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3.4.8. 窓の熱貫流率と日射侵入率...26 3.4.9. ファイルの保存...28 3.5. 住宅の高さと外形を入力...29 3.5.1. 3rdeyeCAD を起動する...29 3.5.2. 断面計画...29 3.5.3. 層の設定方法...30 3.5.4. 平面計画 / 基本設定...32 3.5.5. 平面計画 / 層 0 の入力例...33 3.5.1. 平面計画 / 層 1の入力例...39 3.6. 外皮性能の計算...46 3.7. 一次エネルギー消費量の算定 (Appendix)...48 4. 基礎知識の確認...49 5. 3rdeyeCAD のリファレンス...50 5.1. 起動方法...50 5.2. 断面計画...51 5.2.1. 断面計画のメニューバー...51 5.2.2. ツールパレット...52 5.3. 平面計画...55 5.3.1. 平面計画のメニューバー...56 6. exuqem のリファレンス...67 6.1. 初めに...67 6.2. 動作環境等...68 6.3. 構成...68 6.4. 各シートの作業...69 6.4.1. [tools]...69 6.4.2. [ 断熱材 ]...70 6.4.3. [ 建材 ]...71 3

6.4.4. [ 断熱材建材 ]...71 6.4.5. [ 建物概要と計算結果 ]...72 6.4.6. [ 屋根 U( 木造略算 )]...73 6.4.7. [ 屋根 U]...74 6.4.8. [ 基礎 U]...76 6.4.9. [ ドアU]...77 6.4.10. [ 窓 Uη]...78 6.4.11. [U 値 ( 追加 )]...80 6.4.12. [RC 熱橋 ]...81 6.4.13. [ U 一覧 ]...82 6.4.14. [ 熱橋リスト ]...83 6.4.15. [ 屋根面積 ]...84 6.4.16. [ 外壁面積 ]...86 6.4.17. [ 開口部 ( 窓 ) 面積 ]...87 6.4.18. [ 開口部 ( ドア ) 面積 ]...88 6.4.19. [ 床面積 ]...89 6.4.20. [ 基礎等 ]...90 6.4.21. [ 計算詳細 ]...91 6.4.22. [inpweb]...92 6.4.23. [engandcost]...94 7. 更新履歴等...96 4

1. 概要 1.1. 概要 [3rdeye 外皮計算システム ] は エクセルの計算シート (exuqem) と CAD(3rdeyeCAD) そして Web 上で公開されている国の [ 一次エネルギー消費量算定プログラム ] がシンクロして 部位の熱 貫流率計算から外皮性能 (UA,ηA) 計算 そして一次エネルギー消費量の算定までを行うことが出 来るシステムです (Appendix として 概算光熱費算定機能も付属しています ) [3rdeye 外皮計算システム ] の構成 外皮性能計算シート exuqem 部位データ 外皮性能計算 CAD 3rdeyeCAD 自動リンク 面積データ 外皮性能計計算結果等 一次エネルギー消費量 算定プログラム (Web) インターネット経由で自動入出力 一次エネルギー消費量計算結果 国の [ 一次エネルギー消費量算定プログラム ] については 以下の URL を参照してください http://www.kenken.go.jp/becc/index.html 1.2. 特徴 U 値の計算等は 断熱仕様を入力して エクセル上で自動計算します 面倒な方位別面積拾いは CAD で簡単な外形を描くことで自動集計します 一次エネルギー消費量計算データもエクセルシート上で管理し Web 上の計算プログラムへ自動入力し 計算結果を自動取得して 概算の光熱費も計算する事が出来ます 木造住宅用に最適化し 集合住宅の住戸の計算にも利用できます 5

* 傾斜地には対応しておりません 1.3. 動作環境 本システムは Microsoft Windows に Micorsoft Excel がインストールされたコンピュータで動 作します また ライセンス購入及び [ 一次エネルギー消費量算定プログラム ] とのシンクロには Microsoft Internet Explorer も必要になり インターネットへの接続環境も必要となります これらは 別途お求めください 現在動作が確認されているそれぞれのバージョンは以下の通りです OS: Microsoft Windows Windows XP Windows Vista(32bit) Windows 7(32bit) Windows 8(32bit) Microsoft Excel(Excel 互換アプリケーションでは動作しません ) Excel2000 Excel2003 Excel2007 Excel2010(32bit) Microsoft Internet Explorer IE8 IE9 なお本システムには 試用版が用意されていますので ご購入前にご自身の環境で動作確認を 行ってください 試用版については 次章を 6

2. 外皮計算システムのセットアップ 2.1. セットアップのアウトライン 外皮性能計算システムのセットアップ方法のアウトラインを以下に示します 外皮計算システムのセットアップアウトライン a. 3rdeyeCAD セットアッププログラムをダウンロードする b. セットアッププログラムで 3rdeyeCAD をインストールする c. 3rdeyeCAD を起動して ユーザー登録を行う d. ユーザー登録確認メール ( 試用版ライセンスが記載 ) が自動送信されます 試用版として利用 正規版として利用 e. 試用版ライセンスキーを登録 f. 先のメール記載の料金をお振込 正規版として利用 試用版として利用可能 ライセンスキー記載したメール送信 正規版として利用可能 7

2.2. a. ダウンロード http://www.3rdeye.co.jp/etpsys/bdy_dnl.html へアクセスします 使用許諾を読みながら 一番下までスクロールして ダウンロードをクリックしてください ここをクリックして外皮性能計算システム をダウンロードします マニュアルをダウンロードします Lzh で圧縮されたファイルと Zip で圧縮されているファイルの 2 種類が用意されていますので ご利用のアーカイバーに合わせて どちらかをダウンロードして 任意のフォルダに ファイルを保存してください ダウンロードしたファイルを解凍すると 3rdeyeCAD セットアッププログラム= 3rdeyeCAD_Installer_*_*_*.msi と 計算シート exuqem_***.xls 例題データフォルダが取り出されます (* は バージョン番号 例題フォルダには CAD データとexUqeM があります ) 2.3. 3rdeyeCAD をセットアップ上記で解凍した 3rdeyeCAD セットアップを実行して セットアップを行ってください バージョンアップする場合等 すでに 3rdeyeCAD がインストール済みの場合は セットアップを実行すると 3rdeyeCAD の削除が選択できますので いったん削除を行って その後再びセットアップを実行してください *** 重要 *** 3rdeyeCAD のセットアップの前に Windows Update を行って OS や Office(excel) の更新を行ってください Windows Update は 数回繰り返さないと 完了しない場合もありますので ご注意ください Windows Update については 以下のマイクロソフトのリンク参照してください 8

参照 URL http://windows.microsoft.com/ja@jp/windows/help/windows@update 特に Windows Vista 以前をご利用の場合には 以下のリンクから Windows Installer を必要に 応じてインストールしてください 参照 URL http://support.microsoft.com/kb/942288/ja 2.4. ユーザー登録 3rdeyeCAD を起動すると 次の画面が表示されますので ユーザー登録タブをクリック! email アドレスを入力して ユーザー登録ページを開く ボタンをクリックしてください ( ア ) ここをクリック ( イ )1 ここにメルアド ( イ )2 ここをクリック ( エ ) 弊社の登録用サイトに接続しますので インターネットに接続できる環境で行ってください 表示される登録サイトで 必要事項をご記入のうえご登録ください 登録情報の変更や 振込確認等を円滑に行うために なるべくすべてに記入してください 3rdeyeCAD は PC ごとに異なるライセンスキーが必要ですので ご利用になる PC 毎にユーザー登録が必要になります すべてにご記入ください 優待コードをお持ちの場 合に ご記入ください! すべてご記入後にクリッ クしてください 9

ここで 一度 3rdeyeCAD を終了します 閉じるコマンドボタンをクリックしてください すると 左のダイアログが表示されますので OK をクリックして終了してください 試用版ライセンスキーを記述したメールが即時自動送信されます ( オ ) なお 正規版をご購入済みの場合には 同じメールアドレスでご登録いただくと直ちにライセン スキーが発行されます 2.5. ユーザー登録確認メール ( 試用版ライセンスキー記載 ) 試用版ライセンスキーが記載されたメールには 正規版のご購入方法や振込先も記述されていま すので 正規版をご購入される場合は 記述に従ってお振込みください ( 後述 f 参照 ) 2.6. 試用版ライセンスキーの登録ライセンスキーが届きましたら 再び 3rdeyeCAD を起動して ライセンスキー登録タブをクリックしてください ここで 届いたライセンスキーを入力して 登録コマンドボタンをクリックします 1 ライセンスキーを入力 登録完了 2 クリック 登録失敗 ライセンスキーが間違っている場合は 正しく入力しましょう コピー & ペーストの場合には HTML メールになっていないか確認しましょう もしそのような場合には いったんメモ帳にペーストし そこからコピーしてみましょう その後 閉じるをクリックしてください 以上で 試用版として利用できるようになります 2.7. 正規版ライセンスのご購入ユーザー登録確認メールには 正規版ライセンスの購入方法と振込先も記述されています メールに記載された指定口座へ代金をお振込み下ださい なお 振込手数料はご負担ください お振込みの際には 振込人に受付 ID を必ず記入してください 記入がないと 入金確認が出来ません! 10

