国土技術政策総合研究所 研究資料

Size: px
Start display at page:

Download "国土技術政策総合研究所 研究資料"

Transcription

1 章 RK-GPS 高速初期化処理 - 処理フロー RK-GPS 高速初期化技術の処理内容について説明する 全体処理フローを図 -- に示す GPS 観測データの取得 電波強度によるマルチパスの検出 躍度モデルの算出 検出マルチパス観測データの削除 検出せず サイクルスリップの検出検出 検出せず 仰角マスクカット パラメータの初期設定 電源 時衛星増加時 電源 時より後で衛星増加時以外 カルマンフィルタ演算 パラメータの初期設定 アンビギュイティの探索 二周波搬送波位相モデルによる電離層遅延の算出 Smonn モデルによる対流圏遅延の算出 観測式の算出 アンビギュイティの検定決定未決定位置探索手法決定移動局位置の算出 未決定 図 -- RK-GPS 処理フロー - 二周波搬送波位相モデルによる電離層遅延の算出二周波搬送波位相モデルの算出内容を以下に示す 機能電離層遅延誤差をカルマンフィルタで推定するために 二周波搬送波位相モデルを構築する アルゴリズム電離層モデルの算出値は予測値であるため 実際と異なってしまうと アンビギュイティに誤差が常に残留してしまい アンビギュイティを決定することができない そこで 観測データをもとに電離層遅延量を算出するモデルを考え 電離層遅延推定量を真値に収束させ アンビギュイティを高速に決定できるにようにする 9

2 電離層遅延を算出できる観測データとして擬似距離と搬送波位相がある 擬似距離は.5m 程度の受信機雑音を含んでいるとされており これを用いて計算すると 式 -- に示すように 電離層遅延量に約 m の雑音, が含まれてしまう ここで 及び は 帯及び 帯搬送波の周波数 は擬似距離の受信機雑音である,,,, 一方 搬送波位相の受信機雑音は.m 程度とされているため これを用いて計算しても 式 -- に示すように 電離層遅延量に.m 程度の雑音しか含まれない ここで, は擬似距離の受信機雑音である,,, 以上の理由から 受信機雑音が小さい搬送波位相を用いて 電離層遅延を求めることにする 帯及び 帯搬送波位相は式 -- 及び式 -- で表される ここで はエポック は 帯, 搬送波の波長 は二重位相差 は衛星と受信機間の距離の二重差 δ は擬似距離方向の衛星位置誤差の二重差 は 帯搬送波の電離層遅延二重差 は 対流圏遅延二重差 は衛星番号 と の 帯搬送波二重位相差のアンビギュイティ は 帯搬送波位相の観測雑音 は衛星番号である δ -- δ -- 式 -- と式 -- を引き算することにより 式 --5 及び式 --6 を得ることができる --5

3 --6 一方 帯搬送波の電離層遅延 は式 --7 で表される ここで EC は総電子数である. EC --7 式 --5 及び式 --7 により 帯搬送波の電離層遅延二重差は式 --8 のように表される --8 帯搬送波の電離層遅延二重差の観測量は推定の前に求める必要があるため アンビギュイティ実数解の一段予測量を用いることにする 以上のこと及び式 --8 をもとに 帯搬 送波の電離層遅延二重差の観測量 を式 --9 のように表すことにする ここで は二重位相差のアンビギュイティ実数解の一段予測量である --9 式 --9 を用いて 電離層遅延二重差を求めるモデルを二周波搬送波位相モデルを構築する - Smonn モデルによる対流圏遅延の算出 Smonn モデルの算出内容を以下に示す 機能対流圏遅延誤差をカルマンフィルタで推定するために Smonn モデルを構築する アルゴリズム Smonnm モデルは GPS の観測点における温度 気圧 湿度を与えて対流圏遅延を計算するモデル式である そこで 対流圏遅延量は P.5 n op -- co となる ただし : 衛星の天頂角 [] P : 気圧 [P] : 気温 K C [K] : 水蒸気分圧 [P] である ここで 水蒸気分圧 は 相対湿度 R [%] から

4 で求める R / p 躍度モデルの算出カルマンフィルタで位置を推定するための状態方程式のモデル式として躍度モデルを適用する 以下に算出内容を示す 機能躍度モデルを組み込んだカルマンフィルタの状態方程式の算出を行う アルゴリズム カルマンフィルタにおける予測精度を向上させるため 躍度が一次マルコフ過程であると仮定した運動モデル 躍度モデル を考える このとき 躍度 γ は式 -- のように表される ここで は躍度の時定数の逆数である γ& γ -- 連続型状態方程式は式 --~ 式 --8 で表される ここで 雑音 は平均 分散 の 標準正規分布に従うものとし R は移動局位置 v R は移動局速度 R は 移動局加速度 R はシステム雑音の標準偏差 は γ は移動局躍度 m は衛星数 帯搬送波二重位相差のアンビギュイティの標準偏差 は電離層遅延二重差の標準偏差 は対流圏遅延二重差の標準偏差 は 帯, 搬送波二重位相差のアンビギ ュイティ は 帯搬送波の電離層遅延二重差 は対流圏遅延二重差 は衛星番号 m は衛星数である η η& Fη G -- [ v γ ] [ ξ ] F -- --

5 G --5 m [ ] --6 m [ ] --7 m [ ] --8 躍度 γ に関する相関関数の代表的なモデルは式 --9 で表される ここで γ は躍度の 分散である γ E[ γ γ ] --9 図 -- のように躍度の確率分布を設定する 図 -- において P γ γ は躍度の確率 Γ m は躍度の最大値である 図 -- に示す躍度の確率分布は 加速度が一次マルコフ過程である Sng モデルの加速度の確率分布を参考にして 離散分布と連続分布を取り入れたものである 躍度の分散を求めると 式 -- のように表される P m P P m P Pm Γ m mγm m m Γ γ γ γ Γm -- Γ P γ P γ P m P P m γ Γ m Γ m 図 -- 躍度の確率分布

6 式 --9 の相関関数 をフーリエ変換すると 式 -- のように展開できる { { { { ω ω ω ω ω ω ω ω ω γ γ γ ω ω γ ω ω γ ω γ ω γ ω γ S R -- ここで ω ω S は式 -- 及び式 -- のように表される ω ω -- γ ω S -- システム雑音の分散 を用いて 式 -- を得ることができる γ -- 式 -- の解 η に対して 関数 F η を考え 伊藤の連鎖則を適用すると 式 --5 を得ることができる ここで, Φ は状態遷移行列 はシステム雑音である F F G η η --5 F Φ, --6 F G --7 共分散関数を計算すると 式 --8 のようになる F F F F G GQ G G ] v[ η --8 ここで Q は式 --9 で表される

7 5 ] [ E Q δ --9 式 -- に示すように 逆ラプラス変換を用いて 状態遷移行列, Φ を求めていく {, Φ F F -- F の逆行列を計算するために 式 -- 及び式 -- に示すように F の固有値を求める 7 F --,,,,,,, { -- 固有値及び余因子行列を用いて 式 -- に示すように F の逆行列を求めていく

8 6 F -- 式 -- を逆ラプラス変換し 観測データのサンプリング間隔を とし 離散化すると 状態遷移行列, Φ は式 -- のようになる

9 7 { Φ F F, -- 式 --7 をもとにシステム雑音 は式 --5 のように展開できる 但し 離散型で表現した { { { [ ] [ ] F G { { { { { { { {, { { { { { { --5

10 8 式 --5 をもとにシステム雑音 の共分散行列 Q を式 --6~ 式 -- のように展開できる [ ] c b c c bc c b bc b b c b c b c b E Q --6 { { { --7 [ ] { { b --8 { c --9 { --

11 9 とおくと 式 --6 を式 --~ 式 -- のように展開できる c b c c bc c b bc b b c b c b c c bc c b bc b b c b c b c c bc c b bc b b c b Q o --

12 6 -- b -- c b c bc --9

13 b -- c -- 式 -- を計算すると 式 --~ 式 --56 のようになる Q

14 イノベーションによるサイクルスリップの検出カルマンフィルタのイノベーションを用いたサイクルスリップの検出手法を以下に示す 機能サイクルスリップの検出を行う アルゴリズム サイクルスリップ検出方法はカルマンフィルタのイノベーションを用いてχ 検定で検出を行う カルマンフィルタのイノベーション ν は共分散行列 M の正規性白色過程である したがって コレスキー因子分解により に対して式 -5- となるような正則な行列 が存在する 式 -5- に示すように になる M M -5- ν を定義すると ν Cov の共分散行列は式 -5- のように単位行列 ν ν -5- [ ν ] Cov[ ν ] E[ ν ν ] M -5- 式 -5- より ν のそれぞれの要素は互いに独立な標準正規分布に従う したがって 式

15 -5- で表される検定統計量 は自由度 m のχ 分布に従う ν ν ν ν M v v -5- もしサイクルスリップが起こると イノベーションの共分散行列は変化する そこで 下記に示す つの仮説を立てる 仮説 χ, : イノベーションの共分散が変化しなかった 仮説 χ, : イノベーションの共分散が変化した そこで 危険率 χ うと 以下のように仮説を採択できる を定め この仮説に対する検定を自由度 m χ m の場合 仮説 χ, を採択する χ > χ m の場合 仮説 χ, を採択する χ の χ 分布に基づいて行 -6 観測方程式の算出カルマンフィルタに適用する観測方程式の算出内容を以下に示す 機能 GPS データから観測方程式の算出を行う アルゴリズム 帯搬送波二重位相差 のベクトル 擬似距離二重差 のベクトル 帯搬送波の電離層遅延二重差 のベクトル 及び対流圏遅延二重差 のベクトル を式 --~ 式 --9 のように離散型で表す ここで c は光速,, は基準局位置,, は移動局位置,, は衛星番号 の衛星位置 は, R に従う二重位相差の観測雑音 は, R 離二重差の観測雑音, R 及びに従う擬似距 は, に従う電離層遅延二重差の観測雑音 R 及びに従う対流圏遅延二重差の観測雑音である は

