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3 テキスト < 今回の学習内容 > 第 1 回講義使用ページレギュラーコース基礎マスター 速修コース P112 P125

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5 簿記論レギュラーコース基本テキスト 1 コントロールタワー 回数 教材 学習内容 基本テキスト トレーニング 第 1 回株主資本 (1) P. 1 P. 12 問題 1 問題 6 第 2 回 簿記一巡の手続 P. 13 P. 48 問題 7 問題 13 第 3 回 債権 債務現金 預金 (1) P. 49 P. 69 問題 14 問題 21 第 4 回 現金 預金 (2) 手形 (1) P. 70 P. 79 問題 22 問題 26 第 5 回 手形 (2) 貸倒引当金 (1) P. 80 P. 93 問題 27 問題 33 第 6 回 貸倒引当金 (2) 人件費 (1) P. 94 P.112 問題 34 問題 45 第 7 回一般商品売買 (1) P.113 P.133 問題 46 問題 50 第 8 回実力テスト ( 通信添削問題 ) i

6 簿記論レギュラーコース基本テキスト 1 コントロールタワー 回数 教材 学習内容 基本テキスト トレーニング 第 9 回一般商品売買 (2) 第 10 回一般商品売買 (3) P.134 P.147 P.148 P.158 問題 51 問題 54 問題 55 問題 59 第 11 回有形固定資産 無形固定資産 (1) P.159 P.173 問題 60 問題 65 第 12 回有形固定資産 無形固定資産 (2) P.174 P.189 問題 66 問題 74 第 13 回有形固定資産 無形固定資産 (3) P.190 P.201 問題 75 問題 86 第 14 回得点力養成講義 1( 集計力 ) 第 15 回得点力養成講義 2( 集計力 ) 第 16 回実力テスト ( 通信添削問題 ) ii

7 簿記論 基礎マスター基本テキスト 1 コントロールタワー 回数 教材 学習内容 基本テキスト トレーニング 第 1 回 株主資本 (1) 簿記一巡の手続 (1) P. 1 P. 25 問題 1 問題 8 第 2 回 簿記一巡の手続 (2) 債権 債務現金 預金 (1) P. 26 P. 63 問題 9 問題 19 第 3 回 現金 預金 (2) 手形 P. 64 P. 88 問題 20 問題 31 第 4 回貸倒引当金 (1) P. 89 P.104 問題 32 問題 39 第 5 回 人件費 (1) 一般商品売買 (1) P.105 P.133 問題 40 問題 50 第 6 回一般商品売買 (2) P.134 P.158 問題 51 問題 59 第 7 回有形固定資産 無形固定資産 (1) P.159 P.189 問題 60 問題 74 第 8 回 有形固定資産 無形固定資産 (2) 実力テスト ( 通信添削問題 ) P.190 P.201 問題 75 問題 86 iii

8 簿記論速修コース基本テキスト 1 コントロールタワー 回数 教材 学習内容 基本テキスト トレーニング 第 1 回 株主資本 (1) 簿記一巡の手続 (1) P. 1 P. 25 問題 1 問題 8 第 2 回 簿記一巡の手続 (2) 債権 債務現金 預金 (1) P. 26 P. 63 問題 9 問題 19 第 3 回 現金 預金 (2) 手形 P. 64 P. 88 問題 20 問題 31 第 4 回貸倒引当金 (1) P. 89 P.104 問題 32 問題 39 第 5 回 人件費 (1) 一般商品売買 (1) P.105 P.133 問題 40 問題 50 第 6 回一般商品売買 (2) P.134 P.158 問題 51 問題 59 第 7 回有形固定資産 無形固定資産 (1) P.159 P.189 問題 60 問題 74 第 8 回 有形固定資産 無形固定資産 (2) 実力テスト ( 通信添削問題 ) P.190 P.201 問題 75 問題 86 iv

9 TAC 方式 簿記論の学習内容の全体系 テーマ 学習内容 基本テキスト の手続簿記一巡 売買商品 2 簿記一巡の手続 20 帳簿組織 22 推定簿記 8 一般商品売買 23 特殊商品売買 1 株主資本 3 債権 債務 4 現金 預金 5 手形 個別論点 6 貸倒引当金 7 人件費 9 有形固定資産 無形固定資産 10 研究開発費等 11 税金 12 社債 13 有価証券 14 新株予約権 15 外貨建取引等 19 繰延資産 21 会計上の変更 誤謬の訂正 論点構造 16 製造業会計 17 工事契約 18 本支店会計 24 組織再編 ( 注 ) は基本テキスト No.1 の収録内容を示す v

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11 個別論点 テーマ 1 株主資本 重要度 株式会社は 社会から広く経営資金を調達するため 投資家に対して出資を募り 出資した投資家に対して 株式 と呼ばれる細分化された割合的単位の形をとる株式会社の共同所有権を交付する ( ここに 株式を取得した投資家を 株主 という ) 株主は 株式会社に対して出資するとともに 株式に基づく共益権 ( 株主総会での投票権など ) 及び自益権 ( 配当請求権など ) を行使し 株式が不要となった場合には 株式を譲渡することにより出資金を回収する 一方 株式会社は 株主から出資を受けるとともに 剰余金が生じた場合には配当などとして株主に還元する なお この出資及び配当などの一連の会計処理を行う勘定は 株主資本 としてまとめられる このテーマの学習内容 テーマ 学 習 内 容 レギュラー 基礎マスター速 修 1-1 株主資本 1 第 1 回 1 第 1 回 1 第 1 回 1-2 払込資本 1 第 1 回 1 第 1 回 1 第 1 回 1-3 剰余金の配当と準備金の積立 ( その1) 1 第 1 回 1 第 1 回 1 第 1 回 1-4 払込資本の計数の変動 1 第 1 回 1 第 1 回 1 第 1 回 1-5 留保利益の計数の変動 1 第 1 回 1 第 1 回 1 第 1 回 1-6 剰余金の配当と準備金の積立 ( その2) 2 第 1 回 2 第 1 回 2 第 1 回 1-7 自己株式 2 第 1 回 2 第 1 回 2 第 1 回 1-8 自己株式と新株の同時交付 2 第 1 回 2 第 1 回 2 第 1 回 -1-

