これまで がん細胞および昆虫細胞に対する細胞毒性活性 抗ボウフラ活性 植物病原性カビに対する抗カビ活性 植物生長調節活性を調べています これらの研究は 植物性食品を含む植物の機能評価 リグナン骨格を持つ新農薬 医薬開発につながるものです 今後は リグナン類の生物活性の発現メカニズム研究も行っていく予

Size: px
Start display at page:

Download "これまで がん細胞および昆虫細胞に対する細胞毒性活性 抗ボウフラ活性 植物病原性カビに対する抗カビ活性 植物生長調節活性を調べています これらの研究は 植物性食品を含む植物の機能評価 リグナン骨格を持つ新農薬 医薬開発につながるものです 今後は リグナン類の生物活性の発現メカニズム研究も行っていく予"

Transcription

1 教授 : 山内聡 研究テーマ I リグナン類の立体異性体の合成と生物活性 II 酵母還元生成物を利用した天然物有機化合物の合成 研究テーマ I リグナン類の立体異性体の合成と生物活性食品性植物を含む植物は 多くの有機化合物を作り出す能力を持っています リグナン類は ベンゼン環部分 (C6) と 3 つの炭素鎖 (C3) の C6-C3 単位が 2 3 単位結合したもので 食品性植物を含む多くの植物が作り出す とてもポピュラーな有機化合物の 1 つで 多くの種類の生物活性が知られることから 古くから研究対象となってきました しかし リグナン類には 複数の不斉炭素が存在するため 鏡像異性体 ジアステレオマーの複数の立体異性体が存在します 植物中には複数の立体異性体が存在する例が知られており 食品性植物をはじめとする植物の機能を明らかにするためには リグナン類の立体異性体を作り分けてから生物活性を調べることが求められます 植物からリグナン類の立体異性体を取り出し 精製するよりも 有機合成化学的手法を利用して立体異性体を作り分ける方が とても効率が良いのです リグナン類の立体異性体の合成法が確立すると 次に それぞれの立体異性体の生物活性試験を行い 最も高い生物活性を有する立体異性体を調べます さらに リグナン構造を持つ化合物の医薬 農薬へのシーズ開発研究として 有機合成化学の手法を用いて 天然リグナンの構造を変化させたリグナン誘導体を合成し 生物活性の評価を行っています これを構造活性相関と言って リグナン構造のどの部分が生物活性に重要であるかを明らかにし より高い生物活性を有する化合物のデザインにつながります さらにはリグナンとの結合タンパク質を検索するためのプローブ合成にもつながります

2 これまで がん細胞および昆虫細胞に対する細胞毒性活性 抗ボウフラ活性 植物病原性カビに対する抗カビ活性 植物生長調節活性を調べています これらの研究は 植物性食品を含む植物の機能評価 リグナン骨格を持つ新農薬 医薬開発につながるものです 今後は リグナン類の生物活性の発現メカニズム研究も行っていく予定です 以下に 具体的な研究例を示します 1)3 置換テトラヒドロフラン型リグナンについての研究図 1, 2, 3 のように 立体異性体 1-8 の 8 つの立体異性体の合成を行いました 図 1:3 置換テトラヒドフランリグナン立体異性体 1 2 の合成

3 図 2:3 置換テトラヒドフランリグナン立体異性体 3, 5 の合成 図 3:3 置換テトラヒドフランリグナン立体異性体 4,6-8 の合成 合成した立体異性体 1-8 の植物生長調節活性を調べたところ 立体

4 異性体 1 が Rye grass( シバ ) の根の生長を最も阻害することが分かりました 論文 : Journal of Agricultural and Food Chemistry, 59, (2011) 2)4 置換テトラヒドロフラン型リグナンについての研究 4 置換テトラヒドロフラン型リグナンは 薬草 スパイス ナツメッグに含まれるリグナン類で ベンゼン環が 4- ヒドロキシ -3- メトキシフェニル質の場合 次のように 9-18 の立体異性体が考えられます 図 4:4 置換テトラヒドロフランリグナンの立体異性体まず このすべての立体異性体の合成方法を研究しました

5 図 5:4 置換テトラヒドロフランリグナン立体異性体 9, 10 の合成 図 6:4 置換テトラヒドロフランリグナン の合成 図 7:4 置換テトラヒドロフランリグナン 17, 18 の合成 合成によって得られたすべての立体異性体について がん細胞に対する細胞毒性活性を調べたところ 立体異性体 1 に最も高い活性が観察されました ( 図 8) 次に この立体構造に固定して 多数の誘導体の合成を行い 細胞毒性活性を調べたところ ベンゼン環上の

6 置換基を変換した誘導体 19, 20 の活性が 1 よりも高いことが分かりました このことから ベンゼン環上の置換基が活性の高さに影響を与えることが明らかになりました 図 8:4 置換テトラヒドロフランリグナンのがん細胞に対する細胞毒性活性 ( 菅原卓也先生との共同研究 ) さらに 合成したすべての立体異性体の植物成長調節を比較したところ 立体異性体 1, 2 が他の立体異性体に比べて顕著にそれぞれレ

7 タス ryegrass の成長を阻害しました ( 図 9) 図 9: 4 置換テトラヒドロフランリグナン 1, 2 の 1 mm での植物に対する生長調節活性 4 置換テトラヒドロフランリグナンに関する発表論文 Organic & Biomolecular Chemistry, 3, (2005) Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 71, (2007) Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 73, (2009) Journal of Agricultural and Food Chemistry, 62, (2014) Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 80, (2016) Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters, 24, (2014) 3) ブタン型リグナンについての研究以下の 3 つの立体異性体を合成によって得ました ( 図 10)

8 図 10: セコイソラリシレジノールの 3 つの立体異性体の合成発表論文 Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 72, (2008) Journal of natural products, 68, (2005) 次に がん細胞に対する細胞毒性活性を調べた結果 (-)- dihydroguaiaretic acid (19) の活性が最も高いことがわかり この立体に固定して ベンゼン環上の置換基が異なった誘導体の合成を行い 図 11 の化合物が合成した誘導体の中で最も高いことが分かりました また 植物性食品中の含まれるセコイソラリシレジノールの 2 つの一級水酸基が還元されてなくなった構造の方が高い細胞毒性活性を示しました 図 11 中の (8R,8'R)-secoisolariciresinol は 細胞毒性活性はありませんが 脂肪細胞に対する抑制効果があることが菅原卓也先生との共同研究で示されました

9 図 11:dihydroguaiaretic acid 誘導体のがん細胞 ( 白血病 ) に対する細胞毒性活性 ( 菅原卓也先生との共同研究 ) 発表論文 Journal of Agricultural and Food Chemistry, 62, (2014) Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 73, (2009) Dihydroguaiaretic acid 誘導体のアカイエカに対する殺虫活性を調べたところ 図 12 の化合物に即効性が観察されました 約 15 分で半数のボウフラが死んでしまいます これは ボウフラへの呼吸阻害であることが分かりました 図 12:dihydroguaiaretic acid の殺ボウフラ効果

10 発表論文 Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 75, (2011) Journal of Agricultural and Food Chemistry, 63, (2015) Dihydroguaiaretic acid には 植物病原性カビに対する抗かび活性があることも分かりました 特に Alternaria alternata という黒斑点病菌に対する活性が強いことが観察されました 誘導体合成と活性試験によって 図 13 の化合物が特に高い抗カビ活性を示すことが分かりました 一方のベンゼン環のメタ位に電子吸引性の高いフッ素原子を 他方のベンゼン環のメタ位にフェノール性水酸基を持っていて 先ほどの立体異性体 20 と同じ立体構造を持つ化合物に高い活性が見られました 写真は なしの葉を使った実験で 化合物を塗布した葉には 病原性カビの発生が観察されませんでした ( 図 13)

11 図 13:dihydroguaiaretic acid 誘導体の Alternaria alternata による黒斑点病防止効果 また 病原性カビの黒色色素の生成を抑制する dihydroguaiaretic acid 誘導体も作り出すことができました ( 図 14 ) 天然体の (+)- dihydroguaiaretic acid (DGA) では 培養した Alternaria alternata は黒いのですが 図 14 の 3 つの誘導体を加えた培地の Alternaria alternata は 白色の部分が多くなっています これは メラニン色素の生合成阻害のためではないかと考えられます

12 図 14:dihydroguaiaretic acid 誘導体による植物病原カビである Alternaria alternata の白化作用発表論文 Journal of Agricultural and Food Chemistry, 61, (2013) Journal of Agricultural and Food Chemistry, 65, (2017) 4)γ ブチロラクトン型リグナンについての研究 γ ブチロラクトン型リグナンについては 4 つの立体異性体が考えられますので まず 4 つの立体異性体を合成しました ( 図 15)

13 図 15: マタイレジノールの 4 つの立体異性体の合成発表論文 Journal of natural products, 68, (2005) Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 71, (2007) マタイレジノール (matairesinol) は 多くの食品性植物に存在するので アレルギー抑制活性を測定するために 菅原卓也先生との共同研究で IgE 産生抑制活性を測定しました ( 図 16) その結果 立体異性体 22 が最も高いアレルギー抑制活性を持つことが分かりました さらに 誘導体を合成し構造活性相関研究を行いました 図 16: マタイレジノールの 4 つの立体異性体の抗アレルギー活性 (IgE 産生抑制活性 )

14 発表論文 Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 74, (2010) γ ブチロラクトン型リグナンの一つに アクチゲニン (arctigenin) という ゴボウの種子に含まれる がん細胞に対する細胞毒性活性を有する化合物があります このアクチゲニンにも 4 つの立体異性体が考えられますが そのうちの (8R,8'R) 体のベンゼン環上の置換基を変換した多数の誘導体を合成してがん細胞である HL-60 細胞および HeLa 細胞に対して細胞毒性活性試験を行ったところ ベンゼン環上に 2 つのクロロ基と 1 つのブチル基を持つ誘導体 26 が天然の (8R,8'R) 体のアクチゲニンと同等かそれ以上の高い活性を持つことがわかりました ( 図 17) 図 17: アクチゲニン誘導体のがん細胞に対する細胞毒性活性発表論文 Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters, 27, (2017) 次に アクチゲニンの 4 つの立体異性体 を合成後 がん細胞である HL-60 細胞とヨトウ蛾の細胞である Sf9 細胞に対して細胞毒性活性を調べました がん細胞に対しては すべての立体異性体に活性が認められましたが 昆虫細胞に対しては 立体異性体 27 と 29 に活性が観察されました このことから 8 位の立体構造よりも 8' 位の R 体の立体構造が昆虫細胞に対する細胞毒性活性のために重要であることが示唆されました このことは 昆虫細胞中にアクチゲニンのレセプタータンパクの存在を予想させる結果でもあります 現在 27 の立体構造に固定してベンゼン環上の構造と活性との関係を調べています また 立体異性体 27 の昆虫細胞に対する細胞毒性は が

15 ん細胞に対する活性よりも強いということも興味深いことです 図 18: アクチゲニンの 4 つの立体異性体の細胞毒性活性の比較 5) フロフラン型リグナンについての研究フロフラン型リグナンは ゴマに多く含まれるますが 野菜類にも含まれることが分かっています ピノレジノール メデイオレジノール シリンガレジノール セサミン セサモリン セサモリノール サミンの両鏡像異性体を合成し 植物の成長に与える影響を比較しました その結果 (+)- セサミンは レタスの根の成長を促進し 芽の成長を阻害しました (-)- セサモリンは ryegrass の芽の成長を阻害しました ( 図 19)