16 -6- [ ] m -6- [ ] m -6- [ ] m -6- { { c c -6-5 [ ] m -6-6 [ ] m -6-7 [ ] m -6-8 [ ] m -6-9 式 -6- において を一段予測値 のまわりでテーラー級数展開し 次以上の項を削除すると は近似的に式 -6- のように表される -6- ここで 式 -6- 及び式 -6- に示す を定義する

17 式 -6-~ 式 -6- を用いて 式 -6-~ 式 -6- に示す線形化された観測方程式が得られる C η ξ -6- C -6-

18 6 m m m M M M [ ] カルマンフィルタ アンビギュイティ実数解の算出 カルマンフィルタの演算内容を以下に示す ここで アンビギュイティの実数解の算出を行う 機能カルマンフィルタの演算を行う アルゴリズム状態方程式と観測方程式をカルマンフィルタに適用すると 以下のように表される フィルタ方程式 l ξ, l Φ l ξ -7- l l K l ξ ξ ξ -7-

19 b カルマンゲイン c 推定誤差共分散行列 K P - P R -7- P - Φ, P Φ, Q -7- l P P KP -7-5 l -8 アンビギュイティ整数解の探索アンビギュイティ整数解の算出内容を以下に示す 機能 AMBDA 法を適用してアンビギュイティの整数解を探索する アルゴリズムここでは AMBDA - AMBg Dcolon Amn 法について解説する AMBDA 法は 整数値バイアスの推定法として最も実用化が進んでいるアルゴリズムの一つである その名が示すように整数値バイアスの各要素の無相関化を行い 整数解を求めるものであり AMBDA 法を応用した手法も各種考案されている この計算アルゴリズムは以下のステップからなる ステップ: 最小 乗法で実数解を求める -7 節のカルマンフィルタで求める ステップ: 整数値バイアスの無相関化を行う ステップ: 整数解の探索空間を定め, 解を得る χ% の設定については 項 で述べる 前節で 観測方程式を説明したが 以下では一般性を損なわないように 新たに観測方程式を次のように定義する ξ, : 観測ベクトル ξ R: 未知局座標 n : 整数値バイアス : 観測雑音 AMBDA 法の目的は 重み付き最小 乗規範により 未知量 の推定値 ξ を n ξ, gmn ξ n ξ, R R として求めることである この問題を解くために AMBDA 法では まず最初は を実数値とみなして最小 乗解 ξ を求める すなわち 7

20 n n, -8- R ξ R R ξ, gmn ξ 具体的には前記のカルマンフィルタを適用して求めることができる この実数解 を用いて 整数解 についての規範 : g mn n Q -8- により を求めることが目的である また整数解 が求まると 次式により最小 乗解 ξ が求まる 以上の計算過程での問題点は式 -8- での の推定である 最小 乗規範の重み行列である Q が対角行列でないため すなわち の各要素が相関をもつため の各要素についての 四捨五入操作により 最近傍の整数値を推定値 ň として求められないことである このために AMBDA 法では以下のような推定誤差共分散行列ている Q の対角化 の無相関化 が提案され 無相関化と整数値の探索 式 -8- の実数解 の推定誤差共分散行列 Q 対称行列 に対して 直交行列 により対 角化を行い その対角行列を Q とする すなわち Ẑ Q -8-5 Q ここで とすると 式 -8- は ẑ -8-6 gmn Q n -8-7 と表現できる 式 -8-7 の Q が対角行列であり 整数 から変換された も整数であれば 四捨五 入操作により推定値 を求めることができる しかし が整数であるためには 変換行列 の要素がすべて整数でなければならない そこで 行列 の要素が整数となり Q がほぼ対 角行列となる変換法が D UDU 分解を用いて以下のように提案されている Ẑ ⅰ Q を対角要素がすべて である下三角行列 により Q D に分解す る ここで D は対角行列である ⅱ の要素を四捨五入した行列を % とし また Q % % Q % とする ⅲ Q % を対角要素がすべて である上三角行列 U により Q % U D U と分解す る ここに DU は対角行列である ⅳ U の要素を四捨五入した行列をU % とし Q U U% % Q % U% とする ⅴ % または U % が単位行列となるまで ⅰ ~ⅳ を繰り返す U 8

21 以上のアルゴリズムにより ⅰ ~ⅳ までの繰り返し回数を l とすると 変換行列 および誤差共分散行列 Q を ẑ Q l U % Q % -8-8 として求める 実際には 若干の行 列の入れ換えのための基本行列が % U % の間に挟まれ る 次に整数値バイアスの候補点を求めるため探索を行う すなわち 領域 楕円体 Q % -8-9 内に含まれる整数点を探索する χ% は探索空間の大きさを決定するパラメータである Q ẑ は完全には対角化されていないが 整数解の候補点の範囲が狭められており この範囲に含まれる候補点の中で式 -8-7 の解を選出する 以下では AMBDA 法で用いられている探索方法を示す ただし ここでは Q に対 する探索方法を示す 上で述べた無相関化を施した Q ẑ に対しても全く同様の探索が可能であり より効果的な探索が可能である Q を D に分解すると 式 -8- は n n Q l, χ -8- となる ただし は各々 の 要素 l, は の, 要素 は D の, 要素である ここで l -8-,, n, n と定義すると,, n 条件付き分散 なる関係から式 -8- は n,, n χ,, n % -8- と表現できる もし無相関なら n であり l, より が成立する -8-,, n 要素ごとの範囲の計算 ~ n が既知であり ~ が未知である場合 の探索範囲を求める方法を以下に 示す 式 -8- より 9

22 n l, n l, n n p p l, % χ p -8- が成立する ここで β γ β γ より 上式左辺の第 項目を消去し 第 項目を右辺に移項し両辺を で割ると式 -8-5 が得られる n l, l n m % χ p p p l, p p p g -8-5 さらに についても式 -8-5 と同様に n l, l n n % χ p p p l, p p p g -8-6 が得られ 結局 式 -8-7 の関係を得る n, l g l l g -8-7 これは n,, までl g を逐次的に計算できることを示している すなわち逐次計算は n から始まり n では式 -8- より χ n n % n l { n gn である に対して有効な整数値の候補の範囲は式 -8-7 の平方根をとって -8-8 すなわち n l g -8-9, n -8- g l g l,, n

23 として に対する探索範囲を定める この範囲は左から右 下限から上限 へ一直線に探索され この範囲にある有効な整数値に対して 式 -8- を用いて への補正が行われる このような探索法を p- c と呼ぶ ある整数値バイアス要素 l に対して有効な候補がない つまり範囲内にない場合 つ前の整数値バイアス要素 l に戻って次に有効な l の候補で p- c を始める まで式 -8- を満たせば完全な整数値バイアスベクトル の候補ができあがる これをすべての有効な整数値バイアス要素に対して行い 候補を絞り込む また 式 -8-9 は g g,, n と表現できる この不等式は の候補の中心が であり,, n 適切な候補であることを示している,, n -8- の四捨五入値が最も χ% の設定 この値により楕円体の大きさが変わり 楕円体内の候補点の個数も変化する したがって大きな χ% では探索範囲の候補数が増え 探索の計算処理時間が増加する このため楕円領域を徐々に狭めていく方法がとられている すなわち 式 -8- を満足する候補ベクトル が求 まると ノルム Q を計算し その値から新しい χ% を設定し 候補数が 個になるま で繰り返す χ% の初期値は on で与えられる Q -9 アンビギュイティ整数解の検定アンビギュイティ整数解の検定手法を以下に示す 機能アンビギュイティ整数解の検定を行う アルゴリズム AMBDA 法で求めたアンビギュイティの第 候補と第 候補における残差の二乗和の比を算出し その比が閾値以下である場合 第 候補がアンビギュイティ整数解であると決定する 閾値より大きい場合 第 候補がアンビギュイティ整数解でないと判断する 数回連続して 残差の二乗和の比が閾値以下である場合にアンビギュイティを決定する

24 - 位置探索手法アンビギュイティ決定が可能な位置の探索手法を以下に示す 機能アンビギュイティ決定が可能となる位置の探索を行う アルゴリズムアンビギュイティを高速に決定するためにはアンビギュイティにかかわる誤差を低減する必要があり それらの誤差の一つに位置誤差がある この項では位置誤差がある程度の大きさである状況においてもアンビギュイティを決定できる方法について説明する 図 -- は位置誤差とアンビギュイティ決定との関係を表す概念図である 推定位置が真値から数十 cm あるいは約 m の範囲であれば アンビギュイティを決定できる この範囲をアンビギュイティ決定範囲と呼ぶことにする しかし 推定位置の初期値は DGPS で求めるため 数 m の誤差が推定位置に含まれてしまうことがある このため 推定位置がアンビギュイティ決定範囲に入るまでに長い時間の観測データを要する そこで 推定位置の周りでアンビギュイティを決定できる位置を探索することにより 高速にアンビギュイティを決定する この手法をアンビギュイティ決定のための位置探索手法と呼ぶことにする 推定位置の初期値 実数解の推定位置 アンテナ位置の真値 位置探索範囲 決定された探索点 アンビギュイティ決定範囲 図 -- アンビギュイティ決定状況 この位置探索アルゴリズムを図 -- に示す

25 いいえ ステップ 衛星数が 6 以上 PDP が.78 以上であるか? ステップ はい 探索位置の設定 ステップ キネマティック測位処理 ステップ アンビギュイティの記録 ステップ5 全ての探索位置を初期位置に設定したか? いいえ ステップ 6 はい アンビギュイティ決定の判定 ステップ 7 処理の終了 図 -- アンビギュイティ決定のための位置探索アルゴリズムステップ : 衛星数が 6 以上 PDP が.78 以上である場合 ステップ に進む 5 以下である場合 ステップ 7 に進む ステップ : 推定位置に探索範囲のバイアスを加え それを初期位置とする バイアスは東西 南北 上下方向のそれぞれについて-.5m.m.5m を設定する その組み合せは.,.,. を除いた 6 通り - である ステップ : 図 -- に示す RK-GPS アルゴリズムを実施する ステップ : ステップ でアンビギュイティを決定できた場合 アンビギュイティを記録する ステップ 5: 全ての探索位置を初期位置に設定した場合 ステップ 6 に進む 設定していない場合 ステップ に進む ステップ 6: 決定されたアンビギュイティの種類が つである場合 それをアンビギュイティとする つ以上である場合 アンビギュイティが決定されないと判定する ステップ 7: アンビギュイティ決定のための位置探索処理を終了する

