写真を使った 3 次元測量について Photog-CAD フォトジーキャド - 災害査定申請の支援ツール - 一般財団法人日本建設情報総合センター 1
Photog-CAD とは システム概要 近接写真測量技術を応用 家庭用デジタルカメラで 被災箇所の写真を 3 方向から撮り 災害査定設計書と野帳を作成できる 災害総合単価を使った 設計書の作成ができる災害査定申請の支援ツール 2
Photog-CAD の活用することによって 省力化等が図れる業務 1 県の出先 市町村 3 国土交通省 Photog-CAD で 安全 省力化 時間短縮 2 測量設計会社 朱書きにも対応 国土交通省水管理 国土保全局 HP より 3
動作環境 (2017 年 12 月リリース版 ) OS Microsoft Windows 7 8.1 10 ( 各日本語版 32 ビット 64 ビット版に対応 ) CPU 1GHz 以上 メモリ 2GB 以上 ( 推奨 :4GB 以上 ) ディスク容量 モニタ解像度 運用形態 CAD 機能の主な対応フォーマット デジタルカメラの有効画素数 約 3GB ( インストールされるプログラムの容量 ) 1024 768 以上 スタンドアロン DXF(R14), SXF(Ver.2.0), TIFF G4 600 万画素以上推奨 2006 年 ( 平成 18 年 )2 月から開発を開始 2008 年 ( 平成 20 年 )2 月に初版をリリース年々改良を重ね 2013 年 11 月 5 日 Photog-CADVer.2.1.1をリリース 2015 年 8 月 Photog-CADVer.2.1.2( 災害総合単価 小口止工 雑工対応 ) をリリース 2016 年 9 月 Photog-CADVer.2.1.3( 熊本版災害総合単価 Windows10 対応 ) をリリース 2017 年 12 月 Photog-CADVer.3.1.0 Photog-CADフリーソフト版をリリース 4
近接写真測量 特長 1 災害現場で現地に入りにくい箇所の測量 2オルソ画像 三次元モデルの作成が容易 3 撮影した現地を忠実に再現 4 現地作業の短縮 効率化 低コスト化 5データの記録 保存 編集 管理が容易 6 航空写真と比べ 天候に左右されない 5
従来のポール横断測量 写真測量による効率化 課題 安全性 効率性 作業者多数 Photog-CAD で 安全 省力化 時間短縮 左 正面 右 三次元モデルの作成 Photog-CAD の特長 家庭用デジタルカメラで 3 方向から撮影 設計 積算作業 総合単価を使った査定設計業務 横断図の作成 査定設計書の作成 6
7 デジタルカメラでの被災箇所撮影現地作業写真測量技術による三次元モデル作成横断図作成CADによる作図 数量計算査定設計書野帳等作業の流れ現地はこれだけ! 室内作業
現場へ駆けつける際のチェックリスト No. 用具 1 デジカメ (Casio EX-H20G) 充電装置 カメラとパソコンを繋ぐケーブル 1) 充電されていること 2) 撮影可能枚数の確認 3) カメラの画郭 ( 縦横比 アスペクト比 ) が 4:3 に設定されていること ノートPC(Let's Note) マウス USBキー 電源コード 2 1)Photog-CADVer.3.1.0( またはフリーソフト版 ) をインストール済み 3 垂直ポール 垂直ポールを立てるための三脚 ( ポールスタンド ) 4 リボンロッド 釘 金槌 ( ひとりでリボンロッドを敷くときに必要 ) 5 下げ振り ( オモリ付クリップ 3 個 )( ポールの垂直度を測るのに必要 ) 6 ターゲット ( 目串マーカ 10 本 木製マーカ 8 枚 紙マーカ 30 枚以上 ) 割り箸 7 ガムテープ ( ターゲット貼り付け 梱包 ) 8 ヘルメット 作業着 9 第 2 第 3 スケール用のポール ( スタッフ ) コンベックス 8
写真撮影の要点 1. 解像度 400 万画素以上のカメラを使用する ( 有効画素数 600 万画素以上を推奨 ) 2. 広角か望遠モードで撮影する 3. デジタルズームは使用しない 4. 災害現場に対し3 方向から撮影し 全ての 写真に対象範囲全体が写っていること 9
現地作業 : ポール スタッフ ターゲット設置垂直ポールを設置します 10 反対側の基準点この間の長さを測ります
