496 Oct 総 説 第 回教育研修会 (2014 年口腔四学会合同研修会 ) 顎口腔の再建と再生 顎口腔の軟組織再建 1 ) 米原啓之 中塚貴志 2 ) YONEHARA Yoshiyuki 1 ) NAKATSUKA Takashi 2 ) : The oral and

Size: px
Start display at page:

Download "496 Oct 総 説 第 回教育研修会 (2014 年口腔四学会合同研修会 ) 顎口腔の再建と再生 顎口腔の軟組織再建 1 ) 米原啓之 中塚貴志 2 ) YONEHARA Yoshiyuki 1 ) NAKATSUKA Takashi 2 ) : The oral and"

Transcription

1 496 Oct 総 説 第 回教育研修会 (2014 年口腔四学会合同研修会 ) 顎口腔の再建と再生 顎口腔の軟組織再建 1 ) 米原啓之 中塚貴志 2 ) YONEHARA Yoshiyuki 1 ) NAKATSUKA Takashi 2 ) : The oral and maxillofacial area includes both static and dynamic structures as well as organs of special functions such as mastication, swallowing and speech. These functions are important for quality of life after treatment. Small tissue defects can be treated with primary suture closing, skin graft and local flaps. To reconstruct large tissue defects, pedicle flap or vascularized free flap transfer is often required. In terms of timing of reconstruction, there are two types: one is immediate reconstruction that is intended to cover and fill the defect just after tumor ablation and another is secondary reconstruction that is performed later to aim at restoration of form and function. In order to perform the free flap transplant successfully, it is necessary to have correct understanding of flap selection and design, anastomosis vessel selection, and postoperative management. Typical flaps used in oral and maxillofacial reconstruction include the forearm flap, rectus abdominis musculocutaneous flap, anterolateral thigh flap and latissimus dorsi flap. : oral and maxillofacial reconstruction ( 顎口腔再建 ),skin graft ( 植皮術 ),pedicle flap ( 有茎皮弁 ),free flap ( 遊離皮弁 ),microsurgery ( マイクロサージャリー ) 緒 固形癌の外科的な治療においては, 癌病巣の完全切除による治療が最も重要である. しかし手術手技のみならず放射線治療や化学療法など各種治療法の進歩により, 癌治療においても生命予後だけではなく, 治療後の QOL (Quality of Life) の維持や向上も重要になっている. 顎口腔領域には, 嚥下 咀嚼 構音と行った日常生活を営む上で, 非常に重要な機能を司る組織や器官が集中している. このために, 顎口腔領域における癌切除後の欠損部再建では, 形態のみならず機能的な再建も QOL 向上には重要である. 一 1) 日本大学歯学部口腔外科学講座顎顔面外科学分野 ( 主任 : 米原啓之教授 ) 2) 埼玉医科大学医学部形成外科 美容外科学講座 ( 主任 : 中塚貴志教授 ) 1) Nihon University School of Dentistry, Division of Maxillofacial Surgery Department of Oral and Maxillofacial Surgery (Chief: Prof. YONEHARA Yoshiyuki) 2) Saitama Medical University, Faculty of Medicine, Department of Plastic, Reconstructive and Aesthetic Surgery (Chief: Prof. NAKATSUKA Takashi) 言 方, 顎口腔領域は創傷治癒の面では, 術野周囲に放射線照射が行われていたり, 創部が食物や唾液にさらされるなど, 厳しい状況であることも事実である. このため, 血流の良い組織で欠損部を再建することが, 術後合併症の軽減には必須である. 頭頸部領域の癌切除後の再建には, 古くより形成外科的再建手技が用いられてきたが, 顎口腔領域においても同様である. 歴史的にみると, 初期には植皮や局所皮弁を用いての再建が行われていたが, その後有茎皮弁 筋皮弁が用いられるようになり, さらに最近ではマイクロサージャリーを用いた遊離組織移植による再建が主流となっている. もちろん現在でも, ごく小範囲の欠損であれば, 一次縫縮による閉鎖, 植皮や局所皮弁, 人工真皮などが用いられるが, ある程度以上の欠損であれば, 遊離皮弁や有茎皮弁などの移植が必要となってくる. この再建には, 切除後の欠損の被覆や支持組織の再建が中心となる一期再建 ( 即時再建 ) と形態の再建や機能の再建を中心とする二期再建がある. 本稿においては, 従来から用いられている各種再建術について遊離皮弁を中心に解説する. 2

2 Vol. 61 No. 10 顎口腔軟組織再建 497 図 パジェットデルマトームと電動デルマトーム ). 植皮術 体表より表皮と真皮を採取して移植する遊離植皮術は顎口腔領域で顔面皮膚欠損部の再建に用いられるほか, 口腔粘膜組織の再建にも用いられる. 植皮術には植皮片に含まれる真皮の厚さにより, 真皮全層が含まれる全層植皮術と真皮が一部切除され分層になる分層植皮術に分類される. どちらの植皮術においても, 移植後において植皮片に移植床から血管網が進入することにより移植された皮膚が生着する. このため植皮術を行う場合には移植床には血行が必要であり, 骨露出面やプレートなど人工物の露出した部分への植皮は不可能である. また植皮片に血行が再開するまでの期間, 移植床と植皮片がずれないように固定されている必要がある. 皮膚の血流再開は厚みのある皮膚よりも薄い皮膚ほうが容易であり, このため分層植皮が全層植皮に比べ生着しやすい. 植皮は低侵襲で手術手技も単純で適応しやすい再建方法である. しかし, 色素沈着や拘縮などが生じやすいなどの問題がある. ) 分層植皮分層植皮術は植皮片に含まれる真皮の厚さの調整が可能である. 植皮片が薄いほど生着が容易となるが, 皮膚の質感は悪くなり, 拘縮も起こりやすくなるため, 移植部分の必要性に合わせ厚みを調節する. 分層植皮ではパジェット型デルマトームや気動式や電動式デルマトーム ( 図 ) もしくは採皮刀など専用器具により皮膚を採取する. 真皮層が一部採皮部分に残存するので上皮化により創部は治癒する. このため分層植皮は広範囲の植皮が可能である. また, 植皮による被覆面積を拡大す るために, 植皮片に網目状の切れ込みを入れて植皮を行う網状植皮術もある. 植皮片に血行が再開するまでの期間, 移植片を縫合固定した糸を長くのばし, その糸を用いて植皮片直上をガーゼなどで圧迫固定するタイオーバー固定などによる固定が必要である ( 図 ). ) 全層植皮皮膚成分のうち表皮および真皮全層を含む植皮が全層植皮術である. 全層植皮は分層植皮に比べ生着後移植皮膚の質感が良好であり, 移植後の拘縮も少ない. その一方, 生着には皮膚全層の血行再開が必要であり, 確実な生着は分層植皮に比べ難しい. 全層植皮術の採皮はメスを用いて行い, 皮下脂肪などが採皮片に付着しているような場合は切除する. 採皮部分は縫合閉鎖する. このため全層植皮できる面積は採皮部分が縫合閉鎖可能な面積までとなり, 移植量には限界がある. また全層植皮術を行った後においても, 移植片に血流が再開するまでの期間, タイオーバー固定による確実な移植片の固定が必要である. ) 粘膜移植粘膜の欠損に対し植皮術と同様に粘膜移植を行うことは可能である. しかし, 粘膜の採取部位が口腔内の頰粘膜や硬口蓋粘膜に限られるため, 移植可能な粘膜の面積は少なく, 審美的な問題などで必要な症例のみで粘膜移植が行われ, 一般的には粘膜の欠損部分にも遊離植皮術が行われる. 粘膜移植のための粘膜採取部としては, 下唇前庭部, 硬口蓋および頰粘膜がある. 3

3 498 日本口腔外科学会雑誌 Oct 図 タイオーバー固定術 図 各種局所皮弁 ). 局所皮弁 皮膚や粘膜の小範囲欠損に対しては, その欠損部周囲組 織を移動させる局所皮弁により欠損部の被覆が可能である. 局所皮弁には, 皮弁の移動方向により横転皮弁, 回転皮弁, 前進皮弁などがある ( 図 ). また, 局所皮弁には主要動静脈が含まれる axial pattern flap ととくに主要動静脈を含まない random pattern flap があり,axial pattern の場合には主要動静脈の支配領域にそったデザインであれば皮弁の幅を狭くして細長くすることが可能である. 一方,random pattern の場合では血流の点から細長い皮弁では先端部の血流が不安定となるため, 皮弁は幅広くする. 口腔領域で用いられる特殊な皮弁として, 下唇動静脈を栄養血管として下唇を上唇に反転させて移植を行う Abbé 皮弁 ( 図 ) や舌を皮弁として挙上する舌弁などがある. 両皮弁とも, 移植部に皮弁を移植後血流が再開した後, 皮弁の切り離しが必要である.. 有茎皮弁移植有茎皮弁移植術は, 組織欠損部より離れた場所より血流を維持した状態の皮膚および脂肪や筋肉などの皮下組織を移植する方法である.1970 年以降体表の血行動態について詳細な研究が行われ, それにより筋膜などに沿って走行して直接皮膚に分布する血行や筋肉内を走行した後皮膚に分布する血行などがあることが判明した. さらにこれらの特定の動静脈血管により支配される皮膚や軟部組織の領域が解明されたことにより, 皮弁が安全に挙上できること 4

4 Vol. 61 No. 10 顎口腔軟組織再建 499 図 Abbé 皮弁 図 大胸筋皮弁 が証明された. 筋膜上を走行する血管による皮弁の代表が Delt-Pectoral Flap (DP 皮弁 ) であり. 筋肉内を走行する血管による皮弁の代表が Pectoralis Major Flap ( 大胸筋皮弁 ) である. 局所皮弁とは異なり有茎皮弁では移植できる組織量が多く, 含まれる組織も皮膚以外に脂肪, 筋肉, 場合によっては神経や骨も皮弁に含まれる. 有茎皮弁のデザインにおいては, 皮弁の栄養血管の支配領域が確実に含まれるようにする. また皮弁が到達できる範囲は決まっているため, 欠損部分への到達範囲を考慮して再建に用いる皮弁を選択する必要がある. 有茎皮弁において栄養血管周囲のみを連続させ, 移植に必要とされる部分以外の皮下組織を切除して 移植の自由度を高めた皮弁は島状皮弁と呼ばれる. ) 大胸筋皮弁 ( 図 ) ) 有茎皮弁としては顎口腔再建に用いられる機会が多い皮弁である. 大胸筋下層を走行する胸肩峰動静脈が栄養血管として皮弁の血行を維持している. 移植可能な皮弁の大きさは上方が第 4 肋骨, 下方が第 7 肋骨まで, 内側が胸骨正中部, 外側が大胸筋外側縁までである. 皮弁には脂肪層および筋層が含まれるため厚みがあり, 島状皮弁として移植されることも多い. 胸部に作成した皮弁を頸部皮下に作成した皮下トンネルを通して口腔内へ移植する. 口底, 下顎前方, 舌前方などの再建が可能である. 5

