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1 第 3 回緊急地震速報利用者懇談会 ANET 平成 23 年度の取り組みと 今後の展望 平成 24 年 7 月 12 日 ( 株 )ANET

2 ANET の主な事業内容 防災情報 ( 緊急地震速報など ) の配信 防災システムの構築 保守 防災コンサルティング ( 調査 解析など ) 計測機器の製造 販売

3 発表内容 1. 緊急地震速報 ( 平成 23 年 ) の概況 2. 東日本大震災への取り組み 3. 防災コンサルティングのトピックス 4. 今後の取り組み ( 展望 )

4 緊急地震速報 ( 平成 23 年 ) の概況 半月ごとの緊急地震速報発報回数 平成 22 年平均約 20 件 / 半月 平成 23 年 3 月 11 日東北地方太平洋沖地震 M9.0 発生平成 23 年に配信された緊急地震速報 :3893 件 本震直後から余震 誘発地震が激増 平成 23 年 12 月通常の約 3 倍 月 ( 平成 23 年 )

5 緊急地震速報 ( 平成 23 年 ) の概況 平成 23 年に配信された緊急地震速報 M4.0 以上の震央分布 (1822 件 ) 東北地方太平洋沖地震の震源域

6 東北地方太平洋沖地震の概況 発生 : 平成 23 年 3 月 11 日 14:46 震源 : 牡鹿半島沖約 130km 震源深さ : 約 24km 規模 : マグニチュード 9.0 (Mw) 最大震度 :7( 宮城県栗原市 ) 震央 観測された震度気象庁 HP より

7 広域な震源域かつ複雑な破壊過程 発震機構 ( メカニズム ) 西北西 - 東南東方向に圧縮軸を持つ逆断層型地震 太平洋プレートと陸側プレート境界で発生したプレート間地震 南北約 500km 東西約 200km に及ぶ震源域 断層面の最大すべり量約 23m 断層面のすべり量の分布 震央 最大すべり量 23m 逆断層 上盤 最大すべり量 23m 下盤 筑波大学 八木准教授による結果断層面のすべり量分布 ( 2011に加筆 )

8 本震の地震動の特徴 100 秒加速度波形 ( 東西動 ) 青森県 大きな断層破壊が宮城県沖で発生 東北日本全体に地震波が到達 1 2 岩手県 約 50 秒後に 再び宮城県沖で大きな断層破壊が発生 3 宮城県福島県茨城県千葉県 2 つの破壊に引き続き 3 つ目の断層破壊が茨城県沖で発生 茨城県から福島県に大きな地震波が到達 3 つ目の破壊で関東でも大きな揺れを観測

9 活発な余震活動および誘発地震 陸側プレート内地震引張応力 : 正断層型 福島県浜通り M7.0 (4.11) 陸側プレート プレート間地震圧縮応力 : 逆断層型 海洋プレート内地震引張応力 : 正断層型 日本海溝沖 M7.5 (3.11) 海洋プレート 逆断層 上盤 上盤 下盤 正断層 下盤 本震地震断層上の逆断層型の余震のほか 断層の外側の海洋および陸側プレート内で正断層型の余震 ( 誘発地震 ) も発生

10 活発な余震活動および誘発地震 平成 23 年 3 月 1 日 ~3 月 31 日 M3 以上の震央分布 秋田県沖 長野県北部 震源域のほか 陸側プレートの広い範囲で応力状態が変化し 比較的規模の大きな誘発地震が発生 静岡県東部

11 緊急地震速報による本震の震度予測精度 緊急地震速報による予測震度分布 実測震度分布 筑波大 八木准教授による断層域 Mj 8.1 Mw 予測震度 3~4 35 実測震度 3~6 弱 Intensity

12 緊急地震速報による本震の震度予測精度 ANET のお客様 22 社での予測 実測震度 ( 最大値 ) の比較 実測値は事業者の評価地点 ( 駅や地震計設置箇所など ) に最も近い公的機関の地震波形記録から算出した値 予測震度 6+ 3 月 11 日 M 実測震度 該当事業者数 1~2 3~5 6~ 関東の鉄道事業者で予測値が過小評価

13 緊急地震速報による大規模余震の震度予測精度 ANET のお客様 22 社での余震の予測 実測震度 ( 最大値 ) の比較 余震の震央分布 4 月 21 日 16 時現在 ( 気象庁発表資料 ) 予測震度予測震度 月 7 日宮城県沖 M7.1 実測震度 4 月 11 日福島県浜通り M 大規模余震における震度の 予測精度は概ね良好 実測震度

