建設混合廃棄物の 68% が最終処分されています 最終処分される全産業廃棄物のうち 3%(26 万トン ) が建設業からの廃棄物で このうち建設混合廃棄物は 6.4 万トンです この 6.4 万トンは 建設業からの建設混合廃棄物の排出量 (9.4 万トン ) の 68% です 建設系混合廃棄物廃石こ

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様式第二号の二(第八条の四の四関係)


1. 報告書の提出について Q1 提出対象者は誰ですか? A1 札幌市内で産業廃棄物を排出し マニフェストを交付した事業者が対象です 札幌市外で発生した産業廃棄物については 下記の各自治体の産業廃棄物担当部局へお問合せください 北海道内の産業廃棄物担当部局 北海道 札幌市中央区北

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福井県建設リサイクルガイドライン 第 1. 目的資源の有効な利用の確保および建設副産物の適正な処理を図るためには 建設資材の開発 製造から土木構造物や建築物等の設計 建設資材の選択 分別解体等を含む建設工事の施工 建設廃棄物の廃棄等に至る各段階において 建設副産物の排出の抑制 建設資材の再使用および

Microsoft Word - 産業廃棄物処理計画書(平成27年6月提出分)

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2 マニフェストの記載 1 産業廃棄物の種類 法第 2 条第 4 項及び施行令第 2 条に規定する産業廃棄物の種類を原則とし 特別管理産業廃棄物である場合にはその旨を記載しなければなりません しかしながら 例えばシュレッダーダストのように複数の産業廃棄物が発生段階から一体丌可分の状態で混合しているよ

Q6 県外へ排出 ( 県外で処分 ) した産業廃棄物についても報告書の提出は必要ですか A6 県内の事業場から排出した産業廃棄物については 県外に排出 ( 県外で処分 ) したものであっても 報告する必要があります Q7 環境大臣による広域認定制度を利用して産業廃棄物を処理しているため マニフェスト


1. 組織の概要 事業所名及び代表者名 所在地 株式会社山豐 代表取締役山形マユ美 本社 滋賀県米原市岩脇 501 番地の 1 事業活動の内容 ( 認証 登録範囲 ) 産業廃棄物中間処理業 ( 再生砕石の製造販売 ) 産業廃棄物収集運搬業環境保全関係の責任者及び担当連絡先 環境管理

目次 1 建設副産物情報交換システムの目的及び位置づけ 建設副産物情報交換システムの開発経緯と目的 建設副産物情報交換システムの位置づけ 1 2 建設副産物情報交換システムの利用イメージと適用範囲 建設副産物情報交換システムの機能について 建

寺島木工株式会社事業概要 商号 代表者 創業 所在地 連絡先 環境管理責任者 担当者 事業内容 取扱商品 機械設備 資本金 従業員数 主要取引銀行 主な納品先 所属組合 敷地面積 建築面積 寺島木工株式会社 代表取締役社長寺島秀雄 昭和 22 年 3 月 31 日 本社 : 工場

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循環資源利用促進特定課題研究開発基金事業 建設混合廃棄物の リサイクル推進に向けて 地方独立行政法人北海道立総合研究機構建築研究本部北方建築総合研究所産業技術研究本部工業試験場環境 地質研究本部環境科学研究センター

建設混合廃棄物の 68% が最終処分されています 最終処分される全産業廃棄物のうち 3%(26 万トン ) が建設業からの廃棄物で このうち建設混合廃棄物は 6.4 万トンです この 6.4 万トンは 建設業からの建設混合廃棄物の排出量 (9.4 万トン ) の 68% です 建設系混合廃棄物廃石こうボード廃プラスチック類ガラス コンクリート 陶磁器くず紙くず汚泥金属くず木くずがれき類 最終処分率再生利用率減量化率 % % 1% 廃棄物の種類別最終処分量 ( 平成 24 年度北海道産業廃棄物処理状況調査報告書 ) ( 割合 ) 建設混合廃棄物とは 廃棄物 は 産業廃棄物 と 一般廃棄物 の 2 つに大きく分けられます 産業廃棄物 は 事業活動に伴って生じた廃棄物のうち 廃棄物処理法で定められた 2 種類と 輸入された廃棄物をいい その処理責任は排出事業者に課せられています 建設工事に伴い生ずる廃棄物のうち 分別されずに混在しているものを建設混合廃棄物と呼びます 道内でリサイクルが進んでいない建設混合廃棄物のリサイクル推進が喫緊の課題であることを受け 北海道経済連合会では 会員を始めとした有識者から成る 建設混合廃棄物の再生利用促進に関する検討会 を設置し 建設混合廃棄物の再生利用をより一層進めるための方策について検討を行い 建設混合廃棄物の再生利用促進のための基本的な考え方 をまとめました これをうけ 北海道立総合研究機構 ( 以下 道総研とする ) では 建設混合廃棄物処理における課題を明らかにし リサイクルの推進に資することを目的として 建設混合廃棄物のリサイクル推進に関する実態調査 を実施しました 建設混合廃棄物の再生利用促進のための基本的な考え方 に示された項目のうち 本調査で対応した項目 分別解体の状況調査 建設混合廃棄物の発生 排出状況の調査 処理施設整備状況 建設混合廃棄物の処理状況などの状況調査 発生した廃棄物 中間処理産業廃棄物の性状 組成の分析 現状を踏まえた施設整備のあり方 固形燃料やセメントなどの原燃料化 廃棄物処理の流れ 建設 解体現場収集運搬 積替保管中間処理リサイクル 最終処分 ( 埋め立て )

