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1 第 5 章 新病院の部門別基本計画

2 第 5 章新病院の部門別基本計画 はじめに県立中央病院の建て替えについては 第 2 章から第 4 章において 石川県民に信頼される高度専門病院 を目指すにあたり必要となる医療機能や施設機能など基本的な考え方とその方向性を示しました 第 5 章では 今後実施する基本設計を円滑に進めるため その示した内容に沿って詳細な検討を行い 以下 17 部門において整備すべき主な諸室やその配置 動線などを基本設計における留意事項として取りまとめたものです 1. 外来部門 (1) 基本方針 患者にとってゆとりのある外来空間とし 安全に配慮しながら診療が可能となるスペースを確保する 正面ロビー 待合室への医療ガス配管等 災害時に多人数収容スペースとして転用できるオープンスペースの確保と設備の充実を図る 中央受付のほか ブロック別受付を設けることや 一部の診察室を共用とするなどにより 混雑解消と患者利便の向上を図る ブロック別待合室を設置するとともに 待合室に診察室内の声が聞こえないよう工夫を行い 患者のプライバシーに配慮する 外来患者及び入院患者のプライバシーに配慮するため 両者の患者動線を分離し 業務の効率化のため 患者とスタッフ動線を分離する 入退院センターを新設し 入退院患者の様々な相談を受け付けると同時に 患者指導を行う カラーコーディネートの導入などによる わかりやすい案内表示を設置する (2) 詳細事項 1 診療科目 (36 科目 ) 総合診療科 神経内科 呼吸器内科 消化器内科 循環器内科 血液内科 免疫感染症科 腎臓内科 リウマチ科 糖尿病 内分泌内科 小児内科 新生児科 乳腺 内分泌外科 消化器外科 整形外科 形成外科 脳神経外科 呼吸器外科 心臓血管外科 小児外科 皮膚科 泌尿器科 産婦人科 眼科 頭頸部耳鼻いんこう科 放射線診断科 放射線治療科 核医学科 麻酔科 病理診断科 救急科 リハビリテーション科 緩和ケア内科 女性内科 化学療法内科 歯科 歯科口腔外科 2 外来関連諸室ア主な諸室主な諸室総合案内コーナー 中央受付 会計窓口 薬局窓口 入退院センター 各種相談室 指導室 ブロック別受付 ブロック別待合室 各科診察室 各種処置室 各 101

3 主な諸室種検査室 問診室 採血 採尿室 中央観察室 セカンドオピニオン室 医療安全相談室 患者図書室 ストレッチャー置場 車椅子置場 院外処方せん FAX コーナー ボランティア室 イ諸室条件 部門配置 動線管理 外来患者動線調査の結果を踏まえ 患者数の多い診療科や身体的に不自由な患者の多い診療科については 動線の長さ ( 受付からの距離 エレベーターからの距離 各種検査からの距離 ) を考慮する 受付 相談室 会計 総合案内コーナーを入口から近い位置に設置し 外来受診患者の重症度判断 紹介状の有無 受診科相談 案内 診察申込書記入の案内 家族 面会者などの質問対応等を行う 中央受付では 外来患者の初診受付 再診の受付 保険証確認 会計など総合的な受付業務を行う 診療科受付はブロック別受付を取り入れ スペースと人員の効率化を図る ブロック別受付では 各診察室への振り分け及び問診 問い合わせへの対応を行う 受付に隣接した入退院センターを新設し 患者 家族の各種相談に効率的かつ効果的に対応するよう 各種相談室を設置する 入退院センターでは薬剤 栄養指導のほか 患者家族の各種相談を総合的に受け付ける また 各種診断書 証明書の受付 発行 交付を行う セカンドオピニオン室を設け セカンドオピニオンを希望する患者 家族の相談に対応する 会計窓口に自動精算機を設置し 会計窓口または自動精算機にて精算を行う また クレジットカードによる精算も可能とする 会計横に院外処方せんFAXコーナーを設置し 運営については地域の薬剤師会の協力を得る 患者図書室を新設し 健康 病気に関する図書の貸出し 閲覧を行う ボランティアによる車椅子の介助や患者への支援活動のためのボランティア室を設ける 待合室 外来患者の診察待ちについては 原則としてブロック単位の待合室を設置し 診察室 待合室 廊下スペースを分離し 中待合は原則として設置しない 小児内科外来待合には プレイルームを設置する 患者呼び出し用に待合表示板を整備する また目の不自由な患者用にローカルマイクを整備する 外来患者が利用するトイレを十分数設置する なお 併せて車椅子やオストメ 102

4 イト対応等の多目的トイレについても設置する 診察室 安全に配慮しながら診察 処置が行えるような診察スペースを確保する 診察室はプライバシーを確保し 遮音性に配慮した構造とする また 一部の診察室を共用する等 スペースと人員の効率化を図る 各ブロックの診療科は 対象疾患の関連性 外来患者数 各部門との動線及び診療センター ( 心血管診療センター 脳血管診療センター がん診療センター 救命救急センター 糖尿病合併症診療センター ) 機能を考慮した配置とする 3 採血 採尿室ア主な諸室主な諸室採血室 採尿トイレ ( 男 女 身障者トイレ ) 採痰ブース 吸入ブース 自己血採取室 イ諸室条件 採血及び採尿について 専用受付を設置する 効率的な採血 採尿システムを導入し 患者待ち時間の短縮を図る 採血室での検体採取は 臨床検査技師及び外来看護師が行う 外来患者の採痰 吸入を行うスペースを設ける 4 中央観察室ア主な諸室主な諸室観察室 薬剤保管調剤室 イ諸室条件 中央観察室には 酸素 吸引配管 感染対策の個室を設置する 処置ベッドまたはリクライニングチェアとする 外来患者の安静後採血 点滴治療 外来手術患者の術後観察等に用いる 採血 採尿室と中央観察室は隣接設置とする 5 外来化学療法室ア主な諸室主な諸室外来化学療法治療室 診察室 がん相談室 抗がん剤調製室 イ諸室条件 抗がん剤治療を要する患者の急増に対応するため 化学療法室を充実する 103

5 トイレは感染防止の観点から専用トイレとする がん診療センターでは 集学的な治療を実施するため 放射線治療部門やがん相談室との動線に考慮する がん専門薬剤師 化学療法認定看護師を配置するとともにがん相談室と連携し 身体的な治療のほか メンタルケアなどの心理的な支援などを行う 安全キャビネットを設置する外来化学療法の抗がん剤調製室は薬剤部との同一フロアが望ましい 6 外来透析室ア主な諸室主な諸室外来透析治療室 診察室 腹膜透析室 患者更衣室 ( 男女 ) 幹細胞採取室 イ諸室条件 外来透析は 25 床とする うち感染症対応可能な個室を整備する 外来透析室内で 幹細胞採取を行う 7 エイズ治療関連諸室ア主な諸室主な諸室診察室 相談室兼指導室 吸入室 研修室 事務室 イ諸室条件 診察室と相談室兼指導室はプライバシーが保てるように配慮する (3) 他部門との業務連携 凡例 同一フロア隣接 関連部門 救命救急センター 中央観察 採血 採尿 採血 採尿室 中央観察室 感染症専用診察室 外来診察室 薬剤部門 入退院センター 薬局窓口 相談コーナー ( 共用 ) 検査部門 放射線部門 検査 外来化学療法 透析 外来化学療法室 内視鏡部門 外来透析室 自動精算機 中央受付 会計 総合案内コーナー 初診 再診受付 104

