第 2 章気候に関連する海洋の変動対馬暖流 第 2 章気候に関連する海洋の変動 2.2 日本近海の海洋変動 対馬暖流 対馬暖流 診断概要診断内容日本海の表層には 南部を中心に対馬海峡から流入する高温の対馬暖流が 北部を中心に対馬暖流系の暖水より低温の海水が広がっている ここでは 冬季の日

Size: px
Start display at page:

Download "第 2 章気候に関連する海洋の変動対馬暖流 第 2 章気候に関連する海洋の変動 2.2 日本近海の海洋変動 対馬暖流 対馬暖流 診断概要診断内容日本海の表層には 南部を中心に対馬海峡から流入する高温の対馬暖流が 北部を中心に対馬暖流系の暖水より低温の海水が広がっている ここでは 冬季の日"

Transcription

1 第 2 章気候に関連する海洋の変動 2.2 日本近海の海洋変動 対馬暖流 対馬暖流 診断概要診断内容日本海の表層には 南部を中心に対馬海峡から流入する高温の対馬暖流が 北部を中心に対馬暖流系の暖水より低温の海水が広がっている ここでは 冬季の日本海側に大量の降水をもたらす要因の一つとされる対馬暖流の長期変動について診断する 診断結果対馬暖流の勢力 (100m 深の水温が10 以上の海域の面積 ) は 1985~2010 年の26 年間では 1986 年が最も弱く それ以降は増大し 1990 年代以降はおおむね平年 (1985~2010 年の平均値 ) より強い状態が続いている 1 日本海の基礎知識 (1) 日本海の海底地形日本海は アジア大陸と日本列島に囲まれた縁海で 平均水深は1667m ( Menard and Smith, 1966) であるのに対し 隣接する海洋とは浅く狭い海峡でつながっている ( 図 ) 海盆は 中央の大和堆と呼ばれる浅瀬によって その北側の日本海盆と南東側の大和海盆に分かれている また 大和堆から南には浅い隠岐海脚が連なっており その西には対馬海盆がある 水 ) が広がっている その大部分は津軽海峡を通って太平洋に 一部は宗谷海峡を通ってオホーツク海に流出する この暖水の流れが対馬暖流であり 南部の表層を高水温 高塩分の状態に維持している 北部の表層には 対馬暖流よりも低温 低塩分な海水 ( 以下 (2) 日本海の海洋構造の特徴 日本海の海洋構造は 約 300m 深を境に表層とそれ以深で分けることができる 更に表層は 北緯 40 度付近を境に南部と北部に分けることができる 南部の表層には 東シナ海の大陸棚斜面を流れる黒潮水を主な起源とし 対馬海峡を通って流入する高温 高塩分水 ( 以下 暖 図 日本海の海底地形水深は 米国海洋大気庁地球物理データセンター作成の ETOPO5( 緯度経度 5 分格子の標高 水深データ ) による

2 第2章 気候に関連する海洋の変動 対馬暖流 冷水 が広がっている 暖水と冷水の境界 と 一方 日本海の約300m以深は 日本海固有 なる北緯40度付近には 東西に延びる極前 線 水 と 呼 ば れ る 水 温 0 1 程 度 塩 分 34.1程 度 と呼ばれる水温 塩分 の不連続線が形成さ れ のほぼ均質な海水で占 められている 日本 海 ている 図 は その地形のため 周辺の海との海水交 換 図 m深の水温の平年分布図 単位 と極前線の平年の位置 左上 2月 右上 5月 左下 8月 右下 11月 海洋大循環モデルとデータ同化の解析結果による 平 年値は 年の26年 平均値 白線 は極 前線の 平 年の位 置で 100m深に おけ る月ご との極 前線 の指 標水温 重岡, 2010 を用いて位置を決定した

3 が行われるのは表層に限られており 日本海 固有水は外洋から孤立している 図 は 越前岬から北西に延びる観測 定線 (PM 線 ; 図 ) における冬季と夏季 の平均水温 及び平均塩分の断面図である 北緯 40 度に近い PM-10 付近の表層に水温 塩 分の等値線が混み合う極前線が存在し その南側に対馬暖流がもたらす暖水が その北側に冷水が分布している 約 300m 以深には 水温が1 以下の日本海固有水が分布している 日本海では 春季から夏季には暖水側 冷水側ともに海面から昇温し 海面から数十 m の深さまで明瞭な水温躍層 ( 以下 季節躍層 ) が形成される この季節躍層より浅い層では 水温の南北差が小さくなるため極前線は不明瞭となる また 日本海固有水が占める約 300m 以深では 表層にみられる明確な水温 塩分の南北差がなく 極前線はみられない 海面付近に形成される季節躍層より深く日本海固有水よりも浅い表層であれば極前線は年間を通じてみることができ 北日本や朝鮮半島の近海を除くとおおむね北緯 40 度付近に位置し 対馬暖流が岸に沿って流れている北日本の近海ではおおむね岸と平行に位置している ( 図 ) 図 定期的に観測を行っているPM 線及び大和海盆南西部 (PM-5) 大和海盆北東部 日本海盆東部及び日本海盆北東部の観測点の位置 PM 線の北側は 1996 年から青の実線に変更している (3) 対馬暖流ア流路対馬暖流の流路は不連続で複雑な形状を示すことが多いが 対馬海峡や津軽海峡に近い海域では比較的安定した流路をとっている 水温の分布において 水温の水平勾配が大きく等温線の間隔が狭くなっているところには 等温線に沿って水温が高い側を右にみる方向の流れが存在する この流れは 等温線の間隔が狭いほど強い 対馬海峡から隠岐諸島に至る海域には等温線の間隔が狭くなっているところがあり これとは別に 朝鮮半島の東側にも等温線の間隔が狭くなっているところがみられ いずれも対馬暖流の流路に相当すると考えられる ( 図 ) 対馬暖流の流路に相当する部分の水温の水平勾配を季節ごとに比べてみると 8 月及び11 月は2 月及び5 月に比べて大きく明瞭なことからわかるように 対馬暖流の流れは 冬季から春季に弱く 夏季から秋季に強いという季節変動をしている イ流量対馬海峡から日本海に流入する流量とその季節 経年変動については 海峡を挟む水位差や海底ケーブルの電圧差からの推定や 係留した流速計や船舶搭載の海流計によって直接測定するなど 様々な方法で見積もられている (Teague et al.,2002など ) Chang et al. (2004) は これらの観測結果をまとめ 対馬海峡を通過する流量には季節変動があり 夏季から秋季にかけて大きいことを示した Fukudome et al.(2010) は 船舶に搭載した超音波式ドップラー多層流速計による1997 年 2 月 ~2007 年 2 月の観測結果から 対馬海峡を通過する流量は 平均すると m 3 /sで 月平均の最大値は10 月で m 3 /s 最小値は1 月で m 3 /sであったとしている

4 日本海中央部での対馬暖流の流量については PM 線での観測データから地衡流量を求めるこ とができる この海域には 直径数十 ~ 百数 十 km 程度の渦がしばしば存在することから 対馬暖流の流量は 日本側から極前線までの 正味の北東向き流量 ( 北東向きの全流量から 図 PM 線における冬季と夏季の水温 ( 単位 : ) と塩分の平均分布左上 : 冬季の水温 右上 : 冬季の塩分 左下 : 夏季の水温 右下 : 夏季の塩分 1972~1988 年の冬季及び夏季の水温 塩分を平均した ( 舞鶴海洋気象台, 1990) 図中赤い点線で囲った等値線の混み合う箇所が 極前線を示している

5 南西向きの全流量を差し引いたもの ) となる この流量にも 対馬海峡での通過流量と同様に夏季から秋季にかけて大きいという季節変動があり 1972~2008 年までの夏季から秋季の平均値は3.0± m 3 /s(± の後の数値は標準偏差 ) で 冬季から春季の平均値 2.5± m 3 /sより大きくなっている 欠測を含む年を除いた 1972~2008 年までの年平均値は2.8± m 3 /sである ウ気候への影響対馬暖流によって供給された表層の暖水は 冬季に大気海洋間での熱と水の交換を経て大気に大量の水蒸気を供給しており 日本列島の日本海側に大量の降水をもたらしている Hirose and Fukudome(2006) は 日本海側の冬季降水量とその直前の秋季における対馬暖流流量との間に 強い正の相関があるとしている また 日本海は 秋季から冬季にかけて大気に熱を供給し 我が国の気候を温和なものにしているが 対馬暖流は日本海に暖水を供給することで 日本海から大気に奪われる熱を補い海水温の低下を和らげている 2 対馬暖流の診断 量を用いた (2) 対馬暖流の変動状況 1985 年以降の対馬暖流の勢力の時系列を図 に示す 期間内の対馬暖流の勢力は 1986 年に最も弱く その後 1980 年代末にかけて勢力を大きく増した 1990 年以降は1996 年や2006 年に極小値を示したもののおおむね勢力の強い状態が継続している PM 線を横切る対馬暖流の地衡流量の経年変動を図 に示す 流量は 1970 年代半ばから1980 年代半ばにかけて減少傾向にあり 最小値を記録した1985 年の年平均値は平年 (1985~2010 年の平均値 ) より m 3 /s 少なかった その後 流量は平年並まで増加し 1990 年以降は2009 年までおおむね平年並あるいは平年より多い状態が続いた 3 診断対馬暖流の勢力は 1985~2012 年の28 年間では 1986 年が最も弱く それ以降は増大し 1990 年代以降はおおむね平年より強い状態が続いている また 日本海中央部での対馬暖流の流量からも 同様の変動が確認されている (1) 診断に用いるデータ 対馬暖流の勢力の指標として 海洋大循環モデルとデータ同化の解析結果による 日本海全域における100m 深の水温が10 以上の海域の面積を診断に用いた また 対馬暖流の流量の指標については 舞鶴海洋気象台 ( 現日本海海洋気象センター ) が1972 年冬季から 2009 年冬季まで各季節に観測していたPM 線 ( 図 ) の水温 塩分から求めた地衡流 184

6 図 対馬暖流の勢力の経年変動 (1985~2012 年 ) 海洋大循環モデルとデータ同化の解析結果による 100m 深の水温が 10 以上の海域の面積の平年差の時系列 図中の赤線が月の実況の平年差を 黒丸 ( ) が実況の平年差の年平均値を示している 平年値は 1985~2010 年の過去 26 年間の平均値である 濃い青は 1985~2010 年の 26 年間に出現した月ごとの対馬暖流の勢力の上位 1/3 及び下位 1/3 の事例を除いた範囲を 薄い青は 1985~2010 年の 26 年間に出現した上位 1/10 及び下位 1/10 を除いた範囲を示している 診断では 濃い青の範囲を 平年並 薄い青の範囲を 平年より強い ( 弱い ) それ以外の範囲を 平年よりかなり強い ( 弱い ) としている 図 PM 線を横切る対馬暖流の地衡流量の経年変動 (1972 年冬季 ~2009 年冬季 ) 黒線は観測値 赤線は年平均値 青線は年平均値の平年値 (1981~2008 年の平均値 )

7 参考文献 Chang, K.-I., W.J. Teague, S.J. Lyu, H.T. Perkins, D.-K. Lee, D.R. Watts, Y.-B. Kim, D.A. Mitchell, C.M. Lee and K. Kim, 2004: Prog. Oceanogr., 61, Fukudome, K., J.-H. Yoon, A. Ostrovskii, T. Takikawa and I.-S. Han, 2010: J. Oceanogr., 66, Hirose, N. and K. Fukudome, 2006: SOLA, 2, 舞鶴海洋気象台,1990: 日本海海洋観測 25 年報. Menard, H.W. and S.M. Smith, 1966: J. Geophys. Res., 71, 18, 重岡裕海,2010: 測候時報, 第 77 巻特別号, S109-S118. Teague, W.J., G.A. Jacobs, H.T. Perkins, J.W. Book, K.-I. Chang and M.-S. Suk, 2002: J. Phys. Oceanogr., 32,