5 500 日本口腔外科学会雑誌 Oct サクシンクト口腔外科第 3 版学建書院より改変して引用図 DP 皮弁 ~ ) ) 皮弁 ( 図 ) 鎖骨に水平に前胸部上方に作成される皮弁であり, 薄いため厚みの必要でない部分の再建には有用な皮弁であるが, 移植に際して皮弁の挙上と切り離しの 2 回の手術が必要であり, 移植後皮弁が切り離されるまでの期間は頸部および顔面の動きに制限があるため, 遊離皮弁が行われるようになり使用される機会は減少した. 肋間より皮弁へと穿通している内胸動脈が栄養血管であり, 鎖骨下方の前胸部に鎖骨に平行にデザインされ, 皮弁の外側は上腕部上方となり, 下方は腋窩部までとなる. 頰部皮膚や下顎前方などの再建に用いることが可能である. 皮弁を移植部分に縫合し, 移植後 2 週間程度で皮弁の血行支配が移植床から行われるようになるので, その時点で切り離しを行う. ). 遊離皮弁 有茎皮弁とくに島状皮弁をさらに発展させ, 皮弁を挙上した後, 皮弁の栄養血管を一度切断し, 移植部において血管吻合を行うことで移植を行う方法が遊離皮弁移植である. 手術用顕微鏡下の微小血管吻合手技については,1960 年に Jacobson らにより実験的な成功の報告がなされ,1965 年, 玉井らにより切断指の再接着例が世界初の臨床例の成功として報告された. 皮弁移植においては,1972 年の波利井らによる遊離頭皮皮弁移植 (Free scalp flap) が遊離組織移植として最初の報告であり, これ以降, 臨床応用への道が切り開かれた. さらに, 前述の皮弁 筋皮弁の概念の確立とマイクロサージャリーを用いた微小血管吻合の技術が重なり合い補 完しあって, 遊離組織移植という新しい再建術式が普及するに至っている. 本法の特徴としては, 以下の点が挙げられる.1 欠損部再建に適した構成成分 ( 皮膚, 皮下組織, 筋肉, 骨, 神経など ) を有する組織を選択的に必要な量だけ採取し移植できる.2 血行が豊富で安定した血流の組織を移植できる. 3 体部から切り離した組織の移植であるため, 欠損部への移植後の固定において位置的自由度が高い. これらの利点により, 他の方法に比して, 形態的および機能的により優れた再建が可能となっている. 一方, 欠点としては, マイクロサージャリーという専門的技術が必要であり, 吻合血管の血栓形成により移植組織の全壊死を生じる可能性があり得ることが挙げられる. しかし, 微小血管吻合後の血栓形成率は 5 % 未満とされており, 経験を積むほど少なくなる傾向にある. また, 術後合併症や機能面での回復においても, 他の再建方法に比べ明らかに良好な成績が得られており, 多くの施設において顎口腔領域の再建手術において第一選択として用いられている. 有茎皮弁は安定した血流を維持するために, 皮弁の大きさや移動距離に限界がある. このため顎口腔領域の再建に用いることが可能な皮弁は限定される. 一方, 遊離皮弁は, 移植部周囲に吻合可能な血管があれば, 身体どの部分からでも皮弁を移植することが可能である. とくに頸部リンパ節郭清が口腔癌切除に伴い行われる場合には, 移植に必要な吻合血管を頸部に求めることが容易である. 遊離皮弁では採取部から移植部へ皮弁を移動するときに血流が途絶し, 血管吻合後血流が再開する. このため短時間であるが 6

6 Vol. 61 No. 10 顎口腔軟組織再建 501 皮弁の血流は遮断されるが, 血流が再開されれば有茎皮弁と同様に皮弁の血流は維持される. このため移植床の血流に関係なく, 移植を行うことが可能であり, 血流のない金属プレートや骨露出面の被覆も可能である. ) 遊離皮弁による再建の注意点 a) デザイン遊離皮弁は有茎皮弁に比べ, 栄養血管が皮弁に確実に含まれていれば, 皮弁全体においてその血流は安定している. 安定した血流の皮弁移植ためには, 皮弁血流について正しい解剖学的知識の上で皮弁のデザインを行う. とくに皮膚穿通枝による血流の維持が必要な皮弁では, 事前にドップラー血流計などにより皮膚穿通枝の確認を行う. 皮弁のデザインにおいて皮弁が大きすぎると, 過大な組織量のため組織の圧迫が生じ, 鬱血や血管柄の圧迫により皮弁壊死が生じることがある. また逆に皮弁が小さすぎると, 過小な組織を緊張させて縫合し移植することになるため, 組織に阻血が生じやすく, このときにも皮弁壊死が生じる. 適切な大きさの皮弁をデザインするためには, 皮弁の大きさを決める際に切除標本で大きさを決めるだけではなく, 必ず欠損部の大きさ実測した上でデザインする. とくに粘膜欠損部においては, 切除された粘膜組織は収縮しているため, 本来の大きさが切除標本では測定できない. また, 腹直筋皮弁など皮下に脂肪層や筋体を含む皮弁では, 欠損部の大きさに合わせた皮膚の面積だけではなく, 皮弁に含まれる筋体などの組織の移植量もデザインで考慮する. b) 皮弁挙上皮弁挙上時には, まず移植組織の含まれる挙上プレーンと吻合血管となる血管柄の走行を確認して, これに注意しながら挙上を行う. 挙上が終了した時点で, 血管柄の切離前に皮弁の血行が十分にあることを確認する. また皮弁断端の止血を十分に行っておく. このとき皮弁を挙上して血管柄を周囲組織より遊離した状態で皮弁に電気メスを接触させ凝固を行わせると, 血管柄に過大な電流が通電し血管柄を障害するので, 必ず皮弁をほかの組織と十分に接触させて止血を行うようにする. 挙上した皮弁の血流の確認後血管を切離するが, 血管切離は移植床の準備が十分できた時点で行うようにして, 皮弁の阻血時間を短くするようにする. c) 吻合血管の準備皮弁血管柄および移植床において吻合血管を剥離, 露出して血管吻合の準備を行う. このとき血管に対して剥離操作を行う際には愛護的な操作を行わないと血管収縮により血流障害が生じるため, 愛護的な操作による剥離を行う. また露出された血管が吻合を行われるまでの間に乾燥しないようにする必要がある. このとき生理食塩水をかけすぎ て過度の冷却が起こらないようにする. 皮弁挙上時や吻合血管剥離後には, 血管拡張剤を吻合血管周囲に散布して吻合血管の血管攣縮を予防する. 血管攣縮が生じていると吻合が行えないだけでなく, 攣縮部分で血栓形成が生じやすい. 血管攣縮予防薬としては 10 倍希釈された塩酸パパベリンが用いられる. 移植床の血管を準備する際には, 血管吻合を行う際に過度の緊張や血管柄の過度のたるみが生じないよう必要十分な長さに血管を剥離露出する. 血管の移植床吻合動脈の結紮, 切離は血管吻合直前に行うようにする. d) 血管吻合血管吻合には, 端々吻合と端側吻合がある. 端々吻合においては血管径の口径差がなるべく少ない血管同士を吻合する必要がある. 端側吻合においては, 口径差は問題とならない. 端々吻合は血流の安定が得られるため, 可能であれば端々吻合を行うようにするが, 頭頸部の再建においては, 頸部の静脈を用いることが可能であり, 端側吻合もしばしば用いられる. 動脈吻合においても端側吻合は可能であるが, 動脈に端側吻合を行う際には,vascular punch を用いて, 移植床の動脈を開窓する. 血管吻合する際の縫合法手技として, 反転縫合法と非反転縫合法がある. 反転縫合法は, まず術者に面している面の吻合面において縫合を行い, その後反転させ反対側の縫合を行う方法である. 反転させた吻合面の縫合を行う際に, 反対側の吻合面まで縫合して, 内腔を閉塞させてしまうことがないように注意が必要である. 非反転法は, 吻合時に血管を内転させることなく縫合を行う方法である. 両端針を用いて縫合を行う場合には, 常に内腔から針を通すことができるため, 内腔を閉塞させてしまう心配がなく, また, 反転しないため深部の縫合が容易であるなどの利点がある. 血管吻合後には吻合部分にねじれが生じたり, 過度の緊張がかからないようにする. また吻合に用いる血管が健全な血管でないと血栓形成などの障害が生じやすいため, 吻合血管を選択する際には健全な血管を選択する. さらに創閉鎖時に血管に捻れや圧迫が生じることがあるため注意する. 患者の体位を変更する際にも血管柄の状態が変化するため, 体位の変更時には血管柄の走行などを検討した上で行うようにする. また, 創部の血腫形成による血管柄の圧迫や術後創部感染も血管柄の閉塞の原因となるため, 予防することが重要である. 血腫予防のための吸引ドレーンを留置する際には, 吸引の圧が吻合血管に影響しないようにする. e) 術後管理遊離皮弁移植直後においては, 皮弁の血流は吻合血管からの血流に依存しており, 吻合血管に生じる血栓などによ 7

7 502 日本口腔外科学会雑誌 Oct 図 前腕皮弁 図 前外側大腿皮弁 る血流障害が直ちに皮弁壊死を引き起こす. 頭頸部再建時遊離皮弁に生じる皮弁壊死は約 5 % 以下と報告されているが, 十分な準備, 適切な手術および術後管理で皮弁壊死を極力回避するようにする. 術中の血管攣縮予防剤としては, 術野に直接散布する塩酸パパベリンが用いられるが, 術後血管攣縮予防剤としては,PGE1 や Lip-PGE1 の全身投与が用いられる. 術後の血 にくいことや, 太い血管の端側吻合であるため吻合位置の制限が少なく, 口径差がないなどの利点を有している. 一方, 外頸静脈は, 端々吻合ではあるが, 血管が長い断端となるため捻れや kinking が生じやすく術後に外部からの圧迫も受けやすく, また口径差がある場合もある. このため吻合血管の選択においては, これらの点を考慮して選択する必要がある. 栓発生時期としては, 術後 3 日以内が動静脈ともに約 80% であると報告されている. このため術後 3 日間はとくに術後モニターによる観察を行う必要がある. 術後モニターとして通常用いられる方法としては,Capillary refilling, Pin prick test, Buoy flap, 超音波ドップラー検査など用いられている. 静脈血栓が生じた場合には, 皮弁は鬱血となるため次第に暗赤色となり, 気付かれやすい. 一方, 動脈血栓では, 皮弁が蒼白となる色調の変化が見つけにくい場合もあり, Pin prick test での出血の確認が必要となる. 動脈血栓が発見された場合の再手術による皮弁救済率は約 35% であり, 静脈では約 55% である. 頭頸部再建には, しばしば内頸静脈または外頸静脈が用いられる. 内頸静脈には, 陰圧かかりやすく血流が途絶し ) 各種遊離皮弁 ~ ) a) 前腕皮弁 ( 図 ) 前腕手関節近位より橈骨動静脈を血管柄として採取される, 脂肪層が少なく筋層も含まないため薄い皮弁で, 顔面皮膚欠損部のみならず頰粘膜, 歯肉, 口底や半切程度の舌再建など顎口腔領域で広く用いられる. 皮弁のデザインは橈骨動静脈を中心に前腕橈側から内側で行う. この時, 皮静脈も還流用の血管として用いるため, 皮静脈も含めたデザインとする. 皮弁採取により生じた皮膚欠損部分は遊離植皮により被覆する. ~ ) b) 前外側大腿皮弁 ( 図 ) 大腿部上方より採取される皮弁であり, 外側大腿回旋動静脈が栄養血管である. 皮弁の厚みは前腕皮弁より厚いが 8