6 2. 病棟部門 (1) 基本方針 プライバシーを保護し 患者にとってゆとりある療養環境を提供するため 6 床室を廃止し 個室と4 床室とする 入院患者の院内感染防止 転倒転落事故防止を目指した施設づくりを行う 医療必要度の高い患者の集中化を行い 医療環境の整備と効率化を図る 医師 看護師 薬剤師等を含めたチーム医療が行いやすい施設づくりを行う 医療機器の集中管理を行い 収納スペースの削減と機器の効率的利用を図る スタッフステーションを中心に 看護動線の効率化を図り スタッフの働きやすい施設づくりを行う (2) 詳細事項 1 一般病棟ア主な諸室主な諸室病室 食堂 談話スペース シャワー室 観察室 患者処置室 患者説明室 ( 相談室 ) 病棟指導室 スタッフステーション 薬剤保管調剤室 カンファレンス室 学生記録室 イ諸室条件 部門配置 動線管理 エレベーターについては 用途に応じて 入院患者とその他利用者との動線を区別する 病棟全体 照明効果 廊下 壁の色彩 廊下の騒音防止等に配慮し 安らぎのある環境づくりに努める 4 床室を基本として整備し ベッドサイドでの処置が円滑に実施できるようにする 病棟全体の死角を少なくし スタッフステーションからの動線が短くなるようにする 転倒に配慮し 足音やワゴン ベッドの移動音が響かない様な床材とする ただし 清掃のしやすさにも配慮する 病棟内に十分な収納スペースを確保する( 不潔リネン 廃棄物 病棟機器等 ) 不潔リネン 廃棄物保管場所は施錠が可能な形式とする 病棟指導室は薬剤指導や栄養指導等に用い 共有で使用できるスペースとする 学生記録室はカンファレンス室と共用で利用する 処置スペース内に診療科特有な処置ユニットを配置する 観察室を各病棟に設置する 病状の説明及び入院患者の相談を行う患者説明室( 相談室 ) を各病棟に設置す 105

7 る 病室 骨髄移植等に対応するために無菌室は 4 床室 2 室と個室 4 床を整備する 病室の面積は 1 床当りの床面積は8m2以上とする また 最大 4 床室とする 全室にトイレ 洗面台を設置するとともに 個室ではシャワー室を設ける 病室の扉については全てスライドドアとし ベッド搬送が容易な幅とする 患者の状態や日当たり等の環境によって空調を調節出来るようにブロック別室温調整機能を整備する 各病棟に将来対応を含めてインターネット環境を整備する 第一種感染症指定医療機関としての病床を整備する スタッフステーション スタッフステーションは病棟の看護動線の短縮及び病棟内の見渡しが容易となる場所に設置し 安全管理に努める スタッフステーションはスタッフが業務を行いやすい 使いやすいスペースを確保する スタッフステーションに隣接し 重症患者や不穏患者の観察室を設置する トイレ 分散トイレ方式( 個室 4 床室内に設置 ) とする 身障者トイレ スタッフトイレ 見舞い用トイレを設置する 蓄尿用トイレを各病棟に設置する 設置台数については 今後検討とする 食堂 談話スペース 癒しのスペースとして食堂 談話スペースを整備する 手術患者の家族待機室として食堂 談話スペースを利用できるようにする シャワー室 浴室 各病棟にシャワー室 3ケ所 ストレッチャー対応のシャワー室 1カ所を整備する 院内全体でベッド浴槽を2ケ所 車椅子浴槽 4ケ所程度の浴室を整備する 安全管理 感染予防 空調設備の強化 非接触型手洗い設備 速乾性手指消毒剤の設置等により院内感染防止に努める 廊下は転倒が少なく ワゴンやベッド移動での騒音防止策に配慮した清掃のしやすい仕上げとする また 廊下には必要に応じて清掃用のコンセントを設置する 106

8 付帯設備 備品 諸室 各病棟にスタッフ休憩室 カンファレンス室 患者説明室 病棟指導室を整備する 眼科 頭頸部耳鼻いんこう科 歯科 歯科口腔外科等 処置に特別な専用ユニットが必要となる診療科が該当する病棟には 処置室にそのスペースを確保する 看護師の多様な勤務形態に対応するため 看護師仮眠室を整備する その他 携帯電話の使用については 利用可能エリアを設定する 2 集中治療室 (ICU HCU) ア主な諸室主な諸室 ICU 病室 HCU 病室 患者説明室 病棟指導室 家族控室 スタッフステーション 薬剤保管調剤室 ポータブル X 線装置置場 医療器材室 汚物処理室 当直室 学生記録室 イ諸室条件 部門配置 動線管理 ICU と HCU は別看護単位とする 小児の重症患者に対応するため ICU 内に PICU を設置する 集中治療部門と救命救急センター重症病棟及び血管治療室は同一フロアとし 隣接させる 術後患者の受け入れを想定し 集中治療部門と手術部門を隣接させる また 術後患者の受け入れのための専用入口を設定する 集中治療部門と医療機器管理室との近接を考慮する また 集中治療部門内に医療機器のメンテナンススペースを設ける 付帯設備 備品 諸室 病棟指導室 患者説明室 家族控室 カンファレンス室 学生記録室及び医療器材室は救命救急センター重症病棟と兼用とする ICU HCU には透析可能な病床も設置する 3 救命救急センターア救命救急センター病棟 ( ア ) 主な諸室主な諸室病室 家族控室 シャワー室 患者説明室 病棟指導室 スタッフステーション 薬剤保管調剤室 カンファレンス室 学生記録室 107

9 ( イ ) 諸室条件 部門配置 動線管理 救命救急センター病棟は救命救急センター( 外来 ) と同一フロアとする 感染症外来から直接入室できるような動線を考慮する 病室 病室は 14 床 ( うち4 室個室 10 床オープン ) を整備する 付帯設備 備品 諸室 救急救命士や研修医を含むチーム医療推進のために多くの職種間で使用するカンファレンス室を設置する イ救命救急センター重症病棟 ( ア ) 主な諸室主な諸室病室 家族控室 患者説明室 病棟指導室 スタッフステーション 薬剤保管調剤室 医療器材室 当直室 カンファレンス室 学生記録室 ( イ ) 諸室条件 部門配置 動線管理 救命救急センター重症病棟は ICU HCU と同一フロアとする 救命救急センター( 外来 ) から速やかに搬送できるエレベーターを設置する等 動線を短くする 術後患者を速やかに受け入れるために手術部門と隣接させる等 動線を短くする 医療機器管理室と隣接もしくは近接を考慮し 救命救急病棟内で使用する医療機器のメンテナンス等を速やかに行えるようにする 病室 救命救急センター重症病棟( 重症 12 床 うち 2 室陰圧個室 ) を確保する 陰圧個室のうち1 室は透析可能な設備とする 付帯設備 備品 諸室 当直室( 医師用 1 室 ) を同一フロアに設置する 病棟指導室 患者説明室 家族控室 カンファレンス室 学生記録室及び医療器材室は集中治療病棟と兼用とする 108

