日本内科学会雑誌第110巻第3号

Size: px
Start display at page:

Download "日本内科学会雑誌第110巻第3号"

Transcription

1 肝硬変 : 最新の診断と治療 吉治仁志 Key words 肝硬変, 診断, 治療, ガイドライン 1. ウイルス性肝硬変我が国における肝硬変の原因としては,C 型やB 型といった肝炎ウイルスによるものが最も多い ( 図 1). 肝硬変の診断に関しては, 女性化乳房やくも状血管腫等の身体所見に加えて, さまざまな生化学的検査をもとに診断するとされている. 日本消化器病学会の 肝硬変診療ガイドライン2015( 改訂第 2 版 ) においても, 各種線維化マーカーや計算式が推奨されていたが, 今回改訂第 3 版では, これら生化学検査に加えて, 画像診断や組織学的検査を加えることで診断の確度は増加する点などが追加された ( 図 2) 1). 肝生検による組織学的診断は確定診断として昔から有用であることが知られているが, 侵襲的であり, 出血のリスク及び評価者によるバイアス等があることから, 日常診療で全てのケースに行うには問題がある. 最近になり, 超音波装置を使ったフィブロスキャンや MRI(magnetic resonance imaging) を用いたMR エラストグラフィ等非侵襲的検査の研究が進 み, 生検を行わなくとも肝硬変の診断がある程度の確率で可能となってきたものの, 依然として, ステージ分類を含めて非肝硬変症例との厳密な判定は困難であるのが現状である 2). 肝における線維化進展度を正確に評価することは, 肝疾患全体において臨床的に極めて重要なテーマであり, 今後, さらなる研究が期待されている 3). 診断に加えて, ウイルス性肝硬変の治療も大きく変貌している. 例えば,C 型肝炎に対する抗ウイルス療法は数年前までインターフェロンが中心であり, 肝硬変患者では有害事象の問題等でウイルス排除が困難であったが, 直接型抗ウイルス薬 (direct acting antiviral:daa) の登場により, 肝硬変患者であってもウイルス排除を目指すことが可能となっている. インターフェロンはうつ病の発症等さまざまな有害事象があったが,DAAは中止に至るような有害事象はほとんどなく, 高率にC 型肝炎ウイルス (hepatitis C virus:hcv) を排除することが可能であり,C 型肝硬変に対する根本的原因治療は大き 奈良県立医科大学消化器 代謝内科 Programs for Continuing Medical Education:A session;3. Liver cirrhosis:recent of diagnosis and therapies. Hitoshi Yoshiji:Department of Gastroenterology, Nara Medical University, Japan. 471

2 2018 HBV HCV アルコールその他 n=50, n=26, n=20,179 0% 20% 40% 60% 80% 100% 図 1 肝硬変の成因の変遷 HBV:hepatitis B virus,hcv:hepatitis C virus 第 54 回日本肝臓学会総会 ( 大阪西口修平 ) 全国集計による (2018 年 ) 第 50 回日本肝臓学会総会 ( 東京泉並木 ) 全国集計による (2014 年 ) 第 44 回日本肝臓学会総会 ( 松山恩地森一 ) 全国集計による (2008 年 ) く一変した. 最近では, 代償性肝硬変に加えて, 非代償性肝硬変に対してもDAAが認可され, HCVの排除と共に一定の割合で肝予備能が代償期へ改善する症例が報告されており, 予後改善への貢献が期待されている 4). 一方で, 治療後に重度の感染症や静脈瘤出血等を生じることがあり, 治療適応は肝臓専門医により適切に判断されるべきである. B 型肝硬変患者に対しても, 核酸アナログが登場してから, 生命予後は著しく改善している. 初期の核酸アナログ製剤は薬剤耐性が生じやすかったが, 最近の薬剤はほとんど薬剤耐性がみられず, 肝発癌の抑制効果や肝予備能の改善に伴う予後の延長効果が報告されている. 肝硬変症例ではALT/AST(alanine aminotransferase/aspartate aminotransferase) 等が正常範囲であり, 一見, 肝機能障害の所見が乏しく見えることがあるが, 全症例に核酸アナログの投与が提唱されていることから, 早期に専門医へ紹介することが望ましい. また,B 型肝炎においては再活性化問題が注目されている. これは抗癌 薬や生物学的製剤を用いた後に肝組織中に存在していたB 型肝炎ウイルスが再活性化して肝炎を引き起こすものである. 通常の急性肝炎に比して劇症化率は高く, 劇症化した場合はほぼ全例で死亡することから, ガイドラインに沿ったスクリーニングが必要である. スクリーニングせずに治療を開始した後に重篤な肝炎を発症した場合は訴訟になることが多く, ステロイド治療でも発症することがあることから, 非専門医であっても留意すべき事項と考える. 2. 非ウイルス性肝硬変肝硬変の成因も時代と共に大きく変化している. 日本肝臓学会による2018 年の5 万例以上の全国集計では, 約 4 割が非ウイルス性肝硬変であることが明らかとなっている. これら非ウイルス性肝硬変のうち, 多くはアルコール性肝硬変と非アルコール性脂肪肝炎 (non-alcoholic steatohepatitis:nash) によるものとされている 5). 非ウイルス性肝硬変のうち多くを占める 472

3 生化学的検査 ( いずれでも可 ) リスク群 本人 B 型肝炎 C 型肝炎飲酒輸血肥満糖尿病肝機能異常など家族肝疾患歴吐血歴など 身体所見 酒皶手掌紅斑クモ状血管腫女性化乳房黄疸脾腫大腹水肝左葉腫大腹壁静脈怒張下腿浮腫瘙痒感など 1 単一の検査ヒアルロン酸 Ⅳ 型コラーゲン 7S P-Ⅲ-P M2BPGi オートタキシン 腹部超音波, 腹部 CT,MRI 上部消化管内視鏡検査 ( 食道胃静脈瘤 ) 2 スコアリングシステム FIB-4 APRI Hepascore C 型肝硬変の判別式など 超音波 elastography (MR elastography * ) 肝生検 F4 の線維化 画像診断 組織学的診断 図 2 肝硬変の診断フローチャート ( 日本消化器病学会 日本肝臓学会編 : 肝硬変診療ガイドライン 2020, 南江堂より ) * : 保険適応外 CT:computed tomography,p-iii-p:procollagen-3-peptide,m2bpgi:macrophage galactose-specific lectin-2 binding protein glycosylation isomer,fib-4:fibrosis-4,apri:aspartate aminotransferase to platelet ratio index アルコール性肝硬変に対しても, 診断や治療の概念等が変化しつつある. 常酒飲酒家は実際よりも飲酒量を少なく申告することが多く, 飲酒量を適切に診断し得るマーカーが必要とされている. 欧米で飲酒マーカーとして幅広く使用されている糖鎖欠損トランスフェリン (carbohydrate-deficient transferrin:cdt) が2016 年に ALD(alcoholic liver disease) マーカーとして国内で初めて体外診断用医薬品として承認され, 国内でも広く使用されることが期待されている. 断酒はアルコール性臓器障害治療の根幹であり, その代表格であるAL-LC(alcoholic-liver cirrhosis) の病態や長期予後改善には必須である 6). しかし, 依存的な要素が大きく, 断酒が困難である場合も多い. 薬物治療では,2019 年 1 月に飲酒量低減薬としてナルメフェンが認可され, 断酒を必要とする患者の中間目標として減酒を設定することでハームリダクションへの新たな選択肢が示されている. 現時点では, 一定の講習を受けた精神科医のみが処方可能な状 況であり, 今後, 一定の基準をクリアした内科医が臨床で使用できる方向に進むことが期待される. 食生活の欧米化に伴い, 本邦でも欧米諸国と同様に肥満の頻度が急増しており, 同時に健康診断における脂肪肝等の肝機能異常の増加が大きな問題となっている. そのなかで,NASHという, 脂肪性肝炎から肝硬変, さらには肝細胞癌へと進展し得る予後不良な病態が含まれていることが明らかになり, その病態生理や治療法が精力的に研究されている. インスリン抵抗性や各種アディポカイン, さらには, インスリン抵抗性等さまざまな環境因子に加えて, 遺伝子多型 (SNP(single nucleotide polymorphism)) といった遺伝的因子が複雑に相互作用しながら病態が進行するという multiple hit theory が有力であるが, 現在も詳細なメカニズムは未だ不明である 7).NASH 患者の予後は肝線維化であることが報告されており, 現在, 世界中で抗線維化を目的とした多くの臨床試験が行われている 473

4 NAFLD 鑑別診断 ( 肝生検 ) NAFL NASH 生活習慣の改善, 基礎疾患 合併症の治療 肥満 あり なし 高度の肥満 食事 運動療法による減量 基礎疾患の有無 外科療法 減量達成 ( 目標 7% 以上 ) 効果不十分 あり なし 治療継続 2 型糖尿病 ( インスリン抵抗性 ) 脂質異常症 高血圧 ピオグリタゾン GLP-1 アゴニスト SGLT2 阻害剤 スタチン ARB ACE 阻害剤 ビタミン E 図 3 NASHの治療アルゴリズム ( 日本消化器病学会 日本肝臓学会編 :NAFLD/NASH 診療ガイドライン 2020, 南江堂より ) NAFLD:non-alcoholic fatty liver disease,nafl:non-alcoholic fatty liver が, 日常診療の現場で使えるようになるまではしばらく時間を要すると思われる. これらの新規薬剤が一般的に使われるようになるまでの間, 安全性が確認されている既存薬剤等を組み合わせることによる肝線維化抑制の可能性も臨床現場における重要なアプローチと考えられる 8). 日本消化器病学会から NAFLD/NASH 診療ガイドライン, 日本肝臓学会から NAFLD/NASH 診療ガイドライン が出版されているが, 既存薬剤を用いた治療アルゴリズムはほぼ同じである. 改訂第 2 版が2020 年に発行されたが, 前回までと同様に, まずNASHと診断された場合は, 減量に向けた生活習慣指導が原則である. 線維化を改善させるためには10% の体重減少が必要であるが,NASHの改善には7% の改善で認められるため,7% の減量を目標として食事指導 や運動療法を進めていく ( 図 3). しかし, 生活指導で目標の体重減少を達成できる割合は高くなく, 多くの症例では薬物治療による介入が必要となることが多い. 薬物治療に関しては, 各種合併症に応じた薬剤が選択される. 糖尿病合併症に対しては,NASHの発症基盤であるインスリン抵抗性を改善させるチアゾリジン系薬剤が推奨されている. メトホルミンは, 海外での臨床試験で線維化改善効果がみられなかったことから, ガイドラインでは推奨されていないが, 症例によっては非常に有効であるため, 個々の症例に応じて調節する. 最近の薬剤として, GLP-1(glucagon-like peptide-1) 受容体作動薬やSGLT2(sodium glucose cotransporter 2) 阻害薬のNASHに対する有効性が報告されている. 今後, 前向き試験等での大規模研究の結果が期待されている. なお,GLP-1 受容体作動薬は経口 474

