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7 教育格差の要因と問題点 歴の格差と経済格差の関係を検討することとする O 施した 大学 短期大学の就職指導に関する調査 j によ 先ず学力格差と経済格差について検討したい 企業は れば 就職できない学生が増えている 理 由の 中で 基礎 採用において生徒 学生の学力を重視している O 太田 的な学力が不足しているため j は 自分に向く 仕事 が [ ] では 年 に愛知県雇用 開発協会によって実 わからないため 社会人として必要な基礎的な訓練が 施された 人材の高度活用と人事制度の改革に関する調 できていないため j に次いで第 位である O これらのこ 査 に基づいて 学力が企業の若年正社員の採用 にどの とから 企業は採用 において 生徒 学生の学力を重視 し ような影響を及ぼすかが分析されている 太田論文によ ていると考えられる O れば 基礎学力の低下 によって 一人前に 育成するた 次に 学歴格差と経済格差について検討したい 先ず めのコストが高まっている という 見解について 当 雇用格差についてであるが 大卒よりも高卒の方が 失 てはまる j ある程度当てはまる と回答した企業の比 業率が高く非正規雇用に就く可能性が大きい 率は 4. 7%であり しかも 当てはまる と回答した企 図 lは 総務省 統計局の統計をもとに作成したもの 業のうち 5%が採用数を 抑制する方向に影響を与えると であるが 5~4 歳の 比較でも 5~ 4 歳の 比 較でも 小 999年 に実 答えているのである また 三和総合研究所が 学卒 中 学卒 高校卒 旧制中 学卒などの学歴の方が % % 4 4 小学 中 学 高校 目制中.大学 大学院 学 5 ~ 4 歳 5 ~ 4 歳 5 ~ 4 歳 4 づ 学中学.高校 旧制 中学.大学 大学 院 4 5 ~ 4 歳 ~.争 o O q ぜ k ' ' v ' > ' > ' > J Y や や や や 総務省統計局 ( )I 労働力調査 ( 詳細集計) ~'?' 平成 年平均 (速報結果)Jより作成 卒業者) 図 教育 年齢階級別完全失業者数( ぷ 5 4 口 997年.年 口 7年 雇用者に対する非正規雇用者 ( 正規の職員-従業員 以外の者)の割合を示している 図 学歴別 年齢階級別) 非正規雇用者の割合 ( 5 7 羽 歳 日im 出典 :総務省統計局 就業構造基本調査 mim歳 大卒 院 卒 WJ V品骨凡 l lハ i 凋斗 士M m 高卒 年齢計 Fh d ハWJV5甘ん ー ー ー ー ー - 凋斗 Fh d nvjh n U 居先 a H a a 4F州 l l i q de 4量 ov h 4 肩 おim o歳 吾川 4量 o4 v h 羽 歳 日im mim歳 V品骨凡 ハWJ 開歳 日 目別 Fh d nvji 凋斗 居先 a 'a a 4=h問 l il q ZE ぬM m歳 吾川 院 卒 おtm o歳 大 卒 4量 o4 v h 高卒計 学歴計