26 - 移動局位置の算出決定されたアンビギュイティを用いた移動局位置の算出方法を以下に示す 機能決定されたアンビギュイティを用いて位置の更新を行う アルゴリズム式 -- を用いて アンビギュイティ整数解 をもとに移動局位置 を計算する ここで は移動局位置の推定量 はアンビギュイティの推定誤差共分散行列 P P は移動局位置の推定量とアンビギュイティ実数解の推定量の分散共分散行列 はアンビギュイティ実数解の推定量である { P P --

受信機時計誤差項の が残ったままであるが これをも消去するのが 重位相差である. 重位相差ある時刻に 衛星 から送られてくる搬送波位相データを 台の受信機 でそれぞれ測定する このとき各受信機で測定された衛星 からの搬送波位相データを Φ Φ とし 同様に衛星 からの搬送波位相データを Φ Φ とす

受信機時計誤差項の が残ったままであるが これをも消去するのが 重位相差である. 重位相差ある時刻に 衛星 から送られてくる搬送波位相データを 台の受信機 でそれぞれ測定する このとき各受信機で測定された衛星 からの搬送波位相データを Φ Φ とし 同様に衛星 からの搬送波位相データを Φ Φ とす RTK-GPS 測位計算アルゴリズム -FLOT 解 - 東京海洋大学冨永貴樹. はじめに GPS 測量を行う際 実時間で測位結果を得ることが出来るのは今のところ RTK-GPS 測位のみである GPS 測量では GPS 衛星からの搬送波位相データを使用するため 整数値バイアスを決定しなければならず これが測位計算を複雑にしている所以である この整数値バイアスを決定するためのつの方法として FLOT

More information

景気指標の新しい動向

景気指標の新しい動向 内閣府経済社会総合研究所 経済分析 22 年第 166 号 4 時系列因子分析モデル 4.1 時系列因子分析モデル (Stock-Watson モデル の理論的解説 4.1.1 景気循環の状態空間表現 Stock and Watson (1989,1991 は観測される景気指標を状態空間表現と呼ば れるモデルで表し, 景気の状態を示す指標を開発した. 状態空間表現とは, わ れわれの目に見える実際に観測される変数は,

More information

14 化学実験法 II( 吉村 ( 洋 mmol/l の半分だったから さんの測定値は くんの測定値の 4 倍の重みがあり 推定値 としては 0.68 mmol/l その標準偏差は mmol/l 程度ということになる 測定値を 特徴づけるパラメータ t を推定するこの手

14 化学実験法 II( 吉村 ( 洋 mmol/l の半分だったから さんの測定値は くんの測定値の 4 倍の重みがあり 推定値 としては 0.68 mmol/l その標準偏差は mmol/l 程度ということになる 測定値を 特徴づけるパラメータ t を推定するこの手 14 化学実験法 II( 吉村 ( 洋 014.6.1. 最小 乗法のはなし 014.6.1. 内容 最小 乗法のはなし...1 最小 乗法の考え方...1 最小 乗法によるパラメータの決定... パラメータの信頼区間...3 重みの異なるデータの取扱い...4 相関係数 決定係数 ( 最小 乗法を語るもう一つの立場...5 実験条件の誤差の影響...5 問題...6 最小 乗法の考え方 飲料水中のカルシウム濃度を

More information

Microsoft Word - 補論3.2

Microsoft Word - 補論3.2 補論 3. 多変量 GARC モデル 07//6 新谷元嗣 藪友良 対数尤度関数 3 章 7 節では 変量の対数尤度を求めた ここでは多変量の場合 とくに 変量について対数尤度を求める 誤差項 は平均 0 で 次元の正規分布に従うとする 単純化のため 分散と共分散は時間を通じて一定としよう ( この仮定は後で変更される ) したがって ij から添え字 を除くことができる このとき と の尤度関数は

More information

パソコンシミュレータの現状

パソコンシミュレータの現状 第 2 章微分 偏微分, 写像 豊橋技術科学大学森謙一郎 2. 連続関数と微分 工学において物理現象を支配する方程式は微分方程式で表されていることが多く, 有限要素法も微分方程式を解く数値解析法であり, 定式化においては微分 積分が一般的に用いられており. 数学の基礎知識が必要になる. 図 2. に示すように, 微分は連続な関数 f() の傾きを求めることであり, 微小な に対して傾きを表し, を無限に

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 非線形カルマンフィルタ ~a. 問題設定 ~ 離散時間非線形状態空間表現 x k + 1 = f x k y k = h x k + bv k + w k f : ベクトル値をとるx k の非線形関数 h : スカラ値をとるx k の非線形関数 v k システム雑音 ( 平均値 0, 分散 σ v 2 k ) x k + 1 = f x k,v k w k 観測雑音 ( 平均値 0, 分散 σ w

More information

国土技術政策総合研究所 研究資料

国土技術政策総合研究所 研究資料 SSN 346-738 国総研資料第 54 号平成 年 月 国土技術政策総合研究所資料 EHNA NE of Naional nsiue for and and nfrasrucure Managemen No.54 Januar 009 中低速移動体への RK-GPS 適用化技術の開発に関する技術資料 - ソフトウェア仕様書 - 金澤文彦 有村真二 湯浅直美 Applicaion of inegraed

More information

行列、ベクトル

行列、ベクトル 行列 (Mtri) と行列式 (Determinnt). 行列 (Mtri) の演算. 和 差 積.. 行列とは.. 行列の和差 ( 加減算 ).. 行列の積 ( 乗算 ). 転置行列 対称行列 正方行列. 単位行列. 行列式 (Determinnt) と逆行列. 行列式. 逆行列. 多元一次連立方程式のコンピュータによる解法. コンピュータによる逆行列の計算.. 定数項の異なる複数の方程式.. 逆行列の計算

More information

Microsoft PowerPoint - 三次元座標測定 ppt

Microsoft PowerPoint - 三次元座標測定 ppt 冗長座標測定機 ()( 三次元座標計測 ( 第 9 回 ) 5 年度大学院講義 6 年 月 7 日 冗長性を持つ 次元座標測定機 次元 辺測量 : 冗長性を出すために つのレーザトラッカを配置し, キャッツアイまでの距離から座標を測定する つのカメラ ( 次元的なカメラ ) とレーザスキャナ : つの角度測定システムによる座標測定 つの回転関節による 次元 自由度多関節機構 高増潔東京大学工学系研究科精密機械工学専攻

More information

Microsoft PowerPoint - e-stat(OLS).pptx

Microsoft PowerPoint - e-stat(OLS).pptx 経済統計学 ( 補足 ) 最小二乗法について 担当 : 小塚匡文 2015 年 11 月 19 日 ( 改訂版 ) 神戸大学経済学部 2015 年度後期開講授業 補足 : 最小二乗法 ( 単回帰分析 ) 1.( 単純 ) 回帰分析とは? 標本サイズTの2 変数 ( ここではXとY) のデータが存在 YをXで説明する回帰方程式を推定するための方法 Y: 被説明変数 ( または従属変数 ) X: 説明変数

More information

memo

memo 数理情報工学特論第一 機械学習とデータマイニング 4 章 : 教師なし学習 3 かしまひさし 鹿島久嗣 ( 数理 6 研 ) kashima@mist.i.~ DEPARTMENT OF MATHEMATICAL INFORMATICS 1 グラフィカルモデルについて学びます グラフィカルモデル グラフィカルラッソ グラフィカルラッソの推定アルゴリズム 2 グラフィカルモデル 3 教師なし学習の主要タスクは

More information

スライド 1

スライド 1 データ解析特論第 10 回 ( 全 15 回 ) 2012 年 12 月 11 日 ( 火 ) 情報エレクトロニクス専攻横田孝義 1 終了 11/13 11/20 重回帰分析をしばらくやります 12/4 12/11 12/18 2 前回から回帰分析について学習しています 3 ( 単 ) 回帰分析 単回帰分析では一つの従属変数 ( 目的変数 ) を 一つの独立変数 ( 説明変数 ) で予測する事を考える

More information

0 部分的最小二乗回帰 Partial Least Squares Regression PLS 明治大学理 学部応用化学科 データ化学 学研究室 弘昌

0 部分的最小二乗回帰 Partial Least Squares Regression PLS 明治大学理 学部応用化学科 データ化学 学研究室 弘昌 0 部分的最小二乗回帰 Parial Leas Squares Regressio PLS 明治大学理 学部応用化学科 データ化学 学研究室 弘昌 部分的最小二乗回帰 (PLS) とは? 部分的最小二乗回帰 (Parial Leas Squares Regressio, PLS) 線形の回帰分析手法の つ 説明変数 ( 記述 ) の数がサンプルの数より多くても計算可能 回帰式を作るときにノイズの影響を受けにくい

More information

Microsoft Word - Time Series Basic - Modeling.doc

Microsoft Word - Time Series Basic - Modeling.doc 時系列解析入門 モデリング. 確率分布と統計的モデル が確率変数 (radom varable のとき すべての実数 R に対して となる確 率 Prob( が定められる これを の関数とみなして G( Prob ( とあらわすとき G( を確率変数 の分布関数 (probablt dstrbuto ucto と呼 ぶ 時系列解析で用いられる確率変数は通常連続型と呼ばれるもので その分布関数は (

More information

ベイズ統計入門

ベイズ統計入門 ベイズ統計入門 条件付確率 事象 F が起こったことが既知であるという条件の下で E が起こる確率を条件付確率 (codtoal probablt) という P ( E F ) P ( E F ) P( F ) 定義式を変形すると 確率の乗法公式となる ( E F ) P( F ) P( E F ) P( E) P( F E) P 事象の独立 ある事象の生起する確率が 他のある事象が生起するかどうかによって変化しないとき

More information

Probit , Mixed logit

Probit , Mixed logit Probit, Mixed logit 2016/5/16 スタートアップゼミ #5 B4 後藤祥孝 1 0. 目次 Probit モデルについて 1. モデル概要 2. 定式化と理解 3. 推定 Mixed logit モデルについて 4. モデル概要 5. 定式化と理解 6. 推定 2 1.Probit 概要 プロビットモデルとは. 効用関数の誤差項に多変量正規分布を仮定したもの. 誤差項には様々な要因が存在するため,

More information

横浜市環境科学研究所

横浜市環境科学研究所 周期時系列の統計解析 単回帰分析 io 8 年 3 日 周期時系列に季節調整を行わないで単回帰分析を適用すると, 回帰係数には周期成分の影響が加わる. ここでは, 周期時系列をコサイン関数モデルで近似し単回帰分析によりモデルの回帰係数を求め, 周期成分の影響を検討した. また, その結果を気温時系列に当てはめ, 課題等について考察した. 気温時系列とコサイン関数モデル第 報の結果を利用するので, その一部を再掲する.

