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平成 30 年 3 月 22 日 民間発注企業の長殿 国土交通省土地 建設産業局長 建設業の働き方改革の推進について 政府の 働き方改革実行計画 ( 平成 29 年 3 月 28 日働き方改革実現会議決定 ) においては 労働基準法の改正の方向性として 労使協定を結ぶ場合においても上回ることのできな

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中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など

土木工事における適切な工期設定の考え方 1. 主旨建設産業においては 適切な賃金水準の確保 週休 2 日の推進 長時間労働の是正など必要な環境整備を進めているなか 工事時期を平準化し適切な工期の設定することにより 建設現場の週休 2 日の実現に取り組む必要がある 平成 30 年 4 月 1 日より原

第三者による品質証明制度について 参考資料 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

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目次 1. 本事例集の趣旨 目的 2. 地方公共団体における取組事例 ( さ し す せ そ ) 3. 都道府県における取組状況 4. 都道府県における取組事例 5. 市区町村における取組状況 6. 市区町村における取組事例 参考 国土交通省における発注や施工時期の平準化

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隣接する工事を同者が受注した場合の対応

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インフラ老朽化対策 10

働き方改革 魅力ある建設業の構築に向けて 特集 域によっても大きな差があり, 北陸地方や北海道 など一部の地方では平成 28 年 10 月調査の加入率が 80% を超えているのに対し, 大都市部のある関東 地方 (55%) や近畿地方 (60%) は低い加入率に 留まっている ( ) 建設マネジメン

事務連絡 平成 30 年 11 月 9 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局建設業課長 公共工事の円滑な施工確保について 公共工事の適正な入札及び契約を通じて建設業の健全な発達を図るとともに 平成 30 年 7 月豪雨や平成 30 年北海道胆振東部地震等の大規模災害からの復旧 復興の加速

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BIM/CIM 活用における 段階モデル確認書 作成マニュアル 試行版 ( 案 ) 平成 31 年 3 月 国土交通省 大臣官房技術調査課

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事務連絡 平成 29 年 10 月 25 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局建設業課長 平成 28 年熊本地震の被災地域での建設工事等における 予定価格の適切な設定等について 公共工事の予定価格の設定については 市場における労務及び資材等の最新の実勢価格を適切に反映させつつ 実際の施工

イドライン が策定されたところです こうした中 平成 30 年 6 月 29 日に第 196 回通常国会で成立した 働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律 ( 以下 働き方改革関連法 という ) に基づく改正後の労働基準法において 建設業については 平成 31 年 4 月の法施行から5

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i-construction ~ 建設現場の生産性革命 ~ 建設業は社会資本の整備の担い手であると同時に 社会の安全 安心の確保を担う 我が国の国土保全上必要不可欠な 地域の守り手 であることから 建設業の賃金水準の向上や休日の拡大等の働き方改革による生産性向上が必要不可欠 国土交通省では 平成 2

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資料 1 適正な工期設定等のためのガイドライン 策定後の動きについて 平成 30 年 2 月 20 日 国土交通省 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

福井県建設リサイクルガイドライン 第 1. 目的資源の有効な利用の確保および建設副産物の適正な処理を図るためには 建設資材の開発 製造から土木構造物や建築物等の設計 建設資材の選択 分別解体等を含む建設工事の施工 建設廃棄物の廃棄等に至る各段階において 建設副産物の排出の抑制 建設資材の再使用および

発注者支援業務(工事監督支援業務)のポイント

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取扱い : 本資料の配付を持って解禁 Press Release 平成 31 年 4 月 24 日 平成 31 年度北陸地方整備局直轄事業の執行について < 基本方針 > 平成 31 年度の事業執行にあたっては 工事 業務の品質確保及び担い手の中長期的な確保 育成 入札及び契約手続における一層の透明

法定福利費の明示について 1 社会保険等未加入対策 建設業者の社会保険等未加入対策として 社会保険等への加入を一層推進していくためには 必要な法定福利費が契約段階でも確保されていることが重要です 建設工事における元請 下請間では 各専門工事業団体が法定福利費を内訳明示した 標準見積書 を作成しており

