Oracle Enterprise Linux 5 における認証 ORACLE Oracle Enterprise Linux 5 Oracle Enterprise Linux 5 は Red Hat Enterprise Linux 5 と完全互換 ( ソース バイナリとも ) Oracle Enterprise Linux 5 は完全 kabi 準拠 オープン ソースとしてご利用いただける Oracle Enterprise Linux は ソースとバイナリのどちらも Red Hat Enterprise Linux AS (RHEL AS) と完全に互換しています Oracle Enterprise Linux でアプリケーションのテストと認証をおこなう場合は Oracle Enterprise Linux にアプリケーションをインストールし このデータシートに記載された情報を確認するだけで済みます Oracle Enterprise Linux 5とRHEL5の比較このデータシートでは Oracle Enterprise Linux 5における製品のインストールと認証に際して各 ISVが考慮すべき重要な点を説明します 通常は何の変更も必要ありませんが 一部のアプリケーションではインストール チェックを拡張して Oracle Enterprise Linux 5が識別されるように若干の修正が必要な場合があります 例を示しながらその点を明らかにします 付録 Aでは Oracle Enterprise Linux 5 でオラクルが変更したすべてのRHEL5 Serverパッケージの詳細なリストを示しています これは トレードマークまたはロゴ準拠の問題への対応 あるいはバグフィックスやパッチのための変更です /etc/redhat-releaseのチェック RHEL5 Serverには /etc/redhat-releaseというテキスト ファイルがあり ここに特定のディストリビューション リリースを識別する1 行の文字列が含まれています このファイルはredhat-releaseパッケージの一部です Oracle Enterprise Linux 5 にも /etc/redhat-releaseというテキスト ファイルがあり これはenterprise-release というパッケージによってインストールされます 著作権およびトレードマークのためにこのファイルのテキストが一部変更されます RHEL5 Server のファイル : # rpm.qf /etc/redhat-release redhat-release-5server-5.0.0.9 # cat /etc/redhat-release Red Hat Enterprise Linux Server release 5 (Tikanga) Oracle Enterprise Linux 5 のファイル : # rpm.qf /etc/redhat-release enterprise-release-5-0.0.4 # cat /etc/redhat-release Enterprise Linux Enterprise Linux Server release 5 (Carthage) /etc/redhat-release の実際の内容をチェックするアプリケーションの場合は オラクルによる変更 ( リリース名の変更 ) も検出する必要があります それ以外の変更は必要ありません redhat-releaseパッケージのチェック Oracle Enterprise Linux 5にはredhat-releaseパッケージが含まれていません かわりに RHEL5 Serverのredhat-releaseによってインストールされるのと同等のファイル セットをインストールするenterprise-releaseというパッケージが提供されます ただし Oracle Enterprise Linux 5のenterprise-releaseパッケージでは ISVが /etc/redhat-release ファイルの存在と内容に依存している場合に備えて redhat-releaseの機能を提供しています 1
RHEL5 Server のファイル : # rpm -qa grep redhat-release-5 redhat-release-5server-5.0.0.9 Oracle Enterprise Linux 5 のファイル : # rpm.qa grep redhat-release-5 # # rpm -qa grep enterprise-release enterprise-release-5-0.0.4 # rpm -q --provides enterprise-release config(enterprise-release) = 6:5-0.0.4 enterprise-release redhat-release enterprise-release = 6:5-0.0.4 redhat-release の依存関係に依存するアプリケーション インストール チェックは 何の変更もなく動作します ディストリビューションのバージョンのチェック アプリケーションによっては ディストリビューションのバージョンをチェックすることがあります この場合 RHEL5 Server は 5Server を返し Oracle Enterprise