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1 南海トラフ沿いの地震観測 評価に基づく新しい防災対応について 東京大学地震研究所一般社団法人防災教育普及協会平田直 1. 開催行事名平成 29 年度 防災セミナー 2. 開催日時平成 30 年 2 月 5 日 ( 月 ) 12:50~14:20 3. 会場発明会館ホール ( 東京都港区虎ノ門 ) 2018/2/5 発明会館ホール 1

2 内容 1. 超巨大地震 : 1 1 東北地方太平洋沖地震 :M9 1 2 南海トラフの巨大地震 :M8~9 2. 災害を軽減するためには 2 1 事前対策 2 2 東海地震の予知 から 新しい情報と対策の方向 3. まとめ 第 回新しい南海トラフ巨 地震の評価と暫定的な対応策 /2/5 発明会館ホール 2

3 内容 1. 超巨大地震 : 年東北地方太平洋沖地震 1 2 南海トラフの巨大地震 2. 災害を軽減するためには 2 1 事前対策 2 2 東海地震の予知から 新しい評価と対策の方向 3. まとめ 2018/2/5 発明会館ホール 3

4 平成 30 年 1 月 15 日 ( 月 )10 時 00 分消防庁熊本県熊本地方を震源とする地震 ( 第 110 報 ) 最大 18 万人の避難者 死者 全壊 255 人 8,677 棟 2016 年 5 月 14 益城町 2018/2/5 発明会館ホール 平田直 4

5 2011 年東日本大震災 東北沖地震 マグニチュード 浸水面積 浸水域内人口 死者 行方不明者 建物被害 ( 全壊棟数 ) km 2 2 約 62 万 2 人 約 22,152 3 人 約 121,776 3 棟 1: 気象庁 2: 東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震 津波対策に関する専門調査会 第 1 回 3: 平成 29 年 9 月 1 日現在 : 消防庁平成 29 年 9 月 8 日 ( 金 )14 時 00 分 平成 23 年 (2011 年 ) 東北地方太平洋沖地震 ( 東日本大震災 ) について ( 第 156 報 ) 中央防災会議防災対策推進検討会議のワーキンググループをもとに作成 2018/2/5 発明会館ホール 5

6 2011 年東北地方太平洋沖地震の大きさ 2016 年熊本地震 M 東北地方太平洋沖地震 M9.0( 東日本大震災 ) 50 km 面積 100 倍 D( すべり量 ):2~4m 2018/2/5 すべり 10 倍 発明会館ホール D( すべり量 ):20-40 m 6

7 観測データによる日本列島の変形 2018 Naoshi Hirata, Earthquake Research Institute, The University of Tokyo ( ) 本当の動き 国土地理院 GEONET (GPS 観測網 ) 5 m GPS 観測点 国土地理院 2018/2/5 発明会館ホール 7

8 地震の時約 3 分間の動き ( 国土地理院 ) 国土地理院 2018/2/5 発明会館ホール 8

9 内容 1. 超巨大地震 : 年東北地方太平洋沖地震 1 2 南海トラフの巨大地震 2. 災害を軽減するためには 2 1 事前対策 2 2 東海地震の予知から 新しい評価と対策の方向 3. まとめ 2018/2/5 発明会館ホール 9

10 南海トラフの巨大地震 地震調査研究推進本部 地震調査委員会 2018/2/5 発明会館ホール 10

11 南海トラフで次に発生する地震の発生確率 地震調査研究推進本部 地震調査委員会 2018/2/5 発明会館ホール 11

12 巨大地震が発生すれば被害が甚大 被害が最大となるケースの被害 マグニチュード 9.0 (9.1) 3 浸水面積 1,015km 2 4 浸水域内人口 約 163 万 4 人 死者 行方不明者 約 323,000 5 人 建物被害 ( 全壊棟数 ) 約 2,386,000 6 棟 3:( ) 内は津波の Mw 4: 堤防 水門が地震動に対して正常に機能する場合の想定浸水区域 5: 地震動 ( 陸側 ) 津波ケース ( ケース 1) 時間帯 ( 冬 深夜 ) 風速 (8m/s) の場合の被害 6: 地震動 ( 陸側 ) 津波ケース ( ケース 5) 時間帯 ( 冬 夕方 ) 風速 (8m/s) の場合の被害 中央防災会議防災対策推進検討会議 南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ 平成 25 年 5 月 2018/2/5 発明会館ホール 12