16 図 19: フロフラン型リグナンの植物成長調節活性発表論文 Journal of Agricultural and Food Chemistry, 63, (2015) これまでのリグナン類は C6-C3 単位の 8 位と 8' 位が結合したものですが 次に それ以外のリグナン類の研究について説明します 6)C6-C3 単位の 2 位と 9' 位が結合したリグナンの合成モリノール C および D は C6-C3 単位の 2 位と 9' 位が結合して 立体異性体の関係にあります 以下のように合成しました

17 図 20: モリノール C, D の立体異性体の合成発表論文 Organic & Biomolecular Chemistry, 1, (2003) 7)1,7-seco-2,7'-cyclolignan についての研究このリグナンは 通常のリグナンの C6-C3 単位の 8 位と 8' 位との結合が 1 位と 7 位との間が解列し 2 位と 7' 位とで結合した構造をとっています 簡単に言うと 一方のフェニル基が 7' 位に転移した構造になっています 以下のように 全立体異性体の合成を行いました

18 図 21:1,7-seco-2,7'-cyclolignan の 4 つの立体異性体の合成発表論文 Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 78, (2014) 次に 誘導体の合成を行って がん細胞に対する構造活性相関の研究を行いました その結果 次の化合物に最も高い細胞毒性活性が観察されました また アポトーシスを誘導することも確認されました 図 22:1,7-seco-2,7'-cyclolignan 誘導体のがん細胞に対する細胞毒性活

19 性発表論文 Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters, 24, (2014) 8)9- ノルリグナン (9-norlinan) についての研究 9- ノルリグナンとは C6-C3 単位が 2 単位結合した構造から 9 位の炭素が欠落したリグナン類のことを言います 通常はリグナン類の炭素数は 12 個ですが ノルリグナンでは 11 個の炭素からなっています 図 23 に合成方法を示します 図 23: ノルリグナン 31, 32 の合成 次に メチル基が欠落していない前述の dihydroguaiaretic acid とのがん細胞 昆虫細胞に対する細胞毒性の比較を行いました この結果 メチル基欠落した立体構造 31 が最も高い細胞毒性活性を示すことが分かりました ( 図 24) 図 24:dihydroguaiaretic acid と 9- ノルリグナンの細胞毒性活性の比較発表論文

20 Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters, 26, (2016) 9) セスキリグナンについての研究セスキリグナンは C6-C3 単位が 3 単位結合したものです Morinol A, B は セスキリグナンであり立体異性体の関係にあり 不斉炭素が 4 個あることから合成で 2 4 個 =16 個の立体異性体が考えられます 図 には 16 個の立体異性体の構築方法を示しています 図 25: 立体異性体 の合成

21 図 26: 立体異性体 の合成 合成したすべての立体異性体の植物病原性カビ Alternaria alternata に対する抗カビ活性試験においては 最も抗カビ活性が高い立体異性体が 42 で 50 mm での成長率が 43% であり 最も抗カビ活性が低い立体構造が 46 で 50 mm での成長率が 84% でした がん細胞に対する細胞毒性活性についても 立体異性体間で大きな差は観察されませんでしたので 立体異性体 43 の立体構造に固定して誘導体を合成して構造活性相関を調べました その結果 図 27 の誘導体 49 が 43 よりも高い活性を示しました

22 図 27: セスキリグナンのガン細胞に対する細胞毒性活性発表論文 Journal of Natural Products, 70, (2007) Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 73, (2009) Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters, 23, (2013) 10) リグナン類の抗酸化活性についてリグナン類の多くはフェノール性水酸基を持つことから 抗酸化活性を有していますが これまでに示したように リグナン類には多様な基本骨格があることから この基本骨格が抗酸化活性にどのように影響を与えるかを調べてみました その結果 ベンジル位が酸化されていない骨格の方が 抗酸化活性が高い傾向が示されました このことからリグナン類が抗酸化活性化合物として機能すると ベンジル位が反応して酸化生成物が生成すると推定されます 増田俊哉先生との共同研究では ベンジル位が酸化されていない食品性リグナンの 1 つであるセコイソラリシレシノールが酸化反応の条件下で ベンジル位の 1 つが酸化された やはり食品性リグナンの 1 つであるラリシレジノールに変換されました ( 図 28) 図 28: リグナンのベンジル位の酸化の例

23 発表論文 Food Chemistry, 123, (2010) Journal of Natural Products, 68, (2005) Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 71, (2007) II 酵母還元生成物を利用した天然物有機化合物の合成本研究室で得られた 次の酵母還元生成物を用いて 天物有機化合物の合成に用いました ラセミ体 50 を酵母で還元すると 高い光学純度の 51 および 52 が得られます ( 図 29) 図 29: ラセミ体 50 の酵母還元生成物 を天然物有機化合物の立体異性体の合成に利用する研究を行いました 生物活性を有する天然物化合物の生物活性と構造との関係解明研究への貢献を目的にしています 1) ポリ不飽和脂肪酸合成への応用生体内では 不飽和脂肪酸は代謝され 炎症作用物質へ変化します 不飽和脂肪酸代謝物である 6,7-hihydro-5-HETE lactone の両鏡像異性体 の合成を行いました ( 図 30)

24 図 30:6,7-hihydro-5-HETE lactone の両鏡像異性体 の合成発表論文 Journal of Chemical Society, Perkin Transaction I, 2002, )dihydropinidine epidihydropinidine およびジャコウネコのニオイ成分のの両鏡像異性体の合成 6 員環のケトエステルの酵母還元によっても 高い光学純度で を得ることができます この酵母還元生成物を利用して 6 員環のアルカロイドの 4 つの立体異性体 を合成することができました ( 図 31) 図 31:6 員環アルカロイドのすべての立体異性体の合成 また 同様の合成方法で ジャコウネコのニオイ成分の両鏡像異性体も の合成も行いました ( 図 32) 図 32: ジャコウネコのニオイ成分の両鏡像異性体

25 発表論文 Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 68, (2004) Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 70, (2006) 3)6- アルキル -α- ピロン (6-alkyl- -pyrone) 化合物の合成 (1):goniodiol のすべての立体異性体の合成 6- アルキル -α- ピロン化合物は漢方薬に使われる植物に含まれ 多くの種類の生物活性が報告されていますが 構造と活性との関係 立体構造が生物活性に与える影響など不明です そこで 2 つの酵母還元生成物を利用して goniodiol のすべての立体構造の合成を行いました ( 図 33 34) 6 位の不斉構築に酵母還元生成物の立体構造を利用し 2 つの水酸基の立体選択的導入に Shi のエポキシ化 AD-mix によるグリコール化を利用しました 図 33:goniodiol の立体異性体 の合成

26 図 34:goniodiol の立体異性体 の合成抗菌活性試験の結果 いずれの立体異性体も Yersinia intermedia に対して MIC mm の活性を示し 特に 立体異性体 に高い活性が認められました 発表論文 Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 72, (2008) 4) 6- アルキル -α- ピロン (6-alkyl- -pyrone) 化合物の合成 ( 2): boronolide の両鏡像異性体の合成酵母還元生成物 を利用して boronolide の両鏡像異性体 の合成を行いました 酵母還元生成物の立体を 6 位の不斉構築に利用し 6 位に結合したアルキル基上の 3 つの酸素原子が結合した不斉構築には (s)- または (R)-2-methyl-CBS-oxazaborolidine AD-mix- または AD-mix- を利用しました ( 図 35) 合成したどちらの鏡像異性体も シバの根に対する弱い成長阻害活性を示しました

27 図 35:boronolide の両鏡像異性体の合成発表論文 Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 76, (2012) 5) 6- アルキル -α- ピロン (6-alkyl- -pyrone) 化合物の合成 ( 3): cryptocarya diacetate の全立体異性体の合成酵母還元生成物 の立体構造を 6 位の不斉炭素の構築に利用することによって 立体異性体 の合成を行いました 6 位のアルキル基上の 2 つの不斉炭素は 不斉 allyl 化と 1,3-syn 還元または 1,3-anti 還元を利用しました ( 図 36)

28 図 36:cryptocarya diacetate の全立体異性体の合成発表論文 Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 79, (2015) 6)6- アルキル -α- ピロン (6-alkyl- -pyrone) 化合物の合成 (4): 1,3- polyol/ -pyrone とその立体異性体の合成この化合物は cryptocarya diacetate よりも炭素鎖が長く 末端にフェニル基を持つ化合物です cryptocarya diacetate の合成で用いた合成中間体を用いました 得られた 8 個の立体異性体 を植物病原カビに対して試験を行ったところ 0.5 mm での Alternaria alternata および Colletotrichum lagenarium の成長率が 50-70% でしたが 立体異性体間での活性の差は確認されませんでした

29 図 37: のすべての立体異性体の合成 1,3-polyol/ -pyrone の全立体異性体 の合成発表論文 Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters, 25, (2015)

有機化合物の反応9(2018)講義用.ppt

有機化合物の反応9(2018)講義用.ppt 有機化合物の反応 ( 第 9 回 ) 創薬分子薬学講座薬化学部門 金光卓也 ハロゲン化アルキルの反応性 l S N 1 と S N 2 の特徴の復習 l S N 1=Unimolecular Nucleophilic Substitution 単分子求核置換反応 l S N 2=Bimolecular Nucleophilic Substitution 二分子求核置換反応 1 反応速度 l S N

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 酵素 : タンパク質の触媒 タンパク質 Protein 酵素 Enzyme 触媒 Catalyst 触媒 Cataylst: 特定の化学反応の反応速度を速める物質 自身は反応の前後で変化しない 酵素 Enzyme: タンパク質の触媒 触媒作用を持つタンパク質 第 3 回 : タンパク質はアミノ酸からなるポリペプチドである 第 4 回 : タンパク質は様々な立体構造を持つ 第 5 回 : タンパク質の立体構造と酵素活性の関係

More information

図 B 細胞受容体を介した NF-κB 活性化モデル

図 B 細胞受容体を介した NF-κB 活性化モデル 60 秒でわかるプレスリリース 2007 年 12 月 17 日 独立行政法人理化学研究所 免疫の要 NF-κB の活性化シグナルを増幅する機構を発見 - リン酸化酵素 IKK が正のフィーッドバックを担当 - 身体に病原菌などの異物 ( 抗原 ) が侵入すると 誰にでも備わっている免疫システムが働いて 異物を認識し 排除するために さまざまな反応を起こします その一つに 免疫細胞である B 細胞が

More information

( 図 ) IP3 と IRBIT( アービット ) が IP3 受容体に競合して結合する様子

( 図 ) IP3 と IRBIT( アービット ) が IP3 受容体に競合して結合する様子 60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 6 月 23 日 独立行政法人理化学研究所 独立行政法人科学技術振興機構 細胞内のカルシウムチャネルに情報伝達を邪魔する 偽結合体 を発見 - IP3 受容体に IP3 と競合して結合するタンパク質 アービット の機能を解明 - 細胞分裂 細胞死 受精 発生など 私たちの生の営みそのものに関わる情報伝達は 細胞内のカルシウムイオンの放出によって行われています

More information

薬事法第 2 条第 1 4 項に規定する指定薬物及び同法第 7 6 条の4 に規定する医療等の用途を定める省令の一部改正について ( 施行通知 ) -- 末尾 [ 付録 ] < 厚生労働省 2014 年 1 月 10 日 >

薬事法第 2 条第 1 4 項に規定する指定薬物及び同法第 7 6 条の4 に規定する医療等の用途を定める省令の一部改正について ( 施行通知 ) -- 末尾 [ 付録 ] < 厚生労働省 2014 年 1 月 10 日 > 薬物乱用防止に関する情報指定薬物を包括指定する省令が平成 26 年 1 月 12 日に施行されます ( 注意喚起 ) < 厚生労働省 2014 年 1 月 10 日 > http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index.html http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/oshirase/20130306.html

More information

報道発表資料 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - ポイント 異物センサー TLR のシグナル伝達機構を解析 インターフェロン産生に必須な分子 IKK アルファ を発見 免疫 アレルギーの有効

報道発表資料 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - ポイント 異物センサー TLR のシグナル伝達機構を解析 インターフェロン産生に必須な分子 IKK アルファ を発見 免疫 アレルギーの有効 60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - がんやウイルスなど身体を蝕む病原体から身を守る物質として インターフェロン が注目されています このインターフェロンのことは ご存知の方も多いと思いますが 私たちが生まれながらに持っている免疫をつかさどる物質です 免疫細胞の情報の交換やウイルス感染に強い防御を示す役割を担っています

More information

改訂履歴 2018/7/30 Ver.1.0 公開 2018/10/02 Ver.1.1 公開 ( 図表 1.1 Marvin JS のダウンロード 利用先 URL を追記 )

改訂履歴 2018/7/30 Ver.1.0 公開 2018/10/02 Ver.1.1 公開 ( 図表 1.1 Marvin JS のダウンロード 利用先 URL を追記 ) 少量新規化学物質の構造式ファイル作成に 係る事業者ガイダンス 第 1.1 版 平成 30 年 7 月 30 日 経済産業省製造産業局 化学物質管理課化学物質安全室 改訂履歴 2018/7/30 Ver.1.0 公開 2018/10/02 Ver.1.1 公開 ( 図表 1.1 Marvin JS のダウンロード 利用先 URL を追記 ) 目次 目次 1. 本ガイダンスの位置付け... 1 2. 構造情報を作成する対象の選択方法...