Microsoft Word - cap3-2013kaiyo

Microsoft Word - cap3-2013kaiyo 第 3 章海洋の気候変動 3.1 海面水温の変動 3.1.1 100 年スケールの長期変動気象庁では 海洋の変動を監視するために 船舶等で直接観測した海面水温データを解析して 1891 年から現在までの 100 年以上にわたる海面水温データを作成している その海面水温データから 日本近海を海面水温の長期変化傾向が類似した複数の海域に区分し それぞれの海域における海面水温の上昇率を求めた ここでは 近畿

More information

01-01-05海洋_野崎.indd

01-01-05海洋_野崎.indd 56!"#!"#!$%&'()*+,--...$/ "01!21!3..."45"4 第 5 節 海洋生物の分布とその特殊性 日本海岸 満潮線 干潮線 潮位 平均潮位 太平洋 満潮線 平均潮位 干潮線 図 1 日本近海の海流 黒矢線は暖流 細破線は寒流の流路を示す 色域は表層において暖流系の水の卓越する範囲 色域は寒流 系の水の卓越する範囲 文献 1 をもとに作図 図 2 非調和型 上 金沢 と調和型

More information

1. 水温分布 ( 図 1) 7 月沖合定線海洋観測結果 平成 26 年 7 月 14 日 岩手県水産技術センター TEL: FAX: 全域で表面水温は高め 県南部に北上暖水が流入 1) 本県沿岸

1. 水温分布 ( 図 1) 7 月沖合定線海洋観測結果 平成 26 年 7 月 14 日 岩手県水産技術センター TEL: FAX: 全域で表面水温は高め 県南部に北上暖水が流入 1) 本県沿岸 1. 水温分布 ( 図 1) 7 月沖合定線海洋観測結果 平成 26 年 7 月 14 日 岩手県水産技術センター TEL:0193-26-7915 FAX:0193-26-7920 Email:CE0012@pref.iwate.jp 全域で表面水温は高め 県南部に北上暖水が流入 1) 本県沿岸 10 海里以内の 7 月表面水温は 15~19 台 なお 前月は 11~14 台 前年は 15 ~17

More information

(c) (d) (e) 図 及び付表地域別の平均気温の変化 ( 将来気候の現在気候との差 ) 棒グラフが現在気候との差 縦棒は年々変動の標準偏差 ( 左 : 現在気候 右 : 将来気候 ) を示す : 年間 : 春 (3~5 月 ) (c): 夏 (6~8 月 ) (d): 秋 (9~1

(c) (d) (e) 図 及び付表地域別の平均気温の変化 ( 将来気候の現在気候との差 ) 棒グラフが現在気候との差 縦棒は年々変動の標準偏差 ( 左 : 現在気候 右 : 将来気候 ) を示す : 年間 : 春 (3~5 月 ) (c): 夏 (6~8 月 ) (d): 秋 (9~1 第 2 章気温の将来予測 ポイント 年平均気温は 全国的に 2.5~3.5 の上昇が予測される 低緯度より高緯度 夏季より冬季の気温上昇が大きい (2.1.1) 夏季の極端な高温の日の最高気温は 2~3 の上昇が予測される 冬季の極端な低温の日の最低気温は 2.5~4 の上昇が予測される (2.2.2) 冬日 真冬日の日数は北日本を中心に減少し 熱帯夜 猛暑日の日数は東日本 西日本 沖縄 奄美で増加が予測される

More information

8 月沿岸定線海洋観測結果 平成 29 年 8 月 3 日岩手県水産技術センター TEL: FAX: 全定線で顕著な水温躍層が形成 県北部から中部沖 20~50 海里の 100m 深に親潮系冷水が分

8 月沿岸定線海洋観測結果 平成 29 年 8 月 3 日岩手県水産技術センター TEL: FAX: 全定線で顕著な水温躍層が形成 県北部から中部沖 20~50 海里の 100m 深に親潮系冷水が分 8 月沿岸定線海洋観測結果 平成 29 年 8 月 3 日岩手県水産技術センター TEL:0193-26-7915 FAX:0193-26-7910 Email:CE0012@pref.iwate.jp 全定線で顕著な水温躍層が形成 県北部から中部沖 20~50 海里の 100m 深に親潮系冷水が分布 1. 水温分布 ( 図 1 図 2 別表) 1) 本県沿岸 10 海里以内の表面水温は 18~24

More information

漂流・漂着ゴミに係る国内削減方策モデル調査地域検討会

漂流・漂着ゴミに係る国内削減方策モデル調査地域検討会 図 3.5-1 日本近海表層海流分布模式図 < 出典 4> 図 3.5-2 東シナ海大陸棚上の海流模式図 < 出典 4> II-49 3.6 発生源及び漂流 漂着メカニズムのシミュレーション結果を用いた検討環境省が実施した 平成 19 年度漂流 漂着ゴミに係る国際的削減方策調査業務 6) ( 以下 H19 国際的削減方策調査という ) のシミュレーション結果を用いて 発生源及び漂流 漂着メカニズムに関する検討を行った

More information

2. エルニーニョ / ラニーニャ現象の日本への影響前記 1. で触れたように エルニーニョ / ラニーニャ現象は周辺の海洋 大気場と密接な関わりを持つ大規模な現象です そのため エルニーニョ / ラニーニャ現象は周辺の海流や大気の流れを通じたテレコネクション ( キーワード ) を経て日本へも影響

2. エルニーニョ / ラニーニャ現象の日本への影響前記 1. で触れたように エルニーニョ / ラニーニャ現象は周辺の海洋 大気場と密接な関わりを持つ大規模な現象です そのため エルニーニョ / ラニーニャ現象は周辺の海流や大気の流れを通じたテレコネクション ( キーワード ) を経て日本へも影響 トピックス エルニーニョ / ラニーニャ現象 2009 年 7 月 10 日に気象庁から エルニーニョ現象が発生しているとの発表がありました 本 Express では 日本の気候にも大きな影響を与えるエルニーニョ / ラニーニャ現象 ( キーワード ) のメカニズムと日本への影響およびその予測可能性と温暖化について説明します 1. エルニーニョ / ラニーニャ現象とはエルニーニョ現象とは 太平洋赤道域の日付変更線付近から南米のペルー沿岸にかけての広い海域で

More information

6 月沿岸定線海洋観測結果 令和元年 6 月 6 日岩手県水産技術センター TEL: FAX: 親潮系冷水の波及により 20 海里以遠の 100m 深水温は平年より最大 3 程度低め 1. 水温分布

6 月沿岸定線海洋観測結果 令和元年 6 月 6 日岩手県水産技術センター TEL: FAX: 親潮系冷水の波及により 20 海里以遠の 100m 深水温は平年より最大 3 程度低め 1. 水温分布 6 月沿岸定線海洋観測結果 令和元年 6 月 6 日岩手県水産技術センター TEL:0193-26-7915 FAX:0193-26-7920 Email:CE0012@pref.iwate.jp 親潮系冷水の波及により 20 海里以遠の 100m 深水温は平年より最大 3 程度低め 1. 水温分布 ( 図 1 図 2 付表) 1) 本県沿岸 10 海里以内の表面水温は 11~14 台 前年は9~13

More information

率を求めることとした 詳細は 高槻ほか (2007) を参照されたい ア解析に使用するデータ解析に使用するデータは 前述の海面水温格子点データ (COBE-SST) と現場観測データである 前者の空間解像度は緯経度 1 度 時間解像度は月平均値となっており 海洋の健康診断表 1 の定期診断表 海面水

率を求めることとした 詳細は 高槻ほか (2007) を参照されたい ア解析に使用するデータ解析に使用するデータは 前述の海面水温格子点データ (COBE-SST) と現場観測データである 前者の空間解像度は緯経度 1 度 時間解像度は月平均値となっており 海洋の健康診断表 1 の定期診断表 海面水 第 1 章地球温暖化に関わる海洋の長期変化 1.1 海水温 1.1.3 日本近海の海面水温 日本近海の海面水温 診断概要診断内容日本周辺には 東シナ海 日本海やオホーツク海など陸地や島で囲まれた縁辺海があり また太平洋側においても亜熱帯循環域や亜寒帯循環域に大きく分けられ 海面水温の上昇は一様ではない ここでは日本近海を13 海域に分け それぞれの平均海面水温について 100 年間にわたる長期変化傾向を診断する

More information

5 月沿岸定線海洋観測結果 令和元年 5 月 13 日岩手県水産技術センター TEL: FAX: 沿岸 10 海里以内の表面水温は 8~10 台で 平年より 1 程度高めとなっている 1. 水温分布

5 月沿岸定線海洋観測結果 令和元年 5 月 13 日岩手県水産技術センター TEL: FAX: 沿岸 10 海里以内の表面水温は 8~10 台で 平年より 1 程度高めとなっている 1. 水温分布 5 月沿岸定線海洋観測結果 令和元年 5 月 13 日岩手県水産技術センター TEL:0193-26-7915 FAX:0193-26-7920 Email:CE0012@pref.iwate.jp 沿岸 10 海里以内の表面水温は 8~10 台で 平年より 1 程度高めとなっている 1. 水温分布 ( 図 1 図 2 付表) 1) 本県沿岸 10 海里以内の表面水温は8~10 台 前年は8~12

More information

go.jp/wdcgg_i.html CD-ROM , IPCC, , ppm 32 / / 17 / / IPCC

go.jp/wdcgg_i.html CD-ROM , IPCC, , ppm 32 / / 17 / / IPCC CH 4 8.4 23 N 2 O 120 296 CFC-11 45 4600 CFC-12 100 10600 CFC-113 85 6000 HCFC-141b 9.3 700 HCFC-142b 19 2400 SF6 3200 22200 IPCC 2001 SF 5 CF 3 1000 17500 CO 50 2 1 100 IPCC 2001 CO 2 IPCC 2001 CH 4 6

More information

図 (a)2 月 (b)5 月 (c)8 月 (d)11 月における日本近海の海面水温の平年値 ( 左 ) と標準偏差 ( 右 ) 平年値は 1981~2010 年の 30 年平均値 単位 : 148

図 (a)2 月 (b)5 月 (c)8 月 (d)11 月における日本近海の海面水温の平年値 ( 左 ) と標準偏差 ( 右 ) 平年値は 1981~2010 年の 30 年平均値 単位 : 148 第 2 章気候に関連する海洋の変動 2.2 日本近海の海洋変動 2.2.1 日本近海の海面水温 日本近海の海面水温 診断概要診断内容海面水温は 年々から数年といった短い時間スケールでは年々の天候の影響を強く受けている ここでは 日本近海の海面水温について 年々の天候との関連に着目し 1982 年以降の変動を診断する 診断結果日本近海の海面水温は 1993 年夏の寡照 1994 年夏の多照の影響を受けて

More information

7 月沖合定線海洋観測結果 令和元年 7 月 11 日岩手県水産技術センター TEL: FAX: 県南部沖 20~50 海里の 100m 深水温は平年より最大 4 程度低め 1. 水温分布 ( 図

7 月沖合定線海洋観測結果 令和元年 7 月 11 日岩手県水産技術センター TEL: FAX: 県南部沖 20~50 海里の 100m 深水温は平年より最大 4 程度低め 1. 水温分布 ( 図 7 月沖合定線海洋観測結果 令和元年 7 月 11 日岩手県水産技術センター TEL:0193-26-7915 FAX:0193-26-7920 Email:CE0012@pref.iwate.jp 県南部沖 20~50 海里の 100m 深水温は平年より最大 4 程度低め 1. 水温分布 ( 図 1 付表) 1) 本県沿岸 10 海里以内の表面水温は 14~17 台 前年は 16~21 台であった

More information

であり, また海洋内部へ熱を蓄える働きをしている北太平洋亜熱帯モード水 (Hanawa and Talley, 2001) が形成される海域でもあることから, この海域での海洋変動と大気の変動との関連は近年特に注視されている. 気象庁では, 海洋気象観測船によりおよそ 40 年にわたって日本周辺海域

であり, また海洋内部へ熱を蓄える働きをしている北太平洋亜熱帯モード水 (Hanawa and Talley, 2001) が形成される海域でもあることから, この海域での海洋変動と大気の変動との関連は近年特に注視されている. 気象庁では, 海洋気象観測船によりおよそ 40 年にわたって日本周辺海域 特集 北西太平洋 日本周辺海域における海流系の流量 熱輸送量の変動 * 特集の概要 高槻靖 ** 1. はじめに地球表面の 7 割を覆う海洋は, その熱容量や比熱が大きいことから大きな熱的慣性を持っている. 海洋は大気と接する海面で熱 水フラックスなどを通じて相互に影響を及ぼしているが, 海洋はその熱的慣性の大きさのゆえに大気に比べて応答は鈍い. また, 風成循環のような運動量についても海洋の応答には時間がかかる.

