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ともみひがき
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1 - 海外雑誌の主要タイトルとサブタイトル紹介による情報 - * 記事の詳しい内容については各誌をご覧ください海外雑誌 : Modern Plastics Worldwide; Plastics Technology ; European Plastics News; Kunststoffe International ; その他 2 月度のトピックス今月のトピックスは HIPS 樹脂 ABS 樹脂 ASA 樹脂などからなるスチレン系樹脂について技術革新の現状や開発の進め方について述べた Kunststoffe International 12 月号の記事を紹介します著者は BASF 社 ( 独 ) でスチレン系事業に関わっている方々ですなお BASF 社は数年前からスチレン系事業の売却を検討していることが報じられていますスチレン系樹脂は結晶構造を持たない非晶性樹脂のため加工時の収縮が少なく反りが非常に少ない特徴がありますこれは特に大型成形品において PP PA PBT のような結晶性樹脂に比べて優れた特性ですさらに無塗装で使えるほどの滑らかな表面が得られ塗装する場合も塗料との良好な密着性を持っていますこのようなスチレン形樹脂の長所は過小に評価されてはならないと述べていますスチレン系樹脂事業は成熟事業といわれながらこの 10 年間着実に成長しておりその主な理由としてプロセス技術製品および用途において各技術革新があったことを挙げています * プロセス技術の革新 : コスト競争力強化のためより大型のプラントが作られ ABS の場合は 1 系列あたりの生産能力が 15 年間で約 5 倍になったことやこれにより一定の品質や供給の迅速化と安定性が得られ市場で優位な立場を得る効果があったと述べています * 製品や用途の革新 : スチレンとブタジエンの共重合体を例に挙げて触媒で重合反応を制御することにより HIPS やブロック共重合体 Styrolux R Styroflex R が作られたことを紹介しています Styrolux R は低密度で良好な加工性の包装材料 ( スリーブフィルム ) として PVC や PET の代替を目指していますまた Styroflex R は PO 樹脂と共押出されて包装用ストレッチフィルムに用いられ低密度ホールド性耐引き裂き性等が特長と言っていますまた ASA( アクリロニトリルスチレンアクリレート ) 樹脂 Luran R は PVC と共押出成形できるように粘度特性を PVC にあわせて作られており屋根雨どいや外壁パネルの用途例を紹介していますさらにカラーマスターバッチの供給システム Colorflexx R について触れています * 開発管理方法の革新 : 多くの企業が採用したステージゲートプロセスや社内で関心を持つ多くの人が参画できるオープンイノベーションについて述べています (Kunststoffe International 12 月号 p.48-50) 本件についてのお問い合わせは ( 株 ) 旭リサーチセンターまでお願い申し上げます 1

2 主要海外誌記事のディクショナリー成形前の樹脂の乾燥方法として押出機による溶融脱気法と乾燥機法を比較アーヘン工科大学プラスチック加工研究所 (IKV) が PET 樹脂と PA6 樹脂の成形前の乾燥を単軸押出機で行う方法 ( 溶融脱気法 ) について乾燥機を用いる方法と比較した研究の結果を詳しく紹介しています保存環境の相対湿度と各樹脂の水分含量溶融脱気による樹脂固有粘度の変化 2 つの方法の消費エネルギーなどについて実験データを挙げて説明しています結論としては高濃度の水分を含む樹脂については始めに乾燥機で短時間の乾燥を行った後押出機で溶融脱気を行うのが良いと言っています (Kunststoffe International 12 月号 p.28-32) Lanxess 社は GF50~60% で強化した PA 樹脂の成形品を FAKUMA で出展 2009 年 10 月の FAKUMA( 国際プラスチック加工専門見本市 ) で Lanxess 社 ( 独 ) が展示した金属代替用の樹脂材料とその成形品を報じています GF60% 強化 PA6 樹脂 Durethan R DP BKV 60 H2.0 で作られた長さ 1m の印刷機用インクトレーやまた GF50% 強化 PA66 樹脂 Durethan R DP AKV 50 HR H2.0 で作られたフォード社 ( 米 )Fiesta 車の冷却水マニホールドなどが挙げられています (Kunststoffe International 12 月号 p.34) PET ボトルのフレークをペレット化せずに直接シートに成形できるリサイクルシステム Erema 社 ( 豪 ) の PET 樹脂のリサイクルシステム Vacurema R を紹介しています PET ボトルを破砕して得られるフレークを洗浄し減圧リアクターの中で摩擦熱によって溶融してリアクターと直結した単軸押出機を通して 32μm のフィルタでろ過した後厚さ 150μm~ 1.8mm のシートに成形します押出による PET の固有粘度低下率は 1~4% でありポリマーの分解はほとんど起こっていないと言っていますこのリサイクル PET シートは多くの国の食品容器包装材料の基準を満たしておりこの 3 年間で 158,000 トン分の設備が納入されたと伝えています (Kunststoffe International 12 月号 p.35-36) CNT BN 鉄粉等の形状が異なるフィラー混錬による樹脂の熱伝導性向上効果マルチウォールカーボンナノチューブ (MWNT) やそのほかの熱伝導性フィラーをプラスチックに混錬し射出成形で作られた板状試験片の熱伝導率を測定し測定方向測定場所フィラー形状等との関係を論じていますプラスチックとして PBT や HDPE が用いられフィラーには MWNT のほかには窒化ホウ素 (BN) のフレーク鉄粉酸化アルミニウム粒子本件についてのお問い合わせは ( 株 ) 旭リサーチセンターまでお願い申し上げます 2