More information

例 e 指数関数的に減衰する信号を h( a < + a a すると, それらのラプラス変換は, H ( ) { e } e インパルス応答が h( a < ( ただし a >, U( ) { } となるシステムにステップ信号 ( y( のラプラス変換 Y () は, Y ( ) H ( ) X (

例 e 指数関数的に減衰する信号を h( a < + a a すると, それらのラプラス変換は, H ( ) { e } e インパルス応答が h( a < ( ただし a >, U( ) { } となるシステムにステップ信号 ( y( のラプラス変換 Y () は, Y ( ) H ( ) X ( 第 週ラプラス変換 教科書 p.34~ 目標ラプラス変換の定義と意味を理解する フーリエ変換や Z 変換と並ぶ 信号解析やシステム設計における重要なツール ラプラス変換は波動現象や電気回路など様々な分野で 微分方程式を解くために利用されてきた ラプラス変換を用いることで微分方程式は代数方程式に変換される また 工学上使われる主要な関数のラプラス変換は簡単な形の関数で表されるので これを ラプラス変換表

More information

Microsoft Word - reg2.doc

Microsoft Word - reg2.doc 回帰分析 重回帰 麻生良文. 前提 個の説明変数からなるモデルを考える 重回帰モデル : multple regresso model α β β β u : 被説明変数 epled vrle, 従属変数 depedet vrle, regressd :,,.., 説明変数 epltor vrle, 独立変数 depedet vrle, regressor u: 誤差項 error term, 撹乱項

More information

Microsoft PowerPoint - 10.pptx

Microsoft PowerPoint - 10.pptx m u. 固有値とその応用 8/7/( 水 ). 固有値とその応用 固有値と固有ベクトル 行列による写像から固有ベクトルへ m m 行列 によって線形写像 f : R R が表せることを見てきた ここでは 次元平面の行列による写像を調べる とし 写像 f : を考える R R まず 単位ベクトルの像 u y y f : R R u u, u この事から 線形写像の性質を用いると 次の格子上の点全ての写像先が求まる

More information

様々なミクロ計量モデル†

様々なミクロ計量モデル† 担当 : 長倉大輔 ( ながくらだいすけ ) この資料は私の講義において使用するために作成した資料です WEB ページ上で公開しており 自由に参照して頂いて構いません ただし 内容について 一応検証してありますが もし間違いがあった場合でもそれによって生じるいかなる損害 不利益について責任を負いかねますのでご了承ください 間違いは発見次第 継続的に直していますが まだ存在する可能性があります 1 カウントデータモデル

More information

Kumamoto University Center for Multimedia and Information Technologies Lab. 熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI 宮崎県美郷

Kumamoto University Center for Multimedia and Information Technologies Lab. 熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI 宮崎県美郷 熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI プロジェクト @ 宮崎県美郷町 熊本大学副島慶人川村諒 1 実験の目的 従来 信号の受信電波強度 (RSSI:RecevedSgnal StrengthIndcator) により 対象の位置を推定する手法として 無線 LAN の AP(AccessPont) から受信する信号の減衰量をもとに位置を推定する手法が多く検討されている

More information

Microsoft PowerPoint - H22制御工学I-2回.ppt

Microsoft PowerPoint - H22制御工学I-2回.ppt 制御工学 I 第二回ラプラス変換 平成 年 4 月 9 日 /4/9 授業の予定 制御工学概論 ( 回 ) 制御技術は現在様々な工学分野において重要な基本技術となっている 工学における制御工学の位置づけと歴史について説明する さらに 制御システムの基本構成と種類を紹介する ラプラス変換 ( 回 ) 制御工学 特に古典制御ではラプラス変換が重要な役割を果たしている ラプラス変換と逆ラプラス変換の定義を紹介し

More information

多変量解析 ~ 重回帰分析 ~ 2006 年 4 月 21 日 ( 金 ) 南慶典

多変量解析 ~ 重回帰分析 ~ 2006 年 4 月 21 日 ( 金 ) 南慶典 多変量解析 ~ 重回帰分析 ~ 2006 年 4 月 21 日 ( 金 ) 南慶典 重回帰分析とは? 重回帰分析とは複数の説明変数から目的変数との関係性を予測 評価説明変数 ( 数量データ ) は目的変数を説明するのに有効であるか得られた関係性より未知のデータの妥当性を判断する これを重回帰分析という つまり どんなことをするのか? 1 最小 2 乗法により重回帰モデルを想定 2 自由度調整済寄与率を求め

More information

Microsoft PowerPoint - 資料04 重回帰分析.ppt

Microsoft PowerPoint - 資料04 重回帰分析.ppt 04. 重回帰分析 京都大学 加納学 Division of Process Control & Process Sstems Engineering Department of Chemical Engineering, Koto Universit manabu@cheme.koto-u.ac.jp http://www-pse.cheme.koto-u.ac.jp/~kano/ Outline

More information

<4D F736F F D E4F8E9F82C982A882AF82E98D7397F1>

<4D F736F F D E4F8E9F82C982A882AF82E98D7397F1> 3 三次における行列 要旨高校では ほとんど 2 2 の正方行列しか扱ってなく 三次の正方行列について考えてみたかったため 数 C で学んだ定理を三次の正方行列に応用して 自分たちで仮説を立てて求めていったら 空間における回転移動を表す行列 三次のケーリー ハミルトンの定理 三次における逆行列を求めたり 仮説をたてることができた. 目的 数 C で学んだ定理を三次の正方行列に応用する 2. 概要目的の到達点として

More information

ビジネス統計 統計基礎とエクセル分析 正誤表

ビジネス統計 統計基礎とエクセル分析 正誤表 ビジネス統計統計基礎とエクセル分析 ビジネス統計スペシャリスト エクセル分析スペシャリスト 公式テキスト正誤表と学習用データ更新履歴 平成 30 年 5 月 14 日現在 公式テキスト正誤表 頁場所誤正修正 6 知識編第 章 -3-3 最頻値の解説内容 たとえば, 表.1 のデータであれば, 最頻値は 167.5cm というたとえば, 表.1 のデータであれば, 最頻値は 165.0cm ということになります

More information

スライド 1

スライド 1 データ解析特論重回帰分析編 2017 年 7 月 10 日 ( 月 )~ 情報エレクトロニクスコース横田孝義 1 ( 単 ) 回帰分析 単回帰分析では一つの従属変数 ( 目的変数 ) を 一つの独立変数 ( 説明変数 ) で予測する事を考える 具体的には y = a + bx という回帰直線 ( モデル ) でデータを代表させる このためにデータからこの回帰直線の切片 (a) と傾き (b) を最小

More information

データ解析

データ解析 データ解析 ( 前期 ) 最小二乗法 向井厚志 005 年度テキスト 0 データ解析 - 最小二乗法 - 目次 第 回 Σ の計算 第 回ヒストグラム 第 3 回平均と標準偏差 6 第 回誤差の伝播 8 第 5 回正規分布 0 第 6 回最尤性原理 第 7 回正規分布の 分布の幅 第 8 回最小二乗法 6 第 9 回最小二乗法の練習 8 第 0 回最小二乗法の推定誤差 0 第 回推定誤差の計算 第

More information

航空機の運動方程式

航空機の運動方程式 可制御性 可観測性. 可制御性システムの状態を, 適切な操作によって, 有限時間内に, 任意の状態から別の任意の状態に移動させることができるか否かという特性を可制御性という. 可制御性を有するシステムに対し, システムは可制御である, 可制御なシステム という言い方をする. 状態方程式, 出力方程式が以下で表されるn 次元 m 入力 r 出力線形時不変システム x Ax u y x Du () に対し,

More information

講義「○○○○」

講義「○○○○」 講義 信頼度の推定と立証 内容. 点推定と区間推定. 指数分布の点推定 区間推定 3. 指数分布 正規分布の信頼度推定 担当 : 倉敷哲生 ( ビジネスエンジニアリング専攻 ) 統計的推測 標本から得られる情報を基に 母集団に関する結論の導出が目的 測定値 x x x 3 : x 母集団 (populaio) 母集団の特性値 統計的推測 標本 (sample) 標本の特性値 分布のパラメータ ( 母数

More information

Microsoft Word - å“Ÿåłžå¸°173.docx

Microsoft Word - å“Ÿåłžå¸°173.docx 回帰分析 ( その 3) 経済情報処理 価格弾力性の推定ある商品について その購入量を w 単価を p とし それぞれの変化量を w p で表 w w すことにする この時 この商品の価格弾力性 は により定義される これ p p は p が 1 パーセント変化した場合に w が何パーセント変化するかを示したものである ここで p を 0 に近づけていった極限を考えると d ln w 1 dw dw

More information

PowerPoint Presentation

PowerPoint Presentation 応用数学 Ⅱ (7) 7 連立微分方程式の立て方と解法. 高階微分方程式による解法. ベクトル微分方程式による解法 3. 演算子による解法 連立微分方程式 未知数が複数個あり, 未知数の数だけ微分方程式が与えられている場合, これらを連立微分方程式という. d d 解法 () 高階微分方程式化による解法 つの方程式から つの未知数を消去して, 未知数が つの方程式に変換 のみの方程式にするために,

More information

学習指導要領

学習指導要領 (1) 数と式 ア数と集合 ( ア ) 実数数を実数まで拡張する意義を理解し 簡単な無理数の四則計算をすること 絶対値の意味を理解し適切な処理することができる 例題 1-3 の絶対値をはずせ 展開公式 ( a + b ) ( a - b ) = a 2 - b 2 を利用して根号を含む分数の分母を有理化することができる 例題 5 5 + 2 の分母を有理化せよ 実数の整数部分と小数部分の表し方を理解している

