レポート 2016 説明会 東京都総務局総合防災部防災計画家統括課長代理下山恭典氏 8 月 4 日 (61 名 ) 東京都の防災 減災関連施策説明会 東京都都市整備局市街地整備部防災都市づくり課長谷内加寿子氏 東京都都市整備局市街地建築部耐震化推進担当課長三宅雅崇氏 9 月 29 日 (174 名 ) 国土交通省施策説明会首都直下地震 水災害に関する防災 減災対策 国土交通省水管理 国土保全局大規模地震対策推進室長東出成記氏 b. 防災訓練の実施 8 月 30 日 ~9 月 5 日 (286 社 40,921 名とその家族 ) 家族との安否確認訓練 2016 年度は東京都庁職員 13 万名も参加 c. 意見交換会 7 月 27 日 (38 名 ) 国土交通省関東地方整備局との都市防災に関する意見交換会説明国土交通省の防災 減災施策について説明東商の都市防災に関する取り組みについて意見発表 首都直下地震対策の重要性について 水害対策の重要性に付いて 都市再開発に合わせた防災力の強化について自由討議 10 月 27 日 (34 名 ) 東京都との都市防災に関する意見交換会説明東京都の都市防災に関する取り組みの最新動向について説明東商の都市防災に関する取り組みについて意見発表 東京都の防災 減災施策のさらなる周知 について 災害に強いまちづくり について 家庭や地域における防災力の向上 について自由討議 d. 防災関連情報 施策の周知 (a)8 月 20 日東商新聞 防災特集 の掲載 (b) 東京都の防災関連事業 施策普及への協力 東京都民間一時滞在施設備蓄品購入費用補助事業 周知協力 備蓄キャラバン~ 今やろう 日常備蓄 開催周知協力 -84-

85 6. 会議 (9) 委員会 (2016( 平成 28) 年 11 月 1 日以降 ) 地域防災学習交流会ホリデーセミナー 開催周知協力 e. その他防災関連事業 8 月 26 日 (400 名 ) 首都圏危機管理セミナー 4) 中小企業の BCP 策定支援事業 6 月 7 日 ~20 日 (51 名 ) 第 19 期 BCP 策定講座 ( 特 ) 危機管理対策機構理事 事務局長細坪信二氏 (9) 委員会 (2016( 平成 28) 年 11 月 1 日以降 ) 1 総合政策委員会 総合政策委員会では 国内経済や世界経済の現状 我が国の財政政策の課題と展望等について研究を行う とともに 新期委員会の運営基本方針について協議を行った 日商総合政策委員会との合同委員会として実施 1) 委員会 2 月 27 日 (33 名 ) 学識委員講話 財政政策の課題と展望 慶應義塾大学 経済学部 教授 土 居 丈 朗 氏 国内経済の展望と課題 ( 独 ) 経済産業研究所 理事長 中 島 厚 志 氏 世界経済と金融市場の動向 信州大学 経済学部 教授 真 壁 昭 夫 氏 議題 総合政策委員会の運営について 2 組織委員会 組織委員会では 2018 年に予定する新ビル竣工とあわせた140 周年記念式典のあり方や 本部 支 部が一体となって実施する140 周年記念事業の内容について検討した また 商工会議所活動の見える化 の推進に向けた取り組みや 組織基盤強化に向けた取り組みなどの 今期の活動内容について検討を行った 1) 委員会 2 月 20 日 (21 名 ) 議題 a. 今期の組織委員会の運営方針について 今期の主な活動内容 検討スケジュールについて 東京商工会議所創立 140 周年について 会頭 副会頭と議員との懇談会等の実施について 組織基盤強化に向けた今後の取組みについて b. 新東商ビルの進捗状況について 3 事業推進委員会事業推進員会では 近年の事業収入の推移や収益構造 東商としての情報発信の現状などを確認し 今後の事業収入の拡大に向けた活動方針 本支部連携による会員 企業 地域への情報発信と事業利用の促進 を定めた 1) 正 共同 副委員長会議 2 月 1 日 ( 4 名 ) 説明 a. 収益事業の現状について b. 東商事業活動に関する情報発信 PRについて 議題 今期の委員会活動方針 ( 案 ) について 2) 委員会 3 月 1 日 (19 名 ) 説明 a. 収益事業の現状について -85-

86 6. 会議 (9) 委員会 (2016( 平成 28) 年 11 月 1 日以降 ) 議題 b. 東商事業活動に関する情報発信 PR について 今期の委員会活動方針 ( 案 ) について 4 税制委員会 税制委員会では 中小企業の特性や公的負担に係る課題等を踏まえつつ 中小企業の自由闊達な経営を後 押しする税制について研究し 意見等を取りまとめるとともに 政府等に働きかけ その実現を図っていく との活動方針を取りまとめた 1) 正 共同 副委員長会議 2 月 8 日 ( 6 名 ) 報告 平成 29 年度税制改正の概要について 協議 a. 活動方針 ( 案 ) および今後のスケジュール 平成 30 年度税制改正に向けた主な論点 ( 案 ) について b. 本支部税制懇談会について 2) 委員会 2 月 14 日 (42 名 ) 報告 平成 29 年度税制改正の概要について 協議 a. 活動方針 ( 案 ) および今後のスケジュール 平成 30 年度税制改正に向けた主な論点 ( 案 ) について b. 本支部税制懇談会について 3) 税制検討小委員会 3 月 1 日 (14 名 ) 講演 29 年度税制改正とアメリカの法人税改革について 経済産業省経済産業政策局企業行動課長龍崎孝嗣氏協議活動方針および今後のスケジュール 平成 30 年度税制改正に向けた主な論点について 4) 支部との懇談会 2 月 28 日 (13 名 ) 城南ブロック 本支部税制懇談会 参加支部 : 品川 目黒 大田 世田谷 渋谷 報告 : 平成 29 年度税制改正について 議題 : 事業承継について 中小企業の経営基盤の強化に資する税制について 消費税率引き上げ 軽減税率導入について その他 税制に関する課題について 3 月 2 日 (12 名 ) 城東ブロック 本支部税制懇談会 参加支部 : 江東 墨田 足立 葛飾 江戸川 報告 同上 議題 同上 3 月 6 日 ( 9 名 ) 城西ブロック 本支部税制懇談会 参加支部 : 新宿 中野 杉並 練馬 報告 同上 議題 同上 3 月 23 日 (11 名 ) 都心ブロック 本支部税制懇談会 参加支部 : 千代田 中央 港 台東 報告 同上 議題 同上 3 月 27 日 (11 名 ) 城北ブロック 本支部税制懇談会 参加支部 : 文京 北 荒川 豊島 板橋 -86-

87 6. 会議 (9) 委員会 (2016( 平成 28) 年 11 月 1 日以降 ) 報告 議題 同上 同上 5 労働委員会労働委員会では 東商副会頭 特別顧問会議ならびに 労働委員会幹事企業等の労務担当実務者を中心に働き方改革実現ワーキンググループを設置し 同一労働同一賃金や長時間労働是正等について意見集約をはかるとともに 三村会頭が委員として参画する 働き方改革実現会議 において企業の実態を踏まえて意見主張を行った また 働き方改革 の実現のためには各企業における生産性の向上が不可欠であるという考えに基づき 労働生産性を向上させる企業における取り組みについて議論を展開していく基本方針を確認した 1) 委員長 共同委員長会議 12 月 2 日 (11 名 ) 協議活動方針 ( 案 ) および今後のスケジュールについて 多様な人材活躍委員会との合同開催 2) 委員長 共同委員長 副委員長 学識委員会議 2 月 20 日 (24 名 ) 報告働き方改革実現会議への対応について協議 a. 活動方針 ( 案 ) について b. 平成 27 年度商工会議所婚活支援事業実施状況調査結果について講演 同一労働同一賃金について 内閣官房働き方改革実現推進室 / 厚生労働省雇用支援企画官河村のり子氏 多様な人材活躍委員会 労働専門委員会 ( 日商 ) 女性等活躍推進専門委員会 ( 日商 ) との合同開催 3) 支部との懇談会 2 月 7 日 (16 名 ) 第 1 回本支部労働懇談会 参加支部 千代田 中央 港 文京 台東 北 荒川 品川 江東 墨田 江戸川支部 (11 支部 ) 2 月 10 日 (20 名 ) 第 2 回本支部労働懇談会 参加支部 新宿 目黒 大田 世田谷 渋谷 中野 杉並 豊島 板橋 練馬 足立 葛飾支部 (12 支部 ) 内容 雇用 労働に係る業界や地域の現状 課題 最近の法改正の影響 政策に対する意見等について 4) 連合東京との意見交換 11 月 17 日 (11 名 ) 日本労働組合総連合会東京都連合会 / 要請書手交 意見交換 3 月 24 日 (15 名 ) 日本労働組合総連合会東京都連合会 / 要請書手交 意見交換 5) 講習会 交流会 11 月 14 日 (84 名 ) 労務問題の未然防止に向けて~ 最近の中小企業の労務相談事例からみる傾向と対策 ~ 弁護士 倉 持 麟太郎 氏 ( 7 名 ) 個別法律相談会 弁護士 倉 持 麟太郎 氏 弁護士 堂 免 綾 氏 1 月 26 日 (105 名 ) 同一労働同一賃金ガイドライン案の読み方 ~ 具体例にみる企業のトラブル 未然防止策 ~ -87-

88 6. 会議 (9) 委員会 (2016( 平成 28) 年 11 月 1 日以降 ) ( 3 名 ) 個別法律相談会 弁護士 倉 持 麟太郎 氏 弁護士 倉 持 麟太郎 氏 弁護士 堂 免 綾 氏 弁護士 萩 原 園 子 氏 6 多様な人材活躍委員会働き方改革および人手不足への対応として 女性 若者 高齢者 外国人などの多様な働き手が活躍できる環境整備について調査 研究を進めること 先進事例を広く紹介すること 政府等に対して意見 要望活動を実施することなどの基本方針を決定した また 外国人労働者の受け入れに関する調査 研究や育児 介護と仕事の両立支援策 ミドル シニア人材の流動化と活躍推進を検討テーマとして掲げ 関係機関と連携した事業の実施および情報発信を行うことなどについて意見交換した 1) 委員長 共同委員長会議 12 月 2 日 (11 名 ) 協議活動方針 ( 案 ) および今後のスケジュールについて 労働委員会との合同開催 2) 委員長 共同委員長 副委員長 学識委員会議 2 月 20 日 (24 名 ) 報告 働き方改革実現会議への対応について 協議 a. 活動方針 ( 案 ) について b. 平成 27 年度商工会議所婚活支援事業実施状況調査結果について 講演 同一労働同一賃金について 内閣官房 働き方改革実現推進室 / 厚生労働省 雇用支援企画官 河 村 のり子 氏 労働委員会 労働専門委員会 ( 日商 ) 女性等活躍推進専門委員会( 日 商 ) との合同開催 7 若者 産業人材育成委員会若者 産業人材育成委員会では 教育機関と連携した若年者就労支援及び産業人材の確保 育成並びに職業教育をはじめとした学校教育のあり方について それぞれの現状と課題を踏まえて 東商ならではの事業を企画 実施し 併せて 教育政策等優先度の高いテーマについて 意見要望活動を 政府 政党をはじめ関係各方面に行う今期の活動方針を決定した また 中小企業の魅力発信 や 大学初年次からの職業観の醸成 を目的とした 東商リレーションプログラム を実施した 1) 委 員 会 2 月 20 日 (29 名 ) 講演 企業の人材確保 これからやるべきこと 講師 リクルートワークス研究所 所長 大久保 幸 夫 氏 協議 a. 委員会の活動および当面の活動について b. その他 2) 東商リレーションプログラム 7. 事業 5 人材確保支援事業 6) を参照 8 中小企業委員会 1) 委員長 共同委員長 顧問 副委員長会議 2 月 15 日 ( 5 名 ) 報告 中小企業の現状について -88-

89 6. 会議 (9) 委員会 (2016( 平成 28) 年 11 月 1 日以降 ) 中小企業の経営課題に関するアンケート およびヒアリング結果概要について 協議 今期の中小企業の活動について 2) 委員会 3 月 16 日 (33 名 ) 報告 中小企業の現状について 中小企業の経営課題に関するアンケートの調査結果について 中小企業の経営課題に関するヒアリング結果概要について 移動中小企業委員会の結果概要について 協議 活動方針( 案 ) について 東京都の中小企業対策に関する重点要望について 3) 移動中小企業委員会 2 月 22 日 (10 名 ) 支部役員との懇談会 第 1ブロック ( 中央 港 品川 目黒 大田 世田谷 渋谷 ) 2 月 27 日 (10 名 ) 支部役員との懇談会 第 2ブロック ( 新宿 文京 北 中野 杉並 豊島 板橋 練馬 ) 2 月 28 日 (12 名 ) 支部役員との懇談会 第 3ブロック ( 千代田 台東 荒川 江東 墨田 足 立 葛飾 江戸川 ) 4) セミナー 12 月 19 日 (40 名 ) 出費を抑えたIT 投資セミナー ~ 補助金を活用したIT 導入で売上 粗利 生産性を同時にUP~ SKIcom 中小企業診断士 岩 永 武 大 氏 2 月 13 日 (88 名 ) 知らないと損をする! 補助金活用虎の巻 ~ 補助金を有効活用した経営力 UPセミナー ~ ユナイテッド アドバイザーズ 代表取締役 西 内 孝 文 氏 2 月 23 日 (102 名 ) 下請取引関係の制度改正がすぐ分かる講座( 経済法規委員会共催 ) 公正取引委員会事務総局 経済取引局取引部企業取引課 課長補佐 荻 原 泰 斗 氏 中小企業庁 事業環境部取引課 課長補佐 田 邉 国 治 氏 3 月 14 日 (177 名 ) スポーツイベントで チャンスを掴め 説明会 ~2020 年東京大会関係の調達について~ 2020 年東京大会に伴う持続可能性に配慮した調達コードについて ( 公財 ) 東京オリンピック パラリンピック競技大会組織委員会 大会準備運営第一局 持続可能性部長 田 中 丈 夫 氏 ビジネスチャンス ナビ2020 について ( 公財 ) 東京都中小企業振興公社 事業戦略部 中小企業世界発信プロジェクト事務局次長 二 瓶 伸 氏 オリンピック パラリンピック特別委員会との共催 5) 起業創業支援事業 a. 起業家セミナー 学生に創業をより身近に感じてもらい アントレプレナーシップを醸成することを目的に 大学授業の 一環として開催した 12 月 21 日 開催授業 : 慶應義塾大学商学部 現代企業経営各論 ( 中小企業経営論 ) 講 師 : 和える 社長 矢 島 里 佳 氏 b. 交流会 創業者が様々な企業等との接点を持つために交流会を開催した 2 月 21 日 (52 名 うち創業 5 年未満経営者 24 名 ) 社長ネット 経営者交流会 広報部との共催 -89-

90 6. 会議 (9) 委員会 (2016( 平成 28) 年 11 月 1 日以降 ) 9 事業承継対策委員会 中小企業経営者の高齢化が進展しており 今後数年の間に事業承継に直面する中小 小規模企業が増加する ことが予想されていることから 中小企業が事業承継に取り組む上での課題を整理 分析するとともに 事業 を引き受ける後継者側の視点 支援側の問題や課題について研究し 政府や東京都に対して 実効性の高い支 援策や必要な政策を提言することで 円滑な事業承継の実現にむけた環境整備に取り組む 1) 正共同副委員長会議 2 月 8 日 ( 7 名 ) 報告 事業承継の現状について 中小企業の経営課題に関するアンケート結果概要について 協議 今期の事業承継対策委員会の活動について 2) 委員会 3 月 9 日 (33 名 ) 講演 事業承継ガイドラインのポイントと今後の施策の方向性について 経済産業省 中小企業庁 事業環境部 財務課長 吉 村 直 泰 氏 報告 事業承継の現状について 中小企業の経営課題に関するアンケート結果概要について 協議 今期の事業承継対策委員会の活動について 専門家ワーキンググループの設置について 10 中小企業国際展開推進委員会 1) 委員長 共同委員長 副委員長会議 3 月 8 日 ( 7 名 ) 報告 前期までの活動報告 成果について 中小企業を取り巻く国際展開に関する現状について 協議 今期の中小企業国際展開推進委員会の活動方針について 2) 海外現地事情視察会 2 月 20 日 ( 月 )~2 月 23 日 ( 木 )(17 名 ) フィリピン現地事情視察会 訪問地 : マニラ首都圏および周辺地域 内容 :a. 訪問 懇談 フィリピン日本人商工会議所によるブリーフィング 日系企業 現地支援機関等との夕食交流会 b. 視察 高級住宅 高層オフィス街 グローバルシティ 視察 商業施設 マーケット! マーケット! 視察 ファーストフィリピン工業団地(FPIP) 視察 Honda Philippines Inc.( 本田技研工業 ) 工 場視察 PHILIPPINE MANUFACTURING CO. O F MURATA, INC.( 村田製作所 ) 工場視察 Hallohallo Home Inc.( ハロハロホーム ) 視察 商業施設 City of Dreams Manila 視察 Tsukiden Electronics Philippin es, Inc.( 月電工業株式会社 ) 工場およびTsukiden Global Solutions, Inc.( 月電ソフトウェア 株式会社 ) 視察 Reeracoen Philippines Inc.( ネオキャ リアグループ ) 視察 商業施設 SMシューマート 視察 市内観光施設視察( リーサル公園 サンチャゴ要塞 サン オーガ -90-

91 6. 会議 (9) 委員会 (2016( 平成 28) 年 11 月 1 日以降 ) スティン教会 ) 11 国際経済委員会 2 月 10 日 ( 7 名 ) 正副 共同委員長会議協議 今期の活動方針 検討テーマ ( 案 ) について 3 月 22 日 (39 名 ) 講演 世界経済の展望 ~トランプ政権誕生とBrexitを踏まえて~ 大和総研 経済調査部長 児 玉 卓 氏 協議 今期の活動方針 検討テーマ ( 案 ) について 12 社会保障委員会 社会保障委員会では 新体制の下での委員会活動に先立ち 委員長 共同委員長 副委員長会議を開催 社会保障改革の現状を振り返るとともに 次期委員会の活動 運営方針 議論を深めるべき論点等について 協議を行った 1) 委員長 共同委員長 副委員長会議 3 月 24 日 ( 4 名 ) 報告 新体制について 前期活動実績について 協議 委員会活動方針 委員会運営について 今後の論点について 今後の委員会スケジュール 開催テーマについて 13 エネルギー 環境委員会エネルギー 環境政策について 商工会議所の基本的考え方の確認 検討などを行った 1) 委員会 2 月 27 日 (32 名 ) 講演 我が国のエネルギー政策について 経済産業省資源エネルギー庁資源エネルギー政策統括調整官小澤典明氏講演 第五次環境基本計画の策定に向けた取組と社会 経済状況について 環境省総合環境政策局環境計画課長松本啓朗氏事務局説明 今期の活動方針 スケジュールについて ( 案 ) 事務局説明 中小企業に対する地球温暖化対策 ( 省エネ対策等 ) の取組促進のアプローチ策について 事務局説明 商工会議所環境行動計画 改訂の方向性について ( たたき台 ) 日本商工会議所エネルギー 環境専門委員会との合同開催 2) 視察会 3 月 8 日 (20 名 ) 視察 柏崎刈羽原子力発電所視察および柏崎商工会議所会員との交流 訪問先 : 東京電力柏崎刈羽原子力発電所等 東京商工会議所資源 エネルギー部会および日本商工会議所エネルギー 環境専門委員会との合同開催 14 経済法規委員会 11 月に改組された経済法規委員会においても 中小企業を始めとした事業者が活力ある経済活動を展開できるよう 関連する諸法規の改正動向や運用状況を注視し 検討を行った 具体的には 企業統治のあり方に関する規律を中心に見直し作業が進められている会社法改正に対応するため 経済法規委員会に設けた会社法検討会合で会員企業および有識者による議論を重ね 商工会議所推薦委員を通じて 各回の会社法研究会 ( 公益社団法人商事法務研究会 ) において意見陳述を行った この結果 平成 29 年 3 月 2 日に取りまとめられた研究会報告書には 企業の実務を踏まえた規律を求める商工会議所の意見が多く盛り込まれた また CSRについては 企業の社会的責任の考え方を会員企業に普及させるために支部でのCSRセミナー開催の支援を行った -91-

92 6. 会議 (9) 委員会 (2016( 平成 28) 年 11 月 1 日以降 ) 1) 委員会 3 月 17 日 (35 名 ) 講演 民法( 債権法 ) 改正が企業に与える影響について 講師海谷 江口 池田法律事務所弁護士江口正夫氏議題今期の活動方針について報告 質疑応答 意見交換経済法制の近時の動向について 日本商工会議所経済法規専門委員会との合同開催 2) 会社法検討会合 11 月 28 日 (11 名 ) 意見交換 第 11 回会社法研究会に向けた検討 12 月 19 日 ( 8 名 ) 意見交換 第 12 回会社法研究会に向けた検討 1 月 25 日 ( 5 名 ) 第 13 回会社法検討会合に向けた事前打合せ 1 月 30 日 (16 名 ) 意見交換 第 13 回会社法研究会に向けた検討 2 月 28 日 ( 8 名 ) 意見交換 第 14 回会社法研究会に向けた検討 3) 講習会 12 月 7 日 (51 名 ) 顧客や消費者から信頼される企業のコンプライアンス経営入門 ( 江東支部共催 ) ( 一社 ) 経営倫理実践研究センター 常務理事 中 村 暢 彦 氏 2 月 7 日 (13 名 ) 消費者に信頼される経営を考える ( 品川支部共催 ) ~イマドキの消費者と絆を結んだ中小企業の取組事例 ~ サステナビリティ消費者会議 代表 古 谷 由紀子 氏 2 月 23 日 (102 名 ) 下請取引関係の制度改正がすぐ分かる講座 ( 中小企業委員会共催 ) 経済産業省 中小企業庁 事業環境部 取引課 課長補佐 田 邉 国 治 氏 公正取引委員会事務総局 経済取引局 取引部 企業取引課 課長補佐 萩 原 泰 斗 氏 2 月 24 日 (59 名 ) 中小企業のための会社を守る コンプライアンス 対策セミナー ( 世田谷支部共催 ) 弁護士 江 口 正 夫 氏 3 月 22 日 (29 名 ) 一歩進んだ CSR ( 企業の社会的責任 ) セミナー ( 新宿支部共催 ) 第 1 部 企業の 在り方 が問われる時代- 社会的課題や環境問題に真摯に向き合うことが 企業価値の向上や事業の新たな展開につながる 味の素 CSR 部 部長 中 尾 洋 三 氏 第 2 部 CSR 海外最新事例 CMOワールドワイド 社長 加 茂 純 氏 15 知的財産戦略委員会知的財産経営の推進による中小企業の競争力強化 コンテンツ産業の活性化 知的財産と地域ブランドの活用による地方創生の実現に向け 知的財産政策に関する意見をとりまとめ 政府 東京都に働きかけを行った また 23 支部と連携し 特許 商標 意匠 著作権など幅広いテーマでセミナーを実施した 1) 委員会 2 月 17 日 (26 名 ) 講演 中国における知的財産権の活用 IP FORWARD グループグループ総代表 CEO 弁護士分部悠介氏 -92-

93 6. 会議 (9) 委員会 (2016( 平成 28) 年 11 月 1 日以降 ) 議事 知的財産推進計画 2017 に向けた知財政策に関する意見について 日本商工会議所知的財産専門委員会との合同開催 2) セミナー 11 月 17 日 (49 名 ) 知的財産の力を中小企業経営に活かそう~ブランド活用戦略 商標 意匠を中心に~( 台東支部共催 ) 特許業務法人コスモ国際特許事務所 所長 弁理士 水 野 清 氏 11 月 25 日 (16 名 ) 中小企業の知財戦略 ~ 営業秘密 知財の上手な公開 非公開化で利益を稼ぐ~( 足立支部共催 ) 弁理士 技術士 高 橋 政 治 氏 11 月 30 日 (25 名 ) 身近な商品から見る知的財産 ~ 知財ってなに?~( 千代田支部共催 ) 日本パテントデータサービス株式会社 顧問 重 田 暁 彦 氏 12 月 9 日 (37 名 ) えっ!? 海外企業から知財侵害で訴えられた! 海外進出のリスクとその対策 ( 知的財産編 ) 三井住友海上火災保険 公務開発部 開発室 上席課長 平 賀 智 氏 12 月 15 日 (54 名 ) 下町ロケット に学ぶ中小企業の知財 経営戦略 ~ニッチトップ企業になるための知財活用術 ~( 大田支部共催 ) 内田 鮫島法律事務所弁護士 弁理士 鮫 島 正 洋 氏 1 月 27 日 (62 名 ) 中小企業を強くするブランディングの基本 解説セミナー ( 江戸川支部共催 ) ヒナタデザイン代表取締役 / 一般社団法人ブランド バリュー協会 代表理事 大 谷 佳 弘 氏 3 月 1 日 (29 名 ) 技術開発型ベンチャー スタートアップ向け事業を有利に展開するための知財戦略入門 ( 渋谷支部共催 ) 大野総合法律事務所 弁理士 酒 谷 誠 一 氏 3 月 13 日 (15 名 ) 中小企業のための海外進出時における知財活用ポイント ( 港支部共催 ) 桜坂法律事務所 弁護士 林 いづみ 氏 3) 戦略的知財経営モデル企業ヒアリング 理化工業 ( ホームページ公表日 :11 月 20 日 ) タカミツ工業 ( ホームページ公表日 :11 月 20 日 ) とみ ( ホームページ公表日 :12 月 20 日 ) タナカ化学研究所 ( ホームページ公表日 :12 月 20 日 ) 4) 東商新聞への戦略的知財経営モデル企業の掲載 11 月 20 日 理化工業 11 月 20 日 タカミツ工業 12 月 20 日 とみ 12 月 20 日 タナカ化学研究所 16 首都圏問題委員会首都圏問題委員会では 東京および首都圏の都市基盤整備の推進 東京の国際競争力強化に資するビジネス 生活環境の整備 外国企業の誘致促進 都市防災力の向上 インフラ老朽化対策といったテーマについて 要望活動を展開していく今期活動方針を決定した また 国土交通省との官民連携促進プロジェクト を推進しインフラ視察会を実施した他 声かけ サポート運動 の全国展開を開始した 1) 委員会 3 月 22 日 (56 名 ) 講話 対流型首都圏の構築 について -93-

94 6. 会議 (9) 委員会 (2016( 平成 28) 年 11 月 1 日以降 ) 国土交通省 国土政策局長 藤 井 健 氏 説明 2020 年大会時の輸送計画の検討状況 について 東京都 オリンピック パラリンピック準備局 大会施設部 輸送担当課長 松 本 祐 一 氏 報告 前期の活動概要について 討議 今期の活動方針 ( 案 ) について その他 2) 視察会 11 月 10~11 日 (22 名 ) 八ツ場ダム 下久保ダム視察会 建設 不動産部会との合同開催 11 月 25 日三村会頭 清野副会頭の横浜港視察 3) 説明会 2 月 3 日 (132 名 ) 東京都 2020 年に向けた実行プラン 説明会 ~ 都民ファーストでつくる 新しい東京 の実現を目指して~ 東京都 政策企画局 計画部 計画課長 髙 畠 信 次 氏 4) 声かけ サポート運動 11 月 15~29 日 (32 名 ) 外国人への声かけ サポート運動のノウハウを学ぶ! 外国人おもてなし語学講座 セットコース 12 月 1 日 (46 名 ) 外国人への声かけ サポート運動のノウハウを学ぶ! 外国人おもてなし語学講座 おもてなしコース 3 月 1 日 (47 名 ) 外国人への声かけ サポート運動のノウハウを学ぶ! 外国人おもてなし語学講座 おもてなしコース 3 月 9~29 日 (27 名 ) 外国人への声かけ サポート運動のノウハウを学ぶ! 外国人おもてなし語学講座 セットコース 3 月 27 日 (60 名 ) ANA 機体メンテナンスセンター 親子見学会 3 月下旬 全国 515 商工会議所へポスターを送付 17 災害対策委員会 災害対策委員会は 前期の震災対策特別委員会の活動を引き継ぎ 都市防災力の強化に向けた活動 と 被 災地支援活動 を行う今期活動方針を決定した 1) 委員会 2 月 28 日 (31 名 ) 講話 東京都の防災 減災対策について 東京都危機管理監田 揮司良氏講話 東日本大震災からの復旧 復興に向けた政府の取り組みについて 復興庁統括官樺島徹氏報告 前期 震災対策特別委員会の活動概要 について討議 今期活動方針 ( 案 ) についてその他 2) 正 共同 副委員長会議 2 月 28 日 (11 名 ) 報告 前期 震災対策特別委員会の活動概要 について討議 今期活動方針 ( 案 ) についてその他 3) 被災地支援活動 a. 企業マルシェ 被災地応援物産展の開催 -94-

95 6. 会議 (9) 委員会 (2016( 平成 28) 年 11 月 1 日以降 ) 11 月 14 日 ~15 日 福島産直市 ( 都営地下鉄神保町駅構内 ) 11 月 15 日 ~19 日 IHIフォーラム ( 主催 : IHI) 福島 熊本等の物産展を実施 12 月 9 日 ~10 日 福島産直市 ( 東京メトロ銀座駅構内 ) 1 月 24 日 建設 不動産部会賀詞交歓会での福島応援物産展の実施 2 月 2 日 ~ 3 日 熊本産直市 ( 東京メトロ銀座駅構内 ) 2 月 8 日 ~ 9 日 東商主催 被災地復興応援物産展 橘復興副大臣 務台政務官が視察 b. 被災地の観光 物産 PR 情報発信 11 月 10 日 アンテナショップPRチラシ作成 (7 万 3 千部 ) 12 月 23 日 福島ふれあい大交流フェア ( 後援事業 ) 3 月 3 日 東日本大震災風化防止イベント 復興応援 2017 ( 後援事業 ) 3 月 3 日 東北 4 県 東日本大震災復興フォーラム ( 後援事業 ) 3 月 10 日 被災地食材活用メニュー開発支援チラシ 作成 東商新聞折込 3 月 10 日 東商新聞 震災から6 年 特集ページ掲載 c. 応援視察会 ボランティアツアー 11 月 17 日 ~18 日 (17 名 ) 第 7 回ボランティアツアー ( 福島県南相馬市小高地区 ) ( 内容 : 樹木剪定 伐採作業等のボランティア活動 ) 3 月 15 日 ~16 日 (22 名 ) 熊本県被災地支援視察会 ( 内容 : 熊本商工会議所訪問 国土交通省九州地方整備局熊本河川国道事務所訪問 益城町視察等 ) 4) 都市防災力の強化に向けた活動 a. 防災に関するセミナー / 説明会 11 月 2 日 (114 名 ) 国土交通省施策説明会 水災害の被害想定と企業の対策 国土交通省 関東地方整備局 河川部 水災害予報センター長 石 鉢 盛一朗 氏 11 月 18 日 (91 名 ) 帰宅困難者対策説明会 一時滞在施設 ~ 今企業に求められる対応 ~ 講演 1 東京都帰宅困難者対策条例について 東京都 総務局 総合防災部 防災管理課 課長代理 川 嶋 正 樹 氏 講演 2 一時滞在施設に求められる対応について東京都一時滞在施設開設アドバイザー 岡 本 正 氏 12 月 7 日 (138 名 ) 東京都帰宅困難者対策条例説明会 東京都 総務局 総合防災部 防災管理課統括課長代理 石 橋 和 之 氏 b. 先進事例視察会 11 月 4 日 (20 名 ) 東京港の津波 高潮対策を体験する 第二高潮センター視察 c. 防災訓練の実施 2 月 7 日 (4,300 名 ) 東京都 渋谷区合同帰宅困難者対策訓練 1 駅前滞留者訓練 ( 東商会員企業 85 社 146 名 ) 2 家族との安否確認訓練 ( 東商会員企業 147 社 3,230 名 ) 1 特別協力 2 主催事業 d. 防災関連情報 施策の周知東京都の防災関連事業 施策普及への協力 備蓄の日 (11 月 19 日 ) 周知協力 帰宅困難者対策啓発ポスター 掲載協力 東京都民間一時滞在施設備蓄品購入費用補助事業 周知協力 -95-

96 6. 会議 (9) 委員会 (2016( 平成 28) 年 11 月 1 日以降 ) 備蓄キャラバン ~ 今やろう 日常備蓄 開催周知協力 地域防災学習交流会ホリデーセミナー 開催周知協力 5) 中小企業の BCP 策定支援事業 11 月 22 日 ~12 月 6 日 (50 名 ) 第 20 期 BCP 策定講座 ( 特 ) 危機管理対策機構理事 事務局長細坪信二氏 18 観光委員会観光先進国の実現に向け官民を挙げた取組が加速する中 観光委員会では 世界に冠たる観光都市 東京の実現に向け 観光都市 東京の更なる魅力向上 観光産業振興に向けた取組の加速 日本各地との広域連携の強化 東京 2020オリンピック パラリンピックへの対応の4つを重点とする活動方針を策定し これら諸課題の着実な実行に向けた国への意見 要望について検討を行った また ウェブサイトによる地域資源の情報発信 地域 事業者のインバウンド対応力向上に資する 外国人旅行者おもてなしセミナー フィールドワーク等を実施した その他 関東運輸局等と連携した広域観光のさらなる促進に取り組んだ 1) 委員会 3 月 30 日 (69 名 ) 講演 観光先進国の実現に向けた課題と今後の取り組み 観光庁長官 田 村 明比古 氏 討議 観光委員会活動方針 ( 案 ) について 討議 東京とわが国における観光振興に関する意見 ( 案 ) について 報告 今後のスケジュール等について 2) 委員長 共同委員長 顧問 副委員長会議 2 月 16 日 (10 名 ) 討議 観光委員会活動方針 ( 案 ) について 討議 東京とわが国における観光振興に関する意見 ( 概要案 ) について 報告 今後のスケジュール等について 3) セミナー 2 月 10 日 (113 名 ) ユニバーサルデザインと障害者差別解消法から考えるおもてなし セミ ナー ( 東京 2020オリンピック パラリンピック応援プログラム ) 日本ユニバーサルマナー協会 ミライロ 講師 岸 田 ひろ実 氏 2 月 15 日 (148 名 ) 2020 年に向けた観光セミナー ~ 外国人旅行者対応の おもてなし術 を学ぶ~ 基調講演 1 インバウンド市場攻略のポイント ( 一社 ) ジャパンショッピングツーリズム協会 専務理事 事務局長 新 津 研 一 氏 基調講演 2 外国人の視点を踏まえたインバウンド対応の取組 日中コミュニケーション 取締役 可 越 氏 事例紹介 1 顧客評価満点の添乗員から学ぶ おもてなし術 J&Jヒューマンソリューションズ ツアーコンダクター 清 水 大 徳 氏 事例紹介 2 東京の水辺空間を活用した新たな おもてなし の取組 東京ウォータータクシー オペレーティングマネージャー 井 上 結 葉 氏 3 月 14 日 (15 名 ) ムスリム旅行者受入セミナー& フィールドワークin 浅草 講演 ムスリム ( ベジタリアン ) 対応とは? 日本 SI 研究所インバウンド事業部 SEKAI CAFE 芝 山 則 敬 氏 フィールドワーク ( 浅草文化観光センター 仲見世 浅草寺 言問通り等 ) 4) 東京の魅力発信サイト 東商地域の宝ネット -96-

97 6. 会議 (9) 委員会 (2016( 平成 28) 年 11 月 1 日以降 ) 東商地域の宝ネット は 東京の魅力ある観光 地域資源を国内外の旅行者へ広く発信することを目的として 2015 年 6 月に開設したウェブサイト 東京の日常に根差した魅力を 地域の宝 として捉え 地域に密着した観光資源を東商独自の視点で紹介している URL: 登録数(2017 年 3 月 31 日現在 ) 156 件 5) 広域観光周遊ルート形成促進事業 ( 国土交通省関東運輸局との連携事業 ) テーマ性 ストーリー性を持った一連の魅力ある観光地をネットワーク化した 広域観光周遊ルート の形成を促進し 海外へ積極的に発信することを目的に 2015 年度から国土交通省関東運輸局との連携による 広域観光周遊ルート形成促進事業 を進めている 2 月 17 日第 3 回関東学生 インバウンド広域観光周遊ルート 旅行企画コンテスト決勝戦 表彰式 ( 国土交通省関東運輸局との共催 ) 19 ものづくり推進委員会 1) 委員長 共同委員長 副委員長会議 2 月 10 日 ( 7 名 ) 協議 過去 3 年間の活動実績について ものづくり産業の現状について 活動方針( 素案 ) について 今後の予定について 2) 委員会 3 月 14 日 (32 名 ) 卓話 中小企業によるIoT 実践と課題 三菱総合研究所ものづくり革新事業センターシニアプロデューサー大川真史氏報告 過去 3 年間の活動実績について ものづくり産業の現状について 協議 活動方針( 案 ) について 3) 産学公連携相談窓口技術革新により中小企業の成長を促すため 中小企業が大学の持つ研究能力や技術相談機能を広く活用できるよう無料で橋渡しを行う 2013 年 3 月の窓口開設から69 件の相談を受け付け 207 件の紹介を行い うち25 件が共同研究 受託研究へと進展した 産学公連携相談窓口の協力機関は以下の31 大学 2 研究所 国立大学法人宇都宮大学 国立大学法人お茶の水女子大学 ( 学 ) 近畿大学 ( 学 ) 慶應義塾 ( 学 ) 工学院大学 ( 学 ) 駒澤大学 公立大学法人産業技術大学院大学 ( 学 ) 芝浦工業大学 公立大学法人首都大学東京 ( 学 ) 上智大学 ( 学 ) 拓殖大学 国立大学法人千葉大学 ( 学 ) 千葉工業大学 ( 学 ) 中央大学 ( 学 ) 帝京大学 国立大学法人電気通信大学 ( 学 ) 東海大学 国立大学法人東京海洋大学 国立大学法人東京工業大学 ( 学 ) 東京電機大学 ( 学 ) 東京都市大学 ( 学 ) 東京理科大学 ( 学 ) 東洋大学 国立大学法人鳥取大学 国立大学法人新潟大学 ( 学 ) 日本大学 ( 学 ) 日本医科大学 ( 学 ) 日本工業大学 ( 学 ) 文化学園大学 ( 学 ) 明治大学 ( 学 ) 明星大学 ( 独 ) 産業技術総合研究所 地域独立行政法人東京都立産業技術研究センター ( 順不同 ) 協力機関との意見交換会 3 月 16 日 ( 協力機関 31 名 ) 報告 1 産学公連携相談窓口の相談実績 2PRを中心とした活動強化の内容 3 金融機関経由の紹介を加えた新スキーム 意見交換 産学公連携相談窓口の運用上の課題等について -97-

98 6. 会議 (9) 委員会 (2016( 平成 28) 年 11 月 1 日以降 ) 4) 東商テクノネット事業メールマガジン 東商テクノネット事業 メール 配信技術開発や産学連携 企業経営に役立つ情報を不定期に電子メールで無料配信するサービスを実施 産学連携のイベントを中心にホットな情報をタイムリーに配信している 2017 年 11 月以降は約 900 件の中小企業製造業向けに18 件の情報を配信した 20 生産性向上委員会本委員会は 中期ビジョンで掲げる 支援 普及啓発 提言を通じた 生産性向上やイノベーションに挑戦する中小企業の増加の実現 に向け 今後 以下の活動方針で取り組む (1) 中小企業の生産性向上の取組推進 1ベストプラクティスの提示 取組指針 ( ガイドライン ) の策定 2 生産性向上の取組拡大に向けた施策検討 3IoT AI ビッグデータ ロボット等生産性向上に資する革新的技術の活用促進 4サイバーセキュリティへの対応 5 中小企業の生産性向上支援体制の整備 (2) 需要 雇用創出 社会的課題解決が期待される成長分野の生産性向上に資する提言 事業展開 (3) 産業構造の転換に直面する中小企業の対応への支援 1) 委員会 3 月 6 日 (45 名 ) a. 講演 中小企業の生産性向上の現状と課題 中小企業庁 事業環境部長 吉 野 恭 司 氏 b. 報告 生産性向上 ICT 活用状況に関する実態調査について c. 討議 1 生産性向上委員会運営方針 ( 案 ) について 2 生産性向上に関する意見交換 2) 正 共同 副委員長会議 3 月 6 日 ( 7 名 ) 議題本委員会進行確認 3) 正 共同委員長会議 12 月 20 日 (10 名 ) 議題生産性向上委員会今後の活動方針について 21 健康づくり スポーツ振興委員会当委員会では運動も含めた職場における健康増進の具体的な対策を検討するとともに その実践支援を通じて 企業の生産性の向上に資することを目的とする そのために 東京都をはじめ各種団体で連携 実施している 健康企業宣言 運動の推進と健康経営の普及 啓発に取り組むとともに 健康づくりに関する情報の提供 運動に関連する調査 研究 国や東京都への政策提言 意見要望活動を行っていく予定である 1) 委員会 3 月 28 日 (38 名 ) 説明第 2 期スポーツ基本計画についてスポーツ庁健康スポーツ課課長補佐 ( 総括 ) 岡崎健一氏議件 健康づくり スポーツ振興委員会活動方針 ( 素案 ) 2) 正 共同 副委員長会議 2 月 15 日 ( 4 名 ) 議件 健康づくり スポーツ振興委員会活動方針 ( たたき台 ) -98-

99 6. 会議 (10) 支部会長会議 22 ビジネス 会員交流委員会当委員会では 東京商工会議所創設 140 年を踏まえ これまで以上に会員企業間のネットワーク強化や会員企業個々のビジネスに資するため 本部 支部間の連携を強めつつ 既存事業の改善 改革とともに 時宜に応じた新たな事業の創出に努めていく予定 1) 委員会 3 月 2 日 (31 名 ) 議件 ビジネス 会員交流委員会活動方針 ( 案 ) について ビジネス 会員交流委員会今後の活動の方向性について 2) 正 共同 副委員長会議 1 月 17 日 ( 6 名 ) 議件 ビジネス 会員交流委員会 活動方針について ビジネス 会員交流事業 今後の活動の方向性について 23 オリンピック パラリンピック特別委員会 今期新設されたオリンピック パラリンピック特別委員会は 2020 年大会に向けた機運醸成を目的に 会員企業への大会関連情報の提供や 政府 東京都等への提言 要望活動等に取り組んでいく予定 1) 説明会 1 月 30 日 (260 名 ) 説明会 2020 年大会に向けた政府の取組 について 午前 午後 2 回開催 2020 年大会に向けた政府の取組 の進捗状況について 内閣官房 東京オリンピック競技大会 東京パラリンピック競技大会 推進本部事務局 参事官補佐 中 園 久 恵 氏 beyond2020プログラム について 内閣官房 東京オリンピック競技大会 東京パラリンピック競技大会 推進本部事務局 参事官補佐 林 綾 子 氏 内閣官房 東京オリンピック競技大会 東京パラリンピック競技大会 推進本部事務局 主査 富 本 和 也 氏 3 月 14 日 (177 名 ) スポーツイベントで チャンスを掴め 説明会 ~2020 年東京大会関係の調達について 2020 年東京大会に伴う持続可能性に配慮した調達コード について ( 公財 ) 東京オリンピック パラリンピック競技大会組織委員会 大会準備運営第一局 持続可能性部長 田 中 丈 夫 氏 ビジネスチャンス ナビ2020 ついて ( 公財 ) 東京都中小企業振興公社 事業戦略部 中小企業世界発信プロジェクト事務局次長 二 瓶 伸 氏 (10) 支部会長会議 1 会頭 副会頭 支部会長会議 12 月 19 日 (43 名 )( 於 : 京王プラザホテル あけぼの ) 1) 開会 2) 挨拶 東京商工会議所 会頭 三 村 明 夫 3) 懇談 ( 主なテーマ ) a. 次年度支部における重点事業の取り組みについて b. その他 4) 閉会 終了後 懇親会を開催 -99-

100 6. 会議 (11) 青年部 2 支部会長会議 9 月 8 日 (25 名 )( 於 : ホテルニューオータニ 鳳凰西の間 ) 1) 挨拶 東京商工会議所 専務理事 石 田 徹 2) 懇談 a. 東京商工会議所青年部設立の状況報告について b. その他 3) 閉会 (11) 青年部 1 青年部設立検討会 5 月 12 日 (12 名 ) 1) 開会 2) 挨拶 東京商工会議所 常務理事 高 野 秀 夫 3) 東商青年部に期待すること 東京商工会議所 組織委員会共同委員長 港支部会長 池 田 朝 彦 4) 説明 a. 東商青年部の設立 ( 案 ) について b. 日本 YEGの活動について c. その他 5) 意見交換 a. 自己紹介 b. 東商青年部 目的 活動内容について c. その他 6) 今後の会議日程について 7) 閉会 終了後 懇親会を開催 6 月 6 日 (11 名 ) 1) 開会 2) 討議 a. 東京商工会議所青年部規則 ( 案 ) について b. その他 3) 今後の会議日程について 4) 閉会 6 月 20 日 (11 名 ) 1) 開会 2) 討議 a. 東京商工会議所青年部規則 ( 案 ) について b. その他 3) 今後のスケジュールについて 4) 閉会 6 月 27 日 ( 9 名 ) 1) 開会 2) 討議 -100-

101 6. 会議 (11) 青年部 a. 東京商工会議所青年部 設立趣意書 ( 案 ) について b. 東京商工会議所青年部規則 ( 案 ) について c. その他 3) 今後のスケジュールについて 4) 閉会 終了後 懇親会を開催 2 青年部設立準備委員会 10 月 17 日 (21 名 ) 1) 開会 2) 挨拶 東京商工会議所 理事 事務局長 間 部 彰 成 3) 自己紹介 4) 委員長 副委員長の選出 5) 議題 a. 東京商工会議所青年部設立へ向けた経過について b. 東商青年部事業計画 予算案について c. その他 6) 閉会 10 月 27 日 (20 名 ) 1) 開会 2) 議題 a. 東京商工会議所青年部事業計画 予算案について b. その他 3) 閉会 終了後 懇親会を開催 11 月 10 日 (17 名 ) 1) 開会 2) 議題 a. 東京商工会議所青年部事業計画 予算案について b. 東京商工会議所青年部設立総会 祝賀パーティ開催案について c. その他 3) 閉会 12 月 26 日 (24 名 ) 1) 開会 2) 議件 a. 東京商工会議所青年部執行体制について b. その他 3) 報告 a. 東京商工会議所定款の一部改正について ( 青年部設置に関する定款の一部改正 ) b. 東京商工会議所青年部会員募集について c. その他 4) 討議 a. 東京商工会議所青年部設立総会 祝賀パーティ開催案について -101-

102 6. 会議 (12) 女性会 b. 東京商工会議所青年部第 1 回例会について c. 日本商工会議所青年部第 36 回全国大会について d. その他 5) 閉会 3 青年部設立総会 3 月 21 日 (60 名 ) 1) 開会 2) 議長選出 3) 議事録署名人選出 4) 報告 a. 設立経緯および設立趣意書について b. 東京商工会議所青年部規則について 5) 議件 a. 理事の選任について b. 監事の選任について c 年度東京商工会議所青年部事業計画 ( 案 ) について d 年度東京商工会議所青年部収支予算 ( 案 ) について 6) 閉会 4 青年部理事会 3 月 21 日 (27 名 ) 1) 開会 2) 議件 a. 会長の選任について b. 副会長の選任について 3) 閉会 5 青年部設立祝賀パーティ 3 月 21 日 (208 名 ) 1) 開会 2) 主催者挨拶 東京商工会議所青年部 会長 佐 藤 学 3) 挨拶 東京商工会議所 会頭 三 村 明 夫 4) 祝辞 関東経済産業局 局長 藤 井 敏 彦 氏 5) 乾杯 東京商工会議所 副会頭 佐々木 隆 6) 閉会 東京商工会議所 常務理事 西 尾 昇 治 (12) 女性会 1 総 会 6 月 8 日 (155 名 ) 議 件 1) 平成 27 年度事業活動報告 ( 案 ) について 2) 平成 27 年度収支決算 ( 案 ) について 3) 平成 28 年度事業活動計画 ( 案 ) について 4) 平成 28 年度収支予算 ( 案 ) について 報 告 1) 各委員会の活動内容について その他 1) 理事選任選挙について 2) 東京商工会議所 1 号議員選挙について 10 月 18 日 (134 名 ) 議 件 1) 理事の選任について -102-

103 6. 会議 (12) 女性会 報告 1) 理事選任結果について 2 理事会 4 月 13 日 (16 名 ) 議 件 1) 会員の入退会 ( 案 ) について 報 告 1) 各委員会の活動状況について その他 1) 今後のスケジュールについて 5 月 11 日 (19 名 ) 講 話 東京都女性活躍推進白書 について 東京都生活文化局 都民生活部 男女平等参画課長 野 口 昌 利 氏 議 件 1) 会員の入退会 ( 案 ) について その他 1) 今後のスケジュールについて 2) 関商女性連 第 31 回総会 役割分担確認および会場下見 6 月 8 日 (19 名 ) 議 件 1) 会員の入退会 ( 案 ) について 2) 総会への上程議案について a. 平成 27 年度事業活動報告 ( 案 ) b. 平成 27 年度収支決算 ( 案 ) c. 平成 28 年度事業活動計画 ( 案 ) d. 平成 28 年度収支予算 ( 案 ) 報 告 1) 各委員会の活動状況について その他 1) 今後のスケジュールについて 7 月 6 日 (19 名 ) 講 話 地方創生の課題と展望 内閣官房 まち ひと しごと創生本部 事務局次長 間 宮 淑 夫 氏 議 件 1) 会員の入退会 ( 案 ) について 2) 会費未納による退会について 報 告 1) 各委員会の活動状況について その他 1) 今後のスケジュールについて 9 月 7 日 (21 名 ) 議 件 1) 会員の入退会 ( 案 ) について 報 告 1) 各委員会の活動状況について その他 1) 今後のスケジュールについて 10 月 12 日 (20 名 ) 議 件 1) 会員の入退会 ( 案 ) について 報 告 1) 各委員会の活動状況について その他 1) 今後のスケジュールについて 2) 今期を振り返って 10 月 18 日 (25 名 ) 議 件 1) 会長の選任について 2) 副会長の選任について 11 月 22 日 (23 名 ) 報 告 1) 副会長の順位について 議 件 1) 会員の入退会 ( 案 ) について 2) 監事の選任 ( 案 ) について 3) 顧問の選任 ( 案 ) について 4) 相談役の選任 ( 案 ) について 5) 委員会の設置 ( 案 ) について その他 1) 東商本部の委員会所属について 2) 今後のスケジュールについて 12 月 7 日 (23 名 ) 議 件 1) 委員長 副委員長の選任 ( 案 ) について その他 1) 平成 28 年度新年懇親会について 2) 今後のスケジュールについて 1 月 11 日 (25 名 ) 議 件 1) 会員の入退会 ( 案 ) について その他 1) 次年度活動計画 予算について -103-

104 6. 会議 (12) 女性会 2) 新年懇親会について 3) 入会のごあんない( 案 ) について 4) 今後のスケジュールについて 2 月 1 日 (21 名 ) 議 件 1) 次年度活動計画 予算 ( 案 ) について 2) 入会のごあんない( 案 ) について 報 告 1) 各委員会の活動状況について その他 1) 今後のスケジュールについて 2) 4 委員会合同サマーセミナーについて 3 月 1 日 (25 名 ) 議 件 1) 会員の入退会 ( 案 ) について 報 告 1) 各委員会の活動状況について その他 1) 東商 LADY について 2) 今後のスケジュールについて 3) 東商の委員会活動状況について 3 正副会長会議 4 月 13 日,7 月 6 日,9 月 7 日,11 月 21 日,12 月 7 日,1 月 11 日,3 月 1 日 ( 各回とも 5 名 ) 理事会上程議案について 4 正副会長 委員長会議 2 月 1 日 ( 8 名 ) 次年度活動計画 予算について 5 監事会 6 月 1 日 ( 2 名 ) 議件 1) 平成 27 年度事業活動報告 ( 案 ) について 2) 平成 27 年度収支決算 ( 案 ) について 6 新年懇親会 1 月 30 日 (205 名 )( 於 : パレスホテル東京 4 階 山吹 ) 1) 会長挨拶 東京商工会議所女性会 会長 藤 沢 薫 2) 来賓挨拶 内閣府 大臣官房審議官 ( 男女共同参画局担当 ) 岡 本 義 朗 氏 3) 来賓紹介 4) 新入会員紹介 5) 乾 杯 東京商工会議所 専務理事 石 田 徹 6) 総料理長挨拶 7) 懇 談 8) アトラクション 9) 抽選会 7 事 業 1) サマーセミナー ~ 少子化問題 女性会が真剣に取り組む~ 7 月 21 日 (101 名 ) 第一部 講演会 少子化問題 真の処方箋とは! ニッセイ基礎研究所 生活研究部 研究員 天 野 馨南子 氏 第二部 パネルディスカッション 第三部 懇親会 2) 婚活支援事業 エンジェル大作戦! -104-

105 6. 会議 (12) 女性会 9 月 17 日 (42 名 ) 3) ゴルフを通じた懇親会 5 月 23 日 (16 名 ) 7 月 9 日 10 日 (14 名 ) 4) 講演会 6 月 20 日 (50 名 ) 社会貢献委員会主催 ピンピンきらりと美しく生きる 川嶋みどり氏 5) 各地商工会議所女性会との交流 10 月 25 日 (29 名 うち東商参加者 5 名 ) 金沢商工会議所女性会との交流研修会 8 関東商工会議所女性会連合会関連事業 1) 第 31 回総会 < 東京 山梨大会 > 5 月 13 日 (849 名 うち東商参加者 54 名 ) 2) 都内商工会議所女性会正副会長会議 4 月 28 日 (15 名 うち東商参加者 5 名 ) 3) 政策委員会活動 9 月 13 日 (60 名 うち東商参加者 24 名 ) 八王子 武蔵野 町田商工会議所女性会共催 講演会 コンサート 交流会 第一部 : 講演会 & コンサート 町田地区子どもセンターの設立 町田市 子ども生活部 青少年課 / 子どもセンター まあち 館長 栗 原 尚 子 氏 コンサート 平 み ち 氏 第二部 : 交流会 4) 講演会 3 月 21 日 (322 名 うち東商参加者 19 名 ) 関東商工会議所女性会連合会 東京商工会議所女性会共催 夢の実現 ~ 北原流ツキの10か条 ~ 玩具コレクター / トーイズ 社長 北 原 照 久 氏 9 会員数 327 名 ( 平成 29 年 3 月末日現在 ) 10 その他 1) FAX 会報 会員情報コーナー 依頼のあった会員の事業紹介 PR 情報を全会員に月次でFAX 送信 ( 掲載社数 9 社 月を除く7 回発信 ) 2) 外部催事への参加 4 月 11 日 (11 名 ) 東商園遊会へ参加 ( 於 : 八芳園 ) 5 月 15 日 (54 名 ) 関東商工会議所女性会連合会 第 31 回総会 < 東京 山梨大会 >へ参加 ( 於 : ホテル椿山荘東京 ) 6 月 30 日 ( 5 名 ) 全国商工会議所女性会連合会 拡大理事会等へ参加 ( 於 : 仙台国際ホテル ) 7 月 11 日 12 日 13 日 ( 5 名 ) 全国商工会議所観光振興大会 2016in 京都へ参加 ( 於 : ロームシアター京都等 ) -105-

106 6. 会議 (13) 国際会議 9 月 28 日 (15 名 ) 第 48 回全国商工会議所女性会連合会 徳島総会へ参加 ( 於 : アスティとくしま ) 3) 慶弔 a. 石川サト氏ご主人様ご逝去に伴う弔電 (13) 国際会議 1 ASEAN 日本経済協議会日本委員会 1) 平成 28 年度総会 ( 副会長選任並びに平成 27 年度収支決算 ( 案 ) 事業報告( 案 ) および平成 28 年度収支予算書 ( 案 ) 事業計画書( 案 ) の承認 ) 6 月 4 日 ( 紙上総会 ) 2) 第 3 回日 ASEAN 新産業官民対話 6 月 22 日 (80 名 ) 開催地 : タイ / バンコク目的 : 日 ASEANの官民が連携し サービス業の発展とイノベーションを推進すること a. 開会挨拶タイ商業副大臣スウィット メーシンシー氏経済産業省大臣官房審議官前田泰宏氏 ASEAN 経済協議会議長ウーデット ソウバナボン氏 ASEANビジネスクラブ代表タン スリ ムハマド ムニール アブドゥル マジッド氏 CCS(Coordinating Committee on Services) 議長ウマ ムニアンディ氏 b. 基調講演 サービス産業の生産性 経済産業省サービス政策課長佐々木啓介氏 c. 討議 1サービス産業 2 農業関連サービス 3 高度人材の活用 d. 総括日本 東京商工会議所国際部担当部長大下英和 3) 第 7 回 ASEAN 経済協議会との懇談会 4 月 28 日 (30 名 ) 開催地 : シンガポール a. ASEAN 経済協議会の活動報告 ASEAN 経済協議会議長ウーデット ソウバナボン氏 ASEAN 経済協議会フィリピン委員ジル ゴンザレス氏 b. 議長国としてEABC( 東アジアビジネスカウンシル ) の活動報告日本 東京商工会議所国際部課長松岡鉄也 c. 今後の活動についての討議 4) 第 8 回 ASEAN 経済協議会との懇談会 8 月 6 日 (30 名 ) 開催地 : ラオス / ビエンチャン a. ASEAN 経済協議会の活動報告 ASEAN 経済協議会議長ウーデット ソウバナボン氏 -106-

107 6. 会議 (13) 国際会議 ASEAN 経済協議会フィリピン 委員 ジル ゴンザレス 氏 b. 議長国としてEABC( 東アジアビジネスカウンシル ) の活動報告並びに ASEAN 経済大臣への提言書の総括報告日本 東京商工会議所 国際部 部長 赤 木 剛 5) 日 ASEAN 経済大臣会合 8 月 6 日開催地 : ラオス / ビエンチャン日本から釡和明副会長が出席し 第 3 回日 ASEAN 新産業官民対話について報告した 6) アジア経済統合勉強会 アジア広域 FTA 調査報告 9 月 14 日 (29 名 ) a. 講演 我が国の今後の対外経済政策( アジアの経済統合を中心に ) 経済産業省グローバル経済室長兼通商戦略室長西川和見氏 b. 報告 東アジアにおける望ましい地域 FTAに関するアンケート 調査結果 ( 独 ) 日本貿易振興機構海外調査部アジア大洋州課蒲田亮平氏 c. 報告 日本商工会議所の広域 FTAへの取組み 日本 東京商工会議所国際部担当部長大下英和 2 日印経済委員会 1) 10 月 17 日平成 28 年度日印経済委員会総会 ( 兼第 41 回日印経済合同委員会会議日本代表団結団式 )(42 名 ) a. 開会挨拶日印経済委員会会長飯島彰己 b. 来賓ブリーフィング外務省アジア大洋州局南部アジア部南西アジア課長有吉孝史氏経済産業省通商政策局南西アジア室室長補佐高岡洋彰氏 c. 第 41 回日印経済合同委員会会議 (a) 日本側出席者 (b) インド側出席者 (c) 日程 議題 (d) 共同声明 (e) 共通経費 d. 平成 28 年度日印経済委員会総会 (a) 委員の異動について (b) 平成 27 年度事業報告 (c) 平成 27 年度収支決算 (d) 平成 28 年度事業計画 (e) 平成 28 年度収支予算 2) 10 月 24 日第 41 回日印経済合同委員会会議 (178 名 : 日本側 56 名 インド側 122 名 ) 開催地 : ニューデリー ( ラリットホテル ) a. 歓迎挨拶 b. 挨拶 印日経済委員会会長オンカール カンワール氏 -107-

108 6. 会議 (13) 国際会議 日印経済委員会会長 飯 島 彰 己 c. 来賓挨拶 駐インド日本国大使 平 松 賢 司 氏 d. 講演 メイク イン インディア : インドの経済政策 商工省産業政策促進局 (DIPP) セクレタリー ラメシュ アビシェク 氏 e. 紹介 日印間の経済 投資関係の概要 シャードゥル アマルチャンド マンガルダス マネジングパートナー パラヴィ シュロフ 氏 f. 謝辞 印日経済委員会共同会長 ロヒット レラン g. ビデオ上映 ベンガル グローバル ビジネス サミット2017~アミット ミトラ西ベンガル州商工大 臣からのメッセージ h. 全体会議 新分野の開拓 常務執行役員南西アジア総代表 兼 インド三井物産 社長 鈴 木 徹 氏 NECインド 社長 稲 葉 孝 之 氏 富士電機 執行役員 営業本部副本部長 五 嶋 賢 二 氏 日本貿易振興機構 対日投資部部長 仲 條 一 哉 氏 i. パネルディスカッション : 新分野の開拓 モデレーター :BTVIコンサルティング エディター ファティマ カラン 氏 ソナ コヨ ステアリング システムズ 会長 サンジャイ カプール 氏 スブロス社 社長 シュラダ スリ マルワー 氏 j. インド有識者による講話 インド行政委員会 CEO アミターブ カント 氏 マルチスズキ MD & CEO 鮎 川 堅 一 氏 k. 共同声明と付帯文書 Progresses and Bottlenecks of Projects between Japan and India の採択 l. 閉会挨拶 日印経済委員会会長 飯 島 彰 己 印日経済委員会会長 オンカール カンワール 氏 m. 参加者への謝辞 インド商工会議所連合会 前会長 ジョスナ スリ 氏 3) 10 月 24 日 ~25 日 インド政府要人への表敬訪問 ( 倉内常設委員長が団長を務め 下記要人を表敬訪問 懇談を行った ) 〇アルン ジャイトリー インド財務大臣兼企業大臣兼情報 放送大臣 〇ニティン ガドカリ 道路交通 海運大臣 〇ラジェン ゴヘイン 鉄道閣外大臣 〇プラディープ クマール シンハ インド内閣次官 〇ラメシュ アビシェク インド商工省産業政策 振興担当次官 場所 : ニューデリー 4) 10 月 26 日 ~27 日インド現地事情視察会倉内常設委員長が団長を務め 下記工業団地を訪問 各工業団地の概要や現地で活動する日系企業を取り巻くビジネス環境 各社の取り組み等について説明を受けた 〇ジャッジャール工業団地 -108-

109 6. 会議 (13) 国際会議 〇ニムラナ工業団地 〇ギロット工業団地 5) セミナー等 5 月 12 日 (42 名 ) 海外展開支援セミナー ( 日印経済委員会 東京商工会議所共催 ) 6 月 1 日 (44 名 ) アルン ジャイトリー インド共和国財務大臣との朝食懇談会 ( 日印経済委員会主催 ) 7 月 6 日 (11 名 ) インド共和国化学肥料省次官兼化学 石油化学局次官一行との懇談 ( 日印経済委員会主催 ) 9 月 27 日 (81 名 ) セミナー 南インドのビジネス環境と日本工業団地 ( 日印経済委員会 印日商工会議所共催 ) 11 月 7 日 (89 名 ) セミナー インドの知財権保護と実施 : 実用的な提示と戦略 ( 日印経済委員会 東京商工会議所共催 ) 11 月 11 日 (156 名 ) ナレンドラ モディインド首相歓迎昼食会 ( 日印経済委員会 日本商工会議所 日本経済団体連合会共催 ) 11 月 18 日 (18 名 ) セミナー 最新のビジネス環境と日系企業動向 ジャパン プラスの活動 ( 日印経済委員会 日本商工会議所 日本貿易振興機構共催 ) 3 月 9 日 (63 名 ) セミナー インド : デリー ムンバイ間の投資機会のご紹介 ( 日印経済委員会 デリー ムンバイ産業間大動脈開発公社 (DMICDC) 共催 ) 6) 後援 7 月 20 日 ~22 日 第 27 回インド家庭用品展 第 37 回インド衣料品展 ( インド貿易振興局主催 ) 9 月 24 日 ~25 日 第 24 回ナマステ インディア2016 ( ナマステ インディア実行委員会 NPO 法人日印交流を盛り上げる会 在日インド大使館 インド政府観光局共催 ) 9 月 30 日 第 2 回インド トレンドフェア2016 ( 日印国際産業振興協会主催 ) 10 月 7 日 ~21 日 インディアン フィルム フェスティバル ジャパン2016 ( ターティ メディア 主催 ) 11 月 21 日セミナー 中堅 中小企業のためのインド 自動車セミナー ( 国際協力銀行主催 ) 1 月 27 日 インドGSTセミナー ( 日本貿易振興機構主催 ) 2 月 14 日 インド予算案セミナー ( インド大使館 KPMGインド KPMGジャパン共催 ) 7) その他 9 月 30 日 インド経営大学院ヴィシャーカパトナム校学生の受け入れ研修 10 月 12 日 マハラシュトラ州産業開発公社幹部の赤木事務総長への表敬 10 月 17 日 夛賀政幸 在コルカタ日本国総領事の倉内常設委員会委員長への表敬 10 月 18 日 グジャラート州訪日団の倉内常設委員会委員長への表敬 10 月 20 日 夛賀政幸 在コルカタ日本国総領事の鈴木常設委員会副委員長への表敬 12 月 8 日 インド経営大学院ベンガルール校学生の受け入れ 1 月 8 日 ~12 日 世耕経済産業大臣のインド訪問に際しての倉内常設委員会委員長 -109-

110 6. 会議 (13) 国際会議 赤木事務総長の同行 ( ヴァイブラント グジャラート 2017 へ出席 ) 3 月 17 日平松賢司駐インド日本国大使の飯島会長への表敬 8) 常設委員会 5 月 10 日常設委員会 アドバイザリーグループ懇親会 3 日本 バングラデシュ経済委員会 1) 4 月 15 日第 2 回日バングラデシュ官民合同経済対話 ( 兼第 18 回日本 バングラデシュ商業 経済協力合同委員会会議 ) ( 日本側 :58 人バングラデシュ側 :23 人 ) 開催地 : 東京 ( 経済産業省内会議室 ) レセプション 投資セミナーは日本貿易振興機構 (JETRO) 内会議室 a. 両国議長 民間代表からの挨拶 b. 出席者の紹介 c. 会議 (a) ビジネス環境整備について 丸紅 ダッカ支店 支店長 富 岡 彰 久 氏 ヘリオス ホールディングス 代表取締役 小野田 成 良 氏 経済産業省 製造産業局国際プラント インフラシステム 水プラント室長 吉 川 尚 文 氏 YKK 執行役員ファスニング事業本部事業推進部アパレル戦略推進室長 本 田 孝 一 氏 清水建設 執行役員国際支店副支店長 北 直 紀 氏 光波 顧問 神 山 秀 夫 氏 (b) 投資分野の多様化について本田技研工業 執行役員アジア大洋州地域本部長 安 部 典 明 氏 (c) 人材育成と技能開発について 国際協力機構 (JICA) 南アジア部南アジア第四課長 竹 内 卓 朗 氏 (d) 投資関連情報の共有 日本貿易振興機構 (JETRO) 企画部海外地域戦略主幹 鈴 木 隆 史 氏 (e) フォローアップ メカニズムについて d. 日本側主催昼食レセプション ( 経済産業省 日本 バングラデシュ経済委員会主催 ) e. バングラデシュ投資セミナー ( 国際協力機構 (JICA) 日本貿易振興機構 (JETRO) 主催 ) 2) 行事 8 月 5 日 (44 名 ) 外務省領事局との意見交換会 10 月 21 日 (29 名 ) モハンマド モザンメル ホック カーン内務省上級次官との意見交換会 11 月 21 日 (28 名 ) マハブブ アメッド財務省上級次官率いるバングラデシュ訪日団との懇談会 3 月 16 日 (20 名 ) バングラデシュの繊維産業に焦点を当てたラウンドテーブル 3) 表敬 6 月 15 日 渡邉 正人 駐バングラデシュ特命全権大使の朝田委員長表敬 12 月 21 日 渡邉 正人 駐バングラデシュ特命全権大使の小林共同委員長表敬 12 月 22 日 渡邉 正人 駐バングラデシュ特命全権大使の朝田委員長表敬 -110-

111 6. 会議 (13) 国際会議 4) その他 5 月 29 日 ハシナ首相を囲む朝食会 ( 於 : マンダリンオリエンタル東京 ) ( 朝田委員長 小林共同委員長が出席 ) 4 日本 パキスタン経済委員会 1) 行事 5 月 24 日 ソヘイル アメッド パキスタン 日本ビジネスフォーラム会長の 朝田会長表敬 2 月 14 日 (17 名 ) シアルコット商工会議所訪日企業の受け入れ 2) 後援 5 月 23 日 パキスタン ジャパン ビジネスフォーラム 9 月 26 日 パキスタン スポーツ用品製造輸出組合来日商談会 2 月 13 日 パキスタン ビジネスセミナー & 商談会 3 月 7 日 ITビジネスセミナー パキスタン 5 日本 スリランカ経済委員会 1) 平成 28 年度総会兼第 19 回日本 スリランカ経済合同委員会会議結団式 6 月 8 日 (18 名 ) a. 開会挨拶日本 スリランカ経済委員会委員長関忠行 b. 来賓ブリーフィング外務省アジア大洋州局南西アジア課長有吉孝史氏経済産業省通商政策局南西アジア室長笹路健氏 c. 第 19 回日本 スリランカ経済合同委員会会議日本側出席者日程 議題 ( 案 ) 共通経費 ( 案 ) d. 平成 28 年度日本 スリランカ経済委員会総会委員の異動について平成 27 年度事業報告 ( 案 ) 平成 27 年度収支決算 ( 案 ) 平成 28 年度事業計画 ( 案 ) 平成 28 年度収支予算 ( 案 ) 2) 第 19 回日本 スリランカ経済合同委員会会議 6 月 15 日 ( 約 160 名 ) 参加者 : 約 160 名 ( 日本側 40 名 スリランカ側 120 名 ) 開催地 : コロンボ ( タージサムドゥラホテル ) a. 開会式国歌斉唱開会挨拶スリランカ 日本経済委員会委員長ダヤ ウェッテシンハ氏日本 スリランカ経済委員会委員長関忠行 -111-

112 6. 会議 (13) 国際会議 祝辞 駐スリランカ日本国大使 菅 沼 健 一 氏 基調講演 特別事業大臣 サラット アムヌガマ 氏 開発戦略 国際貿易大臣 マリク サマラウィクラマ 氏 議長 共同議長の選出 b. 全体会議 両国協働の機会と可能性 第 1 部 IT/BPO hsenid Software CEO ディネシュ サパラマドゥ 氏 インフラ / 今後の見通し Head of Investments メガポリス西部開発構想計画 ナヤナ マビルマダ 氏 観光 スリランカ観光開発庁 長官 パディ ウィタナ 氏 農業 Hayleys Agriculture Holdings マネジング ディレクター リズヴィ ザヒード 氏 製造業 Kohoku Lanka ディレクター ウパナンダ マンリカーラチ 氏 質疑応答 第 2 部 日本の経済情勢 伊藤忠商事 開発 調査部海外室 エリアマネージャー 堀 田 幹 長 氏 スリランカへの投資可能性 スリランカ投資庁 エグゼクティブ ディレクター レヌカ ウィーラコーン 氏 c. 閉会式 閉会挨拶 日本 スリランカ経済委員会 委員長 関 忠 行 スリランカ 日本経済委員会 委員長 ダヤ ウェッテシンハ 氏 d. ネットワークレセプション ( スリランカ 日本経済委員会主催夕食会 ) 3) 現地事情視察ミッション 6 月 14 日 ~15 日合同会議の関連行事として 日本大使館での夕食懇談会 ジェトロ コロンボ訪問 港湾局長との面談 投資庁幹部との面談 EPZ 進出日系企業の訪問などを行った 開催地 : コロンボ ゴール 4) 懇談 10 月 7 日 (22 名 ) スリランカ食品開発展訪日団との懇談会 12 月 20 日 (18 名 ) ニローシャン ペレーラ国家政策 経済担当国務大臣一行との懇談会 5) 後援 協力 2 月 28 日政策研究大学院大学 (GRIPS) 主催セミナー 知日ものづくり人材ネットワークの成 功例 : スリランカ JASTECA の取組 6) その他 -112-

113 6. 会議 (13) 国際会議 6 月 6 日関委員長によるダンミカ ガンガーナート ディサーナーヤカ駐日スリランカ大使表敬 6 日本マレーシア経済協議会 1) 平成 28 年度総会兼結団式 5 月 27 日 (30 名 ) a. 開会挨拶 日本マレーシア経済協議会 会長 佐々木 幹 夫 b. 講演 最近のマレーシア情勢と日 マレーシア関係 駐マレーシア日本国大使館 特命全権大使 宮 川 眞喜雄 氏 マレーシアの経済概況等について 経済産業省通商政策局アジア大洋州課 課長 岩 田 泰 氏 c. 第 34 回合同会議について d. 平成 28 年度総会について 委員の異動 平成 27 年度事業活動報告 ( 案 ) ならびに平成 27 年度収支決算 ( 案 ) 平成 28 年度事業活動計画 ( 案 ) ならびに平成 28 年度収支予算 ( 案 ) 2) 総会 ( 副会長の選任について ) 8 月 30 日 ( 紙上総会 ) 住友商事 取締役会長大森一夫氏 (10 月 1 日就任 ) 3) 合同会議 6 月 1 日 (183 名 ) a. 開会挨拶 日本マレーシア経済協議会 会長 佐々木 幹 夫 マレーシア日本経済協議会 会長 タン スリ アズマン ハシム 氏 b. 祝辞 日本国内閣総理大臣 安 倍 晋 三 氏 ( 代読 ) 駐マレーシア日本国大使 宮 川 眞喜雄 氏 マレーシア首相 ダト スリ モハマド ナジブ ビン トゥン ラザク 氏 ( 代読 ) 駐日マレーシア大使 ダト アハマッド イズラン ビン イドゥリス 氏 c. 基調挨拶 マレーシア副首相 ダト スリ アーマド ザヒド ハミディ 氏 d. 第 1 回全体会議 AEC RCEP TPPの最新状況について マレーシア国際貿易産業省 顧問 ダト ヒスワニ ハルン 氏 経済産業省 通商政策局 通商交渉官 坂 本 敏 幸 氏 e. 第 2 回全体会議 マレーシア ケダ州における投資機会 ケダ州の概要と紹介 ケダ州エグゼクティヴ カウンセラー 産業 投資 国内貿易 組合 消費者委員会委員長 ダト ク アブドゥル ラフマン ク ビン イスマイル 氏 ケダ州における投資機会 インベスト ケダ マネージング ダイレクター ダト アーマド シュクリ ビン タジュディン 氏 東海岸経済地域における投資機会 -113-

114 6. 会議 (13) 国際会議 東海岸経済地域の概要と紹介 東海岸経済地域開発委員会 ゼネラル マネージャー サイフォル バーリ モハマド シャムラン 氏 東海岸経済地域での投資について カネカマレーシア マネージング ダイレクター 坪 内 福 生 氏 東海岸経済地域での投資について トーソー アドバンスド マテリアルズ ゼネラル マネージャー 高 原 俊 也 氏 マレーシアにおける日本企業の動向について マレーシア日本人商工会議所 貿易投資委員会副委員長 中 山 昌 邦 氏 f. 第 3 回全体会議 日本での投資機会 日本における投資機会とビジネスの方法について ( 独 ) 日本貿易振興機構 対日投資部長 仲 條 一 哉 氏 対日投資の成功事例 ブラヒムフードジャパン 代表取締役 清 水 正 昭 氏 対日投資の成功事例 アット トヒバ ジャパン 代表取締役 細 川 進 氏 g. 閉会挨拶 マレーシア日本経済協議会 会長 タン スリ アズマン ハシム 氏 日本マレーシア経済協議会 会長 佐々木 幹 夫 会議終了後 歓迎夕食会を開催 4) 懇談 アーマド ザヒド ハミディマレーシア副首相とのラウンドテーブルミーティング 6 月 1 日 (38 名 ) a. 挨拶 日本マレーシア経済協議会 会長 佐々木 幹 夫 b. 挨拶 マレーシア副首相 アーマド ザヒド ハミディ 氏 c. 閉会 日本マレーシア経済協議会 事務総長 大 下 英 和 5) ムスリム観光客対応セミナー 10 月 26 日 (34 名 )( 基礎編 ) 重要なのは情報開示一歩から始めるムスリムおもてなし ハラールメディアジャパン 代表取締役守護彰浩氏 11 月 10 日 (26 名 )( 超実践編 ) ハラールメディアジャパン 代表取締役守護彰浩氏浅草すし賢店長伊藤昌生氏 2 月 17 日 (71 名 )( 基礎編 ) 重要なのは情報開示一歩から始めるムスリムおもてなし ハラールメディアジャパン 代表取締役守護彰浩氏 3 月 22 日 (11 名 )( 超実践編 ) ハラールメディアジャパン 代表取締役守護彰浩氏 東京徳山物産事務長姜美智氏 6) 表敬 4 月 12 日糸井清在ペナン総領事館総領事の佐々木幹夫会長表敬訪問 -114-

115 6. 会議 (13) 国際会議 7) 関係機関への協力 11 月 16 日 (16 名 ) モハマド ナジブ ビン トゥン ハジ アブドゥル ラザク首相歓迎昼食会 ( 和泉首相補佐官主催 ) 佐々木幹夫会長出席 2 月 14 日 (120 名 ) 駐日マレーシア大使を囲む 新春の集い ( 公社 ) 日本マレーシア協会主催 ) 大森一夫副会長出席挨拶 7 日比経済委員会 1) 第 35 回日比経済合同委員会日本代表団結団式 2 月 20 日 (25 名 ) a. 開会挨拶 日比経済委員会 代表世話人 小 林 健 b. 講演 1 最近のフィリピン情勢について 外務省 南部アジア部 南東アジア第二課 課長 松 尾 裕 敬 氏 2 日 フィリピン経済概況 経済産業省 通商政策局 アジア大洋州課 参事官 ( 大洋州担当 ) 増 井 国 光 氏 c. 第 35 回合同委員会について 1 両国代表団 2 日程 議題等 3 開催経費等 2) 第 35 回日比経済合同委員会 2 月 28 日 (117 名 ) 日本側 :56 名フィリピン側 :52 名来賓 :9 名開催地 : 東京 / 帝国ホテル東京 a. 開会挨拶 日比経済委員会 代表世話人 小 林 健 比日経済委員会 委員長 ロベルト ホセ カスティーリョ 氏 b. 両国首脳メッセージ c. 基調講演 フィリピン共和国 国家経済開発庁長官 アーネスト ペルニア 氏 d. 第 1 回全体会議 フィリピンの産業化と経済発展 (1) フィリピン側講演 フィリピン共和国 貿易産業大臣 ラモン ロペス 氏 (2) 日本側講演 三菱東京 UFJ 銀行 顧問 倉 内 宗 夫 氏 e. 第 2 回全体会議 フィリピンにおける地域経済の発展 (1) フィリピン側講演 フィリピン共和国 バタンガス州知事 エルミランド マンダナス 氏 (2) 日本側講演 ( 独 ) 国際協力機構 東南アジア 大洋州部 東南アジア第 5 課参事役兼課長 上 野 和 彦 氏 f. 第 3 回全体会議 フィリピンにおける農業事情について (1) フィリピン側講演 アジア太平洋大学 教授 ローランド ディー 氏 (2) 日本側講演 -115-

116 6. 会議 (13) 国際会議 ヤンマー 東京支社企画室専門室長松原武夫氏 g. 閉会挨拶日比経済委員会代表世話人小林健 比日経済委員会委員長ロベルト ホセ カスティーリョ氏 3) ドゥテルテ大統領来日記念 フィリピン経済フォーラム 10 月 26 日 (1,000 名 ) 開催地 : 東京 / ザ プリンス パークタワー東京 a. 歓迎挨拶 日比経済委員会 代表世話人 朝 田 照 男 ( 独 ) 日本貿易振興機構 理事長 石 毛 博 行 氏 国際機関日本アセアンセンター 事務総長 藤 田 正 孝 氏 b. 講演 フィリピン共和国 財務大臣 カルロス ドミンゲス 氏 フィリピン共和国 貿易産業大臣 ラモン ロペス 氏 フィリピン共和国 国家経済開発庁長官 アーネスト ペルニア 氏 フィリピン共和国 農業大臣 エマニュエル ピニョール 氏 フィリピン経済区庁 長官 チャリート プラーザ 氏 c. フィリピン側閣僚の講演に対する日本側からのコメント ( 一財 ) フィリピン協会 会長 関山 護 氏 d. フィリピン共和国大統領紹介 フィリピン共和国 官房長官 サルバドール メディアルディア 氏 e. 基調講演 フィリピン共和国 大統領 ロドリゴ ドゥテルテ 氏 4) 経済 5 団体主催フィリピン共和国ドゥテルテ大統領歓迎昼食会 10 月 26 日 (280 名 ) 日本側 :160 名フィリピン側 :120 名開催地 : 東京 / ザ プリンスパークタワー東京 5) 後援 11 月 22 日 日本 - フィリピン ビジネス投資フォーラム 2 月 28 日セミナー フィリピン経済の最新動向とビジネス機会 8 日豪経済委員会 1) 幹事会 6 月 29 日 (21 名 ) a. 最近の豪州情勢と日豪関係について 外務省 アジア大洋州局 大洋州課 首席事務官 玉 浦 周 氏 b. 最近の豪州経済概況 経済産業省 通商政策局 アジア大洋州課 課長補佐 横 山 博 之 氏 c. 第 54 回日豪経済合同委員会会議の準備状況について d. EPA 活用小委員会について e. 次世代リーダーズプログラムについて 1 月 31 日 (21 名 ) a. 米中の間で揺れる豪州とその政治 防衛大学校 人文社会科学群 国際関係学科 教授 福 嶋 輝 彦 氏 -116-

117 6. 会議 (13) 国際会議 b. 第 40 回日豪 / 豪日経済委員会運営委員会について c. 第 55 回日豪経済合同委員会会議の準備状況について 2) 日豪 / 豪日経済委員会運営委員会 10 月 9 日 (31 名 )< 第 39 回 > 日本側 :12 名 豪州側 :19 名 開催地 : メルボルン / メルボルン コンベンション アンド エキシビジョン センター a. 第 54 回日豪経済合同委員会会議の日程 議題 b. 第 55 回日豪経済合同委員会会議の日程 c. 第 40 回日豪 / 豪日経済委員会運営委員会 (TV 会議 ) の日程 d. 日豪 EPA 活用小委員会の活動と課題 e. エネルギー政策の課題 f. 両国の政治経済情勢 3 月 14 日 (28 名 )< 第 40 回 > 日本側 :12 名 豪州側 :16 名 開催地 : 東京 ~メルボルン シドニー ( テレビ / 電話会議 ) a. 第 55 回日豪経済合同委員会会議の日程 議題 b. 第 56 回日豪経済合同委員会会議の日程 c. 有望分野 - 両国への投資 第 3 国展開など d. イノベーション連携 - 事例紹介など e. 両国の政治経済情勢 3) 平成 28 年度総会兼第 54 回日豪経済合同委員会会議日本代表団結団式 9 月 29 日 (59 名 ) 開催地 : 東京 / 丸の内二丁目ビル3 階 a. 開会挨拶 日豪経済委員会 会長 三 村 明 夫 b. 来賓ブリーフィング 外務省 アジア大洋州局局長 金 杉 憲 治 氏 経済産業省 通商政策局 通商戦略担当審議官 中 川 勉 氏 c. 第 54 回日豪経済合同委員会会議について d. 日豪経済委員会平成 28 年度総会について 4) 第 54 回日豪経済合同委員会会議 10 月 9 日 ~11 日 (440 名 ) 日本側 :241 名豪州側 :199 名開催地 : メルボルン / メルボルン コンベンション アンド エキシビションセンター a. 開会式開会挨拶豪日経済委員会会長サー ロッド エディントン氏日豪経済委員会会長三村明夫祝辞 ( 豪州首相メッセージ代読 ) 駐日オーストラリア特命全権大使ブルース ミラー氏 ( 安倍首相メッセージ代読 ) 駐オーストラリア日本国特命全権大使草賀純男氏 -117-

118 6. 会議 (13) 国際会議 歓迎挨拶 ビクトリア州首相 Daniel Andrews 氏 b. 第 1 回全体会議 基調講演 不確実性が増すいまの世界で成功するために 基調スピーカー :PwC Asia Pacific Chief Executive Officer of PwC Australia and Vice Chairman ルーク セイヤーズ 氏 豪日ビジネス-この1 年間の振り返り ANZ Japan,CEO グラント ナッキー 氏 丸紅 副会長 太 田 道 彦 氏 c. 第 2 回全体会議 事例: 経験に学ぶ (1) 豪州企業の日本への投資 スピーカー :Challenger,CEO ブライアン ベナリ 氏 Lendlease Japan,CEO アンドリュー ガウチ 氏 コメンテーター : 日本生命保険相互会社 執行役員 中 島 俊 浩 氏 セキスイハウスオーストラリア ゼネラルマネージャー 瀬 口 篤 英 氏 d. 分科会 (a) 資源 エネルギー スピーカー :Rio Tinto, Chief Executive-Iron Ore Chris Salisbury 氏 電源開発 会長 北 村 雅 良 氏 Shinka Management, Senior Consultant Peter Cleary 氏 千代田化工建設 副社長 中 垣 啓 一 氏 (b) 金融サービス スピーカー :MLC,Chief Customer Officer, Consumer Banking & Wealth Management,and,CEO Andrew Haggar 氏 三菱東京 UFJ 銀行 デジタルイノベーション推進部 上席調査役 柴 田 誠 氏 Commonwealth Bank, Chief Economist MiChael Blythe 氏 みずほフィナンシャルグループ インキュベーションPT 副 PT 長 金 田 真 人 氏 e. 第 3 回全体会議 事例 : 経験に学ぶ (2) 日本企業の豪州への投資 スピーカー : 三井物産 顧問 木 下 雅 之 氏 はくばく 社長 長 澤 重 俊 氏 コメンテーター :AMP Capital, COO/CFO, Margaret Payn 氏 Head of Greenhill Australia, Managing Director, Roger Feletto 氏 f. 第 4 回全体会議 分科会の総括 スピーカー : 資源 エネルギー分野 :BHP Billiton, President Marketing and Supply, Arnoud Balhuizen 氏 金融サービス : 野村證券 代表執行役副社長 森 田 敏 夫 氏 g. 第 5 回全体会議 次世代リーダーズセッション (a) 次世代リーダーズからの報告 Allens, Managing Associate, Penny Alexander 氏 三井住友銀行 国際統括部 部長代理補 海江田 ちさと 氏 (b) 基調講演 -118-

119 6. 会議 (13) 国際会議 基調スピーカー :ELEVACAO Foundation, Inc CEO, Marisa Warren 氏 コラボラボ代表取締役横田響子氏 h. 第 6 回全体会議パネルディスカッション 有望分野 スピーカー :Mesoblast, CEO, Silviu Itescu 氏日本電気 特別顧問矢野薫氏 Aconex, CEO, Leigh Jasper 氏三菱樹脂 農業資材部担当部長兼 KAITEKI FRESH AUSTRALIA 社取締役山口祥司氏 l. 最終全体会議議長総括閉会挨拶日豪経済委員会会長三村明夫豪日経済委員会会長サー ロッド エディントン氏 5) EPA 活用小委員会 7 月 12 日 (26 名 ) 第 1 回会合 a. 開会挨拶 EPA 活用小委員会 委員長 小 島 順 彦 EPA 活用小委員会 副委員長 赤 星 康 b. 豪州における日本食レストランの事業展開 プレナス 常務取締役 常務執行役員 外食事業本部長 田 渕 豪 氏 c. 無印良品 豪州ビジネスの取り組みと今後について 良品計画 取締役 執行役員 山 本 祐 樹 氏 d. 意見交換 8 月 22 日 (21 名 ) 第 2 回会合 a. 開会挨拶 EPA 活用小委員会 委員長 小 島 順 彦 b. 豪州における乾麺事業について はくばく 社長 長 澤 重 俊 氏 c. ビクトリア州におけるサステナブル農業ビジネスについて 三菱樹脂 農業資材部 担当部長 兼 KAITEKI FRESH AUSTRALIA 取締役 COO 山 口 祥 司 氏 d. 意見交換 9 月 6 日 (27 名 ) 第 3 回会合 a. 開会挨拶 EPA 活用小委員会 委員長 小 島 順 彦 EPA 活用小委員会 副委員長 赤 星 康 b. 報告 2016 年度 EPA 活用小委員会 活動報告 ( 案 ) (a) 経済関係の緊密化に関する小委員会 への提案内容( 案 ) (b) 第 54 回日豪経済合同委員会会議 への提案内容 ( 案 ) c. 討議 意見交換 6) 日豪次世代リーダーズプログラム 6 月 9 日 (16 名 ) 日豪次世代リーダーズプログラム キックオフミーティング 開催地 : 東京 / 丸の内二丁目ビル 8 月 25 日 (21 名 ) 日豪次世代リーダーズプログラム第 2 回ミーティング -119-

120 6. 会議 (13) 国際会議 開催地 : 東京 / 豪州大使館 9 月 7 日 ( 9 名 ) 日豪次世代リーダーズプログラム第 3 回ミーティング開催地 : 東京 / コンファレンススクエアM+ 9 月 13 日 ( 9 名 ) 電話会議開催地 : 東京 / 三井住友銀行本社 11 月 2 日 (22 名 )New Colombo Plan(NCP)( 豪州政府の同国学生のインド太平洋地域への留学 インターンシップ制度 ) 学生との合同セッション 開催地 : 東京 / 東京都市大学 夢キャンパス a. 合同セッション b. 講評 総括 交流会会場 11 月 16 日 ( 5 名 ) 電話会議開催地 : 東京 / 三井住友銀行本社 12 月 6 日 (11 名 ) イベント開催地 : 東京 / 丸の内二丁目ビル a. Discuss the mission statement b. Action plan c. Japan-Based FL Team Structure d. Other matters e. Wrap up/confirm action items 1 月 12 日 ( 4 名 ) 電話会議 開催地 : 東京 /Rio Tinto Japan 本社 2 月 28 日 (10 名 ) イベント 開催地 : 東京 / 豪州大使館 a. 開会挨拶 b. トビタテ! 留学 JAPAN の紹介 ( 独 ) 日本学生支援機構 グローバル人材育成部 グローバル人材育成課 広報 ブランディングチームリーダー 西 川 朋 子 氏 c. 新コロンボ計画プログラム の紹介 オーストラリア大使館 政治部 二等書記官 ジュリア ウォード 氏 d. Discussion:JABCCからのfeedback AJBCC 調査の結果 10 月の合 同会議のテーマ e. Next steps 3 月 9 日 ( 7 名 ) 電話会議開催地 : 東京 /Ashurst 東京事務所 7) その他の会議 イベント 4 月 14 日 (33 名 ) 日豪産業フォーラム豪州中小企業団歓迎レセプション ( 日豪経済委員会主催 ) 開催地 : 東京 / 経団連会館 5 月 13 日 太平洋諸島ビジネスセミナー ( 主催 :JETRO&PIC)( 日商 東商後援 ) 5 月 24 日 みずほオーストラリアセミナー ( 日豪経済委員会協力 ) 6 月 13 日 ~17 日 在京豪州大使館からのインターンシップの受入 9 月 26 日 豪州ミラー駐日大使主催昼食会 ( 日豪経済委員会運営委員向け ) 9 月 26 日 豪州ビクトリア州アンドリュース首相主催夕食会 9 月 27 日 (27 名 ) 日豪イノベーション ラウンドテーブル 開催地 : 東京 /TKPカーデンシティ竹橋 9 月 27 日 豪州ビクトリア州アンドリュース首相来日主催昼食会 ( 日豪経済委員会運営委員向け ) 1 月 14 日 (50 名 ) 安倍首相訪豪に伴う財界同行ミッション -120-

121 6. 会議 (13) 国際会議 a. 豪日 / 日豪経済委員会主催晩餐会 開催地 : オーストラリア / シドニー 3 月 14 日 コート新駐日豪州大使主催昼食会 ( 日豪経済委員会運営委員向け ) 3 月 15 日 アジア太平洋大使会議 8) 表敬 懇談 4 月 12 日 南オーストラリアビジネス会議所ペニー理事の表敬訪問 ( 事務局対応 ) 4 月 26 日 豪州 Australian 誌の三村会長への取材対応 ( 外務省 海外有力メディアの記者招 へいプログラム ) 5 月 26 日 ミラー駐日豪州大使と三村会長の懇談 6 月 7 日 BCAアーバイン氏と青山事務総長との懇談 7 月 19 日 豪州ビクトリア州ダリダキス中小企業 革新 通商大臣の三村会長宛ご挨拶 7 月 20 日 豪州ニューサウスウェルズ州エアーズ貿易 観光 大型イベント大臣兼スポーツ大臣の三村 会長表敬訪問 10 月 18 日 竹若シドニー総領事の三村会長表敬訪問 12 月 28 日 ミラー駐日豪州大使と三村会長との懇談 1 月 20 日 豪州政府 外交白書タスクフォース責任者の三村会長表敬訪問 2 月 9 日 コート駐日豪州大使の三村会長との面談 3 月 13 日 草賀駐豪日本大使の三村会長表敬訪問 3 月 14 日 キャナバン資源 豪北部大臣との面談 9 日本ニュージーランド経済委員会 1) 幹事会 5 月 30 日 (14 名 ) 開催地 : 東京 / 丸の内二丁目ビル3 階 a. 最近のニュージーランド情勢と日ニュージーランド関係について 外務省アジア大洋州局大洋州課課長杉浦正俊氏 b. 最近のニュージーランド経済概況 経済産業省通商政策局アジア大洋州課課長補佐横山博之氏 c. 第 43 回日本ニュージーランド経済人会議日程 議題 ( 案 ) について 2) 平成 28 年度総会兼第 43 回日本ニュージーランド経済人会議日本代表団結団式 11 月 11 日 (26 名 ) 開催地 : 東京 / 丸の内二丁目ビル3 階 a. 開会挨拶 日 NZ 経済委員会 日本側委員長 進 藤 清 貴 b. 来賓ブリーフィング 外務省 アジア大洋州局 局長 金 杉 憲 治 氏 経済産業省 通商政策局 アジア大洋州課 参事官 増 井 国 光 氏 c. 第 43 回日本ニュージーランド経済人会議について d. 日本ニュージーランド経済委員会平成 28 年度総会 3) 第 43 回日本ニュージーランド経済人会議 11 月 23 日 ~25 日 (140 名 ) 日本側 :60 名 NZ 側 :80 名開催地 : ニュージーランド / ウェリントン -121-

122 6. 会議 (13) 国際会議 a. 開会式 開会挨拶 日 NZ 経済委員会 NZ 側委員長 イアン ケネディ 氏 日 NZ 経済委員会 日本側委員長 進 藤 清 貴 祝辞 駐日ニュージーランド特命全権大使 Stephen Payton 氏 ニュージーランド駐箚特命全権大使 髙 田 稔 久 氏 b. 基調講演 パートナーシップと連結性 Wellington Regional Economic Development Agency (WREDA) CEO Chris Whelan 氏 c. 第 1 回全体会議 両国経済情勢 (NZ 側スピーチ )Senior Fellow at Motu Research, Adjunct Professor of Economics at Victoria University of Wellington, Board Member of The Financial Markets Authority, Chair of The Hugo Group, and former Chairman of the Reserve Bank Arthur Grimes 氏 ( 日本側スピーチ ) 日本側副委員長 三菱東京 UFJ 銀行 顧問 倉 内 宗 夫 氏 d. 第 2 回全体会議 環境 エネルギー (NZ 側スピーチ )Minister of Transport, Energy & Resources, and Associate Minister for Climate Change Issues Hon Mr Simon Bridges 氏 ( 日本側スピーチ ) 長崎県 五島市長 野 口 市太郎 氏 e. 第 3 回全体会議 大規模イベントと観光 (NZ 側スピーチ )New Zealand Olympic Committee CEO Kereyn Smith 氏 ( 日本側スピーチ ) ジェイティービー 本社主幹 国際部長 古 澤 徹 氏 f. 第 4 回全体会議 TPP (NZ 側スピーチ )Sir Graeme Harrison Professional Chair in Global Value Chains and Trade, Department of Global Value Chains and Trade, Faculty of Agribusiness and Commerce, Lincoln University Professor Crawford Falconer 氏 ( 日本側スピーチ )( 独 ) 日本貿易振興機構 理事 佐 藤 百 合 氏 g. 第 5 回全体会議 製造業 (NZ 側スピーチ )Hydro Wholesale, Mercury Energy General Manager, Phil Gibson 氏 ( 日本側スピーチ ) ダイケン ニュージーランド リミテッド 社長 山 崎 正 弘 氏 h. 第 6 回全体会議 農林水産業 (NZ 側スピーチ )Food Supply & Integrity Servsies, PricewaterhouseCoopers(PwC) Global Alliance Leader Bruce Baillie 氏 ( 日本側スピーチ ) 住友林業 執行役員 資源環境本部副本部長 関 本 暁 氏 i. 第 7 回全体会議 テクノロジー イノベーション クリエイティブ産業 (NZ 側スピーチ )Owner,Albedo VFX,and Producer of Missu Peace Peter McCully 氏 -122-

123 6. 会議 (13) 国際会議 ( 日本側スピーチ )NEC NZ Limited, Managing Director 多田崇氏 j. 第 8 回全体会議 教育とスポーツ (NZ 側スピーチ )Lecturer in Japanese,Department of Global,Cultural & Language Studies,School of Languages,Social & Political Sciences, College of Arts,University of Canterbury Masayoshi Ogino 氏 ( 日本側スピーチ )Baseball New Zealand, Assistant General Manager and Directer of Player Development 清水直行氏 k. 最終全体会議日 NZ 経済委員会 NZ 側委員長イアン ケネディ氏日 NZ 経済委員会日本側委員長進藤清貴 4) その他の会議 イベント 4 月 7 日 NZ Business Connection 5 月 11 日 ニュージーランド インセンティブ セミナー 2016( 後援 ) 開催地 : 東京 / ニュージーランド大使館 大使公邸 6 月 8 日 ニュージーランド貿易経済促進庁レセプション ( トレードコミッショナー交代 ) 開催地 : 東京 / ニュージーランド大使館 11 月 15 日 ペイトン駐日 NZ 大使主催 日 NZ 経済委員会正副委員長との晩餐会 開催地 : 東京 / ニュージーランド大使館 大使公邸 11 月 22 日 髙田駐 NZ 大使主催 日 NZ 経済委員会正副委員長との晩餐会 開催地 : ニュージーランド ウェリントン / 駐ニュージーランド日本国大使公邸 5) 表敬 懇談 4 月 4 日 ニュージーランド大使館とのRCEPに関する意見交換会 ( 事務局対応 ) 5 月 20 日 ジャーナリスト スメリー氏 (NZ 大使館が招聘 ) と進藤日 NZ 委員長の会談 7 月 4 日 ケネディ日 NZ 経済委員会 NZ 側委員長と赤木日 NZ 事務総長の懇談 9 月 23 日 ケネディ日 NZ 経済委員会 NZ 側委員長の進藤日本側委員長への表敬訪問 懇談 9 月 26 日 髙田駐 NZ 大使の進藤日 NZ 委員長への表敬訪問 懇談 9 月 30 日 ケネディ日 NZ 経済委員会 NZ 側委員長と赤木日 NZ 事務総長の懇談 10 月 25 日 ペイトン駐日 NZ 大使の三村会頭 ( 当委員会顧問 ) への新任挨拶 2 月 8 日 ニュージーランド貿易大臣と経済 3 団体の昼食懇談会への三村会頭 ( 当委員会顧問 ) 出席 10 日智経済委員会 1) 平成 28 年度日智経済委員会日本国内委員会総会兼第 30 回日智経済委員会日本代表団結団式 8 月 3 日 (34 名 ) 開催地 : 東京 / 丸の内二丁目ビル3 階 a. 開会挨拶 日智経済委員会日本国内委員会 委員長 小 林 健 b. 来賓ブリーフィング 外務省 中南米局長 髙 瀨 寧 氏 経済産業省 大臣官房審議官 ( 通商戦略担当 ) 中 川 勉 氏 c. 第 30 回日智経済委員会について d. 日智経済委員会日本国内委員会平成 28 年度総会 -123-

124 6. 会議 (13) 国際会議 2) 第 30 回日智経済委員会 8 月 30 日 ~31 日 (121 名 ) 日本側 :82 名 チリ側 :39 名 開催地 : 東京 / ホテルニューオータニ東京 a. 開会式 開会挨拶 日智経済委員会日本国内委員会 委員長 小 林 健 日智経済委員会チリ国内委員会 委員長 フアン エドゥアルド エラスリス オッサ 氏 祝 辞 チリ製造業振興協会 (SOFOFA) 会長 ヘルマン フォン ムーレンブロック 氏 ( 安倍首相メッセージ代読 ) 外務省 中南米局長 髙 瀨 寧 氏 ( チリ大統領メッセージ代読 ) 駐日チリ特命全権大使 パトリシオ トーレス 氏 b. 第 1 回全体会議 イノベーション : 現在と将来の両国ビジネスにおける協力の展望 ( 日本側スピーカー ) 三菱総合研究所理事長 プラチナ構想ネットワーク会長 東京大学第 28 代総長 小宮山 宏 氏 コメンテーター JX 金属 取締役常務執行役員 チリ事務所長 三 浦 章 氏 日本電気 米州 EMEA 本部中南米部長 前 谷 謙二郎 氏 ( チリ側スピーカー ) クラブ デ イノバシオンファウンダー & 社長 イヴァン ヴェラ 氏 c. 第 2 回全体会議 ( パネルディスカッション ) TPPと太平洋同盟 : 日智関係の進展 モデレーター JICA シニア リサーチ アドバイザー 元エルサルバドル大使 細 野 昭 雄 氏 パネリスト ( チリ側 ) 対内投資促進庁 長官 カルロス アルバレス 氏 ( 日本側 ) 法政大学兼任講師 ラテンアメリカ協会常務理事 元国連ラテンアメリカ カリブ経済委員会 国際貿易統合部課長 桑 山 幹 夫 氏 ( チリ側 )SOFOFA 国際通商部長 マヌエル ホセ プリエト 氏 ( 日本側 ) 丸紅 南米支配人補佐 ( 兼 ) 丸紅チリ会社 社長 尾 崎 健 二 氏 d. 閉会式 議長総括 日智経済委員会日本国内委員会 委員長 小 林 健 閉会挨拶日智経済委員会チリ国内委員会 委員長 フアン エドゥアルド エラスリス オッサ 氏 日智経済委員会日本国内委員会 委員長 小 林 健 3) 表敬 懇談 4 月 26 日チリ貿易振興局 (PROCHILE) 理事長と石田専務との会談 4) その他の会議 イベント 8 月 29 日 ~30 日 日智経済委員会 チリ国内委員会 産業視察会 8 月 29 日 チリ ビジネスセミナー ( 後援 ) 8 月 29 日 チリ練習船エスメラルダ号船上カクテル ( 主催 ) 11 月 16 日 トーレス駐日チリ大使をお招きしての懇親会 12 月 21 日 駐中南米地域日本国大使との懇談会 ( 事務総長出席 ) 12 月 26 日 二階 尚人チリ共和国駐箚特命全権大使任地最新事情報告会 開催地 : 東京 / 丸の内二丁目ビル3 階 -124-

125 6. 会議 (13) 国際会議 1 月 30 日 ~3 月末 日本 チリ修好 120 周年記念事業 への募金活動 ( 委員会企業主体 目標額 万円 ) 11 日亜経済委員会 1) 平成 28 年度日亜経済委員会総会 11 月 10 日 ( 紙上総会 ) a. 平成 27 年度事業報告 ( 案 ) 収支決算( 案 ) ならびに平成 28 年度事業計画 ( 案 ) 収支予算 ( 案 ) の承認の件 b. 日亜経済委員会 ( 日本側 ) 規約の一部変更の件 2) 第 24 回日亜経済合同委員会 11 月 21 日 (75 名 ) 日本側 : 45 名 アルゼンチン側 : 30 名 開催地 : アルゼンチン / ヒルトン ブエノスアイレス a. 開会式 開会挨拶 亜日経済委員会 委員長 アンヘル マチャード 氏 日亜経済委員会 委員長 小 林 健 来賓挨拶 日本政府代表 内閣総理大臣補佐官 長谷川 栄 一 氏 b. 全体会議 基調講演 アルゼンチンの新たな経済政策と今後の展開 基調スピーカー : アルゼンチン投資輸出促進庁 副総裁 ロドルフォ ビジャルバ 氏 コメント ( 亜国 中南米地域のビジネス展開と貿易投資促進の方策を踏まえて ) スピーカー 日本側参加企業幹部 亜国側コメント c. 閉会式 共同コメントの採択 亜日経済委員会 委員長 アンヘル マチャード 氏 閉会の挨拶 日亜経済委員会 委員長 小林 健 閉会の挨拶 亜日経済委員会 委員長 アンヘル マチャード 氏 3) 日亜官民経済フォーラム 5 月 12 日 (75 名 ) 開催地 : 東京 / 経済産業省 共 催 : 経済産業省 ( 独 ) 日本貿易振興機構 a. オープニング 経済産業審議官 上 田 隆 之 氏 アルゼンチン共和国工業生産副大臣 ミゲル ブラウン 氏 b. 挨拶 アルゼンチン共和国副大統領 ガブリエラ ミケティ 氏 駐アルゼンチン日本国大使 福 嶌 教 輝 氏 ( 独 ) 日本貿易振興機構 副理事長 赤 星 康 氏 日亜経済委員会 委員長 小 林 健 亜日経済委員会 副会長 ダニエル エレーロ 氏 c. 二国間関係強化に関する取組両国政府 関係機関 d. 産業界からの期待三菱商事 三井物産 トヨタ自動車 -125-

126 6. 会議 (13) 国際会議 e. クロージング経済産業審議官上田隆之氏 4) 日亜経済委員会実務レベル会合 6 月 17 日 (20 名 ) 開催地 : 東京 / 丸の内二丁目ビル5 階 a. アルゼンチンの概況及び投資協定について 経済産業省通商政策局中南米室長菅原廣充氏経済産業省通商政策局経済連携課課長補佐吉村賢人氏 5) 提言活動 7 月 4 日要望書 日本アルゼンチン投資協定の早期締結を求める の関係省庁への提出 6) その他の会議 イベント 4 月 19 日 日亜経済委員会 亜国側マチャード委員長と小林委員長との会談 5 月 10 日 福嶌駐亜大使と久貝常務の懇談 5 月 12 日 アルゼンチン共和国ガブリエラ ミケティ副大統領訪日レセプション出席 2 月 7 日 ブエノス アイレス ヘラルド 紙グレインジャー副編集長を招へい 2 月 10 日 マチャード亜日経済委員会委員長 アラン ベロー駐日亜国大使と大下事務総長の面談 12 日本ペルー経済委員会 1) 平成 28 年度総会兼第 12 回日本ペルー経済協議会日本代表団事前打合せ会 9 月 2 日 (34 名 ) 開催地 : 東京 / 丸の内二丁目ビル3 階 a. 開会挨拶 日本ペルー経済委員会 委員長 宮 村 眞 平 b. 来賓ブリーフィング 外務省 中南米局長 髙 瀨 寧 氏 経済産業省 大臣官房審議官 ( 通商戦略担当 ) 中 川 勉 氏 c. 第 12 回日本ペルー経済協議会について d. 日本ペルー経済委員会 平成 28 年度総会 2) 第 12 回日本ペルー経済協議会 9 月 12 日 (91 名 ) 日本側 :74 名ペルー側 :17 名開催地 : 東京 / 帝国ホテル a. 開会式開会挨拶日本ペルー経済委員会委員長宮村眞平ペルー日本経済委員会委員長ルイス ベガ氏祝辞岸田文雄外務大臣 ( 代読 : 髙瀨寧外務省中南米局長 ) リカルド ルナ メンドーサ外務大臣 ( 代読 : エラルド エスカラ大使 ) ( ビデオメッセージ ) 通商観光大臣エドゥアルド フェレイロス クッペルス氏株丹達也駐ペルー日本国大使 ( 代読 : 西尾昇治日本ペルー経済委員会事務総長 ) b. 第 1 回全体会議 両国経済の現状と展望 -126-