More information

Microsoft Word - 1.1_kion_4th_newcolor.doc

Microsoft Word - 1.1_kion_4th_newcolor.doc 第 1 章 第 1 章北海道の気候 1.1 気温本節では 北海道内の地上気象観測所およびアメダスで観測された気温の変化について述べる 最初に地上気象観測所で 100 年にわたって観測されてきた年平均気温の長期変化について示し 次に冬日 真冬日 夏日 真夏日の日数変化について示す 最後に アメダスで観測された 1980 年以降の年平均気温の年代ごとの分布状況や地方別の推移について示す 観測データの取り扱いについては付録

More information

1. 天候の特徴 2013 年の夏は 全国で暑夏となりました 特に 西日本の夏平均気温平年差は +1.2 となり 統計を開始した 1946 年以降で最も高くなりました ( 表 1) 8 月上旬後半 ~ 中旬前半の高温ピーク時には 東 西日本太平洋側を中心に気温が著しく高くなりました ( 図 1) 特

1. 天候の特徴 2013 年の夏は 全国で暑夏となりました 特に 西日本の夏平均気温平年差は +1.2 となり 統計を開始した 1946 年以降で最も高くなりました ( 表 1) 8 月上旬後半 ~ 中旬前半の高温ピーク時には 東 西日本太平洋側を中心に気温が著しく高くなりました ( 図 1) 特 報道発表資料平成 25 年 9 月 2 日気象庁 平成 25 年 (2013 年 ) 夏の日本の極端な天候について ~ 異常気象分析検討会の分析結果の概要 ~ 本日開催した異常気象分析検討会 1 において 2013 年夏 (6~8 月 ) の日本の極端な天候をもたらした大規模な大気の流れについて その要因を分析し 以下の見解をまとめました 2013 年夏の日本の天候は 以下のように 極端な天候となりました

More information

諏訪 気象と黒潮の和歌山県沿岸海域への影響 ついて用意した 水温 塩分分布 本県沿岸における水温 塩分の分布特性を把握するため 各定点各層の水温 塩分について 月毎の 平均値を 12 ヶ月で除した平年値 付表 1 2 を求め これを基に平年分布図を作成した 第 2 3 図 水温-気温 水温-黒潮 塩

諏訪 気象と黒潮の和歌山県沿岸海域への影響 ついて用意した 水温 塩分分布 本県沿岸における水温 塩分の分布特性を把握するため 各定点各層の水温 塩分について 月毎の 平均値を 12 ヶ月で除した平年値 付表 1 2 を求め これを基に平年分布図を作成した 第 2 3 図 水温-気温 水温-黒潮 塩 和歌山県農林水技セ研報 13:105~112,2012 気象と黒潮の和歌山県沿岸海域への影響 諏訪剛和歌山県農林水産総合技術センター水産試験場 The Influence of Weather and Kuroshio on the oastal Waters of Wakayama Prefecture Tsuyoshi Suwa Fisheries Experiment Station Wakayama

More information

図 1 COBE-SST のオリジナル格子から JCDAS の格子に変換を行う際に用いられている海陸マスク 緑色は陸域 青色は海域 赤色は内海を表す 内海では気候値 (COBE-SST 作成時に用いられている 1951~2 年の平均値 ) が利用されている (a) (b) SST (K) SST a

図 1 COBE-SST のオリジナル格子から JCDAS の格子に変換を行う際に用いられている海陸マスク 緑色は陸域 青色は海域 赤色は内海を表す 内海では気候値 (COBE-SST 作成時に用いられている 1951~2 年の平均値 ) が利用されている (a) (b) SST (K) SST a 平成 22 年 2 月 JCDAS における 内海の海面水温の取り扱いの不具合について 気象庁地球環境 海洋部気候情報課 気候データ同化システム (JCDAS) では COBE-SST 累年値データを境界条件とする 6 時間予報及び客観解析を行っておりますが 25 年 1 月の JCDAS のルーチン運用開始以降 一部の内海において SST 観測値ではなく気候値が適用されていることが判明しました 原因

More information

本文(横組)2/YAX334AU

本文(横組)2/YAX334AU 群馬県赤城山大沼における湖沼学的研究 日あたりの集水量 B A A B 基底流量 mm d A 湖面を含む集水域の面積 km A 湖水面積 km このとき 上記の値は 地下水流入と考えられる また 漏水は 下記の式で求めた G out B G out 地下水流出量 mm d B 基底流量 mm d 表 9年月日 研究結果 m 湖水面標高 m 最 大 深 度 6 m 最 大 深 度 m 平 均 深 度

More information

2-1-4 画像の装飾 (1) 海岸線の表示図 2-3 の 水深分布画像 ウインドウの [ 設定 (Setups)] から [ 海岸線 (Coast Line)] を選択する 図 2-5 の 海岸線セットアップ (Coastline Setup) のウインドウが表示される ここでは 海岸線が陸地であ

2-1-4 画像の装飾 (1) 海岸線の表示図 2-3 の 水深分布画像 ウインドウの [ 設定 (Setups)] から [ 海岸線 (Coast Line)] を選択する 図 2-5 の 海岸線セットアップ (Coastline Setup) のウインドウが表示される ここでは 海岸線が陸地であ 第 2 章海底地形 本章では SeaDAS の提供する海底地形図のデータベースを利用し 日本付近の海底地形図を作成し 日本周辺の海底地形の概 要を理解する また 海底地形に沿って流れる黒潮の存在を考える 2-1 SeaDAS を使って海底地形図を作成する 2-1-1 SeaDAS の準備 SeaDAS のインストールされた Linux あるいは VMware Player を立ち上げ SeaDAS

More information

Microsoft PowerPoint - hama.ppt

Microsoft PowerPoint - hama.ppt 日本南方海域における 亜熱帯モード水の年々変動 2007 年 2 月 2 日 ( 金 ) 3aog1207 濱本拓真 気象庁 HP より はじめに 亜熱帯モード水とは? (Subtropical Mode Water, 以降 STMW) 亜熱帯循環西部 ( 黒潮続流域 ) において冬季の季節風が生み出す強い鉛直混合によって形成される水系 (water type) で 北太平洋の西部亜熱帯域に広く分布している

More information

表紙/cover.ps

表紙/cover.ps 北水試研報 63,1 8 (2002) 北海道西岸における対馬暖流傾圧流量の季節および経年変化 中多章文 * *, 田中伊織 * * ( ) 1988 2001 (0.85 ) (1.59 ) 100m 1.20 5-6 1988 4:5 キーワード : 対馬暖流, 傾圧流量, 季節変化, 経年変化 1. はじめに北海道西岸の日本海は, ニシン, スルメイカやスケトウダラといった大きな資源変動を伴う水産資源の漁場となっている

More information

PowerPoint Presentation

PowerPoint Presentation 平成28年7月26日 水産海洋研究所 調査研究発表会 潮流と水温を予測 日本海の急潮研究と 海の天気予報 運用開始 漁業課 主任研究員 いけだ 池田 さとし 怜 = 水産海洋研究所では 5 日先までの潮流や水温の 予測を閲覧できる 海の天気予報 の運用を 平成 28 年 4 月から開始しました 内容 1 予測のもととなる海況予測モデルを開発した 日本海の急潮研究 について報告 新潟県 海の天気予報

More information

電気使用量集計 年 月 kw 平均気温冷暖平均 基準比 基準比半期集計年間集計 , , ,

電気使用量集計 年 月 kw 平均気温冷暖平均 基準比 基準比半期集計年間集計 , , , 年 月 kw 平均気温冷暖平均 基準比 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 基準比半期集計年間集計 1 2 3 4 5 6 7 13 5 5,450 18.1 0.1 13 6 7,440 21.6 0.4 13 7 9,482 26.8 23.6 1.1 13 8 6,002 24.4-1.8 冷夏 40,045 13 9 5,412 21.4-1.6 13 11

More information

風力発電インデックスの算出方法について 1. 風力発電インデックスについて風力発電インデックスは 気象庁 GPV(RSM) 1 局地気象モデル 2 (ANEMOS:LAWEPS-1 次領域モデル ) マスコンモデル 3 により 1km メッシュの地上高 70m における 24 時間の毎時風速を予測し

風力発電インデックスの算出方法について 1. 風力発電インデックスについて風力発電インデックスは 気象庁 GPV(RSM) 1 局地気象モデル 2 (ANEMOS:LAWEPS-1 次領域モデル ) マスコンモデル 3 により 1km メッシュの地上高 70m における 24 時間の毎時風速を予測し 風力発電インデックスの算出方法について 1. 風力発電インデックスについて風力発電インデックスは 気象庁 GPV(RSM) 1 局地気象モデル 2 (ANEMOS:LAWEPS-1 次領域モデル ) マスコンモデル 3 により 1km メッシュの地上高 70m における 24 時間の毎時風速を予測し 2000kW 定格風車の設備利用率として表示させたものです 数値は風車の定格出力 (2000kW)

More information

ような塩の組成はほとんど変化しない 年平均した降水量 (CMAP データを用いて作成 ) 2.2 海水の密度海水の密度は水温だけでなく 塩分にも依存する 一般に塩分が多いほど密度は高くなる 真水と海水について 温度変化に伴う密度の変化を計算すると以下のようになる 真水は 4 付近で密度が最大になるが

ような塩の組成はほとんど変化しない 年平均した降水量 (CMAP データを用いて作成 ) 2.2 海水の密度海水の密度は水温だけでなく 塩分にも依存する 一般に塩分が多いほど密度は高くなる 真水と海水について 温度変化に伴う密度の変化を計算すると以下のようになる 真水は 4 付近で密度が最大になるが 2 水温と塩分の鉛直構造 海面付近の海水は太陽放射によって暖められ また 風や波によってよく混合されている このため 水温が高く 上下の温度差が小さい 一方で 深海の水は一般に低温であることが多い 実は 海洋の鉛直構造を考えるときには水温だけでなく塩分の変動にも注目する 海水の密度は水温だけでなく 塩分によっても変化するからである 塩分は 降水や蒸発などの影響で変動する そこで 海水の水温と塩分に着目して海洋の鉛直構造を論じる

More information

橡Ⅰ.企業の天候リスクマネジメントと中長期気象情

橡Ⅰ.企業の天候リスクマネジメントと中長期気象情 1 1 2 1 2 2 3 4 4 3 4 3 5 1400 53 8.8 11 35 6 5 6 20012Q 926 1,438 15.032.2 4 ART 7 8 9 7 8 9 5 19712000 30 33 60 10 33 10 60 70 30 40 6 12 3000 2000 7 沈降した後 付近の流れに乗って海中を水平に漂流するように設計されている その後 予め設定した時間間隔