振込人にこの番号を必ず記入してください 記入がないと 入金確認が出来ません! 入金確認後正規版ライセンスキーが登録メールアドレス宛てに送信されます 入金確認及び ドメインの確認は 通常は即時行われますが 混雑具合等により数日かかってし まう場合もありますので ご了承ください ライセンスキーが届きましたら 再び 3rdeyeCAD を起動して ライセンスキー登録タブをクリ ックしてください ここで 届いたライセンスキーを入力して 登録コマンドボタンをクリック します 2 ライセンスキーを入力 登録完了 3 クリック 登録失敗ライセンスキーが間違っている場合は 正しく入力しましょう コピー & ペーストの場合には HTML メールになっていないか確認しましょう もしそのような場合には いったんメモ帳にペーストし そこからコピーしてみましょう その後 閉じるをクリックしてください 以上で登録は完了 3rdeyeCAD が正式利用できるようになります 11

3. 外皮性能計算システムの使い方 3.1. 計算の流れ 本システムを利用して 外皮性能や一次消費エネルギーを計算するための流れを以下に示します 2 各部位の U 値を求める exuqem( 計算シート ) ( 事前に自社仕様を登録する ) 1 準備 真北の確認 略算法 詳細法の選択等 3 住宅の高さと外形を入力 3rdeyeCAD 4 外皮性能を自動計算 exuqem( 計算シート ) 部位情報リンク 5 設備の設定を行う exuqem( 計算シート ) 6 一次エネルギー消費量計算 Web アプリ 自動入力 7 一次エネルギー計算書 Web アプリ 8 概算光熱費自動計算 exuqem ( 計算シート ) 計算結果自動入力 9 審査機関へ提出 12

3.2. 計算例 ( チュートリアル ) 以下の例題を使って具体的な入力方法を解説します 例題 断面と平面 250 2,800 150 450 CH=2,360 120 2,000 10 5 2,900 ent. bath sec a-a' sec b-b' 2000 2000 2000 2000 w2 b 2000 ent. bath b' d1 a 6000 1f rooms a' 2f rooms w3 2000 6000 6000 2000 pln 1f pln 2f 断熱仕様等地域 5 地域木造軸組み工法屋根 GW16K 100 mmを垂木間に充填する 天井 GW16K 100 mmを天井に敷きこむ 外壁 GW16K 105 mmを柱間柱間に充填する 石膏ボードは 天井部分までとする 床 GW16K 80 mmを大引き間に充填する 基礎押出法ポリスチレンフォーム 3 種 30 mmを基礎の床下側に張り付け ( 基礎コンクリート幅は 140 mm ) ドア金属製扉 : ハニカムフラッシュ構造ガラスなし (U= 4.65) 窓 ( 一重 ) 金属製複層 (A4 以上 A10 未満 )U= 4.65 η=0.79 13

3.3. 準備 真北の記入 平面図あるいは 配置図上に真北を記入し 建物との角度を記入しておきましょう 真北 この角度を記入します 25.20 3.3.1. 熱的境界を把握と略算法 詳細法の計算方法の決定 部位の熱貫流率の計算方法を略算法とするか 詳細法とするかを決めます それぞれの特徴は 以下の通りです 略算法構造材熱橋を見込んでいるので 構造によっては有利になったり不利になったりするが 細かく拾う必要がないので 計算入力が楽になる 木造のみ利用できる 詳細法 詳細に計算するため 有利不利がないが 計算は多少面倒になる すべての工法で利用できる 略算法と詳細法により 3rdeyeCAD の入力方法も異なりますが まずは略算法で練習しましょう 3.3.2. 断熱材や建材等の性能の調査断熱材物性値が記載されたカタログや窓の性能が記載されたカタログを整理しておきましょう また 審査において試験成績証明書が要求される場合もありますので可能であれば入手しておきましょう 3.4. 各部位のU 値を求める 3.4.1. 案件データ保存フォルダを作成する 計算のデータは 3rdeyeCAD の図形データ ( 拡張子.3am) 計算シート exuqem(excel) のファイル 14

( 拡張子.xls) そして Web アプリの計算結果 ( 拡張子.pdf) 等いくつものデータになってしまいます ので 案件毎にフォルダを作成して 管理しましょう フォルダは 何処に作成しても構いません フォルダ名は 案件名 + 日付とするとよいでしょう 今回の例題は フォルダ名 = 例題 01_20130328 としてデスクトップに作りました 3.4.2. exuqem のコピーフォルダを作成したら その中に exuqem をコピーしておきましょう このファイル名は自由ですが exuqem のバージョンが分かるように exuqem_132_ 案件名.xls とするとよいでしょう ファイル名を exuqem_132_ 例題 01.xls とした場合の例 3.4.3. 断熱材の登録方法 exuqem には 20130338 現在公開されている 外皮性能の計算方法 (EnvelopeThermalPerformance_130215.pdf) に記載されている 断熱材や建材の熱伝導率を掲載しています これには なぜかプラスチック系断熱材が記載されていません 今回の例題では 基礎の断熱材に 押出法ポリスチレンフォーム 3 種 を利用しますので これを登録しておきます まずは 先にコピーした exuqem_132_ 例題 01.xls を開き シート 断熱材 をアクティブにします ファイルを開く時 マクロを有効にするかどうかのダイアログ等が表示されることがありますが この場合には 必ず有効にしてください 15

Excel2010 の場合の例 クリックして マクロ を有効にする シート 断熱材 をアクティブにした場合の例 この様に シートの 5 行目以降がデータとなっており A 列に番号 B 列に材料名 C 列に熱伝 導率 λ を入力します (D E 列は使用してはいけません ) また F 列の備考欄には データの出典等を書くとよいでしょう 27 行目に 基礎押出法ポリスチレンフォーム 3 種 を追加しましょう 16

27 行目に 押出法ポリスチレンフォーム 3 種 を追加した例 断熱材の編集が完了したら 断熱材の再登録 ボタンをクリックします クリックしないと変更が反映されず 正しく動作ません クリックすると 断熱材と建材が統合されたシート 断熱材建材 がアクティブになります また 番号欄は 自動的に付与されますので 入力しても自動的に書き変えられます この例題では 行いませんが 建材の追加等も同様です 注意等 後述の熱貫流率の計算をすでに行っている場合には データの参照が狂ってしまう場合がありま すので計算済みのシートで断熱材の追加削除等は行わない方がよいでしょう 活用のヒント 5 行目から空白行までを有効なデータと認識しますので よく使う断熱材だけを まとめておい てもよいでしょう 17

3.4.4. 屋根の熱貫流率を略算法により計算する まず シート [ 屋根 U( 木造略算 )] をアクティブにします [ 屋根 U( 木造略算 )] シートの表示例 1 仕様分 5 仕様分用意 このシートでは 略算法により屋根の熱貫流率を算定することが出来ます 5 仕様分用意されていますので 必要に応じて利用します このシートの薄黄色のセルに入力します 薄青色のセルには 自動的に計算結果等が表示されます この時 材料のシートも表示しておくか 印刷しておくと便利です 18

材料のシートを同時に表示する方法は 以下の通りです ( ご存知の方は飛ばしてください ) 2 画面表示方法メニューの表示から新しい運動を開くをクリックします そうすると 特に変わった様子はないように見えますが ここで [ 表示 ] [ 整列 ] をクリックする と ウインドウの整列ダイアログが表示されます ここで上下には並べて表示をクリックして OK をクリックしてみると この様に2 画面表示されるようになります 下画面で シート 断熱材建材 をクリックすると 上に [ 屋根 U( 木造略算 )] シート 下に [ 断熱材建材 ] シートと表示されるようになりますので 表を見ながら作業する事が出来ます 元にも同場合は どちらかの画面の ボタンをクリックしてください 19

例題の屋根の断熱仕様 GW16K 100 mmの場合についてを入力します グラスウール 16k は 断熱材番号 11 番ですので 以下のように 屋根 U( 木造略算 ) シートの層 1 の材料番号に 11 と入力します すると 断熱材名称と熱伝導率の欄に 自動的に値が入力されます 11 と入力します 自動的に表示されます 次に 厚さの欄に厚さ寸法の 100 を入力します 100 と入力します 自動的に計算 結果が表示さ れます 次に 工法選択欄をクリックすると 次のように プルダウンリストの 3 角マークが表示さ れます ここをクリックすると この マークが表示される この表示された 3 角マークをクリックすると プルダウンリストが表示されますので 表示され た項目のいずれかを選択します 20

どちらかを選択する 例題では 断熱材を垂木間に充填していますので 上の 充填断熱 充填断熱 + 外張断熱 を選択 します 自動計算されて自動表 示される 充填断熱 充填断熱 + 外張断熱 を選択 そうすると U の欄が #N/A から計算された熱貫流率が表示されるようになります 備考 1 備考 2の欄の入力は任意ですが 一つの部位種別に複数の断熱仕様がある場合には 判別しやすいように 記入しましょう ここでは 備考 1に GW16K 備考 2に充填 100 mmと入力しておきましょう これで略算法による屋根の熱貫流率の計算が出来ました 21

3.4.5. 天井 外壁 床の熱貫流率の計算方法 開口部と基礎以外の部位は 屋根と同じ要領ですので ここでは入力した結果だけを表示します ので参考にしてください 例題の場合の天井の入力例 例題の場合の外壁の入力例 例題の場合の床の入力例 22

