仕様書 1. 件名被ばく関連情報管理システムのインフラ基盤環境最適化に伴うサービス基盤移行 2. 数量 一式 3. 目的国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所 ( 以下 放医研 という ) では 昨年度までに被ばく関連情報管理システムを構築し運用を開始している 本仕様書は 被ばく関連情報管理システムを構成するソフトウエア等のサービス機能やデータベースにおいて 現状の使用状況から最適なシステム構成への見直しを行う要件を定めるものである 4. 仕様概要 1) 概要請負者は被ばく関連情報管理システムの構成を本仕様書に基づき見直し履行すること また 本仕様書を満足するための体制などを明確にすること 1 本仕様書に記載されている要件を履行するために必要な費用 ( 本調達におけるハードウエア及びソフトウエアの導入 設置の為に必要な作業にかかる費用を含む ) は すべて本契約に含むものとする ただし 当研究所の施設内における電力料金及びやむを得ず利用する回線使用料金についてはこの限りではない なお 既存の他契約者との間でシステム試験調整等に費用を要する場合についても本件契約者が負担すること 2 並行して調達される 被ばく関連情報管理システムのインフラ基盤環境最適化 との調整が必要な場合など 本件契約者が既存契約者および該当案件の請負者と調整が必要な場合 これにかかる費用は本調達に含むこと 2) 基本要件 1 使用するデータベースサーバには Oracle Datebase11g を利用すること 2スムーズなサービス移行と継続的な運用を実現するため 使用するOSなどは 一般的なもの (Windows Server 等 ) を使用すること 3 提案するシステム構成図を提示すること 4 長期にわたる情報管理 利用のために 機器のリプレースなども考慮し 各サービスは標準的な Web サーバ環境で動作すること 5 利用者が当該システムへアクセスする際に十分配慮した操作性となっていること
6 複数のサービスが独立して動作し データベースサーバ上においても互いに干渉することがないようにすること 7バックアップスケジュールは放医研担当職員と協議のうえ 決定すること 3) 作業場所所在地 : 263-8555 千葉県千葉市稲毛区穴川 4 丁目 9 1 名称 : 量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所 4) 移行対象ソフトウエア機器移行の対象となる構成品の一覧は以下のとおりとする (1) 復旧作業員等健康診断情報システム (2) フォローアップシステム (3) 重粒子治療症例情報登録システム (4) 放射線治療症例全国登録システム (5)(1)~(4) で使用しているデータベース 5. 移行要件 1 本作業における対応範囲は 4.4) で記載したソフトウエアおよびそれに伴うデータとする なお 移行に伴ってソフトウエア改修が生じる場合については本契約内で対応を行うこと また 本契約内にて下記の改修を行うこと 2 移行のスケジュールが実現可能なスケジュールになっていること および放医研担当職員の確認および了承を得ること 1)SAML 認証の廃止本契約にて移行する各サービスにおいて 既存の認証基盤 (CA SiteMinder) 経由で認証を行わず VPN 接続後に再度各サービスにてパスワード認証を行うことでログインできるよう改修を行うこと また 移行前と同等のサービス機能や動作の安定稼働を図ること 2) サービス認証の追加 1 各システムにてログインのために必要なパスワードは 8 文字未満のパスワードを登録できないようにすること 2パスワードは利用者自身で変更可能とすること 3パスワードは英大文字 英小文字 数字 および記号をそれぞれ 1 文字以上使用することを必須条件とすること 4パスワード変更時 入力文字を *** で表記し 入力内容が分からないようにすること
3) サービス機能 1 復旧作業員等健康診断情報システムは Web アプリケーションあるいは Web サービスとして実装されていること 2 放射線治療症例全国登録システムは Web アプリケーションあるいは Web サービスとして実装されていること 3フォローアップシステムは Web アプリケーションあるいは Web サービスとして実装されていること 4 重粒子治療症例情報登録システムは Web アプリケーションあるいは Web サービスとして実装されていること 5 復旧作業員等健康診断情報システムで使用する DB のスキーマは放医研担当職員と協議の上決めること 6 放射線治療症例全国登録システムで使用する DB のスキーマは放医研担当職員と協議の上決めること 7フォローアップシステムで使用する DB のスキーマは放医研担当職員と協議の上決めること 8 