以下の事項は弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものですまた情報提供を唯一の目的とするものでありいかなる契約にも組み込むことはできません以下の事項はマテリアルやコード機能を提供することをコミットメント ( 確約 ) するものではないため購買決定を行う際の判断材料になさらな

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ともみこしの
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1 解説! RAC への接続ロードバランスと接続フェイルオーバー日本オラクル株式会社テクノロジー製品事業統括本部技術本部基盤技術部プリンシパルエンジニア日下部明

2 以下の事項は弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものですまた情報提供を唯一の目的とするものでありいかなる契約にも組み込むことはできません以下の事項はマテリアルやコード機能を提供することをコミットメント ( 確約 ) するものではないため購買決定を行う際の判断材料になさらないで下さいオラクル製品に関して記載されている機能の開発リリースおよび時期については弊社の裁量により決定されますと Java は Corporation 及びその子会社関連会社の米国及びその他の国における登録商標です文中の社名商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります 2

3 Real Application Clusters への接続クライアント ( アプリケーションサーバー ) TCP/IP ネットワーククライアント接続ドライバ JDBC Driver Data Provider for.net (ODP.NET) Call Interface (OCI)... Net Services Database のネットワーク接続プロトコルや接続関連コンポーネントの総称複数インスタンス構成への接続の仮想化接続フェイルオーバー接続ロードバランシング Real Application Clusters 複数のデータベースサーバーのインスタンスが同一のデータベースをマウントデータベースストレージ 3

4 Agenda Real Application Clusters Database への接続 ( シングルインスタンス ) インスタンスとデータベースリスナーデータベースサービス Real Application Clusters への接続接続フェイルオーバー接続ロードバランシング本資料は Real Application Clusters 11g Release 2 を中心に説明します 4

5 Real Application Clusters 5

6 Database のストレージとキャッシュストレージ ( 低速 ) に格納されたデータベースの一部をメモリ ( 高速 ) にキャッシュデータブロックがキャッシュの置換単位クライアント ( アプリケーションサーバー ) CPU メモリ oracle oracle サーバープロセス (SQL の実行主体 ) インスタンスキャッシュヒットそのデータブロックを使用するキャッシュミスストレージから取得するストレージデータベース ( ストレージ上のデータの集合 ) データブロック ( 表や索引データのI/O 単位 ) 6

7 Real Application Clusters すべてのサーバーノードがデータベースの全データにアクセス可能ノード間のデータの一貫性を自動で維持 CPU メモリ oracle oracle oracle oracle サーバープロセス (SQL の実行主体 ) インスタンスローカルキャッシュヒットそのデータブロックを使用するストレージローカルキャッシュミス別ノードのキャッシュから取得するまたはストレージから取得する 7

SQL のパラレル実行 (Parallel Execution) 1 つの SQL 実行を自動並列化することも可能クライアントからの接続はシリアル処理と同じシングルインスタンスでも RAC でも可能クライアント ( アプリケーションサーバー ) oracle サーバープロセス PS PS PS PS PS

8 SQL のパラレル実行 (Parallel Execution) 1 つの SQL 実行を自動並列化することも可能クライアントからの接続はシリアル処理と同じシングルインスタンスでも RAC でも可能クライアント ( アプリケーションサーバー ) oracle サーバープロセス PS PS PS PS PS PS PS PS パラレルスレーブプロセス ( 分割されたデータ範囲を並列実行 ) CPU のデータ消費能力とストレージサブシステムのデータ供給能力のバランスを考慮してください CPU 1 コアあたり 200MB/s の帯域が確保できることが望ましいですディスクコントローラーやパスの性能も考慮する必要があります 8

9 RAC 11g Release 2 のソフトウェア 2 つのソフトウェアをインストール 1. Grid Infrastructure 11g Release 2 Clusterware と ASM の緊密な連携リスナーもGrid Infrastructureが所有 2. Database 11g Release 2 仮想 IPアドレスリスナーデータベースサービスリソース Clusterware リソース Clusterware リソース Clusterware 管理インスタンス ASM srvctl コマンドで操作ユーザー定義クラスタを構成する様々なリソースの状態を管理対象としています 9