3.4.6. 基礎の熱貫流率 基礎の熱貫流率の計算には シート 基礎 U を利用します 基礎の熱貫流率の式はなかなか複雑なのでシートに寸法のとり方や 式が記載されていますので それを見ながら入力しましょう また 基礎の立ち上がりが 400 mmを超える部分は 外壁として熱貫流率を計算しておかなくては なりませんが コンクリートの幅を入力すると自動的に計算されます なおこの場合基礎の立ち 上がりは 400 と入力してください [ 基礎 U] シートの表示例 計算表 5 仕様分用意 寸法のとり方等 計算式の解説と式の番号 EnvelopeThermalPerformance_130215.pdf より 現在基礎の熱貫流率の計算についての以下の質疑中です 基礎 400 mm以上の部分を外壁として計算するとのことであるが 木造の場合略算法を用いてよいか? ドアなどにより欠損がある場合は その欠損部のみ H1 が異なる仕様として計算しなくてはならないのか? 基礎の深さとは 何処から何処までを指すのか? 23

等 さて 例題の場合を実際に入力してみましょう 基礎の熱貫流率の算定には 以下のような情報が必要です 断熱材 1(1 行目 ) 断熱材 1(1 行目 ) 断熱材 4(4 行目 ) 断熱材 4(4 行目 ) G.L. H1(400mm 以下 ) H1(400mm 以下 ) W2 断熱材 2(2 行目 ) H2( 負の値 ) G.L. H2 W1 W3 断熱材 3(3 行目 ) 例題では 基礎立ち上がりの床下側に押出法ポリスチレンフォーム 3 種 30 mmとしていましたが もう少し詳しい情報が必要になりますので 下図のような場合を想定しました 140 断熱材 4(4 行目 ) 450 G.L. 100 基礎の床下側の立ち上がりの断熱材は 図に示されているように 断熱材 4 ですので 4 つめの材番欄に入力します 1. ここに 23 と入力 2. ここに 30 と入力 3. 例題では 0 となります 4. 例題では 400 5. 例題では 100 7. 例では 140 と入力 6. 式 16 を選択 式 16 以外では R1~R4 の大小関係による式の使い分けがありますが この判定は自動的に行われます 24

3.4.7. ドアの熱貫流率 基本的には 解説書に記載のドアから選択して利用します シートの 11 行目以下に記載していますので この表から 実際に使うドアの番号を選択します 例題では 28 を入力し 付属品も必ず選択します ( ない場合は 1 を選択します ) 入力例 下表より 28 を入力 付属品はないので 1 を選択 製作ドアの場合には シート 製作ドア U を利用して計算します ( 例題では利用しません ) 25

3.4.8. 窓の熱貫流率と日射侵入率 基本的には 解説書に記載の窓から選択して利用しますが 特殊な窓は メーカにヒアリングし 試験成績証を取得しておくとよいでしょう また 外部日よけの計算方法 ( 略算法 詳細法 ) により 選択する内容が変わりますが この日 除けの計算方法には まだ疑問点も多いため 問合せ中の事項も多いため ここでは 基本とし て 日除けがない場合についての解説を行います シート [ 窓 Uη( 標準 )] の構成 計算表 5 仕様分用意 窓の熱貫流率一覧 窓の熱貫流率用の付属 品一覧 窓の仕様との付属品の 組み合わせによる日射 熱取得率一覧一覧 日除けの補正式 4 を利用 する場合の窓の仕様一 覧 日除け補正式の一覧 5 行目から 9 行目が計算に使用する窓の一覧になります 一つの住宅に異なる 5 つの仕様の窓を設定できます 例題の ( 一重 ) 金属製複層 (A4 以上 A10 未満 ) の場合は 以下のように入力します 26

1 2 3 4 5 熱貫流率 @ 建具欄に 窓の熱貫流率一覧表 から 18 を選択して番号を入力します 熱貫流率 @ 付属品欄に 付属品の一覧 から 1 を選択して必ず入力します 日射 (η)@ ガラス欄に 日射熱取得率の一覧表 から 17 を選択して入力します 日射 (η)@ 付属品欄に 1 を選択して入力します 日除け補正 (f)@ 冷房期 暖房期 の双方に 補正無を選択します これらはプルダウンリストから選択します ガラス欄は 空白のままにしておきます 上記が入力されると以下のように U と η が表示されます メーカー備考欄にもわかりやすく記入しておくとよいでしょう なお 天窓用のシート [ 窓 Uη( 天窓 )] や 任意の値を登録するシート [ 窓 Uη( 追加 )] も用意されています 27

3.4.9. ファイルの保存 以上で部位の熱貫流率の算定が完了しました ファイルを保存して エクセルを終了します なお ここまでの作業は 自社仕様をあらかじめ登録しておいた exuqem のファイルをひな形に しておくと 毎回する必要がなくなり更に省力化できます Ver 1.4 以前では 一覧を作成する必要がありましたが ver1.4 以降では必要ありません 28

3.5. 住宅の高さと外形を入力 3rdeyeCAD で住宅の簡単な入力で面積拾いを行います 以下の手順となります 3.5.1. 3rdeyeCAD を起動する 3rdeyeCAD をインストールすると デフォルトでデスクトップに 3rdeyeCAD のアイコンが作成されていますので これをダブルクリックして 3rdeyeCAD を起動してください ( アイコンを作成しなかった場合には スタートメニューから起動してください ) 3rdeyeCAD のアイコン をダブルクリックする 正式ライセンスキーが登録済みならば 直ちに 外皮性能計算シートの選択ダイアログが開きま す ( 正式ライセンスキーが登録されていない場合は 登録画面が表示されます ) ここで先に保存しておいた exuqem ファイルを指定します なお ほかのウインドウの下にこのダイアログが隠れてしまっている場合もありますのでご注意 ください ここで キャンセルすると 3rdeyeCAD は起動しません 3.5.2. 断面計画 3rdeyeCAD の起動直後は 断面計画画面になっています 29

3.5.3. 層の設定方法 3rdeyeCAD では 平面を積み上げて 建物計算モデルを作りますので ここで高さ方向の基準を 入力します 基本的に高さ方向で建物に変化がある部分で区分して 層 を作成しますので 略算法の場合と 詳細法の場合で設定方法は 大きく異なります 例題の場合は つぎのようにすると 入力が楽になります 層 3 層 2 層 1 3,270 2,360 2,590 250 2,800 150 2,000 2,900 120 CH=2,360 ent. bath 34.6 層 0 450 450 sec a-a' sec b-b' 各層の解説 層 解説 高さ (mm) 層 0 GLから基礎の熱貫流率の最大範囲 400 まで 450 層 1 基礎下端から 胴差天端まで 3,270 層 2 胴差天端から2 階天井まで 2,360 層 3 2 階天井から 最高点まで 2,590 起動直後では 層がいくつか設定されていますのが これを上記の様に変更します 断面計画ツール の層プルダウンメニューで層 0 を選択します 断面計画ツール の高さ欄で 450 と入力して 更新 ボタンをクリックします 1 プルダウンで層 0 を選択 2450 と入力 3 更新をクリック 30

同様に 層 1~ 層 2 を選択して それぞれの高さを設定します これらの設定が完了すると 以下のようになります 最後に層を追加して層 3 を作成します 最上部に層を追加 をクリックします すると以下のダイアログが表示されますので 高さを 2590 として OK をクリックします なお 名称には 自由に層の名前を付けることが出来ますが設定しなくても問題ありません するとこの様になります これで高さの設定は完了です 31

3.5.4. 平面計画 / 基本設定 設定層毎に平面形を入力して建物の計算モデルを作成します まず メニュー 計画 平面計画 層 0 と選択します すると以下のような画面となります 青いラインの交点がグリッドの起点となります 3.5.4.1. 方位の設定 平面作図ツール 方位角 の入力欄で 配置図で記入した角度を入力します ここに 25.2 と入力する 方位が設定できました 3.5.4.2. グリッドの設定平面形状は グリッドの交点から交点を結びながら 作図しますので 適宜グリッドを変更しながら作図するとよいでしょう 例題では 2000mm ごとのグリッドがあれば事足りますが 通常は 910mm が良いでしょう 平面作図ツールの グリッド X Y に数値を入力して 更新をクリックするとグリッドが変更されます 32

分割数は このグリッド間を分割するかを入力します 4 を入れてみましょう 以下のようになります このように 2m ごとに線が引かれて その間を 4 分割した位置に細かい点が表示されています この線の交点や点を使って平面外形を入力します 3.5.5. 平面計画 / 層 0 の入力例 3.5.5.1. 空間の作図この層では 主として 床下の空間になります 例の場合には 以下のような赤線で囲まれた図形を入力します 基礎伏図のようなイメージですが 基礎の全てを書く必要はありません 2000 2000 2000 2000 2000 玄関 浴室 6000 床下 2000 6000 層 0: 基礎 400 まで 33

平面作図ツール 対象 空間 ( 矩形 ) を選択して玄関部分を書きます 空間 ( 矩形 ) では 矩形の対角頂点を指定して矩形空間を作図します 空間 ( 矩形 ) を選択する カーソルが +( クロスカーソル ) に変わります 一点目で左クリック そのままマウス をずらして 2 点 目を狙う 空間のプロパティ画面が立ち上がります 2 点目で左クリック ここで 空間名に玄関と入力します 次に空間種別のプルダウンの 7 種から選択します 下の 3 つの主たる居室 その他の居室 非居室は 3rdeyeCAD 上で 床面積を集計する場合に利用しますが 通常は 別途面積表があるはずですので その場合 この機能を使う必要はありません 上の室内等 小屋裏等 床下等 住戸等から選択すれば事足りるでしょう ここでは 室内等を選択します 34