127 6. 会議 (13) 国際会議 三菱東京 UFJ 銀行 ボゴタ出張所 / リマ出張所 / カラカス駐在員事務所 所長 小 川 正 義 氏 ( ビデオメッセージ )ADEX( ペルー輸出業者協会 ) 会長 フアン ヴァリリアス 氏 日秘商工会議所 会頭 / ペルー三菱商事会社 社長 堤 儀 秀 氏 ペルー日本経済委員会 委員長 ルイス ベガ 氏 c. 第 2 回全体会議 ペルーの食品 農産品 ( ビデオメッセージ ) 農業灌漑大臣 ホセ マヌエル エルナンデス カルデロン 氏 ペルー輸出農産品生産者団体連合会 (AGAP) 会長 リカルド ポリス 氏 d. 第 3 回全体会議 産業 ( 各分野の現状と今後の展望 ) (1) 鉱業 住友金属鉱山 取締役専務執行役員 資源事業本部長 土 田 直 行 氏 ( ビデオメッセージ ) ペルー鉱業 石油 エネルギー協会 (SNMPE) 会長 カルロス ガルベス 氏 (2) ペルーにおける事業展開 ペルー三井物産 社長 新 井 健 夫 氏 ( ビデオメッセージ ) ペルー工業協会 会長 アンドレアス フォン ウェデマイヤー 氏 (3) インフラ 三井住友銀行 アンデス総支配人 リマ出張所長 武 内 靖 雄 氏 (4) 生活産業 中山商店 取締役 中 山 博 之 氏 ( ビデオメッセージ ) ペルー工業協会 漁業 養殖部会 会長 アルフォンソ ミランダ 氏 e. 第 4 回全体会議 新しいクリーンエネルギー 上下水 環境責任 日本工営 電力事業本部プラント事業部エネルギーソリューション部顧問前川哲也氏 国際協力銀行インフラ ファイナンス部門電力 新エネルギー第 2 部部長小川和典氏 ( 公財 ) 地球環境産業技術研究機構 (RITE) システム研究グループ主任研究員和田謙一氏 f. 最終全体会議議長総括日本ペルー経済委員会委員長宮村眞平閉会挨拶ペルー日本経済委員会委員長ルイス ベガ氏日本ペルー経済委員会委員長宮村眞平共同コメント日本ペルー経済委員会委員長宮村眞平 3) 表敬 懇談 4 月 4 日ペルー日本友好の日レセプション ( ペルー大使館 ) 12 月 19 日エスカラ大使と槍田委員長との昼食懇談会 4) 提言活動 9 月 12 日日本ペルー経済委員会の共同コメント ( 日本ペルー間二重課税防止条約の早期締結の必要性 を盛り込む ) 採択 後日提出 ( 財務省への持ち届けを含む ) 5) その他の会議 イベント -127-

128 6. 会議 (13) 国際会議 9 月 12 日 (14 名 ) ペルー輸出農産品生産者団体連合会 (AGAP)Ricardo Polis 会長と 日本の食品企業との懇談会 13 日本エジプト経済委員会 1) 講演 3 月 16 日 (26 名 ) ムハンマド ハメド シャーケル エルマルカビ 電力 再生可能 エネルギー大臣との昼食懇談会 2) 表敬 2 月 27 日モハメド ホデールエジプト投資庁長官の西谷事務総長への表敬 3) 後援 協力 5 月 4 日 ~ 5 日 ( 一財 ) 中東協力センター主催 アラブエコノミックフォーラム ( 協力 ) 2 月 17 日 ( 独 ) 日本貿易振興機構 国際連合工業開発機構共催 エジプト ナイジェリア ビジネスセミナー ( 協力 ) 3 月 6 日 ( 一社 ) 海外邦人安全協会主催 最近のシリア情勢並びに関連する国際情勢 ( 協力 ) 3 月 15 日 ( 一財 ) 中東協力センター主催 エジプト電力大臣講演会および夕食会 ( 後援 ) 14 日西経済委員会 1) 第 25 回日本 スペイン経済合同会議 ( 兼投資セミナー ) 4 月 14 日 参加者 : 約 220 名 ( 日本側約 170 名 スペイン側 50 名 ) 開催地 : 東京 ( 帝国ホテル ) a. 開会式 挨拶 日西経済委員会 委員長 佐々木 幹 夫 西日経済委員会 委員長 ホセ マヌエル エントレカナレス 氏 祝辞 内閣府特命担当大臣 ( 経済財政政策 ) 石 原 伸 晃 氏 経済産業大臣政務官 星 野 剛 士 氏 スペイン経団連 副会長 ホアキン ガイ デ モンテジャ 氏 スペイン商業会議所 常務理事 インマクラダ リエラ 氏 講演 スペイン 日本 : 戦略的グローバルパートナー スペイン経済競争力省 副大臣 ハイメ ガルシア レガス 氏 在日スペイン商業会議所の創設 在日スペイン商業会議所 会頭 ラファエル モヤノ 氏 b. 第 1 回全体会議 インフラと製造業 モデレーター : スペイン商業会議所 国際部長 アルフレッド ボネット 氏 スピーカー : 三菱商事 /ACCIONA 三菱商事 執行役員インフラ事業本部長 中 川 哲 志 氏 ACCIONA AGUA 社 社長 ホセ ディアス カネハ 氏 パナソニック /FICOSA INTERNATIONAL 社 パナソニック 役員 上 原 宏 敏 氏 FICOSA INTERNATIONAL 社 CEO ハビエル プジョール 氏 質疑応答 c. 第 2 回全体会議 消費財とサービス -128-

129 6. 会議 (13) 国際会議 モデレーター : 日本貿易振興機構 副理事長 赤 星 康 氏 スピーカー : NTTデータ /EVERIS NTTデータ 取締役常務執行役員 西 畑 一 宏 氏 EVERIS 会長 フェルナンド フランセス 氏 INDITEX 社 (ZARA) INDITEX(ZARA) 国際ディレクター ( アジア ) イヴァン バルベラ 氏 IBERIA 社 イベリア航空 マネジャー ( アジア ) ミゲル ナバロ 氏 質疑応答 d. 閉会式 挨拶 西日経済委員会 委員長 ホセ マヌエル エントレカナレス 氏 日西経済委員会 委員長 佐々木 幹 夫 e. 日西経済委員会主催レセプション 2) 共催 6 月 1 日 ~ 3 日京都スマートシティエキスポ 2016 主催 : 京都スマートシティエキスポ運営協議会 ( 京都府 京都市 日西経済委員会他 18 団体 ) 3) 表敬 6 月 21 日水上正史駐スペイン日本国大使の三村会頭表敬 4) その他 7 月 29 日 ( 一社 ) ラテンアメリカ協会事務局主催牧内博幸前駐バルセロナ総領事講演会 ( 協力 ) 15 日本 カナダ商工会議所協議会 1) 臨時総会兼第 3 回合同会合事前説明会 3 月 24 日 (25 名 ) a. 開会挨拶日本 カナダ商工会議所協議会会長槍田松瑩 b. 来賓ブリーフィング外務省北米局北米第二課長髙羽陽氏 c. 第 3 回日本 カナダ商工会議所協議会合同会合事前説明会 (a) 日本側参加者 (b) カナダ側参加者 (c) 日程 プログラム ( 案 ) (d) 産業視察 (e) 開催経費収支見積り ( 案 ) (f) 連絡事項 d. 日本 カナダ商工会議所協議会臨時総会報告 (a) 委員異動一覧 (b) 平成 28 年度活動報告 (c) 平成 28 年度収支決算 ( 見込み ) 議件 (a) 会費規約の変更について (b) 平成 29 年度活動計画 ( 案 ) (c) 平成 29 年度収支予算 ( 案 ) -129-

130 6. 会議 (13) 国際会議 e. 閉会 2) 後援 協力 a. 7 月 14 日 カナダ投資 税制セミナー ( 協力 ) b. 10 月 17 日 AdvantageBCビジネスゲートウェイセミナー ( 協力 ) c. 11 月 16 日 カナダ投資 イノベーションフォーラム ( 後援 ) d. 11 月 18 日 カナダ フード エキスポ2016( 協力 ) e. 11 月 29 日 ジャパン オンタリオ ICTアドバンスド イノベーション ( 協力 ) 3) 面談 懇談 a. 4 月 20 日槍田会長とカナダ商工会議所ペリン ビーティー会頭との面談 b. 4 月 22 日早野均住友林業 副社長とカナダ商工会議所ペリン ビーティー会頭との面談 c. 1 月 5 日槍田会長とロバート ノールト下院議員との懇談 4) その他 a. 5 月 20 日 第 2 回合同会合 共同声明発出 b. 5 月 20 日 総会 ( 紙上総会 ) c. 5 月 23 日 ジャスティン トルドー首相来日レセプションへの参加 d. 5 月 30 日 クリスティー クラーク ブリティッシュ コロンビア州首相との昼食会への参加 e.11 月 28 日 キャスリーン ウィン オンタリオ州首相との昼食会および訪日レセプションへの参加 f. 1 月 12 日 平成 28 年度在加公館長会議 日加経済関係フォーラムへの参加 16 日本 メコン地域経済委員会 1) 平成 28 年度総会兼第 1 回勉強会 5 月 24 日 (57 名 ) a. 開会挨拶日本メコン地域経済委員会委員長小林洋一 b. 議事共同委員長の交代について委員異動一覧 委員 顧問名簿について平成 27 年度事業報告 ( 案 ) および平成 27 年度収支決算見込 ( 案 ) について平成 28 年度事業計画 ( 案 ) および平成 28 年度収支予算 ( 案 ) についてその他 c. 講演 ミャンマー新政権の特徴と問題点 大阪産業大学アジア共同体研究センター名誉センター長アジア経済研究所名誉研究員 ( 一社 ) 日本ミャンマー協会理事同協会ミャンマー総合研究所所長桐生稔氏 2) 経済ミッション結団式 10 月 5 日 (23 名 ) a. 開会挨拶日本メコン地域経済委員会委員長小林洋一 b. 講演 ベトナム カンボジア情勢と日越関係 外務省アジア大洋州局南部アジア部南東アジア第一課長宮本哲二氏 -130-

131 6. 会議 (13) 国際会議 ベトナム カンボジアの経済概況について c. 訪ベトナム カンボジア経済ミッションについて 経済産業省通商政策局アジア大洋州課長岩田泰氏 3) 経済ミッション 10 月 16 日 ~22 日 (23 名 ) 訪問地 : ベトナム社会主義共和国 ( ハノイ )/ カンボジア王国 ( シェムリアップ プノンペン ) 4) 第 4 回ベトナム計画投資省との協議会 10 月 18 日 ( 約 80 名 ) a. 開会挨拶ベトナム計画投資省外国投資庁長官ドー ニャット ホアン氏日本メコン地域経済委員会委員長小林洋一 b. セッション1 ベトナムにおけるビジネス環境整備上の課題について( 日本企業の主要投資先国との比較から ) 日本メコン地域経済委員会委員長小林洋一ベトナム日本商工会会長柳井泰司氏 c. セッション2 人材育成 ベトナム日本商工会人材育成委員会委員長小林裕一氏イトーソリューション & コンサルティング 代表取締役伊藤正氏 d. 閉会ベトナム計画投資省副大臣ダン フイ ドン氏日本メコン地域経済委員会共同委員長猫島明夫 5) 第 12 回日本 ミャンマー商工会議所ビジネス協議会合同会議 結団式 9 月 15 日 (29 名 ) a. 開会挨拶 b. 講演 ミャンマーの政治 外交と日ミャンマー関係について 外務省 アジア大洋州局 南部アジア部 南東アジア第一課長 宮 本 哲 二 氏 ミャンマーの経済概況について 経済産業省 通商政策局 アジア大洋州課長 岩 田 泰 氏 c. 各社事業説明 政府への意見要望 d. 合同会議について e. 閉会 6) 第 12 回日本 ミャンマー商工会議所ビジネス協議会合同会議 9 月 28 日 (82 名 ) a. 開会挨拶日本 ミャンマー商工会議所ビジネス協議会会長小林洋一ミャンマー 日本商工会議所ビジネス協議会副会長テイン ハン氏 b. 祝辞 祝賀スピーチ祝辞日本国内閣総理大臣安倍晋三氏 ( 代読 ) 外務省アジア大洋州局南部アジア部審議官滝崎成樹氏祝賀スピーチ駐日ミャンマー連邦共和国特命全権大使トゥレイン タン ズィン氏 -131-

132 6. 会議 (13) 国際会議 c. 講演 ミャンマー経済の現状と展望について ミャンマー連邦共和国商工会議所連合会 共同事務総長 カイン カイン ヌウェ 氏 日ミャンマー両国間の人的交流の促進について 国立大学法人 岡山大学 副理事 穴 沢 一 夫 氏 ( 一社 ) 海外産業人材育成協会 理事 下大澤 祐 二 氏 ミャンマー連邦共和国商工会議所連合会 共同事務総長 カイン カイン ヌウェ 氏 ミャンマーにおける製造業 貿易 サービス業の可能性 大和総研 アジア事業開発グループ長 柏 崎 重 人 氏 鴻池運輸 国際貨物部 担当課長 田 中 康 典 氏 王子ホールディングス 取締常務グループ経営委員 磯 野 裕 之 氏 d. 共同声明 e. 閉会挨拶 ミャンマー連邦共和国商工会議所連合会 事務総長 モー ミン チョウ 氏 日本メコン地域経済委員会共同委員長 猫 島 明 夫 会議終了後 歓迎夕食会を開催 7) 懇談会セミナー 4 月 14 日 (200 名 ) ベトナム ドンナイ省投資セミナー 4 月 22 日 (39 名 ) ベトナム イエンバイ省とのビジネス交流会 5 月 12 日 (56 名 ) ミャンマー国会議員団一行との懇談会 6 月 7 日 (154 名 ) ベトナム南部 投資環境 進出セミナー 7 月 20 日 (204 名 ) 徹底解説セミナー ミャンマーの現状と今後のビジネスチャンスについて 9 月 9 日 (27 名 ) ベトナム商工会議所視察団とのビジネス ミーティング 11 月 4 日 (103 名 ) メコン地域における官民協力 連携促進フォーラム特別会合 11 月 4 日 (62 名 ) ミャンマー共和国アウン サン スー チー国家顧問歓迎昼食会 3 月 7 日 (83 名 ) メコンビジネス最新事情セミナー ( 第 1 回 ) 海外投資アンケートからみたメコン地域の現状と今後の見通し 3 月 10 日 (76 名 ) メコンビジネス最新事情セミナー ( 第 2 回 ) ミャンマーのビジネス環境及び投資進出におけるリスク管理 3 月 17 日 (94 名 ) メコンビジネス最新事情セミナー ( 第 3 回 ) メコン5か国の会社法及び投資法徹底比較 近年の改正状況を踏まえて 8) 表敬 7 月 19 日 グエン バン チュンベトナム計画投資副大臣の小林洋一委員長表敬訪問 9 月 1 日 小林洋一委員長のグエン クオック クオン駐日ベトナム大使表敬訪問 9 月 27 日 小林洋一委員長のチア キムター駐日カンボジア大使表敬訪問 10 月 6 日 堀之内秀久駐カンボジア日本国特命全権大使の小林洋一委員長表敬訪問 10 月 28 日 梅田邦夫駐ベトナム日本国特命全権大使の小林洋一委員長表敬訪問 11 月 4 日 ゾー ミン ウィンミャンマー商工会議所連合会会頭の三村会頭表敬 12 月 9 日 小林洋一委員長のチョウ ウィンミャンマー計画 財務大臣表敬訪問 2 月 13 日 タン ミンミャンマー商業大臣の小林洋一委員長 石田日商 東商専務理事表敬訪問 2 月 23 日 トゥ アウン ミンミャンマー商業省次官 ゾー ミン ウィンミャンマー商工会議所 連合会会頭の三村会頭表敬訪問 9) 日越大学構想推進への協力 5 月 11 日 (39 名 ) 第 2 回日越大学構想推進に関する次期フェーズ分科会 -132-

133 6. 会議 (13) 国際会議 小林洋一委員長 衣斐正宏共同委員長出席 6 月 17 日 (39 名 ) 第 3 回日越大学構想推進に関する次期フェーズ分科会 8 月 2 日 (36 名 ) 第 4 回日越大学構想推進に関する次期フェーズ分科会小林洋一委員長 衣斐正宏前共同委員長出席 8 月 24 日 (48 名 ) 第 2 回総会 日越大学構想推進に関する有識者会議 小林洋一委員長 衣斐正宏前共同委員長出席 3 月 10 日 (38 名 ) 第 5 回日越大学構想推進に関する次期フェーズ分科会 17 日韓商工会議所首脳会議 1) 第 10 回首脳会議 11 月 8 日 (23 名 ) 日本側 :10 名 韓国側 :13 名 開催地 : 韓国 / 仁川 a. 開会挨拶 大韓商工会議所 会長 朴 容 晩 氏 日本 東京商工会議所 会頭 三 村 明 夫 b. 議題 1 両国の経済情勢 ( 韓国側 ) 韓国経済のチャレンジ課題と今後の見通し 大韓商工会議所 副会長 ( 釜山商工会議所 会長 ) 趙 成 濟 氏 ( 日本側 ) 日本の経済情勢と展望 日本商工会議所 副会頭 ( 仙台商工会議所 会頭 ) 鎌 田 宏 氏 c. 議題 2 両国の民間ビジネス協力 ( 韓国側 ) 韓日未来新産業の協力 ソウル商工会議所 副会長 ( 三星電子 社長 ) 朴 商 鎭 氏 ( 日本側 ) 日韓の民間協力の現状と課題 展望 ~ 大阪の事例を中心に~ 日本商工会議所 中小企業委員長 ( 大阪商工会議所 副会頭 ) 西 村 貞 一 氏 d. 議題 3 両国商工会議所の事業紹介 ( 韓国側 ) 大韓商工会議所の最近の主な事業のご紹介 大韓商工会議所 副会頭 ( 大邱商工会議所 会長 ) 陳 榮 煥 氏 ( 日本側 ) 富良野市における地域活性化事業について 日本商工会議所 地域活性化副委員長 ( 富良野商工会議所 会頭 ) 荒 木 毅 氏 e. 閉会挨拶 日本 東京商工会議所 会頭 三 村 明 夫 大韓商工会議所 会長 朴 容 晩 氏 2) 実務協議会 6 月 29 日 ( 7 名 ) 日本側 :4 名韓国側 :3 名 開催地 : 韓国 / 仁川 a. 第 10 回首脳会議等 ( 首脳会議 夕食会 昼食会 ) の全体日程 参加者について b. 第 10 回首脳会議の議題について 3 月 8 日 ( 7 名 ) 日本側 :4 名 韓国側 :3 名 開催地 : 富良野 -133-

134 6. 会議 (13) 国際会議 a. 第 11 回首脳会議等 ( 首脳会議 夕食会 昼食会 ) の全体日程 参加者について b. 第 11 回首脳会議の議題について 18 全国商工会議所中国ビジネス研究会会員企業の対中ビジネスを支援するため 中国各地の経済開発区や地方自治体の投資環境および中国関連セミナーなどについて情報提供を行った ( 研究会登録メンバー数 :426(3 月末現在 ) メールマガジン配信数 : 本年度 15 回 通算配信数 192 回 ) 12 月には日商との共催で 中国拠点リストラ最新事情と法務対策セミナー を開催した 19 東アジア ビジネスカウンシル (EABC) 1) 第 35 回会合 4 月 27 日 (30 名 ) 開催地 : シンガポール a.asean+3 高級経済実務者 (SEOM) との対話の結果について b.asean+3 首脳 経済大臣との対話の準備について c.asean+3の財務省 中央銀行との対話の準備について d.eabc 日本より信用リスクデータベース (CRD) の事例共有について 2) 第 36 回会合 8 月 3 日 (29 名 ) 開催地 : ラオス / ビエンチャン a.asean+3 経済大臣との対話について b.asean+3 首脳との対話の準備について c.asean+3の財務省 中央銀行との対話の準備について d.asean Business and Investment Summit2016 企画案の概要紹介 3) 第 37 回会合 2 月 14 日 (54 名 ) 開催地 : バンコク / タイ a. 議長国日本からタイへの交代 b.asean+3 経済大臣との対話報告 c.rcep 交渉官 (TNC) との対話ならびにワークショップの報告 d.asean+3 財務大臣 中央銀行副総裁との対話報告 e.2017 年の取り組みテーマについて 4) ASEAN+3 経済大臣との対話 8 月 4 日開催地 : ラオス / ビエンチャン EABC 議長国日本から赤木剛理事 国際部長が議長代理として参加し EABCの2016 年度の活動の総括報告を行った 東アジア経済統合への産業界の意見反映 ASEANの中小企業育成支援と東アジア域内のビジネス インテグレーション促進 東アジア域内の経済活動の発展に寄与する電子商取引の普及支援の3 点について要望した 5) ASEAN 高級実務者 SEOM+3 との対話 4 月 7 日 (60 名 ) 開催地 : マレーシア / クアラルンプール -134-

135 6. 会議 (13) 国際会議 a.asean+3 首脳会議 経済大臣会合への活動 提言案の中間報告 6) RCEP 交渉官 (TNC) との対話 4 月 26 日 (80 名 ) 開催地 : オーストラリア / パース a. 一年間の政府間交渉進捗状況のモニタリング結果の総括報告 b. 経済界からの提言 東アジアにおける望ましい地域 FTAに関するアンケート 調査結果中間報告 7) ASEAN 経済協議会との合同 eコマースラウンドテーブル 4 月 27 日開催地 : シンガポール東アジア地域の有識者達による電子商取引を普及させる上での現場の課題と要望に関するディスカッションを実施した 8) RCEP 交渉官 (TNC) との対話ならびにワークショップ 12 月 6 日開催地 : インドネシア / ジャカルタワークショップを通じてRCEP 交渉参加各国で活動する企業の要望をとりまとめ交渉官との対話で報告した 日本からはASEAN 日本人商工会議所連合会 (FJCCIA) の福田知史理事長より原産地規則における完全累積の導入 貿易円滑化措置 知的財産保護の重要性につき発言いただいた 9) ASEAN+3の財務省副大臣 中央銀行副総裁との対話 12 月 10 日開催地 : 中国 / 貴陽市 EABC 日本より中小企業の経営支援金融制度の事例紹介を行った 清水力国際部課長からマル経融資制度 経済産業省中小企業庁事業環境部金融課浅井祐哉氏から信用リスクデータベースについて説明した 20 アジア 大洋州地域大使との懇談会 ( 日本経済団体連合会との共催 ) 3 月 15 日 ( 外務省側出席者 33 名 経済界側出席者 44 名 ) a. 開会日本商工会議所 会頭 三 村 明 夫 b. 挨拶および大使紹介外務省アジア大洋州局南部アジア 部長 梨 田 和 也 氏 c. 各国情勢の説明 在中国大使館特命全権大使 横 井 裕 氏 在韓国大使館特命全権大使 長 嶺 安 政 氏 在インド大使館特命全権大使 平 松 賢 司 氏 在ベトナム大使館特命全権大使 梅 田 邦 夫 氏 在ミャンマー大使館特命全権大使 樋 口 建 史 氏 在フィリピン大使館特命全権大使 石 川 和 秀 氏 在アメリカ大使館特命全権公使 尾 池 厚 之 氏 d. 懇談 e. 閉会 日本経済団体連合会 副会長 永 易 克 典 氏 -135-

136 6. 会議 (14) その他の会議 台北市進出口商業同業公会との交流イベント 1) 東京台北経済貿易フォーラム 11 月 21 日 (120 名 ) 開催地 : 東京 / 東京商工会議所 会議室 6 7 a. 開会挨拶 東京商工会議所 専務理事 石 田 徹 台北市進出口商業同業公会 理事長 黄 呈 琮 氏 b. 来賓挨拶 公益財団法人交流協会 専務理事 舟 町 仁 志 氏 駐日台北経済文化代表処 代表 謝 長 廷 氏 c. フォーラム特別基調講演 台湾新政府の中台両岸政策 台湾行政院 大陸委員会 副主任委員 邱 垂 正 氏 d. 台湾側基調講演 新情勢 台日協力新契機 台湾中原大学大学院 企業管理研究所 教授 呂 鴻 徳 氏 e. 日本側基調講演 日台協力の今後 みずほ総合研究所 調査本部アジア調査部 主席研究員 伊 藤 信 悟 氏 2) 東京台北商談会 11 月 21 日 (28 社 ) 日本側 :14 社台湾側 :14 社開催地 : 東京 / 東京商工会議所 会議室 6 7 その他国際関係会議 5 月 13 日 ウズベキスタン共和国アブドゥハキモフ労働大臣の石田専務理事への表敬訪問 5 月 14 日 サンパウロ商業会議所ダマリス理事の西尾理事 事務局長への表敬訪問 7 月 7 日 メキシコ中小企業庁ゴンザレス統括調整官と西尾理事 事務局長との面談 9 月 9 日 タジキスタン共和国ザリフィ駐日大使の石田専務理事への表敬訪問 11 月 30 日 国賓シンガポール国大統領夫妻のための宮中晩餐への三村会頭の出席 12 月 13 日 (84 名 ) キルギス貿易投資セミナー 3 月 1 日 世界商工会議所連合 (WCF) 評議員会 ( 於 : パリ ) 3 月 31 日 カザフスタン共和国バオダレベック駐日大使の三村会頭への表敬訪問 3 月 31 日 谷崎泰明前インドネシア大使 石井正文インドネシア大使の三村会頭への表敬訪問 (14) その他の会議 1 参与会 7 月 22 日 ( 39 名 ) 1) 開会挨拶 2) 議事 a. 役員 議員改選スケジュールについて b. 中期ビジョンの取り組み状況および来期の活動に期待すること c. その他 3) 閉会挨拶 11 月 18 日 ~19 日 ( 48 名 ) 1) 開会挨拶 静岡県沼津市にて開催 2) 新参与ご紹介 3) 議事 a. 東京商工会議所 新 中期ビジョン ( 素案 ) について -136-

137 6. 会議 (14) その他の会議 b. 働き方改革 の主なテーマに対する商工会議所の考え方について 4) 意見交換 5) その他 2 部会長会議 7 月 14 日 ( 16 名 ) 1) 開会挨拶 2) 議件 a.2 号議員の各部会割当員数 ( 案 ) について b. その他 3) 報告 a. 最近の情勢を踏まえた業界動向について ( 英国のEU 離脱による影響等 ) b. その他 4) 懇談 5) 閉会 3 議員企業担当者会議 名刺交換会 11 月 4 日 (160 名 ) 1) 開会挨拶 2) 三村会頭の活動方針 ( 所信 ) について 3) 東京商工会議所の組織及び活動について a. ビデオ放映 ( 実業人の舞台 ~ 創立の志を今にむすぶ~) b. 東商の組織 活動について c. 東商の国際活動について 4) 新議員企業ご紹介 5) 今後の主要スケジュールについて 6) 質疑応答 7) その他 8) 名刺交換会 9) 閉会 4 会頭 副会頭と新議員 新代表者等との懇談会 11 月 14 日 ( 39 名 ) 1) 開会挨拶 2) 講演 初代会頭渋沢栄一と東京商工会議所の歴史 渋沢史料館 館長 井 上 潤氏 3) 説明 a. ビデオ放映 b. 東商の組織 活動について 4) 懇談 5) その他 ( 今後の主なスケジュール等について ) 6) 閉会 5 秘書会 4 月 26 日 (107 名 ) 1) 情報交換 12 月 13 日 (117 名 ) 1) 情報交換 6 平成 28 年度議員選挙に関する説明会 4 月 27 日 (214 名 ) 1) 開会 -137-

138 6. 会議 (14) その他の会議 2) 挨拶 3) 報告 a. 投票できる票数の通知 発送について b. 会員情報 ( 名簿 ラベル等 ) の提供状況について 4) 説明 a. 東京商工会議所議員選挙及び選任に関する規約の改正 ( 案 ) について b. 平成 28 年度東京商工会議所議員選挙実施概要について c. その他 5) 質疑応答 6) 閉会 7 月 8 日 (203 名 ) 1) 開会 2) 挨拶 3) 説明 a. 選挙人名簿の閲覧について b. 立候補の届出について c. 事前対照について d. 投票日の投開票予定について e. 選挙 PR 活動について 4) 質疑応答 5) 閉会 7 選挙管理委員会 6 月 29 日 ( 16 名 ) 議件 1) 選挙人名簿登録基準日現在の選挙人の数について 2) 選挙人名簿閲覧について 3) 議員選挙の告示について 4) 立候補の届出について 9 月 7 日 ( 16 名 ) 議件 1) 確定選挙人数 選挙権票数について 2) 立候補者について 報告 1) 選挙人名簿閲覧結果について 2) 投票券の送付について 3) 投票率向上に向けたPRについて 4) 今後のスケジュール 10 月 4 日 ( 16 名 ) 議件 1) 立候補者の確定について 報告 1) 選挙人名簿との事前対照結果について 2) 選挙当日 ( 立会人 ) の業務等について 3) 投票 開票の流れについて 4) 投票率向上に向けたPRについて 8 福島県内商工会議所と東京商工会議所との懇談会 6 月 10 日 (146 名 ) 1) 開会 2) 挨拶 3) 報告 a. 東商における被災地支援の取り組みについて b. 個別訪問を踏まえた福島相双地域における被災企業の現状と課 題 要望について c. 復旧 復興の現状と今後の被災地支援に関する要望等について -138-

139 6. 会議 (14) その他の会議 4) 意見交換 5) 閉会 9 四木会 6 月 14 日 ( 9 名 ) 1) 意見交換 情報交換 11 月 24 日 ( 9 名 ) 1) 意見交換 情報交換 3 月 27 日 ( 9 名 ) 1) 意見交換 情報交換 10 オリンピック パラリンピック関連 会議 講演等 1) オリンピック パラリンピック等経済界協議会 a. 運営委員会 第 6 回会合 3 月 30 日 (139 名 ) 議事 挨拶 トヨタ自動車 取締役 専務役員 早 川 茂 氏 説明 2020 年オリンピック パラリンピックの開催に向けた最近の取り組み状況 ( 公財 ) 東京オリンピック パラリンピック競技大会組織委員会 副事務総長 古 宮 正 章 氏 東京都 オリンピック パラリンピック準備局長 塩 見 清 仁 氏 内閣官房東京オリンピック競技大会 東京パラリンピック競技大会推進本部 多 田 健一郎 氏 報告 経済界協議会の活動報告と来年度活動計画について 報告 活動費用について 2) オリンピック パラリンピック関連講演会 2016 年 11 月以降の講演会は (9) 委員会 オリンピック パラリンピック特別委員会 に記載 8 月 25 日 (170 名 )2020 年東京オリンピック パラリンピック説明会 ~ 東京 2020アクション & レガシープラン2016について挨拶 ( 公財 ) 東京オリンピック パラリンピック競技大会組織委員会副事務総長古宮正章氏講演 アクション & レガシープラン2016 の概要について ( 公財 ) 東京オリンピック パラリンピック競技大会組織委員会企画財務局アクション & レガシー担当部長佐々木良氏 11 東京外かく環状道路 ( 関越道 ~ 湾岸道路 ) 整備促進連絡会議 都内の商工会議所 商工会連合会 運輸 観光関連団体等 15 団体にて構成する 東京外かく環状道路 ( 関越道 ~ 湾岸道路 ) 整備促進連絡会議 を開催し 東京外かく環状道路 ( 関越道 ~ 湾岸道路 ) の整備促 進に関する決議 を採択した また 決議にもとづき国土交通省ほか関係各所に陳情活動を行った 1) 連絡会議 11 月 7 日 (30 名 ) 東京外かく環状道路 ( 関越道 ~ 湾岸線 ) 整備促進連絡会議 a. 意見交換会 来賓挨拶 東京都議会外かく環状道路建設促進議員連盟 会長 髙 橋 かずみ 氏 国土交通省 関東地方整備局 道路部 道路企画官 鈴 木 通 仁 氏 東京都 建設局 三環状道路整備推進部長 辻 保 人 氏 東京都 都市整備局 都市基盤部長 ( 外かく環状道路担当部長兼任 ) 中 島 高 志 氏 東日本高速道路株式会社 関東支社 東京外環工事事務所長 松 坂 敏 博 氏 -139-

140 6. 会議 (14) その他の会議 中日本高速道路 東京支社東京工事事務所長杉井淳一氏説明 東京外かく環状道路の現状について 国土交通省関東地方整備局東京外かく環状国道事務所長四童子隆氏意見交換 b. 決議文採択 15 団体構成員報告 東京外かく環状道路整備促進連絡会議の最近の活動について 決議文採択 東京外かく環状道路 ( 関越道 ~ 湾岸道路 ) の整備促進に関する決議 首都圏が国際競争力を強化し 世界から人材 情報 投資が集まる国際的ビジネス拠点としての役割を十分に果たすためには 経済活動や都市機能を支える基幹道路ネットワークのさらなる整備が不可欠である 中でも 首都圏三環状道路は首都圏の経済や生活を支え 2020 年オリンピック パラリンピック大会時にも重要な役割を担う基幹インフラである 折しも 外側の環状道路の利用が料金の面で不利にならないよう 起終点を基本とした継ぎ目のない首都圏の高速道路の新たな料金体系が本年 4 月に導入されたことからも 一刻も早い整備が求められる こうした中 首都高速中央環状線は昨年 3 月に全線開通し 渋滞緩和効果をはじめ高いストック効果が発現している また圏央道は昨年 10 月に開通した区間がさらに増えて 整備率は約 8 割と概成しつつあり 常磐道と東関東道 および 東名高速から東北道がそれぞれつながったことで 広域観光の振興や生活道路の安全性向上 大型物流施設等の企業立地や生産性の向上 雇用や税収の増加など多岐にわたるストック効果が発現している 一方 東京外かく環状道路 ( 外環道 ) は整備率が約 4 割にとどまっており これら2つの路線に比べて整備が遅れている状況である このうち 関越道 ~ 東名高速間は 2012 年 9 月に着工に至り 2013 年 9 月には青梅街道 IC( インターチェンジ ) が道路区域決定を受け 全てのJCT( ジャンクション ) ICで用地取得の推進体制が整い さらに一昨年 3 月には大深度地下使用の認可が下り 昨年 3 月には東京都が地中拡幅部の都市計画を変更したことからも 早期完成に向けて整備をさらに加速していくことが求められる 一方 東名高速以南 ( 東名高速 ~ 湾岸道路間 ) は 首都圏三環状道路の総仕上げの区間であり 湾岸道路等との接続により関越道 中央道 東名高速と羽田空港や京浜港とのネットワークが確立される極めて重要な路線であり 高いストック効果が期待されているが 未だルートが確定していない予定路線である 外環道の整備は 都心に流入している通過交通が迂回でき渋滞解消につながるため 関越道 ~ 東名高速間のみでも年間の経済効果は約 1,600 億円 費用対便益 (B/C) でも費用の約 1.9 倍という高い効果が見込まれているほか 生活道路の安全性向上や高い環境改善効果など 多岐にわたるストック効果が期待されている とりわけ 首都直下地震等の発災時には 一部区間に不通が生じた際にも速やかに移動することができる迂回機能 ( リダンダンシー ) を発揮し 日本の東西交通の分断を防ぐことからも 必要不可欠な路線である 従って 外環道のさらなる整備促進に向けて 下記の通り 特段の配慮をお願いするものである 記 1. 東京外かく環状道路 ( 関越道 ~ 東名高速間 ) の早期開通 本体トンネル部の工事を着実に推進し オリンピック パラリンピックが開催される2020 年までに開通できるよう 国において用地補償および工事に必要な財源を確保すること 現在 約 9 割の進捗であるJCT IC 等の用地取得と併せて 本体トンネルのうち地上から深さ41メートル以内の箇所の区分地上権取得も促進すること 特に進捗が遅れている青梅街道 IC 部における用地取得 区分地上権取得を加速すること 2. 東京外かく環状道路 ( 東名高速 ~ 湾岸道路間 ) の早期計画具体化 本年 2 月に設立された 東京外かく環状道路 ( 東名高速 ~ 湾岸道路間 ) 計画検討協議会 を足掛かりとして検討を加速し できる限り早く全体の計画を具体化し 事業化すること 事業化した際には まず 東名高速から第三京浜までの区間( 約 4km) について早期に整備すること -140-

141 6. 会議 (14) その他の会議 2016 年 11 月 7 日 東京外かく環状道路 ( 関越道 ~ 湾岸道路 ) 整備促進連絡会議 構成団体 代表者 東京商工会議所 会 頭 三 村 明 夫 八王子商工会議所 会 頭 田 辺 隆一郎 武蔵野商工会議所 会 頭 稲 垣 英 夫 青梅商工会議所 会 頭 小 澤 順一郎 立川商工会議所 会 頭 佐 藤 浩 二 むさし府中商工会議所 会 頭 濱 中 重 美 町田商工会議所 会 頭 深 澤 勝 多摩商工会議所 会 頭 坂 田 忠 孝 東京都商工会連合会 会 長 村 越 政 雄 一般社団法人東京都トラック協会 会 長 千 原 武 美 一般社団法人東京バス協会 会 長 島 倉 秀 市 一般社団法人東京ハイヤー タクシー協会 会 長 川 鍋 一 朗 東京都商店街連合会 会 長 桑 島 俊 彦 公益財団法人東京観光財団 理事長 前 田 新 造 公益社団法人東京青年会議所 理事長 中 原 修二郎 12 各種検定試験に関する会議等 1) カラーコーディネーター検定試験 第 1 回検定委員会 4 月 28 日 ( 5 名 ) 第 41 回 1 級作問方針等について 1 級採点委員会 12 月 18 日 (19 名 ) 第 41 回 1 級採点について 第 2 回検定委員会 1 月 11 日 ( 7 名 ) 第 41 回 1 級最終採点審査 2) ビジネス実務法務検定試験 第 1 回 1 級作問 採点委員会 5 月 20 日 (14 名 ) 第 40 回 1 級問題作成について 第 2 回 1 級作問 採点委員会 ( 蓼科フォーラム ) 9 月 2 日 3 日 第 40 回 1 級問題作成について (12 名 ) 第 3 回 1 級作問 採点委員会 10 月 11 日 (14 名 ) 第 40 回 1 級問題作成について 1 級最終採点委員会 2 月 24 日 ( 2 名 ) 第 40 回 1 級最終採点審査 3) 福祉住環境コーディネーター検定試験第 1 回 1 級作問委員会 5 月 13 日 ( 6 名 ) 第 37 回 1 級問題作成について第 2 回 1 級作問委員会 8 月 1 日 ( 6 名 ) 第 37 回 1 級問題作成について 1 級最終採点委員会 2 月 20 日 ( 2 名 ) 第 37 回 1 級最終採点審査 4) BATIC( 国際会計検定 ) 第 1 回作問委員会 6 月 1 日 ( 8 名 ) 第 31 回問題作成について 第 2 回作問委員会 10 月 5 日 ( 8 名 ) 第 32 回問題作成について 5) 環境社会検定試験 (eco 検定 ) 第 1 回作問委員会 3 月 31 日 ( 3 名 ) 第 20 回問題作成について -141-

142 6. 会議 (14) その他の会議 第 2 回作問委員会 5 月 10 日 ( 3 名 ) 第 20 回問題作成について 第 3 回作問委員会 8 月 16 日 ( 3 名 ) 第 21 回問題作成について 第 4 回作問委員会 9 月 27 日 ( 4 名 ) 第 21 回問題作成について 6) その他 東京商工会議所企画検定試験 施行研修会 4 月 22 日 (62 名 ) 東京商工会議所企画検定試験の施行運営について 東京商工会議所施行検定試験 試験会場担当者会議 5 月 11 日 ( 8 名 ) 東京商工会議所施行検定試験の施行運営について 東京商工会議所企画検定試験 大都市商工会議所検定担当課長会議 1 月 12 日 13 日 平成 28 年度 ~29 年度の検定試験施行運営について (15 名 ) 会場 : 横浜商工会議所 東京商工会議所企画検定試験 担当者会議 1 月 27 日 (132 名 ) 平成 29 年度東京商工会議所企画検定試験の施行運営について 13 働き方改革実現ワーキンググループ 政府が主催し 三村会頭が参画している 働き方改革実現会議 での議論に資するよう 東商副会頭 特別 顧問企業 労働委員会幹事企業を中心に働き方改革実現ワーキンググループを設置した 政府会議の進行にあ わせて 各テーマについて意見交換を行った 第 1 回 10 月 19 日 (15 名 ) 柔軟な働き方のあり方について女性が活躍しやすい環境整備について 第 2 回 11 月 11 日 (15 名 ) 来年度の春季労使交渉 ( 賃金引上げ ) について人材育成 職業訓練のあり方について 第 3 回 12 月 12 日 (22 名 ) 同一労働同一賃金について 想定される自社 業界への影響について影響を最小限にとどめるために必要な施策について 第 4 回 1 月 17 日 (22 名 ) 時間外労働の上限規制のあり方について 第 5 回 2 月 13 日 (18 名 ) 外国人材の受入れ 活躍推進に関する現状と課題について 第 6 回 3 月 9 日 (20 名 ) 講演 解雇無効時における金銭救済制度 の在り方とその必要性に関して 厚生労働省労働基準局労働関係法課長 大 隈 俊 弥 氏 働き方改革実現会議の実行計画に関する意見要望について 14 東商政策ブリッジ &Chain s bar 両事業を通じて大口会員企業の実務担当者に対し 最新政策動向等に関する情報提供 行政との意見交換の 場を提供するとともに 実務担当者同士 会員企業と事務局間の情報交換 人的交流の場の提供を行った 1) 東商政策ブリッジ 第 1 回 6 月 20 日 (49 名 ) 女性活躍推進に向けた取り組みの現状と課題について 厚生労働省 育児 介護休業推進室長 中 條 絵 里 氏 金羊社 取締役 浅 野 晋 作 氏 東京都 男女平等参画推進担当部長 斎 田 ゆう子 氏 第 2 回 9 月 9 日 (28 名 ) 民事基本法の立法動向について 法務省 民事法制管理官 筒 井 健 夫 氏 弁護士 髙 井 章 光 氏 第 3 回 11 月 2 日 (40 名 ) 長時間労働の背景と是正策について 日本総合研究所 調査部長 山 田 久 氏 第 4 回 11 月 14 日 (20 名 ) 企業実証特例制度 グレーゾーン解消制度の活用事例等について 行政手続きの簡素化に向けた政府の取り組みについて -142-

143 6. 会議 (14) その他の会議 経済産業省産業構造課長蓮井智哉氏内閣府規制改革推進室参事官石崎隆氏第 5 回 12 月 15 日 (15 名 ) 懸念されるテロ情勢の傾向と外務省の対策について企業がとるべき対策と非常時の対応について外務省邦人テロ対策室長斉田幸雄氏 ジェイ エス エス取締役副社長佐伯武氏第 6 回 2 月 8 日 (22 名 ) 平成 29 年度税制改正のポイントと実務における影響について経済産業省企業行動課長龍崎孝嗣氏 PwC 税理士法人パートナー税理士佐々木浩氏 2) Chain s bar 第 1 回 12 月 12 日 (23 名 ) 記者の目から見た企業の危機対応について ( 一社 ) 共同通信社編集委員 論説委員渡部道雄氏 -143-

144 7. 事業 (1) 組織基盤強化活動 7. 事業 (1) 組織基盤強化活動 新たな会員訪問活動 の展開による 顧客満足度の向上平成 21 年より行ってきた 全会員訪問 を元に 効率的かつ現場主義 双方向主義を体現するヒアリング方法へと仕組みを変更した 1) お得意様訪問事業利用頻度の高い企業など東商と接触機会の多い会員を訪問し ヒアリングを行った 聴取した意見 要望を東京商工会議所の事業改善 事業運営に役立てることにより 現場主義 双方向主義を推進した訪問企業数 :17,311 件ヒアリング数 :3,427 件 2) 休眠会員訪問東商の主要事業 ( 研修 共済 人材 ビジネス交流 貿易 CLUBCCI 経営改善普及事業 ) を利用していない会員企業を訪問し 主要事業を案内し利用を促す 休眠会員訪問 を実施した 本年度は11 区 ( 千代田 文京 豊島 板橋 台東 中央 江東 江戸川 葛飾 墨田 渋谷 ) を対象とし 面会相手は代表者 総務部門責任者等の一定の職責を持つ人に限定した 訪問対象数 :5,737 件 ( 内所在不明先 :429) 接触数 :3,158 件 接触率 :59.5%( 接触数 / 訪問対象数 - 所在不明先 ) 3) 代表者変更企業 に対する挨拶状の送付 代表者変更連絡のあった会員に対して 挨拶状 活用ガイドを送付し事業利用の推進を図った 送付数 :1,017 件 (2016 年 8 月 ~2017 年 3 月実施 ) 2 新規加入推進 退会防止 会費増収の取り組み 議員 支部役員と事務局が一丸となり新規加入推進に取り組んだ結果 新規加入は6,098 件となった 退会も5,282 件となり 結果 本年は5 年連続で会員数純増 (816 件 ) を達成した < 加入 > 6,098 件 ( 前年比 116.5%) うち議員 支部役員等募集 240 件 ( 237.6%) 事務局募集 5,858 件 ( 114.2%) < 退会 > 5,282 件 ( 前年比 105.0%) 1) 議員企業 支部役員等の紹介による新規加入推進 議員 < 直接募集件数 > 105 件 ( 支部役員兼任者含む ) < 紹介による件数 > 71 件 ( 支部役員兼任者含む ) 支部役員等 < 直接募集件数 > 135 件 < 紹介による件数 > 488 件 合計 799 件 2) 事務局会員増強表彰 件数目標及び口数目標達成率において顕著な実績を上げた部署に対し表彰を実施した 本部 : 中小企業部 ( 件数達成率 219.4% 口数達成率 176.4%) 共済 証明事業部 ( 件数達成率 154.7% 口数達成率 152.1%) 人材 能力開発部 ( 件数達成率 141.0% 口数達成率 146.8%) 支部 : 板橋支部 ( 件数達成率 341.9% 口数達成率 300.0%)

145 7. 事業 (1) 組織基盤強化活動 渋谷支部 ( 件数達成率 160.0% 口数達成率 297.5%) 墨田支部 ( 件数達成率 178.9% 口数達成率 167.3%) 江戸川支部 ( 件数達成率 176.2% 口数達成率 140.1%) 3) 会員増強推進担当者会議事務局内での会員増強活動の更なる推進を図るため 事務局各部署に 会員増強推進担当者 を設置し 会員増強推進担当者会議 を2 回実施した 4) 入会キャンペーン新規加入推進のためのキャンペーンとして 平成 24 年度より実施 平成 28 年度は 平成 29 年 4 月 ~ 6 月常議員会加入承認分を対象に 下記キャンペーンを実施 ( 継続中 ) 期間中の加入者には 事業 サービス共通ご優待券(1 枚 3,000 円分 ) を1 枚追加で贈呈 通常は加入時には1 会員につき一律 1 枚 会員が非会員を紹介し 紹介を受けた事業者が期間中に入会した場合 紹介 1 件につき 事業 サービス共通ご優待券 (1 枚 3,000 円分 ) 1 枚を 紹介した会員に贈呈 3 業務推進 業務改善 1) 業務改善表彰 事業運営改善を推進するため 特に他部署の範となる6 件の取り組みについて 事務局長名による表彰を 行った ( 表彰対象 ) 働き方改革実現に向けた政策活動と 東商政策ブリッジ の立ち上げ ( 産業政策第二部 ) 社長 60 歳 企業健康診断 ( 中小企業部 BSD 東京東 墨田支部 ) ビジネス総合共済 ( 共済 証明事業部 ) 実態調査に基づくインバウンド対応支援 ( 世田谷支部 ) 訪ベトナム ミャンマー経済ミッション ( 国際部 ) 蓼科フォーラム 事業の円滑なクロージング ( 人材 能力開発部 ) 4 中期ビジョン 中小企業の再生による日本経済の成長力底上げを! の策定 1) 策定趣旨需給ギャップの縮小とデフレからの脱却まであと一歩という わが国経済を取り巻く環境と 0% 台で低迷している潜在成長率という現状を踏まえ 東京商工会議所は 中小企業の再生による日本経済の成長力底上げに寄与すべく 活動の柱 ( 中小企業の絶えざる進化を全力支援 東京と地方が共に栄える真の地方創生 オリンピック パラリンピックの成功 ) と活動指針 ( 現場主義 双方向主義の徹底 本支部連携の強化 会員の声を反映した満足度向上 商工会議所活動の見える化 創立 140 周年および新ビル竣工 ( 記念事業 ) を契機とした活動の展開 ) を掲げ これに基づき3つのミッション ( 会員企業の繁栄 首都 東京の発展 わが国経済社会の発展 ) を追求する中期ビジョン 中小企業の再生による日本経済の成長力底上げを!~140 年から新たな歴史へ 挑戦する東商 ~ を策定した この中期ビジョンを組織運営の根幹に据え 日本や東京を取り巻く環境や経済 社会情勢の変化に対応し PDCAサイクルを推進しながら その実現に向け各年度の事業活動を進めていく 2) 検討会議等 ( 役員 議員 ) 会頭 副会頭会議 特別顧問会議 ( 委員会 ) 組織委員会 ( 支部 ) 各支部役員会 評議員会での意見聴取 ( その他会議 ) 参与会 -145-

146 7. 事業 (2) 意見活動 ( 事務局 ) 運営理事会 定例部長会 支部事務局長会議 各部署への個別ヒアリング (2) 意見活動 1 意見 要望 提言一覧 NO. 摘要 第 1 号 第 2 号 第 3 号 第 4 号 第 5 号 第 6 号 第 7 号 第 8 号 第 9 号 第 10 号 第 11 号 第 12 号 第 13 号 第 14 号 第 15 号 雇用 労働政策に関する意見 東京とわが国における観光振興に関する意見 中小 小規模事業者の情報セキュリティ対策の強化に向けた意見 東京都の中小企業対策に関する重点要望 独占禁止法研究会における課徴金制度の在り方検討に関する意見 国の中小企業対策に関する重点要望 健康立国を目指して ~ 健康企業宣言と健康経営の推進 ~ 中小企業の国際展開に関する重点要望 国土交通省の防災 減災対策に関する要望 チャレンジングな起業 創業により活力あふれる日本を目指す提言 東京の観光振興策に関する意見 ~ 観光産業振興アクションプログラム 策定への期待 ~ 東京都の防災 減災対策に関する要望 平成 29 年度税制改正に関する意見 首都圏の国際競争力強化に向けた要望 知的財産政策に関する意見 パブリックコメント 大会決議文 等 第 682 回常議員会 2016 年 4 月 14 日第 682 回常議員会 2016 年 4 月 14 日第 682 回常議員会 2016 年 4 月 14 日第 683 回常議員会 2016 年 5 月 12 日第 685 回常議員会 2016 年 7 月 14 日第 685 回常議員会 2016 年 7 月 14 日第 685 回常議員会 2016 年 7 月 14 日第 685 回常議員会 2016 年 7 月 14 日第 685 回常議員会 2016 年 7 月 14 日第 197 回議員総会 2016 年 7 月 28 日第 687 回常議員会 2016 年 9 月 8 日第 687 回常議員会 2016 年 9 月 8 日第 687 回常議員会 2016 年 9 月 8 日第 688 回常議員会 2016 年 10 月 14 日第 693 回常議員会 2017 年 3 月 7 日 1. 雇用 労働政策に関する意見わが国経済は アベノミクスによる構造改革に向けた取組みが進むなか 長く産業界の足かせとなっていた超円高や高い法人税等の六重苦が解消の方向に向かい 輸出型企業を中心に好業績を示してきた しかしながら 景気回復の波は地域経済を支える中小零細企業にまで波及しているとは言い難く 足元では海外経済の減速懸念の高まり等から 先行きの不透明感が高まっている このような中で 雇用環境を示す数値については 有効求人倍率や完全失業率ともに リーマンショック前の数値を取り戻している こうした状況は 好況感を示すものというよりも 建設業や医療 介護業など需要の伸びが大きく専門技能者が必要な業種をはじめ あらゆる業種における供給力不足を示し ( 1) 実際 事業拡大をするうえで人手不足がネックになっているという声が多くの企業からあがっている この問題は 防衛的な賃上げや社会保険料増加などのコスト増などもあいまって企業の収益向上の妨げとなり 地域経済に景気回復の恩恵が及ばない一つの要因ともなっている 少子高齢化による労働力の減少という構造的な問題を抱えるなか 人手不足を解消し 今後の経済規模の縮小を防ぐためには 労働力の量 ( 労働者数増加 労働参加率上昇 ) 質( 労働生産性向上 ) の両面から 労働市場の改革に取り組まなければならない なお 国が進めている経済の持続的成長や社会保障の拡充に向けた取組みは極めて重要ではあるが その一方 -146-

147 7. 事業 (2) 意見活動 で 景気回復の恩恵を受けていない中小企業では依然として厳しい経営環境が続いており 施策の具体的検討にあたっては中小企業の実態を十分配慮することが必要である そこで まず緊要性の高い政策課題を中心に当所の考えを示すとともに 多様な働き手の労働参加や労働生産性の向上 そのほか中小企業の活力強化に向けた環境整備について以下のとおり意見する ( 1) 人手不足への対応に関する調査 (2015 年 ) ( 日本商工会議所 ) 1. 緊要性の高い政策課題に関する意見 (1) 同一労働同一賃金に関する検討のあり方多様な働き方の一つである非正規雇用に関し 正規雇用との間に処遇差があるという観点から同一労働同一賃金という概念が採りあげられている ただし その定義は明確でなく どこまでの処遇差が違反になるかの判断は難しい さらにもし 処遇差を設けることについての合理的な理由 の立証責任が企業側に課せられることになれば 中小企業における労務対策上の負担は過大となり 経営の予見可能性を失することにもなる わかりやすい具体的な基準を示すとともに わが国の雇用慣行や中小企業の労務管理への影響などを十分に配慮した検討を望む (2) 賃上げ 最低賃金の引上げが可能な環境づくり経済の好循環を実現するため 政府から産業界に対する賃上げの期待が高まっている しかし 賃上げはあくまでも その原資となる企業業績や見通しを前提に行われるものである 中小企業において賃上げが可能な環境づくりとして 取引価格の適正化や労働生産性向上の取組みへの支援を図るべきである また 一般的な賃上げが利益を上げた企業から実施するものであるのに対し 最低賃金は業績が低迷している企業も含め 賃金を一律に強制的に引き上げる性質であるため 最も厳しい状況に置かれた地域の中小企業の状況 特に最低賃金法にも規定されているとおり企業の賃金支払い能力に目を向け 慎重に判断するべきである (3) 待機児童問題と 103 万円 130 万円の壁 の早期解消子育て期の女性の就労拡大に伴い 都市部を中心に待機児童数が上昇している状況は さらなる女性の就労拡大を阻害する要因となるとともに 出産した女性の円滑な復職に支障が出るなど 企業活動においても人材確保や人員配置上の支障になっている この点については 政府による待機児童解消加速化プランが図られているところであり 着実な実施が求められる また 税や社会保険の本人負担が発生する 103 万円 130 万円の壁 は 女性の就労調整の分岐点となりやすい 税制上の103 万円の壁については配偶者特別控除により手取り収入の逆転が解消されているが 子育て世帯が多い低所得世帯では高所得世帯に比べ税負担の軽減効果が小さいという指摘がある ( 2) また 社会保険上の130 万円の壁については 今後実施される助成措置 ( 3) の効果をよく検証するとともに 女性が納得して就労拡大できるよう 少なくとも手取り収入の減少が急激に生じる不合理を解消させる施策が必要である ( 2)38 万円の所得控除に対して 年収 2,000 万円の世帯では所得税率 33% で約 13 万円の軽減 年収 300 万円の世帯では 所得税率 5% で約 2 万円の軽減となる ( 3)2016 年 10 月から 壁 による就業調整を防ぎ 被用者保険の適用拡大を円滑に進めるものとして 短時間労働者の賃金引上げや労働時間の延長を行った事業主に対する助成 ( キャリアアップ助成金における処遇改善コース及び短時間労働者の週所定労働時間延長コース ) が図られる -147-

148 7. 事業 (2) 意見活動 働き手の拡大今後のわが国の労働力人口は 単に人口動態の変化から推計すると 2020 年には2014 年比で労働者数は約 280 万人 これが2025 年には約 460 万人減少する ( 4) 労働力人口の減少は構造的な問題として重くのしかかってくる その一方 働く希望がありながら 何らかの理由で仕事に就いていない人が数多く存在する 具体的には育児 介護を抱えるため仕事ができない女性や適した仕事が無いなどマッチングの問題で仕事に就けない女性が約 20 0 万人 また 現在無業であるが就業を希望する65 歳以上の高齢者が約 200 万人規模で存在すると推計される ( 5) 今後の人手不足解消のためには 女性 高齢者 若年層といった多様な働き手が労働市場に参加できるよう 個々の意欲 能力の向上と働きやすい環境づくりが不可欠である なお 企業にとって多様な働き手が活躍できる環境をつくることは 単に人材確保という面だけでなく 企業内に新たな価値の創造や創意工夫をもたらすなど 企業価値の向上につながるものであることは言うまでもない それぞれの主体ごとに望まれる施策を以下に整理する ( 4) 労働力調査 (2014 年 ) ( 総務省 ) をもとに日本商工会議所 東京商工会議所にて試算 ( 5) 就業構造基本調査 (2012 年 ) ( 総務省 ) 男女共同参画白書 (2015 年 ) ( 内閣府 ) を もとに日本商工会議所 東京商工会議所にて試算 (1) 若年者若年者は今後の企業活動の担い手であるとともに わが国の社会 経済全体の将来にわたる成長の源泉である 若年者の活躍推進を図るうえで職業生活の入り口はとりわけ重要である 現在 高卒以上の新卒者の就職状況は極めて良好であるが 入社 3 年以内の離職率をみると従来と同様の水準のままとなっており 若年者の早期離職の防止に向けて 早期離職者の実情や志向を把握 分析し 公的な支援制度を含めて 効果的な枠組みを構築すべきである ( 6) そのうえで まずは 2015 年 9 月に成立した若者雇用促進法において企業情報の提供などが講じられることになったことを受け 学生 企業双方においてミスマッチ防止に向けた更なる取組みが進むよう インターンシップを有効活用すべきである インターンシップは学生の職業意識向上にとって効果の高い手法であるとともに 企業側にとっても自社の魅力を外部に伝える機会でもあるが インターンシップで得た学生情報の使用制限や 実施日数の定め等 課題も多く山積している ( 7) 東京商工会議所が行ったキャリア教育に関する調査では 企業において教育支援活動を実施しない理由として 人的な負担が大きい 採用に直結しない 企業側のメリットがない 少ない と回答した割合が高い結果となった ( 8) 今後 インターンシップのより一層の普及を進めるためには 障壁となる人的負担を解消すべく 人的 経済的支援やノウハウの提供が求められる他 各種規制については 中小企業を対象外とするなどの緩和が求められるまた 専門高校の一部で採り入れられている企業実習型の職業教育についてはインターンシップよりも長期 かつ より実践的となっている この取組みが広く進むようノウハウや地域企業と学校とのネットワークづくりへの支援が望まれる 若年無業者 ( ニート )( 9) も依然として 60 万人前後で推移している 若年無業者の就労を支援することは人手不足解消への一助となるばかりではなく 所得格差の是正や将来の社会保険給付のあり方全体に影響を与える 既に各種施策が講じられているところではあるが 各々の支援策 ( 10) を効果的に結びつけるなど 労働意欲を高める工夫を更に進めるべきである なお 大学新卒については2015 年度よりいわゆる就職 採用活動の後ろ倒しが行われたが 採用選考開始

149 7. 事業 (2) 意見活動 前の水面下での活動や 中小企業と大企業の採用時期の逆転現象による内定辞退の増加等の問題点が指摘され 2016 年度から2か月程度前倒しされることとなった これにより課題が解消されることが期待されるが 今後も動向を注意深く見守っていく必要があり 新たな課題が明らかになった場合には 再度 検証を行うことも必要である ( 6)2012 年 3 月新規大学卒業者の3 年目離職率は32.2% であり 3 年連続 3 割超となっている ( 7) インターンシップの推進に当たっての基本的考え方 ( 文部科学省 厚生労働省 経済産業省 ) 採用選考に関する指針( 手引き ) ( 日本経済団体連合会 ) では インターンシップで得た学生情報は 広報活動 採用選考活動に使用しない 期間については5 日以上を持って実施と規定している ( 8) 企業における教育支援活動等に関する調査(2015 年 ) ( 東京商工会議所若者 産業人材育成委員会 ) によると インターンシップを実施していない理由として 人的負担が大きい (55.9%) 採用に直結しない(39.3%) 企業側のメリットがない 少ない(36.0%) となっている ( 9) 無業者 ( ニート :Not in Education, Employment or Training) とは 統計上は 15~34 歳の非労働力人口のうち 家事も通学もしていない者 を指す ( 10) 働くことに悩みを抱く若者に対し キャリア相談やコミュニケーション訓練 就労体験等を行う地域若者サポートステーションが代表例である < 東京商工会議所の取組み例 > 東商リレーションプログラム 就職活動の始まる大学 3 年生からではなく 早い段階で学生の職業観の醸成や企業についての理解を深め 入社後のミスマッチを防ぐことを狙いに2015 年から実施 東京商工会議所は目的に賛同する企業と大学との仲介役を担っている ( 受入企業 27 社 連携大学 13 大学 学生数 228 名 ) (2) 女性女性の就労状況については 都市部における待機児童問題等の制約要因も残っているが 女性の労働意欲の高まりの中 データ上では2014 年の25~44 歳の女性の就業率は70.8% と 2004 年に比べ4.0ポイント向上し いわゆる M 字カーブ の底も緩やかなものに改善されてきている ( 11) こうした女性の活躍推進は社会全体で気運を盛り上げるべきものであるが 業種 職種の特性や企業独自の事情もあり 取組みの進捗はさまざまである より広範囲に活躍推進を広げていくためにも 女性が働きやすい職場環境づくりを目指す中小企業に向け ハード対策の負担軽減等の経済的支援を図るべきである また 女性活躍の姿には成果の創出や職域の広がりなどさまざまな形があり 働く女性の価値観も多様である 国としては女性管理職の登用率といった形式的な目標を一律に課すだけではなく ( 12) さまざまな活躍のあり方を示し普及に努めるべきである なお 本年 4 月 1 日に施行された女性活躍推進法において 従業員 301 人以上の企業に対し 女性の職業生活における活躍を推進する行動計画を策定することが義務化されたが 300 人以下の企業においても努力義務とされ 対応を進めていくことが期待されている 中小企業が行動計画の策定について自発的に取組むにあたり ノウハウの支援やインセンティブが付与されることが望ましい -149-

150 7. 事業 (2) 意見活動 ( 11) 労働力調査(2014 年 ) ( 総務省 ) ( 12)2015 年 12 月に閣議決定された第 4 次男女共同参画基本計画では 民間企業の女性登用率について 課長相当職 15% 係長相当職 25% ( ともに2020 年まで ) としている ちなみに 2014 年の管理職比率は課長相当職 9.2% 係長相当職 16.2% である ( 労働力調査 ) < 日本 東京商工会議所の取組み> 女性活躍推進ハンドブック 日本商工会議所と東京商工会議所では 女性が入社してから退職するまでの各キャリア ステージと結婚や出産などのライフ イベントごとに 女性と企業が抱えやすい課題と取組みのポイントを解説したハンドブックを2016 年 3 月に発行した (3) 高齢者日本商工会議所の調査において 65 歳以上まで働ける仕組みとしている企業が7 割を超えていることからも 中小企業では高齢者の活躍が進んでいることがうかがわれる 高齢者の更なる活躍推進に向け 事業活動の中核を担い技能継承の伝え手でもある熟練労働者 専門技能者のみならず それ以外でも就労を希望するより多くの高齢者が自らの職業経験や社会経験を活かし労働参加できるよう 企業とのマッチング機能の強化や公的職業訓練の拡充を進めていくことが必要である 最近 関係法令が改正され 公益財団法人産業雇用安定センターの機能拡充やシルバー人材センターの要件緩和 ( 13) などが図られた 制度が広く活用されるよう 十分な周知活動が必要である また 年金制度については 高齢者の就労意識や購買行動等に密接に関係することから その他の社会保障制度との兼ね合いも含めた総合的な観点に立ち 高齢者本人の就労意欲を維持 向上させ なおかつ企業に対しては高齢者を積極的に多数雇用することへの後押しとなるような方向で検討を進めるべきである なお 高齢者は体力面や健康面での個人差が大きいのも事実である 企業では高齢者各人の事情に応じ よりフレキシブルな勤務日や勤務時間の設定が求められるとともに 体力面や健康面での配慮が必要となる 企業が高齢者向けに行う健康管理や安全管理に関するソフト ハード両面での対応について支援が図られるべきである ( 13)( 公財 ) 産業雇用安定センターでは高齢者の人材移動に特化し 65 歳前の高年齢者の人材情報を保持して65 歳を超えた継続雇用が可能な企業への橋渡しをする機能を設けている また シルバー人材センターは これまでの 臨時的 短期的 軽易 の要件を緩和し 日数制約なく週 40 時間までの就労 ( 業種 職種ごとに指定 ) を可能としている 3. 労働生産性の向上労働力人口減少という構造的な課題を抱える中 わが国経済の供給力を労働投入量の拡大のみから高めていくことには限界がある 企業が競争力を高め 持続的な成長をしていくためには労働生産性向上に向けた取組みが不可欠である 日本商工会議所の調査では 半数以上の中小企業が労働生産性向上のための取組みを行っており その内訳としては人材育成 取引価格の維持向上 人員配置の見直しと長時間の労働抑制等が挙げられている -150-

151 7. 事業 (2) 意見活動 [ 図表 ] 実施している取組み内容 ( 複数回答可 ) % 人材育成 ( 従業員に対する教育 訓練支 取引 ( 販売 ) 価格の維持 向上 ( 差別化 ブ 人員配置の見直し 長時間労働の抑制業務改善 オヘ レーションの見直しによる合理 既存市場での顧客数の増加 出所 : 人手不足の対応に関する調査 (2015 年 ) ( 日本商工会議所 ) (1) 人材育成人材育成に関しては わが国ではOJT(On-the-job Training) をベースとする企業内人材育成が主となっており 各社各様の取組みがなされている しかし 自社内の指導人材の不足を挙げる中小企業も多く ( 14) それを補強するための指導ノウハウの提供などの支援が望ましい 公的職業訓練については 訓練効果を職場の生産性向上や成果の創出に直結させるべく 産業界のニーズに重きを置いた訓練メニューの開発を更に進めていくことが必要である なお 非正規雇用労働者についてはこれまで能力開発の機会が少ないとされてきたが ( 15) 労働の付加価値を高め 本人の処遇改善につなげるためにも 非正規雇用労働者の能力向上につながる職業訓練の充実が図られるべきである また OJTとOff-JTを組み合わせた職業訓練を通じ 非正規雇用労働者の正規雇用への移行を促進する役割を果たしているジョブ カード制度は 従来からの求職者のみならず 在職者も活用できるように対象が拡充され ( 16) 関係法令で制度の位置付けが明確にされたところだが 今後とも 企業での人材育成を支援していくため 政府広報でのPRをはじめ 都道府県労働局やハローワークでの求職者に対する職業訓練への積極的な誘導など 一層の普及拡大に向けた制度の周知 広報の強化が必要である ( 14) 能力開発基本調査(2014 年 ) ( 厚生労働省 ) では 人材育成に関する問題点の内訳として 指導する人材が不足している が最も高く(52.2%) 次いで 人材育成を行う時間がない (48.8%) となっている ( 15) 能力開発基本調査(2014 年 ) ( 厚生労働省 ) では 計画的な OJT を実施した事業所の割合として 正社員向けの実施が62.2% に対し正社員以外向けの実施は 31.1% と低位であり OFF-JT についても正社員向けの実施が 72.4% に対し正社員以外向けの実施が 34.0% となっている ( 16) ジョブ カードは 2015 年 10 月から 生涯を通じたキャリア プランニングとしてのツールと職業能力証明ツールとしての機能をもったものに改められた 2016 年 1 月末現在のジョブ カード取得者は 2008 年からの累計で約 143 万人 (2014 年度 : 約 20 万人 ) -151-

152 7. 事業 (2) 意見活動 < 商工会議所の取組み> ジョブ カードを用いた職業訓練の支援 (2016 年 3 月末現在 ) 全国各地の商工会議所の支援によって3.5 万社が職業訓練を終了 5.6 万人が職業訓練を修了し このうち 4.5 万人が正規雇用されている ( 正規雇用率は2008 年からの累計で80%) (2) 長時間労働の抑制恒常的な長時間労働については最優先で是正に取組まなければならない その取組みにあたっては実際の企業現場での具体的な創意工夫が必要であるが それを促すためにも 成功事例の共有や業務改善のノウハウの提供等の支援が望ましい なお 業界独自の取引慣行見直しなど 一企業だけでは取組めない課題の改善に向けた支援を図るべきである また 人手不足や労働時間の長さに悩む中小企業が労働生産性の向上を図るためには IT やロボットの活用が鍵となる しかしながら 中小企業の場合 IT などを活用できる人材が社内にいない また 導入のイニシャルコストが高いといったことが IT 化の推進を妨げている このため IT やロボットの活用を支援する人材の増加 IT 化による労働生産性向上の好事例の積み上げなど基盤強化に努め 意欲ある中小企業に幅広く支援が行き届くよう 有効かつ持続性のある支援体制を構築すべきである なお 生産性向上を促す働き方への改革やワーク ライフ バランスの実現に向け 労働者の多様なニーズに対応し働き方の選択肢を広げる労働基準法等改正案 ( 17) の早期の成立を期待する ( 17) 労働基準法等改正案においては 健康確保措置の実施や本人の同意などを前提に 労働時間の長さと賃金のリンクを切り離し 労働時間 休日 深夜の割増賃金等の規定を適用除外とする高度プロフェッショナル制度や 企画業務型裁量労働制の対象業務の見直し フレックスタイム制度の清算期間の延長等が盛り込まれている (3) 健康経営 の普及促進各世代の働き手が十分に力を発揮するためには 健康であることが大前提となる 社員の健康を重要な経営資源と捉え 健康増進に積極的に取組む企業経営のスタイルである 健康経営 は 労働生産性向上に大きく寄与する経営戦略であるとの認識が徐々に広がっている しかしながら 東京商工会議所が経済産業省と行った調査 ( 18) によると 健康経営 の内容を知っている ( 実際に取組んでいるを含む ) という回答は全体の10% 程度であり 現時点では 中小企業経営者における認知度は低い また 多くの中小企業経営者は 健康経営 は必要と認識しながらも 具体的にどのようなことに取組めばよいのか どのような人材が必要なのかわからない状況にある このようなことから 取組み内容の具体化 ノウハウの共有化 健康経営 に関する専門家の養成 派遣に対する助成など 中小企業に 健康経営 が一層普及し 取組みが促進されるような環境整備に努めるべきである ( 18) 健康経営の啓発と中小企業の健康投資増進に向けた実態調査 ( 調査期間 :2015 年 8 月 1 日 ~2016 年 2 月下旬 調査対象 : 全国 10 都道府県の中小企業約 1 万社 ) 4. 中小企業の活力強化に向けた環境整備 (1) 働き手と企業双方のニーズに応える雇用環境の整備 多様な働き手の労働参加を促すためには 個々の働き手が 家庭や育児 介護との両立 加えて 自身の健康 -152-

153 7. 事業 (2) 意見活動 管理等 さまざまな事情のなかで仕事との調和を図るワーク ライフ バランスの取組みが不可欠となっていく 特に今後重視すべきは介護と仕事との両立である 既に政府からは一億総活躍社会の実現に向けて 介護離職ゼロ が打ち出されたところであるが 介護離職者は今も年間約 95,000 人 ( 19) を数え 更なる増加が懸念されている 介護問題については 国全体としてハード ソフトの施策を進めることとされており ( 20) その着実な実施が求められる また 育児 介護休業法等の改正は 成立から施行までの期間が短いことから その内容の周知に努め 現場の混乱を極力抑えることが重要である 労働需給の調整機能に関しては 企業の求人意欲が強まっている中 ハローワークに対する期待も高まっている 特にものづくり分野における専門技能者などの即戦力のニーズに応えるためにも ハローワークにおいては今後とも地域産業や地元企業の事業形態等についての動向把握や 専門技能のある求職者を積極的に把握する等の取組みを図られたい なお 経済のグローバル化の進展の中で 日本に関心を持つ留学生を増やし 育成し 雇用する仕組みを早期に構築することが急務である 中小企業においても海外への販路拡張などを図る必要から 即戦力としての外国人材に対する求人ニーズが高まっている このような人材を雇用し 定着させるノウハウについての支援が求められる また 外国人留学生が日本に留まり就職できる もしくは海外の現地日系企業に就職できるよう マッチングの支援が必要である 外国人留学生向けのインターンシップは 日本企業の文化や風土の理解に役立ち 日本企業への就職や定着へのきっかけになる 日本の雇用慣行に馴染んでいない留学生のスムーズな就職活動を支援するためにも 外国人留学生向けのインターンシップについては 就職のプロセスとしての意味付けを認めることも検討すべきである ( 19) 就業構造基本調査 (2012 年 ) ( 総務省 ) による ( 20) 政府が示した 一億総活躍社会 緊急対策 では ニーズに見合った介護施設 在宅サービ スの整備 介護人材の育成 確保 待遇改善等が盛り込まれている (2) 適正な財源負担今後の少子高齢化を考えれば 子育て支援の重要性は言うまでもないが その費用負担については安定的に財源を確保するためにも税による恒久財源で行うべきであり 現行の事業主拠出金はあくまで時限的かつ限定的な対応と捉えるべきである 2016 年度と2017 年度は拠出料率が引き上げられることとなったが 2018 年度以降は 速やかに本則に戻し 税を基本とした他の財源の道筋をつけ 最終的には廃止に向けた取組みを進めるべきである ( 21) また 雇用保険の財源に関しては 労使による負担のほかに一定割合の国庫負担が設けられている ( 22) 保険事故である失業は 政府の経済対策 雇用対策とも関係が深く 政府もその責任を負うべきと考えられ 雇用保険法附則第 15 条の できるだけ速やかに 安定した財源を確保した上で国庫負担に関する暫定措置を廃止するものとする との規定に基づき措置を講じて本則に戻すか それが難しい場合であっても 少なくとも現行水準の国庫負担は今後も維持すべきである ( 21)2015 年度の拠出料率は標準報酬月額および標準賞与額の0.15% であるが 2016 年度 0.20% 2017 年度 0.23% と段階的に引き上げられることとなった 2018 年度以降は実施状況をみて協議のうえ決定とされている ( 22) 雇用保険の国庫負担割合は 求職者給付では1/4 日雇労働求職者給付金 広域延長給付では1/4 雇用継続給付では1/8 職業訓練受講給付金では1/2となっており かつ 当分の間は暫定措置としてそれぞれの負担割合の55% とされている -153-

154 7. 事業 (2) 意見活動 (3) 雇用に関するルールほか 2012 年度の労働契約法改正に基づき2013 年 4 月より施行された有期雇用の無期転換申込権については その後特例として認められた一定の高度専門労働者や高齢者を除き 施行後 5 年後の2018 年頃から無期転換申込み権の行使が多く発生することになる 各企業において取組みの濃淡があり 対応方針は未定 わからない とする企業が2 割以上という調査結果もある ( 23) 各企業での雇用トラブルの頻出や混乱などをきたさないよう十分な周知が必要である 障害者雇用に関しては 2016 年 4 月から改正障害者雇用促進法が施行され 施行後 5 年をかけて法定雇用率の算定基礎に精神障害者を加えることになる 障害者の求職が大企業に集まりやすく 中小企業は雇いたくても雇えないという実態があるなか 法定雇用率が大幅に上昇し かつ 法定雇用率を達成できないときの納付金支払義務の対象が拡大されていくことは 中小企業に対する影響が大きいため配慮が必要である メンタルヘルス不全による労災認定は増加傾向であり ( 24) 足許の人手不足ともあいまって 負荷増大に起因する心身の不調者の増加が懸念される 2015 年 12 月よりストレスチェック制度が導入されているが メンタルヘルス対策を広く進展させていくために 効果の検証とともに更なる打ち手がないかについても検討を続けるべきである また メンタルヘルス対策が小規模事業場にも広く普及するよう 地域産業保健センター等の相談体制の整備や対策に要する経済的支援を進めるべきである また 社会保険の手続についてより一層の効率化が進むことが期待されるとともに 各種助成金については制度に沿った活用が広く行き渡るためにも 利用者目線での申請手続の簡素化が図られるべきである ( 23) 改正労働契約法とその特例への対応状況及び多様な正社員の活用状況に関する調査 結果 概要 (2015 年 ) ( 労働政策研究 研修機構 ) ( 24) 脳 心臓疾患と精神障害の労災補償状況 (2014 年 ) ( 厚生労働省 ) 以 上 < 提出先 > 内閣府 厚生労働省 経済産業省 ほか関係機関 < 実現状況 > 2017 年 3 月 政府の働き方改革実現会議にて 働き方改革実行計画に要望を反映 1. 緊要性の高い政策課題に対する意見 同一労働同一賃金に対する基準の提示 政府より同一労働同一賃金に対するガイドライン案の提示 相談窓口の開設 2017 年 4 月より同一労働同一賃金部会 ( 厚生労働省 ) で具体的な法改正を議論 賃上げ 最低賃金の引き上げが可能な環境づくり 中小企業の生産性向上のための支援として 業務改善助成金を拡充 等 2016 年度第 1 号 2016 年 4 月 14 日第 682 回常議員会決議 2. 働き手の拡大 女性が働きやすい環境づくりに取り組む中小企業に負担軽減やインセンティブの付与 両立支援に取り組む中小企業に対し助成金を支給 3. 労働生産性の向上 長時間労働の上限規制の導入など長時間労働の是正 3 月 28 日公表の働き方改革実行計画において 新たな長時間労働の上限規制の導入を言及 -154-

155 7. 事業 (2) 意見活動 中小企業の健康経営実践へのインセンティブ創設 東京都中小企業制度融資 政策特別 : みずほ銀行 経営基盤強化 の創設 ( 東京都産業労働局 ) 健康企業応援 ダイバーシティ推進保証制度の創設 ( 東京都信用保証協会 ) 健康経営 取組み内容の具体化 職域健康促進サポート事業の創設 ( 東京都福祉保健局 ) 展開健康寿命延伸産業創出推進事業の継続 ( 経済産業省 ) 4. 中小企業の活力強化に向けた環境整備 改正労働契約法等雇用に関するルールの周知 改正労働契約法等雇用に関するセミナーの実施 2. 東京とわが国における観光振興に関する意見 基本的な考え方 ( 現状と課題 ) 1. 観光の意義と観光振興のあり方東京とわが国の持続的な成長の実現に向けて 観光が担う役割は極めて大きい 関連する産業の裾野が広く 需要の拡大 雇用機会の創出など 地域に大きな経済効果をもたらすばかりでなく 魅力ある都市空間の形成 伝統の継承や文化の創造など地域社会の価値向上に重要な役割を果たす また 食 ショッピング スポーツ 文化芸術 農業 医療など幅広い産業と 人の移動と交流を軸とした連携によって新たな需要を創出できる 政府は まち ひと しごと創生戦略 を打ち出し すべての自治体が総合戦略や人口ビジョンを策定するなかで 観光は多くの地域において地方創生の切り札となっている 観光を東京とわが国の持続的な成長に最大限活かすためには 2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会を重要な通過点として インバウンド の更なる成長を図るとともに わが国の観光全体の 8 割を占める 国内観光 の促進に向けて政策を強化し 均衡のとれた総合的な観光振興を推進していく必要がある 2. 観光立国の実現に向けて首都 東京が担う役割グローバル化が進む中で アジアの主要都市は国家戦略のもとでハード ソフト両面において国際競争力を強化していることから 都市間競争が一層激化している 東京は わが国の持続的な成長を支えるためにも 国際的なハブ機能の向上をはじめ文化 交流分野の機能強化 外国人の受入環境整備を着実に進めることで 国際的な都市間競争に打ち勝ち 今後とも世界をリードする国際都市として 更に発展していかなければならない こうした 東京の更なる発展 と 地方創生 とは 車の両輪であって 東京と地方の共存共栄なくして 日本全体の発展はありえない 東京がロンドン パリ ニューヨーク等に並び立つグローバル観光都市として 確固たる地位を築くことによって わが国への旅行需要を牽引することが期待される またそれと同時に 東京と地方は それぞれの持つ魅力を高め その違いを際立たせることによって 相互に補完 協力し合うことにより 全国に経済効果を波及させることが重要である また 国内観光において 東京及び東京圏は送客装置としての役割も担っている 国内外の交通ネットワークの基点である東京から 日本各地への旅行需要を喚起し 旅行者を各地へ送客することで 地方創生に貢献できる 3. インバウンドの次なるステージに向けて 2015 年の訪日外国人旅行者は ビザ要件の戦略的緩和 為替円安やアジア諸国の経済成長に伴う中間所得層人口の増加などを背景に 想定を上回る勢いで増加し 1,973 万人に達するとともに 訪日外国人旅行消費額も 3 兆 4,771 億円と急増している 世界全体の国際観光客数の堅調な伸びや わが国と諸外国の旅行者の受入人数を比較しても 訪日旅行の更なる需要拡大が期待できる 政府では 2,000 万人の早期達成を見据え 総理を議長とする 明日の日本を支える観光ビジョン構想会議 において 次なる目標設定や中長期の観光戦略を策定し 政府全体としてインバウンドに取り組む強い意思を示した 一方で 現下の訪日外国人旅行者の急増によって 首都圏空港の空港容量や貸切バス 大都市圏における宿泊施設の需給が逼迫しているほか 都市部においては 貸切バスの路上混雑が顕著になっている これら供給能力の不足が外国人旅行者の旅行の制約要因とならないように また国内の居住者 旅行者の不便 不満の解消のためにも 早急に取り組むべき事項 と 2020 年に向けて着実に取り組むべき事項 を整理した上で 課題ごとに明確な成果目標を設定し 官民連携のもと受入環境整備を大きく前進させるべきである それと同時に 旅行者が東京と各地の双方を訪れるよう誘致を進め 広域観光周遊ルートの形成 全国に 97 ある地方空港の活用などによって 旅行者の地方分散を図り 全国で経済効果を高めることが重要である -155-

156 7. 事業 (2) 意見活動 また インバウンドの更なる成長に向けては 為替変動など市場環境が悪化した場合においても 訪日旅行を継続してくれるリピーターの拡大や 訪日旅行市場の 7 割を占める東アジア以外の国 地域からの誘客が必要である 特に 欧米からの旅行者は 日本の歴史や伝統文化体験に対する期待が高いことから 文化財を観光資源として活用することが リピーターとなる日本ファンづくりにつながる 2016 年リオ大会終了後からわが国で実施される文化プログラムを大きな弾みとして 文化芸術と観光の相互発展を強力に推進していくことが求められる 4. 国内観光の活性化に向けて国内観光は この 10 年間で宿泊旅行消費が 20 兆円から 14 兆円へと 大幅に減少しており その活性化が大きな課題である 旅行需要の停滞要因としては 個人所得の伸び悩みなどの経済環境 レジャーの多様化や若者の旅離れなどが指摘される また 需要が頭打ちの状況下 旅行者は都市や活力をもった地域に惹きつけられる傾向も見られ 地域間に格差が生じている 自らが暮らす地域に旅行者を呼び込むという意味において 国内観光とインバウンドは共に取り組むべき方向性は同じであり 車の両輪として進めることが重要である 東京は送客装置としての役割を発揮し 広域連携を強化することで 旅行者を各地へ送り出すことが求められる また 個性や魅力あるまちづくりなど息の長い取り組みに加え トレンドやニーズの変化に応じた新たな旅行需要の掘り起しや未来を担う若者の旅行促進など戦略的な取り組みが必要である なお インバウンドへの取組強化は 宿泊施設の新設や更新 外国人の目線を踏まえた日本の魅力の磨き上げなど 国内観光の回復に寄与する 5. 観光産業を真の基幹産業に 2015 年の訪日外国人による旅行消費額は約 3.5 兆円に達し 自動車部品の輸出金額に匹敵する 一方で わが国の観光産業の生産性は 諸外国や他業種と比較して低く 労働力人口の減少下において深刻な人手不足が生じている 特に 観光産業を支える旅館 ホテルのスタッフや観光バスの乗務員等の不足が顕著となっており 人材の育成と確保は喫緊の課題である 観光がわが国経済を牽引する基幹産業として成長していくためには 観光関連産業の生産性向上はもちろん 業種を超えた協働関係の構築や ICT( 情報通信技術 ) の活用によって 地域の観光関連産業の 稼ぐ力 を強化し 産業に人材や投資を呼び込むことが必要である また 民間企業によるリスクを取った積極的な観光投資を引き出すためには 観光振興の担い手たる地域 企業が力強く事業に挑戦できるビジネス環境の整備が必要である 具体的には 規制緩和によって企業の生産性向上を図るとともに 意欲ある地域や中小企業の挑戦を促すことで イノベーションや新市場の創出につなげることが重要である それと同時に 旅行者の安全 安心の確保や他国企業とのイコールフッティングの観点を踏まえた新たな観光ニーズに対応する法制度等の整備が求められる 6. 観光立国の実現に向けた推進体制観光庁は 文化 まちづくり スポーツ 医療 農業など 観光と密接な関係にある関係府省庁との更なる連携の強化が必要である また 内閣官房と連携して観光振興策の総合調整を進め 明日の日本を支える観光ビジョン において設定された KPI( 重要業績評価指標 ) や施策の進捗状況の見える化を図るなど 積極的な取り組みを推進することが望まれる 他方で 地方自治体は厳しい財政状況の中で 観光振興を地方創生の切り札として捉え その取り組みを推進しており 政府の効果的な後押しが求められる また 持続的な観光地経営を推進するための体制づくりとして 政府では 日本版 DMO (Destina tion Management/Marketing Organization) の登録制度を創設したところだが DMO が地域における観光振興の牽引役となるためには 国や地方自治体との連携 既存の観光推進組織の参画が不可欠である 全国各地で日本版 DMO の形成 確立が円滑に進むよう地域の取り組みを強力に支援していく必要がある 観光は経済的活動であるばかりでなく 本来 地域内外の良いもの 優れたものを観て知識や見聞を広め 人間性を高めるという文化的 社会的な活動でもある 地域 経済 社会生活を活性化させる観光に対して 官民が一体となり 国民的な機運醸成に取り組んでいくことが重要である こうした取り組みを通じ 各地域で訪日外国人旅行者を受け入れていく意識醸成を図ることも求められる 以上の考えに基づき 東京商工会議所は 東京とわが国における観光振興について 以下のとおり具体的意見をとりまとめた Ⅰ. インバウンド と 国内観光 の両輪による総合的な観光振興の促進 1. 国内外の人々を惹きつける魅力あるまちづくり旅行者が東京を訪れた際に 東京独自の価値 を体験できる経験は 日本食 人との出会い 日本庭園 花見 紅葉 高層ビル 商店街めぐりなど東京に住む人の様々な日常生活である こうした都市の日常に根ざした人 モノ コト 街の魅力を旅行者が短期間で体験するには まちあるき がもっとも適している 東京の -156-

157 7. 事業 (2) 意見活動 治安の良さや二次交通網の充実度は強みであり 東京ほど まちあるき に向いている都市は海外にもあまり例がない また 各地においても 温泉街の外湯めぐり 瀬戸内と現代アートめぐりに代表されるように 地域固有の資源活用とあわせて魅力的な空間を創出する取り組みが進められているところである こうしたことから 旅行者から選ばれ 繰り返し訪問するリピーター層の厚みを増していく上では 各地域が持つ資源を最大限に活かした個性や魅力あるまちづくりがもっとも重要となる 旅行者が快適にまちあるきを楽しめる都市空間の整備 観光にとって魅力的な資源である歴史的建築物や空き建築物など既存ストックを活用した賑わいづくりとともに 水辺空間の整備や人の移動と交流の基盤となる都市交通ネットワークの構築など社会資本の整備 活用と連動した観光振興の推進が必要となる (1) まちあるきを楽しめる都市空間の整備 1 電線類の地中化 無電柱化の推進による景観の改善 保全電線類の地中化 無電柱化は 安全で快適な通行空間の確保をはじめ 良好な景観の形成 歴史的街並みの保全 災害の防止などに大いに寄与する一方で 多額の費用を要し 関係者の調整に時間がかかることなどから 諸外国に比べ進捗が遅れている 本年 4 月より電線等の埋設物に関する設置基準が緩和され より低コストで整備を進められるようになったことから 都心部や観光地など旅行者の入込が多い地域を中心に取り組みを一層強化し 2020 年までに着実に成果を出すべきである 同時に 街並みと調和した屋外広告 看板設置のあり方についても鋭意検討すべきである 2 歩行者中心の街路空間の整備交通量の多い都心部や観光地において 旅行者が安全で快適なまちあるきを楽しむためには 車中心から歩行者中心の街路空間の整備が欠かせない 地区内外を連続させた歩行者ネットワークの形成による安全性 回遊性の確保や保水性舗装 遮熱性舗装による路面温度の上昇抑制に加え 滞在時間拡大のためベンチ 公衆トイレ等の設置を推進されたい 3 賑わいの創出都市における国際的なイベントの実施や多言語看板 オープンカフェの設置等に係る道路空間の利用 ( 道路法の特例措置 ) が国家戦略特区のメニューに盛り込まれている 東京圏の区域計画には 丸の内仲通り 行幸通り 川端緑道等において イベント開催時におけるカフェ ベンチ等の設置等により 都心型 MIC E 及び都市観光の推進を図ることが盛り込まれたが こうした取り組みは都市の賑わい創出に有効なことから 鋭意推進していくべきである なお 国際的なイベントの実施や多言語看板 オープンカフェの設置等に係る道路空間の利用には 道路交通法に基づき所轄警察署長による道路使用許可が必要であるが 許可の柔軟化や手続き等の簡素化を図るべきである また 都市公園や海上公園等におけるイベントの実施やオープンカフェの設置等 歴史的建築物や文化施設をレストラン カフェ等として活用する取り組みについても 賑わい創出に有効であることから 行政手続きの簡素化などによって支援されたい 4 バリアフリー化の推進 2020 年大会の開催を見据え 空港 駅から大会会場までのルートをはじめとして 駅周辺の地下通路や大会会場周辺など旅行者が多く訪れるエリアにおいて先進的かつ集中的なバリアフリー化を推進されたい (2) 歴史的建築物や 空き建築物 など既存ストックの有効活用 1 歴史的建築物の利活用促進観光にとって魅力的な資源となる古民家 町屋や武家屋敷をはじめとする歴史的建築物が数多く残されているが 関連法制の煩雑な手続きや縦割り行政により 他の観光先進国の取り組みに比して その活用が進まない 国家戦略特区の対象分野として 歴史的建築物の活用が取り上げられ 全国での建築基準法 消防法の規制緩和や特区内での旅館業法の特例が認められたところであるが 新たな日本文化の発信や 増加する外国人旅行者のニーズへの対応等を図るため 歴史的建築物等を宿泊施設やレストラン オフィスなどへの活用を更に促進されたい 参考 東京には約 50,000 軒の古民家 (1950 年以前に建てられた木造の住宅等 ) が現存する 古民家や日本的なまちなみは外国人からの人気 関心が高い 訪日外国人観光客の古民家への宿泊ニーズを満たすためには 推計 7,390 棟の古民家が必要であり 地域へもたらす経済効果は 約 380 億円と試算される ( 出所 : 日本政策投資銀行 古民家の活用に伴う経済的な価値創出がもたらす地域活性化 ) 海外の事例として スペインでは 古城や地方特有の建築など文化財としての建築物を国営のホテルとして提供するパラドールという仕組みがある この制度は 文化財の保存や修復の費用を生み出すとともに 旅行者には高い満足を与え 国の歴史と文化に興味を促すものとして評価されている また イタリア アルベロベッロでは世界遺産であるトゥルッリと呼ばれる地方特有の伝統的家屋に宿泊することができる 森ビル ( 株 ) は 都内の大規模再開発を通じて蓄積した多様なノウハウや総合調整力をもとに 福井県 -157-

158 7. 事業 (2) 意見活動 永平寺町 大本山永平寺が推進する 永平寺門前の再構築プロジェクト を総合的に支援している 本プロジェクトでは 旧参道との一体的な永平寺川の修景 ゲートウェイとなる観光案内所等の整備 外国からの参拝にも対応できる宿泊施設の整備等が予定されている 2 商店街の空き店舗や廃校などの 空き建築物 の再利用促進地域に点在する商店街の空き店舗や廃校などの 空き建築物 は 地域の観光資源やコミュニティスペースとして活用することで 交流人口の拡大に寄与できる しかしながら 建築基準法の規制上 既存不適格建築物となる場合が多く 用途変更を行う場合は 現行基準に合わせるための改修を行った上で建築確認申請を行う必要があるだけでなく 相当の費用が必要となることや 建築物本来の味わいが失われてしまうといった問題がある 地域に眠るこうした空き建築物の再利用が促進されるよう 建築基準法上の規制に関する課題検討とともに その支援策を推進されたい 参考 東京都豊島区では 空き建築物の大規模改修 ( リノベーション ) を核としたまちづくりを展開 行政が空き家活用の条例化や認証制度に基づいた融資制度などの環境整備を行なうことで 民間事業者が空き家を店舗や子育て世帯向けの住居に再生することを促す (3) 水辺空間の整備と舟運ネットワークの構築による賑わい創出水辺の周辺には 歴史的な観光資源が広がるとともに これらを繋ぐ舟運ネットワーク自体にも 観光や移動手段として価値がある こうしたことから 新たな舟運ルートの開発に対する支援 運行に係る届出手続きの簡易化を行うとともに 船舶が運行するための川幅や川底等の環境整備 防災船着場の平常利用に関する仕組みづくりを推進されたい また 水辺空間の賑わい創出に向けて 河川管理者自らが賑わいづくりに資する施設整備をより積極的に行えるよう かわまちづくり支援制度 の見直し 充実等を図られたい 加えて 河川空間における景観の統一 緑化の推進など 水上からの景観向上に取り組むことも重要である 参考 かわまちづくり支援制度 は 市町村等が河川管理者や地域住民と連携して作成した水辺の整備 利活用計画に基づく取り組みに対して 河川管理者がハード ソフト面で支援を行うもの ハード支援の内容は 治水上及び河川利用上の安全 安心に係る河川管理施設の整備に限られており 賑わいづくりに資するレクリエーション性の高い施設は自治体によって整備する必要がある 東京都では 隅田川ルネサンス として 水辺空間へのテラスの整備 オープンカフェの誘致等や 日本橋では川床の社会実験等 いずれも船着場と周辺地域が一体となった水辺空間の賑わい創出に努めている (4) 移動と交流の基盤となる都市交通ネットワークの充実 1 二次交通網の改善 強化東京は 高密度で安全な公共交通ネットワークが形成されており 世界的な評価も高い 一方で ターミナル駅には複数の鉄道やバス事業者が乗り入れているが 交通事業者 施設管理者間の案内サイン ユニバーサル対応の違いや 事故発生時の利用者向け情報がボーダレス化されていないなどの課題があり さらなる事業者間の連携とシステム上の改善が必要である また 鉄道からバスへの乗り継ぎにあたっては 雨天時でも濡れずに移動するための上屋の整備や バス乗り場の集約 再編などによる利便性向上が求められる さらに 2020 年大会に向けて 鉄道駅におけるバリアフリー化の加速 多言語によるわかりやすい情報提供等 さらなる利便性の向上が期待される 東京の臨海部は 都心に近接した業務集積地として経済活動の一翼を担っているほか 築地市場の移転や 年大会の開催 マンション建設に伴う住民の増加等により交通需要が今後大きく増えることが見込まれる こうした開発が進む地域へのアクセスの拡充と MICE 国際観光の拠点である臨海副都心の更なる魅力向上に向けて 東京都は都心部と臨海副都心を直結する BRT( バス高速輸送システム ) の整備を進めているが 連節車両の購入 インフラ整備 新技術導入などについて 国による各補助制度の拡充 創設を図られたい 加えて BRT 整備をより早期に進めるため 行政手続きについてより一層簡素化を図り BRT の導入期間を更に短縮することが望まれる 2 自転車走行空間の整備とシェアサイクルの利用促進自転車を生活に密着した交通手段だけでなく 観光における移動手段や公共交通の補完的な役割として位置付けた上で 自転車専用レーンの整備や駐輪場の確保など安全で快適な自転車走行空間のネットワーク形成を推進されたい また 自転車シェアリング事業の更なる利便性の向上を図るため 国道をはじめとした国の施設に専用駐輪施設 ( ステーション ) を設置できるよう積極的に取り組むとともに 現状において設置が困難である都市公園についても設置が可能となるよう関係省庁との連携により規制緩和を図られたい 参考 自転車シェアリングは 自動車から自転車への転換による環境負荷の低減 回遊性の向上による地域 観光の活性化が期待できる 東京都は 先駆的に取組む都心区 ( 江東 千代田 港 中央 ) と連携し 広域的な -158-

159 7. 事業 (2) 意見活動 相互利用の実現を目指している 3 水素エネルギーの利活用による燃料電池自動車 バスの普及促進 2020 年大会に向けて水素エネルギーを利活用することは 環境と調和した未来型都市の姿を世界に示すとともに 日本の高い技術力を改めて世界にアピールすることにつながる 従って 水素社会の実現は わが国の魅力向上にも寄与することから 燃料電池自動車 バスの普及促進及び水素ステーションの早期整備のために 事業者が長期的な視点を持って事業が展開できるよう複数年度に跨る継続的な財政支援を行うべきである 参考 水素貯蔵タンクや燃料電池などの水素関連製品には 日本の高い技術力が集約されており 関連する産業分野の裾野も広く 2050 年の国内市場は 8 兆円まで拡大するとの予想もあり 災害時の非常用電源としても期待されている 2. 文化芸術と観光の相互発展の推進わが国は 世界の旅行者を魅了する数多の文化財を有するとともに 地域に根付いた祭りや踊りに参加する伝統がある また 多様な文化芸術活動が行われ 日常においても 稽古事や趣味などを通して様々な文化芸術体験が盛んに行なわれてきた こうしたわが国の文化財や伝統は 世界に誇るべきものであり これを維持 継承 そして発展させることはもとより 日本人自身がその価値を十分に認識した上で 国内外への発信を更に強化していく必要がある これまでの文化財行政は 一定の規制の下 保存 継承を図ることを中心に展開されてきたが 文化芸術資源を核に地域の観光振興や人材育成等とも連動して一体的なまちづくり政策を進めることが 地域のブランド化に貢献し ひいては交流人口の拡大に資することから 文化芸術と観光の相互発展を推進していくことが強く求められている 2016 リオ大会終了後から開始される 2020 年大会に向けた文化プログラムを大きな弾みとして 文化芸術と観光の連携を一層深めるべきである (1) 文化芸術資源を活用した観光振興の推進文化庁では 地域の歴史的魅力や特色を通じてわが国の文化 伝統をストーリーとして現す 日本遺産 重要文化財 重要伝統的建造物群保存地区などの公開を促進する支援事業を行っている また 都市や地域を舞台にした芸術祭は 観光客の集客等による短期的な需要創造のみならず 開催地の住民や企業の参画による地域活性化 中長期的には地域のブランド化に貢献する 国内観光の振興や訪日外国人旅行者のさらなる増加に向けて こうした取り組みを行うことは大変有効であるため 文化芸術と観光の相互発展に資する施策をより一層強化されたい 特に 文化財の価値 魅力を外国人旅行者に対して十分に伝えるため 多言語での分かり易い解説表示に関する取り組みを国が主導して推進することを期待する 参考 アートによる地域活性化 瀬戸内では 香川県など地域の協力のもと 直島をはじめとする離島 高松の臨海部を舞台に 瀬戸内国際芸術祭 が 3 年に 1 度開催され 国内外から 100 万人に近い来場者がある 美しい自然景観や地域固有の文化にアートの持つ創造性を融合させる取り組みが進み 島内の各地にアーティストによる作品が恒久展示されているほか 地域住民が暮らす集落内の空き古民家を活用したプロジェクトなどもあり 旅行者はアートとともに島の暮らしを体感することができる 横浜市は 港町としての長い歴史を持ち 歴史的建築物や港周辺の景観等の観光資源が豊富にある これら資源をもとに 文化や芸術が持つ創造性によって 都市の新たな魅力創出と持続的な発展につなげるべく アートを通じたまちづくりを展開 歴史的建築物 倉庫等をリノベートして 文化芸術施設を整備し アーティストに作品制作活動や発表の場を提供しているほか 3 年に 1 度国際現代芸術展 横浜トリエンナーレ を開催 金沢市では 加賀藩前田家による 400 年以上前の町並みや伝統工芸などが 今も地域の人々によって保存 継承されている 近年は現代アート美術館である 金沢 21 世紀美術館 が若者から家族連れまで幅広い層を惹きつけ 年間 150 万人の来場者を集めている (2) 文化芸術の拠点整備東京は 上野にユネスコの世界遺産暫定リストに記載された国立西洋美術館等をはじめとした文化施設や歴史的財産が集積しているほか 江戸 東京の文化を発信する博物館 文化財庭園 伝統芸能の舞台から現代美術を中心とする美術館 ギャラリーまで多種多様な文化芸術施設が点在している これらの集積を最大限に活用し 文化芸術を都市の装置として重要な構成要素に位置付け 観光振興 まちづくりと一体的に推進していくことが重要である こうしたことから わが国における文化交流の拠点として 上野 文化の杜 構想を着実に推進していくとともに 閉鎖や改修によって不足が指摘される劇場 音楽ホールや文化財庭園等の都市公園の整備など文化芸術の拠点整備を通じて 交流人口の拡大と都市の活性化を図られたい -159-

160 7. 事業 (2) 意見活動 (3) 文化プログラムの全国的な展開の推進 2016 年 8 月のリオデジャネイロ大会後より わが国で文化プログラムが実施される 2012 年ロンドン大会では 大会の 4 年前から演劇や音楽 ダンス 美術 文学 映画 ファッション等の多角的な文化や英国の魅力を紹介する文化プログラムが企画され 参加者数は延べ 4,340 万人 総事業費は 220 億円にのぼり ロンドンだけではなく英国全土 1,000 ケ所以上で実施された わが国においても 2020 年までの間 日本各地の文化資源を積極的に活用し 日本の文化芸術によって 世界の人々を魅了し あらゆる人々が参画できるイベントやプロジェクトが実施されることが期待される 政府は 文化プログラムの実施に向けた文化庁の基本構想 を策定し 政府における文化プログラムの全国展開に向けた検討を実施している 基本構想で示された取り組みを着実に推進するとともに 地域の企業 団体等において関心が高まっていることを踏まえ 文化プログラムに参画するための要件等を早期に明示することが求められる 3. インバウンドの更なる成長に向けた 受入環境整備 と 地方分散 の推進訪日外国人旅行者数が想定を上回る勢いで増加した結果 大都市のホテル不足 貸切バスの路上混雑 CI Q( 税関 入管 検疫 ) や通訳ガイドの不足など様々な課題が浮き彫りになった これら供給能力の不足が外国人旅行者の旅行の制約要因とならないように また国内の居住者 旅行者の不便 不満の解消のためにも 早急に取り組むべき事項 と 2020 年に向けて着実に取り組むべき事項 を整理した上で 官民連携のもと受入環境整備を大きく前進させる必要がある 急速な増加を見せるインバウンドであるが 旅行者数 旅行消費額の 7 割が東アジアからの旅行者で占められている 特定の地域に依存した誘客は 経済 社会情勢により大きな変動が生じる可能性を有しており 安定的な訪日外客を確保するためには 東アジアだけに頼らない欧米など多様な国からの誘客を戦略的に進めていく必要がある 特に 観光先進国である欧米からの誘客は 長期滞在型旅行商品の開発や文化資源の活用促進 街並みや自然景観の保全など 日本の観光産業のイノベーションに資するものとして期待される また 観光は世界の中で生きるわが国の基本姿勢を示すものである 諸外国との国際相互理解をさらに深め 国際社会での日本のプレゼンスを向上させる観点から 双方向交流であるツーウェイツーリズムのより一層の拡大が重要である こうしたことから 日本人による海外旅行の促進にも取り組むべきである (1) 現下の訪日外国人旅行者の急増に対応する受入環境整備 1 民泊等の活用による宿泊施設の充実と多様化訪日外国人の急増によって 大都市における宿泊施設の需給が逼迫している 宿泊施設の充実と多様化によって 旅行者の様々な宿泊ニーズに応えるための受入環境整備を進めることが重要である 宿泊施設の多様化は 旅行者の選択肢を増やし 新たな需要を創出するとともに 古民家や空き家等の既存ストック 別荘やコンドミニアム等の遊休施設の活用は社会課題解決にも有効である そのため 自宅等を宿泊施設として活用する民泊については 衛生 安全の確保と観光の促進を両立させる制度設計の検討を官民一体となって進めるべきである なお 宿泊施設の充実に向けては ホテル 旅館の新設や更新を促進することも重要である ホテル 旅館に対する容積率の緩和や固定資産税の軽減措置等の方策を検討されたい 参考 政府では 民泊を活用するため 旅館業法の政令を改正し 4 月 1 日より施行した 民泊を旅館業法上の簡易宿所に位置付けることで 民泊サービスを繰り返し提供する貸し手は 営業許可の取得が義務化される 行政側が民泊の実態を把握することが容易になり 衛生 安全の確保や近隣住民とのトラブル防止 既存の宿泊施設等との競争環境の整備が期待される 国家戦略特区の特例措置である短期滞在の外国人向け滞在施設の旅館業法の適用除外 ( 外国人滞在施設経営事業 ) は 国家戦略特区法施行令の規定により 指定区域における条例制定が必要 現在 東京都大田区と大阪府 大阪市で条例が制定され 1 月から大田区で事業が開始されている 青森市では 昨年の規制緩和により認められたイベント民泊 ( 開催自治体の要請を受け 期間を限定して自宅を旅行者の宿泊施設として提供 ) を ねぶた祭り開催時に実施 今後 各自治体での取り組みの普及が求められる 2CIQ( 税関 入管 検疫 ) 体制の整備 強化訪日外国人旅行者の増加に対応し 外国人旅行者が出入国手続きを円滑かつ快適に行えるよう CIQ に係る予算 定員の充実を図り 必要な物的 人的体制の整備を進め安全を担保した上で 次の取り組みを強化されたい 空港 クルーズ客船における取り組み 空港においては 国際会議等の参加者や VIP 等を対象としたファーストレーンの設置を拡大するとともに 自動化ゲートの利用促進 設置拡大を図られたい 同時に 自動化ゲートを利用する訪日外国人に対しては わが国の免税販売制度 ( 小売店での免税手続きの際にパスポートのスタンプ ( 証印 ) 確認があること等 ) を周知強化されたい また クルーズ客船においては 簡易な手続きで上陸を認める船舶観光上陸許可制度の円滑な運用を期待す -160-