13 南海トラフ地震と 東日本大震災 東北沖地震 東日本大震災南海トラフ地震 災害 マグニチュード 浸水面積 (km 2 ) 浸水域内人口 ( 人 ) 死者 行方不明者 ( 人 ) 建物被害 ( 全壊 ) ( 棟 ) 約 62 万約 22,152 約 121, (9.1) 1,015 約 163 万約 323,000 約 2,386,000 中央防災会議防災対策推進検討会議 南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ 平成 25 年 5 月 2018/2/5 発明会館ホール 13

14 内容 1. 超巨大地震 : 1 1 東北地方太平洋沖地震 1 2 南海トラフの巨大地震 2. 災害を軽減するためには 2 1 事前対策 2 2 東海地震の予知から 新しい評価と対策の方向 3. まとめ 2018/2/5 発明会館ホール 14

15 日本の地震防災施策 阪神 淡路 震災 東 本 震災等を踏まえて 地震防災対応を 事前対策から事後対応 復興 復旧まで総合的に強化 地震対策 = 事前防災 + ( 地震予知に基づく地震防災応急対策 ) + 緊急地震速報に基づく緊急対応 + 事後対応 + 復旧 復興 内閣府の資料をもとに作成 2018/2/5 発明会館ホール 15

16 内容 1. 超巨大地震 : 1 1 東北地方太平洋沖地震 1 2 南海トラフの巨大地震 2. 災害を軽減するためには 2 1 事前対策 2 2 東海地震の予知から 新しい評価と対策の方向 3. まとめ 2018/2/5 発明会館ホール 16

17 建物の耐震性の強化 建築学会悉皆調査結果による益城町木造の建築時期別の被害状況 益城町 木造全体 (1995 棟 ) 国土技術政策総合研究所 平成 28 年 (2016 年 ) 熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会報告書 b/hbg/0930/text.pdf 2018/2/5 発明会館ホール 17

18 建物の耐震性の強化 都心南部直下地震 ( 冬深夜 ) 出火防止対策の強化 都心南部直下地震 ( 冬深夜 ) 首都直下地震対策検討ワーキンググループ最終報告 ( 平成 25 年 12 月 19 日公表 ) 2018/2/5 発明会館ホール 18

19 事前対策だけでは 被害をなくすことができない 的被害 1 1: 地震動 ( 陸側 ) 津波ケース ( ケース 1) 時間帯 ( 冬 深夜 ) 風速 (8m/s) の場合 ( 現状 ) 防災対策 ( 対策後 ) 建物被害約 82,000 人津波被害約 230,000 人急傾斜地崩壊約 600 人火災約 10,000 人合計約 323,000 人 耐震化率 100% 事前防災 家具転倒 落下防止対策実施 100% 全員が発災後すぐ避難開始 既存の津波避難ビル有効活用等 急傾斜地崩壊危険箇所の対策整備率 100% 感震ブレーカー設置率 100% 初期消火成功率の向上等 どうやって減らす? 建物被害約 15,000 人津波被害約 46,000 人急傾斜地崩壊 0 人火災約 300 人 合計約 61,000 人 2018/2/5 発明会館ホール内閣府の資料をもとに作成 19

20 内容 1. 超巨大地震 : 1 1 東北地方太平洋沖地震 1 2 南海トラフの巨大地震 2. 災害を軽減するためには 2 1 事前対策 2 2 東海地震の予知 から 新しい情報と対策の方向 3. まとめ 2018/2/5 発明会館ホール 20

21 2-2 東海地震の予知 から 新しい情報と対策の方向 1. これまでの 東海地震の予知 の方法 2. 地震予知に基づく 地震防災応急対策 3. 新しい 情報 の考え方 4. 新しい対策の方向性 5. 暫定的な体制 2018/2/5 発明会館ホール 21

22 2-2 東海地震の予知 から 新しい情報と対策の方向 1. これまでの 東海地震の予知 の方法 2. 地震予知に基づく 地震防災応急対策 3. 新しい 情報 の考え方 4. 新しい対策の方向性 5. 暫定的な体制 2018/2/5 発明会館ホール 22

