スライド 1

Size: px
Start display at page:

Download "スライド 1"

Transcription

1 効用最大化に基づく 離散選択モデルの基礎 愛媛大学 倉内慎也 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校

2 モデルの種類 () ~ 決定論的モデルと確率論的モデル~ 決定論的モデル F=ma 確率論的モデル ビールの売上げ =f( 宣伝広告費 気温など )+ε 我々が扱うのは交通現象 確率モデル 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校

3 交通量 ( 万台 ) モデルの種類 () ~ 集計モデルと非集計モデル~ 集計モデル 6 5 O D 所要時間 ( 分 ) 交通量 =f( 所要時間 )+ε 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 3

4 モデルの種類 () ~ 集計モデルと非集計モデル ~ 非集計モデル O D 個人属性所要時間 ( 分 ) 性別年齢経路 経路 経路 3 選択結果 Aさん 男性 経路 Bさん 女性 経路 Cさん 男性 経路 選択経路 =g( 所要時間 個人属性 )+ε 交通量 集計化 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 4

5 モデルの種類 (3) ~ 連続量のモデルと離散量のモデル ~ 連続量のモデル回帰モデル : 例 ) 自動車の走行距離 離散量のモデルロジットモデル : 例 ) ブランドの選択 携帯電話会社 交通分野での選択肢は離散量が多い 離散選択モデル いつ? どこへ? どの交通手段で? どの経路で? どれぐらいの頻度で? 出発時刻選択目的地選択交通手段選択経路選択トリップ頻度の選択 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 5

6 今日の主題 交通現象の分析や交通需要予測を行なうモデルとして 非集計離散選択モデルを扱う 決定論的モデル vs. 確率モデル 集計モデル vs. 非集計モデル 連続量のモデル vs. 離散量のモデル そのうち ランダム効用最大化に基づく非集計離散選択モデル を説明する 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 6

7 合理的選択と効用最大化 合理的選択完備性 :{ 車 鉄道 } ( 車 鉄道 )ad/or( 鉄道 車 ) 推移性 :( 車 > バス )&( バス > 鉄道 ) ( 車 > 鉄道 ) 複数の選択肢を選好 ( 望ましさ ) の順に並べることができる例 ){ABCDE} (A>B) (B>C) (C>D) (D<E) (C>E) (A>B>C>E>D) D E 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 7 C B A 効用 効用最大化 : 人は最大の効用を与える選択肢を選ぶ Aさん : 車を選択 ( 車 )>( バス )( 鉄道 )

8 ランダム効用 () 効用を構成する要因 ( 例 ) 交通手段選択 代替案の属性 : 料金 所要時間 乗換え回数 etc. 個人属性 : 性別 年齢 免許の有無 etc. トリップ属性 : トリップ目的 時間帯 etc. 3 time 4 cost 3 time 4 cost 3 time 4 cost 確定項 (V) ow 5 age6 6 +ε +ε +ε 誤差項 分析者にとって意思決定者のもつ真の効用は不明 ランダム ( 誤差 ) 項を用いて効用を確率的に表す 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 8

9 ランダム効用 () 誤差項に含まれるもの 非観測属性 : 快適性 移動の自由度 etc. 測定誤差 : 駅までのアクセス時間 etc. 情報の不完全性 : 認知所要時間と実際の所要時間のずれetc. Istrumetal (proxy) variables: cof time 3 seat 5 cost cof time cost seat 3 cof の代理変数 ε 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 9

10 誤差項に含まれるもの ランダム効用 (3) 非観測異質性 : 快適性 移動の自由度 etc. time 観測不可能な嗜好の異質性 time time ε time icome 観測可能な嗜好の異質性 icome time time ε 効用最大化以外の意思決定ルールによる影響 : 3 time 4 cost 5 ow 3 time 4 cost 6 age6 3 time 4 cost 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校

11 誤差項の分布とモデル () V V 誤差項は確率的に変動 分析者から見て効用が最大となる選択肢は確率的 分析者から見た意思決定者の選択行動は確率的 choice V V V V V 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校

12 誤差項の分布とモデル () Prob p.d.f choice Prob V F V V F ε~ N V ε 選択確率は ε と V に依存 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校

13 誤差項の分布とモデル (3) X X X ε の分布形は? ε~iidガンベル分布 ε~ 一般化極値 (GEV) 分布 ε~ 多変量正規分布 ε~ GEVと正規分布などの合成分布 多項ロジットモデル GEVモデル (NLPCLCNLGNL 等 ) 多項プロビットモデル ミックストロジットモデル 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 3

14 多項プロビット (MNP) モデル () X X X p.d.f ε~ 多変量正規分布 ε~ N ε が非常に多くの要因を含む 中心極限定理より分布の正規性は意味あり 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 4 ε

15 多項プロビット (MNP) モデル () X X X ε~ 多変量正規分布 X delay other X delay access other X access other Cov() ε は互いに分散が異なり相関も持つ 多変量正規分布は最も一般的 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 5

16 多項プロビット (MNP) モデル (3) X X X ε~ 多変量正規分布 P i V J i i i V exp i J i J d J d Ope-form のため計算コストが高い Idetificatio の問題から推定可能なパラメータは限られており解釈が困難 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 6

17 f(ε ) 多項ロジット (MNL) モデル () X X X ε~iid ガンベル分布 ε 図. 正規分布とガンベル分布の確率密度関数 正規分布に似ている 特に 項ロジットモデルは 項プロビットモデルとほとんど同じ 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 7

18 多項ロジット (MNL) モデル () P X X ε~iidガンベル分布 X exp V exp V exp V exp V P i jc exp Vi exp V j Cov() シェア型モデルであるため直感的にわかりやすい closed-form のため計算コストが安い 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 8 6

19 ロジットモデルと IIA 特性 無関係な選択肢からの選択確率の独立 (Idepedece from Irrelevat Alteratives) exp V i P i C P P i C j C jc exp V exp Vi exp V j j P P i j A A i j A C P : P : P: P P P P 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 9 4 : 4

20 IIA 特性の利点 選択肢の全集合を考える必要がないため調査設計が楽 ( 一対比較を考えればよい ) 選択肢の部分集合を用いて推定してもパラメータ推定値にバイアスが生じない 推定計算が楽 ( 選択肢集合が大きい / 不確定な場合 ) 例 ) ゾーン数 4 の目的地選択実際に選択した目的地 + 残り 399 の中から 9 個をランダムサンプリングして推定 代替案の追加や削除が容易 新規代替案の影響評価などが簡単 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校

21 IIA 特性の問題点 () ~ 赤バス / 青バス問題 ~ Before T RB T RB After T RB T RB BB T BB 赤バス (RB) 車 () / / 赤バス (RB) 青バス (BB) 車 () /4 /4 / ロジットモデル /3 /3 /3 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校

22 IIA 特性の問題点 () Before After バス () 車 () 4% 6% 鉄道 () バス () 車 () % 3% 48% -% -% 交差弾性値が等しい 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校

23 IIA 特性を避けるには? 効用関数の確定項をより良く特定化する 説明変数を加える 異質性を考慮 Before After バス () 車 () % 8% セグメント 6% 4% セグメント 4% 6% 鉄道 () バス () 車 () % 8% 7% 3% 4% 8% % 3% 5% -5% -7% IIA テストを実行する 誤差項の相関構造を考慮したモデルを適用する 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 3

24 ネスティッドロジットモデル () T RB T RB BB T BB 多項ロジットモデルの仮定 :ε~iid ガンベル分布 ε RB と ε BB は共通の非観測属性を含んでいる 料金 快適性 利便性など RB Cov() T cost T cost BB T cost BB BB 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 4 共通要因 6 RB RB 相関

25 ネスティッドロジットモデル () 想定される誤差項の相関構造 相関 独立 RB red red バス 独立 自動車 相関共通 独立 BB blue blue 赤 ( バス ) 青 ( バス ) 独立 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 5

26 ネスティッドロジットモデル (3) 相関 直感的に表すと バス 独立 自動車 Step 自動車 vs バス ( バスを選択 ) 赤 ( バス ) 青 ( バス ) 独立 RB BB P RB RB BB P RB Step 赤 vs 青 P RB BB 独立 ロジットモデル 独立 ロジットモデル 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 6

27 ネスティッドロジットモデル (4) 誤差項の相関構造 目的地 (d) d P d m Pm d Pd exp mvm exp mv mm V d l exp m m m V m ログサム変数 dd m exp d exp V d d Vd V V d d 交通手段 (m) m 目的地 d のグループに含まれる交通手段から得られる効用の最大値の期待値 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 7

28 ネスティッドロジットモデル (5) NL モデルの誤差構造 鉄道 バス 自動車 trasit Cov() trasit 公共交通 自動車 等分散 無相関 鉄道 バス 一般的な誤差構造 (MNP モデル ) 鉄道 バス 自動車 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 8

29 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 9 ミックストロジット (MXL) モデル () X X X IID ガンベル分布プロビットタイプのフレキシブルな誤差項ロジットモデルの操作性プロビットモデルの柔軟な誤差構造 η ν

30 ミックストロジット (MXL) モデル () X X X ロジットモデルの操作性 IID ガンベル分布 e e X X X X e e f P d η は ukow 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 3

31 ミックストロジット (MXL) モデル (3) f P d ope-form どうやって推定? D Pˆ シミュレーション法 D d e X d Step: 分布 f(η) に従う乱数 η を発生 Step: それを用いて選択確率を計算 Step3: これを D 回繰り返し選択確率の平均値を計算 Step4: それを尤度として最尤推定法により未知パラメータを推定 e 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 3 e X X d d e X d

32 ミックストロジット (MXL) モデル (4) プロビットモデルの柔軟な誤差構造 X X X プロビットタイプのフレキシブルな誤差項 η の与え方によりあらゆる RM モデルが近似可能 McFadde ad Trai () 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 3

33 ミックストロジット (MXL) モデル (5) Nested X X X trasit trasit trasit N trasit trasit 自動車 バス 鉄道 trasit trasit trasit trasit trasit trasit trasit trasit 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 33 NL モデルとは違う!!