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公共工事における予定価格設定時の 歩切り に関する調査の結果について 平成 27 年 4 月 28 日総務省国土交通省 昨年 6 月の公共工事の品質確保の促進に関する法律 ( 平成 17 年法律第 18 号 以下 公共工事品質確保法 という ) の改正により 予定価格の適正な設定が発注者の責務として

目次 1. はじめに... 1 (1) 静岡市電子納品実施マニュアル入門編 工事 の位置づけ... 1 (2) 電子納品とは... 1 (3) 静岡市の電子納品導入計画 電子納品のフロー 準備... 2 (1) 電子納品の適用範囲... 2 (2) 対象となる電子成果

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標準請負契約約款の概要 標準請負契約約款は 請負契約の片務性の是正と契約関係の明確化 適正化のため 当該請負契約における当事者間の具体的な権利義務関係の内容を律するものとして 中央建設業審議会が公正な立場から作成し 当事者にその実施を勧告するもの 建設業法第 34 条第 2 項 建設業法 ( 昭和

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公共工事等における新技術活用システムについて 別添 公共工事等に関する優れた技術は 公共工事等の品質の確保に貢献し 良質な社会資本の整備を通じて 豊かな国民生活の実現及びその安全の確保 環境の保全 良好な環境の創出 自立的で個性豊かな地域社会の形成等に寄与するものであり 優れた技術を持続的に創出して

減額の理由H27.5 以降 < 調査事項及び回答の概要 > 1. 歩切りの違法性及び定義等についての理解 リーフレット ( 別添 ) の内容を確認 理解したリーフレット ( 別添 ) の内容を確認 理解していない ( 1) 1,783 団体 5 団体 ( 1) 理解していない とした主な理由 設計書

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(更新)-2

はじめに 我が国の建設投資は 社会経済活動 市場動向等に与える影響は極めて大きい このため 国土交通省では 国内建設市場の規模とその構造を明らかにすることを目的とし 昭和 35 年度から毎年度 建設投資推計及び建設投資見通しを作成し 建設投資見通し として公表している 作成の方法と留意点 建設投資推

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全建事発第 号 平成 30 年 12 月 27 日 各都道府県建設業協会会長殿 一般社団法人全国建設業協会会長近藤晴貞 公印省略 高力ボルトの需給安定化に向けた対応について ( 協力要請 ) 平素は本会の活動に対しまして 格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます さて 標記につきまして 国

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災害復旧制度の目的と沿革 目的 自然災害により被災した公共土木施設を迅速 確実に復旧する 対象施設 河川 海岸 砂防設備 林地荒廃防止施設 地すべり防止施設 急傾斜地崩壊防止施設 道路 港湾 漁港 下水道 公園 沿革 古くは明治 14 年より予算補助の形での国庫補助 明治 32 年 災害準備基金特別

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はじめに 平成 26 年に品確法 (*1) 及び同法に基づく基本方針 (*2) が改正され 新たに発注者の責務として 適切な工期を設定するよう努めること が規定されました 品確法では 公共工事は 国民生活及び経済活動の基盤となる社会資本を整備するものとして社会経済上重要な意義を有しており その品質は

山形県県土整備部資材単価及び歩掛等決定要領

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工事費構成内訳書の提出について ~ 法定福利費の明示が必要になります ~ 平成 29 年 12 月 6 日 中日本高速道路株式会社

1 これまでの社会保険加入状況 2 社会保険の加入及び賃金の状況等に 関する調査結果 3 入札契約適正化法に基づく実施状況 調査結果 4 建設業許可業者の加入率 ( 推計値 ) 1

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社会保険等加入及び法定福利費を内訳明示した見積書に関する実態調査について 1. 調査の目的 これまでに実施してきた各施策に関する各建設企業における取組状況および施策の現場への浸透状況等を総合的に把握し 社会保険等未加入対策の目標達成を見据えた加入徹底方策を検討することを目的とする 2. 調査の概要

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システム情報フロー システムの利用対象者と活用によるメリット建設リサイクル法等の提出書類の作成機能 システムの適用範囲工事発注者排出事業者処理業者情報登録発注前発注後施工計画時施工完了時 区分適用範囲 対象建設副産物対象地域 工事発注者排出事業者処理業者利用対象者システム活用によるメリット工事概要画