3 が単独または組合せて用いられていますアスペクト比 (L/D) が高いフィラーを用いると測定方向による熱伝導率の違いが出やすいことや粒状のフィラーに少量の MWNT を用いると熱伝導率が顕著に大きくなることなどを数値やグラフを用いて説明しています (Kunststoffe International 12 月号 p.41-47) ElringKlinger 社は熱可塑性の変性 PTFE 樹脂 Moldflon を上市ポリ四フッ化エチレン (PTFE) を変性して作られた ElringKlinger 社 ( 独 ) の熱可塑性樹脂 Moldflon R を紹介しています Moldflon R は PTFE と類似の化学構造をもつフッ素ポリマーの樹脂ですが結晶ラメラ ( 分子鎖が折り畳まれた構造からなる結晶部の微細構造単位 ) の大きさが通常の PTFE の 10 分の 1 でラメラを相互につなぐタイ分子も短いため熱可塑性を有すると説明しています文中のポリマー構造の図によれば主鎖を構成する CF2 のほかに分子鎖末端の-CF3 基と鎖の途中に-OC3F7 基があります主要な物性が他のフッ素系樹脂と対比して一覧表で示されています Moldflon R は一般的な熱可塑性樹脂の加工方法による成形が可能であり PTFE に比べて成形品設計の自由度が広く生産性も高いと言っています自動車部品で考えられる用途例が図示されています (Kunststoffe International 12 月号 p.51-53) Nanocyl 社は CNT 製造設備を 400 トンへ増強 Nanocyl 社 ( ベルギー ) が現在 60 トンのカーボンナノチューブ (CNT) 製造設備を 400 トンに拡張する予定であることを伝えています新しい設備は 2010 年 7 月稼動の予定で主にマルチウォール CNT を生産すると報じています (European Plastic News 1 月号 p.6) ポリマーケーブルによる金属ケーブル代替の課題であった末端固定化法を開発 PA PES( ポリエーテルサルホン ) UHMWPE( 超高分子量 PE) 等からなるポリマーケーブルの末端固定化のための加工技術に関する話ですポリマーケーブルはスチールケーブルを代替できる強度を持っていますが末端の固定化が難しいため自動車の窓リフターや自転車の変速機には使われていませんでしたドイツの加工会社 Kunststoff Helmbrechts 社とロープメーカー Liros Tauwerk 社が共同で開発した機械的固定とオーバーモールディング成形法を組み合わせて強固に固定する技術を図を交えて紹介していますポリマーケーブルはスチールに比べて軽量で最小曲げ半径が小さく耐腐食性などの長所があり破断伸びについても UHMWPE は 5% でスチール (3%) に近いと言っています (European Plastic News 1 月号 p.12) 本件についてのお問い合わせは ( 株 ) 旭リサーチセンターまでお願い申し上げます 3