34 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 34 ミックストロジット (MXL) モデル (6) trasit trasit trasit road trasit road road road trasit trasit trasit road trasit road road road trasit trasit road road trasit trasit road road X X X N road trasit Cross-Nested 自動車バス鉄道 CNL モデルとは違う!!

35 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 35 ミックストロジット (MXL) モデル (7) zoe zoe zoe zoe zoe zoe zoe zoe zoe zoe zoe zoe X X X X 3 N その他 : 空間的な相関 ゾーン ゾーン ゾーン 3 ゾーン 4 O

36 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 36 ミックストロジット (MXL) モデル (8) op op p p op op p p op op p p op op p p op op op op op p p p p p op op op op op p p p p p X X X X N op p その他 : ネットワーク型 ( 複合選択 ) 自動車 peak 自動車 Off-peak バス Off-peak バス peak

37 ミックストロジット (MXL) モデル (9) 異分散 X X X N Idetificatio の問題で 一つの σ は に固定する必要あり 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 37

38 ミックストロジット (MXL) モデル () 嗜好の異質性 : ランダム係数モデル () T β は母集団で同一 嗜好は母集団で同質と仮定 T 嗜好には異質性 ( 個人差 ) が存在 male T 女性の定数項 :α 男性の定数項 :α + α Group 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 Group Group 38 Group * male 観測異質性 Group Group * T Group T Group T * male 女性のハ ラメータ :β 男性のハ ラメータ :β Group Group * T Group のハ ラメータヘ クトル : Group のハ ラメータヘ クトル : 非観測異質性 アプリオリ マーケットセグメンテーション Group Group

39 ミックストロジット (MXL) モデル () 嗜好の異質性 : ランダム係数モデル () T N N T T T T T T : ukow parameter icome としても良い IID ガンベル分布 β 観測異質性と非観測異質性の両方を考慮 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 39

40 ミックストロジット (MXL) モデル () 嗜好の異質性 : ランダム係数モデル (3) T T T T T T β η の分布型 : 正規分布は非現実的な値をとる三角分布 切断正規分布 対数正規分布 レーリー分布など ν の分布型 : 任意の分布が適用できる IID ガンベル :Logit Kerel GEV :GEV Kerel( NLCNL+ ランダム係数 ) 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 4

41 RM(Radom tility Maximizatio) モデル i V Choice i X ; i D 効用の不変性社会的相互作用選択問題のフレーミング i i i C 8/9/ 第 7 回行動モデル夏の学校 4 確定項の関数型線形効用関数? 説明変数客観的確定変数? 嗜好母集団で同一? ランダムに分布? 誤差構造選択肢集合確定的? 所与? 意思決定ルール効用最大化?

Probit , Mixed logit

Probit , Mixed logit Probit, Mixed logit 2016/5/16 スタートアップゼミ #5 B4 後藤祥孝 1 0. 目次 Probit モデルについて 1. モデル概要 2. 定式化と理解 3. 推定 Mixed logit モデルについて 4. モデル概要 5. 定式化と理解 6. 推定 2 1.Probit 概要 プロビットモデルとは. 効用関数の誤差項に多変量正規分布を仮定したもの. 誤差項には様々な要因が存在するため,

More information

U U U car Vcar car bus Vbus bus rail Vrail bus 多項ロジットモデル ε~iidガンベル 2 独立で (Independently) 同一 (Identically) の分散を持つ 0 分布 (Distributed) 0 Cov(U)

U U U car Vcar car bus Vbus bus rail Vrail bus 多項ロジットモデル ε~iidガンベル 2 独立で (Independently) 同一 (Identically) の分散を持つ 0 分布 (Distributed) 0 Cov(U) ral ral 多項ロジットモデル ε~iidガンベル 独立で (Iply) 同一 (Ially) の分散を持つ 分布 (Dsrbu) Cov() 6 愛媛大学倉内慎也 kurauh@.hm u.a.jp.5.5..35.3.5..5..5 f(ε) ε -3 -.5 - -.5 - -.5.5.5.5 3 3.5.5 5 図. 正規分布とガンベル分布の確率密度関数 f xp xp xp F ε xp

More information

評価点の差と選択率 実際には ほとんど評価点が同じときは, どちらも選択される可能性がある 評価点の差が大きいときは, 片方しか選ばれない. A が圧倒的に劣る A が選ばれることはほとんどない 選択肢 A が選ばれる可能性 0 つは同じ魅力 0% ずつ A が圧倒的に良いほとんど A だけが選ばれ

評価点の差と選択率 実際には ほとんど評価点が同じときは, どちらも選択される可能性がある 評価点の差が大きいときは, 片方しか選ばれない. A が圧倒的に劣る A が選ばれることはほとんどない 選択肢 A が選ばれる可能性 0 つは同じ魅力 0% ずつ A が圧倒的に良いほとんど A だけが選ばれ 交通計画 A 交通需要予測 交通手段選択と ロジットモデル 交通手段分析 分担率曲線法 トリップ費用や時間 距離を横軸 ( 説明変数 縦軸に分担率を描く 徒歩分担率 マストラ分担率 非集計モデル ( ロジットモデル 法 個人ごとの目的地の選択行動をモデルで表現し, 一人一人の行動を加算して推計する. 分担率曲線 連続的選択と離散的選択 第 回仙台都市圏 T 調査による分担率 仙台都心までのトリップでは

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 第 6 回基礎ゼミ資料 Practice NL&MXL from R 平成 30 年 5 月 18 日 ( 金 ) 朝倉研究室修士 1 年小池卓武 使用データ 1 ~ 横浜プローブパーソンデータ ~ 主なデータの中身 トリップ ID 目的 出発, 到着時刻 総所要時間 移動距離 交通機関別の時間, 距離 アクセス, イグレス時間, 距離 費用 代表交通手段 代替手段生成可否 性別, 年齢等の個人属性

More information

4 段階推定法とは 予測に使うモデルの紹介 4 段階推定法の課題 2

4 段階推定法とは 予測に使うモデルの紹介 4 段階推定法の課題 2 4 段階推定法 羽藤研 4 芝原貴史 1 4 段階推定法とは 予測に使うモデルの紹介 4 段階推定法の課題 2 4 段階推定法とは 交通需要予測の実用的な予測手法 1950 年代のアメリカで開発 シカゴで高速道路の需要予測に利用 日本では 1967 年の広島都市圏での適用が初 その後 1968 年の東京都市圏など 人口 30 万人以上の 56 都市圏に適用 3 ゾーニング ゾーニングとネットワークゾーン間のトリップはゾーン内の中心点

More information

集中理論談話会 #9 Bhat, C.R., Sidharthan, R.: A simulation evaluation of the maximum approximate composite marginal likelihood (MACML) estimator for mixed mu

集中理論談話会 #9 Bhat, C.R., Sidharthan, R.: A simulation evaluation of the maximum approximate composite marginal likelihood (MACML) estimator for mixed mu 集中理論談話会 #9 Bhat, C.R., Sidharthan, R.: A simulation evaluation of the maximum approximate composite marginal likelihood (MACML) estimator for mixed multinomial probit models, Transportation Research Part

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション A nested recursive logit model for route choice analysis Tien Mai, Mogens Fosgerau, Emma Frejinger Transportation Research Part B, Vol. 75, pp.100-112, 2015 2015/06/19( 金 ) 理論談話会 2015#6 B4 三木真理子 目次 1.

More information

様々なミクロ計量モデル†

様々なミクロ計量モデル† 担当 : 長倉大輔 ( ながくらだいすけ ) この資料は私の講義において使用するために作成した資料です WEB ページ上で公開しており 自由に参照して頂いて構いません ただし 内容について 一応検証してありますが もし間違いがあった場合でもそれによって生じるいかなる損害 不利益について責任を負いかねますのでご了承ください 間違いは発見次第 継続的に直していますが まだ存在する可能性があります 1 カウントデータモデル

More information

講義「○○○○」

講義「○○○○」 講義 信頼度の推定と立証 内容. 点推定と区間推定. 指数分布の点推定 区間推定 3. 指数分布 正規分布の信頼度推定 担当 : 倉敷哲生 ( ビジネスエンジニアリング専攻 ) 統計的推測 標本から得られる情報を基に 母集団に関する結論の導出が目的 測定値 x x x 3 : x 母集団 (populaio) 母集団の特性値 統計的推測 標本 (sample) 標本の特性値 分布のパラメータ ( 母数

More information

ベイズ統計入門

ベイズ統計入門 ベイズ統計入門 条件付確率 事象 F が起こったことが既知であるという条件の下で E が起こる確率を条件付確率 (codtoal probablt) という P ( E F ) P ( E F ) P( F ) 定義式を変形すると 確率の乗法公式となる ( E F ) P( F ) P( E F ) P( E) P( F E) P 事象の独立 ある事象の生起する確率が 他のある事象が生起するかどうかによって変化しないとき

