二十一世紀の住まい方環境持続住宅の提案
環境持続住宅設計指針 SEAD21 NPO 環境持続住宅研究会
環境持続住宅設計指針 SEAD21 目次 環境持続住宅とは 環境持続住宅 社会環境問題 地球環境問題 情報環境問題 家への愛着 21 世紀の住宅 建築家の役割 確かな技術 環境持続住宅への手法 環境持続住宅研究会 環境持続住宅設計指針 1. 永く住む 長寿命住宅を評価する 住み手との造り込み 物理的耐久性 機能的耐久性 文化的耐久性 2. 優しく住む CO2 削減の見直しと目標 建設時の CO2 排出量 住宅の CO2 排出量 省エネルギーと建築形態 省エネ機器 高気密 高断熱 換気システム 自然冷房 新エネルギーとは エアーソーラーシステム 光発電 CO2 削減のシナリオ 3. 康く住む 健康住宅とは 世界の健康住宅 汚染の元を断ち 抑える よい材料 悪い材料 とりあえず脱塩ビ 植物がアルデヒドを抑える 枯らし / 工期を考える 健康のための仕様 健康のための全室暖房 空気清浄 バリアフリー 4. 柔く住む 柔く住むとは 地域特性を考える リサイクルは設計から始まる 雨水 / 家庭の水源 ゴミ コンポスト 緑の育成と創出 家庭菜園 雨水浸透
環境持続住宅のキーワード 永く住む : 世代を超えて永く住む価値のある住宅 優く住む : 地球環境への影響を最小限にする環境に優しい住宅 康く住む : 室内空気汚染を起こさない健康な住宅 柔く住む : 自然とのふれあいを大切にし リサイクルを含めた省資源な住宅
環境持続住宅とは SustainableEnvironmentandAdaptableDwelli ng(sead21) 境持続住社会環境環宅自然環境 人工物環境時間と共に変化 環境持続住宅とは 家という人工物環境が自然 ( 地球 ) 環境と社会環境との関係において永く良好な関係を持続し その結果 その家とその環境に 持続的 ( 永く ) に快適に住むことができる住宅
環境持続住宅をつくる 家造りは個人が環境問題に取り組む第一歩個性に基づき新しい価値を実践できる 21 世紀の課題 住宅問題 と 環境問題 先進国に唯一追いついていないのが 住宅事情 環境持続住宅 は地球環境と家つくりをむすびつけるための指針
現在の環境問題 被害者と加害者が共通 被害が国境を越える 技術のみでは解決しない 因果関係の全容は解析不能被害が甚大で早めの対策が必要 政治 経済問題炭素税 排出量取引 従来の価値 大量生産 大量消費 無限の地球資源 科学技術の無限の信棒 新しい価値の創造
注文住宅を応援する プレファブメーカーマンション業者建設会社メーカー 技術スタッフ 研究 技術基準 戸建注文住宅の割合 (97 年住宅着工統計より推定 ) その他 1.7% 貸し家 38.3% 合計 1,387,014 件 戸建注文住宅 22.7% 分譲 戸建分譲 共同 10.1% 15.4% 持家他 11.8%
戸建注文住宅とは 個人の顔 つくり手の顔 ( 建築家 工務店 ) 技術的 文化的な プロトタイプ
環境持続住宅の範囲 集合住宅 大潟村環境新村豊里の杜 戸建注文住宅 まちづくり都市 各種建物 オフィス 病院 文化施設福島老人福祉施設
永く住む
世代を超えて永く住む価値のある住宅 住宅寿命の国際比較ストック数をフロー数で除した値 ( 年 ) 日本 30 ドイツフランスイギリスアメリカ 79 86 103 141 0 50 100 150
文化的耐久性機能的耐久性住み手の愛着心 コーポラティブハウジング Do It Yourself フレキシビリティ プランニング スケルトンインフィル 耐久性 kg-co2/ 戸 100000 Low Impact 木構造 CO2 発生量 フレキシブル構造 地場素材の利用 べた基礎 主要構造の強度アップ 構造別 LCCO2 90000 80000 70000 60000 50000 40000 30000 20000 10000 0 木造 S 造 RC 造 資材施工改修廃棄 物理的的耐久性
優く住む