8 Vol. 61 No. 10 顎口腔軟組織再建 503 図 腹直筋皮弁 腹直筋皮弁より薄く, 顎口腔領域の再建には広く用いることが可能である. 栄養血管が外側大腿回旋動静脈であり本血管の皮膚穿通枝が筋間中隔を走行している場合と筋体内を走行している場合があり, 筋体を貫通して走行している場合には分枝の丁寧な処理が必要である. 通常の顎口腔領域の再建に用いる場合の大きさであれば, 皮弁採取部は縫縮可能である. ~ ) c) 腹直筋皮弁 ( 図 ) 皮弁の大きさや形のバリエーションが多彩な皮弁であり, 下腹壁動静脈を血管柄として腹部より挙上される. 横方向にデザインすれば非常に大きな皮弁が採取でき, また縦方向にデザインした場合には腹直筋を長く皮弁に含めることも可能である. 皮弁の厚みがあることから, 皮弁に含む皮下脂肪の量を調節することにより移植する組織量の調節が可能であり, 大きな組織欠損に広く適応可能な皮弁である. 下顎骨を含めた口腔粘膜欠損, 口底の大きな欠損および亜全摘以上の舌再建などに用いられることが多いが, 顎口腔領域の再建は採取可能な腹直筋皮弁の量としては比較的組織欠損量が少ないため, 斜方向のデザインで挙上されることが多い. 皮弁採取部皮膚は縫合閉鎖可能であるが, 縫合時に皮下の腹直筋前壁筋膜を確実に閉鎖して, 腹壁ヘルニアの発生を防ぐ. ~ ) d) 広背筋皮弁 ( 図 ) 筋肉を大きく含むことが可能な, 胸背動静脈を血管柄とする皮弁であり, 移植する皮膚としては細長い皮弁から非 常に大きな面積の皮弁まで挙上可能である. 本皮弁は, 胸背神経を皮弁に含め筋弁として挙上し神経縫合を行うことにより筋肉の再建を行うことも可能である. 頸部から顔面下方の皮膚欠損に用いる場合には有茎皮弁として用いることも可能である. 皮弁に含まれる皮膚が幅狭い場合には皮弁採取部は縫縮可能である. 結 顎口腔領域は治療後に社会生活を送る上で重要な機能を有しており,QOL の維持において, この領域の再建では形態面のみならず機能面に配慮した再建が必要である. 各種再建術式にはその適応や手術手技の難易度の違いなどがあるため, 再建術式の選択に当たっては十分な検討が必要である. 語 本論文に関して, 開示すべき利益相反状態はない. 引用文献 1 )Paletta CE, Pokorny JJ et al : Skin graft. Mathesb SJ ed. Plastic Surgery 2 nd ed. Saunders, Philadelphia, PA, 2006, p )Jackson IT : Local flaps in head and neck reconstruction 2 nd ed. Quality Medical Publishing, Inc., St.Louis, Missouri, 2007, p )Ariyan S : The pectoralis major myocutaneous flap; aversatile flap for reconstruction in the head and 9

9 504 日本口腔外科学会雑誌 Oct 図 広背筋皮弁 neck. Plast Reconstr Surg 63: 73-81, )Robertson MS and Robinson JM : Pactoralis major muscle flap in hean and neck reconstruction. Arch Otolaryngol Head and Neck Surg 112: , )Bakamjian VY : A two-stage method for pharyngoesophageal reconstruction with primary pectoral skin flap. Plast Reconstr Surg 36 : , )Bakamjian VY, Long M et al : Experience with the medially based deltopectral flap in reconstructive surgery of head and neck. Br J Plast Surg 24: , )Bakamjian VY and Poole M : Maxillofacial and palatal reconstructions with the deltopectral flap. Br J Plast Surg 30: 17-37, )Wei FC and Suominen S : Principles and techniques of microvascular surgery. Mathesb SJ ed. Plastic Surgery 2nd ed. Saunders Philadelphia, PA, 2006, p )Song R, Gao Y, et al : The forearm flap. Clin Plast Surg 9: 21-26, )Soutar DS, Scheker LR, et al : The radial forearm flap: a versatile method for intraoral reconstruction. Br J Plast Surg 36: 1-8, )Harii K, Ebihara S, et al : Pharyngo-oesophageal reconstruction using a fabricated forearm free flap. Plast Recnstr Surg 75: , )Koshima I, Fukuda H et al : Free anterolateral thigh flaps for reconstruction of head and neck defects. Plast Reconstr Surg 92: , )Koshima I : Free anterolateral thigh flaps for reconstruction of head and neck defects following cancer ablation. Plast Reconatr Surg 105: , )Chen CM, Chen CH, et al : Anterolateral thigh flaps for reconstruction of head and neck defects. J Oral Maxillofac Surg 30: , )Scheflan M and Dinner MI : The transverse abdominal island flap : Part II Surgical technique. Ann Plast Surg 10: , )Harii K : Inferior rectus abdominis flaps. Baker SR ed. Microsurgical reconstruction of the head and neck. Churchill Livingstone. New York, 1989, p )Kroll SS and Bladwin BJ : Head and neck reconstruction with the rectus abdominis free flap. Clin Plast Surg 21: , )Nakatsuka T, Harii K, et al : Versatillity of a free inferior rectus abdominis flap for head nad neck reconstruction: analysis of 200 cases. Plast Recnstr Surg 93: , )Olivari N : The latissimus flap. Br J Plast Surg 29: , )Tobin GR, Moberg AW, et al : The split latissimus dorsi myocutaneous flap. Ann Plast Surg 7: , )Davis J, Neild DV, et al : The latissimus dorsi flap in head and neck reconstructive surgery: a review of 121 procedures. Clin Otolaryngol Allied Sci 17: ,

1) Bakamjian VY: A two-stage method for pharyngo-esophageal reconstruction with a primary pecto ral skin flap. Plast Reconstr Surg (1965) 36, 173-184. 3) Ariyan S: The pectoralis major myocutaneous flap.

More information

形成外科って何? 整形外科と同じ??? 美容外科のこと??? 形成外科とは 身体に生じた組織の異常や変形 欠損 あるいは整容的な不満足に対して あらゆる手法や特殊な技術を駆使し 機能のみならず形態的にもより正常に より美しくすることによって みなさまの生活の質 "Quality of Life" の

形成外科って何? 整形外科と同じ??? 美容外科のこと??? 形成外科とは 身体に生じた組織の異常や変形 欠損 あるいは整容的な不満足に対して あらゆる手法や特殊な技術を駆使し 機能のみならず形態的にもより正常に より美しくすることによって みなさまの生活の質 Quality of Life の 形成外科とは ~ 乳がん治療との関わり ~ 独立行政法人国立病院機構岡山医療センター形成外科医師高田温行 形成外科って何? 整形外科と同じ??? 美容外科のこと??? 形成外科とは 身体に生じた組織の異常や変形 欠損 あるいは整容的な不満足に対して あらゆる手法や特殊な技術を駆使し 機能のみならず形態的にもより正常に より美しくすることによって みなさまの生活の質 "Quality of Life"

More information

また 口腔 中咽頭癌においては今後多施設共同研究を行うことにより 術後嚥下機能障害発生要因の検討が進み 喉頭温存などQOLに直結する術式の確立を期待できる 頭頚部の再建に関しては 嚥下など術後機能の評価も術式の妥当性を決定する上で大変重要であり 統一した評価方法の確立が求められている この点に関し

また 口腔 中咽頭癌においては今後多施設共同研究を行うことにより 術後嚥下機能障害発生要因の検討が進み 喉頭温存などQOLに直結する術式の確立を期待できる 頭頚部の再建に関しては 嚥下など術後機能の評価も術式の妥当性を決定する上で大変重要であり 統一した評価方法の確立が求められている この点に関し 研究課題 : 生存率と QOL の向上をめざした癌切除後の形成再建手技の標準化 課題番号 :H19- がん臨床 一般 018 主任研究者 : 埼玉医科大学形成外科中塚貴志 1. 本年度の研究成果固形癌切除後の広範囲組織欠損に対しては 遊離組織移植術による再建が普及し安定した成績を得られるようになっているが 使用する移植組織 ( 皮弁 筋皮弁 骨皮弁など ) の選択や再建手技に関しては 術者や施設によって異なっているのが現状である

More information

パンフレット

パンフレット 第 1 回 献体遺体を使用した 頭蓋顎顔面 CMF 外科手技及び 遊離皮弁挙上手技 実技講習会 日時 2014 年 2 月 16 日 日曜日 CMF 2014 年 2 月 17 日 月曜日 Flap Surgery 場所 東北大学医学系研究科一号館一階解剖実習室 主催 東北大学医学系研究科人体構造学分野 東北大学医学系研究科形成外科学分野 応募要項 テーマごとに 4 名の受講生を募集します お一人で複数のテーマの参加も可能です

More information

< 他者評価 > フィードバックコメント確認日サイン 1 年次 2 年次 3 年次 4 年次

< 他者評価 > フィードバックコメント確認日サイン 1 年次 2 年次 3 年次 4 年次 専攻医研修実績記録フォーマット症例 < 自己評価 > 症例項目 Ⅰ 外傷 1. 熱傷 凍傷 化学熱傷 電撃症 5 2. 顔面軟部組織損傷 20 3. 顔面骨骨折 10 鼻骨骨折鼻篩骨骨折頬骨骨折眼窩骨折下顎骨骨折 Le Fort 骨折前頭洞 前頭蓋底骨折 4. 四肢の外傷 25 5. 外傷後の組織欠損 Ⅱ 先天異常 1. 口唇裂 口蓋裂 5 口唇裂口蓋裂 2. 頭蓋 顎 顔面 頸部の先天異常 5 耳介変形頭蓋骨早期癒合

More information

前頭蓋底の再建術式の標準化と外傷への応用

前頭蓋底の再建術式の標準化と外傷への応用 52 4 226 234 2009 watertight watertight 53 5 temporal musculo pericranial flap frontal musculo pericranial flap 1984 5 5 60 1 2 3 2 8 38 226 52 4 1 2/3 1 2 3 50 905 912 2007 7 3 1 A B C 2 loose areolar

More information

乳がんの疑いがある といわれたあなたへ 乳がんの疑いがあるといわれ 気が動転しているのではないでしょうか これからの人生がどうなるのか 心配でいっぱいかもしれません 乳がんは 比較的治癒率の高いがんで 新しい治療も開発されています 乳房を温存したり 再建したり 女性らしい体を保つ治療法もあります 納得のいく治療を受けるために 今 あなたができること まずは正確な情報を集めましょう もっと 知ってほしい

More information

13120701PDF_Œ{Ł¶PDF.pdf

13120701PDF_Œ{Ł¶PDF.pdf 北勤医誌第 35巻 2013年 12月 1Y 2Y8M 図 1 ストーマの経時変化 直後から 2Y8M まで) こで低侵襲で 余剰腸管の切除とメッシュによ 術後経過 数日して腹痛を訴え CT をとった る補強とストーマ孔の拡大防止をストーマ孔か ところイレウスはないがストーマ孔に小腸が陥 らのアプローチで行なう術式を計画した 入していると診断し再手術を行った 前回腹腔 術式 2層メッシュComposix

More information

創傷

創傷 創傷 6(3):103-107, 2015 103 < 症例報告 > 高齢者の弁状創に対する PICO* 創傷治療システムの使用経験 朝日林太郎 *, 桑原大彰 **, 小川令 **, 百束比古 ** Key Words: 弁状創, 陰圧閉鎖療法,PICO 序文高齢者の皮膚は真皮の菲薄化や皮下組織の減少など, 加齢による形態学的変化が生じている このため, 比較的わずかな外力により, 四肢や顔面に広範な弁状創を生じる場合がある

More information

第 447 回東京医科大学臨床懇話会 403 話 大 大 大 大 大 大 回 大 大 大 大 大 大 大 話 大 大 話 41 5 B 大 A B B A A 大 大 大 大 大 2 回 回 1 話 大 A B A 大 B 大 A B A CT 2009 大 A 大 大 大 1 大

第 447 回東京医科大学臨床懇話会 403 話 大 大 大 大 大 大 回 大 大 大 大 大 大 大 話 大 大 話 41 5 B 大 A B B A A 大 大 大 大 大 2 回 回 1 話 大 A B A 大 B 大 A B A CT 2009 大 A 大 大 大 1 大 402 73 4 : 402-412, 2015 447 Surgical management of graft - esophageal fistula after Total Aortic Arch Replacement : 2015 2 10 17 : 00 18 : 00 : 4 : : : : : 447 41 5 Stanford B 2 A 1 : 1 2015 10 第 447

More information

1)表紙14年v0

1)表紙14年v0 NHO µ 医師が治療により回復が期待できないと判断する 終末期 であると医療チームおよび本人 家族が判断する 患者の意志表明は明確であるか? いいえ はい 意思は文書化されているか? はい 患者には判断能力があるか? 医療チームと患者家族で治療方針を相談する 患者の意思を推量できる場合には それを尊重する はい はい 患者の意思を再確認する はい 合意が得られたか? はい いいえ 倫理委員会などで議論する