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1. 休日 適正工期の確保について 働き方改革関連法がいよいよ今年 4 月に施行します そんな中で建設業界でも 大手ゼネコンで組織する日本建設業連合会 ( 日建連 ) が 2019 年度末までに 4 週 6 閉所以上を実現することを中間目標とし 2021 年度末までにすべての事業所で週休二日 ( 土

3 再生資材等の利用 (1) 再生骨材等の利用工事現場から 40km の範囲内に再資源化施設がある場合は 工事目的物に要求される品質等を考慮したうえで 原則として 再生骨材を利用する (2) 再生加熱アスファルト混合物の利用工事現場から 40km 及び運搬時間 1.5 時間の範囲内に再生加熱アスファ

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12新旧対照表(工事完成図書の電子納品要領).docx

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目 次 1. 京都府電子納品運用ガイドライン ( 建築工事及び建築設計業務等 ) について 1.1 位置づけ 適用する事業 本ガイドラインに関わる規定類の関係 電子納品の対象とする書類の考え方 2 2. 建築工事 ( または業務 ) における電子納品の流れ 3 3

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資料 5 自治体クラウド推進 業務改革について 平成 27 年 9 月 14 日

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A B) km 1 0 0km 50km 50km (A)(B) 2,600 13,100 11,800 2,600 13,100 11,800 ( 2,476) (12,476) (11,238) 9,190 8,260 7,3

p10 建設産業における社会保険加入の徹底について(提言)

もっと女性が活躍できる建設業 推進パッケージ 建設業における女性活躍は 官民挙げた もっと女性が活躍できる建設業行動計画 ( 昨年 8 月策定 ) を受け 5 年以内に女性倍増 を目指して官民で様々な取組がスタート 昂じている機運を業界全体で持続 浸透させ取組を加速化するためには 地域ぐるみの活動の

2. 提出資料一覧表 落札予定者に求める提出資料は 要請書に示す調査区分 ( 基本調査または重点調査 ) に応じて下表に を付している内容とする なお 調査区分が 基本調査 の場合は 3 頁 ~4 頁に基づき作成すること 調査区分が 重点調査 の場合は 5 頁 ~7 頁に基づき作成すること 様式番号

Ⅱ. 意見を交換するテーマ 1. 社会資本整備の進め方 (1) 公共事業予算の安定的 持続的な確保わが国経済は緩やかな回復基調にあるものの個人消費や民間投資は力強さを欠いており デフレからの完全脱却と安定的成長を実現する経済財政運営が 引き続き求められている 公共投資は内需を下支えするフローの経済効

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公共工事コスト縮減対策に関する新行動指針

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工事施工中における受発注者間の情報共有システム機能要件 (Rev4.0) 平成 26 年 7 月版 ( 国土交通省国土技術政策総合研究所 )( 以下 機能要件 ) ( ただし データ連携機能を除く ) 工事帳票 確認 立会願 段階確認書 工事履行報告書 材料確認願 及び 工事打合せ簿 に

Transcription:

資料 3 週休 2 日の実現に向けた取組 平成 29 年 11 月 9 日 国土交通省大臣官房技術調査課 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

働き方改革実現に向けた週休二日の取得に関する取組について 直轄工事における週休二日取得の取り組み 施工時期の平準化適正な工期設定 週休二日算定が可能な 工期設定支援システム の導入 工事着手準備期間 後片付け期間の見直し 余裕期間制度の活用週休二日を考慮した間接費の補正 < 週休二日対象工事 > 対象工事件数 実施件数 週休二日を実施するための環境整備を行い週休二日対象工事を拡大 平成 28 年度 824 件 165 件 平成 29 年度 2,000 件程度拡大 地方公共団体等への展開 国土交通省の取り組みを地方公共団体等にも普及することにより 建設工事全体への拡大を推進 1

都道府県 政令市 今年度 都道府県 政令市において週休 2 日に取り組む団体が前年度と比べて 2 倍に増加するとともに 週休 2 日対象工事は 2.5 倍に増加 50 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 週休 2 日対象工事の推移 ( 団体数 ) ( 実施件数 ) 団体件数 ( 都道府県 政令市 ) 35 18 370 908 H28 H29( 予定含む ) 1000 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0 2