建設 解体現場 課題建設事業者の意識の低さ 道内事業者の現場では建設混合廃棄物の排出割合が高い 木造戸建住宅事業者の建設混合廃棄物排出割合が高い 少量排出の現場が多く対応が必要 非効率な解体現場 分別手間 運搬手間の多さ 現場保管スペースの不足 中間処理施設 課題選別処理能力の向上 ライン選別等を導入した選別処理能力の高い施設が少ない コンクリート土間での選別が多い 構内及び施設内の作業動線の交錯など非効率な作業環境 作業者の不足と身体的負担のかかる作業姿勢 事業者の規模 本州大手事業者道内事業者 規模の小さな事業者の実態は不明建設混合廃棄物の排出割合 事業者の規模と建設混合廃棄物排出割合の関係 H24 年度のマニフェスト交付等状況報告書 ( 電子 + 紙 ) を基に作成 マニフェスト制度とは産業廃棄物の処理を他人に委託する場合は その処理の終了を確認するための産業廃棄物管理票 ( 以下 マニフェスト ) の使用が義務付けられています 平成 2 年度から マニフェストを交付した排出事業者は 事業場ごとに前年度 1 年間のマニフェスト交付等の状況について 都道府県知事等への報告が義務付けられています ( マニフェスト交付等状況報告書 ) コンクリート土間選別から機械式選別機 + ライン選別へ 運行管理システムの導入 レイアウト ( 構内重機運行 作業動線 ) の見直し 作業姿勢の改善 ( 腰痛対策 ) 分別教育の実施と分別の徹底 排出量の小さな現場 木造戸建住宅の現場における意識の向上 小口巡回収集システムの導入 解体現場における作業の高効率化 分別教育の様子 (T 社 HP より ) コンクリート土間選別 ( 4 ~ %) アシストスーツの着用 ( 腰痛対策 ) ライン選別 ( 6 ~ 7%) 機械式選別機の導入 (M 社 HP より ) 設計段階でできること 更なるの向上のために 近年の建築物では 現場発泡ウレタンや金属サイディングなどの分別しにくい複合材料が普及しており 建設混合廃棄物発生の一因となっています このため 建設混合廃棄物を設計段階から削減する取り組みが必要です 現場発泡ウレタンの剥離作業 選別工程後に排出されるふるい下残さの活用先を確保することが必要です また 廃棄物を資源化する施設と それを受け入れる施設の連携を確保することが必要です 選別後に排出されるふるい下残さ