10 Database への接続 10

11 Database へのネットワーク接続 Database クライアント ( アプリケーションサーバー ) Net プロトコル Database のネットワークプロトコルリスナープロセスネットワーク接続リクエストを受けるプロセス Database サーバー oracle oracle インスタンス tnslsnr サーバープロセス SQL のデータ操作を行うプロセスインスタンスデータベース管理を行う共有メモリ領域とバックグラウンドプロセスストレージデータベースストレージ上の表や索引のデータの集合 11

12 クライアントのネットワーク接続設定クライアントは 2 つの要素を指定リスナーのネットワークアドレス (IPアドレスとTCPポート番号) データベースサービス名接続記述子 $ sqlplus username/passowrd@tns_alias tns_alias= (DESCRIPTION = (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST=hostname1) (PORT = port ) ) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST=hostname2) (PORT = port ) ) (CONNECT_DATA= (SERVICE_NAME=service1 ) ) ) tnsnames.ora $ sqlplus username/passowrd@(description= ) EZCONNECT $ sqlplus username/passowrd@hostname:port/service1 EZCONNECT の記法はホスト名を 1 つしか記述できません 12

) ) 接続記述子 tnslsnr リスナープロセスサーバー listener_name = (DESCRIPTION_LIST = (DESCRIPTION = (ADDRESS =

13 リスナープロセスクライアントからの接続リクエストを受ける TCP サーバーソケットを保持するプロセスクライアント (DESCRIPTION = (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST=host_name) (PORT = port ) ) (CONNECT_DATA= (SERVICE_NAME=service ) ) ) 接続記述子 tnslsnr リスナープロセスサーバー listener_name = (DESCRIPTION_LIST = (DESCRIPTION = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP) (HOST = host_name) (PORT = port ) ) ) ) リスナーの設定 Clusterware 管理下の場合仮想 IP アドレス (VIP) で LISTEN させます 13

14 クライアントはサービス名を指定クライアントサーバー Net tnslsnr service1 インスタンス (DESCRIPTION = (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST=host_name) (PORT = port ) ) (CONNECT_DATA= (SERVICE_NAME=service1 ) ) ) クライアントの接続記述子はサービス名を指定しますリスナープロセスネットワーク接続リクエストを受けるプロセスデータベースサービスデータベースワークロードを区別する識別名 1 つのリスナーとインスタンスが複数のデータベースサービスを担当します 14

15 データベースサービスインスタンスが持つデータベースワークロードの論理的なグループ初期化パラメータ SERVICE_NAMES データディクショナリクライアント (DESCRIPTION = (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST=host_name) (PORT = port ) ) (CONNECT_DATA= ( SERVICE_NAME=service1 ) ) ) 接続記述子 tnslsnr service1 service2 インスタンス SERVICE_NAME=service1, service2 初期化パラメータサーバー 15

リスナーへのサービス登録インスタンスの PMON プロセスがリスナープロセスにサービスを登録します tnslsnr pmon

(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST=hostname )(PORT=port ) ) ) ) リスナー設定

16 リスナーへのサービス登録インスタンスの PMON プロセスがリスナープロセスにサービスを登録します tnslsnr pmon service1 service2 インスタンス listener = (DESCRIPTION = (ADDRESS_LIST = (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST=hostname )(PORT=port ) ) ) ) リスナー設定 local_listener_tnsalias = (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST=hostname )(PORT=port ) ) Net エイリアス tnsnames.ora ファイル LOCAL_LISTENER=local_listener_tnsalias SERVICE_NAMES=service1,service2 LOCAL_LISNTER にアドレスを直接記述する記法もあります初期化パラメータ 16

17 リスナーに登録されたサービス ORACLE_HOME/bin/lsnrctl status リスナー名リスナーに登録されているサービスの一覧が表示されます $ lsnrctl status リスナー名 ( 省略 ) Listening Endpoints Summary... (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(KEY=EXTPROC))) (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST= )(PORT=1521))) (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST= )(PORT=1521))) リスナーのリスニングポイント Services Summary... Service "+ASM" has 1 instance(s). Instance "+ASM1", status BLOCKED, has 1 handler(s) for this service... Service "+ASM_XPT" has 1 instance(s). Instance "+ASM1", status BLOCKED, has 1 handler(s) for this service... ( 省略 ) Service "orcl" has 1 instance(s). リスナーに登録されたサービス名 Instance "orcl1", status READY, has 1 handler(s) for this service... ( 省略 ) このサービスを担当するインスタンス名 17