More information

60 秒でわかるプレスリリース 2007 年 1 月 18 日 独立行政法人理化学研究所 植物の形を自由に小さくする新しい酵素を発見 - 植物生長ホルモンの作用を止め ミニ植物を作る - 種無しブドウ と聞いて植物成長ホルモンの ジベレリン を思い浮かべるあなたは知識人といって良いでしょう このジベ

60 秒でわかるプレスリリース 2007 年 1 月 18 日 独立行政法人理化学研究所 植物の形を自由に小さくする新しい酵素を発見 - 植物生長ホルモンの作用を止め ミニ植物を作る - 種無しブドウ と聞いて植物成長ホルモンの ジベレリン を思い浮かべるあなたは知識人といって良いでしょう このジベ 60 秒でわかるプレスリリース 2007 年 1 月 18 日 独立行政法人理化学研究所 植物の形を自由に小さくする新しい酵素を発見 - 植物生長ホルモンの作用を止め ミニ植物を作る - 種無しブドウ と聞いて植物成長ホルモンの ジベレリン を思い浮かべるあなたは知識人といって良いでしょう このジベレリンをもう少し紹介すると ほうれん草やレタスなどの野菜や小麦などの穀物にも威力を発揮し 細胞を生長させる働きがあります

More information

食品及び食品加工 調理 物中に含まれる有用抗酸化成分及び抗菌成分の探索 49 Fig. 2 パスピュール写真 Fig. 1 各食材エキスのラット脳脂質過酸化抑制活性 食材0.5g分のエキスを順次希釈して試験し 脂質過酸化を50 以上 抑制した希釈率を縦軸として示した Table1 各食材エキスの抗Bacillus subtilis活性 食材名 阻止円直径 mm 非熱処理 熱処理 黄金タモギ 行者ニンニク

More information

スライド 1

スライド 1 Detection of bound phenolic acids: prevention by ascorbic acid and ethylenediaminetetraacetic acid of degradation of phenolic acids during alkaline hydrolysis ( 結合フェノール酸の検出 : アルカリ加水分解中のアスコルビン酸と EDTA によるフェノール酸の劣化防止

More information

7-7.. 偏光 Polarized Light に対する性質 a) 光学活性 ptical Activity 鏡像異性体 : 偏光 Polarized Light に対する挙動が違う 光 偏光子 Polarizer 1 偏光 偏光子 ( 検光子 ) Not transmitted 偏光子 1 セル

7-7.. 偏光 Polarized Light に対する性質 a) 光学活性 ptical Activity 鏡像異性体 : 偏光 Polarized Light に対する挙動が違う 光 偏光子 Polarizer 1 偏光 偏光子 ( 検光子 ) Not transmitted 偏光子 1 セル 7. 立体化学 Stereochemistry B. 立体配置 onfiguration と立体異性体 Stereoisomers 7.1. 不斉 Asymmetry と鏡像異性体 Enantiomers 対称面 A Plane of Symmetry が存在 アキラル Achiral 7-1 ex.) -butanol * * * 不斉炭素原子 Asymmetric arbon 対称面 A Plane

More information

2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果

2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果 2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果汁飲料 ) の飲用試験を実施した結果 アトピー性皮膚炎症状を改善する効果が確認されました なお 本研究成果は

More information

Untitled

Untitled 上原記念生命科学財団研究報告集, 26 (2012) 3. 糸状菌の未利用遺伝子発現による天然物創出 大島吉輝 Key words: 糸状菌, 二次代謝物, 未利用遺伝子, エピジェネティクス 東北大学大学院薬学研究科医薬資源化学分野 緒言医薬品開発にとって重要な役割を果たしている糸状菌 ( カビ類 ) のゲノム解読が進むにつれ, 二次代謝物の生産に関わる多くの未利用生合成遺伝子の存在が明らかになってきた.

More information

Microsoft Word - 研究報告書(崇城大-岡).doc

Microsoft Word - 研究報告書(崇城大-岡).doc 崇城 大学 生物生命学部 崇城大学 1999 年 九州大学農芸化学科卒業 生物生命学部 2004 年 同大学院生物資源環境科学府 応用微生物工学科 博士課程修了 准教授 2004 年 産業技術総合研究所 糖鎖工学研究センター研究員 岡 拓二 2008 年 崇城大学生物生命学部助教 2010 年 崇城大学生物生命学部准教授 糸状菌のガラクトフラノース含有糖鎖生合成に関わる 新規糖転移酵素遺伝子の機能解析

More information

練習問題

練習問題 生物有機化学 練習問題 ( はじめに ) 1 以下の各問題中で 反応機構を書け ということは 電子の流れを曲がった矢印を用いて説明せよ ということである 単純に生成物を書くだけでは正答とはならない 2 で表される結合は 立体異性体の混合物であることを表す 3 反応式を表す矢印 ( ) に書かれている試薬に番号が付いている場合 1. の試薬 を十分に反応させた後に 2. の試薬を加えることを表す 例えば

More information

医薬品タンパク質は 安全性の面からヒト型が常識です ではなぜ 肌につける化粧品用コラーゲンは ヒト型でなくても良いのでしょうか? アレルギーは皮膚から 最近の学説では 皮膚から侵入したアレルゲンが 食物アレルギー アトピー性皮膚炎 喘息 アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状を引き起こすきっかけになる

医薬品タンパク質は 安全性の面からヒト型が常識です ではなぜ 肌につける化粧品用コラーゲンは ヒト型でなくても良いのでしょうか? アレルギーは皮膚から 最近の学説では 皮膚から侵入したアレルゲンが 食物アレルギー アトピー性皮膚炎 喘息 アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状を引き起こすきっかけになる 化粧品用コラーゲンの原料 現在は 魚由来が中心 かつては ウシの皮膚由来がほとんど BSE 等病原体混入の危険 人に感染する病原体をもたない アレルギーの問題は未解決 ( むしろ問題は大きくなったかもしれない ) アレルギーを引き起こす可能性 医薬品タンパク質は 安全性の面からヒト型が常識です ではなぜ 肌につける化粧品用コラーゲンは ヒト型でなくても良いのでしょうか? アレルギーは皮膚から 最近の学説では

More information

<4D F736F F D F D F095AA89F082CC82B582AD82DD202E646F63>

<4D F736F F D F D F095AA89F082CC82B582AD82DD202E646F63> 平成 23 年 2 月 12 日筑波大学 不要な mrna を選択的に分解するしくみを解明 医療応用への新規基盤をめざす < 概要 > 真核生物の遺伝子の発現は DNA のもつ遺伝情報をメッセンジャー RNA(mRNA) に写し取る転写の段階だけでなく 転写の結果つくられた mrna 自体に対しても様々な制御がなされています 例えば mrna を細胞内の特定の場所に引き留めておくことや 正確につくられなかった

More information

研究成果報告書

研究成果報告書 様式 C-19 科学研究費助成事業 ( 科学研究費補助金 ) 研究成果報告書 平成 25 年 5 月 30 日現在 機関番号 :13201 研究種目 : 基盤研究 (C) 研究期間 :2010~2012 課題番号 :22590098 研究課題名 ( 和文 ) 和漢薬 牛蒡子 成分アルクチゲニンから新規膵臓がん治療薬の開発 研究課題名 ( 英文 ) Development of a new pancreatic

More information

Gifu University Faculty of Engineering

Gifu University Faculty of Engineering Gifu University Faculty of Engineering Gifu University Faculty of Engineering the structure of the faculty of engineering DATA Gifu University Faculty of Engineering the aim of the university education

More information

1. 背景血小板上の受容体 CLEC-2 と ある種のがん細胞の表面に発現するタンパク質 ポドプラニン やマムシ毒 ロドサイチン が結合すると 血小板が活性化され 血液が凝固します ( 図 1) ポドプラニンは O- 結合型糖鎖が結合した糖タンパク質であり CLEC-2 受容体との結合にはその糖鎖が

1. 背景血小板上の受容体 CLEC-2 と ある種のがん細胞の表面に発現するタンパク質 ポドプラニン やマムシ毒 ロドサイチン が結合すると 血小板が活性化され 血液が凝固します ( 図 1) ポドプラニンは O- 結合型糖鎖が結合した糖タンパク質であり CLEC-2 受容体との結合にはその糖鎖が 参考資料配布 2014 年 11 月 10 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人東北大学 血小板上の受容体 CLEC-2 は糖鎖とペプチド鎖の両方を認識 - マムシ毒は糖鎖に依存せず受容体と結合 - 本研究成果のポイント レクチンは糖鎖とのみ結合する というこれまでの考え方を覆す CLEC-2 受容体は同じ領域でマムシ毒とがんに関わる糖タンパク質に結合 糖鎖を模倣したペプチド性薬剤の設計への応用に期待

More information

官能基の酸化レベルと官能基相互変換 還元 酸化 炭化水素 アルコール アルデヒド, ケトン カルボン酸 炭酸 H R R' H H R' R OH H R' R OR'' H R' R Br H R' R NH 2 H R' R SR' R" O R R' RO OR R R' アセタール RS S

官能基の酸化レベルと官能基相互変換 還元 酸化 炭化水素 アルコール アルデヒド, ケトン カルボン酸 炭酸 H R R' H H R' R OH H R' R OR'' H R' R Br H R' R NH 2 H R' R SR' R O R R' RO OR R R' アセタール RS S 官能基の酸化レベルと官能基相互変換 還元 酸化 炭化水素 アルコール アルデヒド, ケトン カルボン酸 炭酸 ' ' ' '' ' ' 2 ' ' " ' ' アセタール ' チオアセタール -'' ' イミン '' '' 2 C Cl C 二酸化炭素 2 2 尿素 脱水 加水分解 ' 薬品合成化学 小問題 1 1) Al 4 は次のような構造であり, ( ハイドライドイオン ) の求核剤攻撃で還元をおこなう

More information

木村の有機化学小ネタ 糖の構造 単糖類の鎖状構造と環状構造 1.D と L について D-グルコースとか L-アラニンの D,L の意味について説明する 1953 年右旋性 ( 偏光面を右に曲げる ) をもつグリセルアルデヒドの立体配置が