More information

本文/開催および演題募集のお知らせ

本文/開催および演題募集のお知らせ 80 QOL QOL VAS Score MRI MRI MRI Ra Rb MRI 81 お 名 前 VAS VAS Score 82 奥ほか 症例 手術時間 出血量 食事開始日 術後入院期間 分 ml 日 日 平均 SD 9 備考 排尿障害 創部感染 図 直腸子宮内膜症症例の MRI ゼリー法によ る画像所見 図 当院で直腸子宮内膜症に対して直腸低位前方切 除術を施行した症例の内訳 子宮内膜症では

More information

本文/開催および演題募集のお知らせ

本文/開催および演題募集のお知らせ 91 QOL G P VAS blue berry spot GnRH mm cm TTiso inten- 92 blue berry spot MRI iso intensity sity r ASRM stage mm T T PDS 膀胱子宮内膜症に対する腹腔鏡下手術 病変の位置と膀胱の縫合修復の工夫 図5 尿管ステント留置 収縮した状態で尿管口との距離は5mm 以上保 っていた 図6 膀胱修復

More information

本研究の目的は, 方形回内筋の浅頭と深頭の形態と両頭への前骨間神経の神経支配のパターンを明らかにすることである < 対象と方法 > 本研究には東京医科歯科大学解剖実習体 26 体 46 側 ( 男性 7 名, 女性 19 名, 平均年齢 76.7 歳 ) を使用した 観察には実体顕微鏡を用いた 方形

本研究の目的は, 方形回内筋の浅頭と深頭の形態と両頭への前骨間神経の神経支配のパターンを明らかにすることである < 対象と方法 > 本研究には東京医科歯科大学解剖実習体 26 体 46 側 ( 男性 7 名, 女性 19 名, 平均年齢 76.7 歳 ) を使用した 観察には実体顕微鏡を用いた 方形 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 坂本和陽 論文審査担当者 主査副査 宗田大星治 森田定雄 論文題目 An anatomic study of the structure and innervation of the pronator quadratus muscle ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > 方形回内筋は浅頭と深頭に区別され, 各頭がそれぞれ固有の機能をもつと考えられている しかし,

More information

Microsoft PowerPoint - 印刷用 K-net dr身原(2014).pptx

Microsoft PowerPoint - 印刷用 K-net dr身原(2014).pptx もっと知りたい乳房再建術 広島市民病院形成外科 身原弘哉 ( 注 : 症例写真は削除しています ) 昨年 10 月から人工乳房 ( シリコンインプラント ) による乳房再建が一部保険適応となり 今年 1 月よりさらに適応が拡大されました 保険適応となったことにより 全国的にインプラントによる乳房再建の割合が増加するものと思われます 本日はこの人工乳房による乳房再建について 本乳房る乳房再建 当院における工夫点を交えて説明します

More information

目次 1. 遊離皮弁 (free flap) の基礎知識 2. 術前評価 3. 術中 術後使用薬剤 4. 術後評価 対応 頭頸部外科 5. 四肢外傷 6. 熱傷 救命センター * 乳房再建 顔面外傷 下肢の amputa<on などは除く

目次 1. 遊離皮弁 (free flap) の基礎知識 2. 術前評価 3. 術中 術後使用薬剤 4. 術後評価 対応 頭頸部外科 5. 四肢外傷 6. 熱傷 救命センター * 乳房再建 顔面外傷 下肢の amputa<on などは除く Free flap in the ICU 慈恵 ICU 勉強会 2016 年 3 月 1 日 麻酔科レジデント 3 年目横田泰佑 目次 1. 遊離皮弁 (free flap) の基礎知識 2. 術前評価 3. 術中 術後使用薬剤 4. 術後評価 対応 頭頸部外科 5. 四肢外傷 6. 熱傷 救命センター * 乳房再建 顔面外傷 下肢の amputa

More information

Microsoft Word - 学位論文の要約(最終版)Table修正後.docx

Microsoft Word - 学位論文の要約(最終版)Table修正後.docx 学位論文の要約 Retrograde superselective intra-arterial chemotherapy and daily concurrent radiotherapy for T2-4N0 tongue cancer: Control of occult neck metastasis (T2-4N0 舌癌に対する超選択的動注化学放射線療法 : 潜在性頸部リンパ節転移の制御

More information

長谷川 泰久著『愛知県がんセンター 頸部郭清術』サンプルpdf

長谷川 泰久著『愛知県がんセンター 頸部郭清術』サンプルpdf 7 章 全頸部郭清術 全頸部郭清術は一側の全頸部リンパ組織を網羅的に切除する頸部郭清術 (Comprehensive neck dissection) である. 今日, 全頸部郭清が適用されるのは, 通常臨床的に頸部リンパ節転移が明らかな症例である ( 図 7-1). 切除される非リンパ組織 ( 内頸静脈 (V), 副神経 (N), 胸鎖乳突筋 (M)) により,ND (SJP / VNM) いわゆる根治的頸部郭清術から

More information

が 6 例 頸部後発転移を認めたものが 1 例であった (Table 2) 60 分値の DUR 値から同様に治療後の経過をみると 腫瘍消失と判定した症例の再発 転移ともに認めないものの DUR 値は 2.86 原発巣再発を認めたものは 3.00 頸部後発転移を認めたものは 3.48 であった 腫瘍

が 6 例 頸部後発転移を認めたものが 1 例であった (Table 2) 60 分値の DUR 値から同様に治療後の経過をみると 腫瘍消失と判定した症例の再発 転移ともに認めないものの DUR 値は 2.86 原発巣再発を認めたものは 3.00 頸部後発転移を認めたものは 3.48 であった 腫瘍 口腔癌に対する動注 放射線同時併用療法の治療効果判定 星秀樹 中谷寛之 関山三郎 杉山芳樹 笹森傑 林友翔 坂上公一 堤陽一 岩手医科大学歯学部口腔外科学第 2 講座 020-8505 盛岡市中央通 1-3-27 1 はじめに口腔癌に対する治療は手術と放射線療法が主体となって行われてきており 化学療法は補助的な治療とされてきた しかし 最近では扁平上皮癌に有効な薬剤も開発され 化学療法を含めた集学的治療が行われてきている

More information

DOI: /jjmu. JJMU.R.130 REVIEW ARTICLE( 第 16 回教育セッション )( 乳腺 ) 抄録,, 1 surrounding stroma 2 edematous stroma 2., TDLU,,.,.,,.,.,,.,.,,,,,. Ultraso

DOI: /jjmu. JJMU.R.130 REVIEW ARTICLE( 第 16 回教育セッション )( 乳腺 ) 抄録,, 1 surrounding stroma 2 edematous stroma 2., TDLU,,.,.,,.,.,,.,.,,,,,. Ultraso DOI: 10.3179/jjmu. JJMU.R.130 REVIEW ARTICLE( 第 16 回教育セッション )( 乳腺 ) 抄録, 1 surrounding stroma 2 edematous stroma 2, TDLU,,,.,,,,,, Ultrasound understanding and observation method of normal mammary gland

More information

外来在宅化学療法の実際

外来在宅化学療法の実際 平成20年度第1回高知医療センター 地域がん診療連携拠点病院 公開講座 食道がんの放射線 化学療法について 高知医療センター 腫瘍内科 辻 晃仁 がん薬物療法専門医 がん治療認定医 2008.7.19. 高知市 ウエルサンピア高知 レインボーホール 食道の構造 食道がんの進行 食道の内面の粘膜から発生したがんは 大きくなると粘膜下層に広がり さらにその下の筋層に入り込みます もっと大きくなると食道の壁を貫いて食道の外まで広がっていきます

More information

70 頭頸部放射線療法 放射線化学療法

70 頭頸部放射線療法 放射線化学療法 頭頸部放射線療法 放射線化学療法の患者への歯科治療 口腔ケア (1) 総論 1) 頭頸部の放射線 化学放射線療法の特徴 2) 頭頸部がん放射線療法による口腔への影響 3) 頭頸部放射線療法における歯科の役割 (2) 放射線治療による口腔合併症 ( 有害事象 ) と対処 1) 局所療法と急性 晩期障害 2) 口腔粘膜炎 3) 口腔乾燥症 4) 歯性感染症 カンジダ性口内炎 5) 味覚異常 6) 放射線性骨髄炎

More information

日本職業・災害医学会会誌第54巻第6号

日本職業・災害医学会会誌第54巻第6号 274 日本職業 災害医学会会誌 JJOMT Vol. 54, No. 6 図 1 初診時所見 上 左足は足背の全体と踵部以外の足底が III 度熱傷であった 下 右足は足底の踵部から足背外踝部にかけて III 度熱傷であり それ以外は深達性 II 度熱傷であった 図 2 受傷後 19 日目に左足の III 度熱傷のデブリードメンと第 1 趾 の壊死した末節骨 第 2 5 趾の中節骨 1/2 より末梢の切除を行

More information

cover

cover 日本心臓血管外科学会雑誌 (1998.09) 27 巻 5 号 :293~296. 腹部大動脈, 腸骨動脈領域における傍腹直筋切開と腹部横切開との比較 羽賀將衛, 大谷則史, 清川恵子, 川上敏晃 293 腹部大動脈, 腸骨動脈領域における 傍腹直筋切開と腹部横切開との比較 羽賀將衛大谷則史清川恵子川上敏晃 過去 3 年間に当科において, 破裂 ' 性腹部大動脈瘤を除く, 腹部大動脈および腸骨動脈領域の血行再建術は,

More information

再生医科学研究所年報 Annual Report of the Institute for Frontier Medical Sciences Kyoto University Institute for Frontier Medical Sciences 1 2 3 4 5 6 Institute for Frontier Medical Sciences 1 Annual Report 2011

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 口腔がんについて 熊本県の現状と当科の取り組みについて 熊本大学大学院生命科学研究部歯科口腔外科学分野 熊本大学医学部附属病院歯科口腔外科 中山秀樹 講演の内容 1. 口腔がんの特徴 2. 熊本大学における口腔がんの現状 3. 口腔がんの早期発見へ向けた取り組み 口腔粘膜疾患鑑別システムの紹介 4. 進行口腔がんに対する当科での治療 手術 抗がん剤併用の放射線治療など 講演の内容 1. 口腔がんの特徴

More information

< AE8C608A4F89C836372D322E696E6462>

< AE8C608A4F89C836372D322E696E6462> 整形外科と災害外科 67:(2)376~375, 2018. 371 小倉友介 松浦充洋 秋吉 寿 吉田史郎 白濵正博 中江一朗 仲摩憲次郎 川﨑優二 志波直人 前腕デグロービング損傷に伸筋腱損傷をともなう橈骨開放骨折に対して, 骨軟部組織再建および一期的に腱移行を施行し, 良好な成績を得たので報告する. 症例 35 歳, 女性, 普通乗用車同士の交通事故にて右前腕を車外に押し出され受傷した. 前腕は広範なデグロービング損傷であり,

More information

日本職業・災害医学会会誌第51巻第1号

日本職業・災害医学会会誌第51巻第1号 内野ら 下腿骨骨折におけるハイブリッド創外固定器の有用性 31 図 2 軟部組織損傷程度と機能成績 Gustilo IIIB 以上の開放骨折では Gustilo IIIA 以下の開放骨折 及び皮下骨折よりも明らかに機能低下が認められた 図 1 年齢と機能成績 60 歳未満の若年者の方が明らかに良好な成績を示した a b c 図 3 a Gustilo Type IIIB b, c AO 分類 Type

More information

スライド 1

スライド 1 岡山済生会総合病院 乳房再建術パンフレット 1. はじめに 1 2. 今回はじめて手術を受けられる方へ 2 3. 以前に乳がん手術を受けた方へ 3 4. 乳房再建術について 4 5. 退院後の生活について 11 岡山済生会総合病院 形成外科乳腺外科 本パンフレットは 岡山大学乳がん治療 再建センターのご協力を頂いて作成しております 表紙写真 Wikipedia より引用 (Shawn Lipowsk

More information

胸部食道癌手術における消化管再建

胸部食道癌手術における消化管再建 第 30 回関西胸部外科学会学術集会 教育講演 4 胸部外科この 10 年の進歩 胸部食道癌手術における消化管再建 大阪大学大学院消化器外科 山﨑誠 胸部食道癌手術における消化管再建 他の消化管再建に比べ 多いバリエーション 再建臓器 : 胃 小腸 結腸 再建経路 : 胸壁前 胸骨後 後縦隔 再建臓器 ( 胃管 ) 形状 : 細経胃管 亜全胃管 吻合法 : 端々 端側 側々 機械 手縫い この 10

More information

頭頚部がん1部[ ].indd

頭頚部がん1部[ ].indd 1 1 がん化学療法を始める前に がん化学療法を行うときは, その目的を伝え なぜ, 化学療法を行うか について患者の理解と同意を得ること ( インフォームド コンセント ) が必要である. 病理組織, 病期が決定したら治療計画を立てるが, がん化学療法を治療計画に含める場合は以下の場合である. 切除可能であるが, 何らかの理由で手術を行わない場合. これには, 導入として行う場合と放射線療法との併用で化学療法を施行する場合がある.