More information

カイ二乗フィット検定、パラメータの誤差

カイ二乗フィット検定、パラメータの誤差 統計的データ解析 008 008.. 林田清 ( 大阪大学大学院理学研究科 ) 問題 C (, ) ( x xˆ) ( y yˆ) σ x πσ σ y y Pabx (, ;,,, ) ˆ y σx σ y = dx exp exp πσx ただし xy ˆ ˆ はyˆ = axˆ+ bであらわされる直線モデル上の点 ( ˆ) ( ˆ ) ( ) x x y ax b y ax b Pabx (,

More information

Microsoft Word - thesis.doc

Microsoft Word - thesis.doc 剛体の基礎理論 -. 剛体の基礎理論初めに本論文で大域的に使用する記号を定義する. 使用する記号トルク撃力力角運動量角速度姿勢対角化された慣性テンソル慣性テンソル運動量速度位置質量時間 J W f F P p .. 質点の並進運動 質点は位置 と速度 P を用いる. ニュートンの運動方程式 という状態を持つ. 但し ここでは速度ではなく運動量 F P F.... より質点の運動は既に明らかであり 質点の状態ベクトル

More information

衛星軌道情報について! アルマナック : ケプラーによる6 軌道要素に基づいて作成されたもの! エフェメリス :6 軌道要素 摂動等の影響を考慮して作成されたもの! 精密軌道暦 : エフェメリスは数箇所のマスターコントロール局のデータより作成されているが 精密軌道暦は数百箇所に及ぶモニター局のデータ

衛星軌道情報について! アルマナック : ケプラーによる6 軌道要素に基づいて作成されたもの! エフェメリス :6 軌道要素 摂動等の影響を考慮して作成されたもの! 精密軌道暦 : エフェメリスは数箇所のマスターコントロール局のデータより作成されているが 精密軌道暦は数百箇所に及ぶモニター局のデータ GPS 衛星よりデータ受信後の 測位計算方法について! 衛星軌道情報の取得とその利用について! 衛星軌道情報からの衛星位置算出方法について! 航法メッセージの各種補正データについて! 単独測位による位置 時刻補正含む 計算方法について! 受信機の速度及び周波数ずれの算出方法について? 衛星軌道情報について! アルマナック : ケプラーによる6 軌道要素に基づいて作成されたもの! エフェメリス :6

More information

チェビシェフ多項式の2変数への拡張と公開鍵暗号(ElGamal暗号)への応用

チェビシェフ多項式の2変数への拡張と公開鍵暗号(ElGamal暗号)への応用 チェビシェフ多項式の 変数への拡張と公開鍵暗号 Ell 暗号 への応用 Ⅰ. チェビシェフ Chbhv Chbhv の多項式 より であるから よって ここで とおくと coθ iθ coθ iθ iθ coθcoθ 4 4 iθ iθ iθ iθ iθ i θ i θ i θ i θ co θ co θ} co θ coθcoθ co θ coθ coθ したがって が成り立つ この漸化式と であることより

More information

微分方程式による現象記述と解きかた

微分方程式による現象記述と解きかた 微分方程式による現象記述と解きかた 土木工学 : 公共諸施設 構造物の有用目的にむけた合理的な実現をはかる方法 ( 技術 ) に関する学 橋梁 トンネル ダム 道路 港湾 治水利水施設 安全化 利便化 快適化 合法則的 経済的 自然および人口素材によって作られた 質量保存則 構造物の自然的な性質 作用 ( 外力による応答 ) エネルギー則 の解明 社会的諸現象のうち マスとしての移動 流通 運動量則

More information

統計的データ解析

統計的データ解析 統計的データ解析 011 011.11.9 林田清 ( 大阪大学大学院理学研究科 ) 連続確率分布の平均値 分散 比較のため P(c ) c 分布 自由度 の ( カイ c 平均値 0, 標準偏差 1の正規分布 に従う変数 xの自乗和 c x =1 が従う分布を自由度 の分布と呼ぶ 一般に自由度の分布は f /1 c / / ( c ) {( c ) e }/ ( / ) 期待値 二乗 ) 分布 c

More information

0 21 カラー反射率 slope aspect 図 2.9: 復元結果例 2.4 画像生成技術としての計算フォトグラフィ 3 次元情報を復元することにより, 画像生成 ( レンダリング ) に応用することが可能である. 近年, コンピュータにより, カメラで直接得られない画像を生成する技術分野が生

0 21 カラー反射率 slope aspect 図 2.9: 復元結果例 2.4 画像生成技術としての計算フォトグラフィ 3 次元情報を復元することにより, 画像生成 ( レンダリング ) に応用することが可能である. 近年, コンピュータにより, カメラで直接得られない画像を生成する技術分野が生 0 21 カラー反射率 slope aspect 図 2.9: 復元結果例 2.4 画像生成技術としての計算フォトグラフィ 3 次元情報を復元することにより, 画像生成 ( レンダリング ) に応用することが可能である. 近年, コンピュータにより, カメラで直接得られない画像を生成する技術分野が生まれ, コンピューテーショナルフォトグラフィ ( 計算フォトグラフィ ) と呼ばれている.3 次元画像認識技術の計算フォトグラフィへの応用として,

More information

Microsoft PowerPoint - 第3回2.ppt

Microsoft PowerPoint - 第3回2.ppt 講義内容 講義内容 次元ベクトル 関数の直交性フーリエ級数 次元代表的な対の諸性質コンボリューション たたみこみ積分 サンプリング定理 次元離散 次元空間周波数の概念 次元代表的な 次元対 次元離散 次元ベクトル 関数の直交性フーリエ級数 次元代表的な対の諸性質コンボリューション たたみこみ積分 サンプリング定理 次元離散 次元空間周波数の概念 次元代表的な 次元対 次元離散 ベクトルの直交性 3

More information

ディジタル信号処理

ディジタル信号処理 ディジタルフィルタの設計法. 逆フィルター. 直線位相 FIR フィルタの設計. 窓関数法による FIR フィルタの設計.5 時間領域での FIR フィルタの設計 3. アナログフィルタを基にしたディジタル IIR フィルタの設計法 I 4. アナログフィルタを基にしたディジタル IIR フィルタの設計法 II 5. 双 次フィルタ LI 離散時間システムの基礎式の証明 [ ] 4. ] [ ]*

More information

09.pptx

09.pptx 講義内容 数値解析 第 9 回 5 年 6 月 7 日 水 理学部物理学科情報理学コース. 非線形方程式の数値解法. はじめに. 分法. 補間法.4 ニュートン法.4. 多変数問題への応用.4. ニュートン法の収束性. 連立 次方程式の解法. 序論と行列計算の基礎. ガウスの消去法. 重対角行列の場合の解法項目を変更しました.4 LU 分解法.5 特異値分解法.6 共役勾配法.7 反復法.7. ヤコビ法.7.

More information

画像処理工学

画像処理工学 画像処理工学 画像の空間周波数解析とテクスチャ特徴 フーリエ変換の基本概念 信号波形のフーリエ変換 信号波形を周波数の異なる三角関数 ( 正弦波など ) に分解する 逆に, 周波数の異なる三角関数を重ねあわせることにより, 任意の信号波形を合成できる 正弦波の重ね合わせによる矩形波の表現 フーリエ変換の基本概念 フーリエ変換 次元信号 f (t) のフーリエ変換 変換 ( ω) ( ) ωt F f

More information

スライド 1

スライド 1 Keal H. Sahn A R. Crc: A dual teperature sulated annealng approach for solvng blevel prograng probles Coputers and Checal Engneerng Vol. 23 pp. 11-251998. 第 12 回論文ゼミ 2013/07/12( 金 ) #4 M1 今泉孝章 2 段階計画問題とは

More information

SAP11_03

SAP11_03 第 3 回 音声音響信号処理 ( 線形予測分析と自己回帰モデル ) 亀岡弘和 東京大学大学院情報理工学系研究科日本電信電話株式会社 NTT コミュニケーション科学基礎研究所 講義内容 ( キーワード ) 信号処理 符号化 標準化の実用システム例の紹介情報通信の基本 ( 誤り検出 訂正符号 変調 IP) 符号化技術の基本 ( 量子化 予測 変換 圧縮 ) 音声分析 合成 認識 強調 音楽信号処理統計的信号処理の基礎

More information

Microsoft Word - NumericalComputation.docx

Microsoft Word - NumericalComputation.docx 数値計算入門 武尾英哉. 離散数学と数値計算 数学的解法の中には理論計算では求められないものもある. 例えば, 定積分は, まずは積分 ( 被積分関数の原始関数をみつけること できなければ値を得ることはできない. また, ある関数の所定の値における微分値を得るには, まずその関数の微分ができなければならない. さらに代数方程式の解を得るためには, 解析的に代数方程式を解く必要がある. ところが, これらは必ずしも解析的に導けるとは限らない.

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 復習 ) 時系列のモデリング ~a. 離散時間モデル ~ y k + a 1 z 1 y k + + a na z n ay k = b 0 u k + b 1 z 1 u k + + b nb z n bu k y k = G z 1 u k = B(z 1 ) A(z 1 u k ) ARMA モデル A z 1 B z 1 = 1 + a 1 z 1 + + a na z n a = b 0

More information

13章 回帰分析

13章 回帰分析 単回帰分析 つ以上の変数についての関係を見る つの 目的 被説明 変数を その他の 説明 変数を使って 予測しようというものである 因果関係とは限らない ここで勉強すること 最小 乗法と回帰直線 決定係数とは何か? 最小 乗法と回帰直線 これまで 変数の間の関係の深さについて考えてきた 相関係数 ここでは 変数に役割を与え 一方の 説明 変数を用いて他方の 目的 被説明 変数を説明することを考える

More information

確率分布 - 確率と計算 1 6 回に 1 回の割合で 1 の目が出るさいころがある. このさいころを 6 回投げたとき,1 度も 1 の目が出ない確率を求めよ. 5 6 /6 6 =15625/46656= (5/6) 6 = ある市の気象観測所での記録では, 毎年雨の降る

確率分布 - 確率と計算 1 6 回に 1 回の割合で 1 の目が出るさいころがある. このさいころを 6 回投げたとき,1 度も 1 の目が出ない確率を求めよ. 5 6 /6 6 =15625/46656= (5/6) 6 = ある市の気象観測所での記録では, 毎年雨の降る 確率分布 - 確率と計算 6 回に 回の割合で の目が出るさいころがある. このさいころを 6 回投げたとき 度も の目が出ない確率を求めよ. 5 6 /6 6 =565/46656=.48 (5/6) 6 =.48 ある市の気象観測所での記録では 毎年雨の降る日と降らない日の割合は概ね :9 で一定している. 前日に発表される予報の精度は 8% で 残りの % は実際とは逆の天気を予報している.