木村の有機化学小ネタ   糖の構造 単糖類の鎖状構造と環状構造 1.D と L について D-グルコースとか L-アラニンの D,L の意味について説明する 1953 年右旋性 ( 偏光面を右に曲げる ) をもつグリセルアルデヒドの立体配置が 糖の構造 単糖類の鎖状構造と環状構造.D と L について D-グルコースとか L-アラニンの D,L の意味について説明する 9 年右旋性 ( 偏光面を右に曲げる ) をもつグリセルアルデヒドの立体配置が X 線回折実験により決定され, 次の約束に従い, 構造式が示された 最も酸化された基を上端にする 上下の原子または原子団は中心原子より紙面奥に位置する 左右の原子または原子団は中心原子より紙面手前に位置する

More information

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規 論文の内容の要旨 論文題目アンジオテンシン受容体拮抗薬テルミサルタンの メタボリックシンドロームに対する効果の検討 指導教員門脇孝教授 東京大学大学院医学系研究科 平成 19 年 4 月入学 医学博士課程 内科学専攻 氏名廣瀬理沙 要旨 背景 目的 わが国の死因の第二位と第三位を占める心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患を引き起こす基盤となる病態として 過剰なエネルギー摂取と運動不足などの生活習慣により内臓脂肪が蓄積する内臓脂肪型肥満を中心に

More information

相模女子大学 2017( 平成 29) 年度第 3 年次編入学試験 学力試験問題 ( 食品学分野 栄養学分野 ) 栄養科学部健康栄養学科 2016 年 7 月 2 日 ( 土 )11 時 30 分 ~13 時 00 分 注意事項 1. 監督の指示があるまで 問題用紙を開いてはいけません 2. 開始の

相模女子大学 2017( 平成 29) 年度第 3 年次編入学試験 学力試験問題 ( 食品学分野 栄養学分野 ) 栄養科学部健康栄養学科 2016 年 7 月 2 日 ( 土 )11 時 30 分 ~13 時 00 分 注意事項 1. 監督の指示があるまで 問題用紙を開いてはいけません 2. 開始の 相模女子大学 学力試験問題 ( 食品学分野 栄養学分野 ) 2016 年 7 月 2 日 ( 土 )11 時 30 分 ~13 時 00 分 注意事項 1. 監督の指示があるまで 問題用紙を開いてはいけません 2. 開始の合図があったら 問題用紙 解答用紙の指定の箇所に受験番号 氏名を必ず記入してください 3. これは 学力試験の問題用紙です 問題の本文は 食品学分野は 2ページ (4 題 ) 栄養学分野は2ページ

More information

A4パンフ

A4パンフ Gifu University Faculty of Engineering Gifu University Faculty of Engineering the structure of the faculty of engineering DATA Gifu University Faculty of Engineering the aim of the university education

More information

NEWS RELEASE 東京都港区芝 年 3 月 24 日 ハイカカオチョコレート共存下におけるビフィズス菌 BB536 の増殖促進作用が示されました ~ 日本農芸化学会 2017 年度大会 (3/17~

NEWS RELEASE 東京都港区芝 年 3 月 24 日 ハイカカオチョコレート共存下におけるビフィズス菌 BB536 の増殖促進作用が示されました ~ 日本農芸化学会 2017 年度大会 (3/17~ NEWS RELEASE 東京都港区芝 5-33- 8-8403 http://www.morinaga.co.jp 207 年 3 月 24 日 ハイカカオチョコレート共存下におけるビフィズス菌 BB536 の増殖促進作用が示されました ~ 日本農芸化学会 207 年度大会 (3/7~20) にて発表 ~ 森永製菓株式会社 ( 東京都港区芝 代表取締役社長 新井徹 ) では 近年高まる健康需要を受けて

More information

近年患者数が多く公衆衛生上の重要性が増しているノロウイルスについて ヒトへの 感染経路における食品 ( カキを中心とした二枚貝とその他の食品別 ) の寄与率やヒトの 症状の有無による食品への汚染の程度を明らかにする研を実施する 2 調査事業 (1) 食品用器具 容器包装に用いられる化学物質のリスク評

近年患者数が多く公衆衛生上の重要性が増しているノロウイルスについて ヒトへの 感染経路における食品 ( カキを中心とした二枚貝とその他の食品別 ) の寄与率やヒトの 症状の有無による食品への汚染の程度を明らかにする研を実施する 2 調査事業 (1) 食品用器具 容器包装に用いられる化学物質のリスク評 食品健康影響評価技術研及び食品安全確保総合調査の優先実施課題 ( 平成 3 1 年度 ) ( 平成 30 年 9 月 4 日食品安全委員会決定 ) 食品安全委員会では 今後 5 年間に推進すべき研 調査の方向性を明示した 食品の安全性の確保のための研 調査の推進の方向性について ( ロードマップ ) を策定し 食品健康影響評価技術研事業及び食品安全確保総合調査事業の計画的 戦略的実施を図っているところである

More information

<4D F736F F F696E74202D C8B4089BB8D8795A882CC94BD899E A>

<4D F736F F F696E74202D C8B4089BB8D8795A882CC94BD899E A> I. 有機化合物の反応 (3) 1. 芳香族化合物 2. 芳香環における求電子置換反応 3. 置換基効果と配向性 4. 種々の化合物の合成反応 5. 置換基と酸 塩基の強さ I. 有機化合物の反応 (3) 1. 芳香族化合物 1. 芳香族化合物 ベンゼン,C 6 H 6 3 つの sp 2 混成軌道 結合を形成 すべての原子は同一平面上にある 正六角形, C ー C ー C = 120 残りの p

More information

脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date URL http

脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date URL http 脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 2009-03-23 URL http://hdl.handle.net/2433/124054 Right Type Thesis or

More information

( 一財 ) 沖縄美ら島財団調査研究 技術開発助成事業 実施内容及び成果に関する報告書 助成事業名 : 土着微生物を活用した沖縄産農作物の病害防除技術の開発 島根大学生物資源科学部 農林生産学科上野誠 実施内容及び成果沖縄県のマンゴー栽培では, マンゴー炭疽病の被害が大きく, 防除も困難となっている

( 一財 ) 沖縄美ら島財団調査研究 技術開発助成事業 実施内容及び成果に関する報告書 助成事業名 : 土着微生物を活用した沖縄産農作物の病害防除技術の開発 島根大学生物資源科学部 農林生産学科上野誠 実施内容及び成果沖縄県のマンゴー栽培では, マンゴー炭疽病の被害が大きく, 防除も困難となっている ( 一財 ) 沖縄美ら島財団調査研究 技術開発助成事業 実施内容及び成果に関する報告書 助成事業名 : 土着微生物を活用した沖縄産農作物の病害防除技術の開発 島根大学生物資源科学部 農林生産学科上野誠 実施内容及び成果沖縄県のマンゴー栽培では, マンゴー炭疽病の被害が大きく, 防除も困難となっている. マンゴー炭疽病の防除には, 農薬が使用されているが, 耐性菌の出現が危ぶまれている 本研究では,

More information

解禁日時 :2019 年 2 月 4 日 ( 月 ) 午後 7 時 ( 日本時間 ) プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 2019 年 2 月 1 日 国立大学法人東京医科歯科大学 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 IL13Rα2 が血管新生を介して悪性黒色腫 ( メラノーマ ) を

解禁日時 :2019 年 2 月 4 日 ( 月 ) 午後 7 時 ( 日本時間 ) プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 2019 年 2 月 1 日 国立大学法人東京医科歯科大学 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 IL13Rα2 が血管新生を介して悪性黒色腫 ( メラノーマ ) を 解禁日時 :2019 年 2 月 4 日 ( 月 ) 午後 7 時 ( 日本時間 ) プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 2019 年 2 月 1 日 国立大学法人東京医科歯科大学 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 IL13Rα2 が血管新生を介して悪性黒色腫 ( メラノーマ ) を進展させるしくみを解明 難治がんである悪性黒色腫の新規分子標的治療法の開発に期待 ポイント 難治がんの一つである悪性黒色腫

More information

Microsoft Word - 最終:【広報課】Dectin-2発表資料0519.doc

Microsoft Word - 最終:【広報課】Dectin-2発表資料0519.doc 平成 22 年 5 月 21 日 東京大学医科学研究所 真菌に対する感染防御のしくみを解明 ( 新規治療法の開発や機能性食品の開発に有用 ) JST 課題解決型基礎研究の一環として 東京大学医科学研究所の岩倉洋一郎教授らは 真菌に対する感染防御機構を明らかにしました カンジダなどの真菌は常在菌として健康な人の皮膚や粘膜などに存在し 健康に害を及ぼすことはありません 一方で 免疫力が低下した人に対しては命を脅かす重篤な病態を引き起こすことがあります

More information

論文題目  腸管分化に関わるmiRNAの探索とその発現制御解析

論文題目  腸管分化に関わるmiRNAの探索とその発現制御解析 論文題目 腸管分化に関わる microrna の探索とその発現制御解析 氏名日野公洋 1. 序論 microrna(mirna) とは細胞内在性の 21 塩基程度の機能性 RNA のことであり 部分的相補的な塩基認識を介して標的 RNA の翻訳抑制や不安定化を引き起こすことが知られている mirna は細胞分化や増殖 ガン化やアポトーシスなどに関与していることが報告されており これら以外にも様々な細胞諸現象に関与していると考えられている

More information

るが AML 細胞における Notch シグナルの正確な役割はまだわかっていない mtor シグナル伝達系も白血病細胞の増殖に関与しており Palomero らのグループが Notch と mtor のクロストークについて報告している その報告によると 活性型 Notch が HES1 の発現を誘導

るが AML 細胞における Notch シグナルの正確な役割はまだわかっていない mtor シグナル伝達系も白血病細胞の増殖に関与しており Palomero らのグループが Notch と mtor のクロストークについて報告している その報告によると 活性型 Notch が HES1 の発現を誘導 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 奥橋佑基 論文審査担当者 主査三浦修副査水谷修紀 清水重臣 論文題目 NOTCH knockdown affects the proliferation and mtor signaling of leukemia cells ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > 目的 : sirna を用いた NOTCH1 と NOTCH2 の遺伝子発現の抑制の 白血病細胞の細胞増殖と下流のシグナル伝達系に対する効果を解析した

More information

Microsoft Word - 化学系演習 aG.docx

Microsoft Word - 化学系演習 aG.docx 有機化学反応の基礎 () 芳香族化合物 ) 芳香族化合物の性質 ベンゼンに代表される芳香族化合物は 環構造を構成する原子すべてが p 軌道をもち 隣同士の原子間で p 軌道が重なり合うことができるので 電子が非局在化 ( 共鳴安定化 ) している 芳香族性をもつため 求電子付加反応ではなく求電子置換反応を起こしやすい 全ての炭素が sp ² 混成 π 結合 p 軌道 π 電子がドーナツ状に分布し 極めて安定

More information

スライド 1

スライド 1 立体構造の表し方 眼 こちらから見ると 破線 - くさび型表示 実線 破線 くさび型線の 種類で官能基の立体的な配置を示す ( 最もよく使われる ) sp 混成は 正四面体 構造であることを思い出す! 破線 -くさび型表示 ニューマン投影式 フィッシャー投影式 実線 ( 結合は紙面上 ) 破線 ( 結合は紙面よりも奥側 ) くさび型線 ( 結合は紙面よりも手前側 ) こちらから見たものを押しつぶして書くと

More information

平成 29 年度大学院博士前期課程入学試験問題 生物工学 I 基礎生物化学 生物化学工学から 1 科目選択ただし 内部受験生は生物化学工学を必ず選択すること 解答には 問題ごとに1 枚の解答用紙を使用しなさい 余った解答用紙にも受験番号を記載しなさい 試験終了時に回収します 受験番号

