WindowsServer2008 R2 Hyper-V ネットワーク設定ガイド 第 1.1 版 2012 年 5 月富士通株式会社富士通 Hyper-V TM 仮想化センター
改版日時版数改版内容 2011.09.27 1.0 新規作成 改版履歴 2012.05.08 1.1 検証 IntelPROSet バージョンに V16.3 V16.8 追加 SFT 構成でチームを作成した場合のプローブパケットに関する留意事 項を追加 V16.8 での制限解除事項追加
WindowsServer208R2Hyper-V ネットワーク設定ガイド 目次 はじめに 5 1 Hyper-V ネットワークの概要 6 1.1 仮想ネットワーク.6 1.1.1 外部仮想ネットワーク.6 1.1.2 内部仮想ネットワーク.7 1.1.3 プライベート仮想ネットワーク.7 1.2 7 2 Hyper-V でネットワークを使用する.8 2.1 仮想ネットワーク構成例.8 2.2 Hyper-V ネットワークの設定手順.9 2.2.1 外部仮想ネットワークの作成 9 2.2.2 のネットワーク設定.12 3 Hyper-V 環境でチーム化したネットワークを使用する.14 3.1 チームを利用したネットワーク構成例.14 3.2 チーム化した NIC を仮想ネットワークで使用する場合の設定手順.15 4 Hyper-V 環境で VLAN を使用する..18 4.1 VLAN を利用したネットワーク構成例.20 4.2 VLAN を使用する場合の設定手順.23 4.2.1 の VLAN 設定手順.25 5 Hyper-V 環境でチーム化したネットワークと VLAN を使用する.26 5.1 チームと VLAN を利用したネットワーク構成例 (Hyper-V の VLAN 機能を使用 ).26 5.1.1 チームと VLAN を使用する場合の設定手順.26 5.2 チームと VLAN を利用したネットワーク構成例 (IntelPROSet の VLAN 機能を使用した場合 ) 27 5.2.1 チームと VLAN を使用する場合の設定手順 (IntelPROSet のVLAN 機能を使用 ).28 6 留意事項.29-3-
WindowsServer208R2Hyper-V ネットワーク設定ガイド 図表目次図 1-1 外部仮想ネットワーク 図 1-2 内部仮想ネットワーク 図 1-3 プライベート仮想ネットワーク 図 2-1 物理ネットワーク構成 図 2-2Hyper-V によるネットワーク構成 図 3-1 チームを使用した構成 図 4-1Hyper-V の VLAN 機能 図 4-2VLAN 用 NIC を仮想ネットワークで使用する場合 図 4-3VLAN ネットワーク構成 図 4-4Hyper-V を使用した VLAN ネットワーク構成 図 4-5 ホスト側で作成した VLAN 使用時の構成例 図 5-1Hyper-V の VLAN とチームの組み合わせ 図 5-2IntelPROSet による VLAN とチームの組み合わせ.6.7.7.8.8.14.18.19.20.21.22.26.27-4-
WindowsServer208R2Hyper-V ネットワーク設定ガイド はじめに本書は Hyper-V の仮想ネットワークを構築する方法について解説した資料であり Intel 製ネットワークカードの使用を想定して記述しています 本書に記載している内容 Hyper-V 仮想ネットワーク構成の考え方 チーム化したネットワークの設定方法 VLAN を使用したネットワークの設定方法 本書は Hyper-V の仮想ネットワーク部分を対象としているため チームや VLAN を使用する場合の物理スイッチの構成や設定は対象としていません 本書を利用するにあたっての前提知識以下の技術情報についての知識が必要となります Hyper-V に関する基本的な知識 ネットワークに関する基本的な知識 IntelPROSet を使用したネットワークのチーム化 VLAN に関する基本的な知識 (LAN ドライバに付属のユーザーズガイドを事前に参照願います ) 本書では 下記環境を使用して検証した内容を元に記載しています 対象ソフト版数 v6.1.7600.16385(windowsserver2008r2 に同梱 ) Hyper-V マネージャー v6.1.7601.17514(windowsserver2008r2sp1 に同梱 ) IntelPROSet V15.8.1 V16.3 V16.8-5-