161 7. 事業 (2) 意見活動 るとともに 前寄港地等から入国審査官がクルーズ客船に乗船し 本邦への入港前に外国人乗客に対する審査を行う海外臨船審査は 着岸後の審査時間を短縮するために効果的な方策であり その導入を拡大されたい 土産品等の海外持ち出しルールの周知強化 食品類は諸外国の検疫条件によって持ち込みが禁止されている物品があり 国内小売店の現場では外国人旅行者への販売に際し 持ち込み禁止の対象食品であるか否かの判断 説明ができず対応に苦慮するケースがある 小売業者をはじめ 生産者 卸売業者等の関係者に対する動植物検疫制度の理解醸成を図るとともに 持ち帰り可能な農畜産物に関する具体的な検疫条件等の情報提供を強化されたい また 化粧品や飲料等の液体物を購入した外国人旅行者が 航空機内へ液体物を携帯しようとして 空港の保安検査場で自主廃棄を求められる事例が増えている 旅行者及び小売業者の双方に対する液体物等の国際線機内持ち込み制限に係る制度の周知を強化されたい 3 旅行者に対する安心 安全の確保東京での事業活動は 地震等の自然災害を前提に展開を考えておく必要がある 特に 観光分野においては 来訪者の安心 安全を確保するため ハード面における災害対策の推進はもちろん 災害時の情報提供や事業者との連携 観光 宿泊施設等の人材育成など 適切な対策の実施により 危機管理体制の強化を図る必要がある また 外国人が安心して医療を受けられるよう 医療機関における外国語対応力の強化や医療通訳の育成 さらには往診診療が可能な医師の情報をホテル 旅館など宿泊施設が共有できる仕組みの構築などを推進されたい 加えて 2020 年大会を見据えたテロ対策 感染症対策についても 関係機関が連携し 未然防止策や対処体制の整備など鋭意推進されたい 4 貸切バスの需給逼迫への対応と路上混雑の解消訪日外国人旅行者向け貸切バスは 運転手の担い手不足などを理由に需給が逼迫している 今後も旺盛な需要が見込まれることから 安全を適切に確保しつつ 需要に対応するために 営業所が所在する区域を管轄する運輸局の管轄区域 ( 地方ブロック ) を臨時営業区域とする措置並びに営業所が所在する県に隣接する県を 運輸局の所管区域に関わらず臨時営業区域とする措置がとられている いずれも期間を区切った臨時措置であるが 臨時営業区域の更なる緩和や恒久化等 貸切バスの営業区域制度の緩和を検討することが望ましい また バス運転に必要な大型 2 種免許の取得には 普通免許を3 年保有することが要件となっているため 運転手を短期間で増やすことは容易ではない こうしたことから バス乗務員の確保に向けて 女性や高齢者の活用 法令を遵守している優良な事業者への大型 2 種免許取得要件の条件付き緩和等 様々な方策を検討されたい 同時に 貸切バス利用者の安全 安心を確保するため 貸切バス事業者に対する国の監査体制を強化するとともに ( 公社 ) 日本バス協会が実施する貸切バス事業者安全性評価認定制度を更に普及促進されたい さらに 都市部において貸切バスによる路上混雑が生じており 周辺の事業者から対応を求める声があがっている 主要駅や空港等に加えて 都市部においても貸切バス専用の乗降スペースや駐車場を確保することが必要である 参考 貸切バス事業者安全性評価認定制度 は 貸切バス事業者の法令遵守事項と安全確保への取組状況を書類審査と訪問審査で確認 評価し 安全性評価認定を行う 東京都台東区は浅草で観光バスの路上駐車対策として 区営駐車場と乗降場の利用に事前予約制度を導入するとともに 乗降場を増設して利用を分散させる取り組みを開始 5 多様なニーズに対応した通訳ガイドサービスが提供できる仕組みの構築大型クルーズ客船の寄港時 国際イベント開催時期や桜 紅葉の季節など 時期や地域によってガイドが不足する事態が発生している 特に 中国語 韓国語 タイ語の通訳案内士が不足しており こうした状況が続くことで 資格をもたないガイドによる案内行為が増加することが懸念される 従って 通訳案内士制度の改善や地方公共団体が独自に企画 育成する地域ガイドの活用 その機能を補完するボランティアガイドの育成を通じ 多様なニーズに対応した通訳ガイドサービスが提供できる仕組みを早期に構築されたい とりわけ 通訳案内士については 対象言語の追加 ( インドネシア マレーシア ベトナム等 ) や質の向上に向けた更新制度の導入等を期待したい 参考 通訳案内士の登録者数は全国で約 20,000 名 就業者はその4 分の1と圧倒的に少なく 大都市部への偏在や言語的偏在といった課題とともに 近年のガイドニーズの多様化に応えきれていない等 市場とのミスマッチが見受けられる 6Wi-Fiなど通信環境の整備無料 Wi-Fiの整備やSIM カードの利用促進など外国人旅行者が持参した海外端末で利用しやすい通信環境の整備が求められる 政府では 無料公衆無線 LAN 整備促進協議会を通じて 認証手続きの簡素化 一元化に関する実証実験に取り組んでいるが 空港 駅 宿泊施設 広域観光周遊ルートの対象地域など旅行者が集まる施設やエリアにおいて 訪日外国人に対する無料 Wi-Fiの利用開始手続の簡素化 一元化が早期に実現するよう取り組みを加速されたい -161-

162 7. 事業 (2) 意見活動 (2)2020 年に向けて着実に取り組むべき受入環境整備 1 首都圏空港の更なる機能強化首都圏空港における国際線需要は 概ね 2020 年代前半には約 75 万回の空港容量の限界に達する見込みである 政府では 2020 年大会開催に間に合うよう滑走路処理能力の再検証 特定時間帯の活用 飛行経路の見直し等 様々な方策が検討されているが 騒音に係る環境配慮や地上建築物に対する安全確保を図りながら 引き続き羽田空港の機能強化を進められたい また 2020 年大会以降の方策として提案されている滑走路の増設についても 更なる旅行者の受入に向けて検討を進められたい 加えて 首都圏空港と都心間の交通アクセス改善による利便性の向上が不可欠である 鉄道の新路線整備及び既存路線の有効利活用 空港直行バスへの公共車両優先システムの整備 バスの運行充実等さまざまな方策が検討されているが 国 東京都等関係自治体 交通事業者が緊密に連携し着実に対応していくことで 早期にアクセス改善が実現することを望む 2 地方と海外を結ぶ国際線ネットワークの拡充等空路による訪日外国人旅行者の約 85% がゴールデンルートの出入口となる空港を含む特定の空港に集中しており これに伴い滞在先も空港が所在する特定の都市に集中する傾向がある 全国の地方空港を通じて外国人旅行者を直接呼び込み 地域経済の活性化 地方創生を図ることが重要である 従って 地方と海外を結ぶ国際線の拡充 特に LCC の就航を促進するために 地方空港における空港容量の拡大 CIQ の強化 着陸料の減免などの取り組みを推進されたい さらに 新規就航 増便に対応する操縦士 整備士等の養成 確保が求められる また 到着した空港から国内の他地域への移動を容易にするためには 大都市圏と地方 地方と地方 を結ぶ国内線の拡充や鉄道 バス等のアクセスの充実 共通パスの普及も重要である 3 クルーズ振興の飛躍と東京港における大型クルーズ客船ふ頭の整備推進クルーズ客船の入港による経済効果は大きく 訪日外国人旅行者のさらなる増加にも大きく寄与することから 旺盛なクルーズ需要に対応するため 旅客船ターミナルの整備や円滑な周遊を可能とするための環境整備等 ソフト ハード両面における取り組みをより強化していく必要がある 東京港では 大型クルーズ客船受入に対応する新たな客船ふ頭を 2020 年大会に間に合うよう整備を進めている 東京港への大型クルーズ客船の寄港ニーズは多いほか オリンピック パラリンピック開催に際しては クルーズ客船が セキュリティの確保のしやすさや 宿泊施設の不足を補えること等により 大会関係者やスポンサー等の宿泊施設としてチャーターされた事例が多数ある こうしたことから 国と東京都が連携のもと 着実に整備を進められたい また 現在 わが国が保有するクルーズ客船は 3 隻にとどまっており 外国籍のクルーズ客船の日本への寄港を拡大していく必要がある しかし 飛行機や船による国内運航は 自国事業者のみに限定されており 日本発着の外国籍クルーズ客船は 海外の港に立ち寄ることで 同規制 ( 海運カボタージュ規制 ) を回避している 近年のクルーズ客船の大型化 ( 直近では 4,000 人超乗船可 ) など クルーズツーリズムの可能性は大きく より多くのクルーズ客船が全国各地に寄港できるよう 外国籍の船舶に対する運航制限を 観光クルーズ客船に限り緩和されたい なお 日本籍の客船による宿泊型のクルーズについても 国内産業の振興 新たな旅行需要創出の観点から 振興策を強化し 市場の拡大を図るべきである 参考 近年 世界のクルーズ人口は急速に増加し 10 年前の約 2 倍になっている 特にアジア域内では 大型クルーズ客船による低価格なカジュアルクルーズの提供が開始されたことにより クルーズ市場が急成長している わが国への大型クルーズ客船の寄港も増加し 訪日クルーズ旅客者数は 2013 年の 17 万人から 年は 100 万人に飛躍し 目標を 5 年前倒しで達成 4 ビザ発給要件の戦略的緩和 トランジット旅客の取込み日本への旅行者増加が見込まれる国々に対し 訪日動機を醸成するために ビザ発給要件の緩和や免除を進める必要がある 人口規模の大きさやビザ緩和の状況等から高い伸びが期待できるベトナム インド フィリピンやブラジル等に対する更なる緩和を期待する ASEAN のミャンマー カンボジア ラオスについても 工程表を作成し 戦略的な緩和を進められたい 併せて 旅行者の利便性向上を図るためインターネット上で申請を受け付けて発行する電子ビザを導入されたい また 国際線通過旅客 ( トランジット旅客のうち日本に入国しないで乗り継ぐ予定であった者 ) が 乗り継ぎ時間を利用して日本国内で観光ができるよう 寄港地上陸許可制度 ( ショアパス ) の積極活用を図るとともに 韓国で認められているような乗継客向けの無査証入国制度の導入を検討されたい なお 被災地を含め東北地域が一体となってインバウンド増加に取り組むために 平成 24 年 7 月から実施されている中国人観光客に対する数次ビザの発給について 対象を青森県 秋田県 山形県にも拡大されたい 5 キャッシュレス旅行のための環境整備欧米の旅行者は クレジットカードでの決済が主流であるため 現金決済が中心である中小規模の飲食店 小売店や 外国人旅行者の利用が増加している旅館や鉄道 タクシー 美術館 博物館等に対しても 支払手段としてクレジットカードの利用が一層進むよう普及啓発や導入支援など決済環境の整備を促進されたい -162-

163 7. 事業 (2) 意見活動 また 海外発行のクレジットカードやキャッシュカード対応 ATM の設置については ゆうちょ銀行とセブン銀行が既に対応しているほか メガバンクが平成 27 年度より順次設置しており これにより大都市では 現金の引き出しに関する環境が整いつつある一方で 地方の空港 主要駅や観光地では対応が緒に就いたばかりである 外国人旅行者の消費行動における利便性を向上させるため 全国で海外発行のカード対応 ATM の設置を促進するとともに ATM の場所や利用方法について外国人旅行者への周知を図られたい 6 多言語音声翻訳システムの社会実装による多言語対応の推進外国人旅行者の多くが日本滞在中に言葉やコミュニケーションで不満 不便を感じており 言葉のバリアフリー の早期実現が求められている 空港 駅 道路等の社会インフラや美術館 博物館 自然公園等については 多言語対応が進みつつある一方で 病院 飲食店や商業施設等では 多言語表記に加え会話によるコミュニケーションが求められることから 取り組みの進捗に差が出ている 政府では グローバルコミュニケーション計画 として多言語音声翻訳システムの社会実装を目指しているが こうした ICT( 情報通信技術 ) を徹底的に活用することで 社会のあらゆる地域 場面において多言語対応が進むよう鋭意推進されたい 参考 政府は 観光立国実現に向けた多言語対応の改善 強化のためのガイドライン を策定したほか 東京都が多言語対応協議会を設置し 国 関係地方公共団体 民間の参画のもと 多言語対応を官民一体で推進している 7 利便性の高い公共交通機関等の共通パス等の発行 普及に向けた取組の推進公共交通機関の乗り継ぎに係る乗車券の購入や文化 観光施設等での入場料の支払いは 外国人旅行者にとって煩雑であることから 旅行者の利便性向上 移動の円滑化 費用の低廉化等を図るため わが国で普及している交通系 IC カードを活用し 公共交通機関 美術館 博物館 観光施設等で相互利用可能な共通パスの導入を進められたい また 交通系 IC カードと旅行者のパスポート情報等を紐付け 免税手続きの簡素化やホテルチェックイン時の活用など 様々な活用策を鋭意検討されたい 参考 わが国の公共交通における交通系 IC カードは Suica 等の 10 種類が全国で相互利用が可能であり カード 1 枚で電車 バス タクシーの利用や買い物もできるなど利便性が高い 海外の事例では スイスの スイス パス が旅行者の評価が高いと聞く これは スイス国鉄をはじめとして コンソーシアムに加盟する鉄道会社の鉄道路線 湖上汽船 主要都市でのトラムや市バス等の市内公共交通機関が利用できることに加えて 400 カ所以上ある博物館や美術館の入場ができるトラベルパスである 8 ムスリム ベジタリアンなどの文化 習慣の異なる旅行者への対応ビザ要件の緩和や LCC の就航等を背景に 東南アジアからの旅行者が急増しており マレーシアやインドネシアからのムスリム旅行者が今後一層増加することが見込まれる また ベジタリアン ビーガンなどの旅行者も増えつつある こうした食事や生活上の習慣に一定の要件がある外国人旅行者の利便性を向上させるため 旅行者が多く集まる空港や鉄道ターミナル 観光施設等に対して 異なる文化 習慣に関する普及啓発を図るとともに 外国人の多様な文化 習慣に配慮した環境整備に向けた支援を期待したい (3) 戦略的な訪日プロモーションの展開 1 多様な国 地域からの誘客に向けたプロモーションの実施訪日外客のうち東アジアからの旅行者が全体の約 7 割を占める一方で 長期滞在の傾向が強い欧米の旅行者は全体の約 1 割である 日本の歴史 文化に高い関心を有しつつもまだ十分に取り込めていない欧米からの訪日需要を確実に取り込むべく 歴史 文化に力点を置いたプロモーションをより一層強化されたい また 潜在需要が高く今後 FIT の増加が期待される中国やリピーターの多い韓国 台湾 香港などに対しては ゴールデンルート以外の地方の魅力を定期的に情報発信することが有効であり こうした取り組みに対する支援を期待したい 2 大都市と地方の連携などオールジャパン体制による訪日プロモーションの展開東京都は 2020 年東京オリンピック パラリンピック開催と更にその先を見据え 旅行地としての東京を強く印象づける 東京ブランド の確立に向けた取り組みとして 東京ブランド推進キャンペーン を展開している それと同時に ゴールデンルートに集中する訪日外国人旅行者を東京と地方の双方を訪れるよう誘客するために 各道府県の提案に応じ 海外メディアの招聘や商談会への参加など 訪日外国人誘致プロモーションを共同実施することを打ち出した 政府では関係機関の連携を通じた訪日促進を図っているところであるが こうした大都市と地方の連携は 地方創生に資する取り組みであり 政府としても後押しされたい また 東京の情報発信力や注目度を活かし 地方の魅力を伝えるショーケースとして東京の都市空間を戦略的に活用することは 広域連携の有効な手法である 公共空間や民間施設等における地方の伝統芸能 祭り 食のイベント開催を促進するとともに これら全国各地への旅行者送客に貢献する取り組みに対する支援を期待する 参考 -163-

164 7. 事業 (2) 意見活動 東京都は 東京ブランドのコンセプトを 伝統と革新が交差しながら 常に新しいスタイルを生み出すことで 多様な楽しさを約束する街 と定義 ロゴ キャッチコピーを & TOKYO とし 都民 民間事業者等への広報 普及啓発や海外への東京ブランドの発信などブランディングキャンペーンを展開 また 日本各地と連携した外国人旅行者の誘致策として 東京と各地を結ぶ観光ルートの設定等を平成 2 7 年度の東北地方に加え 平成 28 年度は中国 四国地方の自治体や交通事業者等と連携して実施 3 コンテンツの海外発信強化海外からの評価が高いわが国のコンテンツの現地での活用は 訪日意欲を喚起するための有効な手段である 政府は コンテンツの海外発信について 現地への効果的な浸透を図るため ターゲットとする国において 国が主導して日本のコンテンツ専門放送局などの情報発信拠点 ( ジャパン チャンネル ) を設け 継続的に発信し続けることが重要である また 放送コンテンツ海外展開促進機構 (BEAJ) JNTO 等との連携の強化や J-LOP+( ジャパン コンテンツローカライズ & プロモーション支援助成 ) の活用を通じて 海外メディアの放送枠等の確保と地域発の観光情報 コンテンツ供給を推進し 日本の魅力発信を更に支援されたい (4) ツーウェイツーリズムの拡大 日本人による海外旅行の促進 1 着陸料の減免などによる国際線の就航促進 日本人によるクルーズ旅行の振興日本人による海外旅行は 全体の 99% が空路によるもので その約 9 割が成田 羽田 中部 関西の 4 空港に集中している 地方空港において国際線を維持 拡充していくためには 日本人の利用促進が不可欠である 従って 地方空港における着陸料減免などによる国際線の就航促進や空港アクセスの充実など利便性向上を図られたい また 大型クルーズ客船の誘致活動等によって訪日クルーズ旅客者数は 100 万人に達する一方で 日本人による外航クルーズの利用者は増加傾向にあるものの約 13 万人に留まっており 官民が連携し 市場の拡大を図ることが望まれる 2 パスポート取得費用の減免や教育旅行を通じた若年層の国際相互交流の促進ツーウェイツーリズムを拡大する上で 未来を担う若い世代の国際相互交流を促進することが求められている 旅行費用の低廉化策として 地方空港 LCC の活用を進めるとともに 若年層がパスポート ( 旅券 ) を取得する際に 発給手数料を減額するなどの措置を検討されたい また 教育旅行の推進も重要である 訪日教育旅行においては 学校交流の受入に関する情報共有を図るためのワンストップ窓口の設置や 受入側となる学校の費用負担の軽減などが必要である 参考 パスポートの取得費用は 通常 10 年間有効な旅券 (20 歳以上 ) が 16,000 円 5 年間有効な旅券 (12 歳以上 ) が 11,000 円 同 (12 歳未満 ) が 6,000 円 わが国人口に占めるパスポート保有率の約 24% に対して 米国が約 40% カナダが約 60% オーストラリアが約 50% ニュージーランドが約 75% 英国が約 80% となっている 3 ワーキング ホリデー制度の交流対象国の拡大ワーキング ホリデー制度は 二国 地域間の取決め等に基づき 相手国 地域の青少年に対し 休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行 滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度であり 文化や一般的な生活様式の理解を通じて 相互理解を深めることを目的としている わが国は 欧州やオセアニア 東アジアを中心に 14 か国 地域との間で同制度を導入しており 年間約 1 万人が日本のワーキング ホリデー査証を取得している 相互交流の拡大に有効な制度であることから 対象国の拡大を検討すべきである 参考 ワーキング ホリデー制度の対象国 欧州 英国 フランス ドイツ アイルランド デンマーク ノルウェー ポルトガル ポーランド オセアニア オーストラリア ニュージーランド アジア 韓国 台湾 香港 北米 カナダ 4. 国内観光の活性化に向けた戦略的取り組み国内観光の長期的な減少は 20 年に及ぶデフレ経済や円高による日本人の海外旅行の増加 東日本大震災など外的要因によるところが大きいが 日本人の余暇の過ごし方に関する選択肢の多様化 団体旅行から個人旅行へのトレンドの変化 観光産業におけるニーズへの対応の遅れなどによるところもある 東京及び東京圏は送客装置としての役割を担っている 広域連携による相互交流の拡大と継続的な支援が必要な東日本大震災被災地への送客を図ることが重要である また 国内の観光客は 50 代以上が約 4 割弱を占め 旅行商品もシニア世代を優遇するものが多い 旅行人口の層を拡大していくうえでは 参加体験型観光の需要を踏まえた新たな旅行ニーズの掘り起こしや若者の旅行体験の促進 旅行需要の平準化 ユニバーサルツーリズムの促進など戦略的取り組みが求められる (1) 広域連携による相互交流の拡大と東日本大震災被災地復興の促進各地域の個性豊かな観光資源や観光拠点を テーマ性とストーリー性を持たせて 複数の都道府県に跨って繋げる広域観光周遊ルートの形成 構築は インバウンドのみならず 国内観光の活性化にも寄与する 広域連携は 地域経済を活性化し 各地の人々との相互交流を拡大する上で 極めて重要である そのために 東京としては 旅行者を各地へ送り出す送客装置の役割を発揮する必要がある こうしたなか 関東地方では -164-

165 7. 事業 (2) 意見活動 平成 26 年度から 関東観光広域連携キャンペーン推進事業 を官民連携で展開している 今後は 関東地方における広域観光周遊ルートの形成について 国としても後押しをされたい また 東日本大震災被災地である東北 6 県や関東地方沿岸部を訪れる旅行者は 日本全体の旅行者数から見ると大変低い割合であり 継続的な支援が必要である 特に依然として続く風評被害により 福島県を訪問する修学旅行生は震災前の水準の半分程度に留まっている 子ども農村漁村交流などへの積極的な支援や 防災 震災学習プログラム等による復興ツーリズムなど教育旅行の誘致に向けた取り組みを支援するとともに 風評被害の払拭に向けた正確な情報発信を強化されたい (2) 参加体験型のレジャー需要の高まりを踏まえた新たな旅行ニーズの掘り起し国内のレジャー市場では 遊園地 テーマパークやライブ エンタテインメントなどの参加体験型の需要が高まっている また 近年のマラソンや自転車ブームによるスポーツツーリズムや 農業 植林体験をテーマとしたエコツーリズム 農林漁業体験民宿によるグリーンツーリズム 医療ツーリズムなど 見る観光から体験する観光へのシフトの動きもある 国では 世界遺産 日本遺産 社寺観光 アートツーリズム ロケーション等 テーマ別観光に取り組む地域をネットワーク化し 共同サイト開設やプロモーションの強化等により 新たな旅行需要の掘り起しを進めているが アウトドアレジャーや音楽フェスティバルなど参加体験の要素が強い旅行もテーマに加えて 幅広い層に対して 旅行の動機づけを図られたい 参考 東京ディズニーリゾートやユニバーサル スタジオ ジャパンに代表されるテーマパークは 需要の高まりを見込み 新たなイベントや設備投資を実施することで 更なる入場者を呼び込む好循環を実現している 音楽コンサートが牽引するライブ エンタテインメント市場は ここ数年規模の拡大が続き 2015 年には 4,200 億円に達した (3) 若者の旅行体験の促進国内旅行市場は 予算 時間ともに余裕があるシニア層に支えられている 旅行市場を活性化し 地域を訪れる旅行者を増やすには 未来を担う若年層の旅行を促進する必要がある 旅行会社は 主要顧客であるシニア層を中心とした商品造成を行っており 様々な優遇があるほか 商品数も充実している 一方で 若者は旅行会社のカウンターで相談するというよりも インターネットで情報収集し OTA( オンライン旅行取引事業者 ) を通じて旅行手配を行うことが多い インターネットは 目的を持って 探す対象が明確である場合は有効なツールであるが そもそも旅行の経験がない若者にとっては まず旅行に出るきっかけを作ることが重要となる また 年齢が若い旅行者ほど地域にとってのリピーターになりやすい傾向があるほか 旅行経験が多いほど 今後も更に旅行したいという意向を持つことを示す調査結果もある こうしたことから 教育旅行の一層の促進や若者向けの優遇商品の造成など 若者の旅行体験を促進する取り組みを強化されたい 参考 観光庁では 若者旅行振興に取り組む機運を高めるため 今しかできない旅がある をキャッチフレーズに若者旅行を応援する取り組みを表彰 また 若者に旅の素晴らしさを伝えることを目的に大学や高校で 若旅 授業 を展開 ( 株 ) リクルートライフスタイルは 若年層レジャー需要活性化プロジェクトとして 19 歳はスキー場リフト券が 1 シーズン無料になる 雪マジ!19 を展開 旅行市場の中長期的な活性化を目的に 若年層のレジャー体験を後押ししている (4) 誰もが安心して旅行を楽しむことができるユニバーサルツーリズムの促進高齢や障がい等の有無にかかわらず 誰もが安心して 旅行を楽しむことができる環境づくりを意味するユニバーサルツーリズムを促進することは 増大する高齢者の旅行需要を喚起するとともに 2020 年パラリンピック大会の受入体制の整備に資する 平成 28 年度より観光案内所にバリアフリー相談窓口の機能を付加するモデル事業が始まるが 既存の受入拠点と観光案内所の連携やバリア バリアフリー情報の調査等を着実に進められたい (5) 特定時期に集中する旅行需要の平準化を図る休暇取得の促進わが国における有給休暇の取得率は他の先進国と比べて低く 欧米におけるバカンスに該当する 1 ヶ月程度の長期休暇を取得する文化 慣習もない 従って 日本人の余暇としての旅行需要は必然的に ゴールデンウィークやお盆 年末年始に偏在し その結果として公共交通機関 高速道路 観光地等の混雑や旅行料金の高止まりが生じている また こうした季節的 時期的な需要格差は 観光産業の安定雇用や生産性向上の大きな阻害要因となっている 国内観光の活性化のためには 経済 企業活動への影響にも配慮しつつ 国をあげての休暇の取得促進や取得時期の分散等を図る必要がある -165-

166 7. 事業 (2) 意見活動 Ⅱ. 観光産業の 稼ぐ力 を高め 真の基幹産業へ 2015 年に日本を訪れた外国人による旅行消費額は 3 兆 4,771 億円に達した この消費額は 自動車部品の輸出金額に匹敵する規模であり インバウンド消費が日本経済を下支えしているといっても過言ではない 既に交通 旅行 飲食 宿泊はもとより 小売 流通 製造など多くの産業がインバウンド需要の取り込みを図っている その一方で わが国の観光関連産業は 諸外国や他業種と比較し 生産性が低く 労働力人口の減少下において 深刻な人手不足が生じている 観光産業が日本を牽引する基幹産業に飛躍するためには 業務効率の向上や他業種との連携を通じて新たな商品 サービスを生み出すことで 稼ぐ力を高めるとともに 企業の収益向上を賃金上昇 安定雇用など労働環境の改善に結びつけていかなければならない また 生産性を高めるうえで重要になるのは 働く人が新たなニーズに対応する技能を身につけることである 人材の確保とあわせて その育成を進める必要がある また 民間企業によるリスクを取った積極的な観光投資を引き出すためには 更なる規制緩和とともに 新たな観光ニーズに対応する法制度等の整備によってビジネス環境を整えることが重要である こうした取り組みを通じて 企業経営者のみならず 現場の様々な担い手 高度な専門職 また投資家にとっても 観光が魅力ある産業に進化することが求められる 加えて 東京においても多くの中小企業は インバウンド消費を取り込めていない 地域経済への波及も重要な課題である 1. 観光産業の 稼ぐ力 の強化と人材の育成 確保 (1) 業務効率化 と 高付加価値化 による観光産業の生産性向上わが国の飲食 宿泊業は 諸外国や他業種と比較し 労働生産性の低さが指摘されている 業界の特性として 小規模事業者が多いほか 調理 フロント 接客など業務別に人員が配置されているため 人の稼働率が上がりにくい 創意工夫による業務効率化を後押しするため サービス業と製造業等との異業種連携による生産性向上に向けた取り組みやベストプラクティスの普及 予約 顧客管理 プライシングのマネジメントを可能にするクラウドサービス等の ICT 利活用 オペレーションの効率改善等の支援策を一体的に推進されたい また 従来わが国が得意としてきた モノづくり から より高い付加価値を生み出す コトづくり へと発想を広げていくことが必要である 素材の発掘 生産 ストーリー性の構築 商品化 最適なチャネルでの販売といったサプライチェーンを 地域の多様な連携によって構築することで成り立つ地域資源のブランド化は コトづくり の有効な手法である 地域の観光関連産業の 稼ぐ力 を強化し 産業に人材を呼び込むためにも こうした取り組みを更に後押しされたい (2) 地域経済に観光消費を取り込むショッピング ツーリズムの振興免税制度の拡充や外国人旅行者の増加によって 免税カウンターを備えた大型店やチェーン店等で売上の伸びが目立つ一方 旅行者が集まる東京においても 多くの中小企業ではインバウンド需要を取り込めていない 小売店における訪日外客受入の基礎インフラとして 消費税免税制度を位置付けたうえで 中小規模の事業者 商店街に対する制度周知を強化するとともに 免税手続き帳票類の簡素化 電子化とあわせて免税手続きに対応する効率の良いレジシステムの導入への支援を期待する また シンガポールや韓国 台湾は国を挙げてショッピング ツーリズムを振興し グローブショッパーと呼ばれる買い物に旅行の重点を置く海外富裕層の取り込みを図っている ショッピングを食 まちあるきに並ぶ観光の重要なコンテンツとして位置付けた上で 予算を確保し海外でのプロモーションを強化されたい 参考 消費税免税制度については 平成 26 年 10 月の全品目免税対象化に始まり 平成 27 年 4 月には商店街 ショッピングセンター等において免税販売手続きの第三者委託 一括カウンターでの処理が認められた さらに平成 28 年度税制改正によって 免税対象金額の引き下げ が実現する等 矢継ぎ早に制度が拡充されている (3) ビジネス需要の拡大と地域活性化に向けた MICE の促進世界全体の国際会議の開催件数は年々増加傾向にあるが 特にアジア 中東 オセアニア地域では急速な経済成長を背景に 過去 10 年間で約 1.6 倍に増加している シンガポール 韓国などアジア各国は 国家戦略として大規模な MICE 施設を整備するとともに MICE の誘致 開催への支援強化や 専門人材の育成 そして誘致において重要な要素となる新たな観光資源開発を進めており アジア地域における MICE 誘致競争が激化している こうしたなか わが国の MICE デスティネーションとしての地位が相対的に低下している 海外 MICE 専門見本市への出展やメディアの招請等のプロモーションを強化することで 国際会議や展示会 見本市等の誘致を強力に進められたい また MI( ミーティング インセンティブ ) 誘致においては ユニークベニューの充実が大きな決定要因となる 従って 海外の活用事例について調査 研究を進めるとともに ユニーク -166-

167 7. 事業 (2) 意見活動 ベニューの活用に係る各種規制の柔軟な運用等を通じて わが国においても歴史的建築物や文化施設をユニークベニューとして積極的に活用できるよう鋭意取り組まれたい 加えて 東京ビッグサイト ( 東京国際展示場 ) の増床等が予定されているが 大規模な MICE 施設の需要があることを踏まえ フラッグシップ型の施設設置や MICE 施設整備を促進するための施設設置者 建物所有者への経費補助 税制優遇措置等を検討されたい (4) 観光関連産業への投融資拡大地域の観光産業の活性化に資する企業に対して その企業の更なる成長や地域の発展に必要な資金を提供することが求められているが 中小規模の観光関連企業が新しい投資を考えたときに リスクマネーを提供する仕組みが少なく 成長資金が足りていないといった声を聞く 従って 観光を通じた地域活性化の成功事例の創出にあたっては 成長資金の供給拡大が必要であり 地域や観光事業者の期待も高いことから 政府系金融機関及び民間金融機関等が積極的に投融資を拡充できるよう政府による後押しを期待する 参考 ( 株 ) 日本政策投資銀行及び ( 株 ) 地域経済活性化支援機構等は 観光活性化マザーファンド を設立し 地域金融機関等との連携により 観光産業を通じた地域経済の活性化を支援している 具体例として 古民家を再生し 宿泊 飲食 婚礼施設として運営する事業体への投融資などの実績がある 古民家は担保資産になりにくく 再生実績が少ないので これまでは金融機関からの融資は難しかったが ファンドからの出資等によって成長資金の供給が可能となった (5) インバウンド対応等への支援を通じた旅館の利活用の促進旅館は 観光振興の重要な担い手であるとともに 施設そのものが観光資源である 増加するインバウンドの宿泊需要の受け皿として FIT に向けた情報発信の強化や泊食分離などの商習慣の改善 ICT 活用による業務効率化 人材育成等の受入環境整備のための支援が必要である また 旅館の安全性の確保は 災害時等の避難施設としての利用も有効であることから 政府は改正耐震改修促進法に基づく耐震診断 改修に対する支援を継続 拡充されたい 参考 改正耐震改修促進法に基づき耐震改修を行う旅館 ホテルなどの建築物への支援措置が平成 30 年度末まで延長された また 建設コスト高や工事費の上昇などを踏まえ 耐震改修の単価も見直されている (6) 統計の整備と観光ビッグデータの利活用の促進地域別の旅行者数 宿泊施設の客室数 稼働率や空港容量 交通手段 通信環境など 正確な基礎データの整備が不可欠である 政府は こうした観光統計を早急に整備し一元的に提供されたい また 観光産業の生産性向上に向けては ビッグデータを活用して外国人旅行者のニーズや満足度 行動等の情報を収集 分析し マーケティング等に活用することが重要である 参考 内閣官房まち ひと しごと創生本部では 地域経済分析システム (RESAS) を提供 地域経済に係わる様々なビッグデータをもとに 外国人訪問分析や消費分析等が可能 (7) 観光産業を支える現場人材からマネジメント人材まで多様な人材の育成と確保 1 産学連携による人材育成観光産業を支える人材から 高度マネジメント人材まで 多様なニーズに応える人材の育成を推進し 観光産業全体の質の向上や人材の高度化を図ることが求められる 観光を推進している大学と産業界の間で カリキュラムや育成方針を議論する場を設定し トップレベルの経営人材の育成を加速されたい また 高校に観光系学科を設置し 地域内で観光に係る知識 技能やホスピタリティマインドを有する人材を育成することも重要である 参考 不足している観光人材 職種等 交通インフラ ( バス乗務員 飛行機操縦士 整備士等 ) 宿泊施設 ( フロント 厨房 客室係等 ) ガイド ( 通訳案内士等 ) MICE( ミーティングプランナー等の専門人材 ) DMO( マーケティング等の専門人材 ) 2 外国人留学生の活用訪日外国人旅行者対応を担う人材として 高度な知識を持つ外国人留学生の採用意欲が高まっている 海外留学生をインターンシップで受け入れた事例では 日本人では常につきまとう言語やコミュニケーションの障壁が低く 円滑な外国人対応が可能なことから 非常に好評であったと聞く 一方で 約 6~7 割の留学生が日本国内の企業に就職を希望するものの 実際に就職できるのは 3 割程度である 観光産業において 外国人留学生の採用 定着を促進するため 国においては 留学生の就労ビザの要件緩和を進めるとともに 関係機関が連携して 日本語やビジネスマナーなどの各種研修や中小企業とのマッチング事業など総合的な支援策を -167-

168 7. 事業 (2) 意見活動 推進されたい 3MICE 分野の人材育成 2020 年大会に向けて スポンサー企業はじめインセンティブツアー等での来訪者が今後ますます増えていくことが想定される 政府では 大学との連携や業界団体の取り組みに対する支援などを通じて MICE 誘致で重要な役割を担うミーティングプランナーや PCO(Professional Congress O rganizer: 会議運営者 ) と呼ばれる MICE 関連の専門家育成 また MICE に関する経験 ネットワークを有する専門的な人材を集めた組織づくりを促進されたい 4 日本版 DMO の人材育成観光地経営の視点から観光地域づくりを担う主体として 日本版 DMO の構築が全国各地で進められている 当該組織では マーケティングに基づく戦略策定 データ収集 分析 商品造成等の専門技能が求められている 日本版 DMO の取り組みを先導するための人材育成の支援 また人材マッチングの仕組みを創出されたい 2. 規制 制度改革の推進 (1) 地域資源の活用 観光産業の担い手確保に向けた規制緩和 1 河川観光船の弾力的な運航を妨げる海上運送法に係る手続きの簡素化河川 運河 川辺を活かした観光を推進するため 予め許可された水域で継続して一般旅客定期航路事業を営んでいる河川観光事業者に対しては 同水域内であれば 柔軟な航行プランを企画 航行できるよう 海上運送法に係る手続きの簡素化を図られたい 2 地域限定旅行業における旅行業務取扱管理者の要件緩和ホテル 旅館や観光案内所 道の駅などが旅行商品を企画 販売し 地域におけるコンシェルジュ機能としての役割を果たせるよう 旅行業法における地域限定旅行業への参入促進を図る必要がある そのため 地域限定旅行業における旅行業務取扱管理者の選任については 旅行業者等の他業種との兼任を認められたい 参考 旅行業法において 旅行業務取扱管理者は 他の営業所の旅行業務取扱管理者となることができないとされ 常勤専従する必要がある 一方で 構造改革特区では 旅行業務取扱管理者が他の業種との兼任でも地域限定旅行業に登録できる特例措置が講じられている 3 留学生の就労ビザ要件の緩和訪日外国人旅行者が急増するなか 外国人材の観光産業への活用を図り 外国人旅行者に対するホテル等における接遇を向上することが求められている 現在 ホテル分野の専門学校で学ぶ留学生が卒業後に国内のホテルに就職する場合の 在留資格変更許可 の対象業務については フロント 通訳 コンシェルジュなどに限定されているが 飲料部門やロビーサービス 客室部門なども含めたホテル業務全般の職種で採用できるよう要件を緩和されたい 4 職業実践専門課程在学の留学生による資格外活動許可手続きの緩和留学生が企業実習を行う際には 週 28 時間以内の就業制限に関する 資格外活動許可 の申請が必要とされている 文部科学省が認定する職業実践専門課程に在学する留学生については 教育機関が発行する 資格外活動届出書 の提出で 資格外活動ができるよう手続きを緩和されたい 5 外国人が働きながら日本料理を学ぶための在留資格の要件緩和海外において和食の人気が高まるなか 日本料理を正しく普及 発信できる外国人材の育成が求められる しかしながら 出入国管理及び難民認定法では 調理業務の従事については就労の在留資格が原則として認められておらず 日本国内で日本料理を働きながら学ぶ外国人は 無報酬や社会保険の対象外 客への料理提供ができない等の課題がある このため 日本料理の海外への普及を図ることを目的として 外国人が有償で働きながら日本料理を学ぶことができるよう在留資格の要件を緩和されたい 参考 総合特区に基づく 特定伝統料理海外普及事業 によって 京都市では外国人が日本料理を有償で働きながら学ぶことができる規制の特例措置が講じられている 日本料理を海外に普及させることを目的とした日本料理海外普及人材育成事業では 日本の調理師学校を卒業し 調理師免許を取得した外国人について 農林水産省が認定した場合 日本国内の和食店で 2 年以内の調理業務に従事するための在留資格 特定活動 が発給される (2) 新たな観光ニーズに対応する法制度の整備 1 民泊の仲介サイト事業者に関するルール整備民泊施設の要件については 旅館業法の政令改正や国家戦略特区制度によって整備されつつある その一方で インターネットを通じて民泊サービスを旅行者に仲介する事業者は 現在 旅行業法の登録等の義務はなく 民泊サービスに関する責任は必ずしも明確ではない 従って 部屋の貸し手及び借り主の特定 提供する物件の要件確認 トラブルへ対応できる相談窓口の設置 損害発生時の賠償責任など仲介事業者の役割を明確にするルールづくりが求められる 2 オンライン旅行取引における消費者の安全 安心の確保 -168-

169 7. 事業 (2) 意見活動 海外に拠点を置く OTA( オンライン旅行取引事業者 ) による日本語サイトの立ち上げ サービスの展開が加速するなか 旅行の行き先が国内外であるかに関わらず 旅行の予約に海外 OTA を利用する旅行者が増加している 一方で 海外 OTA については 日本の旅行業登録を有していないケースが多い このようにオンライン旅行取引に関するサイトでも 国内 OTA によるサイト 海外 OTA によるサイト またいわゆる 場貸しサイト では 旅行業の登録の要否や契約当事者となるか否かが異なる そのため 旅行者が 各種サイトを利用する際に 取引の相手方が誰になるのか 当該相手方が旅行業登録を受けているのかどうかを判別できないまま 予約をすることがあり 消費者保護の観点からは問題があるとされている このため オンライン旅行取引における消費者の安全 安心を確保し トラブルを未然に防止するため 国が昨年 6 月に OTA 等のサイトの表示に関するガイドライン を策定した 本ガイドラインに基づき 事業者に対してサイト表示の適正化を促すとともに 消費者に向けて旅行予約サイトの利用時における注意点等について普及啓発を図られたい 3 インバウンドの旅行手配を行うツアーオペレーターの品質向上インバウンドの旅行手配を行うツアーオペレーター ( ランドオペレーター ) については 旅行業登録が義務付けられていないことから 近年 外資系のツアーオペレーターによる価格重視の低品質ツアーが増えている 政府は 訪日旅行の一層の品質向上を図る観点から ( 一社 ) 日本旅行業協会が実施しているツアーオペレーター認証制度を普及促進されたい また 旅行業登録のないツアーオペレーターに対しては 品質を担保する制度面の整備を検討するとともに 悪質な事業者の実態把握を進められたい 4 訪日外客の急増やニーズの多様化を踏まえた国際観光ホテル整備法の見直し昭和 24 年に制定された国際観光ホテル整備法は 戦後間もなく数少ない訪日外国人旅行者をもてなすためにつくられた施設及び接遇基準であり その後 改定が行われているものの 旅行者増 ニーズの多様化の現状にあっては 登録制度が有効に機能しているとは言い難い 従って 利用者が目的 予算に応じて良質のサービスを提供する施設を選択できる新たな設備 サービス基準を策定するとともに 登録施設に対する新たなインセンティブの検討や登録に関する相談体制の強化など 制度の活用を促す環境整備が必要である 参考 全ホテル 旅館に占める本制度の登録割合は わずか 5%(2,624 軒 /5 万 4,540 軒 < 平成 24 年値 >) また 外国人旅行者の受入環境の整備に関する行政評価 監視 ( 総務省 平成 26 年 7 月公表 ) によると 国際観光ホテル整備法に基づき登録された調査回答ホテル (55 軒 ) のうち 4 割が課された義務を遵守せず 登録制度が誘客に寄与するとした施設はなかった Ⅲ. 観光立国の実現に向けた推進体制の構築 強化 政府は 本年 3 月 明日の日本を支える観光ビジョン を策定し 中長期的な訪日外国人旅行者数や日本人国内旅行消費額の目標設定や戦略的な取り組みを明示することで 政府全体として観光振興に取り組む強い意思を示した 観光立国の実現に向けて 観光振興に関する予算の拡充 観光関係省庁及び国と地方自治体の更なる連携強化や日本版 DMO の形成 確立を通じて 推進体制をより一層強化すべきである 1. 観光振興に関する予算の拡充平成 28 年度観光庁関係予算については 前年比 2.4 倍の 245 億円 ( 平成 27 年度補正を含め 301 億円 ) に拡充され 政府全体の観光関連予算 ( 平成 27 年度 :3,003 億円 ) も年々増加傾向にある 観光立国の早期実現に向けて 今後も予算の拡充が続くことを期待する また 各地方自治体が地域のニーズに応じて 効果的な観光振興の取り組みが行なえるよう 関係府省庁の予算をパッケージ化した統合予算の創設やワンストップの相談 情報提供体制の構築が求められる 文化予算 ( 平成 28 年度 :1,039 億円 ) については ここ 10 年以上横ばいにあり フランス ( 約 4, 640 億円 ) や英国 ( 約 1,992 億円 ) はもとより 中国 ( 約 1,219 億円 ) 韓国 ( 約 2,653 億円 ) に比べても少ない 文化による観光振興への波及効果をさらに高めるためにも 文化庁予算をはじめとする文化関連予算のより一層の拡充を求める 2. 観光関係省庁及び国と地方自治体の更なる連携強化観光は文化 まちづくり スポーツ 医療 農業など幅広い関係府省庁が関与することから 更なる連携の強化が重要である こうしたなか 観光庁は更なる観光立国の推進のため スポーツ庁 文化庁と包括的連携協定を締結した 三庁連携による相乗効果を生み出すことで 新しい地域ブランドや日本ブランドを確立 発信し 2020 年東京オリンピック パラリンピック等の世界的イベントの開催以降も訪日外客の増加や国内観光の活性化が図られることを期待する また 多くの地方自治体は 観光を地方創生の切り札として捉えて 固有の資源を活かした取り組みを進めているが 地域によって対応に温度差があり 結果にも差が出ていることも事実である 政府は 地方運輸局の観光部門の機能強化を図ることで 各自治体の観光振興施策の実施を支援していくことが求められる 参考 三庁間における当面の連携 協力の観点 スポーツ 文化 ワールド フォーラムの開催 -169-

170 7. 事業 (2) 意見活動 2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会等の開催や文化プログラムの推進 文化 スポーツ資源の融合による観光地域の魅力向上 訪日外国人旅行者を地域へ呼び込むための受入環境整備やプロモーションの推進 各庁が実施するイベント等や保有するデータに関する情報の相互共有 3. 持続的な観光地経営の実現に向けた日本版 DMOの形成支援地域が自ら魅力ある観光資源開発を行い 受入環境整備を進め 他地域等との連携による魅力の多様化や広域 周遊化を図り 効果的 継続的な情報発信を行い 一定の収入を確保し観光振興を事業として確立することが必要である このような持続的な観光地経営を推進するための体制づくりとして 政府では日本版 DMO の登録制度を創設し 新型交付金による財政支援や関係省庁連携チームによる支援体制を構築した DMOが地域における観光振興の牽引役となるためには 国や地方自治体との密接な連携 既存の観光推進組織の参画が不可欠である 政府は DMOの形成 確立が全国各地で円滑に進むよう地域の取り組みを強力に支援されたい 日本版 DMO 登録の枠組み 登録対象 地方公共団体と連携してマーケティングやマネジメント等を行うことにより観光地域づくりを担う法人 登録の区分 対象エリアの広さに応じた3 区分で登録 広域連携 DMO 複数都道府県に跨がる区域( 地方ブロック単位 ) 地域連携 DMO 複数の地方公共団体に跨がる区域 地域 DMO 原則として 基礎自治体である単独の市町村の区域 [ 参考 ] 東京 23 区内では ( 一社 ) 墨田区観光協会が地域 DMOに登録 登録の5 要件 1 日本版 DMOを中心として観光地域づくりを行うことについての多様な関係者の合意形成 2データの継続的な収集 戦略の策定 KPIの設定 PDCAサイクルの確立 3 関係者が実施する観光関連事業と戦略の整合性に関する調整 仕組み作り プロモーション 4 日本版 DMOの組織 ( 法人格の取得 データ収集 分析の専門人材の確保 意思決定の仕組みの構築 ) 5 安定的な運営資金の確保 ( 収益事業 法定外目的税 分担金等の特定財源 行政からの補助金 委託事業等 ) 支援制度 新型交付金による支援対象となり得ることに加え 関係省庁で構成される連携支援チームを通じて 重点的な支援が実施される予定 以上 2016 年度第 2 号 2016 年 4 月 14 日第 682 回常議員会決議 < 提出先 > 国土交通省 内閣府 財務省 経済産業省 法務省ほか関係省庁大臣 幹部 各政党幹部 関連団体等 < 主な実現状況 > 観光振興に関する予算の拡充 平成 29 年度観光庁予算は 255 億円 ( 前年比 10 億円増 ) 訪日プロモーションの強化 欧米豪市場や富裕層市場等新たな市場の開拓 訪日教育旅行の促進による若年層市場の開拓 地域の魅力発信による地方への誘客 ICT を活用したプロモーション 通訳ガイド制度の充実 強化 名称独占資格への移行など 健全な民泊サービスの普及 新規 民泊に係る新しい法律の制定 広報 ヘルプデスクの設置など ユニバーサルツーリズム促進事業 継続 予算 20 百万円 宿泊施設のバリアフリー評価制度の検討及びバリアフリー相談窓口の整備促進 広域観光周遊ルート形成促進事業 継続 予算 1,640 百万円 -170-

171 7. 事業 (2) 意見活動 交流人口の回復 拡大を通じた東日本大震災被災地復興の促進 東北地方へのインバウンド推進による観光復興事業 新規 予算 3,265 百万円 広域観光周遊ルート形成促進事業 継続 予算 1,612 百万円 平成 28 年 6 月に 関東を含む4ルートを追加認定 中小 小規模事業者の情報セキュリティ対策の強化に向けた意見 ICT(Information and Communications Technology) の進歩はビジネスに大きな変革をもたらした 時間や場所にとらわれず経済活動を行うことが可能となり また 人と人に限らず モノとモノ さらに人とモノとがつながることも容易にした IoT(Internet of Thi ngs) はその代表的な例である モノがインターネットとつながることにより 計測したデータの送信や遠隔地からコントロール 最適な状態を維持することが可能となり 上手く活用できれば生産性の向上につながる 例として 水田にセンサを設置し 湿度 温度 水位 水温などを自動で計測 解析を行うことで収穫量増加 品質向上に成功した事例は まさにICTの賜と言えよう 今後 様々な分野での新たなイノベーションが創造され 日本経済の成長において無限の可能性を秘めていると言っても過言ではない 一方 ICTを利活用することは 個人情報や企業情報などの多くのデータを持つことになる 情報を保有する上で 情報が漏えいしないように情報セキュリティ対策を行うことは ICTを利活用する上で必要不可欠である つまり ICTの利活用と 情報セキュリティ対策は車の両輪の関係にあると言える サイバー攻撃の件数は年々増加し 手法も巧妙かつ多様化しており 個々の事業者が 情報セキュリティ対策を行うことは必須事項である しかし 対策を行うにも社内に情報システム担当者がいない 情報セキュリティ対策の費用が捻出できないなどの課題がある とりわけ 中小 小規模事業者においては 情報セキュリティ対策が大企業と比較すると遅れている実態がある 中小 小規模事業者は マイナンバー制度や個人情報保護法及び不正競争防止法の改正などの影響もある事から このような事態は早急に改善しなければならない こうした状況を踏まえ 中小 小規模事業者に対する情報セキュリティ対策を推進すべく 以下の通り意見をとりまとめた Ⅰ. 基本的な考え方 ( 現状と課題 ) 1ICT 利活用を取り巻く現状ビジネスの現場において インターネットの利活用の機会は益々増えている 総務省の 通信利用動向調査 によると 2014 年度末の企業におけるインターネット普及率は99.6% に達しており 事業活動を行う上でインターネットの利用は必要不可欠である また 2015 年 6 月 30 日に閣議決定された 日本再興戦略 改訂 2015 の中の施策の一つとしてIoTの活用が取上げられるなど ビジネスの現場においてインターネットを利用したICTの利活用は今後更に重要となる 2 情報セキュリティへの脅威の現状 ICTの利活用はサイバー空間を安全 安心に利用できてこそ成立するものであり 情報セキュリティ対策と車の両輪で進める必要がある 昨今 サイバー犯罪の件数は年々増加傾向にあり 注 -1 手法も高度化していることから脅威は急速に増大している また 一口に情報セキュリティの脅威と言っても外部からの攻撃のみならず内部要因など様々な要因がある 外部要因 マルウェア コンピュータウィルスやスパイウェアなどの不正かつ有害な動作を行う意図で作成された悪意の

172 7. 事業 (2) 意見活動 あるソフトウェア 最近では ランサムウェアなどがある 不正アクセス ホームページの改ざん 乗っ取り なりすまし 近年ではWebサイトを改ざんし アクセスした利用者にウィルスなどの仕込む水飲み場型攻撃などがある サービス不能 アンプ攻撃 ( 大量のデータを一斉に送信して対象のサーバーに多大な負荷を与え サーバーをダウンさせる ) 内部要因 宛先の選択ミスや添付ファイルの取り違えなどのメールの誤送信 出先での個人情報などの置き忘れ 盗難 従業員または委託先の会社の従業員の意図的 過失による情報の流出 SNS 炎上 ヒューマンエラー 誤操作によるデータの喪失 注 -1: 警視庁の発表によると都内のサイバー犯罪の検挙数は2010 年において631 件だったのに対し 2014 年は1,180 件とほぼ倍増している 2015 年は10 月時点では901 件 上記以外にも 翻訳技術の向上により 海外からの標的型攻撃メールを中心としたサイバー攻撃を容易に行うことが出来るようになった 日々進化するサイバー攻撃の脅威などに対し 被害に遭わないようにするために 情報セキュリティ対策は 日頃から最新情報の収集を心がけて行う必要がある 3 政府の情報セキュリティ対策の現状情報セキュリティの脅威が深刻化している状況を受け 2014 年 11 月に サイバーセキュリティ基本法が成立し 2015 年 1 月内閣には サイバーセキュリティ戦略本部 が 内閣官房に 内閣サイバーセキュリティセンター (NISC) が設置された また 2015 年 12 月に経済産業省では 独立行政法人情報処理推進機構 ( 以下 IPA) と共に 情報セキュリティ対策に対する経営者への啓発のための サイバーセキュリティ経営ガイドライン の策定が行われ 総務省では実践的なサイバー防御演習 (CYDER) が実施されるなど様々な取組みがなされている 4 中小 小規模事業者の情報セキュリティ対策の課題サイバー攻撃の対象となるのは公的機関や大企業だけではない ネットバンキングの不正送金事件の増加や クレジットカードの情報の不正取得などで実際に中小 小規模事業者も被害を受けている例もある 注 -2 また 大企業に対するサイバー攻撃を行う際には 中小 小規模事業者などの取引先を踏み台にして ターゲット企業のシステムに入り込むケースもある 2015 年 2 月にIPAが行った調査によると 中小 小規模事業者は大企業と比較し 情報セキュリティ対策に関する取組みを行っている割合が低いとの結果が出ている 中小 小規模事業者は 日本国内企業全体の9 9.7% を占めており日本経済の屋台骨を支えていることから 今後中小 小規模事業者の情報セキュリティ対策を抜きに日本経済の持続的な成長は考えられない 日本経済の持続的な発展を図るうえで 速やかに改善しなければならない 5 法改正等に伴う中小 小規模事業者への影響 一方 2015 年 9 月には個人情報保護法の改正 2016 年 1 月よりマイナンバー制度が開始されるなど 中小 小規模事業者を含めた全ての企業に情報セキュリティ対策が求められるようになった -172-

173 7. 事業 (2) 意見活動 注 -2: 都内のカー用品小売店 ( 資本金 1,000 万円 ) ではサイバー攻撃により28,212 件のクレジットカード情報が流出した事例がある 事業者が安定した経済活動を継続するために 社会環境の重大な変化を認識しつつ 適切な情報セキュリティ対策を行うことは極めて重要である しかし 中小 小規模事業者は ヒト モノ カネ の経営資源が十分とは言えず 現状では情報セキュリティ対策を満足に行うことは困難である 6 中小 小規模事業者が保有する知的財産の保護への課題 2015 年 7 月に不正競争防止法の一部が改正された 背景には 我が国の企業の営業秘密が国内外に流出する事案が顕在化したことがあるが 新興国に我が国の営業秘密が流出するリスクは 国際競争力低下にもつながることが懸念されることから 技術情報や顧客名簿などの営業秘密の漏えいに 歯止めをかけることが必要である その一方 加害者となるリスクもある 例えば 中途採用者より前社の営業秘密が持ち込まれ それを使用した場合 営業秘密侵害の訴訟を受ける可能性がある 万が一 米国企業の営業秘密を侵害したと問われた場合 巨額の賠償金を請求される恐れすらある これらのリスクは中小 小規模事業者も例外ではない 中小企業の特許出願件数は2011 年より毎年増加傾向にあることからも ( 図 1) 保有する技術情報などの情報セキュリティ対策は喫緊の課題である 図 1 7 東京オリンピック パラリンピック等の国際的イベントに対する課題 2016 年の伊勢志摩サミットを皮切りに 2019 年にはラグビーワールドカップ 2020 年東京オリンピック パラリンピックの開催を控えている これらは 日本のサービス インフラを世界に示す絶好のチャンスであると同時に 何らかのセキュリティ上の事故が発生すれば 国の威信に関わる重大な事態となる よって 情報セキュリティ対策は 大会を成功に導くためにも万全を期す必要がある 以上の基本的な考えに基づき より一層の中小 小規模事業者の情報セキュリティ対策を推進すべく 以下に記載する項目につき 格段の配慮が図られるよう要望する なお 東京商工会議所は 2016 年 1 月 14 日に警視庁 東京都商工会議所連合会 東京都商工会連合会 東京都中小企業団体中央会 公益財団法人東京都中小企業振興公社とサイバーセキュリティに関する相互協力協定を締結した 当所としても 中小 小規模事業者のサイバーセキュリティ意識の啓発活動などを初め 関係諸機関との連携を密にし 地域の総合経済団体として 中小 小規模事業者支援に尽力する所存である -173-

174 7. 事業 (2) 意見活動 Ⅱ. 意見項目 1. 情報セキュリティ対策の意識向上 強化 1 経営者の情報セキュリティ対策に関する意識の向上 強化日本企業の情報セキュリティに対する意識は 国際的に比較して低い状況にある プライスウォーターハウスクーパース株式会社が行った グローバル情報セキュリティ調査 2015( 日本版 ) によると企業の情報セキュリティ投資額は 世界全体平均の年間 4.2 億円に対して 日本企業の平均は年間 2.1 億円と2 倍の差がある 更に IPAの調査によると中小 小規模事業者においては情報セキュリティに対する予算や体制の充実を検討する割合が大企業と比較すると低い傾向にある 参考 -1 情報セキュリティに対する予算や体制の意思決定を行うのは経営者であり 社内の情報セキュリティ対策を推進するには 経営者が積極的に取組む意識が 必要不可欠である しかしながら 現状においては 情報セキュリティ対策は利益を生まない費用負担との認識であり 情報セキュリティに対する対策は後回しにされてきた 特に 人的 資金的に限りのある中小 小規模事業者はなおさらである しかし インシデント ( 問題 ) が発生した際は多大な労力と費用が発生するのみならず 取引先の情報などが流失した場合には信用の失墜にもつながり企業の存続に支障をきたすことから 情報セキュリティ対策を 重要な経営戦略の一環として捉え 経営者に情報セキュリティマインドを浸透させることが最も重要である 経営者は取引先に迷惑をかけてはいけないという共通認識がある 啓発を行う際には 顧客情報が流出することで 取引先に多大な被害がかかることを例示すれば理解が得やすくなると考える 経営者のマインドが変われば 企業が一丸となって情報セキュリティ対策に取組むことが期待される 先ずは 経営者の情報セキュリティ対策に対する意識向上の啓発が望まれる 参考 -1 IPA の調査では 情報セキュリティ対策について 今後 予算や体制を充実させる予定があるかという問い に対し 大企業は 27% があると回答したが 中小 小規模事業者は 9.5% と大きな乖離が生じた 2BCP(Business Continuity Plan) への取込みサイバー攻撃の手法は日々進化しており 100% サイバー攻撃を防ぐことは非現実的であるが 実際に情報セキュリティにかかるインシデントが発生したことを想定して対策計画を立てることは 被害を最小限に食い止める上でも重要である 中小 小規模事業者がBCPを策定する際に サイバー攻撃や情報漏えいなど情報にかかるインシデントについても緊急事態として取込むことが大切である 事態の重さを認識してもらうためにも インシデント事例を紹介し 実際にどのくらいの損害が発生するか示すことで被害の大きさのイメージを容易にさせることが必要である 中小 小規模事業者も活用できる サイバーセキュリティ経営ガイドライン の解説などの策定 2015 年 12 月に経済産業省では IPAと共に サイバーセキュリティ経営ガイドライン を策定したが ガイドラインの対象から小規模事業者が除かれている しかし マイナンバーの施行や 個人情報保護法の改正により中小 小規模事業者にとっても情報セキュリティ対策を講じることは必須となった よって 中小 小規模事業者も活用できる解説などを策定することが望まれる 策定される際には 中小 小規模事業者の目線を意識し 簡潔かつ理解しやすい内容にされること また 業種 業態に応じたインシデントやその対応例を示すなど 事業規模のレベル感を踏まえ きめ細やかな内容にとするよう留意されたい

175 7. 事業 (2) 意見活動 4 情報セキュリティ対策に対する啓発情報セキュリティ対策は 大掛かりな設備導入やシステム導入を行わなくても 出来ることはある 具体的には USBなどの情報機器の持込 持出を制限する 仕事の持ち帰りを含めてデータの持ち出しを制限する 機密情報にはマル秘表示を行い 秘密情報の認識を分かりやすくする 防犯カメラの設置やレイアウトの工夫する 端末を使用する際のパスワードの設定を行う 担当者別( システム管理者 役職者など ) のアクセス制限の設定を行う 個人情報が含まれたファイルにはパスワードを設定する パソコンとデスクにはワイヤーロックをかける SNS(social networking service) の利用方法について教育する OS(Operating System) やアプリケーションなどの最新のアップデート更新 最新の攻撃手法やウィルスをチェックする JVNバージョンチェッカなどを利用して自社のパソコンの脆弱性をチェックする 社内データのバックアップを取っておく等容易且つ即効性の高い情報セキュリティ対策はある しかし このような簡易な情報セキュリティ対策でも 中小 小規模事業者は取組んでおらず 参考 -2 中小 小規模事業者の従業員の目線に合わせた 必要最低限行うべき情報セキュリティ対策の啓発が望まれる また 情報漏えいの原因は外部からの攻撃のみならず 人 に起因することが多いため 人の心理特性 ( 業務の忙しさ 煩雑さに起因するインシデント ) にも着目されたい さらに スムーズな情報セキュリティ対策の導入につなげるためにもパッケージ化した対策方法をいくつか例示することは効果的であろう 参考 -2 IPA の調査では 情報セキュリティに関する取組みについての問いに対し 機器や記録媒体の持込 持出の 制限を行っている中小企業は 31.6% という結果が出た 5 中小 小規模事業者支援機関の取組み支援東京商工会議所では 2010 年度から2015 年度にかけて無料にて情報セキュリティ対策セミナーを計 2 7 回実施し 累計 3,131 名が参加した 更に多くの企業経営層にセキュリティマインドの向上を効率的に図りつつ 日々進化するサイバー攻撃に対抗するためにも中小 小規模事業者支援機関による継続した情報セキュリティ対策セミナーの実施は必要であることから 中小 小規模事業者支援機関によるセキュリティ対策セミナーの実施に際し 支援の拡充が望まれる 2. 情報共有 連携の強化 被害後の情報共有及び官民の情報連携の強化サイバー攻撃の手法は日々進化しており 情報セキュリティ対策も常に更新していかなければいけない そのため 政府機関と企業 業界団体などが連携して ウィルスの種類 脆弱性などの攻撃の手法を分析し 対処方法を打ち出すことが新たな被害を食い止めることにつながる 現在 IPAより ホームページを通じて各種情報提供が行われているが 今後も引続き最新の攻撃手法や被害状況などを広く情報提供され対処方法を公開されたい 事例収集にあたっては各コンピュータセキュリティ企業や一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンターなどの機関との情報共有の強化が有効と考える 併せて 一般から些細な事象でも おかしい 怪しいと感じた際には通報を受付 収集できる環境を整備することも有効と考える -175-

176 7. 事業 (2) 意見活動 また 情報共有の一環として IPAやプロバイダー企業と協力して中小 小規模事業者向けにトレンドに合わせた訓練やワークショップを実施することも望まれる 実際にサイバー攻撃を疑似体験し 実感することで強く情報セキュリティの重要性が認識されるであろう 他方 各種メディアを通じて広くあまねく情報セキュリティに関する周知活動を行うことも重要である 3. 相談体制の周知ならびに拡充 1IPA 相談窓口の積極的なPR 及び相談体制の拡充 IPAでは 情報セキュリティ安心相談窓口 を設けており 電話やFAX メールにて相談できる体制がある マルウェアや不正アクセスの被害に遭った際に 相談窓口があることは 非常に有益であることから まず 情報セキュリティ安心相談窓口 が認識されるよう 十分なPRが望まれる また 情報セキュリティ安心相談窓口 の電話相談は平日の10 時から12 時及び13 時 30 分から17 時となっているが インシデントは時を選ばず発生することが想定される したがって 例えば電話相談については時間延長や 利便性の向上及び認知拡大のため 覚えやすい電話番号の設定を検討されたい 2 対面型による相談窓口の設置及び拠点化先述の通り IPAでは 情報セキュリティ安心相談窓口 を設けており 電話やFAX メールにて相談できる場はあるものの 対面での個別具体的な対応は難しい状況にある 情報セキュリティ対策の相談内容は企業によって千差万別であり 身近な場所で対面による相談ができる場があることは情報セキュリティ対策を講じる際に または被害に遭った時にも非常に有効と考える 相談体制の充実を図るため 専門家との対面による相談窓口拠点の設置及び専門家派遣などの制度の拡充が望まれる また その際に専門家として 情報処理安全確保支援士 (P10 意見項目 4 5 参照 ) の活用が有効と考える なお 東京商工会議所では 窓口相談及び専門家派遣を実施しており 相談体制構築に今後も尽力していく 4. 情報セキュリティ人材の確保 育成 1 中小 小規模事業者が情報システム担当者を雇用する際の支援現在 情報セキュリティ人材は不足している状況にあり 参考 -3 また 企業の規模が小さくなるほど 情報セキュリティ対策の担当者 部門を置いている割合が少なくなるとの結果が出ている 情報セキュリティ人材が不足している状況の中で 資金に限りのある中小 小規模事業者が担当者を確保することは困難なことから 中小 小規模事業者がIT 担当者を新たに雇い入れる場合の奨励金制度などの拡充が望まれる 参考 年 7 月に発表されたIPAの報告によると 情報セキュリティ人材は約 26.5 万人いるが そのうち約 16 万人はスキル不足であり また絶対数としてもあと8 万人は必要とのことであり 結果的に24 万人に教育が必要 2 人材の供給支援情報セキュリティ人材が不足している中 情報セキュリティ人材を効率的に行き渡らせるにはワンストップで効率的に人材を供給できる仕組みが有効である 既にある人材バンクなどを活用し 情報セキュリティ人材を供給できる体制を官民が連携して推進する必要がある 3 人材育成の環境整備 -176-

177 7. 事業 (2) 意見活動 安定した情報セキュリティ対策のできる人材を維持 確保するためには早期からのICT 教育が必要である これは 人材の 量的拡大 と 質的向上 を図る上でも重要である スマートフォンの普及により最近は小 中学生でもSNSやブログによる情報の受発信が容易な環境にある 参考 -4 また 世界にも通用する専門技術を持った人材の養成が必要であり 特にサイバー空間に国境はないので グローバルに対応できる専門技術者が求められていることから 産官学の連携も含めて次の取組みを推進されたい 小 中学校からの早期のICT 教育の実施 グローバル水準のICT 専門能力を育成するための高等教育機関の設置 参考 -4 総務省平成 27 年版情報通信白書によると10 代のスマートフォンの利用率は78.5% であり パソコンの同年代の利用率は76.3% である また 2015 年の文部科学省の調査では 小学生のスマートフォン所有率の全国平均は58.0% 最も所有率の高い東京都では68.1% となっている 4 新設される 情報セキュリティマネジメント試験 の普及 啓発経済産業省では 2016 年 4 月より情報セキュリティマネジメント試験が導入されることから 日本国内におけるセキュリティマインドの底上げが期待される また 同資格は ICTによる対策 ( 技術面の対策 ) だけではなく 適切な情報管理など 人による対策 ( 管理面の対策 ) について 業種を問わず幅広い対応ができることから 国内の情報セキュリティ対策の推進を図るうえで非常に有益な資格と考える これらの試験を普及し 情報システムを扱う者においてはスタンダードライセンスとすべく 十分なPRが望まれる 普及に際して 例えば情報システム担当者として最低限求められるスキルの指標としての確立や BCP 策定の際の取引条件の項目の一つの要件として推奨することなどが考えられる 5 新設される 情報処理安全確保支援士 の普及及び活用促進経済産業省では2017 年度より情報処理安全確保支援士制度の創設が検討されている 最新のセキュリティに関する知識 技能を備えた 高度かつ実践的な人材を創出されることが期待される 同資格保有者を増やし 活用することで高度な情報セキュリティ人材の増加及び確保につながることから 情報処理安全確保支援士資格の積極的な普及及び活用を促進されたい 将来的には 一定の従業員数を超える企業に対しては 情報処理安全確保支援士の設置の義務付けを検討されたい また 情報処理安全確保支援士は 社内情報セキュリティ担当者のみならず社外でも有効な相談が可能な かかりつけの相談者 のような人材として活躍 活用されることが望まれる 5. 情報セキュリティ対策に必要な設備導入の促進 中小 小規模事業者が情報セキュリティ対策ソフト及び設備機器を導入する際の支援中小 小規模事業者が情報セキュリティ対策を行うにあたって物理的な面では 新たなソフトの購入やシステム導入 更新 ファイヤーウォール 防犯カメラなどの設備の設置を要するケースが想定される しかし これらに掛かる費用は売上に直結するものではなく 利益を生まない負担であり 必要性が理解できても導入をためらってしまうことが考えられる 情報セキュリティ対策に必要な設備導入を促進すべく 次の支援を推進されたい 情報対策設備導入時の一部購入費の助成 小規模事業者持続化補助金における 補助対象事業を情報セキュリティ対策費用も含めた拡充 情報セキュリティ対策設備購入時の低利による制度融資の設計

178 7. 事業 (2) 意見活動 情報セキュリティ対策設備に対する中小企業投資促進税制の期限 (2017 年 3 月 31 日まで ) 延長及び上乗 せ措置の拡充 6. 被害拡大防止の支援 被害後に行うデジタルフォレンジック ( データの保全 復元 解析 ) に対する支援サイバー攻撃などの被害にあった際に 原因究明及び被害状況の確認を行うことは被害拡大を防止する上でも非常に重要な作業である パソコンなどの情報端末によるインシデントが発生した際 コンピュータウィルスやデジタルデータは目に見えるものではないため デジタルフォレンジック ( データの保全 復元 解析 ) を行うことが有効である しかし デジタルフォレンジックは高度な技術を要するので外部に委託することになるが その際は高額な費用が発生する 資金面で限りのある中小 小規模事業者は 被害を放置したままになりかねない 被害拡大の防止を図るべく デジタルフォレンジックにかかる費用の支援を検討されたい 7. 国際イベント 法改正等に対する取組み 年東京オリンピック パラリンピックへの対応 2020 年に 東京オリンピック パラリンピックが開催される オリンピック パラリンピックは国民的行事であり 中小 小規模事業者においても大きなビジネスチャンスである しかし 同時にボット ( コンピュータを外部から遠隔操作するためのバックドア型不正プログラム ) などを利用した サイバー攻撃の対象とも成り得る 東京オリンピック パラリンピックの成功に導くべく サイバー空間の監視機能の強化及びインシデント発生時に早急に対処できるような体制の構築が望まれる 2マイナンバー制度 改正個人情報保護法 (5000 件要件撤廃 ) への対応 2015 年 9 月に個人情報保護法の改正により個人情報数 5000 件以下の事業所の適用除外が廃止された また 2016 年 1 月よりマイナンバー制度が開始され 中小 小規模事業者のほとんどが新たに同法への対応が必要となった これにより 個人情報保護の対策に伴う業務負担が増加することになる マイナンバー制度については 既に内閣府より中小企業向けポイント資料 ( 入門編 ) やマイナンバー導入チェックリストを公表されている また 経済産業省からも 中小企業におけるマイナンバー法の実務対応 が公表されていることから これらの更なる周知 PRが望まれる また 個人情報保護法の改正についても同様の中小 小規模事業者にも理解しやすい資料を作成 公表されたい 3 中小 小規模事業者が保有する知的財産保護への対応東京商工会議所において 中小 小規模事業者を対象に知的財産に関する調査を行ったところ 殆どの企業が営業秘密の管理をしていない 若しくは管理しているが自信がないという結果であり 参考 -5 営業秘密が盗まれたり 流失したことがある企業は17.2% 存在する 経営資源が限られている中小 小規模事業者にとって知的財産は自社の競争力を高め 他社との差別化を図ることができる大切な宝である しかし 知的財産が管理できておらず そして流出されるような状況は早急に改善しなければならない まずは中小 小規模事業者の知的財産に対する情報セキュリティも含めた意識向上が必要と考える 経済産業省では2016 年 2 月に 秘密情報の保護ハンドブック~ 企業価値向上に向けて~ を策定されたが 中小 小規模事業者向けの普及啓発資料を充実されることを望む その際には 中小 小規模事業者が手に取りやすいこと 及び専門的な用語を極力使わず 誰にでも理解しやすい内容にされることを留意されたい 参考

179 7. 事業 (2) 意見活動 2015 年 7 月の東京商工会議所会員の製造業の中小 小規模事業を対象に知的財産に関する調査をしたが 81.1% の企業が営業秘密 ( 特許にしていない秘密の技術 ノウハウ 顧客名簿等 ) を管理していない わか らない 管理しているか自信はないとの結果であった < 提出先 > 経済産業省 総務省ほか関係機関等 < 実現状況 > 1. 情報セキュリティ対策の意識向上 強化 経営者の情報セキュリティ対策に関する意識の向上 強化 内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター 以 上 2016 年第 3 号 2016 年 4 月 14 日第 682 回常議員会決議 企業経営のためのサイバーセキュリティの考え方 策定 中小 小規模事業者も活用できる サイバーセキュリティ経営ガイドライン の解説などの策定 独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) 情報セキュリティ対策に対する啓発 内閣サイバーセキュリティセンター の発行 サイバーセキュリティ経営ガイドライン解説書 作成 ネットワークビギナーのための情報セキュリティハンドブック 2. 情報共有 連携の強化 被害後の情報共有及び官民の情報連携の強化 総務省と民間企業のコラボレーションによるセキュリティコンテストの実施 3. 相談体制の周知ならびに拡充 東京都 : 中小企業サイバーセキュリティ相談窓口の開設 4. 情報セキュリティ人材の確保 育成平成 29 年度予算概算要求額 文部科学省 : 大学や高専におけるセキュリティ人材の育成 4.5 億円 ( 平成 28 年度 :3.8 億 ) 総務省 : ナショナルサイバートレーニングセンター ( 仮称 ) の構築 35.1 億円 ( 平成 28 年度 :7.2 億円 ) 5. 情報セキュリティ対策に必要な設備導入の促進 中小企業投資促進税制期限 2 年延長 (2017 年 3 月成立予定 ) 中小企業投資促進税制上乗せ措置として中小企業経営強化税制の創設 (2017 年 3 月成立予定 ) 6. 国際イベント 法改正等に対する取組み マイナンバー制度 改正個人情報保護法 (5000 件要件撤廃 ) への対応 個人情報保護委員会 個人情報保護法の5つの基本チェックリスト 作成 中小 小規模事業者が保有する知的財産保護への対応 経済産業省 秘密情報の保護ハンドブックのてびき を策定 -179-

180 7. 事業 (2) 意見活動 4. 東京都の中小企業対策に関する重点要望わが国経済は ファンダメンタルズは堅調ながらも 新興国経済の減速や 年明け以降の不安定な金融市場が消費者マインドや企業心理に大きな影響を与えている 特に 中小企業の景況感は 価格転嫁の遅れや人手不足の影響もあり 一進一退の状態が続いている 東京がわが国の成長エンジンとして牽引していくためには 企業数の 9 割以上を占め 都内経済を担う中小企業が活力を取り戻し 持続的な成長を遂げることが欠かせない そのためには 中小企業が取り巻く諸課題を自ら解決するために 慢性的な人材不足を克服し 生産性を高めることが重要である そして 新たな製品やサービスなどの創出や付加価値を高めるため 弛まぬ努力を続ける中小企業の取り組みを後押しするとともに その取り組みを加速させるためには税制措置や国際競争力の強化など 事業環境の整備が必要である あわせて 2020 年に開催されるオリンピック パラリンピック東京大会は都民のみならず国民にも夢や希望を与え 大きな経済効果をもたらすことから その効果を中小企業が享受できるよう 様々な取り組みを着実 かつ迅速に行うべきである 以上の観点を踏まえ 中小企業と東京の活力強化に資する以下の政策の実現を強く求める 当商工会議所は 地域総合経済団体として 中小企業 小規模事業者支援 地域活性化支援等を通じ 地域経済 社会の健全なる発展を目指し活動していく所存である 記 Ⅰ. 付加価値の向上や人材不足対策に資する施策の強化多くの中小企業では 今もなお 競争環境の激化に晒されるともに 高止まりする事業コストにより 収益の確保が課題となっている また 市場ニーズの変化 多様化への対応に迫られる企業も多い そのような状況を克服するためには 中小企業が高い品質を維持しながら生産性を高めつつ 新製品や新サービスを生み出すことで 市場のニーズに応えながら競争力を高める必要がある また 売上拡大を目指しながら 人材不足が大きな障壁となり 二の足を踏む中小企業も多い このことから 東京都におかれては中小企業の付加価値を高める施策の継続 拡充に努めるとともに 多様な人材の活躍を促す環境を整え 産業人材を育成することで 生産性向上 および人材不足克服へとつなげられたい また IoT や AI ロボット バイオ 医療 エネルギーなど 新たな産業や分野が次々と産み出され 技術革新が飛躍的に進む中 中小企業の持つ高度な技術が活かされるよう 新分野への進出を後押しするとともに 需要喚起や地域課題解決に資する創業を活性化させるべきである 1. 技術力やサービス力を高め 生産性向上を後押しする施策の強化 (1) 設備導入や研究開発に対する支援設備投資や ICT 化は生産性を向上させるための要となるものである 東京都では 2014 年度より 成長産業等設備投資特別支援事業 を開始し 高付加価値化や生産性向上を目指す中小企業の取り組みを支援してきた 本事業は 会員企業にも好評であるが 3 年間の事業であり 本年度で終了を迎えるため 来年度以降の事業の継続ならびに拡充を その他の設備投資支援事業の強化とともに検討されたい なお ICT 化においては 普及 啓発とともに対策が遅れている中小企業 小規模事業者の情報セキュリティ対策もあわせて講じられたい また 中小企業では 経営資源が不足し単独では解決が難しい課題に対し 企業グループで解決に取り組むなど連携が着実に進み始めている あわせて 新たな技術やサービスを創造するためには 企業や大学 研究機関の英知の結集が有効である このことから マッチングや事業化に長けたコーディネーターの育成強化や大学 研究機関の持つ特許の一定期間無償開放 あわせて 連携により設備や拠点整備が必要な場合に対して支援を行うなど 企業間や産学官の連携を推進されたい さらに 研究開発の成果など知的財産を経営に生かすためには 権利化や秘匿化といった取組みが重要である 中小企業の知的財産活用のための東京戦略 ( 平成 15 年 8 月 ) を改訂し 中小企業が知的財産を戦略的に活用するよう促進することが必要である 具体的要望内容 1 生産性向上に資する設備投資 ICT 化に対する支援の拡充 ( 成長産業等設備投資特別支援事業継続 中小企業設備リース事業強化等 ) 2 新製品 新技術開発から事業化に向けた支援事業の強化 ( 新製品 新技術開発助成事業や試作品等顧客ニーズ評価 改良支援助成事業 市場開拓助成事業の拡充等 ) 3 オープンイノベーションなど企業間や産学公連携の推進強化 ( マッチングや事業化に長けたコーディネーターの育成 大学 研究機関が持つ特許の一定期間無償開放等 ) 4 中小企業グループによる 生産性向上に向けて連携する取り組みに対する支援 ( 設備や拠点整備の補助等 ) 5 中小企業の知的財産の戦略的活用を促進する 中小企業の知的財産活用のための東京戦略 の改訂 -180-

181 7. 事業 (2) 意見活動 東商の取組 (2015 年度実績 ) 産学公連携相談窓口 :14 件受付 うち 4 件共同研究 委託研究へ進展 ( 相談件数合計 50 件 15 件共同研 究 委託研究へ進展 ) ICT 推進支援 : 普及 啓発セミナー 35 回開催 参加者 1,298 名 専門家派遣 21 社 東商 ICT スクエアによ る情報提供 ICT 導入事例集 (vol2) の発刊 サイバーセキュリティに関する相互協力協定 の締結 ( 締結先 : 東京都 警視庁 東京都商工会議所連合会 東京 都商工会連合会 東京都中小企業団体中央会 ( 公財 ) 東京都中小企業振興公社 ) ガイドブック 企業の強みを活かす ~ 知的財産の力で会社の成長を ~ 発刊 (2) 販路開拓の後押し販路開拓のルートが限られている中小企業にとって 展示会などへの出展は 知名度の向上 および多くの企業と接点を持つことができ 非常に有効かつ効率的である 展示会等出展支援助成事業が本年度も継続するとともに 要件が緩和され 助成額も増額されたことは多くの中小企業が活用できるようになり 大いに歓迎したい また 本年より事業が開始される 中小企業世界発信プロジェクト 2020 は 東京 2020 オリンピック パラリンピックの開催を契機として見込まれるビジネスチャンスを東京のみならず 日本各地の中小企業に波及させ 優れた技術や製品を世界にまで発信させようとする意欲的なもので 時宜を得たものである 特にポータルサイト ビジネスチャンス ナビ 2020 は WEB 上でマッチングを行うことで広域 かつ効率的に販路開拓を行うことができることから 多くの企業が参加するよう 周知徹底を図られたい また 近年 EC サイトなど販売チャネルが多様化することにより 新たなツールを活用して売上を伸ばす中小企業が存在する一方で 対応できずに売上が伸び悩む企業が小売業を中心に多いことから EC サイト構築などを目指す事業者への支援が必要である あわせて 中小企業ニューマーケット開拓支援事業やトライアル発注認定制度など 中小企業の販路開拓に資するこれらの事業についても 積極的に推進すべきである 具体的要望内容 1 中小企業の新たな受注機会拡大につながる 中小企業世界発信プロジェクト 2020 を通じた販路開拓支援 及び周知徹底 2 販売チャネルの多様化に対応し 新たなツールを活用する事業者等への支援 (EC サイト構築支援等 ) 3 中小企業ニューマーケット開拓支援事業強化 トライアル発注認定制度の積極的な推進 東商の取組 (2015 年度実績 ) 商談会 :4 回開催 商談件数 1,260 件 ビジネス交流会 :27 回開催延べ 1,814 名参加 ( 本部主催分同業種交流会等含む ) 展示会出展支援 :5 回 77 小間 他商工会議所との連携含む (3) 国際展開支援近年 日本のソフト産業は クール ジャパン として 海外から高い評価を受け 認知度も上昇している一方 製造業などが持つ優れた製品や技術に対する認知度は十分とは言い難い 中小企業が海外の需要を獲得するために 現地企業とのマッチング強化の他 海外展示会の積極的活用やメイド イン トーキョー ( 都内製品 コンテンツ ) の PR WEB サイトの外国語対応に向けた支援に注力されたい あわせて 海外の各地域によって販売に必要な規格や認証が異なることが 海外への進出や輸出へのハードルを高めていることから 広域首都圏輸出製品技術支援センター (MTEP) を活用しつつ 規格や認証の取得に対する情報の提供などに努められたい 具体的要望内容 1 現地企業とのマッチング強化 海外展示会の積極的活用やメイド イン トーキョー ( 都内製品 コンテンツ ) の PR 強化 2 知的財産に関する助成事業の拡充 広域首都圏輸出製品技術支援センター (MTEP) の利活用促進 3EU における CE マークなど海外での販売に必要な規格 基準などの情報提供や その規格 基準の認証取得に向けた技術支援 認証取得費用の補助制度の創設 4WEB サイトの多言語対応などに向けた支援強化 東商の取組 (2015 年度実績 ) 中小企業国際展開アドバイザー : 登録アドバイザー企業数 230 社 アドバイザーによる支援回数 46 社 92 件 海外現地事情視察会 : ミャンマー ベトナム インドネシア カンボジア等 3 回開催 延べ 53 名参加 -181-

182 7. 事業 (2) 意見活動 国際展開セミナー :17 回開催 延べ参加者数 1,332 名参加 ( 公的機関との協力事業など含む ) 海外展開窓口相談件数 :386 社 656 件 小冊子 東商海援隊くらぶ海外ビジネスお助けマップ 発刊 (4) 省エネルギーへの取組推進に向けた支援強化東京都が 2016 年 3 月に策定した 東京都環境基本計画 では 経済成長と環境政策の両立 のもと 産業 業務部門においては 事業者規模の大小にかかわらず 設備機器の効率的な運用 高効率化 (= 省エネ ) の取り組みを推進することで 温室効果ガス排出量を 2030 年に 20% 程度 ( 対 2000 年比 ) エネルギー消費量を 30% 程度 ( 同 ) 削減するとしている しかし 多くの中小企業にとり 自主的に取り組む意欲があっても 省エネの企画 実行に人員を割くことが難しく 自社の電力使用量や節電可能な作業工程の把握などノウハウに乏しい場合が多い また 電力コストの高止まりが続く中 新たな省エネ関連設備等への投資余力にも乏しい状況にある 今後 中小企業が自主的に省エネへの取り組みを推進するために 東京都は省エネが生産性向上や経営改善にもつながると丁寧に説明していくとともに 中小企業の具体的な行動を後押しするための支援策をハード ソフト両面で強化すべきである 具体的要望内容 1 省エネ意識向上のための広報強化 省エネセミナー等の積極的な実施 2 中小規模事業所向け省エネ診断 技術的助言の強化 (2008 年度から 2014 年度までの累計 :2,718 件 ) 受診事業所へのフォローアップ支援対象期間の延長 ( 現行 3 年 ) 3 省エネ設備導入時の法人 個人事業税の減免措置や費用助成制度の拡充 固定資産税減免措置の創設 4 東京都における地球温暖化防止活動推進の中心的担い手である クール ネット東京 の支援体制強化 2. 中小企業の人材確保支援と生産性向上に資する産業人材の育成 (1) 中小企業の人材確保支援中小企業の現場における人材不足は深刻であり 当商工会議所が 1 月に行ったアンケートにおいても約 6 割が不足と回答 売上拡大を阻む要因にもなっている しかしながら 若者の大企業志向は依然として強く 人材の確保は容易ではない 中小企業への興味を喚起するためには 具体的な就労イメージを認知することが重要であることから 中小企業の魅力発信をさらに高めるとともに インターンシップ支援事業の周知や対象業種の拡大に努められたい また 本年の国勢調査で日本の人口が初めてマイナスになり 今後中小企業の人材不足は慢性的になることが危惧される このような状況を打破するためには 女性や高齢者など多様な人材が社会で活躍することが求められ その環境整備が必要である 東京都は長期ビジョンで掲げた 2017 年度末での待機児童解消に向けた小規模保育や事業所内保育への支援を着実に実施するとともに 多様な人材活躍のため テレワークの推進や働きやすい環境づくりなど 企業による環境整備への取り組みを強力に後押しすべきである あわせて 中小企業の中でも創意工夫を凝らして 人材確保に成功している事例もあることから そのような好事例を発信していくべきである 具体的要望内容 1 中小企業の魅力発信 インターンシップ関連事業の強化 ( インターンシップ支援事業の周知や支援対象業種の拡大等 ) 2 マッチング事業 ( 合同会社説明会等 ) の強化 3 女性や高齢者など多様な人材の活躍 および環境の整備推進 ( 小規模保育や事業所内保育の支援 テレワーク推進やクラウドソーシング活用促進等 ) 4 人材不足解消に向けて取組む中小企業の好事例の発信 東商の取組 (2015 年度実績 ) 東商主催 合同会社説明会 :4 回開催 参加企業延べ121 社 参加学生延べ737 名 内定者数 66 名 会員企業と学校法人との就職情報交換会 :3 回開催 参加企業延べ911 社 参加学校法人延べ251 校 面談数 11,882 件 外国人留学生対象 合同会社説明会 : 参加企業 25 社 参加留学生 290 名 内定者数 24 名〇東商リレーションプログラム ( 大学 1,2 年生向け職業観醸成 中小企業の魅力発信事業 ): ツアー 2 回開催 参加企業 27 社 参加大学 13 校 参加学生延べ228 名 インターンシップ交流会 ( 大学と受入希望企業との交流会 ): 参加企業 27 社 参加大学 18 校 採用情報メール配信 ( 首都圏の大学生 1 万人 会員大学キャリアセンター向け ):112 件 中小企業のための女性活躍推進ハンドブック 発刊 -182-

183 7. 事業 (2) 意見活動 クラウドソーシング活用推進コンソーシアム ( 幹事法人富士ゼロックス株式会社 一般社団法人クラウドソーシン グ協会 一般社団法人日本テレワーク協会の 3 団体で構成 ) が作成した 中小企業におけるクラウドソーシング活 用事例集 の有識者会議に東商も参画 (2) 産業人材の育成中小企業の人材不足を解決するためには 省力化や ICT 化と同時に 職務の専門性を高めるスペシャリスト 複数の職務を担うことができるポリバレントな人材を育成することも重要である 教育や訓練に費やす資金や時間に限りがある中小企業にとっては 職業能力開発センターなどでの職業訓練が有効であることから 地域や企業のニーズに適したカリキュラムや最先端設備の導入 在職者向けのスキルアップ講習の充実 情報セキュリティ対策ができる人材育成に加え 人手不足のために従業員を派遣することが難しい中小企業のために 現場訓練を充実されたい また ものづくりの現場においてベテラン従業員の技能 技術が継承されないことは 企業単体のみならず わが国全体の損失につながることから デュアルシステムの普及や専門高校での技能習得 TOKYO 匠の技 のようなインターネット配信を活用しつつ 若者へのものづくりに対する関心の喚起や人材の育成を推進されたい さらに 従業員等の健康管理を経営的な視点で考え 戦略的に実践する 健康経営 は従業員の活力向上や生産性向上等の組織の活性化をもたらし ひいては企業の業績 価値向上 従業員の幸福に大きく寄与することから 健康経営に取り組む中小企業を支援されたい 具体的要望内容 1 職業能力開発センター等の機能拡充 ( キャリアアップ講習を含め 地域や受講生のニーズに合ったカリキュラムや現場訓練の充実および 情報セキュリティ対策ができる人材の育成 ) 2 デュアルシステムの一層の普及 専門高校等での高度な技能習得によるものづくり人材の育成 3 若者への技能 技術の継承の強化 ( TOKYO 匠の技 の周知 掲載技能の拡大等 ) 4 中小企業の健康経営実践の支援と後押し ならびに金融 労働面等のインセンティブの検討 3. 円滑な事業承継促進と需要を喚起する創業 新分野進出支援 (1) 創業 事業承継の促進東京都では 創業に関する融資制度に加え 昨年度より 創業活性化特別支援事業 が開始されて 事業経費の一部に補助が認められるなど 創業に対する支援環境は整いつつある 一方で 創業から数年間は赤字であることが多く 事業を軌道に乗せる目途がついていながら 追加融資を受けられないことで 成長を逃しているケースも見受けられる 東京都におかれては 成長性 将来性を重視した資金供給実現に注力するとともに 創業企業の負担となる法人事業税や法人都民税の減免を検討されたい また 創業企業が事業を確立し 飛躍するためにはパートナーや取引先となる企業が必要になることから マッチングの場を提供することが必要である あわせて 本年度より潜在的な創業希望者の掘り起しに向けて支援拠点を設置されるが 設計 運用においては 希望者が気軽に立ち寄れるよう 敷居の低い きめ細やかな相談が受けられるような仕組み作りに注力されたい 事業承継については 民間会社の調査によると 倒産件数は減少傾向にあるものの 休廃業 解散件数は高水準で推移している 今後も計画的な事業承継に向けたフォローアップ推進 また 小規模 M&A のネックとなる会計事務所や仲介業者などへの費用に対する支援を創設されたい なお 東京商工会議所においては 昨年度 4 支部に設置したビジネスサポートデスクを通じて 創業や事業承継などの相談をきめ細やかに行っている 具体的要望内容 1 経営基盤が脆弱な創業初期の企業に対する成長性 将来性に重点を置いた資金供給の実現 2 中小企業支援機関等の創業支援を受けた創業者に対する創業 5 年間の法人事業税や法人都民税減免措置の創設 3 事業のテイク オフへとつながる創業者と企業等とのマッチング 4 買収や売却に係わる費用に対する支援 ( ファンドの創設や手続費用の助成等 ) 計画的な事業承継に向けたフォローアップ推進 5 潜在的な創業希望者の掘り起しに向けた創業支援拠点の効果的な設計 運用 東商の取組 (2015 年度実績 ) 〇創業窓口相談 :4,196 件 ( 個別 専門相談 ) 〇創業塾 : 計 2 回開催 199 名参加 〇創業ゼミナール :2003 年 11 月から開講 2015 年度 4 回開催 参加者数 80 名 / 延べ卒業者数 959 名 /2016 年 3 月時点開業率約 35% 開業者数は連絡を受けた数の集計 〇創業テーマ別セミナー : 年 2 回開催 119 名参加 〇創業パワーアップサポート事業 :234 件 ( 東商 による紹介分 ) 東京都事業引継ぎ支援センター : 相談企業数 636 社 相談延べ件数 912 件 2015 年度成約件数 32 件 -183-

184 7. 事業 (2) 意見活動 ビジネスサポートデスク相談件数 : 窓口相談 922 社 1,462 件巡回 756 社 1,680 件専門相談 611 社 821 件 専門家派遣 399 社 1,822 件 (2) 新分野進出に向けた中小企業の参入支援新たな取り組みとして期待の高まる IoT や ロボット バイオ 医療分野 エネルギーなどの産業分野はめざましいスピードで発展している 高度な技術やノウハウを持つ中小企業にも活躍のチャンスはあるものの 自社の技術をどのように活かすことができるのか 苦慮する中小企業も多い ついては 新分野進出に向けた情報提供やイノベーションマップなどに基づき 中小企業の参入機会を促進するとともに 既存の産業との掛け合わせによって新たな産業が生まれる仕掛け作りに注力されたい 具体的要望内容 1IoT やロボット 医療分野などの最先端 成長分野に対する中小企業の進出支援や情報の提供 Ⅱ. 中小企業が将来を見据え 経営に取り組むための強固な事業環境の構築当商工会議所が 1 月に行った調査では 都内中小企業の約 8 割で採算を確保しているものの 規模や業種によってその差は大きく また 中期展望では競争の激化や 業界の停滞を予測する回答が多く 設備投資などの企業行動にも大きな影響を与えている 中小企業経営者が将来を見据え 経営に取り組むためには強固な事業環境の構築が必要である 特に価格転嫁の遅れは中小企業の利益を圧迫し 積極的な行動を阻む要因となっている 価格転嫁をはじめとする 下請取引や中小企業取引の是正に注力するとともに 成長 発展に向けた税制措置や中小 小規模企業施策の充実 国内外から経営資源を呼びこむ国際競争力の強化などにより 中小企業の企業心理を好転させ 持続的な成長に向けた取り組みを後押しされたい 1. 適正な価格転嫁に向けた取り組みの強化当商工会議所の調査で 売上が増加している中小企業は約 4 割となっているが 販売 受注量 の増加に比し 販売 受注単価 が上昇した企業は少なく 売上増加は 量 に起因するところが大きい また 年々事業コストが上昇しているにもかかわらず 価格転嫁が十分に行えていない企業は 9 割にのぼっており 中小企業の利益を圧迫している ついては 中小企業が事業コストの上昇分を適正に転嫁するためには 下請取引ガイドラインの周知が重要であることから セミナーなどを積極的に開催し ガイドラインの浸透に努められたい また 下請取引は取引全体の一部に限られており 中小企業取引においても 取引先からの不当な役務の要求 値引き要請 支払期日の延長などの優越的地位の濫用や 不当廉売などへの対応に迫られていることから 中小企業取引適正化の観点においても 下請センター東京の監視 相談機能を強化されたい 具体的要望内容 1 事業コスト および消費税に関する適正な価格転嫁の実現 下請取引および中小企業取引の適正化推進 ( 下請センター東京による監視 是正体制の強化 ガイドライン周知の強化 ) 2. 地域を支える中小企業 小規模事業者対策の推進都内企業数の 99% 雇用数の 64% を占める中小企業 小規模事業者は都内経済と雇用を支える欠かせない存在である しかしながら 外部環境の急激な変化のみならず 技術力やサービス力 人材の不足の他 マーケティングなど内部課題に苦慮する中小企業も多く これらの企業が維持 発展していくためには 経営力の強化が必要である 本年度 東京都では 新 経営力向上 TOKYO プロジェクト の後継事業として 中小企業活力向上プロジェクト を開始し 専門家派遣による中小企業の経営力強化を支援しているが 今後も同事業を継続的に実施し 中小企業 小規模事業者の持続的な発展を後押しされたい また 近年では地域課題を解決する財 サービスを提供することにより 対価を受け取る 事業型 NPO も広がりを見せていることから 地域社会の振興の担い手になり得る同 NPO に対する経営面の支援も必要である あわせて 商工会議所は巡回指導 融資の斡旋 講習会等による集団指導 専門家の派遣指導など 具体的な相談業務に日々取り組んでいる このため 商工会議所の実施する小規模企業対策に関する安定的な予算確保を求めるとともに 産業振興のみならず 地域振興など社会的機能も果たしている商工会議所などをはじめとする産業振興団体の活動が活性化するよう 基盤強化を後押しされたい また これらの中小企業施策の効果的な運用のため あまねく中小企業に施策情報を届けるとともに 様々な業務に忙殺される経営者のため 申請書類の簡素化や募集期間の長期化についても検討されたい 具体的要望内容 1 中小企業 小規模事業者の経営力強化に資する施策の継続的な運用 2 商工会議所が実施する小規模企業対策に対する安定的な予算確保 3 中小企業施策の効果的な運用や体系等の見直し ( 施策の周知 申請書類の簡素化等 ) -184-

185 7. 事業 (2) 意見活動 東商の取組 (2015 年度実績 ) 指導件数 : 巡回指導 ( 対象企業数 )18,801 社実績 48,576 件 / 窓口指導 ( 対象企業数 ) 13,189 社実績 55,693 件 集団指導 ( 講習会開催 ) 607 回参加人数 29,671 人 / エキスパートバンク事業 2 80 社実績 597 件 小規模事業者経営改善資金 ( マル経 ) 融資制度推薦件数 :4,092 件推薦金額 :290 億 59 百万 円 経営課題解決支援事業 ( 企業診断 ):629 件 経営変革アシストプログラム支援 :114 社 延べ支援回数 1,052 回 東商における経営改善普及事業予算 : 約 20 億円 ( 内 東京都補助約 15 億円 ) 3. 中小企業の成長を後押しする税制の実現中小企業の設備投資需要の喚起や事業基盤の整備のためには 税制による後押しも必要である 都内の公示地価が上昇する中 企業にとって過重な固定資産税負担を緩和するため 商業地に係る固定資産税 都市計画税の軽減措置 および小規模非住宅用地の減免措置は引き続き延長するとともに 拡充を検討すべきである また 生産性の向上など 企業の前向きな投資活動を促進するため 事業所税 償却資産に係る固定資産税を廃止し 法人事業税 法人都民税の超過課税を撤廃すべきである 来年 4 月には消費税の 10% への増税とともに軽減税率制度が導入される 飲食料品を提供する事業者はもとより 食料品を購買する全ての事業者が経理変更を余儀なくされることから 事業者が正しく理解し 滞りなくビジネスに取り組めるよう 対象品目の線引きや区分経理など 軽減税率制度の周知に東京都も取り組まれたい あわせて 人的資源に乏しい中小企業の業務効率化のために 納税事務負担を軽減すべきである 都税や公金のバーコード収納の拡大を図るとともに 九都県市で宣言された個人住民税の特別徴収事務を推進するために 東京都周辺自治体における給与支払い報告書等の帳票様式の統一を講じるべきである 具体的要望内容 1 商業地に係る固定資産税 都市計画税の負担水準の条例減額措置 (65%) の延長および拡充 ( 負担水準の 6 0% までの引き下げ ) 小規模非住宅用地に係る 2 割減免措置の拡充 ( 減免割合の引き上げ ) および恒久化 2 事業所税 償却資産に係る固定資産税の廃止 法人事業税 法人都民税の超過課税の撤廃 3 消費税の軽減税率制度の都内事業者に対する周知徹底 4 バーコード収納の拡大等による都税 公金納付の利便性の向上 5 東京都および周辺自治体において個人住民税の特別徴収事務の帳票 特に給与支払い報告書の様式統一 4. 国際競争力強化に向けた着実なインフラの整備都市間競争が過熱する中 東京がわが国の経済成長のエンジンとしての役割を今後も果たすためには 国際競争力を高め 世界から資金や人材 情報を呼び込み その結果得られる様々な効果を地方に波及させることが重要である そのためには 外環道などの整備効果の高い道路の着実な整備 国際物流を支える京浜港の競争力強化 首都圏空港の機能強化と容量拡大 さらなる国際化などの陸 海 空の交通ネットワーク強化に努めるべきである また 今後 30 年で 70% の確率で発生すると予想される首都直下地震に備え 緊急輸送道路 沿道建築物を中心とした耐震化や木密地域の早期解消 一時滞在施設の確保などの帰宅困難者対策に万全を期し 世界一安全 安心な都市 の実現に向けて 着実に取り組まれたい また 水素エネルギーは環境負荷が低く 災害時の非常用電源としても期待される他 水素関連製品は日本の高い技術力が集約され 関連する産業分野の裾野も広く 市場拡大も期待される ついては コスト面や安全確保を前提にした規制緩和や 小型水素ステーションや次世代蓄電池の研究開発 技術支援に官民一体となって 取り組まれたい あわせて 経済活動を活発化させるためには 円滑な物流は欠かすことができない 特に近年 インターネット通販が急増しており 小口 多頻度配送のニーズも高まっていることから 荷捌きスペースの確保 駐車規制緩和区間の拡大に加え 物流拠点の高度化 効率化に注力されたい なお 当商工会議所では昨年 11 月に 東京の国際競争力に向けた要望 を提出し 2020 年まで および概ね 10 年後 (2025 年頃 ) を見据えた政策を要望している 詳細な政策要望については同要望を参照されたい 具体的要望内容 1 陸 海 空の交通ネットワーク強化 ( 外環道の整備 京浜港の競争力強化 首都圏空港の容量拡大 さらなる国際化等 ) 2 高度防災都市の実現 ( 耐震化推進や木密地域の早期解消 帰宅困難者対策の推進等 ) 3 水素エネルギーの活用 ( 水素ステーション設置にかかる規制緩和 小型水素ステーションや次世代蓄電池の研究開発 技術支援等 ) -185-

186 7. 事業 (2) 意見活動 4 円滑な物流の確保 ( 荷捌きスペースの確保 駐車規制緩和区間の拡大 物流拠点の再整備 機能更新等 ) 東商の取組 (2015 年度実績 ) 都市政策セミナー : 参加者 74 名 先進事例視察会 :2 回開催 参加者 59 名 防災 帰宅困難者セミナー :9 回開催 参加者 1,043 名 BCP 策定支援講座 セミナー :5 回開催 参加者 565 名 防災訓練の実施 : 家族との安否確認訓練 2 回実施延べ 544 社 45,747 名とその家族 ) 駅前滞留者訓練 ( 東商会員企業 173 社 337 名 ) 5. 世界に冠たる観光都市の実現 活力ある地域 まちづくりの推進観光は 関連する産業の裾野が広く 地域に大きな経済効果をもたらすばかりでなく 魅力ある都市空間の形成や伝統継承 文化創造など地域社会の価値向上に重要な役割を果たしている 2014 年の訪都外国人旅行者数は 887 万人にのぼり 15 年においても 訪日外国人旅行者の飛躍的な増加によって その更新が確実な状況である こうしたなか 観光を東京の持続的な成長に最大限生かすためには インバウンド の更なる成長と 観光全体の 8 割を占める 国内観光 の促進を両輪として 総合的な観光振興を推進していく必要がある 東京が国内外の旅行者を惹きつけるためには 観光都市としての魅力向上が不可欠である 旅行者が快適にまちあるきを楽しめる都市空間の整備 観光にとって魅力的な資源である歴史的建造物や水辺空間を活用した賑わい創出 そして文化芸術資源を活用した観光振興の推進が求められる 加えて 旅行地としての東京を強く印象づける 東京ブランド の確立に向けて 都内民間事業者への普及啓発や海外への情報発信などブランディングキャンペーンの展開を加速されたい また インバウンドの更なる成長には官民連携のもと 受入環境整備を大きく前進させる必要がある 宿泊施設の充実および多様化や旅行者に対する安心 安全の確保 また Wi-Fi など通信環境の整備とともに ICT を活用した多言語対応の推進に取り組まれたい なお 東京におけるホテルの稼働率は極めて高水準であり 民泊 はそれを補う有効な手段であることから 仲介事業者の役割を明確にするルール策定など 衛生 安全の確保と観光の促進が両立するよう 制度設計に十分な検討を進められたい 訪日外国人旅行者が国内で様々な物品を購入 サービスを受けることにより その経済効果はあらゆる産業に波及する可能性があるものの 当商工会議所の調査によると 多くの中小企業はインバウンド消費を取り込めていない ついては 中小規模の事業者や商店街に対する消費税免税制度の普及啓発をはじめとして 高い経済波及効果が期待できる MICE の振興 旅館のインバウンド受入対応支援等を通じて観光消費の地域経済への取り込みを図られたい さらに こうした取り組みを推進していくためには 観光産業を支える人材の育成と確保 地域ブランド強化による特産品の高付加価値化とともに 持続的な観光地経営の推進主体と成り得る 日本版 D MO の形成 確立が求められる そして 活力ある地域 まちづくりを推進するうえで 地域の生活 防犯 防災等の社会的機能を補完し コミュニティの担い手としての機能を持つ商店街の役割は大きい こうした重要な役割を担う商店街の更なる活性化に向けて 任意団体の法人化が促進されるよう インセンティブの拡充を求める 具体的要望内容 1 観光都市としての魅力向上 ( 快適にまちあるきを楽しめる都市空間の整備 歴史的建造物の活用や水辺空間の整備による賑わい創出 文化芸術の拠点整備等 ) 2 インバウンドの更なる成長に向けた受入環境整備 ( 宿泊施設の充実と多様化 旅行者に対する安心 安全の確保 Wi-Fi など通信環境整備 ICT を活用した多言語対応の推進等 ) 3 観光消費の地域経済への取り込み 観光産業の振興 ( 消費税免税制度の普及 活用促進 MICE 振興 旅館の利活用促進 日本版 DMO 形成促進 産業人材の育成 確保等 ) 4 農林水産品の高付加価値化 ブランド力向上のため 地理的表示保護制度や地域団体商標制度の積極的な PR 利用促進 5 地域における製品やサービスのブランド力向上に係る取り組みの後押し 情報発信や販路開拓などへの支援 ( 例 : 葛飾ブランド ( 葛飾町工場物語 ) すみだブランド ( すみだモダン ) 大田ブランド ( ものづくりネットワーク ) 板橋 Fine Works メイド イン 品川 等 ) 6 商店街の環境整備の支援 ( 任意団体の法人化推進 AED や防犯カメラの維持更新にかかる費用の助成等 ) 東商の取組 (2015 年度実績 ) 都市型観光プログラム (TOKYO DISCOVERY):2 回開催 参加者 41 名 観光セミナー :8 回開催 参加者 915 名 東京の魅力発信サイト 東商地域の宝ネット 開設 : 地域資源情報 113 件掲載 関東学生 インバウンド広域観光周遊ルート 旅行企画コンテスト ( 共催 : 国土交通省関東運輸局 ) 年大会に向けた気運の盛り上げ 中小企業への経済的な波及 -186-