More information

腓骨皮弁による下顎再建

腓骨皮弁による下顎再建 口腔腫瘍 26 巻 3 号 63 ~ 68 頁 2014! 腓骨皮弁による下顎再建 櫻庭実 : 血管柄付き腓骨皮弁は, 長い骨が得られる, しなやかな皮弁が得られる, 複数の骨切りが可能などの利点から, 下顎再建に最も好まれる術式である 本稿では術式の詳細とそのキーポイントについて報告する 術前の計画として腓骨は下顎欠損と同側の下腿から採取する 腓骨と同時に適切な量の長母趾屈筋を同時に採取する 採取した筋肉は頸部郭清後の顎下部の死腔を充填するために用いる

More information

皮膚は角層も真皮も共に分厚くて 体重を支えて 物理的刺激に耐えられる構造になっていますが 通常の遊離植皮では そのような踵の皮膚本来の役割を十分に果たすことはできません そこで 踵の皮膚の機能を再現するための工夫を考えました それは アキレス腱部の皮膚など 踵に隣接した皮膚を脂肪組織も含めて移動させ

皮膚は角層も真皮も共に分厚くて 体重を支えて 物理的刺激に耐えられる構造になっていますが 通常の遊離植皮では そのような踵の皮膚本来の役割を十分に果たすことはできません そこで 踵の皮膚の機能を再現するための工夫を考えました それは アキレス腱部の皮膚など 踵に隣接した皮膚を脂肪組織も含めて移動させ 2017 年 1 月 26 日放送 第 115 回日本皮膚科学会総会 15 イブニングセミナー 12 第 6 回マルホ賞受賞記念講演会日本における皮膚外科の確立と国内外の皮膚外科医の育成 虎の門病院 皮膚科大原國章 はじめに 2016 年 6 月に開催された日本皮膚科学会総会において 第 6 回マルホ賞をいただきました これは 2011 年にマルホ株式会社によって創設されたもので 皮膚科学会理事長を含む選考委員会によって受賞者が決定され

More information

Microsoft Word - program.doc

Microsoft Word - program.doc 1. 研修プログラムの特色 北海道医療大学歯科医師臨床研修プログラム 患者および家族とのより良い人間関係を築き 全人的な視点から得られた医療情報を理解し それに基づいた総合治療計画を立案する 歯科疾患予防および治療における基本的技能を身につけるとともに 自ら行なった処置の経過を観察 評価し 診断と治療に常にフィードバックする態度 習慣を身につける 2. 臨床研修の目標 ( 到達目標 ) 臨床研修の目標の概要歯科医師臨床研修の目標は

More information

83.8 歳 (73 91 歳 ) であった 解剖体において 内果の再突出点から 足底を通り 外果の再突出点までの最短距離を計測した 同部位で 約 1cmの幅で帯状に皮膚を採取した 採取した皮膚は 長さ2.5cm 毎にパラフィン包埋し 厚さ4μmに薄切した 画像解析は オールインワン顕微鏡 BZ-9

83.8 歳 (73 91 歳 ) であった 解剖体において 内果の再突出点から 足底を通り 外果の再突出点までの最短距離を計測した 同部位で 約 1cmの幅で帯状に皮膚を採取した 採取した皮膚は 長さ2.5cm 毎にパラフィン包埋し 厚さ4μmに薄切した 画像解析は オールインワン顕微鏡 BZ-9 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 植村法子 論文審査担当者 主査横関博雄副査星治北川昌伸 論文題目 Anatomical and histological study to determine the border of sole skin ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > 掌蹠部は 他の部位と比べて皮膚が厚い 色素が少ないなどの性質を持つ特殊部位である このため 手指や足趾の皮膚欠損に対しては

More information

2011ver.γ2.0

2011ver.γ2.0 Rehabilitation after Anterior Cruciate Ligament Reconstruction In any rehabilitation, the important factor is your belief. Without belief there can be no successful outcome. TABLE OF CONTENTS Continued

More information

Mix*: 2 bilateral Syme's amputation, 3 Syme's-B/K, 1 Syme's-A/K 1 bilateral through knee, 1 A/K through hip 2. Kegel, B., Carpenter, M. L. and Burgess, E. M.: Functional Capabilities of Lower Extremity

More information

Microsoft Word - 眼部腫瘍.doc

Microsoft Word - 眼部腫瘍.doc 眼部腫瘍 UICC における 眼部腫瘍の所属リンパ節耳前リンパ節 顎下リンパ節 頸部リンパ節 1) 眼瞼眼 TX 原発腫瘍の評価が不可能 T0 原発腫瘍を認めない 癌 腫瘍の大きさに関係なく瞼板に浸潤していない腫瘍 または眼瞼縁にあって最大径が 5mm 以下の腫瘍 瞼板に浸潤する腫瘍 または眼瞼縁にあって最大径が 5mm をこえるが 10mm 以下の腫瘍 眼瞼全層に浸潤する腫瘍 または眼瞼縁にあって最大径が

More information

対象 :7 例 ( 性 6 例 女性 1 例 ) 年齢 : 平均 47.1 歳 (30~76 歳 ) 受傷機転 運転中の交通外傷 4 例 不自然な格好で転倒 2 例 車に轢かれた 1 例 全例後方脱臼 : 可及的早期に整復

対象 :7 例 ( 性 6 例 女性 1 例 ) 年齢 : 平均 47.1 歳 (30~76 歳 ) 受傷機転 運転中の交通外傷 4 例 不自然な格好で転倒 2 例 車に轢かれた 1 例 全例後方脱臼 : 可及的早期に整復 石川県立中央病院整形外科 堀井健志高田宗知島貫景都菅沼省吾虎谷達洋引地俊文安竹秀俊 対象 :7 例 ( 性 6 例 女性 1 例 ) 年齢 : 平均 47.1 歳 (30~76 歳 ) 受傷機転 運転中の交通外傷 4 例 不自然な格好で転倒 2 例 車に轢かれた 1 例 全例後方脱臼 : 可及的早期に整復 骨折型 :Pipkin 分類 Pipkin. JBJS 39-A. 1957 Type 1 Type

More information

医科的 に診 た外歯瘻 図1 症 例1:右 鼻翼 基 部の瘻 孔 図2 凝 血が付着 して いる 症 例1:初 耳 展 図3 症 例1:抜 歯 後4 50: 1 日 治癒 してい る 右上 犬歯 歯 肉 の発赤 腫 脹 が 見 ら れ る 図4 症 例2:初 図5 頬 部皮 膚の 浸潤 性 発 赤腫 脹 が 見 症 例2:蜂 窩 織 炎 の 所 見 を示 図6 症 例2:初 診 か ら10日 後 に瘻

More information

大腸ESD/EMRガイドライン 第56巻04号1598頁

大腸ESD/EMRガイドライン 第56巻04号1598頁 ESD/EMR 1602 日本消化器内視鏡学会雑誌 Vol. 56 4, Apr. 2014 a b c d Figure 1 LST の病型亜分類 インジゴカルミン散布像で判定する a 顆粒均一型 homogeneous type LST-G Homo b 結節混在型 nodular mixed type LST-G Mix) c 平隆起型 flat-elevated type LST-NG

More information

CPP approach Conjoint tendon Preserving Posterior Surgical Technique

CPP approach Conjoint tendon Preserving Posterior Surgical Technique CPP approach Conjoint tendon Preserving Posterior Surgical Technique 2 CPP(Conjoint tendon Preserving Posterior)approach 1 3 2 3 2-1. 3 2-2. 3 2-3. 3 3 4 3-1. 4 3-2. 4 3-3. 4 3-4. 4 3-5. 5 3-6. 5 3-7.

More information

PICC 挿入手順サマリー 詳細は各手順のページで解説されています 1 体位は仰臥位 できるだけ上腕を外転させる この体位で, 消毒をする前に穿刺する静脈をエコーで同定しておく (p.47) 3 ニードルガイドに穿刺用針を装着する (p.51) 消毒して覆布をかけ, エコープローブに

PICC 挿入手順サマリー 詳細は各手順のページで解説されています 1 体位は仰臥位 できるだけ上腕を外転させる この体位で, 消毒をする前に穿刺する静脈をエコーで同定しておく (p.47) 3 ニードルガイドに穿刺用針を装着する (p.51) 消毒して覆布をかけ, エコープローブに PICC 挿入手順サマリー 詳細は各手順のページで解説されています 1 体位は仰臥位 できるだけ上腕を外転させる この体位で, 消毒をする前に穿刺する静脈をエコーで同定しておく (p.47) 3 ニードルガイドに穿刺用針を装着する (p.51) 1 2 3 2 消毒して覆布をかけ, エコープローブに滅菌カバーをかけ, 再度, 穿刺する静脈の走行, 位置などを確認する (p.47,51) 7 念のため,

More information

Vol.56 2014夏号 最先端の腹腔鏡下鼠径 ヘルニア修復術を導入 認定資格 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会指導医 専門医 消化器がん外科治療認定医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 外科医長 渡邉 卓哉 東海中央病院では 3月から腹腔鏡下鼠径ヘルニ ア修復術を導入し この手術方法を

Vol.56 2014夏号 最先端の腹腔鏡下鼠径 ヘルニア修復術を導入 認定資格 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会指導医 専門医 消化器がん外科治療認定医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 外科医長 渡邉 卓哉 東海中央病院では 3月から腹腔鏡下鼠径ヘルニ ア修復術を導入し この手術方法を とうかい Vol.56 公 立 学 校 共 済 組 合 東 海 中 央 病 院 いぎやま こみち 鵜 沼 小 伊 木 町 伊 木 山 のふもと あじさいの 小 径 です 表 紙 写 真 募 集 のお 知 らせ 過 去 のとうかいはこちらからご 覧 になれます http://www.tokaihp.jp/tokai/ INDEX Vol.56 2014夏号 最先端の腹腔鏡下鼠径 ヘルニア修復術を導入

More information

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or 33 NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 2015 年第 2 版 NCCN.org NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) の Lugano

More information

連続講座 画像再構成 : 臨床医のための解説第 4 回 : 篠原 広行 他 で連続的に照射する これにより照射された撮像面内の組織の信号は飽和して低信号 ( 黒く ) になる 一方 撮像面内に新たに流入してくる血液は連続的な励起パルスの影響を受けていないので 撮像面内の組織よりも相対的に高信号 (

