CHAPTER 1 第 1 章開発環境の準備
Chapter 1 第 1 章開発環境の準備 Android アプリケーションを作成する場合には 最初に開発環境を準備する必要があります お手元にパソコンとインターネット接続環境が揃っているのが条件となります 準備するソフトウェア Java SE Development Kit (JDK) Pleiades All in One Java (Eclipse 4.3 Kepler) Android SDK Android Development Tools (ADT) Java SE Development Kit(JDK) のインストール Java SE Development Kit (JDK) は ORACLE が提供している Java 言語によるプログラミングのためのライブラリキットです (Java は Sun micro systems によって開発されたプログラミング言語ですが 現在では ORACLE によって提供されています ) ダウンロードはホームページから行います ( 現在は英語ページで提供されています ) http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html Java Platform, Standard Edition (JDK) の DOWNLOAD ボタンをクリックします Java SE Development Kit 7 Downloads ページに移動するので Java SE Development Kit 7u** の項目でご利用のシステムを選択し Accept License Agreement にチェックを入れ ご自分の環境に該当する 32 ビット版 Download リンクをクリックしてダウンロードします (** はバージョンコード ) Android SDK で利用する JAVA ライブラリは 32 ビットパーションです ご自分の環境が 64 ビットでも 32 ビット版が必要となります ( 執筆時の Windows 環境用は jdk-7u45-windows-i586.exe) ダウンロードが開始されたら適当な場所にダウンロードします ダウンロードが完了したら ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストールを開始します 2
Android ダウンロードページ 3
Chapter 1 インストールウィザードが開始されるので ウィザードに従ってインストールを完了します ( 各画面はデフォルトで作業を進めます ) これで Java SE Development Kit (JDK) のインストールは完了です 閉じる ボタンをクリックして終了します レジストレーション用サイトが表示された場合にはキャンセルして問題ありませんが 登録したい方は自由に登録してください Pleiades All in One Java( Eclipse 4.3 Kepler) のインストール Pleiades は Eclipse というプログラム開発ツールに日本語セットを組み込んだアプリケーション開発プラットフォームです 非常に高機能なプラットフォームで 多種多様なプログラミング環境を提供しています ダウンロードはホームページから行います http://mergedoc.sourceforge.jp/ ホームページが表示されたら Eclipse 4.2 Juno Pleiades All in One ボタンをクリックします 4
Android ダウンロードページに移動したら Java の 32bit Standard Edition または 64bit Standard Edition の Download ボタンをクリックします ( ご自分の環境に合わせてダウンロードします ) zip 形式のファイルがダウンロードされるので 適当な場所に保存します ( 以降の作業のため デスクトップに置くと便利です ) ダウンロード後はブラウザのページを閉じてかまいません 時間のある時に Pleiades について学習されることをお薦めします ダウンロードした zip 形式のファイルを適当な場所に展開します ( 執筆時のファイル pleiades-e4.3-java_20130926.zip) この Eclipse はインストールの必要がなく フォルダ単位で管理できます フォルダ内の実行ファイルをそのまま起動します 実行ファイルは展開したフォルダ内の pleiades フォルダ内の eclipse フォルダ内の eclipse.exe です ( クリーンブートをしたい場合には eclipse.exe -clean.cmd を実行します ) これで Pleiades All in One Java (Eclipse 4.3 Kepler) のインストールは完了です 5
Chapter 1 実行の確認 eclipse.exe をダブルクリックします ワークスペース ランチャーが表示されるのでここではデフォルトのまま OK ボタンをクリックして次に進みます 無事に起動を確認したら終了します 6
Android Android SDK のインストール Android SDK は Google 社が提供している Android OS 用のアプリケーション開発ライブラリキットです ダウンロードはホームページから行います http://developer.android.com/sdk/index.html 表示されたページの DOWNLOAD FOR OTHER PLATFORMS をクリックします 下部にダウンロード一覧が展開されます 7
Chapter 1 Windows 用は複数ありますが インストーラー付きの方が簡単なので そちらをダウンロードします ( 執筆時のファイル名 installer_r22.3-windows.exe) ファイル名のリンクをクリックして適当な場所に保存します ( ライセンスアグリーメントのページが表示されるのでチェックボックスをチェックしてダウンロードボタンをクリックします ) 参考情報 ADT Bundle 版は SDK と Eclipse と ADT がセットになっていて Android 開発専用の軽量版ですが Eclipse は旧バージョンで日本語化が必要です 開発に慣れてきてから利用してみるのもいいでしょう ダウンロードしたファイルをダブルクリックするとインストールウィザードが起動します 8