More information

鹿児島の海を見て 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 39 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 52 56 36 44 1983 10 37 38 39 40 58 41 42 43 44 45 46 Variation of the sea surface temperature

More information

III

III エルニーニョ ラニーニャにょる台風上陸数の違い 4.5.2 台風上陸数の経年変化台風は 熱帯北太平洋の中部から西部の海面水温 (SST) の高い海域で発生する 図 *1 は JTWC (Join Typhoon Warning Center) のベストトラックデータによる北西太平洋で発生した台風の経年変化 (1951-2004) を示したものである 年間の平均発生数は 27 個であるが 最大は 1964

More information

2018_1.pdf

2018_1.pdf 第 I 部九州 山口県における 2018 年の天候と海洋の特徴 トピックス 1. 2017/2018 年冬の九州北部地方と九州南部の低温 2017/2018 年の冬は九州北部地方で低く 九州南部でかなり低くなり 平成では最も低温の冬となった 奄美地方でも低温であった 1.1 天候の経過 2017 年 12 月以降 全国的に気温がしばしば低くなり 寒気の流入のピーク時には大雪となった所もあった 九州地方でも

More information

DE0087−Ö“ª…v…›

DE0087−Ö“ª…v…› 酸性雨研究センター 2 アジアで増え続けるNOxとVOCs 増え続けるNO2濃度 衛星観測結果 アジアでは 急速な経済発展に伴って オゾ ンの原因物質であるNOx排出量が著しく増え ていると考えられる これを示す証拠として 最 近 対流圏観測衛星GOMEによるNO 2の対 流圏カラム濃度分布の結果が発表された (Richterら, 2005) 図2-1は 東アジアにおけ る1996年と2002年の1月のNO2対流圏濃度

More information

f ( 0 ) y スヴェルドラップの関係式は, 回転する球面上に存在する海の上に大規模な風系が存在するときに海流が駆動されることを極めて簡明に表現する, 風成循環理論の最初の出発点である 風成循環の理論は, スヴェルドラップの関係式に様々な項を加えることで発展してきたと言ってもよい スヴェルドラッ

f ( 0 ) y スヴェルドラップの関係式は, 回転する球面上に存在する海の上に大規模な風系が存在するときに海流が駆動されることを極めて簡明に表現する, 風成循環理論の最初の出発点である 風成循環の理論は, スヴェルドラップの関係式に様々な項を加えることで発展してきたと言ってもよい スヴェルドラッ 宮澤泰正, 2006: 海流予測情報とその利用, Captain, 375, 52-58. 日本船長協会. 海流予測情報とその利用 1. 気象 海象と船舶運航気象や海象の情報が, 船舶の運航にとって重要であることは言うまでもない 外洋においては安全運行の必要性から, 風や波浪, 流氷や氷山の情報がまず最優先になるであろう 現在, 海上風の情報については, 全世界に展開する気象観測網と流体力学など大気の物理法則に基づいた数値天気予報モデルの予測結果が各種予報天気図などに図示されて使われている

More information

Microsoft PowerPoint - Ikeda_ ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - Ikeda_ ppt [互換モード] 東北地方の気候の変化 平成 24 年 3 月 5 日 仙台管区気象台 ヤマセ研究会 池田友紀子 1 写真 :K.Honda 東北地方の気温の変化 東北の年平均気温は 100 年あたり 1.2 の割合で上昇 東北地方の年平均気温 1990 1999 2004 1984 1897 1913 1945 変化率 :1.2 /100 年 東北地方の年平均気温の変化 (1890~2010 年 ) 青森 秋田 宮古

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 平成 28 年 1 月 26 日 エルニーニョ現象と 世界 日本の天候 安田珠幾 エルニーニョ情報管理官気象庁地球環境 海洋部気候情報課 はじめに 1 はじめに 現在 1997-98 年のエルニーニョ現象以来の強いエルニーニョ現象が発生中 エルニーニョ現象は世界の異常気象を引き起こし 日本には 冷夏 暖冬 をもたらすと言われる エルニーニョ現象はなぜ世界の広い範囲の天候に影響を及ぼすのか? そもそもエルニーニョ現象とは?

More information

梅雨 秋雨の対比とそのモデル再現性 将来変化 西井和晃, 中村尚 ( 東大先端研 ) 1. はじめに Sampe and Xie (2010) は, 梅雨降水帯に沿って存在する, 対流圏中層の水平暖気移流の梅雨に対する重要性を指摘した. すなわち,(i) 初夏に形成されるチベット高現上の高温な空気塊

梅雨 秋雨の対比とそのモデル再現性 将来変化 西井和晃, 中村尚 ( 東大先端研 ) 1. はじめに Sampe and Xie (2010) は, 梅雨降水帯に沿って存在する, 対流圏中層の水平暖気移流の梅雨に対する重要性を指摘した. すなわち,(i) 初夏に形成されるチベット高現上の高温な空気塊 Title 梅雨 秋雨の対比と気候モデルによる再現性 将来変化 Author(s) 西井, 和晃 ; 中村, 尚 Citation 週間及び1か月予報における顕著現象の予測可能性 (2013): 236-239 Issue Date 2013-03 URL http://hdl.handle.net/2433/173472 Right Type Article Textversion publisher

More information

背景 ヤマセと海洋の関係 図 1: 親潮の流れ ( 気象庁 HP より ) 図 2:02 年 7 月上旬の深さ 100m の水温図 ( )( 気象庁 HP より ) 黒潮続流域 親潮の貫入 ヤマセは混合域の影響を強く受ける現象 ヤマセの気温や鉛直構造に沿岸の海面水温 (SST) や親潮フロントの影響

背景 ヤマセと海洋の関係 図 1: 親潮の流れ ( 気象庁 HP より ) 図 2:02 年 7 月上旬の深さ 100m の水温図 ( )( 気象庁 HP より ) 黒潮続流域 親潮の貫入 ヤマセは混合域の影響を強く受ける現象 ヤマセの気温や鉛直構造に沿岸の海面水温 (SST) や親潮フロントの影響 大気再解析データで表現されるヤマセ - モデルによる SST の違いと解析された気温への影響 - 弘前大学大学院理工学専攻佐々木実紀 背景 ヤマセと海洋の関係 図 1: 親潮の流れ ( 気象庁 HP より ) 図 2:02 年 7 月上旬の深さ 100m の水温図 ( )( 気象庁 HP より ) 黒潮続流域 親潮の貫入 ヤマセは混合域の影響を強く受ける現象 ヤマセの気温や鉛直構造に沿岸の海面水温

More information

表 2-2 北海道地方における年平均風速データベース作成に関する仕様 計算領域計算期間水平解像度時間解像度 20 年間 365 日 水平解像度 500m 1991 年 ~2010 年 24 時間 =175,200 メッシュ以下の詳北海道電力供給管内の詳細メッシュの時間分のデータを細メッシュの風況風況

表 2-2 北海道地方における年平均風速データベース作成に関する仕様 計算領域計算期間水平解像度時間解像度 20 年間 365 日 水平解像度 500m 1991 年 ~2010 年 24 時間 =175,200 メッシュ以下の詳北海道電力供給管内の詳細メッシュの時間分のデータを細メッシュの風況風況 2.2. 風況変動データの作成風力発電事業を事業者やレンダーが評価する際は 期待できる年間総発電量の確率分布を推定することで ある年の年間総発電量が想定よりも低い場合でも事業が継続可能な年間総発電量の下限値を見積もっている この見積りをおこなう際 年間の風況の変動幅を把握することは必須である このように風力発電事業は年間で期待される電力量を基準に評価される 従って 風力発電事業の変動リスクを適切に評価するためには

More information

正誤表 ( 抜粋版 ) 気象庁訳 (2015 年 7 月 1 日版 ) 注意 この資料は IPCC 第 5 次評価報告書第 1 作業部会報告書の正誤表を 日本語訳版に関連する部分について抜粋して翻訳 作成したものである この翻訳は IPCC ホームページに掲載された正誤表 (2015 年 4 月 1

正誤表 ( 抜粋版 ) 気象庁訳 (2015 年 7 月 1 日版 ) 注意 この資料は IPCC 第 5 次評価報告書第 1 作業部会報告書の正誤表を 日本語訳版に関連する部分について抜粋して翻訳 作成したものである この翻訳は IPCC ホームページに掲載された正誤表 (2015 年 4 月 1 ( 抜粋版 ) 気象庁訳 (2015 年 7 月 1 日版 ) 注意 この資料は IPCC 第 5 次評価報告書第 1 作業部会報告書のを 日本語訳版に関連する部分について抜粋して翻訳 作成したものである この翻訳は IPCC ホームページに掲載された (2015 年 4 月 17 日版 ) http://www.climatechange2013.org/images/report/wg1ar5_errata_17042015.pdf

More information

<4D F736F F F696E74202D B4C8ED290E096BE89EF947A957A8E9197BF2E B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D B4C8ED290E096BE89EF947A957A8E9197BF2E B8CDD8AB B83685D> 大型クラゲについて 大型クラゲの生活史 出現パターン 過去の出現および研究状況 大型クラゲ国際共同調査事業における調査項目 予測の概要 水産庁増殖推進部漁場資源課 ( 独 ) 水産総合研究センター 冬季 その他 季 秋季 春季 夏季 日本沿岸出現パターン 発生源は長江河口域 ~ 黄海沿岸であり 東シナ海を通って7-8 月頃 日本海へ到達すると考えられている 正式名称 :Nemopilema nomurai

More information

九州地方とその周辺の地震活動(2016年5月~10月)

九州地方とその周辺の地震活動(2016年5月~10月) 10-1 九州地方とその周辺の地震活動 (2016 年 5 月 ~10 月 ) Seismic Activity in nd round the Kyushu District (My-October 2016) 気象庁福岡管区気象台 Fukuok Regionl Hedqurters, JMA 今期間, 九州地方とその周辺でM4.0 以上の地震は100 回,M5.0 以上の地震は13 回発生した.

More information

ため,MOVE の再現性を現場観測データと比較検証し, その特性を把握することを目的とする. このためトカラ海峡での黒潮の変動と九州西岸海域での暖水波及について,MOVE に同化されていない独立な観測データを用いて比較検証した. 2. トカラ海峡の黒潮変動トカラ海峡は, 黒潮が東シナ海から太平洋へ抜

ため,MOVE の再現性を現場観測データと比較検証し, その特性を把握することを目的とする. このためトカラ海峡での黒潮の変動と九州西岸海域での暖水波及について,MOVE に同化されていない独立な観測データを用いて比較検証した. 2. トカラ海峡の黒潮変動トカラ海峡は, 黒潮が東シナ海から太平洋へ抜 特集 新海洋データ同化システム (MOVE/MRI.COM) による海洋情報の高度化 * 九州 沖縄海域における黒潮の流路変動 小嶋惇 ** 村上潔 ** 1 要旨九州 沖縄海域の 海洋の健康診断表 を高度化するため, 北西太平洋データ同化システム (MOVE/MRI.COM-WNP, 以下 MOVE) の再解析データと現場観測データの比較検証を行った. トカラ海峡の黒潮流軸変動については, トカラ海峡を航行しているフェリーの

More information

<4D F736F F D F193B994AD955C8E9197BF816A89C482A982E78F4882C982A982AF82C482CC92AA88CA2E646F63>

<4D F736F F D F193B994AD955C8E9197BF816A89C482A982E78F4882C982A982AF82C482CC92AA88CA2E646F63> 報道発表資料平成 23 年 7 月 25 日長崎海洋気象台 九州 山口県および沖縄の夏から秋にかけての潮位 高潮と異常潮位による浸水被害に注意 夏から秋にかけては 台風に伴う高潮による浸水被害に注意が必要です また 九州 山口県および沖縄では この季節に潮位が一年のうちで最も高くなるため 大潮の期間や異常潮位が発生した場合などにも浸水被害に注意が必要です 夏から秋にかけては 台風に伴う高潮 *2 によって浸水被害が発生するおそれが高まるので注意が必要です