12 個別論点 1-1 株主資本 1 株式会社の純資産 純資産とは 資金の調達源泉の一つであり 資産と負債の差額で求めたものである 純資産は基本的に株主の持分を表しており 資本 ( 株主資本または自己資本 ) ともいわれる 貸借対照表 資 産 負債純資産 ( 株主資本 ) 2 株主資本の分類 (1) 株主資本は まず資本金と剰余金に分類される (2) 資本金とは 会社財産を確保するための基準となる一定の額をいう 株式会社では 会社財産のほかに財産的基礎となるものがないため 会社財産を確保するために資本金が定められている なお その額については規制されていない (3) 剰余金とは 株主資本のうち資本金以外の額をいう 貸借対照表 負 債 資 産 純資産 ( 株主資本 ) 資本金 剰余金 3 資本剰余金と利益剰余金 (1) 剰余金は 資本剰余金と利益剰余金に分類される (2) 資本剰余金とは 剰余金のうち払込資本からなる額をいう つまり 株主からの払込資本のうち資本金とはならない額が資本剰余金である (3) 利益剰余金とは 剰余金のうち留保利益からなる額をいう 貸借対照表 負 債 資 産 純資産 ( 株主資本 ) 資本金 剰余金 資本剰余金 利益剰余金 -2-

13 個別論点 4 資本準備金とその他資本剰余金 (1) 資本剰余金は 資本準備金とその他資本剰余金に分類される (2) 資本準備金とは 資本剰余金のうち会社法規定により積立を要する準備金である (3) その他資本剰余金とは 資本剰余金のうち資本準備金以外の額をいう 貸借対照表 負 債 資本金 資 産 純資産 ( 株主資本 ) 剰余金 資本剰余金 資本準備金 その他資本剰余金 利益剰余金 5 利益準備金とその他利益剰余金 (1) 利益剰余金は 利益準備金とその他利益剰余金に分類される (2) 利益準備金とは 利益剰余金のうち会社法規定により積立を要する準備金である (3) その他利益剰余金とは 利益剰余金のうち利益準備金以外の額をいう ( 例 ) 任意積立金 繰越利益剰余金貸借対照表 負 債 資本金 資 産 純資産 ( 株主資本 ) 剰余金 資本剰余金 利益剰余金 資本準備金その他資本剰余金利益準備金その他利益剰余金 6 払込資本と留保利益 (1) 払込資本の内訳は 資本金 資本準備金及びその他資本剰余金である (2) 留保利益の内訳は 利益準備金とその他利益剰余金である -3-

14 個別論点 1-2 払込資本 1 株式発行 株式とは 細分化された割合的単位の形をとる株式会社の社員たる地位をいう 株式会社が株式を発行し 株主となる者から金銭による払込みを受けた場合 原則として払込金額の総額を資本金として処理しなければならない ただし 払込金額の2 分の1を超えない額については 資本準備金として処理することもできる (1) 原則 ( 借 ) 現金預金 ( 貸 ) 資本金 (2) 例外 ( 借 ) 現金預金 ( 貸 ) 資本金 資本準備金 2 株式分割 株式分割とは 純資産額を変化させることなく発行済株式数を増加させる手続であり 結果として既存の株主に株式が無償で交付される この株式分割は 例えば 1 株を1.1 株に分割する というように株主の持株数に応じて平等に行わなければならず 一部の株主にのみ行うことは認められない (1) 株式分割の目的 1 自社株式の市場価格 ( 時価 ) が高すぎる場合 株式分割を行うことによって時価を引き下げて市場性を高める 2 株主への利益還元 (2) 会計処理株式分割は 発行株式数が増加するものの資本構成には何ら変化がないため 簿記上の取引には該当しない したがって 会計処理は不要である -4-

15 個別論点 設例 1 株式発行 A 社は 会社設立にあたり株式 100 株を1 株あたり600 千円で発行し 払込金 60,000 千円は当座預金とした 2 株式分割 (1) B 社は 会社設立にあたり株式 100 株を1 株あたり1,000 千円で発行し 払込金 100,000 千円は当座預金とした なお 資本金組入額は払込金額の総額である (2) B 社は 発行済株式 1 株を2 株に分割した 解説 ( 単位 : 千円 ) 1 株式発行 (1) 原則当座預金 60,000 資本金 100 株 =60,000 (2) 例外 ( 資本金組入額は 会社法に規定する最低額とする場合 ) 当座預金 60,000 資本金 1 30,000 資本準備金 2 30, 株 2 差額 1 2 =30,000 2 株式分割 (1) 会社設立時当座預金 100,000 資本金 100 株 =100,000 (2) 株式分割時仕訳なし (3) 株式分割後の発行済株式数 100 株 2=200 株 トレーニング問題 1-5-

16 個別論点 1-3 剰余金の配当と準備金の積立 ( その 1) 1 剰余金の配当 株式会社は いつでも剰余金の配当 ( その他資本剰余金の配当及びその他利益剰余金の配当 ) を行うことができる 当 期 3/31 4/1 9/30 3/31 期末 剰余金の配当 配当基準日 剰余金の配当 期首 配当基準日 (1) その他資本剰余金の配当 ( 借 ) その他資本剰余金 ( 貸 ) 現金預金 (2) その他利益剰余金 ( 繰越利益剰余金 ) の配当 ( 借 ) 繰越利益剰余金 ( 貸 ) 現金預金 2 準備金の積立 剰余金の配当を行う場合には 準備金を積み立てなければならない なお その他資本剰余金を配当原資とする場合には資本準備金を積み立て その他利益剰余金を配当原資とする場合には利益準備金を積み立てることとなる (1) その他資本剰余金の配当による資本準備金の積立 ( 借 ) その他資本剰余金 ( 貸 ) 資本準備金 (2) その他利益剰余金 ( 繰越利益剰余金 ) の配当による利益準備金の積立 ( 借 ) 繰越利益剰余金 ( 貸 ) 利益準備金 -6-

17 個別論点 設例 1 x1 年 3 月 31 日 ( 前期末 ) 繰越試算表 ( 単位 : 千円 ) 資 本 金 200,000 資 本 準 備 金 16,000 その他資本剰余金 9,000 利 益 準 備 金 8,000 繰越利益剰余金 31,000 2 発行済株式総数は2,000 千株である 3 下記の剰余金の配当及び準備金の積立を行った (1) 剰余金の配当 ( 配当基準日 :x1 年 3 月 31 日 ) 1 その他資本剰余金の配当 :1 株あたり2.5 円 2 その他利益剰余金 ( 繰越利益剰余金 ) の配当 :1 株あたり7.5 円 (2) 準備金の積立 1 資本準備金 500 千円 2 利益準備金 1,500 千円 解説 ( 単位 : 千円 ) 1 配当時 (1) その他資本剰余金の配当その他資本剰余金 5,000 現 金 預 金 円 2,000 千株 =5,000 (2) その他利益剰余金 ( 繰越利益剰余金 ) の配当 繰 越 利 益 剰 余 金 15,000 現 金 預 金 円 2,000 千株 =15,000 2 準備金の積立 (1) 資本準備金の積立その他資本剰余金 500 資 本 準 備 金 500 (2) 利益準備金の積立 繰 越 利 益 剰 余 金 1,500 利 益 準 備 金 1,500 トレーニング問題 2-7-