More information

Microsoft PowerPoint - 資料3 BB-REVIEW (依田構成員).ppt

Microsoft PowerPoint - 資料3 BB-REVIEW (依田構成員).ppt 資料 3 高速インターネット接続サービスの需要代替性 : 成熟期に向かうブロードバンドの計量経済分析 京都大学大学院経済学研究科助教授 依田高典 京都大学大学院経済学研究科修士課程 ( 総務省 ) 坂平海 1. はじめに 世界に先行する日本のブロードバンドは普及期から成熟期へ 日本のブロードバンドのサービス間の需要代替性は 未だそれほど高くない ( 総務省 競争評価 2004) 普及期のブロードバンドの需要代替性の計量分析

More information

切片 ( 定数項 ) ダミー 以下の単回帰モデルを考えよう これは賃金と就業年数の関係を分析している : ( 賃金関数 ) ここで Y i = α + β X i + u i, i =1,, n, u i ~ i.i.d. N(0, σ 2 ) Y i : 賃金の対数値, X i : 就業年数. (

切片 ( 定数項 ) ダミー 以下の単回帰モデルを考えよう これは賃金と就業年数の関係を分析している : ( 賃金関数 ) ここで Y i = α + β X i + u i, i =1,, n, u i ~ i.i.d. N(0, σ 2 ) Y i : 賃金の対数値, X i : 就業年数. ( 統計学ダミー変数による分析 担当 : 長倉大輔 ( ながくらだいすけ ) 1 切片 ( 定数項 ) ダミー 以下の単回帰モデルを考えよう これは賃金と就業年数の関係を分析している : ( 賃金関数 ) ここで Y i = α + β X i + u i, i =1,, n, u i ~ i.i.d. N(0, σ 2 ) Y i : 賃金の対数値, X i : 就業年数. ( 実際は賃金を就業年数だけで説明するのは現実的はない

More information

Microsoft Word - 補論3.2

Microsoft Word - 補論3.2 補論 3. 多変量 GARC モデル 07//6 新谷元嗣 藪友良 対数尤度関数 3 章 7 節では 変量の対数尤度を求めた ここでは多変量の場合 とくに 変量について対数尤度を求める 誤差項 は平均 0 で 次元の正規分布に従うとする 単純化のため 分散と共分散は時間を通じて一定としよう ( この仮定は後で変更される ) したがって ij から添え字 を除くことができる このとき と の尤度関数は

More information

スライド 1

スライド 1 移動体観測を活用した交通 NW の リアルタイムマネジメントに向けて : プローブカーデータを用いた動的 OD 交通量のリアルタイム推定 名古屋大学山本俊行 背景 : マルチモード経路案内システム PRONAVI 2 プローブカーデータの概要 プローブカー : タクシー 157 台 蓄積用データ収集期間 : 22 年 1 月 ~3 月,1 月 ~23 年 3 月 データ送信はイベントベース : 車両発進

More information

統計的データ解析

統計的データ解析 統計的データ解析 011 011.11.9 林田清 ( 大阪大学大学院理学研究科 ) 連続確率分布の平均値 分散 比較のため P(c ) c 分布 自由度 の ( カイ c 平均値 0, 標準偏差 1の正規分布 に従う変数 xの自乗和 c x =1 が従う分布を自由度 の分布と呼ぶ 一般に自由度の分布は f /1 c / / ( c ) {( c ) e }/ ( / ) 期待値 二乗 ) 分布 c

More information

2014 BinN 論文セミナーについて

2014 BinN 論文セミナーについて 2014 BinN 論文セミナーについて 内容 論文ゼミは,BinN で毎年行なっているゼミの 1 つで, 昨年度から外部に公開してやっています. 毎週 2 人のひとが, 各自論文 ( 基本英語 ) を読んでその内容をまとめ, 発表 議論するものです. 単に論文を理解するだけでなく, 先生方を交えてどのように応用可能か, 自分の研究にどう生かせそうかなどを議論できる場となっています. 論文ゼミ 基本事項

More information

Microsoft PowerPoint - 14回パラメータ推定配布用.pptx

Microsoft PowerPoint - 14回パラメータ推定配布用.pptx パラメータ推定の理論と実践 BEhavior Study for Transportation Graduate school, Univ. of Yamanashi 山梨大学佐々木邦明 最尤推定法 点推定量を求める最もポピュラーな方法 L n x n i1 f x i 右上の式を θ の関数とみなしたものが尤度関数 データ (a,b) が得られたとき, 全体の平均がいくつとするのがよいか 平均がいくつだったら

More information

基礎統計

基礎統計 基礎統計 第 11 回講義資料 6.4.2 標本平均の差の標本分布 母平均の差 標本平均の差をみれば良い ただし, 母分散に依存するため場合分けをする 1 2 3 分散が既知分散が未知であるが等しい分散が未知であり等しいとは限らない 1 母分散が既知のとき が既知 標準化変量 2 母分散が未知であり, 等しいとき 分散が未知であるが, 等しいということは分かっているとき 標準化変量 自由度 の t

More information

Microsoft PowerPoint - S11_1 2010Econometrics [互換モード]

Microsoft PowerPoint - S11_1 2010Econometrics [互換モード] S11_1 計量経済学 一般化古典的回帰モデル -3 1 図 7-3 不均一分散の検定と想定の誤り 想定の誤りと不均一分散均一分散を棄却 3つの可能性 1. 不均一分散がある. 不均一分散はないがモデルの想定に誤り 3. 両者が同時に起きている 想定に誤り不均一分散を 検出 したら散布図に戻り関数形の想定や説明変数の選択を再検討 残差 残差 Y 真の関係 e e 線形回帰 X X 1 実行可能な一般化最小二乗法

More information

Microsoft PowerPoint - sc7.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - sc7.ppt [互換モード] / 社会調査論 本章の概要 本章では クロス集計表を用いた独立性の検定を中心に方法を学ぶ 1) 立命館大学経済学部 寺脇 拓 2 11 1.1 比率の推定 ベルヌーイ分布 (Bernoulli distribution) 浄水器の所有率を推定したいとする 浄水器の所有の有無を表す変数をxで表し 浄水器をもっている を 1 浄水器をもっていない を 0 で表す 母集団の浄水器を持っている人の割合をpで表すとすると

More information

カイ二乗フィット検定、パラメータの誤差

カイ二乗フィット検定、パラメータの誤差 統計的データ解析 008 008.. 林田清 ( 大阪大学大学院理学研究科 ) 問題 C (, ) ( x xˆ) ( y yˆ) σ x πσ σ y y Pabx (, ;,,, ) ˆ y σx σ y = dx exp exp πσx ただし xy ˆ ˆ はyˆ = axˆ+ bであらわされる直線モデル上の点 ( ˆ) ( ˆ ) ( ) x x y ax b y ax b Pabx (,

More information

統計学 - 社会統計の基礎 - 正規分布 標準正規分布累積分布関数の逆関数 t 分布正規分布に従うサンプルの平均の信頼区間 担当 : 岸 康人 資料ページ :

統計学 - 社会統計の基礎 - 正規分布 標準正規分布累積分布関数の逆関数 t 分布正規分布に従うサンプルの平均の信頼区間 担当 : 岸 康人 資料ページ : 統計学 - 社会統計の基礎 - 正規分布 標準正規分布累積分布関数の逆関数 t 分布正規分布に従うサンプルの平均の信頼区間 担当 : 岸 康人 資料ページ : https://goo.gl/qw1djw 正規分布 ( 復習 ) 正規分布 (Normal Distribution)N (μ, σ 2 ) 別名 : ガウス分布 (Gaussian Distribution) 密度関数 Excel:= NORM.DIST

More information

Microsoft PowerPoint slide2forWeb.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint slide2forWeb.ppt [互換モード] 講義内容 9..4 正規分布 ormal dstrbuto ガウス分布 Gaussa dstrbuto 中心極限定理 サンプルからの母集団統計量の推定 不偏推定量について 確率変数, 確率密度関数 確率密度関数 確率密度関数は積分したら. 平均 : 確率変数 分散 : 例 ある場所, ある日時での気温の確率. : 気温, : 気温 が起こる確率 標本平均とのアナロジー 類推 例 人の身長の分布と平均

More information

情報工学概論

情報工学概論 確率と統計 中山クラス 第 11 週 0 本日の内容 第 3 回レポート解説 第 5 章 5.6 独立性の検定 ( カイ二乗検定 ) 5.7 サンプルサイズの検定結果への影響練習問題 (4),(5) 第 4 回レポート課題の説明 1 演習問題 ( 前回 ) の解説 勉強時間と定期試験の得点の関係を無相関検定により調べる. データ入力 > aa

More information

Microsoft Word - 論説(山本).doc

Microsoft Word - 論説(山本).doc 離散選択モデルの発展と今後の課題 Development of Discrete Choice Models and Future Tasks 山本俊行 * 1. はじめに大学の授業などで, 多項ロジット (MNL) モデルで重要な IIA 特性, すなわち,2 つの選択肢の選択確率の比は, その選択肢の確定効用にのみ影響を受け, 選択肢集合に含まれる他の選択肢の影響を受けない, という 無関係な選択肢からの選択確率の独立性

More information

平成 7 年度数学 (3) あるゲームを 回行ったときに勝つ確率が. 8のプレイヤーがいる このゲームは 回ごとに独 立であるとする a. このゲームを 5 回行う場合 中心極限定理を用いると このプレイヤーが 5 回以上勝つ確率 は である. 回以上ゲームをした場合 そのうちの勝ち数が 3 割以上

