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年法律第 48 号 ) 第 21 条から第 28 条までに規定する全ての権利を含む ) 外 国における上記各権利及び地位に相当する権利及び地位並びにノウハウを使用 する権利をいう (4) フォアグラウンド IP フォアグラウンド IP とは プロジェクト参加者が プロジェクトの実施に より得た知的財産権をいう (5) バックグラウンドIP プロジェクト参加者がプロジェクトの開始前から保有していた知的財産権及びプロジェクトの開始後にプロジェクトの実施とは関係なく取得した知的財産権をいう 2. 委託契約書において定める事項 (1) 日本版バイ ドール規定 ( 産業技術力強化法第 19 条 ) の適用 NEDOは フォアグラウンドIPについて 研究開発の受託者が産業技術力強化法第 19 条第 1 項各号に定める以下の事項を遵守することを条件として 受託者から譲り受けないものとする 研究成果が得られた場合には遅滞なくNEDOに報告すること 国が公共の利益のために必要があるとして求めた場合に フォアグラウンドIPを無償でNEDOに実施許諾すること フォアグラウンドIPを相当期間利用していない場合に 国の要請に基づいて第三者に当該フォアグラウンドIPを実施許諾すること フォアグラウンドIPの移転等をするときは 合併等による移転の場合を除き あらかじめNEDOの承認を受けること (2) 知的財産権の利用状況調査 ( バイ ドール調査 ) の実施 NEDO は 成果の有効活用を図るため 受託者に対して バイ ドール調査 を実施し 知的財産権の利用実態を把握するものとする (3) その他の事項受託者の合併等により当該委託業務に係る知的財産権の移転が生じる場合は 事前にNEDOに届け出るものとする NEDOは 当該受託者が保有するフォアグラウンドIPについて 移転等の後においても事業活動において効率的に活用されるか等の観点で検討を行い 再実施 2

権付き通常実施権を要求する等 必要に応じて移転等の後におけるフォアグラ ウンド IP の保有者以外の第三者による実施を確保する 3. プロジェクト参加者間の合意書で定める事項 (1) 知的財産マネジメントの実施体制の整備本方針に従い知的財産マネジメントを適切に実施するため 知財運営委員会を設置する 知財運営委員会は 研究開発の成果についての権利化 秘匿化 公表等の方針決定 実施許諾に関する調整等を行う 知財運営委員会は プロジェクトリーダー 個別のテーマリーダー プロジェクト参加者の代表者 知的財産の専門家等から構成する 知財運営委員会の審議内容 議決方法 構成員その他知財運営委員会の運営に関する事項を定めるため 知財運営委員会運営規則を作成する (2) 秘密保持プロジェクト参加者は プロジェクト参加者が保有する技術情報を他のプロジェクト参加者に開示する場合における秘密保持のため 必要な手続や対象範囲等をプロジェクト参加者間であらかじめ合意するものとする (3) プロジェクトの成果の第三者への開示の事前承認プロジェクトの成果については 知財運営委員会の承認を得ることなく プロジェクト参加者以外の第三者に対して開示し又は漏洩してはならないものとする (4) 発明等の成果の届出及び権利化等方針の決定手続プロジェクトの実施により発明等をなした場合には 直ちに知財運営委員会に対し 当該発明等の成果の内容を届け出るものとする 知財運営委員会は 届出を受けた発明等の成果について 出願により権利化し又は秘匿する必要があるか否か 出願により権利化する場合にあっては出願対象国 秘匿する場合にあっては秘匿期間等について審議し 決定するものとする なお 知財運営委員会が研究開発の成果を秘匿すると判断した場合においても NEDOが研究開発の成果の内容を把握するため 秘匿化の是非についてのNEDOとの協議等が必要である (5) 研究開発の成果の権利化等の方針 3