18 個別論点 1-4 払込資本の計数の変動 1 払込資本の計数の変動 払込資本である資本金 資本準備金及びその他資本剰余金は それぞれ他の勘定に振り替え ることができる ( 下表 印 ) 増加項目 払込資本 減少項目 資本金資本準備金その他資本剰余金 払込資本 資本金 資本準備金 その他資本剰余金 2 資本金 から資本準備金またはその他資本剰余金への振替 ( 借 ) 資本金 ( 貸 ) 資本準備金 ( 借 ) 資本金 ( 貸 ) その他資本剰余金 3 資本準備金 から資本金またはその他資本剰余金への振替 ( 借 ) 資本準備金 ( 貸 ) 資本金 ( 借 ) 資本準備金 ( 貸 ) その他資本剰余金 4 その他資本剰余金 から資本金または資本準備金への振替 ( 借 ) その他資本剰余金 ( 貸 ) 資本金 ( 借 ) その他資本剰余金 ( 貸 ) 資本準備金 -8-

19 個別論点 設例 1 資本金から資本準備金またはその他資本剰余金への振替資本金 10,000 千円を減少させて 資本準備金 6,000 千円及びその他資本剰余金 4,000 千円を計上した 2 資本準備金から資本金またはその他資本剰余金への振替 (1) 資本準備金 5,000 千円を減少させて 資本金に計上した (2) 資本準備金 5,000 千円を減少させて その他資本剰余金に計上した 3 その他資本剰余金から資本金または資本準備金への振替その他資本剰余金 10,000 千円を減少させて 資本金 6,000 千円及び資本準備金 4,000 千円を計上した 解説 ( 単位 : 千円 ) 1 資本金から資本準備金またはその他資本剰余金への振替資本金 10,000 資本準備金 6,000 その他資本剰余金 4,000 2 資本準備金から資本金またはその他資本剰余金への振替 (1) 資本準備金から資本金への振替資本準備金 5,000 資本金 5,000 (2) 資本準備金からその他資本剰余金への振替資本準備金 5,000 その他資本剰余金 5,000 3 その他資本剰余金から資本金または資本準備金への振替 その他資本剰余金 10,000 資本金 6,000 資本準備金 4,000 トレーニング問題 3-9-

20 個別論点 1-5 留保利益の計数の変動 1 留保利益の計数の変動 留保利益である利益準備金及びその他利益剰余金 ( 任意積立金及び繰越利益剰余金 以下 繰越利益剰余金の意 ) は それぞれ他の勘定に振り替えることができる ( 下表 印 ) 増加項目 留保利益 減少項目 利益準備金その他利益剰余金 留保利益 利益準備金 その他利益剰余金 2 利益準備金 からその他利益剰余金への振替 ( 借 ) 利益準備金 ( 貸 ) 繰越利益剰余金 3 その他利益剰余金 から利益準備金への振替 ( 借 ) 繰越利益剰余金 ( 貸 ) 利益準備金 4 その他利益剰余金の内訳科目内の振替 ( 任意積立金 ) 任意積立金とは 利益の社内留保額である 任意積立金は 会社の自由意志により 繰越利益剰余金より積み立てられ また取り崩すことができる (1) 積立時 ( 借 ) 繰越利益剰余金 ( 貸 ) 任意積立金 (2) 取崩時 ( 借 ) 任意積立金 ( 貸 ) 繰越利益剰余金 -10-

21 個別論点 設例 1 利益準備金からその他利益剰余金への振替利益準備金 6,000 千円を減少させて 繰越利益剰余金に計上した 2 その他利益剰余金から利益準備金への振替繰越利益剰余金 4,000 千円を減少させて 利益準備金に計上した 3 その他利益剰余金の内訳科目内の振替 (1) 別途積立金 1,500 千円を積み立てた (2) 別途積立金 1,000 千円を取り崩した 解説 ( 単位 : 千円 ) 1 利益準備金からその他利益剰余金への振替利益準備金 6,000 繰越利益剰余金 6,000 2 その他利益剰余金から利益準備金への振替繰越利益剰余金 4,000 利益準備金 4,000 3 その他利益剰余金の内訳科目内の振替 (1) 積立時繰越利益剰余金 1,500 別途積立金 1,500 (2) 取崩時別途積立金 1,000 繰越利益剰余金 1,000 トレーニング問題 4 問題 6-11-

22 個別論点 < メ モ > -12-

23 簿記一巡の手続 テーマ 2 簿記一巡の手続 重要度 簿記とは 企業が (1) 一事業年度においてどれだけ儲かったか ( 損益計算 ) 及び (2) 決算時点における財産の有高はいくらか ( 財産管理 ) を明らかにする目的で 企業の営業活動による財産の増減変化を帳簿に記入することをいう 具体的には 取引について仕訳帳で仕訳を行い 総勘定元帳の各勘定へ転記し 期末に決算を行って帳簿を締め切り 財務諸表を作成するという一連の行為を 毎期 繰り返して行うことである この一連の手続を 簿記一巡の手続 という なお 簿記一巡の手続には 原則法である 大陸式簿記法 と簡便法である 英米式簿記法 の2つの方法がある このテーマの学習内容 テーマ 学 習 内 容 レギュラー 基礎マスター速 修 2-1 大陸式簿記法 1 第 2 回 1 第 1 回 1 第 1 回 2-2 開始手続 1 第 2 回 1 第 1 回 1 第 1 回 2-3 営業手続 1 第 2 回 1 第 1 回 1 第 1 回 2-4 決算手続 1 第 2 回 1 第 1 回 1 第 1 回 2-5 決算整理 1 第 2 回 1 第 1 回 1 第 1 回 2-6 決算振替と勘定の締切 1 第 2 回 1 第 2 回 1 第 2 回 2-7 財務諸表の作成 1 第 2 回 1 第 2 回 1 第 2 回 2-8 英米式簿記法 1 第 2 回 1 第 2 回 1 第 2 回 2-9 費用 収益の見越 繰延 1 第 2 回 1 第 2 回 1 第 2 回 上記論点は 日商簿記検定試験 3 級又はプレ講義で概ね学習済みの内容となります -13-