More information

Microsoft Word - cap5-2013torikumi

Microsoft Word - cap5-2013torikumi 第 5 章気象庁の取り組み 気象庁では 世界気象機関 (WMO) を始めとする国内外の関係機関と連携し 地球温暖化に関する観測 監視 その要因の解明や将来予測を推進しており これらの最新の成果をもとに 地球温暖化の緩和策 適応策の基礎となる地球温暖化に関する科学的知見の公表 普及を行っている 5.1 長期的な観測の継続 5.1.1 大気 海洋を対象とした観測気象庁では 地上における気圧 気温 湿度

More information

Microsoft Word - 資料2-2

Microsoft Word - 資料2-2 ) 底質中の有機物の増加主要な要因を中心とした連関図における現状の確認結果を表.. に示す その結果をまとめて図.. に示す 表及び図中の表記は ) 底質の泥化と同様である 表.. 底質中の有機物の増加についての現状の確認結果 ( 案 ) ノリの生産活動 底質中の有機物の増加 検討中である 栄養塩の流入 有機物の流入 底質中の有機物の増加 ベントスの減少 底質中の有機物の増加 堆積物食者である底生生物が減少することで底質中の有機物が多くなると考えられる

More information

Microsoft Word - 0評_水質.docx

Microsoft Word - 0評_水質.docx 2) 流れの状況 1 現地調査観測期間中の平均流 ( 恒流 ) は図 6.6-19 に 平均大潮期における上げ潮最強流時及び下げ最強流時の流況は図 6.6-20 に示すとおりである 平均流は 東方向の流れとなっており 流速は 10cm/s を下回る流れとなっている 平均大潮時の流況は 上げ潮時が西方向 下げ潮時が東方向の流れがみられ 上げ潮時の流速は上層で 2.9cm/s 下げ潮時は上層で 16.5cm/s

More information

< F2D91AC95F1824F82542E6A7464>

< F2D91AC95F1824F82542E6A7464> 漁海況速報 平成 2 1 年 1 月 日発行 No.1 協力機関 : 県内各漁業協同組合 福島県水産試験場 70-0316 いわき市小名浜下神白字松下 13-2 TEL0246-54- 31 FAX0246-54- 0 ホームページ http://www.pref.fukushima.jp/suisan-shiken/index.htm 宮城県水産技術総合センター 茨城県水産試験場 ( 社 ) 漁業情報サービスセンターほか

More information

域では, 黒潮の流路の幅はおおむね 100km を維持していることから, 流軸の変動が流路の変動を代表している. 東シナ海における黒潮流路の変動は九州西方などの水温分布の変動を伴い, 漁業をはじめとする様々な分野に影響を与えるため ( 中村,2007; 中川ほか,2005), その詳しい振る舞いを調

域では, 黒潮の流路の幅はおおむね 100km を維持していることから, 流軸の変動が流路の変動を代表している. 東シナ海における黒潮流路の変動は九州西方などの水温分布の変動を伴い, 漁業をはじめとする様々な分野に影響を与えるため ( 中村,2007; 中川ほか,2005), その詳しい振る舞いを調 特集 新海洋データ同化システム (MOVE/MRI.COM) の業務への活用について * 南西諸島周辺における黒潮の流路変動と海況変動 橋本晋 ** 井上博敬 ** 要旨北西太平洋海洋データ同化システム (MOVE / MRI.COM-WMP, 以下 MOVE) の再解析データを用いて, 南西諸島周辺における黒潮流路の変動を始め, それと関係する様々な海況変動の調査を行った.MOVE の流速データを用いて決めた東シナ海から九州の東を流れる黒潮の流軸は変動しており,

More information

測 候 時 報 第 76 巻 特 別 号 2009 1. はじめに 気 象 庁 では,2001 年 1 月 から, 海 況 監 視 業 務 において 中 高 緯 度 海 洋 データ 同 化 システムを 運 用 してきた.このデータ 同 化 システムは, 海 況 を 力 学 的 に 記 述 する 海

測 候 時 報 第 76 巻 特 別 号 2009 1. はじめに 気 象 庁 では,2001 年 1 月 から, 海 況 監 視 業 務 において 中 高 緯 度 海 洋 データ 同 化 システムを 運 用 してきた.このデータ 同 化 システムは, 海 況 を 力 学 的 に 記 述 する 海 測 候 時 報 第 76 巻 特 別 号 2009 特 集 新 海 洋 データ 同 化 システム(MOVE/MRI.COM)の 業 務 への 活 用 について * 日 本 近 海 における MOVE/MRI.COM-WNP の 検 証 楳 田 貴 郁 ** 菅 野 能 明 ** 今 泉 孝 男 ** 石 崎 士 郎 ** 木 村 未 夏 ** 大 森 正 雄 ** 吉 岡 典 哉 ** 服 部 宏

More information

日本の海氷 降雪 積雪と温暖化 高野清治 気象庁地球環境 海洋部 気候情報課

日本の海氷 降雪 積雪と温暖化 高野清治 気象庁地球環境 海洋部 気候情報課 日本の海氷 降雪 積雪と温暖化 高野清治 気象庁地球環境 海洋部 気候情報課 内容 日本の降雪 積雪の変化 オホーツク海の海氷の変化 北極振動と日本の気温 降雪量 降雪 積雪 オホーツク海 海氷の温暖化予測 上越市高田の最深積雪と冬平均気温の推移 6. 4. 2. 4 年最深積雪 5 年移動平均 35 冬 (12-2 月 ) 平均気温 5 年移動平均 3 冬平平均気温 ( ). -2. -4. 25

More information

Microsoft Word - ME-webGIS使用マニュアル_160615

Microsoft Word - ME-webGIS使用マニュアル_160615 Marine Energy-webGIS(ME-webGIS) 使用マニュアル 2016 年 6 月 15 日版 目次 1 ME-webGIS へのアクセス方法... 1 2 波浪時系列情報... 3 2.1 NOWPAHS 観測地点波浪時系列表示... 3 2.2 波浪エネルギー発電の主要候補地波浪時系列表示... 12 3 波浪情報マップ... 19 3.1 波浪情報マップ ( 気候値 )...

More information

2019 年1月3日熊本県熊本地方の地震の評価(平成31年2月12日公表)

2019 年1月3日熊本県熊本地方の地震の評価(平成31年2月12日公表) 平成 3 年 月 日地震調査研究推進本部地震調査委員会 9 年 月 3 日熊本県熊本地方の地震の評価 月 3 日 8 時 分に熊本県熊本地方の深さ約 km でマグニチュード (M)5. の地震が発生した この地震により熊本地方の震央近傍で最大震度 6 弱を観測した その後 北西 - 南東方向に延びる約 5 kmの領域で地震活動が減衰しつつも継続している 月 日までに発生した最大の地震は 月 6 日に深さ約

More information

Microsoft Word - cap4-2013chugoku-hirosima

Microsoft Word - cap4-2013chugoku-hirosima 4.7 広島県の気候変動 4.7.1 広島における気温の長期変動広島地方気象台の観測によると季節ごとの平均気温の経変化を図 4.7.1 に示す 平均気温は長期的に有意な上昇傾向を示しており 1 あたり 1.51 ( 統計期間 :79~12 ) の割合で上昇している 1 の上昇幅 1.51 は 気温の平値で比較すると 広島 ( 平値.3 ) と高知県の清水 [ 足摺岬 ]( 平値.2 ) の差にほぼ相当する

More information

<4D F736F F D BF382CC82B582A882E D58E9E8D E DC58F4994C5816A>

<4D F736F F D BF382CC82B582A882E D58E9E8D E DC58F4994C5816A> 臨時号 2012.12.25 2 2012 年 12 月 15 日成田空港の霧 150720UTC 12 月 15 日昼過ぎから夜にかけて 成田国際空港では濃い霧となりました この霧は 関東南部に発生した局地前線に日本の南海上から湿った空気が流れ込んで 弱い雨が断続したため発生したものです この霧等によって ダイバート 7 便 エマージェンシー 5 便と航空機の運航に大きな影響がでました ( ダイバート等の数は暫定値

More information

IPCC 第 5 次評価報告書第 1 作業部会報告書概要 ( 気象庁訳 ) 正誤表 (2015 年 12 月 1 日修正 ) 第 10 章気候変動の検出と原因特定 : 地球全体から地域まで 41 ページ気候システムの特性第 1 パラグラフ 15 行目 ( 誤 ) 平衡気候感度が 1 以下である可能性

IPCC 第 5 次評価報告書第 1 作業部会報告書概要 ( 気象庁訳 ) 正誤表 (2015 年 12 月 1 日修正 ) 第 10 章気候変動の検出と原因特定 : 地球全体から地域まで 41 ページ気候システムの特性第 1 パラグラフ 15 行目 ( 誤 ) 平衡気候感度が 1 以下である可能性 IPCC 第 5 次評価報告書第 1 作業部会報告書概要 ( 気象庁訳 ) 正誤表 (2015 年 12 月 1 日修正 ) 第 10 章気候変動の検出と原因特定 : 地球全体から地域まで 41 ページ気候システムの特性第 1 パラグラフ 15 行目 ( 誤 ) 平衡気候感度が 1 以下である可能性が極めて低いことについて高い確信度があり ( 正 ) 平衡気候感度が 1 未満である可能性が極めて低いことについて高い確信度があり

More information

2016年度第1回日本海学講座

2016年度第1回日本海学講座 2017 年 9 月 2 日 ( 土 ) 富山県民会館 611 号室 14:00~15:30 環日本海 その海域特性と海洋資源を考える 一般社団法人海洋産業研究会常務理事 中原裕幸氏 Ⅰ. 世界と日本の海を考える 1. 世界の海洋マップ昔 世界の海は領海と公海という二元論で語られてきたが 1994 年に発効した国連海洋法条約で 領海と公海の間に排他的経済水域 (EEZ) や大陸棚 接続水域 深海底などのカテゴリーが設けられた

More information

2 気象 地震 10 概 況 平 均 気 温 降 水 量 横浜地方気象台主要気象状況 横浜地方気象台月別降水量 日照時間変化図 平均気温 降水量分布図 横浜地方気象台月別累年順位更新表 横浜地方気象台冬日 夏日 真夏

2 気象 地震 10 概 況 平 均 気 温 降 水 量 横浜地方気象台主要気象状況 横浜地方気象台月別降水量 日照時間変化図 平均気温 降水量分布図 横浜地方気象台月別累年順位更新表 横浜地方気象台冬日 夏日 真夏 気象 地震2 気象 地震 平成 28 年 (2016 年 ) 横浜地方気象台月別気温変化図 平年値は 1981~2010 年の 30 年間の平均 2 気象 地震 10 概 況 19 11 平 均 気 温 20 12 降 水 量 20 13 横浜地方気象台主要気象状況 20 14 横浜地方気象台月別降水量 日照時間変化図 21 15 平均気温 降水量分布図 22 16 横浜地方気象台月別累年順位更新表

More information

2018 年 12 月の天候 ( 福島県 ) 月の特徴 4 日の最高気温が記録的に高い 下旬後半の会津と中通り北部の大雪 平成 31 年 1 月 8 日福島地方気象台 1 天候経過 概況この期間 会津では低気圧や寒気の影響で曇りや雪または雨の日が多かった 中通りと浜通りでは天気は数日の周期で変わった