平成 7 年度数学 (3) あるゲームを 回行ったときに勝つ確率が. 8のプレイヤーがいる このゲームは 回ごとに独 立であるとする a. このゲームを 5 回行う場合 中心極限定理を用いると このプレイヤーが 5 回以上勝つ確率 は である. 回以上ゲームをした場合 そのうちの勝ち数が 3 割以上 平成 7 年度数学 数学 ( 問題 ) 問題 から問題 3 を通じて必要であれば ( 付表 ) に記載された数値を用いなさい 問題. 次の ()~() の各問について 空欄に当てはまる最も適切なものをそれぞれの選択肢 の中から選び 解答用紙の所定の欄にマークしなさい なお 同じ選択肢を複数回選択してもよい 各 5 点 ( 計 6 点 ) ()つのサイコロを振る試行を 回繰り返すこととする 回目と 回目の試行でともにの目が出る事象を

More information

ii 2. F. ( ), ,,. 5. G., L., D. ( ) ( ), 2005.,. 6.,,. 7.,. 8. ( ), , (20 ). 1. (75% ) (25% ). 60.,. 2. =8 5, =8 4 (. 1.) 1.,,

ii 2. F. ( ), ,,. 5. G., L., D. ( ) ( ), 2005.,. 6.,,. 7.,. 8. ( ), , (20 ). 1. (75% ) (25% ). 60.,. 2. =8 5, =8 4 (. 1.) 1.,, (1 C205) 4 8 27(2015) http://www.math.is.tohoku.ac.jp/~obata,.,,,..,,. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7.... 1., 2014... 2. P. G., 1995.,. 3.,. 4.. 5., 1996... 1., 2007,. ii 2. F. ( ),.. 3... 4.,,. 5. G., L., D. ( )

More information

Microsoft PowerPoint - 資料04 重回帰分析.ppt

Microsoft PowerPoint - 資料04 重回帰分析.ppt 04. 重回帰分析 京都大学 加納学 Division of Process Control & Process Sstems Engineering Department of Chemical Engineering, Koto Universit manabu@cheme.koto-u.ac.jp http://www-pse.cheme.koto-u.ac.jp/~kano/ Outline

More information

ii 3.,. 4. F. (), ,,. 8.,. 1. (75% ) (25% ) =9 7, =9 8 (. ). 1.,, (). 3.,. 1. ( ).,.,.,.,.,. ( ) (1 2 )., ( ), 0. 2., 1., 0,.

ii 3.,. 4. F. (), ,,. 8.,. 1. (75% ) (25% ) =9 7, =9 8 (. ). 1.,, (). 3.,. 1. ( ).,.,.,.,.,. ( ) (1 2 )., ( ), 0. 2., 1., 0,. 23(2011) (1 C104) 5 11 (2 C206) 5 12 http://www.math.is.tohoku.ac.jp/~obata,.,,,.. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7.,,. 1., 2007 ( ). 2. P. G. Hoel, 1995. 3... 1... 2.,,. ii 3.,. 4. F. (),.. 5.. 6.. 7.,,. 8.,. 1. (75%

More information

ビジネス統計 統計基礎とエクセル分析 正誤表

ビジネス統計 統計基礎とエクセル分析 正誤表 ビジネス統計統計基礎とエクセル分析 ビジネス統計スペシャリスト エクセル分析スペシャリスト 公式テキスト正誤表と学習用データ更新履歴 平成 30 年 5 月 14 日現在 公式テキスト正誤表 頁場所誤正修正 6 知識編第 章 -3-3 最頻値の解説内容 たとえば, 表.1 のデータであれば, 最頻値は 167.5cm というたとえば, 表.1 のデータであれば, 最頻値は 165.0cm ということになります

More information

スライド 1

スライド 1 データ解析特論第 10 回 ( 全 15 回 ) 2012 年 12 月 11 日 ( 火 ) 情報エレクトロニクス専攻横田孝義 1 終了 11/13 11/20 重回帰分析をしばらくやります 12/4 12/11 12/18 2 前回から回帰分析について学習しています 3 ( 単 ) 回帰分析 単回帰分析では一つの従属変数 ( 目的変数 ) を 一つの独立変数 ( 説明変数 ) で予測する事を考える

More information

Microsoft PowerPoint - stat-2014-[9] pptx

Microsoft PowerPoint - stat-2014-[9] pptx 統計学 第 17 回 講義 母平均の区間推定 Part-1 014 年 6 17 ( )6-7 限 担当教員 : 唐渡 広志 ( からと こうじ ) 研究室 : 経済学研究棟 4 階 43 号室 email: kkarato@eco.u-toyama.ac.j website: htt://www3.u-toyama.ac.j/kkarato/ 1 講義の目的 標本平均は正規分布に従うという性質を

More information

Microsoft PowerPoint - statistics pptx

Microsoft PowerPoint - statistics pptx 統計学 第 16 回 講義 母平均の区間推定 Part-1 016 年 6 10 ( ) 1 限 担当教員 : 唐渡 広志 ( からと こうじ ) 研究室 : 経済学研究棟 4 階 43 号室 email: kkarato@eco.u-toyama.ac.jp website: http://www3.u-toyama.ac.jp/kkarato/ 1 講義の目的 標本平均は正規分布に従うという性質を

More information

数値計算法

数値計算法 数値計算法 008 4/3 林田清 ( 大阪大学大学院理学研究科 ) 実験データの統計処理その 誤差について 母集団と標本 平均値と標準偏差 誤差伝播 最尤法 平均値につく誤差 誤差 (Error): 真の値からのずれ 測定誤差 物差しが曲がっていた 測定する対象が室温が低いため縮んでいた g の単位までしかデジタル表示されない計りで g 以下 計りの目盛りを読み取る角度によって値が異なる 統計誤差

More information

Excelにおける回帰分析(最小二乗法)の手順と出力

Excelにおける回帰分析(最小二乗法)の手順と出力 Microsoft Excel Excel 1 1 x y x y y = a + bx a b a x 1 3 x 0 1 30 31 y b log x α x α x β 4 version.01 008 3 30 Website:http://keijisaito.info, E-mail:master@keijisaito.info 1 Excel Excel.1 Excel Excel

More information

<4D F736F F D208D A778D5A8A778F4B8E7793B CC A7795D2816A2E646F6378>

<4D F736F F D208D A778D5A8A778F4B8E7793B CC A7795D2816A2E646F6378> 高等学校学習指導要領解説数学統計関係部分抜粋 第 部数学第 2 章各科目第 節数学 Ⅰ 3 内容と内容の取扱い (4) データの分析 (4) データの分析統計の基本的な考えを理解するとともに, それを用いてデータを整理 分析し傾向を把握できるようにする アデータの散らばり四分位偏差, 分散及び標準偏差などの意味について理解し, それらを用いてデータの傾向を把握し, 説明すること イデータの相関散布図や相関係数の意味を理解し,

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 1/X Chapter 9: Linear correlation Cohen, B. H. (2007). In B. H. Cohen (Ed.), Explaining Psychological Statistics (3rd ed.) (pp. 255-285). NJ: Wiley. 概要 2/X 相関係数とは何か 相関係数の数式 検定 注意点 フィッシャーのZ 変換 信頼区間 相関係数の差の検定

More information

SAP11_03

SAP11_03 第 3 回 音声音響信号処理 ( 線形予測分析と自己回帰モデル ) 亀岡弘和 東京大学大学院情報理工学系研究科日本電信電話株式会社 NTT コミュニケーション科学基礎研究所 講義内容 ( キーワード ) 信号処理 符号化 標準化の実用システム例の紹介情報通信の基本 ( 誤り検出 訂正符号 変調 IP) 符号化技術の基本 ( 量子化 予測 変換 圧縮 ) 音声分析 合成 認識 強調 音楽信号処理統計的信号処理の基礎

More information

14 化学実験法 II( 吉村 ( 洋 mmol/l の半分だったから さんの測定値は くんの測定値の 4 倍の重みがあり 推定値 としては 0.68 mmol/l その標準偏差は mmol/l 程度ということになる 測定値を 特徴づけるパラメータ t を推定するこの手

14 化学実験法 II( 吉村 ( 洋 mmol/l の半分だったから さんの測定値は くんの測定値の 4 倍の重みがあり 推定値 としては 0.68 mmol/l その標準偏差は mmol/l 程度ということになる 測定値を 特徴づけるパラメータ t を推定するこの手 14 化学実験法 II( 吉村 ( 洋 014.6.1. 最小 乗法のはなし 014.6.1. 内容 最小 乗法のはなし...1 最小 乗法の考え方...1 最小 乗法によるパラメータの決定... パラメータの信頼区間...3 重みの異なるデータの取扱い...4 相関係数 決定係数 ( 最小 乗法を語るもう一つの立場...5 実験条件の誤差の影響...5 問題...6 最小 乗法の考え方 飲料水中のカルシウム濃度を

More information

CAEシミュレーションツールを用いた統計の基礎教育 | (株)日科技研

CAEシミュレーションツールを用いた統計の基礎教育 | (株)日科技研 CAE シミュレーションツール を用いた統計の基礎教育 ( 株 ) 日本科学技術研修所数理事業部 1 現在の統計教育の課題 2009 年から統計教育が中等 高等教育の必須科目となり, 大学でも問題解決ができるような人材 ( 学生 ) を育てたい. 大学ではコンピューター ( 統計ソフトの利用 ) を重視した教育をより積極的におこなうのと同時に, 理論面もきちんと教育すべきである. ( 報告 数理科学分野における統計科学教育