平成 29 年度大学院博士前期課程入学試験問題 生物工学 I 基礎生物化学 生物化学工学から 1 科目選択ただし 内部受験生は生物化学工学を必ず選択すること 解答には 問題ごとに1 枚の解答用紙を使用しなさい 余った解答用紙にも受験番号を記載しなさい 試験終了時に回収します 受験番号 平成 29 年度大学院博士前期課程入学試験問題 生物工学 I から 1 科目選択ただし 内部受験生はを必ず選択すること 解答には 問題ごとに1 枚の解答用紙を使用しなさい 余った解答用紙にも受験番号を記載しなさい 試験終了時に回収します 受験番号 問題 1. ( 配点率 33/100) 生体エネルギーと熱力学に関する以下の問に答えなさい (1) 細胞内の反応における ATP 加水分解時の実際の自由エネルギー変化

More information

卵管の自然免疫による感染防御機能 Toll 様受容体 (TLR) は微生物成分を認識して サイトカインを発現させて自然免疫応答を誘導し また適応免疫応答にも寄与すると考えられています ニワトリでは TLR-1(type1 と 2) -2(type1 と 2) -3~ の 10

卵管の自然免疫による感染防御機能 Toll 様受容体 (TLR) は微生物成分を認識して サイトカインを発現させて自然免疫応答を誘導し また適応免疫応答にも寄与すると考えられています ニワトリでは TLR-1(type1 と 2) -2(type1 と 2) -3~ の 10 健康な家畜から安全な生産物を 安全な家畜生産物を生産するためには家畜を衛生的に飼育し健康を保つことが必要です そのためには 病原体が侵入してきても感染 発症しないような強靭な免疫機能を有していることが大事です このような家畜を生産するためには動物の免疫機能の詳細なメカニズムを理解することが重要となります 我々の研究室では ニワトリが生産する卵およびウシ ヤギが生産する乳を安全に生産するために 家禽

More information

持つ化合物の総称である フェノール性水酸基とは ベンゼン環 ( 亀の甲 ) に代表される芳香族炭化水素に結合した水酸基を言う 従って ポリフェノールは実は構造も大きさも様々な分子の集合である 植物に特有の成分で 必須アミノ酸の一つであるフェニルアラニンから生合成される 実際の生合成は 環化や酸化 還

持つ化合物の総称である フェノール性水酸基とは ベンゼン環 ( 亀の甲 ) に代表される芳香族炭化水素に結合した水酸基を言う 従って ポリフェノールは実は構造も大きさも様々な分子の集合である 植物に特有の成分で 必須アミノ酸の一つであるフェニルアラニンから生合成される 実際の生合成は 環化や酸化 還 健康文化 抗酸化とポリフェノール考 吉田久美 ここ数年のことであろうか 健康によい!? 食べ物 の話題がかまびすしい 中でも 抗酸化 と ポリフェノール はその中心である ちなみに インターネットで検索しても数千件以上のヒットがある ほとんどの疾病や老化は細胞の酸化傷害に基づくのであるから 酸化を抑えるようにすれば 病気にならず また老化を防ぐことができる との説が ごく一般に行き渡っている感がある

More information

新技術説明会 様式例

新技術説明会 様式例 1 異なる脂肪酸を組み合わせることで 強力にがん細胞を死滅させる 名古屋大学大学院生命農学研究科 栄養生化学研究分野 助教北浦靖之 研究背景 脂肪酸 : 一価のカルボン酸 ( カルボキシル基 COOH をもつ化合物 ) 飽和脂肪酸 短鎖 : 炭素数が 6 以下 ( 酢酸 ブチル酸 ) 中鎖 : 炭素数が 8 12( カプリル酸 ) 長鎖 : 炭素数が 14 以上 ( ステアリン酸 ) 不飽和脂肪酸

More information

Applied hemistry / ome page : http://www.apc.titech.ac.jp M E-mail EXT. FAX ST ttak@apc.titech.ac.jp thiroshi@apc.titech.ac.jp sfuse@apc.titech.ac.jp aohtomo@apc.titech.ac.jp 2145 2145 mokamoto@apc.titech.ac.jp

More information

第11回配布用

第11回配布用 07 年度有機化学 および演習第 回 (07.07.06) (06 年度以前入学者は有機化学序論 ) 担当山下誠居室 号館 0 階 03 号室 e-mail makoto@oec.chembio.nagoya-u.ac.jp 7/3( 木 ) 休講 7/5( 土 ) 限補講 @ 演習で解説してほしい問題は田浦先生 (taura@chembio.nagoya-u.ac.jp) と荒巻先生 (aramaki@chembio.nagoya-u.ac.jp)

More information

PRESS RELEASE (2012/9/27) 北海道大学総務企画部広報課 札幌市北区北 8 条西 5 丁目 TEL FAX URL:

PRESS RELEASE (2012/9/27) 北海道大学総務企画部広報課 札幌市北区北 8 条西 5 丁目 TEL FAX URL: PRESS RELEASE (2012/9/27) 北海道大学総務企画部広報課 060-0808 札幌市北区北 8 条西 5 丁目 TEL 011-706-2610 FAX 011-706-4870 E-mail: kouhou@jimu.hokudai.ac.jp URL: http://www.hokudai.ac.jp ナノ秒パルス電場による細胞内機能の制御 : アポトーシス誘導を蛍光寿命イメージングを用いて観測することに成功

More information

学位論文要旨 北里大学大学院薬学研究科薬科学専攻生命薬化学研究室 氏名木浦和哉印 題目 ナルトレキソンからメセンブランへの変換および中間体の誘導体を用いたメセンブラン アナログのオピオイド受容体に対する親和性の検討 1. 背景 目的 Gタンパク質共役受容体に属するオピオイド受容体には (MOR) (

学位論文要旨 北里大学大学院薬学研究科薬科学専攻生命薬化学研究室 氏名木浦和哉印 題目 ナルトレキソンからメセンブランへの変換および中間体の誘導体を用いたメセンブラン アナログのオピオイド受容体に対する親和性の検討 1. 背景 目的 Gタンパク質共役受容体に属するオピオイド受容体には (MOR) ( 学位論文要旨 北里大学大学院薬学研究科薬科学専攻生命薬化学研究室 氏名木浦和哉印 題目 ナルトレキソンからメセンブランへの変換および中間体の誘導体を用いたメセンブラン アナログのオピオイド受容体に対する親和性の検討 1. 背景 目的 Gタンパク質共役受容体に属するオピオイド受容体には (MOR) (KOR) (DOR) の3つのタイプが存在し タイプ選択的リガンドに関する数多くの研究が為されてきた

More information

今後の展開現在でも 自己免疫疾患の発症機構については不明な点が多くあります 今回の発見により 今後自己免疫疾患の発症機構の理解が大きく前進すると共に 今まで見過ごされてきたイントロン残存の重要性が 生体反応の様々な局面で明らかにされることが期待されます 図 1 Jmjd6 欠損型の胸腺をヌードマウス

今後の展開現在でも 自己免疫疾患の発症機構については不明な点が多くあります 今回の発見により 今後自己免疫疾患の発症機構の理解が大きく前進すると共に 今まで見過ごされてきたイントロン残存の重要性が 生体反応の様々な局面で明らかにされることが期待されます 図 1 Jmjd6 欠損型の胸腺をヌードマウス PRESS RELEASE(2015/11/05) 九州大学広報室 819-0395 福岡市西区元岡 744 TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139 MAIL:koho@jimu.kyushu-u.ac.jp URL:http://www.kyushu-u.ac.jp 免疫細胞が自分自身を攻撃しないために必要な新たな仕組みを発見 - 自己免疫疾患の発症機構の解明に期待 -

More information

untitled

untitled ISSN 1347-4804 July 2007 Vol.75 No.3 2 9 12 14 34 31 8 19 16 19 19 20 21 29 24 24 25 11 22 23 26 26 27 27 27 28 29 36 30 1 Research 2 Vol.75, No.32007 Vol.75, No.32007 3 4 Vol.75, No.32007 3 5 不斉炭素を一つのみ含むか又は

More information

<4D F736F F D20322E CA48B8690AC89CA5B90B688E38CA E525D>

<4D F736F F D20322E CA48B8690AC89CA5B90B688E38CA E525D> PRESS RELEASE(2017/07/18) 九州大学広報室 819-0395 福岡市西区元岡 744 TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139 MAIL:koho@jimu.kyushu-u.ac.jp URL:http://www.kyushu-u.ac.jp 造血幹細胞の過剰鉄が血液産生を阻害する仕組みを解明 骨髄異形成症候群の新たな治療法開発に期待 - 九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授

More information

原著論文 53 サレン - マンガン錯体を用いたスルフィミドの速度論的分割 錦織寿 * 石塚哲郎 ** (2011 年 10 月 25 日受理 ) Study on kinetic resolution of sulfimide using (salen) manganese(iii) complexes NISHIKORI Hisashi ISHITSUKA Tetsurou 要旨 スルフィドから誘導される光学活性なスルホキシミンは配位可能なヘテロ原子を複数有し

More information

新規遺伝子ARIAによる血管新生調節機構の解明

新規遺伝子ARIAによる血管新生調節機構の解明 [PRESS RELEASE] No.KPUnews290004 2018 年 1 月 24 日神戸薬科大学企画 広報課 脂肪細胞のインスリンシグナルを調節し 糖尿病 メタボリック症候群の発症を予防 する新規分子の発見 日本人男性の約 30% 女性の約 20% は肥満に該当し 肥満はまさに国民病です 内臓脂肪の蓄積はインスリン抵抗性を引き起こし 糖尿病 メタボリック症候群の発症に繋がります 糖尿病

More information

Umpolung Reactivity of Difluoroenol Silyl Ethers with Amines and Amino Alcohols

Umpolung Reactivity of Difluoroenol Silyl Ethers with Amines and Amino Alcohols il Goldenberry (Physalis peruviana L.) 著者 : Mohamed F. Ramadan*, and Jorg-T. Morsel* 雑誌名 : J.Agric.Food Chem. 2003, 5, 969-974 紹介者 : 佐々木翔 200..2( 木 ) Introduction ゴールデンベリーはアンデス地方の果物であり 食用のほおずきの一種である 世界各地で栽培されている

More information

Untitled

Untitled 上原記念生命科学財団研究報告集, 26 (2012) 75. 哺乳類のゴルジ体ストレス応答の分子機構の解明 吉田秀郎 Key words: ゴルジ体, 小胞体, 転写, ストレス応答, 細胞小器官 兵庫県立大学大学院生命理学研究科生体物質化学 Ⅱ 講座 緒言細胞内には様々な細胞小器官が存在して細胞の機能を分担しているが, その存在量は細胞の需要に応じて厳密に制御されており, 必要な時に必要な細胞小器官が必要な量だけ増強される.