10 4 いしかわ総合母子診療センターア産科病棟 ( ア ) 主な諸室主な諸室一般病棟に必要な諸室に加え 新生児室 沐浴室 授乳室 分娩室 NST 検査室 超音波検査室 内診室 ( イ ) 諸室条件 部門配置 動線管理 分娩室での実施が困難な緊急帝王切開に備えて 手術室に速やかに搬送できるエレベーターとの近接に考慮する 救命救急センター( 外来 ) に来た産科患者について 産科病棟へのスムーズな受け入れのために 速やかに搬送できるエレベーターを設置する 新生児の沐浴をスムーズに行えるように沐浴室と新生児室は隣接させる 病棟全体 患者のスムーズな受け入れのために産科病棟 MFICU NICU GCU を同一フロアに整備する 新生児室はスタッフステーションから目視のできる場所に設置する 新生児室はGCUに隣接して設置する 患者説明室 病棟指導室 カンファレンス室についてはフロア全体で共用とするため 設置場所に配慮する 病室 母子同室可能な病棟整備とする 付帯設備 備品 諸室 感染症対応や畳のスペースを設置した分娩室も整備する お産後の患者用として トイレは全て車椅子対応として整備する 母子同室患者のためにベビーベッドの配置を想定したスペースを考慮する 出産患者に 退院後の沐浴や授乳指導等が行える部屋を整備する カンファレンス室では母親学級( マザークラス ) を開催する 食堂 談話スペースは母親の集団指導を行える部屋とする イ母体 胎児集中治療室 (MFICU) ( ア ) 主な諸室主な諸室一般病棟に必要な諸室に加え 新生児室 沐浴室 授乳室 分娩室 NST 検査室 超音波検査室 内診室 109

11 ( イ ) 諸室条件 病棟全体 スタッフ及び患者のスムーズな受け入れのために産科病室 NICU GCU を同一フロアに整備する 出産直後の新生児の受け入れのために分娩室と MFICU を同一フロアに整備する 患者説明室 病棟指導室 カンファレンス室についてはフロア全体で共用とするため 設置場所に配慮する 病室 母子同室患者のためにベビーベッドの配置を想定したスペースを考慮する 付帯設備 備品 諸室 新生児室 沐浴室 授乳室 分娩室 NST 検査室 超音波検査室 内診室はすべて産科病棟と兼用にする お産後の患者用として トイレは全て車椅子対応として整備する ウ小児科病棟 ( ア ) 主な諸室主な諸室一般病棟に必要な諸室に加え プレイルーム 授乳室 肛門内圧室 ベッド保管庫 病児保育室 ( イ ) 諸室条件 病棟全体 小児科プレイルームはスタッフステーションから確認できる位置に設置する 小児病棟内の家具 机等は角を取り 危険の無いようにする 病棟内のコンセントは小児がさわれないような工夫をする 患者説明室 病棟指導室 カンファレンス室についてはフロア全体で共用とするため 設置場所に配慮する 小児病棟に病児保育室を整備する 病室 ベッド周辺のコンセント類はサークルベッドを想定した配置とする 付帯設備 備品 諸室 小児の心理を踏まえ 壁紙は他の病棟とは異なり小児用の壁紙とする トイレは大人用トイレ( 保護者 見舞い等 ) と子供用トイレを整備する ベッド保管庫には小児用の様々なベッドが保管できる大きさを確保する 食堂 談話スペースは修学している小児患者が学習できるような構造とする 110

12 小児科病棟内に肛門内圧室を設置出来ない場合は 病院内に 1 室設置し 共 用とする エ新生児特定集中治療室 (NICU) ( ア ) 主な諸室主な諸室病室 感染対応個室 ( 陰圧 ) 患者説明室 テレビ面会室 スタッフステーション 薬剤保管調剤室 初療室 調乳 洗浄室 授乳室 暗室 当直室 カンファレンス室 学生記録室 ( イ ) 諸室条件 病棟全体 NICU 内に個室を整備する 患者のスムーズな受け入れのために MFICU GCU と同一フロアとし 小児科病棟との近接を考慮する 調乳 洗浄室と授乳室 学生記録室は GCU と共用する 患者説明室 病棟指導室 カンファレンス室についてはフロア全体で共用とするため 設置場所に配慮する 感染症防止に配慮した病室を整備する オ新生児治療回復室 (GCU) ( ア ) 主な諸室主な諸室病室 沐浴室 授乳室 患者説明室 スタッフステーション 薬剤保管調剤室 調乳 洗浄室 カンファレンス室 学生記録室 ( イ ) 諸室条件 病棟全体 産科新生児室はGCUと同一フロアとする 調乳 洗浄室と授乳室 学生記録室はNICUと共用する 患者説明室 病棟指導室 カンファレンス室についてはフロア全体で共用とするため 設置場所に配慮する 5 がん治療病棟ア主な諸室主な諸室一般病棟に必要な諸室に加え 患者用ミニキッチン パウダールーム 家族団らん室 リラクゼーション室 介助浴室 庭園 111

13 イ諸室条件 病棟全体 病棟は庭園との近接に考慮し 患者が憩えるように配慮します 付帯設備 備品 諸室 患者説明室を一般病棟より 1 室多く整備し 瞑想など一人きりになれる部屋とする 非薬物療法 アロマセラピーなどが行える部屋( リラクゼーション室 ) を設置する 患者 家族が憩える家族団らん室を設ける 食堂 談話スペースはミニコンサートが開催できるよう配慮する (3) 他部門との業務連携 1 一般病棟 救命救急センターの配置連携 凡例 同一フロア隣接 関連部門 外来透析室 薬剤部門 各種検査部門 リハヒ リテーション部門入退院センター がん診療病棟 脳血管診療センター 一般病棟 心血管診療センター 糖尿病合併症診療センター 一般病棟 手術部門 新生児特定集中治療室新生児治療回復室母体 胎児集中治療室 いしかわ総合母子診療センター 産科病棟 小児科病棟 救急病棟 集中治療病棟 救命救急センター 救命救急センター病棟 救命救急センター重症病棟 HCU ICU 112

14 2 周産期母子診療センターの配置連携 凡例 同一フロア隣接 関連部門 小児科病棟 産科病棟 いしかわ総合母子診療センター 手術部門 母体 胎児集中治療室 新生児特定集中治療室 新生児治療回復室 救命救急センター 救命救急センター重傷病棟 集中治療病棟 救命救急センター病棟 113

15 3. 救命救急センター (1) 基本方針 3 次救急医療機関として 増加する救急患者を円滑に受け入れ 高度かつ専門的な救命救急医療を提供する 重症及び複数の診療領域にわたる重篤な救急患者に対し 高度な救急医療を提供できるよう 24 時間 365 日の救急体制を整備し 救急受け入れを行う 基幹災害医療センターとして 災害医療の中心的な役割を担う 外傷専門部門を新設し 救命救急センターの充実を図る (2) 詳細事項 1 救命救急センター ( 外来 ) ア主な諸室主な諸室待合室 家族待機室 患者説明室 患者トイレ 救急受付 守衛室 救急車寄せ トリアージカウンター スタッフステーション 洗体室 診察室 初療室 観察室 汚物処理室器材庫 救急救命士作業室 救急事務室 看取室 カンファレンス室 薬剤保管調剤室 イ諸室条件 部門配置 動線管理 初療室のうち1 床は感染症対応として整備する 救急搬送されてきた患者の迅速な画像診断に備えて 救急部門は放射線部門 (CT 室 X 線撮影室 MRI 室 ) との近接に考慮する 集中治療が必要な重症患者の迅速入院のため 手術室 救命救急センター重症病棟 集中治療部門 産科病棟 ( 分娩エリア ) へ搬送できる専用エレベーターを設置する 救命救急センター( 外来 ) と内視鏡部門との近接を考慮する ウォークイン患者と救急車搬送患者の入口を区別する ウォークイン患者については 一般患者と感染症患者の入口を区別する 救急車の出入口は 患者の速やかな受け入れができるように配慮する 救命救急センター外来入口は 搬送されてきた患者の速やかな受け入れができるよう配慮する 小児内科及び整形外科の外来は 救命救急センターとの一体的な体制整備のため 近接を考慮する 洗体室は放射性物質除染室として兼用できるように 放射性物質除染水の貯水設備を設置し ホールボディカウンター室との動線に配慮する 付帯設備 備品 諸室 外傷患者の処置を行うため 初療室は 無影灯等の設置によって手術室並の十分な明るさを確保する 114

