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1 許容応力度設計の基礎 はりの断面設計 前回までは 今から建てようとする建築物の設計において 建物の各部材断面を適当に仮定しておいて 予想される荷重に対してラーメン構造を構造力学の力を借りていったん解き その仮定した断面が適切であるかどうかを 危険断面に生じる最大応力度と材料の許容応力度を比較することによって検討するという設計手法に根拠を置いたものでした 今日は 前回までとは異なり いくつかの制約条件から 最も適当なはりの断面寸法を決定する方法について学びます この講義資料では いくつかの制約条件から無筋コンクリートのはり断面について考察した内容を記述しています 皆さんは 息抜きに 気軽に読んでみて下さい 1

2 無筋コンクリートのはりについて考えてみよう コンクリートは 圧縮には強いが 引張りにはきわめて弱い材料である しかも 亀裂がひとたび生じると2つに折れてしまう では どのような場合に 自重のみで2 つに折れてしまうのだろうか その条件を探ってみよう 鉄筋の入っていないコンクリートのはりについて考察してみましょう 使用する材料は コンクリートです 皆さんは コンクリートがどんな材料であるか知っていますか コンクリートの詳しい知識は 建築構造材料という科目で皆さんは学びます でも 皆さんは建築を学び始めたわけですから 少しずつ知識を増やしていってほしいと思います まず コンクリートは圧縮には強いが 引張にはきわめて弱い材料であることを認識しましょう コンクリートは 石や砂をセメントで接着させた材料です もちろんセメントだけでは接着能力は出ません 水と反応することで接着能力が生まれます この接着能力は引張に対してはきわめて弱いのです 従って 鉄筋の入っていないはりは すぐに折れてしまいます でも どのような条件で 自重のみで折れてしまうのでしょうか それを探ってみましょう 2

3 そこで 次の無筋コンクリートはりを考えてみた 6m のはりは はり幅とはりせいをどのようにとると 2 つに折れてしまうのだろうか h? b? はり断面 スパン長さ 6m 単純ばりを考えます スパンの長さ ( ピン支点とローラー支点の距離 ) を6mとします 鉄筋コンクリート造の柱間隔は通常 6m 前後なので このとき はり幅 (b) とはりせい (h) をどのようにとると2つに折れてしまうのでしょうか 3

4 無筋コンクリートにひび割れが入る条件は? 無筋コンクリートにひび割れが入る条件は はりに生じる曲げモーメントが最大になる断面の縁応力度 (σ) がコンクリートの引張強度 (ft) を超えることである s= M Z >f t コンクリートにひび割れが入ると はりは折れてしまいます ひび割れが入る条件は はりに生じる曲げモーメントが最大になる危険断面において 引張縁応力度がコンクリートの引張強度を超えることであると考えられます 条件は 上の図に示した不等式になります 4

5 (1) 荷重の計算 最初に はりの重量を求める コンクリートの重量は 23(kN/m^3) したがって はりの重量ははり幅 b はりせい h を用いて 23 bh(kn/m) となる h 1m b 最初にはりの重量を求めます コンクリートの単位容積重量は23kN/m^3です (1m^3あたり2.3t) ちなみに 鉄筋コンクリートの重量は24kN/m^3です 覚えておきましょう さて はりの断面は長方形断面ですが 大きさは決まっていません そこで はり幅をb はりせいをhで表すことにしましょう そうすると はりの単位長さあたりの重量は23 bh(kn/m) になります 5

6 (2) 最大曲げモーメントの計算 次に 最大曲げモーメントを b と h で表す 等分布荷重条件の曲げモーメント M 図 M max= wl2 8 =23 bh 62 8 =103.5 bh(knm) 曲げは一般にはりの中央付近が一番厳しい 次ぎに はりの最大曲げモーメントを求めます これは 前期学んだ静定力学を使って解くことになります 単純ばりに等分布荷重が作用する場合は はり中央部で曲げモーメントは最大になり その大きさは wl^2/8になります 条件をあてはめると 最大曲げモーメントは bh(knm) で表されることがわかります 6

7 (3-1) 縁応力度の計算 次に 最大の垂直応力度 ( 縁応力度 ) を求める s= M Z 縁応力度 縁応力度は 曲げモーメントを断面係数で割って求めることができましたね 7