連続講座 画像再構成 : 臨床医のための解説第 4 回 : 篠原 広行 他 で連続的に照射する これにより照射された撮像面内の組織の信号は飽和して低信号 ( 黒く ) になる 一方 撮像面内に新たに流入してくる血液は連続的な励起パルスの影響を受けていないので 撮像面内の組織よりも相対的に高信号 ( 連続講座 画像再構成 : 臨床医のための解説第 4 回 : 篠原広行 他 画像再構成 : 臨床医のための解説第 4 回頭部 MRA の基礎 - Time-of-flight(TOF) 法を中心に - 篠原 広行 1) 小島慎也 2) 橋本雄幸 3) 2) 上野惠子 2) 1) 首都大学東京東京女子医科大学東医療センター放射線科 3) 横浜創英大学こども教育学部 はじめにくも膜下出血や脳梗塞の原因となる病変を調べるために

More information

A sensory testing of mental nerve by Semmes-Weinstein monofilaments standard value from 19 -A to 29 years old- The objective of the present study was

A sensory testing of mental nerve by Semmes-Weinstein monofilaments standard value from 19 -A to 29 years old- The objective of the present study was A sensory testing of mental nerve by Semmes-Weinstein monofilaments standard value from 19 -A to 29 years old- The objective of the present study was to investigate the distribution of static tactile thresholds

More information

それでは具体的なカテーテル感染予防対策について説明します CVC 挿入時の感染対策 (1)CVC 挿入経路まずはどこからカテーテルを挿入すべきか です 感染率を考慮した場合 鎖骨下穿刺法が推奨されています 内頚静脈穿刺や大腿静脈穿刺に比べて カテーテル感染の発生頻度が低いことが証明されています ただ

それでは具体的なカテーテル感染予防対策について説明します CVC 挿入時の感染対策 (1)CVC 挿入経路まずはどこからカテーテルを挿入すべきか です 感染率を考慮した場合 鎖骨下穿刺法が推奨されています 内頚静脈穿刺や大腿静脈穿刺に比べて カテーテル感染の発生頻度が低いことが証明されています ただ 2012 年 3 月 28 日放送 中心静脈関連性血流感染の予防 川崎病院外科総括部長井上善文はじめに中心静脈カテーテルは高カロリー輸液や さまざまな輸液 薬剤の投与 中心静脈圧の測定などの目的で留置されますが その留置に関連した感染症は 名称としては血管内留置カテーテル関連血流感染症 catheter-related bloodstream infection:crbsiですが ここではカテーテル感染と呼ばせていただきます

More information

Arthroscopic Treatment for Painful Bennett Lesions of the Shoulder in Baseball Players by M. Yoneda and K. Hayashida Department of Orthopaedic Surgery

Arthroscopic Treatment for Painful Bennett Lesions of the Shoulder in Baseball Players by M. Yoneda and K. Hayashida Department of Orthopaedic Surgery Arthroscopic Treatment for Painful Bennett Lesions of the Shoulder in Baseball Players by M. Yoneda and K. Hayashida Department of Orthopaedic Surgery, Osaka Kosei-Nenkin Hospital K. Izawa and S. Wakitani

More information

8. 本カリキュラムに基づいて 一年毎に研修者による研修成果の自己評価 指導体制の 評価 および指導医から見た研修者の評価を行うことが求められる 別途に定めた評 価用紙を使用することを推奨する 頭頸部がん専門医研修カリキュラム 1. 頭頸部がんの診断と進行期の決定一般目標頭頸部がんの診断と病期につい

8. 本カリキュラムに基づいて 一年毎に研修者による研修成果の自己評価 指導体制の 評価 および指導医から見た研修者の評価を行うことが求められる 別途に定めた評 価用紙を使用することを推奨する 頭頸部がん専門医研修カリキュラム 1. 頭頸部がんの診断と進行期の決定一般目標頭頸部がんの診断と病期につい 日本頭頸部外科学会頭頸部がん専門医研修カリキュラム ( 第 3 版平成 29 年 3 月 1 日施行 ) この度 日本頭頸部外科学会は 耳鼻咽喉科 頭頸部外科に関する熟練した技能と高度の専門知識とともに がん治療の共通基盤となる基本的知識と技術 医療倫理を併せ持ち 質の高い頭頸部がんの集学的治療を実践する優れた医師を養成することを目的とし 日本耳鼻咽喉科専門医のサブスペシャルティ専門医としての 頭頸部がん専門医制度

More information

腹腔鏡下前立腺全摘除術について

腹腔鏡下前立腺全摘除術について ロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺摘除術を受けられる方へ 前立腺がんの治療法 前立腺がんには様々な治療法があり 年齢や癌の広がり具合に応じて治療法が選択されます がんが前立腺にとどまっていて治癒 ( 根治 ) が期待される場合に推奨される治療法の一つが根治的前立腺摘除術です この根治的前立腺摘除術にはいくつかの方法 ( 手術方法 ) がありますが大きく分けて 開放手術と腹腔鏡下手術があります 当科における根治的前立腺摘除術

More information

はじめに 緩和ケア期には四肢や顔面 体幹部に浮腫を発症することがあります また発症していたリンパ浮腫ががんの進行で悪化することもあります がんの進行を抑える抗癌剤の一部には 副作 用で重症の浮腫を来すことがあります 緩和ケア期の浮腫の要因 病態は複雑で 癌性疼痛や神経麻痺 しびれなど 浮腫を治療する

はじめに 緩和ケア期には四肢や顔面 体幹部に浮腫を発症することがあります また発症していたリンパ浮腫ががんの進行で悪化することもあります がんの進行を抑える抗癌剤の一部には 副作 用で重症の浮腫を来すことがあります 緩和ケア期の浮腫の要因 病態は複雑で 癌性疼痛や神経麻痺 しびれなど 浮腫を治療する 緩和ケアにおける浮腫について 医療法人 リムズ徳島クリニック 院長小川佳宏 はじめに 緩和ケア期には四肢や顔面 体幹部に浮腫を発症することがあります また発症していたリンパ浮腫ががんの進行で悪化することもあります がんの進行を抑える抗癌剤の一部には 副作 用で重症の浮腫を来すことがあります 緩和ケア期の浮腫の要因 病態は複雑で 癌性疼痛や神経麻痺 しびれなど 浮腫を治療する際に問題となる症状も多くみられます

More information

「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」

「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」 周術期看護エキスパートナース育成計画 作成者 : 高橋育代 1. 目的江南厚生病院に通院あるいは入院している手術を受ける患者に質の高いケアを提供できるようになるために 看護師が周術期看護分野の知識や技術を習得することを目的とする 2. 対象者 1) レベル Ⅱ 以上で手術看護分野の知識と技術習得を希望する者 2) 期間中 80% 以上参加できる者 3. 教育期間 時間 1 年間の継続教育とする 10

More information

Microsoft PowerPoint - komatsu 2

Microsoft PowerPoint - komatsu 2 Surgical Alternatives to Hysterectomy in the Management of Leiomyomas 子宮摘出術に代わる子宮筋腫の外科的選択肢 ACOG PRACTICE BULLETIN 2000 M6 31 番小松未生 子宮筋腫 女性の骨盤内腫瘍で最も頻度が高い 大部分は無症状 治療は子宮摘出術が一般的 挙児希望 子宮温存希望の女性も多い 治療法の選択肢は増えているが

More information

U 開腹手術 があります で行う腎部分切除術の際には 側腹部を約 腎部分切除術 でも切除する方法はほぼ同様ですが 腹部に があります これら 開腹手術 ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を受けられる方へ 腎腫瘍の治療法 腎腫瘍に対する手術療法には 腎臓全体を摘出するU 腎摘除術 Uと腫瘍とその周囲の腎

U 開腹手術 があります で行う腎部分切除術の際には 側腹部を約 腎部分切除術 でも切除する方法はほぼ同様ですが 腹部に があります これら 開腹手術 ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を受けられる方へ 腎腫瘍の治療法 腎腫瘍に対する手術療法には 腎臓全体を摘出するU 腎摘除術 Uと腫瘍とその周囲の腎 U 開腹手術 があります で行う腎部分切除術の際には 側腹部を約 腎部分切除術 でも切除する方法はほぼ同様ですが 腹部に があります これら 開腹手術 ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を受けられる方へ 腎腫瘍の治療法 腎腫瘍に対する手術療法には 腎臓全体を摘出するU 腎摘除術 Uと腫瘍とその周囲の腎組織のみを摘出するU U 2つの手術法のどちらを行うかは 腫瘍の大きさや位置 年齢 手術前の腎機能などにより総合的に決定します

More information

はじめに 転位の大きな大腿骨頚部骨折は, 高エネルギー外傷によっておこることや, 合併症の多い人におこることが多く, 治療も難しい

はじめに 転位の大きな大腿骨頚部骨折は, 高エネルギー外傷によっておこることや, 合併症の多い人におこることが多く, 治療も難しい ORIF or Arthroplasty for Displaced Femoral Neck Fractures in Patients Younger Than 65 Years Old An Economic Decision Analysis Eric Swart, MD et al. Investigation performed at the Department of Orthopaedic

More information

沖縄医報 Vol.44 No.1 2008 生涯教育 超音波所見 c 胎盤と子宮壁の間に見られる低輝度境界線 a 胎盤が虫食いまたはスイスチーズ様を示す placental lacuna の存在 脱落膜エコー の欠落 d 子宮漿膜面と膀胱壁の間に血管増生 拡張 b 胎盤付着部の子宮筋層の菲薄化 以上の所見が認められる 写真 1 2 経膣超音波による診 断の精度は高く 特に 妊娠 20 週以降にこれら

More information

KangoGakkai.indb

KangoGakkai.indb 75 検討課題 ( 平成 22 年 12 月 20 日第 9 回チーム医療推進のための看護業務検討 WG 資料 ) 現行の看護基礎教育で対応可能であり看護師の更なる活用が望まれる業務 行為 医療現場等で一定のトレーニングを積み重ねた看護師が実施すべき業務 行為 特定看護師 ( 仮称 ) の要件 ( 案 ) 大学院修士課程等において一定の系統的な教育 研修を受けた看護師が実施すべき業務 行為 他職種による実施が適当な業務

More information

学位論文の要旨 Evaluation and influence of brachiocephalic branch re-entry in patients with type A acute aortic dissection (A 型急性大動脈解離における頸部分枝解離の影響 ) Shota Y

学位論文の要旨 Evaluation and influence of brachiocephalic branch re-entry in patients with type A acute aortic dissection (A 型急性大動脈解離における頸部分枝解離の影響 ) Shota Y 学位論文の要旨 Evaluation and influence of brachiocephalic branch re-entry in patients with type A acute aortic dissection (A 型急性大動脈解離における頸部分枝解離の影響 ) Shota Yasuda 安田章沢 Department of Surgery Yokohama City University

More information

かかわらず 軟骨組織や関節包が烏口突起と鎖骨の間に存在したものを烏口鎖骨関節と定義する それらの出現頻度は0.04~30.0% とされ 研究手法によりその頻度には相違がみられる しかしながら 我々は骨の肥厚や軟骨組織が存在しないにも関わらず 烏口突起と鎖骨の間に烏口鎖骨靭帯と筋膜で囲まれた小さな空隙

かかわらず 軟骨組織や関節包が烏口突起と鎖骨の間に存在したものを烏口鎖骨関節と定義する それらの出現頻度は0.04~30.0% とされ 研究手法によりその頻度には相違がみられる しかしながら 我々は骨の肥厚や軟骨組織が存在しないにも関わらず 烏口突起と鎖骨の間に烏口鎖骨靭帯と筋膜で囲まれた小さな空隙 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 中澤正孝 論文審査担当者 主査宗田大副査星治 森田定雄 論文題目 Functional aspects of the coracoclavicular space ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > 烏口鎖骨関節は烏口突起上面と鎖骨下面の間に存在する稀な関節である この関節は烏口突起上面と鎖骨下面の間に 骨の肥厚を伴った関節突起様変化や軟骨組織が存在するものとして定義されてきた