1 Hyper-V ネットワークの概要 1.1 仮想ネットワーク Hyper-V 環境下で各の通信を実現するための仮想的なネットワークであり に搭載した を接続するための仮想スイッチです 仮想ネットワークは用途に合わせて 3 種類存在します ここではそれぞれのネットワークを順番に説明します 1.1.1 外部仮想ネットワーク物理 NIC を経由した外部ネットワークとの通信を目的とした仮想ネットワークです 以下の通信が可能です 1 間の通信 2 とホスト間の通信 3 と外部ネットワーク間の通信 4 ホストと外部ネットワーク間の通信 外部ネットワーク作成時に 管理オペレーティングシステムにこのネットワークアダプターの共有を許可する を有効にした場合に使用可能 ( 非推奨 ) 1 2 3 仮想スイッチ 管理オペレーティングシステムにこのネットワークアダプタを共有する を有効にした場合 ( 非推奨パターン ) ホスト 4 物理 NIC 仮想ネットワークへ組み込む前の設定を引き継ぐ 外部ネットワークへ 図 1-1 外部仮想ネットワーク 外部仮想ネットワークでは外部ネットワークとの通信用に物理 NIC だけではなく IntelPROSet で作成したチームや VLAN 用の仮想アダプターを指定することもできます -6-
1.1.2 内部仮想ネットワークホストおよびそのホスト上で動作する各間の通信を目的とした仮想ネットワークです 以下の通信が可能です 1 間の通信 2 とホスト間の通信 ホスト ホスト 1 2 仮想スイッチ 図 1-2 内部仮想ネットワーク 1.1.3 プライベート仮想ネットワーク同一ホスト上の間の通信のみを目的とした仮想ネットワークです 以下の通信のみが可能です 1 間の通信 1 仮想スイッチ 図 1-3 プライベート仮想ネットワーク 1.2 で使用する仮想的なネットワークアダプターであり 仮想ネットワークに接続して使用します には通常の ネットワークアダプター と互換性の為に用意された レガシネットワークアダプター が存在します レガシネットワークアダプター は主に統合サービスを使用できない OS 上から使用することを目的に用意されています 本資料では ネットワークアダプター 使用を前提に記述しています -7-
2 Hyper-V でネットワークを使用する本章では Hyper-V の仮想ネットワーク構築手順を説明します 2.1 仮想ネットワーク構成例ここでは単純なサーバークライアント型のネットワーク構成を例に Hyper-V でネットワークを構成した場合の解説を行います 図 2-1 は 2 台のサーバと 4 台のクライアント端末が 1 台のスイッチに接続されているネットワーク構成図です Server Server 物理スイッチ Client Client Client Client 図 2-1 物理ネットワーク構成 この 2 台のサーバを Hyper-V のに置き換えた構成が図 2-2 となります 2 台のサーバはとなり 外部仮想ネットワークに接続された 1 枚の物理 NIC を経由してスイッチに接続され 各クライアントとの通信を行います Hyper-V Hyper-V 管理用 Server Server ホスト 外部仮想ネットワーク物理 NIC 物理 NIC 物理スイッチ 物理スイッチ Client Client Client Client 管理 Client 図 2-2Hyper-V によるネットワーク構成 -8-
Hyper-V を動作させているホストの管理用ネットワークはで使用するネットワークとは別に用意することをお勧めします 外部仮想ネットワークをホストと共有し ホストとで同一物理 NIC を経由した通信を行うことも可能ですが 性能およびセキュリティの観点から推奨していません 2.2 Hyper-V ネットワークの設定手順 Hyper-V の外部仮想ネットワークを例としてネットワーク設定手順を説明します 以下に設定手順の流れを示します 外部仮想ネットワークの作成がネットワークリソースにアクセスするためにホスト上に外部仮想ネットワークを構成します 2.2.1 外部仮想ネットワークの作成 のネットワーク設定が外部ネットワークに接続できるように が接続する仮想ネットワークを選択します 2.2.2 のネットワーク設定 2.2.1 外部仮想ネットワークの作成以下に外部仮想ネットワークの作成手順を説明します 外部仮想ネットワークの作成 1 ホスト上で [ スタート ] メニュー [ 管理ツール ] [Hyper-V マネージャー ] を起動します 2 [Hyper-V マネージャー ] の右の [ 操作 ] ペインより [ 仮想ネットワークマネージャー ] を開きます 3 [ 仮想ネットワークマネージャー ] ウィンドウの左側のペインより [ 新しい仮想ネットワーク ] を選択します -9-