5 薬が最近上市されたこともあり, 患者のコンプライアンス向上が期待されている. 現在, 我が国の糖尿病治療薬として最も多く使われており, インクレチンに関してGLP-1 と類似の機序を有するDPP-4(dipeptidyl peptidase-4) 阻害薬に関しては,NASHに対する評価が一定しないものの, 基礎的検討では線維化抑制効果や発癌抑制作用が報告されており, 今後, さらなる検討が期待されている. 脂質異常症の合併例では, スタチン系の薬剤の有用性が報告されている. また,SGLT2 阻害薬は心不全にも保険適用が拡大されており, 合併症を有する患者等に広く使用できるようになることが期待される. 一方, 前回のガイドラインではエゼチミブが推奨されていたが, 最近の臨床試験の結果等から, 線維化改善効果はみられておらず, 次回改訂では推奨薬剤から外れる予定である.NASH 患者では高血圧を合併していることが多く, 報告により差があるが, 約 60% の患者が高血圧を合併しているとされている. 降圧薬でACE(angiotensin-con- verting enzyme) 阻害薬やARB(angiotensin II receptor blocker) は基礎的にも強い抗線維化作用が報告されている 9). 臨床例においても, NASHやC 型肝炎において線維化抑制効果がメタ解析で報告されており, 高血圧合併例において投与が推奨されている. 最近の報告で, 膵癌 治療において抗癌薬治療に ARB を併用すること で治療効果と予後の改善が示されたこともあ り, 今後の検討が期待される. おわりに 肝硬変は慢性肝疾患の終末像として知られて おり, 以前は不可逆性と考えられていたが, 近 年の研究から, 適切な治療を行うことにより, 可逆的に線維化が改善することが明らかにされ ている. 身体障害者手帳の発行も以前は Child- Pugh 分類で C の患者しか適応となっていなかっ たが,Child-Pugh 分類 B の症例まで抵抗範囲が拡 大され, より多くの患者が恩恵を受けられるよ うに制度的にも改善がみられている. 我が国の 肝硬変患者も大きく様変わりしており, 肥満や 生活習慣病を有する非ウイルス性肝硬変が増加 していることから, 症例に応じた適切なマネジ メントが必要となっている. 本稿では, 明日の 診療から役に立つことに主眼を置き, 最近増加 が著しい NASH を中心に, 診断 治療のポイント や最新の治療について診療ガイドラインを踏ま えながら解説した. 著者の COI(conflicts of interest) 開示 : 本論文発表内容に関連して特に申告なし 文献 1 ) 日本消化器病学会, 日本肝臓学会編 : 肝硬変診療ガイドライン 2020( 改訂第 3 版 ) ) 吉治仁志 : 慢性肝疾患の最新治療と臨床検査. 臨病理 64 : , ) 吉治仁志 : 肝硬変診療の up to date. 日消誌 114 : 8 19, ) Takehara T, et al : Efficacy and safety of sofosbuvir-velpatasvir with or without ribavirin in HCV-infected Japanese patients with decompensated cirrhosis : an open-label phase 3 trial. J Gastroenterol 54 : 87 95, ) 鍛治孝祐, 吉治仁志 : ウイルス性肝炎克服時代の慢性肝疾患 NASH とアルコール性肝障害の現状. 日内会誌 107 : 57 63, ) 佐藤慎哉, 他 : アルコール性肝硬変. 肝胆膵 76 : 77 84, ) 吉治仁志 :NASH と線維化 発癌. メディカル ビュー ポイント 37 : 3 4, ) 赤羽たけみ, 吉治仁志 : 世界の診療ガイドラインの現状. カレントテラピー 37 : 36 41, ) Yoshiji H, Fukui H : Renin-angiotensin system and progression of chronic liver diseases. J Gastroenterol 41 : ,

第1回肝炎診療ガイドライン作成委員会議事要旨(案)

第1回肝炎診療ガイドライン作成委員会議事要旨(案) 資料 1 C 型慢性肝疾患 ( ゲノタイプ 1 型 2 型 ) に対する治療フローチャート ダクラタスビル + アスナプレビル併用療法 ソホスブビル + リバビリン併用療法 ソホスブビル / レジパスビル併用療法 オムビタスビル / パリタプレビル / リトナビル併用療法 (± リバビリン ) エルバスビル + グラゾプレビル併用療法 ダクラタスビル / アスナプレビル / ベクラブビル 3 剤併用療法による抗ウイルス治療に当たっては

More information

監修 愛知医科大学病院 肝胆膵内科 准教授 角田圭雄先生

監修 愛知医科大学病院 肝胆膵内科 准教授 角田圭雄先生 監修 愛知医科大学病院 肝胆膵内科 准教授 角田圭雄先生 NAFLD/NASH の定義 非アルコール性脂肪性肝疾患 (nonalcoholic fatty liver disease:nafld) 明らかな飲酒歴がない脂肪性肝疾患 肝細胞に中性脂肪が沈着して 肝障害をきたす疾患の総称 NAFLD は 一般に非進行性の病態である非アルコール性脂肪肝 (nonalcoholic fatty liver:nafl)

More information

BA_kanen_QA_zenpan_kani_univers.indd

BA_kanen_QA_zenpan_kani_univers.indd その他 B 型肝炎 15% C 型肝炎 68% 41 706 168 66 19 12 肝 には の か 脂肪肝 の で る () という も りま の く い 肝 の肝細胞のなかに 脂肪の く がこ なにたまっ いま 類洞 正常な肝臓 腸管からの栄養や不要物が流れていく 肝細胞 正常な肝臓 脂肪肝の始まり 類洞 腸管からの栄養や不要物が流れていく 類洞 過剰な脂質 糖質の流入 肝細胞 肝細胞のなかに中性脂肪がたまり始める

More information

要旨 平成 30 年 2 月 21 日新潟県福祉保健部 インターフェロンフリー治療に係る診断書を作成する際の注意事項 インターフェロンフリー治療の助成対象は HCV-RNA 陽性の C 型慢性肝炎又は Child-Pugh 分類 A の C 型代償性肝硬変で 肝がんの合併のない患者です 助成対象とな

要旨 平成 30 年 2 月 21 日新潟県福祉保健部 インターフェロンフリー治療に係る診断書を作成する際の注意事項 インターフェロンフリー治療の助成対象は HCV-RNA 陽性の C 型慢性肝炎又は Child-Pugh 分類 A の C 型代償性肝硬変で 肝がんの合併のない患者です 助成対象とな 要旨 平成 30 年 2 月 21 日新潟県福祉保健部 インターフェロンフリー治療に係る診断書を作成する際の注意事項 インターフェロンフリー治療の助成対象は HCV-RNA 陽性の C 型慢性肝炎又は Child-Pugh 分類 A の C 型代償性肝硬変で 肝がんの合併のない患者です 助成対象となる薬剤 セログループ ( ジェノタイプ ) 診断名 治療期間は以下のとおりです 薬剤名セログループ (

More information

C 型慢性肝炎に対するテラプレビルを含む 3 剤併用療法 の有効性 安全性等について 肝炎治療戦略会議報告書平成 23 年 11 月 28 日

C 型慢性肝炎に対するテラプレビルを含む 3 剤併用療法 の有効性 安全性等について 肝炎治療戦略会議報告書平成 23 年 11 月 28 日 C 型慢性肝炎に対するテラプレビルを含む 3 剤併用療法 の有効性 安全性等について 肝炎治療戦略会議報告書平成 23 年 11 月 28 日 C 型慢性肝炎に対するテラプレビルを含む 3 剤併用療法の 有効性 安全性等について 1. 有効性及び対象について セログループ 1 のC 型慢性肝炎に対する ペグインターフェロン リバビリン及びテラプレビル3 剤併用療法 ( 以下単に 3 剤併用療法 という

More information

はじめに 我が国の肝がん死亡者数は,2005 年頃を最多とし, その後はゆっくりと減少しつつあります しかし, いまだに年間死亡者数は 3 万人を超えており, 依然として対策が極めて重要な病気です 原因としては,C 型肝炎,B 型肝炎, 非アルコール性脂肪肝炎 (NASH: ナッシュ ) やアルコー

はじめに 我が国の肝がん死亡者数は,2005 年頃を最多とし, その後はゆっくりと減少しつつあります しかし, いまだに年間死亡者数は 3 万人を超えており, 依然として対策が極めて重要な病気です 原因としては,C 型肝炎,B 型肝炎, 非アルコール性脂肪肝炎 (NASH: ナッシュ ) やアルコー 肝臓病の理解のために 肝がんにならないためになにをすべきか 1 慢性肝炎, 肝硬変 一般社団法人日本肝臓学会 はじめに 我が国の肝がん死亡者数は,2005 年頃を最多とし, その後はゆっくりと減少しつつあります しかし, いまだに年間死亡者数は 3 万人を超えており, 依然として対策が極めて重要な病気です 原因としては,C 型肝炎,B 型肝炎, 非アルコール性脂肪肝炎 (NASH: ナッシュ ) やアルコール性を含む非

More information

糸球体で濾過されたブドウ糖の約 90% を再吸収するトランスポータである SGLT2 阻害薬は 尿糖排泄を促進し インスリン作用とは独立した血糖降下及び体重減少作用を有する これまでに ストレプトゾトシンによりインスリン分泌能を低下させた糖尿病モデルマウスで SGLT2 阻害薬の脂肪肝改善効果が報告

糸球体で濾過されたブドウ糖の約 90% を再吸収するトランスポータである SGLT2 阻害薬は 尿糖排泄を促進し インスリン作用とは独立した血糖降下及び体重減少作用を有する これまでに ストレプトゾトシンによりインスリン分泌能を低下させた糖尿病モデルマウスで SGLT2 阻害薬の脂肪肝改善効果が報告 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 小宮力 論文審査担当者 主査下門顕太郎副査内田信一吉田雅幸 論文題目 Ipragliflozin improves hepatic steatosis in obese mice and liver dysfunction in type 2 diabetic patients irrespective of body weight reduction ( 論文内容の要旨