2018 年 12 月の天候 ( 福島県 ) 月の特徴 4 日の最高気温が記録的に高い 下旬後半の会津と中通り北部の大雪 平成 31 年 1 月 8 日福島地方気象台 1 天候経過 概況この期間 会津では低気圧や寒気の影響で曇りや雪または雨の日が多かった 中通りと浜通りでは天気は数日の周期で変わった 2018 年 12 月の天候 ( 福島県 ) 月の特徴 4 日の最高気温が記録的に高い 下旬後半の会津と中通り北部の大雪 平成 31 年 1 月 8 日福島地方気象台 1 天候経過 概況この期間 会津では低気圧や寒気の影響で曇りや雪または雨の日が多かった 中通りと浜通りでは天気は数日の周期で変わったが 中通り南部 浜通り南部を中心に平年に比べ晴れの日が少なかった 寒暖の変動が大きかったが 月平均気温は平年並の所が多かった

More information

実践海洋情報論 57 ここで mは流体の質量 (kg) u は流体の速度 (m sec -1 ) である しかし 緯度 φにおける角速度を直観的に理解することが困難である そこで 地球儀を北極上空から観察しよう 北極点に十字のマークを置くと 地球儀を反時計回りに回転させると 極点上の十字のマークも反

実践海洋情報論 57 ここで mは流体の質量 (kg) u は流体の速度 (m sec -1 ) である しかし 緯度 φにおける角速度を直観的に理解することが困難である そこで 地球儀を北極上空から観察しよう 北極点に十字のマークを置くと 地球儀を反時計回りに回転させると 極点上の十字のマークも反 実践海洋情報論 56 3-3 大気 海洋へ及ぶ力と流れ 3-3-1 コリオリ力 コリオリ力は 自転する惑星上の流体に働く見かけの回転力であり 惑星渦度として定義される 惑星渦度は 惑星の回転を示す角速度に依存し 極域で最大となり 赤道上では0となる 北半球において 低気圧が反時計回りに回るのはコリオリ力によるものと説明されている しかし なぜ反時計回りになるか 十分に説明のなされた図書が少ない ここでは

More information

Microsoft Word - 01.doc

Microsoft Word - 01.doc 国立研究開発法人海洋研究開発機構国立大学法人京都大学 エルニーニョ予測の新展開 ~ 春先からの予測精度向上に新たな可能性 ~ 1. 概要国立研究開発法人海洋研究開発機構 ( 理事長平朝彦 以下 JAMSTEC という) 地球環境観測研究開発センター海洋循環研究グループの増田周平グループリーダーらは 京都大学と共同で力学解析に基づいたエルニーニョ現象の新しい予測手法を考案しました 猛暑や旱魃 豪雨など社会的に影響の大きな異常気象を各地で引き起こすエルニーニョ現象の精度の高い予測方法の開発は

More information

1

1 < 参考資料 1> 想定最大規模降雨に関する地域区分について 我が国は 東西南北に広い上 脊梁山脈など地形特性もあり 例えば日本海側 太平洋側等といった地域ごとに気温や降雨などの気象の状況は異なる このため これまで観測された降雨データを用いて想定最大規模降雨を設定するにあたり 降雨の特性の類似する地域に区分することとする 気象現象に関する地域区分については 例えば地域別比流量図 ( クリーガー曲線

More information

予報時間を39時間に延長したMSMの初期時刻別統計検証

予報時間を39時間に延長したMSMの初期時刻別統計検証 第 1 章領域拡張 予報時間 39 時間化されたメソモデルの特性 1.1 メソモデルの領域拡張 予報時間 39 時間化の概 1 要メソモデル (MSM) は 2013 年 3 月に予報領域が拡張された また 2013 年 5 月に全初期時刻における予報時間が39 時間に延長された 表 1.1.1に今回の変更前後の主な仕様を また 図 1.1.1に領域拡張前後の予報領域を示す 本節では 仕様拡張の目的及び概要を説明する

More information

( 第 1 章 はじめに ) などの総称 ) の信頼性自体は現在気候の再現性を評価することで確認できるが 将来気候における 数年から数十年周期の自然変動の影響に伴う不確実性は定量的に評価することができなかった こ の不確実性は 降水量の将来変化において特に顕著である ( 詳細は 1.4 節を参照 )

( 第 1 章 はじめに ) などの総称 ) の信頼性自体は現在気候の再現性を評価することで確認できるが 将来気候における 数年から数十年周期の自然変動の影響に伴う不確実性は定量的に評価することができなかった こ の不確実性は 降水量の将来変化において特に顕著である ( 詳細は 1.4 節を参照 ) ( 第 1 章 はじめに ) 第 章 はじめに 予測計算の概要 本書で解析した予測情報は 文部科学省 気候変動リスク情報創生プログラム ( 平成 24~28 年 度 ) のもと 気象庁気象研究所が開発した水平解像度 5km の非静力学地域気候モデル (NonHydrostatic Regional Climate Model; NHRCM05)( Sasaki et al., 2011) を用いた将来予測

More information

報道発表資料

報道発表資料 報道発表資料平成 19 年 6 月 1 日気象庁 春 (3~5 月 ) の天候 2007 年 ( 平成 19 年 ) 春 (3~5 月 ) の特徴 : 東日本太平洋側と西日本で少雨 多照 北日本は寡照移動性高気圧に覆われることが多く 東日本太平洋側や西日本では日照時間がかなり多かった また 低気圧の影響が小さかった西日本では 降水量がかなり少なかった 一方 低気圧が短い周期で通過した北日本では 日照時間が少なかった

More information

Microsoft Word - 卒業論文v7_4BKJ1130兼上海

Microsoft Word - 卒業論文v7_4BKJ1130兼上海 東海大学 2017 年度 海洋地球科学研究 日本海沿岸水位の経年変動特性 指導轡田邦夫教授 東海大学海洋学部海洋地球科学科 4BKJ1130 兼上海 1 要旨 論文題目 日本海沿岸水位の経年変動特性 兼上海 (4BKJ1130) 全世界の平均海面水位は 1971-2010 年で 2.0mm/ 年 (ICPP 第 5 次評価報告書 ), 日本沿岸水位は同 1.1mm/ 年と同様な傾向にある. この上昇傾向が地球温暖化の影響かは明らかでなく,

More information

気候変化レポート2015 -関東甲信・北陸・東海地方- 第1章第4節

気候変化レポート2015 -関東甲信・北陸・東海地方- 第1章第4節 第 4 節富士山 父島 南鳥島の気候変化 4.1 富士山 父島 南鳥島の地勢富士山 ( 標高 3776m) は 日本一の名山として万葉集などの古歌にもうたわれる日本の最高峰で 山梨県と静岡県にまたがる成層火山である 昭和 7 年 (1932 年 ) に 中央気象台 ( 現気象庁 ) が臨時富士山頂観測所を開設した その後 富士山測候所が山頂の剣が峰に設置され 平成 20 年 10 月 1 日からは特別地域気象観測所に移行して気象観測が続けられている

More information

Microsoft Word - 1.3_yuki_4th.doc

Microsoft Word - 1.3_yuki_4th.doc 1.3 降雪 1.3.1 北海道の降雪量の長期変化 1954 寒候から雪板による観測を行っていたまでを対象として 北海道内地上気象観測所 22 地点における降雪量の変化を調べた 羽幌 小樽 広尾では 1998 まで 北見枝幸 雄武 苫小牧では 4 までその他の地点では 5 まで雪板による降雪の深さの観測を行っていた 現在は全地点で積雪計による観測を行っているが ここでは積雪計による観測データは取り扱わない

More information

Microsoft Word - ホタテガイ外海採苗2013

Microsoft Word - ホタテガイ外海採苗2013 別冊 2 平成 25 年外海採苗調査報告書 平成 25 年 月 サロマ湖養殖漁業協同組合 (1) 外海採苗関係調査 Ⅰ 調査概要 1. 調査目的 概要採苗関係の調査及び採苗予報はサロマ湖におけるホタテガイの採苗事業を安定化することを目的として 大別して次の3 項目の調査を実施している イ ) 浮遊幼生調査産卵した浮遊幼生の出現個体数及び成長状況を確認して採苗器投入時期を予報する ロ ) 付着状況調査採苗器に付着したホタテ稚貝状況の確認

More information

OKAYAMA University Earth Science Reports, Vol.17, No.1, 7-19, (2010) Comparison of large-scale cloud distribution and atmospheric fields around the Ak

OKAYAMA University Earth Science Reports, Vol.17, No.1, 7-19, (2010) Comparison of large-scale cloud distribution and atmospheric fields around the Ak OKAYAMA University Earth Science Reports, Vol.17, No.1, 7-19, (2010) Comparison of large-scale cloud distribution and atmospheric fields around the Akisame (autumn rainfall) front in East Asia among 1993,

More information

Wx Files Vol 年2月14日~15日の南岸低気圧による大雪

Wx Files Vol 年2月14日~15日の南岸低気圧による大雪 2014 年 2 月 14 日 ~15 日の南岸低気圧による大雪 Wx Files Vol.25 2014 年 02 月 17 日 2014 年 2 月 14 日から 15 日にかけて 本州の南海上から関東地方へと低気圧が通過し 関東甲信地方で大雪となり 東海や近畿地方でもまとまった積雪となった 特に関東甲信地方では 最大積雪深が東京や横浜で1 週間前に記録した値と同等かそれを超える 27 28cm

More information

WTENK4-1_982.pdf

WTENK4-1_982.pdf 224 21世紀気候変動予測革新プログラム における CMIP5実験仕様に基づいた温暖化予測実験 値を用いて数十年規模の気候変動を担当するチーム 以下近未来予測チーム 気象研究所が主導し 超高 デ ル の 開 発 も 要 素 と し て 入って い た が 本 稿 で は CM IP5にデータを提出した実験内容に焦点を るこ 解像度の領域および全球大気モデルを用いて台風や集 とにする 革新プロ全般の成果について関心のある読

More information

昭和 45 年 4 月 17 日 ~23 日 5 月 12 日 ~14 日 6 月 18 日 ~21 日 7 月 10 日 ~13 日 8 月 2 日 ~4 日 9 月 1 日 ~3 日 10 月 4 日 ~7 日 11 月 1 日 ~4 日 12 月 2 日 ~4 日 昭和 46 年 1 月 11

昭和 45 年 4 月 17 日 ~23 日 5 月 12 日 ~14 日 6 月 18 日 ~21 日 7 月 10 日 ~13 日 8 月 2 日 ~4 日 9 月 1 日 ~3 日 10 月 4 日 ~7 日 11 月 1 日 ~4 日 12 月 2 日 ~4 日 昭和 46 年 1 月 11 昭和 45 年 4 月 17 日 ~23 日 5 月 12 日 ~14 日 6 月 18 日 ~21 日 7 月 10 日 ~13 日 8 月 2 日 ~4 日 9 月 1 日 ~3 日 10 月 4 日 ~7 日 11 月 1 日 ~4 日 12 月 2 日 ~4 日 昭和 46 年 1 月 11 日 ~12 日 2 月 8 日 ~9 日 3 月 20 日 ~22 日 昭和 47 年 1 月 26

More information

日本海沿岸顕著現象事例集の発行に寄せて 日本海海洋気象センターでは 日本海沿岸で発生した高潮や高波 異常潮位などの顕著な現象について 気象庁の潮位 波浪の観測地点ごとの観測データをもとに取りまとめた事例集として刊行することとしました かつて 1959 年 ( 昭和 34 年 ) の伊勢湾台風では高潮

日本海沿岸顕著現象事例集の発行に寄せて 日本海海洋気象センターでは 日本海沿岸で発生した高潮や高波 異常潮位などの顕著な現象について 気象庁の潮位 波浪の観測地点ごとの観測データをもとに取りまとめた事例集として刊行することとしました かつて 1959 年 ( 昭和 34 年 ) の伊勢湾台風では高潮 ~ 過去を知り 未来に備える ~ 2017 年 12 月 気象庁 日本海海洋気象センター 日本海沿岸顕著現象事例集の発行に寄せて 日本海海洋気象センターでは 日本海沿岸で発生した高潮や高波 異常潮位などの顕著な現象について 気象庁の潮位 波浪の観測地点ごとの観測データをもとに取りまとめた事例集として刊行することとしました かつて 1959 年 ( 昭和 34 年 ) の伊勢湾台風では高潮により 5000