More information

スギ花粉の捕捉Ys ver7.00

スギ花粉の捕捉Ys ver7.00 花粉症など外来性病原物質による 病態発現の防止製剤の開発 スギ花粉症の病因と発症メカニズム スギ花粉症は即時型アレルギー反応であり 多糖類鎖中ガラクチュロン酸結合部位を切り離す花粉上のCryj1と Cryj2という二種のペクチンを分解する酵素蛋白を主たるアレルゲン ( 抗原 ) としている 花粉は一般病原物質と比較して異常に大きなプラスに帯電した物質である 表面に抗原を持つ花粉の断片が粘膜にある肥満細胞上のIgE

More information

医薬品設計学2013-8章.pptx

医薬品設計学2013-8章.pptx [] ( GABA, GABA 8-1 D 2 パミン O 2 受容体の遮断であり 開発された とくに / チアジン誘導体 ドーパミン D 2 受容体遮断 有効である 合成された am ine) やノルア ドレナ リン ア ドレ ナ 1) ンなどのカテコー 想りあるい ロフェノン系 ベンズアミド系 イミ 亡五 そののち. 2 位置換基と 10 位側鎖 その結果 フェノチアジン環 10 位 8-1-1

More information

理化学研究所環境資源科学研究センターバイオ生産情報研究チームチームリーダー 研究代表者 : 持田恵一 筑波大学生命環境系准教授 研究代表者 : 大津厳生 株式会社ユーグレナと理化学研究所による共同研究は 理化学研究所が推進する産業界のニーズを重要視した連携活動 バトンゾーン研究推進プログラム の一環

理化学研究所環境資源科学研究センターバイオ生産情報研究チームチームリーダー 研究代表者 : 持田恵一 筑波大学生命環境系准教授 研究代表者 : 大津厳生 株式会社ユーグレナと理化学研究所による共同研究は 理化学研究所が推進する産業界のニーズを重要視した連携活動 バトンゾーン研究推進プログラム の一環 2019 年 1 月 30 日株式会社ユーグレナ国立研究開発法人理化学研究所国立大学法人筑波大学 ミドリムシが油を生産する際の硫黄に関する副次的反応を解明バイオ燃料生産効率化に貢献する成果 ポイント サルファーインデックス R を利用してミドリムシの硫黄化合物の代謝を観測した ミドリムシが油を生産する際に硫化水素が発生することを確認し その原因を解明した ミドリムシの産生する油脂を利用したバイオ燃料の生産効率化に貢献することが期待される

More information

Microsoft Word - 化学系演習 aG.docx

Microsoft Word - 化学系演習 aG.docx 有機化学反応の基礎 (4) 脱離反応 (1) 脱離反応 (E1 と E2 反応 )--- ハロゲン化アルキルの例脱離生成物と安定性原子上のプロトン () と電気陰性度の大きな原子を含む脱離基が脱離し π 結合を形成する 脱離基 Xの結合している炭素 (α 位 ) とその隣の炭素 (β 位 ) からXが脱離するので β 脱離とも呼ばれる ザイツェフ則 ( セイチェフ則 ): 多置換アルケン ( 安定性が高い

More information

野菜工場へのマルチオミックス解析の展開 胎児脳発達や抗酸化機能を持つ野菜の開発に成功 概要 京都大学大学院農学研究科応用生命科学専攻の植田充美 教授 青木航 同助教 渡辺祥 同修士課程学生 研 究当時 現 アサヒビール株式会社勤務 ならびに大谷優太 同博士課程学生は 三菱ケミカル株式会社との 共同研

野菜工場へのマルチオミックス解析の展開 胎児脳発達や抗酸化機能を持つ野菜の開発に成功 概要 京都大学大学院農学研究科応用生命科学専攻の植田充美 教授 青木航 同助教 渡辺祥 同修士課程学生 研 究当時 現 アサヒビール株式会社勤務 ならびに大谷優太 同博士課程学生は 三菱ケミカル株式会社との 共同研 野菜工場へのマルチオミックス解析の展開 胎児脳発達や抗酸化機能を持つ野菜の開発に成功 概要 京都大学大学院農学研究科応用生命科学専攻の植田充美 教授 青木航 同助教 渡辺祥 同修士課程学生 研 究当時 現 アサヒビール株式会社勤務 ならびに大谷優太 同博士課程学生は 三菱ケミカル株式会社との 共同研究により 年間に十数回収穫できる水耕栽培系で 代謝工学とマルチオミックス解析を活用して新しい 機能性野菜の開発に成功しました

More information

57巻S‐A(総会号)/NKRP‐02(会長あいさつ)

57巻S‐A(総会号)/NKRP‐02(会長あいさつ) β β β β β β β β β β シンポジウム 1 創薬物語 科学者としての喜びの瞬間 4 レボフロキサシンに至る創薬研究 よりよい薬を求めて 第一三共株式会社 研究開発本部 研究開発企画部 早川勇夫 レボフロキサシン クラビット 1 は 1993 年上市された世界初の光学活性のニューキノロン系抗菌薬 以 下 ニューキノロンと略 である 1 は 1985 年に上市されたラセミ体のオフロキサシン

More information

ジアステレオ選択的な Darzens 縮合を用いたエポキシ γ ラクタム環含有天然物 L-755,807 の全合成 Total Synthesis of L-755,807 via Constructing of Epoxy γ Lactam Ring by Using a Diastereosel

ジアステレオ選択的な Darzens 縮合を用いたエポキシ γ ラクタム環含有天然物 L-755,807 の全合成 Total Synthesis of L-755,807 via Constructing of Epoxy γ Lactam Ring by Using a Diastereosel ジアステレオ選択的な Darzens 縮合を用いたエポキシ γ ラクタム環含有天然物 L-755,807 の全合成 Total Synthesis of L-755,807 via Constructing of Epoxy γ Lactam Ring by Using a Diastereoselective Darzens Condensation 平成 26 年度入学田中耕作三世 (Tanaka,

More information

UBE Aromatic SF5 Compounds,

UBE Aromatic SF5 Compounds, UBE Aromatic S5 Compounds, Contact: fluorine@ube.com Molecular Model of Ph UBE の S5 化合物は 多様な S5 化合物を低コストで供給できる画期的な手法で合成されています 現在 下記の S5 化合物の提供が可能です 医薬 農薬 高分子材料 エレクトロニクス材料等 お客様が求める機能材料のビルディングブロックとしてご活用ください

More information

有機物質 V 演習問題 以下の化合物 A O の化合物名を書きなさい Ph NH 2 A HO Ph NH 2 B HO C O NH 2 HO HN D O HO HN E N O O O Br Br N H H 2 N N OH F G H I OH O 1 OH J O O O O

有機物質 V 演習問題 以下の化合物 A O の化合物名を書きなさい Ph NH 2 A HO Ph NH 2 B HO C O NH 2 HO HN D O HO HN E N O O O Br Br N H H 2 N N OH F G H I OH O 1 OH J O O O O 有機物質 V 演習問題 12 1. 以下の化合物 の化合物名を書きなさい r r 2 F G I 1 J K L M : (2R,3)-3-phenylbutan-2-amine : (2R,3)-2-amino-3-phenylbutanol : (3R)-3-amino-4-hydroxylbutan-2-one : (2R)-2-hydroxymethyl-1-azacyclopentan-3-one

More information

報道発表資料 2001 年 12 月 29 日 独立行政法人理化学研究所 生きた細胞を詳細に観察できる新しい蛍光タンパク質を開発 - とらえられなかった細胞内現象を可視化 - 理化学研究所 ( 小林俊一理事長 ) は 生きた細胞内における現象を詳細に観察することができる新しい蛍光タンパク質の開発に成

報道発表資料 2001 年 12 月 29 日 独立行政法人理化学研究所 生きた細胞を詳細に観察できる新しい蛍光タンパク質を開発 - とらえられなかった細胞内現象を可視化 - 理化学研究所 ( 小林俊一理事長 ) は 生きた細胞内における現象を詳細に観察することができる新しい蛍光タンパク質の開発に成 報道発表資料 2001 年 12 月 29 日 独立行政法人理化学研究所 生きた細胞を詳細に観察できる新しい蛍光タンパク質を開発 - とらえられなかった細胞内現象を可視化 - 理化学研究所 ( 小林俊一理事長 ) は 生きた細胞内における現象を詳細に観察することができる新しい蛍光タンパク質の開発に成功しました 理研脳科学総合研究センター ( 伊藤正男所長 ) 細胞機能探索技術開発チームの宮脇敦史チームリーダー

More information

チャレンシ<3099>生こ<3099>みタ<3099>イエット2013.indd

チャレンシ<3099>生こ<3099>みタ<3099>イエット2013.indd 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 使い古した土の活用 使 古し 使い 古した土 た土の活 た土 の活 活用 5 Q 5 Q Q & A よくある質問 A よく よくある よく ある質問 ある 質問 鉢やプランターで栽培した後の土は 捨てないで再利用しましょう 古い土には作物の 病原菌がいることがあるので 透明ポリ袋に入れ水分を加えて密封し 太陽光の良く当た る所に1週間おいて太陽熱殺菌します

More information

資生堂 肌の奥 1 からシミを増殖させる新たなメカニズムを解明 シミ増殖因子の肌の上部 ( 表皮 ) への流入量をコントロールしているヘパラン硫酸の 減少抑制効果が マドンナリリー根エキス に 産生促進効果が グルコサミン にあることを発見 資生堂は これまでシミ研究ではあまり注目され

資生堂 肌の奥 1 からシミを増殖させる新たなメカニズムを解明 シミ増殖因子の肌の上部 ( 表皮 ) への流入量をコントロールしているヘパラン硫酸の 減少抑制効果が マドンナリリー根エキス に 産生促進効果が グルコサミン にあることを発見 資生堂は これまでシミ研究ではあまり注目され 2012-9 資生堂 肌の奥 1 からシミを増殖させる新たなメカニズムを解明 シミ増殖因子の肌の上部 ( 表皮 ) への流入量をコントロールしているヘパラン硫酸の 減少抑制効果が マドンナリリー根エキス に 産生促進効果が グルコサミン にあることを発見 資生堂は これまでシミ研究ではあまり注目されていなかった肌の奥 1 で シミの増殖防御機能が低下していることを発見しました 今回 その原因が真皮と表皮の間にある基底膜の構成成分のひとつであるヘパラン硫酸という物質がシミのある部位では減少していること

More information

Microsoft Word - 問題解答.doc

Microsoft Word - 問題解答.doc 第 15 章例題 1 以下に示す化合物に正しい IUPAC 名を付けなさい 3) 4) C 3 N C3 2 5) 3 C m- ブロモクロロベンゼン p- ブロモアニリン 3)2,6- ジブロモフェノール 4)1,2,3,5- テトラメチルベンゼン 5)3- メチルブチルベンゼン 例題 2 次の名前に相当する構造を書きなさい (a) 3-メチル 1,2-ベンゼンジアミン (b) 1,3,5-ベンゼントリオール

More information

60 秒でわかるプレスリリース 2008 年 2 月 19 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス反応を増強する重要分子 PDC-TREM を発見 - 形質細胞様樹状細胞が Ⅰ 型インターフェロンの産生を増幅する仕組みが明らかに - インフルエンザの猛威が続いています このインフルエンザの元凶であるインフルエンザウイルスは 獲得した免疫力やウイルスに対するワクチンを見透かすよう変異し続けるため 人類はいまだ発病の恐怖から免れることができません

More information

有機化学I 小テスト4 回答                  担当:石川勇人

有機化学I 小テスト4 回答                  担当:石川勇人 有機化学 I 小テスト 担当 : 石川勇人 問題 1: 次に示す化合物を IUPAC 命名法にしたがって命名せよ C 2 C 2 CC 2 CC C 2 CC 2 C 2 C 2 C 回答の指針 : 有機化合物の命名法である IUPAC の命名法に従う 以下解説する 7 8 9 C 2 9 8 7 6 5 3 2 1 C 2 CC 2 CC 1 2 3 5 6 上記の化合物について命名する際は まず

More information

2

2 1 6 11 17 33 40 46 50 56 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 etc, 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 Agricultural Society 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53

More information

プラズマクラスター技術による黄砂に付着している細菌・カビの抑制効果 およびPM2.5に含まれている有機化学物質の除去効果を実証(2014/4/3)