24 簿記一巡の手続 2-1 大陸式簿記法 1 仕訳と転記 簿記の目的は すべての取引を借方要素と貸方要素に分解して勘定に記録し 最終的に企業の財政状態と経営成績を明らかにすることにある ただし 取引を勘定に直接記録しようとすると記録ミスが生じやすいため 勘定に記録する前に 取引を (1) 記録すべき勘定科目 (2) 借方 貸方の別及び(3) 金額に分解し ( これを 仕訳 という ) その結果を勘定に記録することとなる ( これを 転記 という ) なお 仕訳を行う帳簿を 仕訳帳 といい すべての勘定が設けられている帳簿を 総勘定元帳 という 仕訳転記取引仕訳帳総勘定元帳 現 金 現金売上 10 現金 10 売上 10 売上 10 勘定記入に際して 仕訳の相手勘定を記入する な 売 上 お 相手勘定が複数あるときは 諸口 と記入する 現金 10 2 簿記一巡の手続 大陸式簿記法とは 記帳原則に忠実な簿記法であり 総勘定元帳への記録をすべて仕訳帳における仕訳を転記することにより行う なお 大陸式簿記法には 純大陸式簿記法 と 準大陸式簿記法 があるが 本試験での重要度及び効率的な学習を行うという観点から 後者により解説を行う 帳簿上の手続 仕訳帳総勘定元帳 帳簿外の手続 試算表財務諸表 開始 開始仕訳 転 記 手続 再振替仕訳 転 記 営業手続決算手続 営業仕訳決算整理仕訳決算振替仕訳 ( 残高振替仕訳 ) 転転転転 記記記記 決算整理前 T/B 決算整理後 T/B B/S P/L -14-

25 簿記一巡の手続 < メ モ > -15-

26 簿記一巡の手続 2-2 開始手続 1 開始手続 開始手続とは 期首において営業手続に先立って行われる手続であり 次に示す開始仕訳 転記及び再振替仕訳 転記からなる 2 開始仕訳 転記 期首における勘定残高を記帳する手続であり 資産勘定は負債勘定及び純資産 ( 資本 ) 勘定を相手勘定として 負債勘定及び純資産 ( 資本 ) 勘定は資産勘定を相手勘定として会計処理を行う なお 開始仕訳の相手勘定は複数になることが通常であるため 摘要欄には 諸口 と記入するが その内容を明確にするために 前期繰越 と記入する場合もある ( 借 ) 資産勘定 ( 貸 ) 負債勘定 純資産 ( 資本 ) 勘定 3 再振替仕訳 転記 期首における経過勘定 ( 前払費用 未払費用 前受収益 未収収益 ) を費用勘定及び収益勘 定に振り戻す手続であり 開始仕訳 転記に続けて行われる ( 借 ) 費 用 勘 定 ( 貸 ) 前 払 費 用 ( 借 ) 未 払 費 用 ( 貸 ) 費 用 勘 定 ( 借 ) 前 受 収 益 ( 貸 ) 収 益 勘 定 ( 借 ) 収 益 勘 定 ( 貸 ) 未 収 収 益 研究純大陸式簿記法 純大陸式簿記法では 開始仕訳にあたり開始残高勘定を設定して会計処理を行う その場合 の開始仕訳は次に示すとおりである ( 借 ) 資産勘定 ( 貸 ) 開始残高 ( 借 ) 開始残高 ( 貸 ) 負債勘定 純資産 ( 資本 ) 勘定 -16-

27 簿記一巡の手続 設例 期首 (x1 年 4 月 1 日 ) における勘定残高は 次に示すとおりである (1) 資産勘定 : 現金 4,500 円繰越商品 500 円 (2) 負債勘定 : 未払営業費 100 円 (3) 純資産 ( 資本 ) 勘定 : 資本金 4,900 円 解説 ( 単位 : 円 ) 1 開始仕訳現 金 4,500 未 払 営 業 費 100 繰 越 商 品 500 資 本 金 4,900 現 4/1 諸口 4,500 金 未払営業費 4/1 諸口 100 4/1 諸口 500 繰越商品 資本金 4/1 諸口 4,900 2 再振替仕訳 未払営業費 100 営業費 100 現 4/1 諸口 4,500 金 未払営業費 4/1 営業費 100 4/1 諸口 100 4/1 諸口 500 繰越商品 資本金 4/1 諸口 4,900 営業費 4/1 未払営業費

28 簿記一巡の手続 2-3 営業手続 営業手続 営業手続とは 期中において営業取引を記帳する手続であり 営業取引を仕訳帳に仕訳して 総勘定元帳へ転記するという一連の手続の繰り返しである -18-

29 簿記一巡の手続 設例 期中 (x1 年 4 月 1 日 x2 年 3 月 31 日 ) における営業取引は 次に示すとおりである (1) 商品 4,000 円を現金で仕入れた (2) 商品 6,000 円 ( 売価 ) を現金で売り上げた (3) 営業費 1,750 円を現金で支払った 解説 ( 単位 : 円 ) 3 営業仕訳 (1) 仕 入 4,000 現 金 4,000 (2) 現 金 6,000 売 上 6,000 (3) 営 業 費 1,750 現 金 1,750 現 金 未払営業費 4/1 諸口 4,500 (1) 仕入 4,000 4/1 営業費 100 4/1 諸口 100 (2) 売上 6,000 (3) 営業費 1,750 4/1 諸口 500 繰越商品 資本金 4/1 諸口 4,900 仕 入 売 上 (1) 現金 4,000 (2) 現金 6,000 営業費 (3) 現金 1,750 4/1 未払営業費 100 営業取引については 日付の代わりに取引番号を記載している -19-

30 簿記一巡の手続 2-4 決算手続 1 決算手続 決算手続とは 期末において当期純利益及び財産有高を算定する手続であり その流れは次に示すとおりである (1) 決算整理前試算表の作成 (2) 決算整理 (3) 決算整理後試算表の作成 (4) 決算振替及び勘定の締切 1 収益及び費用の損益勘定への振替 2 当期純利益の繰越利益剰余金勘定への振替 3 資産 負債及び純資産 ( 資本 ) の残高勘定への振替 (5) 財務諸表の作成 2 決算整理前試算表 簿記では 仕訳帳から総勘定元帳への転記が正しく行われたか否かを検証するため 一定時点において総勘定元帳に設けられているすべての勘定の金額を集計して一覧表を作成する この一覧表を 試算表 という 決算にあたっては 営業手続までの記帳内容について 仕訳帳から総勘定元帳への転記が正しく行えたか否かを検証するため 決算整理前試算表 を作成する -20-