18 SERVICE_NAMES のデフォルト値デフォルト値はデータベース名を基にした値を持っている DB_UNIQUE_NAME DB_NAME データベースサービス名 SERVICE_NAMES のデフォルト値 SERVICE_NAMES インスタンス 1 データベース名 DB_UNIQUE_NAME. DB_DOMAIN DB_UNIQUE_NAMEのデフォルト値 DB_NAME 18

19 データベース名 DB_UNIQUE_NAME 管理操作上データベースのレプリカを区別する名前 srvctl などの管理コマンドが指定する DB_NAME CREATE DATABASE 時に指定する名前データベース名に関するパラメータの基礎となる値 DB_UNIQUE_NAME DB_UNIQUE_NAME のデフォルト値は DB_NAME から生成される DB_NAME REDO ログ ( 更新履歴 ) 転送によるデータ同期初期データはプライマリの物理バックアップ (DB_NAME が同じ ) DB_UNIQUE_NAME = databasea DB_NAME = databasea Data Guard プライマリデータベース DB_UNIQUE_NAME = databaseb DB_NAME = databasea Data Guard スタンバイデータベース 19

20 DBCA でデータベース作成 Database Configuration Assistant (dbca コマンド ) CREATE DATABASE Grid Infrastructure へのリソース登録 20

21 DBCA でデータベース作成 Database データベース名 Configuration Assistant (dbcaコマンド) CREATE DATABASE これが初期化パラメータの DB_NAME.DB_DOMAIN になります Grid Infrastructure へのリソース登録 DB_UNIQUE_NAME のデフォルト値は DB_NAME から生成されますシステム識別子 ( インスタンス名 ) これが SID の接頭辞になります RAC の場合複数のインスタンスが構成され SID1, SID2,... と番号が付与された名前になりますそれぞれの SID が各インスタンスの初期化パラメータの INSTANCE_NAME のデフォルト値になります 21

22 Database への接続クライアント TCP/IP ネットワーク接続リクエスト ( DESCRIPTION = ( ADDRESS = ( PROTOCOL=TCP ) ( HOST = host_name ) (PORT = port ) ) ( CONNECT_DATA = ( SERVICE_NAME=service1 ) ) ) 接続記述子リスナーのリスニングポイントとデータベースサービスを指定サーバー tnslsnr service1 インスタンスリスナーリスニングポイントを持つプロセスデータベースサービスを担当するインスタンスを認識インスタンスデータベースサービスを保持リスナーに自身の担当するサービスを登録 22

23 Real Application Clusters への接続 23

24 Real Application Clusters への接続 RAC はどのノードに接続しても全てのデータにアクセス可能複数ノードであることをデータベースサービスが仮想化接続のロードバランスと障害時のフェイルオーバーを考慮クライアント接続ドライバに RAC 用という区別は無いクライアント複数ノードの仮想化接続フェイルオーバー接続ロードバランス SERVICE SERVICE Copyright 2006,. All rights reserved. 24

25 データベースサービスクライアントは 1 つのデータベースサービス名を指定して接続するシングルインスタンスも RAC も同じ RAC のノード数を仮想化するのもデータベースサービスクライアント ( アプリケーションサーバー ) データベースサービス SERVICE_NAMES インスタンス INSTANCE_NAME / SID / ORACLE_SID service1 インスタンスインスタンス 1 service1 インスタンス 2 データベース DB_NAME / DB_UNIQUE_NAME 25

26 データベースサービス 8i SERVICE_NAMES の導入 9i Database SERVICE_NAMES の動的変更 Database 10g Release 1 サービス毎のワークロードの区別 Database 10g Release 2 RAC: サービス毎のロードバランス設定 Database 11g Release 1 RAC: Inter-node Parallel Query 実行ノードの制御 Database 11g Release 2 Edition-based Redefinition との連携 RAC: Server Pool との連動 26