4 [ 仮想ネットワークマネージャー ] ウィンドウの右ペインより [ 外部 ] を選択し [ 追加 ] ボタンを押します 5 追加された新しい仮想ネットワークを選択し 仮想ネットワークの名前の入力と物理 NIC の選択を行います 6 [ 管理オペレーティングシステムにこのネットワークアダプターの共有を許可する ] のチェックを外します [ 管理オペレーティングシステムにこのネットワークアダプターの共有を許可する ] チェックはデフォルトで有効になっていますが ネットワーク上に DHCP が存在する環境などでは 意図せず仮想ネットワークを経由して外部から管理サーバを参照できる状態になる可能性があります この設定を有効にする場合は セキュリティを考慮してください また のネットワーク負荷やホスト側の管理操作に伴う負荷がお互いに影響を与えることを避ける意味も含めて ホスト ( 管理オペレーティングシステム ) との共有は推奨していません -10-
7 [OK] を押して設定を反映します -11-
2.2.2 のネットワーク設定以下にのネットワーク設定手順を説明します のネットワーク設定 1 [Hyper-V マネージャー ] で [ ] の一覧から 仮想ネットワークへの接続設定をするを選択し 右クリックメニューから [ 設定 ] を選択します 2 左ペインより [ ネットワークアダプター ] を選択し 右ペインの [ ネットワーク ] より 2.2.1 外部仮想ネットワークの作成 で作成した外部仮想ネットワークを選択します 3 MAC アドレスは初期値の [ 動的 ] を選択します [ 動的 ] を選択している場合 起動時に自動的に MAC アドレスが設定されます このため 再起動により MAC アドレスが変更される場合もあります 運用上 MAC アドレスが変更されると不都合が生じる場合は [ 静的 ] を指定し 使用したい MAC アドレスを入力します -12-
4 [MAC アドレスのスプーフィングを有効にする ] のチェックボックスは外したままとします NLB など MAC アドレススプーフィング機能を必要とするネットワークを構成する場合のみ有効にします 5 [OK] を押して設定を完了します -13-
3 Hyper-V 環境でチーム化したネットワークを使用する本章では IntelPROSet の機能を使用してチーム化したネットワークを Hyper-V で構成する手順を説明します 3.1 チームを利用したネットワーク構成例 外部仮想ネットワーク作成時に物理 NIC の代わりにチーム化したネットワークを指定することで Hyper-V の仮想ネットワークからチームを使用することができます これにより外部仮想ネットワークの冗長性確保や 通信負荷分散を行うことができます 図 3-1 にチームを使用したネットワークの構成例を示します 図 3-1 チームを使用した構成 -14-
WindowsServer208R2Hyper-V ネットワーク設定ガイド 3.2 チーム化した NIC を仮想ネットワークで使用する場合の設定手順 IntelPROSet により作成したチームを仮想ネットワークで使用する手順を説明します チームの作成はホスト上で行います なお チームの作成方法や作成可能なチームの種類 物理スイッチの構成に関しては LAN ドライバ付属のユーザーズガイドを参照願います 以下に仮想ネットワークでチーム化したネットワークを使用する場合の手順を説明します チーム化したネットワークを専用にする場合は手順 1 から手順 4 まで とホストで共有する場合は手順 1 から手順 7 まで参照願います チーム化したネットワークを仮想ネットワークに登録する 1 IntelPROSet を使用して チームを作成します 詳細は LAN ドライバ付属のユーザーズガイドを参照願います 2 ネットワーク接続 を開いて 作成したチームで右クリックし プロパティ を選択します -15-