地球温暖化防止への取組み 1979 年第 1 回世界気候会議地球温暖化問題が最初に討議される 1985 年 二酸化炭素及び他の温室効果ガスが気候に及ぼす役割とそれに伴う影響の評価に関する国際会議 ( オーストリアフィラハ ) 温室効果ガスの複合効果により 21 世紀半ばまでに平均 1.5~4.5 気温が上昇し温暖化していく 1988 年 変わりつつある大気 地球安全保障にとっての意味に関する国際会議 トロントサミット終了後の国際会議 政治家が初参加 1988 年 NASA 報告 1960 年以降地球の平均気温は 0.5~0.7 上昇している 1988 年 気候変動に関する政府間パネル IPCC(IntergovernmentalPanelonClimatechange) が設立 1989 年 地球大気に関する首脳会議 ( オランダハーグ ) アルシュサミット ( 環境サミット ) 地球環境保全に関する東京会議 1990 年 IPCC 第一次報告書 気温は何の対策も取らなければ 10 年毎に摂氏 0.3 づつ上昇する 1990 年炭素税の導入が始まる 1991 年 ~1995 年 気候変動枠組み条約交渉会議 (11 回 ) 1992 年 環境と開発に関する国際会議 アジェンダ 21 気候枠組み条約 採択 1994 年 気候枠組み条約 発効 1995 年 第 1 回気候変動枠組み条約締約国会議 (COP1) ( ベルリン ) IPCC 第二次報告書 1996 年 第 2 回気候変動枠組み条約締約国会議 (COP2) ( ジュネーブ ) 1997 年 第 3 回気候変動枠組み条約締約国会議 (COP3) ( 京都 ) 京都議定書を採択
京都議定書 (COP3) 京都議定書 対象となる温室効果ガスの種類二酸化炭素 (CO2), メタン (CH4), 亜酸化窒素 (N2O), ハイドロフルオカーボン (HFC), パーフルオロカーボン (PFC), 六フッ化硫黄 (SF6) の 6 種を対象とする 吸収源の扱い 1990 年以降の新規の植林や土地利用の変化に伴う CO2 の吸収 排出を考慮する 削減目標排出量の基準年は 1990 年 目標期間は 2008 年から 2012 年の 5 年間とする 付属書 Ⅰ 国 ( 旧ソ連 東欧を含む先進国 ) は全体として 6 種ガスの CO2 換算排出量を 目標期間の平均で 5% 削減する 各国の削減割合は次の通りとする 日本 6% アメリカ 7% EU 8% その他 8%~+10% 柔軟性措置排出権取引き 共同実施 クリーン開発メカニズム 今後の展開 目標達成は大変に厳しい わが国の CO2 排出量は 1995 年度で既に基準年の 1990 年から 8% 増加 今後何の対策もしなければ目標期間の中間年である 2010 年では基準年の 20% 増 民生部門 ( 住宅が含まれる ) 運輸部門では約 40% もの大幅増加
エネルギー消費の見通しと目標 COP3 京都協定 ( 1997 年気候変動枠組条約第 3 回締約国会議 ) より エネルギー消費の実績と見通し 原油換算百万 KL 500 450 400 350 300 250 200 150 100 50 0 100% 運輸 民生 産業 80 (10%) 85 (10%) 96 運輸 民生 112 102 131 (154%) 産業 131% -17 (15%down) -18 (14%down) -21 (10%down) 95 113 183 195 213 192 (10%) 113% (120%) (120%) (107%) (140%) (116%) 1990 年 1996 年 2010 年 2010 年 115% 目標 (119%) (13%) (105%) 基準年省エネ対策なし省エネ対策あり 90 年の -6% 民生部門の内訳 家庭部門 71 業務部門 60 2010 年 省エネ対策なし 出典 : 資源エネルギー庁部門 別最終エネルギー消費の実績と見通し
住宅の CO2 排出量の内訳 条件 住宅の年平均 CO2 排出量 1. 木造住宅 2. 寿命 25 年 建物 光熱エネルギー 0% 20% 40% 60% 80% 100% 資材施工改修廃棄使用時.( 財 ) 国土開発技術開発センター省資源 省エネルギー型国土建設技術の開発報告書による
CO2 排出抑制のための指針と目標 省エネ機器の採用 断熱性能の向上 ( 次世代省エネ指針 ) 完全な日射遮蔽 機械冷房なし ( クールチューブ ) エアーソーラーシステム 住宅のエネルギー (CO2) 消費量を半分以下にする