27 データベースサービス 8i SERVICE_NAMES の導入クライアントが接続に指定するのはデータベースサービス名 9i Database ( 複数インスタンス構成を仮想化 ) SERVICE_NAMES の動的変更 Database 10g Release 1 サービス毎のワークロードの区別データベースサービスはワークロードの単位 Database 10g Release 2 RAC: サービス毎のロードバランス設定 (1 つのデータベース内の複数ワークロードを区別する ) Database 11g Release 1 RAC: Inter-node Parallel Query 実行ノードの制御 Database 11g Release 2 Edition-based Redefinition との連携 RAC: Server Pool との連動 27

28 データベースサービスデータベースワークロードの論理的なグループ動的パフォーマンスビューからサービスごとに CPU 時間やアクセスしたデータブロック数の統計を区別できるデータベースサービス service1 service2 ワークロード schema1 schema2 データベースユーザーデータベーススキーマアクセス制御容量表領域 28

29 SERVICE_NAMES のデフォルト値 RAC は複数のインスタンスが同じデータベースをマウント SERVICE_NAMES のデフォルト値は同じデータベースサービス名 SERVICE_NAMES インスタンス 1 SERVICE_NAMES インスタンス 2 データベース名 DB_UNIQUE_NAME SERVICE_NAMES のデフォルト値. DB_DOMAIN DB_UNIQUE_NAMEのデフォルト値 DB_NAME 29

30 デフォルトで存在するサービスサービスごとにワークロードが区別されている V$SERVICE_STATS などリスナーに登録されるサービスとは別に内部的なサービスがあるデータディクショナリ上でも区別サービス名リスナーへの登録データディクショナリ (srvctl で追加したサービス ) Y Y DB_UNIQUE_NAME( と同じ値 ) データベース名を基にしたデフォルトサービス SYS$USERS サービス名を持たないセッションのサービス SYS$BACKGROUND バックグラウンドプロセスが属するサービス Y N N Y Y Y リスナーに登録されるワークロードが区別される 30

RAC のデータベースサービスの構成 Clusterware の管理下にあるサービスの属性を変更したい場合は追加したサービスに行う srvctl コマンドまたは Enterprise Manager で操作インスタンス 1 SERVICE_A デフォルトサービス (DB_UNIQUE_NAME と同じ ) Clusterware SERVICE_B SERVICE_NAME

31 RAC のデータベースサービスの構成 Clusterware の管理下にあるサービスの属性を変更したい場合は追加したサービスに行う srvctl コマンドまたは Enterprise Manager で操作インスタンス 1 SERVICE_A デフォルトサービス (DB_UNIQUE_NAME と同じ ) Clusterware SERVICE_B SERVICE_NAME インスタンス 2 Clusterware インスタンス 3 Clusterware ALTER SYSTEM SET SERVICE_NAMES を行ってはいけません特にデフォルトで存在するサービスに ALTER SYSTEM や PL/SQL パッケージ DBMS_SERVICE で操作を行ってはいけませんサービスの配置と属性は Clusterware に管理されています Real Application Clusters 11g Release 2 からは PL/SQL パッケージ DBMS_SERVICE でサービスの属性を直接変更することは非推奨となっていますこれらの属性の設定も srvctl コマンドのオプションとして用意されたのでそちらを使用します 31

32 クライアントからの接続 RAC への接続記述子は基本的にシングルインスタンスへの接続と同じリスナーのホスト名とポート番号を指定データベースサービス名を指定 (DESCRIPTION = (LOAD_BALANCE=ON) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=vip1) (PORT = port ) ) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=vip2) (PORT = port ) ) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=vip3) (PORT = port ) ) (CONNECT_DATA= (SERVICE_NAME=SERVICE_A ) ) ) SERVICE_A 複数の ADDRESS 句を記述すると接続フェイルオーバーと接続リクエストを分散させる候補になります 32

33 クライアントからの接続コネクションのフェイルオーバーリスナーへの接続リクエストが失敗すると別のリスナーへ接続リクエストを自動的にフェイルオーバーする接続時フェイルオーバー接続先インスタンスの決定複数のインスタンスが同じサービスを担当可能 1 本のコネクションは1つのインスタンスに接続される接続ロードバランシング 33

