クイックスタートガイド StorageCraft Recovery Environment for Windows (BIOS 版 ) 2015 年 2 月 13 日 ストレージクラフトテクノロジー合同会社
目次 はじめに... 3 1. StorageCraft Recovery Environment Builder をインストールする... 4 1.1. 必要なソフトウェアを確認する... 4 1.2. ダウンロードする... 5 1.3. インストールを実行する... 7 1.4. Windows ADK をダウンロードしてインストールする... 11 2. StorageCraft Recovery Environment for Windows を作成する... 16 2.1. StorageCraft Recovery Environment Builder を設定する... 16 2.2. ドライバーを追加する ( オプション )... 18 2.3. ISO イメージを作成して メディアに書き込む... 19 3. Windows の復元 ( ベアメタルリカバリー )... 23 3.1. StorageCraft Recovery Environment for Windows を起動する... 24 3.2. ネットワーク (IP アドレス ) を設定する... 26 3.3. システムパーティションの復元... 28 3.4. ブートパーティション (C: ドライブ ) の復元... 36 3.5. Windows の起動... 44 2
はじめに 本クイックスタートガイドは 第 1 章と第 2 章で StorageCraft Recovery Environment Builder (RE Builder) を用いた StorageCraft Recovery Environment for Windows の作成手順を説明しています StorageCraft Recovery Environment for Windows は コンピューターを CD/DVD メディアから起動し システムやデータをバックアップ リカバリー 移行することができます StorageCraft Recovery Environment for Windows は 以下のケースで使用します 起動できない Windows システムボリュームを復元する 復元操作を試行する前に ブート不可能なシステムをバックアップする 古いハードウェアが修理不能な損傷を受けた場合に ベアメタルリカバリーを実行する 誤って削除したファイルやフォルダーをリカバリーする 新しいハードウェアまたは仮想環境に移行する 第 3 章では ハードディスク交換後 ( 新しいハードディスクへ ) のベアメタルリカバリーの手順について説明しています 3
1. StorageCraft Recovery Environment Builder をインストールする 本章では StorageCraft Recovery Environment Builder (RE Builder) をインストールします これは StorageCraft Recovery Environment for Windows を作成するために必要です 1.1. 必要なソフトウェアを確認する StorageCraft Recovery Environment Builder の実行には 以下のソフトウェアが必要です Windows 7 以降 Microsoft.NET Framework 3.5 Windows 8 用のアセスメント & デプロイメントキット (ADK) 必要なソフトウェアがインストールされていない場合は StorageCraft Recovery Environment Builder の起動時にメッセージが表示されます 本章の手順では インターネットへの接続が必要です 4
1.2. ダウンロードする StorageCraft Recovery Environment Builder をダウンロードします ダウンロードするには ShadowProtect の 16 桁のプロダクトキー ( ライセンスキー / シリアルナンバー ) が必要です 1 Web ブラウザで下記のサイトにアクセスします [Product Key] にプロダクトキーを入力して [Submit] ボタンをクリックします http://www.storagecraft.com/downloads/recovery-environments 5
2 ダウンロードする前にソフトウェア利用許諾契約をご確認ください ご同意いただいた場合は ページ内のスクロールバーで最下部までスクロールすると表示される [I Accept] ボタンをクリックします 3 [Software Download] のページで [StorageCraft Recovery Environment - Builder] の [Download] をクリックして ファイルを保存します 6
1.3. インストールを実行する StorageCraft Recovery Environment Builder をインストールします 1 ダウンロードしたファイル ( 例 :ReBuilder_Setup_1.1.6.0.exe) をダブルクリックして インストールを実行します 2 [ インストール言語 ] ウィンドウで [ 日本語 ] を選択して [ 次へ ] ボタンをクリックします 7
3 [StorageCraft Recovery Environment Builder セットアップウィザードにようこそ ] ウィンドウで [ 次へ ] ボタンをクリックします 4 使用許諾契約書をご確認ください ご同意いただいた場合は [ ライセンス使用規約に同意します ] チェックボックスにチェックを入れて [ 次へ ] ボタンをクリックします 8