More information

Kumamoto University Center for Multimedia and Information Technologies Lab. 熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI 宮崎県美郷

Kumamoto University Center for Multimedia and Information Technologies Lab. 熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI 宮崎県美郷 熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI プロジェクト @ 宮崎県美郷町 熊本大学副島慶人川村諒 1 実験の目的 従来 信号の受信電波強度 (RSSI:RecevedSgnal StrengthIndcator) により 対象の位置を推定する手法として 無線 LAN の AP(AccessPont) から受信する信号の減衰量をもとに位置を推定する手法が多く検討されている

More information

<4D F736F F D208EC08CB18C7689E68A E F AA957A82C682948C9F92E82E646F63>

<4D F736F F D208EC08CB18C7689E68A E F AA957A82C682948C9F92E82E646F63> 第 7 回 t 分布と t 検定 実験計画学 A.t 分布 ( 小標本に関する平均の推定と検定 ) 前々回と前回の授業では, 標本が十分に大きいあるいは母分散が既知であることを条件に正規分布を用いて推定 検定した. しかし, 母集団が正規分布し, 標本が小さい場合には, 標本分散から母分散を推定するときの不確実さを加味したt 分布を用いて推定 検定しなければならない. t 分布は標本分散の自由度 f(

More information

Microsoft PowerPoint - 統計科学研究所_R_重回帰分析_変数選択_2.ppt

Microsoft PowerPoint - 統計科学研究所_R_重回帰分析_変数選択_2.ppt 重回帰分析 残差分析 変数選択 1 内容 重回帰分析 残差分析 歯の咬耗度データの分析 R で変数選択 ~ step 関数 ~ 2 重回帰分析と単回帰分析 体重を予測する問題 分析 1 身長 のみから体重を予測 分析 2 身長 と ウエスト の両方を用いて体重を予測 分析 1 と比べて大きな改善 体重 に関する推測では 身長 だけでは不十分 重回帰分析における問題 ~ モデルの構築 ~ 適切なモデルで分析しているか?

More information

ファイナンスのための数学基礎 第1回 オリエンテーション、ベクトル

ファイナンスのための数学基礎 第1回 オリエンテーション、ベクトル 時系列分析 変量時系列モデルとその性質 担当 : 長倉大輔 ( ながくらだいすけ 時系列モデル 時系列モデルとは時系列データを生み出すメカニズムとなるものである これは実際には未知である 私たちにできるのは観測された時系列データからその背後にある時系列モデルを推測 推定するだけである 以下ではいくつかの代表的な時系列モデルを考察する 自己回帰モデル (Auoregressive Model もっとも頻繁に使われる時系列モデルは自己回帰モデル

More information

RSS Higher Certificate in Statistics, Specimen A Module 3: Basic Statistical Methods Solutions Question 1 (i) 帰無仮説 : 200C と 250C において鉄鋼の破壊応力の母平均には違いはな

RSS Higher Certificate in Statistics, Specimen A Module 3: Basic Statistical Methods Solutions Question 1 (i) 帰無仮説 : 200C と 250C において鉄鋼の破壊応力の母平均には違いはな RSS Higher Certiicate in Statistics, Specimen A Module 3: Basic Statistical Methods Solutions Question (i) 帰無仮説 : 00C と 50C において鉄鋼の破壊応力の母平均には違いはない. 対立仮説 : 破壊応力の母平均には違いがあり, 50C の方ときの方が大きい. n 8, n 7, x 59.6,

More information

Microsoft Word - reg.doc

Microsoft Word - reg.doc 回帰分析 単回帰 麻生良文. 回帰分析の前提 次のようなモデルを考える 単回帰モデル : mple regreo moel : 被説明変数 eple vrble 従属変数 epeet vrble regre : 説明変数 epltor vrble 独立変数 epeet vrble regreor : 誤差項 error term 撹乱項 trbe term emple Kee 型消費関数 C YD

More information

Microsoft PowerPoint - H17-5時限(パターン認識).ppt

Microsoft PowerPoint - H17-5時限(パターン認識).ppt パターン認識早稲田大学講義 平成 7 年度 独 産業技術総合研究所栗田多喜夫 赤穂昭太郎 統計的特徴抽出 パターン認識過程 特徴抽出 認識対象から何らかの特徴量を計測 抽出 する必要がある 認識に有効な情報 特徴 を抽出し 次元を縮小した効率の良い空間を構成する過程 文字認識 : スキャナ等で取り込んだ画像から文字の識別に必要な本質的な特徴のみを抽出 例 文字線の傾き 曲率 面積など 識別 与えられた未知の対象を

More information

Microsoft PowerPoint - LectureB1handout.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - LectureB1handout.ppt [互換モード] 本講義のスコープ 都市防災工学 後半第 回 : イントロダクション 千葉大学大学院工学研究科建築 都市科学専攻都市環境システムコース岡野創 耐震工学の専門家として知っていた方が良いが 敷居が高く 入り口で挫折しがちな分野をいくつか取り上げて説明 ランダム振動論 地震波形に対する構造物応答の理論的把握 減衰と地震応答 エネルギーバランス 地震動の各種スペクトルの相互関係 震源モデル 近年では震源モデルによる地震動予測が良く行われている

More information

Microsoft Word doc

Microsoft Word doc . 正規線形モデルのベイズ推定翠川 大竹距離減衰式 (PGA(Midorikawa, S., and Ohtake, Y. (, Attenuation relationships of peak ground acceleration and velocity considering attenuation characteristics for shallow and deeper earthquakes,

More information

Microsoft PowerPoint - e-stat(OLS).pptx

Microsoft PowerPoint - e-stat(OLS).pptx 経済統計学 ( 補足 ) 最小二乗法について 担当 : 小塚匡文 2015 年 11 月 19 日 ( 改訂版 ) 神戸大学経済学部 2015 年度後期開講授業 補足 : 最小二乗法 ( 単回帰分析 ) 1.( 単純 ) 回帰分析とは? 標本サイズTの2 変数 ( ここではXとY) のデータが存在 YをXで説明する回帰方程式を推定するための方法 Y: 被説明変数 ( または従属変数 ) X: 説明変数

More information

スライド 1

スライド 1 担当 : 田中冬彦 016 年 4 月 19 日 @ 統計モデリング 統計モデリング 第二回配布資料 文献 : A. J. Dobson and A. G. Barnett: An Introduction to Generalized Linear Models 3rd ed., CRC Press. 配布資料の PDF は以下からも DL できます. 短縮 URL http://tinyurl.com/lxb7kb8

More information

スライド 1

スライド 1 データ解析特論重回帰分析編 2017 年 7 月 10 日 ( 月 )~ 情報エレクトロニクスコース横田孝義 1 ( 単 ) 回帰分析 単回帰分析では一つの従属変数 ( 目的変数 ) を 一つの独立変数 ( 説明変数 ) で予測する事を考える 具体的には y = a + bx という回帰直線 ( モデル ) でデータを代表させる このためにデータからこの回帰直線の切片 (a) と傾き (b) を最小

More information

多変量解析 ~ 重回帰分析 ~ 2006 年 4 月 21 日 ( 金 ) 南慶典

多変量解析 ~ 重回帰分析 ~ 2006 年 4 月 21 日 ( 金 ) 南慶典 多変量解析 ~ 重回帰分析 ~ 2006 年 4 月 21 日 ( 金 ) 南慶典 重回帰分析とは? 重回帰分析とは複数の説明変数から目的変数との関係性を予測 評価説明変数 ( 数量データ ) は目的変数を説明するのに有効であるか得られた関係性より未知のデータの妥当性を判断する これを重回帰分析という つまり どんなことをするのか? 1 最小 2 乗法により重回帰モデルを想定 2 自由度調整済寄与率を求め

More information

Microsoft PowerPoint - システム創成学基礎2.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - システム創成学基礎2.ppt [互換モード] システム創成学基礎 - 観測と状態 - 古田一雄 システムの状態 個別の構成要素の状態の集合としてシステムの状態は記述できる 太陽系の状態 太陽の状態 s 0 = {x 0,y 0,z 0,u 0,v 0,w 0 } 水星の状態 s 1 = {x 1,y 1,z 1,u 1,v 1,w 1 } 金星の状態 s 2 = {x 2,y 2,z 2,u 2,v 2,w 2 } 太陽系の状態 S={s 0,s

More information

確率分布 - 確率と計算 1 6 回に 1 回の割合で 1 の目が出るさいころがある. このさいころを 6 回投げたとき,1 度も 1 の目が出ない確率を求めよ. 5 6 /6 6 =15625/46656= (5/6) 6 = ある市の気象観測所での記録では, 毎年雨の降る

確率分布 - 確率と計算 1 6 回に 1 回の割合で 1 の目が出るさいころがある. このさいころを 6 回投げたとき,1 度も 1 の目が出ない確率を求めよ. 5 6 /6 6 =15625/46656= (5/6) 6 = ある市の気象観測所での記録では, 毎年雨の降る 確率分布 - 確率と計算 6 回に 回の割合で の目が出るさいころがある. このさいころを 6 回投げたとき 度も の目が出ない確率を求めよ. 5 6 /6 6 =565/46656=.48 (5/6) 6 =.48 ある市の気象観測所での記録では 毎年雨の降る日と降らない日の割合は概ね :9 で一定している. 前日に発表される予報の精度は 8% で 残りの % は実際とは逆の天気を予報している.