23 これまでの東海地震の地震予知の仕組み 2018/2/5 発明会館ホール 23

24 東海地震の想定震源域と観測体制 気象庁では 東海地震を予知するため 関係機関の協力も得て 東海地域の地震活動 地殻活動等を 24 時間体制で監視 東海地域とその周辺の観測体制 1cm 3 気象庁 観測精度 :1000m 3 のプールに1cm 3 のビー玉を入れた時の体積変化を観測可能 1.6m 1000m 3 25m 25m 2018/2/5 発明会館ホール 24

25 2-2 東海地震の予知 から 新しい情報と対策の方向 1. これまでの 東海地震の予知 の方法 2. 地震予知に基づく 地震防災応急対策 3. 新しい 情報 の考え方 4. 新しい対策の方向性 5. 暫定的な体制 2018/2/5 発明会館ホール 25

26 大規模地震対策特別措置法 ( 昭和 53 年 6 月制定 ) 1 地震防災強化地域の指定 2 警戒宣言時の対応等 地震防災応急対策に関する各種計画を作成し その実施を推進 3 警戒宣言の発令 各種計画に基づき 地震防災応急対策を実施 4 国による観測 測量の強化 5 強化計画に基づき緊急に整備すべき施設等の整備に補助 2018/2/5 発明会館ホール 26

27 大規模地震対策特別措置法 ( 昭和 53 年 6 月制定 ) 1 地震防災強化地域の指定 内閣総理大臣指 中央防災会議に諮問 関係都道府県知事に意見聴取定地震防災対策強化地域 気象庁平成 24 年 4 1 現在 1 都 7 県 157 市町村 2018/2/5 発明会館ホール 27

28 基本計画 ( 中央防災会議 ) 警戒宣言発令時の国の基本方針 強化計画 応急計画の基本事項 総合防災訓練に関する事項等 2018 Naoshi Hirata, Earthquake Research Institute, The University of Tokyo 大規模地震対策特別措置法 ( 昭和 53 年 6 月制定 ) ➁ 警戒宣言時の対応等 地震防災応急対策に関する各種計画を作成し その実施を推進 強化計画 ( 都道府県 市町村 指定行政機関 指定公共機関 ) 地震防災応急対策に関する事項 緊急に整備すべき施設に関する事項 地震防災訓練に関する事項等 応急計画 ( 病院 百貨店 鉄道事業等の民間事業者 ) 地震防災応急対策に関する事項 地震防災訓練に関する事項等 2018/2/5 発明会館ホール 気象庁 28

29 常時監視大規模地震対策特別措置法 ( 昭和 53 年 6 月制定 ) 3 警戒宣言の発令 各種計画に基づき 地震防災応急対策を実施地警震予戒知宣情報報言報気象業務法 海地震に関する 警戒本部の設置 地震災害警戒本部 ( 本部長 総理大臣 ) 都道府県警戒本部 市町村警戒本部 病院 : 外来診療中止等東内閣総理大臣気象庁長官異常現象の検知東海地震注意情調査情報(臨時)(歪計等)(閣議)告2018/2/5 発明会館ホール 気象庁 29 各種規制等 ( 応急対策 ) 住民 : 避難 鉄道 : 運行停止 道路 : 強化地域への流入制限 銀行 :ATMを除いて営業停止

30 これまでの 2018 Naoshi Hirata, Earthquake Research Institute, The University of Tokyo 気象庁 2018/2/5 発明会館ホール 30

31 警戒宣言発令時の対応策 ( 例 ) 対策の義務付け大震法基本計画 ( 国 ) 強化計画 ( 静岡県 ) 道路交通 鉄道 第 24 条 避難 緊急輸送のための道路交通規制 3 交通規制 強化地域への流入制限強化地域内の走行制限 H11 修正 住民の日常生活影響等も考慮して 強化地域内の交通規制を実施するように明示 運行停止 ( 最寄りの安全な駅まで低速運転し停車 ) H15 修正 津波の恐れがなく 震度 6 弱未満の地域は運行可 緊急輸送車両以外の車両の県内流入を極力制限強化地域内の一般車両の走行抑制 ( 走行車両は低速走行 ) 運行停止 ( 最寄りの安全な駅まで低速運転し停車 ) H18 修正 新幹線は 6 弱未満 ( 名古屋以西 ) 運行継続 中央防災会議防災対策実行会議南海トラフ沿いの地震観測 評価に基づく防災対応検討ワーキンググループ (2017) をもとに作成 2018/2/5 発明会館ホール 31