次に浴室を作図しますが玄関の場合と同様ですので 書き終わった状態を示します 空間名を浴 室 種別は 室内等です 次に床下部分ですが 今度は 平面作図ツール 対象 空間 ( 多角形 ) を選択します 空間 ( 多角形 ) では 多角形の頂点を指定して矩形空間を作図します 空間 ( 多角形 ) を選択する カーソルが +( クロスカーソル ) に変わります 以下に示す を一筆書きの要領で番号順にクリックして 多角形空間を書きます 1 8 5 4 7 6 2 3 空間名称床下 空間種別に床下等とします 35

これで層 0 の空間を書くことが出来ました 空間を作図すると 自動的に 空間の境界に外壁と底面 ( 床 天井 ) が作成されます これらに断熱仕様を割り当てます 3.5.5.2. 壁 基礎へ断熱仕様を割り当てる 平面作図ツール 対象 壁 基礎 を選択します すると画面が以下のような表示になります 壁 基礎が実線で表示され グレーで番号が表示されて います 壁の実線の上でマウスの右クリックを行うと 選択した壁 基礎が赤線で表示されて コンテキストメニューが表示されます ここで 一番上の壁 基礎のプロパティを選択します 36

すると このようなプロパティ画面が開きますので 種類で 基礎を選択します そうすると exuqem で計算しておいた 基礎の熱貫流 率が表示されます 例題の場合 このような表示になっているかと思います これは exuqem で設定されている 仕様番号 : 熱貫流率 : 備考 1: 備考 2という形式で表示されています 仕様が一つしかない場合には 問題ありませんが 複数の仕様がある場合には 備考 1 備考 2のメモが判断の助けになるので exuqem で熱貫流率を計算する際には 極力わかりやすく入力しておきましょう なお 熱橋仕様ボタンは 鉄骨造やコンクリート造の場合に利用します 同様に 壁 基礎 2~8 までに断熱仕様を与えてしまいましょう このように 断熱仕様の割り当てが割り当て完了すると 番号が黒で表示されるようになります 9,10,11,12,13 は 床下と外気の間にある基礎なので 外皮性能の計算に関与しませんので 断熱仕様の割り当ては行わなくても構いません 床 天井 土間床の設定 次に 平面作図ツール 対象 壁 基礎 を選択します すると画面が以下のような表示になります 最下層の床は デフォルトで土間床となっていますので 番号は 黒字で表示されています 一応確認してみると薄紫で囲まれた領域を右クリックすると表示されるコンテキストメニューで床 天井のプロパティを開きます 37

このようになっています 土間床の場合には 仕様の割り当てを行いませんので 仕様番号は選択できません 3.5.5.3. 玄関ドアの作図 平面作図ツール 対象 扉 ( 壁付 ) を選択します すると次のような画面となります 玄関ドアの大よその端点をクリックして 大よその位置でよいのでもう一点をクリックします すると 扉のパラメータ画面が開きますので 正確な寸法を入力しましょう ここでは 幅は 1000mm 高さは 300mm 下端の層相対高さは 100mm とします 厳密に考えると この場合ドアの下部の基礎断熱仕様は H1 寸法が異なるので別の仕様となる 38

ことも考えられますが 現時点で計算方法を問合せ中ですので この場合でも 基礎の断熱仕様 は 変わらないものとして 扱われます ( 回答によっては 入力方法が変わる可能性があります ) 以上で 層 0 の入力は完了です このようになります 3.5.1. 平面計画 / 層 1の入力例層 1の入力は 層 0 の入力と似ていますが 以下の点が異なります 空間の種別をすべての空間で 室内等 にする壁 基礎のプロパティで 種別を壁とする 玄関ドアの高さが異なる ドアと同様の入力方法ですが 窓も入力します 上記以外は 層 0 と同じ作業となります 平面作図ツール 層 層 1 を選択すると このように 下の層 0 の壁 ( 基礎 ) が薄紫色で表示されますので なぞって空間を作図します 空間のプロパティの 空間種別は すべての空間で 室内等 とします その後 平面作図ツール 対象 壁 基礎 を選択して 壁を右クリックして 断熱仕様を設定しますが この層 1では 基礎ではなく 壁としてください そうすると 先に exuqem で計算した 一般の界壁と 基礎上部として計算した断熱仕様がプルダウンに表示されますので 1 を選択しましょう 39

この様に 住宅の外周のみ設定すれば OK です 次に床の断熱仕様の設定をします 平面作図ツール 対象 床 天井 土間床 を選択します 1 階室の部分のみ 床断熱ですので その床面を右クリックして コンテキストメニューを表示し 床 天井のプロパティを表示します ある層の底面は 床 あるいは天井になりますが ここでは 床を選択します 仕様番号で 床の断熱仕様を選択します サンプルでは 1 番しかありませんので 1 を選択 します 40

玄関ドアも層 0 と同様の操作ですが ドアの高さを 2,200mm とすると 層 0 で 300mm 分は入力 しましたので 高さを 1,900mm とします 窓の入力 平面作図ツール 対象 窓 ( 壁付 ) を選択します 作図方法は 扉と同じですが 高さの押さえ方 上端抑えとなっています 窓 2 番は 幅 1000mm 高さ1000mm 上端の層相対高 2000mm としました この層の入力は完了です 外部日よけのパラメータも設定可能ですので 必要に応じて Y1 及び Z の寸法を入力してください ( ア ) 層 3(2 階平面相当 ) の入力この層は2 階に相当します この層のポイントは オーバーハングした床があることですが この部分は別の空間として入力します 以下を参照してください また 1 階の吹き抜け部もこの層で作図します 41

空間の種別は すべて室内等とします 外壁は 建物の外周に有ればいいのですが 下図の 31 番の外壁も忘れずに断熱仕様を設定してく ださい 床は 空間 7 のみに設定すれば OK です 42

空間 14 吹抜けの部分は 屋根がありますので これを作図します 平面作図ツール 対象 屋根 を選択します 屋根は 稜線を描き 起点の高さを設定し 勾配と勾配の流れの向きを設定します ここで重要なのは 屋根起点をどこにするかです 高さを押さえやすい点を起点にします 始点の層相対高さは 34.6mmとなります 傾斜方位角は 90 をクリックしましょう 傾斜量は 5 寸勾配の時は 5 と入力します 屋根のプロパティで断熱仕様を選択します 43

窓は 幅 1000mm 高さ 500mm 上端の相対高さ 2000mm としました ( イ ) 層 3 の入力層 3 は 2 階の小屋裏を入力します 天井断熱なので 屋根や外壁の入力は必要ありません まず空間を作図します プロパティの空間種別で 小屋裏等を選択します 後は床 天井の設定です 平面作図ツール 対象 床 これで すべて入力が終わりました 44

出力保存すると住宅の面積を計算するための要素がシートに出力されます 新規の場合には 名前を付けて保存を行います この時最初に作ったフォルダ内に保存してください 今回は 例題 01_130426 としました 保存後 3rdeyeCAD を終了します 45

3.6. 外皮性能の計算 CAD を終了したら exuqem_132_ 例題 130410.xls を再び開いて シート 建物概要と計算結果 をアクティブにします 1 入力必須です 3 2 基本情報の入力 建物概要と計算結果 シートで 薄黄色のセルに入力します 計算に必須の情報は1の地域のみですが なるべく詳しく記入しておきましょう 2は CAD で主たる居室 その他の居室 非居室を入力していると面積が入力されていますが 例題では 行っていないので 何も表示されていませんので 別途面積表から集計して 別途入力しましょう ( 通常は 面積表があるはずですので この方が作業効率が良い ) ここでは 主たる居室に 20 m2 その他の居室に 24 m2 非居室 8 m2 合計 52 m2と入力しましょう これらの入力が終わったら 3 計算実行をクリックして計算を実行します 46

なお 地域欄に入力がない状態で計算を実行すると次のようなエラーが発生します 計算が実行されると 計算結果欄の値が更新されます 47

3.7. 一次エネルギー消費量の算定 (Appendix) シート [inpweb] に 住宅 住戸の省エネルギー性能の判定プログラム ver1.5.0 (Web アプリ ) 用のデータを入力し Web アプリへ自動入力すると Web アプリから計算結果を取得して 概算 光熱費を算定することが出来ます (Ver1.5.0 以外では正しく動作しない場合があります ) また 入力データをシート上に保管できるので 保管期間を気にする必要はありません (Web 上でのデータ保管期間は ver1.5.0 の場合 2 週間となっているようです ) この入力項目については 別途 住宅 住戸の省エネルギー性能の判定プログラム のマニュア ルを参照してください シート [inpweb] 黒文字で表示されている部分が入力項目です 上位の入力により必要な入力項目は変わります IE の操作は行わないでください インターネットに接続できる状態で シート [inpweb] の [Web へ入力 ] をクリックすると IE が起動して 自動的に入力されます 通信速度により 計算完了までの時間が変わりますが 完了するまで 計算が終了すると 計算結果の内訳が表示され この計算結果が自動的に シート [engandcost] へ取り込まれて 概算の光熱費が算定されます Web への入力は サーバーや回線の込み具合によりエラーが発生する場合があります この場合は シート tools のIE 更新待機時間を大きくするとエラーの発生確率が低くなります 詳細は exuqem のリファレンスマニュアルを参照してください 48