More information

<4D F736F F D BD82C892E CF092CA93B193FC8BF38AD492B28DB895F18D908F B95D2816A5F >

<4D F736F F D BD82C892E CF092CA93B193FC8BF38AD492B28DB895F18D908F B95D2816A5F > 3 需要の試算ここでは,2. で設定したルート案について, 低炭素交通を導入した場合の需要を試算した 試算に当たっては, アンケート調査を基に中心部周辺エリア内における交通量を再現し, 低炭素交通が導入された場合における各交通手段のサービスレベルや利用意向を反映して, 低炭素交通の利用需要を推計した 3.1 予測方法 前提条件 3.1.1 予測年次 低炭素交通の開業は, 平成 42 年 (2030

More information

Microsoft PowerPoint - Statistics[B]

Microsoft PowerPoint - Statistics[B] 講義の目的 サンプルサイズの大きい標本比率の分布は正規分布で近似できることを理解します 科目コード 130509, 130609, 110225 統計学講義第 19/20 回 2019 年 6 月 25 日 ( 火 )6/7 限 担当教員 : 唐渡広志 ( からと こうじ ) 研究室 : email: website: 経済学研究棟 4 階 432 号室 kkarato@eco.u-toyama.ac.jp

More information

パソコンシミュレータの現状

パソコンシミュレータの現状 第 2 章微分 偏微分, 写像 豊橋技術科学大学森謙一郎 2. 連続関数と微分 工学において物理現象を支配する方程式は微分方程式で表されていることが多く, 有限要素法も微分方程式を解く数値解析法であり, 定式化においては微分 積分が一般的に用いられており. 数学の基礎知識が必要になる. 図 2. に示すように, 微分は連続な関数 f() の傾きを求めることであり, 微小な に対して傾きを表し, を無限に

More information

スライド 1

スライド 1 計測工学第 12 回以降 測定値の誤差と精度編 2014 年 7 月 2 日 ( 水 )~7 月 16 日 ( 水 ) 知能情報工学科 横田孝義 1 授業計画 4/9 4/16 4/23 5/7 5/14 5/21 5/28 6/4 6/11 6/18 6/25 7/2 7/9 7/16 7/23 2 誤差とその取扱い 3 誤差 = 測定値 真の値 相対誤差 = 誤差 / 真の値 4 誤差 (error)

More information

_KyoukaNaiyou_No.4

_KyoukaNaiyou_No.4 理科教科内容指導論 I : 物理分野 物理現象の定量的把握第 4 回 ( 実験 ) データの眺め ~ 統計学の基礎続き 統計のはなし 基礎 応 娯楽 (Best selected business books) 村平 科技連出版社 1836 円 前回の復習と今回以降の 標 東京 学 善 郎 Web サイトより データ ヒストグラム 代表値 ( 平均値 最頻値 中間値 ) 分布の散らばり 集団の分布

More information

Microsoft PowerPoint - Econometrics

Microsoft PowerPoint - Econometrics 計量経済学講義 第 0 回回帰分析 Part 07 年 月 日 ( 水 ) 限 ( 金曜授業実施日 ) 担当教員 : 唐渡 広志 研究室 : 経済学研究棟 4 階 4 号室 mal: kkarato@co.-toama.ac.jp wbst: http://www.-toama.ac.jp/kkarato/ 講義の目的 ロジスティック関数の推定方法について学びます 多重回帰分析について学びます kwords:

More information

スライド 1

スライド 1 205 年 4 月 28 日 @ 統計モデリング 統計モデリング 第三回配布資料 文献 : A. J. Dobso ad A. G. Barett: A Itroducto to Geeralzed Lear Models. 3rd ed., CRC Press. J. J. Faraway: Etedg the Lear Model wth R. CRC Press. 配布資料の PDF は以下からも

More information

Microsoft PowerPoint - R-stat-intro_12.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - R-stat-intro_12.ppt [互換モード] R で統計解析入門 (12) 生存時間解析 中篇 準備 : データ DEP の読み込み 1. データ DEP を以下からダウンロードする http://www.cwk.zaq.ne.jp/fkhud708/files/dep.csv /fkh /d 2. ダウンロードした場所を把握する ここでは c:/temp とする 3. R を起動し,2. 2 の場所に移動し, データを読み込む 4. データ

More information

Microsoft PowerPoint - 7依田高典 ppt[読み取り専用]

Microsoft PowerPoint - 7依田高典 ppt[読み取り専用] 2007/02/10 第 6 回行動経済学ワークショップ 時間選好率 危険回避度 そして喫煙習慣 : 喫煙する人としない人は同じ人 違う人? 京都大学大学院経済学研究科助教授依田高典 1 1. 時間 危険に関する選好と喫煙行動の先行研究 喫煙者は 非喫煙者よりも 近視眼的な時間割引をする (Mitchell 1999 Bickel et al. 1999 Odumu et al. 2002 Baker

More information

Validation of TASHA: A 24-h activity scheduling microsimulation model Roorda, M. J., Miller,E. J., Habib, M. N. K. Transportation Research Part A, Vol

Validation of TASHA: A 24-h activity scheduling microsimulation model Roorda, M. J., Miller,E. J., Habib, M. N. K. Transportation Research Part A, Vol Validation of TASHA: A 24-h activity scheduling microsimulation model Roorda, M. J., Miller,E. J., Habib, M. N. K. Transportation Research Part A, Vol.42, pp.360-375, 2008. 2008/10/28( 水 ) 論文ゼミ #15 M1

More information

Microsoft Word - Time Series Basic - Modeling.doc

Microsoft Word - Time Series Basic - Modeling.doc 時系列解析入門 モデリング. 確率分布と統計的モデル が確率変数 (radom varable のとき すべての実数 R に対して となる確 率 Prob( が定められる これを の関数とみなして G( Prob ( とあらわすとき G( を確率変数 の分布関数 (probablt dstrbuto ucto と呼 ぶ 時系列解析で用いられる確率変数は通常連続型と呼ばれるもので その分布関数は (

More information

EBNと疫学

EBNと疫学 推定と検定 57 ( 復習 ) 記述統計と推測統計 統計解析は大きく 2 つに分けられる 記述統計 推測統計 記述統計 観察集団の特性を示すもの 代表値 ( 平均値や中央値 ) や ばらつきの指標 ( 標準偏差など ) 図表を効果的に使う 推測統計 観察集団のデータから母集団の特性を 推定 する 平均 / 分散 / 係数値などの推定 ( 点推定 ) 点推定値のばらつきを調べる ( 区間推定 ) 検定統計量を用いた検定

More information

日心TWS

日心TWS 2017.09.22 (15:40~17:10) 日本心理学会第 81 回大会 TWS ベイジアンデータ解析入門 回帰分析を例に ベイジアンデータ解析 を体験してみる 広島大学大学院教育学研究科平川真 ベイジアン分析のステップ (p.24) 1) データの特定 2) モデルの定義 ( 解釈可能な ) モデルの作成 3) パラメタの事前分布の設定 4) ベイズ推論を用いて パラメタの値に確信度を再配分ベイズ推定

More information

. イントロダクション 06 年の電力自由化に伴い, すべての消費者が自由に電力会社や料金プランを選べるようになった. しかし依然として従来の規制料金から自由料金へ乗り換える人は少ない. こうした行動は, 料金プランを切り替えた際に自分が得をするのか, 損をするのかが把握できていないため, 切り替え

. イントロダクション 06 年の電力自由化に伴い, すべての消費者が自由に電力会社や料金プランを選べるようになった. しかし依然として従来の規制料金から自由料金へ乗り換える人は少ない. こうした行動は, 料金プランを切り替えた際に自分が得をするのか, 損をするのかが把握できていないため, 切り替え 情報提供が表明選好 顕示選好に与える影響 : 自由化前後の電力料金選択のフィールド実験 石原卓典 依田高典 要約電気料金プランを選択する際に, 自分の過去の電力消費量に基づいて電気代の情報が与えられる場合と, それが与えられない場合の各料金プランに対する態度の違いを検証する. 上記を検証するため, 自由化前後の電気料金選択について,RCT 型の表明選好実験と顕示選好実験を行った. その結果, 表明選好実験では,

More information

Microsoft Word - reg2.doc

Microsoft Word - reg2.doc 回帰分析 重回帰 麻生良文. 前提 個の説明変数からなるモデルを考える 重回帰モデル : multple regresso model α β β β u : 被説明変数 epled vrle, 従属変数 depedet vrle, regressd :,,.., 説明変数 epltor vrle, 独立変数 depedet vrle, regressor u: 誤差項 error term, 撹乱項

More information

Microsoft PowerPoint - 測量学.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - 測量学.ppt [互換モード] 8/5/ 誤差理論 測定の分類 性格による分類 独立 ( な ) 測定 : 測定値がある条件を満たさなければならないなどの拘束や制約を持たないで独立して行う測定 条件 ( 付き ) 測定 : 三角形の 3 つの内角の和のように, 個々の測定値間に満たすべき条件式が存在する場合の測定 方法による分類 直接測定 : 距離や角度などを機器を用いて直接行う測定 間接測定 : 求めるべき量を直接測定するのではなく,

More information

OpRisk VaR3.2 Presentation

OpRisk VaR3.2 Presentation オペレーショナル リスク VaR 計量の実施例 2009 年 5 月 SAS Institute Japan 株式会社 RI ビジネス開発部羽柴利明 オペレーショナル リスク計量の枠組み SAS OpRisk VaR の例 損失情報スケーリング計量単位の設定分布推定各種調整 VaR 計量 内部損失データ スケーリング 頻度分布 規模分布 分布の補正相関調整外部データによる分布の補正 損失シナリオ 分布の統合モンテカルロシミュレーション

