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真性多血症 ( 既存治療が効果不十分又は不適当な場合に限る ) この薬は 体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり 量を加減したりすると病気が悪化することがあります 指示どおりに飲み続けることが重要です この薬を使う前に 確認すべきことは? 患者さんや家族の方は この治療の必要性や注意すべき点

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ハーセプチン注射用 60 ハーセプチン注射用 150 患者向医薬品ガイド 2019 年 2 月更新 この薬は? 販売名 一般名 含有量 (1 バイアル中 ) ハーセプチン注射用 60 HERCEPTIN Intravenous Infusion 60 ハーセプチン注射用 150 HERCEPTIN

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この薬を使う前に 確認すべきことは? 患者さんまたは家族の方は この薬の効果や注意すべき点について十分理解できるまで説明を受けてください 説明に同意をした場合に使用が開始されます 国内での使用経験が限られているため 治療初期は入院し 医師の十分な管理のもとで使用されます 日本国内で行われた臨床試験で

この薬を使う前に 確認すべきことは? 患者さんまたは家族の方は この薬の効果や注意すべき点について十分理解できるまで説明を受けてください 説明に同意をした場合に使用が開始されます 次の人は この薬を使用することはできません 過去にイムブルビカカプセルに含まれる成分で過敏症を経験したことがある人 肝臓

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より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

この薬には併用を注意すべき薬があります 他の薬を使用している場合や 新たに使用する場合は 必ず医師または薬剤師に相談してください この薬の使い方は? 使用量および回数飲む量は あなたの症状などにあわせて 医師が決めます 通常 6 歳以上の小児では 1 日 1 回 1 錠を就寝前に飲みます どのように

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この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去に TCK に含まれる成分で過敏症のあった人 妊婦または妊娠している可能性のある人および授乳中の人 次の人は 原則として この薬を使用することはできません 腎臓の機能に関する臨床検査値に異常が認められる人でフィブラ

次の病気の人や次の目的で 医療機関で使用されます 治癒切除不能な進行 再発の結腸 直腸癌結腸癌における術後補助化学療法治癒切除不能な膵癌胃癌 この薬は他の抗悪性腫瘍剤と併用します この薬を使う前に 確認すべきことは? 患者さんまたは家族の方は この治療の必要性や注意すべき点などについて十分理解できる

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この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去に アメル に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人 妊婦または妊娠している可能性のある人および授乳中の人 次の人は 原則として この薬を使用することはできません 腎臓の機能に関する臨床検査値に異常が認めら

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再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行 再発の胃癌 切除不能な進行 再発の非小細胞肺癌の場合 化学療法を受けたことがない人におけるこの薬の有効性および安全性は確立していません 根治切除不能又は転移性の腎細胞癌の場合 化学療法を

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この薬の効果は? この薬は 抗悪性腫瘍剤の中のチロシンキナーゼ阻害剤と呼ばれるグループに属する薬です この薬は 慢性骨髄性白血病の増殖に必要な異常なたんぱく質の働きを選択的に阻害することにより 白血病細胞の増殖を抑えます 次の病気の人に処方されます 慢性期又は移行期の慢性骨髄性白血病 この薬は 体調

この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去にキプレス錠に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人 この薬には併用を注意すべき薬があります 他の薬を使用している場合や 新たに使用する場合は 必ず医師または薬剤師に相談してください この薬の使い方は? 使

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この薬は 気道 鼻粘膜の炎症をおこしたり気道を収縮させるロイコト リエンという物質の働きを抑えて 気管支喘息やアレルギー性鼻炎の諸 症状を改善します 次の病気の人に処方されます 気管支喘息アレルギー性鼻炎 この薬は 体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり 量を加 減したりすると病気が悪化する

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この薬を使う前に 確認すべきことは? 患者さんや家族の方は この治療の効果や注意すべき点などについて十分理解できるまで説明を受けてください 説明に同意した場合に使用が開始されます この薬を使用する前に BRAF 遺伝子検査 * が行われます *BRAF 遺伝子検査 : がん組織またはがん細胞を検体と