5 [ 宛先フォルダ ] ウィンドウでインストールするフォルダーを選択して [ 次へ ] ボタンをクリックします 6 [ 次へ ] ボタンをクリックしてインストールを開始します 9
7 [ 終了 ] ボタンをクリックしてセットアップウィザードを終了します 10
1.4. Windows ADK をダウンロードしてインストールする Windows 8 用のアセスメント & デプロイメントキット (ADK) をダウンロードして インストールします この手順ではインターネットへの接続が必要です 1 [ アプリ ] 画面から [StorageCraft] [Recovery Environment Builder] をクリックして StorageCraft Recovery Environment Builder を起動します 2 [ADK が見つかりません ] ウィンドウで [Microsoft から Windows ADK (1.6GB) をダウンロードしてください ] をクリックします クリックすると Microsoft のダウンロードセンターに接続します 11
3 Microsoft のダウンロードセンターから Windows ADK をダウンロードして保存します 4 ダウンロードしたファイル (adksetup.exe) をダブルクリックして インストールを実行します 5 [ 場所の指定 ] ウィンドウで [ このコンピューターにアセスメント & デプロイメントキットをインストールします ] を選択して [ 次へ ] ボタンをクリックします 12
6 [ カスタマーエクスペリエンス向上プログラム (CEIP) への参加 ] ウィンドウで [ はい ] または [ いいえ ] を選択して [ 次へ ] ボタンをクリックします 7 [ 使用許諾契約 ] ウィンドウで [ 同意する ] ボタンをクリックします 13
8 [ インストールを行う機能を選択してください ] ウィンドウで 以下の機能を選択して [ インストール ] ボタンをクリックします [Deployment Tools] [Windows Preinstallation Environment (Windows PE)] 14
9 [ アセスメント & デプロイメントキットへようこそ ] ウィンドウで [ 閉じる ] ボタンをクリックします 以上で StorageCraft Recovery Environment Builder のインストールが完了しました 15
2. StorageCraft Recovery Environment for Windows を作成する 本章では StorageCraft Recovery Environment for Windows の ISO イメージを作成して CD/DVD に書き込みます 2.1. StorageCraft Recovery Environment Builder を設定する 1 [ アプリ ] 画面から [StorageCraft] [Recovery Environment Builder] をクリックして StorageCraft Recovery Environment Builder を実行します 16
2 下記の値が設定されていることを確認します [ 出力用製品タイプ ] Recovery Environment [ アーキテクチャ ] 32 ビットもしくは 64 ビット uefi 環境では 64 ビット版をご使用下さい [ 出力用製品言語 ] 日本語 ( 日本 ) [Windows ADK ディレクトリ ] 既定値 [ISO 出力ディレクトリ ] ISO イメージを出力したいディレクトリを指定 ディレクトリパスに日本語 (2 バイト文字 ) は使用できません 半角英数字のみを使用してください 17
2.2. ドライバーを追加する ( オプション ) ほとんどの場合 この章の手順を実施する必要はありません Recovery Environment for Windows で起動したコンピューターでデバイスが使用できないため ドライバーの追加が必要な場合に実施します iscsi はサポートしていません 1 アイコン ( 緑の丸に十字 ) をクリックします 2 追加したいドライバーの inf ファイルを選択します 3 もし 追加したドライバーをリストから削除したい場合は ドライバーを選択し てからメニューの右側のアイコン ( 赤の丸に 印 ) をクリックします 18
2.3. ISO イメージを作成して メディアに書き込む 1 メニューからアイコン ( 緑の右向き三角 ) をクリックします 19
2 Recovery Environment for Windows の ISO イメージの作成が開始されます 3 Recovery Environment for Windows の ISO イメージの作成が完了したら [OK] ボタンをクリックします 20
4 空の CD/DVD メディアもしくは USB メモリをドライブに挿入して [ 開始 ] ボタンをクリックします 5 書き込みが開始されます 6 書き込みが完了したら [OK] ボタンをクリックします 21
7 右上の [ ] をクリックしてウィンドウを閉じます 8 右上の [ ] をクリックしてウィンドウを閉じます 以上で StorageCraft Recovery Environment for Windows の CD/DVD の作成が完了しました 22