4. 基礎知識の確認 J は熱量 kcal も熱量エネルギー = 熱の事 = 仕事 W は 単位時間 ( 秒 ) 当たりの熱量 W=J/s なので J/(m s K) と同じになります 4.18605J=1cal 1.16279W=1kcal/h G( ギガ ) M( メガ ) k( キロ ) は GJ=1000MJ=1000 1000kJ です 大文字 K は ケルビンなの で 間違えないようにしましょう 熱伝導率 λ( ラムダ ) は 固体における熱の伝わりやすさ単位は W/(m K) です 温度差が大きいほど 沢山熱が移動します 距離が短いほど沢山移動します 熱抵抗 R( 熱抵抗 )=d( 厚さ )/λ( 熱伝導率 ) 単位は m2 K/W ある材料が具体的にある厚さとなって存在する場合の熱の伝わりにくさ 表面伝達率 個体から空間へ伝わる熱の速さ 表面 1 m2あたり W/( m2 K) 逆数が表面伝達抵抗 熱貫流率 具体的な壁等を伝わる熱量 逆数が熱貫流抵抗 W/( m2 K) 日射 光は熱に変わる 途中経過はともかく 住宅内部に熱として入る日射の割合 夏は不利 冬は有利 一次消費エネルギーとは? 消費するエネルギーを原油に換算した場合のエネルギー量負荷 ( 必要な熱量 ) 二次エネルギー ( 具体的な消費量設備が消費するエネルギー ) 一次エネルギー 照明 給湯 断冷房それぞれの負荷や二次エネルギーは単位が異なるので足し算できない 一次エネルギーとして単位をそろえると合計することができます 49

5. 3rdeyeCAD のリファレンス 5.1. 起動方法 次のいずれかの方法で 3rdeyeCAD を起動します 1 スタートメニュー 3rdeyeCAD を選択して 起動します (WindowsVista や 7 では 通 常 すべてのプログラムの中に登録されています ) 2 3rdeyeCAD のアイコンをダブルクリック このアイコンをダブルクリックする 起動すると 左の外皮性能計算シートの選択ダイアログが表示されます 外皮性能計算シート exuqem のファイルを指定してください ここでキャンセルをクリックすると 3rdeyeCAD は起動しません 3 すでに入力済みのファイルがある場合.3am ファイルをダブルクリックすると 3rdeyeCAD が起動してファイルが開かれます その後 外皮性能計算シートの選択ダイアログ が表示されますので 外皮性能計算シート exuqem のファイルを指定してください 注意! 以下本文中 長さの単位が m となっている部分がありますが 3rdeyeCADver1.3 以降では 長さ の単位は mm を使用しています 本文中 m となっている部分はmmと読み替えて下さい 50

5.2. 断面計画 起動すると 次のような断面計画画面となります ツールパレット 作業ウインドウ 3rdeyeCAD では 3 次元的な住宅を取り扱うために 層という概念を導入しています この層ごとに平面形状 ( 後述の平面計画 ) を入力することで 三次元住宅モデルを簡単に構築できます 高さ方向のグリッドのようなものですが 外皮性能計算上の区分で 矩計を温熱上の観点から検討して 層を決定してください 5.2.1. 断面計画のメニューバー断面計画のメニューバーには [ ファイル (F)] [ 計画 (V)] の2 つがあります 5.2.1.1. [ ファイル (F)] [ ファイル (F)] のサブメニューを以下にまとめます サブメニュー解説 [ 新規作成 ] 新規作成する場合にクリックします [ 開く ] 入力済みのファイルを開く時にクリックします [ 再読込 ] 現在のファイルを再度読み込みます exuqem も再度読み込まれます [ 上書き保存 ] 現在のファイルに上書き保存します [ 放棄して終了 ] 修正を放棄して3rdeyeCAD を終了します [ 保存して終了 ] ファイルを保存して終了します [ ファイル (F)] は 平面計画画面の場合も同じ項目です 51

5.2.1.2. [ 計画 (V)] 断面計画 平面計画を選択します [ 平面計画 (P)] の中には 各層があります 選択した層の平面計画画面になります 断面計画は選択できません ( 平面計画画面で作業中のみ選択できます ) 5.2.2. ツールパレット 5.2.2.1. [ 最上部に層を追加 ] コマンドボタンをクリックします そうすると 層プロパティ画面が表示されますので 高さを入力して [OK] コマンドボタンをクリックします 最上階に層が追加されました ここでは 0.5m としてみました 52

5.2.2.2. [ この下に層を追加 ] 中間に層を追加する場合には まず 図の層をクリックして選択します 選択すると次のように表示されます クリックすると ハイライト表示されます が グレーから黒に表示が変わりますので これをクリックします やはり 層プロパティ画面が表示されますので 高さを入力して [OK] コマンドボタンをクリッ クします 53

選択していた層の下に追加されました (0.6m にしてみました ) 5.2.2.3. [ この層を削除 ] 現在選択されている層を削除します 層を削除するには 削除したい層を図でクリックして選択します クリックすると ハイライト表示されます コマンドボタンをクリックすると 54

層が削除されます 注意次の平面計画を行ってから層の変更 ( 高さの変更や 削除 ) を行うと 窓の高さ 上下関係の整合性等に問題が発生して計算モデルに大変な混乱を発生させる場合があります なるべく後で変更するのはやめましょう 5.3. 平面計画平面計画では 各層ごとに 住宅の外形を入力して 壁や床といった住宅を構成する要素に断熱仕様を割り当てます 平面計画モードの画面平面計画モードは 下のような画面となります ツールパレットに作図ツールをまとめてあります ツールパレットにはよく使う機能を配ツールパレット置してありますが それらは メニューバーにも登録されているものもあります 55

5.3.1. 平面計画のメニューバー 5.3.1.1. [ ファイル (F)] 断面計画と同一ですので 省略します 5.3.1.2. [ 計画 (V)] 断面計画の時とほぼ同じですが 断面計画を選択することが出来ます ツールパレットの機能 項目 解説 [ 作図 ]@[ 層 ] 計画する層をプルダウンリストから選択します [ 作図 ]@[ 対象 ] 作図あるいは編集する対象を選択します [ グリッド ]@[ グリッドを表示 ] チェックボックスにチェックを入れるとグリッドが表示 されます [ グリッド ]@[ 表示 ] グリッドの表示方式を選択します 設定したグリッドの何本おきに線を表示するかを選択し ます [ グリッド ]@[X] X 間隔を設定します [ グリッド ]@[Y] Y 間隔を設定します [ グリッド ]@[ 分割数 ] グリッドの間を何分割するかを指定します [ グリッド ]@[ 更新 ] 更新ボタンをクリックすると更新されます [ グリッド ]@[ 破棄 ] 更新ボタンをクリックすると更新が破棄されます [ 方位角 ] 北の方向を設定します 方位角について外壁の向きにより以下のように 8 方位に振り分けられます 北 0 θ 22.5 @22.5 <θ<0 北東 22.5 <θ 67.5 東 67.5 <θ 112.5 南東 112.5 <θ 157.5 南 157.5 <θ 180 @157.5 θ>@180 南西 @112.5 θ>@157.5 西 @67.5 θ>@112.5 北西 @22.5 θ>@67.5 56

平面計画の作業 平面計画では 各層ごとの住宅の外形を描き その図形に断熱仕様を設定することで 計算モデ ルを構築します 空間の作図 ツールパレットの [ 作図 ]@[ 対象 ] で [ 空間 ] を選択します 外形を一筆書きの要領で作図します Esc キーを押下すると キャンセルされます 作図が完了すると 空間のプロパティ ダイアログが表示されます ここで 空間名称 を入力します ( 任意です ) その後 空間の種別を室内等 小屋裏等 床下等 住戸等から選択します ( 必須です ) また 3rdeyeCAD 上で 主たる居室 その他の居室 非居室の床面積の集計を行うときは 室内等の代わりに 主たる居室 その他の居室 非居室を選択します 57

それぞれの意味は 以下の通りです キーワード 解説 温度差係数 室内等 計算対象となる熱的境界の内側の空間 1 外気 外気に通ずる小屋裏又は天井裏若しくは熱的 境界の外部に存する屋内駐車場 メーターボックス 1 小屋裏等 エレベーターシャフト等 外気に通ずる床裏若しくは外気に開放されていない床下等昇降機室 共用機械室 倉庫等 0.7 住戸と同様の熱的環境の空間に隣接する界壁若しく住戸等は界床 0.05(1,2) 熱的境界の内側の空間で主たる居室として床面積を主たる居室集計 1 熱的境界の内側の空間でその他の居室として床面積その他の居室を集計 1 非居室 熱的境界の内側の空間で非居室として床面積を集計 1 0.15(3 ~ 7) 壁 基礎の断熱仕様の設定 空間を作図した後 空間の境界となる壁 基礎の断熱仕様を設定します ツールパレットの [ 作図 ]@[ 対象 ] で [ 壁 基礎 ] を選択します このように 外壁に番号が表示されます 58