31 簿記一巡の手続 設例 決算整理前 (x2 年 3 月 31 日 ) における総勘定元帳は 次に示すとおりである 現 金 未払営業費 4/1 諸口 4,500 (1) 仕入 4,000 4/1 営業費 100 4/1 諸口 100 (2) 売上 6,000 (3) 営業費 1,750 4/1 諸口 500 繰越商品 資本金 4/1 諸口 4,900 仕 入 売 上 (1) 現金 4,000 (2) 現金 6,000 営業費 (3) 現金 1,750 4/1 未払営業費 100 解説 ( 単位 : 円 ) 4 決算整理前試算表 ( 帳簿外 ) 決算整理前試算表 現 金 4,750 資 本 金 4,900 繰 越 商 品 500 売 上 6,000 仕 入 4,000 営 業 費 1,650 10,900 10,900 留意点試算表の検証能力 決算整理前試算表を作成すると 借方合計と貸方合計が10,900 円で一致するため 営業手続までの記帳内容について 仕訳帳から総勘定元帳への転記が正しく行えたことが検証できる これを 貸借平均の原理 という ただし 勘定を貸借反対に記帳した場合や誤った金額を貸借同額で記帳した場合などには ごびゅう 貸借平均の原理により誤謬を発見することができないため ここに試算表の検証能力の限界が 存在することとなる -21-

32 簿記一巡の手続 参考試算表の種類 試算表には (1) 残高試算表 (2) 合計試算表及び (3) 合計残高試算表の 3 つのタイプがあり そ れぞれ目的に応じて作成される 前設例に基づいて各試算表を比較すると次のとおりとなる (1) 残高試算表 ( 勘定残高の一覧表 ) 決算整理前残高試算表 ( 単位 : 円 ) 借方残高 勘 定 科 目 貸方残高 4,750 現 金 500 繰 越 商 品 資 本 金 4,900 売 上 6,000 4,000 仕 入 1,650 営 業 費 10,900 合 計 10,900 (2) 合計試算表 ( 勘定合計の一覧表 ) 決算整理前合計試算表 ( 単位 : 円 ) 借方合計 勘 定 科 目 貸方合計 10,500 現 金 5, 繰 越 商 品 100 未払営業費 100 資 本 金 4,900 売 上 6,000 4,000 仕 入 1,750 営 業 費 ,850 合 計 16,850 (3) 合計残高試算表 ( 勘定合計及び勘定残高の一覧表 ) 決算整理前合計残高試算表 ( 単位 : 円 ) 借方残高 借方合計 勘 定 科 目 貸方合計 貸方残高 4,750 10,500 現 金 5, 繰 越 商 品 100 未払営業費 100 資 本 金 4,900 4,900 売 上 6,000 6,000 4,000 4,000 仕 入 1,650 1,750 営 業 費 ,900 16,850 合 計 16,850 10,

33 簿記一巡の手続 < メ モ > -23-

34 簿記一巡の手続 2-5 決算整理 1 決算整理 総勘定元帳の記録が正しいものであっても 期末における各勘定残高が そのまま当期における損益の発生額や 期末における財産有高を示しているとは限らない そこで 決算において当期における損益の発生額及び期末における財産有高を確定するため 総勘定元帳の記録を修正する手続を行う これを 決算整理 という 決算整理には 次に示すものがある (1) 売上原価の算定 (2) 棚卸資産の評価 (3) 費用 収益の見越 繰延 (4) 貸倒引当金の設定 (5) 固定資産の減価償却 (6) 有価証券の評価 (7) 法人税等の計上 2 決算整理後試算表 決算整理について 仕訳帳から総勘定元帳への転記が正しく行えたか否かを検証するため 決算整理後における各勘定の金額を集計して試算表を作成する この試算表を 決算整理後試算表 という 設例 1 決算整理前試算表 決算整理前試算表 ( 単位 : 円 ) 現 金 4,750 資 本 金 4,900 繰 越 商 品 500 売 上 6,000 仕 入 4,000 営 業 費 1,650 10,900 10,900 2 決算整理事項 (1) 期末商品棚卸高 600 円 (2) 未払営業費 150 円 -24-

35 簿記一巡の手続 解説 ( 単位 : 円 ) 5 決算整理仕訳 (1) 売上原価の算定仕 入 500 繰 越 商 品 500 繰 越 商 品 600 仕 入 600 (2) 営業費の見越計上 営 業 費 150 未 払 営 業 費 150 現 金 未払営業費 4/1 諸口 4,500 (1) 仕入 4,000 (2) 売上 6,000 (3) 営業費 1,750 4/1 営業費 100 4/1 諸口 100 3/31 営業費 150 繰越商品 4/1 諸口 500 3/31 仕入 500 資本金 4/1 諸口 4,900 3/31 仕入 600 仕 入 売 上 (1) 現金 4,000 3/31 繰越商品 600 (2) 現金 6,000 3/31 繰越商品 500 営業費 (3) 現金 1,750 4/1 未払営業費 100 3/31 未払営業費 決算整理後試算表 ( 帳簿外 ) 決算整理後試算表 現 金 4,750 未 払 営 業 費 150 繰 越 商 品 600 資 本 金 4,900 仕 入 3,900 売 上 6,000 営 業 費 1,800 11,050 11,050 トレーニング問題 7 問題 8-25-

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37 トレーニング < 今回の学習内容 > 第 1 回講義使用ページレギュラーコース基礎マスター 速修コース 問題 16 問題 18

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39 問題編

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41 問題編 問題 1 株主資本 (1) 基礎 2 分 次の 資料 に基づいて (1) 及び (2) の仕訳を示しなさい 資料 (1) 甲社は株式 1,000 株を1 株につき80 千円で発行し 全額の引受 払込を受けて当座預金とした (2) 上記 (1) と異なり 資本金とする額を会社法に規定する最低限度額とした場合の仕訳を示しなさい 解答欄 ( 単位 : 千円 ) 借方科目金額貸方科目金額 (1) (2) -1-

42 問題 2 株主資本 (2) 基礎 5 分 当社の当期 ( 自 x2 年 4 月 1 日至 x3 年 3 月 31 日 ) に関する下記の 資料 に基づいて 当期末 における繰越試算表を作成しなさい 資料 1 前期末(x2 年 3 月 31 日 ) における繰越試算表 繰越試算表 ( 単位 : 千円 ) 資 本 金 250,000 資 本 準 備 金 25,000 その他資本剰余金 10,000 利 益 準 備 金 24,000 繰越利益剰余金 50,000 資料 2 (1) x2 年 6 月の株主総会において剰余金の配当 20,000 千円 ( 原資の内訳 : その他資本剰余金 4,000 千円 その他利益剰余金 :16,000 千円 配当基準日 :x2 年 3 月 31 日 ) を決議し 直ちに配当を支払った なお 資本準備金を400 千円 利益準備金を1,600 千円積み立てる (2) x2 年 11 月の取締役会において 剰余金の配当 16,000 千円 ( 原資 : その他利益剰余金 配当基準日 :x2 年 9 月 30 日 ) を決議し 直ちに配当を支払った なお 利益準備金を1,600 千円積み立てる (3) x3 年 3 月 31 日の決算の結果 当期純利益 70,000 千円が算定された 解答欄 繰越試算表 ( 単位 : 千円 ) 資 本 金 250,000 資 本 準 備 金 ( ) その他資本剰余金 ( ) 利 益 準 備 金 ( ) 繰越利益剰余金 ( ) -2-