187 7. 事業 (2) 意見活動 2020 年オリンピック パラリンピック開催まで 4 年となり 今夏のリオ大会が終了すると 東京大会への注目も国内外から飛躍的に増すことが予想される オリンピック パラリンピック大会の自国での開催は 都民のみならず国民にも夢や希望を与えるとともに 大きな経済効果をもたらすことが期待される 東京大会の成功に向けては 全国的な気運の盛り上げはますます重要になることから 非スポンサーの団体や企業がその一翼を担えるよう 第 2 エンブレムや オリンピック パラリンピック などに代わるキャッチコピーの設定 および 東京をはじめとする全国各地の地域資源 文化資源の積極的な活用を 東京都におかれても関係各所に働きかけを行われたい また 大会を起爆剤とした様々なビジネスチャンスが見込まれることから 中小企業世界発信プロジェクト の積極的な活用に向けて周知されたい 具体的要望内容 1 気運盛り上げに向けた第 2エンブレムの設定や オリンピック パラリンピック などに代わるキャッチコピーの設定への働きかけ 2 東京をはじめとする 全国各地の地域資源 文化資源の積極的な活用への働きかけ 3( 再掲 ) 中小企業の新たな受注機会拡大につながる 中小企業世界発信プロジェクト2020 を通じた販路開拓支援 および周知徹底以上 2016 年度第 4 号 2016 年 5 月 12 日第 683 回常議員会決議 < 提出先 > 東京都知事 東京都議会各政党幹部 東京都各部局幹部ほか関係機関等 < 実現状況 > 〇中小企業対策予算の確保 2016 年度 4,098 億円 2017 年度 4,010 億円 ( 前年度比 88 億円 ) 〇付加価値の向上や人材不足に資する施策の強化 技術力やサービス力を高め 生産性向上を後押しする施策の強化 革新的事業展開設備投資支援事業 51 億円 ( 新規 ) 次世代イノベーション創出プロジェクト 億円 (+1.7 億円 ) 新 目指せ! 中小企業経営力強化事業 10.6 億円 (+2.5 億円 ) 中小企業解題展開支援事業 7.5 億円 (+2.5 億円 ) 中小企業の人材確保支援と生産性向上に資する産業人材の育成 人材確保支援事業 3.2 億円 ( 新規 ) テレワーク等普及推進事業 2.4 億円 ( 新規 ) 円滑な事業承継促進と需要を喚起する創業 新分野進出支援 ベンチャーファンドへの出資 10 億円 ( 新規 ) クラウドファンディングを活用した資金調達支援 1 億円 ( 新規 ) 事業承継 再生支援事業 2.1 億円 (+0.3 億円 ) 中小企業のIoT 化支援事業 6.5 億円 ( 新規 ) 〇中小企業が将来を見据え 経営に取り組むための強固な事業環境の構築 地域を支える中所企業 小規模事業者対策の推進 小規模企業対策( 商工会 商工会議所補助 ) 31.4 億円 (+0.2 億円 ) 中小企業活力向上プロジェクト 4.6 億円 (+1.1 億円 ) 国際競争力強化に向けた着実なインフラ整備 東京外かく環状道路の整備促進 296 億円 (+1.1 億円 ) 水素社会実現に向けた取組の推進 55 億円 (+10 億円 ) 世界に冠たる観光都市の実現 活力ある地域 まちづくりの推進 地域の魅力を活かした新ビジネス創出事業 4.4 億円 ( 新規 ) MICE 誘致推進 15 億円 (+5 億円 ) -187-

188 7. 事業 (2) 意見活動 5. 独占禁止法研究会における課徴金制度の在り方検討に関する意見 公正で自由な競争が促進され 市場メカニズムが正しく機能することは経済成長の大前提であり カルテル 私的独占 不公正な取引方法は厳しく排除されなければならない 規制緩和が進む中 競争政策はさらに重要性を増しており 独占禁止法の的確な執行を望む一方 企業経営の影響を予見できる調査プロセスの透明性も高めるべきと考える このような中 談合やカルテル 優越的地位の濫用などの行為は 中小企業をはじめとする取引先に不当な損害を与えることになるため 厳格に処分されなければならないことは当然である また 制度の改正にあたっては 企業によるコンプライアンスの遵守や企業統治の一層の推進など 違反の未然防止を促す観点も重要である 企業自身も 社内体制の整備 専門家との相談 わが国や諸外国の競争政策に関する従業員教育などの努力が求められるが これらの取り組みには人材の確保 育成などにコスト負担が発生することから 二の足を踏む企業も少なくない このため 企業の自主的な取り組みを後押しする支援策の更なる充実が望まれる 課徴金制度の在り方については すでに平成 16 年 6 月 25 日付の日本商工会議所 独占禁止法改正 ( 案 ) の概要 に対する意見 において 刑事罰併科制度を維持するのであれば 違反事業者の個々の不当利得を算定し その範囲内で 違反行為の悪質性 重大性 有責性等 個別具体的な事情を考慮して裁量によって課徴金を決定すべきである と表明した経緯があるが 現在も基本的な認識は概ね変わっていない 最近の国際的な潮流等を踏まえつつも わが国の競争政策が 個別案件の調査も含め公正取引委員会の行政権限により実施されている一方で 米国の反トラスト法 EU の競争法などでは 司法による捜査 調査が行われる点などにおいて根本的な違いがあり 単純な比較が難しいことは踏まえる必要がある その上で 課徴金制度の在り方の検討にあたり 以下の点について意見を申し述べる 1. 裁量型課徴金制度の導入について ( 総論 ) 裁量型課徴金制度の主な導入目的が 現在の画一的 硬直的な課徴金制度により 市場競争のルールを遵守せず賦課を免れている企業に対する適用強化と考えられることから 裁量型課徴金制度の導入については 基本的には理解することができるが 現行制度で裁量型の課徴金制度を導入していないことから 公正取引委員会が違反行為の十分な抑止 および取り締まりができておらず 本制度の導入が不可欠である との立法事実の立証や 詳細な制度設計については 更に十分な議論を尽くしていく必要がある 特に 仮に新制度が 賦課基準の明示や説明がないままに 行政の裁量で課徴金が決定される仕組みとなる場合 企業側から見た課徴金制度は 賦課されるか否か およびその金額等がすべてブラックボックスとなるため 企業経営における予見可能性や企業間での公平性が著しく毀損される恐れがある そこで 新制度の導入にあたっては 課徴金額を決定する基準 ( 基本的な算定率の範囲 算定率を増減させる要素とその増減率の範囲 減免要素とその減免率の範囲等 ) を明確にし 定性的ではない分かりやすい指針や業務取扱要領等を公表すべきである 2. 中小企業に関する算定率について企業の収益力を表す売上高営業利益率は 企業規模が小さくなるほど低い傾向を示すことなどから 中小企業に対する課徴金算定率を軽減している現行制度の趣旨は 今日においても引き続き非常に重要であると考えられる したがって 裁量型課徴金制度が導入された場合であっても 中小企業に対して課徴金を軽減する制度は維持すべきである 具体的には 大企業に対する中小企業の算定率の軽減割合を維持した上で調査協力の程度等により加減算を行う方法 あるいは計算された課徴金の金額全体に対して中小企業に対する上限を設定する方法などが考えられる ただし 中小企業に対する課徴金の軽減を行う制度趣旨から乖離している場合 ( 例えば 資本金や従業員数が形式的に中小企業に該当する大企業の連結子会社等 ) については 上記の限りではない 3. 調査協力へのインセンティブ 非協力 妨害へのディスインセンティブについて違反行為を抑止し 効率的に取り締まる目的での制度の適正化 運用強化に対しては特に反対しない ただし どのような場合に 非協力 とみなされ課徴金が増額されるのかについて 予見可能性を確保するためにも 該当要件等を指針や業務取扱要領等を公表すべきである 一方で 価格カルテルや優越的地位の濫用などの行為により 被害企業となる可能性もあることから 調査協力へのインセンティブの導入にあたっては 被害企業から見ても納得感を得られる制度となるよう配慮されたい 4. 国際的な課徴金制度との整合化日本企業の海外ビジネス展開はますます進んでおり 国際展開を行う場合に海外の競争法規定の適用を受ける機会も多い 従って国際的な制度との整合化は理解できるものの 複数国にまたがった事案では 国際カルテルといった行為に対して複数国の競争当局から課徴金を課される可能性もあり 関係国間での課徴金の算定に関する調整が必要と考える 一方で 国際カルテルといった違反行為により 被害企業となる可能性もあることから 関係国間での課徴金 -188-

189 7. 事業 (2) 意見活動 の算定に関する調整にあたっては 被害企業から見ても納得感を得られる制度となるよう配慮されたい 5. 審査の手続保障 ( 適正化 透明化 明確化 ) 事業者の防御権 2015 年 12 月に 独占禁止法審査手続に関する指針 が策定 公表されたことについて 審査手続がこれまでよりも適正化されるものであると評価している 課徴金制度は 当局による違反行為の察知 立入検査 供述聴取 違反事実の認定 課徴金賦課金額の決定 支払いという一連の手続きにより執行されるものである 企業に対する審査手続 および企業への手続保障も 課徴金制度の一部を構成するため 同時に議論すべきである 今回検討されている裁量型課徴金制度が導入される場合 強化される行政権限と企業の適正な防御権との均衡を考慮する必要がある 裁量型課徴金制度や 調査協力へのインセンティブ 非協力へのディスインセンティブ導入を検討するのであれば それらの制度と深く関係する論点について カルテル等の独占禁止法における違反行為によって侵害される中小企業等の利益保護のために 審査の強化がなされる一方 審査を受ける側の権利も保障されるよう 検討すべきである 以上 < 提出先 > 公正取引委員会 < 実現状況 > 2016 年度第 5 号 2016 年 7 月 14 日第 685 回常議員会決議 平成 29 年 1 月に公表された 独占禁止法研究会報告書 ( 案 ) において 本意見 および過去の意見書につい て多く記載されるとともに 課徴金の減免や加算に対する基準を明確化すべきことが明記されるなど 本意見 の趣旨が反映される見込み 6. 国の中小企業対策に関する重点要望わが国経済は 総じてファンダメンタルズは堅調に推移し 中小企業 小規模事業者の景況感は横ばいとなっているが 近年の事業コストの上昇や価格転嫁の遅れに加え 新興国の減速や金融市場のボラティリティの大きさが企業心理に大きな影響を与えている さらに 先般イギリスの EU 離脱が決定したことによって 企業経営者の不安感は一層増幅し デフレマインドの払拭を困難なものにしようとしている このような現状を打破し わが国が持続的な成長を遂げるためには 潜在成長率の引き上げは欠かせない 多様な人材の活躍や ICT の利活用により 人手不足を克服 生産性向上を図る必要がある そして 中小企業の設備投資を促すためには 将来を見据えて経営に臨む環境作りが求められる 税制措置のみならず わが国の制度改革 立地競争力強化に努め 事業環境の整備を強力に推進すべきである また 一定以上の規模を有し 優れた技術やサービスを持つ中堅企業は グローバル化など 時代に対応した経営を行い 稼ぐ力 を有している ついては 中堅企業や中堅企業に成り得るポテンシャルを持つ中小企業の成長を後押しするとともに 社会構造や産業構造 市場ニーズの変化に直面する中小企業 小規模事業者が その変化に対応し 自ら道を切り拓けるよう 経営力の底上げや販路拡大に向けた施策を実施するなど それぞれの規模に応じた施策を展開すべきである あわせて オリンピック パラリンピック東京大会が開催される 2020 年に向け 国民が夢や希望を抱くとともに 中小企業への経済的な波及効果も期待されることから その効果が最大限に発揮されるよう 大会整備はもちろんのこと 全国的な気運盛り上げに注力すべきである 以上の観点から 当商工会議所は以下の政策の実現を強く要望する 当商工会議所は 中小企業の持続的な成長に向け 関係諸機関との連携を密にし 地域の総合経済団体として 中小企業支援に尽力する所存である ついては 政府におかれても 会員企業の意見を集約した以下の要望をくみ取り 実現に向けて取り組まれたい 記 Ⅰ. 人手不足の解消 生産性向上に向けた取り組みの強化 事業環境の整備 1. 企業の活力を高めるための労働力人口の確保 人材の高度化有効求人倍率などの各種指標が示すとおり あらゆる業種において人手不足は顕著となっており 特に中小企業では事業継続や受注拡大の障壁となるなど 深刻な課題となっている わが国が少子高齢化という構造的な問題を抱える中 中小企業は慢性的な人手不足が続くことが予想されることから かかる状況を打破するためには 労働力の量 ( 労働者数増加 労働参加率上昇 ) と質 ( 労働生産性向上 ) の両面から 労働市場の改革に取り組む必要がある ついては 女性 高齢者 若者といった多様な働き手が活躍できるよう 個々の意欲 能力の向上と働きやすい環境づくりを推進するとともに 人材育成を図るべきである 量 の面では ミスマッチの解消 -189-

190 7. 事業 (2) 意見活動 に資するインターンシップ推進や企業の環境整備に対する支援に加え 130 万円の壁 の解消や 労働基準法 改正案の早期成立など 法制 税制 社会保障制度の整備により 働きたい意志が尊重される社会の構築に取り組むべきである また 質 の面では 職業訓練の充実や技能人材の高度化 技術承継などが必要となるが ものづくりマイスター制度 を活用した専門家による指導の他 IT や VR( バーチャルリアリティ ) など最新技術の活用を推進されたい なお 同一労働同一賃金 については 非正規労働者に対し 不合理な理由による不利益な扱いをしてはならない という趣旨であるならば 総論としては理解するが 最も懸念されることは同一労働の定義が明確にできるかである 仮に 定義が不明確なまま 合理的な理由 の立証責任が企業のみに課せられれば 無用な労使紛争を引き起こし 中小企業の労務管理負担は増大し 経営に大きな混乱が生じることになる 同一労働 の議論にあたっては 終身雇用 年功序列との関係をどう整理するのか キャリアコースや勤続年数の違いなどによる 不合理ではない 賃金格差をガイドライン等で具体的に整理できるのかなどについて 中小企業の経営の実態を踏まえた慎重な検討を行われたい 従業員の健康を経営的な視点で考え 戦略的に取り組む経営手法である 健康経営 については 労働生産性向上に寄与し 認知度も上がりつつあるが 具体的にどのようなことに取り組めばよいか 二の足を踏む中小企業経営者も多い 日本健康会議で 健康経営 500 社 健康宣言等 1 万社 の目標を掲げている中 健康経営アドバイザーによるノウハウの供与や インセンティブの付与により普及を後押しするとともに 健保組合によるデータヘルス計画の策定支援や ヘルスケア産業活性化に努められたい 要望内容 < 厚生労働省 経済産業省 文部科学省 内閣府 > 中小企業の魅力を伝える事業や定着率向上に向けた施策の強化 ( 中小企業のインターンシップ推進に向けた支援やノウハウの提供等 ) 女性や高齢者など多様な人材の活躍のため 環境整備を行う企業への支援 社会保険 税制の仕組みの見直し および女性活躍推進法における 中小企業の行動計画策定へのインセンティブの付与 同一労働 の定義の明確化 終身雇用 年功序列との関係の整理 キャリアコースや勤続年数の違いなどによる 不合理ではない 賃金格差等のガイドラインでの具体的整理など 中小企業経営の実態を踏まえた慎重な検討 高度な技能人材の育成 ものづくりの技術承継に向けた取り組みの推進 ( ものづくりマイスター制度の普及促進や日本版デュアルシステムの推進 職業高校や高等専門学校等の拡充 IT や VR( バーチャルリアリティ ) の活用等 ) 日本健康会議の活動と健康経営アドバイザーを通じた中小企業のサポート支援 インセンティブの付与 ならびにデータヘルス計画の推進とヘルスケア産業の振興 2. 生産性向上や販路開拓における ICT の積極的な活用 ICT は 効率性を高めることによる生産性向上への寄与や ホームページによる新規顧客の獲得のみならず テレワークやクラウドソーシングなどにより 多様な働き方を可能とする重要なツールとなっている しかしながら 中小企業では 専門人材の不足などもあり 十分に活用できていない 先般発表された 日本再興戦略 においても 2 年間で 1 万社以上を専門家が支援することを掲げているが 目標の達成のため 専門家の育成を強化するとともに 具体的なベストプラクティスを提示することで 中小企業が導入の具体的なイメージを想像できるよう 推進されたい また J-Goodtech( ジェグテック ) や ここから調達 などのマッチングサイトを通じた販路拡大 および J-PlatPat( 特許情報プラットフォーム ) J-S TORE( ライセンス可能な特許情報 ) などのデータベースは効率的かつ効果的な情報収集を行うことが可能となることから 活用の促進に向け 周知徹底を図られたい 一方で ICT の利活用は多くの情報を保有することから その情報が漏えいしないよう 情報セキュリティ対策を講じることは不可欠である セキュリティマインドの向上や 各種試験 資格の普及促進 情報対策設備の導入補助を検討されたい 要望内容 < 経済産業省 総務省 特許庁 > 先進的な取り組み事例の積極的な発信 IT コーディネータ等 専門家育成の強化 多様な働き方に向けた ICT の活用 ( テレワークやクラウドソーシングの推進等 ) J-GoodTech ( ジェグテック ) や ここから調達 など WEB サイトを通じた販路拡大や J -PlatPat や J-STORE などのデータベースの活用講習会の回数増加 内容の充実化 講義映像のインターネット配信 企業内研修での講師派遣 情報セキュリティ対策の推進 ( セキュリティマインドの向上や 各種試験 資格の普及促進 設備機器導入支援 ) 3. 消費税率引き上げ延期を受けての課題 (1)2019 年 10 月の消費税 10% への引き上げは確実に実施を消費税の 10% への引き上げが 2019 年 10 月に延期となったが 商工会議所は 予てから 社会保障制度 -190-

191 7. 事業 (2) 意見活動 の持続のためには消費税率の 10% への引き上げが必要であると主張してきた わが国が 人口減少と超高齢化の加速 という構造的課題に直面する中で 少子化対策の実行のためにも 消費税の引き上げは必要であることから 社会保障給付の一層の重点化 効率化を徹底するとともに 2019 年 10 月の税率引き上げが確実に実施できるよう 経済環境の整備を進めていくことが重要である (2) 今般の消費税引き上げ延期を受け 軽減税率制度の導入は再検討すべき軽減税率制度の導入は 社会保障財源を毀損すること 中小企業に過度な事務負担を強いることから導入すべきではなく 単一税率を維持すべきと主張してきたが 今般の消費税引き上げ延期を受け これまでの商工会議所の主張に鑑み 軽減税率制度の導入は再検討すべきであると考える (3) 適格請求書等保存方式は 十分な期間を設け 廃止を含め 慎重に検討すべき適格請求書等保存方式 ( インボイス制度 ) は 飲食料品を取り扱う事業者のみならず 全ての事業者に対して 経理 納税方法の変更を強いるものであり 広範囲に影響を及ぼすとともに 500 万を超える免税事業者が取引から排除されるおそれがある 消費税の軽減税率制度の導入後 3 年以内を目途に 事業者の準備状況や事業者の取引への影響の可能性等を検証することが法律で規定されていることから インボイス制度は 軽減税率制度の導入後 十分な期間を設け 慎重に検討すべきである 検討にあたり まずは 消費税 10% へ引き上げ後 インボイス制度導入前に 免税事業者に対する価格転嫁支援や課税選択を促す施策の展開を実施し そのうえで 免税事業者の課税選択の動向 価格転嫁 取引排除等の実態を徹底的に調査 検証し 廃止を含め 必要な措置を検討すべきである 要望内容 < 財務省 > 2019 年 10 月の消費税 10% への確実な引き上げ 消費税引き上げ延期を受けた軽減税率制度の導入の再検討 適格請求書等保存方式 ( インボイス制度 ) は十分な期間を設け 廃止を含め 慎重な検討が必要 円滑な価格転嫁に向けた転嫁対策特別措置法の延長 外税表示の選択可能措置の恒久化 4. 事業コスト引き上げに伴う円滑な価格転嫁 下請取引の適正化原材料価格をはじめとする事業コストの上昇は 価格転嫁の困難な中小企業の利益を圧迫しており 当商工会議所の調査によると 約 9 割の中小企業が上昇した事業コストを商品やサービス価格に十分に転嫁できていない また 価格転嫁のみならず 中小企業は不当廉売や優越的地位の濫用など 不公正な取引方法 の危険に晒されている このような取引を是正 防止するためには 独占禁止法 や 下請代金支払遅延等防止法 のガイドラインの周知徹底はもちろんのこと 業種の追加などガイドラインの拡充 運用の強化 徹底を図り 下請取引 および中小企業取引の適正化をすすめるべきである 要望内容 < 経済産業省 公正取引委員会 財務省 > 独占禁止法 や 下請代金支払遅延等防止法 のガイドラインの周知徹底 およびガイドラインの拡充 運用強化 徹底 転嫁対策パッケージ の一層の推進 下請かけこみ寺事業の相談機能や監視機能の強化 5. わが国の立地競争力強化に資する制度改革や政策の推進 東京の国際競争力強化に向けた都市基盤の整備 (1) 国家戦略特区の推進国家戦略特区は 大胆な規制 制度改革により 産業の国際競争力強化 国際的な経済活動の拠点形成を目的に創設され 具体的には都市計画法等の特例の他 オープンカフェの設置等に係る道路占有許可基準の緩和 ( 道路法の特例措置 ) などの規制改革メニューが盛り込まれている これらの特例措置は 国際的なビジネス環境整備のみならず まちづくりやにぎわい創出につながり 都市の魅力向上にも資することから 地域的特徴も踏まえつつ 鋭意推進すべきである 要望内容 < 内閣府 > 国家戦略特区を活用したまちづくりやにぎわい創出 新たな産業の創出に向けたビジネス環境の整備 (2) 中小企業の経営基盤を毀損する税制措置への反対わが国経済が持続的な成長を続けるためには 中小企業の活力を向上させる必要があり その実現には税制による後押しは不可欠である 法人税のさらなる引き下げとともに実現した 新規の機械 装置の取得に対する固定資産税の 3 年間減免措置は 中小企業の生産性向上に資することから 大いに歓迎すべきことである 引き続き 前向きな設備投資を阻害している償却資産に係る固定資産税の廃止を検討されたい 一方 引き続き検討されるとした外形標準課税は 賃金への課税が中心であり 人を雇用するほど税負担が増すことから 雇用の維持 創出に悪影響をもたらすとともに 賃金引き上げの政策にも逆行し 経済の好循環を阻害するものであるため 中小企業への適用拡大には断固反対する あわせて 欠損金繰越控除の利用制限 留保金課税の中小企業への適用拡大についても 大法人に比べ 資金調達の手段が限られ 経営基盤の不安定な中小法人に大きな負担を課す -191-

192 7. 事業 (2) 意見活動 ことから反対である 要望内容 < 財務省 経済産業省 総務省 > 外形標準課税の中小企業への適用拡大には断固反対 中小企業の欠損金繰越控除は制限すべきではない 減価償却制度における定額法への統一は中小企業に多大な影響を及ぼすため反対 前向きな設備投資を阻害する償却資産に係る固定資産税の廃止 留保金課税の中小企業への拡大には反対 (3) 社会保障制度改革の断行わが国が 人口減少と超高齢化の加速 という構造的課題を克服し 今後も持続的成長を遂げるためには 若者の将来不安の払しょくにも繋がる持続可能な社会保障制度の構築が不可欠である 社会保障給付の重点化 効率化の徹底 経済の好循環による成長の果実の分配はもとより 高齢者の応能負担割合を高めるなど 世代間の負担の適正な分配 を軸にした社会保障改革により財源を生み出し 少子化対策にシフトする財政構造改革が必要である 具体的には 高所得者の基礎年金 ( 国庫負担分 ) の減額 デフレ下でのマクロ経済スライド ( 年金額調整 ) の発動 病床再編など医療提供体制の適正化の確実な推進 被用者保険から高齢者医療への拠出金負担の軽減など 社会保障制度の持続性を高める改革を断行すべきである また わが国が財政健全化を着実に実施しつつ 少子化対策の着実な実行と社会保障制度を維持するためには 安定的な恒久財源の確保 つまり 消費税の 10% への引き上げは必要不可欠である 先述のとおり 年 10 月の税率引き上げが確実に実施できるよう 経済環境の整備を進めていくことが重要である 要望内容 < 厚生労働省 財務省 内閣府 > 給付の重点化 効率化の徹底とともに 世代間の負担の適正な分配 を軸とした社会保障制度改革の推進 ( 高所得者の基礎年金 ( 国庫負担分 ) の減額 デフレ下でのマクロ経済スライドの発動 医療提供体制の適正化 被用者保険から高齢者医療への拠出金負担の軽減など ) < 再掲 >2019 年 10 月の消費税率 10% への確実な引き上げ (4) 経済と環境を両立するエネルギー政策の推進東日本大震災前と比べて産業用電気料金は 2014 年度までに約 4 割上昇し その後の大幅な原油価格の下落等によって足元では 3 割弱の上昇幅に低下しているものの高止まりが続いており 電力多消費産業をはじめとする製造業はもちろん スーパーなど小売業も含め 幅広い産業に悪影響が及んでいる 加えて 再生可能エネルギー固定価格買取制度 (FIT) に基づく賦課金負担が 今後も長期 固定的に増加し続けることは確実であり 原油価格の動向によっては電気料金が再び増加傾向となりかねない 当所ではかねてより震災前の水準を出来るだけ早期に実現できるよう求めているところであり そのためには 安全が確認された原子力発電の順次速やかな運転再開を全国各地に拡げていくことで火力発電の焚き増しによって増加した燃料費を削減するとともに 国民負担の抑制を確実に実現する FIT 制度にする必要がある また 5 月に閣議決定された 地球温暖化対策計画 に 中小企業の排出削減対策の推進 が盛り込まれたことに伴い 中小企業の環境経営をハード ソフト両面で支援されたい また スマートエネルギー化の推進において 水素エネルギー はエネルギー源の多様化や災害時の非常用電源としても期待される 推進にあたっては 安全確保を前提にした規制緩和や 製造時に CO2 を排出させない技術開発 小型水素ステーション 次世代蓄電池の研究開発の推進を支援されたい 要望内容 < 経済産業省 環境省 内閣府 > 安全が確認された原子力発電の順次速やかな運転再開 再生可能エネルギー固定価格買取制度 (FIT) 見直しの具体的制度設計における確実な国民負担の抑制 ( 未稼働案件への厳格な対応 買取価格低減のための入札制導入 安価で安定出力が可能な水力や地熱の積極導入等 ) 再生可能エネルギーの発電コスト低減に向けた技術開発の支援 中小企業の経営改善にもつながるハード ( 省エネ設備に対する補助等 ) ソフト ( 省エネ診断 地域における相談窓口 専門家派遣等 ) 両面での支援 水素エネルギーの積極的な活用に向けた保安 設置規制に関する課題の検討 技術等の研究開発の推進 (5) 東京の国際競争力の強化東京はわが国の経済成長を牽引するエンジンであり 東京のさらなる発展 と 地方創生 はわが国の成長に必要な車の両輪である 世界的な都市間競争を勝ち抜き 世界一の都市 東京 を実現するためには 世界中から資金や人材 情報が集まる魅力的な都市として 首都 東京の国際競争力のさらなる強化が必要である 国家戦略特区を活用したビジネス環境とまちづくりの整備はもとより 外環道 ( 関越 ~ 東名間 ) をはじめとし -192-

193 7. 事業 (2) 意見活動 た道路ネットワークの形成や 首都圏空港のさらなる国際化や京浜港の機能強化などによる陸 海 空の交通ネットワークの強化 首都直下地震に備えた耐震化や帰宅困難者対策などの防災 減災対策の推進による都市防災力の強化に向け 着実 かつ迅速に取り組まれたい また 円滑な物流の確保は 生産 流通 販売の一連のサプライチェーンの流れの基礎となる重要なものであることから 物流拠点の耐震化 再整備の促進や トラックドライバーの確保 育成など 物流の維持 高度化に向けた環境整備を推進されたい 要望内容 < 国土交通省 > 陸 海 空の交通ネットワーク強化 ( 首都圏三環状道路の整備推進 首都圏空港の更なる機能強化と国際化 京浜港の国際競争力強化 ) 都市防災力の強化 ( 木密地域等密集市街地の早期解消 不燃化 耐震化の推進 帰宅困難者向け一時滞在施設確保に向けた取組の推進 ) インフラ老朽化対策の推進 ( 維持管理 更新に係るコストの縮減と平準化の両立 緊急輸送道路等の橋梁の長寿命化 耐震化 先端技術の活用等 ) 経済活動を支える物流の維持 高度化 ( トラックドライバーの確保 育成 物流拠点の耐震化 再整備の促進 中心市街地での荷捌きスペースの確保 ) 6. 観光立国や地域活性化に向けた取り組みの強化観光は関連する産業の裾野が広く 地域に大きな経済効果を生み出すことから 東京の持続的成長 地方創生の大きな切り札となっている わが国が真の観光立国を目指すためには 2015 年度の訪日外国人観光客数が 2000 万人を超え 2020 年の 4000 万人に向けた インバウンド の更なる成長 そして わが国の観光全体の 8 割を占める 国内観光 の促進の両方を実現させる必要がある 具体的には 国内外の人々を惹きつける魅力あるまちづくり Wi-Fi 整備や多言語対応などインバウンドの 受入環境整備 ショッピング ツーリズムの振興や MICE の促進 観光人材育成など観光産業の 稼ぐ力 の強化に努められたい 特に都内ホテルの稼働率は高水準が続き このような状況の解消には 民泊等多様な宿泊施設の充実が有効であるが 衛生 安全の確保と観光の促進を両立させる制度設計が必要である 地域活性化に向けては まちづくりの他 地域ブランド の推進も有効である 地域団体商標制度 や地理的表示制度の利用促進により 地域産品の高付加価値化を促すとともに 情報発信や販路開拓を支援されたい また 商店街は 商業者が集積し 地域経済の重要な役割を担うとともに 地域の生活 防犯 防災等の社会的機能を補完し 地域コミュニティの担い手としての機能を発揮している しかしながら 後継者難 顧客の流出 空き店舗の増加などの諸課題を抱えていることから 活性化に向けてソフト ハード両面での支援を充実するとともに 共同経済事業や環境整備事業での合理的かつ効果的な運営を実現するため インセンティブの付与により 商店街振興組合法に基づく組織の法人化を推進されたい 要望内容 < 内閣府 農林水産省 経済産業省 特許庁 国土交通省 観光庁 他関係府省庁 > 国内外の人々を惹きつける魅力あるまちづくり インバウンドの更なる成長に向けた 受入環境整備 ( 宿泊施設の充実 多様化 多言語対応や Wi-Fi 環境整備等 ) 観光産業の 稼ぐ力 の強化 ( ショッピング ツーリズム振興 MICE 促進等 ) 地域団体商標や地理的表示制度 (GI) の積極的な PR と利用促進 ならびに地域団体商標制度の活用促進のため 商標の料金減免制度を創設し 商工会議所等を減免措置の対象団体とすること 地域の社会的機能を補完する商店街に対する支援 ( ソフト ハード面に対する支援 商店街振興組合法に基づく法人化の推進 ) 年オリンピック パラリンピック大会に向けた気運の盛り上げ今夏のリオ大会が終了すると 2020 年の東京大会への注目は 国内外から飛躍的に増すことが予想される オリンピック パラリンピック大会の自国での開催は わが国に夢や希望を与えるとともに 大きな経済効果をもたらすことが期待され その成功に向けては 全国的な気運の盛り上げはますます重要になる ついては 気運の盛り上げを担うための必要な取り組みを着実に推進するとともに 大会を契機とした中小企業への経済的効果の波及や 地域活性化に向けた全国各地の地域資源 文化資源の積極的な活用に取り組まれたい 要望内容 < 内閣官房 スポーツ庁 他関係府省庁 > 全国的な気運の盛り上げに向けて必要な取り組みの着実な推進 2020 年大会を契機とした中小企業への経済的効果の波及 受注機会の拡大 ( 発注情報の 中小企業世界発信プロジェクト 2020 への積極的な登録等 ) 地域活性化に向けた全国各地の地域資源 文化資源の積極的な活用 8. 熊本地震からの早期復旧 復興と東日本大震災からの本格復興に向けたきめ細やかな支援 4 月 14 日に発生した 平成 28 年熊本地震 は 熊本 大分両県の生活インフラや事業基盤を破壊し 交通 -193-

194 7. 事業 (2) 意見活動 網に大きな被害をもたらした 発生から 3 か月近くが経過し 徐々に復旧も進みつつあるが 未だに事業再開の見通しが立たない事業者も多く 観光産業にも大きな影響を与えている ついては 被災者や事業者が通常の生活や事業活動に早期に戻れるよう 迅速かつ きめ細やかな復興支援を求める また 東日本大震災から 5 年が経ち 住宅再建はピークを迎え 被災企業の施設 設備もほぼ復旧しつつある 他方 地域間 業種間で復興の進捗に大きな差が生じていることから すべての地域が 10 年間とされている復興期間の総仕上げに向けた 新たなステージ に立つことができるよう 2016 年度以降の復興 創生期間においては 被災地の住民 事業者の自立の実現に向けて 地域の実情にきめ細かく対応した効果的な支援がこれまで以上に必要である 要望内容 < 復興庁 国土交通省 > 熊本地震の生活 産業インフラの本活的な復旧 復興 事業再開や販路回復等に向けた強力な支援 東日本大震災からの確実な復興 自立促進に向けた支援 ( 地域の実情に即したきめ細やかな支援 観光振興や被災企業の販路開拓 福島の復旧 復興の加速 ) Ⅱ. 地域経済の活性化に不可欠な円滑な事業承継の実現 1. 抜本的な事業承継税制の見直し社会全体での高齢化の進展を受け 経営者の平均年齢も高まる中 雇用を守りつつ 次世代に優れた技術やサービスを残すために 事業承継は経営者の優先的な課題事項となっている しかしながら 現行の取引相場のない株式の評価方法は 経営努力で企業を成長させればさせるほど評価額が高くなり また上場企業の株価上昇に伴い 類似業種比準価額方式による中小企業の株価が 業績に関係なく 想定外に上昇することで 相続税や贈与税の重負担につながり 円滑な事業承継の阻害要因となっている そのような中 平成 28 年度与党税制大綱 では 取引相場のない株式の評価について 早急かつ総合的な検討を行う と記載されたことは大いに歓迎するとともに 検討にあたっては非上場株式の評価の減額につながる評価方式に見直すべきである また 事業承継税制では 贈与税の納税猶予制度の発行済議決権株式の 2/3 要件 相続税の納税猶予制度の 80% 要件 が円滑な事業承継を阻害していることから 早急にそれぞれ 100% へ引き上げるべきである 要望内容 < 経済産業省 財務省 > 取引相場のない株式の評価方法の抜本的な見直し ( 分散した株式の集中化を図るための株式評価額の低減 円滑な事業承継が実現するための適切な評価方法への見直し ) 事業承継税制の抜本的な見直し ( 発行済議決権株式の 2/3 要件 の 100% への拡充 相続税の納税猶予割合の 100% への引き上げ ) 2. 持続的な成長に向けた事業引継ぎの後押し従来事業承継の手法は 親族内承継 が大半であったが 社会構造の変化などに伴い 近年は 従業員承継 の他 第三者承継 の割合が高まっている 現在政府は事業引継ぎ支援センターをほぼ全国に設置し 案件をデータベース化 センター間で共有するなど 支援体制の整備を進めている しかし センター数の増加に比し 予算増加額が伴っていないことから 結果として 1 センター単位での予算額は減少していることから 今後も増加が予想される 事業引継ぎ の相談に対応できるよう 予算額の拡充を求める また 事業引継ぎにおいて 企業価値の算出や契約書の作成で 専門家の助言が欠かせないことから これらの費用に対する補助制度の創設を求める あわせて 事業を引き継いだ従業員や第三者が マネジメントなど経営面において 憂いなくバトンタッチを受けられるよう 経営力の向上に向けた施策や研修などを充実されたい 要望内容 < 経済産業省 金融庁 > 事業引き継ぎ支援センターにおける支援体制強化 予算拡充 事業承継に係る費用 ( 企業価値の算出など ) に対する補助の創設 金融機関の小規模 M&A への取り組み推進と事業引き継ぎ支援センターとの連携促進に向けた指導 経営後継者の経営力向上に向けた伴走支援 ( 大人の武者修行 など 他社インターンや研修などの充実 ) Ⅲ. 中堅企業やそのポテンシャルを持つ中小企業の成長の後押し 1. 設備投資や新製品 新サービス開発の後押しと事業環境の整備 (1) 設備投資や新製品 新サービス開発の後押し中小企業が生産性を向上させるためには 省力化と付加価値の引き上げが必要であり 設備投資はその両方を実現させることができる重要な投資行動である 特に 中小企業がさらなる発展や価格競争からの脱却を図るためには 新技術や新製品 新サービスの開発力 が重要であり 当商工会議所の調査においても 中堅企業への成長要因として同様の回答がトップとなるなど 設備投資は中小企業が飛躍するためには必要不可欠な手段であ -194-

195 7. 事業 (2) 意見活動 る ついては その取り組みを後押しするため ものづくり 商業 サービス新展開支援補助金 ( ものづくり補助金 ) などの継続 拡充とともに 中小企業投資促進税制の継続 拡充を検討されたい あわせて 世界の産業構造が急激に変化を遂げる中 中堅企業など比較的規模の大きい企業では 規制緩和などビジネス環境の整備を求める声が大きい イノベーションの妨げとなる規制 制度の改革に取り組むとともに IoT やロボット 医療 バイオなど 新たな産業分野や成長産業への参入を目指す中堅 中小企業を支援されたい 要望内容 < 経済産業省 財務省 他関係府省庁 > イノベーションの妨げとなる規制 制度の改革断行 新たな産業分野への中堅 中小企業の参入に対する支援 ロボット導入に対する支援の拡充 ( 実現可能性調査や導入実証に対する支援拡充 ) ものづくり 商業 サービス新展開支援補助金 ( ものづくり補助金 ) の継続 拡充 中小企業投資促進税制の継続 拡充による設備投資の後押し (2) 中小企業から中堅企業への切れ目のない支援大きな飛躍を目指す中小企業にとって 中小企業基本法の中小企業の範囲を超えると 中小企業向けの各種支援策を利用できなくなり そのことが中堅企業への成長の障壁となっていた 先般の通常国会で成立した 中小企業等経営強化法 では 中小企業のみならず 資本金 10 億円以下 又は従業員数 2,000 人以下の中堅企業も支援対象となり 地域経済を牽引する中堅企業に対する支援の厚みが大きく増すことが期待される 現在 中小企業基盤整備機構による債務保証などが決定しているが 今後も本法律に基づき 中堅企業に対する支援策を充実し 中小企業から中堅企業への切れ目のない支援を推進されたい あわせて 当商工会議所の調査によると 資本金 1 億円超から 10 億円以下の中堅企業は生産性向上を課題として認識し 設備投資にも意欲的である しかしながら 利用可能な租税特別措置が少なく 実質的法人税の負担率は全法人の中で最も高い ついては 設備投資も含め 成長を後押しする税制措置を検討されたい 要望内容 < 経済産業省 財務省 > 中小企業等経営強化法 に基づいた中堅企業に対する支援策の充実 地域を牽引する中堅企業の成長を後押しする税制措置の導入 2. 企業間 産学官連携の推進 知的財産権の取得 活用 保護に対する支援中堅企業や中小企業が新たな製品やサービスを産み出す際や 単独では解決し得ない課題に取り組む場合において 企業間や大学 研究機関との連携は 弱みや足りない部分を補完するとともに 強みが掛け合わさることで大きな相乗効果を生み出し 非常に有効である しかしながら これらを有機的に結び付けるにはコーディネーターの存在が重要であることから マッチングや事業化に長けたコーディネーターの育成強化に努めるとともに さらなる産学官連携に向け 大学 研究機関が持つ特許を中小企業が事業化評価する間 無償で開放すべきである また 付加価値の高い製品やサービスを提供するためには 個々の企業が自社の強みを知的財産とし 権利の取得 保護に努め 戦略的に活用することが求められる ついては 中小企業の特許料金減免制度を抜本的に見直すことや 特許の申請書類を簡素化し手続き負担を軽減する環境整備を行う一方 知財戦略を立案 推進できる人材育成への支援に注力されたい なお 中小企業は優れた技術やノウハウなどを保有しているにもかかわらず 国内外の企業による権利侵害の危機に晒されており このことは 中小企業 ひいてはわが国の競争力低下につながることから 独禁法ガイドライン拡充など断固たる措置を取るとともに 模倣 海賊版などの知的財産侵害に対する支援を強化されたい 要望内容 < 経済産業省 文部科学省 特許庁 公正取引委員会 > オープンイノベーションなど企業間や産学官連携などに対する支援推進 マッチングや事業化に長けたコーディネーターの育成 大学や研究機関が保有する特許の中小企業への事業化評価する間無償開放 ( 山口大学の特許開放モデルの展開 ) 特許料金減免制度を従業員 300 人以下の中小企業は一律半減 出願経験に乏しい中小企業は 1/4 に減免し 実用新案 意匠 商標にも減免制度を導入 出願 審査請求 早期審査 減免制度の一括申請を認め その様式は該当事項にチェックを入れる方式などの工夫と 申請要件等については宣誓方式に変更 営業秘密の活用やオープン & クローズ戦略を含む総合的な知財戦略を立案 推進できる人材の育成 その育成カリキュラムを開発し 中小企業へ提供 技術 ノウハウの不当な吸上げへの独禁法ガイドライン拡充による断固たる措置 中小企業の裁判費用の助成や減免措置の創設 金融機関に対し知的財産の適正な評価をもとにした融資を促すため 知財活用ビジネス評価支援 知 -195-

196 7. 事業 (2) 意見活動 的資産報告書作成支援 を拡充し さらに積極的に推進 模倣 海賊版等による知的財産権侵害に対する対策の強化 ( 相手国への一層の働きかけ 在外公館やジェトロの積極的な関与 対策費用への補助拡充 ) 3. 積極的な国際展開に挑む中堅 中小企業の後押し当商工会議所の調査によると 6 割の中堅企業が何らかの形で海外との取引を行っており 海外需要などをうまく取り込むなどして 稼ぐ力 を強化している 本年 2 月に環太平洋経済連携協定 (TPP) が署名され 今後は世界の GDP の約 4 割を占めるアジア 太平洋の 8 億人の巨大市場の成長を取り込むチャンスが 中堅企業のみならず 中小企業にも広がることが期待される ついては 先般設立された 新輸出大国コンソーシアム のスキームを最大限に活かし 国際展開を行おうとする中堅 中小企業を効果的 かつ効率的に支援されたい また 中小企業の海外進出にあたっては グローバル人材の確保 育成は 喫緊の課題であることから 支援策の充実を図られたい 海外での販路の開拓や拡大を目指すためには 個社単位の PR だけでは効果的とはいえないことから 政府自らが戦略的かつ継続的な情報発信を行い 日本の中小企業や日本製品の認知度向上に努められたい また わが国のコンテンツは海外でも高い評価を受けているので コンテンツの輸出を国家プロジェクトとして位置付け 重点的な取り組みをされたい あわせて 海外の各地域によって販売に必要な規格や認証が異なることが 海外への進出や輸出の大きな障壁となっていることから 各国の標準規格 (CE マークなど ) の取得費用や安全規制に係る費用の補助創設 中小企業の技術の標準化や わが国の認証基盤の強化を図られたい 要望内容 < 経済産業省 外務省 > TPP を起爆剤とした海外需要を取り込むための中堅企業 中小企業に対する支援 情報提供や 相談 諸手続のワンストップ支援体制の整備 海外展開を推進する人材の支援 ( グローバル人材の採用 育成支援 ) 戦略的かつ継続的な情報発信による日本の中小企業 日本製品の認知度向上支援 ターゲットとする国において 国が主導して日本のコンテンツ専門放送局などの情報発信拠点 ( ジャパン チャンネル ) の設置 ならびにコンテンツの輸出促進のための ジャパン ハウス での重点的 PR J-LOP+ 事業の推進 国際標準 規格 認証による国際競争力の強化 および中小企業に対する支援の促進 (CE マークなど各国の標準規格の情報提供や取得費用の創設 中小企業の持つ技術の標準化やわが国の認証基盤の強化等 ) Ⅳ. 中小企業 小規模事業者の経営力強化に向けた支援 1. 経営力の底上げに向けた施策展開日本の企業数の 99.7% を占める中小企業 小規模事業者は 雇用や納税などを通じて 国民生活や国の財源を支え 日本経済を担っている わが国の持続的な成長のためには 地域の活力向上は不可欠であり その地域経済の主役たる中小企業 小規模事業者が時代の変化に対応するため 経営力の底上げを図る必要がある 前述の 中小企業等経営強化法 では 経営力向上計画 の策定に基づき 機械装置の投資に係る固定資産税の軽減措置など 様々な支援メニューが追加された 本計画は 労働生産性の向上 が原則的な指標となっており 中小企業自らが計画を策定することで 経営力の向上が期待されることから 今後も本計画の作成を推進するために施策や税制措置で後押しすべきである また 中小企業の幅広い課題の解決を担う商工会議所が円滑に事業を進められるよう 安定的な予算確保に向けた都道府県への指導を行われたい また 施策の運用にあたっては 書類の簡素化など中小企業 小規模事業者の利便性に配慮した改善がなされているところではある 情報収集は企業それぞれに依るところが大きいが あまねく事業者に施策の情報が行き届くよう ミラサポ などの WEB サイトやメール配信などで PR を行うなど随時工夫を凝らすことで さらにニーズや実態に即した運営を目指されたい 要望内容 < 経済産業省 > 中小企業等経営強化法に基づく 中小企業 小規模事業者の経営力向上に資する施策 税制措置の推進 商工会議所が取り組む経営改善普及事業予算の安定的確保に向けた都道府県への指導 中小法人の軽減税率の引き下げおよび適用所得金額の拡大 中小企業 小規模事業者のニーズや実態に即した施策の運用 ( 施策 PR の強化 各種施策の単年度での予算措置の見直し 申請や報告に係る書類の簡素化 助成金等に係る審査期間の短縮 ) 2. 中小企業 小規模事業者の販路開拓支援昨今のインターネットの普及などにみられる産業構造の変化や 高齢化や人口減少などの社会構造の変化 そして 消費者の嗜好の多様化など 様々な変化が中小企業 小規模事業者を取り巻いている 特に電子商取引については 経済産業省の調査によると 2015 年の市場規模は BtoC で 13.8 兆円 (2010 年比 +76%) -196-

197 7. 事業 (2) 意見活動 BtoB においても広義で 288 兆円 (2010 年比 +12%) となるなど 着実な伸びを示している 中小企業においても その変化に対応し 売上を伸ばす企業がいる一方で 販売チャネルの多様化に苦慮する企業も多いことから EC サイト構築など新たなツールを目指す事業者を支援されたい 特に 小規模事業者持続化補助金 は 経営計画策定とともに販路開拓に資することから 今後も継続 拡充を求める また 事業者が市場や消費者のニーズにマッチした商品を提供するためには マーケティングを精緻に行う必要があることから 小売業を中心とした中小企業が天候や販売実績などから消費行動を把握できるよう マーケティングの後押しを進められたい 近年では ビッグデータを活用したマーケティングが大企業を中心に行われているが 中小企業も活用することができるよう RESAS( 地域経済分析システム ) の機能拡充も行いつつ 支援すべきである 要望内容 < 経済産業省 総務省 内閣府 > 小規模事業者持続化補助金の継続 および予算の拡充 販売チャネルの多様化に対応し 新たなツールを活用する事業者等へ支援 (EC サイト構築支援等 ) 天候や販売実績など様々なデータを活用した中小企業 小規模事業者のマーケティングの後押し ビッグデータの中小企業による活用の支援 (RESAS( 地域経済分析システム ) の拡充など ) 3. 創業支援体制の強化創業は新たな財 サービスの提供により 需要を喚起するとともに 雇用創出の効果も高く また 地域の活性化や課題解決にも大きく貢献する しかしながら 創業希望者にとって 行政機関への手続きの多さや 所要日数の長さは大きな障壁となっている ついては 国家戦略特区における 開業ワンストップセンター の機能を拡充し 開業手続きの簡素化 迅速化 創業希望者のレベルに合わせた相談機能のワンストップ化を進められたい また 創業直前 直後は経営基盤が脆弱であることから 創業 第二創業促進補助金 の継続 拡充や事業性を重視した資金供給を行うとともに 実績も少なく 販路開拓が困難である創業初期の企業のため 創業初期企業と既存企業との接点の強化や 既存企業が創業初期の企業との取引することに対し インセンティブの付与や債権を保全する制度を創設することで 創業初期の企業の販路拡大を後押しされたい そして 今後さらに創業に対する気運を高めるためには チャレンジを称え 社会が評価し 失敗を前向きに捉える風土を築き上げる必要がある 社会風土を変えていくことは一朝一夕には難しいことから 創業の社会的な意義をアピールするとともに 学校教育におけるアントレプレナーシップの醸成を図られたい 要望内容 < 経済産業省 金融庁 財務省 文部科学省 > 創業予定者の利便性を考慮した開業手続きの簡素化 迅速化 創業希望者のレベルに合わせた相談機能のワンストップ化の推進 創業 第二創業促進補助金 の継続 拡充 創業初期の企業に対する事業性 成長性を重視した資金供給態勢の推進 創業初期の企業と既存企業との商談や交流機会など 接点の強化 創業初期の企業との取引開始に対するインセンティブの付与 創業企業に対する債権を保全する制度の創設 創業後 5 年間の法人税免税 社会保険料減免 学校教育におけるアントレプレナーシップの醸成 ( 起業家教育の本格的な導入など ) 4. 金融支援による中小企業 小規模事業者の成長の後押し金融政策などによる後押しの影響もあり 中小企業の資金繰りは改善傾向にあるものの 創業期や新分野に進出する際は実績による裏付けが難しく 資金調達が困難なケースも見受けられる 飛躍が期待される中小企業に十分な資金が行き届くためには 企業の事業性に基づいた融資が必要であることから 金融機関の 目利き力向上 に努められたい 特に経済産業省の推進する ローカルベンチマーク は企業の財務情報のみならず 非財務情報も記載することで 企業と金融機関が情報を共有し 情報の非対称性を解消することが期待されることから 普及に向けて推進すべきである 経営者保証に関するガイドライン についても 法人と個人の分離によって 早期事業再生や円滑な事業承継などに資するものであることから 経営者に対する周知や金融機関への指導を徹底されたい また マル経融資制度は 小規模事業者の経営改善に資するのみならず 低金利などのメリットも多く 小規模事業者に広く利用され 件数も大きく増加している しかしながら 件数の増加したことにより予算が不足しており 融資利率が上昇している 融資利率の上昇は経営改善に取り組もうとする小規模事業者の大きな負担となることから 予算枠を大幅に拡充し 利率上昇の抑制に努められたい あわせて 取扱期間などを確実に延長するとともに 労働集約的な業種の規模要件を緩和すべきである 現在 47 都道府県に設置されている 再生支援協議会 は 経営不振に陥る中小企業の再生計画の策定支援を行い 企業の事業再生のみならず地域経済のセーフティネットとして大きな役割を果たしている 当協議会は 2018 年 3 月末で産業競争力強化法の法的期限を迎えることから 今後も中小企業の再起を後押しするため確実に延長をすべきである -197-

198 7. 事業 (2) 意見活動 政府で検討されている信用保証制度のあり方については 経済産業省でのワーキンググループにて 信用補完制度の見直しに係る中間的な整理 を取り纏めたところであるが 業種や地域などによる違いや 中小企業 小規模事業者等の借入への影響を念頭に置きながら セーフティネット保証制度の設計を行うべきである 要望内容 < 経済産業省 金融庁 > 企業の事業性に基づいた中小企業融資の推進 金融機関の目利き力向上 ( ローカルベンチマーク の活用等 ) 経営者保証に関するガイドライン の経営者に対する周知 金融機関に対する指導の徹底 産業競争力強化法に基づく法的期間 (2018 年 3 月 31 日 ) を迎える 再生支援協議会 の延長 マル経融資制度の利用拡大に対応した予算枠の大幅拡充 取扱期間 (2017 年 3 月 31 日まで ) の延長 融資限度額 返済期間の特例 (2017 年 3 月 31 日まで ) の延長 恒久化 労働集約的な業種 ( 介護 情報サービスなど ) について 事業者の規模要件 ( 従業員数 5 人以下 ) を緩和する措置 信用保証制度のあり方については 中小企業 小規模事業者等の借入への影響を勘案し 制度設計を行うべき 以 上 2016 年度第 6 号 2016 年 7 月 14 日第 685 回常議員会決議 < 提出先 > 内閣総理大臣 内閣府 財務省 経済産業省 総務省ほか関係省庁大臣 幹部 各政党幹部 関連団体等 < 実現状況 > 〇中小企業対策予算の確保 中小企業対策費 :2016 年度補正予算 2,672 億円 2016 年度当初予算 1,825 億円 2017 年度予算 1,810 億円〇人手不足の解消 生産性向上に向けた取り組みの強化 事業環境の整備 企業の活力を高めるための労働力人口の確保 人材の高度化 労働生産性向上に資する人材育成の強化( 一部新規 ) 783 億円 (+90 億円 ) 専修学校による地域産業中核的人材養成事業 17 億円 ( 新規 ) 女性の活躍推進 48 億円 (+4 億円 ) 生産性向上や販路開拓におけるICTの積極的な活用 中小企業 IT 経営力向上支援事業 100 億円 ( 新規 ) わが国の立地競争力強化に資する制度改革や政策の推進 東京の国際競争力強化に向けた都市基盤の整備 省エネルギー投資促進に向けた支援補助金 億円 ( 億円 ) 首都圏空港等の機能強化 154 億円 (+2 億円 ) インフラ老朽化に対する戦略的な維持管理 更新の推進 4,249 億円 (+149 億円 ) 観光立国や地域活性化に向けた取り組みの強化 訪日外国人旅行者受入基盤整備 加速化事業 155 億円 ( 新規 ) 〇地域経済の活性化に不可欠な円滑な事業承継の実現 抜本的な事業承継税制の見直し 類似業種比準価額 における株価算出方法の見直し 創業 事業承継支援事業 11 億円 ( 新規 ) 〇中堅企業やそのポテンシャルを持つ中小企業の成長の後押し 設備投資や新製品 新サービス開発の後押し 中小企業等経営強化税制 地域未来投資投資促進税制の創設 地域中核事業創出支援事業 25 億円 (+4.5 億円 ) 企業間 産学官連携の推進 知的財産権の取得 活用 保護に対する支援 研究開発税制の拡充 本格的な産学官連携 地域イノベーションの推進 35 億円 (+22 億円 ) 〇中小企業 小規模事業者の経営力強化に向けた支援 -198-

199 7. 事業 (2) 意見活動 中小企業 小規模事業者の販路開拓支援 小規模事業者販路開拓支援事業 120 億円 (+20 億円 ) 7. 健康立国を目指して ~ 健康企業宣言と健康経営の推進 ~ 東京都 Ⅰ. 世界一の健康都市 東京を目指して ~ 健康企業宣言と健康経営の推進に向けた要望 ~ 生産年齢人口の減少による人手不足 労働力人口の平均年齢の上昇 国民医療費の増大など 国の抱える構造的課題はとりもなおさず 東京の課題でもある とりわけ慢性的な人手不足は 中小企業経営に大きな影響を与えている こうした課題を解決していくためには 健康寿命の延伸を図ることや高齢者も元気で働けること またスポーツ実施率の低い働き盛り世代の意識を変えて健康増進に取り組ませることが求められる なかでも 企業を支える従業員一人ひとりが健康で元気に働き続けられることが何より重要である そのためには 従業員等の健康管理を経営的な視点で考え 戦略的に実践する経営手法である 健康経営 が必要であり これを推進することは 従業員の欠勤等による健康リスクの低減や安全配慮義務などの観点から また健康増進を通じてイキイキと働ける職場を実現するという観点からも重要な取り組みである その結果 企業にとっては リスクマネジメント 生産性や業績向上につなげることが期待でき いわば守りと攻めの双方から有効な経営手法である また 日本健康会議が掲げた目標の一つである 健康宣言等に取り組む企業 1 万社以上 については 当会議所としても 東京都をはじめとする関係機関とともに この目標の実現に向けて全力で取り組む所存である 人生において健康がすべてではないが 健康がなければ全てがないに等しい という格言があるように 健康は何ものにも代えがたい 当会議所としては 健康企業宣言と健康経営の推進 ひいては世界一の健康都市 東京の実現を目指して 下記の事項を要望する 1. 健康経営に取り組む中小企業の支援 (1) 健康経営アドバイザーの無料派遣制度の創設中小企業経営者の多くは 健康の重要性は認識しているものの ヒト モノ カネなどの経営資源の不足に加え 知識やノウハウが十分でない そのため 自ら健康づくりに取り組むには 専門家のサポート等を得て進めていくことが必要である しかしながら これまで企業の立場にたって アドバイスをする専門家や制度がなかったため 当会議所では 中小企業診断士 社会保険労務士 保健師 管理栄養士 健康運動指導士等を健康経営アドバイザーとして育成 認定し 企業に派遣する体制の整備を進めてきた 今後 中小企業の健康づくりを促進させるためにも このようなアドバイザーを無料で派遣する制度の構築をお願いしたい (2) 健康経営融資制度 ( 仮称 ) 等の創設生活習慣病の重症化予防やメンタルヘルス対策など 従業員の健康に配慮した経営を行うことは 生産性や業績の向上が期待できることに加え 健康リスクの低減や安全配慮義務などリスク管理の観点からも効果をもたらすものである そこで このような健康づくりに取り組んでいる企業に対しては 新たな融資制度の創設および信用保証料率の優遇などの措置を講じるべきである (3) 助成金制度等の拡充健康経営は 長時間労働の削減やワークライフバランスの推進などと背景や指標などの共通項目も多く 親和性が高い 東京都には関連する様々な助成金制度があることから 対象の要件の一つに健康経営の視点を加え 中小企業の実践支援をしていただきたい (4) 健康経営に関する法令遵守への支援昨今 企業の健康管理に関し 安全配慮義務違反などにより 企業価値の毀損 損害賠償請求等に繋がるケースが増加している 中小企業においても 法令遵守 リスクマネジメントがますます重要となっており 健康管理も含めた適正な労務管理の実施 就業規則等の整備などに関する支援 法令を遵守している企業の価値向上に繋がる施策などをお願いしたい 2. 職域および地域における健康づくりに関する取り組みの促進 (1) 健康企業宣言 運動への支援 健康企業宣言 は 経営者が従業員の健康づくりに主体的に取り組むことを宣言するものであり 当会議所や協会けんぽ東京支部をはじめとする関係団体が連携して同宣言運動を推進してきた 去る 6 月 23 日には 東京都をはじめとする 13 団体が 協定書を締結し 健康企業宣言東京推進協議会 を設立した 東京都が進 -199-

200 7. 事業 (2) 意見活動 めている健康関連の施策普及の観点からも 同宣言運動の活動促進に向けた後押しをお願いしたい また 同宣言運動において健康づくりの優れた取り組みを行っている事業所に対しては 広報活動の支援ならびに知事による表彰制度創設の検討をお願いしたい (2) 健康づくりの先進的な取り組み支援健康づくりに取り組みたいと考える企業は多いものの 何をしたら良いか分からない ノウハウの不足 を訴える企業が多い その対策としては好事例などの情報共有が有効であるが 十分になされているとは言えない そこで 職域において成果の上がった先進的な取り組みについては その内容やノウハウ等の情報提供や共有を図り 健康づくり推進の気運を高めるための環境整備をお願いしたい (3) 感染症対策の推進インフルエンザやノロウイルスをはじめ デング熱 ジカウイルス感染症など 様々な感染症が職域で蔓延すると 企業活動に大きな支障をきたすことは必至である 平成 24 年から 25 年にかけて風しんが大流行し 働き盛り世代を直撃したことは記憶に新しい 企業活動への影響を最小限に抑えるには 職域において正しい感染症の知識を習得することなどが重要である そこで 現在当会議所が東京都と東京都医師会と共催で行っている 感染症対応力向上プロジェクト は有効な取り組みであることから 同事業の着実かつ継続的な支援をお願いしたい 3. 働き盛り世代への運動習慣の定着化 (1) スポーツ実施率 ( 成人の週 1 回の運動の実施率 ) 向上に向けた取り組みの促進東京都が目指している スポーツ実施率 70% 以上 の目標達成には 20 代から 40 代の働き盛り世代の実施率向上が鍵を握っている そのためには 彼らの意識や行動を変え 運動するきっかけを与える必要がある そこで スポーツ情報の発信やイベント等への参加を促すための広報活動を充実されたい また今年度当会議所では東京都とともに 働き盛り世代に運動習慣を定着させるためのモデル事業を実施している 本事業は 職場で手軽にできる運動プログラムを開発し 企業にインストラクターを派遣するものである 運動習慣の定着化は スポーツ実施率の向上に繋がるものであるため 今年度の事業成果を踏まえ より多くの企業が実践できるよう検討されたい (2) 東京都スポーツ推進企業認定制度の充実平成 27 年度にスタートした東京都スポーツ推進企業認定制度は 従業員のスポーツ活動を推進する企業やスポーツ分野の社会貢献活動に取り組む企業を表彰するものである 本制度は中小企業も認定の対象となり 認定企業は東京都のホームページに掲載されるなど 優れた健康づくりやスポーツの推進活動を対外的に発信し 広く PR することができる有用なものである しかし 本制度は創設されてまだ 1 年目で 認知度を上げる必要もあり また職域における健康づくりなどの活動の底上げを図るためにも 広報活動などを充実すべきである 国 Ⅱ. 健康立国を目指して ~ 健康企業宣言と健康経営の推進に向けた要望 ~ 我が国は 生産年齢人口の減少による人手不足 労働力人口の平均年齢の上昇 国民医療費の増大など 構造的課題に直面している とりわけ慢性的な人手不足は 中小企業経営に大きな影響を与えている こうした課題を解決していくためには 健康寿命の延伸を図ることや高齢者も元気で働けること またスポーツ実施率の低い働き盛り世代の意識を変えて健康増進に取り組ませることが求められる なかでも 企業を支える従業員一人ひとりが健康で元気に働き続けられることが何より重要である そのためには 従業員等の健康管理を経営的な視点で考え 戦略的に実践する経営手法である 健康経営 が必要であり これを推進することは 従業員の欠勤等による健康リスクの低減や安全配慮義務などの観点から また健康増進を通じてイキイキと働ける職場を実現するという観点からも重要な取り組みである その結果 企業にとっては リスクマネジメント 生産性や業績向上につなげることが期待でき いわば守りと攻めの双方から有効な経営手法である また 日本健康会議が掲げた目標の一つである 健康宣言等に取り組む企業 1 万社以上 については 当会議所としても 東京都をはじめとする関係機関とともに その実現に向けて全力で取り組む所存である 国は 日本再興戦略 2016 のなかで 世界最先端の健康立国 スポーツの成長産業化 を目指すことを位置づけるなど 健康 スポーツ への取り組みを重要なテーマとして取り上げている 人生において健康がすべてではないが 健康がなければ全てがないに等しい という格言があるように 健康は何ものにも代えがたい 当会議所としては 健康経営と健康企業宣言の推進 ひいては健康立国の実現を目指して 下記の事項を要望する 1. 中小企業への健康経営普及の後押し ヘルスケア産業の活性化 (1) 中小企業へのインセンティブの検討健康経営を普及させるため 中小企業の中でも 特に優れた取り組みを行う企業を認定する 健康経営優良 -200-

201 7. 事業 (2) 意見活動 法人認定制度 が本年秋を目途に実施される予定である 本制度の認定を目指す中小企業を増加させるためには 魅力的なインセンティブを創設するべきである その内容としては企業への融資 個人への住宅ローン等の金利優遇 人材採用支援 公共調達など 民間企業や自治体と連携した優遇措置が考えられるので インセンティブの実現に向けた環境整備を行うべきである (2) ヘルスケア産業の活性化等に向けた施策の推進スマートフォンやウェアラブル端末等の普及により 個人の食 運動 睡眠などの健康データの収集 蓄積が可能となる健康管理ツールを活用できるようになった しかし 健康経営を中小企業が推進するなかで 従業員の健康管理を低コストで簡単にできるシステムはまだ少ないことから 製品 サービス開発の支援をされたい (3) ヘルスツーリズムの品質認証制度の構築自然豊かな地域を訪れ 身体に優しい料理などを味わい 心身ともに癒やされ 健康を増進 保持する新しい観光形態であるヘルスツーリズムが必要とされている しかし ヘルスツーリズムは医学的な根拠に基づくものから レジャー的要素が強いものまで様々であり 利用者としては効果等を判断することが難しい よって利用者が安心して利用できるよう品質認証基準の策定 認証制度の運用体制の構築を望む 2. 国民の健康寿命延伸の実現への後押し (1) 日本健康会議への更なる支援 日本健康会議 は 国民の健康寿命の延伸と医療費の適正化に向け 2020 年までの目標として 健康なまち 職場づくり宣言 2020 を採択した その中の宣言 5 協会けんぽ等保険者のサポートを得て健康宣言等に取り組む企業 1 万社以上とする については 例えば 東京では去る 6 月に東京都 当会議所 保険者等関係団体が 健康企業宣言東京推進協議会 を設立するなど 全国各地でその活動が進んでいる 今後 健康づくりに取り組む企業の拡大に向けて 健康宣言等の定着 促進を図るとともに 好事例の横展開など情報共有を行うことで更なる普及の後押しを進めるべきである (2) 中小企業における健康保険組合との協働による健康づくり ( コラボヘルス ) の支援平成 27 年度より全ての健康保険組合に対し レセプト等のデータ分析 それに基づく加入者の健康保持増進のための事業計画として データヘルス計画 の作成 公表が始まった 同事業においてまず重要なことは健診受診率 100% を目指すことであるが 特定健診 特定保健指導 生活習慣病対策 歯科検診などの促進も期待されている また 企業と健康保険組合によるコラボヘルスについては 大企業と単一型の健康保険組合に比べ 同業種の複数の企業により構成される総合型の健康保険組合と中小企業との関係が強固でないことから この両者の取り組みは進みにくいのが現状である そこで 中小企業等のコラボヘルスが促進されるための環境整備や保険者が計画する先進的な取り組みに関する費用を助成するなどの後押しをお願いしたい (3) 地域包括ケアシステムの促進超高齢社会の中で 2025 年以降は 国民の医療や介護の需要がさらに増加する見通しである そこで 高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで 可能な限り住み慣れた地域で 自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう 地域の包括的な支援 サービス提供体制 ( 地域包括ケアシステム ) の早期構築を推進すべきである (4) セルフメディケーションの推進健康寿命の延伸には 食生活の改善 生活習慣の見直しをはじめ 加齢とともに低下する筋力 心臓 血管などの循環器系や口腔等の身体機能の維持など 自らの取り組みによって健康を増進させることが重要である また個人が自らの健康管理に責任を持つセルフメディケーションの推進は 国民医療費の削減に繋がるものである そこで 個人の健康状態や生活習慣を確認すること あるいはかかりつけの薬剤師を持ち 症状によっては市販薬を活用することなど 健康管理の重要性や方法等を普及啓発する広報活動を充実されたい (5) 健康づくりへのインセンティブ等に関する環境整備一部の健康保険組合や市町村では 健康づくりへのインセンティブとして 個々人の取り組みに応じてヘルスケアポイントを付与するなどの事業を行っているが このような事業は緒に就いたばかりである そこで 個々人の健康づくりをより後押しするため 多くの健康保険組合や市町村がその取り組みを行えるように 環境整備や成功事例の共有を図られたい (6) 労災保険のメリット制の拡充現在の労災保険料は 業種によって災害リスクが異なることから 事業の種類ごとに保険料率が定められており さらに 労働災害の多寡に応じて事業所ごとに 保険料率が増減できる メリット制 が導入されてい -201-

202 7. 事業 (2) 意見活動 る 健康増進や疾病予防は労災防止に繋がるものであるから 健康経営に取り組む企業への新たなメリットとして制度を拡充するべきである (7) 地域産業保健センターの施策普及および活用等について中小企業は慢性的な人手不足に悩まされており 多様な働き手に活躍してもらうため 健康リスクの低減やイキイキと働く職場を実現し 積極的に健康づくりに取り組む必要がある しかしながら 特に 従業員 50 名未満の規模の小さな会社ほど ヒト モノ カネなどの経営資源が不足しているため その余裕がない そこで そのような企業の健康づくりを促進するためには 地域産業保健センターによる支援が有効であることから 同センターの活用が進むよう広報活動等を強化すべきである また職場環境の改善などに資する 働き方 休み方改善ポータルサイト こころの耳 などの更なる利用促進を検討されたい 3. 運動習慣の定着化に向けた気運の醸成 (1) スポーツ実施率の向上等を図る施策の実施 日本再興戦略 2016 にもあるように スポーツを通じた健康増進への取り組みは スポーツの成長産業化 にも繋がるものとして期待されている しかしながら 働き盛り世代を筆頭に スポーツ実施率が低いため 行動変容を促すような取り組みを図るべきである そのためには 業界団体等産業界との連携による広報活動をはじめ 手軽にできる運動や老若男女を問わず誰もが参加し取り組めるスポーツの振興やニュースポーツの開発等により スポーツの裾野を広げるべきである (2) スポーツ実施率向上のための民間スポーツ施設の活用東京都の調査によると都民がスポーツや運動を行っている場所は 道路や遊歩道 の割合が高い また国の調査では 身近で利用できる施設の増加 民間スポーツ施設の利用料金が安くなること を望んでいる回答が多く寄せられている 民間スポーツ施設の利用者は 500 万人を超え 潜在需要はこの 3 倍以上と試算されている こうした国民のニーズに応えるためには 民間スポーツ施設の利用料金をよりリーズナブルにする必要がある もとより 民間施設においても 多くの方々の利用に応えるべく経営努力を重ねているところであるが 一定の利用料金が必要なのが現状である こうした状況の中でスポーツ実施率を高めていくためにも 公的施設のみならず民間も含めた身近な施設で気軽に運動ができる環境整備を検討されたい (3) 新たな行動モデル ウェルネス ビズ ( 仮称 ) の普及検討働き盛り世代は 健康が重要であるとの認識を有している一方で 時間や場所がないという意見が多く スポーツ等の健康づくりのための活動を行っている人は少ない そこで そのような原因で運動不足になっている世代の健康づくりのために 時間がなくても気軽に運動に取り組むことのできる行動モデルである ウェルネス ビズ ( 仮称 ) の推進をお願いしたい この ウェルネス ビズ ( 仮称 ) は 運動しやすい靴や服装での通勤スタイルである ウォーク ビズ に加えて 日常生活の中に運動を取り入れた健康づくりを総称したモデルとして捉えたものである 次代を担う世代の健康づくりを行うには このように時間を効率的に使って運動機会を創出するモデルを検討し ムーブメントを起こすべきである 以上 < 提出先 > 内閣総理大臣 内閣府 財務省 経済産業省 総務省ほか関係省庁大臣 幹部 < 実現状況 > 2016 年度第 7 号 2016 年 7 月 14 日第 685 回常議員会決議 東京都知事 幹部 東京都選出国会議員 東京都議会議長 幹部 各政党幹部 関連団体等 東京都への要望の実現状況 東京都中小企業制度融資 政策特別 : みずほ銀行 経営基盤強化 の創設 ( 東京都産業労働局 ) 健康企業応援 ダイバーシティ推進保証制度の創設 ( 東京都信用保証協会 ) 職域健康促進サポート事業の創設 ( 東京都福祉保健局 ) 国への要望の実現状況 健康寿命延伸産業創出推進事業の継続 ( 経済産業省 ) -202-

203 7. 事業 (2) 意見活動 コラボヘルス推進に関する委託事業創設の検討 ( 厚生労働省 ) ビズ と題した職域へのスポーツの普及 推進キャンペーン ( スポーツ庁 ) 8. 中小企業の国際展開に関する重点要望 1. 中小企業を取り巻く国際展開に関する現状を踏まえた基本的な考え方わが国経済を取り巻く国際的な環境は 経済のグローバル化の加速により刻々と変化を続けているが TPP ( 環太平洋戦略的経済連携協定 ) を含めこれまで 16 の EPA/FTA が発効 署名され 経済共同体 (AEC) が発足した ASEAN の成長性を鑑みると わが国企業が世界の成長力を取り込みながら発展する機会は拡大している 日本再興戦略 では 2017 年度までに新たに 1 万社の中小企業の海外展開実現が目標に掲げられ さらに本年立ち上げられた 新輸出大国コンソーシアム では中堅 中小企業の海外展開進出をオールジャパンで支援する体制づくりが図られようとしている そうした環境整備の進捗とともに わが国企業の海外展開意欲は依然高い状態が続き 海外の現地法人数は約 4 万 4 千社 (2014 年 対 2000 年比約 2.3 倍 ) に増加し そのうち 3 社に 1 社以上 (34.7%/20 13 年 ) が中堅 中小企業となっている 新設された現地法人を地域別にみるとアジア諸国が半数以上を占めるが 2014 年には欧米への進出も再び高まりを見せている 一方で 海外拠点を設けた企業が進出後 当該国 地域の経済情勢の悪化などの環境変化によって 別地域への移転や事業撤退 縮小などの事業再編を迫られるケースが増加している 特に中国からの撤退法人数は 238 社 (2014 年 対 2007 年比 3.5 倍 ) に急増するなど その傾向は顕著であり 進出後のカントリーリスクの増大や 急激なマーケットの変化を理由とする企業が多い また わが国企業の輸出額については 昨年大企業がリーマンショックのあった 2008 年の水準を回復する中 中小企業では依然同年の水準を回復できずにいる さらに EPA/FTA の発効 署名が拡大し 関税引き下げによる事業機会は拡大しているものの 中小企業の FTA 活用率は大企業 47.0% に比して 39.9% にとどまり (2015 年 ジェトロ調査 ) 中小企業は事業機会を十分に活かしきれていない 以上の通り わが国企業が世界の成長力を取り込みながら発展する機会は拡大し機運も高まる中で 課題も浮き彫りになりつつある もとより直接投資をはじめ海外展開の成功には 企業は自己責任のもと 身の丈に合った進出が肝要であるが 大企業に比べて経営資源が乏しい中小企業の多くは 節目節目での支援を必要としていることから 国をあげた後押しを求めるものである 2. 中小企業の国際展開における重点課題及び最重点要望 < 中小企業の国際展開における重点課題 > 1 東京商工会議所の経営相談においても海外進出に関する相談が増加傾向にあり 海外に活路を求めようとする経営者は多い 行政や公的支援機関による支援メニューも拡充されているが 一方で専任者を置く余裕がない中小企業にとっては 各機関毎に提供される情報を比較し 煩雑な申請手続きや審査に対応することが困難な場合も多い 結果として世界に通用する品質 技術 サービス等を有する企業でも海外進出を躊躇し 海外市場を取り込めていないケースが多い 利便性が高く 分りやすい情報提供 適切な経営支援体制が必要である 2 TPP 協定の第 24 章 ( 中小企業章 ) では 締約国政府が中小企業に対するTPP 協定の利用支援および輸出者支援をすることが明記され TPPによる海外市場の取り込みが期待されている しかし 東京商工会議所が本年 1 月に実施した調査 ( 中小企業の経営課題に関するアンケート ) で TPP 大筋合意による自社業績へのプラスの影響 について聞いたところ 海外取引を行っている企業でも 期待している は2 割に満たず 一方 影響がない わからない との回答が合わせて7 割を超え TPPに関する理解や情報収集が十分でないことが浮き彫りとなった また TPP 協定の大筋合意を受けて平成 27 年度補正予算で中小企業基盤整備機構による 海外ビジネス戦略推進支援事業 が実施されたが 周知が限定的であり また受付開始から締切までが短期間であるため 活用できる中小企業は限定されている 3 輸出拡大や海外拠点を展開する上で人材は不可欠であるが その確保 育成は容易でなく大きな課題となっている 東京商工会議所が実施した調査 ( 同上 ) でも 国際展開に関連する業務を主導する人材の充足状況 では 不足 どちらかといえば不足 合わせて46.3% に達した また 過去に海外展開を進め その後に中止 中断している企業の多くが人材確保 育成 労務管理が困難であったことを理由に挙げている 海外展開の成否を左右していることからも 人材の確保 育成に関する支援策は重要である 4 日本政策金融公庫が2014 年に行った海外進出経験のある企業を対象とした調査では 海外直接投資を成功させるための重要項目として 進出前のF/S( フィージビリティスタディ ) の実施 との回答が最も多かった また 2015 年 2 月に決定した 開発協力大綱 に中小企業を含む民間との連携強化が明記されたことからも 多くの中小企業が海外進出した後で軌道に乗るための重要な事前プロセスとして ODA 予算活用を含め -203-

204 7. 事業 (2) 意見活動 た F/S 支援の拡充が必要である 最重点要望 ~ 海外市場に果敢に挑む中小企業の支援体制強化を~ 1 ワンストップ支援体制の整備海外展開支援体制としては ミラサポ等による情報発信強化や よろず支援拠点や海外展開一貫支援ファストパス制度等による相談体制強化が図られているが いずれもその場で総合的に対応する機能とはなっていない この度 新輸出大国コンソーシアム においてジェトロを中心にワンストップ機能の強化が図られようとしており これを契機として行政や公的支援機関がそれぞれ実施する助成 委託事業や海外展開支援に関して 各機関横断的な相談体制の実現と 申請や手続きをワンストップで対応可能とする体制を整備し 利用者 申請者の利便性を一層高めるべきである また 意欲ある中小企業がより多くの支援機会を得られるよう 関連予算の継続確保と拡充を図るべきである 2 中小企業の輸出拡大策の推進 TPPに関する理解促進 周知徹底を行うとともに 中小企業に対し工業品のほか 農産品 食品 コンテンツやサービスなどの輸出可能性を幅広く示し 輸出拡大を後押しする海外販路開拓や製品開発等の戦略づくりの支援策を一層推進すべきである ただし 短期間かつ限定的な実施にすることなく 幅広い企業が申請 利用できるよう積極的な周知活動行い 通年利用可能な事業とされたい また 中小企業がEPA/FTAを利用しない理由として 制度や手続きを知らない 制度について調べる時間がない が挙げられるため 中小企業に対する一層の理解促進 周知活動を進めるべきである 3 海外展開を推進する人材の育成グローバル人材の育成に向けた行政や公的機関による支援メニューとして HIDA ジェトロによる 国際即戦力育成インターンシップ事業 等が設けられているが 年度単位での助成金制度であり 実施から経費精算 報告等を利用年度末までに完了させることが規定されている 状況によっては実施から1~3カ月間で完了しなくてはならず 短期間での煩雑な事務手続きは中小企業にとって負担が大きい また 海外取引や海外進出を担う人材の確保 育成は 一定の時間をかけて行う必要もあることから 人材の即戦力化や 海外の諸制度 ビジネス環境に関する知識 ノウハウの修得を目的とした人材育成支援メニューについては単年度でなく 複数年度に亘り利用することを可能とし 中小企業にとって分りやすく使いやすい効果の高い内容とすべきである 4 中小企業支援におけるF/Sの拡充海外進出を果たした中小企業が 事前の調査や計画が不十分なために現地での経営が困難となり 撤退や事業再編に追い込まれるケースが増加していることから F/S 等の支援メニューをさらに拡充するべきである また 進出先に多いアジアを中心に 途上国の開発課題の解決につながるビジネスを検討する中小企業に対して 政府開発援助 (ODA) 予算を活用した基礎調査に対する支援を拡充するとともに 迅速な調査を開始できるような体制を整え より実効性を高めるべきである 加えてプロポーザルの締切後の採択結果の通知 契約締結までの期間を短縮し 迅速な調査を開始できるような体制を整え より実効性を高めるべきである 3. 国際競争力を強化するための支援 1 国をあげた著作コンテンツ等の輸出促進と保護世界のコンテンツ市場が過去 5 年間で年平均 5.7% で伸長しているのに対し わが国のコンテンツ ( アニメ ドラマ 音楽 ゲーム等 ) は国内市場で横ばいを続け また 海外でも高い評価を受けながら輸出額は低迷している ( デジタルコンテンツ白書 ) ついては コンテンツの輸出を国家プロジェクトとして位置づけ 国際見本市への共同出展や海外での日本イベント開催等を展開し コンテンツの海外発信 現地への効果的な浸透を図るべきである あわせて 海外における著作権 特許権 商標権等の保護を政府の支援のもと 現地での模倣 権利侵害リスクを低減すべきである 2 基準 認証のグローバルスタンダードの確立わが国の技術が正当に評価される規格化の取り組みと共に わが国主導の国際規格の確立と普及啓発を戦略的に実施すべきである わが国企業が有する技術を国際規格にするためには 官民一体で実証データ収集 標準化原案作成などに取り組む必要があるが 中堅 中小企業が1 社だけで取り組むことは困難であるため 政府主導で民間企業を巻き込み 積極的に取り組むべきである また 中小企業製品の輸出促進を図るためには 各国の国際標準 規格 認証の活用が求められる その取得費用や安全規制に係る費用については地方自治体が中心となって取り組んでいるが 政府においても補助制度を新設すべきである 3 国際競争力を持つ分野の育成支援環境 エネルギー 医療 福祉 防災などの社会的課題解決型産業には 中小企業やベンチャー企業が多数存在し わが国の次代の産業として成長が期待されている 国内外の市場拡大を図るため 国家戦略特区等を活用した規制緩和をより推進し 国際競争力のある産業として育成すべきである 4. 海外直接投資に関する支援 1 海外進出企業に対する現地経営支援 -204-

205 7. 事業 (2) 意見活動 近年 多くの中小企業が進出しているASEANを中心とした新興国 発展途上国は 経済成長率が伸長する反面で 経済情勢は先行き不透明な点も多い また 各種規制の改正等も頻繁に行われる 中小企業が進出後の課題となる現地での販路開拓 法務 会計 労務問題 資金調達などに対応する現地支援機関等による経営支援体制を一層強化すべきである 2 海外進出後 事業再編する中小企業への支援海外拠点を設けた企業が 進出先の経済情勢の悪化や経営環境の変化により 別地域への移転や事業の撤退 縮小などを迫られる事業再編が増加し 中小企業の直接投資が増える中で こうした動きは今後も増加が見込まれる 中小企業基盤整備機構による 海外事業再編戦略推進支援事業 や ジェトロによる個別相談対応 事業再編に関するセミナー等も行われているが 進出後に当該国でやむなく事業再編する中小企業に対しては 再編が円滑に進むよう支援策を一層強化すべきである 3 海外展開のための資金調達 金融支援海外展開支援資金調達は 日本政策金融公庫 商工組合中央金庫 国際協力銀行のほか一部の民間金融機関が実施してはいるものの中小企業による海外進出に伴う融資は 民間金融機関では リスク負担上実行が難しい場合が少なくないため 公的支援機関によるF/S 等採択案件については 公的金融機関による資金調達支援を継続 拡充するべきである 5. 海外需要を取り込むための支援 1 経済連携協定 (EPA/FTA) の更なる促進 TPP 大筋合意を受け 日 EU EPAやRCEP( 東アジア地域包括的経済連携 ) などの交渉進展が期待される 政府は これからの交渉を一層加速させることで成長戦略の柱の1つとして2018 年までに 日本の貿易額に占めるFTAなどの締結国との貿易額の割合 ( カバー率 ) を70% にまで引き上げることを目指しているが 大企業に比べて中小企業のEPA/FTA 活用率が低く 活用しない理由として制度や手続きを知らない 調べる時間がないなどがあげられておりEPA/FTA 周知促進 理解促進 手続きの簡便性向上など中小企業のEPA/FTA 活用率を高めるための支援を一層強化すべきである 2 中小企業の商機拡大策の促進海外プロモーションの展開等を通じたインバウンド消費の促進やMICE( 国際会議等 ) の誘致のほか 地域資源の活用を図りながら 新たなビジネスや提携を進める中小企業のグローバル化を一層支援するため ジェトロをはじめとする公的支援機関による展示会出展サポートといった販路開拓支援の強化を図るべきである 3 新たな市場開拓と事業展開の支援急速に拡大する新興国市場をはじめ 各国でわが国中小企業の高品質な製品やサービスおよび農林水産物や食品等の海外展開を促進するため 特定の分野 進出先毎に官民が戦略策定のうえ 各国での新たな市場開拓および農商工連携等を通じた中小企業の現地生産 販路開拓等の事業展開支援を拡充すべきである 以上 2016 年度第 8 号 2016 年 7 月 14 日第 685 回常議員会決議 < 提出先 > 内閣総理大臣 内閣府 財務省 経済産業省 総務省ほか関係省庁大臣 幹部 各政党幹部 関連団体等 < 実現状況 > ワンストップ支援体制の強化 ジェトロ ( 日本貿易振興機構 ) において 海外現地におけるワンストップ支援として 専属のコーディネーターが各種情報提供 個別相談への対応を行うとともに 現地の官民支援機関とのネットワークを活用し ビジネスパートナーの紹介 取次ぎなどの各種サービスを一元的に提供している 今年度はメキシコ バヒオ地域 / メキシコシティの1 箇所が増加し 計 21か所となった 中小企業の輸出拡大策の促進 2016 年 2 月 26 日経済産業省は中堅 中小企業に輸出拡大を含めた海外展開の実現までハンズオンによる一貫支援する官民支援組織 新輸出大国コンソーシアム 設立し3 月 14 日より支援受付を開始した 受付開始以降 4,000 社の目標に対して順調に進捗しており2016 年度末には目標を超える支援数を達成する見通し 2017 年度についても事業継続 中小企業支援における F/S の拡充

206 7. 事業 (2) 意見活動 中小企業海外展開支援としてJICA( 国際協力機構 ) における現地への事業展開による開発課題解決の可能性 ODA 事業との連携可能性 事業ニーズや投資環境等の基礎情報収集 事業計画の立案を支援する基礎調査 (1 件 850 万を上限 ) 件数が23 件程度から26 件程度へ 2017 年度 3 件増加する 国をあげた著作コンテンツ等の輸出促進と保護 海外需要開拓支援機構によるクールジャパンの推進 210 億円 (+40 億円 ) 中小企業等外国出願にかかる費用の助成 6.3 億円 国をあげた著作コンテンツ等の輸出促進と保護 中小企業庁では 中小企業 小規模事業者海外展開戦略支援事業として進出前から進出後の課題対応まで一貫した支援を実施する 事業のひとつとして進出後の事業再編支援を ( 独 ) 中小企業基盤整備機構等を通して2015 年度より開始し 2016 年度採択件数 11 件 2017 年度についても事業継続で20 件を予定する 中小企業の商機拡大策の促進 訪日外国人の受入れ環境整備に向けて新規に 訪日外国人旅行者受入基盤整備 加速化事業 155 億円を要求 グローバルMICE 都市 / グローバルMICE 強化都市として 現在 12 自治体を選定 ( 東京 横浜 名古屋 京都 大阪 神戸 福岡 札幌 仙台 千葉 広島 北九州 ) 9. 国土交通省の防災 減災対策に関する要望 1. 基本的な考え ( 現状と課題 ) (1) 首都直下地震対策の重要性本年 4 月に熊本県熊本地方を震源とする地震が発生し 人的 物的ともに大きな被害が発生した 今回の地震では 多くの人々が避難生活を強いられたことに加えて 緊急支援物資の輸送や建築物の耐震化 サプライチェーンへの影響等について課題が指摘されたことから 今後の災害対策に活かしていくことが求められる 今後 30 年間で 70% の確率で発生すると予想される首都直下地震では 人的 物的 経済面など経済社会のあらゆる面で国難とも言うべき甚大な被害が想定されている また わが国の政治 経済 文化 情報の中枢を担う首都 東京がひとたび大災害に見舞われれば 国内のみならず国際的にも重大な影響が及ぶことが懸念される 一方 内閣府中央防災会議は 耐震化 出火予防策 ( 感震ブレーカー等の設置による電気関係の出火の防止 ) の促進 初期消火成功率の向上 政府 企業における BCP( 業務継続計画 ) の遂行により 死者は 10 分の 1 経済的被害も半減できる見通しを示している さらには 昨年 3 月に 首都直下地震緊急対策推進基本計画 の変更が閣議決定され 今後 10 年間で達成すべき減災目標として 首都圏で想定される最大の死者数約 2 万 3 千人ならびに最大の建築物全壊 焼失棟数約 61 万棟を概ね半減させることが それぞれ設定された また これらの減災目標を達成するための施策に関する具体的な数値目標も明示されている 加えて 本年 3 月に中央防災会議幹事会において 首都直下地震における具体的な応急対策活動に関する計画 が決定された 本計画では 指定行政機関や地方公共団体をはじめとした 防災関係機関 は 東京 2 3 区において震度 6 強以上の震度が観測された場合に 被害全容の把握を待つことなく 救助 消火や医療 物資調達 緊急輸送 燃料供給 緊急輸送ルートや防災拠点の設定等の災害応急対策活動を直ちに開始することが定められている 従って これらの計画等に基づいて 防災 減災対策 災害応急対策活動への備えを着実に実施していくことで都市防災力の向上を図り 被害を最小限に抑えることが重要である (2) 水害対策の重要性一方 首都圏における災害リスクは地震に限らず 昨年 9 月の関東 東北豪雨の際に鬼怒川堤防が決壊し甚大な被害が発生したように 雨の降り方が局地化 集中化 激甚化していることから 河川の氾濫や土砂災害への対策も喫緊の課題である 地震や大雨等により荒川右岸の堤防が決壊し氾濫すると 城北 城東地域から都心部に至るまで広域な浸水となることが予測されている 死者数は約 2 千人 ライフラインやインフラが浸水被害を受け 被害額は約 2 2 兆円に及ぶとの想定もあることから 首都圏の経済社会に甚大な被害をもたらす可能性がある また 東京 -206-

207 7 事業 (2)意見活動 湾高潮氾濫や利根川首都圏広域氾濫でも甚大な被害が想定されていることから 水害対策も急務である なお 堤防整備をはじめとした治水対策の着実な推進により 首都圏における水害リスクは低下しつつある が 河川氾濫や高潮浸水など大規模水害に対する認識や備えは必ずしも十分とは言えない状況である 従って 首都圏の住民や企業等に対して 大規模水害のリスクを周知することで正しい認識を形成し 事前の対策を促 していくことが肝要である 3 東京および首都圏の安全 安心の確保に連携して取り組んでいく必要性 国土交通省は2014年に 首都直下地震対策計画 を策定し 2020年東京オリンピック パラリンピ ックの開催を一つの目標に 7つの重要テーマのもとで11の重点対策箇所を設定し 毎年のPDCAを通じ 総力を挙げて対策を推進している また 国民の安全 安心の確保は 国土交通省の基本的かつ最重要な任務の一つである との認識のもと 国土交通省は首都直下地震対策および水害対策をともに重点政策に位置付けて ハード面の整備や訓練など現 場における具体的な対策も推進している さらには 昨年9月に閣議決定した 第4次社会資本整備重点計画 において首都直下地震を含む巨大地震 等に対するリスクの低減を重点目標に位置付けている他 本年3月に大臣決定した 関東ブロックにおける社 会資本整備重点計画 においても同様に重点目標に位置付け 首都圏広域地方計画 においても巨大災害の 切迫を首都圏が克服すべき課題としている 加えて 国土交通省には 大規模災害等に際して被災した地方公共団体を支援し 被災地の早期復旧のため の技術的支援を迅速に実施するTEC FORCE 緊急災害対策派遣隊 が組織されており 東京23区内 で震度6弱以上が観測された場合 自動的に約1千名のTEC FORCEおよび約520台の災害対策用機 械等が即時出動する体制も構築されている さらに 関東地方整備局は管内全区市町村と協定を締結し 災害 時にリエゾン 情報連絡員 を派遣し 被災状況を早期に把握 収集する体制を構築している このように 国土交通省は地方公共団体とともに 東京および首都圏の防災 減災対策 災害応急対策活動 の第一線を担うなど大きな役割を担っていることから 国土交通省 警察 消防 自衛隊等の関係機関 東京 都をはじめとした地方公共団体 民間が連携をより緊密にして 地震と水害等の複合災害への対応も視野に入 れ 東京および首都圏の安全 安心を確保していかなければならない なお 東京商工会議所は本年2月に国土交通省と立ち上げた 官民連携促進プロジェクト に基づき 国土 交通省と緊密に連携し都市防災力の向上に資する取り組みを多岐にわたり展開していく所存である 2 要望項目 東京および首都圏の防災力の向上に重要な政策や民間における取り組みの推進に関して 下記の通り要望す る 1 災害に強いまちづくりの推進 ①都市防災力の向上に資するまちづくりの推進 災害時でもエネルギーの安定供給が確保される市街地の形成 東日本大震災を一つの契機として 災害時にお 防災性に優れた業務継続地区 BCD の構築 イメージ けるエネルギーの安定供給が国際的企業のオフ 出典 国土交通省 ィス立地の必須条件として求められている そう した中 都市再生や国際的な経済活動の拠点とな る地域 都市再生緊急整備地域 等において エ ネルギーの面的利用により平常時の環境性能と 災害時のエネルギーの自立性 帰宅困難者退避施 設の確保等の防災機能を併せて向上させること で エリア全体の業務継続機能を確保していくた めに 国土交通省は補助事業等を通じて 業務継 続地区 BCD Business Conti nuity District の整備を支援し ている 業務継続地区の整備は 都市の防災力向上に加 えて 国際競争力の強化ひいては国際的なビジネ ス 生活拠点の形成にも資することから 鋭意推進していくべきである 主要駅周辺等の安全確保 防災力向上に資するまちづくり 都市整備の推進 エリア防災の促進 大規模な地震が発生した場合に 都市再生や国際的な経済活動の拠点となる地域 都市再生緊急整備地域 や大都市の主要駅周辺の地域において 滞在者などの安全を確保するために 2012年に都市再生特別措置 法が改正され 都市再生安全確保計画制度が創設された 本制度は 都市再生緊急整備地域の官民協議会が都 207

208 7 事業 (2)意見活動 市開発事業等を通じて 大規模な地震が発生した場合における滞在者等の安全を確保するための計画を策定す ることができる他 内閣府が計画の策定を予算面から支援し また国土交通省が計画に基づく建築確認や耐震 改修計画の認定等の手続きを一本化 備蓄倉庫や非常用発電設備室等の容積率不算入の特例 備蓄倉庫等を都 市公園に設置する際の占用許可手続きの迅速化 備蓄倉庫等の固定資産税等の課税の特例等の措置を講じてい る 都市再生安全確保計画制度による都市の安全確保策 イメージ 出典 国土交通省 現在 首都直下地震等大災害発生時に行き場のない帰宅困難者が逃げ込む一時滞在施設が大幅に不足 必要 量約92万人 本年1月時点での確保約25 5万人 している中 官民を挙げた確保が急務になっている また 東京都が2013年に施行した帰宅困難者対策条例では 都内事業者に対して従業員の3日分の備蓄の 確保を努力義務としていることに加えて 条例の趣旨に則り共助の観点から 外部の帰宅困難者のために10 程度の量を余分に備蓄するよう呼びかけているが 民間においてこうした取り組みをさらに推進していくこと が求められている 首都直下地震発災時には約800万人と大量の帰宅困難者が発生することが予想されている中で 都市再生 安全確保計画制度に基づき 官民の連携によるハード ソフト両面にわたる都市の安全確保策を促進していく ことは 上述の業務継続地区の整備と同様に 都市の防災力向上に加えて 国際競争力の強化ひいては国際的 なビジネス 生活拠点の形成にも資することから 鋭意推進していくべきである 緊急輸送道路沿道建築物等の耐震化 首都直下地震等大災害発生時に 防災拠点や他県等との連絡に重要な役割を担う緊急輸送道路の沿道建築物 の耐震化を進めることは 道 特定緊急輸送道路沿道の建築物の耐震化状況 2015年12月末時点 路の閉塞を防ぎ円滑かつ迅 速な救出 救助活動の実施や 緊急支援物資等の輸送 建築 物の倒壊による人的被害の 減少に向けて 極めて重要で ある 東京都は 地域防災計画で 位置付けた緊急輸送道路の うち 特に沿道建築物の耐震 化を図る必要があると知事 が認める道路を特定緊急輸 送道路としている 耐震改修 促進法および耐震化推進条 出典 東京都 例により 特定緊急輸送道路 九都県市における緊急輸送道路の指定 助成制度の有無 の沿道建築物のうち旧耐震基準で建 2015年12月末時点 築され 高さが概ね道路幅員の2分 緊急輸送道路指定の有無 の1以上の建築物の所有者に対して 沿道建築物の うち法の耐震診断 耐震診断を義務付けている他 耐震 助成制度の有無 義務化の指定の有無 改修を努力義務としている 耐震診 有 有 有 断および耐震改修ともに財政的な支 東京都 有 なし 有 援を講じることで 沿道建築物の耐 埼玉県 震化に取り組んできたが 昨年12 千葉県 有 なし 有 月末時点の耐震化率は80 9 で 神奈川県 有 有 有 あり 耐震診断が義務付けられてい 横浜市 有 有 有 る旧耐震基準の建築物に限ると2 川崎市 有 有 有 7 1 にとどまっている こうし 千葉市 有 なし 有 た状況に対して 東京都が沿道建築 さいたま市 有 なし 有 物の所有者を対象に昨年8月に実施 有 有 有 した調査では 所有者の43 が耐 相模原市 震化を予定していることが明らかに 208

209 7 事業 (2)意見活動 なった一方で 47 が耐震化を実施しないと回答し その理由として 費用負担の大きさや合意形成の困難 さ 建物の機能が損なわれるとの回答が上位を占めている 従って 建物所有者への啓発や 補助の拡充 税制面からの後押し等を通じて 特定緊急輸送道路沿道建築 物等の耐震化を早急かつ強力に推進していく必要がある 加えて 九都県市首脳会議を構成する全ての地方公共団体では緊急輸送道路沿道建築物の耐震化に係る助成 制度を有しているが 沿道建築物の所有者に耐震診断を義務付けて耐震化を促進している団体は 昨年12月 末時点で東京都 神奈川県 横浜市 川崎市 相模原市の5団体にとどまっている 首都直下地震は都内のみ ならず首都圏全域に甚大な被害が発生することが予想されていることから 緊急輸送道路沿道建築物の耐震診 断を義務付けていない団体等に対して 重点的かつ集中的な取り組みを働きかけていく必要もある 多数の者が利用する建築物等の耐震化 改正耐震改修促進法が2013年に施行され 不特定多数の者が利用する建築物 病院 ホテル 旅館 店 舗等 および避難弱者が利用する建築物 学校 老人ホーム等 のうち大規模な要緊急安全確認大規模建築物 を対象に 耐震診断の実施とその結果の報告が義務付けられた また 同法において耐震診断の義務付け対象 となる上記建築物の所有者が行う補強設計 耐震改修に係る負担軽減のための補助事業 耐震対策緊急促進事 業 の適用期限が2018年度末まで3年間延長されている 一方 多数の者が利用する建築物の耐震化率は2013年時点で約82 にとどまっている 第4次社会資 本整備重点計画 において2020年までに95 とすることが目標の一つとされている中で 首都直下地震 等大災害発生時における人的 物的被害を軽減するために 耐震対策緊急促進事業の周知を促進することで 耐震化率を高めていく必要がある また 住生活基本計画 で耐震基準 1981年基準 が求める耐震性を有しない住宅ストックの比率を 2013年時点の18 から2025年に概ね解消することが成果指標の一つとされていることから 住宅の 耐震化も鋭意推進していく必要がある 老朽マンション 団地 ニュータウンの耐震化 更新対策 マンションは都内世帯の約4分の1 が居住する主要な居住形態となってお 建築時期別都内マンション戸数 り 東京都には全国のマンションストッ クの約4分の1が集積している しか し 都内マンションの約2割にあたる約 36万戸が1981年以前の旧耐震基 準で建築されたものであり さらに そ のうち1971年以前の旧々耐震基準 で建築されたものは約7万戸と推計さ れており これらの多くは耐震性の不足 出典 東京都 が懸念されている また マンションを 終の棲家 として考 マンション建替え検討時の課題 える割合が高まっていることに加えて 居住 者の高齢化も進んでいる 2013年時点の 調査では 都内マンションのうち世帯主の年 齢が65歳以上の割合は約3割となってお り 建築年代別に見ると古いマンションほど 高齢化が進んでいる また 都内の旧耐震基 準で建てられたマンションうち 建替えの検 討を行ったことがある または今後検討予定 であるとの割合は約15 に過ぎず 建替え 検討時の課題として 居住者の高齢化や費用 負担に加えて 容積率等の制限などを挙げて いる割合が多い そうした状況の中 築年数の経過したマン ションが今後急速に増加する見込みであり 順次 更新期を迎えていくことから マンシ 出典 東京都 ョンの耐震化 更新対策は喫緊の課題であ る 老朽マンションや団地 ニュータウンの耐震化や更新が進まなければ 安全 安心な居住環境が確保され ないばかりか 周辺地域の防災性にも影響を及ぼすことから 対策が急がれる 一昨年のマンション建替法の改正 施行により 耐震性が不足するマンションについては 敷地売却制度 区 分所有者等の5分の4以上の賛成に基づく や容積率の緩和特例制度が措置されたが 既存不適格などにより 自己の敷地のみでは建替えが困難なマンションなど 現行法制度でもなお円滑な建替えや改修が困難なものが 209

210 7 事業 (2)意見活動 相当数存在している 築40年以上のマンション戸数の推移 従って 老朽化が著しいマンションや耐震性が低いマンシ ョンを建替える場合の同意要件 区分所有者等の5分の4以 上の賛成 の緩和や 既存不適格マンションなどの別敷地で の建替えが可能となるような仕組みづくり 借地借家法第2 8条における解約の正当事由に建替え決議の成立が該当する よう措置することなど 法改正等の措置によりさらなる支援 策等が講じられるよう検討されたい また 老朽マンション の適正な管理や再生を図る上で課題となっている合意形成等 の促進に向けて マンション管理適正化 再生推進事業等の 施策を鋭意実施していくことも必要である なお 都市再生特別措置法の改正に基づく措置を通じて団 出典 東京都 地の建替えを促進していくことや 老朽マンションや団地 ニュータウンの更新に併せて 計画的に保育施設や高齢者支援施設の設置を進めるなど 人口減少 少子化 高齢化に合わせたまちづくりを加速していくことも重要である 電線類地中化 無電柱化 電線類地中化 無電柱化の推進は 発災時の電線類の被災や電柱の倒壊による道路閉塞を防止するだけでな く 良好な景観形成や 安全で快適な通行空間の確保にも寄与する事業である 第4次社会資本整備重点計画 において 災害リスク低減の観点から 市街地等の幹線道路の無電柱化率 を2014年度の16 から2020年度に20 とすることが数値目標として掲げられていることに加え て 関東ブロックの社会資本整備重点計画 においても 良好な景観形成や観光振興 歩行空間のバリアフ リー化の観点から 重点施策に位置付けられ ている また 東京都においても 東京都無 欧米主要都市等と日本の電線地中化の現状 電柱化推進計画 でセンター コア エリア おおむね首都高速中央環状線の内側のエ 100% ロンドン リア 内の計画幅員で完成した都道の無電柱 100% パリ 化を2019年度までに完了するなどの目 100% 香港 標を掲げている 95% 台北 一方 東京23区の無電柱化率は7 と海 93% シンガポール 外主要都市と比較して低い状況にあるが 電 線類地中化 無電柱化の推進には多額の費用 46% ソウル を要することがネックとなっている 従っ 35% ジャカルタ て 緊急輸送道路や 震災時に一般車両の流 7% 東京23区 入禁止区域の境界となる環状7号線の内側 5% 大阪市 都市機能が集積している地域 観光客が多く 訪れる地域等から順次 電線類地中化 無電 出典 国土交通省 柱化を推進していくことが求められる 空き家対策 空き家等の維持管理が不十分な老朽建築物は 発災時に倒壊や火災の危険性が高いことに加えて 放火や不 法侵入等の治安面や衛生面 景観面においても問題があることから 対策が急がれている 一昨年7月に公表 された総務省の住宅 土地統計調査では 2013年10月時点の全国の空き家率は過去最高の13 5 東 京都は11 1 になるなど 高齢化の進展や人口減少に伴い増え続けており 社会問題化している こうした背景のもと 昨年5月に空家等対策の推進に関する特別措置法が全面施行されたことに加えて 住 生活基本計画 においても 急増する空き家の活用 除去の推進が目標に掲げられている 同法に基づき各区 市町村は空き家等対策の体制整備 空家等対策計画の作成 必要な措置の実施等中心的な役割を担うことから 区市町村を対象とした計画作成等に関する支援や助言 民間事業者等と連携した総合的な空き家対策の推進 専門家等と連携して実施する空き家対策の先駆的モデル事業への支援を着実に実施されたい 高層マンションにおける防災対策 エレベーター閉じ込め対策 近年 都内では高層マンションの建設が相次いでいるが 首都直下地震等大災害が発生した場合には 建物 の揺れによる家具類等の転倒や エレベーター内の閉じ込め等が発生することが考えられる また エレベー ターの復旧までの間 居住者は階段を利用して上下移動せざるを得ず 高層階の居住者ほど孤立する恐れがあ ることから いわゆる 高層難民 が大量に発生する可能性がある 特に 高齢者や障害者等の要配慮者にと っては 深刻な影響が懸念される エレベーターの復旧には 停電の解消やエレベーター保守管理会社による 安全点検が必要であり 大災害時には点検要員の確保も困難になることから 再稼働するまでには相応の時間 を要すると思われる 210

211 7 事業 (2)意見活動 従って マンション内の共助体制の構築や自家発電設備の整備 燃料の確保 階段移動を考慮した備蓄をは じめとした高層マンションにおける防災対策の推進について 地方公共団体と連携しながら啓発や支援に取り 組まれたい 災害時の円滑な避難にも資するバリアフリー化の推進 わが国では 世界のどの国も経験したことのない異次元の高齢化が進行していることに加えて 2020年 東京オリンピック パラリンピックの開催を一つの契機に 高齢者や障害者等を含め多くの外国人が来訪する ことが予想されている そうした中 第4次社会資本整備重点計画 では 人口減少 高齢化等に対応した持続可能な地域社会を 形成する を重点目標の一つに掲げ 目標を実現するための政策パッケージとして 安心して生活 移動でき る空間の確保 バリアフリー ユニバーサルデザインの推進 を設定し 都市公園や特定路外駐車場 特定道 路等におけるバリアフリー化率を数値目標として盛り込んでいる また 関東ブロックにおける社会資本整備 重点計画 においても 重点目標を達成するためのプロジェクトにバリアフリー対策の推進が盛り込まれてい る 主要ターミナル駅およびその周辺や 特定道路 不特定多数の者が利用する建築物をはじめ バリアフリー 化を推進してくことは 災害時の円滑な避難など減災にも資することから 鋭意 推進していく必要がある 訪日外国人客の円滑な避難にも資する案内表示の推進 上述の通り 2020年東京オリンピッ ク パラリンピックの開催を一つの契機に 道路案内標識の英語への表記改善の例 高齢者や障害者 地震を経験したことがない 人々等を含め多くの外国人が来訪すること が予想されている中で 災害時や非常時に訪 日外国人客が情報不足により自らの置かれ た状況が分からないまま 極めて不安な状況 に陥ることのないよう 対策を推進していく 必要がある 首都直下地震対策計画 には 外国人を 含む滞在者の安全確保が今後の検討課題に 位置付けられているが サインやピクトグラ ムによる対応行動の可視化や道路案内標識 のローマ字から英語への表記改善 さらには 出典 国土交通省 一昨年から提供を開始している災害情報提 供アプリ Safety tips の一層 の周知に取り組んでいくことが肝要である また 災害時には街なかなどで訪日外国人客をはじめ 困っている人に気付いたら積極的に 声かけ をし ていくことも肝要である 東京商工会議所では高齢者や子ども 妊婦 子ども連れの方 障害者 外国人等を 社会全体で見守り支え合う気運を醸成させ 災害時も含めて 誰もが安全 安心 快適に暮らし過ごせる地域 社会を実現するために 声かけ サポート運動 を全所的に推進しているところである また 東京都と連 携し 外国人おもてなし語学ボランティア講座 を実施し 災害時に困っている外国人に対して 声かけ を する英会話をカリキュラムに盛り込んでいる 官民を挙げてこ 地籍調査の現状 2014年3月末時点 うした取り組みを実施し 心のバリアフリー を推進していく ことは減災の観点からも有効であり 広い意味で首都圏の防災 力の強化に資するものである 準天頂衛星等先端ICT技術を活用した地籍調査の推進 木密地域をはじめ 細街路や密集市街地など土地の権利関係 が複雑な都市部において 地籍調査は都市再生などまちづくり の推進はもとより 災害時の境界復元にも極めて有効である しかし 2013年度末時点の地籍調査の実施状況は全国平均 の51 に対して 東京都は21 9 であり 区部に限ると 9 3 と全体平均から大きく遅れていることから 災害復旧 の迅速化に向けて 地籍調査を一層推進していくことが必要で ある なお 木密地域等密集市街地における地籍調査は 土地の権 利関係の複雑さに加えて 測量にあたっては道幅が狭く直線的 に見通しづらいため基準点を多く設置する必要があり 測量回 数も多くならざるを得ないことから 調査が長期化しコストも 211 出典 国土交通省