奥行き撮影距離撮影立ち位置 垂直ポールの立て方 奥行き : 撮影距離 = 1:3 以上 6m 3m 0m 必ず 地面に垂直に立てる 18m 6m 24m 8m 左側 悪い例 30m 10m 正面 左 正面撮影立ち位置 撮影立ち位置 : 撮影距離 = 1:3 右 右側 左 正面 右の撮影立ち位置は ほぼ同じ高さ ( 仰角の差が 3 度以内 ) になるように設定して下さい 撮影位置の高さの差が大きい場合は精度が悪くなります 11
撮影位置の傾きについて 左 ターゲットの設置方法 正面 右 水平方向に 0 ~ 30 度 ( できれば 15 度以内に撮影する ) 垂直方向に 0 ~ +3 度 良い例 良い例 良い例 悪い例 12
三次元モデルと横断図の作成 3 枚の写真で同じ箇所を選び 標定します スケールを設定します 垂直ポール 根もと から 反対側の基準点 の長さなどを入力します 同時に複数の横断図を作成できます 13
横断図の作成方法は 2 通り 計測した点を使った作成 任意の場所で作成 位置合わせの番号で 横断図位置を指示します オルソ画像上で 横断図の位置を指示します 14
三次元モデルの表示と編集 画像マッチングにより自動的に取得された対応点を確認し 誤って取得された点があれば削除します 15
拡大 画面を正面に戻す 格子点を削除 モデルを上下に回転 100 番が青色になる モデルを左右に回転 格子点番号を表示 100 番をクリック 右に動かすことで右斜めから表示する 三次元モデル上の編集機能 16
標準断面図と平面図の作成 災害総合単価の工種が選べます 高さ 勾配 根入長など 工種により必要な情報が入力できます 画像データ (TIFF 等 ) CAD データ (SXF,DXF,DWG 等 ) が読み込めます 17
展開図の作成 横断図番号 高さと距離の値により数量計算を行います 18
数量確認 展開図で入力していない工種を追加できます 災害総合単価が反映されます 災害総合単価以外の任意工種も入力することができます フリーソフト版には災害総合単価を読み込む機能がありません
容量計算 例 :S1 平均断面法による容量計算 V=(S1+S2) L/2 横断図の任意の範囲を指定して 2 測点間の体積が計算できます V: 体積 S1: ある測点の断面積 S2: その次の測点の断面積 L: 2 測点間の距離 20
1. 作図 ( 加筆 ) 2. 断面指定 CAD 機能を使って作図 ( 加筆 ) します 断面を指定すると 自動的に面積を計算します 切土 盛土 盛土 3. 容量計算 4. 報告書作成 断面指定した分類ごとに 自動的に容量計算します ( 平均断面法 ) 作図と計算結果を図面一覧から選択し 文書編集することで報告書等が作成できます 図面の一覧 容量計算と報告書作成の流れ 21
災害査定設計書の作成 工事概要 平面図 展開図 写真 断面図等 工事費総括表 22
本工事費内訳表 フリーソフト版は不可 査定設計書の別紙として活用 23
平成 29 年災害総合単価に対応 諸経費率 : 自動計算を行いますが変更可 主たる工種 : 自動計算を行いますが変更可 本工事費内訳表 の作成に必要な情報を CSV 出力 24
野帳の作成 25
再設計への対応 当初設計 変更設計 区間を短縮杭位置変更 変更後の数量計算フリーソフト版は不可
朱入れされた査定設計書フリーソフト版は不可 朱入れ機能による 再設計への対応 27
島根県における 模擬査定の実施 28
島根県による模擬査定の実施 ポール横断測量 ( 従前 ) Photog-CAD による手法 全景写真 ( 同一箇所 ) 査定設計書 査定を受ける 査定設計書 測定結果の比較 ポール横断測量は 2012 年 7 月に実施 Photog-CAD 測量は 2012 年 9 月に実施 作業時間の比較 模擬査定実施時の様子 29
ポール横断と Photog-CAD の比較 ポール横断測量 Photog-CAD による測量 測定結果の比較 ( 例 ) 赤線 : ポール横断測量黒線 :Photog-CAD 30