32 警戒宣言発令時の対応策 ( 例 ) 対策の義務付け大震法基本計画 ( 国 ) 強化計画 ( 静岡県 ) 道路交通 鉄道 第 24 条 避難 緊急輸送のための道路交通規制 3 交通規制 強化地域への流入制限強化地域内の走行制限 H11 修正 住民の日常生活影響等も考慮して 強化地域内の交通規制を実施するよう 厳しい対応 がに明示可能か? 運行停止 ( 最寄りの安全な駅まで低速運転し停車 ) H15 修正 津波の恐れがなく 震度 6 弱未満の地域は運行可 緊急輸送車両以外の車両の県内流入を極力制限強化地域内の一般車両の走行抑制 ( 走行車両は低速走行 ) 運行停止 ( 最寄りの安全な駅まで低速運転し停車 ) H18 修正 新幹線は6 弱未満 ( 名古屋以西 ) 運行継続 中央防災会議防災対策実行会議南海トラフ沿いの地震観測 評価に基づく防災対応検討ワーキンググループ (2017) をもとに作成 2018/2/5 発明会館ホール 32

33 2-2 東海地震の予知 から 新しい情報と対策の方向 1. これまでの 東海地震の予知 の方法 2. 地震予知に基づく 地震防災応急対策 3. 新しい 情報 の考え方 4. 新しい対策の方向性 5. 暫定的な体制 2018/2/5 発明会館ホール 33

34 現状の東海地震 予知 の仕組み 新しい考え 前兆滑り が起きるのか? 大地震がおきた後でないと 前兆すべり とは判断できない 2018/2/5 発明会館ホール 34

35 ケース 1 南海トラフの東側だけで大規模地震が発生し 西側が未破壊 ) の場合 ( ケース 1) 過去の事例から 南海トラフの東側の領域が破壊する大規模地震が発生すると 西側の領域でも大規模地震が発生する可能性が高い 中央防災会議防災対策実行会議南海トラフ沿いの地震観測 評価に基づく防災対応検討ワーキンググループ (2017) をもとに作成 2018/2/5 発明会館ホール 35

36 隣接地域で大地震が発生した世界の地震 内閣府の資料に基づいて作図 全世界で 1900 年以降に発 した M8.0 以上の地震 96 事例のうち 10 事例で 3 以内 2 事例で 4 から 7 以内に 隣接領域 (*) で同程度の地震が発 し その後の発 頻度は時間とともに減少 日別度数は 大森 宇津公式を用いて近似した関数を 1 日毎に換算した求めた日別の地震発生数 データの出典 :ISCGEM カタログ (1900~2013 年 ) USGS による震源 (2014 年 ~2016 年 ) (*) 最初の地震の震源から km 以内の領域 中央防災会議防災対策実行会議南海トラフ沿いの地震観測 評価に基づく防災対応検討ワーキンググループ (2017) をもとに作成 2018/2/5 発明会館ホール 36

37 ケース 2 南海トラフで地震 (M7 クラス ) が発生 南海トラフの大規模地震の前震か? M8~9 クラスの大規模地震と比べて一回り小さい規模 (M7 クラス ) の地震が発生 内閣府資料 ( 中央防災会議防災対策実行会議南海トラフ沿いの地震観測 評価に基づく防災対応検討ワーキンググループ 2017) を基に作図 2018/2/5 発明会館ホール 37

38 比較的規模の大きな地震後に同じ領域で更に同規模以上の地震が発生した事例 日別度数は 大森 - 宇津公式を用いて近似した関数を 1 日毎に換算した求めた日別の地震発生数 データの出典 :ISCGEM カタログ (1900~2013 年 ) USGS による震源 (2014 年 ~2016 年 ) 中央防災会議防災対策実行会議南海トラフ沿いの地震観測 評価に基づく防災対応検討ワーキンググループ (2017) をもとに作成 2018/2/5 発明会館ホール 38

39 ケース 3 内閣府資料をもとに作成 東北地方太平洋沖地震に先行して観測された現象と同様の現象を多種目観測 2011 年東北地方太平洋沖地震に先行して観測された現象 日 地震活動関連 地殻変動関連 電磁気関連地下水関連 大規模地震の発生に発展するとただちに判断できない 2018/2/5 発明会館ホール 39