Android Next ボタンを押して次に進みます Java SE Development Kit (JDK) の確認画面になります すでにインストール済みと表示されるので Next ボタンを押して次に進みます 使用ユーザー確認画面になるので Install for anyone using this computer を選択して誰でも利用できるように設定し Next ボタンをクリックします 9
Chapter 1 インストールする場所の確認画面になります デフォルトでも問題ありませんが 後々の作業をやりやすくするために C:\android-sdk-windows として C ドライブの直下に android-sdk-windows というフォルダ名でインストールします インストールする場所を設定し Next ボタンを押して次に進みます スタートメニューへの登録確認画面になります これはデフォルトのまま Install ボタンをクリックします インストール完了画面になるので Next ボタンをクリックします 10
Android インストールウィザードの終了画面になります Finish ボタンをクリックして終了します 引き続き Android SDK Manager が起動するので 必要なライブラリをインストールします Android SDK ライブラリのインストール ここでは デフォルトの状態でインストールします SDK ライブラリについて SDK ライブラリは基本的に上位互換なので 最新バージョンがインストールされていれば開発できますが 各種の AVD( 仮想デバイス ) や下位バージョンでの開発が必要な場合には対応のライブラリをインストールします また SDK ライブラリのインストールは容量が多く 非常に時間がかかるので 必要な物を適時ダウンロードするほうが無難です Install ** Packages... をクリックして次に進みます (** はインストール数が表示されます ) 11
Chapter 1 Accept License ラジオボタンを選択して Install ボタンをクリックします Accept License についてライブラリのインストールする内容によっては複数の項目について Accept License を選択する必要があります 左側ペインの Packages の項目すべてにチェックがついているのを確認してから Install ボタンをクリックします ダウンロードが開始され Log ウインドウが表示されます すべてのダウンロードが終了したら SDK Manager を閉じます これで Android SDK の初期設定は完了です 12
Android Android Development Tools (ADT) の実装 Android Development Tools (ADT) は Eclipse から Android SDK を操作するアドオンツールです 実装は Eclipse を起動して行います eclipse.exe をダブルクリックして起動します Eclipse メニューの ヘルプ をクリックして 新規ソフトウェアのインストール をクリックします 13
Chapter 1 ソフトウェアのインストール画面が開くので 右上の 追加 ボタンをクリックします 名前に Android ( 実際は自分の好きな名前で識別名をつけます ) ロケーションに https://dl-ssl.google.com/android/eclipse/ を入力後 OK ボタンをクリックします ロケーション情報は Android Developers サイトに記述されています http://developer.android.com/sdk/installing/installing-adt.html 14
Android しばらくするとインストールできる項目が表示されるので 開発ツール という項目を選択して 次へ ボタンをクリックします (NDK は C++ 言語でライブラリ等を開発する時に利用します ) インストール詳細画面が表示されるので 次へ ボタンをクリックします 15
Chapter 1 ライセンスのレビュー画面が表示されるので 使用条件の条項に同意します (A) のラジオボタンを選択して 完了 ボタンをクリックします ソフトウェアのインストールが開始されます この作業はインターネットの回線状況にもよりますが数分かかります インストールの途中にセキュリティ警告が表示されますが 問題ないので OK ボタンをクリックして続行します ソフトウェア更新のメッセージが表示されたら 今すぐ再始動 ボタンをクリックして Eclipse を再起動します 16
Android パースペクティブの切り替え Eclipse が再起動したら Eclipse のパースペクティブ ( ワークスペースウインドウ ) を Java に変更します 画面右上の パースペクティブを開く アイコンをクリックします サブウィンドウが表示されたら Java を選択します パースペクティブが右上のボタンに追加されクリックで変更できるようになります パースペクティブ変更後 Eclipse メニューの ウィンドウ をクリックして Android SDK マネージャー と Android 仮想デバイス マネージャー が表示されていることを確認します 17
Chapter 1 Eclipse メニューに表示されていない時の対応 Eclipse メニューの ウィンドウ の パースペクティブのカスタマイズ (Z) をクリックします パースペクティブのカスタマイズ ウィンドウが表示されるので コマンド グループ可用性 のパネルの左側に表示されている Android Lint Android Refactorings Android SDK および AVD マネージャー Android ウィザード の項目にチェックを入れて OK ボタンをクリックします これで表示されるようになります 設定を保存するために一度 Eclipse を終了して再起動します 18
