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2 酵素 : タンパク質の触媒 タンパク質 Protein 酵素 Enzyme 触媒 Catalyst 触媒 Cataylst: 特定の化学反応の反応速度を速める物質 自身は反応の前後で変化しない 酵素 Enzyme: タンパク質の触媒 触媒作用を持つタンパク質 第 3 回 : タンパク質はアミノ酸からなるポリペプチドである 第 4 回 : タンパク質は様々な立体構造を持つ 第 5 回 : タンパク質の立体構造と酵素活性の関係

3 酵素反応 (= 触媒反応 ) 酵素 Enzyme 化学反応 : 基質 Substrate 触媒作用 Catalysis 生成物 Product 酵素は 特定の化学反応を触媒する ( 反応特異性 ) 酵素は特定の基質のみを認識する ( 基質特異性 ) 全ての生きている細胞は数百種類以上の酵素を持ち それらは生命活動に必須の化学反応 ( 代謝反応 ) を触媒している 酵素は消費されない 酵素が触媒する反応は 触媒がない場合よりも 10 3 ~10 20 倍 速い

4 代謝マップ

5 酵素の種類 ( 代謝反応の種類 ) 古典的な酵素の命名 : 基質名 or 反応名 + ase 酸化還元酵素 オキシドレダクターゼ Oxidoreductase 転移酵素 トランスフェラーゼ Transferase 加水分解酵素 ヒドラーゼ Hydrolase 除去付加酵素 リアーゼ Lyase 異性化酵素 イソメラーゼ Isomerase 合成酵素 リガーゼ Ligase 英語の発音を知りたいときは... WebLSD

6 酸化還元酵素 Oxidoreductase 脱水素酵素 Dehydrogenase の一例 アルコール脱水素酵素 Alcohol dehydrogenase アセトアルデヒド脱水素酵素 Acetaldehyde dehydrogenase エタノール Ethanol アセトアルデヒド Acetaldehyde 酢酸 Acetic acid

7 酸化還元酵素 Oxidoreductase 酸化酵素 Oxidase の一例 カタラーゼ Catalase 2H 2 O 2 O 2 + 2H 2 O 過酸化水素を参加し 酸素と水に分解 = 解毒 ペルオキシダーゼ Peroxidase: ペルオキシ基 -O-O- が挿入される反応を触媒 酸素添加酵素 Oxigenase 還元酵素 Reductase これらの酸化還元酵素は 生体内の酸化還元反応を触媒する 酸化反応により発生するエネルギーを利用した ATP 産生 約 560 種類が知られている

8 転移酵素 Transferase メチル化酵素 Methyltransferase 脱メチル化酵素 Demethyltransferase アセチル化酵素 Acetyltransferase 脱アセチル化酵素 Deacetyltransferase ゲノム DNA Genome DNA ヒストン Histone 脱アセチル化 メチル化 脱メチル化 アセチル化

9 加水分解酵素 Hydrolase ペプチド結合分解酵素 Peptidase ペプチダーゼ + H 2 O ペプチド結合の加水分解 核酸分解酵素 Nuclease DNA ヌクレアーゼ

10 エネルギー Energy 酵素は化学反応に必要な活性化エネルギーを減少させる 活性化エネルギー 遷移状態 酵素なし 活性化エネルギー 酵素あり 基質 ( 基底状態 ) 生成物 反応 Reaction ペプチダーゼ + H 2 O ペプチド結合の加水分解

11 酵素は不安定な遷移状態を安定化させる 基質遷移状態生成物 遷移状態 Transition state: 原子の配置が不安定で 化学結合が作られたり壊されたりしている状態 遷移状態の寿命は非常に短い (10-14 ~10-13 秒 ) 活性化エネルギー Activation energy: 基質を 基底状態から遷移状態にするために必要なエネルギー 酵素は 遷移状態を安定化させ 活性化エネルギーを小さくすることで 化学反応を促進する

12 トリオーリスリン酸イソメラーゼによる触媒作用 ジヒドロキシアセトンリン酸 ( 基質 ) エンジオール中間体 グリセルアルデヒド 3 リン酸 ( 生成物 ) 遷移状態

13 トリオーリスリン酸イソメラーゼの立体構造

14 酵素の立体構造と活性中心 C 酵素タンパク質の立体構造は 活性中心の形成に奉仕する 酵素が基質と特異的に結合し 正しく配置することで 驚異的な触媒効率が実現する タンパク質の立体構造は 酵素に基質特異性と反応特異性を与える 基質 N 活性中心 Active center

15 鍵と鍵穴 酵素活性の阻害 S E E P E 基質 酵素 触媒反応 生成物 S E I 1 E S 阻害剤 I 1 S E I2 S 阻害剤 Inhibitor: 酵素と結合することで 基質と酵素の結合を阻害し 酵素反応を阻害する物質 阻害剤 I 2

16 酵素阻害剤 毒と薬 生物に必要な代謝反応を触媒する酵素の阻害剤 毒 例 : サリン ( イソプロピルメタンフルオロホスホネート ) サリン I コリン アセチルコリン S E E E アセチルコリンエステラーゼ 触媒反応 酢酸 アセチルコリンは神経伝達物質である アセチルコリンを受容した神経細胞は興奮する アセチルコリンエステラーゼは アセチルコリンを分解することで神経細胞の興奮を解除する サリンが アセチルコリンエステラーゼとアセチルコリンの結合を阻害すると アセチルコリンが分解されずに蓄積し 神経伝達作用が麻痺する

17 酵素阻害剤 毒と薬 生物に有害な代謝反応を触媒する酵素の阻害剤 薬 例 : スタチン (HMG-CoA 還元酵素阻害剤 ) 肝臓 HMG-CoA メバロン酸 スタチン HMG-CoA 還元酵素 血管 コレステロール 排出 コレステロール 貯蔵 スタチンは肝臓でのコレステロール合成を阻害する その結果 血液から肝臓へのコレステロールの取り込みが促進される 血中コレステロール濃度の低下

18 代謝反応とフィードバック阻害 E 1 D フィードバック阻害 : 代謝系のある反応を触媒する酵素の活性が その代謝系の生産物によって抑制されること E 1 E 2 E 3 A B C A B C D 代謝経路 Metabolic pathway: 細胞内で起きる連鎖的な化学反応

19 まとめ 酵素は 触媒作用を持つタンパク質である 酵素は 特定の化学反応を触媒する ( 反応特異性 ) 酵素は 活性中心で特定の基質のみと結合する ( 基質特異性 ) 酵素は 遷移状態を安定化させることで化学反応を促進する 阻害剤は 酵素と基質の結合を阻害する物質である 酵素がフィードバック阻害を受けることで 細胞内の代謝反応は制御される

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