CommonMP-GIS クイックチュートリアル
本書の目的本書は 初めて CommonMP-GIS を操作される方を対象に ここで紹介する CommonMP-GIS の基本的な操作をとおして システムの操作概要をマスターしてもらうことを目的としたチュートリアルです なお CommonMP-GIS のインストール方法については CommonMP Ver1.5 インストール手順書 CommonMP-GIS のより詳しい機能を知りたい場合は CommonMP-GIS Ver 1.5.0 操作マニュアル をご参照ください
目次 1. CommonMP-GIS ではこんなことができます... 1 2. CommonMP-GIS を使ってみよう... 2 2.1 起動... 2 2.2 地図の表示... 4 (1) 電子国土基本図 ( 地図情報 ) の表示... 4 (2) 電子国土基本図 ( オルソ画像 ) の表示... 5 2.3 地図の操作... 6 (1) 地図を移動する... 6 (2) 地図を回転する... 9 (3) 拡大 縮小する... 10 (4) 高度を変更する... 10 (5) 目線角度を変更して3D 表示する... 11 (6) 視野角を変更する... 12 2.4 GIS の機能... 13 (1) 地図上の位置を検索する... 13 (2) 距離や面積を計測する... 15 2.5 オブジェクトを取り込む... 17 (1) KML データの操作... 17 (2) Shape データの操作... 33 2.6 システムの終了... 38
1. CommonMP-GIS ではこんなことができます CommonMP-GIS は CommonMP が出力する各種河川データを地図上に表示 編集 登録す るシステムです CommonMP-GIS では 以下のことができます 1 地図の3D 表示を行うことができます CommonMP-GIS は 全国の地図を表示することができ 地図の拡大 縮小 回転などの一通りの操作を行うことができます また目線角度の変更により 地図を3D 的に表現することができます 2 地図上で検索や計測ができます 住所や緯度経度を指定して 地図上の位置を検索することができます また地図上で指 定した線やエリアの距離や面積を計測することができます 3 河川データの表示 編集ができます 河川名を指定することにより 地図上の河川を選択 表示できます また横断座標の編 集 地形データの取得など河川分野特有の機能を有しています 1
2. CommonMP-GIS を使ってみよう 2.1 起動 CommonMP からの呼び出しで CommonMP-GIS を起動します 既に GIS が起動している場 合 多重起動はできません CommonMP から呼び出す方法としては 以下の 3 通りの方法があります 1 メニューから呼び出す メニューバーからの GIS 表示 2 ツールバーから呼び出す ツールバーの GIS 起動ボタン ( ) をクリックすると CommonMP-GIS が起動します GIS 起動ボタン 3 ファンクションキーから呼び出す CommonMP を表示している状態で キーボードの F11 キーをクリックすれば CommonMP-GIS が起動します 2
初回起動時またはデータフォルダが参照できなかった場合は データフォルダ設定 ダイアログが表示されますのでデータの格納先を指定して下さい Ver1.5 の新しい地図を使用する場合は インストールフォルダ内にある data フォルダを選択してください ( 詳細については CommonMP Ver1.5 インストール手順書 をご参照ください ) 起動画面 3
2.2 地図の表示 CommonMP-GIS Ver 1.5.0 では 電子国土基本図が背景図データとして使用できるようにな りました ここでは 電子国土基本図の表示方法について紹介します (1) 電子国土基本図 ( 地図情報 ) の表示 電子国土基本図 ( 地図情報 ) を表示させる方法としては 以下の 2 通りの方法があります 1 メニューから表示する 表示 - ラスタ地図 - 電子国土基本図 ( 地図情報 ) をクリックします 2 ツールバーから表示する ツールバーの ボタンをクリックすると 電子国土基本図 ( 地図情報 ) を表示します 電子国土基本図 ( 地図情報 ) が表示されます 電子国土基本図 ( 地図情報 ) が表示されます 4