16 患者の呼込みのためにローカルマイクを整備する 器材庫にはポータブル機器及び除染関連資材 DMAT 資材等を保管できるスペースを確保する 感染症外来 感染症専用出入口を設置する 感染症専用出入口については 時間外で来院した感染症患者( 疑い患者を含む ) の出入口として想定するため セキュリティには十分配慮する 感染症専用の待合 診察室を設ける また 小児内科との近接を考慮する 2 救命救急センター ( 病棟 ) 救命救急センター病棟 107ページに記載 救命救急センター重症病棟 108ページに記載 (3) 他部門との業務連携 いしかわ総合母子診療センター 新生児特定集中治療室新生児治療回復室母体 胎児集中治療室 凡例 同一フロア隣接 関連部門 血管治療室 救命救急センター 救命救急センター 重症病棟 集中治療病棟 ICU HCU 救命救急センター病棟 14 床 手術部門 放射線部門 臨床検査部門 外来部門 内視鏡部門 115

17 4. 手術部門 (1) 基本方針 患者に応じた高度な手術治療を提供し 安全でかつ効率的な手術室の運用を図る 日帰り手術にも対応した施設とする 将来増室も見越した配置とする (2) 詳細事項 1 主な諸室主な諸室手術室 手術ホール リカバリー室 患者トイレ 患者待合室 家族待機室 患者説明室 手洗いコーナー 標本処理室 既滅菌庫 緊急滅菌 洗浄室 器械準備室 器材庫 医療機器管理コーナー ポータブル X 線装置置場 麻酔準備室 薬剤保管調剤室 ( 薬品庫 麻薬管理庫 ) 手術管理室 手術部長室 麻酔科医室 医師待機 休憩室 医師当直室 スタッフ更衣室 ( 男女 ) スタッフシャワー室( 男女 ) カンファレンス室 学生記録室 不妊治療室( 培養室 ) 麻酔科外来 麻酔科ブロック室 2 諸室条件 部門配置 動線管理 救急患者への迅速な対応を可能とするために救命救急センターから速やかに搬送できるエレベーターを整備する 術中撮影を想定し 放射線部門へ速やかに搬送できるエレベーターを整備する なお このエレベーターは上記エレベーターと共用が可能とする 周産期患者への迅速な対応を可能とするために 産婦人科分娩室 NICU MFICU から速やかに搬送できるエレベーターを整備する なお このエレベーターは上記エレベーターと共用が可能とする 術中検体検査については緊急性に考慮し 検査部門と直上直下による 2 点間搬送もしくは近接を考慮する 病理検査部門とは 隣接もしくは直上直下とする 標本整理室 病理検査室へは手術部より専用通路で接続とする 標本処理室は病理部門の場所によって 病理部門内と共用とする 救命救急センター重症病棟 血管治療室及び集中治療部門とは同一フロアとする 不妊治療室( 培養室 ) は手術部門に設置する 精子採取室は病院内で 1 室設置とし 場所は手術部門外とし 共用とする スタッフ用出入口と患者 家族用出入口 集中治療部門用出入口を分ける 器材庫は手術器材を収容できる広さを確保する 患者待合室 家族待機室 医療機器管理コーナー カンファレンス室 スタッフシャワー室 ( 男女 ) 学生記録室は集中治療部門 救命救急センター重症病棟と共用できるようにする 116

18 患者待合室は血管治療室と共用する 麻酔科外来との近接を考慮する 手術室 手術室数は14 室整備する すべての手術室は 多診療科で使用可能な手術室として設置する ロボット手術対応手術室を2 室整備する 透視台手術対応手術室を 1 室整備する 手術室の空調は感染症患者の手術対応として 手術室 1 室を陰圧 陽圧の切り替えが可能な設備とする 生体からの臓器提供手術に備え 手術室 3 室はドアで繋がるようにする 付帯設備 備品 諸室 全室術中ビデオ撮影を実施可能とする 監視モニター類を手術管理室に配置し 麻酔科医室 病理室への配信を行える仕組みとする 麻酔記録を電子的に保存できる仕組みとする ICU HCU からは専用通路で入れるようにする 血液ガス検査コーナーを設置する (3) 他部門との業務連携 いしかわ総合母子診療センター 新生児特定集中治療室新生児治療回復室母体 胎児集中治療室 分娩室 凡例 同一フロア隣接 関連部門 医療機器管理部門 救命救急センター病棟 手術部門 救命救急センター 重症病棟 12 床 集中治療病棟 ICU HCU 血管治療室 病理検査部門 放射線部門 滅菌部門 117

19 5. 滅菌部門 (1) 基本方針 院内で使用する器材の洗浄滅菌業務の効率化を図る 手術器材のセット化や器材の標準化を推進し 業務の効率化 省力化を図る (2) 詳細事項 1 主な諸室主な諸室滅菌室 既滅菌室 組立 包装室 仕分 洗浄室 事務室 検収室 2 諸室条件 部門配置 動線管理 手術部門とは専用エレベーターによる直通動線を確保する 病棟などの使用部門への供給を考慮し エレベーターとの近接を考慮する 滅菌 既滅菌の動線を明確に区分けする (3) 他部門との業務連携 手術部門 凡例 同一フロア隣接 関連部門 病棟部門 滅菌部門 外来部門 118

20 6. 薬剤部門 (1) 基本方針 薬物療法の有効性 安全性の確保のため 適正使用に努める 薬剤管理指導業務 服薬指導業務などの臨床業務を行う 医薬品情報を患者及び医師 看護師に提供する 薬剤業務の効率的な運営と患者サービスの充実を図る 患者のプライバシーに配慮した調剤や治験の実施を目指す (2) 詳細事項 1 薬剤関連諸室ア主な諸室主な諸室薬局窓口 ( 外来用 救急用 ) 院外処方せん FAX コーナー 調剤室 服薬相談室 注射薬払出室 薬品補給室 医薬品倉庫 薬剤カート置場 無菌注射製剤室 乾式製剤室 湿式製剤室 中心静脈栄養調製室 抗がん剤調製室 医薬品情報室 麻薬金庫室 薬剤部長室 当直室 スタッフ室 学生記録室 イ諸室条件 部門配置 動線管理 効率的な運用を図るためワンフロアを基本とする 病棟への薬品搬送を考慮し 薬剤部に隣接した搬送用エレベーターを設置する 薬剤カートを管理できる十分なスペースを確保する 投薬窓口は救命救急センター( 外来 ) との近接を考慮する 安全キャビネットを設置する外来化学療法の抗がん剤調製室は外来化学療法室との同一フロアが望ましい 院外処方せんの FAX コーナー ( オープンスペース ) を確保する また 会計との近接を考慮する 付帯設備 備品 諸室 医薬品冷蔵庫 常温保管棚の設置スペースを確保する 医薬品の常温管理を徹底するために 薬剤部内をコントロールする空調設備を設ける 麻薬金庫を集約した麻薬金庫室を設置し 入室には IC 管理等のセキュリティに配慮する 医薬品(3 日分程度 ) を保管できるスペースを確保する 病棟 手術部門 救命救急センター外来 外来化学療法室 中央観察室に薬剤保管調剤室を設置する 119