Linux 5 は 5 を返します RHEL5 Server のファイル : # rpm -q --qf "%{version} n" -f /etc/redhat-release 5Server Oracle Enterprise Linux 5 のファイル : # rpm -q --qf "%{version} n" -f /etc/redhat-release 5 %{version} チェックを利用するアプリケーションは 5Server ではなく 5 をチェックする必要があります RHEL5 と Oracle Enterprise Linux 5 でインストールと認証に影響する大きな相違があるのは 以上の項目です アプリケーション インストーラがこのいずれかのチェックを利用する場合 以上の情報があれば Oracle Enterprise Linux 5 と RHEL5 の両方で透過的に動作するために必要な最小限の変更が可能になります Linux のカーネル バージョンもチェックする ISV の場合 Red Hat のカーネル バージョンは デフォルトではカーネル 2.6.18-x.y.z.el5 です 顧客の必要に応じてカスタム カーネルを構築している場合は他の数字が使われている可能性があり このとおりではないことがありますが 標準 RHN リリースのカーネルはこのフォーマットです Oracle Enterprise Linux 5 は正確に同じカーネル バージョンを維持したうえで 採用されたフィックスを識別するために数字を追加します こうしたフィックスが適用されるのは Red Hat にまだ適用されていないクリティカルなフィックスであり かつ問題のフィックスが顧客の利用にとって重要であるとオラクルが判断する場合だけです 2
今後のリリースで反映されるように オラクルはこのようなフィックスを常に Red Hat 社とコミュニティに提供しています オラクルが同時に 5 件を超えるパッチを適用することはありません バイナリ カーネル モジュールを同梱するアプリケーション あるいは特定のカーネル バージョンをチェックするアプリケーションの場合 uname -a または rpm -q でこの違いが返されます RHEL5 Server kernel-pae-2.6.18-8.el5 の場合 : # uname.r 2.6.18-8.el5PAE Oracle Enterprise Linux 5 kernel-pae-2.6.18-8.0.0.4.1.el5 の場合 : $ uname.r 2.6.18-8.0.0.4.1.el5PAE 注意 : この場合 リリース番号の最後に数字が追加されています 検証済みの完全 kabi 準拠 Oracle Enterprise Linux 5はRHEL5 ServerのkABIに完全準拠しています 実際には 適用が必要なパッチにkABI 違反の可能性がないかどうかを二重チェックするスクリプトが存在し 違反があればオラクルが検証を行います これは Red Hat 社が行う検証と同等の検証です Oracle Enterprise Linux 5 と RHEL 5 のどのカーネルを比較しても kabi に絶対的な違いが出ることはありません 任意の RHEL5 カーネル用に構築され 他の RHEL5 カーネルにロードされるカーネル モジュールは ( オリジナル リリースなので ) Oracle Enterprise Linux 5 用にリリースされるすべてのカーネルにもロードされます Oracle Unbreakable Linux のサポートを購入する時点で お客様は RHEL をすでにインストールしている場合も また Oracle Enterprise Linux を使い始めている場合もあります どちらの場合でも Oracle Unbreakable Linux のサポートをご利用いただけるパッケージ内容はまったく変わりません 互換性ここまでの内容で Oracle Enterprise Linux 5とRHEL5を比較し テストと認証の観点からアプリケーション ベンダーにとって重要な点を明らかにしました アプリケーションが以上に挙げた例に該当する場合は この情報に従って最小限の変更をおこなってください いずれにも該当しないアプリケーションは透過的に動作するので 再認証は不要です 付録 A Oracle Enterprise Linux 5で修正されたRHEL5パッケージのリストこれ以降のページでは Oracle Enterprise Linux 5で変更の必要があったすべての RHEL5 Serverパッケージの詳細なリストを示します トレードマークまたはロゴの問題 あるいはバグフィックスやパッチがこれらの変更理由です 3
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注意 : オラクルが提供するフィックスのパッチ ファイルは http://oss.oracle.com/el5/oracle-provided-patches/ にあります 次の表は Oracle Enterprise Linux 5 から削除されたパッケージのリストです 著作権の問題か 他のパッケージで提供される機能が削除理由です 5
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