研究開発の成果を出願により権利化する場合においては 海外においても市場展開が見込まれるのであれば 市場規模や他社との競合状況等を勘案して権利化が必要と判断される日本以外の国においても権利化することを原則とする また 出願による権利化の件数を重視するのではなく 権利化しない選択も考慮するとともに 成果の内容に応じて 秘匿化の要否 論文等による公表の要否を検討する (6) フォアグラウンドIPの帰属フォアグラウンドIPは 発明者等が属するプロジェクト参加者の職務発明規程等に基づき当該参加者に承継させるものとする 発明者等が属する機関にフォアグラウンドIPを保有させても研究開発成果の有効な活用が見込まれない場合 発明者等が属する機関が再委託先であり当該再委託先にフォアグラウンドIPを保有させるとフォアグラウンドIPが分散しかつ事業化に支障が生じると考えられる場合 プロジェクト参加者が技術研究組合を設立し当該組合が将来組織変更して事業会社となることを想定している場合には 将来の事業化を見据えて適切な者がフォアグラウンドIPを保有するよう 必要な範囲で 発明者等の属する機関以外の者にフォアグラウンドIPの一部又は全部を譲渡することをあらかじめプロジェクト参加者間の合意により定める (7) 共有するフォアグラウンドIPの実施プロジェクト参加者は 他のプロジェクト参加者と共有するフォアグラウンドIPについて 自由かつ無償にて実施できるものとすることを原則とする この際 自ら実施できない大学等が共有権者となる場合について 大学等に実施能力がないことを根拠とした補償の取扱いは 以下のとおりとする ただし 共有権者間の合意が得られていれば 他の取扱いとすることを妨げない 1 実施前期間においては 原則として 無償とするものとする 2 実施期間中においては 原則として 大学等が第三者への実施許諾を自由に行使できるのであれば無償とすること 逆に 第三者への実施許諾ができない ( 共有権者が独占的地位を確保する ) 場合については 有償とすることについて検討するものとする (8) 知的財産権の実施許諾 1 プロジェクト期間中の実施許諾 4

プロジェクト参加者は 自己が保有する知的財産権 ( フォアグラウンドIP 及びバックグラウンドIPを含む 後記 2においても同じ ) について プロジェクト期間中における他のプロジェクト参加者によるプロジェクト内での研究開発活動に対しては 当該知的財産権を行使しないものとし プロジェクトの円滑な遂行に協力するものとする ただし プロジェクト参加者間で有償により実施許諾すること等の別段の取決めがある場合はこの限りでない 2プロジェクトの成果の事業化のための実施許諾プロジェクト参加者がフォアグラウンドIPを用いてプロジェクトの成果を事業化するために必要な範囲で 他のプロジェクト参加者は 保有する知的財産権について実施許諾することを原則とする ただし 知的財産権を実施許諾することにより 当該知的財産権の保有者の既存又は将来の事業活動に影響を及ぼすことが予想される場合には 実施許諾を拒否することができるものとする このほか 例外として認める範囲 ( 特に バックグラウンドIPの取扱い ) については プロジェクト参加者間の合意に基づき必要な範囲で明確化するものとする 実施の範囲 実施料その他の事項について当事者間の協議が難航し プロジェクトの成果の事業化に支障を及ぼすおそれがある場合は 知財運営委員会において調整し 合理的な解決を図るものとする 3プロジェクト参加者以外の者への実施許諾との関係プロジェクト参加者が 保有するフォアグラウンドIPについて 他のプロジェクト参加者に実施許諾する場合 プロジェクト参加者以外の者に実施許諾する場合と同等又はそれよりも有利な条件で行うものとする (9) フォアグラウンドIPの移転先への義務の承継プロジェクト参加者は フォアグラウンドIPの移転を行うときは フォアグラウンドIPについて課されている実施許諾等に関する義務を移転先に承継させるものとする (10) プロジェクトの体制の変更への対応 プロジェクト参加者は プロジェクトから脱退した場合においても 知財合 意書により自己に課された義務を引き続き負うものとする 5

また プロジェクト参加者の体制が変更し 参加者が追加された場合には 原則として当該参加者に対しても当初のプロジェクト参加者と同様の権利 義 務を課すものとする (11) 合意の内容の有効期間プロジェクトの成果の事業化に支障が生じないようにするため プロジェクト期間終了後も含め 必要な範囲で合意の内容についての有効期間を定めるものとする (12) 合意の内容の見直し プロジェクト参加者間で合意した内容は 当該合意後の事情の変更等に応じ て見直すことができるものとする 4. 未利用成果等の活用促進 NEDOは プロジェクトによる技術開発成果から得られるアウトカムの最大化を図ることを目的に 第三者への開放が可能な成果 ( サンプル 知的財産権等 ) については その成果の活用を希望するユーザーとのマッチングによる未利用成果等の活用促進を図るものとする また NEDOは 利活用されていない成果について バイ ドール調査等の情報を用いて要因分析等を進めつつ 日本版バイ ドール規定の趣旨を踏まえた更なる成果促進策について検討を進める 5. その他 本方針は 平成 27 年 10 月 1 日から適用する ( 改訂履歴 ) 平成 22 年 12 月第 1 版平成 24 年 12 月第 2 版平成 27 年 6 月第 3 版平成 27 年 9 月第 4 版 6