43 問題編 問題 3 株主資本 (3) 基礎 3 分 次の資料に基づいて 仕訳を示しなさい なお 収支については現金預金勘定を用いること 資料 (1) 株主総会において決議されていた資本準備金 10,000 千円の取崩手続が完了し その他資本剰余金へ振り替えた (2) 株主総会において その他資本剰余金の配当 5,000 千円の支払いと資本準備金の積立て500 千円を決議し 配当を行った (3) 株主総会において決議された資本金 1,000 千円及び資本準備金 500 千円の減少 これに伴うその他資本剰余金の増加について手続が完了し 資本金及び資本準備金の減少の効力が生じた (4) 株主総会において 資本準備金 1,200 千円及びその他資本剰余金 800 千円の減少 これに伴う資本金の増加が決議され 直ちにその効力が発生した 解答欄 ( 単位 : 千円 ) 借方科目金額貸方科目金額 (1) (2) (3) (4) -3-

44 問題 4 株主資本 (4) 基礎 2 分 次の資料に基づいて 仕訳を示しなさい なお 収支については現金預金勘定を用いること 資料 (1) 株主総会においてその他利益剰余金 ( 繰越利益剰余金 ) の配当 5,000 千円 利益準備金の積立て500 千円及び新築積立金の積立て3,000 千円を決議し 直ちに実行した (2) 株主総会において決議されていた利益準備金 10,000 千円の取崩手続が完了し その他利益剰余金 ( 繰越利益剰余金 ) へ振り替えた 解答欄 ( 単位 : 千円 ) 借方科目金額貸方科目金額 (1) (2) -4-

45 問題編 問題 5 株主資本 (5) 基礎 3 分 当社の当期 ( 自 x2 年 4 月 1 日至 x3 年 3 月 31 日 ) に関する下記の 資料 に基づいて 当期末 の貸借対照表 ( 一部 ) を完成させなさい 資料 (1) 前期末貸借対照表 ( 一部 ) 貸借対照表 ( 一部 ) ( 単位 : 千円 ) 資 本 金 100,000 利 益 準 備 金 8,000 繰越利益剰余金 28,000 (2) 6 月の株主総会において以下の内容を決議し 直ちに実行した 剰余金の配当 ( 繰越利益剰余金を原資とする ) 配当金 15,000 千円 準備金の積立て 1,500 千円 (3) 3 月 31 日 決算において当期純利益 30,000 千円を計上した 解答欄 貸借対照表 ( 一部 ) ( 単位 : 千円 ) 資 本 金 100,000 利 益 準 備 金 ( ) 繰越利益剰余金 ( ) -5-

46 問題 6 株主資本 (6) 応用 6 分 下記の 資料 1 及び 資料 2 に基づいて 決算整理後残高試算表を示しなさい なお 当期は x1 年 4 月 1 日から x2 年 3 月 31 日までである 資料 1 繰越試算表 ( 前期末 ) ( 単位 : 千円 ) 資 本 金 3,450,000 資 本 準 備 金 380,000 利 益 準 備 金 405,000 別 途 積 立 金 180,000 繰越利益剰余金 210,000 資料 2 (1) x1 年 6 月の株主総会において 次の内容を決議し 直ちに配当を支払った 1 剰余金の配当 ( 配当基準日 :x1 年 3 月 31 日 ) 繰越利益剰余金の配当 準備金の積立て 1 株当たり金 2 千円 10,000 千円 ( 注 ) 前期末の発行済株式数は 50,000 株である 2 剰余金のその他の処分 別途積立金の取崩し 100,000 千円 (2) x1 年 8 月に1,000 株の公募増資を行った 1 株当たり120 千円で募集し 総額で120,000 千円の払込みがあり 会社法に規定する最低限度額を資本金に計上した (3) x1 年 11 月の取締役会においてx1 年 9 月 30 日を基準日とする繰越利益剰余金の配当を決議し 直ちに配当を支払った 配当金は1 株当たり金 2 千円であり 準備金を10,200 千円積み立てる 解答欄 決算整理後残高試算表 ( 単位 : 千円 ) 資 本 金 ( ) 資 本 準 備 金 ( ) 利 益 準 備 金 ( ) 別 途 積 立 金 ( ) 繰越利益剰余金 ( ) -6-

47 問題編 確認 1 確認 5 分 下記の各問に基づき 仕訳を解答欄に示しなさい 問 1 (1) 株式 2,000 株を1 株につき160 千円で発行し 全額の引受 払込を受けて当座預金とした (2) 上記 (1) と異なり 資本金とする額を会社法に規定する最低限度額とした場合の仕訳を示しなさい 問 2 株主総会において剰余金の配当を決議し 直ちに当座預金より配当金を支払った なお 配当基準日における発行済株式数は5,000 株である 配当原資の内訳 : その他資本剰余金の配当は1 株あたり0.5 千円その他利益剰余金の配当は1 株あたり1 千円準備金の積立額 : 資本準備金を250 千円利益準備金を500 千円問 3 (1) その他資本剰余金 1,000 千円及び資本準備金 2,000 千円を減少させて 資本金へ振り替えた (2) 利益準備金 3,000 千円を減少させて 繰越利益剰余金へ振り替えた 解答欄 ( 単位 : 千円 ) 借方科目金額貸方科目金額 問 1(1) 問 1(2) 問 2 問 3(1) 問 3(2) -7-

48 問題 7 簿記一巡の手続 (1)( シートあり ) 基礎 10 分 当社は大陸式簿記法を採用している 当期に関する下記の 資料 に基づいて 次の各問に答えなさい 問 1 開始仕訳を示しなさい ( 開始残高勘定は使用しない ) 問 2 再振替仕訳を示しなさい 問 3 営業仕訳を示しなさい 問 4 決算整理前残高試算表を作成しなさい 問 5 決算整理仕訳を示しなさい 問 6 決算整理後残高試算表を作成しなさい 資料 1 前期末(x1 年 3 月 31 日 ) における残高勘定は 次のとおりである 残 高 ( 単位 : 千円 ) 現 金 16,200 未 払 営 業 費 360 繰 越 商 品 1,800 資 本 金 17,640 資料 2 当期中(x1 年 4 月 1 日 x2 年 3 月 31 日 ) における営業取引は 次のとおりである (1) 商品 14,400 千円を現金で仕入れた (2) 商品 21,600 千円 ( 売価 ) を現金で売上げた (3) 営業費 6,300 千円を現金で支払った 資料 3 決算整理事項は 次のとおりである (1) 期末商品棚卸高 2,160 千円 (2) 未払営業費 540 千円 -8-