(2) 電子国土基本図 ( オルソ画像 ) の表示 電子国土基本図 ( オルソ画像 ) を表示させる方法としては 以下の 2 通りの方法があります 1 メニューから表示する 表示 - ラスタ地図 - 電子国土基本図 ( オルソ画像 ) をクリックします 2ツールバーから表示するツールバーの ボタンをクリックすると 電子国土基本図( オルソ画像 ) を表示します クリック後に表示可能なスケールまで拡大すると 電子国土基本図 ( オルソ画像 ) が表示され ます ( 小縮尺では電子国土基本図 ( 地図情報 ) 画像が表示されます ) 大縮尺において 電子国土基本図 ( オルソ画像 ) が表示されます 5
2.3 地図の操作 表示された地図を操作して 見え方を変えてみましょう (1) 地図を移動する 地図の移動は 操作パネル キーボード マウス操作 の 3 通りの方法があります 1) 操作パネル 中央部の方向指示をクリックすると クリックした方向に地図が移動します 方位指示 クリックした方向に地図が移動します 操作パネル 2) キーボード キーボードの方向キー (,,, ) をクリックして下さい 地図が上下左右キ ーの方向に移動します 3) マウス操作 マウスによる地図の移動には 次の 2 通りがあります ドラッグスクロール マウスをドラッグした方向に地図が移動します 掴んでスクロール 地図をマウスで掴んで移動します マウスによる地図の移動操作 6
a) ドラッグスクロール 地図上にカーソルを移動し 左ボタンをクリックした状態でマウスをドラッグして下 さい を表示しながら 地図がドラッグした方向に移動します ドラッグスクロールを示す矢印が表示されます ドラッグスクロール操作 7
b) 掴んでスクロール 1 地図上にカーソルを移動して下さい から に変わります マウス 左ボタンをクリックするとカーソルが から ( 地図を掴んだ状態 ) に変わります 2 地図を掴んだ状態でドラッグすると ドラックした方向に移動します 3 地図上をシングルクリックすると その位置が中心になるように地図が移動しま す 地図を掴んだ状態でドラッグします 地図上をクリックすると その位置が中心になるように地図が移動します 掴んでスクロール操作 8
(2) 地図を回転する 1 操作パネル上部の 矢印をクリックして下さい 画面を中心に左回転します クリックで右回転します 2 をクリックします 地図が北上に戻ります 地図が北上に戻ります 地図が左回転します 地図が右回転します 操作パネル 地図が右回転します 地図の回転操作 9
(3) 拡大 縮小する マウスホイールの回転に伴って地図の拡大 縮小します 縮小します 拡大します (4) 高度を変更する操作パネル左部の をクリックして下さい 高度を上げて地図が表示されます クリックで高度を下げて地図を表示します 高度を上げます 高度を下げます 操作パネル 10
(5) 目線角度を変更して3D 表示する 1 操作パネル右部の をクリックして下さい 目線を上げた状態で地図が表示されます クリックで目線を下げた状態で地図を表示します 2 クリックで目線の変更をリセットします 目線を上げます 目線の変更をリセットします 操作パネル 目線を下げます 地図の目線をあげます 地図の目線角度変更操作 11
(6) 視野角を変更する 1 下部の をクリックして下さい 地図が縮小 ( ズームアウト ) 表示されます クリックで地図が拡大 ( ズームイン ) 表示します 2 をクリックすると ズームの変更をリセットします ズームの変更をリセットします 地図が縮小 ( ズームアウト ) します 操作パネル 地図が拡大 ( ズームイン ) します 12
2.4 GIS の機能 地図上の位置検索や 面積や距離の計測など GIS の機能を試してみましょう (1) 地図上の位置を検索する 住所検索 と 経緯度検索 を行います a) 住所検索 1 検索 - 住所検索 をクリックします 2 住所検索 画面より 都道府県 市区町村 町名 丁目 の順に住所を指定 し OK をクリックします 3 指定した住所が地図上に表示されます 13
b) 緯度経度検索 1 検索 - 緯度経度検索 をクリックします 2 緯度経度検索 画面より 北緯および東経を指定し OK をクリックします 3 指定した住所が地図上に表示されます 14
(2) 距離や面積を計測する 地図上の距離や面積を計測します a) 距離計測 1 ツール - 距離計測 をクリックします 2 距離を計測するルートを指定します 3 指定した折れ線の距離が表示されます 15
b) 面積計測 1 ツール - 面積計測 をクリックします 2 面積を計測するエリアを指定します なお [Ctrl] キーを押下した状態で始点を クリックすると矩形の面積を計測します 地図上をクリックしてエリアを指定します 3 指定したエリアの面積が表示されます 16