4 BMS 社はカード偽造防止のため透かしフィルムのラミネート技術を開発 PC 樹脂で作られたパスポート運転免許証 ID カードなどの偽造防止等のために Bayer MaterialScience(BMS) 社 ( 独 ) が透かしを入れたフィルムを熱でラミネートする技術を開発したと報じています同社によればカードは耐久性に優れ偽造は極めて困難で南アフリカ政府が発行するパスポートにこの技術が採用されたと伝えています (European Plastic News 1 月号 p.17) ローディア社は植物資源を原料とする PA610 を上市ローディア社 ( 仏 ) が原料の一部にひまし油を用いて作られた PA610 を上市したことを報じています同社は従来のプロセスに比べて温室ガス放出が 50% 削減できたと言っていますこの樹脂は耐熱性耐薬品性ガスバリヤー性低吸水率等の物性が優れ自動車のフレキシブルチューブや燃料装置フィッティング等の用途が想定されています (European Plastic News 1 月号 p.17) ElringKlinger 社はデュポン社の Zytel PA66 樹脂を使ってオイルパンを開発先月のトピックスで紹介した ElringKlinger 社の自動車用オイルパンに使われた材料について少し詳しく紹介しています使用された材料はデュポン社の 35%GF 強化 Zytel R PA 66 で剛性耐クリープ性耐加水分解性広い温度範囲での耐衝撃性耐油性耐塩性等が優れまた高流動性のため低い射出成形圧力で薄肉の成形が可能と述べています (European Plastic News 1 月号 p.17) 晩餐会用の透明な椅子に Bayer 社の PC 樹脂を採用米国の椅子メーカー Legacy Seating 社は宴会や晩餐会などで使われる透明な椅子の材料に Bayer MaterialScience 社 ( 独 ) の PC 樹脂 Makrolon R を採用したことを報じています Legacy Seating 社によればこの樹脂は噴射模様バリクラック等がなく製品ロスが大幅に減ったと言っています同社のホームページには透明な椅子の写真が掲載されています (European Plastic News 1 月号 p.18) Sara Lee 社は空気清浄器にデュポン社の POM 樹脂を採用 Sara Lee 社 ( 米 ) の空気清浄器 Ambi Pur Renov' Air R にデュポン社のポリアセタール樹脂 Delrin R で作られたギアシステムが用いられたことを報じています必要な物性は摺動性本件についてのお問い合わせは ( 株 ) 旭リサーチセンターまでお願い申し上げます 4

5 耐湿性耐熱性等と言っています (European Plastic News 1 月号 p.19) ドイツの IKV が開発した新しい加工技術 2 件を紹介アーヘン工科大学 ( 独 ) のプラスチック加工研究所 (IKV) が開発した 2 つの新しい加工技術を報じています 1 件目は 1 つの金型と 1 台の成形機で熱可塑性樹脂成形と金属射出成形を行って複合材料を作る方法ですデモでは PC/ABS ブレンド樹脂と亜鉛スズ合金を用いて金属の芯が入った樹脂成形体を作ったと伝えていますもう 1 件は ProFoam R という発泡成形技術で窒素や炭酸ガスで発泡剤させますが Trexel 社 ( 米 ) の超臨界ガスを用いる微細発泡技術 MuCell R と異なるのはガスが臨界状態ではないことにあると言っています特許侵害の可能性に関する IKV のコメントも述べられています (Modern Plastics Worldwide 12 月号 p.14-15) 小野産業は成形サイクルが短く転写性が優れた成形技術 RHCM の海外展開に注力加工会社の小野産業 ( 株 )( 草加市 ) は自社開発した成形技術 RHCM R (Rapid Heat Cycle Molding) の海外展開に注力していることを報じています RHCM R は金型キャビティ内面近傍に配置された加熱冷却配管を使って金型の急速な蒸気加熱水冷却のサイクルを可能にした技術で実用的な成形サイクル時間で高い金型転写性を実現したといわれています同社のホームページには金型を 140 と 30 の間で加熱冷却する様子を示す動画が掲載されています同社はライセンス料を取るのではなく装置を購入した顧客に特許実施権を与えています金型温度制御装置の製造原価を減らすために中国で生産を始めたことや発泡成形技術 MuCell R を持つ Trexel 社 ( 米 ) と提携したことなどを伝えています (Modern Plastics Worldwide 12 月号 p.16) デュポン社は電気電子用途に適する PPA 樹脂を上市デュポン社のグレード表示の末尾に EF(electrical/electronics-friendly) が付いたポリフタルアミド (PPA) 樹脂の新しいグレードを紹介しています標準グレードに比べて高湿度条件での電気抵抗率保持を強化したと言っています流動性や機械的物性が異なる 3 種類にグレードがありいずれも GF35% で補強されています用途は電気自動車やハイブリッド車の高圧ケーブルコネクターセンサーの密閉容器などが想定されています (Modern Plastics Worldwide 12 月号 p.19) 本件についてのお問い合わせは ( 株 ) 旭リサーチセンターまでお願い申し上げます 5