More information

目次 1. 地域医療連携パスとは 肝疾患医療連携パスの運用方法について... 3 (1) 特長 (2) 目的 (3) 対象症例 (4) 紹介基準 (5) 肝疾患医療連携パスの種類 (6) 運用 3. 肝疾患医療連携パス... 7 (1) 肝疾患診断医療連携パス ( 医療者用 : 様式

目次 1. 地域医療連携パスとは 肝疾患医療連携パスの運用方法について... 3 (1) 特長 (2) 目的 (3) 対象症例 (4) 紹介基準 (5) 肝疾患医療連携パスの種類 (6) 運用 3. 肝疾患医療連携パス... 7 (1) 肝疾患診断医療連携パス ( 医療者用 : 様式 肝疾患医療連携パス 目次 1. 地域医療連携パスとは... 3 2. 肝疾患医療連携パスの運用方法について... 3 (1) 特長 (2) 目的 (3) 対象症例 (4) 紹介基準 (5) 肝疾患医療連携パスの種類 (6) 運用 3. 肝疾患医療連携パス... 7 (1) 肝疾患診断医療連携パス ( 医療者用 : 様式 1-1)( 患者さん用 : 様式 1-2) (2) 慢性肝炎医療連携パス ( 医療者用

More information

1. 背景 NAFLD は非飲酒者 ( エタノール換算で男性一日 30g 女性で 20g 以下 ) で肝炎ウイルス感染など他の要因がなく 肝臓に脂肪が蓄積する病気の総称であり 国内に約 1,000~1,500 万人の患者が存在すると推定されています NAFLD には良性の経過をたどる単純性脂肪肝と

1. 背景 NAFLD は非飲酒者 ( エタノール換算で男性一日 30g 女性で 20g 以下 ) で肝炎ウイルス感染など他の要因がなく 肝臓に脂肪が蓄積する病気の総称であり 国内に約 1,000~1,500 万人の患者が存在すると推定されています NAFLD には良性の経過をたどる単純性脂肪肝と 非アルコール性脂肪性肝疾患 (NAFLD) 関連疾患の 疾患感受性遺伝子を用いたリスク予測 全ゲノム関連解析によって 4 つの疾患感受性遺伝子を同定 概要 1. 非アルコール性脂肪性肝疾患 (NAFLD) は 現在先進国で最も頻度の高い肝疾患であり わが国には 1000 万人以上の患者がいると推定されています NAFLD は単純性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝炎 (NASH) に分類され NASH の一部は肝硬変や肝がんに進展します

More information

(別添様式1)

(別添様式1) 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本呼吸器学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 2 位 ( 全 6 要望中 ) 要望する医薬品 成 分 名 ( 一般名 ) 販 売 名 会 社 名 国内関連学会 シクロスポリンネオーラルノバルテイス ファーマ ( 選定理由 )

More information

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規 論文の内容の要旨 論文題目アンジオテンシン受容体拮抗薬テルミサルタンの メタボリックシンドロームに対する効果の検討 指導教員門脇孝教授 東京大学大学院医学系研究科 平成 19 年 4 月入学 医学博士課程 内科学専攻 氏名廣瀬理沙 要旨 背景 目的 わが国の死因の第二位と第三位を占める心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患を引き起こす基盤となる病態として 過剰なエネルギー摂取と運動不足などの生活習慣により内臓脂肪が蓄積する内臓脂肪型肥満を中心に

More information

11 月 16 日午前 9 時 ( 米国東部時間 ) にオンライン版で発表されます なお 本研究開発領域は 平成 27 年 4 月の日本医療研究開発機構の発足に伴い 国立研究開発法人科学 技術振興機構 (JST) より移管されたものです 研究の背景 近年 わが国においても NASH が急増しています

11 月 16 日午前 9 時 ( 米国東部時間 ) にオンライン版で発表されます なお 本研究開発領域は 平成 27 年 4 月の日本医療研究開発機構の発足に伴い 国立研究開発法人科学 技術振興機構 (JST) より移管されたものです 研究の背景 近年 わが国においても NASH が急増しています 解禁日時 : 平成 : 2928 年 11 月 16 日 ( 木 ( ) 午後午前 11 時 ( ( 日本時間 )) プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 平成 29 年 11 月 15 日国立大学法人東京医科歯科大学国立大学法人名古屋大学国立大学法人九州大学国立研究開発法人日本医療研究開発機構 非アルコール性脂肪肝炎 (NASH) の新たな病態メカニズムの解明 短期間で NASH を発症する疾患モデルの開発を通して

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション の使用例 DPP-4 阻害剤からへの切り替え 57 歳女性糖尿病罹病期間 5 年 主訴 : 体重増加 身長 :165 cm 体重 :70.3 kg B M I:25.8kg/m 2 HbA1c:6.5 % 家族歴 : 無し TG:141mg/dl LDL-C:122mg/dl HDL-C:48mg/dl 尿 Alb 8.3mg/g cre 合併症 : 脂質異常症 DM 治療 :DPP-4 阻害剤 合併症治療薬

More information

B型平成28年ガイドライン[5].ppt

B型平成28年ガイドライン[5].ppt 平成 27 年度日本医療研究開発機構感染症実用化研究事業 ( 肝炎等克服実用化研究事業 ) 科学的根拠に基づくウイルス性肝炎診療ガイドラインの構築に関する研究班 平成 28 年 B 型慢性肝炎 肝硬変治療のガイドライン 平成 28 年 B 型慢性肝炎治療ガイドラインの基本指針 血中 HBV DNA 量が持続的に一定以下となれば ALT 値も正常値が持続し 肝病変の進展や発癌が抑制され さらに HBs

More information

Microsoft Word - ③中牟田誠先生.docx

Microsoft Word - ③中牟田誠先生.docx RA 治療と肝炎 中牟田誠国立病院機構九州医療センター肝臓センター (2012 年 第 13 回博多リウマチセミナー ) はじめに RA 治療の基本は免疫抑制をかけることになると思われるが そのためには種々の薬剤 ステロイド メトトレキサートを代表として 特に最近は生物学的製剤と呼ばれ強力な免疫抑制効果を持つ インフリキシマブ エタネルセプトなどが使用されている これらの治療経過中に肝障害が出現してくることも稀なことではなく

More information

肝疾患に関する留意事項 以下は 肝疾患に罹患した労働者に対して治療と職業生活の両立支援を行うにあたって ガイド ラインの内容に加えて 特に留意すべき事項をまとめたものである 1. 肝疾患に関する基礎情報 (1) 肝疾患の発生状況肝臓は 身体に必要な様々な物質をつくり 不要になったり 有害であったりす

肝疾患に関する留意事項 以下は 肝疾患に罹患した労働者に対して治療と職業生活の両立支援を行うにあたって ガイド ラインの内容に加えて 特に留意すべき事項をまとめたものである 1. 肝疾患に関する基礎情報 (1) 肝疾患の発生状況肝臓は 身体に必要な様々な物質をつくり 不要になったり 有害であったりす 事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン参考資料 肝疾患に関する留意事項 肝疾患に関する留意事項 以下は 肝疾患に罹患した労働者に対して治療と職業生活の両立支援を行うにあたって ガイド ラインの内容に加えて 特に留意すべき事項をまとめたものである 1. 肝疾患に関する基礎情報 (1) 肝疾患の発生状況肝臓は 身体に必要な様々な物質をつくり 不要になったり 有害であったりする物質を解毒

More information

News Release 報道関係各位 2015 年 6 月 22 日 アストラゼネカ株式会社 40 代 ~70 代の経口薬のみで治療中の 2 型糖尿病患者さんと 2 型糖尿病治療に従事する医師の意識調査結果 経口薬のみで治療中の 2 型糖尿病患者さんは目標血糖値が達成できていなくても 6 割が治療

News Release 報道関係各位 2015 年 6 月 22 日 アストラゼネカ株式会社 40 代 ~70 代の経口薬のみで治療中の 2 型糖尿病患者さんと 2 型糖尿病治療に従事する医師の意識調査結果 経口薬のみで治療中の 2 型糖尿病患者さんは目標血糖値が達成できていなくても 6 割が治療 報道関係各位 2015 年 6 月 22 日 アストラゼネカ株式会社 40 代 ~70 代の経口薬のみで治療中の 2 型糖尿病患者さんと 2 型糖尿病治療に従事する医師の意識調査結果 経口薬のみで治療中の 2 型糖尿病患者さんは目標血糖値が達成できていなくても 6 割が治療に満足していると回答 - 目標血糖値を達成する重要性への認識の低さが明らかに - 目標血糖値が達成できていない患者さんでは 9

More information

, , & 18

, , & 18 HCV と C 型肝炎 1970 142002 200234,637200334,089 5060 1991 142002 1612& 18 1 5 Q1 肝臓は どのような働きをしているのですか? Q2 C 型肝炎とはどのようなものですか? 70 Q3 C 型肝炎ウイルスはどのようにして感染しますか? Q4 C 型肝炎ウイルスは輸血 ( 血漿分画製剤を含む ) で感染しますか? 198911

More information

10„”“ƒ-fiÁ‘W-’£„Ã’æ’¶.ec9

10„”“ƒ-fiÁ‘W-’£„Ã’æ’¶.ec9 京府医大誌 126(10),707~715,2017. 糖尿病合併 NAFLD に対する治療 707 < 特集 糖尿病診療他科との連携診断と治療 Update > 非アルコール性脂肪性肝疾患と 2 型糖尿病 * 瀬古裕也 京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学 TheRelationshipBetweenType2DiabetesMelitus andnon-alcoholicfatyliverdisease

More information

診療情報を利用した臨床研究について 虎の門病院肝臓内科では 以下の臨床研究を実施しております この研究は 通常の診療で得られた記録をまとめるものです この案内をお読みになり ご自身がこの研究の対象者にあたると思われる方の中で ご質問がある場合 またはこの研究に 自分の診療情報を使ってほしくない とお

診療情報を利用した臨床研究について 虎の門病院肝臓内科では 以下の臨床研究を実施しております この研究は 通常の診療で得られた記録をまとめるものです この案内をお読みになり ご自身がこの研究の対象者にあたると思われる方の中で ご質問がある場合 またはこの研究に 自分の診療情報を使ってほしくない とお 診療情報を利用した臨床研究について 虎の門病院肝臓内科では 以下の臨床研究を実施しております この研究は 通常の診療で得られた記録をまとめるものです この案内をお読みになり ご自身がこの研究の対象者にあたると思われる方の中で ご質問がある場合 またはこの研究に 自分の診療情報を使ってほしくない とお思いになりましたら 遠慮なく下記の相談窓口までご連絡ください 対象となる方 1982 年 9 月 2016