21 2 治験管理部門ア主な諸室主な諸室治験管理室 治験説明室 モニタリング室 イ諸室条件 部門配置 動線管理 治験業務を円滑に行うために 治験管理室及びモニタリング室については薬剤部との近接を考慮する ただし 治験説明室は外来部門に配置する 治験管理室は薬剤部の近接を考慮する 付帯設備 備品 諸室 治験管理室内に電子カルテ端末の設置を想定する 治験スタッフが事務作業可能なスペースを確保するとともに 紙媒体の記録を概ね 3 カ年分程度収納できる棚を配置する広さとする 治験説明室は治験患者への説明スペースとする 薬剤部内に治験薬保管棚及び管理用冷蔵庫を設置する (3) 他部門との業務連携 凡例 同一フロア隣接 救命救急センター 救急用薬局窓口 病棟部門 薬剤保管調剤室 薬剤部門 関連部門 手術室 薬剤保管調剤室 入退院センター ] 医薬品倉庫 注射払出室 調剤室 医薬品情報室 外来化学療法室 抗がん剤調製室 相談コーナー 外来用薬局窓口 120

22 7. 検査部門 (1) 基本方針 検査の徹底的な効率化 省力化を図り 高機能な検査部門を目指す 迅速に検査結果が出せる体制整備を行い 患者の待ち時間短縮に寄与する (2) 詳細事項 1 検体検査部門ア主な諸室主な諸室検査受付 事務室 生化学検査室 免疫血清室 一般検査室 血液検査室 細菌検査室 細菌検査前室 細菌検査洗浄室 輸血検査室 冷蔵室 遺伝子検査室 病原微生物検査室 医療技術部長室 室長室 技師長室 スタッフシャワー室 医療器材室 毒劇物室 外来採血 採尿室 スタッフ室 当直室 イ諸室条件 部門配置 動線管理 検体検査部門はワンフロアに配置し 業務の効率性の向上を図る 検体受付 当直室 生化学 免疫血清検査 血液検査 一般検査 輸血検査 遺伝子検査室については ワンフロアとして整備する 輸血血液製剤の受け渡しのために検体受付とは別に病棟との動線を考慮した入り口を設ける 細菌検査室 細菌検査洗浄室及び病原微生物検査室は隣接して設置する スタッフ室は検体検査 生理検査 輸血検査 病理検査部門で共用とする 付帯設備 備品 諸室 検体検査室については特殊な機器を使用することから 給排水の整備 特に純水 ( 脱イオン水 ) の供給ができる設備を整備 また 分析器からの発熱を考慮した個別空調を整備する 細菌検査室 細菌検査洗浄室については独立した換気 陰圧室と自動ドアで区切られた前室を整備する また 隣接して細菌洗浄室を設置する 病原微生物検査室については1 類感染症に対応する設備とする 遺伝子検査は 検体の汚染を防ぐため 前処理 DNA 増幅 DNA 測定するスペースを区分する 特殊な機器を使用するため 給排水設備及び電源設備に配慮するとともに機器の発熱に考慮した空調設備とする 2 生理検査部門ア主な諸室主な諸室受付 待合室 患者更衣室 患者トイレ 超音波検査室 脳波検査室 筋電図室 121

23 主な諸室 準備室 呼吸機能検査室 ホルター心電図室 負荷心電図室 大脳誘発電位検査 室 自律神経機能検査室 心電図室 物品管理室 血圧脈波検査室 イ諸室条件 部門配置 動線管理 生理検査部門については患者動線を考慮し エレベーター等との近接を考慮する 生理検査を受けた後 放射線検査を受けることが多いため 放射線部門との動線は 近接を考慮する 超音波検査室は機器を集中化し 超音波検査の多い循環器内科 消化器内科 乳腺外科 産婦人科外来との動線を考慮する 業務効率を考慮した機器配置及び動線とする 付帯設備 備品 諸室 患者の着替えを想定し 超音波検査室 心電図室 脳波検査室に前室を整備する 超音波画像の確認を行いやすいように個別に調節できる照明を整備する 患者が薄着になることが多いため 個別に調節できる空調を整備する 患者呼び込みを想定したローカルマイクを設置する 検査室については検査件数の増減に対応できるように 同一エリアでフレキシブルな対応が可能な構造とする また 酸素 吸引の配管を整備する スタッフ室は検体検査 生理検査 輸血検査 病理検査部門で共用とする 生理検査部門では小児用入眠スペースを整備する 3 輸血検査部門ア主な諸室主な諸室輸血検査室 ( 検体検査室内 ) 自己血採取室 幹細胞採取室 イ諸室条件 部門配置 動線管理 病棟への搬送に配慮し エレベーター等からの距離も考慮する 自己血採取室は外来観察室内に設置する 幹細胞採取室は透析個室を共用で用いる 付帯設備 備品 諸室 スタッフ室は検体検査 生理検査 輸血検査 病理検査部門で共用とする 122

24 (3) 他部門との業務連携 手術部門 病棟部門 凡例 同一フロア隣接 関連部門 外来透析室 救命救急センター 検査部門 幹細胞採取室 超音波 生理検査 輸血検査 検体検査 外来採血室 外来採尿室 放射線部門 外来部門 自己血採取室 中央観察室 病理検査部門 健康診断部門 123

25 8. 病理検査部門 (1) 基本方針 形態診断の質向上 改善に取り組む 術中迅速病理診断に的確に対応する 疾病の原因 本態 診断及び治療効果の究明のために病理解剖を行う (2) 詳細事項 1 病理検査ア主な諸室主な諸室受付コーナー 切出しコーナー 染色コーナー 標本固定コーナー 薄切コーナー 術中迅速標本室 細胞診コーナー 病理診断室 洗浄室 病理標本整理室 イ諸室条件 部門配置 動線管理 病理検体の検体処理については 手術室エリアまたは病理部門で行うこととするが 処理された検体は 速やかに病理検査部門に搬送できる仕組みを構築する 手術部門と隣接もしくは直上直下とする 標本整理室 病理検査室へは手術部より専用通路で接続とする 病理部門は手術部門と直上直下を含めて隣接させる また病理検体搬送時は一般利用者の目に触れない動線で搬送できるようにする スタッフ室は検体検査 生理検査 病理検査部門で共用とする 付帯設備 備品 諸室 病理部門はホルマリンを使用することを考慮に入れ 十分な排気機能を整備する 術中迅速標本作成室は 感染症対策に対応( 独立した空調 排気設備 消毒 殺菌機器 ) したものとする 病理部門と手術部門はテレビモニタ-などで映像を共有できるようにする ( 双方向 ) 2 剖検室ア主な諸室主な諸室剖検室 剖検切り出し室 備品 薬品保管室 剖検臓器保管庫 更衣室 スタッフトイレ スタッフシャワー室 124

26 イ諸室条件 部門配置 動線管理 霊安室と隣接させる 付帯設備 備品 諸室 剖検室は 感染症対策に対応( 独立した空調 排気設備 消毒 殺菌機器 ) したものとする 剖検切り出し室は ホルマリンを使用するため 十分な空調機能を整備する (3) 他部門との業務連携 手術部門 凡例 同一フロア隣接 関連部門 検査部門 検体検査生理検査輸血検査 病理検査部門 内視鏡部門 霊安室 遺体保冷庫 剖検室 125