WindowsServer208R2Hyper-V ネットワーク設定ガイド 3 選択されているプロトコルのチェックをすべて外します このネットワークをホストと共有する場合は ホスト用に追加されるネットワークに同じ内容を設定できるように何がチェックされていたのかをメモしておきます 4 外部仮想ネットワークの作成を行います 接続先のネットワークとして 1 で作成したチームを選択します 外部ネットワーク作成については 2.2.1 外部仮想ネットワークの作成 を参照願います 5 管理オペレーティングシステムにこのネットワークアダプターの共有を許可する のチェックを入れる場合は 以下手順 6,7 で必要なプロトコルを戻します ネットワークアダプターの共有は推奨していません 6 ネットワーク接続 を開いて 外部仮想ネットワーク作成時にホスト上に追加されたネットワーク を右クリックし プロパティ を選択します 2,3 で選択し チェックを外したネットワークとは異なります -16-
7 3 で外したプロトコルからホスト側で必要なものを選択し戻します チーム化したネットワークを仮想ネットワークで使用するにあたり留意事項が存在します 6 留意事項 の チーム化したネットワークを使用する場合について を参照願います -17-
4 Hyper-V 環境で VLAN を使用する本章では VLAN ネットワークを Hyper-V で構成する手順を説明します VLAN を使用するには Hyper-V の機能を使用する方法と IntelPROSet の機能を組み合わせて使用する方法があります それぞれの特徴を以下に示します Hyper-V の VLAN 機能を使用する図 4-1 に Hyper-V における VLAN 機能を使用する例を示します VLAN タグ ID( 以降 VLANID と記載 ) はに接続した 単位で指定します 仮想スイッチ ( 外部仮想ネットワーク ) に接続された物理 NIC は各で使用している複数の VLANID を使用した通信を外部ネットワークとの間で行います また 外部ネットワーク作成時にホスト側で VLAN を使用する設定をした場合はホスト用の に VLAN が設定されます に VLANID を設定するだけで使用でき VLANID の追加 変更も柔軟に対応できるため 通常はこちらの方法を使用します VLANID 10 VLANID 20 VLANID 10 ホスト ホスト VLANID 30 仮想スイッチ トランクモードとなり で使用している各 VLANIDで外部と通信 図 4-1Hyper-V の VLAN 機能 物理 NIC VLANID 10,20,30 外部ネットワークへ VLAN を使用するにあたり留意事項が存在します 6 留意事項 の VLAN 使用時の仮想ネットワーク設定変更について を参照願います -18-
IntelPROSet による VLAN 機能を組み合わせて使用する図 4-2 に IntelPROSet により作成された VLAN 用 NIC を仮想ネットワークで使用する場合の例を示します IntelPROSet で VLAN ID を設定するとその VLAN ID 毎に VLAN 用 NIC( 論理 NIC) がホスト上に生成されるため 仮想ネットワークで使用する場合はその VLAN 用 NIC を物理 NIC の代わりに外部ネットワークに定義します VLANID 10 仮想スイッチ VLANID 10 VLAN NIC VLANID 10 VLANID 20 仮想スイッチ VLAN NIC VLANID 20 には VLAN 用 NIC と同じ VLAN ID を指定する VLAN ID 毎に専用の NIC がホスト上に生成される VLAN NIC VLANID 30 仮想ネットワークで使用する場合は 生成された VLAN 用 NIC を物理 NIC と同じように仮想ネットワークに接続する 物理 NIC 外部ネットワークへ 図 4-2VLAN 用 NIC を仮想ネットワークで使用する場合 VLAN 用 NIC は作成時に指定した VLAN ID のみが使用可能であるため それを定義した外部ネットワークに接続する にも同一の VLANID を指定する必要があります 異なる VLANID を指定すると外部ネットワークとの通信ができなくなります IntelPROSet のバージョンが V16.3 以前の場合 VLAN 用 NIC を仮想ネットワークで使用している状態で 元となる物理 NIC に VLAN ID を追加することはできません 追加にはその物理 NIC に対応するすべての VLAN 用 NIC を仮想ネットワークから一旦外す必要があります VLAN ID 追加完了後 再度仮想ネットワークに設定します この他にも VLAN を使用するにあたり留意事項が存在します 6 留意事項 の IntelPROSet の VLAN を使用する場合について VLAN 使用時の仮想ネットワーク設定変更について を参照願います -19-