More information

原 著 放射線皮膚炎に対する保湿クリームの効果 耳鼻科領域の頭頸部照射の患者に保湿クリームを使用して * 要旨 Gy Key words はじめに 1 70Gy 2 2 QOL

原 著 放射線皮膚炎に対する保湿クリームの効果 耳鼻科領域の頭頸部照射の患者に保湿クリームを使用して * 要旨 Gy Key words はじめに 1 70Gy 2 2 QOL 原 著 放射線皮膚炎に対する保湿クリームの効果 耳鼻科領域の頭頸部照射の患者に保湿クリームを使用して * 1 2 1 2 要旨 2011 1 2013 9 33 0 1 6 16 17 60Gy Key words はじめに 1 70Gy 2 2 QOL 3 4 2014 6 16 2015 4 17 連絡先 359 0042 3 2 Phone 04 2995 1511 Fax 04 2995 0633

More information

アクソス ロッキングプレート カタログ

アクソス ロッキングプレート カタログ AxSOS 3Ti Locking Plate System アクソスロッキングプレートシステム モルフォメトリックなプレートデザイン 特徴的なスクリュー 機能的な手術器械 アクソスロッキングプレートシステム 緒言 アクソスロッキングプレートシステムはストライカー社の SOMA TM Bone Database を用いてデザインされた長管骨専用のモノアクシャルロッキングプレートシステムです 本システムは上腕骨近位

More information

1. はじめに ステージティーエスワンこの文書は Stage Ⅲ 治癒切除胃癌症例における TS-1 術後補助化学療法の予後 予測因子および副作用発現の危険因子についての探索的研究 (JACCRO GC-07AR) という臨床研究について説明したものです この文書と私の説明のな かで わかりにくいと

1. はじめに ステージティーエスワンこの文書は Stage Ⅲ 治癒切除胃癌症例における TS-1 術後補助化学療法の予後 予測因子および副作用発現の危険因子についての探索的研究 (JACCRO GC-07AR) という臨床研究について説明したものです この文書と私の説明のな かで わかりにくいと StageⅢ 治癒切除胃癌症例における TS-1 術後補助化学療法の 予後予測因子および副作用発現の危険因子についての 探索的研究 (JACCRO GC-07AR) についてのご説明 説明 同意文書 作成日 :2014 年 5 月 27 日 施設名 : 東京医科大学八王子医療センター 1. はじめに ステージティーエスワンこの文書は Stage Ⅲ 治癒切除胃癌症例における TS-1 術後補助化学療法の予後

More information

目次(下部).indd

目次(下部).indd ビジュアルサージカル消化器外科手術下部消化管 は動画がある項目です 1 章腸 1 1. 腸の解剖 / 松山貴俊, 絹笠祐介 2 腸の区分 2 腸の動脈 静脈 4 大腸のリンパ流 11 大腸周囲の自律神経 12 直腸周囲の筋膜構成 13 肛門管の解剖 15 2. 虫垂切除術 ( 開腹 )/ 正木忠彦, 吉敷智和 18 手術手技 22 皮膚切開 開腹 22 創縁の保護 22 術野の確保 23 虫垂の同定

More information

補綴歯科専門医研修プログラム作成指針 公益社団法人日本補綴歯科学会 1

補綴歯科専門医研修プログラム作成指針 公益社団法人日本補綴歯科学会 1 補綴歯科専門医研修プログラム作成指針 公益社団法人日本補綴歯科学会 1 ( 平成 28 年 10 月 28 日制定 ) 序文 平成 28 年 4 月に設立された一般社団法人日本歯科医学会連合では, 基幹事業の一つとして 国民および社会に信頼される歯科専門医制度の確立 を挙げている. 公益社団法人日本補綴歯科学会 ( 以下, 当法人 ) では, 歯科医師の補綴歯科医療における質的向上を目的として, 公益目的事業の1つである補綴歯科専門医の審査

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 第 21 回京都乳癌コンセンサス会議 テーマ HER2 陰性再発乳癌の抗がん薬治療 アンケート集計結果 1 回答いただいた御施設 (50 音順 ) 大阪赤十字病院 大津赤十字病院 加藤乳腺クリニック 関西医科大学附属枚方病院 菅典道クリニック 京都医療センター 京都市立病院 京都第一赤十字病院 京都大学医学部附属病院 倉敷中央病院 公立八鹿病院 沢井記念乳腺クリニック 滋賀県立成人病センター 静岡県立がんセンター

More information

69 (877) pigeon chest, modified Ravitch operation, chest plastic surgery Robicsek classification

69 (877) pigeon chest, modified Ravitch operation, chest plastic surgery Robicsek classification 69 (877) pigeon chest, modified Ravitch operation, chest plastic surgery Robicsek classification 70 (878) Fig. 1 A and B, preoperative (correction) finding of anterior chest surface with an asymmetrical

More information

Anatomical Names of Fossae and Foveae in Skeleton Shun-ichi Shikano and Yasuo Yamashita Section of Maxillofacial Anatomy, Department of Maxillofacial Biology, Division of Maxillofacial/Neck Reconstruction,

More information

インプラント周囲炎を惹起してから 1 ヶ月毎に 4 ヶ月間 放射線学的周囲骨レベル probing depth clinical attachment level modified gingival index を測定した 実験 2: インプラント周囲炎の進行状況の評価結紮線によってインプラント周囲

インプラント周囲炎を惹起してから 1 ヶ月毎に 4 ヶ月間 放射線学的周囲骨レベル probing depth clinical attachment level modified gingival index を測定した 実験 2: インプラント周囲炎の進行状況の評価結紮線によってインプラント周囲 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 MADI Marwa Ibrahim Khalil Ibrahim 論文審査担当者 主査和泉雄一 副査山口朗寺島達夫 論文題目 The Influence of different implant surface modifications on peri-implantitis progression and treatment ( 論文内容の要旨 ) ( 緒言

More information

研究成果報告書

研究成果報告書 様式 C-19 科学研究費助成事業 ( 科学研究費補助金 ) 研究成果報告書 機関番号 :32202 研究種目 : 若手研究 (B) 研究期間 :2010 ~ 2012 課題番号 :22792007 研究課題名 ( 和文 ) fmri による口腔癌術後患者の構音機能回復機序の解明 平成 25 年 6 月 24 日現在 研究課題名 ( 英文 ) Effect of Articulatory Rehabilitation

More information

<4D F736F F D2091E68E6C94C F096558A7782CC8CA9926E82A982E7817A>

<4D F736F F D2091E68E6C94C F096558A7782CC8CA9926E82A982E7817A> 解剖学の見地から (1) 解剖学的基礎 理論的には骨髄は 含気骨以外のすべての長骨 短骨 扁平骨に存在する 臨床的にも検査目的での骨髄血採取部位として 腸骨以外に 胸骨 肋骨 肩甲骨 椎骨 頭蓋骨などの体表から触知できる扁平骨と短骨とが使われる 長骨は加齢とともに骨端近くの骨髄が脂肪組織に置き換わることと 四肢の中心に位置し 採取困難なため骨髄採取されることは少ないと思われる 分類上の扁平骨に区分される腸骨翼は

More information

2 10 The Bulletin of Meiji University of Integrative Medicine 1,2 II 1 Web PubMed elbow pain baseball elbow little leaguer s elbow acupun

2 10 The Bulletin of Meiji University of Integrative Medicine 1,2 II 1 Web PubMed elbow pain baseball elbow little leaguer s elbow acupun 10 1-14 2014 1 2 3 4 2 1 2 3 4 Web PubMed elbow pain baseball elbow little leaguer s elbow acupuncture electric acupuncture 2003 2012 10 39 32 Web PubMed Key words growth stage elbow pain baseball elbow

More information

2. 転移するのですか? 悪性ですか? 移行上皮癌は 悪性の腫瘍です 通常はゆっくりと膀胱の内部で進行しますが リンパ節や肺 骨などにも転移します 特に リンパ節転移はよく見られますので 膀胱だけでなく リンパ節の検査も行うことが重要です また 移行上皮癌の細胞は尿中に浮遊していますので 診断材料や

2. 転移するのですか? 悪性ですか? 移行上皮癌は 悪性の腫瘍です 通常はゆっくりと膀胱の内部で進行しますが リンパ節や肺 骨などにも転移します 特に リンパ節転移はよく見られますので 膀胱だけでなく リンパ節の検査も行うことが重要です また 移行上皮癌の細胞は尿中に浮遊していますので 診断材料や 動物の腫瘍インフォメーション シート 4 犬の膀胱腫瘍 膀胱腫瘍とは 膀胱内貼りの粘膜から発生する腫瘍で 血尿などを起こします 犬の膀胱腫瘍のうちの多くは 移行上皮癌 ( いこうじょうひがん ) とよばれる悪性腫瘍ですが 良性の腫瘍や 慢性の膀胱炎によるポリープなどもみられることがあります 良性のものは 基本的には手術で切除すれば完治可能です ここでは 主に悪性の移行上皮癌について 検査法や治療オプションをご説明します

More information

本文/開催および演題募集のお知らせ

本文/開催および演題募集のお知らせ 86 QOL S Masson Irritable Bowel Syndrome IBS Visual Analog Scale VAS IBS MRI S pelvic side wall W pelvic side wall PDS figure 過敏性腸炎様の症状を呈した直腸子宮内膜症の症例 87 図1 術前 MRI ゼリー法の結果 1 症例1の術前所見 症例の術前所見では に直腸子宮内膜症を疑う

More information

Study on Deformation of Fixation Devices of RED System in Maxillary Distraction Osteogenesis KoUJI OHTA, HIDETOSHI TOHMORI, MASARU SUGIYAMA, TAKESHI N

Study on Deformation of Fixation Devices of RED System in Maxillary Distraction Osteogenesis KoUJI OHTA, HIDETOSHI TOHMORI, MASARU SUGIYAMA, TAKESHI N Study on Deformation of Fixation Devices of RED System in Maxillary Distraction Osteogenesis KoUJI OHTA, HIDETOSHI TOHMORI, MASARU SUGIYAMA, TAKESHI NOBUMORI, SHINGO INOUE, KOTARO TANIMOTO*, KAZUO TANNE

More information

第1章-めざせ血管エコー職人.indd

第1章-めざせ血管エコー職人.indd Chapter 1 1 1 2 総頸動脈系 1 1 CC common carotid artery 4 IC internal carotid artery EC external carotid artery O ophthalmic artery MC middle cerebral arteryc anterior cerebral artery superior thyroid artery

More information

Atlas_j060419

Atlas_j060419 Hill s Atlas of Veterinary Clinical Anatomy 1 29 30 2 3 4 5 31 32 33 34 35 36 37 6 7 8 9 10 11 12 13 38 39 40 41 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 28 81

More information

第6回 献体遺体を使用した 頭蓋顎顔面 CMF 外科手技及び 遊離皮弁挙上手技 実技講習会 日時 2019 年 1 月 日 月曜-水曜日 CMF 2019 年 1 月 31 日-2 月 1 日 木曜-金曜日 Flap Surgery 本年度はテーマ 2 で Special Guest s

第6回 献体遺体を使用した 頭蓋顎顔面 CMF 外科手技及び 遊離皮弁挙上手技 実技講習会 日時 2019 年 1 月 日 月曜-水曜日 CMF 2019 年 1 月 31 日-2 月 1 日 木曜-金曜日 Flap Surgery 本年度はテーマ 2 で Special Guest s 第6回 献体遺体を使用した 頭蓋顎顔面 CMF 外科手技及び 遊離皮弁挙上手技 実技講習会 日時 2019 年 1 月 28-30 日 月曜-水曜日 CMF 2019 年 1 月 31 日-2 月 1 日 木曜-金曜日 Flap Surgery 本年度はテーマ 2 で Special Guest s Lecture があります Special Lecture Face Lift に必要な解剖と手術手技

More information

202

202 201 Presenteeism 202 203 204 Table 1. Name Elements of Work Productivity Targeted Populations Measurement items of Presenteeism (Number of Items) Reliability Validity α α 205 α ä 206 Table 2. Factors of

More information

日産婦誌61巻4号研修コーナー

日産婦誌61巻4号研修コーナー ( 表 E-8-3)-(4)-1) 子宮頸癌取扱い規約組織分類 ( 日本産科婦人科学会, ほか編 : 子宮頸癌取扱い規約, 改訂第 2 版 1) より一部改変 ) ( 図 E-8-3)-(4)-1) 微小浸潤扁平上皮癌の計測 ( 日本産科婦人科学会, ほか編 : 子宮頸癌取扱い規約. 改訂第 2 版 1) ) 浸潤の深さと縦軸方向の広がりはいずれも組織標本上での計測により mm 単位で記載する.