27 9. 放射線部門 (1) 基本方針 患者を中心とした効率的運用を念頭においたレイアウトとする 画像データを一元管理する (2) 詳細事項 1 放射線診断関連諸室ア主な諸室主な諸室受付 待合室 一般撮影室 透視撮影室 血管撮影室 CT 撮影室 MRI 撮影室 マンモグラフィ撮影室 骨密度撮影室 結石破砕室 各種操作室 患者更衣室 患者トイレ 放射線医師用診察室 ポータブル装置置場 読影室 準備室 機械室 医療器材室 放射線管理室 患者説明室 スタッフ室 カンファレンス室 放射線室長室 技師長室 当直室 イ諸室条件 部門配置 動線管理 スタッフの業務効率性を考慮した機器配置及び動線とする 受付から撮影室までできるかぎり患者動線が短くなるようにする MRI 撮影室については 磁場への影響を考慮し エレベーター エスカレータと近接しない方がよい また 近接道路 配管等からの影響を考慮する CT 撮影室 一般撮影室 透視撮影室については 救命救急センターから円滑に使用できるような配置とする スタッフの業務効率性を考慮した機器配置及び動線とする 透視撮影室のうち 1 室は内視鏡部門に設置する 付帯設備 備品 諸室 患者来室状況 待合い状況が分かるテレビモニターを設置する 患者待合室は通路とは別に設ける 各種サーバは 病院全体のサーバ室に集約させる 患者の着替えを想定し 一般撮影室 CT 撮影室内に前室を整備する 救急用ベッド及び病棟用ベッドが出入り可能な横スライドドアにする 各種撮影室には強制換気設備を設置する 各種撮影室には撮影用小道具収納棚を設置する 透視撮影室 CT 撮影室 マンモグラフィ撮影室には洗面台 汚物流し台を設置する 将来の最新医療機器の新 増設や更新に対応するためのスペースを確保する 126

28 2 血管治療部門ア主な諸室主な諸室受付 患者待合室 患者説明室 術前準備室 患者処置室 ( 回復室 ) 各種撮影室 各種操作室 スタッフ更衣室 医療器材室 家族待機室 カンファレンス室 循環動態室 イ諸室条件 部門配置 動線管理 血管治療室は手術部門 集中治療部門と同一フロアとし 隣接させる 患者待合室 カンファレンス室 家族待機室 患者説明室は手術部門と共用する 血管撮影装置の更新を考慮した場所に治療室を設置する 付帯設備 備品 諸室 各種サーバは 病院全体のサーバ室に集約させる 患者処置室は回復室として共用する 3 核医学関連諸室ア主な諸室主な諸室受付 待合室 SPECT 室 PET-CT 室 ガンマカメラ室 核医学医師用診察室 更衣室 患者トイレ 読影室 準備室 スタッフ室 スタッフトイレ 機械室 物品管理室 器材庫 汚染除去室 入退室汚染検査室 ラジオアイソトープ管理室 ラジオアイソトープ保管室 ラジオアイソトープ廃棄室 放射線測定室 ホールボディカウンター室 イ諸室条件 部門配置 動線管理 スタッフの業務効率性を考慮した機器配置及び動線とする 受付から撮影室までできるかぎり患者動線が短くなるようにする 被ばく量を測定するホールボディカウンター室と放射性物質を除染する救命救急センター ( 外来 ) 洗体室との動線を考慮する 付帯設備 備品 諸室 患者来室状況 待合い状況が分かるテレビモニターを設置する 各種サーバは 病院全体のサーバ室に集約させる 127

29 4 放射線治療関連諸室ア主な諸室主な諸室受付 待合室 放射線治療医師用診察室 更衣室 職員控室 機械室 物品管理室 器材庫 放射線治療室 シミュレーター室 操作室 治療計画室 合同カンファレンス室 相談室 工作室 ( 暗室含む ) イ諸室条件 部門配置 動線管理 スタッフの業務効率性を考慮した機器配置及び動線とする 付帯設備 備品 諸室 患者来室状況 待合い状況が分かるテレビモニターを設置する 各種サーバは 病院全体のサーバ室に集約させる (3) 他部門との業務連携 手術室 凡例 同一フロア隣接 関連部門 血管治療室 病棟部門 放射線部門 ( 外来部門 ) 救命救急センター 一般撮影室 CT 撮影室 MRI 撮影室 マンモク ラフィ撮影室 乳腺 内分泌外科 外来部門 透視撮影室 呼吸器内科消化器内科 核医学部門 放射線治療部門 内視鏡部門 128

30 10. 内視鏡部門 (1) 基本方針 内視鏡の多用途化に伴う検査 処置件数の増加に対応するため 内視鏡検査の機能充実を図る 内視鏡手術に必要な設備の充実を図る 患者のプライバシーに配慮するとともに効率的な業務を行う (2) 詳細事項 1 主な諸室主な諸室受付 X-TV 室 操作室 内視鏡検査室 前処置室 待合スペース ロッカー カンファレンス スタッフ更衣室 患者用説明室 回復室 洗浄室 患者用トイレ 看護師控室 内視鏡保管室 医療器材室 患者用シャワー室 2 諸室条件 部門配置 動線管理 内視鏡室は救急患者の内視鏡治療のために救命救急センター( 外来 ) との近接を考慮する 医師による内視鏡検査の実施を想定し 動線確保のため外来部門との近接を考慮する 人間ドックの内視鏡検査の動線を短縮するため 健康診断部門との近接を考慮する 前処置室とトイレは 出来るだけ近くに設置できるように配慮する 付帯設備 備品 諸室 内視鏡室は8 室とし うち 1 室は陰圧対応 うち1 室は透視撮影が可能な部屋とする 回復室にはリクライニングシート17 床及びベッド3 床の設置スペースを整備する 待合室スペースについては前処置を想定して30 名程度の椅子を配置できるスペースを確保する 院内全ての内視鏡を集中洗浄し 患者及び職員の安全性の確保に努める 検査中に使用する頻度が高い二酸化炭素配管を整備する 129

31 (3) 他部門との業務連携 凡例 同一フロア隣接 関連部門 病理検査部門 内視鏡部門 放射線部門 救命救急センター 外来部門 130

32 11. リハビリテーション部門 (1) 基本方針 急性期リハビリテーションを中心とし 患者の早期退院 早期社会復帰 治療の質の向上を目指す 運動器 呼吸器 心大血管 脳血管疾患 がん患者等の総合的なリハビリテーション機能を充実する 地域医療連携室と連携し 保健 福祉分野との連携活動( ソーシャルワーカーを含めた退院調整 ) や入院患者退院前居宅指導について支援する (2) 詳細事項 1 主な諸室主な諸室受付 待合室 患者トイレ リハビリテーション室 ( 理学療法室 作業療法室 心臓リハビリテーション室 呼吸器リハビリテーション室 日常動作訓練室 ) 診察室 言語聴覚療法室 ( 個室 遮音対応 ) 乳幼児リハビリテーション室 摂食嚥下リハビリテーション室 面接室 ( 評価室 ) 器材庫 スタッフ室 カンファレンス室 2 諸室条件 部門配置 動線管理 リハビリテーション諸室は同一フロアとする 理学 作業療法室はオープンスペースとする 入院及び外来患者利用を想定し エレベーターとの距離に配慮する 付帯設備 備品 諸室 ベッドサイドリハビリは病室でのリハビリテーションを原則とするが 廊下や階段を利用して自主的に患者がリハビリをできるように工夫する 大規模災害等に備えて 理学 作業療法室には医療配管( 空気 吸引 酸素 ) を配置する 摂食嚥下リハビリテーション室には酸素 吸引配管を整備する 作業療法室内には日常動作訓練に適した設備( 車椅子対応型のキッチンや畳等 入浴練習装置 トイレ練習装置等 ) を配置する 理学 作業療法室内には日常動作訓練 動作解析 給排水設備を整備した水治療スペースや物理療法を行うスペースを確保する 131