[ 壁 基礎のプロパティ ] ダイアログが表示されます 外壁を右クリックで選択して 壁 基礎のプロパティを! [ 種類 ] で 壁か基礎のいずれかを選択します その後 仕様番号で exuqem であらかじめ計算しておいた断熱仕様を選択します ここでわかりやすくするために exuqem の [ 備考 1][ 備考 2] を活用しましょう! 設定すると 番号がグレーから黒に変わります 59

選択されている壁は 赤色表示されます 熱橋の設定鉄筋コンクリート造や鉄骨造の場合は 柱や梁の鉄骨による熱貫流率 ( 線熱貫流率 ) を入力する必要があります 熱橋仕様コマンドボタンをクリックすると以下の画面が開きます 壁の外周部に番号が割り当てられますので それぞれに熱橋がある場合には 熱橋仕様を割り当てます 割り当て方法は以下の手順です 表の行をダブルクリックします ダブルクリックします そうすると 以下の画面が表示されます 60

部位で RC あるいは S を選択してください 次に 仕様番号を選択してください 長さ係数の欄には 隣の住戸と熱橋を共有する場合等には 0.5 をそれ以外には 1 を入力します 床 天井の断熱仕様の設定次は 床 天井の設定です 層の下面は 床となる場合 あるいは 天井となる場合あるいは 計算に関係しない場合があります 計算に関係ない場合は 何もしなくても OK です ツールパレットの [ 作図 ]@[ 対象 ] で [ 床 天井 土間 ] を選択します 61

グレーで表示されている部分を右クリックで選択して 床 天井のプロパティを! [ 種類 ] で 床 土床 天井 のいずれかを選択します その後 仕様番号で exuqem であらかじめ計算しておいた断熱仕様を選択します 土床の場合には 仕様を選択することはできません 屋根の作図と断熱仕様の設定作図対象の [ 層 ] の上面が屋根となる場合のみに行います 屋根の稜線を多角形で作図します 作図完了すると 屋根のパラメータダイアログが表示されます 始点の相対高さで 屋根の書き始めの点の高さを入力します 傾斜の方向を選択あるいは 数値で入力します 傾斜量をタンジェントで入力します たとえば 3 寸勾配の時は 3 を入力します 62

開口部の作図と断熱仕様の設定窓や扉といった開口部は 壁に設置する場合 天井 床に設置する場合 屋根に設置する場合がありますが 壁以外への設置は希と思います ツール上は扉と窓と別れていますが 作図方法は同じですので 以下窓の場合で解説します 窓 ( 壁付 ) ツールパレットの [ 作図 ]@[ 対象 ] で [ 窓 ( 壁付 )] を選択します 壁の上で 大よその幅で窓を作図します 63

窓のパラメータが表示されます 仕様を選択します 窓の正確な幅 高さ 上端の位置を数値で入力します 窓 ( 床 天井付 ) ツールパレットの [ 作図 ]@[ 対象 ] で [ 窓 ( 床 天井付 )] を選択します 壁の上 大よその幅で窓を作図します ここで引いたラインが窓の横枠となります 64

窓のパラメータが表示されます 仕様を選択し 高さを入力します 窓 ( 屋根付 ) ツールパレットの [ 作図 ]@[ 対象 ] で [ 窓 ( 屋根付 )] を選択します 65

床と同じ方法です 外皮性能計算シート exuqem へ出力平面計画がすべて完了したら 保存します 保存すると exuqem へ出力されますので exuqem の計算実行ボタンをクリックして 計算を実行してください その他の機能 ( メニューバー ) 補助線 補助線を書くことが出来ます 補助線とグリッドの交点へも スナップすることが出来ます 編集この層のすべての要素を削除 この層のすべての要素を一気に削除することが出来ます スナップ 作図する際のスナップポイントを選択することが出来ます ズーム 縮小 あるいは 拡大表示することが出来ます グリッド プロパティ [ グリッドを表示 ] チェックで グリッドを表示 [X 基準軸を表示 ] チェックで グリッドの X 基準を表示 [Y 基準軸を表示 ] チェックで グリッドの Y 基準を表示 [ スタイル ] グリッドの表示スタイルを変更します なし 点 線 矩形 丸から選択できます [ 色 ] グリッドの色を選択できます [X 基準座標 ] グリッド X 起点を表示します [Y 基準座標 ] グリッド Y 起点を表示します [X ピッチ ] グリッドの X の間隔を指定します [Y ピッチ ] グリッドの Y の間隔を指定します [X 分割数 ]X グッリッド間の分割数を指定 [Y 分割数 ]Y グッリッド間の分割数を指定 [X 基準軸色 ]X 基準線の色を選択できます [Y 基準軸色 ]Y 基準線の色を選択できます 基準点の変更 グリッドの基準点をマウスでクリックして変更できます 66

6. exuqem のリファレンス 6.1. 初めに U 値計算シート exuqem_v130( 以下本計算シート ) は マクロを有効にしないと利用できません セキュリティの警告が表示された場合マクロを有効にしてください セキュリティに関する警告の表示の例 1 クリックする セキュリティに関する警告の表示の例 2 クリックする このマニュアルは 外皮性能計算の基礎知識があることを前提に記述していますので このマニュアルで計算方法が不明な場合には 講習の受講をお勧めします また このシートだけでも計算は可能ですが 3rdeyeCAD のご利用をお勧めします 3rdeyeCAD や講習については 弊社 Web サイト http://www.3rdeye.co.jp/ をご覧ください 67

6.2. 動作環境等 開発は Windows7+Excel2010 で行っていますが Excel2000 以降であれば おそらく動作しま す (Mac 版 Excel でも動作していますが Web への自動入力機能は Mac では動作しません ) 木造戸建て住宅を想定していますが 工夫すれば 他の工法でも利用することが出来るでしょう ファイル名は自由に設定できます 6.3. 構成このファイルには次のシートがあります [tools] [ 断熱材 ] [ 建材 ] [ 断熱材建材 ] [ 建物概要と計算結果 ] [ 屋根 U( 木造略算 )] [ 屋根 U] [ 天井 U( 木造略算 )] [ 天井 U] [ 外壁 U( 木造略算 )] [ 外壁 U] [ 床 U( 木造略算 )] [ 床 U] [ 基礎 U] [ ドアU] [ 製作ドアU] [ 窓 Uη( 標準 )] [ 窓 Uη( 天窓 )] [ 窓 Uη( 追加 )] [RC 熱橋 ] [ U 一覧 ] [ 熱橋リスト ] [ 屋根面積 ] [ 天井面積 ] [ 外壁面積 ] [ 開口部 ( 窓 ) 面積 ] [ 開口部 ( ドア ) 面積 ] [ 床面積 ] [ 基礎等 ] [ 計算詳細 ] [inpweb] 各シートの水色のセルは 数式等により自動的に入力されるセルです 以下各シートの使い方を解説します 68

6.4. 各シートの作業 6.4.1. [tools] このシートには 他の exuqem ファイルからデータのインポート機能とマクロ実行時の画面表示 非表示設定等を行うことが出来ます [ ファイルを指定する ] クリックすると ファイル選択ダイアログが開きますので インポート元ファイルを指定します 指定するとファイル名 パス名の欄にファイル名やパス名が表示されます [ データインポート ] コマンドボタン クリックするとインポート元ファイルから データをインポートします [ インポート要素 ] それぞれ 1 を設定すると対象のデータがコピーされます たとえば 同じ建物で 異なる断熱仕様を適用して計算する場合には 面積と仕様番号をコピー するとよいでしょう ( その後計算を実行して下ださい ) 69

6.4.2. [ 断熱材 ] このシートでは 断熱材を登録します ここで登録された 断熱材は [ 屋根 U( 木造略算 )] 等の [~( 木造略算 )] シートで参照されます システムは 5 行目から空白行までをデータと認識します 必要に応じて 追加削除を行います 追加あるいは 削除した場合には 必ず [ 材料の再登録 ] コマンドボタンをクリックしてください [ 材料の再登録 ] コマンドボタンをクリックすると [ 断熱材建材 ] シートも更新されます 番号は システムが割り当てますので 入力しても無意味です 変更したら 必ずクリック 70

6.4.3. [ 建材 ] このシートでは 断熱材以外の材料を登録します ここで登録された 材料は [ 屋根 U] 等の [~U] シートで参照されます 使い方は シート [ 断熱材 ] と同じです システムは 5 行目から空白行までをデータと認識します 必要に応じて 追加削除を行います 追加あるいは 削除した場合には 必ず [ 材料の登録 ] コマ ンドボタンをクリックしてください [ 材料の再登録 ] コマンドボタンをクリックすると [ 断熱材建材 ] シートも更新されます 番号は システムが割り当てますので 入力しても無意味です 変更したら 必ずクリック 6.4.4. [ 断熱材建材 ] シート [ 断熱材 ] と [ 建材 ] を合わせた表です [ 屋根 U] 等の [~U] シートで参照されるために作成されますので ユーザーは変更等を加えてはいけません U 値計算シートから参照されます 71

6.4.5. [ 建物概要と計算結果 ] 住宅の基本情報と計算結果が表示されます 地域は必ず 1~8 のいずれかを入力してください 入力しない場合には エラーが発生します 他のシートの入力がすべて完了したら このシートに戻って [ 計算実行 ] コマンドボタンをクリック します 1~8 のいずれかを必ず入力 最後の最後にクリックする 面積を記入 3rdeyeCAD で入力している場合は 自動的に記入されています 72