212 7 事業 (2)意見活動 増加する課題を抱えている さらに 地籍調査の主な実施主体である区市町村では人員が不足し 調査着手へ の足かせとなっている 従って 地籍調査の推進には 人員面や財政面 さらには測量期間の短縮や費用負担 の軽減等の諸課題の解決が必要である そうした課題の解決に向け 準天頂衛星や高精度なGPS等先端IC T技術に基づく新たな測量手法の導入等も含めて 国による多面的な支援の拡充が必要である 復興事前準備の推進 復興計画の策定支援 首都直下地震対策計画 には 首都直下地震等大災害の発災から一日でも早く首都圏が復興するために 国土交通省が地方公共団体による復興計画の策定を支援していくことが明記されている 首都直下地震等大災 害発生後の復旧 復興対策は内容が多岐にわたり 手続きや手順が複雑なものもあることから 予め関係者の 合意形成を図りながら生活再建や市街地復興の基本方針 手順や手法等を取り纏めるなど 迅速かつ円滑な都 市機能の復旧 復興を図るために 地方公共団体における事前準備の支援を推進していくことが肝要である なお 東京都は 復興の全体像およびそのプロセスを明らかにするとともに 復興に向けた取り組みの手順 等を取り纏めた 東京都震災復興マニュアル を本年3月に修正し公表している 国土交通省が地方公共団体 における事前準備の支援を推進していく際には 本マニュアルの内容と緊密に連携を図っていくことが望まし い また 個別の地方公共団体における事前準備の支援にとどまらず 東京圏さらには首都圏内の地方公共団 体が連携して事前準備にあたるための支援を講じていくことが求められる ②木密地域等密集市街地の早期解消 密集市街地総合防災事業を通じた木密地域の早期解消 都内における木密地域等密集市街地は 山手線 外周部から環状7号線沿いに広範に分布し 区部 密集市街地の整備イメージ 面積の11 居住人口の20 を占めている 木密地域は 道路や公園等の都市基盤が不十分な ことに加え 老朽化した木造建築物が多いことな どから危険度が高く 地震火災などにより死者数 や全壊 焼失棟数等の面で甚大な被害が想定され ている また 木密地域は居住者の高齢化による 建替え意欲の低下 敷地が狭小等により建替えが 困難 権利関係が複雑で合意形成に時間を要する などの理由から 整備 改善が進みにくい状況と なっている 国の首都直下地震の被害想定では 都内で想定 される最大の死者数約1万3千人ならびに最大 出典 国土交通省 の建築物全壊 焼失棟数約33万3千棟のうち 地震火災を原因とするものは約8 400人 約22万1千棟と それぞれ約3分の2を占めている 東京都 が公表した首都直下地震の被害想定においても 想定死者数約9 700人のうち地震火災によるものが約4 100人と4割強を占め 建物被害についても全壊 焼失棟数約30 4万棟のうち 地震火災によるものが 約20万棟と約3分の2を占めていることから 木密地域の早期解消は首都直下地震の被害を最小限に抑える ことに直結する重要な取り組みである こうした中 国土交通省は 住生活基本計画 において 地震時等に著しく危険な密集市街地 につい て 2020年度までに概ね解消することを目標としている また 昨年3月に閣議決定された 首都直下地 震緊急対策推進基本計画 の変更において 今後10年間で達成すべき減災目標として 首都圏で想定される 最大の死者数約2万3千人の概ね半減 想定される最大の建築物全壊 焼失棟数約61万棟の概ね半減が そ れぞれ設定された 併せて 木密地域における感震ブレーカー等の普及率を2015年度の1 未満から20 24年度に25 にすることをはじめとした 減災目標を達成するための具体的な目標も設定されたところで ある 一方 東京都においても 木密地域の整備 改善に向け 木密地域不燃化10年プロジェクト を立ち上げ 不燃化特区制度による市街地の不燃化や特定整備路線の整備による延焼遮断帯の形成等により 2020年度 までに整備地域の不燃領域率を70 に引き上げるなど 燃え広がらない 燃えないまちを実現することを目 標に 様々な対策を講じている 従って 首都直下地震等大災害発生時の被害を最小限に抑えるために 2020年度までに木密地域等密集 市街地の解消を図ることは極めて重要であることから 密集市街地総合防災事業等を通じて 延焼遮断効果の ある道路等の整備 避難場所 避難経路の確保 老朽建築物の建替え 除去 共同建替えによる不燃化 避難 場所等として機能する公園の整備推進など 一連の取り組みを強力に講じられたい 加えて 高齢者が多い木 密地域において 子育て支援施設やサービス付き高齢者向け住宅 福祉施設等の生活支援機能の整備を進める ことで 多様な世代や世帯の居住を促進していくことも重要である なお 都内で木密地域等密集市街地の解消に向けた取り組みを展開していく際には 東京都や各区との緊密 な連携を図られたい 212

213 7 事業 (2)意見活動 電気出火を防止する感震ブレーカーの設置促進 国の首都直下地震の被害想定では 首都圏で想定される最大の死者数約2万3千人ならびに最大の建築物全 壊 焼失棟数約61万棟のうち 火災を原因とするものは約1万6千人 約43万棟 揺れによる建物被害等 との重複除去前の数値 となってい 出火防止対策の強化による減災効果 る 一方 感震ブレーカー等の設置によ る 電気関係の出火の防止 により 死者数は約9千人に 焼失棟数も約2 3万9千棟に減少でき さらに 初期 消火成功率の向上が図られた場合 に は 死者数は約800人 焼失棟数も 約2万1千棟と大幅に減少できる見 通しが示されている 阪神 淡路大震災や東日本大震災で は 揺れに伴う火災 津波に伴う火災 を除く のうち 出火原因が 確認された件数の6割以上が電気に 起因していることからも 首都直下地 震の人的 物的被害を最小限に抑える には 電気火災を含めた防災対策を推 出典 内閣府 進していくことが極めて重要である 上述の通り 首都直下地震緊急対策 推進基本計画 において 木密地域における感震ブレーカー等の普及率を2015年度の1 未満から202 4年度に25 にしていくことが目標とされている中で 感震ブレーカーの効果を周知していくことや費用負 担の軽減等の措置を通じて 設置を促進していく必要がある 防災街区整備事業における敷地の最低限度の緩和 密集市街地における防災街区の 整備の促進に関する法律 密集法 大規模地震時の火災の発生要因 2 東日本大震災 に基づく防災街区整備事業において 1 阪神 淡路大震災 個別利用区については その敷地の最 全体 110件 全体 139件 低基準面積を特定防災街区整備地区 または防災街区整備地区計画に関す る都市計画において定められた最低 限度の数値または100 のうち い ずれか大きい数値とすることと規定 されており 個別利用区の設定は 出 来るだけ地権者の意向に沿うため土 いずれも揺れに伴う火災 津波に伴う火災を除く のうち 出火原因が確認されたもの 地から土地への権利変換を認めた 再 開発事業にはない防災街区整備事業 独自の仕組みとなっている しかし 100 では地権者の意向に必ずしも添えないので 敷地の最低限度を 緩和することが望ましい 救出 救助活動の拠点となる公園 広場の整備 木密地域等密集市街地では 延焼により甚大な被害が想定されていることから 同地域内や隣接地での避難 場所や救出 救助活動の拠点となる公園 広場は短期集中的に整備していく必要があるため 地方公共団体と 連携しながら取り組みを加速していくべきである なお 用地取得の国費率を引き上げていくことが望ましい ③水害に強いまちづくりの推進 大規模水害を想定した土地利用 住まい方への誘導 近年 雨の降り方が局地化 集中化 激甚化し 大規模水害が発生する可能性が高まっていることから 河 川の氾濫や土砂災害への対策は喫緊の課題である 上述の通り 未曾有の大雨や高潮により 荒川や東京湾 利根川の堤防が決壊し氾濫が生じた場合 広範な地域が浸水し甚大な被害が発生することが予想されている こうした中 国 地方公共団体 企業 地域住民等の各主体が行うべき対策を明確化し 大規模水害発生後 の被害を最小限に抑えるために 内閣府中央防災会議は2012年に 首都圏大規模水害対策大綱 を策定し た 大規模水害のリスクを低下させることや 発災した際の被害を最小限に抑えるには 本大綱に盛り込まれた 213

214 7 事業 (2)意見活動 ハード ソフト両面の多岐にわたる取り組みを着実に実行していくことが肝要であるが 浸水危険性が高い地 域等においては 公的施設や集客施設等の建築方法や避難場所として活用できる公園等の整備をはじめとした 建築規制を活用した対策やまちづくりと一体となった対策等を検討し 実行していく必要がある まるごとまちごとハザードマップ 避 難地図 の推進 国土交通省は 水害への意識向上と円滑な 避難行動を図ることを目的に 市街地に水害 等に関する各種情報を表示する まるごとま ちごとハザードマップ を2006年度から 推進し 水害に係る今年度の重点対策にも位 置付けている こうした表示は 大規模水害 のリスクを街中で実感できることから地域住 民等の水害への意識向上に有効である 加えて 土地勘のない訪日外国人客を含む 旅行者の円滑な避難にも資することから 鋭 意推進していくべきである まるごとまちごとハザードマップ 出典 国土交通省 2 災害に強い都市基盤の構築 ①大規模地震に強い都市基盤の構築 主要な交通施設の耐震化 道路橋梁 鉄道施設等 首都直下地震の被害を最小限に抑えるには 防災拠点や他県等との連絡や迅速な救出 救助活動 緊急支援 物資等の輸送に重要な役割を担う緊急輸送道路が 発災時でも機能することが極めて肝要である 第4次社 会資本整備重点計画 では 緊急輸送道路上の橋梁の耐震化率を2013年度の75 から2020年度に8 1 にすることを目標としているが 出来るだけ早期に全ての橋梁の耐震化を完了すべきである 鉄道については首都直下地震発生時に 首都圏内の利用者は最大で約180万人と想定されている一方で 架線の損傷や軌道変状 切土 盛土の被害 橋梁の亀裂 損傷等が発生すると予想されている 首都圏の鉄道 施設がひとたび被災すれば 都市機能が麻痺することが懸念されることから 鉄道施設の耐震性を向上させ 災害時でも出来る限り安全 安心を確保し 早期の運転再開につなげていくことが重要である 交通政策基 本計画 および 第4次社会資本整備重点計画 には 2017年度に主要駅や高架橋等の鉄道施設など主要 鉄道路線の耐震化率を概ね100 とすることが盛り込まれていることから 計画に則り 着実に推進された い なお 鉄道利用者や地域住民の安全 安心を確保するためには 地平駅の耐震化も促進していくことが望 ましい 東京港における耐震強化岸壁の整備 首都圏4千万人の生活と産業を支え 震災時の緊急支援物資の輸送拠点や被災者の避難に重要な役割を担う 東京港では 外貿コンテナ埠頭のうち耐震強化済みの岸壁が3バースと少ないため 震災時にも港湾機能を確 保するとともに首都圏経済の停滞を回避するためには さらなる増設が必要である 東京港は供用中の施設の 使用頻度が高いため 新設の整備を先行した上で 既存コンテナ埠頭の再編に併せて耐震化を進めていく必要 がある なお 関東ブロックにおける社会資本整備重点計画 では 耐震強化岸壁の整備や臨港道路の耐震化が主 要取り組みに位置付けられており さらに重要施策として 災害時における海上からの緊急輸送物資等の輸送 体制がハード ソフト一体として構築されている港 湾 重要港湾以上 の割合を2020年度に100 羽田空港の耐震化 液状化対策 とすることを目標としていることから 関東ブロッ クにおいて これらに係る具体的な施策を鋭意推進 していくべきである 羽田空港の耐震化 液状化対策 羽田空港は 東京港と同様に緊急支援物資の輸送 拠点としても極めて重要な役割を担うが 国土交通 省が一昨年に策定した 首都直下地震対策計画 で は 液状化により滑走路2本が使用できなくなる可 能性があると予想されていることから 対策が急が れる状況にある 従って 耐震化 液状化対策を実施中のC滑走路 等について 対策を早急に完了すべきである 出典 国土交通省 214

215 7 事業 (2)意見活動 下水道施設等の耐震化 都市機能が高密度に集積した首都圏において下水道管渠が首都直下地震等 により被災した場合 経済活動や住民生活等に甚大な影響が発生する恐れが ある 首都直下地震の被害想定では 地震直後に管路やポンプ場 処理場の 被災により 揺れの強いエリアを中心に下水道の利用が困難になり 東京圏 では数 から約1割 東京23区では約1割の需要家で下水道の利用が困難 となり 利用支障の解消には1か月程度を要することが予想されている 特 に 東京23区では多くの需要家が利用困難になる中で 仮設トイレ等の数 量も限りがあることから 首都直下地震が発生した場合における下水道管渠 の被害を抑制し 都市機能の継続的な確保を図るため 下水道管渠等の施設 の耐震化を強力に推進していく必要がある 液状化で隆起したマンホール 出典 国土交通省 臨海部の石油コンビナート等の耐震対策 首都直下地震の被害想定では 危険物 コンビナート施設は地震の影響が大きい場合に タンクや配管等の 火災 流出等の被害が発生することが予想されている また 首都直下地震対策計画 においても 東京湾 は沿岸部に工場やコンビナート等が集積し かつ1日平均600隻の船舶が航行する海上交通の過密な海域で もあるため 地震による被災に伴い 火災 危険物等の海域への流出等が発生し 被害が拡大する恐れがある としている 首都直下地震等大災害発生時に石油コンビナート等の被害や民有護岸等の損壊が発生すると 緊急支援物資 や燃油供給に支障を来す恐れがあることから 資源エネルギー庁における製油所等の災害対応力の強化に向け た取り組みとも連携し 民有護岸等の改良や石油製品の入出荷施設に至る航路沿いの護岸等の改良を推進して いく必要がある 外環道等 災害時に重要な役割を担う道路の早期整備 首都圏三環状道路 中でも外環道 関越道 東名高速間 が完成すれば 都心に流入している通過交通が迂 回できるようになるため 渋滞解消による高い経済効果に加え 首都圏におけるCO2排出量削減効果 交通 事故の減少など様々な整備効果が期待されていることから 都内経済界としても早期かつ着実な整備を強く望 んでいるところである とりわけ 首都直下地震等大災害発生時には 一部区間の不通が生じた際にも速やかに移動することが可能 となる迂回機能 リダンダンシー を発揮し 日本の東西交通の分断を防ぐことから 外環道 関越道 東名 高速間 をはじめとした災害時に重要な役割を担う道路は早期に整備すべきである また 外環道の東名高速以南 東名高速 湾岸道路間 は 未だルートが確定していない予定路線となって いるが 同区間が開通すれば関越道 中央道 東名高速と羽田空港や京浜港とのネットワークが確立され 東 京および首都圏の国際競争力の強化や都市防災力の向上に大いに寄与する大変重要な路線である 本年2月 同区間の計画の具体化に向け 東京外かく環状道路 東名高速 湾岸道路間 計画検討協議会が設立されたが この協議会の場などにおいて検討を進め 早期に全体の計画を具体化し 事業化していく必要がある なお 事業化した際には まず東名高速から第三京浜までの区間 約4km について早期に整備していくべきであ る 加えて 国道357号線 東京港トンネル東行き 多摩川トンネル その他未整備区間 をはじめとした都 内の交通円滑化や首都圏の都市間連携の強化に寄与する道路 都市計画道路 臨港道路等のさらなる整備も推 進すべきである さらに 災害時の救出 救助活動や復旧支援活動の妨げとなる交通渋滞についても早急に対 策を講じるべきである 物流拠点の耐震化 再整備の促進 2013年度の 第5回東京都市圏物流流動調査 では 首都直下地震の想定最大震度が6強以上の区市町 村内に立地している物流施設が東京都市圏全体の約5割を占めており そのうち旧耐震基準で建設された施設 が約3割超を占めていることが明らかになった 昨年末に公表された東京都市圏交通計画協議会の提言 東京 都市圏の望ましい物流の実現に向けて では 上記の調査結果を踏まえ 首都直下地震で東京都市圏の物流施 設の活動が影響を受けた場合に懸念される物資流動量は小さくなく 物流を通じて都市圏内外の消費 産業活 動に影響を及ぼす可能性を指摘している また 本提言では 大災害時にも維持可能なサプライチェーンの確保や被災地への円滑な支援物資供給に向 けて取り組むべき施策として 立地需要のある郊外部等への物流施設の立地支援や 物流施設等の防災機能強 化への支援 災害時のサプライチェーン 支援物資輸送を支えるネットワーク構築の必要性を提起している 物流は 生産 流通 販売といった一連の経済活動に不可欠であるばかりか 緊急支援物資の輸送をはじめ 大災害時の迅速な復旧 復興にも極めて重要な役割を担うことは言うまでもない また 経済の一層のグロー バル化により物の動きが国際化し インターネット通販の普及等により小口 多頻度配送の需要が高まってい ることを背景に 集配送 保管 流通加工等の複数の機能を併せ持つ施設へのニーズが高まっていることから 東京および首都圏の物流拠点の災害対応力を高めていくとともに 施設の機能を高度化 効率化していくこと 215

216 7 事業 (2)意見活動 がますます重要になっている 首都直下地震による想定最大震度が6強以上のエリアに 従って 老朽化した物流施設の建替えや集 立地する物流施設の割合と建設年代構成比 約化等の再整備 機能更新に対する税制優遇 施設整備のための財政支援を拡充していくこ とが求められる 加えて 大規模災害時にも 機能する物流の構築に向けて 施設の耐震性 強化や防災設備の設置促進に加えて 多様な 輸送手段を活用した支援物資輸送に資する広 域連携体制の構築 荷主と物流事業者とが連 携したBCPの策定促進も重要である なお 圏央道沿線に大規模な物流施設の立 地が進んでいるが 防災 減災の面からも 圏央道沿線をはじめとした郊外部の高速道路 インターチェンジや幹線道路付近への立地支 援を強化していく必要もある 首都圏の郊外 部に大規模な物流施設の立地を誘導していく には 用途地域指定や地区計画など都市計画 手法による土地の利用変更 土地区画整理事 業等の手法が考えられる他 物流の効率化や 一般道の渋滞対策にも資するスマートインタ 出典 東京都市圏交通計画協議会 ーチェンジの設置も有効である 液状化対策 東京の液状化予測図 2012年度改訂版 東日本大震災では 東北地方から関東地方の太平 洋沿岸を中心に広範な地域で液状化被害が発生し 震源から遠く離れた都内でも震度が5強であったに も関わらず臨海部だけでなく内陸部においても液状 化が発生し 城東地域の5区で木造住宅が傾くなど の被害が発生した 東京都土木技術支援 人材育成センターが既存デ ータベースを活用し 1923年関東大地震規模の 地震動が発生した場合の液状化の発生しやすさを地 図化した 東京の液状化予測図 においても 都内 の城北地域から城東 城南地域にかけて液状化が発 生する可能性がある地域が存在している 首都直下 地震が発災し液状化が発生すると 道路や上下水道 護岸施設等のライフライン施設や住宅等に甚大な被 害を及ぼし 復旧までに長時間を要すると思われる 従って 首都直下地震対策計画 に基づき 宅 地や河川 海岸堤防 水門 樋門 排水施設や上下 水道 交通インフラ等について 地盤の改良等の耐 震 液状化対策を推進していく必要がある また 地方公共団体が作成しているハザードマップ等のさ らなる周知を通じて 地域住民や企業等の液状化に 出典 東京都土木技術支援 人材育成センター 対する意識の向上を図っていくことも肝要である 官庁施設の耐震化等 関東ブロックにおける社会資本整備重点計画 では 耐震基準を満 足する官庁施設の割合を2014年度時点の90 から2020年度に 95 に引き上げることを目標にしている 首都直下地震等大災害発生 時に官庁施設は災害応急対策活動の拠点となることから 出来るだけ早 期に全ての施設の耐震化を完了すべきである また 首都直下地震緊急対策推進基本計画 政府業務継続計画 首都直下地震対策 では どのような事態に対しても首都中枢機能 の維持を図り 国民生活および国民経済に及ぼす影響を最小化するため 業務継続体制を維持する必要があることから 中央省庁の官庁施設の耐 震化 物資の備蓄 電力 情報通信等の確保等の執務環境を確保するも のとされている 従って 首都直下地震等による商用電力途絶時におい 216 防災拠点となる公共施設等の 耐震化の状況 2015年3月末時点 都県名 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 全国 出典 消防庁 耐震化率

217 7 事業 (2)意見活動 ても 中央省庁の非常時優先業務等の継続に必要な電力を確保するため 自家発電設備等を増設していくこと が必要である 一方 消防庁の調査では 地方公共団体が管理する防災拠点となる全国の公共施設等 庁舎 社会福祉施設 体育館 診療施設 警察署 消防署等 の耐震化率は2015年3月末時点で88 3 にとどまり 首都圏 の各都県でも全施設で耐震性が確保されていないことから 耐震化を促進するために地方公共団体に対する助 言等の支援を推進していくことも重要である ②大規模水害に強い都市基盤の構築 地下街 地下駅等の浸水対策 地下街は設備の老朽化が進んでいることから 都内のみならず全国的に防災 安全対策を推進していく必要 性が指摘されている 首都直下地震の被害想定で 地下街は一度停電になると昼間であっても採光が困難であ るため大きな機能支障が発生する懸念や 施設管理者から利用者に対して適切な避難誘導がなされない場合等 の被害の拡大 心理的な側面でのパニック助長など 地下空間に由来する懸念が指摘されている こうした懸 念は大規模水害時においても該当することである 一方 国土交通省は一昨年に 地下街の安心避難対策ガイドライン を策定し 耐震対策等地下施設の整備 更新に必要な考え方や技術的な助言 避難経路の検証方法や対応方策の検討方法等を提示している また 第 4次社会資本整備重点計画 および 関東ブロックにおける社会資本整備重点計画 において 地下空間の浸 水防止 避難確保対策の推進が重点施策に位置付けられているが 特に 関東ブロックにおける社会資本整備 重点計画 では 最大クラスの洪水等に対応した避難確保 浸水防止措置を講じた地下街等の数を2020年 度に100 にする数値指標が掲げられている 地下街は多くの通行者が利用するなど都市機能として不可欠な施設であり公共性も有することから 管理者 等に対するガイドラインの周知や防災対策のための計画策定の促進 耐震化や揺れによる非構造部材 天井パ ネル 壁面等 の落下対策 水漏れ 浸水 火災対策等に要する経費面での支援など地下街の安全対策を拡充 するとともに 安全対策に資する支援等に一層取り組まれたい なお 荒川右岸の堤防決壊など都内では大規模水害が危惧されていることから 地方公共団体が定めるハザ ードマップ等により浸水被害が想定される地下駅等は 出入口やトンネル等における対策を推進していく必要 がある 河川 港湾施設の耐震 耐水対策 水門 排水機場 堤防等 墨田区や江東区等の海抜ゼロメートル地帯では 地 震の強い揺れにより排水機場の機能不全 堤防や水門 荒川右岸低地氾濫の浸水範囲 最大浸水深図 等の沈下 損壊に伴う浸水被害が発生する恐れがあり さらに地震と台風 高潮等との複合災害になった場合 には 浸水域が拡大 深刻化する懸念もある 特に 地震や大雨等により荒川右岸の堤防が決壊し 氾濫すると 城北 城東地域から都心部に至るまで広 域な浸水となることが予測されている その際 浸水 面積は約110 浸水区域内人口は約120万人に 及び約50 を超える範囲で2週間以上浸水が継続 し 死者数は約2千人に及ぶ想定もある また ライ フラインが長期にわたり停止する可能性もあるため 孤立時の生活環境の維持も極めて困難になることが懸 念されている 加えて 東証一部上場企業大手100 社のうち42社の企業の本社や 銀行 証券 商品先 物取引業32社のうち19社が浸水する可能性がある 他 氾濫水が地下空間へ入り込むことにより 地下鉄 等の浸水被害は17路線 97駅 約147kmとな 出典 中央防災会議 ることが予測されているなど 都心部においても甚大な被害が危惧されている 加えて 大型台風により東京湾に高潮氾濫が発生すると 千葉県 東京都 神奈川県の湾岸エリアを中心に 約280 が浸水し 死者数は約7 600人に及ぶ想定もある 国土交通省は こうした事態の発生を防ぐために 堤防や水門 排水機場等の海岸 河川管理施設等の整備 耐震化 液状化等の対策に取り組んでいるが 人命 財産を守り 首都中枢機能の麻痺を確実に防ぐために これらの対策を鋭意推進していく必要がある なお 東京都においても 東部低地帯における河川施設の耐震 耐水対策および東京港沿岸部の地震 津波 高潮対策を 目標年次を設定した上で鋭意推進していることから 東京都をはじめとした関係機関等と緊密に 連携し 対策を進められたい ダム等の洪水調節施設の機能確保 217

218 7 事業 (2)意見活動 昨年9月の関東 東北豪雨では 鬼怒川流域の各観測所で観測史上最多雨量を記録し 堤防決壊や溢水等に より常総市で約40 が浸水し 市役所や多くの家屋で浸水被害が発生した 加えて 多数の孤立者が発生し た上 浸水が概ね解消するまでに10日を要した 一方 利根川水系鬼怒川上流の4ダムではできる限り洪水 を貯留する操作を実施し 約1億 を貯め込んだ こうした洪水調節機能により 常総市三坂町地先の水位を 約25 低下させるとともに 氾濫水量を概ね3分の2 浸水深3m以上の浸水面積を概ね3分の1に減少さ せたことから ダムは利水のみならず大規模水害の被害軽減に不可欠な施設である 従って 補修や堆積土砂 の排除など ダム等の洪水調節施設の適切な維持管理を通じて 機能を確保しておく必要がある 関東 東北豪雨時における鬼怒川上流4ダムの洪水調 節による効果 東京湾高潮氾濫の浸水範囲 最大浸水深図 出典 国土交通省 なお 維持管理にあたっては ロボットの活用や 堤 防の漏水等の重点監視箇所を抽出するための物理探査技 術の開発等 維持管理の高度化 効率化を推進していく 必要がある 出典 中央防災会議 八ッ場ダム 堤防等 ストック効果の高い根幹的治水施設の整備 首都圏で想定されている大規模水害のうち 未曾有の大雨により利 利根川首都圏広域氾濫の浸水範囲 根川の堤防が決壊すると 埼玉県から都内の城北 城東地域に至るま 最大浸水深図 で広域な浸水となることが予測されている また 死者数は約2 6 00人に及ぶ想定もあり ライフラインやインフラが浸水被害を受け ることも考えられていることから 首都圏の経済社会に甚大な被害を もたらす可能性がある 利根川首都圏広域氾濫で想定されている被害の軽減に向け 八ッ場 ダムは利根川上流の全流域面積の約4分の1を占める吾妻川流域にお いて初めて計画された多目的ダムであり 完成すれば他の既設ダムと 相まって洪水調節機能を発揮することから 利根川等の治水上 また 利水の面においても不可欠な施設である また 利根川首都圏広域氾 濫では約34兆円の被害が想定されていることから 八ッ場ダムはス トック効果が非常に高い施設であり 関東ブロックの社会資本整備重 点計画 では 八ッ場ダム建設事業は主要取り組みに位置付けられ 2019年度の完成を目指して建設が進められているところである また 直轄管理河川における高規格堤防事業は 首都圏を洪水から 守るとともに まちづくりを進めていく上で重要な事業であり その 構造的特徴から破堤しにくいだけでなく 地震時の液状化等にも強い ため 震災対策としても有効である 首都圏における大規模水害のリスクを低減させるためには 八ッ場 出典 中央防災会議 ダム建設事業や 高規格堤防事業を含む堤防整備および強化対策 環 状七号線地下広域調整池の整備等の水害対策 砂防事業等の土砂災害対策をはじめとした防災 減災に高いス トック効果を有する事業を着実に推進していく必要がある 3 インフラ老朽化対策等 ①インフラ老朽化対策 218

219 7. 事業 (2) 意見活動 首都圏の高速道路の老朽化対策開通から 50 年以上が経過した首都高速道路をはじめ 高速道路の構造物は老朽化が進んでおり 対策が急がれている 2013 年 12 月に首都高速道路株式会社が示した大規模更新等に関する計画に基づき 1 号羽田線 ( 東品川桟橋 鮫洲埋立部 ) に引き続き 1 号羽田線 ( 高速大師橋 ) 3 号渋谷線 ( 池尻 ~ 三軒茶屋 ) の大規模更新を推進していくとともに 都心環状線の築地川区間や日本橋区間の都市再生に関する検討を進め 速やかに実施していく必要がある なお 首都高速の老朽化対策の実施にあたっては 三環状道路の早期整備により都心への流入交通量を減らすなど 更新のための環境を整えた上で 取り組みを迅速に進められたい また 東日本および中日本高速道路株式会社が管理する路線の構造物についても 対策を鋭意推進していくことが求められる インフラの維持管理 更新に係るコストの縮減と平準化の両立高度経済成長期以降に大量に整備された社会資本の老朽化が進み 維持管理 更新の 山 が到来する時代を迎えている それに伴い 維持管理 更新費は 現在の技術や仕組みを前提とした場合 概ね 20 年後には現在の約 1.2~1.5 倍に増えると試算されている また 後述の通り 現場の担い手 技能人材の確保 育成が課題となっている中で 社会資本の効果的 効率的なメンテナンスや維持管理の必要性が従来にも増して高まっているが トンネルや橋梁等のメンテナンス 維持管理には 目視 による点検が求められている場合もある 個々の社会資本が安全 安心に利用され かつストック効果を最大限に発揮し続けるためには 予防保全型維持管理の導入などメンテナンスサイクルを構築し実行することや メンテナンス産業の育成 ロボットやセンサー等の新技術の開発等により トータルコストの縮減と平準化を両立させることが不可欠である 加えて 社会資本の効果的 効率的なメンテナンスや維持管理に向けて 新技術の開発 導入を推進するための規制緩和を実現していくことも重要である 地方公共団体のインフラ維持管理 更新に対する支援下水道の全て 長さ 2 メートル以上の橋梁の 9 割 道路舗装の 9 割 道路トンネルの 7 割など 地方公共団体が管理するインフラの割合は非常に高い しかし 維持管理を取り纏める部署 組織が確立されている地方公共団体は 1 割強であり インフラの状況を取り纏めた台帳を更新できている地方公共団体の割合も半数程度にとどまっている さらに 老朽化の把握状況も簡易な方法に拠っているのが現状である 地方公共団体 特に市町村では老朽化対策に 人員面 技術面 財政面で課題を抱えていることから 市町村における専門部署の創設 技能者の確保 育成 効果的 効率的なメンテナンス手法を共有する仕組みの構築等に対する支援に注力していく必要がある 2 持続可能な社会資本整備を支える政策 現場の担い手 技能人材の確保 育成建設投資の大幅な減少に伴い 建設業を取り巻く経営環境が悪化したことで 建設業では若手入職者の減少や高齢化の進行が問題になっている 団塊世代の大量離職を控える中で 次代へ確実に技能を継承し 将来にわたる社会資本の品質確保と適切な維持管理を持続的に行うには 女性を含む若年層の入職を促進するなど 現場を支える担い手 技能人材を確保していく必要がある そのためには 現在および将来にわたる建設工事の適正な施工および品質の確保と その担い手の確保を目的として一昨年に改正された 担い手三法 に基づく措置や 建設技能労働者の経験が蓄積されるシステムの利活用を推進していく必要がある また 建設業における女性技術者 技能者数を 5 年で倍増することを目指して 一昨年 8 月に官民を挙げて策定された もっと女性が活躍できる建設業行動計画 に則って 女性の登用を促すモデル工事の実施や トイレ 更衣室の設置など 女性も働きやすい現場環境の整備により一層注力していくべきである インフラの整備 管理にあたっての適正な利潤の確保上述の通り 担い手三法 が一昨年に改正されたが 特に改正品確法では 建設業における担い手の確保 育成のための適正な利潤が確保できるような予定価格の設定 ( 歩切りの禁止 見積りの活用等 ) ダンピング受注の防止 計画的な発注 適切な工期設定および設計変更等 発注者の責務が明確化されている 建設業では 若手入職者の減少や高齢化の進行が問題になっていることに加えて 団塊世代の大量離職を控える中で 次代へ確実に技能を継承していくとともに 将来にわたる社会資本の品質確保と適切な維持管理を持続的に行うには 発注者の責務をはじめとした改正品確法の趣旨の徹底を図っていくことが重要である 現場の生産性向上今後 わが国の労働力人口が総じて減少していく中で 社会資本の効果的な整備を図るには 人材の確保 育成と併せて 現場の生産性向上に向けた構造改革を徹底する必要がある 労働力人口の減少を上回る生産性を向上させることで 持続的な経済成長の実現を可能とするべく 国土交通省は本年 3 月に 生産性革命本部 を設置し 本年を 生産性革命元年 と位置付け 総力を挙げて取り組んでいるところである この取り組み -219-

220 7 事業 (2)意見活動 の一環として ICTの全面的な活用 規格の標準化 施工時期の平準化 などにより 建設業の抜本的 な生産性向上の実現を目指していく i Construction を今年度から本格的に実施しているが 関東をはじめ全国の地方整備局を通じて全国的に鋭意展開していくべきである 安定的 持続的な公共投資の見通しの必要性 公共投資は 過去の急激な増減による弊害の教訓を踏まえて 計画的な社会資本整備の着実な実施の観点に 加え その担い手となる現場の技能人材の確保 育成の観点からも 中長期にわたる安定的 持続的な見通し が求められる また 将来的に社会資本のメンテナンスに係る費用が増大することにより財政の逼迫を招き 必要な社会資 本整備の実施が困難となるような事態に陥らないよう トータルコストの縮減と平準化を両立させていくこと で 新設 高度化に必要な社会資本整備の投資余力を確保していかなければならない インフラメンテナンス産業の海外展開の促進 新興国を中心とした世界のインフラ需要は膨大であり さらなる市場拡大が見込まれていることから わが 国の技術とノウハウを活かして世界のインフラ需要を取り込むことで 日本経済の成長のみならず相手国の豊 かさを実現することが重要である 国土交通省はインフラシステムの海外展開を重点政策に位置付け鋭意推進 しているが インフラメンテナンス産業のさらなる育成を通じて わが国に遅れてインフラ老朽化のピークが 到来する新興国等に対して 世界最先端のメンテナンス技術やメンテナンスサイクルに係るノウハウを構築し 新規整備から維持管理 更新までが一体となったインフラシステムの輸出を促進していくべきである 4 発災後の迅速な復旧 復興に資する施策の推進 ①被災状況の把握 被災者の救出 救助活動への支援 迅速な被災状況の把握 地方公共団体へのリエゾン派遣 タクシー無線等の活用 国土交通省は 災害発生またはその恐れがある場合に 災害情報の収集 提供 TEC FORCEに関す る情報提供 支援ニーズの把握等を目的に地方公共団体へリエゾン 情報連絡員 を派遣し 情報収集と支援 を行っている 特に 関東地方整備局は管内全区市町村と協定を締結し 災害時にリエゾンを派遣し 被災状 況を早期に把握 収集する体制を構築しており 関東 東北豪雨の際も2県23市町にリエゾンを派遣し 支 援ニーズの収集にあたるなど 被害の拡大防止に向け迅速な調査を担った リエゾンのこうした活動は被災地 の早期復旧に不可欠であることから リエゾンの迅速な派遣に係る体制を今後も堅持されたい また 首都直下地震等大災害発生時には 被害の拡大や社会の混乱等を防ぐため 発災直後の迅速な情報収 集が極めて重要になる 一方 電力や通信等のライフライン被害が想定され 迅速な情報収集が困難になる恐 れも考えられることから バス タクシーによる被災映像等やタクシー無線を活用した情報収集など 民間事 業者の協力を得ながら様々な手段で情報収集できる体制を構築していく必要がある さらに 国土交通省は 昼夜を問わず悪天候下においても浸水域を把握できる合成開口レーダ SAR 等 を搭載した人工衛星や航空機を活用して 浸水域を広域に把握し 災害対応関係者と共有するとともに リエ ゾンやTEC FORCE派遣等による地方公共団体の支援に活用することを 水害に関する今年度の重点対 策に位置付けている この取り組みは 大規模水害等の大災害発生 時における災害対応力の強化につながることから 鋭意推進された 関東 東北豪雨時の TEC-FORCE の活動 い TEC FORCEの機能強化 国土交通省には 大規模災害等に際して被災した地方公共団体を 支援し 被災地の早期復旧のための技術的支援を迅速に実施するT EC FORCE 緊急災害対策派遣隊 が組織されており 東京 23区内で震度6弱以上が観測された場合 自動的に約1千名のT EC FORCEおよび約520台の災害対策用機械等が即時出動 する体制も構築されている 関東 東北豪雨の際は 発災当日に北 陸 中部 近畿の各地方整備局からTEC FORCEの先遣隊が 関東地方整備局に参集し その後24時間体制で排水作業を行った 他 道路啓開 緊急支援物資の輸送等の緊急災害対策活動を実施し た また 4月に発生した熊本地震の際も 道路や斜面崩落等の被 災状況調査および復旧活動を担った 上述の通り 災害時にTEC FORCEが果たすべき役割は非 常に大きいことから 隊員の研修 訓練の充実や広域実働訓練の実 施 災害対策車両等の資機材の拡充など TEC FORCEの充 実 強化を図っていくことが必要であり 加えて 関東ブロックの 社会資本整備重点計画 の数値目標に掲げられている通り TEC 220 24時間体制による緊急排水活動 道路啓開による放置車両撤去 出典 国土交通省

221 7. 事業 (2) 意見活動 -FORCE と関東ブロックの都県とが連携して訓練を実施していくことも重要である なお TEC-FO RCE の活動を広く一般に周知し 理解を促進していくことも肝要である 災害時の迅速な道路啓開首都直下地震等大災害発生時には交通規制が実施されるが その際 立ち往生車両や放置車両によって 緊急通行車両の通行のため八方向作戦の最低限の通行空間が確保されず 災害応急対策の実施に著しい支障が生じる懸念がある これを解消するために道路管理者に対して 緊急通行車両の通行の妨害となっている車両等の移動等に関する権限を付与するために 一昨年 11 月に災害対策基本法の一部を改正する法律が施行され 放置車両対策の強化を図るための措置が盛り込まれた この法改正の趣旨に鑑み 郊外側から都心部へ向けて効率的かつ迅速な道路啓開を実施するにあたり 道路啓開の考え方や手順 具体的な啓開方法に加え 事前に備えておくべき事項等を纏めた 首都直下地震道路啓開計画 ( 初版 ) が昨年 2 月に策定され 本年 6 月に改訂版が公表された 本計画では 東京 23 区内で震度 6 弱以上の地震が発生した場合に各方面からのアクセスが可能となるよう 放射方向の八方向のうちそれぞれ1ルートを最優先で啓開する八方出典 : 国土交通省向作戦を実施することとしている 本計画は首都直下地震の被害を最小限に抑えるために有効であることから 人員や資機材等の面で常時対応可能な体制を構築することや 大量に存在する路上車両の撤去に向けた技術習得 定期的な訓練を実施することで 実効性を十分に確保していくことが求められる 四路啓開体制の構築 ( 道路 水路 航路 空路 ) 首都直下地震等大災害発生時には 人員 物資の緊急輸送ルートの確保のために 上述の八方向作戦による道路啓開に加えて 水路 航路 空路を含めた四路の連続性を確保し 緊急輸送ルートを設定することも有効である 首都圏広域地方計画 には 四路啓開体制の構築に向け 緊急用船着場等の整備や 水門および堤防等の河川管理施設の耐震対策 緊急河川敷道路の整備をはじめとした具体的対策が盛り込まれているが こうした対策を着実に推進することや 総合的な啓開に関する計画を予め策定し訓練等を通じて実効性を確保していくことが求められる なお 緊急河川敷道路 緊急用船着場等の整備に併せて 河川敷等を活用した緊急ヘリポートの設置も検討していくことが望ましい 災害時交通規制のさらなる周知首都直下地震等大災害発生時には 緊急自動車の円滑な通行を確保するために 第一次交通規制として 環状 7 号線から都心方向 および 緊急自動車専用路に指定された路線の一般車両の通行が禁止されることになっている また 第二次交通規制として その他の路線についても交通規制が実施されることになっている 交通規制が実施されると 高速道路を通行中の自動車は付近の出口から降りることになり 環状 7 号線内側の道路を通行中の自動車は速やかに道路外の場所 または 環状 7 号線の外側の場所に移動することになるが こうした規制の周知が徹底されないと発災時に道路機能が麻痺することが懸念される 従って 災害時の交通規制のさらなる周知を実施するとともに 適切な誘導が図れるよう態勢を整えるべきである なお 大災害発生後に 避難等の目的であっても新たに自動車を乗り出すことがないよう 一人一人が認識しておくことが肝要であることは言うまでもない 緊急時河川活用計画の策定を通じた救助 救急ルートの多様化首都直下地震等大災害発生時に 荒川下流管内に整備されている緊急用河川敷道路や緊急用船着場等の防災施設および高水敷を地方公共団体や警察 消防 自衛隊等が有効かつ円滑に利活用し 迅速な災害対策活動に資することを目的に 2013 年に 荒川下流防災施設活用計画 が策定された こうした緊急時河川活用計画は 上述の八方向作戦を補完するとともに 四路啓開の実効性を確保していく上でも重要である 国土交通省は 江戸川 多摩川 鶴見川における計画策定を首都直下地震に係る今年度の重点対策に位置付けているが 救助 救急ルートの多様化に資することから 早期に計画を策定するとともに 訓練等を通じて実効性を確保していくべきである 関係機関 ( 警察 消防 自衛隊等 ) と連携した救出 救助活動の支援本年 3 月に中央防災会議幹事会において 首都直下地震における具体的な応急対策活動に関する計画 が決定された 本計画では 指定行政機関や地方公共団体をはじめとした 防災関係機関 は 東京 23 区において -221-

222 7 事業 (2)意見活動 震度6強以上の震度が観測された場合に 被害全容の把握を待つことなく 救助 消火や医療 物資調達 緊急 輸送 燃料供給 緊急輸送ルートや防災拠点の設定等の災害応急対策活動を直ちに開始することが定められてい る 本計画において TEC FORCEは 救助 救急 消火活動にあたる警察 消防および自衛隊の部隊の円 滑かつ迅速な活動を支援することが明記されていることから 訓練等を通じて平時から連携体制を確認しておく ことで実効性を確保していく必要がある また 本計画には 緊急輸送ルートの点検 啓開をはじめ 国土交通 省が担う応急対策活動が多岐にわたり記載されていることから 国土交通省の 首都直下地震対策計画 との連 動を図りつつ 平時から発災に備えて準備に万全を期すことが求められる ②被災者 避難者の生活支援等 広域的な代替輸送手段の確保 首都直下地震等大災害発生時に 通勤者の主要な交通手段であ る鉄道は 復旧に相応の時間を要することが考えられ 運行停止 が長期化すれば企業活動が停滞し 経済的被害が一層拡大するこ とが懸念される 鉄道の復旧に時間を要する場合に備え 関東運 輸局は発災後の鉄道の復旧状況に応じてバスによる代替輸送を実 施する際の行動手順を記載した 旅客代替輸送実施要領 を20 14年度に策定したが 本要領に基づき机上および実地の訓練等 を実施することで 実効性を確保していくことが求められる 大規模災害時の災害支援物資輸送 多様な輸送手段を活用した緊急支援物資の輸送体制の構築 国土交通省は首都直下地震等大災害発生時に災害支援物資を確 実 迅速に輸送するために 陸 海 空の輸送手段を最大限に活 用できるよう 物流事業者等とともに輸送モード間の調整方法や 手順 協力体制等を明確化した 即応型物資輸送計画 を策定す ることとしている 首都直下地震の被害想定では 断水 停電の 出典 国土交通省 影響を受けて発災2週間後に最大で約720万人 1か月後でも 約400万人の避難者が発生することが予想されており 避難者への大量の緊急支援物資の輸送が重要な問題と なることから 広域での輸送演習により実効性を確保していくことが求められる また 上述の通り 老朽化した物流施設の建替えおよび集約化等に係る支援の拡充や 荷主と物流事業者とが 連携したBCPの策定促進も重要である 広域連携による応急住宅供給体制の構築 上述の通り 首都直下地震の被害想定では 断水 停電の影響を受けて発災2週間後には最大で約720万人 1か月後でも約400万人の避難者が発生することが予想されている 一方 高齢化の進展や人口減少に伴い空 き家が増え続けており 一昨年7月に公表された総務省の住宅 土地統計調査では 全国の空き家数は約820 万戸で そのうち首都圏が約260万戸を占めているが 腐朽 破損がない空き家も相当数存在している こうした状況を踏まえ 首都圏広域地方計画 には空き家を活用した 広域連携による応急住宅供給体制の 構築プロジェクト が盛り込まれているが 首都直下地震等大災害発生時に迅速に応急住宅を提供するために非 常に有効な方策であることから 関係機関による連携体制の構築など 具体的な取り組みを推進されたい さら には URをはじめとした公的賃貸住宅等 多様な手法を用いた方策を講じることも必要である 避難所等の生活環境の確保 生活用水 衛生環境 首都直下地震では 水供給システムや下水処理場 管路が甚大な被害を受けることが想定されていることから 広域にわたり生活用水の供給が停止する恐れや 発災からの時間経過とともに避難所での衛生環境が悪化する恐 れがある 首都直下地震対策計画 では 被災時にも安定した生活用水の供給が可能となるよう利水施設管理 者間が連携して対応すること また 下水道管理者が国土交通省等関係機関による広域支援体制を構築すること や簡易な下水処理およびマンホールトイレを設置することが明記されているが 発災時には多数の避難者が発生 することから これらの対策を具体的に推進していく必要がある なお 被災時に生活用水を滞りなく利用するために 避難所等において容器を備蓄しておくことも肝要である がれき処理体制の構築 首都直下地震の被害想定では 建物被害等により発生するがれき等災害廃棄物が最大で約9 800万トンに 上ると想定されている 首都直下地震対策計画 では 応急復旧のためのがれきの一時仮置き要請に対応する ため 公園等の活用について検討を進めていくこととしているが 首都直下地震時の災害廃棄物は 東日本大震 災時の約3 100万トン 津波堆積物約1 100万トンを含む 阪神 淡路大震災時の約2 000万ト ンと比べても非常に多量であることから 予め仮置き場を決定しておくなど 事前の計画を策定しておく必要が ある 222

223 7. 事業 (2) 意見活動 被災建築物等応急危険度判定士の育成および派遣体制の構築首都直下地震の被害想定で 建築物は揺れにより約 17 万 5 千棟 液状化により約 2 万 2 千棟が全壊するなど 甚大な被害が発生することが予想されている 一方 全壊に至らないまでも使用が困難な状態になる建築物も多く発生すると思われることから 発災後に建築物の倒壊や外壁 天井等が落下する危険度を迅速に判定することにより 二次被害を防止することが重要である また 上述の通り 大量の避難者が発生することが予測されていることから 迅速な危険度判定により 自宅に戻れる避難者を増やしていくことも必要である 従って 首都直下地震対策計画 に記載されている通り 建築物の応急危険度判定士や被災宅地危険度判定士の育成を進めるとともに 資格を有する地方公共団体職員等の派遣計画を予め策定しておくことが望ましい (5) 被害を最小限に抑えるための事前対策の推進 地方公共団体 民間と連携した防災訓練の推進関東地方整備局では関係機関と連携し 首都直下地震を想定した実働訓練を実施しており 特に昨年 11 月には初めて荒川下流沿川市区である足立区と合同で河川防災施設の実働訓練を実施するなど 多様な訓練を実施している こうした訓練は被害の最小化に向け有効であるため 地方公共団体や民間等と連携し 鋭意実施していくことが求められる また 訓練を公開とすることで周辺住民の防災 減災に対する意識の向上を図っていくことも必要である 民間企業と連携した復旧 復興体制の強化 ( 災害協定締結会社等の増強 ) 首都直下地震等大災害発生時には 緊急輸送道路の啓開や河川堤防および港湾施設等の早期復旧を図っていく必要があるが その実施には建設会社をはじめとした民間企業の協力が不可欠である そうした考えのもと 関東地方整備局は災害対応業務の円滑な実施と地域防災力の向上を目的に 災害時の基礎的な事業継続力を備えている建設会社 を認定し公表しているが より多くの企業が本制度の認定を受けるよう 一層周知していくことが求められる 加えて 災害時における河川災害応急復旧業務 ( 災害協定 ) 等の協定締結を推進しているが こうした協定を通じて事前に協力会社を定め緊急時の体制を確保しておくことも肝要である 企業や地域住民の大規模災害に対する認識の形成と事前対策の普及 啓発東京商工会議所が本年 4 月に実施した調査で 首都直下地震と荒川右岸低地氾濫の被害想定の認知度を尋ねたところ 首都直下地震では 被害想定があることのみ知っている が 46.3% 荒川右岸低地氾濫でも 51. 0% で最も多く 被害想定の詳細が認知されていない実態が明らかになった 首都直下地震と荒川右岸低地氾濫ともに首都圏の経済社会に甚大な被害をもたらす可能性があることから 被害想定および事前に講じるべき防災 減災対策を周知することで大規模災害に対する認識を形成するとともに 事前対策を普及 啓発していくことが必要である なお 事前対策の普及 啓発には 首都直下地震対策計画 に基づく国土交通省の取り組みが大いに参考となることから 国土交通省は情報発信力をさらに強化し 周知を促進していくことが望まれる 分かりやすいリスク情報の提供や水防災意識社会の再構築による被害軽減昨年 9 月の関東 東北豪雨等を踏まえ 施設能力を上回る洪水時における氾濫等の災害リスクおよび被害軽減を考慮した治水対策のあり方を纏めた答申である 大規模氾濫に対する減災のための治水対策のあり方について ~ 社会意識の変革による 水防災意識社会 の再構築 が昨年末に策定された この中で 対策の基本方針の具現化策の一つとして ソフト対策の計画的な整備 充実を図ることが挙げられている これに基づき 想定最大規模降雨による洪水浸水想定区域図 家屋倒壊等氾濫想定区域等の公表や 住民の取るべき行動を分かりやすく示したハザードマップの改良 スマートフォン等を活用したプッシュ型情報等の提供をはじめとした情報ソフトインフラの充実など ICT の活用を含めたリスク情報の提供を進めることで 企業や住民等の災害に対する認知度を向上させるとともに 被災状況の把握手段を多様化することで 災害対応をより一層強化していくことが求められる 併せて 降雨量や水位の観測体制の強化 ( レーダー雨量計 水位計 CCTV カメラ設備等 ) や防災拠点 ( 防災ステーション 水防拠点 ) の整備を推進していく必要がある 港湾 BCP の策定促進 関東ブロックにおける社会資本整備重点計画 では 大災害時における港湾からのアクセスルートを確保するために 港湾 BCP が策定されている港湾の割合を 2014 年度時点の 75% から 2016 年度に 100% に引き上げることを目標としている また 航路啓開計画が策定されている緊急確保航路の割合についても 年度の 0% から 2016 年度に 100% に引き上げることを目標としている 首都直下地震等大災害発生時に 港湾は緊急支援物資の輸送拠点や被災者の避難に重要な役割を担うことから これらの計画の策定を促進していく必要がある また 定期的な見直しや計画に基づく訓練等により実効性を確保していくことも重要である タイムライン ( 事前防災行動計画 ) を活用した防災行動の周知 -223-

224 7 事業 (2)意見活動 大規模水害の発災前から国 荒川下流タイムライン 試行案 のイメージ 土交通省や地方公共団体 交通 事業者等の各主体が迅速で的 確な行動を取るために いつ だれが どのように 何をする のかを時系列に沿って予め整 理しておくとともに それぞれ の主体がどのような対応を取 るのかを把握しておくことが 必要との考えのもと 国土交通 省はタイムライン 事前防災行 動計画 の策定を水害に関する 今年度の重点対策に位置付け ている また 関東ブロック における社会資本整備重点計 画 においても 地域における 住民や企業等による自助 共助 を促進するために 国管理河川 におけるタイムラインの策定 数を2014年度の16区市 出典 国土交通省 町村から2020年度に17 9区市町村にすることを目標としている 関東地方整備局荒川下流河川事務所では 北区 板橋区 足立区をモデルエリアとして昨年5月に全国初の本 格的なタイムライン 試行案 を取り纏め運用を開始しているが 地域住民や企業に対してタイムラインを活用 した防災行動の理解を促進していくことや タイムラインを活用した防災訓練を実施していくことが求められ る 区市町村を超えた広域避難スキームの構築 未曾有の大雨等により荒川が氾濫した場合をはじめ 城東地区で 三村会頭による首都圏外郭放水路視察 は浸水による大きな被害が懸念されていることから 地方公共団体 の枠を超えた水害対策を検討するために 足立区 墨田区 江東区 葛飾区 江戸川区の5区は 水害対策協議会 を昨年10月に設置 した この協議会では 区外に避難する広域避難や情報伝達等につ いて検討し 具体策を取り纏めることにしている 上述の通り 荒川右岸低地氾濫や利根川首都圏広域氾濫 東京湾 高潮氾濫など 首都圏では大規模水害が懸念されており いずれも 浸水面積が広くかつ浸水区域内人口も多いことから 水害対策協 議会 のように地方公共団体が連携し区市町村の枠を超えた広域避 難等のスキームを検討していくことは有効である その際 国土交 通省は助言等の支援をしていくことが求められる 6 国土交通省の防災 減災対策の理解促進 防災 減災に資する施設のストック効果のアピール 上述の通り 八ッ場ダムや首都圏外郭放水路は防災 減災に高いストック効果を有しているが 2002年に 部分開通 2006年に全体が完成した同放水路は 部分開通以後100回 本年3月時点 の洪水調節実績が あることから 地盤が低く水が溜まりやすい地形で幾度となく被害を受けてきた中川 綾瀬川流域の浸水被害の 軽減に大きな力を発揮している また 浸水被害軽減効果もさることながら 春日部市では水害リスクの低下か ら 大規模マンションの着工件数が放水路の整備前と比べ約2 8倍になり 加えて28件の企業が進出し雇用 創出効果も見られるなど 高いストック効果を発現している このように 防災 減災に資する施設は ストック効果を定量的に示すとともに その効果を積極的にアピー ルすることで 社会資本整備の意義や重要性に係る国内外の多くの人々の理解を促進していくことが重要であ る また 同様の意味において インフラツーリズムを振興していくことも肝要である 国土交通省の重要計画に対する多様な主体の理解と参画 国土交通省は昨年 中期的な交通政策の具体的指針である 交通政策基本計画 長期的な国土づくりの指針 である 国土形成計画 全国計画 中期的な社会資本整備の具体的指針である 第4次社会資本整備重点計画 をそれぞれ策定し 閣議決定された また 関東地方整備局においても 首都圏における長期的な国土づくりや 社会資本整備 交通政策の指針である 首都圏広域地方計画 関東ブロックの社会資本整備の具体的指針であ 224

225 7. 事業 (2) 意見活動 る 関東ブロックの社会資本整備重点計画 を策定し 本年 3 月に大臣決定されたところである 一方 厳しい財政状況を考慮すると まちづくりや社会資本整備をはじめとした国土づくりや交通政策には 限られた財源の中で 選択と集中 により最大の効果を上げていく視点が不可欠であり その際 地域社会に関係するあらゆる主体が積極的に議論を積み重ね 合意形成を図っていくことが重要な要素となる 従って 国土交通省が策定したこれらの計画の実効性を確保していくには 積極的に周知をすることで 圏域内の地方公共団体はもとより 地域で活躍する中小企業や各種団体 教育機関 NPO 住民一人ひとりに至るまで 多くの主体がその理念や 防災 減災対策を含む内容を理解 共有し 国土づくりや社会資本整備 交通政策への積極的な参画を促していく必要がある 防災 減災対策の世界に向けた情報発信の強化上述の通り 首都直下地震では 人的 物的 経済面など経済社会のあらゆる面で国難とも言うべき甚大な被害が想定されていることから ひとたび発災すれば国内のみならず国際的にも重大な影響が及ぶことが懸念される 現在 訪日外国人旅行者の増加に向けた活動や 国家戦略特区等を通じた外国企業の誘致に係る取り組みが官民で展開されているが それらの大前提となるのが防災への万全な備えである 国土交通省をはじめとした各省庁および地方公共団体 民間など各主体において 防災 減災に向けた多様な対策が実施されていることから 国際会議等の場を通じて 官民における対策をより一層周知していくことが求められる また 発災後の情報発信に係る具体的な方策についても検討を進めていく必要がある (7) 他省庁との連携により推進または実現すべき政策 2020 年オリパラ大会等の期間中の発災に備えた対応 首都直下地震対策計画 には 2020 年東京オリンピック パラリンピック開催への対応について 外国人を含む多数の滞在者の安全確保 および 大会関連施設の被害最小化や交通手段の迅速な確保が今後の検討課題として挙げられている 2020 年大会等には 国内のみならず世界各国から選手や観客が多く訪れる他 映像やニュース配信を通じて東京が世界の注目を集めることから 大会関連施設やその周辺地域も含めた安全対策 外国人を含めた発災時の円滑な避難誘導や交通確保等の取り組みに 他の省庁や東京都をはじめとした地方公共団体と連携して万全を期す必要がある また 万が一 大会期間中に首都直下地震等の大災害が発災した際の対応策を早期に策定しシミュレーションを行うとともに防災訓練も徹底することで 安全かつ安心して参加 観戦できる大会にしていかなければならない 首都中枢機能維持基盤整備等地区の拡大 ( 現在 4 区のみ ) 2013 年 12 月に首都直下地震対策特別措置法が施行され 一昨年 3 月には同法に基づく緊急対策区域に東京都の全区市町村が また首都中枢機能維持基盤整備等地区に千代田区 中央区 港区 新宿区がそれぞれ指定された このうち 首都中枢機能維持基盤整備等地区については 同地区内の地方公共団体が計画を作成することで ライフラインやインフラ施設の整備等基盤整備事業 ( まちづくりと併せた緊急輸送のための道路の拡幅 公園の整備等 ) に係る開発許可等の特例や 備蓄倉庫や非常用発電設備室等の安全確保施設に係る都市再生特別措置法の適用 道路占用の許可基準の特例 ( 緊急輸送確保のための看板 標識の設置等 ) が受けられることになっている 首都中枢機能維持基盤整備等地区は 首都中枢機能の維持を図るために必要な基盤の整備や 滞在者の安全確保を図るために必要な施設の整備等を緊急に行う必要がある地区として 首都中枢機関の集積状況や 昼夜間人口等を考慮の上 上記 4 区が指定されたが 首都中枢機能の維持を図るには 4 区のみならず都市機能が高度に集積している地域を有する区域をより広範に指定することが望ましい 一時滞在施設の確保に向けた 災害時の損害賠償責任が事業者に及ばない制度 の創設首都直下地震の際の帰宅困難者は最悪の場合 都内で約 490 万人 1 都 4 県で約 800 万人と東日本大震災時の約 352 万人を大幅に上回ることが想定されている また 東京都は首都直下地震時に必要な行き場のない 帰宅困難者の一時滞在施設を約 92 万人分と想定しているが 現状は約 25 万 5 千人分の確保にとどまり大幅に不足していることから 民間事業者の協力を得て確保を促進していくことが喫緊の課題となっている 一方 民間事業者にとっては 日頃から 家具 什器類の転倒 落下 移動防止対策や天井材の落下防止措置をはじめ建物の安全性を確認するなど 安全配慮を尽くすことが求められるが 余震等で建物が壊れ 受け入 災害時の損害賠償責任が事業者に及ばない制度の 創設に対する事業者の考え 全回答 -1 うち自社所有物件に入居している事業所 -2 大変有効だと思う 47.3% 51.5% 有効だと思う 46.3% 40.1% 有効とは思わない 3.5% 4.6% 無回答 2.8% 3.8% 出典 : 東商調査 (2016 年 4 月 -1: 回答数 423-2: 回答数 262) れた帰宅困難者が怪我等をした場合に賠償請求されるのではないかといった懸念があることから 民間事業者の施設提供は大幅には進んでいない -225-

226 7 事業 (2)意見活動 こうした中 昨年2月の首都直下地震帰宅困難者等対策連絡調整会議において 一時滞在施設の確保及び運 営のガイドライン が改定され 内閣府が施設管理者の損害賠償責任について考え方を整理したところであるが 民間事業者の協力を得て必要な数の一時滞在施設を早急に確保するためにも 法改正等を視野に入れ 発災時 の損害賠償責任が事業者に及ばない制度 を早期に創設すべきである また 東京商工会議所が本年4月に実施した調査では 一時滞在施設の増加に向けて 発災時の損害賠償責任 が事業者に及ばない制度 を創設することが有効であると考える事業者が93 6 自社所有物件に入居して いる事業所においても91 6 と大宗を占めている 従って 民間事業者が善意に基づき協力することを促進 するためにも 同制度の早期創設が必要である 国土強靭化に資する民間の取り組みの促進 大規模自然災害等に備えた国土の全域にわたる強靭な国づくりを推進することを目的に 2013年に国土強 靭化基本法が施行された また 一昨年6月には 国土強靭化基本計画 が閣議決定され 昨年6月には 国土 強靭化アクションプラン2015 が決定されたところである こうした国土強靭化に係る取り組みの中で 内閣官房は民間の先導的な取り組みを纏めた事例集を策定し 強 靭化貢献団体の認証を推進しているが こうした取り組みをより一層周知し 多くの企業の参画を促していくこ とが望ましい 地方公共団体 企業における水害対策も考慮したBCPの策定促進 地方公共団体は 災害時に災害応急対策活動や復旧 復興活動の主体として重要な役割を担うことに加えて 地方公共団体が自ら被災した場合 地方公共団体におけるBCP策定率 2015年12月現在 出典 消防庁 でも業務の継続性を確保していく ことが求められる 一方 昨年1 2月の消防庁の調査によると 地 方公共団体におけるBCPの策定 率は 都道府県で89 4 2 015年度内に全ての団体で策定 が完了する予定 であるが 区市 町村では36 5 2015年 度内に44 9 の団体で策定が 完了する予定 にとどまっている また 東京商工会議所が本年4 月に実施した調査では 会員企業 におけるBCPの策定率は25 BCP 事業継続計画 の策定率 9 であり 企業規模が小さくな 全回答 うち従業員 人 るにつれて策定率が低下する傾向 -1-2 にある BCP を策定済 首都直下地震の被害想定では 電 BCP に準じた防災計画を策定済 気関係の出火の予防 初期消火成功 いずれかを策定中または検討中 率の向上 建築物の耐震化促進 B いずれも未策定 CPの遂行等により 死者は約10 無回答 分の1に 経済的被害も半減できる 出典 東商調査 2016 年 4 月 -1 回答数 1,570-2 回答数 445 見通しがあることから 人的 物的 カッコ内の数値は前年度の調査結果 被害はもちろんのこと サプライチ ェーンを確保し経済的被害も最小限 に抑えるために 地方公共団体や企業におけるBCP策定率を向上させることは極めて重要である 従って 区市町村 特に小規模な市町村における策定率向上のために 内閣府が昨年5月に策定した 市町村 のための業務継続計画作成ガイド および本年2月に改定した 大規模災害発生時における地方公共団体の業務 継続の手引き 等の周知や ガイドに基づく研修会をより一層実施していくことが求められる 一方 企業における策定率の向上には 内閣府および中小企業庁等の策定ガイドの周知や 地方公共団体およ び商工会議所をはじめとした経済団体等が特に中小 小規模事業者を対象とした策定支援講座を実施していくこ とが求められる なお 関東地方整備局では水害リスクの高まりに対して 主に企業向けに 事業所の水害対策 事業継続計画 BCP 作成のすすめ を 主に家庭向けに 災害対策ガイドブック を策定している これらのガイドには 大規模水害に対する防災 減災対策が簡潔に取り纏められていることから ガイドをより一層周知していくこと が肝要である 地方公共団体における避難勧告等の具体的な発令基準の策定 本年3月に内閣府中央防災会議が策定した 水害時における避難 応急対策の今後の在り方について では 226

227 7. 事業 (2) 意見活動 関東 東北豪雨災害で被災した地域における課題の一つに 避難勧告等の発令タイミングや対象区域等について 事前かつ具体的に定めていなかったため 発令タイミングが遅れたり 対象区域に漏れが発生したことが挙げられている 一方 昨年 12 月の消防庁の調査では 水害が想定される全国の区市町村における避難勧告等の具体的な発令基準の策定率は88.9% で 高潮災害については74.0% であり 首都圏においても未策定の地方公共団体が散見される状況である 内閣府では 地方公共団体が避難勧告等の発令基準や伝達方法を検討する際に考えておくべき事項を示した 避難勧告等の判断 伝達マニュアル作成ガイドライン を策定しているが 被害が想定されている地方公共団体において 本ガイドラインに基づき避難勧告等の具体的な発令基準を策定しておくことが求められる 以上 < 提出先 > < 実現状況 > 国土交通省 東京都幹部 年度第 9 号 2016 年 7 月 14 日第 685 回常議員会決議 国土交通省との官民連携促進プロジェクト に基づく連携事業の推進 ( 関東地方整備局との意見交換会 (7/2 8) 八ツ場ダム視察会 (11/10)) 等 関連予算の拡充 水防災意識社会の再構築に向けた水害対策や土砂 火山災害対策の推進 4735 億円 (+138 億円 ) 被害想定 リスク情報の共有等による災害対応の強化 12 億円 (+4 億円 ) インフラ老朽化に対する戦略的な維持管理 更新の推進予算の増加 4249 億円 (+149 億円 ) 現場を支える技能人材の確保 育成 物流の生産性向上 34 億円 (+3 億円 ) 等 10. チャレンジングな起業 創業により活力あふれる日本を目指す提言 要旨 日本経済の持続的成長には 創業 第二創業などによる時代の変化に合わせた新陳代謝が不可欠である わが国の開 廃業率は欧米と比べて低い水準にあると指摘されるが 国や地域ごとの職業観や就職 労働環境 移民の状況など 社会的背景 開業環境は大きく異なり 単純に比較すべきではない わが国にとって重要なことは チャレンジ精神あふれる起業 創業が盛んに行われる活力に満ちた経済社会の実現であり 社会全体が起業 創業を育てる 応援する姿勢が必要である そしてその環境が整うことによって開業率が向上していくことが望ましい 1. 起業 創業を実現させる環境づくり 創業者には自己実現と事業の成功を目指し 万全の計画と情熱を持って踏み出す 起業家タイプ をはじめ 創業を検討しながらも一歩踏み出すことに迷いを持つ 潜在的創業希望タイプ や 経営者になりたい 創業 したい という思いからではなく 身の回りで気づいた課題 解決方法を実現させたい思いから創業に至る 生 活型創業タイプ さらには地域課題解決や教育 福祉分野などで社会への貢献を志向する 事業型 NPO タイプ など様々である 起業家タイプには 高度かつ適切な支援策の活用を促すとともに 潜在的創業希望タイプや生活型創業タイプには 課題や迷いを整理するために気軽に相談する場を提供し 背中を押すことが必要である また 事業型 N PO タイプには経営的視点の学びの場が不可欠である そうした環境づくりが幅広い起業 創業の掘り起しと着実な成長を支えることから これまで以上に支援策等を広く伝え 効果的に導く情報発信が不可欠である 2. 創業初期企業の着実な成長 創業前後を通じた経営課題は 資金調達 人材確保 販路開拓など幅広く 描いていた成長過程を辿れないケースも少なくない 苦労して創業した企業を着実に成長させるためには 創業者の自助努力はもとより 目利き力を生かした金融機関や支援機関によるハンズオン支援 さらには取引しようとする調達側や商品等を支持する共感者による支援が重要である 創業初期の BtoB 型企業においては 取引先との出会い マッチングが成功のカギを握っている 創業初期企業と取引しようとする既存企業側は 今後 納入実績や安定性重視といった観点から 製品や役務の価値重視へと意識を転換し 取引を通じた支援が望まれる また BtoC 型企業においては 商品やサービス等を購入 利用する消費者の共感を得ることが成否を分け る ネットを活用した販売チャネルの拡大に加え 資金調達等もクラウドファンディングにより共感者から直接 -227-

228 7. 事業 (2) 意見活動 支援を得ることが可能となった現在 IT 技術を積極的に取り入れるべきである 3. チャレンジする文化 失敗が糧として評価される文化の醸成創業は新しいことにチャレンジすることで自己実現を可能とし また 新たな社会的価値を創造 提供するこ とで 経済社会に活力をもたらす可能性を秘めている 戦後日本が多くの起業家の出現によって飛躍したことを 鑑みれば 将来のわが国にとって創業機会を増やすこと 創業したいと思う環境を作ることは極めて重要である 一方で 日本では創業に失敗すると立ち直れないというネガティブなイメージが諸外国と比較して強いのも事 実である チャレンジする姿勢 そして失敗がその後の糧として評価される社会 セーフティネットを整えた上 で再チャレンジができる社会へと 社会的文化を変えていくことが必要である これまでの社会風土を変えていくには 若年時からの起業家教育の推進が必要である 教育の場において ビ ジネス = お金儲け を扱うことは敬遠されがちだが ビジネス = 社会的価値創造の成果 であること あるいは 起業家の理念 社会起業家の出現なども伝えることで教育的価値を担保しつつ 次世代に向けて裾野を広げる取 り組みが必要である Ⅰ. 日本の起業 創業を取り巻く現状と課題 1. 創業に対する現状認識 日本を代表する起業家は折に触れ紹介され 憧れや尊敬の念は抱かれている しかしながら グローバル ア ントレプレナーシップ モニター調査によると わが国での 起業家 という職業選択に対する評価は諸外国に 比べて低い また 就業構造基本調査における起業希望者数の推移を見ても 1997 年の 万人から 2012 年には 83.9 万人まで 15 年間で半減している こうした背景には様々な要因があるが 例えば 日本の大学生の就職率は約 9 割を超え 学生にとって 起業 という選択肢が一般的でないことがうかがえる 在学中からビジネスに触れる機会や経営スキルを学ぶ機会が少 ないこと あるいは起業はリスクが高く 倒産すると人生や生活に大きなダメージを受けるといったイメージを 持ち 親や周囲も起業を勧めない状況では希望者が増えることはない 若年世代から ビジネスに触れる = 起業 をイメージ させることや 起業のメリット デメリット を正確に把握させること 経営スキルを学ぶ機会を 与えることなどが必要である 2. 創業の担い手として 創業の担い手として期待されているのが 女性 若者 シニア 外国人である 女性の起業家数は過去 10 万人前後で推移し 起業希望者はその数倍いると捉えられているが その中で無業 者の割合が高いことから 女性の起業促進は同時に女性の社会進出につながると言える その前提として女性の 社会進出には 130 万円の壁 の解消や 子育て支援の充実が必要である なお 時間の融通が利くことを理 由に創業するケースも多く 子育てと両立する新しいワークスタイルも見られることからも 女性による創業へ の期待は大きい 学生が若い感性とアイディアを武器に起業する事は 早期に経験することでその後の人生の糧となる シリコ ンバレーの発祥は 学生のアイディアを教授が支援したことに始まった 教授が最初のエンジェルとなり 徐々 に外部からの資金調達を拡大し成長していったが 日本にはこうしたメンターの存在が乏しい 一部の大学では ファンドの組成やインキュベーション施設の設置等により学生を支援する動きも見られるが 特定の大学 分野 に限らず より多くの大学で環境を整備することが 裾野を広げる上で課題である 一方で人口構成の変化に伴い 創業者に占める 60 歳以上の割合が増加している 元気なシニアが労働力とし て引き続き社会に帰属するだけでなく フリーランスとして創業者や中小企業の技術 ノウハウ指導にあたるな ど 知見を活かして創業することは 長い経験で培った貴重な知識や技術などが次の世代に引き継がれることに なり大変有用である また 社会参加によって得られる達成感や収入等は健康的で健全な高齢社会の実現に寄与 することが考えられるため シニア層の起業環境整備が必要である 海外投資を呼び込むためには外国人の起業環境の一層の整備が必要である 開業率の高い諸外国では 移民に よる起業割合が高く ドイツでは起業家の 3 人に 1 人が移民である 日本では 2015 年 4 月より在留資格の名 称 要件が改正され 外国人が起業準備しやすい環境に向け動き出したことは期待できるが 外国語への対応な ど基本的な課題も残る また 経営 管理 ビザは起業だけを目的としないため 外国人の起業の動きを正確に 把握できない 起業準備中の外国人の立場を客観的に分りやすくし 外国人起業家の推移や実態を把握できるよ うにする必要がある 3. 創業者の実態把握と支援策 各市区町村では産業競争力強化法に基づく創業支援計画を策定し 地域の事業者の実態や特色を正確にタイム リーに把握しようと努めている 開業率の算出には 経済センサス ( 旧事業所 企業統計調査 ) 雇用保険事 業年報 民事 訴訟 人権統計年報 および 国税庁統計年報書 などが利用されているが それぞれ法人

229 7. 事業 (2) 意見活動 個人の把握や 即時性 網羅性などにおいて一長一短があり 正確かつ統一的な把握ができていない 東京商工会議所の調査では 創業時に融資制度を活用した創業者が4 割となっていたが 一方で 創業支援策を知らなかったので利用しなかった とする創業者も3 割となっており 支援策の認知度向上が課題となっている 中小企業庁が支援施策を一元化した支援サイト ミラサポ では 施策が多数存在する上 募集要項などを読み慣れない創業準備者には 適切な施策を見極めることが難しいという声もある また 必要な支援等が漠然としている場合には 電話相談による課題整理も重要である 常設されている 中小企業電話相談ナビダイヤル や がんばる中小企業経営相談ホットライン については 創業希望者 創業者にも広く利用されるよう周知強化すべきである 4. 創業時の事業環境の現状創業前後を通じた経営課題は 資金調達 人材確保 販路開拓に集約される 資金調達において 創業時の補助金や融資制度は充実しているが 東京商工会議所の調査では 創業初期の企業は経営基盤の脆弱性や販売実績の乏しさにより追加融資が受けにくく そのことが事業基盤の安定や事業拡大を阻害しているとのコメントが多く寄せられた 創業した企業が成長軌道に乗るためには 成長性 将来性を重視した継続的な資金供給が課題である また 自己資金や創業時に調達した資金が オフィスの賃借や機器 備品の購入などの初期投資に回り 事業に回す手元資金が減少してしまうのも問題である オフィスの設備はリースにより初期投資を抑えることが一手であるが 創業間もない企業ではリース審査も厳しくなっている 人材確保は 中小企業にも共通する課題であるが 募集をしても計画通り集まらないことや キャリア人材として技術者 経験者などを雇用する場合も人件費がかさむなどハードルは高い 創業間もない企業のニーズに合わせて 短時間や隔日などで業務が委託できる あるいは指導を受けることができるなどの環境整備が必要である 販路開拓においては BtoB 型企業は営業過程で製品や役務の良さを理解してもらいながらも 納入実績等を問われ敬遠されてしまうことが多い また BtoC 型企業はニーズ調査 立地調査の徹底 類似商品との差別化 付加価値の創造により 価格競争に陥らない商品 サービスの提供が課題である 5. 創業後の壁創業スクールなどを通じて経営スキルを学んだ創業者であっても 経営の実践の場では 様々な壁に阻まれ 行き詰まるケースは多い 東京商工会議所の調査では 創業後の経営状況が 見通しを下回っている 企業が4 割を超えており そうした状況で創業者は猪突猛進になりがちだが 努めて課題を整理把握し 解決策を打っていくことが必要である また 資金繰りの厳しい創業初期の事業者にとっては 法人税の納税や社会保険料の納付は事業の成否に関係なく大きな負担となっており 軽減や免除などを求める声が多く聞かれた Ⅱ. チャレンジングな起業 創業により活力あふれる日本を目指す提言 1. 起業 創業を実現させる環境づくり起業 創業を目指す相談者にとって 利便性の高い総合的なワンストップ相談機能が必要なことは言うまでもなく その整備は早急に図られるべきである その上で 行政や支援機関が それぞれ実施する支援策については より広く行き届くよう情報提供に努めながら 相談者のレベルに合わせた 萌芽期から成長段階に沿った支援を行うべきである (1) タイプ別による課題整理 A) 起業家タイプへの支援明確な目標と事業計画を持つ起業家タイプは 創業への道のりは計画的であり 実現可能性が高い 自ら積極的に情報を集め 求める支援内容も個別具体的であることから より適切で効果的な支援策への誘導 資金供給 マッチング等の支援が必要である B) 潜在的創業希望タイプへの支援創業を考えながらも一歩踏み出すことに迷いを持つ潜在的創業希望者には セーフティネットの周知による不安の払拭に加え 事業可能性調査 事業計画作成支援などを通じた 創業に辿り着くまでの伴走型のサポート体制が必要である C) 生活型創業タイプへの支援身の回りで気づいた課題 その解決方法を実現させたいという思いを抱えた生活型創業タイプには まずは 課

230 7. 事業 (2) 意見活動 題解決のための相談 として公的支援機関等の利用を促し 目的の実現には事業化することを伝え 創業の入り口に誘導することが必要である D) 事業型 NPOタイプへの支援企業としての拡大 利益の追求が目的ではなく NPO( 特定非営利活動法人 ) 活動として 理念型 社会貢献性の高い事業を目指すこのタイプは 目的意識が高い反面 経営的視点が不足している場合が多い 持続的な事業運営など経営手法の習得支援が必要である (2) 国 東京都への施策の強化および提言開業率の向上には 創業希望者の心理的ハードルとなっている手続き面の煩雑さや個人保証への不安などを取り除くことが必要である また 創業の準備に資する資金調達 販路開拓支援策をはじめ 必要な施策が行き届くような周知を図るべきである なお 施策立案を行うにあたっては 前提として創業者数などの実態を正確に把握することが必要である 東京開業ワンストップセンターの機能強化および他の支援機関との連携強化 ( 開業手続の集約化 効率化をさらに進めるため 手続き内容の拡充 利便性の向上を図られたい ) 登記等行政手続きの電子化 簡素化 外国語対応 ( 電子化の一層の推進によりオンライン上での登記等行政手続きの申請を可能とすることや 事業目的などを選択式にすることで登記内容の簡素化を図ること さらに外国人による起業のハードルを引き下げるため 外国語での行政手続きを可能にするよう図られたい ) 経営者保証ガイドラインの周知促進 ( 創業希望者やその家族にまで広く経営者保証ガイドラインを周知し 創業に対する過度な不安の払拭を図られたい ) 創業 第二創業促進補助金 の継続 拡充 ( 国においては H28 年度予算で8.5 億円が措置されているが 新設当初の200 億円 (H24 補正 ) 以降 44 億円 (H25 補正 ) 50.4 億円 (H26 補正 ) 7.6 億円 (H27) と予算額は大きく減少しており 創業希望者の負担軽減策として拡充 継続されたい ) クラウドファンディングの普及促進 ( クラウドファンディングは社会が応援する資金調達方法として普及を図るべきであり 募集者 出資者 ( 購入者 ) 双方の安全に配慮した利便性の高い環境づくりを図られたい ) 施策の周知強化 ミラサポ 内の検索精度の向上 電話での施策案内機能拡充 ( 創業希望者に充実した創業支援策が広く行きわたるような周知強化や ミラサポにおける施策の検索の導線が ピンポイントでわかりやすい機能とすること さらに求める情報の所在や扱い方を理解していない人に対して 電話を通じた個別対応の機能の拡充を図られたい ) 創業者数を正確に把握する手法の整備 ( 種々の統計を基にした創業者数の把握方法には一長一短がある 各地域のきめ細かい創業支援につなげるため 地域 業種 性別 世代毎の創業者数が正確に把握できるよう統計手法の整備を図られたい ) 2. 創業初期企業の着実な成長創業者は事業の着実な成長に向けて 起業理念を掲げ 事業計画を立てることはもとより 家族 支援者 メンター 金融機関などに対し事業計画を説明し 理解 共感を得ることが必要である 一方で 計画は随時見直しと更新が欠かせず 起業による理想の実現と自身のおかれている現実のバランスを考え 常に撤退する限界を見積もっておくことも肝要である 事業の遂行にあたっては 常にアンテナを高く張り ビジネスマッチングのきっかけや 施策情報 支援情報を積極的に収集する姿勢が必要である また 日々進化するIT 技術の動向や活用策にも目を向け 生産性向上を図ることも大切である なかでも普及が進むクラウドファンディングは マーケティングや資金調達など共感者を募り事業を実現する新たな手法であり 支援者を広げるためにも活用すべきである こうした創業者の自助努力が大前提であるが その上で 金融機関や既存事業者 社会による応援 行政や支援機関による後押しが必要である (1) 金融機関による後押し創業した企業が成長軌道に乗るためには 事業の成長性 将来性を重視した継続的な資金供給が必要である 金融機関が目利き力を発揮し 柔軟な審査を行うと共に 動産 売掛金を担保とする融資も推進する必要がある なお 借り手と貸し手の情報の非対称性も資金供給の妨げとなっており 事業性評価の入り口として 経済産業省が推進する ローカルベンチマーク などを活用し 企業の経営状態の 見える化 共有化 を図る必要がある -230-

231 7. 事業 (2) 意見活動 (2) 既存事業者による後押し創業した企業の着実な成長に向けては 取引先になりうる既存企業の後押しが欠かせない 製品や役務を調達する企業側には 納入実績 安定性重視から 製品や役務の質自体を評価し 価値を重視する取引へと意識を変え 創業初期の企業にも門戸を開放するべきである 積極的な取引を推進するよう 経営トップ以下 管理職 現場社員が共通認識を持つことが望まれる 併せて 創業者の持つアイディアについて 経営資源の乏しい創業者と協働して事業化 商品化に取組むことも期待される (3) 社会 共感者による応援地域で創業者を迎えた時には 既存企業との積極的な交流や 地域全体での幅広い応援によって 経営者を育てるとこととなり その結果として地域の活性化が図られていく また これまで日本ではエンジェル ( 資金提供者 ) が少ないと言われているが クラウドファンディングという新たな仕組みを通じ 企業理念や商品コンセプトに共感した場合には 手軽に応援を始めることができるようになってきている 企業にとっては販路開拓や資金調達の機会である一方 共感者側には 商品開発に参加する機会 応援者として名を連ねるなどのプレミアを得ることができる仕組みであり 普及による起業活動の活発化が期待される (4) 国 東京都への施策の強化および提言既存事業者による後押しを促すためには 国や自治体による施策の後押しが必要である また 公共調達においても 創業間もない企業からの調達を促進するべきである また 創業前後を通じた大きな課題の一つである資金調達においては 補助金や様々な融資制度が用意されているものの 収入が安定しない創業初期は最も融資が受けづらく 資金需要が高まる時期であることから 資金繰りの改善に資する施策が必要である 1ビジネスマッチングの促進 創業 5 年未満の企業と取引する企業へのインセンティブの付与 ( 既存事業者が創業 5 年未満の企業と取引することを促進するべく 税制や入札時の加点などによるインセンティブを検討されたい ) 創業 5 年未満の企業と中堅 中小企業の取引により発生した債権保全制度の創設 ( 中堅 中小企業は売掛金が回収不能になった場合の影響が大きいため 創業 5 年未満の企業との取引により発生した債権を保全することを検討されたい ) 行政によるベンチャー企業の取引拡大 目標値の引上げ (2020 年東京五輪におけるベンチャー企業からの公共調達の目標を2 割に設定する ) 2 資金繰り支援 創業後 5 年間の法人税 法人事業税 社会保険料減免 ( 中小企業のスタートアップ時の経営基盤を強化し 企業の拡大 発展を強力に後押しするため 中小企業支援機関等の創業支援を受けた創業者に対して 創業後 5 年間の法人税 法人事業税の免税 社会保険料の減免措置を図るべきである ) 創業者の登録免許税の軽減措置の延長 ( 創業時の負担軽減を図るため 産業競争力強化法に基づき認定された 創業支援事業計画 における特定創業支援事業を受けた創業者の登録免許税について 適用期限を延長すべきである ) 研究開発型ベンチャー企業の支援に資する パテント ボックス税制の創設 ( 中小企業の知的財産権の国内保有の推進や 創薬ベンチャー等の研究開発型のベンチャー企業を支援する観点から パテント ボックス税制 ( 知的財産権に起因する収益に対する軽減税率の適用 ) を早急に創設すべきである ) 事業性 成長性を重視した資金供給体制の推進 ( 創業初期の企業は事業実績に基づく借入が困難であることから 金融機関が事業性 成長性をもとに資金供給を行う体制を推進されたい ) 動産 売掛金を担保とする融資の促進 (ABL 融資の推進は既に謳われているところであるが 事業者に対する制度の周知 活用をさらに促進されたい ) リース契約における創業者への保証枠の創設 ( リース契約も借入と同じく事業実績 保証力が問われることから 創業初期の企業がリース契約により事業資金を確保するためには 融資制度と同じく政府による保証が必要であり創設を検討されたい ) 3. チャレンジする文化 失敗が糧として評価される文化の醸成

232 7. 事業 (2) 意見活動 女性 若者 シニア 外国人は創業の担い手として期待されている 特に企業の規則的な就業時間が障壁となっている子育て世代の女性は 起業により時間に融通を利かせることで 子育てと両立する新しいワークスタイルを広げて行くことも期待される 健康寿命の延伸を受けて活力のあるシニア世代は 労働力として引き続き社会に帰属するだけでなく フリーランスとして 創業者や中小企業の技術 ノウハウ指導にあたるなど 蓄積された技術 ノウハウ ネットワークを社会に還元することが期待される チャレンジすることを称え 失敗も経験として評価していくことの積み重ねが 創業にチャレンジする人材を生み出すことにつながる シリコンバレーで聞かれる fail first, fail small, fai l smart ( まず失敗 失敗は小さく 失敗して賢くなりなさい ) という視点を日本でも持つことが必要である また ビジネス=お金儲け ではなく ビジネス= 社会的価値創造の成果 という価値観を持つことで 起業家 あるいは 社会起業家 という選択肢を身近に感じるとともに 自分の消費行動や価値判断に変化をもたらしていくべきである (1) 国 東京都への施策の強化および提言起業に対する日本の文化を変えるには 教育による普及が必要である 起業家教育を通して 起業家 という職業について考えるとともに チャレンジすること ( 失敗すること ) や 課題を発見する力 (= 事業機会の認識 ) 決断力 実行力 プレゼンテーション能力 共感を得る力を養うことが必要である これらの能力は 起業家 としてだけではなく 社会で活躍する人材に求められるものであり 教育として全ての学生が学ぶ意義がある 初等中等教育段階における起業家教育の普及に関する検討会 による指導事例集の内容を参考に 全国に展開するべきである また 昨今はインターンシップにより学生が企業の活動を理解する機会が提供されているが 起業家 ベンチャー企業を理解する機会としても推進していく必要がある インターンシップが円滑に行われるよう学生生活や就職活動に配慮した環境づくりが必要である なお 起業家教育を実際に起業へとつなげていくためには 親世代の理解が欠かせない 授業参観や起業家教育への参画 起業家の起業理念や社会起業家の出現の発信などを通じ 親世代にも起業への理解を得ることも重要である 高校生からの起業家教育の全国展開 高校生 大学生でのインターンシップの推進 起業に対する親世代の理解促進 Ⅲ. 東京商工会議所の役割 行動する東商 1. 東商起業 創業支援センターの開設 (1) 起業 創業を実現させる環境づくり東商では これまで日々の創業相談窓口のほか 創業希望者を対象とした 創業フォーラム や 事業計画作成を支援する 創業塾 や 創業ゼミナール を開催するなど 組織をあげて創業支援に取り組んできた 今後も東京 23 区における起業 創業支援センターとしての機能を高めながら 総合的なワンストップ支援拠点を目指すとともに 新たな支援事業を展開し 起業 創業者の掘り起しを図る 1 支援事業 施策情報の発信強化創業希望者を対象としたメールマガジンの配信や機関誌などの媒体を通じて情報発信を行ってきたが 今後はフェイスブックの効果的な活用や 相談拠点の窓口を通じた情報発信の強化に取組む 2ワンストップ相談機能の強化公的支援機関等との有機的な連携を一層図り 東商支援情報に加え 細分化された行政や支援機関による支援策を創業希望者のタイプ別 段階別に合せて分りやすく情報提供する 3 女性 若者 シニア 外国人向け相談体制の充実既述のとおり 創業希望者は4つのタイプに分類される (P.8) 加えて 女性 若者 シニア 外国人は創業の担い手として期待されている これらの 創業希望者のタイプと属性に事業領域を掛け合わせ ( 下図参照 ) それぞれに応じた相談 支援の提供を行う (2) 創業初期企業の着実な成長創業者の3 大課題である資金調達 販路開拓 人材確保について支援を行うと共に その支援事業 施策情報の発信を強化し 創業初期からのフォローアップを行う 1ビジネスマッチング機能の拡充販路開拓に資するビジネスマッチング機能を創業者向けに拡充する たとえば 東商が運営する産学公連携事 -232-

233 7. 事業 (2) 意見活動 業を通じ 新たな技術や製品開発により創業 ( 事業拡大 ) を目指す相談者を後押しする 32 の大学および公的 機関との連携により 共同研究 性能評価 製品改良 知的財産の活用を図り 実現可能性の検証 事業化を支 援する 2 メンターと創業者のマッチング機会の提供 創業者の経歴や年齢層 創業分野などに応じたメンター ( 企業経営者 経験者 ) を選定し 創業者の事業計画 経営状況に対して 経営の経験に基づく実践的な助言をする 中小企業診断士等の専門家とは異なる観点から 経営力向上に向けた支援を行う 3 人材確保 PR 支援 創業の担い手として期待される女性 シニア層の事業内容について 東商 WEB サイトなど 東商の持つ媒体 で発信 PR 支援を図る また 共通する創業分野での交流会等を実施し 経営課題への取り組み 解決策の共 有化などを図る 4 クラウドファンディングの普及支援 創業の担い手として期待される女性 シニア層の事業内容について 東商 WEB サイトなど 東商の持つ媒体 で発信 PR 支援を図る また 共通する創業分野での交流会等を実施し 経営課題への取り組み 解決策の共 有化などを図る 2. チャレンジする文化 失敗が糧として評価される文化の醸成 起業 創業を職業選択のひとつとして考える機会を設けるよう 大学等の教育機関と連携し 起業家教育を展 開する 起業家として活躍する現役経営者を学生向けセミナーへ派遣し 起業への関心を高め ベンチャー企業 への就職や 起業による自己実現の可能性について伝える また 昨今はインターンシップにより学生が企業の活動を理解する機会が提供されているが 起業家 ベンチ ャー企業を理解する機会としても推進していく必要がある 1 起業家教育支援機能の充実 高校 大学等教育機関への起業家派遣 インターンシップの推進 年オリンピック パラリンピック大会に向け ビジネスチャンス ナビを活用した創業初期企業の受注機会の拡大支援 2012 年ロンドン大会を契機にイギリス国内で起業数が飛躍的に伸びた事例を参考に 2020 年東京大会 の開催に向けては 東京都による 中小企業世界発信プロジェクト 2020 における ビジネスチャンス ナ ビ 2020 の活用を促し 創業間もなくても新たな視点による製品 技術 サービスを生み出す企業の参入の 機会拡大を図り 次代を担う企業の成長を後押しする 以 上 2016 年度第 10 号 2016 年 7 月 28 日第 197 回議員総会決議 < 提出先 > 内閣総理大臣 内閣府 経済産業省ほか関係省庁大臣 幹部 各政党幹部 および東京都知事 東京都 < 実現状況 > 〇国 議会各政党幹部 東京都各部局幹部 関連団体等 創業関連の施策の強化 創業ワンストップセンター において諸手続きの受付が可能となった 創業 事業承継支援事業 11 億円 ( 新規 ) 〇東京都 東京創業ステーション の開設 ベンチャーファンドへの出資 10 億円 ( 新規 ) クラウドファンディングを活用した資金調達支援 1 億円 ( 新規 ) グローバル ベンチャー創出プラットフォーム 1.6 億円 ( 新規 ) 次世代アントレプレナー育成プログラム 1.3 億円 (+0.8 億円 ) 女性 若者 シニア創業サポート事業 3 億円 (+1.5 億円 ) -233-

234 7. 事業 (2) 意見活動 11. 東京の観光振興策に関する意見 Ⅰ. 基本的な考え方 観光は 関連する産業の裾野が広く 需要の拡大 雇用機会の創出など 東京の持続的な成長の実現に向けて 地域に大きな経済効果をもたらすばかりでなく 魅力ある都市空間の形成 伝統の継承や文化の創造など地域社会の価値向上に重要な役割を果たす 昨年までの円安基調や訪日ビザ発給要件の緩和などを背景に アジア諸国を中心に 訪日外国人旅行者が近年急増しており その旅行消費額も高い伸びを示している アジアの経済成長は今後も続くことが予想されており 観光はアジアの成長する力を東京の成長と地域活性化に活かす最重要分野である こうしたなかで開催される 2020 年の東京オリンピック パラリンピック競技大会は 世界に東京の魅力を発信する絶好の機会となる 4 年後に向けて 東京の魅力向上に資する観光資源の磨き上げや開発 そしてハード ソフト両面のインフラ整備を加速する必要がある 一方 世界の観光需要が増加する中で 旅行者誘致を巡る都市間競争が一層激化している 東京は 国際的なハブ機能の向上をはじめ文化 交流分野の機能強化 外国人旅行者の受入環境整備を着実に進めることで 世界に冠たる観光都市として 更に発展していかなければならない それと同時に 東京は日本観光のゲートウェイ また旅行者を日本各地へ送り出す役割を果たすべきである 東京と地方は それぞれの持つ魅力を高め その違いを際立たせることによって 相互に補完 協力し合うことにより 全国に経済効果を波及させることが重要である 政府では 本年 3 月 観光先進国の実現に向けて 2020 年の訪日外国人旅行者数 4,000 万人 同年の訪日外国人旅行消費額 8 兆円などの新たな目標を設定し 観光振興への取り組みの方針を 明日の日本を支える観光ビジョン として策定した こうした中 東京都は 観光を巡る環境の変化に対応し 中長期的な視点に立ち総合的かつ体系的な施策の展開を図っていく必要がある 東京商工会議所は インバウンドの拡大や地域の観光振興の旗振り役 観光ビジネスの推進役として 今後も積極的に貢献していく所存である 以下は 観光振興に係る内容を中心に まちづくり や 観光インフラ 等に係る内容も含めて 世界に冠たる観光都市 東京の実現に向けて重要な事項を幅広い観点から意見をとりまとめたものである [ 目標設定のあり方 ] 東京都長期ビジョンにおいて 2020 年までに年間 1,500 万人 2024 年までに年間 1,800 万 人の訪都外国人旅行者数が目標設定されている 2015 年の訪都外国人旅行者数は 既に1,189 万人に 達しており 政府が 明日の日本を支える観光ビジョン において新たな目標を設定したことも踏まえ さら に高い目標を設定すべきである また 観光都市としての持続的な発展に向けて 現状の旅行者数のみならず 直接的な波及効果をもたらす 旅行消費額 外国人リピーター数 を新たに設定すべきである さらに 長期ビジョンで設定されている観 光分野における主な数値目標については 進捗状況を毎年確認することが望ましい 2020 年目標 政府 東京都 訪日外国人旅行者数 4,000 万人 1,500 万人 訪日外国人旅行消費額 8 兆円 未設定 地方部での外国人延べ宿泊者数 7,000 万人泊 未設定 外国人リピーター数 2,400 万人 未設定 日本人国内旅行消費額 21 兆円 未設定 Ⅱ. 具体的な意見事項 : 今後の重点的な観光施策の展開 1. 消費拡大に向けた観光経営観光産業は 交通 旅行 飲食 宿泊はもとより 小売 流通 食品 製造 レジャー産業など 幅広く多岐にわたっており 経済への大きな波及効果が期待できる 2015 年の訪都旅行者の消費額は 5 兆 9 千億円であり 2014 年の観光消費による経済波及効果は 都内製造業の生産額の 2 倍程度に相当する 12 兆円に達する その一方で わが国の観光産業は 優れた企業が多数存在するものの他業種との比較において 生産性の低さが指摘されており 労働力人口が減少するなかで 深刻な人手不足が生じている また 東京においても多くの地域や中小企業は 外国人旅行者のニーズに十分に対応することができず 需要を取り込む余地は非常に大きい 今後 観光を東京の成長を牽引する基幹産業に飛躍させていくためには ICT( 情報通信技術 ) の活用やイノベーションなどを通じて 観光産業全体の生産性向上を図りつつ インバウンド需要への対応や業種を超えた協働関係の構築によって 地域の経済効果を高めるとともに 観光産業を担う人材の育成と確保を図る必 -234-

235 7. 事業 (2) 意見活動 要がある さらに 規制 制度改革は 生産性向上や投資拡大 新市場の創出などに繋がる有効な手段である 意欲ある地域や中小企業が観光分野で力強く事業に挑戦できるよう経済社会のさまざまな規制や制度を観光のニーズに適合するよう改めていくことを期待する (1) 地域 中小企業のインバウンド対応力向上外国人旅行者の増加や免税制度の拡充によって 都心部の大型店やチェーン店等で売上の伸びが目立つ一方 多くの地域や中小企業ではインバウンド需要を取り込めていない その理由としては 旅行者が訪れる地域や店舗が一部に集中しているほか 特に中小企業においてはインバウンド需要を取り込むための知識 ノウハウ 人材等が不足しており 十分に対応できていない 旅行者向けにサービスの提供や商品の販売を行う事業者や これから観光の視点を事業に取り入れていく事業者が 外国人旅行者のニーズ等に適切に対応できるよう多言語対応をはじめマーケティング 商品開発などに対する支援が必要である また わが国の飲食 宿泊業は 他業種と比較し 労働生産性の低さが指摘されている 創意工夫による業務効率化を後押しするため ベストプラクティスの普及や予約 顧客管理 プライシングのマネジメントを可能にするクラウドサービス等の ICT 利活用 オペレーションの効率改善等の支援策を一体的に推進されたい 参考 2016 年 4 月時点の免税店舗数は 35,202 店 このうち 東京は 9,040 件で全国 1 位 昨年 4 月の制度改正で一括カウンターを運営する第三者にまとめて免税手続きを委託できる 手続委託型輸出物品販売制度 が創設され 商店街等での活用が期待される (2) 観光産業を担う人材の育成と確保観光産業を支える人材からマネジメント人材まで 多様なニーズに応える人材の育成を推進し 観光産業全体の質の向上や人材の確保を図ることが求められる 観光を推進している大学や専門学校と産業界の間で カリキュラムや育成方針を議論する場を設定し 実践的な対応力のある人材の育成を加速されたい 訪日外国人旅行者対応を担う人材として 高度な知識を持つ外国人留学生の採用意欲が高まっている 海外留学生をインターンシップで受け入れた事例では 日本人では常につきまとう言語やコミュニケーションの障壁が低く 円滑な外国人対応が可能なことから 非常に好評であったと聞く 一方で 約 7 割の留学生が日本国内の企業に就職を希望しながらも 就職活動の分かりにくさや在留資格の制約などから実際に就職するのは 3 割程度である 観光産業において 外国人留学生の採用 定着を促進するため 中小企業と外国人留学生のマッチング支援やインターンシップ支援を推進するとともに 国に対して留学生の就労ビザの要件緩和を働きかけられたい 参考 訪日外国人旅行者が急増するなか 外国人材の観光産業への活用を図り 外国人旅行者に対するホテル等における接遇を向上することが求められている 一方で ホテル分野の専門学校で学ぶ留学生が卒業後に国内のホテルに就職する場合の 在留資格変更許可 の対象業務については フロント 通訳 コンシェルジュなどに限定されており 飲料部門やロビーサービス 客室部門には原則就職することができない (3) 宿泊施設の充実と多様化訪日外国人旅行者の急増によって 都市部においてホテルを主とした宿泊施設の需給が逼迫している 宿泊施設の供給制約が訪都の阻害要因とならないよう 宿泊施設の新設 更新に対する民間投資を促進するため 税制上の優遇措置や地域活性化ファンドの活用 公的融資制度の充実など金融上の支援措置を拡充されたい 旅館は 観光振興の重要な担い手であるとともに 施設そのものが観光資源である 東京においても未だ宿泊者受入の余地が大きく イメージアップに向けたブランド化の取組や FIT に向けた情報発信の強化を進めていくことが必要である また同時に 外国人のニーズにあった トイレ等施設の改修 外国語の案内表記 無料公衆無線 LAN の設置 泊食分離料金の導入 カード決済への対応 ICT 活用による業務効率化等に取り組むことで 増大するインバウンドの受け皿になることが期待され こうしたイノベーションに積極的に取り組む事業者への重点的支援が求められる また 旅館の安全性の確保は 災害時等の避難施設としての利用も有効であることから 改正耐震改修促進法に基づく耐震診断 改修に対する支援を継続 拡充されたい 宿泊施設の多様化は 旅行者の選択肢を増やし 新たな需要を創出するとともに 古民家や空き家等の既存ストック 別荘やコンドミニアム等の遊休施設の活用は社会課題解決にも有効である こうしたなか 自宅等を宿泊施設として活用する民泊については 都市部のみならず 宿泊施設の不足等を背景に滞在型観光が進まない地域や 農林漁村体験 田舎生活体験が可能な地域にも有効な取り組みであり 地域経済の潜在成長力を高めるものである そのため 地域の特性やニーズを踏まえたうえで 衛生 安全の確保と観光の促進を両立させる制度設計の検討を官民一体となって進める必要がある 参考 政府では 民泊を活用するため 旅館業法の政令を改正し 4 月 1 日より施行した 民泊を旅館業法上の簡 -235-

236 7. 事業 (2) 意見活動 易宿所に位置付けることで 民泊サービスを繰り返し提供する貸し手は 営業許可の取得が義務化される 行政側が民泊の実態を把握することが容易になり 衛生 安全の確保や近隣住民とのトラブル防止 既存の宿泊施設等との競争環境の整備が期待される また 民泊を旅館やホテルとは別のサービスと位置づけ 届出や登録で住宅を提供できるようにする法整備も検討されている 国家戦略特区の特例措置である短期滞在の外国人向け滞在施設の旅館業法の適用除外 ( 外国人滞在施設経営事業 ) は 国家戦略特区法施行令の規定により 指定区域における条例制定が必要 現在 東京都大田区と大阪府 大阪市で条例が制定され 1 月から大田区で事業が開始されている 青森市では 昨年の規制緩和により認められたイベント民泊 ( 開催自治体の要請を受け 期間を限定して自宅を旅行者の宿泊施設として提供 ) を ねぶた祭り開催時に実施 今後 各自治体での取り組みの普及が求められる 国が宿泊施設の整備に着目した容積率緩和制度を創設したことを受けて 東京都はホテル用地の容積率を最大 300% 上乗せする運用基準を 6 月 24 日より施行 日本政策投資銀行や地域経済活性化支援機構等は 観光活性化マザーファンド を設立し 地域金融機関等との連携により 古民家を宿泊 飲食等の施設に再生 葛飾区は 老朽化した旧職員寮を外国人旅行者が割安な価格で利用できる宿泊施設に転用 (4) キャッシュレス旅行のための環境整備欧米の旅行者は クレジットカードでの決済が主流であるため 現金決済が中心である中小規模の飲食店 小売店や 外国人旅行者の利用が増加している旅館や鉄道 タクシー 美術館 博物館等に対しても 支払手段としてクレジットカードの利用が一層進むよう普及啓発や導入支援など決済環境の整備を促進されたい また 海外発行のクレジットカードやキャッシュカード対応 ATM の設置については ゆうちょ銀行とセブン銀行が既に対応しているほか メガバンクが平成 27 年度より順次設置しており これにより都市部では 現金の引き出しに関する環境が整いつつある一方で 都市部以外の主要駅や観光地では対応が緒に就いたばかりである 外国人旅行者の消費行動における利便性を向上させるため 海外発行のカード対応 ATM の設置を促進するとともに ATM の場所や利用方法について外国人旅行者への周知を図られたい (5) 統計の整備と観光ビッグデータの利活用促進地域別の旅行者数 宿泊施設の客室数 稼働率や空港容量 交通手段 通信環境など 正確な基礎データの整備が不可欠である 国との連携のもと こうした観光統計を早急に整備し 地域に対して一元的に提供されたい また 観光産業の生産性向上に向け ビッグデータを活用して外国人旅行者のニーズや満足度 行動等の情報を収集 分析し マーケティング等に活用することが重要である (6) 地域資源の活用と観光産業の担い手確保に向けた規制改革行政手続きの効率化 特区制度の活用や国への働きかけなどを通じて 以下の項目について規制改革を実現されたい 1 道路空間の利用に係る手続きの簡素化国際的なイベントの実施や多言語看板 オープンカフェの設置等に係る道路空間の利用には 道路交通法に基づき所轄警察署長による道路使用許可が必要であるが 許可の柔軟化や手続き等の簡素化を図るべきである 2 河川観光船の運航に係る手続きの簡素化と船着場の一般開放の促進河川 運河 川辺を活かした観光を推進するため 予め許可された水域で継続して旅客船事業を営んでいる河川観光事業者に対しては 同水域内であれば 柔軟な航行プランを企画 航行できるよう 運航に係る届出手続きの簡素化を図られたい また 都や区をはじめ国 民間事業者など様々な主体が設置 管理する船着場については 一般開放の一層の促進が求められる 3 地域限定旅行業における旅行業務取扱管理者の選任要件緩和ホテル 旅館や観光協会 観光案内所などが旅行商品を企画 販売し 地域におけるコンシェルジュ機能としての役割を果たせるよう 旅行業法における地域限定旅行業への参入促進を図る必要がある しかしながら 旅行業法では 地域限定旅行業者においても 営業所ごとに旅行業務取扱管理者を選任し 常勤専従させることが求められているため その人材の確保や育成などの負担から普及が遅れている そのため 地域限定旅行業における旅行業務取扱管理者の選任については 旅行業者等の他業種との兼任を認められたい 参考 旅行業法の登録制度の概要 ( 業務の範囲と登録要件の概要 ) 構造改革特区では 旅行業務取扱管理者が他の業種との兼任でも地域限定旅行業に登録できる特例措置が講じられている 4 外国人が働きながら日本料理を学ぶための在留資格の要件緩和海外において和食の人気が高まるなか 日本料理を正しく普及 発信できる外国人材の育成が求められる しかしながら 出入国管理及び難民認定法では 調理業務の従事については就労の在留資格が原則として認められておらず 日本国内で日本料理を働きながら学ぶ外国人は 無報酬や社会保険の対象外 客への料理提供 -236-

