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1 パリ協定 日本における温暖化対策と 私たちの暮らし 公益財団法人地球環境戦略研究機関 (IGES) 北九州アーバンセンター所長鹿毛浩之

2 本日の内容 地球環境戦略研究機関 (IGES) の活動 気候変動の科学とパリ協定 日本の温暖化対策と私たちの暮らし 2

3 ( 公財 ) 地球環境戦略研究機関 (IGES) とは 1998 年設立 本部 : 神奈川県葉山町 活動 国際的な環境戦略研究の実施 アジア太平洋地域の持続可能な開発の実現にフォーカスした研究活動 研究成果の積極的なアウトリーチと具現化 研究エリア 拠点 3 3

4 気候変動 エネルギー分野の政策研究 情報発信 気候変動枠組条約締約国会議 (COP) 現地で開催するイベント情報を発信 COP 後いち早く報告セミナーを開催 低炭素社会に関する国際 アジア地域の研究者ネットワークへの貢献 ニュースレターやポリシーブリーフなどを通じて 研究成果や国際交渉の動向などを解説 IGES 気候変動総合サイト IGES Climate 4

5 アジアの温暖化対策への貢献 ( 北九州アーバンセンターの取組例 ) 大気汚染と気候変動対策となる短期寿命気候汚染物質 (SLCP) 削減を目指した セブ ( フィリピン ) ラヨーン ( タイ ) スラバヤ ( インドネシア ) の固形廃棄物管理行動計画策定 温室効果ガスインベントリー作成支援を通じたベトナム ホーチミン市職員の能力開発 5

6 日本版 2050 パスウェイ カリキュレーター ( 低炭素ナビ ) 誰でも使えるエネルギー 温暖化対策を考えるツール 詳細なエネルギー需給試算に基づいた GHG 排出量予測 こんな問いに対する予測結果が得られます エネルギー需要を満たしながら どの程度 GHG 削減を達成できるのか? 各エネルギー供給技術による GHG 削減ポテンシャルはどの程度あるのか? どのセクターが多くの GHG 削減量をもたらすことができるのか? もっとも野 的な再 可能エネルギーの導 標では どの程度の GHG を削減することができるのか? 本における GHG 削減の最 ポテンシャルはどの程度? 2050 低炭素ナビサイト low carbon navi.jp/web/jp/index.html#navigator 6

7 国連持続可能な消費と生産 10 年計画枠組 (10YFP) 10YFP とは? 2012 年に開催された Rio+20 で採択された取組 先進国 途上国を問わず 社会の消費 生産パターンを資源効率性の高い 低炭素で持続可能なものに変革することを目指すもの 能力開発 教育ツール作成 マーケット形成など 6 つのプログラム Consumer information 消費者情報 Sustainable lifestyles and education 持続可能なライフスタイル及び教育 Sustainable public procurement サステイナブルな公共調達 Sustainable buildings and construction 持続可能な建築 建設 Sustainable tourism 持続可能な観光 エコツーリズム Sustainable food systems 持続可能な食糧システム 環境省がリード機関の一つとして貢献 IGES は リード機関を支援するとともに 低炭素で持続可能なライフスタイルの普及を目指し 各国や地域の政策や知恵の共有に貢献する研究活動を実施 7

8 8 地球環境戦略研究機関 (IGES) の活動 気候変動の科学とパリ協定 日本の温暖化対策と私たちの暮らし

9 気候変動の科学 : 気候変動に関する政府間パネル (IPCC) 第 5 次評価報告書 (AR5) IPCC は 人為起源による気候変化 影響 適応及び緩和方策に関し 科学的 技術的 社会経済学的な見地から包括的な評価を行うことを目的として 1988 年に国連環境計画 (UNEP) と世界気象機関 (WMO) により設立された組織 2007 年にノーベル平和賞を受賞 各国政府を通じて推薦された科学者の参加により 5~6 年ごとにその間の気候変動に関する科学研究から得られた最新の知見を評価し 評価報告書 (assessment report) としてとりまとめ IPCC の報告書は 気候変動に関する国際連合枠組条約 (UNFCCC) をはじめ 地球温暖化に対する国際的な取組に科学的根拠を与える重要な資料 最新の第 5 次評価報告書は 2013~2014 年に公表 9

10 IPCC AR5 のポイント 1: 気候システムの温暖化には疑う余地はない FAR (1990) 為起源の温室効果ガス (GHG) は気候変化を じさせる恐れがある SAR (1995) 識別可能な 為的影響が全球の気候に現れている TAR 過去 50 年間に観測された温暖化の 部分は GHG 濃度の増加によるものであった可能性が い AR4 気候システムの温暖化には疑う余地がない 20 世紀半ば以降に観測された世界平均気温の上昇のほとんどは 為起源のGHG 濃度の増加によってもたらされた可能性が 常に い 1850 年から人為起源により排出された CO2 の累積総量と気温変化の関係 ( 出典 :IPCC AR5) AR5 間の影響が20 世紀半ば以降に観測された温暖化の 配的な要因であった可能性が極めて い CO2の累積総排出量とそれに対する世界平均気温の上昇の応答はほぼ 例関係にある 10

11 IPCC AR5 のポイント 2 緩和行動は まったなし CO2 及びその他の 寿命 GHG について 今後数 年間にわたり 幅に排出を削減し 21 世紀末までに排出をほぼゼロにすることを要する 排出ゼロ = 積極的な削減の必要性 現 を上回る追加的な緩和努 がないと たとえ ( 気候変動影響に対する ) 適応 ( 動 ) があったとしても 21 世紀末までの温暖化が 深刻で広範にわたる不可逆的な影響を世界全体にもたらすリスクは い 常に い 準に達するだろう 追加の緩和努 による気候変動リスク低減が必要 多くの国の重要なインフラや領域保全に及ぼす気候変動の影響は 国家安全保障政策に影響を及ぼすと予想される 国家間の関係 安全保障上の脅威としての気候変動 11