6 BMS 社は医療用途向けに新しい PC/ABS ブレンド樹脂を上市 Bayer MaterialScience(BMS) 社 ( 独 ) が医療機器用途向けに新しい PC/ABS ブレンド樹脂 Bayblend R M850XF を上市したことを報じていますこの樹脂は ISO part1の生体適合性基準を満たし酸化エチレン γ 線電子線などによる滅菌処理に対応できます薄肉成形に適する耐衝撃性や剛性を有し具体適用途は外科用器具診断器具静脈などへの投薬システムなどが想定されています (Modern Plastics Worldwide 12 月号 p.20) Merquinsa 社はバイオ原料を用いた TPU エラストマーを上市用途は電線被覆材等熱可塑性ポリウレタン (TPU) エラストマーのメーカー Merquinsa 社 ( スペイン ) がバイオ原料成分 60% を含むポリエーテルベースの TPU エラストマー Pearlthane R ECO TPU を上市したことを報じています用途は電線やケーブル用で広い温度範囲での柔軟性耐加水分解性良好な成形性などの特長を有すると言っています (Modern Plastics Worldwide 12 月号 p.20) Radici Group 社は新しい PA66 樹脂を上市用途は自動車冷却系部品の金属代替等昨年 (2009 年 ) ドイツで行われた Fakuma 展示会で Radici Group 社 ( 伊 ) が新しい PA66 樹脂を発表したことを報じていますラジエータータンク頬サーモスタットハウジング水ホースなどに使え 135 で水やグリコール類と接触して使用できるように設計されていると言っています同社は金属 PPA PPS の代替用途を狙っており標準仕様のほかにより重要な部品用ガスインジェクション成形用など数種類のグレードがあります (Modern Plastics Worldwide 12 月号 p.21-22) 韓国のコンパウンド会社は非ハロゲン系難燃 PC 樹脂コンパウンドを上市韓国のコンパウンド会社 Shinil Chemical Industry 社が非ハロゲン系のポリカーボネート (PC) 樹脂コンパウンドを開発したことを伝えています難燃レベルは厚さ 0.4mm で V mm 以下では VTM-0 と CTI-0 があり用途にはバッテリーカバーや電子部品包装材などが挙げられています (Modern Plastics Worldwide 12 月号 p.22) Ensinger 社は PSU PPO PPS 等のエンプラ系シート新製品を上市シート加工の Ensinger 社 ( 米 ) がエンプラ系シートの新製品を上市したことを報じています製品はポリサルホン (PSU) 樹脂の Tecason R S 変性ポリフェニレンオキサイド (PPO) 本件についてのお問い合わせは ( 株 ) 旭リサーチセンターまでお願い申し上げます 6

7 樹脂 Noryl R EN265 の Tecanyl R GF30% 強化 PPS 樹脂の Tecatron R GF12% 強化 PA 樹脂の Tecamid R PET 樹脂の Tecapet R 等です (Modern Plastics Worldwide 12 月号 p.22) ソーラーパネルの価格下落でメーカーは米国の工場閉鎖や中国移転を計画結晶シリコンタイプのソーラーパネルの価格下落を受けて同パネルを生産する企業の取り組みを報じています GE 社 ( 米 ) はデラウェア州のソーラーモジュール工場を閉鎖 Evergreen Solar 社 ( 米 ) はマサチューセッツ州での生産を停止して中国で生産を計画 BP 社 ( 英 ) も米メリーランド州での組立を終了すると言っています業界は現在過剰在庫低価格需要低迷の三重苦にあり世界全体での操業率は 25% とも言われています (Chemical & Engineering News 11 月 16 日号 p.16) 高レベルの BPA に曝された男性労働者の生殖機能障害に関する研究発表中国で高レベル ( 通常の 50 倍 ) のビスフェノール A(BPA) に曝された男性労働者は通常の人より生殖機能障害を起こすリスクが高いという研究結果が Hum. Reprod : ; doi: /humrep/dep381 で発表されたことを報じていますこれに対する米国化学工業協会の反論もあわせて伝えています (Chemical & Engineering News 11 月 16 日号 p.27) ダウケミカル社は高付加価値化学事業へ集中と CEO が説明ダウケミカル社 ( 米 ) の CEO が 11 月の投資家会議で話した内容を報じています今後同社は年に売上を 10% 以上税前利益を 12~20% 増やす計画で事業内容を大きく変えて汎用化学ではなく高成長の高付加価値化学に集中すると言っています話の中でアグロサイエンスに関連する DuPont 社とのクロスライセンス太陽光発電薄膜に関するカルフォルニア工科大学との共同研究スチレン系事業の売却等について触れたことを伝えています (Chemical & Engineering News 11 月 23 日号 p.8) 炭酸ガスやバイオ資源を原料とするポリマーの開発 2 件を紹介 1 件目はベンチャー企業 Novomer 社 ( 米 ) が炭酸ガスと酸化プロピレンからポリプロピレンカーボネート (PPC) を作る技術を開発しコダック社の設備を使って PPC 樹脂や同フィルムの試作を計画中と報じていますもう1つは Braskem 社 ( ブラジル ) がサトウキビからポリプロピレンを作る研究を行っていることを伝えています (Chemical & Engineering News 12 月 21 日号 p.22) 本件についてのお問い合わせは ( 株 ) 旭リサーチセンターまでお願い申し上げます 7