237 7. 事業 (2) 意見活動 ができない等の課題がある このため 日本料理の海外への普及を図ることを目的として 外国人が有償で働きながら日本料理を学ぶことができるよう在留資格の要件を緩和されたい 参考 総合特区に基づく 特定伝統料理海外普及事業 によって 京都市では外国人が日本料理を有償で働きながら学ぶことができる規制の特例措置が講じられている 日本料理を海外に普及させることを目的とした日本料理海外普及人材育成事業では 日本の調理師学校を卒業し 調理師免許を取得した外国人について 農林水産省が認定した場合 日本国内の和食店で 2 年以内の調理業務に従事するための在留資格 特定活動 が発給される 5 小規模 臨時飲食店営業における許可要件の明確化飲食店営業については 食品衛生法に基づき 都道府県等が公衆衛生の見地から条例で必要な基準を定めることとされており 営業を営もうとする場合は 同法の規定により 都道府県の許可が必要とされている テラス席のカフェ レストラン営業 マルシェ等の移動販売や屋台などは 都市の賑わい創出に有効であることから こうした取り組みを推進するためにも 所管保健所における営業許可要件の明確化とともに 事業者にわかりやすい形での公表を行うべきである (7) 持続的な観光都市経営の実現に向けた体制整備 2015 年の訪都旅行者による観光消費額は約 5.9 兆円 生産波及効果は推計で 12 兆円を超え 年における税収効果で 4,011 億円という規模になる これら都内経済への貢献度を踏まえた上で 観光を地域経済の好循環を生み出す成長産業と捉え 東京都における観光振興予算の継続的な拡充を求める 東京都は 持続的な観光都市経営を推進するため 産業労働局観光部を中心に 観光に関わる施策を総合的に調整 実施する体制を構築している 今後の多岐にわたる観光施策の推進に向けて 庁内の部局間連携はもとより 国及び他自治体間との連携を強化するとともに 幅広い民間事業者の参画の下 観光事業を迅速に展開すること望む 2. 観光都市 東京の更なる魅力向上東京は 洗練された都心部や最先端の技術に加え 水辺空間や歴史的な建造物 豊かな自然 そして伝統文化からアニメやファッション等のサブカルチャーまで多様で豊富な観光資源を有している また 旅行者が東京を訪れた際に 東京独自の価値 を体験できる経験として 日本食 人との出会い 日本庭園 花見 紅葉 高層ビル 商店街めぐりなど東京に住む人の様々な日常生活を挙げることができる こうした人 モノ コト 街の魅力を旅行者が短期間で体験するには まち歩きがもっとも適しており 治安の良さや二次交通網の充実度などから 東京ほどまち歩きに向いている都市は海外にもあまり例がない 一方で 旅行者誘致を巡る都市間競争が激しさを増す中 東京が世界に冠たる観光都市の高みを目指すためには 更なる魅力向上が不可欠である 事実 海外の観光都市ランキングによると 東京はロンドンやパリ ニューヨークなどの欧米の観光先進都市を下回っているだけでなく 同じアジア地域のハノイ ( ベトナム ) やバンコク ( タイ ) 香港 ( 中国 ) 等にも後れをとっている状況である こうしたことから これまで以上に観光の視点に立ったまちづくりを推進するとともに 観光先進都市の取組に学び 旅行者の興味や関心に合わせて観光資源の開発 磨き上げを進めていくことが必要である (1) 観光の視点に立ったまちづくりの推進 1 景観の改善 保全に向けた電線類の地中化 無電柱化の推進電線類の地中化 無電柱化は 安全で快適な通行空間の確保をはじめ 良好な景観の形成 歴史的街並みの保全 災害の防止などに大いに寄与する一方で 多額の費用を要し 関係者の調整に時間がかかることなどから 諸外国に比べ進捗が遅れている 本年 4 月より電線等の埋設物に関する設置基準が緩和され より低コストで整備を進められるようになったことから 都心部や観光地など旅行者の入込が多い地域を中心に取り組みを一層強化し 2020 年までに着実に成果を出すべきである また まちなかの景観改善を図るために 街並みと調和した屋外広告 看板設置のあり方の検討や 店舗におけるファサードの整備などを進めることを期待する 2 まち歩き観光を促進する街路空間の整備交通量の多い都心部や観光地において 旅行者が安全で快適なまち歩きを楽しむためには 車中心から歩行者中心の街路空間の整備が欠かせない 地区内外を連続させた歩行者ネットワークの形成による安全性 回遊性の確保や保水性舗装 遮熱性舗装 街路樹整備による路面温度の上昇抑制に加え 滞在時間拡大のためベンチ 公衆トイレ等の設置を推進されたい 3 自転車走行空間の整備とシェアサイクルの利用促進自転車を 生活に密着した交通手段としてだけでなく 観光における移動手段や公共交通の補完的な役割として位置付け 都道 国道 区道などをつなぐ自転車走行空間の整備や駐輪場の確保など 安全で快適な利用環境を充実させる必要がある また 自転車シェアリング事業の更なる利便性の向上を図るため 国道等の国の施設や都市公園に専用駐輪施設の設置が可能となるよう国に対して働きかけを行われたい 4 先進的かつ集中的なバリアフリー化の推進 -237-

238 7. 事業 (2) 意見活動 2020 年大会の開催を見据え 空港 駅から大会会場までのルートをはじめとして 駅周辺の地下通路 大会会場周辺や大規模商業施設など旅行者が多く訪れるエリアにおいて先進的かつ集中的なバリアフリー化を推進されたい 参考 都内の約 9 割の駅でホームから出入口まで段差なく移動できる経路が 1 ルート確保されているが 複数の出入口が離れた位置にある駅や乗換えに段差のある移動を伴う駅において エレベーターの設置などバリアフリー施設整備を促進していく必要がある 5 安全 安心のまちづくりの推進観光振興を持続的に進めていくうえで 東京を訪れる旅行者 東京の生活者の双方が 治安の良さや安心を実感できるまちづくりを推進することが必要である 地域においては 自治体をはじめ商店街や自治会 町内会等と連携し プライバシー保護に配慮した適切な運用を前提に 駅前 商店街等への防犯カメラ設置や 地域住民が担い手となっている防犯パトロールなど自主防犯活動の展開が有効である とりわけ 防犯カメラの設置 維持管理にあたっては 多額の費用を要することから 更なる支援を期待する (2) 観光資源の磨き上げによる賑わい創出 1 旅行者にとって魅力ある歴史的建築物の活用促進観光にとって魅力的な資源となる古民家 町屋や武家屋敷をはじめとする歴史的建築物が数多く残されているが 関連法制の煩雑な手続きや縦割り行政により 他の観光先進国の取り組みに比して その活用が進まない 国家戦略特区の対象分野として 歴史的建築物の活用が取り上げられ 全国での建築基準法 消防法の規制緩和や特区内での旅館業法の特例が認められたところであるが 日本文化の発信や 増加する外国人旅行者のニーズへの対応等を図るため 歴史的建築物等を宿泊施設やレストラン オフィスなどへの活用をさらに促進されたい 参考 東京には約 50,000 軒の古民家 (1950 年以前に建てられた木造の住宅等 ) が現存する 古民家や日本的なまちなみは外国人からの人気 関心が高い 日本政策投資銀行の調べによると 訪日外国人観光客の古民家への宿泊ニーズを満たすためには 推計 7,390 棟の古民家が必要であり 地域へもたらす経済効果は 約 380 億円である 2 商店街の空き店舗等を活用した交流人口の拡大地域に点在する商店街の空き店舗や廃校などの 空き建築物 は 地域の観光資源やコミュニティスペースとして活用することで 交流人口の拡大に寄与できる しかしながら 建築基準法の規制上 既存不適格建築物となる場合が多く 用途変更を行う場合は 現行基準に合わせるための改修を行った上で建築確認申請を行う必要があるだけでなく 相当の費用が必要となることや 建築物本来の味わいが失われてしまうといった問題がある 地域に眠るこうした空き建築物の再利用が促進されるよう 建築基準法上の規制に関する課題検討とともに その支援策を推進されたい 参考 豊島区では 空き建築物のリノベーションを核としたまちづくりを展開 行政が空き家活用の条例化や認証制度に基づいた融資制度などの環境整備を行なうことで 民間事業者が空き家を店舗や子育て世帯向けの住居に再生することを促す 3 都市公園 海上公園を活用した都市の魅力向上東京には 多くの都市公園や水辺でレクリエーションを楽しめる海上公園が整備されている こうした緑とオープンスペースは これまでも観光振興や賑わいの拠点として 地域の活性化等に寄与してきたが 今後はさらに地域の特性やニーズに応じた整備 管理運営を促進する必要がある 民間事業者等による公園の魅力向上に寄与する飲食店等施設の設置促進や公園内の既存施設等の収益向上を図り 公園管理の質の向上に収益を充当する仕組みを促進されたい 参考 富岩運河環水公園 ( 富山県富山市 ) では 飲食店を設置 管理する民間事業者を県が公募し スターバックスコーヒーが全国で初めて都市公園に出店 千秋が原南公園 ( 新潟県長岡市 ) は 冬でも遊べる全天候型屋根付き施設と地域子育て支援拠点を一体的に整備 (3) 新たな視点による魅力ある観光資源の開発水辺の周辺には 歴史的な観光資源があり これらを繋ぐ舟運自体にも 観光や移動手段として価値がある 新たな舟運ルートの開発に対する支援 運航に係る届出手続きの簡素化を行うとともに 船舶が運行するための川幅や川底等の環境整備 防災船着場の平常利用を推進されたい さらに 駅やバス停留所などの公共交通機関や観光エリアから船着場までの案内や誘導が充分ではなく 船着場がわかりにくいといった指摘がある このため 案内誘導サインの充実や船着場自体の統一ロゴマークの整備など利用者の利便性向上が求められる また 近年 河川法の運用の弾力化が図られているが 観光先進国に比べ水辺の観光施設等の整備が遅れ 水辺の活用が進んでいない 水辺空間の賑わい創出に向けて 従来のテラスやオープンカフェの整備に加え -238-

239 7. 事業 (2) 意見活動 ライトアップによる演出 夜間の時間帯に充実したナイトライフを楽しめる場の確保などを進められたい (4) スポーツ 文化芸術 食文化に着目した観光資源の活用各地域の魅力ある文化芸術や郷土芸能 祭り スポーツイベント 食文化 大規模な公共インフラは 地域の貴重な観光資源であり 有効に活用することで 交流人口の拡大につなげることができる 特に ラグビーワールドカップ 年東京オリンピック パラリンピック競技大会 2021 年関西ワールドマスターズゲームは 日本 東京にとって スポーツイベントを通じた観光振興への取り組み強化の契機となることが期待される また 欧米からの旅行者は 日本の歴史や伝統 文化体験に対する期待が大きく 祭り 郷土芸能や文化芸術 アニメ等を観光資源として活用することは 東京への誘客を促し 新たなファンづくりにつながる さらに 2020 年東京オリンピック パラリンピックの文化プログラムとして活用することも有効であり 国 都 地域が一体となり 文化プログラムと連動した地域の観光振興を強力に推進していくことが求められる 加えて 東京は和食から世界各国の料理 B 級グルメから一流の料理人による高級料理まで 豊富で多様な食を楽しむことができる こうした東京の食文化を観光資源として効果的に PR するとともに 東京産食材の活用やブランド化も鋭意推進されたい 参考 従来 文化財行政は 一定の規制の下 保存 継承を図ることを中心に展開されてきたが 昨今 文化庁では 地域の歴史 文化 伝統に関する 日本遺産 認定制度を設けるとともに 重要文化財 重要伝統的建造物群保存地区などの公開を促進する支援事業を行っている 昨年 10 月には スポーツ庁が設置され 地域スポーツコミッション への支援等 スポーツによる地域 経済活性化への取り組みを強化している 2012 年ロンドンオリンピック パラリンピック競技大会では 大会の 4 年前から演劇や音楽 ダンス 美術 文学 映画 ファッション等の多角的な文化や英国の魅力を紹介する文化プログラムが企画され 参加者数は延べ 4,340 万人 総事業費は 220 億円にのぼり ロンドンだけではなく英国全土 1,000 カ所以上で実施された わが国においても 日本各地の文化資源を積極的に活用し 日本の文化芸術によって 世界の人々を魅了し 様々な人が参画できるイベントやプロジェクトが実施されることが期待される (5) 地域の観光関連団体の活動の支援強化観光を地域活性化につなげていくためには 地域の観光関連団体が 各種データを収集 分析し 明確なコンセプトを持った観光戦略を策定した上で 自ら魅力ある観光資源の開発や 受入環境整備を進めることが期待される また 他地域等との連携による魅力の多様化や広域 周遊化を図り 効果的 継続的な情報発信を行い 一定の収入を確保し観光振興を事業として確立することが必要である こうした持続的な観光地域経営を推進するために 東京都は事業遂行に必要な財源を確保し 地域の観光関連団体の取り組みを継続的に支援されたい なお 政府では日本版 DMO の登録制度を創設し 財政支援や関係省庁連携チームによる支援体制を構築した 地域の観光関連団体が DMO への登録を希望する場合は 国との連携のもと 適宜支援を講じられたい 参考 東京都は 2002 年から 観光振興のための事業経費に充てるため 都内の旅館またはホテルに一定の金額以上の料金で宿泊した場合 宿泊税を課税している 平成 26 年度の宿泊税収入額は過去最高の 16 億円 3. 魅力の発信と効果的な誘致活動インバウンドの更なる成長に向けては 旅行地としての東京を強く印象づける東京ブランドを確立し 国内外に浸透させていくことが重要である また 為替変動など市場環境が悪化した場合においても 訪日旅行を継続してくれるリピーターの拡大や 訪日旅行市場の 7 割を占める東アジア以外の国 地域からの誘客が必要である 特定の地域に依存した誘客は 経済 社会情勢により大きな変動が生じる可能性を有しており 安定的な訪都外国人旅行者を確保するためには 東アジアだけに頼らない欧米など多様な国からの誘客を戦略的に進めていく必要がある 特に 観光先進国である欧米からの誘客は 長期滞在型旅行商品の開発や文化資源の活用促進 街並みや自然景観の保全など 日本の観光産業のイノベーションに資するものとして期待される また 地域に大きな経済効果をもたらす国際会議等の MICE については アジア地域において誘致競争が激化していることから ハード ソフト両面での継続的な支援の充実が必要である さらに 首都であり 2020 年大会の開催都市である東京には 日本観光のハブとして またゲートウェイとして旅行者を各地に送り出す送客装置の役割を担っている このため 旅行者が東京と各地の双方を訪れるよう誘致を進めるとともに 日本各地との広域連携を強化して 観光振興の効果を全国に波及させていくことが重要である (1) 東京ブランドの発信と観光プロモーションの戦略的な展開 1 多様な国 地域からの誘客に向けたプロモーションの実施訪日外国人旅行者のうち東アジアからの旅行者が全体の約 7 割を占める一方で 長期滞在の傾向が強い欧米 -239-

240 7. 事業 (2) 意見活動 の旅行者は全体の約 1 割である 日本の歴史 文化に高い関心を有しつつもまだ十分に取り込めていない欧米からの訪日需要を確実に取り込むべく 各国に設置されている観光レップの活動強化やオールジャパンの発信拠点 ジャパン ハウス の有効活用 パリやニューヨークなどに代表される国際観光都市との相互 PR などを展開されたい また こうした欧米豪などの富裕な旅行者が円滑に訪都できるよう羽田空港におけるビジネスジェットの受入環境の改善を図られたい プロモーション等の展開にあたっては 海外からの評価が高いわが国のコンテンツの現地での活用が 訪日意欲を喚起するための有効な手段となる 東京都は 放送コンテンツ海外展開促進機構 (BEAJ) や JNT O 等との連携を強化し 地域テレビ局が制作した観光番組や地域の祭り 伝統芸能をはじめとするコンテンツの海外発信を通じて 東京の魅力を常時展開するとともに 魅力あるコンテンツの供給を支援する施策の充実を図られたい 参考 東京都は 観光プロモーションの対象地域である欧州 5 都市 ( ロンドン ミュンヘン ミラノ マドリード パリ ) 北米 4 都市 ( ロサンゼルス サンフランシスコ ニューヨーク トロント ) 豪州 1 都市 ( シドニー ) アジア 2 都市 ( 北京 ソウル ) に 観光レップを設置し 現地の情報収集と旅行エージェントやメディア等に対する東京観光の日常的な PR セールス活動を行っている 東北六県商工会議所連合会は 昨年ミラノで開催された国際博覧会 ( 万博 ) のジャパンデーに 東北六魂祭パレード を実施した 東北県都の 6 祭と福島県内の 4 祭に加え 海外でも人気の高い日本のキャラクターが参加したパレードを一目見るべく 沿道には 6 万人もの観客が詰めかけた 2 官民が連携した東京ブランドの推進東京都は昨年 3 月 世界の旅行者に選ばれる旅行地としての 東京ブランド の確立に向けて 東京のブランディング戦略 を取りまとめた 東京の体験価値を 東京の日常に根ざした人 モノ コト 街の魅力 と整理した上で ブランドコンセプト ロゴ (&TOKYO) を設定するなど 東京の多彩な魅力を表した内容となっている 海外に向けて東京ブランドの浸透と定着を図るため 世界各国からの関心が高い大規模なイベントの機会を活かした効果的な発信が必要である また 国内における一層の認知度の向上を図るために 都内各地域に根差した形での展開を広げ 2020 年大会に向けて旅行者の受入機運の盛り上げにつなげていくことが重要である 参考 東京ブランドのロゴ キャッチコピー & TOKYO は 都民 民間事業者 外国人旅行者など様々な人々が 東京の魅力や価値 東京への想いやそれぞれの活動などを & の前に入れて表現することができる 3 教育旅行など若者の旅行体験の促進国内旅行市場は 予算 時間ともに余裕があるシニア層に支えられている 旅行市場を活性化し 地域を訪れる旅行者を増やすには 未来を担う若年層の旅行を促進する必要がある 年齢が若い旅行者ほど地域にとってのリピーターになりやすい傾向があるほか 旅行経験が多いほど 今後も更に旅行したいという意向を持つことを示す調査結果もある こうしたことから 教育旅行の一層の促進や若者向けの優遇商品の造成など 若者の旅行体験を促進する取り組みを強化されたい また 訪日教育旅行においては 学校交流の受入に関する情報共有を図るためのワンストップ窓口の設置や 受入側となる学校の費用負担の軽減などが必要である (2) ビジネス需要の拡大と地域活性化に向けた MICE の促進東京における国際会議の開催件数は 過去 10 年間で約 4.3 倍に大幅に増加しているものの シンガポールやソウルなど競合都市に比べると遅れをとっている アジア各都市は 国家戦略のもと大規模な MICE 施設を整備するとともに MICE の誘致 開催への支援強化や 専門人材の育成 そして誘致において重要な要素となる新たな観光資源開発を進めており アジア地域における MICE 誘致競争が激化している こうしたなか MICE 誘致を効果的に進めるためには 東京における MICE 誘致の中核を担う東京観光財団のリーダーシップのもと 様々な関係主体が誘致 開催で連携を図るための仕組みを作り上げることが必要である また MICE の誘致を巡る厳しい国際競争に勝ち抜くためには MICE 施設の受入環境の充実を図ることが重要である MICE を受け入れるための施設機能の強化に向けて 高機能型 Wi-Fi や同時通訳システムの設置 導入など様々な環境整備を後押しされたい さらに MI( ミーティング インセンティブ ) 誘致においては ユニークベニューの充実が大きな決定要因となる 従って 都内のユニークベニューとして利用可能な施設について調査を進めるとともに ユニークベニューの活用に係る各種規制の柔軟な運用等を通じて 歴史的建築物や文化施設をユニークベニューとして積極的に活用できるよう鋭意取り組まれたい 参考 福岡県福岡市では 川端商店街 櫛田神社 博多町家ふるさと館をユニークベニューに アフターコンベン -240-

241 7. 事業 (2) 意見活動 ションを実施 地元博多料理の提供や着物の着付け体験など 日本の文化体験や理解促進に向けて 地域が一体となって参加者をもてなした (3) 東京と日本各地の連携 相互交流の拡大各地域の個性豊かな観光資源や観光拠点を テーマ性とストーリー性を持たせて 複数の都道府県に跨って繋げる広域観光周遊ルートの形成 構築は インバウンドのみならず 国内観光の活性化にも寄与する 広域連携は 地域経済を活性化し 各地の人々との相互交流を拡大する上で 極めて重要である そのために 東京としては 旅行者を各地へ送り出す送客装置の役割を発揮する必要がある こうしたなか 東京都では 既に東北 中国 四国地方と連携した外国人旅行者の誘致を行っているほか 札幌市 京都市 福岡市 石川県と連携し 複数都市を周遊する報奨旅行の誘致を展開しており 今後も鋭意取組を進められたい また 東京の情報発信力や注目度を活かし 地方の魅力を伝えるショーケースとして東京の都市空間を戦略的に活用することは 広域連携の有効な手法である オープンスペースや観光情報センター 民間施設等において 地方の伝統芸能 祭り 食のイベント開催を促進するとともに このような全国各地への旅行者送客に貢献する取り組みに対する支援を期待する さらに 東日本大震災被災地である東北 6 県や関東地方沿岸部を訪れる旅行者は 日本全体の旅行者数から見ると大変低い割合であり 継続的な支援が必要である 特に依然として続く風評被害により 福島県を訪問する修学旅行生は震災前の水準の半分程度に留まっている 子ども農村漁村交流や防災 震災学習プログラム等による復興ツーリズムなど教育旅行の送客に向けた取り組みを推進されたい 参考 東京商工会議所は 関東運輸局や地方自治体等と連携し 関東観光広域連携事業推進協議会を設立し 訪日外国人への関東広域の魅力発信 受入環境整備等 関東広域での観光 PR を促進 ( 協議会会長 : 佐々木東商副会頭 事務局 : 日本観光振興協会 東商 ) 関東商工会議所連合会 ( 東京 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 神奈川 山梨 静岡で構成 ) は 管内の商工会議所が連携して 各地にある観光資源を PR する 関商連観光情報リスト を作成し 旅行会社へ商品化を働きかけた 4. すべての旅行者に快適な受入環境の整備 2015 年の訪日外国人旅行者は ビザ要件の戦略的緩和 為替円安やアジア諸国の経済成長に伴う中間所得層人口の増加などを背景に 想定を上回る勢いで増加し 1,974 万人に達した 世界全体の国際観光客数の堅調な伸びや わが国と諸外国の旅行者の受入人数を比較しても 訪日旅行の更なる需要拡大が期待できる 一方で 現下の訪日外国人旅行者の急増によって 首都圏空港の空港容量や貸切バス 大都市圏における宿泊施設の需給が逼迫しているほか 都市部においては 貸切バスの路上混雑が顕著になっている これら供給能力の不足が外国人旅行者の旅行の制約要因とならないように また国内の居住者 旅行者の不便 不満の解消のためにも官民連携のもと受入環境整備を大きく前進させるべきである また 情報通信技術が進歩することにより 旅行中の情報収集のあり方も大きく変化している 旅行者が観光情報を収集する主な手段は 従来のガイドブックなどの紙媒体から リアルタイムで情報を容易に入手できるインターネットへと移行している こうした情報収集方法の変化に対応するためには ICT を活用した情報発信を強化するとともに 旅行者が情報端末を利用しやすい通信環境の整備が求められる さらに 観光振興にあたっては 東京の安全 安心が確保されていることが前提となる そのため 自然災害発生時等における観光危機管理体制を確立するとともに 障害者や高齢者など全ての人が快適に観光を楽しめるようバリアフリー化に向けた取組の推進 アクセシブル ツーリズムの充実を図る必要がある こうしたソフトインフラの改善は 2020 年大会をショーケースとして世界に日本の技術やサービス おもてなしを PR する絶好の機会となり得ることから 東京都のリーダーシップのもと 官民一体となって取り組みを推進していくことが重要である (1) 旅行者の急増に対応する供給能力の拡大 1 首都圏空港 東京港の機能強化首都圏空港の航空需要は 概ね 2020 年代前半には空港容量の限界に達する見込みである 2020 年大会開催に間に合うよう騒音に係る環境配慮や地上建築物に対する安全確保を図りながら 空港容量の拡大と国際線の増枠に必要な施策を講じ 機能強化を着実に進められたい また同時に 駐機スポットの増設などビジネスジェットの受入体制の強化や 首都圏空港の機能発揮に資する交通アクセスの改善を図ることが必要である 加えて 2020 年大会以降の方策として提案されている滑走路の増設についても 更なる旅行者の受入に向けて検討を進められたい 東京港では 大型クルーズ客船の寄港ニーズに対応する新たな客船ふ頭を 2020 年大会に間に合うよう整備を進めている クルーズ客船の入港による経済効果は大きく オリンピック パラリンピック開催に際しては クルーズ客船が セキュリティの確保のしやすさや 宿泊施設の不足を補えること等により 大会関係者 -241-

242 7. 事業 (2) 意見活動 やスポンサー等の宿泊施設としてチャーターされた事例が多数ある こうしたことから 国と東京都の連携のもと 着実に整備を進められたい 参考 近年 世界のクルーズ人口の急速な増加に伴いわが国への大型クルーズ客船の寄港も増加 訪日クルーズ旅客者数は 2013 年の 17 万人から 2015 年は 100 万人に飛躍し 政府目標を 5 年前倒しで達成した 2 貸切バスの需給逼迫への対応と路上混雑の解消訪日外国人旅行者向け貸切バスは 今後も旺盛な需要が見込まれることから 営業所が所在する区域を管轄する運輸局の管轄区域 ( 地方ブロック ) を臨時営業区域とする措置並びに営業所が所在する県に隣接する県を 運輸局の所管区域に関わらず臨時営業区域とする措置がとられている いずれも期間を区切った臨時措置であるが 臨時営業区域の更なる緩和や恒久化等 貸切バスの営業区域制度の緩和が必要である また 都市部においては 貸切バスによる路上混雑が生じており 周辺の事業者等より対応を求める声があがっている 主要駅や空港等に加えて まちなかにおいても貸切バス専用の乗降スペース 駐車場の確保が必要である 参考 東京都台東区は浅草で観光バスの路上駐車対策として 区営駐車場と乗降場の利用に事前予約制度を導入するとともに 乗降場を増設して利用を分散させる取り組みを開始 また 観光バス対策に関する条例の制定も検討している 3 文化芸術の集積を活かす環境整備の促進東京は 地域の伝統文化に根差した祭りから最先端の現代文化まで 多彩な文化資源を有する 六本木 渋谷 上野 池袋 新宿 浅草 東京駅周辺などには 多様な文化施設が集積しているほか 練馬 杉並はアニメ関連企業 城東地区は伝統工芸品や下町文化の集積地でもある また アニメ ゲームなどポップカルチャーで有名な秋葉原や kawaii を世界に発信するファッションの街 原宿など個性溢れる地域が数多く存在する こうした各地域における多様な特徴を持つ文化芸術の集積を活かし 東京全体の魅力を向上させ発信することが極めて重要である これら文化芸術の集積を活用し インバウンド需要に対応するために 文化芸術施設の開館時間延長や夜間公演の充実 施設周辺の飲食サービスや観光施設との連携等が必要である さらに 閉鎖や改修によって不足が指摘される劇場 ホールについては 将来の需給環境の調査 既存施設の予約システムや利用時間の改善によって利用しやすい環境づくりを進めると同時に 民間事業者の整備を促すために容積率緩和などの措置が求められる 参考 kawaii とは 近年 海外から注目されている 日本特有の かわいらしさ を表す言葉 劇場やコンサートホールが閉館や改修工事で不足する 2016 年問題 が発生 昨年から今年にかけて 渋谷公会堂 ( 渋谷 ) 日本青年館 ( 新宿 ) 日比谷公会堂 ( 千代田 ) などが改修 建て替えとなる (2) 外国人旅行者の利便性向上 1 通信環境の整備旅行者が観光情報を収集する主な手段として ICT 化の進展に対応した機器の利用が進んでいることから 無料 Wi-Fi の整備など訪日外国人旅行者が利用しやすい通信環境の整備の加速が求められる 地域の観光 防災拠点における無料 Wi-Fi については 設置後の維持 管理費が観光協会や商店街等のエリアオーナーの課題になっており その支援策が期待される また 空港 駅 宿泊 商業施設 2020 年大会会場など旅行者が集まる施設やエリアにおいて 事業者の垣根を越えてシームレスに Wi-Fi 接続できる認証連携の仕組みを国 関係機関との連携のもと構築されたい 参考 訪日外国人旅行者が旅行中に困ったこと旅行中に困ったこととしては 無料公衆無線 LAN 環境 が最も多い また 多言語表示 ( 観光案内板等 ) や 多言語地図 パンフレットの入手場所が少ない も多い 2 観光案内機能の強化と通訳ガイドサービスの充実訪日外国人旅行者が快適に観光できるようこれまで以上に観光案内を行う態勢の充実を進めることが不可欠である 観光案内所などの拠点では 地域におけるコンシェルジュ機能としての役割が果たせるよう 情報提供に加えて旅行商品の企画 販売など ワンストップで観光に関する様々なサービスを提供できる体制の構築を望む 東京都は 観光案内機能の強化に向けて 観光情報を多言語で提供し 無料 Wi-Fi スポットの機能を兼ね備えるデジタルサイネージ ( 高機能型観光案内標識 ) を都内数カ所に設置しているが 更なる普及促進を期待する また 国際イベント開催時期や桜 紅葉の季節など 時期や地域によってガイドが不足する事態が発生している 特に 中国語 韓国語 タイ語の通訳案内士が不足しており こうした状況が続くことで 資格をもたないガイドによる案内行為が増加することが懸念される 従って 通訳案内士の活用はもちろんのこと 地方公共団体が独自に企画する特例ガイド制度の活用 その機能を補完するボランティアガイドの育成を通じ 多 -242-

243 7. 事業 (2) 意見活動 様なニーズに対応した通訳ガイドサービスが提供できる仕組みを構築されたい 参考 東京都は 構造改革特区の特例ガイド制度を活用し 平成 28 年 6 月より 観光案内を外国語で対応できるタクシードライバーの育成を開始 3 公共交通機関等の共通パスの活用公共交通機関の乗り継ぎに係る乗車券の購入や文化 観光施設等での入場料の支払いは 外国人旅行者にとって煩雑であることから 旅行者の利便性向上 移動の円滑化 費用の低廉化等を図るため 交通系 IC カードを活用し 公共交通機関 美術館 博物館 観光施設等で相互利用可能な共通パスの導入を進められたい また 交通系 IC カードと旅行者のパスポート情報等を紐付け 免税手続きの簡素化やホテルチェックイン時の活用など 様々な活用策を鋭意検討されたい 参考 わが国の公共交通における IC カードは Suica 等の 10 種類が全国で相互利用が可能であり カード 1 枚で電車 バス タクシー 買い物ができるなど利便性が高い スイスでは スイス国鉄をはじめコンソーシアムに加盟する鉄道会社の路線 湖上汽船 主要都市のトラムや市バス等の公共交通機関で利用でき かつ 400 ヵ所以上ある博物館や美術館の入場ができるトラベルパスとして スイスパス が発行されている 4 多様な文化 習慣への対応ビザ要件の緩和や LCC の就航等を背景に 東南アジアからの旅行者が急増しており マレーシアやインドネシアなどからのムスリム旅行者が今後一層増加することが見込まれる また ベジタリアン ビーガンなどの旅行者も増えつつある こうした食事や生活上の習慣に一定の要件がある外国人旅行者の利便性を向上させるため 旅行者が多く集まる空港や鉄道ターミナル 観光施設等に対して 異なる文化 習慣に関する普及啓発を図るとともに 外国人の多様な文化 習慣に配慮した環境整備に向けた支援を期待したい 同時に 外国人旅行者に対して 日本の生活習慣やマナーを理解してもらうための取組を進めることが重要である (3) 旅行者に対する安心 安全の確保 1 観光危機管理体制の強化東京での事業活動は 地震等の自然災害を前提に展開を考えておく必要がある 特に 観光分野においては 来訪者の安心 安全を確保するため ハード面における災害対策の推進はもちろん 災害時における交通 宿泊 食事等の確保やそれらに関する情報提供 事業者との連携 観光 宿泊施設等の人材育成など 適切な対策の実施による危機管理体制の強化を図る必要がある また 外国人が安心して医療を受けられるよう 医療機関における外国語対応力の強化や医療通訳の育成 さらには往診診療が可能な医師の情報をホテル 旅館など宿泊施設が共有できる仕組みの構築などを推進されたい 加えて 2020 年大会を見据えたテロ対策 感染症対策についても 関係機関が連携し 未然防止策や対処体制の整備など鋭意推進されたい 参考 沖縄県は 台風や地震などの災害発生時に 県内関係者が連携して観光客の支援や観光産業の回復を図ることを目的に 県観光危機管理基本計画 を取りまとめ 平成 27 年度に この基本計画に基づき 実行計画を策定した 2 インバウンドの旅行手配を行うツアーオペレーターの質の向上インバウンドの旅行手配を行うツアーオペレーター ( ランドオペレーター ) については 旅行業登録が義務付けられていないことから 近年 外資系のツアーオペレーターによる価格重視の低品質ツアーが増え 東京での旅行に対するマイナスのイメージを外国人に与えている例も見受けられる 東京都は 旅行者の安全確保と 訪都旅行の一層の品質向上の観点から ツアーオペレーターの品質を担保する制度の検討 悪質な事業者の実態把握を進められたい 参考 海外の旅行会社が 自国から日本への旅行商品を企画 販売する場合 日本での地上手配を行うランドオペレーターは 旅行業法の制約を受けずに 手配を行うことができる アジア ( 特に中国 ) からの格安ツアーにおいて 添乗員が旅行者を特定のお土産屋等に案内し 人気化粧品等を市中よりも不当に高額な値段で または効用の不明な薬品を購入させ 業者からのキックバックにより多額の利益を得ている問題が顕在化 しかし こうした事業者を取り締まる制度的な規制はない 平成 27 年度の訪日外国人旅行消費額 3 兆 4,771 億円のうち 旅行関係消費額 宿泊費 (8,974 億円 ) 交通費 (3,678 億円 ) は 36.4% の 1 兆 2,652 億円 このうち日本旅行業協会 (JATA) 会員等の取扱高は 12.8% の約 1,618 億円であり ほとんどが外資系旅行会社の取り扱いとなっている 3 アクセシブル ツーリズムの充実障害者や高齢者等が 積極的に外出して 様々な交通機関を快適に利用しながら旅行を楽しむことができる -243-

244 7. 事業 (2) 意見活動 環境づくりを意味するアクセシブル ツーリズムを促進することは 増加する高齢者の旅行需要を喚起するとともに 2020 年パラリンピック大会の受入体制の整備に資する こうしたことから 鉄道やバス 公共空間はもとより宿泊施設等においても幅広くユニバーサルデザインの導入やバリアフリー化などハード面の対応を着実に進めるとともに 研修や人材育成などソフト面の取り組みも推進されたい また これら観光拠点におけるバリアフリー化に関する情報を旅行会社や観光案内所等と共有することで アクセシブル ツーリズムに適するツアーの造成や円滑な旅行を後押しされたい 以上 2016 年度第 11 号 2016 年 9 月 8 日第 687 回常議員会決議 < 提出先 > 東京都知事 東京都議会各政党幹部 東京都各部局幹部ほか関係機関等 < 主な実現状況 > 括弧内は前年度予算〇観光予算全体 320 億円 (287 億円 ) 外国人旅行者等の誘致 149 億円 (112 億円 ) 欧米豪を中心とした富裕層向けプロモーション 新規 MICE 施設の受入環境整備支援 新規 外国人旅行者等の受け入れ環境の充実 75 億円 (75 億円 ) 観光経営 インバウンド対応力強化事業( 事業者への支援 160 施設 ) など 新規 外国人患者受入体制整備支援(60 病院 ) 新規 多彩な観光資源の開発 発信 99 億円 (99 億円 ) アニメ等コンテンツを活用した誘客促進事業 新規 東京ライトアップ発信プロジェクト 新規 12. 東京都の防災 減災対策に関する要望 Ⅰ. 基本的な考え ( 現状と課題 ) 2013 年 12 月に内閣府中央防災会議が首都直下地震の被害想定を公表し 今後 30 年間で М7 クラスの地震が発生する確率は 70% とされ 人的 物的 経済面など経済社会のあらゆる面で国難とも言うべき甚大な被害が想定されている わが国の政治 経済 文化 情報の中枢を担う首都 東京がひとたび大災害に見舞われれば 国内のみならず国際的にも重大な影響が及ぶことが懸念される 一方で 東京都は地域防災計画を 2012 年に修正した際に 首都直下地震における想定最大死者数約 9,7 00 人を 建築物の耐震化 ( 約 3,900 人減 ) や不燃化 延焼遮断帯の整備 ( 約 2,000 人減 ) 防災市民組織 消防団の初期消火力の強化 ( 約 500 人減 ) 等により 10 年以内に約 6,400 人減らし約 3,300 人とし 全壊 焼失棟数を約 30.4 万棟から約 19.6 万棟を減らし約 10.8 万棟とする減災目標を掲げている また 内閣府中央防災会議は 耐震化 出火予防策 ( 感震ブレーカー等の設置による電気関係の出火の防止 ) の促進 初期消火成功率の向上 政府 企業における BCP( 事業継続計画 ) の遂行により 死者は約 10 分の 1 経済的被害も半減できる見通しを示している さらには 昨年 3 月に 首都直下地震緊急対策推進基本計画 の変更が閣議決定され 今後 10 年間で達成すべき減災目標として 首都圏で想定される最大の死者数約 2 万 3 千人の概ね半減 想定される最大の建築物全壊 焼失棟数約 61 万棟の概ね半減が それぞれ設定されたところである 従って 防災 減災対策の着実な実施により都市防災力の向上を図り 被害を最小限に抑えることが重要である 東京都では かねてから様々な防災 減災対策に取り組んでいる中で 東日本大震災時に都内で約 352 万人の帰宅困難者が発生した教訓を踏まえ 帰宅困難者対策条例を制定し 2013 年 4 月に施行した 本条例では 事業者の努力義務として 従業者の一斉帰宅の抑制とそのための 3 日分の備蓄等が規定されているものの 企業規模が小さくなるにつれ条例や首都直下地震の被害想定の認知度は低下し 加えて備蓄をしている割合や BCP の策定率についても同様の傾向にある 事業者における防災 減災対策の推進は都市防災力の向上に不可欠な要素であることから 都内企業数の 99% を占める中小企業を中心に条例のさらなる周知や 被害想定に基づく防災 減災対策の普及啓発 BCP の策定支援が必要である また 首都直下地震等の大災害時に行き場のない帰宅困難者が逃げ込む一時滞在施設が大幅に不足 ( 必要量約 -244-

245 7. 事業 (2) 意見活動 92 万人分 現時点での確保約 29 万人分 ) していることから 官民を挙げた確保が急務である これに対して 一時滞在施設の増加に向けて 災害時の損害賠償責任が事業者に及ばない制度 を創設することが有効であると考える事業者が大宗を占めている 首都圏における災害リスクは地震に限らず 昨年 9 月の関東 東北豪雨の際に鬼怒川堤防が決壊し甚大な被害が発生したように 雨の降り方が局地化 集中化 激甚化していることから 河川の氾濫や土砂災害への対策も喫緊の課題である 地震や大雨等により荒川右岸の堤防が決壊し氾濫すると 城北 城東地域から都心部に至るまで広域な浸水となることが予測されている 死者数は約 2 千人 ライフラインやインフラが浸水被害を受け 被害額は約 22 兆円に及ぶとの想定もあることから 首都圏の経済社会に甚大な被害をもたらす可能性がある また 東京湾高潮氾濫や利根川首都圏広域氾濫でも甚大な被害が想定されていることから 水害対策は急務である 一方 家庭や地域における状況に目を転じると 都内の家庭における飲料水の備蓄率は約 4 割 食料は約 6 割で 家具類の転倒 落下 移動防止対策を実施している割合は約 3 分の 2 である また 地域の防災訓練に参加したことがある人は約 2 割 防災について家族と話し合ったことがある人は約 5 割にとどまっていることから 企業のみならず家庭や地域における防災力の向上も喫緊の課題である 東京における都市防災対策は上記に加え 災害に強いまちづくりの推進 災害に強い都市基盤の構築等 ソフト ハード両面で多岐にわたる対策が必要である 東京都は 2014 年 12 月に 都政の大方針である 東京都長期ビジョン を公表し その中で概ね 10 年後までに達成すべき政策目標やこれからの政策展開を明らかにしている さらには 災害に対する取り組みの全体像を取り纏めた 東京の防災プラン も公表し その中で 年を目標とした対策の工程表を定めている これらに則り オリンピック パラリンピックが開催され 訪日外国人の大幅な増加が見込まれる 2020 年を一つのターゲットとして官民が総力を挙げて防災 減災対策に取り組み 東京を 世界一安全 安心な都市 にしていかなければならない そうした認識のもとで 東京の地域総合経済団体の立場から 充実 強化が必要な政策 対策を下記の通り要望する なお 東京商工会議所は 東京都と締結した 不燃化推進特定整備事業の推進に関する協定 ( 木密対策推進協定 ) や 東京の防災力向上のための連携協力に関する協定 に基づき 東京都と引き続き緊密に連携をしながら 都市防災力の向上に資する活動を鋭意 展開していく所存である Ⅱ. 要望項目 1. 重点要望項目東京の都市防災力の向上に特に重要と思われる項目を下記に列挙する (1) 東京都帰宅困難者対策条例のさらなる周知上述の通り 帰宅困難者対策条例は都内事業者に対して 従業者の一斉帰宅の抑制とそのための 3 日分の備蓄等を努力義務としているが 東商の調査では 努力義務の内容を含めて知っている 割合は 67.2% であり 従業員 10~29 人の事業者に限ると 49.7% と企業規模が小さくなるにつれて認知度も下がる傾向にある 一方 強化 拡充を望む防災対策に関しては インフラの耐震化 の 65.3% に次いで 帰宅困難者対策 が 55.9% であり 従業員 10~29 人の事業者においても 49.7% であることから 企業規模を問わず帰 宅困難者対策に対する関心は高い 本条例に関して 東商では説明会を施行前から実施し累計で約 5 千名が参加したことに加えて 一昨年 5 月の 東京の防災力向上のための連携協力に関する協定 締結後も 11 回開催し約 2 千名が参加した他 機関紙等も通じて周知に努めてきた その結果 努力義務の内容を含めて知っている 割合は 協定を締結した一昨年比で 5.2% の増加 特に従業員 10~29 人の事業者では 1 東京都帰宅困難者対策条例の認知度 1.1% 増加するなど 認知度が高まっている 一方で 東京都が本年 3 月に公表した 東京の防災プラン進捗レポート 2016 によると 都民の条例認知度は 45.7% であり 半数に届いていない 本条例をより一層周知することは 都内事業者における備蓄や BCP の策定等の取り組みの進展に寄与すると思われることから 東京都におかれては 説明会の開催や広報誌 ハンドブック等の配布 中吊り広告 PR イベント ホームページや SNS 等あらゆる手段 機会を通じて 都内事業者及び広く都民に対する周知に より積極的に努められたい (2) 首都圏全体で帰宅困難者対策の実効性を高めるための一斉条例化 全回答 -1 うち従業員 10~29 人 -2 努力義務の内容を含めて知っている 67.2% 49.7% 条例が制定 施行されたことのみ知っている 18.5% 23.6% 条例名のみ知っている 7.4% 13.3% 知らない 6.4% 13.3% 無回答 0.6% 0.2% 出典 : 東商調査 (2016 年 4 月 -1: 回答数 1,570-2: 回答数 445) -245-

246 7. 事業 (2) 意見活動 東京都では 東日本大震災時に約 352 万人の帰宅困難者が発生した教訓から 帰宅困難者対策条例を制定し 2013 年 4 月に施行している また 首都圏全体では約 515 万人の帰宅困難者が発生し 都内のみならず首都圏全体での実効性をさらに高めていく必要性があることから 1 都 3 県 特に東京都区部と隣接もしくは至近にある地方公共団体において 帰宅困難者対策に特化した条例が制定されるよう働きかけられたい 東京都 神奈川県 千葉県 埼玉県 茨城県南部 東日本大震災時の帰宅困難者発生数 約 352 万人 約 67 万人 約 52 万人 約 33 万人 約 10 万人 合計約 515 万人 (3) 災害時の安否確認に有効な手段の周知と 実際に体験して 内閣府推計みることの奨励東日本大震災時には 固定電話および携帯電話で大量アクセスによる輻輳が生じた他 携帯電話のメールは使用できるものの大幅な遅配が発生し 混乱を招く一因となった 東京都が公表した首都直下地震の被害想定では 区部の固定電話の不通率は10% 携帯電話については停電率 不通回線率の少なくとも一方が50% 以上となる地域が相当数予想されている また 内閣府中央防災会議の被害想定では 地震直後には固定電話 携帯電話とも輻輳のため9 割の通話規制が実施され 携帯電話のメールの大幅な遅配も予想されている他 3 日後には停電の影響により 固定電話は1 都 3 県 区部ともに約 5 割の需要家が通話できず 携帯電話も1 都 3 県 区部ともに約 5 割の基地局が停波することが想定されている こうした被害想定に対して 災害用伝言ダイヤル 災害用伝言サービス SNS J-anpi 等 災害時の安否確認に有効な手段の周知を通じて 帰宅困難者対策条例で都民の責務とされている家族等との連絡手段の確保や 事業者の責務である従業者や家族等との連絡手段の確保を推進していくことは不可欠である しかし 東商の調査では 従業員に対する安否確認手段は メール が57.8% 通話 が 51.1% である一方で 災害用伝言サービス は 34.8% にとどまっている 加えて 従業員に対する家族との安否確認手段の周知でも 災害用伝言サービス等 通話以外の手段 は36.2% にとどまっている 一方 東京の防災プラン進捗レポート2016 によると 都民の災害用伝言板 災害用伝言ダイヤルの認知度は84.4% である反面 利用 ( 体験 ) したことがある割合は20.6% にとどまり サービスがあることは知っているが 利用したことはない が63.8% サービスがあること自体知らない が 15.6% となっている また 内閣府 ( 防災担当 ) が東日本大震災後の2011 年 10 月に 東京圏および茨城県南部に居住し震災発生時に自宅外にいた人を対象に行った調査では 家族との安否確認方法で 災害用伝言板サービス を挙げた割合は4.5% 災害用伝言ダイヤル を挙げた割合は 1.3% にとどまっている一方で 帰宅中に必要と感じた情報については 家族の安否情報 が56.2% で最も多い 従って 災害時の安否確認に有効な手段の周知を官民を挙げてさらに行っていく必要があることから 東京都におかれては周知の強化に努められたい 加えて 手段の周知のみならず 実際に体験してみることを奨励することが重要である 東日本大震災時の教訓を踏まえ 災害時の安否確認に有効な手段の周知 体験を通じて 災害時でも多くの都民が家族の安否を確認できるようにすることは 一斉帰宅の抑制 すなわち想定されている帰宅困難者数の減少にも寄与すると思われる こうした認識のもと 東商では昨年度に 防災週間および本年 2 月の帰宅困難者対策訓練に合わせて 災害用伝言ダイヤルや災害用伝言サービスなど災害時の安否確認に有効な手段を実際に体験する 家族との安否確認訓練 を2 回実施し 会員企業 544 社から約 4 万 6 千名が参加した また 本訓練の参加企業に対する事後アンケートでは 訓練前の段階で従業員に対して災害時の安否確認に有効な手段を確保するよう周知していなかった企業の約 7 割が訓練への参加を通じて 今後 自社の従業員に周知すると回答したことから 本訓練は災害時の安否確認に有効な手段の周知に高い効果があると思われる なお 東商では今後も同様の訓練を実施し 災害時の安否確認に有効な手段の周知に努めていく予定である また 東京都においても全職員を対象に訓練を定期的に実施することが望ましい (4) 都内で大幅に不足する発災時の帰宅困難者向け一時滞在施設の確保に向けた 災害時の損害賠償責任が事業者に及ばない制度 の創設首都直下地震の際の帰宅困難者は最悪の場合 災害時の損害賠償責任が事業者に及ばない制度の都内で約 517 万人 ( 内閣府中央防災会議の被害創設に対する事業者の考え全回答うち自社所有物件に想定では都内で約 490 万人 1 都 4 県で約 80-1 入居している事業所 -2 0 万人 ) と東日本大震災時の約 352 万人を大幅大変有効だと思う 47.3% 51.5% に上回ることが想定されている また 首都直下有効だと思う 46.3% 40.1% 地震時に必要な行き場のない帰宅困難者の一時有効とは思わない 3.5% 4.6% 滞在施設は約 92 万人分と想定されているが 現無回答 2.8% 3.8% 状は約 29 万人分の確保にとどまり大幅に不足出典 : 東商調査 (2016 年 4 月 -1: 回答数 423-2: 回答数 262) していることから 民間事業者の協力を得て確保を促進していくことが喫緊の課題である 一方 -246-

247 7 事業 (2)意見活動 民間事業者にとっては 日頃から 家具 什器類の転倒 落下 移動防止対策や天井材の落下防止措置をはじめ 建物の安全性を確認するなど 安全配慮を尽くすことが求められるが 余震等で建物が壊れ 受け入れた帰宅困 難者が怪我等をした場合に賠償請求されるのではないかといった懸念があることから 民間事業者の施設提供は 大幅には進んでいない こうした中 昨年2月の首都直下地震帰宅困難者等対策連絡調整会議において 一時滞在施設の確保及び運 営のガイドライン が改定され 内閣府 防災担当 が施設管理者の損害賠償責任について考え方を整理したと ころであるが 民間事業者の協力を得て必要な数の一時滞在施設を早急に確保するためにも 法改正等を視野に 入れ 発災時の損害賠償責任が事業者に及ばない制度 が早期に創設されるよう 国に対して積極的に働きか けるべきである 上述の通り 東商の調査では 一時滞在施設の増加に向けて 発災時の損害賠償責任が事業者に及ばない制度 を創設することが有効であると考える事業者が93 6 自社所有物件に入居している事業所においても91 6 と大宗を占めている 従って 民間事業者が善意に基づき協力することを促進するためにも 同制度の早期 創設が必要である なお 一時滞在施設では発災時に 備蓄品の運搬 配布や館内セキュリティのための巡回等の作業を 受け入 れた帰宅困難者を含むボランティア等に協力要請することが想定されるので こうした要素を加味した制度とす ることが望ましい 無回答 その他 特に必要性を 感じないから 法令で特に規定されて いないから 国や地方公共団体の 入札要件にないから 親会社 グループ会社から 要請されていないから 顧客 取引先から 要請されていないから 247 策定する人的余裕が ないから 策定するコストが かかるから 経営層が重要性を 認識していないから 策定に必要なノウハウ スキルがないから 5 中小 小規模事業者のBCP策定率の向上に資するインセンティブの創設 首都直下地震の被害想定 内閣府中央防災 BCP 事業継続計画 の策定率 会議 で 経済的被害は約95 3兆円 資 うち従業員 産等の被害約47 4兆円 生産 サービス 全回答 人 -2 の低下による影響 全国 約47 9兆円 BCP を策定済 と想定されている 一方 耐震化 出火予防 BCP に準じた防災計画を策定済 策の促進 初期消火成功率の向上 政府や企 いずれかを策定中または検討中 業におけるBCPの遂行等により 死者は約 いずれも未策定 10分の1に 経済的被害も半減できる見通 無回答 しがあることから 人的 物的被害はもちろ 出典 東商調査 2016 年 4 月 -1 回答数 1,570-2 回答数 445 んのこと サプライチェーンを確保し経済的 被害も最小限に抑えるために BCP策定率 を向上させることは極めて重要である BCPを策定していない理由 その上で鍵となるのが中小 小規模事業者に おける取り組みの推進であるが 東商の調査で は 企業規模が小さくなるにつれて策定率は低 下する また 昨年の調査では BCPを策定 していない理由として 策定に必要なノウハ ウ スキルがないから が58 4 策定 する人的余裕がないから が50 2 となっ ている このことから 策定率の向上に向けて 中小 小規模事業者等を対象とした策定支援講 座の実施を通じて BCP策定のポイント ノ ウハウを提供していくことが有効であると思 われる 従って 東京都において策定支援講座 を一層拡充するとともに 東京都および東商等 が主催する策定支援講座に参加しBCPを策 定した企業や 内閣府および中小企業庁等の策 定ガイドに準拠し策定した企業に対して 東京 都独自の認定制度を創設の上 マーク等を付与 することや 公共調達の優先発注 公的融資の 金利優遇 税の優遇等 策定率の向上を図るた めのインセンティブが創設または強化される ことを望む なお BCPは策定後の従業者等に対する教 育訓練や 評価 計画の見直し等 定期的にP DCAを実施し 実効性を確保していくことが 肝要であるが 昨年の調査では BCPを策定 出典 東商調査 2015 年 7 月 回答数 987 した事業者の約7割がこれらを実施している ことから BCPを策定した事業者は防災対策への高い意識を持っていると考えられる 一方 BCPを策定し ていない理由として 特に必要性を感じないから 14 1 法令で特に規定されていないから 14

248 7 事業 (2)意見活動 0 も少なからず挙げられていることから 策定率の向上には BCPに対する一層の関心喚起や普及啓発に 取り組んでいくことが必要である 6 家庭や地域における防災力の向上 東京の都市防災力の向上には 事業者側の取り組みに加えて 一人一人の都民や各家庭 各地域での取り組み が重要であることは言うまでもない しかし 現在 都内の家庭における飲料水の備蓄率は約4割 食料は約6割で 家具類の転倒 落下 移動防 止対策を実施している割合は約3分の2である また 地域の防災訓練に参加したことがある人は約2割 防災 について家族と話し合ったことがある人は約5割にとどまっていることから 企業のみならず家庭や地域におけ る防災力の向上を図ることは喫緊の課題である 東京都は 東京都長期ビジョン において 2020年度までに家庭における備蓄実施率を100 20 24年度までに住民参加による防災訓練累計参加者数を2千万人とすることを目標に掲げているが こうした目 標設定に加えて 日頃から家族等で安否確認方法や避難経路 集合する避難場所を話し合い確認するなど 自助 の取り組みをさらに推進していく必要がある このうち家庭における備蓄に関して 東京都は昨年5月に 都民の備蓄推進プロジェクト の展開を公表し その中で食べ物や日用品を少し多めに購入し 日常の中で消費しながら常に一定量を家庭内で確保しておく 日 常備蓄 の考え方の浸透を図ることに加えて 11月19日を新たに 備蓄の日 に設定し 備蓄の普及啓発に 関するイベントを開催してきた さらに 各家庭において首都直下地震等の様々な災害に対する備えが万全とな るよう 一家に一冊常備され日常的に活用できる防災ブック 東京防災 を都内の各家庭へ配布したところであ る 東京都が 東京都長期ビジョン や 東京の防災プラン で掲げた目標を達成するための取り組みを推進す るなど 家庭における防災力を強化していくことは都市防災力の向上に非常に重要であるため 一連の取り組み を鋭意推進されたい 加えて 一人一人の都民や各家庭における自助 共助の意識を高めていくために テレビ 等の都政広報番組や広報誌 イベント等を通じてより一層 普及啓発に取り組んでいくべきである また 災害時に近隣住民と協力した救助活動が展開されることは 被害の減少に直結することから 地域住民 との交流や 地域の防災訓練への参加 地域の消防団や自主防災組織への参加を促すなど 地域における対策も 一層推進していくべきである 特に 地域の防災訓練への参加状況に関しては 2012年の東京都の世論調査 で 地域の防災訓練に参加しておらず 今後も参加したいとは思っていない とする割合が半数を占めている ことから 訓練に参加することの意義や重要性をさらに周知していくべきである なお 地域における対策を推進するには 警察や消防と緊密に連携し 町会や自治会等地縁団体へ働きかけて いくことが重要である 7 木密不燃化特区の推進と延焼遮断帯 特定整備路線等 の形成を柱とした木造住宅密集地域の不燃化対策 の加速 木密地域は 山手線外周部から環状7号線沿いに広範に分布し 区部面積の11 居住人口の20 を占め ている 木密地域は 道路や公園等の都市基盤が不十分なことに加え 老朽化した木造建築物が多いことなどか ら地域危険度が高く 地震火災などにより甚大な被害が想定されている また 木密地域は居住者の高齢化によ る建替え意欲の低下 敷地が狭小等により建替えが困難 権利関係が複雑で合意形成に時間を要するなどの理由 から 整備 改善が進みにくい状況となってい 東京都不燃化特区の指定地区 る 東京都が公表した首都直下地震の被害想定 においても 想定死者数約9 700人のうち 地震火災によるものが約4 100人と4割強 を占め 建物被害についても全壊 焼失棟数約 30 4万棟のうち 地震火災によるものが約 20万棟と約3分の2を占めていることから 木密地域の早期解消は首都直下地震の被害を 最小限に抑えることに直結する極めて重要な 取り組みである 東京都では 木密地域の整備 改善に向け 木 密地域不燃化10年プロジェクト を立ち上 げ 不燃化特区制度による市街地の不燃化や特 定整備路線の整備による延焼遮断帯の形成等 により 燃え広がらない 燃えないまちを実現 することを目標に様々な対策を講じている ま た 本年3月に改定された 防災都市づくり推 進計画 において 2020年度までの達成目 標として 整備地域の不燃領域率70 全て の重点整備地域における不燃領域率70 以 出典 東京都 2016年3月現在 248

249 7. 事業 (2) 意見活動 上 さらには 2025 年度までの達成目標として 全ての整備地域における不燃領域率 70% 以上が掲げられている 一方で 国土交通省は 住生活基本計画 において 地震時等に著しく危険な密集市街地 について 年度までに概ね解消することを目標としている また 昨年 3 月に閣議決定された 首都直下地震緊急対策推進基本計画 の変更において 今後 10 年間で達成すべき減災目標として 首都圏で想定される最大の死者数約 2 万 3 千人の概ね半減 想定される最大の建築物全壊 焼失棟数約 61 万棟の概ね半減が それぞれ設定された 併せて 木密地域における感震ブレーカー等の普及率を 2015 年度の 1% 未満から 2024 年度に 2 5% にすることをはじめとした 減災目標を達成するための具体的な目標も設定されたところである そうした中 不燃化特区制度が開始された 2013 年度から 2014 年度までの 2 年間の不燃領域率の上昇率を基にした 2020 年度の不燃領域率の推計値は約 67% である 従って 2020 年度までの到達目標を確実に達成するには 建替え等による建築物の不燃化 耐震化や 特定整備路線の整備をはじめとした延焼遮断帯の形成等の木密地域改善に向けた取り組みをさらに加速させるとともに 実効性を高めていくことが不可欠である また その裏付けとなる予算措置や 東京都および各区の執行体制 両者の連携のさらなる強化が必要である なお 特区における取り組みの効果を検証した上で 整備地域をはじめとした特区外の木密地域においても支援を強化していくべきである (8) 特定緊急輸送道路沿道建築物の耐震化促進首都直下地震等の大災害発生時に 防災拠点や他県等との連絡に重要な役割を担う緊急輸送道路の沿道建築物の耐震化を進めることは 道路の閉塞を防ぎ円滑かつ迅速な救出 救助活動の実施や緊急支援物資等の輸送 建築物の倒壊による人的被害の減少に向けて 極めて重要である 東京都は 地域防災計画で位置特定緊急輸送道路沿道の建築物の耐震化状況 (2015 年 12 月末時点 ) 付けた緊急輸送道路のうち 特に沿道建築物の耐震化を図る必要があると知事が認める道路を特定緊急輸送道路としている 耐震改修促進法および耐震化推進条例により 特定緊急輸送道路の沿道建築物のうち旧耐震基準で建築され 高さが概ね道路幅員の2 分の1 以上の建築物の所有者に対して耐震診断を義務付けている他 耐震改修を努力義務出典 : 東京都としている 耐震診断および耐震改修ともに財政的な支援を講じることで 2015 年度までの耐震化率 100% 達成を目標として沿道建築物の耐震化に取り組んできたが 昨年 12 月末時点の耐震化率は80.9% であり 耐震診断が義務付けられている旧耐震基準の建築物に限ると27.1% にとどまっている こうした状況に対して 本年 3 月に改定された 耐震改修促進計画 では新たな目標として 2019 年度末の耐震化率 90% 2025 年度末の耐震化率 100% が掲げられたところである しかし 東京都が沿道建築物の所有者を対象に昨年 8 月に実施した調査では 所有者の43% が耐震化を予定 していることが明らかになった一方で 47% が耐震化を実施しないと回答しており その理由として 費用負担の大きさや合意形成の困難さ 建物の機能が損なわれるとの回答が上位を占めている 従って 建物所有者への個別訪問等あらゆる機会を捉えて条例の趣旨や支援措置の周知に一層努めるとともに アドバイザーの派遣や補助の拡充 税制面からの後押し 総合設計制度やマンション建替法容積率許可制度の活用による建替えの促進等を通じて 特定緊急輸送道路沿道建築物等の耐震化を早急かつ強力に推進していく必要がある 加えて 特定緊急輸送道路は 避 九都県市における緊急輸送道路の指定 助成制度の有無 (2015 年 12 月末時点 ) 緊急輸送道路指定の有無 沿道建築物の助成制度の有無 うち法の耐震診断義務化の指定の有無 東京都 有 有 有 埼玉県 有 なし 有 千葉県 有 なし 有 神奈川県 有 有 有 横浜市 有 有 有 川崎市 有 有 有 千葉市 有 なし 有 さいたま市 有 なし 有 相模原市 有 有 有 -249-

250 7 事業 (2)意見活動 難や徒歩帰宅の際にも重要な役割を担うことから 道路幅員2分の1未満の高さの建築物や 一般緊急輸送道路 等の沿道建築物についても耐震化を促進していく必要がある また 九都県市首脳会議を構成する全ての地方公共団体では緊急輸送道路沿道建築物の耐震化に係る助成制度 を有しているが 沿道建築物の所有者に耐震診断を義務付けて耐震化を促進している団体は 昨年12月末時点 で東京都 神奈川県 横浜市 川崎市 相模原市の5団体にとどまっている 首都直下地震は都内のみならず首 都圏全域に甚大な被害が発生することが予想されていることから 緊急輸送道路沿道建築物の耐震診断を義務付 けていない団体等に対して 重点的かつ集中的な取り組みを働きかけていく必要もある 9 老朽マンション 団地 ニュータウンの耐震化 再生の促進 都内マンションの総戸数は都内世帯の約4分の1に相当し 全国のマンションストックの約4分の1が集積し ていることから マンションは都民の主要な 建築時期別都内マンション戸数 居住形態となっている しかし 都内マンシ ョンの約2割にあたる約36万戸が1981 年以前の旧耐震基準で建築されたものであ り さらに そのうち1971年以前の旧々 耐震基準で建築されたものは約7万戸と推計 されており これらの多くは耐震性の不足が 懸念されている また マンションを 終の棲家 として考 出典 東京都 える割合が高まっていることに加えて 居住 築40年以上のマンション戸数の推移 者の高齢化も進んでいる 2013年時点の調査では 都内 マンションのうち世帯主の年齢が65歳以上の割合は約3 割となっており 建築年代別に見ると古いマンションほど高 齢化が進んでいる さらに 都内の旧耐震基準で建てられた マンションうち 建替えの検討を行ったことがある または 今後検討予定であるとの割合は約15 に過ぎず 建替え検 討時の課題として 居住者の高齢化や費用負担に加えて 容 積率等の制限などを挙げている割合が多い そうした状況の中 築年数の経過したマンションが今後急 速に増加する見込みであり 順次 更新期を迎えていくこと から マンションの耐震化 更新対策は喫緊の課題である 出典 東京都 老朽マンションや団地 ニュータウンの耐震化や再生が進ま なければ 安全 安心な居住環境が確保さ マンション建替え検討時の課題 れないばかりか 周辺地域の防災性にも影 響を及ぼすことから 対策が急がれる 一昨年のマンション建替法の改正 施行 により 耐震性が不足するマンションにつ いては 敷地売却制度 区分所有者等の5 分の4以上の賛成に基づく や容積率の緩 和特例制度が措置されたが 既存不適格な どにより自己の敷地のみでは建替えが困 難なマンションなど 現行法制度でもなお 円滑な建替えや改修が困難なものが相当 数存在している 従って 老朽化が著しいマンションや耐 震性が低いマンションを建替える場合の 同意要件 区分所有者等の5分の4以上の 賛成 の緩和や 既存不適格マンションな どの別敷地での建替えが可能となるよう 出典 東京都 な仕組みづくり 借地借家法第28条にお ける解約の正当事由に建替え決議の成立が該当するよう措置することなど 法改正等の措置によりさらなる支援 策等が講じられるよう 国に対して一層働きかけられたい また マンション啓発隊による助言活動やマンショ ン耐震化セミナーをはじめとしたマンション管理組合等に対する普及啓発活動や 耐震診断や補強設計 耐震改 修等の助成を通じて耐震化 更新対策を加速していく必要がある なお 都市再生特別措置法の改正に基づく措置を通じて団地の建替えを促進していくことや 老朽マンション や団地 ニュータウンの再生に併せて 計画的に保育施設や高齢者支援施設の設置を進めるなど 人口減少 少 子化 高齢化に合わせたまちづくりを加速していくことも重要である 250

251 7. 事業 (2) 意見活動 (10)2020 年オリンピック パラリンピック会場およびその周辺の防災対策の推進 2020 年東京オリンピック パラリンピックには 国内のみならず世界各国から選手や観客が多く訪れる他 映像やニュース配信を通じて東京が世界の注目を集めることから 同大会で使用する施設の耐震化や周辺地域も含めた安全対策 外国人を含めた避難誘導の取り組みに国と緊密に連携し万全を期さなければならない 従って 万が一 大会期間中に首都直下地震等の大災害が発災した際の想定に基づく防災訓練を徹底することで 安全かつ安心して参加 観戦できる大会にしていかなければならない 2. 個別要望項目 (1) 帰宅困難者対策の推進 地域防災力の向上 1 帰宅困難者対策の推進 備蓄品の確保 更新に対する支援 防災設備導入に対する補助制度の拡充東京都は民間一時滞在施設備蓄品購入費用補助金により 一定の要件のもとで備蓄品購入費用の 6 分の 5 を補助するなど 都内事業者における備蓄の促進に注力している 一方 一昨年の東商の調査で 備蓄なし と回答した事業者が備蓄をしない理由として 備蓄の購入費用を確保することが難しいため や 備蓄の保管作業や更新等の負担費用が多額なため を挙げる割合が相当数あることから 補助率の上乗せや 同補助金により購入した備蓄品の更新に対する支援に取り組まれたい 加えて 昨年の東商の調査では 対策が完了していない防災上の課題 について 自家発電機等 非常用設備の導入 を挙げる割合が 42.2% と最も多く 従業員 10~29 人の事業者においても 47.2% である また 事務所 店舗 工場等建築物の耐震化 は 28.3% あり 従業員 10~29 人の事業者においても 3 0.1% であることから 中小企業等を対象とした自家発電設備等導入費用助成事業や 免震 制震装置導入に対する支援制度の拡充 および これらの設備 装置の導入に係る税の減免も検討されたい 行政と協定を締結した民間一時滞在施設に対する支援の拡充上述の通り 一時滞在施設は大幅に不足しており 民間事業者の協力を得て確保を促進することが喫緊の課題となっている 加えて 発災時には安全面を含む実効性のある施設運営を確保することが不可欠であることから 民間の一時滞在施設の管理者が予め施設の開設手順や備蓄品の配布 施設の安全確認等について専門的知識やノウハウを習得しておく必要がある 従って 民間一時滞在施設の開設 運営に係るアドバイザー派遣事業は民間一時滞在施設にとって有意義な事業であることから 拡充されることを望む また 発災時には怪我等をした帰宅困難者を受け入れることも想定されるため 発災時における民間一時滞在施設への医師 看護師の派遣についても検討されたい 他の事業者の備蓄品保管に提供した場所の固定資産税 都市計画税の減免帰宅困難者対策条例では都内の事業者に対して 従業者の一斉帰宅抑制のために従業者の 3 日分の飲料水 食料 その他災害時における必要な物資の備蓄を努力義務としているが 東商の調査では 3 日分以上の備蓄をして いる事業者の割合は 飲料水で 48.0% 食料で 44.7% 災害用トイレで 31.1% にとどまっており 従業員 10~2 9 人の事業者においては その割合はさらに低下する 従業員用の備蓄の状況 全回答 -1 加えて 東京都が共助の観点から推奨している外部の帰宅困難者のために従業員数の 1 0% 程度の量を余分に備蓄している事業者の割合は 17.3% であり 従業員 10~29 人の事業者においては 10.3% にとどまっている 一方 一昨年の東商の調査では 備蓄なし と回答した事業者が備蓄をしない理由は 備蓄の保管スペースを確保することが難しい が最も多い (32.5%) ことから 都内事業者に 飲料水 食料 災害用トイレ うち従業員 全回答 うち従業員 全回答 10~29 人 ~29 人 -2-1 外部の帰宅困難者向けの備蓄の状況 全回答 うち従業員 10~29 人 -2 備蓄あり (3 日分以上 ) 48.0% 34.2% 44.7% 27.4% 31.1% 16.0% 備蓄あり (1~2 日分 ) 37.1% 42.5% 32.6% 35.5% 23.6% 17.8% 備蓄なし 14.8% 23.4% 22.4% 37.1% 45.0% 66.3% 無回答 0.1% 0.0% 0.3% 0.0% 0.3% 0.0% 出典 : 東商調査 (2016 年 4 月 : 回答数 1,570-2: 回答数 445) うち従業員 -1 従業員用の備蓄量 +10% 以上余分に備蓄している 17.3% 10.3% 外部の帰宅困難者向けの備蓄は用意していない 78.7% 85.4% その他 3.1% 2.7% 無回答 1.0% 1.6% 出典 : 東商調査 (2016 年 4 月 : 回答数 1,570-2: 回答数 445) 10~29 人 -2 おける備蓄状況の改善には保管スペースの問題を解決することが有効だと思われる 従って オフィスビル等の事業者がテナントとして入居する他の事業者や近隣の事業者等との協定をもとに -251-

252 7. 事業 (2) 意見活動 備蓄品保管のために自社スペースを提供した場合は 固定資産税 都市計画税の減免対象とするよう検討されたい 2 地域防災力の向上 地域防災協議会 駅前滞留者対策協議会の設立推進 活動支援都内各地には 地域住民や自治会 事業者により組織された地域防災協議会があり 防災訓練や救命講習会等の活動を実施している また ターミナル駅やその周辺の事業者 学校等が中心となり 駅前滞留者対策のための協議会が組織され 対策訓練等の活動を推進している こうした防災組織は自助 共助の担い手として 地域防災力の向上に不可欠な要素となっている 従って こうした協議会の設立推進や 事務局機能のサポートをはじめとした活動支援等について 区とともにさらに取り組まれたい 加えて 駅前滞留者対策を円滑に実施するには 行政と駅前滞留者対策協議会との情報連絡ツールを確保することが重要であるため 協議会を構成する事業者や学校等に災害時でも有効な通信機器を設置していくことが望ましい 駅前滞留者対策協議会における一時滞在施設運営マニュアルの策定支援 好事例の周知 共有化駅前滞留者対策協議会では 訓練の実施等を通じてノウハウが蓄積され 独自の一時滞在施設運営マニュアルの策定に至るなど 積極的な活動を推進しているケースも見られる 各協議会が連携し こうしたマニュアルを共有することは 都内全域の防災力向上に寄与することから 策定支援に加えて好事例の周知や共有化に努められたい 地域防災力の向上に資する活動の強化 ( 消防団の機能強化 東京防災隣組 の積極展開 災害ボランティアコーディネーター の養成強化 ) 上述の通り 東京都は地域防災計画を 2012 年に修正した際に 首都直下地震における想定最大死者数約 9, 700 人を 建築物の耐震化 ( 約 3,900 人減 ) や不燃化 延焼遮断帯の整備 ( 約 2,000 人減 ) 防災市民組織 消防団の初期消火力の強化 ( 約 500 人減 ) 等により 10 年以内に約 6,400 人減らし約 3,30 0 人とする目標や 全壊 焼失棟数を約 30.4 万棟から約 19.6 万棟を減らし約 10.8 万棟とする目標を掲げている 災害時に出火 延焼を抑制し 燃え広がらない 燃えないまちを形成していくには ハード面の対策に加えて 初期消火力を強化することが極めて重要である 従って その担い手である消防団の機能強化に向けて 団員の確保や装備資機材の整備 防火防災指導等を通じた地域住民との連携強化 消防署等と連携した訓練の推進等 活動支援を促進していくべきである 加えて 東京防災隣組 の認定団体の増加や交流ネットワーク構築など同事業の拡大や 災害ボランティア活動の中核を担う 災害ボランティアコーディネーター の養成強化に努められたい なお 東商は 声かけ サポート運動 の一環として 東京都と連携し 外国人おもてなし語学講座 を実施しており 東商独自のカリキュラムとして 東京防災 に掲載されている非常時に使える英会話を盛り込んでいる 東京都は 2019 年度までに外国人語学ボランティアを 3 万 5 千人育成することを目標としていることから 東京都や他の地方公共団体が主催する同講座においても こうしたカリキュラムを盛り込んでいくことが望ましい 人口増加地域等における住民間連携組織の設立推進 活動支援臨海部をはじめ高層マンションの増加により定住人口が増えている地域では 地域コミュニティの形成による共助体制の構築が急がれる 従って 当該地域の自治会や管理組合が行うコミュニティ形成に資する取り組みや防災訓練等に対する支援に 区と連携しながら取り組まれたい 高層マンションにおける防災対策 エレベーター閉じ込め対策近年 都内では高層マンションの建設が相次いでいるが 首都直下地震等の大災害が発生した場合には 建物の揺れによる家具類等の転倒や エレベーター内の閉じ込め等が発生することが考えられる また エレベーターの復旧までの間 居住者は階段を利用して上下移動せざるを得ず 高層階の居住者ほど孤立する恐れがあることから いわゆる 高層難民 が大量に発生する可能性がある 特に 高齢者や障害者等の要配慮者にとっては 深刻な影響が懸念される エレベーターの復旧には 停電の解消やエレベーター保守管理会社による安全点検が必要であり 大災害時には点検要員の確保も困難になることから 再稼働するまでには相応の時間を要すると思われる 従って マンション内の共助体制の構築や自家発電設備の整備 燃料の確保 階段移動を考慮した備蓄など 高層マンションにおける防災対策の推進について 区と連携しながら啓発や支援に取り組まれたい 外国人に対する災害情報の多言語提供昨年の訪日外国人旅行者数は過去最高の 1,974 万人となり 2020 年東京オリンピック パラリンピックを追い風に 今後とも増加していくことが期待されている 従って 平時および発災時の多言語による防災情報の発信はより重要性が増していることから 無料 Wi-Fi 接続環境の向上とともに 大会会場周辺やターミナル駅前等に多言語表示が可能なデジタルサイネージの設置を促進するなど 多言語による災害情報の発信を強 -252-

253 7. 事業 (2) 意見活動 化されたい また 東京防災 の外国語版の周知や 東京都防災ガイドブック等発信する情報の多言語化をさらに推進していくことも重要である (2) 災害に強いまちづくりの推進 1 木造住宅密集地域の早期解消 防災都市づくり推進計画に基づく取り組みの推進東京都は首都直下地震等の大災害時に特に甚大な被害が想定されている木密地域の防災性 安全性を確保するために 本年 3 月に 防災都市づくり推進計画 を改定した この 防災都市づくり推進計画 は 2016 年度から 2025 年度までの 10 年間を計画期間としており 木密地域の改善に向けた目標や具体的な施策が盛り込まれていることから 東京の都市防災力の強化に向けて非常に重要な計画である 東京都が今回の計画で掲げている目標を確実に達成するには 延焼遮断帯の形成やその主要な要素である特定整備路線の整備 老朽木造建築物の除去等の施策をより強制力をもって推進することが必要であり 一定の私権の制限もやむを得ないと考える その際 移転や住替えを余儀なくされる住民へ移転先をしっかりと確保するなど きめ細かい支援策を講じていくことが不可欠である また 地域危険度が極めて高い木密地域を改善し 地域の安全 安心を確保していくことは 当該地域およびその周辺の住民や企業等にとって 大きな関心事である 従って 東京都が各整備地域で展開している施策 ( 整備プログラム ) を 住民や企業等をはじめとした地域の様々な主体に広く周知し 理解を促進していくことが極めて重要である そうすることで 東京都の取り組みに対する地域の様々な主体の協力や参画を促進していくべきである 木密不燃化特区の指定地区の拡大東京都が目標としている 2020 年度までの整備地域における不燃領域率 70% を確実に達成するには 今回の 防災都市づくり推進計画 の改定を契機に木密地域改善に向けた取り組みをさらに加速し 実効性を高めていくことが不可欠である そのためには 従来よりも強力に施策を展開していく必要がある 従って 整備地域の中でも特に重点的 集中的に改善を図るべき地域として 東京都と区が連携して老朽家屋の除去や戸建の建替え ( 準耐火以上 ) 建替え 共同化などの種地の取得 区画整理 公園 緑地の整備等を行う上で 東京都が従来よりも手厚い支援策を講じている不燃化特区について 現在の 53 地区から指定地区をより拡大していくことが望ましい 特定整備路線 防災生活道路の整備促進延焼遮断帯として重要な役割を担う特定整備路線について 東京都は 2020 年度までに 28 区間 約 25k m の整備を完了することを目標としている 現在 全 28 区間において事業に着手し 用地取得を進めているところであるが 地権者に対するきめ細かい支援策を講じつつ 着実に整備を推進していくことが望まれる また 各整備地域において整備プログラムに位置付けた防災生活道路の整備は 地域危険度が高く防災上の課題を有する市街地から整備に着手するなど 優先順位を付けて整備を促進していくべきである なお 早期に整備するには 都市計画道路事業として取り組んでいくことも必要である 特定整備路線 防災生活道路の沿道建築物の耐震化促進東京都は本年 3 月に改定した 耐震改修促進計画 において 2020 年度末までに住宅の耐震化率を 95% とする目標を掲げているが 2014 年度末時点の耐震化率は 83.8% であり 木造戸建て住宅に限ると 77. 5% にとどまっていることから これまで以上に耐震化を促進していく必要がある 特に整備地域は 老朽化した木造建築物が多いことから物的被害の軽減のみならず 倒壊による道路閉塞を防ぎ人的被害の軽減や円滑な救命 救助活動を図っていく上でも 耐震化を促進していくことが喫緊の課題となっている 現在 東京都は整備地域内の住宅を対象にアドバイザーの派遣や耐震診断費用の助成 耐震改修等費用の助成を実施しているが これらの施策を鋭意展開することで 住宅の不燃化 耐震化や耐震改修を促進していく必要がある 消防水利の確保木密地域には幅員が狭く消防車など緊急車両が入れない道路や路地が数多く存在している 一方で 地域防災計画では木密地域内における消防水利の不足を課題に掲げていることから 延焼防止に向けた対策の一環として 経年した防火水槽の補強による再生や深井戸の整備など消防水利の確保を的確に進めていく必要がある 木密地域内での救出 救助活動の拠点となる公園 広場の整備木密地域では延焼により甚大な被害が想定されていることから 同地域内や隣接地での避難場所や救命 救助活動の拠点となる公園 広場は短期集中的に整備していく必要があるため 国や区と連携しながら取り組みを加速していくべきである なお 国に対して用地取得の国費率引き上げを要望していくことも必要である 防火規制区域の拡大 -253-

254 7 事業 (2)意見活動 整備地域では木造老朽建築物が連担しており 首都直下地震等の大災害発災時に大規模な火災延焼が発生する ことが予想されていることから 人的 物的ともに甚大な被害が発生することが想定されている 東京都は 整 備地域を原則 新たな防火規制区域に指定していくことにしているが 都内全域における新たな防火規制区域の 指定は2015年9月末時点で5 740haであり 整備地域6 900haの全域が指定されていない状況 である 従って 地域の理解のもとで 整備地域における新たな防火規制区域を早急に拡大していくべきである 電気火災を含めた防火対策の意識啓発 上述の通り 東京都が公表した首都直下地震の被害想定では 想定死者数約9 700人のうち地震火災によ るものが約4 100人と4割強を占め 建物被害についても全壊 焼失棟数約30 4万棟のうち 地震火災 によるものが約20万棟と約3分の2を占めていることから 木密地域において防火対策を講じることは首都直 下地震の被害を最小限に抑えることに直結する極めて重要な取り組みである 一方 阪神 淡路大震災や東日本大震災では 揺れによる火災 津波による火災を除く のうち出火原因が確 認されたものについて いずれも6割以上が電気に起因している こうした電気出火は 大災害時に通電したま まの電気ヒーター等に可燃物が接触することにより起きると考えられることから 感震ブレーカー等を設置し大 災害時に電気を遮断することで相当程度の出火を抑制できると推測される 上述の通り 内閣府中央防災会議は 耐震化 出火予防策 感震ブレーカー等の設置による電気関係の出火の 防止 の促進 初期消火成功率の向上 政府 企業におけるBCPの遂行により 死者は約10分の1 経済的 被害も半減できる見通しを示している さらには 昨年3月に閣議決定された 首都直下地震緊急対策推進基本 計画 の変更において 今後10年間で達成すべき減災目標として 首都圏で想定される最大の死者数約2万3 千人の概ね半減 想定される最大の建築物の全壊 焼失棟数約61万棟の概ね半減がそれぞれ設定され これら の減災目標を達成するための具体的な目標も設定されたが そのうち電気に起因する出火の防止に関しては 2 024年度に木密地域等密集市街地における感震ブレーカー等の普及率25 が掲げられた しかし 木密地域 内の現時点における普及率は僅かと推測されていることから 感震ブレーカーの設置促進を短期集中的に取り組 んでいく必要がある 従って 感震ブレーカーの効果を周知していくことなど 電気火災を含めた防火対策の意識啓発により一層取 り組んでいく必要がある 地域における初期消火力と共助体制の強化 東京都は 地域防災計画 で 向こう10年間で達成すべき首都直下地震の防災 減災目標を掲げているが 目標を達成するには ハード面の対策に加えて 地域における初期消火力を強化していくことが極めて重要であ る 従って 上述の通り その担い手である消防団の機能強化に向けて 団員の確保や装備資機材の整備 防火 防災指導等を通じた地域住民との連携強化など 活動支援を促進していくべきである また 高齢者が多い木密地域では共助体制の強化が特に重要であることから 防災訓練への参加を促すこと さらには消火器の使用方法等を習得してもらうことも肝要である なお 被害の最小化に向けて 各家庭におけ る家具類の転倒 落下 移動防止対策を促進していくことも有効である 国の密集市街地対策との連携 国は 密集市街地整備事業等により 地方公共団体が行う延焼遮断帯となる道路や防災公園の整備 老朽建築 物の除去と併せた耐火建築物への共同建替え 狭あい道路の拡幅などを支援している その中で 高齢者が多い 木密地域において 多様な世帯の居住促進を図るため 子育て支援施設やサービス付き高齢者向け住宅 福祉施 設等の生活支援機能の整備を進めるなど 密集市街地における総合的な環境整備に対する支援を重点的に実施し ている 地籍調査の現状 2014年3月末時点 国も2020年度までに木密地域を解消することを目標と している中で こうした国の施策を十分に活用し 木密地域の 安全 安心を確保するのはもちろんのこと 福祉インフラの整 備等を通じて 多様な世代や世帯の居住を促進していくことも 重要である 準天頂衛星等先端ICT技術を活用した地籍調査の推進 木密地域をはじめ 細街路や密集市街地など土地の権利関係 が複雑な都市部において 地籍調査は都市再生などまちづくり の推進はもとより 災害時の境界復元にも極めて有効である しかし 2013年度末時点の地籍調査の実施状況は全国平均 の51 に対して 東京都は21 9 であり 区部に限ると 9 3 と全体平均から大きく遅れていることから 災害復旧 の迅速化に向けて 地籍調査を一層推進していくことが必要で ある なお 木密地域における地籍調査は 土地の権利関係の複雑 254 出典 国土交通省

255 7. 事業 (2) 意見活動 さに加えて 測量にあたっては道幅が狭く直線的に見通しづらいため基準点を多く設置する必要があり 測量回数も多くならざるを得ないことから 調査が長期化しコストも増加する課題を抱えている さらに 地籍調査の主な実施主体である区市町村では人員が不足し 調査着手への足かせとなっている 従って 地籍調査の推進には 人員面や財政面 さらには測量期間の短縮や費用負担の軽減等の諸課題の解決が必要である そうした課題の解決に向け 準天頂衛星や高精度な GPS 等先端 ICT 技術に基づく新たな測量手法の導入等も含めて 国と連携して一層取り組んでいくことが必要である 防災街区整備事業における敷地の最低限度の緩和 密集市街地における防災街区の整備の促進に関する法律 ( 密集法 ) に基づく防災街区整備事業において 個別利用区については その敷地の最低基準面積を特定防災街区整備地区または防災街区整備地区計画に関する都市計画において定められた最低限度の数値または 100 m2のうち いずれか大きい数値とすることと規定されており 個別利用区の設定は 出来るだけ地権者の意向に沿うため土地から土地への権利変換を認めた 再開発事業にはない防災街区整備事業独自の仕組みとなっている しかし 100 m2では地権者の意向に必ずしも添えないので 国に対して緩和を働きかけられたい 2 建築物の耐震化 更新の推進 耐震改修促進計画に基づく取り組みの推進東京都は 必ず来る大地震に対しても 倒れない 世界一安全 安心な都市 東京の実現 を基本理念として 本年 3 月に 耐震改修促進計画 を改定した この 耐震改修促進計画 は 2016 年度から 2025 年度までの 10 年間を計画期間としており 耐震化率の向上に向けた目標や具体的な施策が盛り込まれていることから 東京の都市防災力の向上に向けて非常に重要な計画である 上述の通り 特定緊急輸送道路沿道建築物をはじめ 建築物の耐震化を早急かつ強力に推進していく必要があることから 耐震化に対する基本的な考え方や促進に向けた施策など 本計画の趣旨を住民や企業等をはじめとした地域の様々な主体に広く周知し 理解を促進していくことが極めて重要である そうすることで 東京都の取り組みに対する地域の様々な主体の協力や参画を促進していくべきである 住宅の耐震化促進地震による住宅の倒壊を防ぐことは 居住者の生命と財産を守るだけでなく 倒壊による道路閉塞を防ぐことができ円滑な消火活動や避難が可能となり 市街地の防災性向上にもつながる取り組みである また 震災による住宅の損傷が軽微であれば 修復により継続して居住することが可能であり 早期の生活再建にも効果的である 耐震改修促進計画 では 住宅の耐震化率を 2014 年度末時点の 83.8% から 2020 年度末までに 9 5% とすることを目標に掲げている また 耐震化に向けた取り組みとして 個別訪問などによる耐震診断の促進や 省エネリフォーム工事 バリアフリー工事に合わせた耐震化の普及啓発 固定資産税 都市計画税の 年度末までの全額免除等を講じていくことにしているが これらの施策を鋭意推進することで 住宅の耐震化を促進してくべきである 特定建築物 ( 商業施設 ホテル等 ) の耐震化促進多数の者が利用する一定規模以上の建築物が倒壊した場合 多くの利用者が被害を受けるだけでなく 倒壊による道路の閉塞により消火活動や避難に支障を来す可能性がある 耐震改修促進法では 不特定多数の者が利用する建築物や自力での避難が困難な高齢者や乳幼児などが利用する旧耐震基準の建築物のうち大規模なものを 要緊急安全確認大規模建築物 と位置付けて耐震診断の実施を義務付けている また 要緊急安全確認大規模建築物 を除く 多数の者が利用する一定規模以上の旧耐震基準の建築物を 特定既存耐震不適格建築物 と位置付けている 耐震改修促進計画 では これらの特定建築物の耐震化率を 2014 年度末時点の 85.6% から 2020 年度末までに 95% とすることを目標に掲げているが 特定建築物の耐震化を促進するには 建物所有者が耐震化の重要性等を認識することが必要であることから 建物所有者に対する耐震診断や耐震改修の働きかけを一層強化していくべきである 防災上重要な公共建築物 災害拠点病院等の耐震化促進消防署や警察署 学校 病院等の公共建築物は災害時の活動拠点や避難施設等として重要な役割を担っていることから 速やかに全ての建築物の耐震化を完了させなければならない また 災害拠点病院は震災時の医療活動の拠点となり 東京都は 2025 年度末までに耐震化率を 100% とする目標を掲げているが 2014 年 9 月時点の耐震化率は 87.8% にとどまっている 加えて 社会福祉施設等および保育所 私立学校は 2020 年度末までに耐震化率を 100% とする目標を掲げているが 耐震化の完了が急がれる状況にある これらの施設の耐震化を促進するには 資金面の支援の他 耐震診断や耐震化に関する助言を通じて きめ細かく対応していく必要がある なお 大量の帰宅困難者の発生が想定される地区においては特に 災害拠点病院 救急救命センターを有する -255-

256 7. 事業 (2) 意見活動 病院等での怪我人の受け入れが重要となることから 災害時でも医療機能が確保されるよう 平時から訓練に努めることが肝要である 超高層建築物等における長周期地震動対策の推進東日本大震災時に 都内の超高層建築物では大きな揺れが長い間観測されたことから 都内の超高層建築物において長周期地震動対策を早急に講じていく必要性が指摘されていた こうした中 国土交通省は本年 6 月に 超高層建築物等における南海トラフ沿いの巨大地震による長周期地震動への対策について 東京都を含む関東地域をはじめとした対象地域内において 超高層建築物等を大臣認定により新築する場合の大臣認定の運用強化 既存の超高層建築物等に対する自主的な検証や必要に応じた補強等の措置を促していくことが公表されたところである 超高層建築物等における長周期地震動対策を講じることは 家具や什器類の転倒 内外装材や設備の損傷等による危害の抑制に寄与し 居住者の安全 安心の確保につながることから 既存の超高層建築物等の所有者等に対して 補強方法や家具等の転倒防止対策等に関する技術的指導や普及啓発を図っていくことが求められる 窓ガラスや外壁タイル 屋外広告物等の落下防止対策の推進首都直下地震等の大災害時には 建築物から割れたガラスや外壁タイル 屋外広告物等が落下することやブロック塀が倒壊することが想定され 避難の支障になるばかりか避難者に落下 倒壊すれば死傷者が発生することが懸念される また 建築物の天井材についても同様である 東京都は 耐震改修促進計画 に基づいて建築物の耐震化を推進しているが 建物所有者等に対する普及啓発をはじめ 落下物等の防止対策を推進していくことも重要である 3 空き家対策の推進空き家等の維持管理が不十分な老朽建築物は 発災時に倒壊や火災の危険性が高いことに加えて 放火や不法侵入等の治安面や衛生面 景観面においても問題があることから 対策が急がれている 一昨年 7 月に公表された総務省の住宅 土地統計調査では 2013 年 10 月時点の全国の空き家率は過去最高の 13.5%( 東京都は 11.1%) になるなど 高齢化の進展や人口減少に伴い増え続けており 社会問題化している こうした背景のもと 昨年 5 月に空家等対策の推進に関する特別措置法が全面施行されたことに加えて 住生活基本計画 においても 急増する空き家の活用 除去の推進が目標に掲げられている 同法に基づき各区市町村は空き家等対策の体制整備 空家等対策計画の作成 必要な措置の実施等中心的な役割を担うことから 区市町村が行う計画の作成や空き家改修工事助成等に対して補助を行う 空き家利活用等区市町村支援事業 を着実に遂行されたい 加えて 区市町村に対する技術的な助言や区市町村相互間の連絡調整等必要な支援にも注力されたい 4 都市再開発の促進を通じた防災力の向上都内には 旧耐震基準で建てられた老朽ビルが多く存在している 都市再生緊急整備地域等都市機能が高度に集積している地域において 民間による優良な再開発プロジェクトを誘導することで 老朽ビルを耐震性に優れ防災機能を備えたビルへと更新していくとともに大街区化を促進していくことは 地域全体の防災力の向上を図る上で有効である 従って 地域の理解のもと 街区の特性に応じた容積率等土地利用規制の緩和 税制支援や ソフト ハード両面にわたる都市防災力の向上に資するエリア防災の促進等を通じて 再開発プロジェクトを誘導 促進し 老朽ビルの更新も図っていくことが望ましい 5 災害時の円滑な避難にも資するまちのバリアフリー化の促進わが国では 世界のどの国も経験したことのない異次元の高齢化が進行していることに加えて 2020 年東京オリンピック パラリンピックの開催を一つの契機に 高齢者や障害者等を含め多くの外国人が来訪することが予想されている 高齢化の進展やオリンピック パラリンピック開催にふさわしい都市機能整備の観点のみならず 災害時に誰もが迅速かつ円滑に避難できるまちづくりを推進していくことは 減災の観点からも非常に重要である 従って 公共交通機関や公共空間のバリアフリー化やユニバーサルデザイン化などの安全対策をより積極的に推進すべきである 6 災害時の一時避難場所としても期待される都市農地の保全東京の都市農業は 新鮮で安全 安心な農産物を供給するとともに その生産基盤である農地は災害時の一時避難場所等の防災面や環境保全など多面的機能を有しており 安全で快適な都市づくりに極めて重要な役割を果たしている しかし 現行の農地制度や税制度のもとで 都市農地は相続時の高額な税負担や高齢化による担い手不足などにより年々減少し続けている 防災面のみならず都市農地が有する多面的な機能に鑑み 東京都が国へ提案した 都市農業特区 の実現などを通じて 都市農地の保全に努められたい 7 九都県市が連携した復興事前準備の推進 -256-

257 7. 事業 (2) 意見活動 首都直下地震等の大災害後の復旧 復興対策は内容が多岐にわたり 手続きや手順が複雑なものもあることから 予め関係者の合意形成を図りながら生活再建や市街地復興の基本方針 手順や手法等を取り纏めるなど 迅速かつ円滑な都市機能の復旧 復興を図るための事前準備を推進していくことが肝要である 東京都は 阪神 淡路大震災における検証結果を踏まえて 地域による新しい協働復興の仕組みを提案するために 2003 年に 東京都震災復興マニュアル を策定し 本年 3 月には東日本大震災後の法整備等や各種災害対応の経験等を踏まえて修正版を公表したことから 都民に対する周知に努められたい また 首都直下地震は広域的な被害が想定されていることから 九都県市などが連携して事前準備を推進していくことが重要である (3) 災害に強い都市基盤の構築 1 大規模地震に強い都市基盤の構築 交通インフラ : 道路 橋梁 鉄道施設 東京港 ( 埠頭 ) 羽田空港 ( 滑走路 ) 特定緊急輸送道路等の幹線道路は 発災時に救出 救助活動や緊急物資の輸送 防災拠点や他県等との連絡等に極めて重要な役割を担うため 東京都は条例等により沿道建築物の耐震化に鋭意取り組んでいるが 発災時には迅速かつ効率的に障害物除去を行い緊急輸送路としての機能を確保していくことが不可欠である また 城東地区をはじめ液状化の危険度が高い地域では併せて液状化対策も講じるべきである さらに 橋梁についても耐震化を施すことで 発災しても緊急交通路 緊急輸送道路が有効に機能するようにしなければならない 鉄道については震災時に 架線の損傷や軌道変状 切土 盛土の被害 橋梁の亀裂 損傷等が発生することが懸念されている ひとたび首都圏の鉄道施設が被災すれば影響は計り知れず 都市機能の麻痺を招きかねないため 高架線や高架駅 橋梁の耐震化を急ぐ必要がある 加えて 地平駅についても国と連携の上 対策を急ぐべきである 首都圏 4 千万人の生活と産業を支え 震災時の緊急支援物資の輸送拠点や被災者の避難に重要な役割を担う東京港では 外貿コンテナふ頭のうち耐震強化済みの岸壁が 3 バースと少ないため 震災時でも港湾機能を確保するとともに首都圏経済活動の停滞を回避するには 耐震強化岸壁のさらなる増設が必要である なお 東京港は供用中の施設の使用頻度が高いため 新設の整備を先行した上で 既存コンテナふ頭の再編に併せて耐震化を進めていく必要がある 羽田空港については 東京港と同様に緊急物資の輸送拠点として極めて重要な役割を担うが 国土交通省が一昨年に策定した首都直下地震対策計画では 液状化により滑走路 2 本が使用できなくなると予想されるなど 対策が急がれる状況にある 従って 液状化対策を実施中の C 滑走路等について 対策が早急に完了するよう 国に対する働きかけを強化すべきである 上下水道 ガス 通信等の埋設管 共同溝東商の調査では 事業運営上 強化 拡充を望む防災対策としてインフラの耐震化 ( 電気 ガス 水道 通信 鉄道 橋梁 港湾 空港等 ) を挙げる割合が 65.3% に達している 言うまでもなく 上下水道や電力 ガス 通信等のライフラインは都民生活 経済活動の継続のみならず首都中枢機能の維持にも不可欠な基盤であることから 埋設管の耐震化や 緊急交通路 緊急輸送道路等における共同溝の設置等について 国とも連携して推進していくべきである 電線類地中化 無電柱化の推進 電線類地中化 無電柱化の推進は 発災時の電線類の被災や電柱の倒壊による道路閉塞を防止するだけでなく 良好な景観形成や 安全で快適な通行空間の確保にも寄与する事業である 東京都無電柱化推進計画 では センター コア エリア ( おおむね首都高速中央環 欧米主要都市等と日本の電線地中化の現状 状線の内側のエリア ) 内の計画幅員で完成した都道の無電柱化を2019 年度までに完了するなどの目標を掲げており 国でも 関東ブロックの社会資本整備重点計画 におい ロンドンパリ香港 100% 100% 100% て推進していく方向性が示されている 台北 95% 一方 区部の無電柱化率は7% と海外主要シンガポール 93% 都市と比較して低い状況にあるが 電線類地中化 無電柱化の推進に多額の費用を要するソウル 46% ことがネックとなっている 従って 緊急交 ジャカルタ 35% 通路 緊急輸送道路や 震災時に一般車両の流入禁止区域の境界となる環状 7 号線の内側 センター コア エリア内で特に都市機能が集積している地域 観光客が多く訪れる地域等から順次 電線類地中化 無電柱化を推進していくことが求められる 東京 23 区大阪市出典 : 国土交通省 7% 5% 外環道等 災害時に重要な役割を担う道路の早期整備 -257-

258 7. 事業 (2) 意見活動 首都圏三環状道路 中でも外環道 ( 関越道 ~ 東名高速間 ) が完成すれば 都心に流入している通過交通が迂回できるようになるため 渋滞解消による高い経済効果に加え 首都圏における CO2 排出量削減効果 交通事故の減少など様々な整備効果が期待されていることから 都内経済界としても早期かつ着実な整備を強く望んでいるところである とりわけ 首都直下地震等の大災害発生時には 一部区間に不通が生じた際にも速やかに移動することが可能となる迂回機能 ( リダンダンシー ) を発揮し 日本の東西交通の分断を防ぐことから 外環道 ( 関越道 ~ 東名高速間 ) をはじめとした災害時に重要な役割を担う道路は早期に整備すべきである また 外環道の東名高速以南 ( 東名高速 ~ 湾岸道路間 ) は 未だルートが確定していない予定路線となっているが 同区間が開通すれば関越道 中央道 東名高速と羽田空港や京浜港とのネットワークが確立され 東京および首都圏の国際競争力の強化や都市防災力の向上に大いに寄与する大変重要な路線である 本年 2 月 同区間の計画の具体化に向け 東京外かく環状道路 ( 東名高速 ~ 湾岸道路間 ) 計画検討協議会が設立されたが この協議会の場などにおいて検討を進め 早期に全体の計画を具体化し 事業化していく必要がある なお 事業化した際には まず東名高速から第三京浜までの区間 ( 約 4km) について早期に整備していくべきである 加えて 国道 357 号線 ( 東京港トンネル東行き 多摩川トンネル その他未整備区間 ) をはじめとした都内の交通円滑化や首都圏の都市間連携の強化に寄与する道路 都市計画道路 臨港道路等のさらなる整備も推進すべきである さらに 災害時の救出 救助活動や復旧支援活動の妨げとなる交通渋滞についても早急に対策を講じるべきである 災害時に道路が確実に機能するための措置の実施 ( 道路啓開等 ) 首都直下地震等の大災害発生時には交通規制が実施されるが そ八方向作戦の際 立ち往生車両や放置車両によって 緊急通行車両の通行のための最低限の通行空間が確保されず災害応急対策の実施に著しい支障が生じる懸念がある これを解消するために 道路管理者に対して 緊急通行車両の通行の妨害となっている車両等の移動等に関する権限を付与するため 一昨年 11 月に災害対策基本法の一部を改正する法律が施行され 放置車両対策の強化を図るための措置が盛り込まれた この法改正の趣旨に鑑み 郊外側から都心部へ向けて効率的かつ迅速な道路啓開を実施するにあたり 国土交通省は道路啓開の考え方や手順 具体的な啓開方法に加え 事前に備えておくべき事項等を纏めた 首都直下地震道路啓開計画 ( 初版 ) を昨年 2 月に策定し 本年 6 月に改訂版が公表された 本計画では 東京 23 区内で震度 6 弱以上の地震が発生した場合に各方面からのアクセスが可能となるよう 放射方向の八方向のうちそれぞれ1ルートを最優先で出典 : 国土交通省啓開する八方向作戦を実施することとしている 本計画は首都直下地震の被害を最小限に抑えるために有効であることから 人員や資機材等の面で常時対応可能な体制を構築することや 大量に存在する路上車両の撤去に向けた技術習得 定期的な訓練を国と緊密に連携し実施することで 実効性を十分に確保していくことが求められる また 首都直下地震等の大災害発生時には 緊急自動車の円滑な通行を確保するために 第一次交通規制として 環状 7 号線から都心方向 および 緊急自動車専用路に指定された路線の一般車両の通行が禁止されることになっている また 第二次交通規制として その他の路線についても交通規制が実施されることになっている 交通規制が実施されると 高速道路を通行中の自動車は付近の出口から降りることになり 環状 7 号線内側の道路を通行中の自動車は速やかに道路外の場所 または 環状 7 号線の外側の場所に移動することになるが こうした規制の周知が徹底されないと発災時に道路機能が麻痺することが懸念される 従って 災害時の交通規制のさらなる周知を実施するとともに 適切な誘導が図れるよう態勢を整えるべきである なお 大災害発生後に 避難等の目的であっても新たに自動車を乗り出すことがないよう 都民一人一人が認識しておくことが肝要であることは言うまでもない 連続立体交差事業の推進連続立体交差事業は 鉄道を連続して高架化または地下化し 数多くの踏切を同時に除去することで 鉄道の輸送障害の解消や道路ネットワークの形成促進 交通渋滞の解消による自動車平均走行速度の向上 地域分断の解消によるまちづくりの促進など地域の活性化のみならず 都市の防災 安全性の向上にも大いに寄与する事業である 特に 都内においては高いストック効果が見込めることから 鋭意推進していくべきである 物流拠点の耐震化 再整備の促進 2013 年度の 第 5 回東京都市圏物資流動調査 では 首都直下地震の想定最大震度が 6 強以上の区市町村内に立地している物流施設が東京都市圏全体の約 5 割を占めており そのうち旧耐震基準で建設された施設が約 3 割超を占めていることが明らかになった 昨年末に公表された東京都市圏交通計画協議会の提言 東京都市圏 -258-

259 7 事業 (2)意見活動 の望ましい物流の実現に向けて では 上記 首都直下地震による想定最大震度が6強以上のエリアに の調査結果を踏まえ 首都直下地震で東京都 立地する物流施設の割合と建設年代構成比 市圏の物流施設の活動が影響を受けた場合 に懸念される物資流動量は小さくなく 物流 を通じて都市圏内外の消費 産業活動に影響 を及ぼす可能性を指摘している また 本提言では 大災害時にも維持可能 なサプライチェーンの確保や被災地への円 滑な支援物資供給に向けて取り組むべき施 策として 立地需要のある郊外部等への物流 施設の立地支援や 物流施設等の防災機能強 化への支援 災害時のサプライチェーン 支 援物資輸送を支えるネットワーク構築の必 要性を提起している 物流は 生産 流通 販売といった一連の 経済活動に不可欠であるばかりか 緊急支援 物資の輸送をはじめ 大災害時の迅速な復 旧 復興にも極めて重要な役割を担うことは 言うまでもない また 経済の一層のグロー 出典 東京都市圏交通計画協議会 バル化により物の動きが国際化し インター ネット通販の普及等により小口 多頻度配送 の需要が高まっていることを背景に 集配送 保管 流通加工等の複数の機能を併せ持つ施設へのニーズが高ま っていることから 東京および首都圏の物流拠点の災害対応力を高めていくとともに 施設の機能を高度化 効 率化していくことがますます重要になっている 従って 老朽化した物流施設の建替えや集約化等の再整備 機能更新に対する税制優遇 施設整備のための財 政支援の拡充を国へ働きかけていくことが求められる 加えて 大災害時にも機能する物流の構築に向けて 施 設の耐震性強化や防災設備の設置促進に加えて 多様な輸送手段を活用した支援物資輸送に資する広域連携体制 の構築 荷主と物流事業者とが連携したBCPの策定促進も重要である 液状化対策に関する施策の情報発信の強化 東日本大震災では 東北地方から関東地方の太平洋沿岸を中 心に広範な地域で液状化被害が発生し 震源から遠く離れた都 内でも震度が5強であったにも関わらず臨海部だけでなく内陸 部においても液状化が発生し 城東地域の5区で木造住宅が傾 くなどの被害が発生した 東京都土木技術支援 人材育成センターが既存データベース を活用し 1923年関東大地震規模の地震動が発生した場合 の液状化の発生しやすさを地図化した 東京の液状化予測図 においても 都内の城北地域から城東 城南地域にかけて液状 化が発生する可能性がある地域が存在している 首都直下地震 が発災し液状化が発生すると 道路や上下水道 護岸施設等の ライフライン施設や住宅等に甚大な被害を及ぼし 復旧までに 長時間を要すると思われる 従って ライフライン施設の液状化対策を推進していくとと もに 住宅については 建築主等が液状化による建物被害に備 えるために必要となる地盤データや対策工法等の情報提供 ア ドバイザー制度など 液状化対策に関する施策の情報発信を強 化していくことが重要である 東京の液状化予測図 2012年度改訂版 ②大規模水害に強い都市基盤の構築 地下街 地下駅等の浸水対策 出典 東京都土木技術支援 人材育成センター 地下街は設備の老朽化が進んでいることから 都内のみなら ず全国的に防災 安全対策を推進していく必要性が指摘されている 首都直下地震の被害想定 内閣府中央防災 会議 で 地下街は一度停電になると昼間であっても採光が困難であるため大きな機能支障が発生する懸念や 施設管理者から利用者に対して適切な避難誘導がなされない場合等の被害の拡大 心理的な側面でのパニック助 長など 地下空間に由来する懸念が指摘されている こうした懸念は 大規模水害時においても該当することで ある 一方 国土交通省は一昨年に 地下街の安心避難対策ガイドライン を策定し 耐震対策等地下施設の整備 259