4.1 VLAN を利用したネットワーク構成例 VLANID を物理スイッチのポートに設定し それぞれのネットワークのブロードキャスト ドメインを分割して利用するケースを想定しています 図 4-3 に各サーバがそれぞれ異なる VLANID を使用してクライアントと通信を行う場合のネットワーク構成例を示します この例では物理スイッチの各ポートには VLAN ID が指定され 同一 VLAN ID が指定されているサーバ クライアント間で通信を行っています この構成例を元に Hyper-V を使って VLAN 環境を構築する手順を説明します Server Server Server VLAN10 VLAN20 VLAN30 物理スイッチ VLAN 10,20,30 物理スイッチ VLAN10 VLAN20 VLAN30 VLAN 10,20,30 Client Client Client 図 4-3VLAN ネットワーク構成 -20-
Hyper-V の VLAN 機能を使用した場合図 4-3 の VLAN ネットワークを Hyper-V で構築して場合の一例を図 4-4 に示します 各が同一の外部ネットワークを使用し それぞれ異なる VLANID を使用してクライアントと通信を行います 外部仮想ネットワークは単一の物理 NIC を使用して VLANID が複数設定されている物理スイッチのポートと接続されます Hyper-V VLAN10 VLAN20 VLAN30 外部仮想ネットワーク 物理 NIC 物理スイッチ VLAN 10,20,30 VLAN10 VLAN20 VLAN30 Client Client Client 図 4-4Hyper-V を使用した VLAN ネットワーク構成 -21-
IntelPROSet の VLAN と組み合わせた場合図 4-5 に IntelPROSet によりネットワークを VLAN で分割し 仮想ネットワークで使用した場合の例を示します IntelPROSet で VLAN を設定した場合 VLAN 毎にネットワークが作成されるため これを使用した外部仮想ネットワークをそれぞれに対して作成します このため 外部仮想ネットワークは VLANID 毎に作成される事となります その外部ネットワークに接続する では IntelPROSet で指定したものと同一の VLAN ID を設定する必要があります 異なる VLANID を指定した場合は正しく通信をすることはできません 図 4-5 ホスト側で作成した VLAN 使用時の構成例 -22-
4.2 VLAN を使用する場合の設定手順 Hyper-V の VLAN 機能の設定手順 VLAN ネットワークを構成するには 仮想ネットワークを作成する際に VLANID を指定します 以下にのネットワーク設定で VLAN を指定する方法を説明します の VLAN 設定 1 [Hyper-V マネージャー ] で [ ] の一覧から VLAN を設定するを選択し 右クリックメニューから [ 設定 ] を選択します 2 の設定画面にてネットワークアダプターを選択し [ 仮想 VLANID を有効にする ] にチェックを入れます VLAN 以外の設定に関しては 2.2.2 のネットワーク設定 を参照願います 3 使用したい VLANID の値を入力します -23-
4 [OK] を押して設定を反映します VLAN を使用するにあたり留意事項が存在します 6 留意事項 の VLAN 使用時の仮想ネットワーク設定変更について を参照願います IntelPROSet の VLAN を使用する外部仮想ネットワークの作成 IntelPROSet で作成した VLAN を使用する場合は VLAN ID 毎に作成される VLAN 用仮想アダプターをそれぞれ外部ネットワークに登録する必要があります 登録した外部ネットワークはその VLAN ID 専用のものとなります 以下に IntelPROSet による VLAN の作成から外部ネットワーク登録までの手順を説明します IntelPROSet の VLAN を使用する外部仮想ネットワークの作成 1 IntelPROSet を使用して VLAN の設定を行います VLAN を作成したい NIC のプロパティを開き VLAN タグから [ 新規作成 ] を選択します 使用したい VLAN ID をすべて登録します VLAN 作成に関する詳細は LAN ドライバ付属のユーザーズガイドを参照願います 2 作成した VLAN 用の仮想アダプターがネットワーク接続の一覧に追加されます -24-