8 難 波 安 彦 畑 中 美里 大学院卒の昇進実績は高卒の 4倍以上になっ 4 m ている また課長 部 長 いずれの場合も学 歴を問わず男女の昇進実績の格差は 大 きい 卜 この学歴と昇進の関係については百貨商. 5 卜 寸一一一一一一一ーー 7. - 業とトヨタを対象とした事 例研究がある O 原 松繁 [ Jは百貨庖 業 を対象とした A 円 事例研究であるが ここでは 平均 的 に見. 歴 計 学 Lnu て高卒者の方が大卒者よりも昇進ベースが 遅いことが明らかにされている 例えば 高卒 高専 短大卒大学 大学院卒 口男性図女性 出典 :厚生労働省 平成 年版 賃金構造基本統計調査 図 男女別学歴別課長級労働者比率 ( 産業計 企業規模 人以上計) 課長への昇進は 大卒の場合ではほとんど 歳までになされているが 高卒の場合は 9歳である 樋口 [ Jは そのピークは トヨタを 対象とした事例研究であるが ト ヨタへ入社した者の昇進記録では 高卒者 はどの採用区分でも 次長 で鼻進が止まっ てしまっている しかし 大卒者は役員の (%) 地位まで進んでいる者が多く見られる ま. た 最も多くの者が到達した 地位 を見 てみ ると 高卒者は課長 であるが大卒者は部長 となっており 高卒者と 大卒者では鼻進ペー スに大きな差が生 まれていることが分かる O が大卒より遅い つまり学歴が低いほど不 以上 により 企業での昇進 は 高卒の方 学歴計 高卒 高専 短大卒 大学 大学院卒 利になっていることがわかる また学歴に 口男性 囚 女 性 より賃金格差も 生 じる O 例えば 高卒と 大 年版 賃金構造基本統計調査j 出典 :厚生労働省 平成 卒とでは高卒の方が生涯賃金が低い これ 産業計 企業規模 人以上計) 図 4 男女別学歴別部長級労働者比率 ( は高卒の方が大卒よりも 同年齢の賃金が低 く 昇進速度も遅いためである 独立行政 大卒 大学院卒よりも失業者数が多くなっている O 法人労働政策研究 研修機構が出 している ユースフル 労働統計一労働統計加工指標集 - -.によれば 次に 正規雇用に就 くか否かについての学歴格差につ 7年 において 高卒男性の生涯賃金は 億 4 7 万円で あるが 大卒男性の生涯賃金は 億 4 万円でありその 差は約 7 万円に 上 る いてであるが ここでは大卒と高卒の非正規雇用比率を 比べてみる O 図 より 高卒者の方が 大卒者に 比べて 非正規雇用割合が高く またその上昇速度が速いことが 以上で見てきたように 学力格差と学歴格差 は経済格 わかる O 年齢階級別にみてもこの関係は基本的に変わら 差と結びついている O 学力格差について言えば 企業は ない 総務省統計局 就業基本調査 平成 4年版から 計算す 基礎学力の低い生徒 学生の採用を避ける傾向がある 7% 高卒 ると 男性の場合 非正規雇用比率は 中卒 学歴格差に関して 言 えば 失業率 非正規雇比率 昇進 % 短大卒 % 大卒 7%であり へ ここでも学歴が低 速度 生涯所得等の格差に結びつく つまり 学歴が低 い者ほど非正規比率が高くなっていることがわかる O いほど失業率は高く 非正規雇用比率も高く 昇進速度 続いて 学歴に よる昇進格差 について見てみたい は遅く 生涯所得は少ないのである このように教育格 図 図 4は 各 男女別の課長級労働者比率と男女 差は経済格差と密接に関係していると考えられる 別の部長級労働者比率を学歴別 に示したものであるがこ -. 教育格差の再生産 れから次のようなことがわかる 課長の場合は 男性は 大学 大学院卒の昇進実績は高卒の 倍以上 になってい 本項では 親の教育格差が子 どもの教育格差を 生むと るO 女性は大学 大学院卒の昇進実績は高卒の 倍以上 いう形で 教育格差の再生産が生 じているかどうかを検 になっている 部長の場合は 男性 は大学 大学院卒の 討する あわせて前項で見 たように教育格差が経済格差 昇進実績は高卒の 倍程度になっており 女性は大学 を生み出 していることから 親の経済状態が子 どもの将 5

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男女間の賃金格差問題に関する研究会報告

男女間の賃金格差問題に関する研究会報告 100 65.32001 1 2 3 4 5 6 7 (%) 66 65.565.3 65 64.6 64 63.1 63.9 63 62.0 62 62.5 62.8 61 61.5 61.6 60.5 60.560.2 60.7 60 59.7 59 58 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999

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