49 問題編 問題 8 簿記一巡の手続 (2)( シートあり ) 応用 30 分 当社は大陸式簿記法を採用しているが 当期に関する下記の 資料 に基づいて 仕訳 勘定への転記及び試算表を示しなさい なお 解答する際には 簿記一巡の手続に従い 仕訳の都度転記を行い 総勘定元帳を元に各時点の試算表を作成しなさい また 営業取引の転記にあたっては 日付の代わりに取引番号を用いること 資料 1 期首(x1 年 4 月 1 日 ) における勘定残高現金 27,500 千円 売掛金 10,000 千円 繰越商品 2,500 千円 貸付金 6,000 千円 前払営業費 180 千円 未収利息 20 千円 建物 7,900 千円 買掛金 9,000 千円 未払営業費 100 千円 資本金 45,000 千円 資料 2 期中(x1 年 4 月 1 日 x2 年 3 月 31 日 ) における営業取引 (1) 掛仕入 30,000 千円 (2) 現金仕入 10,000 千円 (3) 掛売上 42,000 千円 (4) 現金売上 25,500 千円 (5) 現金による営業費支払 18,600 千円 (6) 現金による売掛金回収 38,000 千円 (7) 現金による買掛金決済 31,000 千円 (8) 現金による利息の受取 240 千円 資料 3 決算整理事項 (x2 年 3 月 31 日 ) (1) 期末商品棚卸高 2,800 千円 (2) 未払営業費 150 千円 前払営業費 120 千円 (3) 未収利息 20 千円 (4) 建物の減価償却費 1,080 千円 なお 減価償却は直接控除法により記帳する -9-

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53 解答編 問題 1 株主資本 (1) 解答 ( 単位 : 千円 ) 借方科目金額貸方科目金額 (1) 当座預金 80,000 資本金 80,000 (2) 当座預金 80,000 資本金 40,000 資本準備金 40,000 解答への道 ( 単位 : 千円 ) (1) 資本金 :@80 1,000 株 =80,000 (2) 資本金 :@80 1,000 株 1 2 =40,000-1-

54 問題 2 株主資本 (2) 解答 2 繰越試算表 ( 単位 : 千円 ) 資 本 金 250,000 資 本 準 備 金 ( 25,400 ) その他資本剰余金 ( 5,600 ) 利 益 準 備 金 ( 7,2 00 ) 繰越利益剰余金 ( 84,800 ) 解答への道 ( 単位 : 千円 ) 1 x2 年 6 月 ( 剰余金の配当 ) (1) 資本剰余金の配当及び資本準備金の積立て その他資本剰余金 4,000 現 金 預 金 4,000 その他資本剰余金 400 資 本 準 備 金 400 (2) 利益剰余金の配当及び利益準備金の積立て 繰越利益剰余金 16,000 現 金 預 金 16,000 繰越利益剰余金 1,600 利 益 準 備 金 1,600 2 x2 年 11 月 ( 剰余金の配当 ) 繰越利益剰余金 16,000 現 金 預 金 16,000 繰越利益剰余金 1,600 利 益 準 備 金 1,600 3 x3 年 3 月 31 日 ( 決算時 ) 損 益 70,000 繰越利益剰余金 70,000-2-

55 解答編 問題 3 株主資本 (3) 解答 ( 単位 : 千円 ) 借方科目金額貸方科目金額 (1) 資本準備金 10,000 その他資本剰余金 10,000 (2) (3) (4) その他資本剰余金 5,000 現 金 預 金 5,000 その他資本剰余金 500 資 本 準 備 金 500 資 本 金 1,000 その他資本剰余金 1,500 資 本 準 備 金 500 資 本 準 備 金 1,200 資 本 金 2,000 その他資本剰余金

56 問題 4 株主資本 (4) 解答 ( 単位 : 千円 ) 借方科目金額貸方科目金額 繰越利益剰余金 5,000 現金預金 5,000 (1) 繰越利益剰余金 500 利益準備金 500 繰越利益剰余金 3,000 新築積立金 3,000 (2) 利益準備金 10,000 繰越利益剰余金 10,000-4-

57 解答編 問題 5 株主資本 (5) 解答 貸借対照表 ( 一部 ) ( 単位 : 千円 ) 資 本 金 100,000 利 益 準 備 金 ( 9,500) 繰越利益剰余金 ( 41,500) 解答への道 ( 単位 : 千円 ) 1 x2 年 6 月 ( 剰余金の配当 ) 繰越利益剰余金 15,000 現 金 預 金 15,000 繰越利益剰余金 1,500 利 益 準 備 金 1,500 2 x3 年 3 月 31 日 ( 決算時 ) 損 益 30,000 繰越利益剰余金 30,000-5-

58 問題 6 株主資本 (6) 解答 決算整理後残高試算表 ( 単位 : 千円 ) 資 本 金 (3,510,000) 資 本 準 備 金 ( 440,000) 利 益 準 備 金 ( 42 5,2 00) 別 途 積 立 金 ( 80,000) 繰越利益剰余金 ( 87,800) 解答への道 ( 単位 : 千円 ) (1) x1 年 6 月 1 剰余金の配当繰越利益剰余金 100,000 現 金 預 金 100,000 繰越利益剰余金 10,000 利 益 準 備 金 50,000 株 =100,000 2 剰余金のその他の処分 別 途 積 立 金 100,000 繰越利益剰余金 100,000 (2) x1 年 8 月 ( 増資 ) 現 金 預 金 1 120,000 資 本 金 2 60,000 資 本 準 備 金 2 60,000 1 払込金額 ,000 =60,000 2 (3) x1 年 11 月 ( 剰余金の配当 ) 繰越利益剰余金 102,000 現 金 預 金 102,000 繰越利益剰余金 10,200 利 益 準 備 金 (50,000 株 +1,000 株 )=102,000-6-