プラズマクラスター技術による黄砂に付着している細菌・カビの抑制効果 およびPM2.5に含まれている有機化学物質の除去効果を実証(2014/4/3) 2014 年 4 月 3 日 プラズマクラスター 1 技術による黄砂に付着している細菌 カビの抑制効果 および PM2.5 に含まれている有機化学物質の除去効果を実証 シャープは プラズマクラスター技術が黄砂に付着している細菌 カビの抑制効果および PM2.5 に含まれている有機化学物質の除去効果を有していることを実証しました ( 株 ) 食環境衛生研究所 2 への委託試験において プラズマクラスター技術が黄砂に付着して

More information

報道関係者各位 平成 26 年 1 月 20 日 国立大学法人筑波大学 動脈硬化の進行を促進するたんぱく質を発見 研究成果のポイント 1. 日本人の死因の第 2 位と第 4 位である心疾患 脳血管疾患のほとんどの原因は動脈硬化である 2. 酸化されたコレステロールを取り込んだマクロファージが大量に血

報道関係者各位 平成 26 年 1 月 20 日 国立大学法人筑波大学 動脈硬化の進行を促進するたんぱく質を発見 研究成果のポイント 1. 日本人の死因の第 2 位と第 4 位である心疾患 脳血管疾患のほとんどの原因は動脈硬化である 2. 酸化されたコレステロールを取り込んだマクロファージが大量に血 報道関係者各位 平成 26 年 1 月 20 日 国立大学法人筑波大学 動脈硬化の進行を促進するたんぱく質を発見 研究成果のポイント 1. 日本人の死因の第 2 位と第 4 位である心疾患 脳血管疾患のほとんどの原因は動脈硬化である 2. 酸化されたコレステロールを取り込んだマクロファージが大量に血管に溜まっていくことが動脈硬化の原因となる 3. マクロファージ内に存在するたんぱく質 MafB は

More information

報道発表資料 2007 年 8 月 1 日 独立行政法人理化学研究所 マイクロ RNA によるタンパク質合成阻害の仕組みを解明 - mrna の翻訳が抑制される過程を試験管内で再現することに成功 - ポイント マイクロ RNA が翻訳の開始段階を阻害 標的 mrna の尻尾 ポリ A テール を短縮

報道発表資料 2007 年 8 月 1 日 独立行政法人理化学研究所 マイクロ RNA によるタンパク質合成阻害の仕組みを解明 - mrna の翻訳が抑制される過程を試験管内で再現することに成功 - ポイント マイクロ RNA が翻訳の開始段階を阻害 標的 mrna の尻尾 ポリ A テール を短縮 60 秒でわかるプレスリリース 2007 年 8 月 1 日 独立行政法人理化学研究所 マイクロ RNA によるタンパク質合成阻害の仕組みを解明 - mrna の翻訳が抑制される過程を試験管内で再現することに成功 - 生命は 遺伝子の設計図をもとにつくられるタンパク質によって 営まれています タンパク質合成は まず DNA 情報がいったん mrna に転写され 次に mrna がタンパク質の合成工場である

More information

2014 年度大学入試センター試験解説 化学 Ⅰ 第 1 問物質の構成 1 問 1 a 1 g に含まれる分子 ( 分子量 M) の数は, アボガドロ定数を N A /mol とすると M N A 個 と表すことができる よって, 分子量 M が最も小さい分子の分子数が最も多い 分 子量は, 1 H

2014 年度大学入試センター試験解説 化学 Ⅰ 第 1 問物質の構成 1 問 1 a 1 g に含まれる分子 ( 分子量 M) の数は, アボガドロ定数を N A /mol とすると M N A 個 と表すことができる よって, 分子量 M が最も小さい分子の分子数が最も多い 分 子量は, 1 H 01 年度大学入試センター試験解説 化学 Ⅰ 第 1 問物質の構成 1 問 1 a 1 g に含まれる分子 ( 分子量 M) の数は, アボガドロ定数を N A /mol とすると M N A 個 と表すことができる よって, 分子量 M が最も小さい分子の分子数が最も多い 分 子量は, 1 = 18 N = 8 3 6 = 30 Ne = 0 5 = 3 6 l = 71 となり,1 が解答 (

More information

別紙 < 研究の背景と経緯 > 自閉症は 全人口の約 2% が罹患する非常に頻度の高い神経発達障害です 近年 クロマチンリモデ リング因子 ( 5) である CHD8 が自閉症の原因遺伝子として同定され 大変注目を集めています ( 図 1) 本研究グループは これまでに CHD8 遺伝子変異を持つ

別紙 < 研究の背景と経緯 > 自閉症は 全人口の約 2% が罹患する非常に頻度の高い神経発達障害です 近年 クロマチンリモデ リング因子 ( 5) である CHD8 が自閉症の原因遺伝子として同定され 大変注目を集めています ( 図 1) 本研究グループは これまでに CHD8 遺伝子変異を持つ PRESS RELEASE(2018/05/16) 九州大学広報室 819-0395 福岡市西区元岡 744 TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139 MAIL:koho@jimu.kyushu-u.ac.jp URL:http://www.kyushu-u.ac.jp 九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授と名古屋市立大学薬学研究科の喜多泰之助 教 白根道子教授 金沢大学医薬保健研究域医学系の西山正章教授らの研究グループは

More information

1 2

1 2 1 2 ECO 3 4 5 6 7 8 全てのゾーンには 新規納入からメンテナンスに至るまで お客様をサポートします 抗菌が要求されます 一般清潔区域 病院内全てのゾーンで生活環境を汚染する菌類からの汚染防止対策として 抗菌フィルター をお勧めします 高度清潔区域 清 潔 区 域 準清潔区域 ① 細菌類 ② 真菌類 酵母類 製 作 ご 提 案 銀 ゼ オライトの 抗 菌 抗 カ ビ の メ カ ニ

More information

生物時計の安定性の秘密を解明

生物時計の安定性の秘密を解明 平成 25 年 12 月 13 日 生物時計の安定性の秘密を解明 概要 名古屋大学理学研究科の北山陽子助教 近藤孝男特任教授らの研究グループは 光合 成をおこなうシアノバクテリアの生物時計機構を解析し 時計タンパク質 KaiC が 安定な 24 時 間周期のリズムを形成する分子機構を明らかにしました 生物は, 生物時計 ( 概日時計 ) を利用して様々な生理現象を 時間的に コントロールし 効 率的に生活しています

More information

第6回 糖新生とグリコーゲン分解

第6回 糖新生とグリコーゲン分解 第 6 回糖新生とグリコーゲン分解 日紫喜光良 基礎生化学講義 2014.06.3 1 主な項目 I. 糖新生と解糖系とで異なる酵素 II. 糖新生とグリコーゲン分解の調節 III. アミノ酸代謝と糖新生の関係 IV. 乳酸 脂質代謝と糖新生の関係 2 糖新生とは グルコースを新たに作るプロセス グルコースが栄養源として必要な臓器にグルコースを供給するため 脳 赤血球 腎髄質 レンズ 角膜 精巣 運動時の筋肉

More information

Microsoft Word - 3.No._別紙.docx

Microsoft Word - 3.No._別紙.docx 膵臓のインスリン産生とインスリン抵抗性の両方を改善する物質を世界で初めて発見 2 型糖尿病の治療法開発に大きな光 < ポイント > l 2 型糖尿病で増加する セレノプロテイン P は 血糖値を下げる インスリン の効果を抑制し ( インスリン抵抗性 ) 糖尿病を悪化する l セレノプロテイン P に結合するタンパク質 ( 抗体 ) を複数作成し その中からセレノプロテイン P の作用を抑制する 中和抗体

More information

コントロール SCL1 を散布した葉 萎 ( しお ) れの抑制 : バラの葉に SCL1 を散布し 葉を切り取って 6 時間後の様子 気孔開口を抑制する新しい化合物を発見! 植物のしおれを抑える新たな技術開発に期待 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所 (WPI-ITbM) の木下俊則

コントロール SCL1 を散布した葉 萎 ( しお ) れの抑制 : バラの葉に SCL1 を散布し 葉を切り取って 6 時間後の様子 気孔開口を抑制する新しい化合物を発見! 植物のしおれを抑える新たな技術開発に期待 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所 (WPI-ITbM) の木下俊則 コントロール SCL1 を散布した葉 萎 ( しお ) れの抑制 : バラの葉に SCL1 を散布し 葉を切り取って 6 時間後の様子 気孔開口を抑制する新しい化合物を発見! 植物のしおれを抑える新たな技術開発に期待 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所 (WPI-ITbM) の木下俊則 ( きのしたとしのり ) 教授 佐藤綾人 ( さとうあやと ) 特任准教授 大学院理学研究科の藤茂雄

More information

Microsoft Word - FHA_13FD0159_Y.doc

Microsoft Word - FHA_13FD0159_Y.doc 1 要約 Pin1 inhibitor PiB prevents tumor progression by inactivating NF-κB in a HCC xenograft mouse model (HCC 皮下移植マウスモデルにおいて Pin1 インヒビターである PiB は NF-κB 活性を低下させることにより腫瘍進展を抑制する ) 千葉大学大学院医学薬学府先端医学薬学専攻 ( 主任

More information

Microsoft PowerPoint - 有機元素化学特論11回配布用.pptx

Microsoft PowerPoint - 有機元素化学特論11回配布用.pptx フッ素化合物の沸点比較 80 80.5 323 フッ素の異常性 ハロゲン - リチウム交換 n-buli R 3 C X R 3 C Li X =, Br, I n-buli R 3 C R 3 C Li フッ素化学入門日本学術振興会フッ素化学第 155 委員会三共出版 2010 ISB 4782706286 フッ素の異常性の原因となる性質 含フッ素生理活性物質 創薬科学入門久能祐子監修佐藤健太郎著オーム社

More information

の感染が阻止されるという いわゆる 二度なし現象 の原理であり 予防接種 ( ワクチン ) を行う根拠でもあります 特定の抗原を認識する記憶 B 細胞は体内を循環していますがその数は非常に少なく その中で抗原に遭遇した僅かな記憶 B 細胞が著しく増殖し 効率良く形質細胞に分化することが 大量の抗体産

の感染が阻止されるという いわゆる 二度なし現象 の原理であり 予防接種 ( ワクチン ) を行う根拠でもあります 特定の抗原を認識する記憶 B 細胞は体内を循環していますがその数は非常に少なく その中で抗原に遭遇した僅かな記憶 B 細胞が著しく増殖し 効率良く形質細胞に分化することが 大量の抗体産 TOKYO UNIVERSITY OF SCIENCE 1-3 KAGURAZAKA, SHINJUKU-KU, TOKYO 162-8601, JAPAN Phone: +81-3-5228-8107 報道関係各位 2018 年 8 月 6 日 免疫細胞が記憶した病原体を効果的に排除する機構の解明 ~ 記憶 B 細胞の二次抗体産生応答は IL-9 シグナルによって促進される ~ 東京理科大学 研究の要旨東京理科大学生命医科学研究所

More information

結果 この CRE サイトには転写因子 c-jun, ATF2 が結合することが明らかになった また これら の転写因子は炎症性サイトカイン TNFα で刺激したヒト正常肝細胞でも活性化し YTHDC2 の転写 に寄与していることが示唆された ( 参考論文 (A), 1; Tanabe et al.