More information

交通計画 A Transportation Planning A 3. 交通需要予測手法 (1) 4 段階推定法とは? 交通発生 集中, 分布 トリップの実態調査 パーソントリップ (PT) 調査 人々がどのような目的で, どこからどこへ, どのような時間帯に, どのような交通手段を利用して移動して

交通計画 A Transportation Planning A 3. 交通需要予測手法 (1) 4 段階推定法とは? 交通発生 集中, 分布 トリップの実態調査 パーソントリップ (PT) 調査 人々がどのような目的で, どこからどこへ, どのような時間帯に, どのような交通手段を利用して移動して 交通画 A Trasportato Plag A. 交通需要予測手法 ( 4 段階推定法とは? 交通発生 集中, 分布 トリップの実態調査 パーソントリップ (PT 調査 人々がどのような目的で, どこからどこへ, どのような時間帯に, どのような交通手段を利用して移動しているかをアンケート形式で調査する. 居住者を無作為に抽出し, 調査員が訪問して, 調査票を配布, 後日記入済みの調査票を回収する

More information

RP/SPモデル推定のための SP調査の最適設計

RP/SPモデル推定のための SP調査の最適設計 行動モデルの応用 : サンプル数が小さい時 名古屋大学山本俊行 2016/09/24 第 15回行動モデル夏の学校 1 ビッグデータの時代にサンプル数が小さい?? 個人間の異質性を突き詰めていくと個人毎のモデル推定 現時点で需要の小さい選択肢こそ需要予測が求められる 2016/09/24 第 15回行動モデル夏の学校 2 離散選択モデルにおける 個人間異質性の表現 定数項を社会経済特性の関数にする

More information

Microsoft PowerPoint - statistics pptx

Microsoft PowerPoint - statistics pptx 統計学 第 17 回 講義 母平均の区間推定 Part- 016 年 6 14 ( )3 限 担当教員 : 唐渡 広志 ( からと こうじ ) 研究室 : 経済学研究棟 4 階 43 号室 email: kkarato@eco.u toyama.ac.jp website: http://www3.u toyama.ac.jp/kkarato/ 1 講義の目的 標本平均は正規分布に従うという性質を

More information

統計学の基礎から学ぶ実験計画法ー1

統計学の基礎から学ぶ実験計画法ー1 第 部統計学の基礎と. 統計学とは. 統計学の基本. 母集団とサンプル ( 標本 ). データ (data) 3. 集団の特性を示す統計量 基本的な解析手法 3. 統計量 (statistic) とは 3. 集団を代表する統計量 - 平均値など 3.3 集団のばらつきを表す値 - 平方和 分散 標準偏差 4. ばらつき ( 分布 ) を表す関数 4. 確率密度関数 4. 最も重要な正規分布 4.3

More information

Microsoft PowerPoint - ch04j

Microsoft PowerPoint - ch04j Ch.4 重回帰分析 : 推論 重回帰分析 y = 0 + 1 x 1 + 2 x 2 +... + k x k + u 2. 推論 1. OLS 推定量の標本分布 2. 1 係数の仮説検定 : t 検定 3. 信頼区間 4. 係数の線形結合への仮説検定 5. 複数線形制約の検定 : F 検定 6. 回帰結果の報告 入門計量経済学 1 入門計量経済学 2 OLS 推定量の標本分布について OLS 推定量は確率変数

More information

Microsoft PowerPoint - Inoue-statistics [互換モード]

Microsoft PowerPoint - Inoue-statistics [互換モード] 誤差論 神戸大学大学院農学研究科 井上一哉 (Kazuya INOUE) 誤差論 2011 年度前期火曜クラス 1 講義内容 誤差と有効数字 (Slide No.2~8 Text p.76~78) 誤差の分布と標準偏差 (Slide No.9~18 Text p.78~80) 最確値とその誤差 (Slide No.19~25 Text p.80~81) 誤差の伝播 (Slide No.26~32 Text

More information

NLMIXED プロシジャを用いた生存時間解析 伊藤要二アストラゼネカ株式会社臨床統計 プログラミング グループグルプ Survival analysis using PROC NLMIXED Yohji Itoh Clinical Statistics & Programming Group, A

NLMIXED プロシジャを用いた生存時間解析 伊藤要二アストラゼネカ株式会社臨床統計 プログラミング グループグルプ Survival analysis using PROC NLMIXED Yohji Itoh Clinical Statistics & Programming Group, A NLMIXED プロシジャを用いた生存時間解析 伊藤要二アストラゼネカ株式会社臨床統計 プログラミング グループグルプ Survival analysis using PROC NLMIXED Yohji Itoh Clinical Statistics & Programming Group, AstraZeneca KK 要旨 : NLMIXEDプロシジャの最尤推定の機能を用いて 指数分布 Weibull

More information

要旨 携帯電話 スマートフォン タブレット PC の需要代替性 2 定性的な傾向 現在利用では 携帯端末が多いが 次回買い換え時には スマートフォンのシェアが上がる ただし 直ちに移行が進むわけではない ( p.4) 用途別に見た移動体端末の利用意向では 通話 メール 電子マネーのような基本サービス

要旨 携帯電話 スマートフォン タブレット PC の需要代替性 2 定性的な傾向 現在利用では 携帯端末が多いが 次回買い換え時には スマートフォンのシェアが上がる ただし 直ちに移行が進むわけではない ( p.4) 用途別に見た移動体端末の利用意向では 通話 メール 電子マネーのような基本サービス 資料 1-1 1 2011 年 6 月 23 日 ( 木 ) 総務省 京都大学合同電気通信事業分野における競争状況の評価 戦略的評価 携帯電話 スマートフォン タブレット PC の需要代替性分析 本篇 京都大学大学院経済学研究科依田高典研究室 (+ 東京経済大学経済学部黒田敏史研究室 ) 要旨 携帯電話 スマートフォン タブレット PC の需要代替性 2 定性的な傾向 現在利用では 携帯端末が多いが

More information

データ解析

データ解析 データ解析 ( 前期 ) 最小二乗法 向井厚志 005 年度テキスト 0 データ解析 - 最小二乗法 - 目次 第 回 Σ の計算 第 回ヒストグラム 第 3 回平均と標準偏差 6 第 回誤差の伝播 8 第 5 回正規分布 0 第 6 回最尤性原理 第 7 回正規分布の 分布の幅 第 8 回最小二乗法 6 第 9 回最小二乗法の練習 8 第 0 回最小二乗法の推定誤差 0 第 回推定誤差の計算 第

More information

<4D F736F F D2090B695A8939D8C768A E F AA957A82C682948C9F92E8>

<4D F736F F D2090B695A8939D8C768A E F AA957A82C682948C9F92E8> 第 8 回 t 分布と t 検定 生物統計学 A.t 分布 ( 小標本に関する平均の推定と検定 ) 前々回と前回の授業では, 標本が十分に大きいあるいは母分散が既知であることを条件に正規分布を用いて推定 検定した. しかし, 母集団が正規分布し, 標本が小さい場合には, 標本分散から母分散を推定するときの不確実さを加味したt 分布を用いて推定 検定しなければならない. t 分布は標本分散の自由度 f(

More information

ii 3.,. 4. F. (), ,,. 8.,. 1. (75%) (25%) =7 20, =7 21 (. ). 1.,, (). 3.,. 1. ().,.,.,.,.,. () (12 )., (), 0. 2., 1., 0,.

ii 3.,. 4. F. (), ,,. 8.,. 1. (75%) (25%) =7 20, =7 21 (. ). 1.,, (). 3.,. 1. ().,.,.,.,.,. () (12 )., (), 0. 2., 1., 0,. 24(2012) (1 C106) 4 11 (2 C206) 4 12 http://www.math.is.tohoku.ac.jp/~obata,.,,,.. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7.,,. 1., 2007 (). 2. P. G. Hoel, 1995. 3... 1... 2.,,. ii 3.,. 4. F. (),.. 5... 6.. 7.,,. 8.,. 1. (75%)

More information

最小二乗フィット、カイ二乗フィット、gnuplot

最小二乗フィット、カイ二乗フィット、gnuplot 数値計算法 009 5/7 林田清 ( 大阪大学大学院理学研究科 ) 最尤法 (Maxmum Lkelhood Method) 回の ( 独立な ) 測定 xで, x,..., x 1 母集団が平均値 μgauss) 標準偏差 の正規 ( 分布の場合 1 回の測定で xから( xの間の値を観測する確率は + dx) dq = Pdx 1 1 x µ P exp π µ は不可知 推定値をとする µ

More information

<4D F736F F D208EC08CB18C7689E68A E F193F18D8095AA957A C C839395AA957A814590B38B4B95AA957A2E646F63>

<4D F736F F D208EC08CB18C7689E68A E F193F18D8095AA957A C C839395AA957A814590B38B4B95AA957A2E646F63> 第 4 回二項分布, ポアソン分布, 正規分布 実験計画学 009 年 月 0 日 A. 代表的な分布. 離散分布 二項分布大きさ n の標本で, 事象 Eの起こる確率を p とするとき, そのうち x 個にEが起こる確率 P(x) は二項分布に従う. 例さいころを 0 回振ったときに の出る回数 x の確率分布は二項分布に従う. この場合, n = 0, p = 6 の二項分布になる さいころを