33 (3) 他部門との業務連携 病棟部門 凡例 同一フロア隣接 関連部門 リハビリテーション部門 外来部門 132

34 12. 健康診断部門 (1) 基本方針 病気の早期発見のために質の高い人間ドックを実施する 導入される高度医療機器を利用して検査項目( オプション ) を設定し より精度の高いドックを目指す 専門医による検査結果報告を行うとともに 必要な精密検査や治療を積極的にすすめ 病気の早期発見 治療に努める 他の医療機関との連携を強化し 病院の高度医療機器を活用して 健診後の要再検 精検患者の受け入れを進める 人間ドック室のスペースをゆとりあるものとし スムーズな検査態勢を整備する (2) 詳細事項 1 主な諸室主な諸室受付 事務室 待合サロン 休憩室 患者更衣室 男女別専用トイレ ( 採尿検査コーナー ) 問診室 診察室 指導室 検査室( 身体計測コーナー 血圧測定コーナー 採血コーナー 聴力検査室 視力検査室 眼底検査 ( 撮影 )) 以下の諸室は外来部門と兼用一般撮影室 ( 胸部 X 線撮影室 ) 内視鏡室 マンモグラフィー撮影室 心電図室 超音波検査室 骨密度検査室 2 諸室条件 部門配置 動線管理 採尿後の検体を置くスペースをトイレ内に設置する 待合サロン 休憩室は ゆとりあるスペースを確保し リクライニングチェア テーブル テレビを設置する 身体計測検査がスムーズに展開する配置とする 人間ドック受診者が スムーズに検査等受診できるように関連する部門との近接を考慮する リネン室は近接部門と共用とする 133

35 (3) 他部門との業務連携 凡例 同一フロア隣接 関連部門 内視鏡部門 健康診断部門 放射線部門 134

36 13. 栄養部門 (1) 基本方針 適時適温でおいしい食事サービスを万全な食品衛生管理のもと効率的に提供する HACCP( 食品高度衛生管理手法 ) に準じる衛生管理を実施する 患者の病態や禁忌 アレルギー等を考慮するとともに セレクトメニュー 個別対応に努める 管理栄養士が入院患者 退院予定患者 外来患者に対する栄養指導( 個人 集団 ) 栄養相談を行う 厨房で発生するゴミについては リサイクルを取り入れる (2) 詳細事項 1 主な諸室主な諸室事務室 スタッフ更衣室 スタッフトイレ スタッフシャワー室 調理準備室 倉庫 検収コーナー 食品室 冷凍室 冷蔵室 下処理室 調理室 トレイメイク室 再加熱カート室 洗浄室 チルド室 食器室 廃棄物保管室 栄養指導室 下膳車プール室 2 諸室条件 部門配置 動線管理 配膳専用エレベーターを設置する 食材の搬入が多い部門であるため 専用の食材搬入口を設置する ゴミ室への搬出動線を確保する 不潔物を取り扱う可能性が高い部門( 検体検査部門 清掃関連 リネン庫等 ) とは動線も含めて交差しないよう配慮する 配膳車プールから配膳専用エレベーターに対してはできる限り短い動線とする 下膳車と配膳車の動線は交差しないように配慮する 感染予防のため 他部門職員スタッフとの接点を減らすような部門配置を行う 付帯設備 備品 諸室 ミニキッチン付き栄養指導室は病院全体で 1 ヶ所設置とする 調理室内は 25 度以下 湿度 80% 以下で保たれるように配慮を行う 栄養部門内は 衛生面に十分配慮し ドライシステムとする 栄養部門内の扉は全て自動ドアとし 各エリアにはインターホンを設置する 135

37 (3) 他部門との業務連携 病棟部門 入院用栄養指導室 [ ミニキッチン 凡例 同一フロア隣接 関連部門 食材搬入口 検収コーナー 食品室 処理室 栄養部門 配膳車 下膳車プール 厨房 洗浄室 入退院センター 相談コーナー ( 共用 : 栄養相談 ) ( 栄養指導ツール保管 ) 136

38 14. 医療機器管理部門 (1) 基本方針 医療機器管理室は 手術部門 集中治療部門 周産期母子診療センター 透析部門 血管治療室などにおいて臨床工学技術を提供するとともに 医療機器の保守管理の業務を実施する 医療機器の操作について研修を行い 機器の合理的な運用と医療の安全を確保する 効率的な機器の定数管理 故障履歴 修理履歴の管理と対応及び更新計画を作成する 機器は集中管理を原則とする (2) 詳細事項 1 主な諸室主な諸室スタッフ室兼カンファレンス室 点検 修理室 保管室 2 諸室条件 部門配置 動線管理 集中治療部門 手術部門 血管治療室との近接を考慮する 手術室部門 集中治療部門 血管治療室に共通のメンテナンススペースを確保する 病棟への搬送を考慮し 業務エレベーターとの近接を考慮する セキュリティ管理が可能なつくりとする (3) 他部門との業務連携 病棟部門 凡例 同一フロア隣接 器材庫 関連部門 救命救急センター 集中治療病棟 ICU HCU いしかわ総合母子診療センター 手術部門 メンテナンススペース 医療機器管理部門 保管室 血管治療室 点検 修理室 外来透析室 137

39 15. 医事部門 (1) 基本方針 1 医事部門 医師等と連携して診療報酬の適切な算定に努め 実施した医療行為を確実に医業収入に結びつける 診療報酬請求に関するシステムの登録管理を行い スムーズな会計処理に努める 2 入退院センター 入退院手続き 医療相談 社会保障制度の説明や 転院手続きを行う 入退院に関する各部門の機能を集約 連携し 円滑な入退院運営を図る 患者のサポートや地域医療機関への情報発信など 総合的な業務に努める 3 地域医療連携室 大学病院や地域医療機関との機能 役割分担による医療連携を促進し 効率的 効果的 継続性のある医療を提供することを目的とする 地域医療機関との連携強化のため 開放病床の充実を図る 検査結果や診療情報の共有等について IT 紹介及び逆紹介システムを確立する (2) 詳細事項 1 医事部門ア主な諸室主な諸室医事事務室 書類保管室 イ諸室条件 部門配置 動線管理 医事事務室は 中央受付 入退院センターと隣接していることが望ましい 個人情報を取り扱うため セキュリティ管理が十分に行えるような設備とする 医療情報部と近接することが望ましい 2 入退院センターア主な諸室主な諸室受付 待合 事務室 各種相談室 ( 相談カウンター 相談ブース ) イ諸室条件 部門配置 動線管理 入退院センターでは薬剤 栄養指導 医療相談のほか 患者家族の各種相談を総合的に受け付ける また 各種診断書 証明書の受付 発行 交付を行う 138

40 正面玄関からわかりやすい場所に設置する 入退院センターは 地域医療連携室と隣接する 入院患者を受け入れるため 病棟までの動線に配慮する 入退院センターは医事事務室と隣接していることが望ましい 付帯設備 備品 諸室 入退院患者の受付を行うため 専用の受付カウンターを設置する 入退院患者の待合スペースを確保する 栄養指導や服薬指導 医療相談 持参薬確認に共通で対応する相談ブースを設置する 各種相談室は 患者や家族等のプライバシーに配慮する 3 地域医療連携室ア主な諸室主な諸室事務室 医療情報コーナー 開放病床登録医執務室 イ諸室条件 付帯設備 備品 諸室 地域医療連携室は 入退院センターと隣接とする 開放病床の登録医医師コーナーを確保する (3) 他部門との業務連携 1 入退院センター 地域医療連携室 凡例 同一フロア隣接 関連部門 地域連携 入退院時相談 入退院センター 医療等各種相談 薬剤 栄養指導 入院 外来 検査予約調整 相談 外来部門 病棟部門 放射線部門 検査部門 薬剤部門 栄養部門 139