40 ケース Naoshi Hirata, Earthquake Research Institute, The University of Tokyo 内閣府資料をもとに作成 東海地震の判定基準とされるようなプレート境界面でのすべりが発生 東海地域では 現在気象庁が常時監視 現在の科学的知見からは 確度の高い地震の予測は難しい ただし ゆっくりすべり等プレート間の固着の変化を示唆する現象が発生している場合 ある程度規模が大きければ検知する技術はある 検知された場合には 不確実ではあるものの地震発生の可能性が相対的に高まっていることは言えるであろう 南海トラフ沿いの大規模地震の予測可能性について ( 案 ) 調査部会 ( ) 2018/2/5 発明会館ホール 40

41 2-2 東海地震の予知 から 新しい情報と対策の方向 1. これまでの 東海地震の予知 の方法 2. 地震予知に基づく 地震防災応急対策 3. 新しい 情報 の考え方 4. 新しい対策の方向性 5. 暫定的な体制 2018/2/5 発明会館ホール 41

42 南海トラフ沿いの地震観測 評価に基づく防災対応のあり方について ( 報告 ) 現在の科学的知見から得られた大規模地震の予測可能性の現状を踏まえると 大震法に基づく現行の地震防災応急対策は改める必要がある 一方で 現在の科学的知見を防災対応に活かしていくという視点は引き続き重要 中央防災会議防災対策実行会議南海トラフ沿いの地震観測 評価に基づく防災対応検討ワーキンググループ (2017) 2018/2/5 発明会館ホール 42

43 地震発生の可能性の高さや地域の脆弱性に応じた防災対策のイメージ 中央防災会議防災対策実行会議南海トラフ沿いの地震観測 評価に基づく防災対応検討ワーキンググループ (2017) 地震発生の可能性 ( ケース1) と ( ケース2) との違い 時間の経過とともに変化等 高 地震発生の可能性 低 脆弱性 地理的条件海岸からの距離や標高等 住民避難行動に時間を要するか 対策の実施状況避難施設の整備状況耐震対策の実施状況等 高 脆弱性低 対応案 A 対応案 B 対応案 C 対応案 D 中央防災会議防災対策実行会議南海トラフ沿いの地震観測 評価に基づく防災対応検討ワーキンググループ (2017) 2018/2/5 発明会館ホール 43

44 高 地震発生の可能性 低 住民の津波からの避難の例脆避難する場合の期間の受忍の程度 1 5 分以内弱性低 ケース 1 現象の発生 ~3 日程度 4 日 ~1 週間程度それ以降 ケース2 津波到整達備波時状避間況難(等施イも設メー考のジ慮)高 30 分以内30 分住民アンケートの結果等を参考に 住民が受忍できる程度を考慮して期間を設定津以上現象発生 ~3 日程度 受け入れやすい 1~3 日目に発生した事例 10 事例 / 全 96 事例 2 住民避難 高齢者等は避難 避難場所 避難路の再確認 備蓄の再確認 現象発生 ~1 週間程度 4~7 日目に発生した事例 2 事例 / 全 96 事例 2 現象の発生 ~1 週間程度 1~7 日目に発生した事例 24 事例 / 全 1368 事例 2 現象発生 ~ 2 週間程度 現象発生 ~ 1 か月程度 それ以降 現象発生 ~ 1 か月以上 受け入れにくい 平時の備えとしつつ 地域等の実情に応じて一部対応を継続 忍困難度時間受震ケース1 2は定量的な発評価が可能生ケース1 の可能ケース2 性時間地次第に避難が受忍できなくなる 1 ケース 1 の現象を示し 安全な場所へ避難すると回答した者に対し 最大どの程度避難するかを質問したアンケート結果より ( 出典 ) 静岡新聞社実施住民アンケート 2 全世界の過去事例の数詳細は 図 7 図 8 を参照 中央防災会議防災対策実行会議 2018/2/5 発明会館ホール 南海トラフ沿いの地震観測 評価に基づく防災対応検討ワーキンググループ (2017) 44

45 異常な現象が発生した際の防災対応の方向性についての概念図 中央防災会議防災対策実行会議南海トラフ沿いの地震観測 評価に基づく防災対応検討ワーキンググループ (2017) 2018/2/5 発明会館ホール 45