3 外部仮想ネットワークを作成し 接続先として 1 で作成した VLAN 用仮想アダプターを指定します VLAN 用仮想アダプターと外部仮想ネットワークの接続については 3.2 チーム化した NIC を仮想ネットワークで使用する場合の設定手順 と同様の手順を実施します このときチームの代わりに VLAN 用の仮想アダプターを接続先として選択します IntelPROSet のバージョンが V16.3 以前の場合 VLAN 用 NIC を仮想ネットワークで使用している状態で 元となる物理 NIC に VLANID を追加することはできません 追加にはその物理 NIC に対応するすべての VLAN 用 NIC を仮想ネットワークから一旦外す必要があります VLANID 追加完了後 再度仮想ネットワークに設定します この他にも VLAN を使用するにあたり留意事項が存在します 6 留意事項 の IntelPROSet の VLAN を使用する場合について VLAN 使用時の仮想ネットワーク設定変更について を参照願います 4.2.1 の VLAN 設定手順 IntelPROSet の VLAN を使用する外部仮想ネットワークの作成 で作成した外部仮想ネットワークをで使用する場合 のネットワークアダプターでも VLANID を指定する必要があります このとき指定する VLAN ID は外部仮想ネットワークが接続した VLAN 用仮想アダプターに設定している VLANID と同一である必要があります 異なる ID を指定した場合は外部のネットワークと正しく通信することができません のネットワークアダプターへの VLAN ID 設定については Hyper-V の VLAN 機能の設定手順 を参照願います -25-
5 Hyper-V 環境でチーム化したネットワークと VLAN を使用する本章では VLAN ネットワークを Hyper-V で構成する手順を解説します VLAN を使用するには Hyper-V の機能を使用する方法と IntelPROSet の機能を使用する方法があります チームと VLAN を組み合わせて使用するにあたり留意事項が存在します 6 留意事項 の チーム化したネットワークを使用する場合について VLAN 使用時の仮想ネットワーク設定変更について を参照願います さらに IntelPROSet の VLAN 機能を使用する場合は IntelPROSet の VLAN を使用する場合について を参照願います 5.1 チームと VLAN を利用したネットワーク構成例 (Hyper-V の VLAN 機能を使用 ) 図 5-1 にチームと VLAN を使用したネットワークの構成例を示します 図 3-1 チームを使用した構成 と 図 4-4Hyper-V を使用した VLAN ネットワーク構成 を組み合わせたものとなっています 図 5-1Hyper-V の VLAN とチームの組み合わせ 5.1.1 チームと VLAN を使用する場合の設定手順チーム化したネットワーク上で Hyper-V の VLAN 機能を使用する場合は以下の手順で設定します 3.2 チーム化した NIC を仮想ネットワークで使用する場合の設定手順 に従い 外部仮想ネットワークにチーム化したネットワークを接続します Hyper-V の VLAN 機能の設定手順 に従い のネットワークアダプターで VLAN の設定を行います -26-
5.2 チームと VLAN を利用したネットワーク構成例 (IntelPROSet の VLAN 機能を使用した場合 ) 図 5-2 にチームを VLAN で分割した上で Hyper-V の外部仮想ネットワークに組み込んだ構成例を示します 図 3-1 チームを使用した構成 と 図 4-5 ホスト側で作成した VLAN 使用時の構成例 を組み合わせたものになります 図 5-2IntelPROSet による VLAN とチームの組み合わせ -27-