2.5 オブジェクトを取り込む CommonMP-GIS で扱えるオブジェクトについて示します (1) KML データの操作 1) KML データ表示 表示させる KML ファイルを GIS の地図上にドラッグアンドドロップします 表示させる KML ファイルを GIS 地図上にドラッグアンドドロップします 追加後 オブジェクトタブが表示され KML オブジェクトツリーに追加されます GIS 上に KML が表示されます KML をドラッグアンドドロップした GIS の画面 17
他に KML オブジェクトの右クリックから KML ファイルを開く を選択すると ファ イルを開くダイアログ画面が表示されますので 表示する KML を選択して [ 開く ] を押してく ださい 選択後 オブジェクトタブが表示され KML オブジェクトツリーに追加されます GIS 上に KML が表示されます KML をファイルから開いた GIS の画面 18
2) 目印の追加 KML に目印を追加する場合 KML オブジェクトの右クリックから 目印の追加 を選 択してください 選択後に GIS 上に目印を追加 する位置をクリックします 目印の追加位置の GIS 上選択画面 19
追加する位置を選択すると プロパティ 画面が表示されます 名称項目には KML 又は目印の名称を入力してください 文字制限はありません 説明項目には KML 又は目印の説明内容を入力してください 文字制限はありません ラベル項目には 名称を地図に表示する色 縮尺を設定します 縮尺に 0 を設定すると文字が表示されません 4 以上を指定しても最大フォントを超えるので変わりません アイコン項目には アイコンを地図に表示する色 縮尺 基準点を設定します アイコンの縦横線の交差している部分が基準点になります 添付ファイル項目には KML 又は目印に添付するファイルを設定します 各項目に入力設定し [OK] を選択します 追加しない場合は [ キャンセル ] を選択します プロパティ画面 アイコンボタンを選択すると 下の画面が表示されますので 使用するアイコンを選択して [OK] を選択してください アイコン選択画面 20
[ 追加 ] ボタンを選択すると ファイルを開くダイアログが表示されますので 任意のファイルを選択して [ 開く ] ボタンを選択してください 添付ファイル選択時のファイルを開く画面 3) 目印のインポート インポートする CSV の形式は 下記の項目の CSV を準備してください CSV 形式 [ 目印名称, 緯度, 経度, 説明 ] インポートファイル例 21
KML オブジェクトの右クリックから 目印のインポート を選択してください 選択後 ファイルを開く画面が表示されます ので インポートするファイルを選択してく ださい 選択後 目印のインポート画面が表 示されます 目印のインポート画面表示まで 22
目印のインポート画面にて 座標系項目の右の ダイアログが表示されますので 指定の座標系を選択してください ボタンを選択すると 座標系選択 1~19 系で指定 1~60 帯で指定 座標系ダイアログ 23
取り込むフィールドの 名称 緯度 経度 説明 には データのプレビューのプレ ビューのフィールド列を確認して 対応するフィールドを指定してください 取り込みフィールド選択方法アイコンフィールドのアイコンを変更する場合は アイコンのボタンを選択するとアイコン選択画面が表示されるので 変更するアイコンを選択して [OK] ボタンを選択してください ボタン選択後 アイコンボタン中に縦と横線が表示していますが 交差する点が GIS 上の基準点 として表示しますので 変更する場合は 基準点 X と Y を 0~64 の範囲で指定してくだ さい ピンの先を基準点にする場合は 以下のように設定します アイコンのピン先を基準点にした例 24
4) 目印移動 目印の位置を変更する場合 対象の目印オブジェクトの右クリックから 目印の移動 を選択してください 移動する位置を GIS 上にクリックしてください 目印の移動 25
5) フォルダの新規作成 指定した KML にフォルダの新規作成をする場合 対象の KML オブジェクトの右クリ ックから フォルダの新規作成 を選択してください フォルダの新規作成 メニュー選択後 対象の KML のツリーに新しいフォルダが作成されます フォルダの新規作成 26