More information

火山ガスの状況( 図 8-5 図 9-4) 1 日 6 日 8 日 14 日 20 日 22 日に実施した現地調査では 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の1 日あたりの放出量は700~1,800 トン (10 月 :500~1,70 トン ) と増減しながら 概ねやや多い状態で経過しました 地殻変動の

火山ガスの状況( 図 8-5 図 9-4) 1 日 6 日 8 日 14 日 20 日 22 日に実施した現地調査では 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の1 日あたりの放出量は700~1,800 トン (10 月 :500~1,70 トン ) と増減しながら 概ねやや多い状態で経過しました 地殻変動の の火山活動解説資料 ( 平成 30 年 11 月 ) 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター 1) 火山性地震は多い状態 孤立型微動は概ね多い状態で経過しました 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の 2) 放出量は 増減を繰り返し 概ねやや多い状態で経過しました その他の観測データに火山活動の高まりは認められませんでした 火口内では土砂や火山灰が噴出する可能性があります また 火口付近では火山ガスに注意してください

More information

Taro-40-11[15号p86-84]気候変動

Taro-40-11[15号p86-84]気候変動 資 料 鹿児島県における気候変動に関する考察 1 福田哲也仮屋園広幸肥後さより東小薗卓志四元聡美満留裕己 1 はじめに近年地球上では気候変動, とりわけ気温上昇が多くの地域で観測されている その現象は我が国においても例外ではなく, 具体的に取りまとめたレポートとして, 文部科学省 気象庁 環境省が, 日本における地球温暖化の影響について現在までの観測結果や将来予測を2013 年に, 日本の気候変動とその影響

More information

Microsoft Word - 223回予知連表紙.doc

Microsoft Word - 223回予知連表紙.doc 資料 8 第 2 2 3 回 地震予知連絡会資料 2019 年 5 月 22 日 京都大学防災研究所 第 223 回地震予知連絡会提出資料 目 次 Ⅰ. 日向灘の地殻活動等 (3c) 1. 日向灘の地震 (2019 年 5 月 10 日,Mj = 6.3) について 1 2.GNSS 観測による日向灘の地震 (M6.3) の地殻変動 4 3.ETAS モデルを用いた南海トラフ 日向灘における地震活動の異常性の評価

More information

要旨 海洋に存在する海水の循環は 主に海上を吹く風に起因する風成循環と 海水中の水温 塩分の空間的な相異によって起こる熱塩循環に大別される 北太平洋中緯度の亜熱帯海域表層 (-m 以浅 ) に存在する時計回りの循環に相当する北太平洋亜熱帯循環系は 風成海洋循環の代表例であり この循環のメカニズムを明

要旨 海洋に存在する海水の循環は 主に海上を吹く風に起因する風成循環と 海水中の水温 塩分の空間的な相異によって起こる熱塩循環に大別される 北太平洋中緯度の亜熱帯海域表層 (-m 以浅 ) に存在する時計回りの循環に相当する北太平洋亜熱帯循環系は 風成海洋循環の代表例であり この循環のメカニズムを明 東海大学 2012 年度 海洋科学研究 I II 北太平洋亜熱帯循環系における 表層海洋構造および南北輸送量に関する研究 指導轡田邦夫教授 東海大学海洋学部海洋科学科 9AOG2207 田嶋莉奈 要旨 海洋に存在する海水の循環は 主に海上を吹く風に起因する風成循環と 海水中の水温 塩分の空間的な相異によって起こる熱塩循環に大別される 北太平洋中緯度の亜熱帯海域表層 (-m 以浅 ) に存在する時計回りの循環に相当する北太平洋亜熱帯循環系は

More information

平成 23 年度漁場環境 生物多様性保全総合対策事業 赤潮等被害防止対策事業事業成果報告書 ( 日本海における大規模外洋性赤潮の被害防止対策 ) 実施機関名 : 兵庫県 鳥取県 島根県 山口県 ( 独 ) 水産総合研究センター中央水産研究所 1 課題名 日本海における大規模外洋性赤潮の被害防止対策

平成 23 年度漁場環境 生物多様性保全総合対策事業 赤潮等被害防止対策事業事業成果報告書 ( 日本海における大規模外洋性赤潮の被害防止対策 ) 実施機関名 : 兵庫県 鳥取県 島根県 山口県 ( 独 ) 水産総合研究センター中央水産研究所 1 課題名 日本海における大規模外洋性赤潮の被害防止対策 平成 23 年度漁場環境 生物多様性保全総合対策事業 赤潮等被害防止対策事業事業成果報告書 ( 日本海における大規模外洋性赤潮の被害防止対策 ) 実施機関名 : 兵庫県 鳥取県 島根県 山口県 ( 独 ) 水産総合研究センター中央水産研究所 1 課題名 日本海における大規模外洋性赤潮の被害防止対策 2 全体計画 (1) 目的及び試験等の方法日本海の山陰沿岸で発生し サザエやアワビ等の漁業被害が顕著になっている外洋性有害赤潮に対応するため

More information

また 積雪をより定量的に把握するため 14 日 6 時から 17 日 0 時にかけて 積雪の深さは と質 問し 定規で測っていただきました 全国 6,911 人の回答から アメダスの観測機器のある都市だけで なく 他にも局地的に積雪しているところがあることがわかりました 図 2 太平洋側の広い範囲で

また 積雪をより定量的に把握するため 14 日 6 時から 17 日 0 時にかけて 積雪の深さは と質 問し 定規で測っていただきました 全国 6,911 人の回答から アメダスの観測機器のある都市だけで なく 他にも局地的に積雪しているところがあることがわかりました 図 2 太平洋側の広い範囲で 1 月 14 16 日 記録的寒気による広島 京都 三重の積雪について Wx Files Vol.38 2017 年 1 月 18 日 1. はじめに 2017 年 1 月 14 日から 16 日にかけて 日本列島に非常に強い寒気が流れ込み 日本海側だけでなく太平洋側の市街地でも大雪となりました 京都市や広島市では記録的な積雪となり この積雪の影響で東海道 山陽新幹線は大幅に遅れ 中部国際空港や広島空港では

More information

鳥取県にかけて東西に分布している. また, ほぼ同じ領域で CONV が正 ( 収束域 ) となっており,dLFC と EL よりもシャープな線状の分布をしている.21 時には, 上記の dlfc EL CONV の領域が南下しており, 東側の一部が岡山県にかかっている.19 日 18 時と 21

鳥取県にかけて東西に分布している. また, ほぼ同じ領域で CONV が正 ( 収束域 ) となっており,dLFC と EL よりもシャープな線状の分布をしている.21 時には, 上記の dlfc EL CONV の領域が南下しており, 東側の一部が岡山県にかかっている.19 日 18 時と 21 2.8 岡山県における大雨発生の必要条件の抽出 妥当性の確認と十分条件の抽出 岡山地方気象台 要旨大雨となった事例と大雨とならなかった事例の解析を行い, それらを比較することで, 大雨が発生するための十分条件 ( 降水が組織化するための条件 ) を 4 つ抽出した. また, 大雨が発生するための必要条件について, メソ客観解析データを用いた統計解析を行うことで,5 つの要素で有効な閾値を求めた. さらに,

More information

2 気象 地震 10 概 況 平 均 気 温 降 水 量 横浜地方気象台主要気象状況 横浜地方気象台月別降水量 日照時間変化図 平均気温 降水量分布図 平成 21 年 (2009 年 ) の月別累年順位更新表 ( 横浜 ) 23

2 気象 地震 10 概 況 平 均 気 温 降 水 量 横浜地方気象台主要気象状況 横浜地方気象台月別降水量 日照時間変化図 平均気温 降水量分布図 平成 21 年 (2009 年 ) の月別累年順位更新表 ( 横浜 ) 23 気象 地震2 気象 地震 平成 21 年 (2009 年 ) 横浜地方気象台月別気温変化図 ( ) 35 30 25 20 日最高気温の月平均気温日最高気温の月別平年値平均気温の月平均気温平均気温の月別平年値日最低気温の月平均気温日最低気温の月別平年値 15 10 5 0 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月平年値は 1971~2000

More information

IPCC 第1作業部会 第5次評価報告書 政策決定者のためのサマリー

IPCC 第1作業部会 第5次評価報告書 政策決定者のためのサマリー IPCC 第 5 次評価報告書第 1 作業部会 政策決定者向け要約 (SPM) の概要 2013 年 10 月 9 日合同勉強会 桑原清 2013/10/09 NPO 法人アース エコ 1 Box SPM.1 代表濃度シナリオ (Representative Concentration Pathways, RCP) WGI における気候変動予測は 温室効果ガスの将来の排出量や濃度 エアロゾルやその他の気候変動要因に関する情報を必要とする

More information

運動方程式の基本 座標系と変数を導入 (u,v) ニュートンの第一法則 力 = 質量 加速度 大気や海洋に加わる力を, 思いつくだけ挙げてみよう 重力, 圧力傾度力, コリオリ力, 摩擦力 水平方向に働く力に下線をつけよう. したがって水平方向の運動方程式は 質量 水平加速度 = コリオリ力 + 圧

運動方程式の基本 座標系と変数を導入 (u,v) ニュートンの第一法則 力 = 質量 加速度 大気や海洋に加わる力を, 思いつくだけ挙げてみよう 重力, 圧力傾度力, コリオリ力, 摩擦力 水平方向に働く力に下線をつけよう. したがって水平方向の運動方程式は 質量 水平加速度 = コリオリ力 + 圧 2. 潜水方程式系の導出 見延庄士郎 ( 海洋気候物理学研究室 ) minobe@mail.sci.okudai.ac.jp 第 1 回まとめ 1/2 二つの変数の関係の強さを表す統計量は相関であり, 最小値は -1, 最大値は +1, 無相関は である. 過去数十年間の ( 気象庁は 3 年 ) 月ごとの平均値を, 月平均データの平年値または気候値という. 観測値から平年値を引いたものが, 偏差である.