Android Android SDK の登録とライブラリのダウンロード SDK ロケーションの確認 Eclipse メニューの ウィンドウ -> 設定 をクリックします 左側のペインで Android を選択します 右側の SDK ロケーションが前述でインストールしたフォルダになっていることを確認します 設定されていない場合には 参照 ボタンをクリックしてインストール済みの Android SDK のフォルダを選択し その後 OK ボタンをクリックします ライブラリのインストール Eclipse メニューの ウィンドウ をクリックして Android SDK マネージャー をクリックします Android SDK Manager 画面になります SDK ライブラリについて SDK ライブラリは基本的に上位互換なので 最新バージョンがインストールされていれば開発できますが 各種の AVD( 仮想デバイス ) や下位バージョンでの開発が必要な場合には対応のライブラリをインストールします また SDK ライブラリのインストールは容量が多く 非常に時間がかかるので 必要な物を適時ダウンロードするほうが無難です ここで実際に使用するライブラリをインストールします ライブラリはほぼ上位互換となっているので上位バージョンだけでもいいのですが 一応念のため Android 2.3 と 4.03 以上と Extras をインストールします 19
Chapter 1 インストールする Android のバージョン項目をチェックします Extras も一通りインストールしておきます その他はデフォルトのままで右下の Install ** packeges ボタンをクリックします 前述の SDK インストール同様 Accept License 画面で複数の Accept が必要なのですべて Accept し インストールします ( この作業はかなりの時間がかかります 一度でインストールできない場合は複数回でインストールします ) インストールが完了したら Eclipse を一度終了し 再起動します SDK のダウンロードやアップデートを行った時は Eclipse をクリーンブートします クリーンブート用のファイルは eclipse.exe -clean.cmd です 20
Android エミュレーター (Android Virtual Device) の準備 仮想デバイス (AVD) を準備します Eclipse メニューの ウィンドウ -> Android SDK 仮想デバイス マネージャー をクリックします ここでは Android 2.3 用と Android 4.4Phone 用の AVD を作成します 右側の 新規... ボタンをクリックします 新規 Android 仮想デバイスの作成画面が表示されたら以下の設定で作成します AVD 名に 2.3 ( 名前は自由につけてかまいません ) 装置のリストから 3.7 WVGA(480 x 800:hdpi) を選択ターゲットのリストから Android 2.3.3 - API Level 10 を選択 CPU/ABI のリストから ARM (armeabi) を選択キーボードのチェックボックスをチェックスキンのチェックボックスをチェックバック カメラのリストから Emulated を選択メモリー オプションはデフォルトの RAM:512 VM ヒープ :32 内部ストレージはデフォルトの 200MiB SD カードのサイズで 32 MiB を設定その他はデフォルト OK ボタンをクリックして AVD を作成します 21
Chapter 1 作成が完了するとデバイスリストに表示されます 22
Android 同様の手順で以下の設定で作成してください AVD 名に 4.4 ( 名前は自由につけてかまいません ) 装置のリストから 5.1 WVGA(480 x 800:mdpi) を選択ターゲットのリストから Android 4.4 API Level 19 を選択 CPU/ABI のリストは ARM (armeabi-v7a) 選択固定キーボードのチェックボックスをチェックスキンのチェックボックスをチェックバック カメラのリストから Emulated を選択メモリー オプションを RAM:512 VM ヒープ :32 に変更内部ストレージはデフォルトの 200MiB SD カードのサイズで 32 MiB を設定その他はデフォルト OK ボタンをクリックして AVD を作成します ここで作成した AVD は Android 2.3 通常版 Android 4.4 通常版 となります この AVD は必要に応じていくつでも作成できますので状況に応じて追加 削除 変更を行ってください タブレット用のエミュレーターについてタブレットのエミュレーターもこの機能を使って作ることはできますが とても遅く実用的ではありません 巻末付録に記載してある Bildroid (AndroVM) の利用をお薦めします 23
Chapter 1 エミュレーター (Android Virtual Device) の設定 作成した AVD の初期設定を行うために起動する AVD を選んで 開始... ボタンをクリックします 起動オプション画面になるので 起動 ボタンをクリックします スクリーンサイズを変更したい場合は 実際のサイズに表示をスケールする チェックボックスをチェックしてスクリーンサイズと解像度を選択してから起動します 起動後に Android 仮想デバイス マネージャーのウィンドウを閉じます ( ウィンドウを開いたままだと Eclipse の操作ができない ) 画面ロックの表示になった場合は MENU ボタンをクリックすると通常画面になります 初期状態では英語モードなので 設定で日本語モードに設定します Settings -> Language & Keyboard -> Select language の項目で 日本語 を選択します (4.4 は Language & Input -> Language ) 日本語に変更後時間も日本時間に変更しておきましょう 日付と時刻 -> タイムゾーンの選択 -> 日本標準時 ( 東京 ) を選択します 2.3 の設定後 4.4 の設定後 24