6) 地表面に優先して表示 KML が地下に埋まるようなデータを表示する場合 対象の KML オブジェクトの右クリ ックから 地表面に優先して表示 を選択してください ツールバーの地表面透明度のスラ イドバーを 0% から任意の透明度 を選択します 指定後に地下の部分が表 示されます 地表面に優先して表示 27
7) 属性参照 KML 及び目印の属性を参照する場合は 対象の KML オブジェクト及び目印オブジェクトの右クリックから 属性参照 を選択してください 属性が設定されていない時は選択できません 添付ファイルを選択すると ファイルが起動します 属性参照 28
8) 属性編集 KML 及び目印の属性を編集する場合は 対象の KML オブジェクト及び目印オブジェクトの右クリックから 属性編集 を選択してください 編集の操作は入力の操作と同様になりますので 2) を参照してください 目印以外の時 目印以外の時は 名称 説明 添付ファイルを編集できます 目印の時 目印の時は 全て編集できます 属性編集 29
9) 上書き保存 編集した内容を取り込みした KML に保存する場合は KML オブジェクトの右クリッ クから 上書き保存 を選択してください 取り込んだ KML に上書きで保存 されます 上書き保存 30
10) 名前を付けて保存 編集した内容を指定した箇所に保存する場合は KML オブジェクトの右クリックから 名前を付けて保存 を選択してください 選択後 名前を付けて保存画面が 表示されます 保存したパスに kmz の 形式で保存されます 名前を付けて保存 31
11) このオブジェクトを削除 KML 及び目印オブジェクトを削除する場合は KML オブジェクト及び目印オブジェク トの右クリックから このオブジェクトを削除 を選択してください 確認メッセージが表示されますの で 問題ない場合は [ はい ] を選択 してください メニュー表示から削除確認メッセージ KML オブジェクトを変更した状態で削除する場合 以下の確認メッセージが出力されます [ はい ] を選択すると KMZ 形式で保存します [ いいえ ] を選択すると 保存されないで GIS 上の KML が削除されます [ キャンセル ] を選択すと KML の削除をキャンセルします 32
(2) Shape データの操作 1) Shape データ表示 表示させる Shape ファイルを GIS の地図上にドラッグアンドドロップします 表示させる Shape ファイルを GIS 地図上にドラッグアンドドロップします 追加後 Shape オブジェクトツリーに追加されます GIS 上に Shape ファイルの形状が表示されます Shape をドラッグアンドドロップした GIS の画面 33
他に Shape オブジェクトの右クリックから Shape ファイルを開く を選択すると ファイルを開くダイアログ画面が表示されますので 表示する Shape ファイルを選択し て [ 開く ] を押してください 選択後 Shape オブジェクトツリーに追加されます GIS 上に Shape ファイルの形状が表示されます Shape をファイルから開いた GIS の画面 34
2) 座標系の変更 取り込んだ Shape ファイルの座標系を変更する場合 Spape オブジェクトの右クリック から 座標系の変更 を選択してください 変更する座標系を選択後 [OK] を選 択してください 座標系変更後 GIS 画面 35
3) 地表面に優先して表示 Shape の形状が地下に埋まるようなデータを表示する場合 対象の Shape オブジェクト の右クリックから 地表面に優先して表示 を選択してください ツールバーの地表面透明度のスラ イドバーを 0% から任意の透明度 を選択します 指定後に地下の部分が 表示されます 地表面に優先して表示 36
4) このオブジェクトを削除 Shape オブジェクトを削除する場合は Shape オブジェクトの右クリックから このオ ブジェクトを削除 を選択してください 確認メッセージが表示されますの で 問題ない場合は [ はい ] を選択 してください メニュー表示から削除確認メッセージ 37
2.6 システムの終了 CommonMP からアプリケーション終了が通知された場合 CommonMP-GIS を終了します データ編集を確定したデータに対し 編集終了が実行されていなかった場合 編集中の~があります 保存しますか? 保存しない場合 編集中データは無効になります メッセージを表示します また 編集モードの場合には 編集中です編集内容を破棄しますか? メッセージを表示します ボタンで終了した場合も 上記と同様です 38