重粒子治療症例情報登録システムで使用する DB のスキーマは放医研担当職員と協議の上決めること 6. その他 1プログラム開発 システム導入作業に関する品質管理体制を元に 本調達内容を実現するための品質管理体制が整備されていること 2プログラム開発に関する品質管理基準を元に 本調達を実現するための品質管理基準を有していること 3 本調達に対して予定している開発体制を元に 本調達を実現するための開発体制を有していること 4 組織としてのセキュリティ管理体制を元に 本調達を遂行するためのセキュリティ管理体制が整備されていること 5 導入予定スケジュールを元に 本調達が滞りなく実現可能であること 6 放医研内での移行作業実施にあたっては 事前に作業計画を立案し 放医研担当職員 ( 医療情報室 情報基盤部 医師 研究者など ) 及び既存の被ばく関連情報管理システムのインフラ基盤及びサービスシステムを構築した業者 ( 富士通社及びネットワンシステムズ社担当 ) と調整のうえ 放医研担当職員の承認を得ること 7 既存被ばく関連情報管理システムのインフラ基盤を構築した業者やサービスシステムを構築した業者との間で対応体制を構築し 体制図等を整備すること また 今年度に同一基盤上に新たなシステム調達を予定している その請負業者とも連携し相互に不測の事態が生じないように体制を整備すること 体制整備にかかる費用は本調達に含むものとする
8 本仕様書に記載されている事項並びに本仕様書に記載のない事項について疑義が生じた場合は 放医研担当職員と協議の上 決定するものとする 9 納入完了後 1 年以内に生じた不具合に対しては 無償で速やかに復旧対応を行うものとする 7. 成果物 1) 納入物 1 作業計画書 ( 要承認 ) 2 作業の体制と要員構成書 3 作業報告書 4 基本設計書 5 詳細設計書 6システム運用 保守マニュアル 7 動作確認試験成績書 8 障害発生時の関連業者との連携体制図 2) 納入媒体 数量 紙媒体正 1 式 ( 計 1 式 ) CD 媒体正 1 式 副 1 式 ( 計 2 式 ) 納入したドキュメント等に修正があった場合は 紙については更新履歴と修正ページ CD 媒体においては修正後の全編を速やかに提出すること 納入する CD 媒体に格納するファイル形式は 一般的な文書管理ソフト等を用いて放医研で読み取り可能であること なお 納入場所は 量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所重粒子治療推進棟 2F 医療情報室とする 8. 納入期限平成 29 年 3 月 24 日 ( 金 ) 9. 検査作業完了後 放医研職員立ち会いのもとに仕様書に基づき検査を行い これに合格したことを以て検査合格とする 1セットアップ完了後本調達の要件を満たしていることを確認するための動作確認試験を完了していること 2 本システムをインフラ基盤にインストール設定したあとのインフラ基盤において性能テスト及び負荷テストを実施し 正常稼働及び規模 性能要件を満たしていることが確認できていること なお 性能要件については担当者と協議の上 決定するものとする 3システム環境のバックアップデータの取得は 動作確認試験の完了後 最新のシステ
ム環境のバックアップデータが取得されていること また バックアップ試験 リストア試験を実施し 結果報告書を提出すること なお バックアップ取得結果をエビデンスとして提示すること 10. 守秘義務本契約の履行にあたって知り得た関連システム内のすべてのデータならびに本研究所ネットワークシステムに関する情報を許可なく外部に漏らしてはならない 11. 事業者資格 10 項を遵守するため 以下の資格及び認証を全て取得していること CMMI レベル3 以上 :CMMI(Capability Maturity Model Integration, 能力成熟度モデル統合 ) は能力成熟度モデルの一つであり, システム開発を行う組織がプロセス改善を行うためのガイドライン 組織の標準プロセスが確立しているレベル3 以上を要求 ISO/IEC 27001(ISMS) :ISMS( Information Security Management System, 適合性評価制度 ) は情報資産を様々な脅威から守り リスクを軽減させるための総合的な情報セキュリティ マネジメントシステム 国際 ISMS 認証基準 ISO/IEC 27001 を要求 一般財団法人日本情報経済社会推進協会に使用を認められたプライバシーマーク 入札書を提出の際 上記資格を証明できるものを提出すること 12. 著作権本契約により製作したアプリケーションプログラムの著作権は受注者のものとする ただし 当研究所が別に作成した範囲の本システムに関する著作権は 当研究所のものとする 部課名放射線医学総合研究所臨床研究クラスタ病院医療情報室使用者奥田保男