More information

肝疾患のみかた

肝疾患のみかた 肝疾患の診断 肝臓 胆のう 膵臓内科眞柴寿枝 肝障害の原因と鑑別診断に有用な検査 慢性肝炎 肝硬変の原因 1. 肝炎ウイルス 2. アルコール 3. 薬物 4. 代謝異常 5. 免疫異常 6. その他 B 型肝炎と C 型肝炎は? B 型肝炎約 140 万人 C 型肝炎約 180 万人 2014 年 1 月 : 日本総人口 1 億 2722 万人 320 万人 /1.3 億人 2.5% 40 人に

More information

症例 65 歳男性 現病歴 もともと大酒家で 20 歳から焼酎 500ml を週に 4 回摂取していた 45 歳時に車の正面衝突事故 ( 右顔面 右肋骨 右下肢骨折 肝挫傷 ) をきっかけに禁酒し 現在も続けている 64 歳時に右肩痛のため近医を受診し 縦隔腫瘍の診断にて入院加療した際に肝硬変を指摘

症例 65 歳男性 現病歴 もともと大酒家で 20 歳から焼酎 500ml を週に 4 回摂取していた 45 歳時に車の正面衝突事故 ( 右顔面 右肋骨 右下肢骨折 肝挫傷 ) をきっかけに禁酒し 現在も続けている 64 歳時に右肩痛のため近医を受診し 縦隔腫瘍の診断にて入院加療した際に肝硬変を指摘 Clinical ques4on 2014/9/15 JHOSPITALIST network NAFLD/NASH 治療の現在 分野消化器 筑波大学附属病院総合診療グループ PGY4 東端孝博 監修五十野博基 症例 65 歳男性 現病歴 もともと大酒家で 20 歳から焼酎 500ml を週に 4 回摂取していた 45 歳時に車の正面衝突事故 ( 右顔面 右肋骨 右下肢骨折 肝挫傷 ) をきっかけに禁酒し

More information

4 月 20 日 2 胃癌の内視鏡診断と治療 GIO: 胃癌の内視鏡診断と内視鏡治療について理解する SBO: 1. 胃癌の肉眼的分類を列記できる 2. 胃癌の内視鏡的診断を説明できる 3. 内視鏡治療の適応基準とその根拠を理解する 4. 内視鏡治療の方法 合併症を理解する 4 月 27 日 1 胃

4 月 20 日 2 胃癌の内視鏡診断と治療 GIO: 胃癌の内視鏡診断と内視鏡治療について理解する SBO: 1. 胃癌の肉眼的分類を列記できる 2. 胃癌の内視鏡的診断を説明できる 3. 内視鏡治療の適応基準とその根拠を理解する 4. 内視鏡治療の方法 合併症を理解する 4 月 27 日 1 胃 日付 時限 4 月 6 日 1 食道腫瘍の病理 GIO: 食道腫瘍の病理学的所見を理解する SBO: 1. 食道の構造を説明できる 内 容 2. 食道の良性上皮性腫瘍の分類と病理所見を説明できる 3. 食道の悪性上皮性腫瘍の分類と病理所見 ( 肉眼所見 組織所見 ) を説明できる 4. バレット食道 バレット腺癌について説明できる 5. 食道の非上皮性腫瘍を良性病変と悪性病変と分けて説明できる 4

More information

複製 転載禁止 The Japan Diabetes Society, 2016 糖尿病診療ガイドライン 2016 CQ ステートメント 推奨グレード一覧 1. 糖尿病診断の指針 CQ なし 2. 糖尿病治療の目標と指針 CQ なし 3. 食事療法 CQ3-2 食事療法の実践にあたっての管理栄養士に

複製 転載禁止 The Japan Diabetes Society, 2016 糖尿病診療ガイドライン 2016 CQ ステートメント 推奨グレード一覧 1. 糖尿病診断の指針 CQ なし 2. 糖尿病治療の目標と指針 CQ なし 3. 食事療法 CQ3-2 食事療法の実践にあたっての管理栄養士に 糖尿病診療ガイドライン 2016 1. 糖尿病診断の指針 2. 糖尿病治療の目標と指針 3. 食事療法 CQ3-2 食事療法の実践にあたっての管理栄養士による指導は有効か? 食事療法の実践にあたって, 管理栄養士による指導が有効である. 4. 運動療法 CQ4-2 2 型糖尿病患者に運動療法は有効か? 有酸素運動が, 血糖コントロール インスリン抵抗性 心肺機能 脂質代謝を改善し, 血圧を低下させる.

More information

消化器病市民向け

消化器病市民向け Copyright C THE JAPANESE SOCIETY OF GASTROENTEROLOGY. d 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 1 肝硬変とは 2 肝硬変の合併症 たんらくろ 流れにくくなった門脈血は 体のあちらこちらにできた短絡路 シャント を通っ て肝臓を通らずに上大静脈や下大静脈に流れ込みます

More information

「肝がん研究の推進及び肝がん患者等への支援のための最適な仕組みの構築を目指した研究」 成果報告

「肝がん研究の推進及び肝がん患者等への支援のための最適な仕組みの構築を目指した研究」  成果報告 第 21 回肝炎対策推進協議会 平成 30 年 3 月 14 日資料 1-3 平成 29 年度厚生労働行政推進調査事業費補助金 ( 肝炎等克服政策研究事業 ) H29- 肝政 - 指定 -006 肝がん研究の推進及び肝がん患者等への支援のための最適な仕組みの構築を目指した研究 成果報告 東京大学大学院消化器内科学 小池和彦 背景 わが国のウイルス肝炎に起因する肝細胞癌の生命予後は サーベイランスの整備

More information

ダクルインザ・スンベブラの使用経験とこれからの病診連携

ダクルインザ・スンベブラの使用経験とこれからの病診連携 第 6 回大分肝疾患診療教育セミナー ~ コーディネーター育成セミナー ~ 2015 年 1 月 22 日ホルトホール大分 C 型肝炎の最新治療 大分大学医学部消化器内科 本田浩一 C 型慢性肝炎治療の歴史 インターフェロン (IFN)α 承認 IFN+ リバビリン (RBV) 併用 コンセンサス IFN 製剤承認 IFN 再投与および投与期限の撤廃 ダグラタスビル + アスナプレビル承認 IFN

More information

95_財団ニュース.indd

95_財団ニュース.indd NO. 95 平成 21 年 7 月 1 日発行 No.95 日本リウマチ財団ニュース 表 1 ACR-EULAR 関節リウマチ診断基準 分類基準 試案 eular 2009, 岡田正人 訳 上を診断とするかはこれから決 score 0 22 34 定され また この項目と点数 0 6 印象も受けるが 時代とともに PIP,MCP,MTP, 手関節 4箇所以上非対称性 4箇所以上対称性 10

More information

健康な生活を送るために(高校生用)第2章 喫煙、飲酒と健康 その2

健康な生活を送るために(高校生用)第2章 喫煙、飲酒と健康 その2 11 1 長期にわたる大量飲酒が 引き起こす影響 脳への影響 アルコールは 脳の神経細胞に影響を及ぼし その結果 脳が縮んでいきます 脳に対 するアルコールの影響は 未成年者で特に強いことが知られています 写真B 写真A 正常な脳のCT 写真C 写真D アルコール 依 存 症 患者の脳の 正常な脳のCT Aに比べてやや CT Aとほぼ同じ高さの位置の 低い位置の断面 断面 脳の外側に溝ができ 中央

More information

東京女子医科大学雑誌第88巻第5号

東京女子医科大学雑誌第88巻第5号 総 説 東女医大誌第 88 巻第 5 号頁 111~117 平成 30 年 10 月 1 最終講義 克服されるウイルス性肝疾患そして, 新たな脅威肥満 東京女子医科大学消化器内科 ハシモト 橋本 エツコ悦子 ( 受理平成 30 年 6 月 29 日 ) Final Lecture Overcoming Viral Hepatic Disease and New Threats from Obesity

More information

1. ウイルス性肝炎とは ウイルス性肝炎とは 肝炎ウイルスに感染して 肝臓の細胞が壊れていく病気です ウイルスの中で特に肝臓に感染して肝臓の病気を起こすウイルスを肝炎ウイルスとよび 主な肝炎ウイルスには A 型 B 型 C 型 D 型 E 型の 5 種類があります これらのウイルスに感染すると肝細胞

1. ウイルス性肝炎とは ウイルス性肝炎とは 肝炎ウイルスに感染して 肝臓の細胞が壊れていく病気です ウイルスの中で特に肝臓に感染して肝臓の病気を起こすウイルスを肝炎ウイルスとよび 主な肝炎ウイルスには A 型 B 型 C 型 D 型 E 型の 5 種類があります これらのウイルスに感染すると肝細胞 わかりやすい ウイルス性肝炎のおはなし 宮崎大学医学部附属病院 肝疾患センター 1. ウイルス性肝炎とは ウイルス性肝炎とは 肝炎ウイルスに感染して 肝臓の細胞が壊れていく病気です ウイルスの中で特に肝臓に感染して肝臓の病気を起こすウイルスを肝炎ウイルスとよび 主な肝炎ウイルスには A 型 B 型 C 型 D 型 E 型の 5 種類があります これらのウイルスに感染すると肝細胞が破壊されていきますが

More information

都道府県単位での肝炎対策を推進するための計画を策定するなど 地域の実情に応じた肝炎対策を推進することが明記された さらに 近年の状況等を踏まえ 平成 28 年 6 月に基本指針の改正を行い 肝炎対策の全体的な施策目標を設定すること等が追記された 都は 肝炎をめぐる都内の状況や基本指針の改正を踏まえ

都道府県単位での肝炎対策を推進するための計画を策定するなど 地域の実情に応じた肝炎対策を推進することが明記された さらに 近年の状況等を踏まえ 平成 28 年 6 月に基本指針の改正を行い 肝炎対策の全体的な施策目標を設定すること等が追記された 都は 肝炎をめぐる都内の状況や基本指針の改正を踏まえ 東京都肝炎対策指針 平成 24 年 12 月 19 日策定 平成 29 年 3 月 31 日改定 目次 1 指針改定の経緯 2 指針の目的 3 肝炎対策の目標 4 予防 5 肝炎に関する普及啓発 6 肝炎ウイルス検査の実施体制の整備 7 肝炎医療の提供体制及び人材育成 8 肝炎患者等に対する支援や情報提供の充実 9 東京都肝炎対策指針に基づく事業計画と指針の見直し 1 指針改定の経緯東京都では 東京都ウイルス肝炎対策有識者会議報告書