34 コネクションのフェイルオーバー Net には 2 種類のコネクションフェイルオーバー機能が実装されているクライアント tnslsnr tnslsnr tnslsnr SERVICE oracle tnslsnr tnslsnr SERVICE 接続時フェイルオーバー新規コネクション確立時の接続リクエスト失敗に対してフェイルオーバーします透過的アプリケーションフェイルオーバー確立済みコネクションの切断が検出されるとフェイルオーバーします 34

35 コネクションのフェイルオーバー接続時フェイルオーバー Connect-Time Failover (CTF) 新規コネクション確立時の接続リクエスト失敗に対してフェイルオーバーする高可用性を考慮する場合実質的に必須の機能透過的アプリケーションフェイルオーバー Transparent Application Failover (TAF) Call Interface(OCI) クライアントの機能確立済みコネクションの切断が検出されるとフェイルオーバーする必須の機能ではない更新トランザクションが再実行されるわけではない本資料では接続時フェイルオーバーのみ説明します 35

36 接続時フェイルオーバー新規コネクション確立時の接続リクエスト失敗に対してフェイルオーバーする接続記述子の設定 :FAILOVER=ON ( デフォルト ON) 接続リクエストに失敗すると別の ADDRESS 句を試行クライアント tnslsnr tnslsnr tnslsnr SERVICE (DESCRIPTION = (LOAD_BALANCE=ON) (FAILOVER=ON) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST=vip1) (PORT = port ) ) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST=vip2) (PORT = port ) ) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST=vip3) (PORT = port ) ) (CONNECT_DATA= (SERVICE_NAME=SERVICE_A ) ) ) 36

37 クライアントはサービス名を指定クライアントはサービスに接続複数のインスタンスが同一のサービス名 (SERVICE_NAME) を持つことが可能インスタンス名 (INSTANCE_NAME) は RAC の中で一意 (DESCRIPTION = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = hostname)(port = port)) (CONNECT_DATA = (SERVICE_NAME = service1 ) ) (DESCRIPTION = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = hostname)(port = port)) (CONNECT_DATA = (SERVICE_NAME = service1 ) (INSTANCE_NAME = instance1 ) ) ) service1 クライアントは SERVICE_NAME を指定して接続しますこのサービス名を持つ任意のインスタンスに接続可能ですクライアントが INSTANCE_NAME も指定するとそのインスタンスにしか接続できません instance1 instance2 RAC は障害発生時障害ノードを切り離してデータベースシステムを継続します 37

38 接続ロードバランシング新しいコネクションを確立するとき接続インスタンスの決定には 2 段階の接続ロードバランシングを介するクライアント tnslsnr tnslsnr tnslsnr SERVICE tnslsnr tnslsnr tnslsnr SERVICE (1) クライアント側接続ロードバランシングクライアントが接続リクエストを発行するリスナーを選択します (2) サーバー側接続ロードバランシングリスナーが接続リクエストを適切なインスタンスにリダイレクトします 38

39 クライアント側接続ロードバランシングクライアントが接続リクエストを発行するリスナーを分散させる接続記述子の設定 :LOAD_BALANCE=ON 複数の ADDRESS 句からランダムに選択されるクライアント tnslsnr tnslsnr tnslsnr SERVICE_A (DESCRIPTION = (LOAD_BALANCE=ON) (FAILOVER=ON) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST=vip1) (PORT = port ) ) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST=vip2) (PORT = port ) ) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST=vip3) (PORT = port ) ) (CONNECT_DATA= (SERVICE_NAME=SERVICE_A ) ) ) 39

サーバー側接続ロードバランシング複数のインスタンスが同じデータベースサービスを担当していることをリスナーが認識しているデフォルトの振り分け方はセッション数均等化サービスの属性 :CLB_GOAL=LONG SERVICE_A に接続クライアント tnslsnr サービス配置の把握

40 サーバー側接続ロードバランシング複数のインスタンスが同じデータベースサービスを担当していることをリスナーが認識しているデフォルトの振り分け方はセッション数均等化サービスの属性 :CLB_GOAL=LONG SERVICE_A に接続クライアント tnslsnr サービス配置の把握接続リクエストのリダイレクト tnslsnr tnslsnr tnslsnr SERVICE_A 分散の候補インスタンス1 インスタンス2 インスタンス 3 SERVICE_C インスタンス 1 SERVICE_A SERVICE_B インスタンス 2 インスタンス 3 SERVICE_B インスタンス2 SERVICE_C インスタンス 1 40