6.4.6. [ 屋根 U( 木造略算 )] 木造住宅の屋根の熱貫流率 (U 値 ) を略算法で算定するシートです 5 仕様計算できます 材料番号欄に断熱材番号を入力し 材料の厚さ欄に断熱材の厚さを入力します また 材料名称の最下段で 断熱工法を選択します 備考欄は 分かりやすい仕様名を記入するとよいでしょう 材料番号を入力 材料番号を入力 断熱工法を選択 また シート [ 天井 U( 木造略算 )] [ 外壁 U( 木造略算 )] [ 床 U( 木造略算 )] も利用方法は同じで す 73

6.4.7. [ 屋根 U] 層構成を入力して熱貫流率を算定する場合に使用するシートです 材料番号に断熱材建材の番号を入力して 厚さ欄に厚さを入力します 比率欄にそれぞれの層構成の比率を入力します 表面抵抗を選択 材料の厚さを入力 材料番号を入力 詳細図を貼っておくとわかりやすい また シート [ 天井 U] [ 外壁 U] [ 床 U] [ 製作ドアU] も利用方法は同じです 表面抵抗は 部位によって選択できる値が異なりますので以下の表に習ってください 74

表面伝達抵抗の一覧 部位 記号 解説 屋根 a 表面熱伝達抵抗 : 屋根 ( 外気側 ) 0.04 b 表面熱伝達抵抗 : 屋根 ( 通気層 ) 0.09 天井 なし 外壁 a 表面熱伝達抵抗 : 外壁 ( 外気側 ) 0.04 b 表面熱伝達抵抗 : 外壁 ( 通気層 ) 0.11 床 a 表面熱伝達抵抗 : 床 ( 外気側 ) 0.04 b 表面熱伝達抵抗 : 床 ( 床下 ) 0.15 鉄骨造で 熱橋の線熱貫流率を用いる場合には 44 行目以下にも入力を行います 外装材番号を入力 外装材の厚さを入力 断熱材の厚さを入力 見付寸法を入力します 詳細は EnvelopeThermalPerfomance_121204.pdf を参照してください 75

6.4.8. [ 基礎 U] 礎の熱貫流率を算定するシートです 断熱材の番号を入力して パラメータをそれぞれ入力します 式は 16~19 を選択します シートの下部に式を掲載しています コンクリートの厚さを入力すると基礎を外壁とする場合の熱貫流率が算出されます 76

6.4.9. [ ドア U] 一覧表にあるドアの場合に利用します 建具と付属品の番号を下表から選択して入力します 番号を入力 77

6.4.10. [ 窓 Uη] 使用する窓について 熱貫流率 日射 日除けによる日射補正で利用する式を選択します 日除け補正で式 4 を選択した場合には 再度補正用のガラス仕様を表から選択して入力しなけれ ばなりません 番号を入力 プルダウンリストで選択する 78

日除けの補正式は 以下の通りです 式地域方位冷房期暖房期 補正無 @ @ fc=0.93 fc=0.51 式 4 無 @ @ l1,l2=20 として算定 式 4 @ @ 式 5 1~7 南 南東 南西 @ 上記以外 @ 南 @ 1~7 上記以外 @ 式 6 8 南 南東 南西 @ 上記以外 @ 式の記号は EnvelopeThermalPerfomance_121204.pdf に準拠しています 地域や 方位は 外皮性能計算時に割り当てられます [ 窓 Uη( 追加 )] では 直接 U 値や η 値を入力します [ 窓 Uη( 天窓 )] では [ 窓 Uη( 標準 )] と同様ですが 日除けの式を選択できません 79

6.4.11. [U 値 ( 追加 )] このシートには TB@1 など別の計算プログラムで熱貫流率を算定した場合に U 値を登録します 番号は 部位別に 11 番以降を用いて下さい 部位は ドア屋根外壁基礎床天井 のいずれかを用いてください 80

6.4.12. [RC 熱橋 ] EnvelopeThermalPerfomance_121204.pdf に掲載されている RC 熱橋の一覧です 利用する熱橋の利用フラグ欄に 1 を記入してください RC 熱橋のの詳細は EnvelopeThermalPerfomance_121204.pdf を参照してください 81

6.4.13. [ U 一覧 ] 窓以外の各部位の U 値の一覧表です 計算実行時やファイルの保存時にに 自動的に集計されま す この表に記述された仕様のみが 計算に反映されます 82

6.4.14. [ 熱橋リスト ] 利用する熱橋の一覧表です 計算実行時やファイル保存時に自動作成されます 83

6.4.15. [ 屋根面積 ] 計算に必要な寸法 方位 断熱仕様を記述します 窓面積は 計算実行時に減算されますので減じる必要はありません 各入力項目の解説 入力項目 解説 屋根番号 入力必須 ; 重複しない番号を入力してください 階 任意入力 ; 階数等部位をわかりやすくするために入力します 入力がなくても計算可能です 部屋 任意入力 ; 階数等部位をわかりやすくするために入力します 入力がなくても計算可能です 仕様番号 入力必須 ;U 値一覧の屋根として存在する番号のいずれかを入力します 係数 入力必須 ; 面積の計算上の係数です 詳細は計算方法に記述します 勾配 [x/10] 入力必須 ; 屋根の勾配をタンジェントで入力します 縦 [mm] 入力必須 ; 屋根の水平投影の縦寸法です 詳細は計算方法に記述します 横 [mm] 入力必須 ; 屋根の水平投影の横寸法です 詳細は計算方法に記述します 隣接空間 入力必須 ; 通常は外部とします 隣接空間キーワード参照 備考 任意入力 ; 任意で記述します 計算方法について屋根の形状は主に 矩形 三角形 台形となることが多いため 面積は 係数 縦 横で算定します 矩形の場合には係数に1を 三角形の場合には 係数に 0.5 を 台形の場合には 係数に 0.5 を 横に台形の上底 + 下底を 入力してください 84

隣接空間キーワード ( 他の部位も同じ ) キーワード解説温度差係数 外部外気 1 小屋裏等 床下等 住戸等 外気 外気に通ずる小屋裏又は天井裏若しくは 熱的境界の外部に存する屋内駐車場 メーター ボックス エレベーターシャフト等 外気に通ずる床裏若しくは外気に開放されてい ない昇降機室 共用機械室 倉庫等 住戸と同様の熱的環境の空間に隣接する界壁若 しくは界床 1 0.7 0.05(1,2) 0.15(3~7) シート [ 天井面積 ] も使い方は同じです 85

6.4.16. [ 外壁面積 ] 計算に必要な寸法 方位 断熱仕様を記述します 窓面積は 計算実行時に減算されますので減じる必要はありません 各入力項目の解説 入力項目 解説 外壁番号 入力必須 ; 重複しない番号を入力してください 方位 入力必須 ;8 方位から選択して記述します 階 任意入力 ; 階数等部位をわかりやすくするために入力します 入力がなくても計算可能です 部屋 任意入力 ; 階数等部位をわかりやすくするために入力します 入力がなくても計算可能です 仕様番号 入力必須 ;U 値一覧の外壁として存在する番号のいずれかを入力します 高さ [mm] 入力必須 ; 外壁の高さ寸法です 幅 [mm] 入力必須 ; 外壁の横寸法です 隣接空間 入力必須 ; 隣接空間キーワードから選択して記述します 備考 任意入力 ; 任意で記述します 隣接空間キーワード ( 他の部位も同じ ) キーワード 解説 温度差係数 外部 外気 1 小屋裏等 外気 外気に通ずる小屋裏又は天井裏若しくは熱的境界の外部に存する屋内駐車場 メーターボックス エレベーターシャフト等 1 外気に通ずる床裏若しくは外気に開放されていな床下等い昇降機室 共用機械室 倉庫等 0.7 住戸と同様の熱的環境の空間に隣接する界壁若し住戸等くは界床 0.05(1,2) 0.15(3~7) 方位のキーワード 北 北東 東 南東 南 南西 西 北西のいずれか 86

6.4.17. [ 開口部 ( 窓 ) 面積 ] 窓の面積算定用の寸法や 日除けのデータを記述します 各入力項目の解説 入力項目 解説 窓番号 入力必須 ; 重複しない番号を入力してください 階 任意入力 ; 窓を設置する部位の階数等を 設置部位 部屋任意入力 ; 窓を設置する部位の階数等を種別入力必須 ; 窓を設置する部位の種別 ( 屋根 天井 外壁 床 基礎 ) を記述 番号入力必須 ; 窓を設置する部位の番号を入力します 仕様番号 窓の仕様番号を入力します 高さ [mm] 入力必須 ; 窓の高さ寸法 幅 [mm] 入力必須 ; 窓の横寸法です 隣接空間 入力必須 ; 隣接空間キーワードから選択して記述 日よけ y1 任意入力 ; 日除けの補正を行う場合に記述 ( 夏期 ) z 任意入力 ; 日除けの補正を行う場合に記述 日よけ y1 任意入力 ; 日除けの補正を行う場合に記述 ( 冬期 ) z 任意入力 ; 日除けの補正を行う場合に記述 備考 任意入力 ; 任意で記述 * 日除けのパラメータは 夏期と冬期で安全側となる値が異なるため それぞれに用意している 現在質疑も行っているため 見解によっては さらに修正される可能性がある 隣接空間キーワード ( 他の部位も同じ ) キーワード 解説 温度差係数 外部 外気 1 外気 外気に通ずる小屋裏又は天井裏若しくは熱的 境界の外部に存する屋内駐車場 メーターボックス 1 小屋裏等 エレベーターシャフト等 外気に通ずる床裏若しくは外気に開放されていない床下等昇降機室 共用機械室 倉庫等 0.7 住戸と同様の熱的環境の空間に隣接する界壁若しく住戸等は界床 0.05(1,2) 0.15(3~7) 方位のキーワード北 北東 東 南東 南 南西 西 北西のいずれか 87