More information

日本内科学会雑誌第105巻第1号

日本内科学会雑誌第105巻第1号 トピックス 診断の進め方 : 専門医への紹介のポイント 要旨 患者数のさらなる増加が予想される非アルコール性脂肪性肝疾患 (non-alcoholic fatty liver disease:nafld) 患者の中から治療が必要な非アルコール性脂肪肝炎 (non-alcoholic steatohepatitis:nash) や肝線維化進展症例を見つけ出すのは容易ではない. 肝臓の組織診断がNASH

More information

, , & 18

, , & 18 HBV と B 型肝炎 1970 142002 200234,637200334,089 5060 1991 142002 1612& 18 1 5 Q1 肝臓は どのような働きをしているのですか? Q2 B 型肝炎とはどのようなものですか? Q3 B 型肝炎ウイルスはどのようにして感染しますか? 34 Q4 B 型肝炎ウイルスは輸血 ( 血漿分画製剤を含む ) で感染しますか? 11199910:

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション あなたの肝臓は大丈夫ですか?! アルコールを飲んでいないのに脂肪肝と言われたら要注意! 近年, ウイルス性肝炎 (C 型 B 型肝炎など ) は減少していますが, 生活習慣が要因となる非アルコール性脂肪性肝疾患 (nonalcoholic fatty liver disease:nafld), 非アルコール性脂肪肝炎 (Non-alcoholic steatohepatitis:nash) は増加の一途を辿っています.

More information

肝臓の細胞が壊れるる感染があります 肝B 型慢性肝疾患とは? B 型慢性肝疾患は B 型肝炎ウイルスの感染が原因で起こる肝臓の病気です B 型肝炎ウイルスに感染すると ウイルスは肝臓の細胞で増殖します 増殖したウイルスを排除しようと体の免疫機能が働きますが ウイルスだけを狙うことができず 感染した肝

肝臓の細胞が壊れるる感染があります 肝B 型慢性肝疾患とは? B 型慢性肝疾患は B 型肝炎ウイルスの感染が原因で起こる肝臓の病気です B 型肝炎ウイルスに感染すると ウイルスは肝臓の細胞で増殖します 増殖したウイルスを排除しようと体の免疫機能が働きますが ウイルスだけを狙うことができず 感染した肝 エンテカビル トーワ を服用されている方へ B 型慢性肝疾患の治療のために 監修 国立大学法人高知大学医学部消化器内科学講座 教授西原利治先生 施設名 2017 年 10 月作成 (C-1) 肝臓の細胞が壊れるる感染があります 肝B 型慢性肝疾患とは? B 型慢性肝疾患は B 型肝炎ウイルスの感染が原因で起こる肝臓の病気です B 型肝炎ウイルスに感染すると ウイルスは肝臓の細胞で増殖します 増殖したウイルスを排除しようと体の免疫機能が働きますが

More information

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類 未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類 ( 該当するものにチェックする ) 効能 効果 ( 要望された効能 効果について記載する ) ( 要望されたについて記載する

More information

‡BUNITE_Studyƒv?ƒgƒR??−iFinal_Ver_−j _docx

‡BUNITE_Studyƒv?ƒgƒR??−iFinal_Ver_−j _docx 調査実施計画書 経口糖尿病治療薬 ( インクレチン関連薬関連薬を含む ) 投与に関する実態調査研究 UNITE Study (Use of a New and Innovative Therapy for diabetes: Evaluation study) 社団法人日本糖尿病協会 第 1.0 版 2010 年 3 月作成 目次 1. 研究の概要 1 2. はじめに 3 3. 調査の目的 3 4.

More information

No146三浦.indd

No146三浦.indd 三浦光一秋田大学大学院医学系研究科医学専攻腫瘍制御医学系消化器内科特任講師 非アルコール性脂肪性肝炎 ( 以下 NASH) はメタボリック症候群の肝臓での表現型とされ 肝硬変や肝臓癌へ進展する可能性のある疾患である 近年 NASH 患者数は増加傾向にあり 今後重要な健康問題となると予想されるが いまだ有効な治療法は少ない NASH 発症メカニズムに関して不明な点が多いことから その解明が有効な治療法の開発につながると考えられる

More information

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号 資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号 ;II-231) 1 医療上の必要性の基準に該当しないと考えられた品目 本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 肝疾患 肝臓の位置と構造 重量 : 体重の約 1/50( 1,200~1,500g) 肝小葉の構造 肝実質細胞 ( 肝細胞 ) クッパー細胞 類洞内皮細胞星細胞 VA の貯蔵コラーゲン繊維の合成 4/5 1/5 肝臓の働き (1) 栄養素の代謝 1 グリコーゲンの生成 2 アルブミンの生成とアミノ酸の処理尿素生成 3 脂肪代謝 : 脂肪の分解 コレステロール生成ケトン体の産生 4 ホルモンの不活作用

More information

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4 10001 P1-089 ポスタービューイング 1 関節リウマチの治療 :DMARDs NSAIDs 4 月 26 日 ( 木 ) 13:20-14:40 - ポスター 展示会場ホール E B2 階 ホール E 10002 P2-041 ポスタービューイング 2 関節リウマチの治療評価と予測 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:40-14:00 - ポスター 展示会場ホール E B2 階 ホール

More information

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医 佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生 住所 M T S H 西暦 電話番号 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 家族構成 情報 医療機関名 診療科 住所 電話番号 紹介医 計画策定病院 (A) 連携医療機関 (B) 疾患情報 組織型 遺伝子変異 臨床病期 病理病期 サイズ 手術 有 無 手術日 手術時年齢 手術 有 無 手術日

More information

C型肝炎の新規治療薬

C型肝炎の新規治療薬 C型肝炎の新規治療薬 初期研修医 川北 梨愛 2015年12月24日 モーニングセミナー 高松赤十字病院消化器内科 小川 力先生に一部スライド提供 いただきました ありがとうございました C型肝炎ウイルスの疫学 全世界で毎年300 400万人が感染 急性感染後 3割は自己治癒するが 7割は慢性C型肝 炎となる 感染経路は輸血 医療行為 麻薬常用者の回し打ち など 輸血後感染は原因の約40%のみ 原因不明であることも多い

More information

<4D F736F F D D8ACC8D6495CF8AB38ED282CC88E397C38AD698418AB490F58FC782C982A882A282C48D4C88E E B8

<4D F736F F D D8ACC8D6495CF8AB38ED282CC88E397C38AD698418AB490F58FC782C982A882A282C48D4C88E E B8 肝硬変患者のヘルスケア関連感染症におけるエンピリック治療では, 広域スペクトル抗生物質を使用する方が生存率が高い : 無作為化試験 An empirical broad spectrum antibiotic therapy in health Careassociated infections improves survival in patients with cirrhosis: A randomized

More information

情報提供の例

情報提供の例 145 ヒアルロン酸 2( 肝硬変 ) 平成 22 年 6 月 21 日新規 平成 26 年 9 月 22 日更新 平成 30 年 2 月 26 日更新 取扱い原則として 肝硬変に対するヒアルロン酸は認められない 取扱いを定めた理由 肝硬変 では 既に肝の線維化が認められるものであり ヒアルロン酸の測定は 疾患の経過観察の参考とならない 39 リウマトイド因子 (RF)

More information

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 10 年相対生存率に明らかな男女差は見られない わずかではあ

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 10 年相対生存率に明らかな男女差は見られない わずかではあ (ICD10: C91 C95 ICD O M: 9740 9749, 9800 9999) 全体のデータにおける 治癒モデルの結果が不安定であるため 治癒モデルの結果を示していない 219 10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) 52 52 53 31 29 31 26 23 25 1993 1997 1998 01 02 06 02 06 (Period 法 ) 21 17 55 54

More information

A9R284E

A9R284E 第1章 初診時とフォローアップのための アプローチ 本書は 毎日の診療ですぐに役立つ実践的な糖尿病診療ハンドブックを目 指したため 糖尿病の診断 分類 問診など通常の教科書に記載されている 総論的な内容はあえて省略した これらについては ぜひ 糖尿病治療ガイド 2016-2017 日本糖尿病学 会 編 文光堂 をご参照していただきたい また 糖尿病診療におけるエビデンスとその根拠となる論文については

More information

糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性

糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性 2018 年 12 月 19 日放送 急性胆管炎 胆嚢炎診療ガイドライン 2018 国際医療福祉大学消化器外科教授吉田雅博ガイドラインの作成経過急性胆道感染症 ( 急性胆管炎 急性胆囊炎 ) は急性期に適切な対処が必要であり 特に 急性胆管炎 なかでも重症急性胆管炎では急性期に適切な診療が行われないと早期に死亡に至ることもあります これに対し 2005 年に出版されたガイドライン初版によって世界に向けて診断基準

More information

わが国における糖尿病と合併症発症の病態と実態糖尿病では 高血糖状態が慢性的に継続するため 細小血管が障害され 腎臓 網膜 神経などの臓器に障害が起こります 糖尿病性の腎症 網膜症 神経障害の3つを 糖尿病の三大合併症といいます 糖尿病腎症は進行すると腎不全に至り 透析を余儀なくされますが 糖尿病腎症

わが国における糖尿病と合併症発症の病態と実態糖尿病では 高血糖状態が慢性的に継続するため 細小血管が障害され 腎臓 網膜 神経などの臓器に障害が起こります 糖尿病性の腎症 網膜症 神経障害の3つを 糖尿病の三大合併症といいます 糖尿病腎症は進行すると腎不全に至り 透析を余儀なくされますが 糖尿病腎症 2009 年 4 月 27 日放送 糖尿病診療における早期からの厳格血糖コントロールの重要性 東京大学大学院医学系研究科糖尿病 代謝内科教授門脇孝先生 平成 19 年糖尿病実態調査わが国では 生活習慣の欧米化により糖尿病患者の数が急増しており 2007 年度の糖尿病実態調査では 糖尿病が強く疑われる方は 890 万人 糖尿病の可能性が否定できない方は 1,320 万人と推定されました 両者を合計すると

More information

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 (ICD10: C81 85, C96 ICD O M: 9590 9729, 9750 9759) 治癒モデルの推定結果が不安定であったため 治癒モデルの結果を示していない 203 10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) 71 68 50 53 52 45 47 1993 1997 1998 2001 2002 2006 2002 2006 (Period 法 ) 43 38 41 76

