Ethernet OAM の効果的な利用形態について

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きみおいのら
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1 Ethernet OAM の効果的な利用形態について JANOG27.5 Interim Meeting 2011/4/14 長谷川幹人

3 はじめに近年 Ethernet OAM ( 以降 EOAM) の標準化が進んだことでメーカー各社のルータースイッチ等機器への実装が進んでいます昨年の Interop Tokyo ShowNet では計 12 社の機器にて IEEE 802.1ag CFM を中心とした EOAM 相互接続試験を行い良好な結果を得ることができました感想としていよいよフィールド利用可能な状況にきていると感じていますそこで EOAM の基本的なことを整理しつつ効果的な利用形態について考えてみようと思いますプロトコルの詳細説明はまたの機会に Copyright (C) SII Network Systems Inc., All Rights Reserved. Page 3

4 Ethernet OAM って何? プロトコルの位置づけイーサネット上で利用可能な保守管理運用機能を定義一言に EOAM と言っても複数の規格が存在 IEEE ITU-T MEF レイヤイメージ 802.3ah (Clause 57) Link OAM 802.1ag Connectivity Fault Management (CFM) Y.1731 OAM Functions and Mechanisms for Ethernet-Based Networks MEF16 Ethernet Local Management Interface (E-LMI) サービスレイヤ E-LMI ネットワークレイヤトランスポートレイヤ 802.1ag/Y ah Copyright (C) SII Network Systems Inc., All Rights Reserved. Page 4

5 IEEE 802.3ah Link OAM 機器間の物理回線や通信状態の管理を目的としたプロトコル Point to Point 利用が前提 ( 最大送信レート :10 frame/s) 機能 Discovery 接続ポート間で OAM サポート情報をやり取りする Link Monitoring 接続ポート間のリンク状態確認 Remote Failure Indication 対向ポートの障害状態表示 Remote Loopback 接続ポート間のパフォーマンステストに利用 CPE SW SW SW SW SW SW CPE 802.3ah 802.3ah 802.3ah 802.3ah 802.3ah 802.3ah 802.3ah Copyright (C) SII Network Systems Inc., All Rights Reserved. Page 5

6 IEEE 802.1ag CFM VLAN 単位の障害監視を主目的としたプロトコル機能 Continuity Check (CC) 監視ポイント間のフレーム定期送信による疎通性確認 Loopback (LB) 監視ポイント間の疎通確認 IP Ping / ATM Loopback セルに相当 Linktrace (LT) 監視ポイント間の経路確認 IP Traceroute に相当管理ネットワーク階層化の概念を定義 ( 後述 ) Copyright (C) SII Network Systems Inc., All Rights Reserved. Page 6

7 階層化の概念カスタマブリッジオペレータ 1 ブリッジオペレータ 1 ブリッジオペレータ 2 ブリッジオペレータ 2 ブリッジカスタマブリッジカスタマレベルプロバイダレベルオペレータレベル物理レベル構成ルール同じレベルのドメインは隣接することがあっても絶対に重ならない自分より高いドメインレベルの EOAM フレームは透過する自分より低いドメインレベルの EOAM フレームは廃棄する Down MEP Up MEP MIP MA OAM フレームの論理パス Copyright (C) SII Network Systems Inc., All Rights Reserved. Page 7

8 ITU-T Y.1731 IEEE 802.1ag にキャリアグレードを意識した補完障害監視機能 CC (with RDI) LB LT plus Unicast CCM & Multicast LBM Alarm Indication Signal (AIS) 警報転送 Locked Signal (LCK) 警報転送 Automatic Protection Switching (APS) 系切替 Test Signal (TST) サービス診断テスト Maintenance Communication Channel (MCC) メンテナンス用通信チャネル Experimental OAM (EXP) 実験的 OAM 機能で利用 Vendor Specific OAM (VSP) ベンダー独自 OAM 機能で利用パフォーマンスモニタリング機能 Loss Measurement (LM) フレームロス測定 Delay Measurement (DM) フレーム遅延測定 Copyright (C) SII Network Systems Inc., All Rights Reserved. Page 8