5.2.1 チームと VLAN を使用する場合の設定手順 (IntelPROSet の VLAN 機能を使用 ) IntelPROSet で作成したチームに加えて VLAN を使用する場合は VLAN ID 毎に作成される VLAN 用仮想アダプターをそれぞれ外部ネットワークに登録する必要があります 登録した外部ネットワークはその VLANID 専用のものとなります 以下に IntelPROSet のチームと VLAN を使用する外部仮想ネットワークの作成手順を説明します IntelPROSet のチームと VLAN を使用する外部仮想ネットワークの作成 1IntelPROSet を使用して VLAN の設定を行います チームは事前に作成しておきます チームの作成については 3.2 チーム化した NIC を仮想ネットワークで使用する場合の設定手順 を参照願います ネットワーク接続 の画面から VLAN を作成したいチームのプロパティを開き VLAN タグから新規作成を選択します 使用したい VLAN ID をすべて登録します VLAN 作成に関する詳細は LAN ドライバ付属のユーザーズガイドを参照願います 2 作成した VLAN 用の仮想アダプターがネットワーク接続の一覧に追加されます 3 外部仮想ネットワークを作成し 接続先として 1 で作成した VLAN 用仮想アダプターを指定します 外部仮想ネットワークの作り方については 2.2.1 外部仮想ネットワークの作成 を参照願います 本手順で作成した外部仮想ネットワークをで使用する場合 のネットワークアダプターでも VLANID を指定する必要があります このとき指定する VLAN ID は外部仮想ネットワークが接続した VLAN 用仮想アダプターに設定している VLANID と同一である必要があります 異なる ID を指定した場合は外部のネットワークと正しく通信することができません のネットワークアダプターへの VLAN ID 設定については Hyper-V の VLAN 機能の設定手順 を参照願います -28-
WindowsServer208R2Hyper-V ネットワーク設定ガイド 6 留意事項チームや VLAN を仮想ネットワークで使用するにあたり以下の留意事項があります チーム化したネットワークを使用する場合について チーム化した NIC を Hyper-V の仮想ネットワークで使用している状態でチームの NIC の構成を変更すると異常な動作をする場合があります 構成を変更する場合は 一度仮想ネットワークから外してください 複数の管理者がログオンした状態で外部仮想ネットワークの設定を行った場合 他の管理者の画面に応答が必要なダイアログが表示される場合があります この場合 そのダイアログに応答するまで設定処理が完了しません 複数の管理者がログオンした状態で外部仮想ネットワークの設定は行わないでください Hyper-V マネージャーで他サーバに接続している場合など 設定対象サーバ以外の環境から外部仮想ネットワークの設定を行った場合 設定対象のサーバ上に応答が必要なダイアログが表示される場合があります この場合 設定対象サーバ上のダイアログに応答するまで設定処理が完了しません チーム化した NIC を使用する場合は設定対象のサーバ上から外部仮想ネットワーク作成操作を実施してください チーム化した NIC を Hyper-V の仮想ネットワークに登録する場合は プロトコルのチェックを一旦すべて外して登録してください SFT でチームを構成する場合は L2 スイッチ間を接続し 切り替え先スイッチへの迂回経路を確保することを推奨します 迂回経路が存在しない場合 への外部からの接続が数分間にわたり失敗する場合があります これは以下の理由によりへの経路情報更新ができないためです - IntelPROSet の VLAN を使用せず Hyper-V の VLAN のみを使用した場合 ネットワーク切り替え時 Hyper-V で使用している VLAN に対してプローブパケットが送出されません - ネットワーク機器によってはネットワーク切り替え時に送出されるプローブパケットによる経路情報更新に対応していない場合があります - で使用している MAC アドレスのプローブパケットが送付されない場合があります L2 スイッチ間の接続は STP を有効にするなどパケットのループが発生しないよう構成する必要が有ります IntelPROSet の VLAN を使用する場合について IntelPROSet の機能を使用してホスト上に作成した