41 サーバー側接続ロードバランシングリスナーの 2 つの役割 1. 接続リクエストのリダイレクト 2. インスタンスとのセッション確立クライアントインスタンスとのセッション確立接続リクエストのリダイレクト tnslsnr tnslsnr tnslsnr SERVICE インスタンス 1 インスタンス 2 インスタンス 3 41

42 サーバー側接続ロードバランシングリスナーの 2 つの役割 1. 接続リクエストのリダイレクト 2. インスタンスとのセッション確立クライアントインスタンスとのセッション確立接続リクエストのリダイレクトインスタンス 1 と接続するためのリスニングポイントを把握しています初期化パラメータ tnslsnr tnslsnr 初期化パラメータ LOCAL_LISTENER REMOTE_LISTENER ローカルノードのリスナーのリスニングポイントを指します pmon インスタンス 1 pmon インスタンス 2 REMOTE_LISTENER で指されるリスナーに全インスタンスのサービス情報が集まるように構成します 42

43 リスナーの 2 つの役割 1. 接続リクエストのリダイレクト 2. インスタンスとのセッション確立 SCAN リスナー tnslsnr tnslsnr tnslsnr tnslsnr SERVICE tnslsnr tnslsnr tnslsnr SERVICE RAC 11g Release 1 まですべてのリスナーが 2 つの役割を兼ねています RAC 11g Release 2 から 2 つの役割を異なるリスナーが担当しますリダイレクト用リスナーが追加されています 43

44 Single Client Access Name リスナーリダイレクト用のリスナー (SCAN リスナー ) が全てのインスタンスからサービス登録されるリダイレクトとセッション確立の役割が分かれているクライアントインスタンスとのセッション確立各ノードのリスナーはセッション確立を行います tnslsnr 接続リクエストのリダイレクトこのリダイレクト専用リスナーを Single Client Access Name (SCAN) リスナーと呼びます初期化パラメータ tnslsnr tnslsnr tnslsnr 初期化パラメータ LOCAL_LISTENER REMOTE_LISTENER ローカルノードのリスナーの仮想 IP(VIP) を指しますそのためインスタンスごとに設定が異なります RAC 11g R2 では Clusterware によってインスタンス起動後に動的に設定されます pmon インスタンス 1 pmon インスタンス 2 pmon インスタンス 3 SCAN リスナーの仮想 IP (SCAN VIP) を指します全インスタンス共通の設定になります総ノード数が増減しても設定変更は発生しません 44

45 SCAN リスナーに登録されたサービス SCAN リスナーが稼働しているノードで ORACLE_HOME/bin/lsnrctl status リスナー名 Grid Infrastructure 11g Release 2 からリスナーは Grid Infrastructure に含まれるものを使用しますこの例では環境変数 ORACLE_HOME は Grid Infrastructure のインストールディレクトリを指しています $ lsnrctl status リスナー名 (LISTENER_SCAN1 など ) ( 省略 ) Listening Endpoints Summary... (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(KEY=LISTENER_SCAN1))) (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST= )(PORT=1521))) Services Summary... サービス名 lpdbfs Service "lpdbfs" has 2 instance(s). Instance "lpdbfs1", status READY, has 2 handler(s) for this service... Instance "lpdbfs2", status READY, has 2 handler(s) for this service... Service "lpdbfsxdb" has 2 instance(s). Instance "lpdbfs1", status READY, has 1 handler(s) for this service... Instance "lpdbfs2", status READY, has 1 handler(s) for this service... The command completed successfully インスタンス名 lpdbfs1 インスタンス名 lpdbfs2 45