More information

目的 2 汚染水処理対策委員会のサブグループ 1 地下水 雨水等の挙動等の把握 可視化 が実施している地下水流動解析モデルの妥当性を確認すること ( 汚染水処理対策委員会事務局からの依頼事項 )

目的 2 汚染水処理対策委員会のサブグループ 1 地下水 雨水等の挙動等の把握 可視化 が実施している地下水流動解析モデルの妥当性を確認すること ( 汚染水処理対策委員会事務局からの依頼事項 ) 資料 1-3 1 福島第 1 原子力発電所を対象とした地下水流動解析 平成 25 年 12 月 10 日 日本原子力研究開発機構 目的 2 汚染水処理対策委員会のサブグループ 1 地下水 雨水等の挙動等の把握 可視化 が実施している地下水流動解析モデルの妥当性を確認すること ( 汚染水処理対策委員会事務局からの依頼事項 ) 実施内容 3 解析領域設定 地質構造モデルの構築 水理地質構造モデル ( 解析メッシュに水理特性を設定したモデル

More information

表紙(社会系)/153023H

表紙(社会系)/153023H ! ""! "! " # ! " #! "! " # $ #! " # $ Sa$ !! " # $ " # "! " # ! "!! " # $ % Sa" !!#! " # " Sa# ! " # $ %!! " # $ % & "! " # $ % & ! " # ! " #! " # $ % & Sa$ ! " # $ !! " # $! " # $ % & % Sa$ "!!! " #

More information

Interview 28 Blue Earth Museum 30 JAMSTEC Report 34 Marine Science Seminar BE Room Present 1

Interview 28 Blue Earth Museum 30 JAMSTEC Report 34 Marine Science Seminar BE Room Present 1 2 6 10 13 16 24 Interview 28 Blue Earth Museum 30 JAMSTEC Report 34 Marine Science Seminar 38 39 40 41 BE Room Present 1 2 3 4 5 7 6 9 8 10 11 13 12 ü 14 15 16 17 19 18 20 21 22 23 24 25 (a) 緯 度 図3 海水の上に淡水が

More information

プラズマ バブルの到達高度に関する研究 西岡未知 齊藤昭則 ( 京都大学理学研究科 ) 概要 TIMED 衛星搭載の GUVI によって観測された赤道異常のピーク位置と 地上 GPS 受信機網によって観測されたプラズマ バブルの出現率や到達率の関係を調べた 高太陽活動時と低太陽活動時について アジア

プラズマ バブルの到達高度に関する研究 西岡未知 齊藤昭則 ( 京都大学理学研究科 ) 概要 TIMED 衛星搭載の GUVI によって観測された赤道異常のピーク位置と 地上 GPS 受信機網によって観測されたプラズマ バブルの出現率や到達率の関係を調べた 高太陽活動時と低太陽活動時について アジア プラズマ バブルの到達高度に関する研究 西岡未知 齊藤昭則 ( 京都大学理学研究科 ) 概要 TIMED 衛星搭載の GUVI によって観測された赤道異常のピーク位置と 地上 GPS 受信機網によって観測されたプラズマ バブルの出現率や到達率の関係を調べた 高太陽活動時と低太陽活動時について アジア地域とアメリカ地域においてそれらの関係を調べたところ 赤道異常高度とプラズマ バブルの出現頻度に強い相関が見られたのは

More information

日本海地震・津波調査プロジェクト

日本海地震・津波調査プロジェクト 17/9/29 (2-5-3) 構成岩 モデルの構築 1. 構成岩 モデルを推定 2. 地震発 層下限の推定 震源断層モデル構築へ貢献 28-1-2-5-3 29-1-2-5-3 横浜国 学 川正弘 l 然地震データ解析 地殻構成岩 と断層下限の推定 u 捕獲岩の弾性波速度と地震波速度構造を 較することで地殻構成岩 を推定 秋 県 ノ 潟産捕獲岩の弾性波速度と東北地 の地震波速度構造を 較 (Nishimoto

More information

130204最終発表(小松田) ver2.pptx

130204最終発表(小松田) ver2.pptx 東シナ海の物質輸送と 生態系のシミュレーション H24 年度修士論文発表会 2013/02/04 指導教員 : 多部田茂准教授 47-116641 小松田真二 1 発表の流れ 0. 目次 1, 背景 目的 2, 研究手法 2.1 計算モデルとその修正 2.2 計算条件 3, 計算結果 3.1 物理モデル 3.2 生態系モデル 4, 結果の考察 5, 結論 6, 今後の課題 2 研究背景 1. 背景,

More information

1-2 再現性向上に関する事項 1 境界水位のチューニング < 済 > 再現性向上のため 境界の水位 各分潮の遅角差を調和定数表や潮位観測結果を基に 複数ケースの計算を行った その結果 表 1.2 に示す調和定数が最適であり 瀬戸内海西部の平均流 特に三津湾沖合の西流を最もよく再現していた 計算の結

1-2 再現性向上に関する事項 1 境界水位のチューニング < 済 > 再現性向上のため 境界の水位 各分潮の遅角差を調和定数表や潮位観測結果を基に 複数ケースの計算を行った その結果 表 1.2 に示す調和定数が最適であり 瀬戸内海西部の平均流 特に三津湾沖合の西流を最もよく再現していた 計算の結 資料 -4 物質収支モデルの構築状況について 1. 昨年度挙げられた課題とその対応状況および本年度の実施事項 1-1 概要昨年度の統括委員会で示したベースモデルには シミュレーション結果の再現性やチューニング 計算条件の与え方などについて課題が挙げられた それらの対応状況について 概要を表 1.1 に 詳細を 1-2 以降に示す 本年度 物質収支モデルを用いて実証試験を評価する上で 構築および機能の追加が必要な事項についても示している

More information

目 次 1. 想定する巨大地震 強震断層モデルと震度分布... 2 (1) 推計の考え方... 2 (2) 震度分布の推計結果 津波断層モデルと津波高 浸水域等... 8 (1) 推計の考え方... 8 (2) 津波高等の推計結果 時間差を持って地震が

目 次 1. 想定する巨大地震 強震断層モデルと震度分布... 2 (1) 推計の考え方... 2 (2) 震度分布の推計結果 津波断層モデルと津波高 浸水域等... 8 (1) 推計の考え方... 8 (2) 津波高等の推計結果 時間差を持って地震が 別添資料 1 南海トラフ巨大地震対策について ( 最終報告 ) ~ 南海トラフ巨大地震の地震像 ~ 平成 25 年 5 月 中央防災会議 防災対策推進検討会議 南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ 目 次 1. 想定する巨大地震... 1 2. 強震断層モデルと震度分布... 2 (1) 推計の考え方... 2 (2) 震度分布の推計結果... 2 3. 津波断層モデルと津波高 浸水域等...

More information

河口域の栄養塩動態 国土交通省国土技術政策総合研究所沿岸海洋研究部海洋環境研究室主任研岡田知也 国土交通省国土技術政策総合研究所

河口域の栄養塩動態 国土交通省国土技術政策総合研究所沿岸海洋研究部海洋環境研究室主任研岡田知也 国土交通省国土技術政策総合研究所 河口域の栄養塩動態 沿岸海洋研究部海洋環境研究室主任研岡田知也 1. 私の研究のモチベーション 高い一次生産 豊富な栄養 本来の河口域 稚仔魚の育成場 高い漁獲量 砂粒子の沈降干潟 浅場の形成ベントスの生息 稚仔魚の生育場 赤潮 多量の負荷 都市部の河口域 沈降 貧酸素水塊の発生 有機物の堆積 劣悪な環境 2. 今日の視点 : 内湾域の環境管理! 河口域 ( 感潮域 ):! ここでの 水質変化 水質変化

More information

火山ガスの状況( 図 8-5 図 9-4) 12 日 18 日 25 日 27 日に実施した現地調査では 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の1 日あたりの放出量は 900~1,600 トン (11 月 :700~1,800 トン ) と 増減を繰り返しながら概ねやや多い状態で経過しました 地殻変動の状

火山ガスの状況( 図 8-5 図 9-4) 12 日 18 日 25 日 27 日に実施した現地調査では 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の1 日あたりの放出量は 900~1,600 トン (11 月 :700~1,800 トン ) と 増減を繰り返しながら概ねやや多い状態で経過しました 地殻変動の状 の火山活動解説資料 ( 平成 30 年 12 月 ) 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター 1) 火山性地震は多い状態 孤立型微動は概ねやや多い状態で経過しました 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) 2) の放出量は 増減を繰り返しながら概ねやや多い状態で経過しました その他の観測データに火山活動の高まりは認められませんでした 火口内では土砂や火山灰が噴出する可能性があります また 火口付近では火山ガスに注意してください

More information

新潟県寺泊海岸における堆積過程について 磯部一洋 蝋 灘 灘 難 鑓懸 懸 繍 選 轟懸 馨霧 灘 蕪 嚢饗 懸 箋 灘灘灘 第8図 S2測線におけるトレンチとうねったラミナc 起点から88m 左側が海 ある 太い実線が新信濃川通水前である1911年の汀線を 繋 灘 示し 破線が土捨場の海側の大概の位置を すなわち汀 鶴麟 線を示している 従って 新信濃川が通水した1922年の 汀線は河口付近で破線に

More information

9-2_資料9(別添)_栄養塩類管理に係る順応的な取組の検討

9-2_資料9(別添)_栄養塩類管理に係る順応的な取組の検討 資料 9( 別添 ) ノリ養殖を取り巻く環境の変化について 1. 播磨灘 1 1.1 ノリ養殖を取り巻く環境の変化 1 (1) ノリの生産状況の変化 1 (2) 水環境の変化 2 (3) 大型の珪藻類について 5 (4) 降水量との対応 9 1.2 まとめ 1 2. 備讃瀬戸 11 2.1 ノリ養殖を取り巻く環境の変化 11 (1) ノリの生産状況の変化 11 (2) 水環境の変化 12 (3) 大型の珪藻類について

More information

An ensemble downscaling prediction experiment of summertime cool weather caused by Yamase

An ensemble downscaling prediction experiment of summertime cool weather caused by Yamase ヤマセによる冷夏をターゲットにした アンサンブルダウンスケール予報実験 東北大学 福井真 1. Introduction 1.1 ヤマセ 海洋性極気団を起源とした冷湿な北東風 => 水平規模 ~1000 kmの現象 (Kodama et al. 2009) 冷夏となり 農作物に大きな被害 ( 冷害 ) をもたらすことも => 重要な中期予報の対象 背が低く 複雑な地形の影響を大きく受ける ( 工藤

More information

本検討の位置づけ H27 親委員会 H27E2E H27E2E これまでの検討で不足している部分 1

本検討の位置づけ H27 親委員会 H27E2E H27E2E これまでの検討で不足している部分 1 資料 2-2 コアサービスが提供するプロダクトメニューについて ( アンシラリ In-Situ 船舶に関するユーザ要求整理 ) 平成 27 年度海洋 宇宙連携委員会 End-to-End ユーザグループ 第 2 回検討会 平成 27 年 12 月 11 日 本検討の位置づけ H27 親委員会 H27E2E H27E2E これまでの検討で不足している部分 1 アンシラリ In-Situ データ に関するユーザ要求整理

More information

Microsoft Word - 外海採苗2014

Microsoft Word - 外海採苗2014 平成 2 年外海採苗調査報告書 平成 2 年 7 月 サロマ湖養殖漁業協同組合 (1) 外海採苗関係調査 Ⅰ 調査概要 1. 調査目的 概要採苗関係の調査及び採苗予報はサロマ湖におけるホタテガイの採苗事業を安定化することを目的として 大別して次の3 項目の調査を実施している イ ) 浮遊幼生調査産卵した浮遊幼生の出現個体数及び成長状況を確認して採苗器投入時期を予報する ロ ) 付着状況調査採苗器に付着したホタテ稚貝状況の確認

More information

水質

水質 34 34. 水質 3 水質 流域の状況 3 金山ダムは 石狩川水系空知川の上流域に位置する ダム流域は森林が約 9% を占めており 流入河川の流入付近が南富良野町の市街地となっている 流域の概要 面積 47km 2 人口 約 2,8 人 ( 南富良野町 H2.9) 土地利用森林が約 9% その他 牧場 農場あり流入河川の流入付近が市街地 36 水質 2 定期水質調査地点 金山ダムでは 流入河川 2

More information

本日の内容 6. 海洋風成循環と海面高度 見延庄士郎 ( 海洋気候物理学研究室 ) 予習課題 : 下のニュースに目を通しておくこと. 温暖化進めば今世紀半ばまで年 4 兆円支出米政府監査院 ( 朝日新聞 2017/11/25)

本日の内容 6. 海洋風成循環と海面高度 見延庄士郎 ( 海洋気候物理学研究室 ) 予習課題 : 下のニュースに目を通しておくこと. 温暖化進めば今世紀半ばまで年 4 兆円支出米政府監査院 ( 朝日新聞 2017/11/25) 本日の内容 6. 海洋風成循環と海面高度 見延庄士郎 ( 海洋気候物理学研究室 ) 予習課題 : 下のニュースに目を通しておくこと. 温暖化進めば今世紀半ばまで年 4 兆円支出米政府監査院 ( 朝日新聞 2017/11/25) http://www.shi.com/rticles/askbt1t4fkbtuhbi002.html クローズアップ科学 黒潮が 12 年ぶりに大蛇行高潮の被害誘発 シラス漁に打撃

More information