More information

Matrix and summation convention Kronecker delta δ ij 1 = 0 ( i = j) ( i j) permutation symbol e ijk = (even permutation) (odd permutation) (othe

Matrix and summation convention Kronecker delta δ ij 1 = 0 ( i = j) ( i j) permutation symbol e ijk = (even permutation) (odd permutation) (othe Matr ad summato covto Krockr dlta δ ( ) ( ) prmutato symbol k (v prmutato) (odd prmutato) (othrs) gvalu dtrmat dt 6 k rst r s kt opyrght s rsrvd. No part of ths documt may b rproducd for proft. 行列 行 正方行列

More information

ファイナンスのための数学基礎 第1回 オリエンテーション、ベクトル

ファイナンスのための数学基礎 第1回 オリエンテーション、ベクトル 時系列分析 変量時系列モデルとその性質 担当 : 長倉大輔 ( ながくらだいすけ 時系列モデル 時系列モデルとは時系列データを生み出すメカニズムとなるものである これは実際には未知である 私たちにできるのは観測された時系列データからその背後にある時系列モデルを推測 推定するだけである 以下ではいくつかの代表的な時系列モデルを考察する 自己回帰モデル (Auoregressive Model もっとも頻繁に使われる時系列モデルは自己回帰モデル

More information

PowerPoint Presentation

PowerPoint Presentation 付録 2 2 次元アフィン変換 直交変換 たたみ込み 1.2 次元のアフィン変換 座標 (x,y ) を (x,y) に移すことを 2 次元での変換. 特に, 変換が と書けるとき, アフィン変換, アフィン変換は, その 1 次の項による変換 と 0 次の項による変換 アフィン変換 0 次の項は平行移動 1 次の項は座標 (x, y ) をベクトルと考えて とすれば このようなもの 2 次元ベクトルの線形写像

More information

1.民営化

1.民営化 参考資料 最小二乗法 数学的性質 経済統計分析 3 年度秋学期 回帰分析と最小二乗法 被説明変数 の動きを説明変数 の動きで説明 = 回帰分析 説明変数がつ 単回帰 説明変数がつ以上 重回帰 被説明変数 従属変数 係数 定数項傾き 説明変数 独立変数 残差... で説明できる部分 説明できない部分 説明できない部分が小さくなるように回帰式の係数 を推定する有力な方法 = 最小二乗法 最小二乗法による回帰の考え方

More information

以下 変数の上のドットは時間に関する微分を表わしている (ex. 2 dx d x x, x 2 dt dt ) 付録 E 非線形微分方程式の平衡点の安定性解析 E-1) 非線形方程式の線形近似特に言及してこなかったが これまでは線形微分方程式 ( x や x, x などがすべて 1 次で なおかつ

以下 変数の上のドットは時間に関する微分を表わしている (ex. 2 dx d x x, x 2 dt dt ) 付録 E 非線形微分方程式の平衡点の安定性解析 E-1) 非線形方程式の線形近似特に言及してこなかったが これまでは線形微分方程式 ( x や x, x などがすべて 1 次で なおかつ 以下 変数の上のドットは時間に関する微分を表わしている (e. d d, dt dt ) 付録 E 非線形微分方程式の平衡点の安定性解析 E-) 非線形方程式の線形近似特に言及してこなかったが これまでは線形微分方程式 ( や, などがすべて 次で なおかつそれらの係数が定数であるような微分方程式 ) に対して安定性の解析を行ってきた しかしながら 実際には非線形の微分方程式で記述される現象も多く存在する

More information

ボルツマンマシンの高速化

ボルツマンマシンの高速化 1. はじめに ボルツマン学習と平均場近似 山梨大学工学部宗久研究室 G04MK016 鳥居圭太 ボルツマンマシンは学習可能な相互結合型ネットワー クの代表的なものである. ボルツマンマシンには, 学習のための統計平均を取る必要があり, 結果を求めるまでに長い時間がかかってしまうという欠点がある. そこで, 学習の高速化のために, 統計を取る2つのステップについて, 以下のことを行う. まず1つ目のステップでは,

More information

代数 幾何 < ベクトル > 1 ベクトルの演算 和 差 実数倍については 文字の計算と同様 2 ベクトルの成分表示 平面ベクトル : a x e y e x, ) ( 1 y1 空間ベクトル : a x e y e z e x, y, ) ( 1 1 z1

代数 幾何 < ベクトル > 1 ベクトルの演算 和 差 実数倍については 文字の計算と同様 2 ベクトルの成分表示 平面ベクトル : a x e y e x, ) ( 1 y1 空間ベクトル : a x e y e z e x, y, ) ( 1 1 z1 代数 幾何 < ベクトル > ベクトルの演算 和 差 実数倍については 文字の計算と同様 ベクトルの成分表示 平面ベクトル :, 空間ベクトル : z,, z 成分での計算ができるようにすること ベクトルの内積 : os 平面ベクトル :,, 空間ベクトル :,,,, z z zz 4 ベクトルの大きさ 平面上 : 空間上 : z は 良く用いられる 5 m: に分ける点 : m m 図形への応用

More information

スライド 1

スライド 1 本資料について 本資料は下記論文を基にして作成されたものです. 文書の内容の正確さは保障できないため, 正確な知識を求める方は原文を参照してください. 著者 : 伊藤誠吾吉田廣志河口信夫 論文名 : 無線 LANを用いた広域位置情報システム構築に関する検討 出展 : 情報処理学会論文誌 Vol.47 No.42 発表日 :2005 年 12 月 著者 : 伊藤誠悟河口信夫 論文名 : アクセスポイントの選択を考慮したベイズ推定による無線

More information

DVIOUT

DVIOUT 最適レギュレータ 松尾研究室資料 第 最適レギュレータ 節時不変型無限時間最適レギュレータ 状態フィードバックの可能な場合の無限時間問題における最適レギュレータについて確定系について説明する. ここで, レギュレータとは状態量をゼロにするようなコントローラのことである. なぜ, 無限時間問題のみを述べるかという理由は以下のとおりである. 有限時間の最適レギュレータ問題の場合の最適フィードバックゲインは微分方程式の解から構成される時間関数として表現される.

More information

Microsoft PowerPoint - H21生物計算化学2.ppt

Microsoft PowerPoint - H21生物計算化学2.ppt 演算子の行列表現 > L いま 次元ベクトル空間の基底をケットと書くことにする この基底は完全系を成すとすると 空間内の任意のケットベクトルは > > > これより 一度基底を与えてしまえば 任意のベクトルはその基底についての成分で完全に記述することができる これらの成分を列行列の形に書くと M これをベクトル の基底 { >} による行列表現という ところで 行列 A の共役 dont 行列は A

More information

<4D F736F F F696E74202D2091E6824F82538FCD8CEB82E88C9F8F6F814592F990B382CC8CB4979D82BB82CC82505F D E95848D8682CC90B69

<4D F736F F F696E74202D2091E6824F82538FCD8CEB82E88C9F8F6F814592F990B382CC8CB4979D82BB82CC82505F D E95848D8682CC90B69 第 章 誤り検出 訂正の原理 その ブロック符号とその復号 安達文幸 目次 誤り訂正符号化を用いる伝送系誤り検出符号誤り検出 訂正符号 7, ハミング符号, ハミング符号生成行列, パリティ検査行列の一般形符号の生成行列符号の生成行列とパリティ検査行列の関係符号の訂正能力符号多項式 安達 : コミュニケーション符号理論 安達 : コミュニケーション符号理論 誤り訂正符号化を用いる伝送系 伝送システム

More information

FEM原理講座 (サンプルテキスト)

FEM原理講座 (サンプルテキスト) サンプルテキスト FEM 原理講座 サイバネットシステム株式会社 8 年 月 9 日作成 サンプルテキストについて 各講師が 講義の内容が伝わりやすいページ を選びました テキストのページは必ずしも連続していません 一部を抜粋しています 幾何光学講座については 実物のテキストではなくガイダンスを掲載いたします 対象とする構造系 物理モデル 連続体 固体 弾性体 / 弾塑性体 / 粘弾性体 / 固体

More information

<4D F736F F F696E74202D2091AA88CA91E589EF8D E9197BF62208E E707074>

<4D F736F F F696E74202D2091AA88CA91E589EF8D E9197BF62208E E707074> RTK-GPS/GLONASS における 受信機間 inter-channel bias の calibration とその評価 東京海洋大学山田英輝 発表内容 研究の背景と目的 バイアス較正実験概要 実験結果及び考察 RTK 測位への適用 まとめ 移動体 RTK 測位結果 ( 周波 + 瞬時 AR) Only GPS Fix solution: 5 % Float solution: 4 % NovAtel

More information

Microsoft PowerPoint - H17-5時限(パターン認識).ppt

Microsoft PowerPoint - H17-5時限(パターン認識).ppt パターン認識早稲田大学講義 平成 7 年度 独 産業技術総合研究所栗田多喜夫 赤穂昭太郎 統計的特徴抽出 パターン認識過程 特徴抽出 認識対象から何らかの特徴量を計測 抽出 する必要がある 認識に有効な情報 特徴 を抽出し 次元を縮小した効率の良い空間を構成する過程 文字認識 : スキャナ等で取り込んだ画像から文字の識別に必要な本質的な特徴のみを抽出 例 文字線の傾き 曲率 面積など 識別 与えられた未知の対象を

More information

Microsoft Word - Chap17

Microsoft Word - Chap17 第 7 章化学反応に対する磁場効果における三重項機構 その 7.. 節の訂正 年 7 月 日. 節 章の9ページ の赤枠に記載した説明は間違いであった事に気付いた 以下に訂正する しかし.. 式は 結果的には正しいので安心して下さい 磁場 の存在下でのT 状態のハミルトニアン は ゼーマン項 と時間に依存するスピン-スピン相互作用の項 との和となる..=7.. g S = g S z = S z g