この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去にラベプラゾール Na 塩錠 オーハラ に含まれる成分に対して過敏な反応を経験したことがある人 アタザナビル硫酸塩 リルピビリン塩酸塩を使用している人 次の人は 慎重に使う必要があります 使い始める前に医師または薬

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この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去にキプレス細粒に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人 この薬には併用を注意すべき薬があります 他の薬を使用している場合や 新たに使用する場合は 必ず医師または薬剤師に相談してください この薬の使い方は?

この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去にモンテルカストチュアブル錠 日医工 に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人 この薬には併用を注意すべき薬があります 他の薬を使用している場合や 新たに使用する場合は 必ず医師または薬剤師に相談してくださ

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この薬は 体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり 量を加減したりすると病気が悪化することがあります 指示どおりに飲み続けることが重要です この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去に DSPB に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人 妊婦

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次の目的で処方されます 虚血性脳血管障害 ( 心原性脳塞栓症を除く ) 後の再発抑制経皮的冠動脈形成術 (PCI) が適用される下記の虚血性心疾患急性冠症候群 ( 不安定狭心症 非 ST 上昇心筋梗塞 ST 上昇心筋梗塞 ) 安定狭心症 陳旧性心筋梗塞末梢動脈疾患における血栓 塞栓形成の抑制 経皮的

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この薬の効果は? この薬は 遺伝子組換え血液凝固第 Ⅷ 因子製剤と呼ばれるグループに属する注射薬です この薬は 血液中に欠乏している血液を固める役割のあるタンパク質( 血液凝固第 Ⅷ 因子 ) を補うことにより 血が止まりにくくなっている状態を改善します 次の目的で処方されます 血液凝固第 Ⅷ 因子

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次の目的で処方されます ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に対する減感作療法 この薬は 体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり 量を加減したりすると病気が悪化することがあります 指示どおりに飲み続けることが重要です この薬を使う前に 確認すべきことは? この薬を使用する前に ダニ抗原によるアレル

この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去にアトルバスタチン錠 アメル に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人 肝臓の代謝機能が低下していると考えられる以下のような人急性肝炎 慢性肝炎の急性増悪 肝硬変 肝癌 黄疸 妊婦または妊娠している可能性の

この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去に NikP に含まれる成分で過敏症のあった人 妊婦または妊娠している可能性のある人および授乳中の人 次の人は 慎重に使う必要があります 使い始める前に医師または薬剤師にその旨を告げてください 肝臓に重篤な障害のあ

AC 療法について ( アドリアシン + エンドキサン ) おと治療のスケジュール ( 副作用の状況を考慮して 抗がん剤の影響が強く残っていると考えられる場合は 次回の治療開始を延期することがあります ) 作用めやすの時間 イメンドカプセル アロキシ注 1 日目は 抗がん剤の投与開始 60~90 分

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患者向医薬品ガイド 2013 年 3 月作成 シムジア皮下注 200mg シリンジ 販売名シムジア皮下注 200mg シリンジ Cimzia 200mg Syringe for S.C.Injection 一般名セルトリズマブペゴル ( 遺伝子組換え ) Certolizumab Pegol(Gen

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Transcription:

