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1 経営情報あれこれ 平成 30 年 4 月号 民法 ( 相続 ) 改正案と税制改正 平成 30 年 3 月 28 日 平成 30 年度税制改正法が国会で可決されました また 平成 30 年 3 月 15 日 民法の相続関係改正案が国会に提出され 今国会で成立する見込みです 民法の相続関係法令の改正は 高齢化社会に対応した改正であり その影響は相続税にも大きな影響を与えます 今月は 相続に焦点を当て 相続関係の民法改正案と 3 月末成立した税制改正法のうち相続税法の改正について 紹介します 1 相続関係の民法改正案 (1) 概要現行の相続関係の民法規定は 約 38 年前 (1980 年 ) に改正されたものであり 当時は 人口が増加し 経済も安定的に成長していた時代であり 今日の少子 高齢化社会等など想像もできない時代でした その後 家族関係 高齢者の生活環境も大きく変化し 相続において 高齢者への配慮が必要となりました 今回の民法改正では 残された配偶者の保護のため遺産分割前に葬儀代や生活費の引出しができるようにし 被相続人の介護に貢献した人への配慮するとともに 遺言制度を利用しやすくしています (2) 配偶者の居住権改正法は 相続開始時において 配偶者が居住していた建物に対し 居住権 を認め 住んでいた建物に住み続けることができるようにしました この配偶者が取得す居住権について次の 2 種類のものがあります 1 配偶者居住権 ( 長期配偶者居住権 ) 遺産分割により配偶者居住権を取得した場合及び配偶者居住権の遺贈を受けた場合には 配偶者が居住していた建物 ( 被相続人の所有するものに限る ) に対し 終身の間居住する権利を取得します この配偶者居住権は 終身の権利として登記されますが 譲渡することは出来ません また 相続税の財産評価においても財産として評価される見込みです 2 配偶者短期居住権遺産分割により配偶者居住権を取得しない場合又は配偶者居住権の遺贈を受けない場合 配偶者は 居住していた建物 ( 被相続人の所有するものに限る ) に対し 少なくとも 6 ケ月間居住する権利を取得します

2 (3) 遺産分割遺産分割では 次の見直しがされます 1 遺産分割 ( 法定相続分 ) から除外される居住用土地 建物婚姻期間が 20 年以上の配偶者に贈与 ( 遺贈 ) された居住用土地 建物に関しては 特別受益とならず 法定相続分計算の対象外とされます 2 遺産分割前の預金の引出し現在 被相続人の預貯金に関しては 遺産分割協議 ( 又は遺言 ) が成立しない限り 引き出すことができません これでは 葬儀費用や生活費に困ることになります そこで 改正法では 各相続人は 相続財産である預貯金の 3 分の 1 に法定相続分を乗じた金額 ( 金融機関ごとの具体的金額に関しては法務省令で別途規定 ) を単独で引出し 利用することができるようになります (4) 遺言制度の見直し遺言制度に関しては 次の見直しがされます 1 自筆証書遺言の改正自筆証書遺言に添付する財産目録は 自筆でなくワープロ等で作成することができます 2 遺言執行者の権限の明確化遺言執行者の権利義務が明確化され 財産の管理 遺言執行に係る一切の権利義務を有することになりました (5) 遺留分制度遺留分制度は 次の見直しがされます 1 遺留分算定の対象となる贈与相続人に対する贈与は 相続開始前 10 年以内の贈与財産も遺留分算定の対象となります 2 遺留分侵害額の請求遺留分を侵害された場合 従来は相続財産そのものに請求ができましたが 改正案では 遺留分侵害額に相当する金銭での請求になりました (6) 特別の寄与現行法では 被相続人の療養介護 財産の維持 増加に寄与した者への寄与分に関しては 相続人のみに認められていましたが 改正案では 相続人だけでなく被相続人の親族に対しても認められるようになります 2 相続税法の改正 平成 30 年度の相続税法に関する改正では 事業承継税制 小規模宅地等の特例 一般社団法人等に関する相続 贈与税 農地に係る納税猶予制度 外国人の出国後の納税