3. Windows の復元 ( ベアメタルリカバリー ) 本章では ハードディスクの故障などにより Windows が起動できなくなった場合に 新しいハードディスクへ復元する ( ベアメタルリカバリー ) の手順を説明します 前提となる環境 復元に関する設定は ご使用の環境によって異なる場合があります 本章の手順は 以下のシナリオおよび環境を前提としています 復元のシナリオ バックアップ対象のコンピューターでは バックアップイメージをネットワーク上の共有フォルダーに保存しています ある日ハードディスクの故障により Windows が起動できなくなりました そのため新しいハードディスクへ交換した後に ベアメタルリカバリーを実施します バックアップ対象のコンピューター BIOS ベース MBR ディスクに以下のパーティションを構成 システムパーティション :350MB ブートパーティション :39.66GB (C: ドライブ ) Windows Server 2012 R2 23
3.1. StorageCraft Recovery Environment for Windows を起動する 1 復元したいコンピューターのドライブに Recovery Environment for Windows のメディアを挿入して コンピューターを再起動します 2 Recovery Environment for Windows が起動したら [PE ネットワークマネージャ ] ウィンドウで [ はい ] ボタンをクリックします 3 [ タイムゾーンの選択 ] ウィンドウで [ (UTC+09:00) 大阪 札幌 東京 ] を選択して [OK] ボタンをクリックします 24
4 新しいディスクに交換した場合は [ ディスクの初期化 ] ウィンドウが表示されます ここでは初期化を行わず このまま右上の [ ] をクリックしてウィンドウを閉じます ディスクの初期化およびパーティションの作成は 後述の復元ウィザードの中で実施します 25
3.2. ネットワーク (IP アドレス ) を設定する Recovery Environment for Windows はネットワークの設定に 既定で DHCP を使用します 静的 IP アドレスを設定する場合は 以下の手順を実施します 1 左ペインから [ ツール ] [ ネットワーク設定 ] をクリックします 26
2 [PE ネットワークマネージャ ] ウィンドウで [IP アドレスの自動取得 ] をクリックします 3 静的 IP アドレスを設定する画面が表示されます ご使用のネットワーク環境に合わせて適切に設定します [OK] ボタンをクリックします 27
3.3. システムパーティションの復元 復元ウィザードを使用して システムパーティションの復元を行います 1 [ ウィザード ] タブをクリックし [ 復元ウィザード ] をクリックします 2 [ 復元ウィザードへようこそ!] ウィンドウで [ 次へ ] ボタンをクリックします 28
3 [ 復元タイプ ] ウィンドウで [ 復元 ] を選択して [ 次へ ] ボタンをクリックします 4 [ 復元するバックアップイメージ ] ウィンドウで バックアップイメージを保存している共有フォルダーの UNC を入力して [ 参照 ] ボタンをクリックします UNC の例 \\ サーバー名 \ 共有名 (\\Server\Share) \\IP アドレス \ 共有名 (\\192.168.1.1\Share) 29
5 [ ネットワークパスワードの入力 ] ウィンドウが表示された場合は 共有フォルダーにアクセスするためのユーザー名とパスワードを入力して [OK] ボタンをクリックします ユーザー名の例サーバー名 \ ユーザー名 (server\user) NetBIOS ドメイン名 \ ユーザー名 (domain\user) ユーザー名 @DNS ドメイン名 (user@domain.local) 6 [ ファイルを開く ] ウィンドウで システムパーティションのバックアップイメージを選択して [ 開く ] ボタンをクリックします 30
7 以下のウィンドウで バックアップイメージのパスワードを入力して [OK] ボタンをクリックします バックアップイメージを暗号化していない ( パスワードを設定していない ) 場合は このウィンドウは表示されません 次の手順に進みます 8 [ 復元するバックアップイメージ ] ウィンドウで 復元したいボリュームのバックアップイメージであることを確認して [ 次へ ] ボタンをクリックします 31
9 [ バックアップイメージの依存性 ] ウィンドウで 現在選択しているイメージの確認 および別のイメージを選択することができます 復元したい日時 ( イメージの作成時間 ) のバックアップイメージが選択されていることを確認して [ 次へ ] ボタンをクリックします [ 復元するバックアップイメージ ] ウィンドウで フルバックアップ (.spf) を選択した場合は このウィンドウは表示されません 次の手順に進みます 10 [ 復元先 ] ウィンドウでは 新しいディスクに対して ディスクの初期化 と パーティションの作成 をする必要があります 新しいディスクで右クリックして [ イメージファイルからオリジナルレイアウトを再作成 ] をクリックします 32
11 [ 復元先 ] ウィンドウで バックアップイメージを復元するボリュームを選択して [ 次へ ] ボタンをクリックします ここで表示されるドライブレターは StorageCraft Recovery Environment for Windows が割り当てたものです そのため バックアップ対象の Windows が割り当てたものとは異なる場合があります この手順の例では 復元先として [ ディスク 0] の 1 番目のボリュームを選択しています 12 [ 最終調整オプション ] ウィンドウで [ この復元の最後にボリュームを最終調整する ] チェックボックスがチェックされていることを確認して [ 次へ ] ボタンをクリックします 33