患者向医薬品ガイド 2015 年 1 月作成 この薬は? マブキャンパス点滴静注 30mg 販売名一般名含有量 (1バイアル中) マブキャンパス点滴静注 30mg MabCampath 30mg I.V. Infusion アレムツズマブ ( 遺伝子組換え ) Alemtuzumab (Genetical Recombination) 30mg 患者向医薬品ガイドについて 患者向医薬品ガイドは 患者の皆様や家族の方などに 医療用医薬品の正しい理解と 重大な副作用の早期発見などに役立てていただくために作成したものです したがって この医薬品を使用するときに特に知っていただきたいことを 医療関係者向けに作成されている添付文書を基に わかりやすく記載しています 医薬品の使用による重大な副作用と考えられる場合には ただちに医師または薬剤師に相談してください ご不明な点などありましたら 末尾に記載の お問い合わせ先 にお尋ねください さらに詳しい情報として PMDA ホームページ 医薬品に関する情報 http://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/0001.html に添付文書情報が掲載されています この薬の効果は? この薬は 抗悪性腫瘍剤で ヒト化抗 CD52 モノクローナル抗体と呼ばれる注射薬です この薬は 細胞表面に存在する特異的な抗原(CD52 というタンパク質 ) に結合し がん細胞の増殖を抑えます 次の病気と診断された人に 医療機関において使用されます 1

再発又は難治性の慢性リンパ性白血病 この薬を使う前に 確認すべきことは? 患者さんまたは家族の方は この薬の効果や注意すべき点について十分理解できるまで説明を受けてください 説明に同意をした場合に使用が開始されます この薬の使用により インフュージョンリアクション ( 低血圧 悪寒 発熱 呼吸困難 発疹 気管支痙攣など ) があらわれ その結果死亡に至った例も報告されています これらの症状があらわれた場合は ただちに医師に連絡してください インフュージョンリアクション : この薬を含むモノクローナル抗体製剤と呼ばれる薬を点滴した時におこることがある体の反応で 過敏症やアレルギーのような症状があらわれます この薬の使用により 感染症 ( かぜのような症状 からだがだるい 発熱 嘔吐など ) があらわれ その結果死亡に至った例も報告されています これらの症状があらわれた場合は ただちに医師に連絡してください 次の人は この薬を使用することはできません 過去にマブキャンパス点滴静注に含まれる成分またはマウスタンパク質由来製品を使用して 過敏な反応を経験したことがある人 重篤な感染症にかかっている人 妊婦または妊娠している可能性のある人 次の人は 慎重に使う必要があります 使い始める前に医師または薬剤師に告げてください 心臓に障害がある人 過去に心臓に障害があった人 血圧を下げる薬を使用している人 重篤な骨髄機能低下がある人 感染症にかかっている人 肝炎ウイルス 結核 ヒト免疫不全ウイルスに感染している人 または過去に肝炎ウイルス 結核 ヒト免疫不全ウイルスに感染したことがある人 高齢の人 インフュージョンリアクションを軽減するために この薬を使用する前に他の薬 ( 抗ヒスタミン剤及び解熱鎮痛剤 あるいはこれらに加え副腎皮質ステロイド剤 ) が使用されます この薬には併用を注意すべき薬があります 他の薬を使用している場合や 新たに使用する場合 またワクチン接種を行う場合は 必ず医師または薬剤師に相談してください この薬を使用する前に B 型肝炎ウイルス 結核 ヒト免疫不全ウイルスなどの感染の有無について確認し 必要に応じてこれらの処置のための薬を使用す 2

ることがあります この薬の使い方は? この薬は注射薬です 使用量および回数通常 成人の使用する量は次のとおりですが あなたの症状などにあわせて 医師が決め 医療機関において注射されます 最大 12 週間まで 使用間隔 1 日目 3mg を連日 X 日目 X 日目 10mg を連日 30mg を週 3 回 (1 日おき ) 使用量 縦の矢印 ( ) で示す日に使用します アレムツズマブ ( 遺伝子組換え ) として1 日 1 回 3mg の連日点滴静注から開始し 1 日 1 回 10mg を連日点滴静注した後 1 日 1 回 30mg を週 3 回隔日に点滴静注します 副作用の程度などにより 使用量が変更されたりすることがあります この薬の使用中に気をつけなければならないことは? 血小板数や好中球数を測定するために定期的に血液検査が行われます この薬の使用中に重篤な感染症があらわれることがあります そのため この薬を使う前に予防のための薬を使用したり 使用中も定期的に感染症の有無を確認する検査が行われることがあります この薬の使用により インフュージョンリアクション ( 低血圧 悪寒 発熱 呼吸困難 発疹 気管支痙攣 ( けいれん ) など ) があらわれることがあります これらの症状は この薬の使用開始後 1 週間以内にあらわれることが最も多いとの報告があります これらの症状があらわれた場合には ただちに医師に連絡してください 虚血性心疾患 狭心症などの心臓に障害がある人や過去に心臓に障害があった人 アントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤などによる治療経験のある人では この薬の使用中に心電図 心エコー 心拍数などの検査を行うことがあります B 型肝炎ウイルスに感染している人や過去に感染したことがある人がこの薬を使用した場合にB 型肝炎ウイルスの再活性化により肝炎があらわれることがありま 3