ポール横断と Photog-CAD の比較 ポール横断測量 ( 従前 ) Photog-CADによる手法 作業時間の比較 延べ時間 延べ時間 現地測量 6 名 ( うち1 名カメラマン ) 3 名 ( うち1 名カメラマン ) 延長ポール横断 3カ所 80 分 480 分 40 分 120 分 添付写真作成 1 名 1 名 既設横断面図作成 90 分 90 分 30 分 30 分 査定図面作成 1 名 1 名 60 分 60 分 40 分 40 分 査定設計書作成 1 名 1 名 数量計算含む 60 分 60 分 30 分 30 分 野帳作成 1 名 1 名 20 分 20 分 1 分 1 分 作業時間 310 分 710 分 141 分 221 分 外業 : 現地測量人員および作業時間の半減により 4 倍のペースで現地測量が可能である 内業 : ポール横断の写真貼付や図面化がなくなり 図面と総合単価がリンクしているので 査定設計書作成労務が 概ね半減された ( 島根県調査による ) 31
申請者側の意見 1Photog-CAD により 特段問題なく査定で対応できる 2 被災原因 被災延長 ( 起終点 ) 復旧工法を説明することが査定時の主なやり取りであるため 査定が従前と変わることはない 3 パソコンを用いて画面拡大 スクロール等ができるため 説明するときに便利である 4 査定設計書の作成は 講習等を数時間受けて数回ソフトを使えば容易に操作可能だが 写真撮影にいくつか留意点があり JACIC 側で予め撮影時のチェックリストを整備する必要がある 32
査定官 立会官側の意見 1 モニター画面上で 被災現地状況を拡大表示し確認出来る等 デジタルカメラ写真データは災害査定に活用できる 2Photog-CAD は 現地の状況がシステム条件に合致すれば 現地撮影したデジタルカメラ写真データを活用し 災害査定設計書を作成することができ 従来のポール横断測量の場合と同等程度の結果が得られる 33
国土交通省から地方公共団体への通知 国土交通省水管理 国土保全局防災課より Photog-CADを使用した模擬査定の結果から災害査定に活用できることを確認し 災害査定において使用することに支障なしとする趣旨の通知文 災害復旧効率化支援システム Photog-CADの災害査定での使用について が平成 24 年 10 月 22 日付けで各都道府県および政令指定都市の災害復旧事業担当 課長宛に発出された 34
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平成 26~29 年災害手帳 災害査定添付写真の撮り方 (1) 平成 29 年災害手帳 P170 一般的留意事項 (2) 公共土木施設災害復旧の災害査定添付写真 の撮り方 ( 平成 26 年改訂版 ) Photog-CAD の活用等 P10 Photog-CAD を活用することにより ポール縦横断写真の撮影が大幅に簡素化できる場合もあるため活用を検討すること 36
Photog-CAD の活用事例東洋大学共同研究 UAV 航空測量 37
不法投棄されたものの体積測定 再搬出される仮置き災害土砂の体積
維持管理業務等の合理化 効率化 写真上に直線を指定し断面図を描画 Photog-CAD 内蔵の CAD 機能で寸法表示
写真に座標がつくことの利用 出来高管理 漂着物 たとえば右の護岸の 屈曲部を土工の進捗 と見立てれば このよ うな写真に座標のつ いたもので出来高管 理も可能である
浮島の直径の計測 41
鉄筋ピッチの計測 42
Photog-CAD ニュースの発行 毎月 15 日に Photog-CAD ニュースを発行しています 最新号は第 48 号 ( 平成 29 年 12 月 25 日発行 ) です Photog-CAD に関する最新の情報を提供しています 具体例は以下です 現場へ駆けつける際のチェックリスト 新しいカメラ情報の登録方法 Photog-CAD 測量のノウハウ ( ターゲットの工夫 オフセット測量 ) Photog-CADシステムの最新情報( 災害総合単価 小口止工 雑工等 ) また Photog-CADニュースが発行されたことをメールでお知らせするニュースレターサービスも行っています 次のURLでメールアドレスを登録してください http://www.gis.jacic.or.jp/gis/photog/news/touroku.html 43
お問い合せ先 一般財団法人日本建設情報総合センター (JACIC: ジャシック ) システムエンジニアリング部 107-8416 東京都港区赤坂 7-10-20 赤坂セブンスアヴェニュービル TEL:03-3505-2924 FAX:03-3589-6258 Email:photog-cad@jacic.or.jp 担当者 : 高橋 ( たかはし ) 宮本 ( みやもと ) 野口 ( のぐち ) 満田 ( みつた ) 44