13 [ 復元オプションの指定 ] ウィンドウでは 復元するボリュームに適用する必要がある任意のオプションを設定することができます この手順の例では 以下の設定を適用しています [MBR およびトラックのオプション ] パーティションをアクティブにセットする MBR を復元する イメージファイルから MBR を復元 Windows オリジナルの MBR を復元 ディスクの署名の復元 ディスク隠しトラックを復元 [ ハードウェア非依存の復元 (HIR) オプション ] ハードウェア非依存の復元 34
14 [ ウィザードの概要 ] ウィンドウで 内容を確認して [ 完了 ] ボタンをクリックします 15 システムパーティションの復元が開始されます 35
3.4. ブートパーティション (C: ドライブ ) の復元 システムパーティションの復元に続いて ブートパーティション (C: ドライブ ) の復元を行います 2 [ ウィザード ] タブをクリックし [ 復元ウィザード ] をクリックします 3 [ 復元ウィザードへようこそ!] ウィンドウで [ 次へ ] ボタンをクリックします 36
4 [ 復元タイプ ] ウィンドウで [ 復元 ] を選択して [ 次へ ] ボタンをクリックします 5 [ 復元するバックアップイメージ ] ウィンドウで バックアップイメージを保存している共有フォルダーの UNC を入力して [ 参照 ] ボタンをクリックします UNC の例 \\ サーバー名 \ 共有名 (\\Server\Share) \\IP アドレス \ 共有名 (\\192.168.1.1\Share) 37
6 [ ネットワークパスワードの入力 ] ウィンドウが表示された場合は 共有フォルダーにアクセスするためのユーザー名とパスワードを入力して [OK] ボタンをクリックします ユーザー名の例サーバー名 \ ユーザー名 (server\user) NetBIOS ドメイン名 \ ユーザー名 (domain\user) ユーザー名 @DNS ドメイン名 (user@domain.local) 7 [ ファイルを開く ] ウィンドウで ブートパーティション (c: ドライブ ) のバックアップイメージを選択して [ 開く ] ボタンをクリックします 38
8 以下のウィンドウで バックアップイメージのパスワードを入力して [OK] ボタンをクリックします バックアップイメージを暗号化していない ( パスワードを設定していない ) 場合は このウィンドウは表示されません 次の手順に進みます 9 [ 復元するバックアップイメージ ] ウィンドウで 復元したいボリュームのバックアップイメージであることを確認して [ 次へ ] ボタンをクリックします 39
10 [ バックアップイメージの依存性 ] ウィンドウで 現在選択しているイメージの確認 および別のイメージを選択することができます 復元したい日時 ( イメージの作成時間 ) のバックアップイメージが選択されていることを確認して [ 次へ ] ボタンをクリックします [ 復元するバックアップイメージ ] ウィンドウで フルバックアップ (.spf) を選択した場合は このウィンドウは表示されません 次の手順に進みます 11 [ 復元先 ] ウィンドウで バックアップイメージを復元するボリュームを選択して [ 次へ ] ボタンをクリックします ここで表示されるドライブレターは StorageCraft Recovery Environment for Windows が割り当てたものです そのため バックアップ対象の Windows が割り当てたものとは異なる場合があります この手順の例では 復元先として [ ディスク 0] の 2 番目のボリュームを選択しています 40
12 [ 最終調整オプション ] ウィンドウで [ この復元の最後にボリュームを最終調整する ] チェックボックスがチェックされていることを確認して [ 次へ ] ボタンをクリックします 41
13 [ 復元オプションの指定 ] ウィンドウでは 復元するボリュームに適用する必要がある任意のオプションを設定することができます この手順の例では 以下の設定を適用しています [MBR およびトラックのオプション ] パーティションをアクティブにセットする MBR を復元する イメージファイルから MBR を復元 Windows オリジナルの MBR を復元 ディスクの署名の復元 ディスク隠しトラックを復元 [ ハードウェア非依存の復元 (HIR) オプション ] ハードウェア非依存の復元 42
14 [ ウィザードの概要 ] ウィンドウで 内容を確認して [ 完了 ] ボタンをクリックします 15 ブートパーティション (c: ドライブ ) の復元が開始されます 43
3.5. Windows の起動 全てのパーティションの復元が完了したら ドライブから StorageCraft Recovery Environment for Windows メディアを取り出します その後 ShadowProtect を終了すると コンピューターが再起動され Windows が起動します Windows の起動時には 正常にシャットダウンされなかったことを示す画面が表示されることがありますが これは想定された動作です そのまま通常起動してください 44