8 米国でデカブロモジフェニルエーテルのメーカー 3 社が 3 年以内に生産販売を終了臭素系難燃剤のデカブロモジフェニルエーテル (decabde) の主要メーカー 3 社が米国環境保護庁と調整の結果 3 年以内に decabde の生産と販売を終了することに同意したことを報じています 3 社は Albemarle 社 ( 米 ) Chemtura 社 ( 米 ) と ICL Industrial Products 社 ( イスラエル ) です環境保護庁は decabde が癌の原因になり脳機能にも影響するかもしれないと言っています (Chemical & Engineering News 1 月 4 日号 p.10) 粘土鉱物とポリマーのナノ交互積層コンポジットは透明でガスバリヤー性テキサス A&M 大学の研究者がナトリウムモンモリロナイトとポリエチレンイミンをナノレベルで交互に 70 対を積層したフィルムを作ったと発表しています厚さ 231 nm のフィルムは透明で柔軟性がありガスバリヤー性も優れています電子食品医療等の分野で用途が考えられより実用的な製法の開発を進めていると伝えています (Chemical & Engineering News 1 月 11 日号 p.34) Celanese 社は FACT 社を買収子会社 Ticona 社の長繊維強化樹脂事業を強化 Celanese 社 ( 米 ) が長繊維強化熱可塑性樹脂のリーディングカンパニー Future Advanced Composites Technology(FACT) 社 ( 独 ) の買収を発表したことを報じていますこの買収はハイリターン事業構築を進める Celanese 社の戦略の一環で同社の子会社 Ticona 社の長繊維強化樹脂 Celstran R 事業の強化が目的といわれています Ticona 社にはこのほかに POM コポリマー超高分子量 HDPE 液晶ポリマー等の事業があり全体の売上は約 10.6 億ドル (2008 年 ) で Celanese 全体の 16% を占めると伝えています (Chemical Week 1 月 4 / 1 月 11 日号 p.14) 宇部興産はタイでカプロラクタムと PA6 の各子会社を併合して新会社を設立宇部興産 ( 株 ) がタイで 91% を所有するタイカプロラクタム社と 100% 所有のウベナイロンタイランド社を併合してウベケミカルアジア社を作ることを報じています新会社の持ち株比率は宇部興産 93% 丸紅 6% 等ですタイカプロラクタム社はカプロラクタム 11 万トンの設備を有してさらに 2 万トン増設を計画しウベナイロンタイランド社は PA6 樹脂 2.5 万トンの設備に加えてさらに 5 万トンの設備を建設中と伝えています (Chemical Week 1 月 4 / 1 月 11 日号 p.15) 本件についてのお問い合わせは ( 株 ) 旭リサーチセンターまでお願い申し上げます 8

9 樹脂に少量のコロイドシリカを添加すると成形サイクル時間が短縮技術コンサルティング会社 Rheo-Plast Associates 社の Pravin L. Shah 博士が開発した少量のコロイドシリカを樹脂に添加すると成形サイクル時間が 20~30% 短くなるという技術を紹介していますこれまでにテストした樹脂は POM GF 強化 PC PPS PEEK PP PA PBT ABS でシリカ添加による樹脂の機械的物性への影響はなく添加剤のコストは大きくないと述べています成形時間短縮の理由はコロイドシリカが冷却速度を速くするためと考えられています (Plastics Technology 12 月号 p.10) Solvay Advanced Polymers 社は新しいポリアミドイミド樹脂を上市同社が射出成形可能なポリアミドイミド (PAI) 樹脂コンパウンドの 2 種類のグレードを上市したことを報じていますグレードは Torlon R 4630 と同 4645 で用途は自動車や航空宇宙などの分野の軸受ベアリングスライディングエレメントスラストワッシャニードルベアリング等です以前の製品に比べて耐摩耗性を大幅に向上させたと言っています (Plastics Technology 12 月号 p.28) 本件についてのお問い合わせは ( 株 ) 旭リサーチセンターまでお願い申し上げます 9

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Microsoft Word エンプラ_11_02_V2.doc - 海外雑誌の主要タイトルとサブタイトル紹介による情報 - * 記事の詳しい内容については各誌をご覧ください海外雑誌 : Kunststoffe International; European Plastics News; Chemical & Engineering News; Chemical Week; Plastics Engineering; 2 月度のトピックス今月のトピックスは