9 MEF-16 E-LMI ユーザー網インタフェース (UNI) を通して端末側のアクセス機器とネットワーク側のノード機器の間で構成情報やネットワークの状態に関する情報をやりとりするインタフェース仕様 FR-LMI の手順をモデルにしている CPE UNI SW SW SW SW SW SW UNI CPE E-LMI E-LMI Copyright (C) SII Network Systems Inc., All Rights Reserved. Page 9

10 まとめるとポート情報交換 802.3ah MEF-16 (E-LMI) L2 疎通監視 802.3ah 802.1ag/Y.1731 (CC LB) L2 経路監視 802.1ag/Y.1731 (LT) エンドポイント間のスループット測定 Y.1731 (TST) エンドポイント間のフレームロス測定 Y.1731 (LM TST) エンドポイント間のフレーム遅延測定 Y.1731 (LB DM) エンドポイント間のビットエラー測定 Y.1731 (TST) Copyright (C) SII Network Systems Inc., All Rights Reserved. Page 10

11 どんなケースで使えるの? キャリアさんの場合 (1) 提供サービスの品質管理イーサネットサービス網内イーサネット網間の障害監視やパフォーマンス測定をイーサネットベースで実現可能構成例 (802.1ag OR Y.1731) ユーザー宅内自社イーサネットサービス網他社イーサネットサービス網 ( アクセス回線 ) ユーザー宅内自社サービス網内の品質管理 MEP UNI 間の品質管理 MIP Copyright (C) SII Network Systems Inc., All Rights Reserved. Page 11

12 どんなケースで使えるの? キャリアさんの場合 (2) リンクアグリゲーション (LAG) ポートの監視論理ポート物理ポートそれぞれの監視が可能構成例 (802.1ag or Y.1731) スイッチ A スイッチ B LAG ポート物理ポート #1 物理ポート #2 物理ポート #1 物理ポート #2 LAG ポート物理ポート監視 MEP 論理ポート監視 Copyright (C) SII Network Systems Inc., All Rights Reserved. Page 12

13 どんなケースで使えるの? xsp さんの場合 (1) ユーザー宅内からデータセンター間のサービス提供区間のアクセス状態を監視障害監視やパフォーマンス測定をイーサネットベースで実現可能構成例 (802.1ag OR Y.1731) データセンタイーサネットサービス網ユーザー宅内サーバユーザー端末サービス提供区間のアクセス状態の監視 MEP Copyright (C) SII Network Systems Inc., All Rights Reserved. Page 13

14 どんなケースで使えるの? xsp さんの場合 (2) ディザスタリカバリ用データセンタとの接続区間のアクセス状態を監視障害監視やパフォーマンス測定をイーサネットベースで実現可能構成例 (802.1ag OR Y.1731) データセンタ #A イーサネットサービス網データセンタ #B サーバ #A サーバ #B 接続区間のアクセス状態の監視 MEP Copyright (C) SII Network Systems Inc., All Rights Reserved. Page 14

15 まとめ安くて簡単で始まったイーサネットは EOAM によりレガシー網なみの運用管理機能を手にしました標準化も完了しメーカー各社のルータースイッチ等機器の多くは EOAM を実装しています EOAM の機能を利用することで保守管理運用に即した様々な用途に利用できます Copyright (C) SII Network Systems Inc., All Rights Reserved. Page 15

スライド 1

スライド 1 1 イーサネット OAM 技術の概要 ITU-T T Y.1731 と IEEE 802.1ag KDDI 研究所光ネットワークアーキテクチャーグループ Ethernet OAM 関連標準 ITU-T Y.1731 OAM functions and Mechanisms for Ethernet based Networks Fault Management Diagnostics Performance

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