More information

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読み下さい 使用上の注意 改訂のお知らせ 2006 年 1 月日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 注 ) 処方せん医薬品 ( ジピリダモール製剤 ) = 登録商標注 ) 注意 - 医師等の処方せんにより使用すること 謹啓時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます 平素は弊社製品につきましてご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます さて, この度, 自主改訂によりペルサンチン

More information

目次 1. 肝臓の病気 2. 肝炎ウイルスとは 3. ウイルス性肝炎とは 4. 急性肝炎 5. 慢性肝炎 6. 肝硬変 7.A 型肝炎 8.B 型肝炎 9.C 型肝炎 10.B 型肝炎の治療 11.C 型肝炎の治療 12. 予防方法 13. 肝炎の医療費助成制度 14. おわりに 1

目次 1. 肝臓の病気 2. 肝炎ウイルスとは 3. ウイルス性肝炎とは 4. 急性肝炎 5. 慢性肝炎 6. 肝硬変 7.A 型肝炎 8.B 型肝炎 9.C 型肝炎 10.B 型肝炎の治療 11.C 型肝炎の治療 12. 予防方法 13. 肝炎の医療費助成制度 14. おわりに 1 健康教育テキスト No. 34 ウイルス性肝炎 肝炎治療で肝がんを予防しましょう 山口県医師会山口県医師国民健康保険組合 目次 1. 肝臓の病気 2. 肝炎ウイルスとは 3. ウイルス性肝炎とは 4. 急性肝炎 5. 慢性肝炎 6. 肝硬変 7.A 型肝炎 8.B 型肝炎 9.C 型肝炎 10.B 型肝炎の治療 11.C 型肝炎の治療 12. 予防方法 13. 肝炎の医療費助成制度 14. おわりに

More information

スライド タイトルなし

スライド タイトルなし C 型肝炎に対する生体肝移植 京都大学医学部 移植外科 2001 年 35000 人が肝癌で死亡 80% が C 型肝炎肺癌 胃癌 大腸癌についで 4 位男性では 3 位 シェーリングプラウ株式会社ホームページより抜粋 http://www.c-kan.net C 型肝炎の動向 C 型肝炎の患者数は? 1990 年以前の輸血 刺青 ドラッグのまわし打ちピアスの交換コカインの鼻吸入 血液製剤投与 同一注射針を用いた予防注射や医療行為

More information

要望番号 ;Ⅱ-183 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者学会 ( 該当する ( 学会名 ; 日本感染症学会 ) ものにチェックする ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 1 位 ( 全 8 要望中 ) 要望する医薬品

要望番号 ;Ⅱ-183 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者学会 ( 該当する ( 学会名 ; 日本感染症学会 ) ものにチェックする ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 1 位 ( 全 8 要望中 ) 要望する医薬品 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者学会 ( 該当する ( 学会名 ; 日本感染症学会 ) ものにチェックする ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 1 位 ( 全 8 要望中 ) 要望する医薬品 要望内容 成分名 ( 一般名 ) 販売名 会社名 国内関連学会 未承認薬 適応 外薬の分類 ( 該当するものにチェックする )

More information

要望番号 ;Ⅱ 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 日本ペインクリニック学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 2 位 ( 全 4 要望中 )

要望番号 ;Ⅱ 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 日本ペインクリニック学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 2 位 ( 全 4 要望中 ) 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 日本ペインクリニック学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 2 位 ( 全 4 要望中 ) 成分名 ( 一般名 ) 塩酸リドカイン 販売名 0.5%/1%/2% キシロカイン 要望する医薬品要望内容 会社名 国内関連学会

More information

1)表紙14年v0

1)表紙14年v0 NHO µ 医師が治療により回復が期待できないと判断する 終末期 であると医療チームおよび本人 家族が判断する 患者の意志表明は明確であるか? いいえ はい 意思は文書化されているか? はい 患者には判断能力があるか? 医療チームと患者家族で治療方針を相談する 患者の意思を推量できる場合には それを尊重する はい はい 患者の意思を再確認する はい 合意が得られたか? はい いいえ 倫理委員会などで議論する

More information

糖尿病経口薬 QOL 研究会研究 1 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12

糖尿病経口薬 QOL 研究会研究 1 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12 患者背景同意取得時から試験開始までの状況について記入 性別 男 女 年齢生年月日 歳 西暦年月日 身長. cm 体重. kg 腹囲. cm 糖尿病罹病期間 西暦年月 ~ 現在 喫煙 合併症 あり なし飲酒 あり

More information

CQ1: 急性痛風性関節炎の発作 ( 痛風発作 ) に対して第一番目に使用されるお薬 ( 第一選択薬と言います ) としてコルヒチン ステロイド NSAIDs( 消炎鎮痛剤 ) があります しかし どれが最適かについては明らかではないので 検討することが必要と考えられます そこで 急性痛風性関節炎の

CQ1: 急性痛風性関節炎の発作 ( 痛風発作 ) に対して第一番目に使用されるお薬 ( 第一選択薬と言います ) としてコルヒチン ステロイド NSAIDs( 消炎鎮痛剤 ) があります しかし どれが最適かについては明らかではないので 検討することが必要と考えられます そこで 急性痛風性関節炎の [web 版資料 1 患者意見 1] この度 高尿酸血症 痛風の治療ガイドライン の第 3 回の改訂を行うことになり 鋭意取り組んでおります 診療ガイドライン作成に患者 市民の立場からの参加 ( 関与 ) が重要であることが認識され 診療ガイドライン作成では 患者の価値観 希望の一般的傾向 患者間の多様性を反映させる必要があり 何らかの方法で患者 市民の参加 ( 関与 ) に努めるようになってきております

More information

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習 ABC-123 臨床試験進行または再発胃癌患者に対するプラセボを対照薬とした無作為化二重盲検比較試験症例報告書 治験実施計画書番号 P123-31-V01 被験者識別コード 割付番号 治験実施医療機関名 ご自分の医療機関 お名前を記載して下さい 症例報告書記載者名 症例報告書記載者名 治験責任医師 ( 署名又は記名 押印 ) 治験責任医師記載内容確認完了日 印 2 0 年 月 日 1 症例報告書の記入における注意点

More information

要望番号 ;Ⅱ-286 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 33 位 ( 全 33 要望

要望番号 ;Ⅱ-286 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 33 位 ( 全 33 要望 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 33 位 ( 全 33 要望中 ) 要望する医薬品 成 分 名 ( 一般名 ) 販 売 名 会 社 名 国内関連学会 ロペラミドロペミンヤンセンファーマ株式会社

More information

<4D F736F F D D8ACC8D6495CF82CC96E596AC8C8C90F08FC782CC8EA197C32E646F6378>

<4D F736F F D D8ACC8D6495CF82CC96E596AC8C8C90F08FC782CC8EA197C32E646F6378> 肝硬変の門脈血栓症の治療 Management of portal vein thrombosis in liver cirrhosis Nat Rev Gastroenterol Hepatol. 2014 ;11:435 46 要旨 門脈血栓症は, 肝硬変によく認められる合併症である. 門脈が血栓によって閉塞すると, 肝硬変患者の予後が悪化する危険性があり, 重大である. 門脈血栓症のない肝硬変患者に抗凝固療法を行うと,

More information

一次サンプル採取マニュアル PM 共通 0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May EGFR 遺伝子変異検

一次サンプル採取マニュアル PM 共通 0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May EGFR 遺伝子変異検 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 6459 8. その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May. 2017 EGFR 遺伝子変異検査 ( 院内測定 ) c-erbb/egfr [tissues] 基本情報 8C051 c-erbb/egfr JLAC10 診療報酬 分析物 識別材料測定法

More information

「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」

「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」 2017 年 2 月 1 日 作成者 : 山田さおり 慢性心不全看護エキスパートナース育成コース 1. 目的江南厚生病院に通院あるいは入院している心不全患者に質の高いケアを提供できるようになるために 看護師が慢性心不全看護分野の知識や技術を習得することを目的とする 2. 対象レベルⅡ 以上で各分野の知識と技術習得を希望する者 ( 今年度は院内スタッフを対象にしています ) 期間中 80% 以上参加できる者

More information

平成 24 年 ₇ 月 15 日発行広島市医師会だより ( 第 555 号付録 ) 免疫血清部門 尿一般部門 病理部門 細胞診部門 血液一般部門 生化学部門 先天性代謝異常部門 細菌部門 B 型肝炎に関する最近の話題 ~ 免疫抑制によるB 型肝炎ウイルスの再活性化 を中心に~ 検査 1 科血清係 1

平成 24 年 ₇ 月 15 日発行広島市医師会だより ( 第 555 号付録 ) 免疫血清部門 尿一般部門 病理部門 細胞診部門 血液一般部門 生化学部門 先天性代謝異常部門 細菌部門 B 型肝炎に関する最近の話題 ~ 免疫抑制によるB 型肝炎ウイルスの再活性化 を中心に~ 検査 1 科血清係 1 免疫血清部門 尿一般部門 病理部門 細胞診部門 血液一般部門 生化学部門 先天性代謝異常部門 細菌部門 B 型肝炎に関する最近の話題 ~ 免疫抑制によるB 型肝炎ウイルスの再活性化 を中心に~ 検査 1 科血清係 1. はじめに B 型肝炎ウイルス ( 以下 HBV) の感染経路は 母子感染を主とする垂直感染と 性交渉や針刺し事故を主とする水平感染とに大別されます 垂直感染の場合は 免疫寛容時に HBV

More information

Microsoft Word 高尿酸血症痛風の治療ガイドライン第3版主な変更点_最終

Microsoft Word 高尿酸血症痛風の治療ガイドライン第3版主な変更点_最終 高尿酸血症 痛風の治療ガイドライン改訂第 3 版発刊のお知らせ この度 高尿酸血症 痛風の治療ガイドライン改訂第 3 版 (2019 年改訂 ) を発刊いたしましたのでお知らせいたします 本ガイドラインは1996 年の初版 2002 年の改訂第 2 版を経て 最新のエビデンスをもとに改訂されたものです 高尿酸血症は痛風との関わりで話題になることが多いですが 現在では高血圧や糖尿病 肥満などの生活習慣病

More information

診療のガイドライン産科編2014(A4)/fujgs2014‐114(大扉)

診療のガイドライン産科編2014(A4)/fujgs2014‐114(大扉) !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! α!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