8 (3-2) 縁応力度の計算 断面係数 (Z) を b と h を用いて表す Z= bh2 6 (m3 ) 縁応力度を求める s= M Z =103.5 bh bh 2 /6 =621 h (kn/m2 ) そこで まず 断面係数のZを求めます 長方形断面の断面係数はbh^2/6(m^3) でした 縁応力度を求めると 621/h(kN/m^2) で表されることがわかります 8

9 (4) 縁応力度と引張強度との比較 コンクリートの引張強度 (ft) は 通常 圧縮強度の 10 分の 1 コンクリートの設計強度 Fc を 21N/mm^2 とすれば ft=2.1n/mm^2=2100kn/m^2 従って 次の不等式が成り立つ s= 621 h (kn/m2 )>f t =2100(kN/m 2 ) 普通コンクリートの引張強度は 圧縮強度の10 分の1 程度といわれています コンクリートの圧縮強度を21N/mm^2とすれば 引張強度は 2.1N/mm^2 一平米あたりに換算すれば2100kN/m^2になります 結局 上の図の不等式が成り立ちます はりせいhについて解くと 9

10 (5) コンクリートはりの折れる条件 不等式を解くと h<0.296(m) 30(cm) 従って 6m のスパンを持つはりは はり幅に関係なく はりせいを 30cm 以下にするとはりは自重のみで折れてしまうことがわかる はりせいを30cm 以下にすると6mスパンを持つ無筋コンクリートはりは自重のみで折れてしまうことがわかります また はり幅は ひび割れ発生とは無関係であることがわかります なお 通常のはりでは はりせいを30cm 以上とるのが普通です ( 荷重が小さくスパンが短い場合は25cm 程度にすることもある ) 10

11 せん断に対しては? 無筋コンクリートはりは せん断に対してはどうか検討してみよう はりがせん断に対して安全であるためには はりの最大せん断力が生じる断面において最大せん断応力度が許容せん断応力度を超えていなければよい tmax=j Q A f はりには 曲げの他にせん断も生じます せん断に対してはどうか検討してみましょう はりがせん断に対して安全であるためには はりの最大せん断力が生じる危険断面において 最大せん断応力度力が許容せん断応力度を超えていなければ良いことになります 11

12 (1) 最大せん断力の計算 最初に 最大せん断力を b と h で表す -69 bh(kn) Q wl max= 2 =23 bh 6 =+69 bh(kn) 2 Q 図 せん断は一般にはりの両端部付近が一番厳しい せん断力は 一般にはりの両端部付近で一番大きくなります つまり はりの反力が最大せん断力に等しくなります 単位長さあたりのはりの重量は 23 bhでしたから スパン6mのはりの重量は 138 bhです このはりは左右対称ですから 各支点の反力は はり重量の半分になります 従って 最大せん断力は 69 bhになります 12

13 (2) 最大せん断応力度の計算 次に 最大のせん断応力度を求める tmax=1.5 Q A = bh bh =103.5(kN/m 2 )=0.104(N/mm 2 ) 最大せん断応力度 最大せん断応力度は 平均せん断応力度の1.5 倍ですから まず最大せん断力を断面積で割って それから1.5 倍します すると 最大せん断応力度はbやhに関係なく 約 0.1N/mm^2になります 13

14 (3) 許容応力度との比較 コンクリートの許容せん断応力度 (f) は 通常 f=fc/30 コンクリートの設計強度 Fc を 21N/mm^2 とすれば f=0.7n/mm^2 はりの最大せん断応力度ははりの断面寸法に関係なく 0.1N/mm^2 であったから はりは 自重のみではせん断破壊しないことがわかる コンクリートの許容せん断応力度は 圧縮強度の30 分の1です 圧縮強度を21N/mm^2であるとすれば 許容せん断応力度は 0.7N/mm^2になります はりの最大せん断応力度は はりの断面寸法に関係なく 0.1N/mm^2でしたから はりは自重のみではせん断破壊しないことがわかります 14

15 補足 (1) しかし 現実には自重以外の荷重を受けて しかし 現実には自重以外の荷重も受けるので いくらはりせいを大きくしても無筋コンクリートのはりは折れてしまいます 15

16 補足 (2) コンクリートは破壊する しかも大変もろい破壊を起こす しかも大変もろい破壊を起こすので 大変危険です 16

17 補足 (3) そこで 鉄筋 ( 主筋 ) を入れて補強する そこで はりに鉄筋 ( 鉄の棒 主筋 ) を入れて補強します そうすると はりは簡単には折れず粘り強い破壊を起こしやすくなります この構造を鉄筋コンクリート構造と呼んでいます 17

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