More information

Microsoft PowerPoint - S11_1 2010Econometrics [互換モード]

Microsoft PowerPoint - S11_1 2010Econometrics [互換モード] S11_1 計量経済学 一般化古典的回帰モデル -3 1 図 7-3 不均一分散の検定と想定の誤り 想定の誤りと不均一分散均一分散を棄却 3つの可能性 1. 不均一分散がある. 不均一分散はないがモデルの想定に誤り 3. 両者が同時に起きている 想定に誤り不均一分散を 検出 したら散布図に戻り関数形の想定や説明変数の選択を再検討 残差 残差 Y 真の関係 e e 線形回帰 X X 1 実行可能な一般化最小二乗法

More information

数学 ⅡB < 公理 > 公理を論拠に定義を用いて定理を証明する 1 大小関係の公理 順序 (a > b, a = b, a > b 1 つ成立 a > b, b > c a > c 成立 ) 順序と演算 (a > b a + c > b + c (a > b, c > 0 ac > bc) 2 図

数学 ⅡB < 公理 > 公理を論拠に定義を用いて定理を証明する 1 大小関係の公理 順序 (a > b, a = b, a > b 1 つ成立 a > b, b > c a > c 成立 ) 順序と演算 (a > b a + c > b + c (a > b, c > 0 ac > bc) 2 図 数学 Ⅱ < 公理 > 公理を論拠に定義を用いて定理を証明する 大小関係の公理 順序 >, =, > つ成立 >, > > 成立 順序と演算 > + > + >, > > 図形の公理 平行線の性質 錯角 同位角 三角形の合同条件 三角形の合同相似 量の公理 角の大きさ 線分の長さ < 空間における座漂とベクトル > ベクトルの演算 和 差 実数倍については 文字の計算と同様 ベクトルの成分表示 平面ベクトル

More information

Microsoft PowerPoint - CSA_B3_EX2.pptx

Microsoft PowerPoint - CSA_B3_EX2.pptx Computer Science A Hardware Design Excise 2 Handout V2.01 May 27 th.,2019 CSAHW Computer Science A, Meiji University CSA_B3_EX2.pptx 32 Slides Renji Mikami 1 CSAHW2 ハード演習内容 2.1 二次元空間でのベクトルの直交 2.2 Reserved

More information

第6章 実験モード解析

第6章 実験モード解析 第 6 章実験モード解析 6. 実験モード解析とは 6. 有限自由度系の実験モード解析 6.3 連続体の実験モード解析 6. 実験モード解析とは 実験モード解析とは加振実験によって測定された外力と応答を用いてモードパラメータ ( 固有振動数, モード減衰比, 正規固有モードなど ) を求める ( 同定する ) 方法である. 力計 試験体 変位計 / 加速度計 実験モード解析の概念 時間領域データを利用する方法

More information

Microsoft PowerPoint - 10.pptx

Microsoft PowerPoint - 10.pptx 0. 固有値とその応用 固有値と固有ベクトル 2 行列による写像から固有ベクトルへ m n A : m n n m 行列によって線形写像 f R R A が表せることを見てきた ここでは 2 次元平面の行列による写像を調べる 2 = 2 A 2 2 とし 写像 まず 単位ベクトルの像を求める u 2 x = v 2 y f : R A R を考える u 2 2 u, 2 2 0 = = v 2 0

More information

Microsoft PowerPoint - H22制御工学I-10回.ppt

Microsoft PowerPoint - H22制御工学I-10回.ppt 制御工学 I 第 回 安定性 ラウス, フルビッツの安定判別 平成 年 6 月 日 /6/ 授業の予定 制御工学概論 ( 回 ) 制御技術は現在様々な工学分野において重要な基本技術となっている 工学における制御工学の位置づけと歴史について説明する さらに 制御システムの基本構成と種類を紹介する ラプラス変換 ( 回 ) 制御工学 特に古典制御ではラプラス変換が重要な役割を果たしている ラプラス変換と逆ラプラス変換の定義を紹介し

More information

スライド 1

スライド 1 第 13 章系列データ 2015/9/20 夏合宿 PRML 輪読ゼミ B4 三木真理子 目次 2 1. 系列データと状態空間モデル 2. 隠れマルコフモデル 2.1 定式化とその性質 2.2 最尤推定法 2.3 潜在変数の系列を知るには 3. 線形動的システム この章の目標 : 系列データを扱う際に有効な状態空間モデルのうち 代表的な 2 例である隠れマルコフモデルと線形動的システムの性質を知り

More information

Microsoft Word - 訋é⁄‘組渋å�¦H29æœ�末試é¨fi解ç�fl仟㆓.docx

Microsoft Word - 訋é⁄‘組渋å�¦H29æœ�末試é¨fi解ç�fl仟㆓.docx 07 年 8 月 日計量経済学期末試験問. 次元ベクトル x ( x..., x)', w ( w.., w )', v ( v.., v )' は非確率変数であり 一次独立である 最小二乗推定法の残差と説明変数が直交することは証明無く用いてよい 確率ベクトル e ( e... ) ' は E( e ) 0, V ( e ),cov( e j ) 0 ( j) とし 確率ベクトル y=( y...,

More information

スライド 1

スライド 1 データ解析特論第 5 回 ( 全 15 回 ) 2012 年 10 月 30 日 ( 火 ) 情報エレクトロニクス専攻横田孝義 1 をもっとやります 2 第 2 回 3 データマイニングの分野ではマクロ ( 巨視的 ) な視点で全体を捉える能力が求められる 1. コンピュータは数値の集合として全体を把握していますので 意味ある情報として全体を見ることが不得意 2. 逆に人間には もともと空間的に全体像を捉える能力が得意

More information

Microsoft PowerPoint slide2forWeb.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint slide2forWeb.ppt [互換モード] 講義内容 9..4 正規分布 ormal dstrbuto ガウス分布 Gaussa dstrbuto 中心極限定理 サンプルからの母集団統計量の推定 不偏推定量について 確率変数, 確率密度関数 確率密度関数 確率密度関数は積分したら. 平均 : 確率変数 分散 : 例 ある場所, ある日時での気温の確率. : 気温, : 気温 が起こる確率 標本平均とのアナロジー 類推 例 人の身長の分布と平均

More information

Microsoft PowerPoint - Econometrics pptx

Microsoft PowerPoint - Econometrics pptx 計量経済学講義 第 4 回回帰モデルの診断と選択 Part 07 年 ( ) 限 担当教員 : 唐渡 広志 研究室 : 経済学研究棟 4 階 43 号室 emal: kkarato@eco.u-toyama.ac.p webste: http://www3.u-toyama.ac.p/kkarato/ 講義の目的 誤差項の分散が不均 である場合や, 系列相関を持つ場合についての検定 法と修正 法を学びます

More information

Microsoft Word - reg.doc

Microsoft Word - reg.doc 回帰分析 単回帰 麻生良文. 回帰分析の前提 次のようなモデルを考える 単回帰モデル : mple regreo moel : 被説明変数 eple vrble 従属変数 epeet vrble regre : 説明変数 epltor vrble 独立変数 epeet vrble regreor : 誤差項 error term 撹乱項 trbe term emple Kee 型消費関数 C YD

More information

学習指導要領

学習指導要領 (1) 数と式 学習指導要領 数と式 (1) 式の計算二次の乗法公式及び因数分解の公式の理解を深め 式を多面的にみたり目的に応じて式を適切に変形したりすること 東京都立町田高等学校学力スタンダード 整式の加法 減法 乗法展開の公式を利用できる 式を1 つの文字におき換えることによって, 式の計算を簡略化することができる 式の形の特徴に着目して変形し, 展開の公式が適用できるようにすることができる 因数分解因数分解の公式を利用できる

More information

測量試補 重要事項

測量試補 重要事項 重量平均による標高の最確値 < 試験合格へのポイント > 標高の最確値を重量平均によって求める問題である 士補試験では 定番 問題であり 水準測量の計算問題としては この形式か 往復観測の較差と許容範囲 の どちらか または両方がほぼ毎年出題されている 定番の計算問題であるがその難易度は低く 基本的な解き方をマスターしてしまえば 容易に解くことができる ( : 最重要事項 : 重要事項 : 知っておくと良い

More information

Microsoft PowerPoint - sc7.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - sc7.ppt [互換モード] / 社会調査論 本章の概要 本章では クロス集計表を用いた独立性の検定を中心に方法を学ぶ 1) 立命館大学経済学部 寺脇 拓 2 11 1.1 比率の推定 ベルヌーイ分布 (Bernoulli distribution) 浄水器の所有率を推定したいとする 浄水器の所有の有無を表す変数をxで表し 浄水器をもっている を 1 浄水器をもっていない を 0 で表す 母集団の浄水器を持っている人の割合をpで表すとすると

More information

構造方程式モデリング Structural Equation Modeling (SEM)

構造方程式モデリング Structural Equation Modeling (SEM) 時間でだいたいわかる 構造方程式モデリング Structural Equaton Modlng (SEM) 構造方程式モデリングとは何か 構造方程式モデリング (Structural Equaton Modlng, SEM) とは : 別名 共分散構造分析 (coaranc structural analyss) 構成概念やの性質を調べるために集めた多くのを同時に分析するための統計的方法 本来 構造方程式モデリングは主に以下の3つを含みます

More information

数値計算法

数値計算法 数値計算法 008 4/3 林田清 ( 大阪大学大学院理学研究科 ) 実験データの統計処理その 誤差について 母集団と標本 平均値と標準偏差 誤差伝播 最尤法 平均値につく誤差 誤差 (Error): 真の値からのずれ 測定誤差 物差しが曲がっていた 測定する対象が室温が低いため縮んでいた g の単位までしかデジタル表示されない計りで g 以下 計りの目盛りを読み取る角度によって値が異なる 統計誤差