46 今後 具体的な防災対応を検討していくに当たって留意すべき点 1 異常な現象を受けた防災対応の検討の必要性とその方向性についての地域との認識共有 国は地域や関係機関への説明会を開催 2 地域における具体的検討の推進 国は地方公共団体等との連携を強化し 地域における具体的な検討を推進 国が防災対応の策定のための一定のガイドラインを示す ガイドラインの策定に資するよう 国は 地方公共団体等と協力し まずはモデル的地区での検討を進める 3 防災対応の強化に向けた計画的な取り組みの推進 国は今後の検討等を計画的に着実に実施する必要がある 4 当面の措置の策定とその周知 南海トラフ沿いの大規模地震に対する新たな防災対応が決まるまでの間にも 南海トラフ沿いで異常な現象が観測される可能性がある この間に異常な現象が観測された場合に備え 当面の暫定的な防災体制を 国 地方公共団体はあらかじめ定めておく 国の当面の措置が決まり次第 国は 地方公共団体に対し その措置の内容を周知し 確実に実施できるようにする 2018/2/5 発明会館ホール 46

47 2-2 東海地震の予知 から 新しい情報と対策の方向 1. これまでの 東海地震の予知 の方法 2. 地震予知に基づく 地震防災応急対策 3. 新しい 情報 の考え方 4. 新しい対策の方向性 5. 暫定的な体制 2018/2/5 発明会館ホール 47

48 気象庁の対応 南海トラフ地震に関連する情報 の発表 当面の暫定的な防災体制への対応として 南海トラフ全域を対象として 以上な現象を観測した場合や地震発生の可能性が相対的に高まっていると評価した場合等に 南海トラフ地震に関連する情報 の発表を行う 南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会 の開催 従来の地震防災対策強化地域判定会による東海地域を対象とした検討は 南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会 の中で行う 2018/2/5 発明会館ホール 48

49 情報名 2018 Naoshi Hirata, Earthquake Research Institute, The University of Tokyo 南海トラフ地震に関連する情報 南海トラフ地震に関連する情報 ( 臨時 ) 南海トラフ地震に関連する情報 ( 定例 ) 情報発表条件 南海トラフ沿いで異常な現象 ( 1) が観測され その現象が南海トラフ沿いの大規模な地震と関連するかどうか調査を開始した場合 または調査を継続している場合 観測された現象を調査した結果 南海トラフ沿いの大規模な地震発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと評価された場合 南海トラフ沿いの大規模な地震発生の可能性が相対的に高まった状態ではなくなったと評価された場合 南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会 の定例会合において評価した調査結果を発表する場合 1: 南海トラフ沿いでマグニチュード7 以上の地震が発生した場合や東海地域に設置されたひずみ計に有意な変化を観測した場合などを想定 気象庁 2018/2/5 発明会館ホール 49

50 南海トラフ地震に関連する情報 ( 臨時 ) が出たときの国の暫定的な措置 (1) 調査を開始した旨の情報 内閣府 ( 防災担当 ) は 気象庁が大規模地震との関連性について調査を開始した旨の 南海トラフ地震に関連する情報 ( 臨時 ) を受けた時点で 関係省庁の職員を招集し 関係省庁災害警戒会議 を開催する準備を始める 2018/2/5 発明会館ホール 50

51 (2) 可能性が平常時と比べて相対的に高まった旨の 情報 内閣府 ( 防災担当 ) は 関係省庁災害警戒会議 を開催し 関係省庁による今後の取組を確認 内閣府 ( 防災担当 ) は 国民に対して 今後の備えについて呼びかけ 南海トラフの大規模地震による被害が想定される地域の住民に対して日頃からの地震への備えの再確認を促す 呼びかけの例 : 家具の固定 避難場所 避難経路の確認 家族との安否確認手段の取決め 家庭における備蓄の確認 2018/2/5 発明会館ホール 51

52 まとめ 1. 次の超巨大地震は 国難をもたらす? 東北地方太平洋沖地震 :M9 南海トラフの巨大地震 :M8~9 2. 災害を軽減するためには 2 1 事前対策が基本 2 2 東海地震の予知 から 新しい情報と対策の方向 今の科学の実力を活かす 社会全体で備える 暫定策が定められた 2018/2/5 発明会館ホール 52

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