週休 2 日対象工事の拡大 H26 年度から週休 2 日対象工事を実施し 対象を順次拡大中 (H28 年度 : 対象 824 件 実績 165 件 H29 年度 : 対象 2,000 件程度を予定 ) 今後も 現場の実態等を踏まえ 工期を自動算出する 工期設定支援システム の高度化などの実施環境の整備 改善や 地方公共団体等への拡大により 建設現場の週休 2 日の実現に取り組む 準備 後片付け期間の見直し 工事規模や地域の状況に応じて 準備 後片付けに最低限必要な日数を設定 H29 年度に見直しを行った工種 準備期間後片付け期間工種区分現在の設定最低必要日数現在の設定最低必要日数 鋼橋架設工事 30~150 日 90 日 15~20 日 PC 橋工事 30~90 日 70 日 15~20 日 橋梁保全工事 30~50 日 60 日 15~20 日 舗装工事 ( 新設工事 ) 30~50 日 50 日 15~20 日 舗装工事 ( 修繕工事 ) 30~40 日 60 日 15~20 日 道路維持工事 30~50 日 50 日 15~20 日 河川維持工事 30~50 日 30 日 15~30 日 電線共同溝工事 30~50 日 90 日 15~20 日 20 日 工期設定支援システムの導入 工期設定に際し 歩掛かりごとの標準的な作業日数や 標準的な作業手順を自動で算出する工期設定支援システムを導入 工期設定支援システムの主な機能 1 歩掛毎の標準的な作業日数を自動算出 2 雨休率 準備 後片付け期間の設定 3 工種単位で標準的な作業手順による工程を自動作成 4 工事抑制期間の設定 5 過去の同種工事と工期日数の妥当性のチェック 平成 29 年度より 維持工事を除き原則ととして全ての工事で適用 工程表作成支援システム ( イメージ ) 工事工程の受発注者間での共有 平成 29 年度より 原則として全ての工事で適用 施工当初段階において 工事工程のクリティカルパスと関連する未解決課題の対応者 対応時期について共有することを受発注者間でルール化 < 工事工程共有の流れ > 1 発注者が示した設計図書を踏まえ 受注者が施工計画書を作成 週休 2 日を考慮した間接工事費の補正 平成 29 年度より適用 工期が長くなると安全施設類や現場事務所等のリース経費が嵩むことから 週休 2 日を実施した場合 実施期間に応じて共通仮設費と現場管理費を補正 共通仮設比率の解析事例 2 施工計画に影響する事項がある場合は その内容と受発注者間の責任分担を明確化 3 施工途中で受注者の責によらない工程の遅れが発生した場合は それに伴う必要日数について必ず工期変更を実施

働き方改革 建設現場の週休 2 日応援サイトの立ち上げ 適正な工期の設定等を通じた週休 2 日の確保等の取組みが公共 民間問わず多くの工事へ広がるよう 週休 2 日確保に関する通達をはじめとした関連情報等を掲載する 週休 2 日応援サイト を H29.11.1 に開設 (http://www.mlit.go.jp/tec/tec_tk_000041.html) あわせて 受発注者の情報を双方向で発信する Facebook ページを開設し 建設現場における働き方改革をさらに促進 Website 掲載情報 1. 週休 2 日応援ツール工期の適正な設定等 週休 2 日の確保等を支援する情報を掲載 1 工期設定支援システム歩掛かり毎の標準的な作業日数や標準的な作業手順を自動算出し工期設定を支援 2 週休 2 日を考慮した間接費共通仮設費 1.02 倍 現場管理費 1.04 倍に補正 3 実態を踏まえた工事着手準備期間 後片付け期間準備や後片付けに必要な日数を工種毎に設定 2. 週休 2 日確保に向けた発注者の取組み地方整備局をはじめとした各発注者による 週休 2 日対象工事の発注など 働き方改革に関する取組み状況を掲載 週休 2 日応援サイトのバナー 国土交通省技術調査課をはじめ 関係ホームページにバナーを掲載 Facebook による情報発信 3. 働き方改革 建設現場の週休 2 日 Facebook ページ国土交通省の取組み等に加え 建設企業が現場で実施している工夫などを 写真等を活用しつつ 情報発信 4