3 義務の見直しがなされました (1) 事業承継税制 事業承継税制は 非公開企業の事業を後継者に譲る場合 非上場株式に係る相続 税 贈与税の納税猶予を受けることができる制度であり 相続対策としても有用な制 度です 今回の税制改正により さらに対象範囲 納税猶予額が大きくなり 適用要件等も 緩和され 従来と比較し 使いやすくなっています 1 改正の概要 項目 改正前 改正後 対象株式 議決権総数の 3 分の 2 100%( 全て ) 納税猶予額 株式に係る相続税の 80% 株式に係る相続税の 100% 雇用確保要件 毎年の報告基準日の雇用者数が相続時の 80% 以上である 雇用者数が 80% 未満でも 雇用確保できない理由書を提出 先代経営者 代表権を有している ( いた ) 経営者一人から 株式を承継 複数人 ( 代表者以外も含む ) からの株式承継も適用対象 後継者の要件 代表権 ( 又は代表権を有する見込み ) の後継者 1 人 代表権を有する複数人 (3 名まで ) への承継も適用対象 譲渡 合併等の場合の納税額 株式に係る相続税の猶予額 ( 通常の相続税計算 ) 業績悪化 解散 合併等に該当する倍には その時点の株式評価額等で再計算した納税猶予額 相続時精算課税適用者 贈与者 (60 歳以上 ) の直系卑属 (20 歳以上 ) 贈与者の推定相続人に加え 特例後継者 ( 代表権のある者 ) 2 適用時期 平成 30 年 1 月 1 日から平成 39 年 12 月 31 日までの贈与又は相続により株式を取 得した場合 問題点は 10 年経過後は 適用範囲や緩和された要件等がどのようになるかがポ イントです (2) 小規模宅地等の評価の特例現在 一定の要件を満たす場合 小規模宅地に関しては 事業用宅地 (400 m2 ) 居住用宅地 (330 m2 ) 貸付事業用宅地(200 m2 ) 同族会社の事業用宅地(400 m2 ) に関し 相続税の課税価格の計算に関し 50%~80% の評価減が認められています 今回の改正は この制度を利用し 過度に節税するケースがみられることから次のような改正が行われました 1 改正の概要

4 項目 改正前 改正後 居住用宅地の別居親族の適用要件 イ 配偶者 同居相続人がいない ロ 相続開始前 3 年以内に 自己又は配偶者が所有する家屋に居住していない イ 同左ロ 相続開始前 3 年以内に次の者が所有する家屋に居住していない ( イ ) 自己又は配偶者 ( ロ )3 親等内の親族 ( ハ ) 特別の関係のある法人ハ 相続開始時に居住していた家屋を過去に所有していない 貸付事業用宅地の範囲 相続開始直前に 貸付事業の用に供されていた宅地 相続開始前 3 年以内に貸付事業の用に供された宅地は除外 ( ただし 相続開始前 3 年を超え 事業的規模で貸付事業を行っている場合を除く ) 被相続人の居住の用に供されてい 要介護認定を受けていた被相続人が老人ホーム等へ入所していた場合は 特例の対象 介護医療院に入所したことにより 居住の用に供されなくなった宅地についても特例の対象 た宅地 2 適用時期 イ 平成 30 年 4 月 1 日以後に相続又は遺贈により取得する財産について適用 ロ ただし 貸付事業用宅地に関しては 平成 30 年 3 月 31 までに貸付事業用に供 されている宅地については適用されません (3) 一般社団法人等に関する相続 贈与税現在 一般社団法人の役員が死亡しても 一般社団法人に対しては相続税 贈与税は課税されていません しかし 一般社団法人には 持分 ( 株式に相当するもの ) が無いことから 同族役員が死亡した場合 死亡した同族役員から残された同族役員に対して実質的に財産を移転が行われたと同じ経済効果が生じます 1 相続税課税の概要適用要件課税される相続税 1 特定一般社団法人に該当すること 1 遺贈により取得したとされる金額相続開始前 5 年以内のうち 3 年以上 = 一般社団法人の純資産額 役員の期間において 同族役員が 50% 超死亡時の同族役員の数 2 役員 ( 理事 ) が死亡すること 2 贈与により 取得した財産について ( 相続開始前 5 年以内に特定一般社団課税された贈与税は控除されます 法人の役員であった者を含む )

5 2 贈与税課税の概要現行法では 個人から一般社団法人に対し 財産の贈与等があった場合 贈与税の負担が不当に減少する場合には贈与税課税がなされます 今回の改正では 贈与税の負担が不当に減少する結果とならない場合 ( 役員に占める親族等の割合が 3 分の 1 以下等 ) であっても 一定の要件を満たさない場合には 贈与税の課税がなされます 3 適用時期平成 30 年 4 月 1 日以後の贈与又は遺贈により取得する財産について適用 (4) 農地の納税猶予制度農地に関しては 農業保護の観点から 農地を農業投資価格で評価し 通常の評価額との差額に係る相続税 贈与税が納税猶予されています 今回の改正は これまで納税猶予が適用されていない 貸し付けられている生産緑地 に対しても納税猶予が適用されます (5) その他 1 特定の美術品に係る納税猶予制度の新設個人が 一定の美術館と特定美術品を長期の寄託契約を締結した場合には その美術品のかかる課税価格の 80% に相当する相続税の納税を猶予する 2 外国人の出国後の納税義務次の要件を満たす者に関しては 相続又は贈与等により取得する相続財産については相続税又は贈与税が課税されません ( 特定の場合を除く ) イ 財産を取得する者相続又は贈与時に 国外に住所を有し 日本国籍を有しない者ロ 被相続人等 ( 贈与者を含む ) ( イ ) 相続又は贈与時に 国外に住所を有し 日本国籍を有しない被相続人等 ( ロ ) 出国前 15 年以内において 日本国内に 10 年を超えて住所を有する被相続人等 事務所から 平成 30 年度の税制改正に関し 例年通り 税制改正セミナーを 6 月 1 日 ( 金 ) に開催し 皆様に改正の概要をご紹介させていただく予定です ぜひ ご参加いただけますようお願い申し上げます ( 公認会計士辻中事務所 税理士法人みらい )

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