6.4.18. [ 開口部 ( ドア ) 面積 ] 計算に必要な寸法 方位 断熱仕様を記述します 各入力項目の解説 入力項目 解説 窓番号 入力必須 ; 重複しない番号を入力 階 任意入力 ; ドアを設置する部位の階数等を 設置部位 部屋任意入力 ; ドアを設置する部位の階数等を種別入力必須 ; ドアを設置する部位の種別 ( 屋根 天井 外壁 床 基礎 ) を記述 番号入力必須 ; ドアを設置する部位の番号を入力 仕様番号 ドアの仕様番号を入力 高さ [mm] 入力必須 ; ドアの高さ寸法 幅 [mm] 入力必須 ; ドアの横寸法 隣接空間 入力必須 ; 隣接空間キーワードから選択して記述 備考建具記号等任意入力 ; 任意で記述 隣接空間キーワード ( 他の部位も同じ ) キーワード 解説 温度差係数 外部 外気 1 小屋裏等 外気 外気に通ずる小屋裏又は天井裏若しくは熱的境界の外部に存する屋内駐車場 メーターボックス エレベーターシャフト等 1 外気に通ずる床裏若しくは外気に開放されていな床下等い昇降機室 共用機械室 倉庫等 0.7 住戸と同様の熱的環境の空間に隣接する界壁若し住戸等くは界床 0.05(1,2) 0.15(3~7) 方位のキーワード 北 北東 東 南東 南 南西 西 北西のいずれか 88

6.4.19. [ 床面積 ] 計算に必要な寸法 方位 断熱仕様を記述します 各入力項目の解説 入力項目 解説 番号 入力必須 ; 重複しない番号を入力してください 方位 入力必須 ;8 方位から選択して記述します 階 任意入力 ; 階数等部位をわかりやすくするために入力します 入力がなくても計算可能です 部屋 任意入力 ; 階数等部位をわかりやすくするために入力します 入力がなくても計算可能です 仕様番号 入力必須 ;U 値一覧の外壁として存在する番号のいずれかを入力します 高さ [mm] 入力必須 ; 床の縦寸法です 幅 [mm] 入力必須 ; 床の横寸法です 隣接空間 入力必須 ; 隣接空間キーワードから選択して記述します 備考 任意入力 ; 任意で記述します 隣接空間キーワード ( 他の部位も同じ ) キーワード解説 温度差係数 外部 外気 1 小屋裏等 外気 外気に通ずる小屋裏又は天井裏若しくは熱的境界の外部に存する屋内駐車場 メーターボックス エレベーターシャフト等 1 外気に通ずる床裏若しくは外気に開放されていない昇床下等降機室 共用機械室 倉庫等 0.7 住戸と同様の熱的環境の空間に隣接する界壁若しくは住戸等界床 0.05(1,2) 0.15(3~7) 方位のキーワード 北 北東 東 南東 南 南西 西 北西のいずれか 89

6.4.20. [ 基礎等 ] 各入力項目の解説 入力項目 解説 番号 入力必須 ; 重複しない番号を入力してください 方位 入力必須 ;8 方位から選択して記述します 階 任意入力 ; 階数等部位をわかりやすくするために入力します 部屋 任意入力 ; 階数等部位をわかりやすくするために入力します 隣接空間 入力必須 ; 隣接空間キーワードから選択して記述します 仕様番号 入力必須 ;U 値一覧の外壁として存在する番号のいずれかを入力します 高さ [mm] 入力必須 ; 基礎の高さ寸法です 400 を超える部分は 外壁とします 幅 [mm] 入力必須 ; 床の横寸法です 備考 任意入力 ; 任意で記述します 隣接空間キーワード ( 他の部位も同じ ) キーワード解説 温度差係数 外部 外気 1 小屋裏等 外気 外気に通ずる小屋裏又は天井裏若しくは熱的境界の外部に存する屋内駐車場 メーターボックス エレベーターシャフト等 1 外気に通ずる床裏若しくは外気に開放されていない昇床下等降機室 共用機械室 倉庫等 0.7 住戸と同様の熱的環境の空間に隣接する界壁若しくは住戸等界床 0.05(1,2) 0.15(3~7) 方位のキーワード 北 北東 東 南東 南 南西 西 北西のいずれか 90

6.4.21. [ 計算詳細 ] 計算の詳細が表示されます シート [ 建物概要と計算結果 ] の [ 計算実行 ] コマンドボタンがクリックされるまでは 前の計算結 果が残っています 91

6.4.22. [inpweb] 外皮性能を算定した後は 住宅 住戸の省エネルギー性能の判定プログラム (Web アプリ ) へ手 作業で入力すればいいのですが 外皮性能と設備についての情報もシート [inpweb] へ記述してお くと 一覧表として整理できます 上の行から順番に入力します 選択によって 入力できる項目が変化します また ここに記述した情報は Web アプリへ自動入力出来ます (Web アプリ ver1.5.0 のみ対応 ) Web へ入力をクリックすると IEが自動起動されて 各値が自動入力されますが 回線速度やサーバの混雑具合により時間がかかる場合があります また 通信速度が著しく低下している場合には 次のようなエラーが表示されて継続出来ない場合があります 入力内容に間違いがなく 無事通信できた場合には 一次エネルギー消費量も自動計算されます 入力内容に問題がある場合とは たとえば 100% が最大値となる入力欄に 110% と入力している ような場合は Web アプリでエラーが発生して計算実行できない場合もあります 92

入力が終了すると 以下のダイアログが表示されますので それまでは Web アプリを操作しな いでください なお このダイアログは他の画面に隠れている事もあります 93

6.4.23. [engandcost] 通信速度により 計算完了までの時間が変わりますが 完了するまで IE の操作は行わないでください 完了すると 以下のダイアログが表示されますので OK をクリックしてください なお 途中で接続が切れたり IE を終了した場合には 次のようなエラーが発生します この場合は 再度 [Web へ入力 ] をクリックしてください 薄黄色のセルが入力する部分です コストの算定では 暖房 冷房 換気 証明 給湯 その他のそれぞれについての熱源をプルダウンリストで選択します 94

プルダウンリストから熱源を選択します 残念ながら 住宅 住戸の省エネルギー性能の判定プログラム ver1.5.0 では 熱源別のエネル ギーは算出されないため ひとつの区分に複数の熱源を選択できません それぞれの熱源の一次エネルギー換算係数 ( 原単位 ) や 単位 コストの単価をここに記入しま す 原単位や 単価は ご利用の地域により異なりますので 適切に設定してください 1 2 3 4 5 入力項目 1 二次 一次エネルギー換算係数を入力します 2 上記換算係数の単位を記入します 3 二次エネルギー単位を記入します 4 単価を入力します 概算コストは 一次エネルギー (1/1) 4= 概算コスト と算定しますので 単位のディメンジョンを合わせなければなりません たとえば 電気の場合のデフォルトの単位では 一次エネルギー (1/1) 4= 概算コストの単位だけを計算すると MJ kwh/mj 円 /kwh= (MJ kwh 円 )/(MJ kwh)= 円となりディメンジョンが合います 特に M やk に注意してください 95

7. 更新履歴等 20131112:rev1.4.0 3rdeyeCAD 1.4.0 RC 住宅 S 住宅対応 ( 混構造も対応 ) 窓の庇パラメータ入力機能追加 妻壁の面積が 2 重に出力されるケースの修正 ExUqeM 1.4.0 [ 一次エネルギー消費量算定プログラム ]ver1.9.0 対応 RC 住宅 S 住宅対応 U 値一覧作成の廃止基礎高さ400 mmを超える場合の壁扱い自動処理機能追加別プログラム (TB@1 等 ) により算定したU 値利用機能追加一覧にない窓を利用する機能追加 20130802:rev1.1.1 ExUqeM 1.3.6.1 太陽光発電の売電量を総発電量 @ 評価量として自動計算へ 20130511:rev1.1.0 3rdeyeCAD 1.3.0 矩形空間作図機能追加長さの単位をm からmmへ変更デフォルトディレクトリを.3am ファイルと同じディレクトリとなるように変更方位角が東西反転して出力されるケースの修正 ExUqeM 1.3.3 [ 一次エネルギー消費量算定プログラム ]ver1.6.0 対応 Web 計算完了時にコスト試算ページ表示に変更し終了メッセージを廃止データコピー機能の追加計算実行時の画面更新停止オプション追加 Web 入力待機時間オプション追加冷房エネルギー消費区分の欄文字色が常に黒熱交換換気扇選択欄が常にグレー Excel2003 以前のバージョンにおける材料追加エラーの修正 20130416:rev1.0.0 初出 3rdeyeCAD exuqem 統合及び計算例追加 96

3rdeyeCAD Ver1.2.0 exuqem Ver1.3.2 対応 97