広域でみた施設整備のあり方 ① 建設混合廃棄物の発生量と 最終処分率 4,47 t % 2,61 t % 24,16 t 1,431 t 9% 4,217 t 26 %,211 t 43 % 6,1 t 7% 1% 1 %,493 t 1,24 t 37 % 1,468 t 処理能力 6 t / 日 6 施設 円グラフの大きさは建設混合廃棄物の発生 量の多さを表す 同じくグラフ中の割合は再生利用率 数字 は発生量を示す 3,39 t 平成 19 年度 北海道産業廃棄物 処理状況調査 処理能力 98 t / 日 % % 3% 94 % 1 % 79 % 31% 8% 24 % 96 % 道南圏域 91 % 19% 7% 圏域 % 97% 1 % % 96 % 道東圏域 1% 2, 7 % 9 % 23,4 22,373 21 % 4 2 42,936 拠点化 拠点化 拠点化による最終処分量との 変化 全道合計 13 13 1 拠点化の拠点位置 1, 11,622 11,622 処理能力 17 t / 日 2, 処理能力 2 t / 日 13 113 1,388 817 817 26% 28% 6% 2, 2, 2,7 2,2 1,239 1,271 3% % 6% 32 2, 2, 24 13 13 177 177 7% 19% 9% 77 676 343 2 2 2 1,3 3% 7% 7% 2, % % % 2% 9% 9% 427 2, 3 2, 687 9% 1% 26% 2, 39 94 828 23% 3% % 2, 6 % 2, 2,39 2,39 3,3 3,86 4, 2, 16% 1% 1% 2,,867 1% 47% 48% 4,73 4, 6, 2% 6% 6% 6, 67 北海道 が公開してい る産業廃棄物処理事業者名簿より 選別許可 廃プラスチック類 紙くず 木くず 繊維くず 金属くず ガラスくず コンクリートくず及 び陶磁器くず がれき類の7種以上 を有す る事業者を抽出 選別能力は許可証記載又は北海道産業廃棄物 協会会員情報による 選別能力が不明な場合は 1t/ 日とした 浮遊選別 破砕 選別を除く 札幌圏域 道北圏域 道東圏域 圏域 道南圏域 841 66 66 4% 16% %, から から か ら とから から など 圏域内での移動が主である 拠点化の拠点位置 9% 28% 28% 2, 1, % 3% 1% 69 % 2% 42% 82 % % 18% 1% - 7% 26% - % - 2% 96% 札幌圏域 13% 76% - 1% 道北圏域 46% 処理能力 196 t / 日 6 施設 処理能力 82 t / 日 電子マニフェスト交付等状況報 告書の分析結果 内の数字は管内での処理割合 矢印の数字は管外へ移動した割 合を示す 1% 以下の移動割合を除 いたため 移動量の収支は 1% にならないことがある 処理能力 41 t / 日 6 3, % % 23% 2, 26% 64% 64% 8 1, 2, 処理能力 1 t / 日 処理能力 37 t/ 日 3 施設 ③ 建設混合廃棄物の移動 排出場所 中間処理施設 23,883 4, 現状 札幌 道南 圏域に選別 許可を有する施設が集中し 他 の地域にはほとんどない 31 % 9 % 1,321 t 3,8 t 2, ② 中間処理施設の分布と選別の処理能力 % 8,42 t 7,12 t 97 t 39 % 1, [ 推定の前提条件 ] 中間処理施設を5及び 拠点に設置 各拠点化施設のは札幌圏域及び 8% そ の他 6% に仮定 建設混合廃棄物発生場所及び量 移動先データ マニフェスト交 付等状況報告書 H24 年度 既存中間処理施設は H19 年度北海道産業廃棄物処理 状況調査 北海道 から分析 拠点化には既存施設の統廃合は含まれない % 減量化率 23 % 6% 拠点化により道内のの向上が可能 札幌圏域での向上 拠点化による各地域のの推定 -GIS 地理情報 システム を用いたシミュレーション 札幌圏域からの建設混合廃棄物発生量が多いが が低い のは高いが 他では低い 3% 1,61 t 拠点化による の向上 建設混合廃棄物のが全道的に低い 中間処理施設を持たない圏域がある [%] 建設混合廃棄物の排出 と処理のミスマッチ 最終処分量 [t] 課題 2, 8% 43% 8% 34 2 33% 6% 6% 242 3 3 図中横軸の は現状 は 拠点化 は 拠点化 を示す 図中縦軸は 最終処分量 (t) 図中の % は左から現状 拠点化 拠点化の場合の

本パンフレットは 北海道が北海道循環資源利用促進税の一部を充て平成 22 年度から実施している 循環資源利用促進特定課題研究開発基金事業 として 当研究機構が 建設混合廃棄物のリサイクル推進に関する実態調査 を行い その成果をまとめたものです 本調査は 建設混合廃棄物のリサイクル推進に関する実態調査推進委員会 を設置して進めてきました [ 謝辞 ] 本調査は 協力機関として 株式会社苫小牧清掃社 株式会社本間解体工業 太平洋セメント株式会社 日鉄住金セメント株式会社 公益社団法人北海道産業廃棄物協会の 4 社 1 協会にご協力いただき実施しました また 各調査を実施するにあたり 多数の関係機関にご協力を頂きました ここに記して感謝いたします 建設混合廃棄物のリサイクル推進に関する実態調査推進委員会 所 属 氏 名 委員長 北海道立総合研究機構建築研究本部北方建築総合研究所 副所長 鈴木大隆 株式会社マテック 特別顧問 小笠原紘一 エコロジア北海道 21 推進協議会 幹事 菊地政明 北海道経済連合会 産業振興グループ次長 村松卓己 (H2 年度 ) 滝山広行 (H26 年度 ) 公益社団法人北海道産業廃棄物協会 事務局長 川嶋幸治 北海道立総合研究機構環境 地質研究本部環境科学研究センター 副所長 片山靖之 委 員 北海道立総合研究機構建築研究本部北方建築総合研究所 研究主幹 廣田誠一 北海道立総合研究機構建築研究本部北方建築総合研究所 研究主査 松村宇 北海道立総合研究機構建築研究本部北方建築総合研究所 研究職員 宮内淳一 北海道立総合研究機構産業技術研究本部工業試験場 研究主幹 飯田憲一 北海道立総合研究機構産業技術研究本部工業試験場 研究主幹 多田達実 北海道立総合研究機構産業技術研究本部工業試験場 研究主査 神生直敏 北海道立総合研究機構環境 地質研究本部環境科学研究センター 研究主任 丹羽忍 オブザーバー 品川英昭 (H2 年度 ) 北海道環境生活部環境局循環型社会推進課廃棄物管理グループ主査 ( 適正管理 ) 稲富久昌 (H26 年度 ) 保科武 (H2 年度 ) 北海道建設部住宅局建築指導課建築基準グループ主査 ( 審査 ) 小澤卓 (H26 年度 ) [ 発行 ] 21 年 2 月 [ 編集 ] 地方独立行政法人北海道立総合研究機構 6-81 北区北 19 条西 11 丁目北海道総合研究プラザ内電話 11-747-2( 代表 )