260 7 事業 (2)意見活動 更新に必要な考え方や技術的な助言 避難経路の検証方法や 対応方策の検討方法等を提示している 地下街は多くの通行者が利用するなど都市機能を担う上で 不可欠な施設であり公共性も有することから ガイドライン の周知 耐震化や揺れによる非構造部材 天井パネル 壁面 等 の落下対策 水漏れ対策 止水板の設置をはじめとした 浸水対策 火災対策等に要する経費面での支援など地下街の 安全対策の拡充を国に対して働きかけるとともに 安全対策 に係る計画策定の支援等に一層取り組まれたい 荒川右岸低地氾濫の浸水範囲 最大浸水深図 河川 港湾施設の耐震 耐水対策 水門 排水機場 堤 防等 墨田区や江東区等の海抜ゼロメートル地帯では 地震の強 い揺れにより排水機場の機能不全 堤防や水門等の沈下 損 壊に伴う浸水被害が発生する恐れがあり さらに地震と台 風 高潮等との複合災害になった場合には 浸水域が拡大 深刻化する懸念もある 特に 地震や大雨等により荒川右岸の堤防が決壊し氾濫す ると 城北 城東地域から都心部に至るまで広域な浸水とな ることが予測されている その際 浸水面積は約110 浸水区域内人口は約120万人に及び約50 を超える範囲 で2週間以上浸水が継続し 死者数は約2千人に及ぶ想定も ある また ライフラインが長期にわたり停止する可能性も あるため 孤立時の生活環境の維持も極めて困難になること が懸念されている 加えて 東証一部上場企業大手100社 のうち42社の企業の本社や 銀行 証券 商品先物取引業 32社のうち19社が浸水する可能性がある他 氾濫水が地 下空間へ入り込むことにより 地下鉄等の浸水被害は17路 線 97駅 約147kmとなることが予測されているなど 都心部においても甚大な被害が危惧されている 加えて 大型台風により東京湾に高潮氾濫が発生すると 千葉県 東京都 神奈川県の湾岸エリアを中心に約280 が浸水し 死者数は約7 600人に及ぶ想定もある 東京都は 東部低地帯において 水門 排水機場 堤防等 の河川施設の耐震 耐水対策および東京港沿岸部の地震 津 波 高潮対策を 目標年次を設定した上で鋭意推進している が 国と緊密に連携し着実に整備していくべきである 特に 東京の沿岸部の第一線を守る水門 防潮堤について は 2020年東京オリンピック パラリンピックまでに整 備を確実に完了することが求められる 出典 中央防災会議 東京湾高潮氾濫の浸水範囲 最大浸水深図 出典 中央防災会議 利根川首都圏広域氾濫の浸水範囲 最大浸水深図 八ッ場ダム 高規格堤防等 ストック効果の高い根幹 的治水施設の整備 首都圏で想定されている大規模水害のうち 未曾有の大雨 により利根川の堤防が決壊すると 埼玉県から都内の城北 城東地域に至るまで広域な浸水となることが予測されてい る また 死者数は約2 600人に及ぶ想定もあり ライ フラインやインフラが浸水被害を受けることも考えられて いることから 首都圏の経済社会に甚大な被害をもたらす可 能性がある 利根川首都圏広域氾濫で想定されている被害の軽減に向 け 八ッ場ダムは利根川上流の全流域面積の約4分の1を占 める吾妻川流域において初めて計画された多目的ダムであ り 完成すれば他の既設ダムと相まって洪水調節機能を発揮 することから 利根川等の治水上 また利水の面においても 不可欠な施設である また 利根川首都圏広域氾濫では約3 4兆円の被害が想定されていることから 八ッ場ダムはスト ック効果が非常に高い施設であり 国土交通省の 関東ブロ 出典 中央防災会議 260

261 7. 事業 (2) 意見活動 ックの社会資本整備重点計画 では 八ッ場ダム建設事業は主要取り組みに位置付けられ 2019 年度の完成を目指して建設が進められているところである また 高規格堤防 ( スーパー堤防 ) 事業は 首都圏を洪水から守るとともに まちづくりを進めていく上で重要な事業であり その構造的特徴から破堤しにくいだけでなく 地震時の液状化等にも強いことから 着実に推進していくことが必要である 東京のみならず首都圏における大規模水害のリスクを低減させるには 八ッ場ダム建設事業や 高規格堤防事業を含む堤防整備および強化対策 環状七号線地下広域調整池をはじめとした調整池等の整備等 防災 減災に高いストック効果を有する事業を国と緊密に連携し着実に推進していく必要がある (4) 中小企業による防災技術開発の支援 先進的防災技術実用化支援事業 展示商談会の拡充 産学公連携促進東京都は一昨年度 都内の中小企業等が取り組む都市防災力を高める新規性の高い技術開発について その実用化を支援するとともに 普及を後押しするなど 優れた防災技術 ( 免震制震装置 感震ブレーカー 災害時情報システム 救助器具等 ) の創出を促進するために 先進的防災技術実用化支援事業 ( 実用化経費助成 ) を創設した 本事業は中小企業等による防災技術開発の支援に資するとともに 中小企業等の成長 発展にも寄与する制度である また 東京都中小企業振興公社において防災関連の展示商談会を実施しているが 防災市場は今後も拡大が見込まれることから 中小企業の活力を都市防災力の向上に活かすためにも これらの事業を拡充されたい 加えて 東商は 2012 年に首都大学東京と産学公連携に関する業務協定を また 一昨年に東京都立産業技術研究センターと都内産業振興事業への協力体制強化に関する協定をそれぞれ締結したが こうした協定関係を通じた防災技術開発のための産学公連携の促進も有効である (5) 東京都の防災 減災対策の理解促進 東京の防災プラン 等 防災 減災に係る計画 ビジョン等の理解促進東商の調査で 首都直下地震と荒川右岸低地氾濫の被害想定の認知度を尋ねたところ 首都直下地震では 被害想定があることのみ知っている が 46.3% 荒川右岸低地氾濫でも 51.0% で最も多く 被害想定の詳細が認知されていない実態が明らかになった 首都直下地震と荒川右岸低地氾濫ともに首都圏の経済社会に甚大な被害をもたらす可能性があることから 被害想定および事前に講じるべき防災 減災対策を周知することで大規模災害に対する認識を形成するとともに 事前対策を普及啓発していくことが必要である 企業が自社の防災 減災対策を講じていく上で 2020 年を目標とした東京都の防災 減災対策の全体像と工程表を取り纏めた 東京の防災プラン および本年 3 月に公表した 東京の防災プラン進捗レポート さらには 東京都国土強靭化地域計画 や 上述の 防災都市づくり推進計画 耐震改修促進計画 等の防災 減災に係る計画 ビジョン等は 大いに参考となるものである 従って 企業に対してより一層周知することで 企業における防災 減災の取り組みを促進していくことが肝要である また 都内には多くの企業や学校があり 東京都への昼間流入人口は約 300 万人いることから 都外在住の昼間就業者や通学者に対する普及啓発も重要である 従って 都内企業においては都内在住者に限らず 従業員一人一人が防災意識を高めていく必要がある 従業員一人一人が災害の備えに向けた行動を実践していくことは 家庭や地域はもとより 企業を含めた首都圏全体の防災力向上に寄与することから 東京都におかれては企業の従業員を対象とした普及啓発を充実させるなど 自助 共助の意識醸成に向けた取り組みを一層推進していくべきである 地域危険度マップ ハザードマップのさらなる周知東京都は 東京都震災対策条例 ( 当時は震災予防条例 ) に基づき 概ね 5 年ごとに地域危険度測定調査を行っており 都内の市街化区域 5,133 町丁目について 各地域における地震に関する危険性を建物の倒壊および火災について測定し その結果概要を あなたのまちの地域危険度 パンフレット 地域危険度マップとして 分かりやすく公開している 特に 2013 年に公表した第 7 回調査結果から 災害時の避難や消火 救援活動のしやすさ ( 困難さ ) を加味するため 災害時活動困難度 ( 災害時の活動を支える道路等の基盤状況を評価する指標 ) を考慮した危険度も公表している 加えて 各区市町村では 水害や地震等の災害被害の軽減や防災対策に向け 被害想定区域や避難場所 避難経路等の情報を表示した地図であるハザードマップを公表している 上述の通り 東商の調査で 首都直下地震と荒川右岸低地氾濫の被害想定の認知度を尋ねたところ 首都直下地震では 被害想定があることのみ知っている が 46.3% 荒川右岸低地氾濫でも 51.0% で最も多く 被害想定の詳細が認知されていない実態が明らかになった こうした被害想定に基づく防災 減災対策のさらなる推進が求められている中で 地域ごとの危険度が具体的に確認できるこれらの情報は 企業のみならず家庭や地域が事前の対策を講じていく上で大変に有効なことから さらに周知していくべきである 東京都の防災 減災対策の世界に向けた情報発信の強化東京都は アジアヘッドクォーター特区および国家戦略特区を通じた外国企業の誘致促進や 2020 年東京 -261-

262 7. 事業 (2) 意見活動 オリンピック パラリンピックを追い風に外国人旅行者の増加に向けた活動に鋭意取り組んでいるが こうした取り組みの前提となるのが防災への万全な備えである 従って 東京都が鋭意実施している様々な防災 減災対策は あらゆる機会を通じて 世界に対してより広くアピールしていくべきである 防災教育のより一層の強化 推進東日本大震災時に三陸地方をはじめとした太平洋沿岸部では 巨大津波により甚大な被害が発生したが 岩手県釜石市では 1 想定を信じるな 2 どんな時でも最善を尽くす 3 率先避難者になる の避難三原則のもと 積み重ねられてきた防災教育や避難訓練により 児童 生徒の多くが無事であったことから 釜石の奇跡 と言われている 首都直下地震はいつ起きるか特定できないことから 東日本大震災時の貴重な教訓を踏まえ 防災ブック 東京防災 の学校版による防災教育や 防災訓練をより一層強化 推進していくべきである (6) 国や他の地方公共団体との連携強化等 1 国との連携強化 国に対して働きかけるべき事項 首都直下地震等 大災害時の東京都災害対策本部と政府災害対策本部 現地対策本部との緊密な情報共有 連絡体制の構築に向けた協議の推進一昨年 5 月に 舛添知事 ( 当時 ) と古屋内閣府特命担当大臣 ( 防災 当時 ) が面会し 東京都と国は 年東京オリンピック パラリンピックの成功に向け 一体となって首都直下地震対策を推進するため 防災担当職員による合同検討チームが設置されるに至った この合同検討チームでは 首都直下地震対策を効率的 効果的に推進していくための各種議論 検討がなされているが 特に 東京都災害対策本部と政府災害対策本部 現地対策本部との緊密な情報共有 連絡体制の構築に向けた具体的な課題に関する協議を推進していくべきである 加えて 発災時の東京都と国の役割分担を明確にし シミュレーション等を通じて一刻も早い復旧が可能となる体制を構築していくべきである 首都中枢機能維持基盤整備等地区の拡大 2013 年 12 月に首都直下地震対策特別措置法が施行され 一昨年 3 月には同法に基づく緊急対策区域に東京都の全区市町村が また首都中枢機能維持基盤整備等地区に千代田区 中央区 港区 新宿区がそれぞれ指定された このうち 首都中枢機能維持基盤整備等地区については 同地区内の地方公共団体が計画を作成することで ライフラインやインフラ施設の整備等基盤整備事業 ( まちづくりと併せた緊急輸送のための道路の拡幅 公園の整備等 ) に係る開発許可等の特例や 備蓄倉庫や非常用発電設備室等の安全確保施設に係る都市再生特別措置法の適用 道路占用の許可基準の特例 ( 緊急輸送確保のための看板 標識の設置等 ) が受けられることになっている 首都中枢機能維持基盤整備等地区は 首都中枢機能の維持を図るために必要な基盤の整備や 滞在者の安全確保を図るために必要な施設の整備等を緊急に行う必要がある地区として 首都中枢機関の集積状況や 昼夜間人口等を考慮の上 上記 4 区が指定されたが 首都中枢機能の維持を図るには 4 区のみならず都市機能が高度に集積している地域を有する区域をより広範に指定することが望ましい 災害時における安定的な燃料供給手段の確立東日本大震災時には 宮城 茨城 千葉等の 6 製油所が稼働を停止し 平常時の約 3 割に相当する処理能力が失われた こうした教訓を踏まえ 国は石油備蓄法を 2012 年 11 月に改正し 災害時における国家備蓄の放出や石油元売会社に対する供給連携計画を義務付けるなど体制強化を図っているが 首都直下地震等の大災害発生時に燃料供給が確保されないと都内のみならず首都圏は大きく混乱し 都民生活や産業活動に支障を来すとともに 復旧 復興の妨げになることが懸念される また 公的機関や民間の重要施設では非常用発電設備が確保されているが スペース等の問題から重油等燃料の備蓄量が 3 日分に満たないなど限られているケースもある 首都直下地震の被害想定 ( 内閣府中央防災会議 ) では 広域での停電発生の可能性を指摘しているが 停電が発災直後から長期化した場合は非常用電力が得られなくなる可能性も考えられる その場合 ビル等の大規模建築物内の一時滞在施設では 照明や館内放送設備 エレベーター スプリンクラー等が使用できず安全性が確保できないことから やむを得ず 受け入れた帰宅困難者に対して施設からの退出を求めざるを得ないことも想定される 従って 大規模災害の発生に備え 国において国家備蓄燃料の都内への供給ルートを具体的に設定するとともに 輸送手段を明確にするなど 燃料供給体制のさらなる強化に向けた対策を充実させることや 重要施設 ( 災害拠点病院等の医療機関 上下水道施設 警察 消防施設 交通施設等 ) 一時滞在施設や避難所となる施設へ安定的に燃料が供給される体制整備が実現されるよう 国に対して積極的に働きかけられたい なお 発災時でも生活用水を滞りなく利用できるようにすることや 冬の発災への備えとして 避難所等に水の容器やガスボンベ等を備蓄しておくことも肝要である 事業者が一時滞在施設に協力しやすくなる制度の確立九都県市首脳会議は本年 7 月に国に対して 地震防災対策等の充実強化に関する提案書を提出した その中で 事業者が一時滞在施設に協力しやすくなる事項として 上述した 発災時の損害賠償責任が事業者に及ばない制 -262-

263 7. 事業 (2) 意見活動 度 の創設に加えて 受け入れた帰宅困難者のための 3 日分の備蓄に対する財政措置や 一時滞在施設の運営に際して事業者が負担した費用について 災害救助法による支弁を受けられることを明確にすること 一時滞在施設に協力をした事業者に対する法人税の軽減等の措置 むやみに移動を開始せず 安全な場所にとどまる という発災時の原則を周知徹底させること 帰宅困難者となった要配慮者の帰宅支援について広域搬送等の具体的なオペレーションの検討を進めることを提案している 上述の通り 首都直下地震時に行き場のない帰宅困難者が逃げ込む一時滞在施設の必要量は約 92 万人分と想定されているが 現状は約 29 万人分の確保にとどまり大幅に不足しており 民間事業者の協力を得て確保を促進していくことが喫緊の課題であることから 上記の提案が実現されるよう国に対して積極的に働きかけられたい 2 他の地方公共団体との連携強化 首都圏内の地方公共団体との連携強化東京都は九都県市の枠組みを通じて 国に対する地震防災対策等の充実強化に関する提案活動や 合同防災訓練 ホームページ等を通じた情報発信に努めているが 首都直下地震は地震発生の場所が事前に特定できないことに加えて 都内のみならず首都圏全域に影響を及ぼすことから 首都圏内の地方公共団体が連携して取り組むこれらの活動について より積極的に展開されたい 都内区市町村のBCP 策定 更新に対する支援の強化上述の通り 首都直下地震等の大災害の人的 物的被害や経済的被害を最小限に抑えるには 政府や企業におけるBCPの遂行が非常に重要な要素となる 加えて 大災害時に地方公共団体は応急 復旧 復興対策の最前線に立ち 現場対応等に非常に重要な役割を担うことから いかなる災害であっても機能不全に陥ってはならない しかし 東京都はBCPを策定済であるが 消防庁の調査によると都内区市町村でBCPを策定している割合は 昨年 12 月時点で約 7 割 (62 区市町村中 43 団体 ) にとどまっている 従って 東京都におかれては 東京の都市防災力の向上に向けて 未策定の地方公共団体に対する策定支援や 策定済の地方公共団体に対する継続的な見直しに係る支援 さらにはノウハウの提供や情報共有など 都内区市町村のBCP 策定 更新に対する支援を強化していくことが求められる 他の地域の地方公共団体との応援要員派遣 救援物資提供に関する協定の締結東京都はこれまでに 全国都道府県における災害時の広域応援に関する協定 ( 全国知事会 ) や 20 大都市災害時相互応援に関する協定 を締結し 九都県市においても一昨年に 関西広域連合と九都県市との災害時の相互応援に関する協定 を締結したところである こうした協定は発災時の応援要員派遣や救援物資提供に有効なことから 他の地域の地方公共団体やブロックとの協定締結も推進していくべきである また 平時から協定締結先の地方公共団体等との交流 情報交換を図り 有事に備えておくことも有効である 以上 < 提出先 > 東京都知事 幹部 東京都議会議長 各政党役員等 < 実現状況 > 東京都 2020 年に向けた実行プラン に主要項目が政策目標として掲載 2016 年度第 12 号 2016 年 9 月 8 日第 687 回常議員会決議 特定緊急輸送道路沿道建築物の耐震化率が改善 (2015 年 12 月 80.9% 2016 年 12 月 82.7%) 東京都との連携により 災害発生時の 家族との安否確認訓練 を 9 月および翌 2 月に継続的に実施 2016 年より東京都庁職員 13 万名が参加等 13. 平成 29 年度税制改正に関する意見基本的な考え方わが国経済がデフレからの脱却と経済再生実現への正念場を迎える中 持続的な経済成長を実現するには 0. 3% 程度にまで落ち込んだ潜在成長率の引き上げを図ることが必要である サプライサイド政策に腰を据えて粘り強く取り組まなければならない とりわけ 中小企業の利益率や従業員一人あたりの付加価値額は 大企業の 1/2 以下で推移していることから 中小企業における資本蓄積 労働力確保 生産性向上を強力に推進して 中小企業の競争力の向上を図り 付加価値を増大させていくことが重要である -263-

264 7. 事業 (2) 意見活動 ( 中小企業の特性に着目し 成長戦略と一体となった税制の実現を ) 中小企業は わが国の雇用の 7 割を担い 特に三大都市圏を除いた地域で見れば 中小企業の雇用は 8 割以上を占めている 中小企業は最大の雇用創出主体であり わが国経済の基盤である しかしながら わが国の中小企業は 廃業の増加などにより 1999 年から 2014 年までの 15 年間で約 100 万者減少 (1999 年 :484 万者 2014 年 :381 万者 ) している 中小企業の約 9 割は同族企業であり 事業を継続していく中で 経営者の世代交代に直面することになるが 中小企業が収益を上げ 資本を充実させるほど 自社の株式評価額が上昇し 相続税負担が増加することになる このことは 中小企業の財務基盤を毀損させ 事業継続 成長の足かせになっている 経営者の高齢化が進む中で このままでは中小企業の減少はさらに加速し 地域の雇用は失われ 地域経済の衰退に拍車がかかることになる 中小企業は 一般に資本 経営 労働が一体であり 機動的な経営判断や 地域社会への高い貢献などの特徴を有している また 中小企業は必ずしも全てが大企業になることを目指して事業展開を行っているわけではなく 地域に密着した小規模企業をはじめ 高度な技術力を保有し サプライチェーンの一端を担う企業 創業 100 年を超す老舗企業など多種多様な存在であり こうした多様な中小企業の事業活動を積極的に後押しする税制の整備が重要である 中小企業の活力強化の観点からは 一律に大企業との比較やグローバル標準を適用するべきではなく 中小企業の特性に着目し 成長戦略と一体となった税制を実現すべきである ( 人口急減 超高齢社会 の克服に向けた社会保障改革の断行を ) わが国が 人口減少と超高齢化の加速 という構造的課題に直面する中で 社会保障制度の持続および少子化対策の実行のために 消費税率 10% への引き上げは必要である 平成 31 年 10 月に税率引き上げが確実に実施できるよう 経済環境の整備を進めていくことが重要である 社会保障制度改革の遅れは社会保険料負担の一層の増大を招き 企業経営を圧迫するとともに 将来不安による消費マインドの低下にもつながっている 高齢世代から現役 子育て世代に対する思い切った資源の再分配を進めなければならない その財源の確保には 社会保障給付の重点化 効率化のみならず 高齢者の応能負担の割合を高めるなど 負担の分配 を軸とした社会保障制度改革の断行が必要である Ⅰ. 円滑な事業承継の実現に向けた税制の抜本的な見直しわが国の中小企業数が 1999 年から 2014 年までの 15 年間で約 100 万者減少し 中小企業経営者の高齢化が進む中 円滑な事業承継が進まず 高度な技術等 競争力を有しながらも 廃業や海外企業への株式売却を余儀なくされる中小企業も少なくない このままでは サプライチェーンの崩壊 雇用や高度な技術 ノウハウの喪失を招き 地域経済の衰退に拍車をかけ わが国経済の成長に悪影響を及ぼしかねない わが国経済が持続的成長を図るためには 中小企業が成長し 保有する経営資源を次代へ円滑に繋いでいくことが重要である 若手経営者は IT 活用 販路開拓など事業発展に向けた投資を積極的に行う傾向があり 経営者の世代交代の円滑化によって 生産性向上 新事業展開 ( 第二創業 ) の促進など経済の好循環にも寄与することが期待される また 中小企業の約 9 割を占める同族企業 ( ファミリービジネス ) は 長期的な視点での経営 機動的な経営判断 永年にわたり事業を継続するための革新性 地域社会への高い貢献などの特徴を有しており 地方創生の観点からも 地域経済と雇用の中核を担う中小企業の事業承継は極めて重要である しかしながら 取引相場のない株式は 当該企業の清算価値 ( 純資産価額方式 ) で評価されるため 事業を継続し 企業価値を高めるほど 評価額が上昇し その結果 事業承継の際 換金性のない自社株式に対する過大な相続税負担を強いられている このため 中小企業の中には 相続税資金のねん出のための借入や事業用資産の売却などを余儀なくされるケースも少なくない 中小企業の成長に必要な経営基盤を損なうことなく 円滑な事業承継を実現するためには 取引相場のない株式の評価方法は 会社の清算価値ではなく ゴーイングコンサーンを前提とした評価方法に見直すべきである また 事業承継税制は 直近では利用件数は増加しているものの 依然として使い勝手の改善を望む声が強いことから 制度活用に向けた一層の見直しが必要である とりわけ 早期に後継者を育成し 計画的に経営資源を承継している企業において 円滑な事業承継が実現しているケースが多く見られることから 生前贈与に対するインセンティブの強化により 早期かつ計画的な事業承継を促すことが重要である 中長期的には 中小企業が事業用資産を損なうことなく 十分な形で次世代に事業を承継できるよう わが国の事業用資産の承継に係る非課税措置を実現すべきである 1. 取引相場のない株式の評価方法の見直し 分散した株式集中化の促進 (1) 事業継続を前提とした 配当重視の評価方法への抜本的見直し継続事業体 ( ゴーイングコンサーン ) として存在している中小企業にとって 成長に必要な安定的な経営基盤を次世代へ承継することが必要不可欠である しかし 現行の取引相場のない株式の評価方法は 事業を継続し 企業価値を高めるほど 自社の株式評価が上昇することで 相続税負担が増加するなど円滑な事業承継の大きな阻害要因となっている 非上場株式の財産価値は 主に議決権 配当期待権 残余財産分配権が付与されていると考えられるが 事業継続を前提とする中小企業の経営者にとって 自社株式の価値は 議決権と配当期待権以外になく -264-

265 7. 事業 (2) 意見活動 会社の清算時に初めて生じる残余財産分配権の価値は極めて低い また 議決権は 独立して取引の対象となる財産ではないため 財産的価値はないと考えられている このため 取引相場のない株式の評価方法は 財産評価基本通達で原則的な評価方法とされている純資産価額方式のような企業の清算を前提とした評価方法に替えて 事業の継続を前提として 配当還元方式の適用拡大など 議決権を多く保有することで生じる配当を重視した評価方法に見直すべきである (2) 現行の取引相場のない株式の評価方法における当面の改善点 1 類似業種比準価額方式の見直し上場企業の株価上昇に伴い 類似業種比準価額方式による非上場株式の評価額が 評価会社の業績に関わらず 想定外に高く評価されることで 中小企業の円滑な事業承継を阻害している 上場企業におけるグローバル連結経営の進展を踏まえた比準要素 ( 配当 利益 純資産 ) の見直し 類似業種の平均株価の対象期間の拡大 利益比準 3 倍の見直し等 中小企業の株式評価額の安定化を図る観点から類似業種比準価額方式の見直しが必要である 2 純資産価額方式の見直し 純資産価額の計算上 企業会計上の貸借対照表を前提にしていることから 負債の範囲には 少なくとも 退職給与引当金 賞与引当金を含めるべき 評価差額から排除されている現物出資等に係る受入れ差額は 帳簿書類の保存期間を考慮し 現物出資等の後 最長 10 年以内に制限すべき 評価会社が所有する上場株式の評価は 課税時期前 3カ月間の株価変動は斟酌されているが 課税時期後の株価変動が斟酌されていないのは 不合理である 課税時期の前後 3カ月間 ( あるいは5 カ月間 ) の株価変動を斟酌すべき 3 同族株主判定の範囲の見直し同族株主判定の際に基準となる 6 親等内の血族 ( はとこ ) 3 親等内の姻族 ( 配偶者の甥 姪 ) は 親族関係が希薄化した現在では同族に馴染まない また 会社経営に関与していない株主であっても 同族株主に該当するがゆえ株式の相続税評価が高額となり 当該株主にかかる相続税の負担が重くなるほか これら株主から発行会社やその経営陣が高額な相続税評価額による株式の買い取りを請求される等のトラブル事例も見受けられるため 早急にその範囲を縮小すべき (3) 分散株式の集中化のための税制措置商法上 株式会社の発起人が 7 人以上必要とされた時代があり 実質的な創業者以外の他の発起人が株式を分散保有している会社も多い これらの株式を経営者が取得する場合 当該非上場株式が高く評価され 買い戻しが極めて困難になっている また 先代経営者が社員に株式を贈与または額面価額で譲渡している場合や 株主の相続等で株式が分散している場合にも同様の問題が生じている 安定的な事業継続を確保する観点から 分散した株式の集中化を図るため 特例的評価方式 ( 配当還元方式 ) での買い取りを認めるとともに 発行会社が自社株式を買い取る場合の譲渡株主 ( 個人 ) のみなし配当課税および譲渡者から残存株主へのみなし贈与課税の適用停止等の措置を講じる必要がある 2. 事業承継税制の抜本的な見直し (1) 発行済議決権株式の総数等の 2/3 要件 の撤廃納税猶予の対象となる自社株式は 発行済議決権株式の総数の 2/3 までとする上限があるが 納税猶予割合とあわせると 結果として猶予効果は半分 ( 約 53%) にとどまり 効果が薄いことが事業承継税制の利用の進まない原因の 1 つとなっている また 現行制度では 納税猶予の対象とならない残り 1/3 の株式が分散する恐れがある 実際 納税猶予の対象株式の上限が 2/3 であることを理由に 後継者の株式の保有割合を決める会社は少なくない 会社法上 1 株株主でも株主代表訴訟の提起が可能であることも踏まえ 事業承継税制の目的である 株式の分散の防止と株式の集中による安定的な事業継続 を促進する観点から 納税猶予の対象となる発行済議決権株式総数に係る上限は撤廃し 全ての株式を対象とすべきである (2) 相続税の納税猶予割合の 100% への引き上げ現行の事業承継税制では 贈与税から相続税の納税猶予に切り替える場合 猶予割合 ( 贈与税 :100% 相続税 :80%) の差分は 相続税として納税しなければならない 円滑な事業承継の実現には 生前贈与による早期かつ計画的な取り組みが重要であるが 結果的に相続税が発生する現行の仕組みでは 生前贈与に取り組むインセンティブが働かないことから 相続税の猶予割合も 100% に引き上げるべきである (3) 兄弟等複数人での承継の対象化人材が限られる中小企業においては 兄弟等で経営を行っている場合が少なくない 東京商工会議所の調査では 後継者以外の兄弟 姉妹が自社に勤務している割合は 3 割強であり 約 5 割の企業において -265-

266 7. 事業 (2) 意見活動 後継者以外にも株式を承継させるとの結果であった 現行制度では後継者を 1 人に選定しなければ納税猶予制度を利用することはできないが 後継者の選定を税制で歪めるべきではない 他方 経営資源としての議決権株式の分散を防止し 安定的な経営を継続することは重要である このため納税猶予制度の特例として 兄弟等で経営を行っている場合は 猶予対象となる後継者を 常勤で代表権のある者 まで拡大し 複数人での承継を認めるべきである 3. 事業承継税制の活用に向けた改善 (1) 雇用要件の緩和日本の人口は減少局面を迎え 労働力人口割合も低下する中で 人手不足が深刻化し 中小企業を巡る採用環境は非常に厳しい状況にある 中小企業の採用 雇用を巡る状況を鑑み 雇用要件緩和に向けた見直しが必要である また 大規模な災害やリーマンショックのような急激な経済の悪化により 雇用継続が困難となるケースも想定されることから 予測困難な経済環境の変化による要件緩和措置を平時から規定すべきである (2) 筆頭株主要件 ( 被相続人 後継者 ) の見直し現行の事業承継税制では 先代の配偶者が多数の株式を持っている場合 被相続人と後継者の関係に当たらないため 税制措置の対象にならない このため 被相続人 後継者の筆頭株主要件は緩和すべきである (3) 事前確認制度の利用促進に向けた措置中小事業者が制度の詳細内容を認識しておらず 相続開始時に要件を満たしていないことを理由に 制度を利用できないという事態が生じている 相続開始前に事業承継に向けた取り組みを促進させるため 事前確認制度利用者に対し インセンティブを与える措置を講じるべきである (4) 贈与税の納税猶予の認定取り消し時に相続時精算課税制度を選択可能とする措置贈与税の納税猶予の認定が取り消された場合に 暦年課税制度による贈与税の負担に加え 5 年以内の取消しは納税猶予開始後 5 年経過後の取消しは 5 年経過後の期間について利子税が付加されるため 事業承継が極めて困難になる 認定取消し時のリスク軽減を図る観点から 相続時精算課税制度を選択可能とする措置を講じるべきである (5) 提出書類に係る宥恕 ( ゆうじょ ) 規定の創設東京商工会議所の調査では 事業承継税制を利用しての使いづらい点として 提出書類が煩雑でわかりにくい との意見が多く寄せられた 納税猶予制度を受けるためには 納税猶予適用の認定申請や事業継続の報告書 報告に係る確認書等 数多くの煩雑な書類を提出する必要があり また 提出期限も書類によって異なっていることから 大きな負担となっている 書類提出の不備等により 納税猶予を利用できないことのないよう 提出書類についての宥恕規定を創設すべきである 宥恕規定 : 特例要件 ( 課税軽減措置 ) に必要な書類に不備があったとしても その不備にやむを得ない事情があると税務署長が認めた時に 特例措置を認める規定 (6) 支援措置に係る認定等の都道府県への移譲にあたっての情報共有の徹底第 5 次地方分権一括化法により 平成 29 年度から事業承継の支援措置に係る認定等が都道府県に移譲されることとなったが 都道府県によって認定に格差が生じることのないよう 情報共有等の徹底が必要である (7) 信託を活用した株式の納税猶予制度の適用化事業承継の選択肢を増やす観点から 株式の信託を活用した場合について 納税猶予制度の適用を認めるべきである (8) 事業承継税制の更なる周知 PR 事業承継税制の普及 促進に向けて 経営者のみならず 中小企業を支援する金融機関 士業等に対する広報活動の一層の強化が必要である 4. 担保提供している個人の事業用資産の評価方法の見直し中小企業経営者の個人資産に占める事業用資産の割合は 6 割を超え 所有と経営が一体である中小企業は 事業資金の借入のために個人資産を担保提供している場合が多い 法人経営のために提供した個人資産は債権者の承諾なしには処分できず 資産価値としては大きな制約を受けている -266-

267 7. 事業 (2) 意見活動 法人経営のために担保提供した個人資産は 事業用資産に準ずるものとして扱い 担保付き個人資産の評価額の一定割合を減額する特例の創設 ( 減額は担保に入っている借入金の総額を上限 ) 等 相続税の評価方法の見直しを検討すべきである 5. 相続時精算課税制度の見直し ( 小規模宅地特例等の適用化 ) 相続時精算課税制度を利用することにより 事業用資産を後継者に集中させることが可能であるが 相続時精算課税に係る贈与によって取得した宅地等については 小規模宅地等の特例の適用が認められていない そのため 事業承継に相続時精算課税制度を利用した場合においても 小規模宅地等の特例の適用を認めるべきである 6. 個人事業主の事業承継に対する支援措置 ( 事業用建物に係る相続税の軽減 ) 個人事業主の事業用資産で最も大きい比重を占めている土地については 平成 25 年度税制改正において小規模宅地等の特例の抜本的な見直しが行われており 個人事業主の円滑な事業承継に大きく寄与しているところである 一方で 地方の個人事業主の中には 資産における建物の割合が高い事業者も存在しており 事業承継時の阻害要因となっているケースもある そのため 小規模企業の約 6 割を占める個人事業主の事業承継の円滑化のため 個人事業主の事業用建物に係る相続税を軽減する措置について検討すべきである なお 個人事業主は納税事務に割ける人員が限られており 利用要件が複雑化した場合 制度自体の利用が困難となる そのため 個人事業主の事業用建物に係る相続税の軽減措置を検討する際には 現在の小規模宅地等の特例における事業継続要件を維持することが不可欠である Ⅱ. 中小企業の特性に着目し 成長戦略と一体となった税制の実現を 1. 中小法人課税の見直しに対する考え方 (1) 中小企業は雇用を通じて 地域経済や財政に大きく貢献厳しい経済状況の中 中小企業は赤字法人であっても 雇用を通じて地域と財政に大きく貢献し 地方税も応分負担している 中小企業は全体の雇用の 7 割の約 3,300 万人を抱え 社会保険料の事業主負担分は民間事業主拠出分の約 5 割の約 12 兆円を負担している また 中小企業が従業員に支払った給与から発生する所得税は 全法人の約 4 割の 3 兆円に達し 地方税においても約 4 割を負担している (2) 中小企業の特性に着目し 成長戦略と一体となった税制が必要平成 28 年度与党税制改正大綱において 大法人と中小法人の制度格差が拡大しており 中小法人が大法人へと成長していく意欲を損ないかねないことを踏まえ 中小法人向けの制度全般にわたり 各制度の趣旨や経緯も勘案しながら 引き続き 幅広い観点から検討を行う とされている 中小企業は 高度な技術力を保有し 地域に密着した小規模企業 サプライチェーンの一端を担う企業や 創業 100 年を超す老舗企業など 多種多様な存在であり 必ずしも全てが大企業に成長する前提ではない 中小企業の約 9 割を占める同族企業は 経営者自らが資金を集め 経営を行い その労働の対価を得る つまり 資本 経営 労働が一体的な関係にあるのが特徴である 中小企業の資金調達手段は 金融機関からの借入が中心であり その際に重視されるのは 企業の財務基盤および経営者個人の信用力 ( 個人保証や個人資産の担保提供 ) である 内部留保は 長期資金として設備投資等に活用される他 経営環境の急激な変化に備えるための運転資金の原資となる 特に 中小企業にとって内部留保 ( 利益剰余金 ) の蓄積は 借入の返済や次の投資の原資として必要であり 資金繰りの悪化等に陥りやすいことも踏まえれば 大企業以上にその充実は不可欠といえる 内部留保が増加することは 企業が成長して自ら稼ぎ出した利益で取得した資産が増えていることにほかならず 必ずしも現預金等の形で保有されているとは限らない 内部留保に対する課税については 自己資本の充実を抑制し企業の成長を阻害することから 強く反対する また 取引相場のない中小企業の株式は 企業の清算を前提として評価されるため 経営努力で企業価値を向上させるほど自社株式の評価額が上昇し 事業承継の際には 後継者の相続税負担が増加することになる 事業承継時の相続税負担の増加は 中小企業の収益拡大の意欲の抑制や経営基盤を毀損する事態を招きかねず 事業継続 成長の足かせになっている 今後の中小法人課税の見直しにあたっては 一律に大企業との比較やグローバル標準を適用するのは必ずしも公平ではない こうした中小企業の特性に着目し 円滑な事業承継の実現 資本蓄積による財務基盤の強化 生産性向上など 中小企業の活力を強化する観点から 成長戦略と一体となった税制を構築すべきである その際 女性や高齢者など多様な人材を雇用 育成し まちづくり 地域コミュニティを支えるなど 地域活性化の担い手としての役割も評価すべきである (3) 中小企業税制の適用範囲を示す指標について平成 28 年度与党税制改正大綱において 中小企業税制については 資本金以外の指標を組み合わせること等により 法人の規模や活動実態等を的確に表す基準に見直すことについて検討する とされている 現在まで 税法上で資本金基準が用いられてきた理由として 日常の企業活動では変動せず 毎年度安定 -267-

268 7. 事業 (2) 意見活動 している点や 中小企業基本法において 業種別に資本金と従業員数を基準としていることから 中小企業の経営者にとって明確な指標であった点が挙げられる 長年 企業規模を図る基準として活用され 中小企業基本法など多くの法律で用いられている 資本金 基準は維持すべきであると考える 基準の見直しの検討にあたっては 本来 中小企業税制の適用を受けるべきではない企業のみを除く仕組みとすべきである ごく一部の企業のケースを取り上げて基準を設け 本来 中小企業税制を適用すべき企業を対象から除外することはあってはならない 政府税制調査会等で言及があった 純資産 については 過去の利益の蓄積であり 企業の単年度の担税力を示すものではなく 特に 地域の中核となっている中堅 中小企業や 長年にわたり法人税を納税し 国 地方の税収に貢献をしてきた業歴の長い企業 製造業や倉庫業など土地や設備などの資産を保有する企業ほど その金額が大きくなることから 特定の企業群に対象が偏るため 適切な指標とは言えない (4) 個人事業主に近い中小事業者 ( いわゆる法人成り ) について節税目的で法人形態を選択した個人事業主と同規模程度の小規模企業の存在が指摘されているが そもそも個人事業者が法人形態を選択する動機は 信用力の向上 資本の充実 雇用の確保など 経営基盤の強化のためである また 法人形態を選択することにより 個人と企業の会計を分離することで会計の透明性が高まるうえ 中小企業に浸透しつつある中小企業会計要領等の会計基準を利用することで 明瞭な会計方法を選択することが可能となる 個人事業主と法人の負担の差を 給与所得控除など税負担の軽重のみに着目するのは実態に即していない 法人化には 急速に進む高齢化を背景に 年々増加する社会保険料負担 さらには申告 記帳の負担なども含めて総合的な判断が必要である 実際 日本商工会議所において 個人事業主と法人化した場合の手取り収入を比較したところ 所得税等の税負担と社会保険料負担を含めれば 事業所得 1,800 万円までは 法人化する場合より 個人事業主のほうが手取り収入は多くなる ( ) との結果が得られている 企業の成長には 経営基盤の強化を促す法人制度が不可欠であり ごく一部の企業のケースを取り上げて 法人制度をゆがめるべきではない ( ) 個人 法人ともに事業主 ( 社長 )1 人で事業を行っている ( 従業員は雇用していない ) 自分に給与を払うことで法人に利益が残らないものと仮定して計算 配偶者 扶養者はおらず 介護保険は支払っていないものとする (40 歳未満 ) 2. 中小企業の生産性向上を実現する税制 (1) 中小法人の軽減税率は税率 15% を維持したうえで延長すべき中小法人の 800 万円以下の所得に係る軽減税率は 本則 19% から 15% へ引き下げられている中で 本税制措置の平成 26 年度の適用件数は 80 万件に上るなど 中小企業の財務基盤を支えている税制であると言える わが国経済が 世界経済リスク等を背景に先行き不透明な状況にある中で 仮に 本税制措置が延長されない場合 地域の雇用を支える中小企業から 設備投資や従業員の賃上げに影響を及ぼしかねないとの声が多く寄せられていることから 本税制措置は 税率 15% を維持したうえで適用期限を延長すべきである (2) 中小企業の生産性向上を実現する設備投資の促進わが国経済の好循環の実現に向け 最低賃金の大幅な引き上げが予定されているが 国内市場の縮小 労働人口の減少に直面する中小企業が賃上げの原資を生み出すためには 一層の効率化 付加価値向上による生産性向上が不可欠である 一方 中小企業の生産性向上の実現には 省力化 能力増強 新分野進出等のための設備投資が必要になるが 中小企業の設備投資額は 未だリーマンショック前の水準までは戻っていない また 中小企業の従業員一人あたり付加価値額は大企業の 1/2 以下と 中小企業の生産性が伸び悩んでいる こうした中で 中小企業投資促進税制は 平成 26 年度の適用件数が 6 万件を超え 特に上乗せ措置である即時償却を利用する企業における設備投資額の伸び率が通常の企業に比べて約 4 割高い結果となるなど 設備投資の判断の後押しや生産性向上を促す施策として極めて重要である 中小企業の生産性向上を実現する 攻め の設備投資を後押しする観点から 中小企業投資促進税制は 上乗せ措置も含め延長するとともに 特に人手不足が深刻な中小サービス業の一層の効率化 付加価値向上を支援するため 対象設備に ロボット 空調設備等の器具備品 建物 建物附属設備などを追加し 税制措置の拡充を図るべきである 同様の観点から 平成 28 年 7 月に施行された 中小企業等経営強化法 に基づく償却資産に係る固定資産税の減免措置においても 対象設備に器具備品 建物 建物付属設備を追加すべきである また 資金の調達が困難なこと等により 中古設備を活用して生産性向上を図る事例も多く見られるため 中古設備を対象に加えるべきである 3. 中小企業の経営基盤を毀損する税制措置への反対 (1) 中小企業への法人事業税の外形標準課税の適用拡大には断固反対 -268-

269 7. 事業 (2) 意見活動 外形標準課税 ( 法人事業税の付加価値割 ) は 賃金への課税 が中心であり 人を雇用するほど税負担が増すことから 雇用の維持 創出に悪影響をもたらす 政府の賃金引き上げの政策にも逆行し 経済の好循環の実現を阻害するものであり 外形標準課税の適用拡大には断固反対する とりわけ 労働分配率が 8 割にも達し 損益分岐点比率が 9 割を超える中小企業への適用拡大は 赤字法人 172 万社が増税になるなどその影響は甚大であり 断固反対する 特に 三大都市圏以外の地域においては中小企業が雇用する従業員の割合が高く 中小企業が雇用を支えている 外形標準課税が導入されることになれば 地方の中小企業は雇用を抑制し 地域の疲弊に拍車がかかり 地域経済が衰退し ひいては 日本経済の成長に悪影響を与える また 諸外国においても賃金課税は稀な税制であり 雇用や中小企業に悪影響を与えることから 近年は廃止している国が多い (2) 中小企業の欠損金繰越控除は制限すべきではない欠損金の繰越控除制度は 企業活動が期間を定めず継続して行われる一方で 法人税の課税所得は事業年度を定めて計算されることから 法人税負担の平準化を図るために設けられている制度である 中小企業は 損益分岐点比率が 9 割にのぼり 外部環境の変化や景気変動による売上の増減が直ちに収支に直結し 税引き前利益で赤字 黒字を繰り返しているのが実態である 国際的にも 多くの国では中小企業の欠損金繰越控除を制限しておらず 中小企業の経営の安定性に重要な役割を果たしている 約 94 万社の利用企業が増税になるなど 中小企業の経営の安定性を損なうことから 欠損金繰越控除は制限すべきではない (3) 同族会社の留保金課税は廃止すべき 中小企業への拡大は断固反対激しい経済変化に対応し 安定した事業経営を行うためには 優秀な人材確保や育成 設備投資 技術開発や研究開発等の将来に向けた投資が必要である 企業が厳しい競争を勝ち抜き成長するため 投資の源泉となる利益の蓄積と自己資本の充実による財務基盤の強化は極めて重要である 留保金は必ずしも現預金や有価証券等の形で保有されているとは限らない また 中小企業の同族会社は大企業と異なり 設備投資の際の資金調達は 金融機関からの借入金が中心となっており 資金繰りの悪化等により借入が難しい場合に備え 内部留保を蓄積しておく傾向がある 自己資本の充実を抑制し企業の成長を阻害する留保金課税の拡大は反対であり むしろ資本金 1 億円超の同族会社に対しても廃止すべきである (4) 減価償却制度の定額法への統一は中小企業に多大な影響を及ぼすため反対 IFRS( 国際会計基準 ) の導入や 事業のグローバル化に伴う会計の統一化などを背景に 減価償却方法を定額法に一本化すべきとの意見があるが 中小企業は国際会計を採用していないうえ 大多数が定率法を選択している 中小企業は資金調達に制約があり 投資資金の早期回収が経営上不可欠であることから 戦略的に償却方法を選択している 減価償却方法が定額法に統一された場合には 投資に対する資金回収期間が長くなることで 手元のキャッシュが減少し 企業の設備投資意欲を減退させることになる アベノミクスの投資拡大への取り組みにも逆行する そのため 減価償却方法の定額法への統一には反対である また 償却期間が企業の設備投資サイクルに適合していないとの声も多く 中小企業の設備投資の実態を踏まえ 償却期間の見直しが必要である 4. 中小企業や地域を牽引する中核企業の成長を後押しする税制措置地域の中核的な役割を果たす中小 中堅企業 ( 資本金 1 億円超 10 億円以下 ) は 高い雇用吸収力を有し 地域における取引を通じて多くの小規模 中小企業とその従業員や家族を支えている 一方で 資本金 1 億円超 10 億円以下の中小 中堅企業は利用可能な租税特別措置が少なく 実質的な法人税の負担率は全法人の中で最も高い こうした地域の中核的な役割を果たす企業が 今後も地域を牽引する原動力となる役割を果たすため 租税特別措置による研究開発や投資の促進など 成長に向けた取り組みを後押ししていくことが極めて重要であり 税制上では以下の措置を講じるべきである 1 中小企業基本法を念頭においた税法の基準の拡大 ( 資本金 1 億円以下 3 億円以下 ) 現在の税法上の中小法人の範囲は 法人税法において資本金 1 億円以下とされているため 中小企業基本法上の中小企業の中には 支援対象とならない者が存在している 地域を牽引する中小企業の成長を促進するため 税法上の中小企業の基準について 中小企業基本法における中小企業の範囲を念頭に 資本金 3 億円以下まで拡大すべきである 2 地域の中核的な役割を果たす中堅企業の成長を喚起する税制措置地域経済を牽引する中堅企業は 地域経済や中小企業への波及効果が大きく 成長に向けた取り組みへの喚起が重要である そのため 中堅企業の事業拡大のための設備投資を促すなど 未来投資 を促進するための税制の創設や 研究開発税制の深掘り部分 (12%) など成長を後押しする中小企業向けの租税特別措置の中堅企業への適用拡大等を講じるべきである Ⅲ. 消費税率引き上げ延期に伴う課題 -269-

270 7. 事業 (2) 意見活動 1. 平成 31 年 10 月の消費税率 10% への引き上げは確実に実施を商工会議所は 予てから 社会保障制度の持続のためには消費税率の 10% への引き上げが必要であると主張してきた わが国が 人口減少と超高齢化の加速 という構造的課題に直面する中で 少子化対策の実行のためにも 消費税の引き上げは必要である 社会保障給付の一層の重点化 効率化を徹底するとともに 平成 31 年 10 月の税率引き上げが確実に実施できるよう 経済環境の整備を進めていくことが重要である 2. 消費税率引き上げ延期を受け 軽減税率の導入はゼロベースで見直すべき商工会議所は 予てから 軽減税率制度の導入は 社会保障財源を毀損すること 中小企業に過度な事務負担を強いることから導入すべきではなく 単一税率を維持すべきであり また 低所得者対策は 真に必要な者に対して 所得に応じたきめ細かな給付措置で対応すべきと主張してきた 消費税率引き上げ延期を受け これまでの商工会議所の主張に鑑み 軽減税率制度の導入は ゼロベースで見直すべきであると考える 3. 適格請求書等保存方式は 十分な期間を設け 廃止を含め 慎重に検討すべき適格請求書等保存方式 ( インボイス制度 ) は 飲食料品を取り扱う事業者のみならず 全ての事業者に対して 経理 納税方法の変更を強いるものであり 広範囲に影響を及ぼすとともに 500 万者を超える免税事業者が取引から排除されるおそれがある 所得税法等の一部を改正する法律 ( 平成 28 年法律第 15 号 ) において 消費税の軽減税率制度の導入後 3 年以内を目途に 事業者の準備状況や事業者の取引への影響の可能性等を検証し 必要があると認めるときは その結果に基づいて法制上の措置その他の必要な措置を講ずると規定されていることから インボイス制度の導入にあたっては 軽減税率制度の導入後 十分な期間を設け 廃止を含め 慎重に検討すべきである まずは 消費税率 10% へ引き上げ後 インボイス制度導入前に 免税事業者に対する価格転嫁支援や課税選択を促す施策の展開が必要である そのうえで 免税事業者の課税選択の動向 価格転嫁 取引排除等の実態を徹底的に調査 検証し 廃止を含め 必要な措置を検討すべきである 4. 円滑な価格転嫁の実現 (1) 転嫁対策特別措置法に基づき 実効性の高い価格転嫁対策を継続すべき商工会議所では 円滑な価格転嫁の実現のため 転嫁対策特別措置法に基づく実効性の高い対策の実行や 政府が事業者や国民に対して 消費税は価格に転嫁されるものである と強いメッセージを発信すべきと主張してきた 政府は引き続き 転嫁対策特別措置法に基づき 国民に対する徹底した広報や 転嫁拒否の取り締まりの推進等 実効性の高い価格転嫁対策を継続すべきである (2) 外税表示の恒久化商工会議所の消費税の価格転嫁の調査結果では 約 5 割の事業者が外税表示や税抜き価格の強調表示が有効な転嫁対策であるとの声が寄せられている また 小売業や卸売業の事業者からは 再び総額表示が義務化されることになれば 価格表示を外税表示から総額表示に変えることで 消費者に対して 価格を一気に引き上げたかのような印象を与えることになる そうした事態を避け 売上を維持するためには 税込み価格を引き下げざるを得ない 消費税の価格転嫁が困難になる との懸念の声が 商工会議所に寄せられている 消費税率引き上げ後においても 消費者の消費税への認識を深め 円滑な価格転嫁を実現するために 外税表示を認める措置を恒久化し 事業者が表示方法を選択できるようにすべきである (3) 消費税の申告に係る事業者負担の軽減措置平成 26 年 4 月の消費税率引き上げ後 国内の消費意欲が低迷する中で 商工会議所の調査では 売上高 1 千万円以下の事業者は転嫁できた割合が 5 割と 小規模企業ほど価格転嫁が困難な実態となっている 価格転嫁が困難な企業においては 利益率の減少によって 消費税の滞納に繋がる恐れがあることから 以下に掲げる支援策を講じることで 消費税の申告に係る事業者の負担を軽減すべきである 1 消費税徴収の弾力的な運用 ( 消費税の申告期間の延長や延納措置の創設等 ) 2 消費税率引き上げに伴う業績悪化に対する公的融資制度の拡充 ( 金利優遇 別枠措置 ) 3 滞納防止の観点から 中間納付制度の利用促進に向けた税理士 事業者への周知徹底 4 消費税の少額滞納を防止する観点から課税額の多寡によらず 納付回数を任意に選択できる制度の創設 (4) 消費税の仕入税額控除制度における 95% ルールの復活平成 24 年度より 売上高 5 億円超の事業者において いわゆる 95% ルールが廃止されたことに伴い 仕入税額控除ができない非課税取引については価格転嫁を行うことが困難であるため 損税が発生してい -270-

271 7. 事業 (2) 意見活動 る また 経営資源が乏しい中小企業者にとっては 多大な経理事務負担の増加につながっている 円滑な価格転嫁を実現するため 仕入税額控除における 95% ルールを復活すべきである 5. 二重課税の見直しわが国の税制において 消費税と 印紙税 揮発油税 酒税等との二重課税の問題がある 以下に掲げる二重課税の解消を図ることはもとより 多岐多重に課税される消費課税を抜本的に見直すべきである 1 印紙税 2 石油に課せられる税 ( 揮発油税 地方揮発油税 石油ガス税 石油石炭税等 ) 3 嗜好品に課せられる税 ( 酒税等 ) 4 その他の税 ( ゴルフ場利用税 建物に係る不動産取得税 入湯税等 ) Ⅳ. 平成 28 年熊本地震からの復旧 復興 防災 減災に向けた取り組みへの支援 1. 平成 28 年熊本地震からの復旧 復興に向けた被災中小企業への支援 4 月に震度 7の地震が2 度発生した 平成 28 年熊本地震 は 熊本県 大分県をはじめ九州地方に甚大な被害をもたらした 長引く余震の影響により 未だ事業再開の見通しが立たない事業者も多く また 観光業への深刻な影響も生じている スピード感をもって 事業再開 地域経済の再生を強力に進める観点から 被災中小事業者に対し 以下の税制上の負担軽減措置を講じることが必要である 1 法人税や登録免許税 自動車重量税等の国税および法人事業税 固定資産税等の地方税の減免 2 欠損金の繰越期間の延長 繰戻還付の拡充 3 震災損失について 前事業年度の損金への算入の容認 4 復興資金捻出のために売却する土地 有価証券等の譲渡益課税の免除 5 事業再開に向けた設備投資減税 資産の買換え特例 6 災害損失特別勘定における支出期間の拡充 2. 大規模地震対策等 防災 減災に係る税制措置地震 水害など大規模災害が相次ぐ中で 防災 減災の観点から BCP( 事業継続計画 ) を策定し 災害発生時の事業継続に備える動きが活発化している 災害対策のより一層の促進や内需喚起の観点から 事業用の建物 設備に対する耐震措置や防災設備等の導入 地域的な分散化を図るための設備 施設の設置などに係る設備投資減税の創設 固定資産税や都市計画税の減免等 思い切った支援措置を講じるべきである Ⅴ. 女性の活躍促進 子育て世代の支援の拡充に向けた制度の見直し労働力人口が減少する中においても成長を維持していくためには 女性や高齢者が働きやすい環境を整備し 可能な限り働くことを選択してもらう必要がある そのため 女性や高齢者の働きたい意思が尊重される社会の構築とともに 結婚 出産 子育て 教育 復職の各ステージを通じて より働きやすくなる支援制度や生活環境を総合的に整備することが不可欠である 1. 働きたい女性の意思を尊重した社会保険 税制の見直し (1) 配偶者控除の見直しに関する考え方 ~ 税額控除制度への移行 ~ 現在 税制上の 103 万円の壁は 配偶者の所得に応じて夫の控除額を段階的に減少させる配偶者特別控除の導入によって 世帯単位で見た手取り額の逆転は発生せず 解消されている しかし 現行の所得控除制度 ( 基礎控除 配偶者控除 配偶者特別控除 ) は 累進税率の下では高所得世帯ほど税負担が軽減されており 多くの子育て層が含まれる低所得世帯 ( 年収 300~400 万円 ) には税負担の軽減効果が小さい 例えば 38 万円の所得控除に対して 年収 2 千万円の世帯では 所得税率 33% で約 13 万円の軽減 年収 300 万円の世帯では 所得税率 5% で約 2 万円の軽減となっている このため 配偶者控除見直しにあたっては 基礎控除 配偶者控除 配偶者特別控除を一本化し 所得額によらず税負担の軽減額が一定となる税額控除制度に移行すべきである その際 夫婦それぞれの所得に対して税額控除を適用するとともに 夫婦どちらか一方に控除しきれない税額控除額がある場合 他方の税額控除に上乗せする仕組みとすべきである 夫婦それぞれの所得に対して税額控除を適用することで 単身世帯との公平性を担保することが可能となる また 夫婦どちらか一方に控除しきれない税額控除額がある場合 他方の税額控除に上乗せする仕組みとすることで 現在の配偶者控除と同様に専業主婦世帯の税負担の軽減が可能となり 専業主婦が担っている家庭内での貢献や 地域活動への貢献にも配慮した制度となる (2) 社会保険制度の見直しに関する考え方 ~ 被保険者間の公平性 保険財政的な視点も踏まえて総合的な検討が必要 ~ 被用者保険 ( 厚生年金 健康保険 ) の保険料負担が生じる 130 万円の壁 ( 手取額の目減りによる段差 ) は 労働者自身の就業調整 保険料を折半負担する使用者側の雇用調整の大きな要因となっている -271-

272 7. 事業 (2) 意見活動 さらに 平成 28 年 10 月から施行される短時間労働者への社会保険の一部適用拡大により 130 万円より低い 106 万円の壁が新たに生じ 更なる就労調整を余儀なくされる労働者が増加することも懸念される 今後 適用対象となる年収要件を更に引き下げたとしても 壁 が生じる以上 就労意欲の阻害要因を無くすことにならない 従って 保険料負担の発生により手取収入が急激に減少する不合理を解消し それをなだらかなものにする制度改正あるいは政策的措置が必要である (3) 企業による扶養手当の見直し社会保険のみならず 約 5 割の企業が 103 万円 2 割の企業が 130 万円を基準として扶養手当を支給しており 世帯単位での手取り額の逆転に拍車をかけている これも社会保険と同様 なだらかな支給に変えていく必要がある あるいは 扶養手当を廃止 子育て手当に支給を重点化する等の検討も必要であり 政府はそうした企業の取り組みを後押しするインセンティブを設ける等の検討を行っていくべきである 2. 公的年金等控除の見直しによる子育て世帯への支援の拡充消費税 10% の範囲で一定期間は持続可能な社会保障制度とするためには 社会保障給付の重点化 効率化を徹底 加速化するとともに高齢者の応能負担割合をなだらかに高める必要がある 社会保障給付の重点化 効率化によって生まれる財源や 女性や高齢者の活躍により増加する所得税収を 若年世代の結婚 出産 子育て等に係る環境整備や 子育て支援に要する費用に係る税制措置の創設など 少子化対策に重点的に配分すべきである 税制においては 現役世代に比べて手厚い控除が適用されている 公的年金等控除を見直し 子育て世代への支援の拡充を図るべきである 3. 企業の子育て支援に資する税制措置次世代育成支援対策推進法に基づく 一般事業主行動計画 の策定 届け出企業数は増加しているが 子育てサポート企業認定 ( くるみん認定 ) まで取得する企業は依然として少なく 現行の建物の割増償却では 企業の認定取得のインセンティブになっていない 企業における仕事と子育ての両立支援を強力に推進するため くるみん認定企業で従業員が一定期間以上 育休を取得した場合に 育休取得者 1 人あたり一定額を税額控除可能な措置を創設すべきである Ⅵ. 中小 中堅企業の活力強化 地域活性化に資する税制措置 1. 中小 中堅企業の成長を喚起 後押しする税制の拡充 (1) 研究開発税制の拡充 運用面の大幅な改善第 4 次産業革命の到来を踏まえ わが国が国際競争を勝ち抜くためには 研究開発投資への後押しが極めて重要であることから 研究開発税制は 制度全体として 恒久化し 予見可能性のある安定した制度とすべきである また 中小 中堅企業の研究開発を後押しする観点から 研究開発税制は 以下の措置を講じるべきである 1 中小企業技術基盤強化税制を拡充し 税額控除率 (12%) を引き上げるべき 2 安価で安定的なエネルギー供給を促進するため 省エネや新エネ等に係る研究開発費について 研究開発税制に上乗せして税額控除を可能とする措置を創設すべき 3 オープンイノベーション ( 特別試験研究費 ) の範囲に 特許譲受対価を追加すべき 4 IoT の進展による モノ と サービス が融合した新たなビジネスモデルの開発を後押しする観点から サービス開発を目的とした研究開発も支援対象に追加すべき 5 経営資源の限られた中小企業は 一人の人員が研究開発とともに他の業務を兼務することが多いが 研究開発税制の対象となる人件費は 専門的知識を持って試験開発の業務に 専ら 従事することが求められており 使い勝手が悪く 利用率が低迷している原因になっている 中小企業の研究開発への取り組みを強力に支援するため 中小企業の場合は 専属的に従事せずとも 担当業務への従事状況が明確に区分されていれば 試験研究費の対象となる人件費を概算比率で計上可能とすることや 従業員の研究開発活動割合が 80% 以上である場合に その従業員に係る賃金の全てを人件費の対象とするなど 大胆に運用面を改善すべき 6 試験研究費の対象費目 ( 製造原価 ) の明確化が 利用促進には必要不可欠であることから テンプレート等の作成 中小企業への周知 徹底等の方策を講じるべき (2) 所得拡大促進税制の拡充人手不足が深刻化する中 多くの中小企業において 人材の確保 定着のために防衛的な賃上げをせざるを得ない状況にある 労働分配率が約 8 割にも上る中小企業は 賃上げ余力に乏しく 賃金上昇や社会保険料の増加により 企業の収益が圧迫され 生産性向上に資する設備投資を妨げる一因になっている このため 所得拡大促進税制を大幅に拡充し 地域の中堅 中小企業の収益改善を通じて 成長と分配の好循環 -272-

273 7. 事業 (2) 意見活動 の実現を図るべきである (3) 商業 サービス業活性化税制の拡充 延長地域経済の疲弊が深刻化する中で 中小企業の 8 割を占める商業 サービス事業者の高付加価値化 収益確保は喫緊の課題である また 深刻化する人手不足を補完するために 効率化の取り組みも不可欠である このため 商業 サービス業を営む中小企業等の経営改善に資する設備投資を後押しする観点から 償却率 (30%) および税額控除率 (7%) の大幅な引き上げ 対象設備の拡大を行った上で 商業 サービス業活性化税制の延長が必要である (4) 中小企業等の貸倒引当金の特例の延長売掛金等の債権が貸倒れた場合のリスク軽減に寄与していることから 事業協同組合等に対する中小企業等の貸倒引当金の特例については 適用期限を延長すべきである (5) 信用保証協会が受ける抵当権の設定登記等の税率の軽減措置の延長中小企業の担保保証費用の負担を軽減し 資金繰りの円滑化に寄与していることから 信用保証協会が受ける抵当権の設定登記等の税率の軽減措置については 適用期限を延長すべきである (6) 経営力向上に資する税制措置の創設中小企業の収益力を向上させ 雇用の増大や地域の活性化が図られる好循環を創り出すため 経営コンサルティング費用や ISO 取得費用等の一定割合の税額控除等 中小企業の経営力向上や事業意欲向上に資する税制措置を創設すべきである (7) 新規創業 ベンチャーを支援する税制 1 創業後 5 年間の法人税 社会保険料の減免措置創業後 5 年程度は黒字であったとしても 事業活動が不安定で経営基盤が安定しない企業が多い そのため 中小企業のスタートアップ時の経営基盤を強化し 企業の拡大 発展を強力に後押しするため 中小企業支援機関等の創業支援を受けた創業者に対して 創業後 5 年間の法人税免税 社会保険料の減免措置や 創業後 5 年以内に生じた欠損金の繰越控除期間の無期限化を講じるべきである 2 研究開発型ベンチャー企業の支援に資する パテント ボックス税制の創設中小企業の知的財産権の国内保有の推進や 創薬ベンチャー等の研究開発型のベンチャー企業を支援する観点から パテント ボックス税制 ( 知的財産権に起因する収益に対する軽減税率の適用 ) を早急に創設すべきである 3 創業者の親族等から贈与された創業資金に係る贈与税非課税枠 (1,000 万円 ) の創設創業者の親族等から贈与された創業資金に係る贈与税について 1,000 万円の非課税枠を創設し 新規創業を支援すべきである 4 法人版エンジェル税制 ( ベンチャー投資促進税制 ) の拡充ベンチャー企業が事業の継続 発展を図るためには リスクマネーの確保が必要である 一方で 中小 中堅企業が新たな事業分野に進出する際 M&Aを活用するケースが増加している 現行のベンチャー投資促進税制は 産業競争力強化法に基づき認定を受けたファンドを通じた間接的な投資に限定されているが 中小 中堅企業の新事業分野への進出 ( 第二創業 ) を後押しする観点から 法人がベンチャー企業に直接投資した場合にも税制優遇措置を講じるべきである 5 エンジェル税制の適用要件の拡充成長途上にある企業へのリスクマネーの供給を増加させるためには エンジェル税制の利用促進が不可欠である ベンチャー企業への投資拡大に向け 適用企業の要件緩和を図るとともに 投資額の所得控除の上限額の引き上げ ベンチャー企業の株式損失における他の所得との損益通算期間を延長すべきである (8) 外国子会社合算税制 ( タックスヘイブン対策税制 ) の見直し外国子会社合算税制については 平成 28 年度与党税制改正大綱において BEPS プロジェクトを踏まえた見直しを行うことが示されたが 租税回避の防止に向けた制度の見直しを検討する意義は認めるものの 見直しを行った結果 さらに制度が複雑化するとともに予見可能性が低下することになれば 乏しい経営資源の中 限られた人員で外国子会社の管理を行っている中小企業では対応が困難となり 中小企業の海外展開が阻害される恐れがある 現行の外国子会社合算税制は 課題を抱えながらも実務において既に定着していることから 制度の見直しを検討する際は 租税回避の防止の視点のみならず トリガー税率の維持など既存制度との接続や事務負担等 中小企業の実態を十分に踏まえ 合理的で簡素な制度とするべきである (9) 中小企業の国際化を支援する税制措置の拡充 -273-

274 7. 事業 (2) 意見活動 中小企業における海外子会社からの受取配当金の全額益金不算入の実現平成 21 年度税制改正において 海外展開による利益の国内への還流を促進するため 海外子会社からの受取配当金益金不算入制度が導入されたが 海外子会社投資関連費用として5% 分が相殺され9 5% が益金不算入となっている 中小企業の海外展開をより一層促進する観点から 受取配当金を全額益金不算入とすべきである 租税条約の締結 改定による現地子会社の配当等の源泉税率の見直し成長著しい中国 インド等を中心とした各国との租税条約の改定等を順次行い 現地子会社の配当 知的財産権使用料等の源泉税率を早急に見直すべきである また 中国やインド等で発生している不透明なPE 課税等による紛争事案に関しては 中小企業では対処が事実上困難であることから 相手国との交渉への支援等を官民挙げて積極的に行うべきである 外国税額控除の抜本的な見直し外国税額控除限度超過額および控除余裕額の繰越期間については 現行の3 年から米国並みの10 年に延長すべきである 少なくとも 繰越年数経過後の控除限度超過額については損金算入可能とすべきである 海外投資リスクを軽減する税制措置中小企業の海外展開が進む一方で 販売不振や現地の商慣行の違いなどに直面し 海外からの撤退を余儀なくされる企業は少なくない 中小企業の海外投資リスクを軽減する観点から 海外からの撤退費用を税額控除できる制度の創設や 資源開発事業にのみ認められている海外投資等損失準備金の拡充を図るべきである また 海外子会社への出向社員の人件費を親会社が負担している場合 海外子会社の経営基盤の早期安定化の観点から 設立後少なくとも1 年間は その負担分を海外寄附金の対象から除外し 全額損金算入を認めるべきである (10) 事業再生 再編を支援する税制措置の拡充 1 協議会関与の下での事業再生における過年度減価償却不足額の損金算入 中小企業再生支援協議会実施基本要領 に定める手続きに従って再生計画が策定される場合には 再生計画検討委員会による再生計画の調査 報告を要せず 外部専門家によって作成された実態貸借対照表の過年度減価償却不足額を限度として 再生計画に従って損金経理をしたときは 損金算入を認めるべきである 2 経営者の私財提供に係る特例の要件等の緩和平成 25 年 4 月 1 日から平成 31 年 3 月 31 日までの間 合理的な再生計画に基づき 再生企業の保証人となっている経営者が行う事業用資産の私財提供について 一定の要件の下 譲渡所得を非課税としているが 平成 28 年 3 月 31 日までの間に条件変更が行われていることの要件を廃止し かつ 保証人となっている取締役又は業務を執行する社員 の要件を 保証人となっている取締役等 ( 取締役 業務執行社員 株主及びこれらの親族 ) としたうえで この規定を恒久化し 中小企業再生支援協議会実施基本要領 に定める手続きに従って再生計画が策定される場合には 再生計画検討委員会による再生計画の調査 報告を要せず この規定の適用ができることとすべきである 3 協議会関与の下でのサービサー債権の買取りに係る債務免除益の繰延 中小企業再生支援協議会実施基本要領 に定める手続きに従って債務者企業がサービサー等一定の金融機関から債権を買い取る再生計画が策定される場合には 買取りに係る債務免除益について再生計画期間中は課税を繰り延べ 再生計画期間後 5 年間など一定期間で均等額以上を益金に算入するなどの措置を講ずべきである 4 青色繰越欠損金の繰越期限の停止 中小企業再生支援協議会実施基本要領 に定める手続きに従って再生計画が策定される場合には 再生計画合意時点における青色繰越欠損金について 再生計画期間中は繰越期限にかかわらず損金算入ができるものとすべきである 5 期限切れ青色繰越欠損金の損金算入 中小企業再生支援協議会実施基本要領 に定める手続きに従って再生計画が策定される場合には 再生計画合意日以前 10 年間に繰越期限が経過した青色繰越欠損金について 再生計画期間中は損金算入ができるものとすべきである 6 一体型経営者保証ガイドラインによる無資力判定の明確化 再生支援協議会による保証債務の整理手順 に従って経営者保証ガイドラインによる保証債務の整理手続を行っている場合は 再生計画合意後 1 年以内に保証債務の整理計画合意を受けることを要件として 保証人は資力を喪失して債務を弁済することが困難であり 所得税法第 9 条 1 項 10 号の適用を受けることが可能とし これを明確化すべきである 2. 企業の前向きな投資を阻害する税制の廃止 (1) 企業の前向きな設備投資を阻害する償却資産に係る固定資産税の廃止 -274-

275 7. 事業 (2) 意見活動 償却資産に係る固定資産税は 企業の前向きな設備投資を阻害するものであり また 国際的にも稀な税制であることから 廃止すべきである 一方で 平成 28 年 7 月に 中小企業等経営強化法 が施行され 機械 装置に係る固定資産税の軽減措置が講じられたところであるが 中小企業の約 8 割を占める中小サービス業の生産性向上を後押しする観点から 対象設備を拡充し 器具備品 建物 建物附属設備を追加すべきである 少額減価償却資産の対象資産について 国税 (30 万円 ) と地方税 ( 固定資産税 (20 万円 )) において その対象が異なるため 事業者は申告のために帳簿の二重管理等の納税事務負担を強いられている 本来 償却資産に係る固定資産税は 廃止すべきであるが 暫定的に二重管理の弊害を排除するため 当面 国税の基準に統一すべきである (2) 企業の前向きな投資を阻害する事業所税の廃止事業所税は 都市計画税が徴収される中にあって すでにその目的を達成している また 都市間の公平性の観点から問題であるとともに 新規開業や事業所の立地等を阻害する追い出し税となっている さらに 赤字企業にも課税される事業に対する外形課税であり 固定資産税との二重負担との指摘もある 課税算出根拠が 事業所面積 従業員給与 となっていることから 企業の成長に向けた前向きな活動を阻害している 中小企業の成長を阻害している事業所税は 早急に廃止すべきである 3. 企業の活力強化を促す税制 (1) 環境関連税制の強化には反対平成 27 年 12 月の パリ協定 採択を受け 一部先進国だけが数値目標を伴った温室効果ガス排出削減義務を負う従来の仕組みから 中国や米国をはじめ途上国を含むすべての国が協調して地球温暖化対策に取り組む公平かつ実効的な国際枠組みへと転換した結果 わが国企業等がいたずらに 高い環境対策コスト を負担する制約が解消されることとなった こうした状況下で環境関連税制を強化することは わが国企業等にとって革新的技術のイノベーション追求や国内投資の意欲を削ぎ 国際競争力を高めながら経済成長と地球温暖化対策の両立を目指す流れを妨げかねない 1 平成 28 年度与党税制改正大綱において 地球温暖化対策税については エネルギー起源 CO2 の排出抑制のための木質バイオマスのエネルギー利用や木材のマテリアル利用の本格的な普及に向けたモデル事業や技術開発 調査への活用の充実を図ることところであり これ以上の使途拡大は行うべきでない 2 また 平成 28 年度与党税制改正大綱で示された 市町村による継続的かつ安定的な森林整備等の財源として 都市 地方を通じて国民に等しく負担を求める森林環境税 ( 仮称 ) 等の新たな仕組みについては 検討時期を適切に判断すると整理された 現下の経済情勢において 今後 家庭部門 ( 国民 ) だけでなく 徹底した省エネ推進に取り組まなければならない産業 運輸 業務部門の中小企業にも新たな税負担として課税対象を広げることは 企業の設備投資意欲を削ぐのみならず国際競争力低下を招き 国内での事業存続を更に困難なものとしかねないため 極めて慎重に検討すべきである 3 カーボンプライシングとして取り上げられている炭素税については 国際的に公正で統一的な枠組みが確立できた場合は 理論的には CO2 排出者に削減のインセンティブを与える仕組みとされている しかし 実態としては民間企業における成長投資や研究開発投資の原資を奪うことにもつながりかねず 企業の長期的な成長力や国際競争力に悪影響を及ぼす懸念がある また 環境対策コストが安くかつエネルギー効率が低い海外に生産拠点や雇用を移転することにより 世界全体で見れば CO2 排出量が増加してしまう懸念もある このため 炭素税など新たに規制的なカーボンプライシングの仕組みは導入すべきでない (2) 役員給与の全額損金算入化 期中の役員給与引き下げを柔軟に認めるべき役員給与については 税法上は 定期同額給与 事前確定届出給与 利益連動給与の 3 類型の役員給与のみ損金算入が認められている 役員給与は職務執行における対価であることから 原則 全額損金算入とすべきである 少なくとも 非同族会社にのみ認められている利益連動給与に関しては 中小企業経営者の成長への意欲向上を図る観点から 同族会社も適用対象とすべきである なお 事業年度開始後に損金算入が認められる役員給与改定事由のうち 通常改定 は 事業年度開始から 3 か月以内に限られ 3 か月後以降は 特別な事情 がない限りは認めないものとされているが 年間を通じて好不況の変動が激しい中小企業の実態を踏まえ 年度途中での改定を事業年度開始から半年後まで認める等 弾力的かつ機動的な仕組みとすべきである とりわけ 業績悪化改定事由 の狭義の解釈により 期中における役員給与の引き下げが困難な実態があり 中小企業の赤字法人増大の一因ともなっている 期初の業績目標に達しない際に 期中に役員給与を引き下げて収益を確保することは当然の経営行動であることから 役員給与の引き下げは柔軟に認めるべきである (3) 企業年金の積立金にかかる特別法人税の撤廃企業年金積立金に対する特別法人税は 企業年金の持続性 健全性を著しく損ない とりわけ中小企業に対する企業年金の普及 拡大という目指すべき政策の方向性に反するものであり また 拠出時 運用時は -275-

276 7. 事業 (2) 意見活動 非課税 給付時に課税 という年金税制の原則に反していることから撤廃すべきである (4) 印紙税の速やかな廃止印紙税は消費税との二重課税であるとともに 電子商取引やペーパーレス化が進展する中 文書を課税主体とすることに合理性がなく 時代に即していない税制である 電子化への対応が比較的遅れている特定の業界や中小企業に負担が偏っており 課税上の不公平感が生じている 課税文書の判定が難しく事務負担が重いこと 一取引について何重にも課税されること等の制度上の問題点も多い そのため 印紙税は速やかに廃止すべきである 4. 民間投資や消費を喚起し 持続的な経済成長に資する税制措置 (1) 特定の事業用資産の買換えおよび交換の場合の譲渡所得の課税の特例の恒久化特定事業用資産の買換え等の特例措置は 企業の新規投資を後押しするものであり 恒久化すべきである 少なくとも 平成 28 年度末に適用期限が到来することから延長すべきである また 平成 24 年度改正で措置された買換え特例における事業所等の面積要件や 平成 27 年度改正で措置された圧縮率の一部見直しは 特に 都市部での利用を阻害していることから 撤廃すべきである (2) 内需拡大に資する住宅税制の延長 1 土地の売買等に係る登録免許税の特例措置の延長土地の売買による所有権の移転登記及び土地の所有権の信託登記に係る登録免許税率の軽減措置は延長すべきである 2 住宅の登録免許税の軽減措置の延長住宅用家屋の所有権の保存ならびに移転登記に係る登録免許税の軽減措置は延長すべきである 3 土地譲渡益に対する追加課税制度 ( 重課 ) の課税停止期限の延長 4J リート等の不動産取得税および登録免許税の課税標準の特例の拡充 延長 (3) 都市再生 再開発に資する都市再生促進税制の延長認定を受けた都市再生事業を行う民間事業者に対し 法人税 登録免許税 不動産取得税 固定資産税 都市計画税等を減免する都市再生促進税制を延長すべきである (4) 不動産流通課税の見直し平成 16 年度税制改正において 土地建物等の譲渡所得と他の所得との損益通算措置が廃止されたが 含み損を有する不動産の売却を滞らせ 不動産の流通に多大な弊害をもたらしていることから 土地建物等の譲渡所得と他の所得との通算措置を復活させるべきである また 不動産の流通を活性化させ 内需を喚起する観点から 不動産取得税の廃止 登録免許税の手数料化 印紙税の廃止 不動産所得にかかる土地取得のための借入金利子の損益通算制限の廃止など 不動産流通課税を抜本的に見直すことが必要である (5) 自動車関係諸税の簡素化 負担軽減欧米諸国と比べ複雑かつ過重な負担を課しているわが国の自動車関係諸税は 個人消費を喚起し 経済の好循環を実現する観点から 抜本的に見直し 簡素化 負担軽減を図るべきである 具体的には 自動車税の税率引き下げを最優先で行い 自動車重量税は 将来的な廃止に向け まずは 当分の間税率 を廃止すべきである また 適用期限が到来する自動車重量税のエコカー減税および自動車税 軽自動車税のグリーン化特例は延長すべきである その際 自動車取得税のエコカー減税は 昨年決定された自動車税 軽自動車税の環境性能割と同じ水準に見直したうえで 延長すべきである 5. 地方疲弊の深刻化 に対する地方創生の取り組み (1) 空き地 空き店舗の利活用促進に資する税制措置 1 空き地 空き店舗を利活用した所有者に対する固定資産税等の税制優遇措置の創設都市計画法上の商業地域や近隣商業地域あるいは商機能が集積している地区において 一定期間内 (1 0 年間程度 ) に空き地 空き店舗を利活用した所有者に対し 固定資産税の減免等の税制上の軽減措置を講じるべきである 2 土地 建物の権利調整 移転の円滑化に資する税制優遇措置の創設被相続人が亡くなり 長期間が経過しているにも関わらず 相続登記がなされないことにより 土地 建物の所有者が特定できず 権利調整 移転などに困難をきたし 土地等の利活用促進が阻害されている 中心市街地活性化基本計画区域もしくは立地適正化計画の誘導区域において 都市機能の集積等に資 -276-

277 7. 事業 (2) 意見活動 3 すると認められる土地等の相続が生じた際の 一定期間内に相続登記を行った者に対する相続税の一部控除や登録免許税の軽減を図るべき 事業推進主体であるまちづくり会社の活動基盤の強化に資する税制措置地域でまちづくりの理念を共有 具現化する組織として 空き店舗運営や集客イベントなどの事業実施のみならず 土地 建物の所有者との連絡調整等を行うまちづくり会社の活動基盤強化が必要である 中心市街地活性化基本計画や立地適正化計画等に基づく事業や空き地 空き店舗の利活用事業を実施するまちづくり会社に対する不動産取得税や登録免許税等の減免を図るべきである (2) 特定都市再生建築物等の割増償却制度の延長地域資源を最大限活用して 都市再生や地域力の向上を図り 魅力ある地域経済を形成していく取り組みを後押ししていくため 中心市街地活性化の核となる民間事業に措置されている 土地 建物 設備等の取得時の割増償却制度を延長すべきである (3) 企業の地方拠点強化税制の見直し平成 27 年度税制改正で 地方拠点強化税制 が創設され 本社機能の地方移転や拡充に対する税制優遇措置が講じられたが 本税制措置で支援対象外とされている首都圏 中部圏 近畿圏の中には 企業の転出超過や廃業等により 企業数が減少している地域が含まれている 地域経済の衰退の深刻化は 全国的な課題であることから 一律に対象外地域を設けるのではなく 地域の実態に即して 対象地域を見直すべきである (4) ふるさと納税の拡充ふるさと納税は 東日本大震災発生時に被災地への寄付金が増加する等 納税者の自由意思による納税する自治体を選択する制度として定着してきている 総務省の調査によると 地方自治体による地域の情報発信の活発化や 地域の魅力を高める取り組みが促進される等 地域活性化に寄与している また 地域の特産品等の発送による地域資源の PR や 地域経済への好影響も期待できる 地域活性化に寄与するふるさと納税制度は拡充すべきである 6. 地方の 自主 自立 に向けた地方税改革 (1) 地域の自主 自立に向けた地方行財政の構築を後押しする地方税改革将来的な道州制の導入を見据え 地域の 自主 自立 を確保できる地方分権改革の推進と それを支える安定的な地方行財政基盤の確立が必要である 地方分権改革のためには まず 徹底した行財政改革の実施が不可欠である 大胆な規制改革等を実施するとともに 国と地方の明確な役割分担のもと 思い切った権限および 税財源を移譲することが必要となる また 社会保障制度全体における負担と給付のバランスを見直し 国 地方ともに社会保障費の抑制を図っていくべきである 地方分権や 安定的な地方行財政基盤を確立するためには 住民による地方行政へのチェック機能の強化が不可欠である 地方の財源は 地方法人二税 ( 事業税 住民税 ) と地方交付税に過度に依存しているため 地域住民の受益と負担に関する意識の希薄化が生じており 住民による地方行政へのチェック機能が弱くなっており 地方税改革は喫緊の課題である (2) 外形標準課税の適用拡大は 雇用や地域経済に甚大な影響を及ぼし ひいてはわが国経済 社会の発展を阻害することから断固反対 再掲 外形標準課税 ( 法人事業税の付加価値割 ) は 賃金への課税 が中心であり 人を雇用するほど税負担が増すことから 雇用の維持 創出に悪影響をもたらす 政府の賃金引き上げの政策にも逆行し 経済の好循環の実現を阻害するものであり 外形標準課税の適用拡大には断固反対する とりわけ 労働分配率が 8 割にも達し 損益分岐点比率が 9 割を超える中小企業への適用拡大は 赤字法人 172 万社が増税になるなどその影響は甚大であり 断固反対する 特に 三大都市圏以外の地域においては中小企業が雇用する従業員の割合が高く 中小企業が雇用を支えている 外形標準課税が導入されることになれば 地方の中小企業は雇用を抑制し 地域の疲弊に拍車がかかり 地域経済が衰退し ひいては 日本経済の成長に悪影響を与える また 諸外国においても賃金課税は稀な税制であり 雇用や中小企業に悪影響を与えることから 近年は廃止している国が多い (3) 地方法人二税に過度に依存しない安定した地方財源の確保地方税は 安定的かつ偏在性の少ない税源が望ましく 景気による税収変動や地域の偏在性の大きい 地方法人二税に過度に依存している状況は是正すべきである 地方財源の確保については 将来の道州制を見据えて 地方交付税制度の見直しの中で 地方への配分の見直しや 地域住民の行政サービスの受益と負担の意識を高める観点から 個人住民税や地方消費税等の地方税全体であり方を検討すべきである -277-

278 7. 事業 (2) 意見活動 (4) 地方の行革努力が反映される交付税制度への見直し平成 28 年度税制改正において 地方法人税の偏在是正のため 法人住民税の一部を国税化し 地方法人税が創設され 地方交付税の原資化されたところであるが 地方交付税は 地方自治体の行革への取組みを後押しするため 地方の行革努力を適切に評価し 交付割合に反映する必要がある 現行の行革インセンティブ算定制度を大幅に拡充し 行財政改革の割合に応じた地方交付税の交付を行う制度へ変更すべきである 地方自治体が交付税算定に関する予見可能性を高めるため 複雑かつ不透明との指摘がある基準財政需要額の算定方法については 簡素で透明性の高い算定方法を検討すべきである (5) 法人への安易な超過課税 独自課税導入には反対新たな地方税負担を求める場合 まず 自治体において人件費を含めた身を切る徹底的な歳出削減を行った上で 納税者となる住民や事業者等に対し 自治体の財務状況や当該税制の政策目的と税収の使途を十分に説明し 理解を得ることは当然の責務である 十分な説明もなく 安易に法人にのみ課税することは行うべきではない 7. 納税環境整備の拡充 ( 納税協力負担の軽減 ) (1) 中小企業の納税負担軽減措置による生産性の向上申告納税方式を採用しているわが国では 本来は国が行うべき徴税事務について 納税者である事業者が 納税協力として多大な負担をしている 特に 人的資源に乏しい中小企業における納税協力負担は 生産性向上の阻害要因となっている 中小企業の納税事務負担軽減を図るため 以下に掲げる措置を講じるべきである 1 中小企業が本業に専念できるよう 提出書類の免除 簡素化等を図り 中小企業の負担を軽減するとともに 納税協力費用相当分の税額控除制度を創設すべきである 2 事前照会に対する文書回答手続 について 税務当局の執行体制の強化を図りつつ 対象取引等に係る要件の緩和等 所要の改善を図るべきである 3 納税事務負担に配慮して 個人事業者の確定申告手続については 平日夜間や休日も税務署の窓口において受け付けるべきである 4 国税 地方税等の徴収一元化が実現できるまでの間 納税事務負担の軽減 徴収事務の効率化に向けて 以下に掲げる取り組みを行うべきである e-tax( 国税 ) とeLTAX( 地方税 ) を統合し 恒常的な税額控除制度を創設すること 上記が実現するまでの間 以下に掲げる措置を講じること ( ア )e-tax( 国税 ) について 税額控除制度を復活し 恒常的な制度とすること なお 操作を簡便化した使い勝手のよいソフトを開発すること ( イ )eltax( 地方税 ) について 税額控除制度を創設すること 地方自治体毎に異なる書類の様式や手続き 納付期限等を統一すること 本社や本店所在地の自治体における一括納付手続き等を可能とすること 固定資産税の償却資産の申告期限を企業の法人税申告期限と統一すること 中間申告および予定納税について 選択により申告できるようにすること 国 地方の法人税の申告手続きを一元化できるようにすること 法人による法人税や消費税の振替納税を導入すること 法人事業概況説明書 の提出を省略すること 準確定申告 ( 納税者が死亡したときの確定申告 ) の申告期限を相続税申告期限まで延長できるようにすること 法人の青色申告承認申請書や棚卸資産の評価方法の変更承認申請書等の提出期限を前事業年度に係る確定申告書の提出期限までとすること 5 法人事業税の外形標準課税の付加価値割の計算は 報酬給与等の収益配分額の確定申告書への添付が必要とされており データ管理等 多大な事務負担が生じているため 簡素化が必要である 6 消費税の基準期間の見直しを検討すべきである (2) 不納付加算税の軽減中小企業は 人的資源に乏しく 本業に人員を充てたい中 従業員の給与所得の源泉徴収事務等 本来 国が負うべき徴税事務に協力している 例えば 源泉所得税の納付期限は翌月の 10 日と極めて短期間に設定されているにもかかわらず これを順守している 特に年末調整等については 本業において多忙を極める中にあっても 必死になって納税事務を行っている状況にある 源泉所得税の納付遅延が起こると 不納付加算税として 原則 源泉所得税額の 10% が徴収されることになる これは 人的資源に乏しい中小企業に対し 過度な負担を強いるものであり 以下の対策を講じるべきである -278-

279 7. 事業 (2) 意見活動 1 2 給与所得の源泉所得税の納付期限 ( 翌月 10 日 ) を 翌月 20 日 とする不納付加算税 ( 源泉所得税の10%) を軽減する (3) 事業者の納税事務負担を増加させる個人住民税の現年課税化には反対個人住民税の現年課税化が検討されているが 事業者に対し 所得税に加え 個人住民税についても 源泉徴収事務や年末調整事務を課すことが必要となる 現状以上の納税事務負担の増加を強いる個人住民税の現年課税化には反対である (4) 租税教育の充実租税の意義や役割を正しく理解し 納税者意識を向上させるため 学校教育の段階から社会人に至るまで広い年代において 租税教育の充実が重要である 次代を担う児童 生徒が税制について関心を持てるよう 平易で分かりやすい教材やカリキュラムを用意しておくことが必要である (5) 地域再生や産業振興に取り組む商工会議所等に対する寄附金制度の拡充東日本大震災の被災地商工会議所が日本商工会議所の策定した計画に基づき実施する復旧 復興事業に係る寄附金は指定寄附金とされ 地域の実情に即して復旧 復興に極めて効果的に活用されている 今後の災害時においても 早期の地域経済社会の復旧 復興を後押しする商工会議所等への寄附金は指定寄附金とすべきである 平時においても商工会議所は 多様な主体と連携し地域の中核として地域活性化に取り組んでおり 地方創生の新たな担い手としての期待は かつてないほど高まっている 社会的な要請から 新たに対応が求められている行政が担い切れない経済社会維持に必要な商工会議所が実施する公益目的事業への寄附金等は全額損金算入化すべきである (6) 復興特別所得税の源泉徴収事務負担を軽減すべき平成 25 年 1 月より 2.1% の復興特別所得税が 25 年にわたって課されているが 源泉徴収にあたって 1 円単位の源泉徴収額が発生し 現場では混乱が生じている 長期間にわたって 事業者の事務負担の増大につながることから事務負担の軽減が必要である 報酬等を支払う際の源泉徴収事務に関して 実務上は 源泉徴収後の手取り額から支給総額を逆算する方式が採用されることが少なからず存在しており 煩雑な事務処理を強いるとともに 計算ミスが生じることも容易に想定できる そのため 報酬等に係る源泉徴収に係る復興特別所得税を不適用とし 受給者が確定申告時に付加税を含め清算する方式へ変更すべきある Ⅶ. 東京都に対する要望 1. 地方創生を牽引する首都東京の活力強化に向けた税制 (1) 特区制度の活用による国際的なビジネス拠点の形成国際総合戦略特区として認定された アジアヘッドクォーター特区 では 東京の弱みであるビジネスコストの高さを解消するため 特区内に新たに拠点を設ける外国企業に対して 所得控除等により法人実効税率を引き下げることが可能となった しかし 特区内のみに事務所 工場 研究所等の施設を有する法人でなければ対象とならないなど 要件が非常に厳しく 実効性の伴わない制度となっている そのため 総括事業における事業所要件をはじめ 各種の要件を緩和し利用促進を図るべきであり 東京都は政府に対して強力に働きかけを行うべきである アジアヘッドクォーター特区 の指定区域は 都内 5 カ所 ( 都心 臨海地域 品川駅 田町駅周辺 新宿駅周辺 渋谷駅周辺 羽田空港跡地 ) であることから 同様の税制措置を国家戦略特区においても実施すべきである (2) 外形標準課税の適用拡大には断固反対東京が 世界一ビジネスがしやすい都市 を確立するためには 立地競争力強化が不可欠であり 企業の成長を阻害する税制の見直しを行う必要がある 平成 28 年度与党税制改正大綱において対象企業の適用拡大について引き続き慎重に検討するとされた外形標準課税は 賃金への課税が中心であり 人を雇用するほど税負担が増すことから 雇用の維持 創出に悪影響をもたらすとともに 賃金引き上げの政策にも逆行し 経済の好循環や東京の活性化を阻害するものである そのため 外形標準課税の中小企業への適用拡大には断固反対する (3) 企業活動の拡大を阻害する事業所税の廃止事業所税は 都市計画税が徴収される中にあって すでにその目的を達成している また 都市間の公平性の観点から問題であるとともに 新規開業や事業所の立地等を阻害する追い出し税となっている さらに 赤字企業にも課税される事業に対する外形課税であり 固定資産税との二重負担との指摘もある 課税算出根拠が 事業所面積 従業員給与 となっていることから 企業活動の拡大に抑制的な仕組みとなってい -279-

280 7. 事業 (2) 意見活動 る 企業活動の拡大を阻害する事業所税は 速やかに廃止すべきであるが 東京都の税収に大きな影響を与えるため まずは 特に負担感が強い中堅 中小企業について廃止すべきである (4) 産業の活性化に資する税制措置の拡充わが国の景気回復傾向の強まりにより 地価公示価格が上昇しており 企業の固定資産税負担が増加することが見込まれている 中小企業の経営基盤強化を通じて 東京の産業活性化を図るために 以下に掲げる税制措置が必要である 1 商業地に係る固定資産税 都市計画の負担水準条例減額措置 (65%) の延長および拡充 ( 負担水準の 6 0% までの引き下げ ) 小規模非住宅用地に係る 2 割減免措置拡充 ( 減免割合の引き上げ ) および恒久化 2 法人事業税 法人都民税の超過課税の廃止 3 東京都における創業を後押しするため 創業後 5 年間の法人事業税や法人都民税の減免 4 バーコード収納の拡大等による都税 公金納付利便性向上 5 東京都および周辺自治体において個人住民税の特別徴収事務の帳票 特に給与支払い報告書の様式統一 (5) 固定資産評価方式の見直しは慎重に検討すべき 2020 年東京オリンピック パラリンピックを控え 大規模建築物の建設が進む中で 東京都において 大規模事業用建築物の固定資産評価における 再建築評価方式 の見直しに向けた検討が進められている 東京都は 評価事務の簡素化の観点から見直しを検討する一方で 事業者からは 現行の固定資産評価方式には基本的に問題はなく 仮に見直すにしても 現行の評価方式と同様に 妥当性のある仕組みにすべきとの声が寄せられている 新たな固定資産評価方式の検討にあたっては 事務の簡素化の観点のみならず 評価方式の妥当性の担保や事業者への影響などを踏まえ 慎重に検討すべきである 2. 高度な防災都市を実現するための税制今後 30 年間で70% の確率で発生すると予想される首都直下地震の影響や被害を最小限にとどめるためには 都市防災力の向上が重要かつ喫緊の課題である 東京を 世界一安全 安心な都市 にしていくためには 地域防災力の向上 災害に強いまちづくり 都市基盤の構築等 ソフト ハード両面での多岐にわたる対策が欠かせない 当面は 2020 年をターゲットとして 官民が総力を挙げて取り組み 東京を安全 安心な都市にする必要があり 税制の面では以下に掲げる措置を講じるべきである 1 帰宅困難者のための備蓄倉庫に対する固定資産税及び都市計画税の減免措置について オフィスビル等の事業者がテナントとして入居する他の事業者や近隣の事業者等との協定をもとに 備蓄品保管のために自社スペースを提供した場合も対象とすべき 2 中小 小規模事業者におけるBCP 策定率向上を図るためのインセンティブとして BCPの導入企業が建物 工場 免震 制振装置及び自家発電装置等について耐震目的で改修工事や建替えを行う場合には 法人および個人事業税 固定資産税 都市計画税を減免すべき 3 防災や帰宅困難者への支援等を目的に 事業者が新たな設備投資を行う場合には 法人および個人事業税の減免措置を創設すべき以上 2016 年度第 13 号 2016 年 9 月 8 日第 687 回常議員会決議 < 提出先 > 内閣総理大臣 内閣府 財務省 経済産業省 総務省ほか関係省庁大臣 幹部 東京都知事 幹部 東京都選出国会議員 東京都議会議長 幹部 各政党幹部 関連団体等 < 実現状況 > 投資促進税制の拡充 〇中小企業経営強化税制の創設 固定資産税の減免措置の拡充等 中小企業投資促進税制 商業 サービス業活性化税制( 特別償却 税額控除 ) の延長 (2 年間 ) 中小企業投資促進税制の上乗せ措置に代えて 中小企業等経営強化法の認定計画に基づく設備投資を対象とした 中小企業経営強化税制 を創設し 対象設備を拡大 ( 器具備品 建物附属設備 ) 固定資産税の減免措置の対象設備を拡大( 器具備品 建物附属設備 ) 中小法人の法人税の軽減税率の延長 -280-

281 7. 事業 (2) 意見活動 中小法人の年 800 万円以下の所得に係る法人税率を15% に軽減する措置を延長 (2 年間 ) 地域未来投資促進税制の創設 地域の中核企業が行う先端ものづくり インバウンド観光などの投資に対する減税措置( 税額控除 特別償却 ) の創設 ( 対象設備 : 機械装置 器具備品 建物 建物附属設備 構築物 ) 事業者が策定し 国 都道府県が認定する地域中核事業計画( 仮称 ) に基づいて行う設備投資に対する減税措置 特定の事業用資産の買換え等の特例の延長長期保有の土地等を譲渡し 新たに事業用資産を取得した際の譲渡益の課税繰延を認める制度を延長 (3 年間 ) 事業承継税制の拡充 非上場株式の評価の見直し 事業承継税制の拡充 自然災害や取引先の倒産 事業活動縮小などに対応するセーフティネット規定を創設 小規模事業者を中心とした雇用維持要件の緩和 株式を後継者に生前贈与した後に猶予取消となった場合のリスク軽減 非上場株式の評価の見直し 上場企業のグローバル連結ベースの業績を算定式に反映し 非上場株の過大な評価を是正 上場企業の株価について 2 年間平均を選択可能 収益を上げるほど株価が高く算定される計算方式の一部是正および利益圧縮など過度な株価対策防止のため 株価算定基礎である 利益 のウェイトを軽減 賃上げ 働き方改革に向けた税制措置 所得拡大促進税制の拡充前年度と比べて2% 以上の賃上げを行った中小企業は 現行の10% の税額控除に加えて 前年度からの増加額について 22% の税額控除を上乗せ 所得税 ( 配偶者控除 配偶者特別控除 ) の見直し所得税の配偶者控除の対象となる配偶者の年収を150 万円にまで拡大 最大 201 万円まで控除を段階的に縮小 世帯主の年収が1,220 万円以上の場合 適用除外 研究開発税制の拡充 研究開発税制の延長 拡充 大企業は試験研究費の増減に準じて控除率にメリハリ(6~14%) をつける 中小企業については 控除率を拡充 (12~17%) IoTなどを活用したサービス開発についても 研究開発税制の対象に追加 事業環境整備 外国子会社合算税制の見直し外国子会社の所得を日本国内の所得とみなして合算する制度について 租税回避防止の観点から税負担基準に代えて金融資産等が一定以上の場合に合算する制度に移行 車体課税 車体課税の見直し エコカー減税( 自動車取得税 自動車重量税 ) グリーン化特例( 自動車税 軽自動車税 ) について 燃費の向上に応じた重点化を図った上で 適用期限を延長 (2 年間 ) 平成 31 年度税制改正までに 自動車保有に係る税負担の軽減に関する総合的な検討 必要な措置を講ずることとされた 住宅税制 -281-

282 7. 事業 (2) 意見活動 住宅税制の延長 土地の売買による所有権の移転登記等に対する登録免許税の税率の軽減措置の適用期限の延長(2 年間 ) 住宅用家屋の所有権の保存ならびに移転登記に係る登録免許税の軽減措置の適用期限の延長(3 年間 ) 法人の土地譲渡益に対する追加課税制度に係る適用停止措置及び適用除外措置の延長(3 年間 ) 信託会社等が取得する一定の不動産に係る不動産取得税の課税標準の特例措置について 対象となる不動産にヘルスケア施設を加えた上で 適用期限を延長 (2 年間 ) その他 中小企業等の貸倒引当金の特例の延長事業協同組合等が損金算入できる貸倒引当金の繰入限度額の割増率を引き下げた (12% 10%) 上で 適用期限を延長 (2 年間 ) 信用保証協会が受ける抵当権の設定登記等の税率の軽減の延長信用保証協会がその保証に係る担保として抵当権の設定登記等を行う際の登録免許税について 担保物件の内容にかかわらず一律 1.5/1,000 に軽減する措置の適用期限の延長 (2 年間 ) 中小企業向けの租税特別措置の要件の見直し中小企業向けの租税特別措置について 大企業並みの所得 (3 年平均で15 億円超 ) がある企業は平成 31 年度以降適用を停止 森林吸収源対策市町村が主体となって実施する森林整備等に必要な財源に充てるため 個人住民税均等割の枠組みの活用を含め都市 地方を通じて国民に等しく負担を求めることを基本とする森林環境税 ( 仮称 ) の創設に向けて 具体的な仕組み等について総合的に検討し 平成 30 年度税制改正において結論を得るとされた 14. 首都圏の国際競争力強化に向けた要望 1. 基本的な考え ( 現状と課題 ) (1) 世界の中の東京の位置付けグローバル化の一層の進展に伴い アジア主要都市が国家戦略のもとで国際的なハブ機能や金融機能の拡大を目指し インフラや市場の整備を進め急速に成長していることから 世界の都市間競争が激化している その結果 ビジネスコストの高さや規制 許認可制度の厳しさ 外国人の受入環境の不十分さ 国際交通 物流ネットワークや空港までのアクセス等の理由で 東京の国際競争力は相対的に低下している 世界有数の大都市であり わが国の経済成長のエンジンである東京が 世界との熾烈な都市間競争を勝ち抜き 存在感を高めていくには オリンピック パラリンピックが開催される 2020 年を契機に 陸 海 空の交通 物流ネットワークの強化 都市再開発の促進による国際的ビジネス環境の整備 都市防災力の向上を図ることで国際競争力を強化していくことが必要である 東京は世界の都市総合力ランキングで ランキングの創設以降 8 年連続で 4 位であるが 都市再生の取り組み 観光インバウンド施策や国際交通ネットワークの強化等 法人実効税率の引き下げや起業 創業支援 労働生産性向上等 国際競争力強化に向けた一連の施策を実施することにより 2020 年には 2 位になり得るというシミュレーションが出されている また 日本再興戦略 2016 で 世界の都市総合力ランキングにおける東京の順位を 現状の 4 位から 2020 年までに 3 位以内にすることを目標に掲げている中で 東京は世界をリードする国際都市としてさらに発展していかなければならない (2) 日本の中の東京の位置付け首都圏の中核を成す首都 東京はこれまで世界有数の大都市として発展するとともに 日本の経済 文化等あらゆる面での 牽引役 としての役割を果たしてきた 一方で 全国的な人口減少や 東京一極集中 地方の疲弊の顕在化等により 地方創生 の必要性が大きくクローズアップされている 地方創生 と 東京のさらなる発展 は車の両輪である 全国的に人口減少 少子化 高齢化が進行する中で わが国が持続的な成長を実現していくには これまでの様々な分野での多様な集積を活かして世界から資金や人材 情報を呼び込み 東京の国際競争力を強化していくことが不可欠である その結果生じてくる様々な効果を地方に波及させるとともに それぞれの地方が個性や独自の資源を活かして地域づくりを進めていくことで 地方創生 を図っていく必要がある そうすることで 東京と地方が共に栄える真の地方創生 を実現することが重要である -282-

283 7. 事業 (2) 意見活動 (3) 東京一極集中 から 対流型首都圏 へ転換していく必要性東京圏への人口の転入超過は 20 年連続であり 特に東京都への転入超過が顕著である 今後 30 年で 70% の確率で発生すると予想されている首都直下地震に加えて 荒川右岸低地氾濫など大規模水害の発生も懸念されている 高度に集積した東京の都市機能に支障があると 日本経済全体にとって大きなリスクとなる 世界との熾烈な競争を勝ち抜いていくには 日本経済の 牽引役 である東京の機能強化 防災力の向上と同時に 東京と首都圏内の他の地域が交通や通信ネットワークにより連携を深め 人 物 情報等の相互の流れを活発化することで 新たな活力や付加価値を生み出していく圏域構造である 対流型首都圏 へ転換していく必要がある なお 東京一極集中 から 対流型首都圏 への転換を推進するにあたり かつての工業等制限法のような 東京圏の成長を抑え込む政策は取るべきではなく 地方創生 と 東京のさらなる発展 とは車の両輪であるとの認識に立って 東京と他の地域がそれぞれの持つ魅力を高めていくことで双方が共に栄え成長していく 東京と地方が共に栄える真の地方創生 を実現することが重要であるとの方針のもとで 各種施策を展開していくべきである (4) 首都圏全体の生産性を高めていく必要性東京のみならず首都圏全体で生産年齢人口が減少していく中で すでに建設業や運輸業 福祉分野 宿泊 飲食分野等で 人手不足 が顕在化しており 今後ますます深刻化することが予想されている 人手不足 は持続的な成長のボトルネックとなる構造的な問題である 首都圏全体の持続的な成長を実現するには 先進国の中でも低水準にとどまる労働生産性を向上させていくことが不可欠であり 国土づくりやまちづくり 社会資本整備の各政策においても 生産性向上への効果が今まで以上に求められている そうした中 国土づくりやまちづくりについては 今後の人口動態の大きな変化を踏まえて コンパクトシティの形成とともに 対流型首都圏 の構築により 各種の都市機能に応じた圏域人口を確保し 高次の都市機能は地域間で分担 連携していく コンパクト プラス ネットワーク の考えに沿って 政策を推進していく必要がある また 社会資本整備についても 民間投資の誘発 物流 人流の効率化 円滑化 安全 安心への寄与 既存施設の有効活用 ( 賢く使う 取組 ) など 個々のインフラの ストック効果 を最大限に引き出すことが求められている 政府はこうした考えに則り 大都市圏を含む長期的な国土づくりの指針である 国土形成計画 を閣議決定し これを受け国土交通省は首都圏版の計画である 首都圏広域地方計画 を策定した 加えて 社会資本整備の具体的指針である 第 4 次社会資本整備重点計画 および関東ブロック版の計画である 関東ブロックの社会資本整備重点計画 をそれぞれ策定した これらの計画には 首都圏全体の生産性向上に加えて 国際競争力の強化や防災力の向上に関する方針や事業が多岐にわたり盛り込まれていることから 民間との緊密な連携のもとで 政策を着実に推進していくことが求められる 2. 要望項目東京および首都圏の国際競争力を強化するために必要な政策や民間における取り組みの推進に関して 下記の通り要望する なお 東京商工会議所は本年 4 月に 東京とわが国における観光振興に関する意見 本年 7 月に 国土交通省の防災 減災対策に関する要望 を提出するなど 国土交通行政に対する意見活動を積極的に展開している 加えて 本年 2 月に国土交通省と立ち上げた 官民連携促進プロジェクト に基づき 国土交通省と緊密に連携し 首都圏とりわけ東京の国際競争力の強化や地域振興に資する取り組みを鋭意 推進していく所存である (1) 首都圏の国際競争力を高め 新たな成長を取り込むための政策 1 陸 海 空の交通 物流ネットワークの強化 外環道 ( 関越道 ~ 東名高速間 ) など国際競争力の強化に資する道路の整備首都圏三環状道路は 渋滞解消や物流の信頼性向上 地域経済の活性化 雇用の創出をはじめとした高い経済効果など 多岐にわたる整備効果が期待されている 昨年 3 月に首都高速中央環状線が全線開通したが 開通後 3 カ月の整備効果として 渋滞緩和効果の継続的な発現 ( 中央環状線内側において 利用交通量は約 5% 減少 渋滞損失時間は約 5 割減少 ) また それに伴い定時性や安全走行性が向上し 経済活動の効率化 生産性の向上に寄与するなど 高いストック効果が発現している さらに開通後 6 カ月の整備効果としても 中央道方面と大井埠頭 羽田空港方面の貨物車輸送において これまで一般道路や都心環状線を利用していた交通の約 8 割が中央環状線経由に転換し 輸送時間が約 3 割短縮するなど物流等の企業活動の効率化に寄与している他 観光 レジャー面においても高いストック効果が発現している 加えて 圏央道も順次整備されているが 上記と同様の効果に加えて 物流施設や工場等の新規立地が進むなど 高いストック効果が発現している しかし 首都圏三環状道路の整備率は約 74% で 諸外国の主要都市と比較すると未だ十分な状況ではない 首都圏の国際競争力の強化のみならず わが国全体の活性化につなげていくためにも 首都圏三環状道路 中 -283-