施工時期等の平準化 適正な工期を確保し 施工時期等の平準化を図るため H29 当初予算において初めてゼロ国債を設定するとともに 2 か年国債についても前年度より規模を倍増 引き続き 地方公共団体に対して取組を拡大していくとともに 債務負担行為の設定等の必要な措置を実施 平準化に向けた 4 つの取組 ( 平成 29 年度 ) 12 か年国債 1 の更なる活用適正な工期を確保するための 2 か年国債の規模を倍増 H27 年度 : 約 200 億円 H28 年度 : 約 700 億円 H29 年度 : 約 1,500 億円 3 地域単位での発注見通しの統合 公表 国 地方公共団体等の発注見通しを統合し とりまとめ版を 公表する取り組みを 順次 全国展開 2 当初予算における ゼロ国債 2 の設定平準化に資する ゼロ国債 を当初予算において初めて設定 ( 約 1,400 億円 ) 前年度 3 月 4 月 当年度 翌年度 3 月 4 月 3 月 当初予算によるゼロ国債 予算成立 公告 発注手続 約 2 か月 契約 (1~3 月 ) 施工 ( 参考 ) 東北地方において H25 年度より実施 ( 参考 )28 年度当初予算の 2 か年国債 ( 約 700 億円 ) 28 年度 3 次補正予算でのゼロ国債計上 ( 事業費ベースで 3,500 億円 ) により 29 年度前半においても平準化に取り組む 1: 国庫債務負担行為とは 工事等の実施が複数年度に亘る場合 あらかじめ国会の議決を経て後年度に亘って債務を負担 ( 契約 ) することが出来る制度であり 2 か年度に亘るものを 2 か年国債という 2: 国庫債務負担行為のうち 初年度の国費の支出がゼロのもので 年度内に契約を行うが国費の支出は翌年度のもの 業界からは 技術者の配置計画 あるいは労務資材の手配について大変役立っているとの評価 4 地方公共団体等への取組要請各発注者における自らの工事発注状況の把握を促すとともに 平準化の取組の推進を改めて要請 5

施工の ICT 化 全ての建設生産プロセス ( 調査 測量から設計 施工 検査 維持管理 更新まで ) に ICT を活用し 生産性を向上 H29 年度は 土工工事に加え 舗装や浚渫などの分野にも対象を拡大 今後も 積算基準等の整備 見直し等を実施し ICT 活用工事 ( 工種 ) の拡大に取り組む (ICT 土工の例 ) 1 ドローン等による 3 次元測量 ドローン等による写真測量等により 短時間で面的 ( 高密度 ) な 3 次元測量を実施 23 次元測量データによる設計 施工計画 3 次元測量データと設計図面との差分から 施工量を自動算出 3ICT 建設機械による施工 3 次元設計データ等により ICT 建設機械を自動制御 4 検査の省力化 ドローン等による 3 次元測量を活用した検査 運転席のモニター画面で仕上がり状況を確認 測量 設計 施工計画 施工 従来方法と比較して 測量 ~ 検査まで合計時間 28.3 % 削減 181 件を対象にした調査より集計 検査 2016 年度までに 584 件の工事で実施 6

発注者間の連携 工事の品質確保等に関する各種取組等について 発注者間の連携を図るため 地域発注者協議会 国土交通省公共工事等発注機関連絡会 や 中央公共工事契約制度運用連絡協議会 等の場を通じて 情報共有を実施 地域発注者協議会 地方整備局 都道府県 代表市町村等から構成するブロック協議会と全市町村が参画する都道府県毎の部会を設置 各ブロック発注者協議会 国の機関 各都道府県 代表市町村 関係法人等より構成 県分科会 県分科会 各都道府県ごとに国の機関 都道府県 全市町村 関係法人等より構成 国土交通省公共工事等発注機関連絡会 工事の品質確保や担い手の確保に関する各種施策等について 国土交通省所管の主要な発注機関 ( 独法 民間含む ) で情報共有を図るため 国土交通省公共工事等発注機関連絡会 を設置 関係機関 独立行政法人水資源機構 独立行政法人鉄道建設 運輸施設整備支援機構 独立行政法人都市再生機構 東日本高速道路株式会社 中日本高速道路株式会社 西日本高速道路株式会社首都高速道路株式会社 阪神高速道路株式会社 本州四国連絡高速道路株式会社 成田国際空港株式会社 新関西国際空港株式会社 この他 工事発注に関係する主要な機関等に適宜案内 第 1 回開催 ( 平成 29 年 6 月 ) 7