46 参考 : RAC 11g Release1 まで全てのリスナーが全てのインスタンスからサービス登録されるリダイレクトとセッション確立の役割を兼ねているクライアントインスタンスとのセッション確立接続リクエストのリダイレクト各ノードのリスナーはリダイレクトもセッション確立も行います初期化パラメータ tnslsnr tnslsnr tnslsnr 初期化パラメータ LOCAL_LISTENER REMOTE_LISTENER ローカルノードのリスナーの VIP を指しますインスタンスごとに設定が異なります pmon インスタンス 1 pmon インスタンス 2 pmon インスタンス 3 全ノードのリスナーの VIP を列挙します全インスタンス共通の設定になりますが総ノード数の増減で設定変更が発生します 46

47 SCAN リスナーと SCAN VIP SCAN リスナーと SCAN 仮想 IP アドレス (SCAN VIP) がセットで起動 SCAN リスナーの稼働ノードに障害が発生すると別ノードに SCAN VIP とセットで再起動される高可用性のために複数セットが構成されます SCAN VIP VIP tnslsnr tnslsnr tnslsnr SCAN リスナーリスナー初期化パラメータ LOCAL_LISTENER LOCAL_LISTENER が指すリスニングポイントは SCAN リスナーを含みませんそのため SCAN リスナーはインスタンスとのセッション確立を行いません tnslsnr tnslsnr tnslsnr pmon インスタンス 1 pmon インスタンス 2 pmon インスタンス 3 初期化パラメータ REMOTE_LISTENER = scanhostname:port 1 つの SCAN ホスト名が複数の SCAN VIP に対応するように DNS を構成しておきます REMOETE_LISTENER が指すのは 1 つの SCAN ホスト名になります 47

48 SCAN リスナーと SCAN VIP DNS で 1 つの SCAN ホスト名と複数の SCAN VIP を対応させる DNS サーバー scanhostname ホスト名 scan-vip1 scan-vip2 scan-vip3 IP アドレス DNS で 1 つの SCAN ホスト名に複数の SCAN VIP を対応づけます Grid Infrastructure 11g Release 2 のインストール前に行っておきます scan-vip1 scan-vip2 scan-vip3 tnslsnr tnslsnr tnslsnr 初期化パラメータ REMOTE_LISTENER = scanhostname:port pmon pmon pmon pmon 1 つの SCAN ホスト名から複数の SCAN VIP の名前解決を行い複数の SCAN リスナーにサービス登録します 48

49 クライアントの SCAN 拡張 Client 11g Release 2 から 1 つの SCAN ホスト名は内部的に複数の SCAN VIP に展開される Client 11g Release 2 接続記述子は複数の ADDRESS 句を記述できますが EZCONNECT の記法は 1 つのホスト名しか指定できません $ sqlplus user/password@scanhostname:port/service Client 11g Release 2 は接続記述子に SCAN ホスト名を記述すると DNS から内部的に複数の SCAN VIP に展開されます複数ある SCAN VIP が障害発生時の接続時フェイルオーバー先の候補にもなります scanhostname ホスト名 scan-vip1 scan-vip2 scan-vip3 IP アドレス scan-vip1 scan-vip2 scan-vip3 tnslsnr tnslsnr tnslsnr DNS サーバー 49

参考 : Client 11g Release 1 まで SCAN 拡張のない以前のリリースのクライアントで SCAN リスナーに接続する場合は SCAN VIP を列挙する Client 11g Release 1 Client 11g Release 1 までのクライアントで SCAN リスナーに接続する場合は可用性のために接続記述子に ADDRESS 句を複数記述します SCAN

50 参考 : Client 11g Release 1 まで SCAN 拡張のない以前のリリースのクライアントで SCAN リスナーに接続する場合は SCAN VIP を列挙する Client 11g Release 1 Client 11g Release 1 までのクライアントで SCAN リスナーに接続する場合は可用性のために接続記述子に ADDRESS 句を複数記述します SCAN ホスト名ではなく SCAN VIP を ADDRESS 句に列挙します実際の接続先はサーバー側接続ロードバランシングで決定されます scan-vip1 scan-vip2 scan-vip3 (DESCRIPTION = (LOAD_BALANCE=ON) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST= scan-vip1 ) (PORT = port ) ) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST= scan-vip2 ) (PORT = port ) ) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST= scan-vip3 ) (PORT = port ) ) (CONNECT_DATA= (SERVICE_NAME=service ) ) ) tnslsnr tnslsnr tnslsnr 50