More information

抗ヒスタミン薬の比較では 抗ヒスタミン薬は どれが優れているのでしょう? あるいはどの薬が良く効くのでしょうか? 我が国で市販されている主たる第二世代の抗ヒスタミン薬の臨床治験成績に基づき 慢性蕁麻疹に対する投与 2 週間後の効果を比較検討すると いずれの薬剤も高い効果を示し 中でもエピナスチンなら

抗ヒスタミン薬の比較では 抗ヒスタミン薬は どれが優れているのでしょう? あるいはどの薬が良く効くのでしょうか? 我が国で市販されている主たる第二世代の抗ヒスタミン薬の臨床治験成績に基づき 慢性蕁麻疹に対する投与 2 週間後の効果を比較検討すると いずれの薬剤も高い効果を示し 中でもエピナスチンなら 2011 年 3 月 3 日放送第 26 回日本臨床皮膚科医会総会 3 主催セミナー 5より 皮膚科診療における抗ヒスタミン薬の限界と可能性 広島大学大学院皮膚科教授秀道弘はじめに皮膚科診療において 痒みを伴う疾患の数は多く 本邦における皮膚科患者数の上位 20 疾患のうち 9 疾患が痒みを伴い それらの疾患患者数は全体の 56.6% に該当します 中でも蕁麻疹 アトピー性皮膚炎は患者数が多く その病態ではヒスタミンが重要な役割を果たします

More information

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd L FO AT E VI TAMI NB12 医療関係者用 葉酸 とビタミンB ビタミンB12 アリムタ投与に際して 警告 1 本剤を含むがん化学療法に際しては 緊急時に十分対応できる医療施設において がん化学療 法に十分な知識 経験を持つ医師のもとで 本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投 与すること 適応患者の選択にあたっては 各併用薬剤の添付文書を参照して十分注意すること また 治療開始に先立ち

More information

6. 研究対象者として選定された理由 当科を受診された各種慢性肝疾患の方が研究対象者に含まれます 7. 研究対象者に生じる利益 負担および予想されるリスクノベルジン錠の国内臨床試験に置ける安全性評価対象例 74 例中 23 例 (31.1%) に副作用が認められ 主な自覚症状では悪心 4 例 (5.

6. 研究対象者として選定された理由 当科を受診された各種慢性肝疾患の方が研究対象者に含まれます 7. 研究対象者に生じる利益 負担および予想されるリスクノベルジン錠の国内臨床試験に置ける安全性評価対象例 74 例中 23 例 (31.1%) に副作用が認められ 主な自覚症状では悪心 4 例 (5. 参加者の方 ( 患者さん ) への説明文書 1. 研究課題名慢性肝疾患における 微量元素と肝障害パラメーターとの相関及び 亜鉛投与によるその臨床的意義についての検討 本研究は本学倫理委員会の承認 及び学長の許可を得て行うものです 2. 実施責任者 産業医科大学第 3 内科学教授原田大 3. 研究期間 平成 29 年 8 月から平成 32 年 4 月まで 4. 研究の背景 目的 意義亜鉛は生体組織内に広く分布し

More information

- 1 - - 2 - - 3 - - 4 - - 5 - - 6 - - 7 - - 8 - - 9 - - 10 - - 11 - - 12 - - 13 - - 14 - - 15 - - 16 - - 17 - - 18 - - 19 - - 20 - - 21 - - 22 - - 23 - - 24 - - 25 - - 26 - - 27 - - 28 - - 29 - - 30 -

More information

虎ノ門医学セミナー

虎ノ門医学セミナー 2016 年 6 月 23 日放送 新しい糖尿病治療薬の使い方 虎の門病院内分泌代謝科部長森保道 糖尿病の 90% 以上を占める 2 型糖尿病は インスリン作用の障害とインスリン分泌不全の 2 つの病態によって血糖調節機構が破たんし 慢性の高血糖を呈する疾患です インスリン抵抗性は肥満や内臓脂肪の蓄積および遺伝体質がその要因であり 適切な体重となるような食事療法および運動療法が病態の改善に有効であります

More information

インスリンが十分に働かない ってどういうこと 糖尿病になると インスリンが十分に働かなくなり 血糖をうまく細胞に取り込めなくなります それには 2つの仕組みがあります ( 図2 インスリンが十分に働かない ) ①インスリン分泌不足 ②インスリン抵抗性 インスリン 鍵 が不足していて 糖が細胞の イン

インスリンが十分に働かない ってどういうこと 糖尿病になると インスリンが十分に働かなくなり 血糖をうまく細胞に取り込めなくなります それには 2つの仕組みがあります ( 図2 インスリンが十分に働かない ) ①インスリン分泌不足 ②インスリン抵抗性 インスリン 鍵 が不足していて 糖が細胞の イン 糖尿病ってなに 糖尿病は インスリンが十分に働かないために 血液中を流れるブドウ糖という糖 血糖 が増えてしまう病気です インスリンは膵臓から出るホルモンであり 血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています 血糖の濃度 血糖値 が何年間も高いままで放置されると 血管が傷つき 将来的に心臓病や 失明 腎不全 足 の切断といった より重い病気 糖尿病の慢性合併症につながります また 著しく高い血糖は それだけで昏睡

More information

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2 ロスバスタチン錠 mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロスバスタチンは HMG-CoA 還元酵素を競合的に阻害することにより HMG-CoA のメバロン酸への変更を減少させ コレステロール生合成における早期の律速段階を抑制する高コレステロール血症治療剤である 今回 ロスバスタチン錠 mg TCK とクレストール 錠 mg の生物学的同等性を検討するため

More information

B型肝炎ウイルスのキャリアで免疫抑制・化学療法を受ける患者さんへ

B型肝炎ウイルスのキャリアで免疫抑制・化学療法を受ける患者さんへ B 型肝炎ウイルスの既往感染例で免疫抑制 化学療法を受ける患者さんへ - 厚生労働省研究班の調査への協力のお願い - 1. B 型肝炎ウイルスの 既往感染例 とは B 型肝炎ウイルス (HBV) は血液や体液を介してヒトに感染するウイルスで, 肝炎, 肝硬変, 肝癌などの病気の原因になります 感染したウイルスは肝臓の細胞に入り込み, その遺伝子がヒトの遺伝子に組み込まれてしまいます このため, ウイルスが一旦感染すると肝臓に居続けることになり,

More information

閉塞性黄疸患者における胆道ドレナージ術前後の肝弾性度測定 [全文の要約]

閉塞性黄疸患者における胆道ドレナージ術前後の肝弾性度測定 [全文の要約] Title 閉塞性黄疸患者における胆道ドレナージ術前後の肝弾性度測定 [ 全文の要約 ] Author(s) 久保, 公利 Issue Date 2016-03-24 Doc URL http://hdl.handle.net/2115/61790 Type theses (doctoral - abstract of entire text) Note この博士論文全文の閲覧方法については 以下のサイトをご参照ください

More information

婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M

婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M 図 1 調査前年 1 年間の ART 実施周期数別施設数 図 4 ART 治療周期数別自己注射の導入施設数と導入率 図 2 自己注射の導入施設数と導入率 図 5 施設の自己注射の使用目的 図 3 導入していない理由 図 6 製剤種類別自己注射の導入施設数と施設率 図 7 リコンビナント FSH を自己注射された症例の治療成績は, 通院による注射症例と比較し, 差があるか 図 10 リコンビナント FSH

More information

ビジネスパーソン外飲み事情

ビジネスパーソン外飲み事情 報道関係各位 ニュースリリース 2014 年 3 月 5 日株式会社インテージ 糖尿病治療医を対象とした 2 型糖尿病の治療に関するアンケート 薬物治療に 新しい作用機序の薬剤を早く使ってみたい は 専門医で 45.3% 非専門医では 18.4% HbA1c 値測定は ほぼすべての患者に行われているがその他の合併症の検査は専門医と非専門医で実施状況に差がある非専門医の 68.4% が患者さんの治療を第一に考えた薬剤の説明を

More information

06 資料2-1 SOF/VEL配合錠によるDAA不成功例の再治療と非代償性肝硬変治療(会議時口答修正反映4・5頁)

06 資料2-1 SOF/VEL配合錠によるDAA不成功例の再治療と非代償性肝硬変治療(会議時口答修正反映4・5頁) 第 19 回肝炎治療戦略会議平成 31 年 2 月 22 日資料 2-1 厚生労働省肝炎治療戦略会議 ソホスブビル / ベルパタスビル配合錠による DAA 不成功例の再治療と非代償性肝硬変治療 泉並木 武蔵野赤十字病院消化器科 Red Cross Hospital 0 COI 開示 発表者名 ( 全員 ): 泉 並木 演題発表に関連し 開示すべき COI 関係にある企業などとして 1 顧問 : 2

More information

医療連携ガイドライン改

医療連携ガイドライン改 睡眠医療入門キットのご紹介 厚生労働省委託研究 睡眠医療における医療機関連携ガイドラインの有効性検証に関する研究 班主任研究者 : 清水徹男 ( 秋田大学教授 日本睡眠学会理事長 ) 睡眠医療入門キット ( 入門キット ) の目的は 睡眠医療の専門家ではない医師が睡眠障害の初期診断を行い 適切な医療連携を行うための指針を提供することです このキットは スクリーニングガイドライン と 医療連携ガイドライン

More information

第2次JMARI報告書

第2次JMARI報告書 3 肝胆管系または膵臓の悪性腫瘍 6 5 4 3 2 症例数 : 3 平均在院日数 ( 加重平均 : 29.7 最長入院日数 : 579 変動係数 : 1.134 標準偏差 : 33.5423 症例数 : 155 平均在院日数 ( 加重平均 : 42.8 最長在院日数 : 465 変動係数 : 1.11 標準偏差 : 47.94 症例数 : 平均在院日数 ( 加重平均 : 39.5 最短入院日数 :

More information

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について ( 別添様式 1-1) 未承認薬の要望 要望者 日本てんかん学会 優先順位 2 位 ( 全 12 要望中 ) 医薬品名 成分名 ルフィナマイド 販売名 Inovelon( 欧州 ) Banzel( 米国 ) 会社名 エーザイ 承認国 欧州 29 カ国 ( 英国 独国 仏国を含む ) 米国 効能 効果 レノックス ガストー症候群 (4 歳以上 ) に伴う発作に対する併用 療法 用法 用量 欧州 小児患者

More information

愛媛県肝炎治療特別促進事業実施要綱(改正案全文)