41 2 地域医療連携室 凡例 同一フロア隣接 関連部門 地域医療連携室 開放病床運営 紹介患者受診予約受付 医療情報コーナー 外来部門 放射線部門 病棟部門 医事部門 外来部門 140

42 16. 管理部門 (1) 基本方針 1 管理部門 良質な医療サービスや効率的で円滑な病院運営を図ることができるよう 職員の人事 労務管理 健全な経営を図る財務会計 薬品や材料類の調達 施設の維持 管理などの病院事業の中心的役割を果たす 最新の認証技術を活用した患者認識 薬品材料認証等により より一層確実な医療安全と業務の効率化を目指す 2 臨床研修センター 臨床研修センターは研修医をはじめとした医療スタッフ全体の研修を計画 実施し 病院スタッフ全体の資質向上を図る 大研修室 シミュレーションルームやスタッフ図書館の設置など 医療スタッフ等が医療技術の高度化 専門化に対応した学習ができる環境を整備する 専門研修の充実や専門資格の取得を支援し 専門性の高い優秀な医療スタッフの養成 確保を図る 病院スタッフだけでなく 地域の医療スタッフ 医学生や看護学生も対象とした地域に開かれた研修センターとする 医学 看護 薬学等の医療系学生や救急救命士等の研修ルームを設け 教育実習環境を整備する 3 医療安全管理部門 医療安全管理部門は安全な医療の提供のため 医療安全管理室を設置し 専任スタッフを配置することにより 医療事故を発生させない環境の整備や 医療事故の未然防止に取り組む 医療事故 院内感染防止マニュアルの不断の点検と実践を通じて 医療安全の確立に努める 事故発生時は 速やかに事実関係 原因の調査を行い 患者 家族への説明 再発防止を行える体制を構築する 院内感染の発生及び拡大を防止するため スタンダード プレコーション( 標準予防策 ) を実施できる施設整備を目指す (2) 詳細事項 1 管理部門ア主な諸室主な諸室院長室 副院長室 名誉院長室 管理局長室 看護部 ( 看護部長室 看護副部長室 看護事務室 ) 応接室 医局 医局面談室 研修医室 管理部門事務室 守衛室 防災備蓄倉庫 防災センター オペレーター室 サーバ室 書類保管室 スタッフ更衣室 スタッフ休憩室 ( 食堂兼 ) 当直室 仮眠室 機械室 電気室 ボ 141

43 主な諸室 ランティア室 公用車車庫 多目的倉庫 イ諸室条件 医局 事務室 院長室と管理部門事務室との近接を考慮する 応接室を院長室 管理局長室に隣接して設置し 共用する 医局はワンフロアとし インターネットを利用可能とする 医局と隣接して面談室を設置する 医局内にミニキッチン 当直室を設置する 管理部門事務室内に打合せ用会議室 打ち合わせコーナーを設置する セキュリティ関連 管理が必要なゾーンについては 出入り管理等のセキュリティに配慮する 守衛室を時間外の入口に面して設置する 防災センターと守衛室は近接していることが望ましい 災害関連 災害発生時の受け入れに考慮し 大研修室 正面ロビー リハビリテーション室等に酸素 空気 吸引の医療配管 ( 簡易ベッドの設置を想定 ) を整備する 防災センターには各種監視盤を設置する 敷地内に備蓄倉庫を設置する 情報管理 サーバ室はオペレーター室に隣接して設置する 各種サーバは 病院全体のサーバ室に集約させる サーバ室は無停電電源装置や 個別空調 消火設備及び独立免震設備を設置する エレベーター 階段 新病院のエレベーターは効率的に運用するため 来院者用 職員患者搬送用 給食配膳用 物品搬送用の4つの区分を基本とする 建物の構造によっては消防用エレベーターを設置する 来院者用エレベーターのほかに階段を設置する また 外来診察室の配置によっては 効率的な患者の移動を行うため エスカレーターの導入を検討する 更衣室 スタッフ更衣室を男女別に整備する 更衣室内には洗面 清潔リネン置き場 不潔リネン置き場を確保する 142

44 更衣室については集約化を原則とし 更衣室内にスタッフシャワー室を設置す る ただし 手術部門 集中治療部門 栄養部門 細菌検査室 剖検室については別途更衣室を設置する 当直室 仮眠室 救命救急センター 周産期母子診療センター 集中治療室など必要部署ごとに当直室を整備する 医局 病棟など必要部署ごとに仮眠室を整備する 当直室 仮眠室にはベッド 洗面台を設置し 共用エリアにシャワーの設置を基本とする その他 霊安室は剖検室と隣接させる 霊安室は安置スペース 遺体保冷庫を整備する 必要な駐車や駐輪台数が確保できるスペースを整備する 駐車場及び駐輪場から病院建物への動線は 天候を考慮した設備とする バスや自家用車 タクシー等の乗降場は 病院の入口の近くに設け キャノピー等の風雨に考慮した十分な設備を設置する 駐車場は 進入路の安全性や利用者の利便性に配慮するとともに 目的外使用を防止するため ゲート管理式とする 病院敷地内は全面禁煙とする 2 医療情報部門ア主な諸室主な諸室事務室 診療情報資料整理作業室 紙診療録等保管室 イ諸室条件 部門配置 動線管理 事務室は医事部門事務室との近接を考慮する 事務室と診療情報資料整理作業室はワンフロアとする 付帯設備 備品 諸室 一部保管が必要な紙カルテ等への対応として 書類保管室と別に紙診療録等保管室を設置する 3 臨床研修センターア主な諸室主な諸室大研修室 シミュレーションルーム 会議室 スタッフ図書室 学生記録室 事 143

45 主な諸室 務室 イ諸室条件 部門配置 動線管理 医局または管理局との近接を考慮する 付帯設備 備品 諸室 臨床訓練用シミュレーションルーム内は 人体模型を設置し 注射や点滴 手術手技訓練が出来るようにする その他 大研修室 会議室は 災害発生時に診療スペースとして使用する空間とするため 医療ガス配管等の整備を行う 4 医療安全管理部門ア主な諸室主な諸室医療安全相談室 事務室 イ諸室条件 部門配置 動線管理 医療相談室は専用の相談室とし 他の相談室との近接を考慮する 144

46 17. 利便サービス部門 (1) 基本方針 患者や患者の家族など病院を利用する人が利便性を感じ 利用しやすいアメニティ機能の向上を図る 職員の福利厚生を充実し 働きやすい職場環境とする (2) 利便サービスの内容 1 売店 取り揃える品物については病院を利用する人が必要とする品物を主に準備する 体の不自由な方( 車椅子の患者等 ) も利用しやすいように配慮する 売店付近に 簡単な食事スペース( テーブル 椅子設置等 ) を設ける 2 レストラン系アレストラン 病院内に設置するレストランとしてふさわしいメニュー( 低塩 低カロリー等 ) を準備する 提供する各種メニューに対してカロリー表示を行う イスタッフ食堂 福利厚生の一環として スタッフの交流や休憩ができるスペースとする 3 ドラッグストア 車椅子の患者等も医薬品を見定めることができるスペースを確保する 4 サービス系ア自動販売機コーナーイ ATMコーナーウコインランドリーエコインロッカーオ床頭台 冷蔵庫 テレビレンタルシステムカ付添ベッド用リネンキ患者用図書室ク郵便局ケ展示スペースコインターネットスペース ( 患者用図書室 ) サ理美容室シサービスセンタース病院利用者への各種回数券 テレビカード等の販売 両替等のサービス 145

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