More information

解析センターを知っていただく キャンペーン

解析センターを知っていただく キャンペーン 005..5 SAS 問題設定 目的 PKパラメータ (AUC,Cmax,Tmaxなど) の推定 PKパラメータの群間比較 PKパラメータのバラツキの評価! データの特徴 非反復測定値 個体につき 個の測定値しか得られない plasma concentration 非反復測定値のイメージ図 測定時点間で個体の対応がない 着目する状況 plasma concentration 経時反復測定値のイメージ図

More information

Medical3

Medical3 Chapter 1 1.4.1 1 元配置分散分析と多重比較の実行 3つの治療法による測定値に有意な差が認められるかどうかを分散分析で調べます この例では 因子が1つだけ含まれるため1 元配置分散分析 one-way ANOVA の適用になります また 多重比較法 multiple comparison procedure を用いて 具体的のどの治療法の間に有意差が認められるかを検定します 1. 分析メニュー

More information

自動車感性評価学 1. 二項検定 内容 2 3. 質的データの解析方法 1 ( 名義尺度 ) 2.χ 2 検定 タイプ 1. 二項検定 官能検査における分類データの解析法 識別できるかを調べる 嗜好に差があるかを調べる 2 点比較法 2 点識別法 2 点嗜好法 3 点比較法 3 点識別法 3 点嗜好

自動車感性評価学 1. 二項検定 内容 2 3. 質的データの解析方法 1 ( 名義尺度 ) 2.χ 2 検定 タイプ 1. 二項検定 官能検査における分類データの解析法 識別できるかを調べる 嗜好に差があるかを調べる 2 点比較法 2 点識別法 2 点嗜好法 3 点比較法 3 点識別法 3 点嗜好 . 内容 3. 質的データの解析方法 ( 名義尺度 ).χ 検定 タイプ. 官能検査における分類データの解析法 識別できるかを調べる 嗜好に差があるかを調べる 点比較法 点識別法 点嗜好法 3 点比較法 3 点識別法 3 点嗜好法 : 点比較法 : 点識別法 配偶法 配偶法 ( 官能評価の基礎と応用 ) 3 A か B かの判定において 回の判定でAが選ばれる回数 kは p の二項分布に従う H :

More information

第6章 確率的利用者均衡モデル

第6章 確率的利用者均衡モデル 第 6 章確率的利用者均衡モデル 6.1 確率的配分モデル 6.2 エントロピーモデルとロジットモデル 6.3 確率的利用者均衡配分とその定式化 6.4 確率的利用者均衡配分と等価な最適化問題 6.5 リンク間に相互干渉がある場合の確率的利用者均衡配分 福田研究室修士 1 年平林新 はじめに 2 5 章 : 確定的利用者均衡 (UE: User Equilibrium) すべての利用者がネットワーク状況について完全な情報をもち

More information

はじめに 2 子ども手当 児童手当 扶養控除 子育て支援 : 家庭等における生活の安定 次代の社会を担う児童の健やかな成長 2010 年の民主党政権で従来の児童手当を拡充して子ども手当創設 2013 年の自民党政権で新たな児童手当に置き換え, 予算は同規模 2011 年度に年少親族扶養控除は廃止 :

はじめに 2 子ども手当 児童手当 扶養控除 子育て支援 : 家庭等における生活の安定 次代の社会を担う児童の健やかな成長 2010 年の民主党政権で従来の児童手当を拡充して子ども手当創設 2013 年の自民党政権で新たな児童手当に置き換え, 予算は同規模 2011 年度に年少親族扶養控除は廃止 : 1 子ども手当, 扶養控除と家計の 労働供給 別所俊一郎慶應義塾大学経済学部 はじめに 2 子ども手当 児童手当 扶養控除 子育て支援 : 家庭等における生活の安定 次代の社会を担う児童の健やかな成長 2010 年の民主党政権で従来の児童手当を拡充して子ども手当創設 2013 年の自民党政権で新たな児童手当に置き換え, 予算は同規模 2011 年度に年少親族扶養控除は廃止 : 控除から手当へ 日本の児童手当拡充

More information

memo

memo 数理情報工学特論第一 機械学習とデータマイニング 4 章 : 教師なし学習 3 かしまひさし 鹿島久嗣 ( 数理 6 研 ) kashima@mist.i.~ DEPARTMENT OF MATHEMATICAL INFORMATICS 1 グラフィカルモデルについて学びます グラフィカルモデル グラフィカルラッソ グラフィカルラッソの推定アルゴリズム 2 グラフィカルモデル 3 教師なし学習の主要タスクは

More information

Microsoft PowerPoint - Econometrics

Microsoft PowerPoint - Econometrics 計量経済学講義 第 回回帰分析 Part 4 7 年 月 7 日 ( 火 ) 限 担当教員 : 唐渡広志 研究室 : 経済学研究棟 4 階 4 号室 emal: kkarato@eco.-toyama.ac.jp webste: http://www.-toyama.ac.jp/kkarato/ 講義の目的 最小 乗法について理論的な説明をします 多重回帰分析についての特殊なケースについて 多重回帰分析のいくつかの応用例を検討します

More information

1. 多変量解析の基本的な概念 1. 多変量解析の基本的な概念 1.1 多変量解析の目的 人間のデータは多変量データが多いので多変量解析が有用 特性概括評価特性概括評価 症 例 主 治 医 の 主 観 症 例 主 治 医 の 主 観 単変量解析 客観的規準のある要約多変量解析 要約値 客観的規準のな

1. 多変量解析の基本的な概念 1. 多変量解析の基本的な概念 1.1 多変量解析の目的 人間のデータは多変量データが多いので多変量解析が有用 特性概括評価特性概括評価 症 例 主 治 医 の 主 観 症 例 主 治 医 の 主 観 単変量解析 客観的規準のある要約多変量解析 要約値 客観的規準のな 1.1 多変量解析の目的 人間のデータは多変量データが多いので多変量解析が有用 特性概括評価特性概括評価 症 例 治 医 の 観 症 例 治 医 の 観 単変量解析 客観的規準のある要約多変量解析 要約値 客観的規準のない要約知識 直感 知識 直感 総合的評価 考察 総合的評価 考察 単変量解析の場合 多変量解析の場合 < 表 1.1 脂質異常症患者の TC と TG と重症度 > 症例 No. TC

More information

1.民営化

1.民営化 参考資料 最小二乗法 数学的性質 経済統計分析 3 年度秋学期 回帰分析と最小二乗法 被説明変数 の動きを説明変数 の動きで説明 = 回帰分析 説明変数がつ 単回帰 説明変数がつ以上 重回帰 被説明変数 従属変数 係数 定数項傾き 説明変数 独立変数 残差... で説明できる部分 説明できない部分 説明できない部分が小さくなるように回帰式の係数 を推定する有力な方法 = 最小二乗法 最小二乗法による回帰の考え方

More information

Microsoft PowerPoint - 03ModelBased.ppt

Microsoft PowerPoint - 03ModelBased.ppt 本日の目的 知的情報処理 3. 原因があって結果がある ( か?) 櫻井彰人慶應義塾大学理工学部 データを生成する法則が存在すると仮定し それを推定することを考える その場合 推定できるのか? 推定する方法はあるのか? 推定しなくてもよいということはないのか? という問いを背景に モデル という概念 モデル を推定するということ モデル を推定しないということを知る なお 事例ベース学習は 丸暗記

More information

回帰分析の用途・実験計画法の意義・グラフィカルモデリングの活用 | 永田 靖教授(早稲田大学)

回帰分析の用途・実験計画法の意義・グラフィカルモデリングの活用 | 永田 靖教授(早稲田大学) 回帰分析の用途 実験計画法の意義 グラフィカルモデリングの活用 早稲田大学創造理工学部 経営システム工学科 永田靖, The Institute of JUSE. All Rights Reserved. 内容. 回帰分析の結果の解釈の仕方. 回帰分析による要因効果の把握の困難さ. 実験計画法の意義 4. グラフィカルモデリング 参考文献 : 統計的品質管理 ( 永田靖, 朝倉書店,9) 入門実験計画法

More information

(2) 需要予測のパラメータ推定結果 1 パラメータ推定結果の評価の考え方 1-1 パラメータの妥当性 1) 符号条件符号条件は 説明変数の増減に対する被説明変数の動きが合理的な選択行動に合致しているか という点から妥当性を判断する 例えば 時間に係るパラメータについては 目的地までの所要時間が増加

(2) 需要予測のパラメータ推定結果 1 パラメータ推定結果の評価の考え方 1-1 パラメータの妥当性 1) 符号条件符号条件は 説明変数の増減に対する被説明変数の動きが合理的な選択行動に合致しているか という点から妥当性を判断する 例えば 時間に係るパラメータについては 目的地までの所要時間が増加 (2) 需要予測のパラメータ推定結果 1 パラメータ推定結果の評価の考え方 1-1 パラメータの妥当性 1) 符号条件符号条件は 説明変数の増減に対する被説明変数の動きが合理的な選択行動に合致しているか という点から妥当性を判断する 例えば 時間に係るパラメータについては 目的地までの所要時間が増加すれば利用者の利便性を悪化させることとなるため マイナス 運行頻度については その増加が利用者の利便性を高めるため

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 復習 ) 時系列のモデリング ~a. 離散時間モデル ~ y k + a 1 z 1 y k + + a na z n ay k = b 0 u k + b 1 z 1 u k + + b nb z n bu k y k = G z 1 u k = B(z 1 ) A(z 1 u k ) ARMA モデル A z 1 B z 1 = 1 + a 1 z 1 + + a na z n a = b 0

More information