12 パリ協定 第 21 回気候変動枠組条約締約国会議 (COP 年 12 月 ) で採択された新たな国際的な気候変動対策の枠組み 2016 年 11 月発効 世界共通の長期的目標として 世界全体の平均気温を工業化以前よりも2 高い水準を十分に下回るものに抑えること 高い水準までのものに制限する努力 全ての国が参加 目標設定 報告 低炭素 脱炭素へ 市民社会 企業 金融機関 都市 ( 自治体 ) などすべてのステークホルダーの参加によるシステムの変革 ( 写真 )IGES 12

13 早期の排出ゼロが必要 13

14 2 をめぐるティッピングポイント 1.5~2 の間で急激な変化が起こり 大惨事を引き起こす可能性があるような気候変動要素 14 全球平気気温偏差 ( ) 南極氷床グリーンランド夏季の北極海 岳氷河サンゴ礁アマゾン熱帯林寒帯林熱塩循環サヘル地域エルニーニョ 南 振動東南極氷床永久凍 冬季北極海氷 パリ協定で 及された気温上昇の幅 (1.5 2 ) ( 出典 :ISAP2016 シュレンフーバー氏発表資料より )

15 15 地球環境戦略研究機関 (IGES) の活動 気候変動の科学とパリ協定 日本の温暖化対策と私たちの暮らし

16 エネルギー起源 CO2 排出の国別構成比 (2014 年度 ) 総排出量 322 億トン 出典 )IEA World Energy Outlook (2016 Edition) 16

17 日本における温室効果ガス別排出量 (2013 年度 ) 出典 ) 温室効果ガスインベントリオフィス全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト ( より 17

18 日本の CO2 排出量の推移 (2013 年度 ) 出典 ) 温室効果ガスインベントリオフィス全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト ( より 18

19 家庭からの排出 (22%) 部門別 CO2 排出量 (2015 年度速報値 ) ( 出典 ) 温室効果ガスインベントリオフィス gio.nies.go.jp/aboutghg/nir/nir j.html 19

20 部門別 CO2 排出量の推移 出典 ) 温室効果ガスインベントリオフィス全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト ( より 20

21 産業部門のエネルギー消費 出典 : 資源エネルギー庁 平成 25 年度エネルギーに関する年次報告 ( エネルギー白書 2014) HTML 版 o.jp/about/whitepaper/20 14html/2 1 2.html 製造業のエネルギー消費原単位の推移 21

22 民生部門のエネルギー消費 家庭部門でのエネルギー消費の推移 業務部門でのエネルギー消費の推移 出典 : 資源エネルギー庁 平成 25 年度エネルギーに関する年次報告 ( エネルギー白書 2014) HTML 版 html 22

23 日本の約束草案 (2030 年度の温室効果ガス削減目標 ) のポイント 国内の排出削減 吸収量の確保により 2030 年度に 2013 年度 26.0%(2005 年度 25.4%) の 準 ( 約 10 億 4,200 万 t-co2) に エネルギー起源 酸化炭素の削減 標 2030 年度 CO2 排出量の目安 ( 百万 t CO2) 削減比 (%) 2013 年度 CO2 排出量 ( 百万 t CO2) エネルギー起源 CO2 927 約 25% 1,235 産業部 401 約 7% 429 業務その他部 168 約 40% 279 家庭部 122 約 40% 201 運輸部 163 約 28% 225 エネルギー転換部 73 約 28%

24 一人あたりの CO2 排出量 (2014 年度 ) 出典 ) 温室効果ガスインベントリオフィス全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト ( より 24

25 家庭での省エネルギー行動 : CO2 削減の余地がある? 省エネルギー行動実施率別世帯当たり年間エネルギー種別 CO2 排出量 ( 戸建 ) 出典 : 環境省 家庭からの二酸化炭素排出量の推計に係る実態調査全国試験調査の結果 ( 確報値 ) の概要 ( 平成 28 年 6 月 ) エネルギー消費の見える化 省エネ行動を促す 使いやすい 使ってみたい 機器 ソーシャルメディアの活用などを通じて 省エネ行動を促すことが可能? 25

26 ( 参考 ) 18 の省エネルギー行動 ( 参考 ) 省エネルギー行動の実施状況 出典 : 環境省 家庭からの二酸化炭素排出量の推計に係る実態調査全国試験調査の結果 ( 確報値 ) の概要 ( 平成 28 年 6 月 ) 26

27 まとめ 温暖化対策の基礎となる考え方の転換 今の産業構造や社会システムを前提として何ができるか 今世紀後半までにどのような社会を構築すべきか 社会意識の変革 + 技術やインフラ整備 + ルール 制度の導入 消費者目線のものづくり 消費者がスマートになることで 社会全体が向かう方向も変わり得る パネルディスカッションに期待すること 低炭素な生活スタイルとは? どう始める? どう進める? 低炭素な生活を促進するためのボトルネックは? ステークホルダーの役割 27

参考資料 1 約束草案関連資料 中央環境審議会地球環境部会 2020 年以降の地球温暖化対策検討小委員会 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会約束草案検討ワーキンググループ合同会合事務局 平成 27 年 4 月 30 日

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