す また この薬の使用により肝炎ウイルス 結核の再活性化やヒト免疫不全ウイルスが活性化するおそれがあります この薬の使用中に感染症の症状があらわれた場合には ただちに医師に連絡してください 錯乱や傾眠 ( 眠気でぼんやりするなど ) があらわれることがあるので 自動車の運転など危険を伴う機械を操作する際には十分注意してください この薬を使用している間は妊娠しないよう 妊娠する可能性のある婦人およびそのパートナーの方は適切な避妊を行ってください 授乳中の人は この薬の使用中及び使用後一定期間は授乳を中止してください 他の医師を受診する場合や 薬局などで他の薬を購入する場合は 必ずこの薬を使用していることを医師または薬剤師に伝えてください 副作用は? 特にご注意いただきたい重大な副作用と それぞれの主な自覚症状を記載しました 副作用であれば それぞれの重大な副作用ごとに記載した主な自覚症状のうち いくつかの症状が同じような時期にあらわれることが一般的です このような場合には ただちに医師または薬剤師に相談してください 重大な副作用主な自覚症状顆粒球減少症 無顆粒球症 発熱 のどの痛み めまい 鼻血 耳鳴り 歯単球減少 汎血球減少 好中ぐきの出血 息切れ 動悸 あおあざができる 球減少 白血球減少 血小板出血しやすい 皮下出血 出血が止まりにくい 減少 貧血 骨髄機能不全からだがだるい 頭痛 階段や坂を上る時の動 かりゅうきゅうげんしょう むかりゅうきゅうしょう たんきゅうげんしょう はんけっきゅうげんしょう こうちゅうきゅうげんしょう はっけっきゅうげんしょう けっしょうばんげんしょう ひんけつ こつずいきのうふぜん 悸や息切れ インフュージョンリアクション感染症 かんせんしょう 呼吸困難 意識障害 まぶた 唇 舌のはれ 発熱 さむけ 嘔吐 ( おうと ) 咳 めまい 動悸かぜのような症状 からだがだるい 発熱 嘔吐 免疫障害 めんえきしょうがい [ 自己免疫性溶血性貧血の場合 ] ふらつき 立ちくらみ 白目が黄色くなる 皮膚が黄色くなる 疲れやすい 褐色尿 頭が重い めまい からだがだるい 動く時の動悸や息切れ 4