愛媛県肝炎治療特別促進事業実施要綱(改正案全文) 愛媛県肝炎治療特別促進事業実施要綱 第 1 目的国内最大級の感染症である B 型ウイルス性肝炎及び C 型ウイルス性肝炎は 抗ウイルス治療 ( インターフェロン治療 インターフェロンフリー治療及び核酸アナログ製剤治療 ) によって その後の肝硬変 肝がんといった重篤な病態を防ぐことが可能な疾患である しかしながら これらの抗ウイルス治療は月額の医療費が高額となること または 長期間に及ぶ治療によって累積の医療費が高額となることから

More information

Microsoft Word CREST中山(確定版)

Microsoft Word CREST中山(確定版) 平成 22 年 11 月 29 日 科学技術振興機構 (JST) Tel:03-5214-8404( 広報ポータル部 ) 九州大学 Tel:092-642-2106( 広報室 ) 肝臓における脂肪代謝の新たな制御機構を解明 ( メタボリック症候群における脂肪肝に対する治療への応用に期待 ) JST 課題解決型基礎研究の一環として 九州大学生体防御医学研究所の中山敬一教授らは 肝臓における中性脂肪注

More information

H29_第40集_大和証券_研究業績_C本文_p indd

H29_第40集_大和証券_研究業績_C本文_p indd 消化器癌術後のインクレチン発現変化と機能障害の解析 群馬大学大学院病態総合外科 講師宮崎達也 ( 共同研究者 ) 群馬大学大学院病態総合外科教授桑野博行群馬大学大学院病態総合外科助教宗田真群馬大学大学院病態総合外科助教酒井真群馬大学大学院腫瘍薬理学講師横堀武彦 はじめに中高年 高齢者において消化器癌の発生は大きな問題である 切除可能な病変の場合 手術療法が選択されるが 根治的手術後は 従来機能していた臓器が取り除かれるために

More information

B型慢性肝炎における発癌リスク因子の データマイニング解析と 慢性肝炎治療ガイドラインの検証

B型慢性肝炎における発癌リスク因子の データマイニング解析と 慢性肝炎治療ガイドラインの検証 第 19 回肝炎対策推進協議会 平成 29 年 3 月 1 日資料 5-1 C 型肝炎に対するインターフェロン フリー治療の 現状 ; 不成功例の実態と今後の課題 武蔵野赤十字病院消化器科 泉並木 C 型肝炎ウイルスが増えるためには ウイルスがつくる 3 種類のたんぱく質が必要 肝細胞 C 型肝炎ウイルス肝臓の細胞に感染 C 型肝炎ウイルス血中に放出 NS3 ウイルスの増殖 NS5B NS5A 遺伝子型

More information

肝疾患のみかた

肝疾患のみかた 肝疾患の診断 肝臓 胆のう 膵臓内科 眞柴寿枝 症例 1 症例 50 歳代男性 主訴 なし ( 肝障害精査目的 ) 既往歴 特記事項なし 家族歴 父 : 糖尿病 現病歴 生来健康 感冒様症状が出現したため近医を受診した このとき施行された血液検査にて肝胆道系酵素の上昇があり 精査 加療目的に当科紹介となった WBC RBC Hb Ht PLT Seg Eo Lymph At-ly 6950 385

More information

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社 オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社 Page 2 2.1 CTD の目次 ( 第 2 部から第 5 部 ) 第 2 部 :CTD の概要 ( サマリー ) 2.1 CTD の目次 ( 第 2 部から第 5 部 ) 2.2 諸言 2.3 品質に関する概括資料 2.3.I 諸言 2.3.S 原薬 ( オクスカルバゼピン,

More information

スライド 1

スライド 1 薬生審査発 0328 第 1 号薬生安発 0328 第 2 号平成 28 年 3 月 28 日 都道府県各保健所設置市衛生主管部 ( 局 ) 長殿特別区 厚生労働省医薬 生活衛生局審査管理課長 ( 公印省略 ) 厚生労働省医薬 生活衛生局安全対策課長 ( 公印省略 ) ビガバトリン製剤の使用に当たっての留意事項について ビガバトリン製剤 ( 販売名 : サブリル散分包 500mg 以下 本剤 という

More information

2 肝細胞癌 (Hepatocellular carcinoma 以後 HCC) は癌による死亡原因の第 3 位であり 有効な抗癌剤がないため治癒が困難な癌の一つである これまで HCC の発症原因はほとんど が C 型肝炎ウイルス感染による慢性肝炎 肝硬変であり それについで B 型肝炎ウイルス

2 肝細胞癌 (Hepatocellular carcinoma 以後 HCC) は癌による死亡原因の第 3 位であり 有効な抗癌剤がないため治癒が困難な癌の一つである これまで HCC の発症原因はほとんど が C 型肝炎ウイルス感染による慢性肝炎 肝硬変であり それについで B 型肝炎ウイルス メタボのブレーキに肝臓癌を抑制する働きを発見 - 新しい肝臓癌治療法の可能性 - 1. 発表者 : 宮崎徹 ( 東京大学大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター分子病態医科学部門 教授 ) 2. 発表のポイント : タンパク質 AIM( 注 1) は細胞中での中性脂肪の蓄積を阻害するメタボリックシンド ロームのブレーキとして働く このタンパク質は肝臓の細胞が癌化すると 細胞の表面に蓄積して癌細胞が除去され

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 3-0 糖尿病の分類 糖尿病とはどんな病気なのでしょうか 糖尿病治療ガイドによると 糖尿病はインス糖尿病は疾患群 ( 同じようなことが起こる病気の集まり ) です ここでは糖尿病の分類について考えてみましょう 糖尿病は表 2のように 大きく4つに分類できます 表 2 糖尿病の分類 Ⅰ.1 型糖尿病 A. 自己免疫性 B. 特発性 Ⅱ.2 型糖尿病 Ⅲ. その他の特定の原因によるもの A. 遺伝子に原因のあるもの

More information

Untitled

Untitled 上原記念生命科学財団研究報告集, 26 (2012) 140. 肝発癌分子機構解明のための mirna アレイ解析 宇都宮徹 Key words: 多中心性肝発癌,miRNA マイクロアレイ, がん幹細胞,ABC トランスポーター 徳島大学病院がん診療連携センター 緒言肝癌切除術後の再発は根治切除後であっても 5 年で約 70% と極めて高率で, その 9 割は残肝再発であり肝基盤病変を背景とした多中心性

More information

肝疾患と消化管出血

肝疾患と消化管出血 消化管出血 肝疾患 内科谷口英明 消化管出血 上部消化管出血 上部消化管出血 非静脈瘤性上部消化管出血 静脈瘤性上部消化管出血 非静脈瘤性上部消化管出血の主因は出血性胃潰瘍と十二指腸潰瘍 ヘリコバクターピロリ菌に起因する潰瘍は減少 一方で, 超高齢社会を背景に アスピリンや NSAIDs などによる薬剤に起因する潰瘍が増加している. NSAID 潰瘍 予防治療がされていないと胃潰瘍の発生頻度は 10

More information

日本内科学会雑誌第98巻第12号

日本内科学会雑誌第98巻第12号 表 1. 喘息の長期管理における重症度対応段階的薬物療法 重症度 長期管理薬 : 連用 : 考慮 発作時 ステップ 1 軽症間欠型 喘息症状がやや多い時 ( 例えば 1 月に 1 ~2 回 ), 血中 喀痰中に好酸球増加のある時は下記のいずれか 1 つの投与を考慮 吸入ステロイド薬 ( 最低用量 ) テオフィリン徐放製剤 ロイコトリエン拮抗薬 抗アレルギー薬 短時間作用性吸入 β2 刺激薬または短時間作用性経口

More information

(別添様式)

(別添様式) 未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名 要望された医薬品 ユーシービージャパン株式会社要望番号 Ⅱ-254.2 成分名 Lacosamide ( 一般名 ) Vimpat 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類 ( 該当するものにチェックする ) 効能 効果 ( 要望された効能 効果について記載する ) 未承認薬 適応外薬 他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作

More information

公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研究事業 ( 平成 28 年度 ) 公募について 平成 27 年 12 月 1 日 信濃町地区研究者各位 信濃町キャンパス学術研究支援課 公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研

公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研究事業 ( 平成 28 年度 ) 公募について 平成 27 年 12 月 1 日 信濃町地区研究者各位 信濃町キャンパス学術研究支援課 公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研 公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研究事業 ( 平成 28 年度 ) 公募について 平成 27 年 12 月 1 日 信濃町地区研究者各位 信濃町キャンパス学術研究支援課 公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研究事業 ( 平成 28 年度 ) 公募について 11 月 27 日付で平成 28 年度 成育疾患克服等総合研究事業

More information

第1 総 括 的 事 項

第1 総 括 的 事 項 障害程度等級表級別じん臓機能障害 1 級じん臓の機能の障害により自己の身辺の日常生活活動が極度に制限されるもの 2 級 3 級じん臓の機能の障害により家庭内での日常生活活動が著しく制限されるもの 4 級じん臓の機能の障害により社会での日常生活活動が著しく制限されるもの 5 級 6 級 一身体障害認定基準 1 等級表 1 級に該当する障害は じん臓機能検査において 内因性クレアチニンクリアランス値が10ml/

More information

<4D F736F F D B A814089FC92F982CC82A8926D82E782B95F E31328C8E5F5F E646F63>

<4D F736F F D B A814089FC92F982CC82A8926D82E782B95F E31328C8E5F5F E646F63> - 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読み下さい - 効能 効果 用法 用量 使用上の注意 等改訂のお知らせ 抗悪性腫瘍剤 ( ブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤 ) ( 一般名 : イブルチニブ ) 2016 年 12 月 この度 抗悪性腫瘍剤 イムブルビカ カプセル 140 mg ( 以下標記製品 ) につきまして 再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫 の効能追加承認を取得したことに伴い

More information

プレス発表に関する手引き

プレス発表に関する手引き プレス発表 2012 年 9 月 4 日 14 時独立行政法人放射線医学総合研究所 脂肪肝の発症及び進行を PET でモニタリングすることに成功 PET 検査が脂肪肝の診断や進行度判定に有効な手段となる可能性 独立行政法人放射線医学総合研究所 ( 理事長 : 米倉義晴 ) 分子イメージング研究センター分子認識研究プログラム謝琳博士研究員 ---- 本研究成果のポイント ---- 脂肪肝を超早期に診断できる

More information

消化器病市民向け

消化器病市民向け 患者さんと家族のための 慢性膵炎 ガイドブック 編集 日本消化器病学会 Copyright C THE JAPANESE SOCIETY OF GASTROENTEROLOGY. d 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 2 慢性膵炎について 矢印がランゲルハンス島

More information