住宅のCO2排出削減のストーリー 現状モデル 戸建住宅モデル 長寿命住宅で 将来にも十分利用可能なように ある程度の快適性 を追求した木造2階建住宅で ライフステージに応じたプランニング が可能な 大きさの住宅を想定する 建物概要 家族構成 場 所 木造2階建 住戸面積 150 4LDK 書斎 納戸 4人世帯 夫婦 子供2人 東京都内 和 生活パターン 1F B1 MB 断熱性能 LD B2 生活条件 ハイアメニティ 空調条件 全室暖房を行なう 2F 旧省エネ基準レベル 昭和54年 環境共生住宅研究会報告書-3 環境共生住宅研究会 財 住宅 建築 省エネルギー機構
住宅の CO2 排出削減のストーリー 住宅の CO2 排出量を半減する 対策 -1 対策 -2 対策 -3 対策 -4 熱負荷計算 省エネ機器の採用断熱性能の向上 日射遮蔽太陽熱利用給湯 暖房 HASP 気象データを用いた年間熱環境 エネルギーシミュレーションプログラム EESLISM による冷暖房負荷シミュレーション エアーソーラーシステムの採用 屋根断熱 日射遮蔽 通風夜間蓄冷水に比べるとはるかに故障の少ない空気が媒体 砕石蓄熱槽方式のため効率が高い 屋根と一体の集熱屋根部位屋根 天井外壁床 ナイトパージで冷房にも寄与する断熱厚 GW24K55mm GW24K 55m GW24K30mm 基準モデル ( 旧省エネ基準レベル ) 昭和 54 年 日射遮蔽対策 東北東 - 南 - 西南西の窓の日射遮蔽率を0.6 以下とする 窓 換気回数 1.5 回 /h 高気密 高断熱原則として外部で遮蔽を行う ( 次世代基準レベル ) 平成 11 年 ( 庇 パーゴラ 外部ルーバー ブリーズソレーユ 部位緑化など屋根 天井 ) 外壁床 断熱厚 GW24K150m GW24K 75m GW24K115m 窓複層ガラス (12mm) アルミサッシ + レースカーテン 南西面に庇またはパーゴラ 出典 : 資源エネルギー庁 資源エネルギーデータ集 換気回数 1.0 回 /h 単層ガラス (3mm) アルミサッシ + レースカーテン y1 Z=0.3~0.4(y1+y2) Y2 Z
CO2 削減効果 Kg-CO2/ 戸 年 照明 動力調理給湯暖房冷房 電気ガスガスガス電気 計 現状モデル A 旧省エネ基準 + ハイアメニティ 次世代型省エネ基準 3,10 21 1,33 2,14 82 7,62 (100) 対策 1 省エネ機器採用 2,548 217 1,210 1,953 7856,713 (88) 対策 2 高気密高断熱化 2,548 217 1,210 1,289 6045,868 (77) 対策 3 太陽熱給湯利用 2,548 217 194 1,289 6044,852 (64) 対策 4 太陽熱暖房利用 2,548 217 194 26 6043,588 (47) 太陽光発電 882 217 194 26 6041,922 (25) 目標 50%
ランニングコスト削減効果 千円 / 戸 年 照明 動力調理給湯暖房冷房 電気ガスガスガス電気 計 現状モデル A 旧省エネ基準 + ハイアメニティ 163 12 72 117 43 407 (100) 対策 1 省エネ機器採用 134 12 66 106 41 358 (88) 対策 2 高気密高断熱化 134 12 66 70 32 313 次世代型省エネ基準 (77) 対策 3 太陽熱給湯利用 134 12 11 70 32 258 (63) 対策 4 太陽熱暖房利用 134 12 11 1 32 189 (46) 太陽光発電 46 12 11 1 32 102 (25) 目標 50%
エアーソーラーシステム 冬モード 給湯加熱熱交換ユニット 集熱パネル 30 m2 F 集熱ファン 40m3/h m2 1200m3/h 0.4kw ダクト 300 200 B.S.. CS. F 排気ファン 200m3/h エアコン 3500kcal/h 1.5kw L.S.. 砕石蓄熱槽 15ton 20m3( チャンバー含 ) F U.S.. F クールチューブファン 200m3/h 0.1kw 給気ファン 500m3/h 0.15kw クールチューブ 200φ
設計指針のねらい 設計ストーリーとなるようなデータ 直ぐに使え且つ ノンフィクションのデータ 設計者 工務店が理解できるデータ クライアントが理解できるデータ