More information

第76回日本皮膚科学会東京支部学術大会 ランチョンセミナー4 213年2月16日 土 京王プラザホテル 東京 座 長 日本大学医学部皮膚科学教室 教授 照井 正 先生 講 演1 アトピー性皮膚炎の多様な病態 角層バリア障害 フィラグリン遺伝子変異 から内因性アトピーまで 名古屋大学大学院医学系研究科皮膚病態学分野 教授 秋山 真志 先生 講演2 アトピー性皮膚炎に対する外用療法 ステロイド外用薬による

More information

の内外幅は考慮されず 側面像での高さのみで分類されているため正確な評価ができない O Driscoll は CT 画像を用いて骨片の解剖学的な位置に基づいた新しい鉤状突起骨折の分類を提案した この中で鉤状突起骨折は 先端骨折 前内側関節骨折 基部骨折 の 3 型に分類され 先端骨折はさらに 2mm

の内外幅は考慮されず 側面像での高さのみで分類されているため正確な評価ができない O Driscoll は CT 画像を用いて骨片の解剖学的な位置に基づいた新しい鉤状突起骨折の分類を提案した この中で鉤状突起骨折は 先端骨折 前内側関節骨折 基部骨折 の 3 型に分類され 先端骨折はさらに 2mm 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 志村治彦 論文審査担当者 主査宗田大副査星治 森田定雄 論文題目 Joint capsule attachment to the coronoid process of the ulna: an anatomic study with implications regarding the type 1 fractures of the coronoid process

More information

要望番号 ;Ⅱ 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 日本ペインクリニック学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 2 位 ( 全 4 要望中 )

要望番号 ;Ⅱ 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 日本ペインクリニック学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 2 位 ( 全 4 要望中 ) 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 日本ペインクリニック学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 2 位 ( 全 4 要望中 ) 成分名 ( 一般名 ) 塩酸リドカイン 販売名 0.5%/1%/2% キシロカイン 要望する医薬品要望内容 会社名 国内関連学会

More information

皮膚のアンチエイジングと再生医療

皮膚のアンチエイジングと再生医療 1 登録コード 010355 欧文タイトル Breast reconstruction with autologous fat grafting 欧文著者名 Kotaro YOSHIMURA, M.D. 1), Yuko ASANO, M.D. 2) 和文所属名 1) 東京大学形成外科 2) セルポートクリニック横浜 タイトル 脂肪注入移植法を用いた乳房再建 著者名 吉村浩太郎 浅野裕子 キーワード

More information

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 10 年相対生存率に明らかな男女差は見られない わずかではあ

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 10 年相対生存率に明らかな男女差は見られない わずかではあ (ICD10: C91 C95 ICD O M: 9740 9749, 9800 9999) 全体のデータにおける 治癒モデルの結果が不安定であるため 治癒モデルの結果を示していない 219 10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) 52 52 53 31 29 31 26 23 25 1993 1997 1998 01 02 06 02 06 (Period 法 ) 21 17 55 54

More information

Feb. 2001

Feb. 2001 Vol.47 No.2 Evaluation of accuracy of cervical auscultation for clinical assessment of dysphagia Kaoru HIRANO EKoji TAKAHASHI ERisa UYAMA Ken-ichi MICHI Abstract: Cervical auscultation (CA) is frequently

More information

日本臨床麻酔学会 vol.33

日本臨床麻酔学会 vol.33 493 麻酔科医に必要な超音波ガイド手技のポイントと教育日臨麻会誌 Vol.33 No.3, 493 500, 2013 超音波ガイド下神経ブロック 1 上肢の神経ブロックの実際 ( 腕神経叢ブロック ) *1 和田穰 *2 佐倉伸一 [ 要旨 ] 腕神経叢ブロックは, 腕神経叢をブロックするレベルによって 4 つに分類できる. この中から, 手術や鎮痛を必要とする部位あるいは患者の状態によって最適なアプローチ法を選択する必要がある.

More information

<303491E592B BC92B08AE02E786C73>

<303491E592B BC92B08AE02E786C73> ( 注意 ) : 複数選択 : 単一選択 * 複数治療がある場合は 別シートをご利用下さい 担癌状態の評価 今回の血清採取時 ( 登録時または追跡調査時 ) に担癌状態 ( がんが存在する状態 ) か ( 医師への確認を はい いいえ 前提として下さい ) はい の場合( 複数回答可 ) 手術前 非根治手術後 手術不能 化学療法または放射線治療中 もしくは治療後 ホルモン療法中もしくは治療後 治療後の再燃

More information

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号 資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号 ;II-231) 1 医療上の必要性の基準に該当しないと考えられた品目 本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル

More information

noma of the floor of the mouth be removed by utilizing marginal resection of the mandible if mandibular invasion is doubtful., Key words: mandibular i

noma of the floor of the mouth be removed by utilizing marginal resection of the mandible if mandibular invasion is doubtful., Key words: mandibular i Marginal resection of the mandible for carcinoma of the floor of the mouth Yasunori TOTSUKA EYasuhiro Usui EKanchu TEI Motoaki YASUDA EHenry G. UY EYoshinobu KANBARA Ken-ichi NOTANI EHiroshi FUKUDA EMasanobu

More information

Microsoft Word - 頭頸部.docx

Microsoft Word - 頭頸部.docx 頭頸部 UICC における 頭頸部の所属リンパ節頸部リンパ節 ( 頭頸部癌取扱い規約 2005 年 10 月 改訂第 4 版 P4~5 図 1, 図 2 参照 ) (1) オトガイ下リンパ節 submental nodes (2) 顎下リンパ節 submandibular nodes (3) 前頸部リンパ節 anterior cervical nodes 1 前頸静脈リンパ節 anterior jugular

More information

11) Kumar, R., et al.: Lancet, 1 : 90, 1973. 12) Baek, S. M., et al.: Ann. Surg., 177: 253, 1973. 13) Beak, S. M., et al.: Ann. Surg., 178 : 605, 1978. 14) Beak, S. M., et al.: Surgery, 77: 632, 1975.

More information

Vascular Acce 静脈アクセスに用 カテーテルの種類 末梢静脈カテーテル ( 短 ) PICC CVC Port の主な挿入部位 トンネル型 CVC Port トンネル型 CVC Port 非トンネル型中心静脈カテーテル ( 非トンネル型 CVC) Port PICC 末梢挿入型中心静脈カ

Vascular Acce 静脈アクセスに用 カテーテルの種類 末梢静脈カテーテル ( 短 ) PICC CVC Port の主な挿入部位 トンネル型 CVC Port トンネル型 CVC Port 非トンネル型中心静脈カテーテル ( 非トンネル型 CVC) Port PICC 末梢挿入型中心静脈カ Vascular Acce 静脈アクセスに用 カテーテルの種類 末梢静脈カテーテル ( 短 ) PICC CVC Port の主な挿入部位 トンネル型 CVC Port トンネル型 CVC Port 非トンネル型中心静脈カテーテル ( 非トンネル型 CVC) Port PICC 末梢挿入型中心静脈カテーテル (PICC) PICC 皮下トンネル型中心静脈カテーテル ( トンネル型 CVC) 皮下埋込型器具

More information

434Terudermis_h1_4

434Terudermis_h1_4 テルダーミス 真皮欠損用グラフト TERUDERMIS 人工真皮 東京都墨田区錦糸-- アルカセントラル9階 30-003 TEL.03-6-7800 代表 FAX.03-6-78 www.alcare.co.jp 本カタログの内容は06年4月現在のものです 商品の仕様 デザインおよび価格は 改良や経済状況の変動などにより予告なく変更することがあります 本カタログに掲載の写真は 実際の色とは多少異なる場合がありますので

More information

æ æ2 \ R esults of Open Patch Tests in Control Solutions Containing Ammonium Thioglycollate or Cysteine Group Using Cold Permanent Wave 3 \ Results of

æ æ2 \ R esults of Open Patch Tests in Control Solutions Containing Ammonium Thioglycollate or Cysteine Group Using Cold Permanent Wave 3 \ Results of æ æ2 \ R esults of Open Patch Tests in Control Solutions Containing Ammonium Thioglycollate or Cysteine Group Using Cold Permanent Wave 3 \ Results of Patch Tests Using Cold Permanent Wave Solutions on

More information

種の評価基準により分類示の包括侵襲性指行為の看護師が行う医行為の範囲に関する基本的な考え方 ( たたき台 ) 指示のレベル : 指示の包括性 (1) 実施する医行為の内容 実施時期について多少の判断は伴うが 指示内容と医行為が1 対 1で対応するもの 指示内容 実施時期ともに個別具体的であるもの 例

種の評価基準により分類示の包括侵襲性指行為の看護師が行う医行為の範囲に関する基本的な考え方 ( たたき台 ) 指示のレベル : 指示の包括性 (1) 実施する医行為の内容 実施時期について多少の判断は伴うが 指示内容と医行為が1 対 1で対応するもの 指示内容 実施時期ともに個別具体的であるもの 例 行為の侵襲性(行為の難易度)特定行為について ( 基本的な考え方 ) のイメージ 資料 3-2 特定行為 については 医行為の侵襲性や難易度が高いもの (B1) 医行為を実施するにあたり 詳細な身体所見の把握 実施すべき医行為及びその適時性の判断などが必要であり 実施者に高度な判断能力が求められる ( 判断の難易度が高い ) もの (B2) が想定されるのではないか B1: 特定の医行為 ( 特定行為

More information

様式 -19 科学研究費助成事業 ( 科学研究費補助金 ) 研究成果報告書 平成 25 年 8 月 28 日現在 機関番号 :31201 研究種目 : 基盤研究 () 研究期間 : 平成 22 年度 ~ 平成 24 年度課題番号 :22591999 研究課題名 ( 和文 ) 神経血管柄付き筋肉移植におけるアセチルコリンレセプターの動向に関する研究研究課題名 ( 英文 ) Experimental study

More information

離島研修での褥瘡処置について

離島研修での褥瘡処置について 褥瘡処置について 沖永良部徳洲会病院初期研修医 千葉西総合病院研修医 2 年次 小山右文 症例 60 歳男性 主訴意識障害 現病歴独居 右麻痺あり訪問介護介入中の方 26 年 3 月意識状態が普段より悪く来院し CT を撮影した所視床出血が見つかり入院となった 既往歴脳梗塞糖尿病 入院後 入院後意識は改善し リハビリで症状は安定した その後 誤嚥性肺炎に繰り返し罹患し また社会的問題もあったため入院は長期化した

More information

口腔癌の早期発見のために For the early detection of oral cancer Kazumasa Sugihara Department of Maxillofacial Diagnostic and Surgical Science, Field of Oral and M

口腔癌の早期発見のために For the early detection of oral cancer Kazumasa Sugihara Department of Maxillofacial Diagnostic and Surgical Science, Field of Oral and M Title 口腔癌の早期発見のために Author(s) 杉原, 一正 Citation 鹿児島大学歯学部紀要, 34: 3-11 Issue Date 2014 URL http://hdl.handle.net/10232/20682 http://ir.kagoshima-u.ac.jp 口腔癌の早期発見のために For the early detection of oral cancer Kazumasa

More information