51 Real Application Clusters への接続 $ sqlplus user/password@hostname:port/service Client 11g Release 2 $ sqlplus user/password@scanhostname:port/service SCAN リスナーとクライアントの SCAN 拡張によりホスト名が 1 つしか記述できない EZCONNECT の記法でもシングルインスタンスへの接続と同じ記述になります tnslsnr SERVICE tnslsnr SCANリスナー tnslsnr tnslsnr SERVICE シングルインスタンス RAC 11g Release 2 51

52 Real Application Clusters への接続クライアント ( アプリケーションサーバー ) クライアント接続ドライバクライアント接続ドライバにシングルインスタンス用 RAC 用という区別は無いデータベースサービスに接続するという概念 TCP/IP ネットワーク Real Application Clusters 複数のインスタンスが同一のデータベースをマウントしている SERVICE クライアントから見るとデータベースサービスと Net Services の階層によって RAC の複数インスタンス構成が仮想化されている接続ロードバランシング接続時フェイルオーバー RAC への接続はシングルインスタンスと同じ 52

53 OTN セミナーオンデマンドコンテンツに対するご意見ご感想を是非お寄せください OTN オンデマンド感想上記に簡単なアンケート入力フォームをご用意しておりますセミナー講師 / 資料作成者にフィードバックしコンテンツのより一層の改善に役立てさせていただきます是非ご協力をよろしくお願いいたします 53

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技術情報サーバーストレージ 100 以上のコンテンツをログイン不要でダウンロードし放題データベースからハードウェアまで充実のラインナップ毎月

に受講スマートフォンで通勤中にも受講可能毎月チェック! コンテンツ一覧はこちら http://www.oracle.

54 OTN セミナーオンデマンド日本オラクルのエンジニアが作成したセミナー資料動画ダウンロードサイト掲載コンテンツカテゴリ ( 一部抜粋 ) Database 基礎 Database 現場テクニック Database スペシャリストが語る Java WebLogic Server/ アプリケーショングリッド EPM/BI 技術情報サーバーストレージ 100 以上のコンテンツをログイン不要でダウンロードし放題データベースからハードウェアまで充実のラインナップ毎月旬なトピックの新作コンテンツが続々登場例えばこんな使い方製品概要を効率的につかむ基礎を体系的に学ぶ / 学ばせる時間や場所を選ばず ( オンデマンド ) に受講スマートフォンで通勤中にも受講可能毎月チェック! コンテンツ一覧はこちら新作 & おすすめコンテンツ情報はこちら OTN オンデマンド 54

55 オラクルエンジニア通信オラクル製品に関わるエンジニアの方のための技術情報サイト技術資料インストールガイド設定チュートリアル etc. 欲しい資料への最短ルートアクセスランキング他のエンジニアは何を見ているのか? 人気資料のランキングは毎月更新特集テーマ Pick UP 性能管理やチューニングなど月間テーマを掘り下げて詳細にご説明技術コラム SQL スクリプト索引メンテナンス etc. 当たり前の運用 / 機能が見違える!? オラクルエンジニア通信 55

56 oracletech.jp IT エンジニアの皆様に向けて旬な情報を楽しくお届け製品 / 技術情報 Database っていくら? オプション機能も見積れる簡単ツールが大活躍セミナー基礎から最新技術までお勧めセミナーで自分にあった学習方法が見つかるスキルアップ ORACLE MASTER! 試験頻出分野の模擬問題と解説を好評連載中 Viva! Developer 全国で活躍しているエンジニアにスポットライトきらりと輝くスキルと視点を盗もう oracletech 56

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57 あなたにいちばん近いオラクル Direct まずはお問合せください Direct システムの検討構築から運用まで IT プロジェクト全般の相談窓口としてご支援いたしますステム構成やライセンス / 購入方法などお気軽にお問い合わせ下さい Web 問い合わせフォーム専用お問い合わせフォームにてご相談内容を承りますフリーダイヤルフォームの入力にはログインが必要となりますこちらから詳細確認のお電話を差し上げる場合がありますのでご登録の連絡先が最新のものになっているかご確認下さい月曜 ~ 金曜 9:00~12:00 13:00~18:00 ( 祝日および年末年始除く ) 57

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