284 7 事業 (2)意見活動 でも 整備率が約40 にとどまっている外環道は着実に整備していくべきである 外環道 関越道 東名高速間 が完成すれば 上記と同様に都心に流入している通過交通が迂回できるよう になるため 渋滞解消による高い経済効果に加え 首都圏におけるCO2排出量削減効果 生活道路等におけ る交通事故の減少など様々な整備効果が期待されていることから 都内経済界としても早期かつ着実な整備を 強く望んでいるところである とりわけ 首都直下地震等の大災害発生時には 一部区間に不通が生じた際に も速やかに移動することが可能となる迂回機能 リダンダンシー を発揮し 日本の東西交通の分断を防ぐこ とから 外環道 関越道 東名高速間 をはじめ 東京および首都圏全体の国際競争力の強化に寄与し 災害 時にも重要な役割を担う道路は早期に整備すべきである また 外環道の東名高速以南 東名高速 湾岸道路間 は 未だルートが確定していない予定路線となって いるが 同区間が開通すれば関越道 中央道 東名高速と羽田空港や京浜港とのネットワークが確立され 東 京および首都圏全体の国際競争力の強化や都市防災力の向上に大いに寄与する大変重要な路線である 本年2 月 同区間の計画の具体化に向け 東京外かく環状道路 東名高速 湾岸道路間 計画検討協議会が設立され たが この協議会の場などにおいて検討を進め 早期に全体の計画を具体化し 事業化していく必要がある なお 事業化した際には まず東名高速から第三京浜までの区間 約4km について早期に整備していくべ きである 加えて 国道357号線 東京港トンネル東行き 多摩川トンネル その他未整備区間 をはじめとした都 内の交通円滑化や首都圏の都市間連携の強化に寄与する道路 都市計画道路 臨港道路等のさらなる整備も推 進すべきである 首都圏の高速道路等の渋滞対策 渋滞損失の大きさ 道路移動時間の約4割は渋滞に費やされて おり 渋滞による損失は年間約280万人分の 労働力に匹敵する 効率的な企業活動を阻害 し 災害時の救出 救助活動や復旧支援活動の 妨げとなる交通渋滞は早急に対策を講じるべ きである 特に 全国ワースト1位の渋滞損失が発生し ている東名高速大和トンネル付近 や 中央自動車道の三鷹料金所付近および小仏 出典 国土交通省 トンネル付近 首都高速板橋 熊野町ジャンク ション等は 恒常的に交通渋滞が発生し定時性を損ねている 2020年東京オリンピック パラリンピック やラグビーワールドカップ2019開催時には 観光客の大幅増加等から高速道路利用率の増大が予想されて いることから 早期のピンポイント渋滞対策が強く望まれる また 人口あたり渋滞損失時間に関しては 都 市部以外でも多大な渋滞損失が発生していることから 地方部においても対策を講じていく必要がある なお 幹線道路をはじめとした社会資本整備は 民間投資との連携を図りストック効果を最大限に引き出す ために 供用時期の見通し等をきめ細やかに情報提供していくことが重要である 加えて わが国の高速道路のインターチェンジは 平均間隔が約10kmと欧米諸国の2倍もの長さがある ため利便性が低く 高速道路の有効活用を阻害し 一般道路の渋滞を引き起こす要因となっている 従って 費用対便益を考慮の上 首都圏における既存の高速道路の利便性向上や交通の円滑化 一般道の渋滞緩和 地 域活性化に向けて スマートインターチェンジの整備を促進すべきである なお 空港 港湾 物流拠点や工 場団地 大規模商業施設に直結するスマートインターチェンジの設置についても 積極的に取り組むべきであ る 設置について地元から強い要請がある場合等においては 直結対象とする施設選定に公共性 公平性を確 保しつつも 受益者負担での整備を促進することも有効と思われる 都心と首都圏空港間のアクセス改善など 鉄道交通網のさらなる強化 世界の都市総合力ランキングでは 東京の強みとして 公共交通の充実 正確さ が挙げられている一方で 弱みとして 都心から国際空港までのアクセス時間 を指摘している 従って 東京および首都圏全体の国際 競争力を強化するには 首都圏空港 特に羽田空港 と都心間のアクセス改善による移動利便性の向上が不可 欠である 鉄道路線の整備 バスの運行充実等に向けて 国 東京都等関係自治体 事業者が緊密に連携し着 実に対応していくことで アクセスがさらに改善していくことが望ましい また 東京圏における今後の都市鉄道のあり方について 本年4月に国土交通省交通政策審議会諮問第19 8号に対する答申が公表された この答申では 国際競争力の強化に資するプロジェクト 地域の成長に応じ た鉄道ネットワークの充実に資するプロジェクトとして 路線の新設や既存施設の改良に関するプロジェクト が挙げられている この中で 特に地元自治体や事業者から要望が強い路線については 事業を推進するための課題を整理し 費用対便益や技術的な課題等を検討 精査するなど整備に向けた取り組みを着実に進めるべきである 加えて 既存の都市鉄道網を活用した連絡線の整備などにより 都市鉄道ネットワークの充実や利便性の向上 空港ア クセスの改善を図ることも 国際競争力の強化に大変に有効である 284

285 7. 事業 (2) 意見活動 なお 首都圏の鉄道交通における混雑緩和や安全性の向上 輸送障害の改善に資する取り組みは引き続き 推進していく必要がある 加えて 訪日外国人客の一層の増加や 2020 年東京オリンピック パラリンピック等を見据えて 交通系 IC カードの利用エリア拡大や 公共交通機関における多言語での情報提供 無料公衆無線 LAN の導入を推進していくことも重要である リニア中央新幹線の着実な整備 沿線地域の活性化リニア中央新幹線は 三大都市圏の交流 連携の一層の緊密化により経済活動が活性化することが期待されるなど わが国の国際競争力の強化に資する重要なプロジェクトである また 東海地震等の災害が発生した場合でも 東海道新幹線のバイパスとして三大都市圏を結ぶ大動脈を途切れさせることがないため わが国の経済活力の停滞を防ぐ重要な交通基盤でもあり さらには 関連技術をパッケージ化し 将来の海外展開も期待できるプロジェクトでもある 一昨年 10 月に 国土交通省が東京 ( 品川 ) 名古屋間の工事実施計画を認可したところであるが 年に予定している名古屋までの開業 および大阪までの開業に向けて 取り組みが着実に推進されることを望む また リニア中央新幹線の開業を一つの契機として 沿線地域が活性化されることも重要である なお 国土形成計画 に記載の通り リニア中央新幹線の開業により東京 大阪間は約 1 時間で結ばれるため 三大都市圏がそれぞれの特色を発揮しつつ一体化し 4 つの主要国際空港 2 つの国際コンテナ戦略港湾を共有し 世界から資金や人材 情報を呼び込み 世界を先導するスーパー メガリージョンが形成されることが期待される また その効果を全国に拡大 波及させるためには リニア中央新幹線と他の交通ネットワークとの結節の強化により 交通ネットワークを充実させることが必要である 踏切対策および連続立体交差事業の推進都内には約 1,050 カ所の踏切があり 交通事故や交通渋滞 鉄道の輸送障害の一因となっている 第 4 次社会資本整備重点計画 で重点施策に位置付けられている通り 効率的かつ円滑で安全 安心な移動環境の実現に向けて 踏切システムの改善や踏切道の拡幅 連続立体交差事業を積極的に推進すべきである なお 連続立体交差事業は 鉄道を連続して高架化または地下化し 数多くの踏切を同時に除去することで 鉄道の輸送障害の解消や道路ネットワークの形成促進 交通渋滞の解消による自動車平均走行速度の向上 地域分断の解消によるまちづくりの促進など地域の活性化のみならず 都市の防災 安全性の向上にも大いに寄与する事業である 特に 都内においては高いストック効果が見込めることから 鋭意推進していくべきである 京浜港の競争力強化に向けた取り組みの強化京浜港 ( 東京 横浜 川崎の三港 ) は わが国の国際物流を支え 首都圏 4 千万人の生活と産業を支える極めて重要な拠点であるが 規模や機能 コストの面でシンガポールや釜山などアジア主要港の急速な台頭により 相対的に地位が低下している それに伴う基幹航路の減少が 輸送時間や物流コストの増大につながることから わが国経済への影響が懸念されている 国土交通省は京浜港と阪神港を国際コンテナ戦略港湾として位置づけ 選択と集中 に基づく重点的な投資を行うこととしているが 京浜港の国際的な地位を回復するためには 必要な機能の整備とコストを含めたソフト面の改善に早急に取り組まなくてはならない 特に東京港は 世界同時不況後も外貿コンテナ取扱量が増大しているが 現在の東京港のコンテナ取扱量と施設能力との差が大きくなり 交通混雑等の外部不経済が発生する要因となっているため 施設能力の向上等の抜本的な対策が必要不可欠な状況にある 従って 船舶の大型化に対応するためにも 東京港の中央防波堤 世界の港湾別コンテナ取扱個数 1982 年 万万 2015 年速報値 TEU TEU 1 位 ロッテルタ ム 位 上海 3,654 2 位 ニューヨーク / ニューシ ャーシ ー 位 シンカ ホ ール 3,092 3 位 香港 位 深圳 2,420 4 位 神戸 位 寧波 - 舟山 2,062 5 位 高雄 位 香港 2,011 6 位 シンカ ホ ール 位 釜山 1,945 7 位 サンファン 92 7 位 青島 1,751 8 位 ハンフ ルク 89 8 位 広州 1,697 9 位 アントワーフ 85 9 位 ト ハ イ 1, 位 横浜 位 天津 1, 位 釜山 位 東京 位 東京 66 出典 : 国土交通省 大水深コンテナターミナルの国際比較 国名 港湾名 水深 16m 以上の岸壁整備中 東京 0 ハ ース 2 ハ ース 日本 横浜 6 ハ ース 1 ハ ース大阪 0 ハ ース 1 ハ ース 神戸 0 ハ ース 6 ハ ース 韓国 釜山 21 ハ ース 中国 上海 16 ハ ース シンカ ホ ール シンカ ホ ール 23 ハ ース ( ) 出典 : 国土交通省 ( 日本 :2016 年 4 月時点 海外各港 :2013 年 4 月時点 ) 最大水深は 16m だが 16m 未満のハ ースが含まれ ている可能性がある -285-

286 7 事業 (2)意見活動 外側埋立地のコンテナ埠頭の整備促進や 臨港道路南北線など道路ネットワークの強化 周辺道路の渋滞対策 を着実に進めていく必要がある 同時に 京浜三港の連携による利用コストの低減や利便性 サービスの向上 を一層推進することも不可欠である 一連の取り組みを実施し 東京港の機能強化を図っていかなければなら ない 東京港における大型クルーズ客船埠頭の整備促進 世界のクルーズ人口は過去20年間で約4倍に増加しており 特にアジア域内では 大型クルーズ客船によ る低価格なカジュアルクルーズの提供が開始されたことにより クルーズ市場の成長が見込まれていることか ら わが国への大型クルーズ客船の寄港需要が一層高まっていくことが予想されている 東京は近隣を含め豊富な観光資源 地域資源を有していることに加えて 2020年東京オリンピック パ ラリンピック等が開催されることから 東京港への入港を希望するクルーズ船社は多い こうした状況の中 東京都は世界最大級の大型クルーズ客船にも対応できる新たな客船埠頭の整備を2020年大会の開催に間に 合うように取り組んでいるところである 本年3月に策定された 明日の日本を支える観光ビジョン において 訪日クルーズ旅客を2020年に5 00万人 という新たな目標が設定された中で 東京港の大型クルーズ客船埠頭は高いストック効果が期待さ れていることから 財政面での支援や ターミナルビル等の整備に対する補助制度の創設等を通じて 同埠頭 の整備を促進していくことが求められる 首都圏空港の機能強化と容量拡大 さらなる国際化 羽田空港は 都心に近く24時間利用できる空港であり わが国の将来を左右する重要なインフラであるた め その機能を十二分に発揮させていくことが必要である 一方 世界の都市総合力ランキングで東京の弱み として国際線直行便就航都市数など国際交通ネットワークが挙げられている中で 首都圏空港における国際線 需要は2012年度からの10年間で約6 8割増加する見込みであり 概ね2020年代前半には約75万 回の容量の限界に達する見通しとなっている 従って 羽田空港の機能強化に向けて 20 世界の主要都市空港の就航先比較 20年東京オリンピック パラリンピックの開 催までに実現し得る方策として提案されている 滑走路処理能力の再検証 特定時間帯の活用 都心上空飛行経路の設定 駐機場やターミナル ビル等の地上施設の整備等について 地元住民 や環境 港湾機能等に十分に配慮をした上で着 実に実現し 拡大した昼間の空港容量を使って 国際線を3 9万回拡大することで さらなる 国際化を推進していくべきである これにより 羽田空港の国際線旅客数は現在の1 6倍に増 え 経済波及効果は年間で6 500億円 雇 用創出効果は4万7千人に達すると見込まれて いることから 東京および首都圏全体の国際競 争力の強化や持続的な成長にも大きく寄与して いくことが期待される 加えて 2020年東京オリンピック パラ リンピックの開催以降の方策として提案されて いる滑走路の増設についても鋭意 検討を進め られたい また 成田空港の機能強化に向けて 出典 国土交通省 2014 年 8 月時点 提案されている方策についても 関係する地方 公共団体等との議論を深めて着実に推進してい くべきである これら一連の方策を通じて 第 4次社会資本整備重点計画 で重点施策に位置 付けられている通り 2020年度までの首都 圏空港の空港処理能力の最大7 9万回の拡大 や 交通政策基本計画 で掲げられている首 都圏空港の国際線就航都市数 旅客便 をアジ ア主要空港並みにすることを着実に実現された い また さらなる国際化により利用者に不便 が生じないよう 出入国管理 税関および検疫 体制を確保していくことも重要である なお 世界の航空需要が増大を続ける中で 操縦士需要も増大することが予測されているこ 首都圏空港の発着回数 国内 国際 出典 国土交通省

287 7. 事業 (2) 意見活動 とから 操縦士の確保 育成にも注力されたい 羽田空港跡地を活用した産業交流拠点等の整備羽田空港跡地は 空港の沖合展開事業以来の経過によって生じた広大な土地であり 空港に隣接する希少な空間であることから 跡地利用にあたっては空港と密接に関連し 一体となった利用を図ることが重要である 跡地利用については 羽田空港移転問題協議会 ( 三者協 ) が 2010 年に 羽田空港跡地まちづくり推進計画 を策定し 第 1 ゾーンおよび第 2 ゾーンの土地利用や基盤施設 まちづくりの進め方等が取り纏められている 第 1 ゾーンは大田区が中心となり 中小企業向けの研究開発施設 企業向けオフィス 交流施設や 観光情報 全国の文化等を紹介する施設を整備する計画がある また 第 2 ゾーンは国土交通省が主導し 民間事業者への空港用地 ( 行政財産 ) の貸付を通じて 宿泊施設の整備 運営等を図っていくこととしている こうした取り組みは 空港と一体となった魅力的なまちづくりに資することに加えて 羽田空港の優れた立地特性を活かし 都内のみならず全国の産業活性化や地域間交流に寄与するポテンシャルを有していることから 国家戦略特区を十分に活用の上 具現化に向けた取り組みを推進されたい 併せて 川崎市の殿町地区には生命科学分野の研究機関等の集積が進んでおり 上述の羽田空港跡地地区 ( 第 1 ゾーン 第 2 ゾーン ) を含む京浜臨海部との連携や 近隣のものづくり企業との医工連携の促進等 多岐にわたる相乗効果が期待されている 羽田空港周辺 京浜臨海部連携強化推進委員会 において 国および地方公共団体の参加のもと 具体策の協議がなされているが 両地区の連携強化には 川崎殿町 大師河原地区が指定されている特定都市再生緊急整備地域を羽田空港跡地地区および連絡道路等の区域まで広げ 民間都市開発や連絡道路をはじめとする関連公共施設の整備を推進することや 国道 357 号線多摩川トンネルの早期整備等を促進していくことが求められる また 多摩川の長い水際線を活かした良好な景観を創出して 快適で魅力ある親水ネットワーク形成にも注力していくことが求められる なお 上記の一連の取り組みを具現化する際には 適時適切な情報発信に努めるとともに 中小企業をはじめとした民間事業者の活力を最大限に活用していくべきである 横田基地の軍民共用化の推進 横田空域および管制業務の返還首都圏空港は概ね 2020 年代前半には約 75 万回の容量の限界に達する見通しがある中で 横田基地の軍民共用化は 首都圏の空港容量の拡大や首都圏西部地域の航空利便性の向上に寄与することから 早期実現を図ることが望ましい また 在日米軍が管理する横田空域は 一都九県にわたる広大なエリアに広がっている 同空域の一部は 年 9 月に返還され 羽田空港の容量増加に対応した管制が可能となったが 依然として民間航空機の運航の支障となっている より安全で効率的かつ騒音影響の少ない航空交通を確保していくには 横田空域の早期全面返還を実現することで 首都圏の空域を再編成し わが国が一体的に管制業務を行うことが必要である 2 都市再開発の促進による国際的ビジネス環境の整備 民間都市再生事業の推進グローバル化の一層の進展に伴い アジア主要都市がインフラや市場の整備を進め 急速に成長していることから世界の都市間競争が激化し その結果 東京の国際競争力は相対的に低下している そうした中 わが国の経済成長のエンジンである東京が 世界との熾烈な都市間競争を勝ち抜き 存在感を高めていくには 官民が連携して市街地の整備を強力に推進し 世界から資金や人材 情報を呼び込むことができる魅力ある都市拠点をより一層形成していくことが必要である そのため国は 都市再生の拠点として 都市開発事業等を通じて緊急かつ重点的に市街地の整備を推進すべき地域として 全国 63 地域を 都市再生緊急整備地域 に指定している 同地域では 容積率等土地利用規制の緩和や 都市計画の提案 事業許可等の手続期間の短縮など 都市再生特別措置法に基づく特別な措置が用意されている また 都市の国際競争力の強化を図る上で特に有効な地域として 全国 12 地域を 特定都市再生緊急整備地域 に指定している 同地域都内における指定状況においては 都市再生緊急整備東京都心 臨海地域特定都市再生緊急整備地域地域 における特別な措置に加秋葉原 神田地域都市再生緊急整備地域えて 下水の未利用エネルギー品川駅 田町駅周辺地域特定都市再生緊急整備地域を民間利用するための規制緩和新宿駅周辺地域特定都市再生緊急整備地域などの措置を通じて 民間都市環状四号線新宿富久沿道地域都市再生緊急整備地域開発を支援している 大崎駅周辺地域都市再生緊急整備地域両地域では 上記の特別な措渋谷駅周辺地域特定都市再生緊急整備地域置に加えて 国土交通大臣の認池袋駅周辺地域特定都市再生緊急整備地域定を受けた大規模で優良な民間出典 : 国土交通省都市再生事業に対して 税制支 -287-

288 7 事業 (2)意見活動 援や金融支援等を実施 している 現在 民間 都市再生緊急整備地域への主な支援の概要 都市再生緊急整備地域 特定都市再生緊急整備地域 都市再生事業計画とし 支援の概要 容積率制限の 既存の用途地域等に基づく規制にとらわれず自由度の高い計画を てこれまで98計画 緩和 定めることにより 容積率制限の緩和が可能 うち東京都内を事業 道路の上空利用 道路の上空利用 区域とする計画は51 道路の付け替え 廃道をせず 道路の付け替え 廃道をせず 計画 いずれも本年9 に 道路上空に建築物を建てる に 道路上空に建築物を建て 月末時点 が認定され 法 制 上 規制緩和 ことが可能 ることが可能 ており こうした民間 の支援 下水の未利用エネルギーの民 都市再生事業は大きな 間利用 経済波及効果が期待さ 都市再生事業を行おうとする者からの都市計画の提案制度 れている これらの支 その他 都市再生事業を施行するために必要な市街地開発事業の許可 援措置を通じて民間の 等について 許可期間を設定 3カ月以内 都市再生事業を促進し 所得税 法人税 5年間 3割増償却 5年間 5割増償却 ていくことで魅力ある 建物の保存登記について 建物の保存登記について 登録免許税 都市拠点をより一層形 本則 0.4 を 0.35 に軽減 本則 0.4 を 0.2 に軽減 税制 成していくとともに 課税標準から都道府県の 課税標準から都道府県の 不動産取得税 国際競争力の強化に資 支援 条例で定める割合を控除 条例で定める割合を控除 する施設の整備を促進 固定資産税 5年間 課税標準から市町村の 5年間 課税標準から市町村の するための民間都市再 都市計画税 条例で定める割合を軽減 条例で定める割合を軽減 生事業に対する新たな 民間事業者が行う公共施設等の整備を伴い 環境に配慮 金融支援 金融支援措置や税制支 した都市開発の整備に対して支援を行う 援 街区の特性に応じ 出典 国土交通省 た容積率等土地利用規 制の緩和など 措置のさらなる拡充を図られたい 国家戦略特区における都市計画法等の特例に基づく都市再生プロジェクトの推進 国家戦略特区には 世界から資本 人材を呼び込む国際的ビジネス環境の整備等を目的に 多岐にわたる規 制改革メニューが用意されている このうち 都市計画法等の特例措置では 居住環境を含め 世界と戦える 国際都市の形成を図るために必要な施設 都心居住のための住宅 オフィスビル コンベンション施設等 の 立地を促進するため 区域計画に記載して内閣総理大臣の認定を受けることにより 都市計画の決定等や事業 に係る許認可等がなされたものとみなすワンストップ処理が可能であり 都市再生プロジェクトの迅速な推進 に大いに寄与している 国家戦略特区に基づく都市再生プロジェクト 現在 東京圏の区域計画には 本特例措置に基 づく複数の都市再生プロジェクトが盛り込まれて いるが 着実かつスピーディーに推進していくこ とが期待される また 本特例措置の追加対象と なっているプロジェクトも数多くあるため プロ ジェクトの具現化に向けて 新たな区域計画を速 やかに認定していくことが肝要である さらには 昨年8月に東京圏の国家戦略特区の 都内における区域が 9区から東京都全域へ拡大 された 従って 9区以外の地区における都市再 生プロジェクトなど 対象となるプロジェクトを さらに追加していくことで 国際的ビジネス環境 や外国人向け生活環境の整備をより一層促進し 外国企業やMICEの誘致を加速することで 新 たな投資や雇用を創出していくことが求められ る 加えて 昨年度末までに国家戦略特区に基づく 認定を受けた10の都市再生プロジェクトだけで も約2兆5千億円の経済波及効果が見込まれ す 出典 東京都 でに予定されている18のプロジェクトを含めた 合計28プロジェクトで約10兆円の経済波及効果が見込まれている中で 日本再興戦略2016 には 主として東京圏の国際都市機能をさらに向上させるため 都市再生プロジェクトの合計数を今後2年間で10 0とする構想が掲げられていることから 着実かつスピーディーに推進していくことが期待される なお 国家戦略特区を通じて国際都市の形成を図るために必要な施設 都心居住のための住宅 オフィスビ ル コンベンション施設等 の立地を促進し 拠点形成を図っていくには 税制支援等の拡充や 日影規制の 288

289 7. 事業 (2) 意見活動 緩和 借地借家法の正当事由の拡大も検討すべきである さらに 東京都駐車場条例や地域ルールで 大規模建築物に対する駐車場の付置義務が課せられているが 一定の駐車需要が見込めないエリアもあることから 付置義務の一層の緩和も検討すべきである 国家戦略特区における道路法の特例に基づくまちのにぎわい創出東京圏の区域計画には 国家戦略道路占用事業 ( エリアマネジメントに係る道路法の特例 ) として 大手町 丸の内 有楽町 新宿副都心 大崎 蒲田 自由ヶ丘 日本橋室町 池袋の各地区において 都心型 MICE および都市観光の推進を図る取り組みが盛り込まれている こうした取り組みは都市の魅力向上に有効なことから 鋭意推進すべきである また 他地区からも本特例に係る具体的な提案がある場合には 積極的に区域計画に盛り込んでいくことが期待される なお 国際的なイベントの実施や多言語看板 オープンカフェの設置等に係る道路空間の利用には 道路交通法に基づき所轄警察署長による道路使用許可が必要であるが 手続き等の簡素化を図っていくことが望ましい 都市再開発諸制度の活用を通じた宿泊施設の整備促進訪日外国人客の急増を受け 首都圏をはじめとした三大都市圏のみならず地方都市においても宿泊施設の稼働率が 8 割を超える地域が見られるなど 多くの地域において宿泊施設が不足している 観光立国の推進を図る上で宿泊施設の不足がボトルネックとなっており 今後見込まれる訪日外国人客のさらなる増加を見据えると 宿泊施設の供給確保が大きな課題となっている こうした中 国土交通省は本年 6 月に 宿泊施設の整備に着目した容積率緩和制度の創設に係る通知を 各都道府県知事および各指定都市の長に対して発出した この制度を活用し 新築のみならず増改築 用途変更も含めて 大規模なものから小規模なものまで多様な宿泊施設の供給を促進し 適切な場所への立地を政策的に誘導していくことが求められる 大街区化など地域全体の防災力向上にも資する都市再開発プロジェクトの誘導都内には 旧耐震基準で建てられた老朽ビルが多く存在している 都市再生緊急整備地域 をはじめとした都市機能が高度に集積している地域において 民間による優良な再開発プロジェクトを誘導することで 老朽ビルを耐震性に優れ 非常用電源設備など防災機能を備えたビルへと更新していくとともに大街区化を促進していくことは 地域全体の防災力の向上や国際的なビジネス 生活拠点の形成を図る上で有効である 従って 地域の理解のもと 街区の特性に応じた容積率等土地利用規制の緩和 税制支援や ソフト ハード両面にわたる都市防災力の向上に資するエリア防災の促進等を通じて 再開発プロジェクトを誘導 促進し 老朽ビルの更新も図っていくことが望ましい その際 災害時業務継続地区 (BCD) の整備や免震 制震装置の導入が重要であるため 民間事業者に対するインセンティブのさらなる拡充等を検討されたい 水辺や緑の空間を活かした魅力あるまちづくりの推進 景観の形成水や緑といった豊かな自然 歴史や文化に根差した うるおい のあるまちなみや景観は地域固有の貴重な資産であり これらを保全 活用することは都市の魅力向上につながるだけでなく 地域活性化や観光振興にも寄与する 従って にぎわいのある水辺空間の形成に資する事業や水辺の緑化 都市再開発などを通じた緑地の創出に鋭意 取り組まれたい また 水と緑による うるおい のあるまちなみや景観を 海外にはない 日本ならでは の魅力として 世界へ広くアピールしていくことも重要である さらに 上記に関連し 魅力があり快適なまちづくりを推進していく上で 都市公園の整備や公園施設の老朽化対策の実施 2020 年東京オリンピック パラリンピックを見据えた路面温度抑制対策も推進していくべきである 優れた都市空間の世界への発信 ( シティ フューチャー ギャラリー構想の実現 ) 地域ルールに基づくまちづくりや 公共施設 公開空地を活用したイベント開催等のにぎわい創出 防災訓練やパトロールによる安全 安心の確保 エリア循環バスやレンタサイクルの運営等の地域交通事業をはじめ 地権者や企業 開発事業者等の民間が主体的に行う 地域の環境および価値を維持 増進するための取り組みであるエリアマネジメントは 質の高い都市空間の形成に大いに寄与している エリアマネジメント団体によるソフト的な活動は都市の魅力向上や国際競争力の強化にとって重要な要素であるため エリアマネジメント団体に対する税制面等の支援を強化していくことで 活動をより一層促進していくべきである また 2020 年東京オリンピック パラリンピックを一つの契機として 優れた都市空間自体をショーケースと捉えて世界に広く発信していくことも重要である 国土交通省と東京都は 世界都市 東京などの成り立ちや都市開発の変遷 また未来図を一元的に体感できる場として シティ フューチャー ギャラリー ( 仮称 ) を 2020 年までに設けるべく 民間企業等とともに検討会を立ち上げ 具体的なコンテンツ ( 展示情報 手法 ) の検討を進めている 国土交通省重点政策 2016 にも盛り込まれている シティ フューチャー ギャラリー ( 仮称 ) は 日本の優れた都市の魅力を世界に発信することで 世界から企業や投資 人材 MICE 観光客等を呼び込むとともに 都市開発に係る技術やノウハウの海外展開にも寄与し得る施設であることから 構想 -289-

290 7 事業 (2)意見活動 の実現に向けた検討を鋭意 推進していくことが期待される ③物流の効率化 高度化に資する施策の推進 物流拠点の再整備 機能更新 災害対応力の強化 2013年度の 第5回東京都市圏物資 流動調査 では 首都直下地震の想定最大 首都直下地震による想定最大震度が6強以上のエリアに 震度が6強以上の区市町村内に立地してい 立地する物流施設の割合と建設年代構成比 る物流施設が東京都市圏全体の約5割を占 めており そのうち旧耐震基準で建設され た施設が約3割超を占めていることが明ら かになった 昨年末に公表された東京都市 圏交通計画協議会の提言 東京都市圏の望 ましい物流の実現に向けて では 上記の 調査結果を踏まえ 首都直下地震で東京都 市圏の物流施設の活動が影響を受けた場合 に懸念される物資流動量は小さくなく 物 流を通じて都市圏内外の消費 産業活動に 影響を及ぼす可能性を指摘している また 本提言では 大災害時にも維持可 能なサプライチェーンの確保や被災地への 円滑な支援物資供給に向けて取り組むべき 施策として 立地需要のある郊外部等への 物流施設の立地支援や 物流施設等の防災 機能強化への支援 災害時のサプライチェ 出典 東京都市圏交通計画協議会 ーン 支援物資輸送を支えるネットワーク 構築の必要性を提起している 物流は 生産 流通 販売といった一連の経済活動に不可欠であるばかりか 緊急支援物資の輸送をはじめ 大災害時の迅速な復旧 復興にも極めて重要な役割を担うことは言うまでもない また 経済の一層のグローバ ル化により物の動きが国際化し 且つインターネット通販の普及等により小口 多頻度配送の需要が高まってい ることを背景に 集配送 保管 流通加工等の複数の機能を併せ持つ施設へのニーズが高まっている こうした 中 東京および首都圏の物流施設の機能の高度化 効率化を通じて経済活動全般の生産性を向上させ かつ国際 競争力を強化していくとともに 物流拠点の災害対応力を高めていくことがますます重要になっている 従って 老朽化した物流施設の建替えや集約化等の再整備 機能更新に対する税制優遇 施設整備のための財 政支援を拡充していくことが求められる 加えて 大規模災害時にも機能する物流の構築に向けて 施設の耐震 性強化や防災設備の設置促進に加えて 多様な輸送手段を活用した支援物資輸送に資する広域連携体制の構築 荷主と物流事業者とが連携したBCPの策定促進も重要である なお 圏央道沿線に大規模な物流施設の立地が進んでいるが 防災 減災の面からも 圏央道沿線をはじめと した郊外部の高速道路インターチェンジや幹線道路付近への立地支援を強化していく必要もある 首都圏の郊外 部に大規模な物流施設の立地を誘導していくには 用途地域指定や地区計画など都市計画手法による土地の利用 変更 土地区画整理事業等の手法が考えられる他 物流の効率化や一般道の渋滞対策にも資するスマートインタ ーチェンジの設置も有効である 中心市街地等における荷さばきスペースの確保 中心市街地等では 店舗やオフィス等への貨物車による配送など 多くの物流が集中している 特に 駐車場 を持たない建物が集中する地区では荷さばきスペースや駐車場が慢性的に不足していることで 貨物車がやむを 得ず路上駐車し配送しなければならないなど 円滑な物流や配送に支障をきたしているとの声が非常に多い 従 って 中心市街地等を中心に 荷さばき車両に配慮した駐車規制緩和区間の拡大や 既存駐車場の有効活用 共 同配送や荷さばき時間帯の分離等のルール設定など多岐にわたる対策が求められる また 高層ビル等が多く立 地する地区等では荷さばき駐車場の他 物流を考慮した建築物の設計 運用により貨物エレベーターや館内動線 等を確保することが 経済活動全般の生産性向上の観点からも必要である 加えて 都市再開発の際には計画段 階から円滑な物流 配送に必要な機能を考慮しておくなど まちづくりと連携した対策も重要である 大型貨物車に対応した物流ネットワークの形成 首都圏三環状道路が事業中の地域など 大型貨物車に対応した物流ネットワークが十分に形成されていない地 域を中心に 大型貨物車が低規格の道路や住宅地に流入せざるを得ないケースがある また 東京港周辺ではア ジア等からの貨物量の増大等により 季節や時間帯のピーク時に 埠頭周辺で交通混雑が発生している 従って 物流効率化の面からも 圏央道や外環道 関越道 東名高速間 臨港道路南北線の早期整備等 大型貨物車に 対応した物流ネットワークを整備していく必要がある 290

291 7 事業 (2)意見活動 道路交通における安全 安心対策の推進 近年 交通事故件数および死傷者数は減少傾向にあるが 昨年の交通事故死者数は4千人を超えている また わが国は欧米諸国に比べて 自動車乗車中の死者は最も少ないが 歩行中 自転車乗車中の死者は最も多いこと から 道路交通においてより一層の安全 安心対策を実施していくことが求められている 道路交通における安 全 安心対策は 効率的な物流の確保に直結することからも 鋭意推進すべきである 従って ビッグデータを活用した急ブレーキ多発箇所の特定および速度低減対策や 大型貨物自動車の衝突被 害軽減ブレーキ装着率向上に向けた支援 踏切対策や連続立体交差事業の推進により一層取り組まれたい また トラック運送事業者の安全 安心 信頼のマークである Gマーク のさらなる周知も重要である トラックドライバーの確保 育成 物流の効率化 高度化を図ることが 経済活動全般の生産性向上や国際競争力を強化していく上でますます重 要な要素となっているが 現在 国内貨物輸送の9割を占め物流の中核を担うトラック運送業界では人材の確 保 育成が喫緊の課題になっている トラック業界は 従業者に占める中高年の割合が高いため 中長期的にド ライバー不足になることが懸念されている そうした中 昨年5月に国土交通省と厚生労働省はトラックドライ バーの人材確保 育成に向けた対応策を取り纏めたが 一層の周知が求められる また 下請 荷主適正取引推 進ガイドラインや書面化推進ガイドライン等の活用により 適正取引をより一層推進していくことも重要であ る 加えて トラック運送業界は他の業種に トラック積載効率の推移 営業用 比べて就業者に占める女性の割合が非常 に低いことから 女性トラックドライバー を トラガール と名付けて 積極的な情 報発信に努めている 女性トラックドライ バーの活躍促進に向け有意義な取り組み であることから 鋭意推進すべきである なお 道の駅やサービスエリアに女性用の 休憩 リフレッシュ施設 トイレ シャワ ー メイクルーム 仮眠室等 を一層整備 していくことも求められる 出典 国土交通省 物流生産性革命 の推進 上述の通り 物流の効率化 高度化を図ることが 経済活動全般の生産性向上や国際競争力を強化していく上 でますます重要な要素となっている しかし 国内貨物輸送の9割を占め物流の中核を担うトラックの積載率低 下や手待ち時間の発生 宅配便の再配達など様々な非効率が発生している こうした中 国土交通省は後述の 生産性革命プロジェクト の一環として 物流生産性革命 を推進して いる この 物流生産性革命 には 成長加速物流 として 荷主協調のトラック業務改善や中継輸送を含む 共同輸配送の促進 自動隊列走行の早期実現など トラック物流の革新 や コンテナ輸送の革新 港湾の 刷新 海運の刷新 が盛り込まれている また 暮らし向上物流 として 受け取りやすい宅配便 や 身 軽な旅行を実現する物流 過疎地でも便利な物流 ドローンによる荷物配送 が盛り込まれているが 国土 交通省が目指している2020年までに物流事業の労働生産性を2割程度向上させることを実現するために こ れらの施策を鋭意実施されたい さらに トラック輸送の生産性向上に資する道路施策 に盛り込まれている 物流モーダルコネクトの強化 ダブル連結トラックによる省人化 特大トラック輸送の機動性強化 についても 鋭意実施されたい 2 人口動態の変化に合わせたまちづ くりに資する政策 集約型地域構造への再編 コンパク トシティ化の促進 首都圏の人口はこれまで増加傾向にあ り 昨年の人口は約4 383万人であ るが 今後は逓減していくことが予想さ れている 東京圏においても同様の傾向 であり 昨年は約3 613万人である が 2050年には約2 980万人 2060年には約2 700万人となる ことが予想されている また 東京都の人口は将来における政 策の効果を加味しない前提では 202 東京圏における将来推計人口の動向 出典 国土交通省 単位は百万人 291

292 7 事業 (2)意見活動 0年の1 336万人をピークに減少に転 じることが予測されている 区部の205 コンパクト プラス ネットワークという考え方の認知度 0年の人口増減 2010年との比較 で は 主に都心 中央区 港区 江東区等 で人口が増加するものの その他の区や多 摩地域においては 度合いの差こそあるも のの 総じて人口が減少すると予測されて いる 東京を含む首都圏全域における今後 のまちづくり 都市づくりは こうした人 口動態の大きな変化を踏まえて 都市サー ビスや都市の持続性を確保していくため に 市街地の拡大や都市機能の拡散を抑制 し 複合施設の整備等を一つの方策として 出典 国土交通省 効率的 機能的な市街地へと再編していく コンパクト プラス ネットワークについての考え 必要がある 国土交通省は 時代に合った構造的な地 内容を説明後に質問 域づくりの基本コンセプトとして コンパ クト プラス ネットワーク を掲げてい る このコンセプトに則り 東京を含む首 都圏全域においても 行政 医療 福祉 商業等 生活に必要な都市機能や居住機能 を駅周辺等の交通拠点から一定の地域に集 約する地域構造 コンパクトシティ へ再 編していくことが重要である とりわけ 東京では 鉄道をはじめとした交通網によ り各地域のネットワークを維持 強化して いくことで 大都市戦略 が掲げる 鉄 出典 国土交通省 道沿線まちづくり を推進し 各種の都市 機能に応じた圏域人口を確保していくことが必要である その際 高次の都市機能については沿線の地方公共団 体で分担 連携していく発想が重要である なお コンパクト プラス ネットワーク や 鉄道沿線まちづくり の考えに則り地域構造の再編を推進 していくには 国土交通省のモニターアンケートにおいて 6割強がコンパクト プラス ネットワークについ て 聞いたことがない と回答している一方で コンパクト プラス ネットワークの考えを重要であると回答 する割合は約8割であることから 国民 都民に対する一層の周知や理解促進が不可欠である 老朽化した団地等の更新に併せた保育施設や高齢者支援施設の設置促進 東京都の人口は 将来における政策の効果を加味しない前提では 2020年の1 336万人をピークに減 少に転じるとともに 高齢化が一層進行し 高齢化率は2010年の20 4 から2060年には39 2 となる見込みである また 全国に比べて 2010年から2060年の間に 東京では老年人口が急激に増加 し 高齢世帯も増加していく見込みである 一方 2006年から2010年の5年間における出生数は約53万人であるが 15歳から49歳の女性の 人口減少等により 2055年から2060年における出生数は約23万人まで減少する見込みである わが国 が 人口減少社会への対応 という難題に直面する中 人口減少 少子化 高齢化は東京においても避けて通れ ない大きな課題であり こうした人口動態の変化に合わせた都市機能の構築が求められている こうした中 東京では 特別養護老人ホーム等の老人福祉施設や 深刻な待機児童問題の解消に向けた保育施 設の設置促進が喫緊の課題となっている一方で 東京は地価が高くこれらの施設整備のための土地の確保が他地 域に比べて困難な状況にある 従って 国有地や都有地への設置のみならず 老朽化した団地やニュータウン マンションの更新に併せて 容積率の割増等のインセンティブを通じて 設置を促進していくことが望ましい なお 首都圏における人口減少 少子化 高齢化の背景には東京圏の出生率の低さがある 一方 広域首都圏 では東京圏以外の8県の合計特殊出生率はいずれも全国平均と同等または上回っており 加えて2025年以降 は高齢人口が東京圏以外の8県で減少することから 少子化 高齢化ともに東京圏と東京圏以外の8県で二重構 造となっている こうした中 広域首都圏内の地方公共団体間でこれらの問題を連携して克服しようとする動き も具体的に出ている 従って 対流型首都圏 を構築し 圏域内の地方公共団体が連携を深めていくことで これらの問題を広域首都圏全体で克服していくことが重要である 既存住宅の流通 活用の促進 既存住宅はその品質や管理状態が十分に評価されずに 築年数の経過とともに市場での価値が低下する状況に ある そのため 住宅の平均使用年数は欧米と比べて短く 既存住宅市場も十分に活性化していない 良質な既 292

293 7. 事業 (2) 意見活動 存住宅の市場を形成し流通を促進していくには 新築時から維持管理期 売買期までの全体を通じて 住宅の品質や性能が確保され 取引時にそれらが明らかになり その価値が適切に評価されることが必要である また 空き家の発生を抑制していく上でも 既存住宅を売買や賃貸の各市場に流通させていくことが重要である 国土交通省および関係機関は これまでの 住宅をつくっては壊す 社会から いいものをつくって きちんと手入れをして 長く大切に使う 社会へと移行するための措置として リフォームに係る相談や 消費者が既存住宅の状態を把握するための現況検査に係る指針の策定 瑕疵保険等に取り組んでいるが 消費者が安心してリフォームや既存住宅を取得できる市場環境の整備に向けて こうした措置の一層の周知や拡充に努められたい これらの一連の措置により 住生活基本計画 で掲げられている既存住宅流通の市場規模 (2013 年 4 兆円 2025 年 8 兆円 ) 等の成果目標を達成していくことが期待される 交通機関や公共空間におけるバリアフリー ユニバーサルデザインの推進 交通政策基本計画 では 2020 年東京オリンピック パラリンピックも踏まえて 全ての人が参画できる社会を実現するとともに 高齢化社会におけるスムーズな移動を実現するために バリアフリーをより一層身近なものにする を目標の一つに掲げ 車両や旅客施設等のバリアフリー化 ホームドアの設置に関する数値指標を盛り込んでいる また 第 4 次社会資本整備重点計画 では 人口減少 高齢化等に対応した持続可能な地域社会を形成する を重点目標の一つに掲げ 目標を実現するための政策パッケージとして 安心して生活 移動できる空間の確保 ( バリアフリー ユニバーサルデザインの推進 ) を設定し 都市公園や特定路外駐車場 特定道路 不特定多数の者等が利用する一定の建築物等におけるバリアフリー化率を数値目標として盛り込んでいる 高齢化社会への対応のみならず 2020 年東京オリンピック パラリンピックの開催に伴い 国内外から多くの人々が東京を訪れることから 上記の計画に盛り込まれた数値目標を達成するための施策を鋭意推進し 公共交通機関や歩行空間 公共空間等のバリアフリー化を着実に進め 誰もが安全で円滑に移動でき 安心して過ごすことができる環境を整備していくべきである BRT LRT 等高齢者にも優しい中規模な公共交通の整備人口減少 少子化 高齢化社会では 行政 医療 福祉 商業等 生活に必要な都市機能 居住機能を駅周辺等の交通拠点から一定の地域に集約する地域構造 ( コンパクトシティ ) へ再編していくことが重要である また 高齢人口が増加している中で 地域社会の活性化を図る上でも 日常生活に必要な公共交通手段を確保することは不可欠である 従って 乗降の容易性 定時性 速達性 快適性 整備コストなどの面で優れた特徴を有するなど 人と環境に優しい公共交通手段である BRT LRT 等 高齢者にも優しい公共交通の重要性は 東京のみならず全国的にますます高まると思われることから 整備を促進していくべきである なお 東京都は 人口が増加し 2020 年東京オリンピック パラリンピックおよび大会後の開発によって多くの来訪者が見込まれる臨海副都心と都心各拠点を結ぶ新たな交通機関として BRT の導入を具体的に計画している また これに併せて 燃料電池バス 連節バスの導入も進めようとしているが BRT 整備を着実に進め 他地域のモデルケースとしていくことが期待される (3) 対流型首都圏 の構築に資する政策 首都圏広域地方計画の対流型首都圏プロジェクト群の推進 ( 地図に落とした成長戦略 の推進 ) 上述の通り 高度に集積した東京の都市機能に支障があると 日本経済全体にとって大きなリスクとなる中で 世界との熾烈な競争に勝ち抜いていくには 日本経済の 牽引役 である東京の機能強化と同時に 東京と首都圏内の他の地域が交通や通信ネットワークにより連携を深め 人 物 情報等の相互の流れを活発化することで 新たな活力や付加価値を生み出していく圏域構造である 対流型首都圏 へ転換していく必要がある 首都圏広域地方計画 では 面的に整備される交通ネットワークを最大限 賢く使い 対流の種となる 連携のかたまり を首都圏全域で多数創出し これにより新しい対流を生み出していくことで 対流型首都圏 を構築するために 軸コンセプト 圏域コンセプト 地域群コンセプト 対流拠点コンセプト の 4 つのコンセプトのもとで具体的な 16 のプロジェクトを推進していくことを掲げている これらのプロジェクトは 首都圏発の成長戦略 ( 地図に落とした成長戦略 ) として 産業クラスターの形成や広域観光の促進 首都圏全域の防災力の向上等に資することから 圏域内の地方公共団体等との連携により 鋭意 推進されたい 対流型首都圏 の構築に資する首都圏の交通ネットワークの強化 対流型首都圏 の構築には 面的に整備される交通ネットワークをはじめとする社会資本整備や観光立国に対応した地域づくりを通じて 民間投資の誘発や企業の立地競争力の強化等を図るとともに 対流拠点となる基盤整備を通じて新たな産業や雇用を創出することで 首都圏全域における地域経済の再生 活性化を図っていくことが必要である 関東ブロックにおける社会資本整備重点計画 にはそうした考えのもと 東京外かく環状道路や圏央道 中部横断自動車道をはじめとした交通ネットワークの強化や観光振興に寄与する道路整備 都市鉄道利便増進事業が盛り込まれているが これらの事業を鋭意推進し 目標年次までに着実に完了することが期待される -293-

294 7 事業 (2)意見活動 対流型首都圏 の構築に資する基盤整備の促進 広活法に基づく施策の推進 国土交通省は 広域にわたる観光や物流を通じ 広活法に基づく社会資本総合整備計画のイメージ て人や物の流れを活発化することにより地域活性 化を図るために 広域的地域活性化のための基盤 整備に関する法律に基づき 複数の都道府県が連 携して実施する基盤整備およびソフト事業に対し て交付金を交付している 同法に基づく社会資本 総合整備計画 広域連携事業 には 首都圏で実 施されるものが多数含まれていることから 対 流型首都圏 の構築に大いに寄与する施策である 上述の通り 対流型首都圏 の構築には 対流 拠点となる基盤整備を通じて新たな産業や雇用を 創出することで 首都圏全域における地域経済の 再生 活性化を図っていくことが必要であること から 同法に基づき 国土形成計画 全国計画 や 首都圏広域地方計画 の趣旨に叶う広域的地 域活性化のための基盤整備をより一層促進してい 出典 国土交通省 くべきである 東京回廊 仮称 対象地域の地図 関東広域観光の推進 東北など他の広域観光周遊ルートと の相乗効果の発揮 2020年東京オリンピック パラリンピックを一つの契機 に 今後 日本および東京に対する世界からの注目がさらに高 まることが予想されている また 人口減少が急速に進む中で 観光消費は交通 宿泊 飲食だけでなく 農林水産業や加工産 業など 多くの産業への経済波及があり 雇用創出にも大いに 寄与する 従って 国内における旅行消費額の8割を占める国 内居住者による国内観光の振興や ゴールデンルートに集中す る訪日外国人旅行者の地方への誘客により 観光を通じて地方 創生を図り 東京と地方が共に元気になっていくことが極めて 重要である そのためには 複数の都道府県を跨ってテーマ性やストーリ ー性を持った魅力ある一連の観光地を交通アクセスも含めてネ ットワーク化し 外国人旅行者の滞在日数に見合った訪日を強 く動機づける 広域観光周遊ルート を海外へ積極的に発信し ていくことが重要である さらには 広域観光周遊ルート を国内観光の振興につな げていくことも必要である 本年6月に関東観光広域連携事業 推進協議会が申請した 東京回廊 仮称 が新たに大臣認定さ れたことから これを一つの契機として 関東広域観光がより 出典 国土交通省 現名称 東京圏大回廊 一層推進されることが期待され 観光客中心の宿泊施設の外国人延べ宿泊者数 る 加えて 訪日外国人旅行者のう ち東北地方を来訪した割合は多 くなく 観光客中心の宿泊施設の 外国人延べ宿泊者数は東日本大 震災前と比べて回復傾向にある ものの以前の水準には戻ってい ない状況である 東北地方には祭 り 景勝地 郷土食 地酒等 未 だ外国人旅行者に十分に知れ渡 っていない観光資源が多数ある ことから 風評被害の払拭ととも に 海外に対する情報発信を強化 し 東北地方の観光ブランドを確 立していく必要がある また 大 臣認定された 広域観光周遊ルー 出典 国土交通省 294

295 7 事業 (2)意見活動 ト の一つである 日本奥の院 東北探訪ルート の周知を促進していくことも肝要である 東北地方へ来訪す る外国人旅行者数を増やしていくことで 被災地支援につなげていくとともに 関東および東北などの 広域観 光周遊ルート が相乗効果を発揮していくことが期待される 魅力的な観光地域づくりの推進 地域資源を活用した観光地魅力創造事業 観光庁は歴史的景観 美しい自然 海洋資源 豊かな農山漁村 魅力ある食文化等の観光資源を活かした着地 型旅行商品と体制づくり 受入環境整備 二次交通の充実等の施策を一体的に支援することにより 観光地域づ くりを推進する 地域資源を活用した観光地魅力創造事業 を昨年度に開始した 本事業を通じて観光資源を活 かした観光地域づくりが促進されることは 訪日外国人旅行者のさらなる増加や 対流型首都圏 の構築に有効 であることから 支援選定地域をより一層増やしていくなど さらなる取り組みが期待される 4 首都圏全体の生産性向上に資する政策 国土交通省 生産性革命プロジェクト の推進 首都圏のみならず全国的に人口減少 少子化 生産性革命プロジェクト13 高齢化が進行する中で わが国が持続的な成長 ①渋滞をなくすピンポイント対策と を実現していくには トラックの積載率が5割 ②賢い料金 を切る状況や 道路移動時間の約4割が渋滞に 社会のベース ③クルーズ新時代の港湾 費やされている状況など様々な社会の ムダ ④コンパクト プラス ネットワーク を減らして 労働者の減少を上回る生産性の向 ⑤土地 不動産の最適活用 上を実現していくことが不可欠である ⑥建設産業 i-construction そうした考えのもと 国土交通省は本年を 生 ⑦住生活産業 産性革命元年 と位置付け 生産性革命本部 ⑧造船業 i-shipping を設置し 社会のベース 産業別 未来型 産業別 ⑨物流産業 の三つの切り口から熟度が高いと思われる13 ⑩トラック輸送 のプロジェクトを選定し 総力を挙げて生産性 ⑪観光産業 革命に向けて具体的に取り組んでいる これら ⑫科学的な道路交通安全対策 のプロジェクトを民間との緊密な連携のもとで 未来型 ⑬成長循環型の 質の高いインフラ 海外展 着実に実施していくとともに プロジェクトを 開 さらに増やしていくなど 生産性革命に向けた 出典 国土交通省 取り組みを積極的に展開されたい 加えて 地域の安全 安心の確保を図るとともに 将来の生産性 人口と実質GDP成長率の推計 潜在力を引き出し 社会全体の生産性を高める 社 ( ) 会のベース の生産性を向上させるストック効果の 高いインフラの整備がより一層求められる 首都圏版 生産性革命プロジェクト の実施 首都圏の域内総生産は約192兆円にのぼり 全 県計の県内総生産の約4割を占めている 2012 年度 2005年基準 また 農業生産額 20 13年 および工業製品出荷額 2013年 では 全国の約4分の1を占めている 加えて わが国の 県内総生産の全県計が1991年度からの20年 間で約19 4兆円増加したうち 首都圏の増加分 は約15 9兆円で全県計の82 を 東京圏の増 加分は約14 5兆円で全県計の75 を占めてい る このように 首都圏 特に東京圏はわが国経済 の 牽引役 である 人口減少下でも 生産性向上シナリオと 上述の通り 国土交通省は本年を 生産性革命元 生産性停滞シナリオを比較すると 年 と位置付け 生産性革命本部 を設置し総力 実質GDP成長率で1 強の差が生じる を挙げて 生産性革命プロジェクト に取り組んで 出典 国土交通省 いるが わが国経済の 牽引役 である首都圏で具 体的なプロジェクトを実施し 首都圏経済の生産性 を向上させていくことは 国全体の生産性向上に直結する取り組みとなる 従って 上述の13プロジェクトに加えて 首都圏で大きな効果が期待できる防災 減災 インフラ老朽化や 港湾機能の強化など 首都圏で個別のプロジェクトを立ち上げて推進していくことも有効である 5 首都圏の都市防災力を高めるための政策 ①災害に強いまちづくりの推進 295

296 7 事業 (2)意見活動 首都直下地震対策ロードマップ の策定と積極的な周知 今後30年間で70 の確率で発生すると予想されている首都直下地震は 人的 物的 経済面など経済社会 のあらゆる面で国難とも言うべき甚大な被害が想定されており わが国の政治 経済 文化 情報の中枢を担う 首都 東京 さらには首都圏がひとたび大災害に見舞われれば 国内のみならず国際的にも重大な影響が及ぶこ とが懸念されている これに対し 国土交通省は2014年に 首都直下地震対策計画 を策定し 2020年 東京オリンピック パラリンピックの開催を一つの目標に 7つの重要テーマのもとで11の重点対策箇所を設 定し 毎年のPDCAを通じ 総力を挙げて防災 減災対策を推進している これに加えて 特に2020年大会に向けて 首都地域の防災対策に万全を期すために 具体的なアクション を示した 首都直下地震対策ロードマップ を策定することが表明された このロードマップには 首都直下地 震におけるTEC FORCE 緊急災害対策派遣隊 活動計画の策定や関係機関と連携した実働訓練の実施等 の実効性の向上 道路啓開計画の深化 住宅 建築物の耐震化の積極的推進 船舶の大量輸送特性を活かした広 域的な災害廃棄物処理体制構築の推進等が盛り込まれる見込みであることから 首都圏の防災 減災に向け極め て重要である 従って 本ロードマップ等に基づき 官民が緊密に連携し防災 減災対策 災害応急対策活動への備えを着実 に実施することで都市防災力を向上していくことが求められる また 発災時の被害を最小限に抑えていくため に 本ロードマップは経済界をはじめとしたあらゆる主体に広く周知していくべきである 災害時でもエネルギーの安定供給が確保される市街地の形成 災害時業務継続地区 BCDの整備 東日本大震災を一つの契機として 災害時におけるエ 防災性に優れた業務継続地区 BCD の構築 イメージ ネルギーの安定供給が国際的企業のオフィス立地の必 須条件として求められている そうした中 都市再生や 国際的な経済活動の拠点となる地域 都市再生緊急整備 地域 等において エネルギーの面的利用により平常時 の環境性能と 災害時のエネルギーの自立性 帰宅困難 者退避施設の確保等の防災機能を併せて向上させるこ とで エリア全体の業務継続機能を確保していくため に 国土交通省は補助事業等を通じて 業務継続地区 B CD Business Continuity Dis trict の整備を支援している 業務継続地区の整備は 都市の防災力向上に加えて 国際競争力の強化ひいては国際的なビジネス 生活拠点 の形成にも資することから 鋭意推進していくべきであ 出典 国土交通省 る 主要駅周辺の防災力向上に資するまちづくり 都市整備の推進 エリア防災の促進 大規模な地震が発生した場合に 都市再生や国際的な経済活動の拠点となる地域 都市再生緊急整備地域 大都市の主要駅周辺の地域において 滞在者などの安全を確保するために 2012年に都市再生特別措置法が 改正され 都市再生安全確保計画制度が創設された 本制度は 都市再生緊急整備地域の官民協議会が都市開発 事業等を通じて 大規模な地震が発生した場合における滞在者等の安全を確保するための計画を策定することが できる他 内閣府が計画の策定を予算面から支援し また国土交通省が計画に基づく建築確認や耐震改修計画の 認定等の手続きを一本化 備蓄倉庫や非常用発電設備室等の容積率不算入の特例 備蓄倉庫等を都市公園に設置 する際の占用許可手続きの迅速化 備蓄倉庫等の固定資産税等の課税の特例等の措置を講じている 都市再生安全確保計画制度による都市の安全確保策 イメージ 出典 国土交通省 現在 首都直下地震等大災害発生時に行き場のない帰宅困難者が逃げ込む一時滞在施設が大幅に不足 必要量 約92万人分 現時点での確保約29万人分 している中 官民を挙げた確保が急務になっている また 東京 都が2013年に施行した帰宅困難者対策条例では 都内事業者に対して従業員の3日分の備蓄の確保を努力義 務としていることに加えて 条例の趣旨に則り共助の観点から 外部の帰宅困難者のために10 程度の量を余 296

297 7. 事業 (2) 意見活動 分に備蓄するよう呼びかけているが 民間においてこうした取り組みをさらに推進していくことが求められている 首都直下地震発災時には約 800 万人と大量の帰宅困難者が発生することが予想されている中で 都市再生安全確保計画制度に基づき 官民の連携によるハード ソフト両面にわたる都市の安全確保策を促進していくことは 上述の業務継続地区の整備と同様に 都市の防災力向上に加えて 国際競争力の強化ひいては国際的なビジネス 生活拠点の形成にも資することから 鋭意推進していくべきである 緊急輸送道路沿道建築物等の耐震化首都直下地震等大災害発生特定緊急輸送道路沿道の建築物の耐震化状況 (2016 年 6 月末時点 ) 時に 防災拠点や他県等との連絡に重要な役割を担う緊急輸送道路の沿道建築物の耐震化を進めることは 道路の閉塞を防ぎ円滑かつ迅速な救出 救助活動の実施や緊急支援物資等の輸送 建築物の倒壊による人的被害の減少に向けて 極めて重要である 東京都は 地域防災計画で位置付けた緊急輸送道路のうち 特に沿道建築物の耐震化を図る必要があると知事が認出典 : 東京都める道路を特定緊急輸送道路としている 耐震改修促進法および耐震化推進条例により 特定緊急輸送道路の沿道建築物のうち旧耐震基準で建築され 高さが概ね道路幅員の2 分の1 以上の建築物の所有者に対して耐震診断を義務付けている他 耐震改修を努力義務としている 耐震診断および耐震改修ともに財政的な支援を講じることで 沿道建築物の耐震化に取り組んできたが 本年 6 月末時点の耐震化率は81.9% であり 耐震診断が義務付けられている旧耐震基準の建築物に限ると31.1% にとどまっている こうした状況に対して 東京都が沿道建築物の所有者を対象に昨年 8 月に実施した調査では 所有者の43% が耐震化を予定していることが明らかになった一方で 47% が耐震化を実施しないと回答し その理由として 費用負担の大きさや合意形成の困難さ 建物の機能が損なわれるとの回答が上位を占めている 従って 建物所有者への啓発や 九都県市における緊急輸送道路の指定 助成制度の有無補助の拡充 税制面からの後押し等 (2015 年 12 月末時点 ) を通じて 特定緊急輸送道路沿道建緊急輸送道路指定の有無築物等の耐震化を早急かつ強力に沿道建築物のうち法の耐震診断推進していく必要がある 助成制度の有無義務化の指定の有無加えて 九都県市首脳会議を構成東京都有有有する全ての地方公共団体では緊急輸送道路沿道建築物の耐震化に係埼玉県有なし有る助成制度を有しているが 沿道建千葉県有なし有築物の所有者に耐震診断を義務付神奈川県有有有けて耐震化を促進している団体は 横浜市有有有昨年 12 月末時点で東京都 神奈川川崎市有有有県 横浜市 川崎市 相模原市の5 千葉市有なし有団体にとどまっている 首都直下地さいたま市有なし有震は都内のみならず首都圏全域に相模原市有有有甚大な被害が発生することが予想されていることから 緊急輸送道路沿道建築物の耐震診断を義務付けていない団体等に対して 重点的かつ集中的な取り組みを働きかけていく必要もある 多数の者が利用する建築物等の耐震化 ( 病院 店舗等 ) 改正耐震改修促進法が 2013 年に施行され 不特定多数の者が利用する建築物 ( 病院 ホテル 旅館 店舗等 ) および避難弱者が利用する建築物 ( 学校 老人ホーム等 ) のうち大規模な要緊急安全確認大規模建築物を対象に 耐震診断の実施とその結果の報告が義務付けられた また 同法において耐震診断の義務付け対象となる上記建築物の所有者が行う補強設計 耐震改修に係る負担軽減のための補助事業 ( 耐震対策緊急促進事業 ) の適用期限が 2018 年度末まで 3 年間延長されている -297-

298 7 事業 (2)意見活動 一方 多数の者が利用する建築物の耐震化率は2013年時点で約82 にとどまっている 第4次社会資 本整備重点計画 において2020年までに95 とすることが目標の一つとされている中で 首都直下地震等 大災害発生時における人的 物的被害を軽減するために 耐震対策緊急促進事業の周知を促進することで 耐震 化率を高めていく必要がある また 住生活基本計画 で耐震基準 1981年基準 が求める耐震性を有し ない住宅ストックの比率を 2013年時点の18 から2025年に概ね解消することが成果指標の一つとさ れていることから 住宅の耐震化も鋭意推進していく必要がある 老朽マンション 団地 ニュータウンの耐震化 再生の促進 都内マンションの総戸数は都内世帯 建築時期別都内マンション戸数 の約4分の1に相当し 東京都には全国 のマンションストックの約4分の1が 集積していることから マンションは都 民の主要な居住形態となっている しか し 都内マンションの約2割にあたる約 36万戸が1981年以前の旧耐震基 準で建築されたものであり さらに そ のうち1971年以前の旧々耐震基準 で建築されたものは約7万戸と推計さ 出典 東京都 れており これらの多くは耐震性の不足 が懸念されている また マンションを 終の棲家 として考える割合が高まっていることに加えて 居住者の高齢化も進んでい る 2013年時点の調査では 都内マンションのうち世帯主の年齢が65歳以上の割合は約3割となっており 建築年代別に見ると古いマンションほど高齢化が進んでいる また 都内の旧耐震基準で建てられたマンション うち 建替えの検討を行ったことがある または今後検討予定であるとの割合は約15 に過ぎず 建替え検討 時の課題として 居住者の高齢化や費用負担に加えて 容積率等の制限などを挙げている割合が多い そうした状況の中 築年数の経過したマンションが今後急速に増加する見込みであり 順次 更新期を迎えて いくことから マンションの耐震化 再生の促進は喫緊の課題である 老朽マンションや団地 ニュータウンの 耐震化や再生が進まなければ 安全 安心な居住環境が確保されないばかりか 周辺地域の防災性にも影響を及 ぼすことから 対策が急がれる 一昨年のマンション建替法の改正 施行により 耐震性が不足するマンションについては 敷地売却制度 区 分所有者等の5分の4以上の賛成に基づく や容積率の緩和特例制度が措置されたが 既存不適格などにより自 己の敷地のみでは建替えが困難なマンションなど 現行法制度でもなお円滑な建替えや改修が困難なものが相当 数存在している マンション建替え検討時の課題 築40年以上のマンション戸数の推移 出典 東京都 出典 東京都 従って 老朽化が著しいマンションや耐震性が低いマンションを建替える場合の同意要件 区分所有者等の5 分の4以上の賛成 の緩和や 既存不適格マンションなどの別敷地での建替えが可能となるような仕組みづくり 借地借家法第28条における解約の正当事由に建替え決議の成立が該当するよう措置することなど 法改正等の 措置によりさらなる支援策等が講じられるよう検討されたい また 老朽マンションの適正な管理や再生を図る 上で課題となっている合意形成等の促進に向けて マンション管理適正化 再生推進事業等の施策を鋭意実施し ていくことも必要である なお 都市再生特別措置法の改正に基づく措置を通じて団地の建替えを促進していくことや 老朽マンション 298

299 7. 事業 (2) 意見活動 や団地 ニュータウンの再生に併せて 計画的に保育施設や高齢者支援施設の設置を進めるなど 人口減少 少子化 高齢化に合わせたまちづくりを加速していくことも重要である 電線類地中化 無電柱化の推進 電線類地中化 無電柱化の推進は 発災時の電線類の被災や電柱の倒壊による道路閉塞を防止するだけでなく 良好な景観形成や 安全で快適な通行空間の確保にも寄与する事業である 第 4 次社会資本整備重点計画 において 災害リスク低減の観点から 市街地等の 欧米主要都市等と日本の電線地中化の現状 幹線道路の無電柱化率を2014 年度の1 ロンドン 100% 6% から2020 年度に20% とすることパリ 100% が数値目標として掲げられていることに加えて 関東ブロックの社会資本整備重点計香港 100% 画 においても 良好な景観形成や観光振興 歩行空間のバリアフリー化の観点から 重点 台北シンガポール 95% 93% 施策に位置付けられている また 東京都にソウル 46% おいても 東京都無電柱化推進計画 でセンジャカルタ 35% ター コア エリア ( おおむね首都高速中央 環状線の内側のエリア ) 内の都市計画幅員で完成した都道の無電柱化を2019 年度までに完了するなどの目標を掲げている 一方 東京 23 区の無電柱化率は7% と海外主要都市と比較して低い状況にあるが 電 東京 23 区大阪市出典 : 国土交通省 7% 5% 線類地中化 無電柱化の推進には多額の費用を要することがネックとなっている 従って 緊急輸送道路や 震 災時に一般車両の流入禁止区域の境界となる環状 7 号線の内側 都市機能が集積している地域 観光客が多く訪 れる地域等から順次 電線類地中化 無電柱化を推進していくことが求められる 空き家対策の推進空き家等の維持管理が不十分な老朽建築物は 発災時に倒壊や火災の危険性が高いことに加えて 放火や不法侵入等の治安面や衛生面 景観面においても問題があることから 対策が急がれている 総務省の住宅 土地統計調査で 2013 年 10 月時点の全国の空き家率は過去最高の 13.5%( 東京都は 11.1%) になるなど 高齢化の進展や人口減少に伴い増え続けており 社会問題化している こうした背景のもと 昨年 5 月に空家等対策の推進に関する特別措置法が全面施行されたことに加えて 住生活基本計画 においても 急増する空き家の活用 除去の推進が目標に掲げられている 同法に基づき各区市町村は空き家等対策の体制整備 空家等対策計画の作成 必要な措置の実施等中心的な役割を担うことから 区市町村を対象とした計画作成等に関する支援や助言 民間事業者等と連携した総合的な空き家対策の推進 専門家等と連携して実施する空き家対策の先駆的モデル事業への支援を着実に実施されたい 高層マンションにおける防災対策 エレベーター閉じ込め対策近年 都内では高層マンションの建設が相次いでいるが 首都直下地震等大災害が発生した場合には 建物の揺れによる家具類等の転倒や エレベーター内の閉じ込め等が発生することが考えられる また エレベーターの復旧までの間 居住者は階段を利用して上下移動せざるを得ず 高層階の居住者ほど孤立する恐れがあることから いわゆる 高層難民 が大量に発生する可能性がある 特に 高齢者や障害者等の要配慮者にとっては 深刻な影響が懸念される エレベーターの復旧には 停電の解消やエレベーター保守管理会社による安全点検が必要であり 大災害時には点検要員の確保も困難になることから 再稼働するまでには相応の時間を要すると思われる 従って マンション内の共助体制の構築や自家発電設備の整備 燃料の確保 階段移動を考慮した備蓄をはじめとした高層マンションにおける防災対策の推進について 地方公共団体と連携しながら啓発や支援に取り組まれたい 訪日外国人客の円滑な避難にも資する案内表示の推進上述の通り 2020 年東京オリンピック パラリンピックの開催を一つの契機に 高齢者や障害者 地震を経験したことがない人々等を含め多くの外国人が来訪することが予想されている中で 災害時や非常時に訪日外国人客が情報不足により自らの置かれた状況が分からないまま 極めて不安な状況に陥ることのないよう 対策を推進していく必要がある 首都直下地震対策計画 には 外国人を含む滞在者の安全確保が今後の検討課題に位置付けられているが サインやピクトグラムによる対応行動の可視化や道路案内標識のローマ字から英語への表記改善 さらには一昨年から提供を開始している災害情報提供アプリ Safety tips の一層の周知に取り組んでいくことが肝要である -299-

300 7 事業 (2)意見活動 また 災害時には街なかなどで訪日外国人 道路案内標識の英語への表記改善の例 客をはじめ 困っている人に気付いたら積極 的に 声かけ をしていくことも肝要である 東京商工会議所では高齢者や子ども 妊婦 子ども連れの方 障害者 外国人等を社会全 体で見守り支え合う機運を醸成させ 災害時 も含めて 誰もが安全 安心 快適に暮らし 過ごせる地域社会を実現するために 声か け サポート運動 を全所的に推進している ところである また 東京都と連携し 外国 人おもてなし語学ボランティア講座 を実施 し 災害時に困っている外国人に対して 声 かけ をする英会話をカリキュラムに盛り込 んでいる 官民を挙げてこうした取り組みを 出典 国土交通省 実施し 心のバリアフリー を推進していく ことは減災の観点からも有効であり 広い意 味で首都圏の防災力の強化に資するものである 準天頂衛星等先端ICT技術を活用した地籍調査の推進 木密地域をはじめ 細街路や密集市街地など土地の権利関係が複 雑な都市部において 地籍調査は都市再生などまちづくりの推進は もとより 災害時の境界復元にも極めて有効である しかし 20 14年3月末時点の地籍調査の実施状況は全国平均の51 に対し て 東京都は21 9 であり 区部に限ると9 3 と全体平均 から大きく遅れていることから 災害復旧の迅速化に向けて 地籍 調査を一層推進していくことが必要である なお 木密地域等密集市街地における地籍調査は 土地の権利関 係の複雑さに加えて 測量にあたっては道幅が狭く直線的に見通し づらいため基準点を多く設置する必要があり 測量回数も多くなら ざるを得ないことから 調査が長期化しコストも増加する課題を抱 えている さらに 地籍調査の主な実施主体である区市町村では人 員が不足し 調査着手への足かせとなっている 従って 地籍調査 の推進には 人員面や財政面 さらには測量期間の短縮や費用負担 の軽減等の諸課題の解決が必要である そうした課題の解決に向け 準天頂衛星や高精度なGPS等先端ICT技術に基づく新たな測量 手法の導入等も含めて 国による多面的な支援の拡充が必要である 地籍調査の現状 2014年3月末時点 出典 国土交通省 復興事前準備の推進 復興計画の策定支援 首都直下地震対策計画 には 首都直下地震等大災害の発災から一日でも早く首都圏が復興するために 国 土交通省が地方公共団体による復興計画の策定を支援していくことが明記されている 首都直下地震等大災害発 生後の復旧 復興対策は内容が多岐にわたり 手続きや手順が複雑なものもあることから 予め関係者の合意形 成を図りながら生活再建や市街地復興の基本方針 手順や手法等を取り纏めるなど 迅速かつ円滑な都市機能の 復旧 復興を図るために 地方公共団体における事前準備の支援を推進していくことが肝要である なお 東京都は 復興の全体像およびそのプロセスを明らかにするとともに 復興に向けた取り組みの手順等 を取り纏めた 東京都震災復興マニュアル を本年3月に修正し公表している 国土交通省が地方公共団体にお ける事前準備の支援を推進していく際には 本マニュアルの内容と緊密に連携を図っていくことが望ましい ま た 個別の地方公共団体における事前準備の支援にとどまらず 東京圏さらには首都圏内の地方公共団体が連携 して事前準備にあたるための支援を講じていくことが求められる ②木密地域等密集市街地の早期解消 密集市街地総合防災事業を通じた木密地域の早期解消 都内における木密地域等密集市街地は 山手線外周部から環状7号線沿いに広範に分布し 区部面積の11 居住人口の20 を占めている 木密地域は 道路や公園等の都市基盤が不十分なことに加え 老朽化した木造 建築物が多いことなどから危険度が高く 地震火災などにより死者数や全壊 焼失棟数等の面で甚大な被害が想 定されている また 木密地域は居住者の高齢化による建替え意欲の低下 敷地が狭小等により建替えが困難 権利関係が複雑で合意形成に時間を要するなどの理由から 整備 改善が進みにくい状況となっている 国の首都直下地震の被害想定では 都内で想定される最大の死者数約1万3千人ならびに最大の建築物全壊 焼失棟数約33万3千棟のうち 地震火災を原因とするものは約8 400人 約22万1千棟と それぞれ約 300

301 7 事業 (2)意見活動 3分の2を占めている 東京都が公表した首都直 下地震の被害想定においても 想定死者数約9 密集市街地の整備イメージ 700人のうち地震火災によるものが約4 10 0人と4割強を占め 建物被害についても全壊 焼失棟数約30万4千棟のうち 地震火災による ものが約20万棟と約3分の2を占めていること から 木密地域の早期解消は首都直下地震の被害 を最小限に抑えることに直結する重要な取り組み である こうした中 国土交通省は 住生活基本計画 において 地震時等に著しく危険な密集市街地 を2020年度までに概ね解消することを目標と している また 昨年3月に閣議決定された 首 都直下地震緊急対策推進基本計画 の変更におい 出典 国土交通省 て 今後10年間で達成すべき減災目標として 首都圏で想定される最大の死者数約2万3千人の概ね半減 想定される最大の建築物全壊 焼失棟数約61万棟 の概ね半減が それぞれ設定された 併せて 木密地域における感震ブレーカー等の普及率を2015年度の1 未満から2024年度に25 にすることをはじめとした 減災目標を達成するための具体的な目標も設定され たところである 一方 東京都においても 木密地域の整備 改善に向け 木密地域不燃化10年プロジェクト を立ち上げ 不燃化特区制度による市街地の不燃化や特定整備路線の整備による延焼遮断帯の形成等により 2020年度ま でに整備地域の不燃領域率を70 に引き上げるなど 燃え広がらない 燃えないまちを実現することを目標に 様々な対策を講じている 従って 首都直下地震等大災害発生時の被害を最小限に抑えるために 2020年度までに木密地域等密集市 街地の解消を図ることは極めて重要であることから 密集市街地総合防災事業等を通じて 延焼遮断効果のある 道路等の整備 避難場所 避難経路の確保 老朽建築物の建替え 除去 共同建替えによる不燃化 避難場所等 として機能する公園の整備推進など 一連の取り組みを強力に講じられたい 加えて 高齢者が多い木密地域に おいて 子育て支援施設やサービス付き高齢者向け住宅 福祉施設等の生活支援機能の整備を進めることで 多 様な世代や世帯の居住を促進していくことも重要である なお 都内で木密地域等密集市街地 の解消に向けた取り組みを展開して 出火防止対策の強化による減災効果 いく際には 東京都や各区との緊密な 連携を図られたい 電気出火を防止する感震ブレー カーの設置促進 国の首都直下地震の被害想定では 首都圏で想定される最大の死者数約 2万3千人ならびに最大の建築物全 壊 焼失棟数約61万棟のうち 火災 を原因とするものは約1万6千人 約 43万棟 揺れによる建物被害等との 重複除去前の数値 となっている 一方 感震ブレーカー等の設置によ る 電気関係の出火の防止 により 死者数は約9千人に 焼失棟数も約2 3万9千棟に減少でき さらに 初期 出典 内閣府 消火成功率の向上が図られた場合 に 大規模地震時の火災の発生要因 2 東日本大震災 1 阪神 淡路大震災 は 死者数は約800人 焼失棟数も 約2万1千棟と大幅に減少できる見通 全体 110件 全体 139件 しが示されている 阪神 淡路大震災や東日本大震災で は 揺れに伴う火災 津波に伴う火災 を除く のうち 出火原因が確認され た件数の6割以上が電気に起因してい ることからも 首都直下地震の人的 物的被害を最小限に抑えるには 電気 いずれも揺れに伴う火災 津波に伴う火災を除く のうち 出火原因が確認されたもの 火災を含めた防災対策を推進していく 301

302 7 事業 (2)意見活動 ことが極めて重要である 上述の通り 首都直下地震緊急対策推進基本計画 の変更において 木密地域にお ける感震ブレーカー等の普及率を2015年度の1 未満から2024年度に25 にしていくことが目標と されている中で 感震ブレーカーの効果を周知していくことや費用負担の軽減等の措置を通じて 設置を促進し ていく必要がある ③災害に強い都市基盤の構築 主要な交通施設の耐震化 道路橋梁 鉄道施設等 首都直下地震の被害を最小限に抑えるには 防災拠点や他県等との連絡や迅速な救出 救助活動 緊急支援物 資等の輸送に重要な役割を担う緊急輸送道路が 発災時でも機能することが極めて肝要である 第4次社会資 本整備重点計画 では 緊急輸送道路上の橋梁の耐震化率を2013年度の75 から2020年度に81 に することを目標としているが 出来るだけ早期に全ての橋梁の耐震化を完了すべきである 鉄道については首都直下地震発生時に 首都圏内の利用者は最大で約180万人と想定されている一方で 架 線の損傷や軌道変状 切土 盛土の被害 橋梁の亀裂 損傷等が発生すると予想されている 首都圏の鉄道施設 がひとたび被災すれば 都市機能が麻痺することが懸念されることから 鉄道施設の耐震性を向上させ 災害時 でも出来る限り安全 安心を確保し 早期の運転再開につなげていくことが重要である 交通政策基本計画 および 第4次社会資本整備重点計画 には 2017年度に主要駅や高架橋等の鉄道施設など主要鉄道路線の 耐震化率を概ね100 とすることが盛り込まれていることから 計画に則り 着実に推進されたい なお 鉄 道利用者や地域住民の安全 安心を確保するためには 地平駅の耐震化も促進していくことが望ましい 東京港における耐震強化岸壁の整備 首都圏4千万人の生活と産業を支え 震災時の緊 東京港における耐震強化岸壁の整備 急支援物資の輸送拠点や被災者の避難に重要な役 割を担う東京港では 外貿コンテナ埠頭のうち耐震 強化済みの岸壁が3バースと少ないため 震災時に も港湾機能を確保するとともに首都圏経済の停滞 を回避するためには さらなる増設が必要である 東京港は供用中の施設の使用頻度が高いため 新設 の整備を先行した上で 既存コンテナ埠頭の再編に 併せて耐震化を進めていく必要がある なお 関東ブロックにおける社会資本整備重点 計画 では 耐震強化岸壁の整備や臨港道路の耐震 化が主要取り組みに位置付けられており さらに重 出典 国土交通省 要施策として 災害時における海上からの緊急輸送 物資等の輸送体制がハード ソフト一体として構築 羽田空港の耐震化 液状化対策 されている港湾 重要港湾以上 の割合を2020 年度に100 とすることを目標としていること から 関東ブロックにおいて これらに係る具体的 な施策を鋭意推進していくべきである 羽田空港の耐震化 液状化対策 羽田空港は 東京港と同様に緊急支援物資の輸送 拠点としても極めて重要な役割を担うが 国土交通 省が一昨年に策定した 首都直下地震対策計画 で は 液状化により滑走路2本が使用できなくなる可 能性があると予想されていることから 対策が急が れる状況にある 従って 耐震化 液状化対策を実 施中のC滑走路等について 対策を早急に完了すべ きである 出典 国土交通省 地下街 地下駅等の浸水対策 地下街は設備の老朽化が進んでいることから 都内のみならず全国的に防災 安全対策を推進していく必要性 が指摘されている 首都直下地震の被害想定で 地下街は一度停電になると昼間であっても採光が困難であるた め大きな機能支障が発生する懸念や 施設管理者から利用者に対して適切な避難誘導がなされない場合等の被害 の拡大 心理的な側面でのパニック助長など 地下空間に由来する懸念が指摘されている こうした懸念は大規 模水害時においても該当することである 一方 国土交通省は一昨年に 地下街の安心避難対策ガイドライン を策定し 耐震対策等地下施設の整備 更新に必要な考え方や技術的な助言 避難経路の検証方法や対応方策の検討方法等を提示している また 第 4次社会資本整備重点計画 および 関東ブロックにおける社会資本整備重点計画 において 地下空間の浸水 302

303 7 事業 (2)意見活動 防止 避難確保対策の推進が重点施策に位置付けられている が 特に 関東ブロックにおける社会資本整備重点計画 で 荒川右岸低地氾濫の浸水範囲 最大浸水深図 は 最大クラスの洪水等に対応した避難確保 浸水防止措置を 講じた地下街等の数を2020年度に約350にする数値指 標が掲げられている 地下街は多くの通行者が利用するなど都市機能として不可 欠な施設であり公共性も有することから 管理者等に対するガ イドラインの周知や防災対策のための計画策定の促進 耐震化 や揺れによる非構造部材 天井パネル 壁面等 の落下対策 水漏れ 浸水 火災対策等に要する経費面での支援など 地下 街の安全対策に資する支援等に一層取り組まれたい なお 荒川右岸の堤防決壊など都内では大規模水害が危惧さ れていることから 地方公共団体が定めるハザードマップ等に より浸水被害が想定される地下駅等は 出入口やトンネル等に おける対策を推進していく必要がある 出典 中央防災会議 河川 港湾施設の耐震 耐水対策 水門 排水機場 堤 防等 墨田区や江東区等の海抜ゼロメートル地帯では 地震の強い揺 東京湾高潮氾濫の浸水範囲 最大浸水深図 れにより排水機場の機能不全 堤防や水門等の沈下 損壊に伴う 浸水被害が発生する恐れがあり さらに地震と台風 高潮等との 複合災害になった場合には 浸水域が拡大 深刻化する懸念もあ る 特に 地震や大雨等により荒川右岸の堤防が決壊し氾濫する と 城北 城東地域から都心部に至るまで広域な浸水となること が予測されている その際 浸水面積は約110 浸水区域内 人口は約120万人に及び約50 を超える範囲で2週間以上 浸水が継続し 死者数は約2千人に及ぶ想定もある また ライ フラインが長期にわたり停止する可能性もあるため 孤立時の生 活環境の維持も極めて困難になることが懸念されている 加え て 東証一部上場企業大手100社のうち42社の企業の本社 や 銀行 証券 商品先物取引業32社のうち19社が浸水する 可能性がある他 氾濫水が地下空間へ入り込むことにより 地下 鉄等の浸水被害は17路線 97駅 約147kmとなることが 予測されているなど 都心部においても甚大な被害が危惧されて いる 加えて 大型台風により東京湾に高潮氾濫が発生すると 千葉 県 東京都 神奈川県の湾岸エリアを中心に約280 が浸水し 出典 中央防災会議 死者数は約7 600人に及ぶ想定もある 関東 東北豪雨時の TEC-FORCE の活動 国土交通省は こうした事態の発生を防ぐために 堤防や水門 排水 機場等の海岸 河川管理施設等の整備 耐震化 液状化等の対策に取り 組んでいるが 人命 財産を守り 首都中枢機能の麻痺を確実に防ぐた めに これらの対策を鋭意推進していく必要がある なお 東京都においても 東部低地帯における河川施設の耐震 耐水 対策および東京港沿岸部の地震 津波 高潮対策を 目標年次を設定し た上で鋭意推進していることから 東京都をはじめとした関係機関等と 緊密に連携し 対策を進められたい 24時間体制による緊急排水活動 ④発災後の迅速な復旧 復興に資する施策 TEC FORCEの機能強化 国土交通省には 大規模災害等に際して被災した地方公共団体を支援 し 被災地の早期復旧のための技術的支援を迅速に実施するTEC F ORCE 緊急災害対策派遣隊 が組織されており 東京23区内で震 度6弱以上が観測された場合 自動的に約1千名のTEC FORCE および約520台の災害対策用機械等が即時出動する体制も構築されて いる 関東 東北豪雨の際は 発災当日に北陸 中部 近畿の各地方整 備局からTEC FORCEの先遣隊が関東地方整備局に参集し その 後24時間体制で排水作業を行った他 道路啓開 緊急支援物資の輸送 303 道路啓開による放置車両撤去 出典 国土交通省

304 7. 事業 (2) 意見活動 等の緊急災害対策活動を実施した また 4 月に発生した熊本地震の際も 道路や斜面崩落等の被災状況調査および復旧活動を担った 上述の通り 災害時に TEC-FORCE が果たすべき役割は非常に大きいことから 隊員の研修 訓練の充実や広域実働訓練の実施 災害対策車両等の資機材の拡充など TEC-FORCE の充実 強化を図っていくことが必要であり 加えて 関東ブロックの社会資本整備重点計画 の数値目標に掲げられている通り TEC -FORCE と関東ブロックの都県とが連携して訓練を実施していくことも重要である なお TEC-FOR CE の活動を広く一般に周知し 理解を促進していくことも肝要である 災害時の迅速な道路啓開首都直下地震等大災害発生時には交通規制が実施されるが その際 立ち往生車両や放置車両によって 緊急通行車両の通行のため八方向作戦の最低限の通行空間が確保されず 災害応急対策の実施に著しい支障が生じる懸念がある これを解消するために道路管理者に対して 緊急通行車両の通行の妨害となっている車両等の移動等に関する権限を付与するために 一昨年 11 月に災害対策基本法の一部を改正する法律が施行され 放置車両対策の強化を図るための措置が盛り込まれた この法改正の趣旨に鑑み 郊外側から都心部へ向けて効率的かつ迅速な道路啓開を実施するにあたり 道路啓開の考え方や手順 具体的な啓開方法に加え 事前に備えておくべき事項等を纏めた 首都直下地震道路啓開計画 ( 初版 ) が昨年 2 月に策定され 本年 6 月に改訂版が公表された 本計画では 東京 23 区内で震度 6 弱以上の地震が発生した場合に各方面からのアクセスが可能となるよう 放射方向の八方向のうちそれぞれ1ルートを最優先で啓開する出典 : 国土交通省八方向作戦を実施することとしている 本計画は首都直下地震の被害を最小限に抑えるために有効であることから 人員や資機材等の面で常時対応可能な体制を構築することや 大量に存在する路上車両の撤去に向けた技術習得 定期的な訓練を実施することで 実効性を十分に確保していくことが求められる 四路啓開体制の構築 ( 道路 水路 航路 空路 ) 首都直下地震等大災害発生時には 人員 物資の緊急輸送ルートの確保のために 上述の八方向作戦による道路啓開に加えて 水路 航路 空路を含めた四路の連続性を確保し 緊急輸送ルートを設定することも有効である 首都圏広域地方計画 には 四路啓開体制の構築に向け 緊急用船着場等の整備や 水門および堤防等の河川管理施設の耐震対策 緊急河川敷道路の整備をはじめとした具体的対策が盛り込まれているが こうした対策を着実に推進することや 総合的な啓開に関する計画を予め策定し訓練等を通じて実効性を確保していくことが求められる なお 緊急河川敷道路 緊急用船着場等の整備に併せて 河川敷等を活用した緊急ヘリポートの設置も検討していくことが望ましい 災害時交通規制のさらなる周知首都直下地震等大災害発生時には 緊急自動車の円滑な通行を確保するために 第一次交通規制として 環状 7 号線から都心方向 および 緊急自動車専用路に指定された路線の一般車両の通行が禁止されることになっている また 第二次交通規制として その他の路線についても交通規制が実施されることになっている 交通規制が実施されると 高速道路を通行中の自動車は付近の出口から降りることになり 環状 7 号線内側の道路を通行中の自動車は速やかに道路外の場所 または 環状 7 号線の外側の場所に移動することになるが こうした規制の周知が徹底されないと発災時に道路機能が麻痺することが懸念される 従って 災害時の交通規制のさらなる周知を実施するとともに 適切な誘導が図れるよう態勢を整えるべきである なお 大災害発生後に 避難等の目的であっても新たに自動車を乗り出すことがないよう 一人一人が認識しておくことが肝要であることは言うまでもない (6) インフラ老朽化対策等 1 インフラ老朽化対策 インフラメンテナンス国民会議 を通じたメンテナンス産業の育成インフラ老朽化対策が喫緊の課題となっている中で 本格的な人口減少社会の到来を見据えて 集約 再編等を含めた既存施設の戦略的メンテナンスを推進するとともに その基盤となるメンテナンス産業の育成 活性化や 老朽化対策の重要性に係る国民理解の促進を図っていく必要性が高まっている こうした中 国土交通省はオープンイノベーションの手法等を活用し インフラメンテナンスの理念の普及や -304-

305 7. 事業 (2) 意見活動 課題解決を図るプラットフォームとして インフラメンテナンス国民会議 を設置することを重点政策 2016 に盛り込んでいる 本会議を通じて 産学官の多様な主体がオープンイノベーションの手法等を活用し 新たな技術によるビジネスモデルの構築を図ることや メンテナンスの生産性向上 海外市場へ挑戦する企業への支援 地方公共団体への支援の強化が図られることで 老朽化対策の加速や メンテナンス産業の育成 拡大への寄与が期待されていることから 本会議には多くの主体の参画を促していくことが重要である また 本会議における議論や取り組みを広く発信していくことで 老朽化対策にオールジャパン体制で取り組んでいくことが肝要である 首都圏の高速道路の老朽化対策開通から 50 年以上が経過した首都高速道路をはじめ 高速道路の構造物は老朽化が進んでおり 対策が急がれている 2013 年 12 月に首都高速道路株式会社が示した大規模更新等に関する計画に基づき 1 号羽田線 ( 東品川桟橋 鮫洲埋立部 ) に引き続き 1 号羽田線 ( 高速大師橋 ) 3 号渋谷線 ( 池尻 ~ 三軒茶屋 ) の大規模更新を推進していくとともに 都心環状線の築地川区間や日本橋区間の都市再生に関する検討を進め 速やかに実施していく必要がある なお 首都高速の老朽化対策の実施にあたっては 三環状道路の早期整備により都心への流入交通量を減らすなど 更新のための環境を整えた上で 取り組みを迅速に進められたい また 東日本および中日本高速道路株式会社が管理する路線の構造物についても 対策を鋭意推進していくことが求められる インフラの維持管理 更新に係るコストの縮減と平準化の両立高度経済成長期以降に大量に整備された社会資本の老朽化が進み 維持管理 更新の 山 が到来する時代を迎えている それに伴い 2013 年度には更新費が約 3.6 兆円であったが その 20 年後には約 4.6~5. 5 兆円となり現状の約 3~5 割高くなると推計されている また 後述の通り 現場の担い手 技能人材の確保 育成が課題となっている中で 社会資本の効果的 効率的なメンテナンスや維持管理の必要性が従来にも増して高まっているが トンネルや橋梁等のメンテナンス 維持管理には 目視 による点検が求められている場合もある 個々の社会資本が安全 安心に利用され かつストック効果を最大限に発揮し続けるためには 予防保全型維持管理の導入などメンテナンスサイクルを構築し実行することや メンテナンス産業の育成 ロボットやセンサー ドローン等の新技術の開発 導入等により トータルコストの縮減と平準化を両立させることが不可欠である 加えて 社会資本の効果的 効率的なメンテナンスや維持管理に向けて 新技術の開発 導入を推進するための規制緩和を実現していくことも重要である 地方公共団体のインフラ維持管理 更新に対する支援下水道の全て 長さ 2 メートル以上の橋梁の 9 割 道路舗装の 9 割 道路トンネルの 7 割など 地方公共団体が管理するインフラの割合は非常に高い しかし 維持管理を取り纏める部署 組織が確立されている地方公共団体は 1 割強であり インフラの状況を取り纏めた台帳を更新できている地方公共団体の割合も半数程度にとどまっている さらに 老朽化の把握状況も簡易な方法に拠っているのが現状である 地方公共団体 特に市町村では老朽化対策に 人員面 技術面 財政面で課題を抱えていることから 市町村における専門部署の創設 技能者の確保 育成 効果的 効率的なメンテナンス手法を共有する仕組みの構築等に対する支援に注力していく必要がある 2 持続可能な社会資本整備を支える政策 現場の担い手 技能人材の確保 育成建設投資の大幅な減少に伴い 建設業を取り巻く経営環境が悪化したことで 建設業では若手入職者の減少や高齢化の進行が問題になっている 団塊世代の大量離職を控える中で 次代へ確実に技能を継承し 将来にわたる社会資本の品質確保と適切な維持管理を持続的に行うには 女性を含む若年層の入職を促進するなど 現場を支える担い手 技能人材を確保していく必要がある そのためには 現在および将来にわたる建設工事の適正な施工および品質の確保と その担い手の確保を目的として一昨年に改正された 担い手三法 に基づく措置や 建設技能労働者の経験が蓄積されるシステムの利活用を推進していく必要がある また 建設業における女性技術者 技能者数を 5 年で倍増することを目指して 一昨年 8 月に官民を挙げて策定された もっと女性が活躍できる建設業行動計画 に則って 女性の登用を促すモデル工事の実施や トイレ 更衣室の設置など 女性も働きやすい現場環境の整備により一層注力していくべきである インフラの整備 管理にあたっての適正な利潤の確保上述の通り 担い手三法 が一昨年に改正されたが 特に改正品確法では 建設業における担い手の確保 育成のための適正な利潤が確保できるような予定価格の設定 ( 歩切りの禁止 見積りの活用等 ) ダンピング受注の防止 計画的な発注 適切な工期設定および設計変更等 発注者の責務が明確化されている 建設業では 若手入職者の減少や高齢化の進行が問題になっていることに加えて 団塊世代の大量離職を控える中で 次代へ -305-

306 7 事業 (2)意見活動 確実に技能を継承していくとともに 将来にわたる社会資本の品質確保と適切な維持管理を持続的に行うには 発注者の責務をはじめとした改正品確法の趣旨の徹底を図っていくことが重要である 現場の生産性向上 i Construction の推進 今後 わが国の労働力人口が総じて減少していく中で 社会資本の効果的な整備を図るには 人材の確保 育 成と併せて 現場の生産性向上に向けた構造改革を徹底する必要がある 上述の通り 労働力人口の減少を上回 る生産性を向上させることで 持続的な経済成長の実現を可能とするべく 国土交通省は本年3月に 生産性革 命本部 を設置し 本年を 生産性革命元年 と位置付け 総力を挙げて取り組んでいるところである この取 り組みの一環として ICTの全面的な活用 規格の標準化 施工時期の平準化 などにより 建設業の 抜本的な生産性向上の実現を目指していく i Construction を今年度から本格的に実施してい るが 関東をはじめ全国の地方整備局を通じて全国的に鋭意展開していくべきである 安定的 持続的な公共投資の見通しの必要性 公共投資は 過去の急激な増減による弊害の教訓を踏まえて 計画的な社会資本整備の着実な実施の観点に加 え その担い手となる現場の技能人材の確保 育成の観点からも 中長期にわたる安定的 持続的な見通しが求 められる また 将来的に社会資本のメンテナンスに係る費用が増大することにより財政の逼迫を招き 必要な社会資本 整備の実施が困難となるような事態に陥らないよう トータルコストの縮減と平準化を両立させていくことで 新設 高度化に必要な社会資本整備の投資余力を確保していかなければならない 7 2020年大会を契機にさらに推進すべき政策 海外のインフラシステム受注のさらなる促進 アジア等新興国を中心とした世界のインフラ需要は膨大であり 高速鉄道 都市鉄道 高速道路 幹線道路 港湾ターミナル 空港ターミナルをはじめ 今後もさらなる市場拡大が見込まれている 日本企業によるインフ ラシステムの受注は 2010年は約10兆円 2014年は約19兆円であるが 政府目標では2020年に 約30兆円とすることを目指している そうした中 国土交通省はインフラシステムの海外展開を重点政策に位置付け トップセールスや在京大使等 を対象とした シティツアー カンパニーツアー の実施 国際会議の機会等を活用した情報発信等の 川上 からの参画 情報発信 現地事業体に対する民間との共同出資等株式会社海外交通 都市開発事業支援機構の取 り組みや情報提供等のビジネスリスク軽減 日本企業 がプロジェクトに参加しやすい環境を整備するための 世界の鉄道 空港 港湾整備需要の伸び わが国技術 システムの国際標準化や相手国でのデフ ァクト スタンダード化等のソフトインフラの海外展 開を推進している 国土交通省の一連の取り組みを通 じて インフラシステムに関するわが国の強みのある 技術 ノウハウを最大限に活用し 世界の需要を積極 的に取り込んでいくことが求められる 加えて わが国のインフラメンテナンス産業のさら なる育成を通じて わが国に遅れてインフラ老朽化の ピークが到来する新興国等に対して 世界最先端のメ ンテナンス技術やメンテナンスサイクルに係るノウハ ウを構築し 新規整備から維持管理 更新までが一体 となったインフラシステムの輸出を促進していくべき 出典 国土交通省 である 自動走行の実現に向けた環境整備 2020年東京オリンピック パラリンピックまでに 無人自動走行による移動サービスや高速道路での自動 走行が可能となるよう 来年までに必要な実証を可能とする制度やインフラ面の環境整備を行うことが 日本 再興戦略2016 に記載されており 2020年大会に向けた国土交通省の取り組みにも盛り込まれている 自動走行の実現は 交通事故の減少 交通渋滞の緩和 高齢者等の移動支援など さまざまな効果が期待されて いることから 官民が緊密に連携し 課題や問題点等を含め十分に検討を重ね 技術の確立や実現に向けた取り 組みを加速していくことが望ましい 大会と連携した水素 燃料電池の活用 水素社会の実現に向け 燃料電池自動車やインフラとなる水素ステーション等の導入を加速化していくこと が 日本再興戦略2016 に記載されている また 2020年大会に向けた国土交通省の取り組みにも 燃料電池自動車の普及促進や 水素燃料電池船の実用化に向けた基礎実験 実船試験 安全ガイドラインの策定 が盛り込まれている 306

307 7. 事業 (2) 意見活動 水素貯蔵タンクや燃料電池などの水素関連製品には 日本の高い技術力が集約されており関連する産業分野の裾野も広く 大会と連携した水素 燃料電池の活用は 環境と調和した未来型都市の姿を世界に示すとともに 日本の高い技術力を改めて世界にアピールすることにつながる 従って 水素社会の実現は わが国の国際競争力強化にも寄与することから 国 東京都 民間等が一体となって コスト面や安全確保を前提とした規制緩和等 諸課題を克服するための検討を推進していくべきである 加えて 水素エネルギーに係る諸規制は 国家戦略特区制度を通じて緩和 制度改革を実現していくことも視野に入れるべきである なお 水素エネルギーの利用拡大には 国民の理解促進が重要であることから 水素を安全に利用する意義等に関する啓発活動をさらに推進していく必要がある 海上警備体制の強化 2020 年東京オリンピック パラリンピックは 首都 東京で行われる大会であることに加えて 東京港周辺の臨海部に競技会場や選手村 国際放送センター メインプレスセンター等の重要施設が多数計画されていることから 大会の成功に向けて 周辺海域を含めたテロ対策等のセキュリティ確保が重要な課題となっている 従って 警備体制の強化や港湾における水際対策 危機管理体制の強化等の未然防止対策や テロへの対応能力 体制強化等の事態対応に万全を期すことが求められる 道路空間や沿道の温度上昇抑制対策の推進 2020 年東京オリンピック パラリンピックは 一年で最も気温が高くなる夏季に開催されることから 大会の成功に向けて 競技者や観客等の暑さ対策が重要な課題となっている こうした中 国土交通省は重点政策 2016 に沿道の温度上昇抑制対策の推進を盛り込み 路面温度上昇抑制機能を有する舗装や道路空間における緑陰形成 沿道の民有地の緑化等を推進していくことにしている これらの対策は ヒートアイランド現象の緩和や快適な都市空間の形成にも寄与することから 大会の開催に向け鋭意推進していくとともに 大会開催後も継続して取り組んでいくことが期待される 大会開催時の輸送 物流対策の早期策定 2020 年東京オリンピック パラリンピックの立候補ファイルには 指定された大会関係車両が専用に使用する車線である オリンピックレーン ( 約 317km) 指定された大会関係車両が優先的に走行可能な道路である オリンピックプライオリティルート ( 約 290km) を大会時に設定することが記載されている また 大会時における大会関係車両の定時性確保と一般の市民生活や経済活動への影響を最小限とするため 交通量約 10% の低減を目標に 広報キャンペーンを通じた代替ルートの利用奨励や公共交通機関の積極利用の呼びかけ 企業の夏季休暇時期及び業務時間の調整 企業への納品時間の変更要請 市民への需要抑制の協力依頼等の実施を通じて 一般車両の都心部への流入を抑制することが掲げられている 一方 輸送連絡調整会議 では 来年 2 月上旬にオリンピックレーン等のルート計画を策定することや 年上旬に関係事業者等との調整および実施に向けた詳細な運営検討をしていくことが予定されている 大会の成功に向けて大会関係者の輸送体制を構築することは不可欠であるが 大会時であっても首都圏とりわけ都内の円滑な物流や人流は確保しなければならない 従って 大会期間中の交通量について詳細なシミュレーションを実施の上 オリンピックレーン等のルート計画は早期に策定し 関係事業者等をはじめとした多くの主体に幅広く周知することで 事前の準備や対策を促していくことが求められる また 東京商工会議所は 23 区を活動範囲とする地域総合経済団体であることから 周知活動の一翼を担っていく所存である なお 昨年 7 月に公表された 高速道路を中心とした 道路を賢く使う取組 の中間答申 に記載の通り 旅客輸送については鉄道等の公共交通機関で分担し得るが 貨物輸送については困難な部分があるため 高速道路において貨物車優先レーンを設けるなど 円滑な貨物輸送の確保について検討していく必要がある ICT 化を活用した行動支援の普及 活用ユニバーサル社会の構築に向け 2020 年東京オリンピック パラリンピックを当面の目標として 屋内外の電子地図や屋内測位環境等の空間情報インフラの整備 活用および移動に資するデータのオープンデータ化等を推進し 民間事業者等が多様なサービスを提供できる環境を整備することが 2020 年大会に向けた国土交通省の取り組みに記載されている これが実用化されると 屋内外を問わず自分の現在位置や 目的地までの経路等の情報が簡単に入手可能になることから 平時には 多言語情報と位置情報を組み合わせて 外国人旅行者への情報提供に活用できる他 災害時には円滑な避難誘導に寄与することが考えられることから 実用化に向けた取り組みを着実に進めていくことが期待される 声かけ サポート運動 等 心のバリアフリーの推進生活 価値観の多様化や情報化の進展 個人主義の浸透など現代社会における様々な要因により 人と人とのつながりや他者を思いやる共助の心が失われつつある その結果 マナーの悪化やモラルの低下などにより 様々な社会問題が顕在化している そうした中 訪日外国人客の一層の増加や 2020 年東京オリンピック パラリンピックを契機として 交通機関や公共空間におけるバリアフリー化や多言語表記などハード面の整備は進み -307-

308 7 事業 (2)意見活動 つつあるが 誰もが安心 安全 快適に暮らし過ごせる地域社会を実現するに 声かけ サポート運動 ポスター は おもてなしの精神や他者を思いやる共助の心を涵養するなど ソフト面の 対応も不可欠である 国土交通省では バリアフリー化の促進に対する国民の理解を深め協力を求 める 心のバリアフリー を推進するため 高齢者 障害者等の介助体験や疑 似体験を行う バリアフリー教室 を開催している 心のバリアフリー を 推進することは 国土交通省重点政策2016や2020年大会に向けた国土 交通省の取り組みにも明記されている こうした取り組みは 共助社会の実現 のみならず東京のおもてなし力の向上にも大変に有効なことから 鋭意推進さ れたい なお 東京商工会議所では先述の通り 上記の認識に基づき 高齢者や子ど も 妊婦 子ども連れの方 障害者 外国人等を社会全体で見守り支え合う機 運を醸成させ 誰もが安心 安全 快適に暮らし過ごせる地域社会を実現する ために 声かけ サポート運動 を全所的に推進している 具体的には 街 なかなどで困っている方々に積極的に 声かけ をして 相手が求める範囲の サポートをしようという取り組みである 官民を挙げてこうした取り組みを実 施し 心のバリアフリー を推進していくことは有意義であり 広い意味で東京の国際競争力の強化やおもてな し力の向上 街の魅力向上に資するものである 加えて 2020年大会を契機にこうした機運をさらに高めて いき レガシーとして未来へ引き継いでいくことも重要である 8 国土交通政策のさらなる理解促進 インフラのストック効果の 見える化 見せる化 とさらなるアピール 上述の通り 今後の社会資本整備には 民間投資の誘発 物流 人流の効率化 円滑化 安全 安心への寄与 既存施設の有効活用 賢く使う 取組 など 個々のインフラの ストック効果 を最大限に引き出すことが 求められている また ストック効果 を最大限に引き出すには インフラを利用する主体である民間側がその効果に着目し 最大限 三村会頭による首都圏外郭放水路視察 有効活用していくことが重要である 例えば 首都圏外郭放水路は2002年に部分通水 2006年 に全体が完成し 部分通水以後100回 本年3月時点 の洪水調 節実績があることから 地盤が低く水が溜まりやすい地形で幾度と なく被害を受けてきた中川 綾瀬川流域の浸水被害の軽減に大きな 力を発揮している また 浸水被害軽減効果もさることながら 春 日部市では水害リスクの低下から 大規模マンションの着工件数が 放水路の整備前と比べ約2 8倍になり 加えて29件の企業が進 出し雇用創出効果も見られることから 多岐にわたり高いストック 効果を発現している 加えて 首都圏三環状道路についても 渋滞緩和効果による経済 活動の効率化や生産性の向上 物流施設や工場等の新規立地 大災害発生時の迂回機能 リダンダンシー 広 域観光 レジャー面など 多岐にわたるストック効果が発現している また 国土交通省はインフラのストック 効果を都道府県ごとに纏めた事例集の策定やこれらを紹介するパネル展等を通じて ストック効果を積極的に情 報発信しているところである 民間側がストック効果に着目し インフラを最大限有効活用していくには これまでの情報発信に加えて ビ ッグデータやアンケート等の多様な手法を用いてストック効果を可能な限り客観的に把握し公表する 見える 化 や ストック効果をさらに効果的に提供しユーザーと共有する 見せる化 に資する取り組みを鋭意実施す ることで ユーザーがストック効果をより実感しやすい環境を整備していくことが肝要である そうすることで 社会資本整備の意義や重要性に係る国内外の多くの人々の理解を促進していくことが重要である インフラツーリズムの推進 近年 インフラは観光資源としても注目されている 国土交通省は ダムや橋梁 道路 港湾など見学可能な インフラを取り纏めたインフラツーリズムのポータルサイトを開設し 積極的な情報発信に努めている 特にダ ムについては 全国460ダムでダムカードを作成し配布するとともに ダムの魅力を広く一般に周知するため にパンフレットを作成していることで インフラツーリズムの中でも人気の視察先となっている インフラツー リズムを推進することにより 地域活性化を図っていくとともに インフラを身近に感じてもらいストック効果 を広く周知していくことが重要である 国土交通省の重要計画に対する多様な主体の理解と参画 国土交通省は昨年 中期的な交通政策の具体的指針である 交通政策基本計画 長期的な国土づくりや社会 資本整備 交通政策の指針である 国土形成計画 全国計画 中期的な社会資本整備の具体的指針である 第 308

豊 住 直 樹 岩 沢 雅 司 渡 邉 幸 彦 7 中 林 信 男 高 橋 功 7 竹 原 奈 津 紀 滝 沢 義 明 コ 9 片 見 明 コ ム ム 高 橋 進 小 峰 直 ム 中 島 克 昌 55 0 松 島 誠 55 滝 邦 久 関 竹 夫 嶋 田 道 夫 信 7 栗 原 孝 信 ム 竹 井

豊 住 直 樹 岩 沢 雅 司 渡 邉 幸 彦 7 中 林 信 男 高 橋 功 7 竹 原 奈 津 紀 滝 沢 義 明 コ 9 片 見 明 コ ム ム 高 橋 進 小 峰 直 ム 中 島 克 昌 55 0 松 島 誠 55 滝 邦 久 関 竹 夫 嶋 田 道 夫 信 7 栗 原 孝 信 ム 竹 井 コート 般 男 子 人 用 開 始 時 間 終 了 時 間 ブロック 佐 野 博 士 佐 久 間 弘 敏 信 信 井 上 友 幸 田 中 英 司 横 尾 昌 法 加 賀 重 隆 ム ム - 0 0 コート 般 男 子 人 用 開 始 時 間 終 了 時 間 B ブロック 武 田 長 谷 部 弘 之 根 岸 修 55 中 村 亘 55 宮 木 伸 夫 寺 西 信 ム ム 8 0 5-7 0 8 9 -

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51 仲 田 茂 満 39 42 52 烏 谷 純 一 43 50 93 19.2 53 渡 辺 勝 介 46 46 54 福 岡 雅 人 41 45 86 12.0 55 和 田 豊 茂 43 43 56 鳥 越 博 之 44 42 86 12.0 57 石 山 靖 人 42 44 58 土 屋 優 勝 藤 城 正 裕 44 36 2 高 取 正 38 41 79 9.6 3 中 田 康 夫 36 44 4 西 岡 和 敏 36 38 74 3.6 5 嶋 矢 廣 喜 44 40 6 加 藤 正 之 43 35 78 7.2 7 伊 佐 岡 朗 宏 46 44 8 向 井 義 明 42 41 83 12.0 9 川 上 孝 子 49 46 10 児 玉 和 生 37 33 70 +1.2 11

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