結果 この CRE サイトには転写因子 c-jun, ATF2 が結合することが明らかになった また これら の転写因子は炎症性サイトカイン TNFα で刺激したヒト正常肝細胞でも活性化し YTHDC2 の転写 に寄与していることが示唆された ( 参考論文 (A), 1; Tanabe et al. 氏名 ( 本籍 ) 田辺敦 ( 神奈川県 ) 学位の種類博士 ( 学術 ) 学位記番号学位授与年月日学位授与の要件学位論文題名 甲第 64 号平成 28 年 3 月 15 日学位規則第 3 条第 2 項該当 RNA ヘリカーゼ YTHDC2 の転写制御機構と癌転移における YTHDC2 の 役割についての解析 論文審査委員 ( 主査 ) 佐原弘益 ( 副査 ) 村上賢 滝沢達也 代田欣二 論文内容の要旨

More information

研究成果報告書(基金分)

研究成果報告書(基金分) 様式 C-19 F-19 Z-19 CK-19( 共通 ) 1. 研究開始当初の背景 (1) 近年 歯科医学において bisufeno-eu-a, diglycidyl metha crylate (bis-gma) から得られるレジンシーラントの添加物として環境ホルモンの bisphenol-a を使用している そのため 生体に及ぼす影響が問題視されている 同様の添加物である Nonylphenol

More information

植物の細胞分裂を急速に止める新規化合物の発見 合成化学と植物科学の融合から植物の成長を制御する新たな薬剤の探索 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所 (ITbM) の南保正和 ( なんぼまさかず ) 特任助教 植田美那子 ( うえだみなこ ) 特任講師 ( 同大学院理学研究科兼任 ) 桑田

植物の細胞分裂を急速に止める新規化合物の発見 合成化学と植物科学の融合から植物の成長を制御する新たな薬剤の探索 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所 (ITbM) の南保正和 ( なんぼまさかず ) 特任助教 植田美那子 ( うえだみなこ ) 特任講師 ( 同大学院理学研究科兼任 ) 桑田 植物の細胞分裂を急速に止める新規化合物の発見 合成化学と植物科学の融合から植物の成長を制御する新たな薬剤の探索 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所 (ITbM) の南保正和 ( なんぼまさかず ) 特任助教 植田美那子 ( うえだみなこ ) 特任講師 ( 同大学院理学研究科兼任 ) 桑田啓子 ( くわたけいこ ) 特任助教 理学研究科の栗原大輔 ( くりはらだいすけ ) 特任助教 生命農学研究科の大川

More information

RNA Poly IC D-IPS-1 概要 自然免疫による病原体成分の認識は炎症反応の誘導や 獲得免疫の成立に重要な役割を果たす生体防御機構です 今回 私達はウイルス RNA を模倣する合成二本鎖 RNA アナログの Poly I:C を用いて 自然免疫応答メカニズムの解析を行いました その結果

RNA Poly IC D-IPS-1 概要 自然免疫による病原体成分の認識は炎症反応の誘導や 獲得免疫の成立に重要な役割を果たす生体防御機構です 今回 私達はウイルス RNA を模倣する合成二本鎖 RNA アナログの Poly I:C を用いて 自然免疫応答メカニズムの解析を行いました その結果 RNA Poly IC D-IPS-1 概要 自然免疫による病原体成分の認識は炎症反応の誘導や 獲得免疫の成立に重要な役割を果たす生体防御機構です 今回 私達はウイルス RNA を模倣する合成二本鎖 RNA アナログの Poly I:C を用いて 自然免疫応答メカニズムの解析を行いました その結果 Poly I:C により一部の樹状細胞にネクローシス様の細胞死が誘導されること さらにこの細胞死がシグナル伝達経路の活性化により制御されていることが分かりました

More information

Microsoft PowerPoint - 新技術説明会配付資料rev提出版(後藤)修正.pp

Microsoft PowerPoint - 新技術説明会配付資料rev提出版(後藤)修正.pp 食品の抗アレルギー活性評価に利用できる マウスモデルの紹介 農研機構食品総合研究所 食品機能研究領域主任研究員 後藤真生 農研機構 は独立行政法人農業 食品産業技術総合研究機構のコミュニケーションネームです 国民の 1/3 はアレルギー症状を自覚している 1 アレルギー症状なし (59.1%) 皮膚 呼吸器 目鼻いずれかのアレルギー症状あり (35.9%) 医療機関に入院 通院中 (58.2%) (

More information

研究成果報告書(基金分)

研究成果報告書(基金分) 様式 C-19-19 Z-19( 共通 ) 1. 研究開始当初の背景含窒素 π 共役系化合物は 医療品や農薬の開発分野において Quinolin や nol に代表されるように 非常に重要な基本骨格となっている また 近年では Crzol 誘導体のように機能性材料化学の分野においても劇的にその重要性が増大している このような状況の下 本研究課題では まず新規含窒素 π 共役系化合物として 2 種類の化合物をを分子設計した

More information

図ストレスに対する植物ホルモンシグナルのネットワーク

図ストレスに対する植物ホルモンシグナルのネットワーク 60 秒でわかるプレスリリース 2008 年 6 月 28 日 独立行政法人理化学研究所 植物の耐病性の複雑な制御メカニズムを解明 - 病原菌と環境ストレスに対抗する複雑な生存戦略が存在 - 植物は 生育環境の変動や病原菌の感染 昆虫や草食動物による食害など常にさまざまなストレスにさらされています これらのストレスに打ち勝つために 植物は個々のストレスに対する独自の自己防御機構を発達させてきました

More information

前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ

前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ 再発した前立腺癌の増殖を制御する新たな分子メカニズムの発見乳癌治療薬が効果的 発表者筑波大学先端領域学際研究センター教授柳澤純 (junny@agbi.tsukuba.ac.jp TEL: 029-853-7320) ポイント 女性ホルモンが制御する新たな前立腺癌の増殖 細胞死メカニズムを発見 女性ホルモン及び女性ホルモン抑制剤は ERβ 及び KLF5 を通じ FOXO1 の発現量を変化することで前立腺癌の増殖

More information

田耕氏 ) 永 学位の種類 薬 なが 186 ),7学博たいち士 学位記番号論 \ 薬 - 一博.A. 第 1 2 号 学位授与の日付昭和,39 年 9 月 2 9 日 学位授与 oj 要件 学位論文題目 学位規則第 5 粂第 2 項該当 チオヒドロキザム酸の金属キレートに関する研究 ( 主査 )

田耕氏 ) 永 学位の種類 薬 なが 186 ),7学博たいち士 学位記番号論 \ 薬 - 一博.A. 第 1 2 号 学位授与の日付昭和,39 年 9 月 2 9 日 学位授与 oj 要件 学位論文題目 学位規則第 5 粂第 2 項該当 チオヒドロキザム酸の金属キレートに関する研究 ( 主査 ) Title チオヒドロキザム酸の金属キレートに関する研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 永田, 耕一 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 1964-09-29 URL http://hdl.handle.net/2433/211366 Right Type Thesis or Dissertation Textversion

More information

<4D F736F F F696E74202D A E90B6979D89C8816B91E63195AA96EC816C82DC82C682DF8D758DC03189BB8A7795CF89BB82C68CB48E AA8E E9197BF2E >

<4D F736F F F696E74202D A E90B6979D89C8816B91E63195AA96EC816C82DC82C682DF8D758DC03189BB8A7795CF89BB82C68CB48E AA8E E9197BF2E > 中学 2 年理科まとめ講座 第 1 分野 1. 化学変化と原子 分子 物質の成り立ち 化学変化 化学変化と物質の質量 基本の解説と問題 講師 : 仲谷のぼる 1 物質の成り立ち 物質のつくり 物質をつくる それ以上分けることができない粒を原子という いくつかの原子が結びついてできたものを分子という いろいろな物質のうち 1 種類の原子からできている物質を単体 2 種類以上の原子からできている物質を化合物という

More information

( 続紙 1 ) 京都大学 博士 ( 薬学 ) 氏名 大西正俊 論文題目 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( 論文内容の要旨 ) 脳内出血は 高血圧などの原因により脳血管が破綻し 脳実質へ出血した病態をいう 漏出する血液中の種々の因子の中でも 血液凝固に関

( 続紙 1 ) 京都大学 博士 ( 薬学 ) 氏名 大西正俊 論文題目 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( 論文内容の要旨 ) 脳内出血は 高血圧などの原因により脳血管が破綻し 脳実質へ出血した病態をいう 漏出する血液中の種々の因子の中でも 血液凝固に関 Title 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 大西, 正俊 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 2010-03-23 URL http://hdl.handle.net/2433/120523 Right Type Thesis or Dissertation

More information

共生菌が植物と共存するメカニズムを解明! ~ 共生菌を用いた病害虫防除技術への応用にも期待 ~ 名古屋大学大学院生命農学研究科の竹本大吾准教授と榧野友香大学院生 ( 現 : 横浜植物 *1 防疫所 ) らの研究グループは 共生菌が植物と共存するためのメカニズムの解明に成功しました 自然界において 植

共生菌が植物と共存するメカニズムを解明! ~ 共生菌を用いた病害虫防除技術への応用にも期待 ~ 名古屋大学大学院生命農学研究科の竹本大吾准教授と榧野友香大学院生 ( 現 : 横浜植物 *1 防疫所 ) らの研究グループは 共生菌が植物と共存するためのメカニズムの解明に成功しました 自然界において 植 共生菌が植物と共存するメカニズムを解明! ~ 共生菌を用いた病害虫防除技術への応用にも期待 ~ 名古屋大学大学院生命農学研究科の竹本大吾准教授と榧野友香大学院生 ( 現 : 横浜植物 *1 防疫所 ) らの研究グループは 共生菌が植物と共存するためのメカニズムの解明に成功しました 自然界において 植物は多様な微生物の助けを借りて栄養を効率的に吸収したり 病原菌や害虫などを撃退したりしていることが知られています

More information

第6回 糖新生とグリコーゲン分解

第6回 糖新生とグリコーゲン分解 第 6 回糖新生とグリコーゲン分解 日紫喜光良 基礎生化学講義 2018.5.15 1 主な項目 I. 糖新生と解糖系とで異なる酵素 II. 糖新生とグリコーゲン分解の調節 III. アミノ酸代謝と糖新生の関係 IV. 乳酸 脂質代謝と糖新生の関係 2 糖新生とは グルコースを新たに作るプロセス グルコースが栄養源として必要な臓器にグルコースを供給するため 脳 赤血球 腎髄質 レンズ 角膜 精巣 運動時の筋肉

More information

変異原性発がん性の情報付け チオ尿素 トン超 ~100 トン以下 ヘキサメチレン = ジイソシアネート トン超 ~100 トン以下

変異原性発がん性の情報付け チオ尿素 トン超 ~100 トン以下 ヘキサメチレン = ジイソシアネート トン超 ~100 トン以下 変異原性発がん性の情報付け 3 2-6 110-54-3 n- ヘキサン - - - - - - - - 1 千トン超 ~1 万トン以下 - 5 2-20 78-79-5 イソプレン - - - - - - - 2 100 トン超 ~1 千トン以下 6 2-35 74-87-3 クロロメタン ( 別名塩化メチル ) - - - - - - 2 2 1 千トン超 ~1 万トン以下 8 2-37 67-66-3

More information

PRESS RELEASE (2014/2/6) 北海道大学総務企画部広報課 札幌市北区北 8 条西 5 丁目 TEL FAX URL:

PRESS RELEASE (2014/2/6) 北海道大学総務企画部広報課 札幌市北区北 8 条西 5 丁目 TEL FAX URL: PRESS RELEASE (2014/2/6) 北海道大学総務企画部広報課 060-0808 札幌市北区北 8 条西 5 丁目 TEL 011-706-2610 FAX 011-706-2092 E-mail: kouhou@jimu.hokudai.ac.jp URL: http://www.hokudai.ac.jp クワガタムシの雌雄差を生み出す遺伝子の同定に成功 研究成果のポイント クワガタムシで雌雄差を生み出す遺伝子を同定した

More information