59 解答編 確認 1 解答 ( 単位 : 千円 ) 借方科目金額貸方科目金額 問 1(1) 当座預金 320,000 資本金 320,000 問 1(2) 当座預金 320,000 資本金 160,000 資本準備金 160,000 その他資本剰余金 2,500 当座預金 2,500 問 2 その他資本剰余金 250 資本準備金 250 繰越利益剰余金 5,000 当座預金 5,000 繰越利益剰余金 500 利益準備金 500 問 3(1) 問 3(2) その他資本剰余金 1,000 資本金 3,000 資本準備金 2,000 利益準備金 3,000 繰越利益剰余金 3,000 解答への道 ( 単位 : 千円 ) 問 1 2,000 株 =320,000 (2) 資本金 :320,000 2=160,000 資本準備金 :320,000 2=160,000 問 2 その他資本剰余金の配当 :@0.5 5,000 株 =2,500 その他利益剰余金の配当 :@1 5,000 株 =5,000 問 3 解答参照 -7-

60 問題 7 簿記一巡の手続 (1) 解答 問 1 ( 単位 : 千円 ) 借方科目金額貸方科目金額 現金 16,200 未払営業費 360 繰越商品 1,800 資本金 17,640 問 2 ( 単位 : 千円 ) 借方科目金額貸方科目金額 未払営業費 360 営業費 360 問 3 ( 単位 : 千円 ) 借方科目 金 額 貸方科目 金 額 (1) 仕 入 14,400 現 金 14,400 (2) 現 金 21,600 売 上 21,600 (3) 営 業 費 6,300 現 金 6,300 問 4 決算整理前残高試算表 ( 単位 : 千円 ) 現 金 ( 17,100 ) 資 本 金 ( 17,640 ) 繰 越 商 品 ( 1,800 ) 売 上 ( 21,600 ) 仕 入 ( 14,400 ) 営 業 費 ( 5,940 ) ( 39,240 ) ( 39,240 ) 問 5 ( 単位 : 千円 ) 借方科目金額貸方科目金額 (1) 仕入 1,800 繰越商品 1,800 繰越商品 2,160 仕入 2,160 (2) 営業費 540 未払営業費

61 解答編 問 6 決算整理後残高試算表 ( 単位 : 千円 ) 現 金 ( 17,100 ) 未 払 営 業 費 ( 540 ) 繰 越 商 品 ( 2,160 ) 資 本 金 ( 17,640 ) 仕 入 ( 14,040 ) 売 上 ( 21,600 ) 営 業 費 ( 6,480 ) ( 39,780 ) ( 39,780 ) -9-

62 問題 8 簿記一巡の手続 (2) 解答 仕訳 開始仕訳 ( 単位 : 千円 ) 借方科目 金 額 貸方科目 金 額 現 金 27,500 買 掛 金 9,000 売 掛 金 10,000 未 払 営 業 費 100 繰 越 商 品 2,500 資 本 金 45,000 4/1 貸 付 金 6,000 前 払 営 業 費 180 未 収 利 息 2 0 建 物 7,900 再振替仕訳 ( 単位 : 千円 ) 借方科目 金 額 貸方科目 金 額 営 業 費 180 前 払 営 業 費 180 4/1 受 取 利 息 2 0 未 収 利 息 2 0 未 払 営 業 費 100 営 業 費 100 営業仕訳 ( 単位 : 千円 ) 借方科目 金 額 貸方科目 金 額 (1) 仕 入 30,000 買 掛 金 30,000 (2) 仕 入 10,000 現 金 10,000 (3) 売 掛 金 42,000 売 上 42,000 (4) 現 金 25,500 売 上 25,500 (5) 営 業 費 18,600 現 金 18,600 (6) 現 金 38,000 売 掛 金 38,000 (7) 買 掛 金 31,000 現 金 31,000 (8) 現 金 240 受 取 利 息

63 解答編 決算整理仕訳 ( 単位 : 千円 ) 借方科目金額貸方科目金額 (1) (2) 仕入 2,500 繰越商品 2,500 繰越商品 2,800 仕入 2,800 営業費 150 未払営業費 150 前払営業費 12 0 営業費 12 0 (3) 未収利息 2 0 受取利息 2 0 (4) 減価償却費 1,080 建物 1,080 勘定科目は 総勘定元帳で使用されているものを用いること 総勘定元帳 ( 単位 : 千円 ) 現 金 未収利息 4/1 諸口 27,500 (2) 仕入 10,000 (4) 売上 25,500 (5) 営業費 18,600 4/1 諸口 20 4/1 受取利息 2 0 3/31 受取利息 2 0 (6) 売掛金 38,000 (7) 買掛金 31,000 (8) 受取利息 240 建 物 4/1 諸口 7,900 3/31 減価償却費 1,080 売掛金 4/1 諸口 10,000 (6) 現金 38,000 (3) 売上 42,000 買掛金 (7) 現金 31,000 4/1 諸口 9,000 (1) 仕入 30,000 繰越商品 4/1 諸口 2,500 3/31 仕入 2,500 3/31 仕入 2,800 未払営業費 4/1 営業費 100 4/1 諸口 100 3/31 営業費 150 貸付金 4/1 諸口 6,000 資本金 4/1 諸口 45,000 前払営業費 4/1 諸口 180 4/1 営業費 180 3/31 営業費

64 仕 入 売 上 (1) 買掛金 30,000 3/31 繰越商品 2,800 (2) 現金 10,000 (3) 売掛金 42,000 (4) 現金 25,500 3/31 繰越商品 2,500 営業費 4/1 前払営業費 180 4/1 未払営業費 100 (5) 現金 18,600 3/31 前払営業費 120 受取利息 4/1 未収利息 20 (8) 現金 240 3/31 未収利息 2 0 3/31 未払営業費 150 3/31 建物 1,080 減価償却費 -12-

65 解答編 試算表 決算整理前試算表 ( 単位 : 千円 ) 現 金 ( 31,640) 買 掛 金 ( 8,000 ) 売 掛 金 ( 14,000) 資 本 金 ( 45,000 ) 繰 越 商 品 ( 2,500) 売 上 ( 67,500 ) 貸 付 金 ( 6,000) 受 取 利 息 ( 220 ) 建 物 ( 7,900) 仕 入 ( 40,000) 営 業 費 ( 18,680) ( 120,720) ( 120,720 ) 決算整理後試算表 ( 単位 : 千円 ) 現 金 ( 31,640) 買 掛 金 ( 8,000 ) 売 掛 金 ( 14,000) 未 払 営 業 費 ( 150 ) 繰 越 商 品 ( 2,800) 資 本 金 ( 45,000 ) 貸 付 金 ( 6,000) 売 上 ( 67,500 ) 前 払 営 業 費 ( 120) 受 取 利 息 ( 240 ) 未 収 利 息 ( 20) 建 物 ( 6,820) 仕 入 ( 39,700) 営 業 費 ( 18,710) 減 価 償 却 費 ( 1,080) ( 120,890) ( 120,890 ) -13-