腫瘍崩壊症候群 しゅようほうかいしょうこうぐん [ 自己免疫性血小板減少症の場合 ] あおあざができる 歯ぐきの出血 出血しやすい [ 再生不良性貧血の場合 ] めまい 鼻血 歯ぐきの出血 階段や坂を上る時の動悸や息切れ 息切れ 動悸 あおあざができる 出血が止まりにくい [ ギラン バレー症候群の場合 ] 腹痛 下半身が動かない 指先のしびれ 足の尖の感覚がなくなる 歩行困難 下痢 [ 慢性炎症性脱髄性多発神経炎の場合 ] 下半身が動かない 指先のしびれ 足の尖の感覚がなくなる 歩行困難 [ 輸血後移植片対宿主病の場合 ] 白目が黄色くなる 腹痛 発疹 皮膚が黄色くなる 下痢脇腹の痛み 血尿 心障害からだがだるい 全身のむくみ 吐き気 息苦しんしょうがいしい 動く時の息切れ むくみ 胸の痛み 息切れ 動悸 横になるより座っている時に呼吸が楽になる出血 [ 頭蓋内出血の場合 ] しゅっけつ運動のまひ 意識がうすれる 考えがまとまらない 突然の頭痛 嘔吐 しゃべりにくい 判断力の低下 [ 胃腸出血の場合 ] 血を吐く 腹痛 血が混ざった便 便が黒くなる [ 粘膜出血の場合 ] 鼻血 血を吐く 歯ぐきの出血 血が混ざった便 粘膜からの出血 [ 舌出血の場合 ] 舌の出血進行性多巣性白質脳症 (PML) けいれん ぼんやりする 意識がなくなる ししんこうせいたそうせいはくしつのうしょう ( ピゃべりにくい 物忘れ 考えがまとまらない ーエムエル ) 手足のまひ 5

B 型肝炎ウイルスによる劇症肝炎 肝炎の増悪 ビーがたかんえんウイルスによるげきしょうかんえん かんえんのぞうあく 発熱 意識がなくなる 意識の低下 考えがまとまらない 頭痛 白目が黄色くなる 吐き気 嘔吐 食欲不振 羽ばたくような手のふるえ 皮膚が黄色くなる 尿の色が濃くなる 判断力の低下 からだがだるい かゆみ 発疹 以上の自覚症状を 副作用のあらわれる部位別に並べ替えると次のとおりです これらの症状に気づいたら 重大な副作用ごとの表をご覧ください 部位自覚症状全身発熱 からだがだるい さむけ かぜのような症状 全身のむくみ 運動のまひ けいれん頭部めまい 頭痛 意識障害 意識がうすれる 考えがまとまらない 突然の頭痛 ぼんやりする 意識がなくなる 意識の低下顔面鼻血 まぶた 唇 舌のはれ眼白目が黄色くなる耳耳鳴り口や喉のどの痛み 歯ぐきの出血 嘔吐 吐き気 血を吐く しゃべりにくい 唇 咳 舌の出血胸部息切れ 動悸 階段や坂を上る時の動悸や息切れ 息苦しい 吐き気 動く時の息切れ 胸の痛み 横になるより座っている時に呼吸が楽になる 動く時の動悸腹部腹痛 脇腹の痛み 吐き気 食欲不振手 足下半身が動かない 指先のしびれ 足の尖の感覚がなくなる 歩行困難 手足のまひ 羽ばたくような手のふるえ皮膚あおあざができる 皮下出血 むくみ 皮膚が黄色くなる かゆみ 発疹便下痢 血が混ざった便 便が黒くなる尿血尿 尿の色が濃くなるその他出血しやすい 出血が止まりにくい しゃべりにくい 判断力の低下 粘膜からの出血 物忘れ この薬の形は? 性状 無色 ~ 微黄色の澄明又はわずかに乳白色を呈する液 6

形状 この薬に含まれているのは? 有効成分アレムツズマブ ( 遺伝子組換え ) 添加物エデト酸ナトリウム水和物 塩化カリウム リン酸二水素カリウム リン酸水素二ナトリウム二水和物 ポリソルベート 80 等張化剤 ph 調節剤 この薬についてのお問い合わせ先は? 症状 使用方法 副作用などのより詳しい質問がある場合は 主治医や薬剤師にお尋ねください 一般的な事項に関する質問は下記へお問い合わせください 製造販売会社 : サノフィ株式会社 (http://www.sanofi.co.jp) くすり相談室フリーダイヤル 0120-109-905 受付時間 :9 時 ~17 時 ( 土 日 祝日を除く ) 7