14 緊急地震速報による不的確な予報 警報 本震後の余震や誘発地震に対して 震源位置や予測震度が不的確な緊急地震速報を配信 不的確な予報 警報の原因は主に以下の 2 つ 停電や通信回線途絶のため使用可能な地震計が減少 同時に発生した地震を分離処理できず 1 つの地震と判断 地震 B 中部 M5.8 最大震度 4( 一部地域 ) 地震計 2 データ 2 同一地震として処理地震 A を地震計 2 が検知と誤認震源距離 200Km, 地震動 : 大 不的確な緊急地震速報 県沖 M7.5 最大震度 5 強 ( 広範囲で震度 4 以上 ) 気象庁 データ 1 地震計 1 地震 A 県沖 M5.0 最大震度 3

15 東北地方太平洋沖地震緊急地震速報の課題 技術的課題の克服 1. 連動型巨大地震の震度予測精度の向上 点震源を仮定した震度予測の限界 2. 同時多発余震 誘発地震の的確な分離 ほぼ同時発生の複数震源の自動識別 分離の限界 震源推定精度低下による震度予測精度の低下 不的確な予報 警報を配信 3. 通信ネットワークの強化 地震計や通信インフラの被災 余震の予報 警報が一部配信不能 関係機関が技術的課題の克服に向け取り組み中

16 ANET の東日本大震災への取り組み 1. 東北地方太平洋沖地震レポートの配信 公表 本震の緊急地震速報による各地の震度推定値 ( 関東地方での過小評価の原因など ) 余震 誘発地震の不的確な警報 予報の原因など 2. 被災地域への緊急地震速報の無償配信 緊急地震速報利用者協議会の要請 塩釜市内の 4 小中学校へ無償配信 3. お客様システムの復旧 改良など 仙台空港鉄道殿のシステム復旧支援 震度予測のための地盤増幅度の検討 塩釜市の小中学校に提供した受信端末 ( 明星電気殿提供 )

17 ANET の防災コンサルティングのトピックス 1. 地盤および構造物の特性調査 常時微動による地盤特性調査 常時微動による構造物特性調査 地震計設置箇所の地形 地質調査など 野外での常時微動測定の様子 2. 地震動予測のための距離減衰式の検討 使用目的に応じた距離減衰式の策定方法の提案 3. 津波被害予測手法の技術動向調査 津波の発生 伝播 遡上および被害推定に関する文献調査

18 ANET の今後の取り組み ( 展望 ) ANET の主な業務 防災情報 ( 緊急地震速報など ) の配信 防災システムの構築 保守 防災コンサルティング ( 調査 解析など ) 計測機器の製造 販売 今後の新たな取り組み ( 展望 ) 地震 津波 火山情報の配信および有効活用 地震防災システムのクラウド化の検討 提案

19 地震 津波 火山情報の配信および有効活用 緊急地震速報 気象庁 気象業務支援センター 地震情報 震度速報 震源情報 震源 震度情報 各地の震度など 津波情報 津波警報 注意報 津波到達予想時刻 予想津波高さ 各地の満潮時刻 津波到達予想時刻 津波観測情報など 火山情報 噴火警報 予報 火山観測情報など ANET 緊急地震速報システム 受信サーバ1 受信サーバ2 HUB 配信サーバ1 配信サーバ2 User InterNet IP-VPN 地震 津波 火山情報システム 受信サーバ1 受信サーバ2 HUB 配信サーバ1 配信サーバ2 Firewall 専用線 IP-VPN

20 緊急地震速報と津波情報の併用例 ( イメージ ) 通常時のメイン画面 津波情報の受信を表示するタブを追加 正常稼働中

21 緊急地震速報と津波情報の併用例 ( イメージ ) 緊急地震速報と津波警報を受信時の画面 津波情報のタブが赤色に変化 津波警報 受信を表示 津波情報の内容を表示 監視灯は 黄色点滅 + ブザー鳴動 緊急地震速報による評価点の予測震度表示

22 地震防災システムのクラウド化のイメージ A 鉄道 運輸司令所 監視端末 情報の受信 監視のみで装置簡素化 鉄道地震防災情報センタ ( 仮 ) 気象庁気象業務支援センタ 緊急地震速報地震 津波 火山情報 クラウドコンピューティング 社内通信回線 各鉄道間で情報の共有 有効利用 B 鉄道 列車無線基地局 列車停止 再開 A 鉄道 駅設備制御など 沿線地震計 鉄道沿線地震計の情報集約緊急地震速報受信鉄道沿線の警報判定 通報地震後の点検範囲を通報地震情報データベース沿線地震計の維持管理

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