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 20150528 信号処理システム特論 本日の内容 適応フィルタ ( 時間領域 ) 適応アルゴリズム (LMS,NLMS,RLS) 適応フィルタの応用例 適応処理 非適応処理 : 状況によらずいつでも同じ処理 適応処理 : 状況に応じた適切な処理 高度な適応処理の例 雑音抑圧, 音響エコーキャンセラ, 騒音制御など 時間領域の適応フィルタ 誤差信号 与えられた手順に従ってフィルタ係数を更新し 自動的に所望の信号を得るフィルタ

More information

航空機の運動方程式

航空機の運動方程式 オブザーバ 状態フィードバックにはすべての状態変数の値が必要であった. しかしながら, システムの外部から観測できるのは出力だけであり, すべての状態変数が観測できるとは限らない. そこで, 制御対象システムの状態変数を, システムのモデルに基づいてその入出力信号から推定する方法を考える.. オブザーバとは 次元 m 入力 r 出力線形時不変システム x Ax Bu y Cx () の状態変数ベクトル

More information

行列の反復解法 1. 点 Jacobi 法 数値解法の重要な概念の一つである反復法を取り上げ 連立一次方程式 Au=b の反復解法を調べる 行列のスペクトル半径と収束行列の定義を与える 行列のスペクトル半径行列 Aの固有値の絶対値の最大値でもって 行列 Aのスペクトル半径 r(a) を与える 収束行

行列の反復解法 1. 点 Jacobi 法 数値解法の重要な概念の一つである反復法を取り上げ 連立一次方程式 Au=b の反復解法を調べる 行列のスペクトル半径と収束行列の定義を与える 行列のスペクトル半径行列 Aの固有値の絶対値の最大値でもって 行列 Aのスペクトル半径 r(a) を与える 収束行 行列の反復解法 1. 点 Jacobi 法 数値解法の重要な概念の一つである反復法を取り上げ 連立一次方程式 Au=b の反復解法を調べる 行列のスペクトル半径と収束行列の定義を与える 行列のスペクトル半径行列 Aの固有値の絶対値の最大値でもって 行列 Aのスペクトル半径 r(a) を与える 収束行列 B が正方行列で のとき B を収束行列と呼ぶ 定理収束行列のスペクトル半径は である 簡単な証明もし

More information

基礎統計

基礎統計 基礎統計 第 11 回講義資料 6.4.2 標本平均の差の標本分布 母平均の差 標本平均の差をみれば良い ただし, 母分散に依存するため場合分けをする 1 2 3 分散が既知分散が未知であるが等しい分散が未知であり等しいとは限らない 1 母分散が既知のとき が既知 標準化変量 2 母分散が未知であり, 等しいとき 分散が未知であるが, 等しいということは分かっているとき 標準化変量 自由度 の t

More information

untitled

untitled KLT はエネルギを集約する カルーネンレーベ変換 (KLT) で 情報を集約する 要点 分散 7. 9. 8.3 3.7 4.5 4.0 KLT 前 集約 分散 0.3 0.4 4.5 7.4 3.4 00.7 KLT 後 分散 = エネルギ密度 エネルギ と表現 最大を 55, 最小を 0 に正規化して表示した 情報圧縮に応用できないか? エネルギ集約 データ圧縮 分散 ( 平均 ) KLT 前

More information

情報工学概論

情報工学概論 確率と統計 中山クラス 第 11 週 0 本日の内容 第 3 回レポート解説 第 5 章 5.6 独立性の検定 ( カイ二乗検定 ) 5.7 サンプルサイズの検定結果への影響練習問題 (4),(5) 第 4 回レポート課題の説明 1 演習問題 ( 前回 ) の解説 勉強時間と定期試験の得点の関係を無相関検定により調べる. データ入力 > aa

More information

平成 7 年度数学 (3) あるゲームを 回行ったときに勝つ確率が. 8のプレイヤーがいる このゲームは 回ごとに独 立であるとする a. このゲームを 5 回行う場合 中心極限定理を用いると このプレイヤーが 5 回以上勝つ確率 は である. 回以上ゲームをした場合 そのうちの勝ち数が 3 割以上

平成 7 年度数学 (3) あるゲームを 回行ったときに勝つ確率が. 8のプレイヤーがいる このゲームは 回ごとに独 立であるとする a. このゲームを 5 回行う場合 中心極限定理を用いると このプレイヤーが 5 回以上勝つ確率 は である. 回以上ゲームをした場合 そのうちの勝ち数が 3 割以上 平成 7 年度数学 数学 ( 問題 ) 問題 から問題 3 を通じて必要であれば ( 付表 ) に記載された数値を用いなさい 問題. 次の ()~() の各問について 空欄に当てはまる最も適切なものをそれぞれの選択肢 の中から選び 解答用紙の所定の欄にマークしなさい なお 同じ選択肢を複数回選択してもよい 各 5 点 ( 計 6 点 ) ()つのサイコロを振る試行を 回繰り返すこととする 回目と 回目の試行でともにの目が出る事象を

More information

2011年度 大阪大・理系数学

2011年度 大阪大・理系数学 0 大阪大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ a a を自然数とする O を原点とする座標平面上で行列 A= a の表す 次変換 を f とする cosθ siθ () >0 および0θ

More information

Microsoft PowerPoint - 配布資料・演習18.pptx

Microsoft PowerPoint - 配布資料・演習18.pptx 学年学科学籍番号氏名 宿題 ( 複素正弦波 jω ) メディアと信号処理第 回 ( 金田 ). 複素数とは 実数部と虚数部を持った数である 例えば 虚数単位を j と表すと 4+ j は複素数で 実数部は 4 で 虚数部が である 一般的に 実数部を 虚数部を とすると 複素数 z は z = + j と表される 複素数の 大きさ は 絶対値 (r jθ の r ) で定義される z の絶対値は z

More information

Microsoft PowerPoint - 測量学.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - 測量学.ppt [互換モード] 8/5/ 誤差理論 測定の分類 性格による分類 独立 ( な ) 測定 : 測定値がある条件を満たさなければならないなどの拘束や制約を持たないで独立して行う測定 条件 ( 付き ) 測定 : 三角形の 3 つの内角の和のように, 個々の測定値間に満たすべき条件式が存在する場合の測定 方法による分類 直接測定 : 距離や角度などを機器を用いて直接行う測定 間接測定 : 求めるべき量を直接測定するのではなく,

More information

学習指導要領

学習指導要領 (1) 数と式 学習指導要領ア数と集合 ( ア ) 実数数を実数まで拡張する意義を理解し 簡単な無理数の四則計算をすること 第 1 章第 節実数 東高校学力スタンダード 4 実数 (P.3~7) 自然数 整数 有理数 無理数 実数のそれぞれの集 合について 四則演算の可能性について判断できる ( 例 ) 下の表において, それぞれの数の範囲で四則計算を考えるとき, 計算がその範囲で常にできる場合には

More information

RSS Higher Certificate in Statistics, Specimen A Module 3: Basic Statistical Methods Solutions Question 1 (i) 帰無仮説 : 200C と 250C において鉄鋼の破壊応力の母平均には違いはな

RSS Higher Certificate in Statistics, Specimen A Module 3: Basic Statistical Methods Solutions Question 1 (i) 帰無仮説 : 200C と 250C において鉄鋼の破壊応力の母平均には違いはな RSS Higher Certiicate in Statistics, Specimen A Module 3: Basic Statistical Methods Solutions Question (i) 帰無仮説 : 00C と 50C において鉄鋼の破壊応力の母平均には違いはない. 対立仮説 : 破壊応力の母平均には違いがあり, 50C の方ときの方が大きい. n 8, n 7, x 59.6,

More information

学習指導要領

学習指導要領 (1 ) 数と式 ア数と集合 ( ア ) 実数数を実数まで拡張する意義を理解し 簡単な無理数の四則計算をすること 自然数 整数 有理数 無理数の包含関係など 実 数の構成を理解する ( 例 ) 次の空欄に適当な言葉をいれて, 数の集合を表しなさい 実数の絶対値が実数と対応する点と原点との距離で あることを理解する ( 例 ) 次の値を求めよ (1) () 6 置き換えなどを利用して 三項の無理数の乗法の計

More information

Microsoft PowerPoint - 2.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - 2.ppt [互換モード] 0 章数学基礎 1 大学では 高校より厳密に議論を行う そのために 議論の議論の対象を明確にする必要がある 集合 ( 定義 ) 集合 物の集まりである集合 X に対して X を構成している物を X の要素または元という 集合については 3 セメスタ開講の 離散数学 で詳しく扱う 2 集合の表現 1. 要素を明示する表現 ( 外延的表現 ) 中括弧で 囲う X = {0,1, 2,3} 慣用的に 英大文字を用いる

More information

学習指導要領

学習指導要領 (1) 数と式 学習指導要領ア数と集合 ( ア ) 実数数を実数まで拡張する意義を理解し 簡単な無理数の四則計算をすること 千早高校学力スタンダード 自然数 整数 有理数 無理数の用語の意味を理解す る ( 例 ) 次の数の中から自然数 整数 有理 数 無理数に分類せよ 3 3,, 0.7, 3,,-, 4 (1) 自然数 () 整数 (3) 有理数 (4) 無理数 自然数 整数 有理数 無理数の包含関係など

More information

Microsoft PowerPoint - ip02_01.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - ip02_01.ppt [互換モード] 空間周波数 周波数領域での処理 空間周波数 (spatial frquncy) とは 単位長さ当たりの正弦波状の濃淡変化の繰り返し回数を表したもの 正弦波 : y sin( t) 周期 : 周波数 : T f / T 角周波数 : f 画像処理 空間周波数 周波数領域での処理 波形が違うと 周波数も違う 画像処理 空間周波数 周波数領域での処理 画像処理 3 周波数領域での処理 周波数は一つしかない?-

More information

<4D F736F F D2094F795AA95FB92F68EAE82CC89F082AB95FB E646F63>

<4D F736F F D2094F795AA95FB92F68EAE82CC89F082AB95FB E646F63> 力学 A 金曜 限 : 松田 微分方程式の解き方 微分方程式の解き方のところが分からなかったという声が多いので プリントにまとめます 数学的に厳密な話はしていないので 詳しくは数学の常微分方程式を扱っているテキストを参照してください また os s は既知とします. 微分方程式の分類 常微分方程式とは 独立変数 と その関数 その有限次の導関数 がみたす方程式 F,,, = のことです 次までの導関数を含む方程式を

More information