VLAN を Hyper-V の仮想ネットワーク上で使用する場合は それを使用する Hyper-V の にも同一の VLAN ID を設定する必要があります 異なった VLANID を指定した場合や VLANID の設定を行わない場合は正常な通信ができません IntelPROSet のバージョンが V16.3 以前の場合 VLAN 用 NIC を仮想ネットワークで使用している状態で 元となる物理 NIC に VLAN ID を追加することはできません 追加にはその物理 NIC に対応するすべての VLAN 用 NIC を仮想ネットワークから一旦外す必要があります VLAN ID 追加完了後 再度仮想ネットワークに設定します 仮想ネットワークで使用している物理 NIC の VLAN を新規に有効にすることはできません VLAN を有効にする場合はその物理 NIC を仮想ネットワークから外す必要があります IntelPROSet の機能を使用してホスト上に作成した VLAN を Hyper-V の仮想ネットワークに登録する場合は チーム化した NIC を登録する場合と同様にプロトコルのチェックを一旦すべて外して登録してください IntelPROSet により VLAN を大量に定義すると 仮想ネットワークへの登録操作が長時間復帰せずに失敗する場合があります VLAN 定義数は 10 個程度までに抑えてください VLAN 用 NIC を Hyper-V の仮想ネットワークに登録する場合は プロトコルのチェックを一旦すべて外して登録してください -29-
WindowsServer208R2Hyper-V ネットワーク設定ガイド VLAN 使用時の仮想ネットワーク設定変更について VLAN を使用している Hyper-V 仮想ネットワークにおいて外部ネットワークで選択されている物理 NIC の選択を変更した場合や仮想ネットワークの種類を変更した場合 VLAN が使用できなくなる場合があります 仮想ネットワークを変更した場合は Hyper-V 上での VLAN を再度設定する必要があります 詳細は以下の KB を参照願います WindowsServer2008Hyper-V の仮想ネットワークを特定の操作で切り替えると VLAN の設定が解除される http://support.microsoft.com/kb/2549692/ja その他ネットワーク設定変更時について Hyper-V マネージャーからに接続した状態でネットワーク設定を変更した場合 接続が切断される場合があります 切断された場合は再度接続処理を実施してください -30-
WindowsServer208R2Hyper-V ネットワーク設定ガイド 商標登記について Intel インテル Pentium IntelCore Xeon Celeron は 米国インテル社の登録商標または商標です Microsoft Windows WindowsServer Hyper-V は 米国 MicrosoftCorporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です Ethernet は 米国ゼロックス社の登録商標です 記載されている会社名 製品名は各社の登録商標または商標です 記載されている会社名 製品名等の固有名詞は各社の商号 登録商標または商標です その他 本資料に記載されている会社名 システム名 製品名等には必ずしも商標表示を付記しておりません 免責事項 このドキュメントは単に情報として提供され 内容は予告なしに変更される場合があります また 発行元の許可なく 本書の記載内容を複写 転載することを禁止します このドキュメントに誤りが無いことの保証や 商品性又は特定目的への適合性の黙示的な保証や条件を含め明示的又は黙示的な保証や条件は一切無いものとします 富士通株式会社は このドキュメントについていかなる責任も負いません また このドキュメントによって直接又は間接にいかなる契約上の義務も負うものではありません このドキュメントを形式 手段 ( 電子的又は機械的 ) 目的に関係なく 富士通株式会社の書面による事前の承諾なく 複製又は転載することはできません インターネット情報ページ htp://jp.fujitsu.com/platform/server/primergy/ -31-
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