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Transcription:

Product Brochure リモートスペクトラムモニタ MS27101A

はじめに 無線通信の急速な利用拡大にともない 干渉などの妨害に対して強靭なネットワークの必要性が求められています さまざまな干渉波や違法 または無認可の無線信号により通信障害が発生します これらの信号は周期的に現れたり 時間とともに周波数が異なることがあるため 干渉源の発見とその対策が大きな課題となります スペクトラム監視は 政府の法規制遵守を強制させるために役立ちます 警察 消防 航空管制 鉄道などの緊急サービスを必要とするシステムは 干渉や違法無線などの障害の影響を受けない通信へのアクセス権を持っている必要があります このような法規制を遵守させるためにスペクトラム監視が有効です MS27101A は ホワイトスペースの監視 干渉などの障害発生の検出 建物内で発生する干渉波の監視 ポジティブ列車制御 ( 下図例 ) 研究 / 大学アプリケーションなどの用途向けに設計されています コンピュータ支援ディスパッチシステムとバックオフィスサーバシステム 通信ネットワークコンポーネント 基地局 データベース 位置レポート 信号ステータス MS27101A ラックマウントタイプスペクトラムモニタ 地上信号機 MS27102A ポジティブ列車制御 (PTC) アプリケーション 列車搭載システム 干渉の検出だけでなく スペクトラム監視はスペクトラムの占有の測定にも使用されます 電波の規制当局および運用者が さまざまな周波数帯域の使用率を確認しようとすることはよくあります これらの周波数の監視によって スペクトラムを最適化して最大限利用できるようにするために必要な情報が得られます スペクトラムは コグニティブ無線技術を用いて ほかの信号と多重化することによりほかの用途に再利用することができます スペクトラムの占有率の測定については 下図を参照してください 無線帯域 400MHz~470MHz テレビジョン帯域 IVとV 470MHz~830(862)MHz GSM 900 880(888)MHz~915MHz 925(933)MHz~960MHz 無線帯域 960MHz~1710MHz GSM 1800 1710MHz~1785MHz 1805MHz~1880MHz DECT 1880MHz~1900MHz UMTS 1900MHz~2025MHz 2110MHz~2200MHz ISM 2.4GHz~2.5GHz 無線帯域 400MHz~3GHz 無線帯域 400MHz~6GHz 都市 A 都市 B 都市 C スペクトラムの占有率の測定 0 20 40 スペクトラム利用率 (%) 2

MS27101A リモートスペクトラムモニタ MS27101A の掃引速度は最大 24GHz/ 秒で 多くの種類の信号を捉えることができます これらの信号には 周期的 または非周期の一時的な信号に加えて 短い バースト 信号も含まれます 広いダイナミックレンジ 高感度 低レベルの信号を検出するために必要な装置内部の低スプリアスを特長としています この特長により 監視対象の観測するレベル信号と装置自身で発生するスプリアス信号を確実に区別することができます 主な特長 9kHz~6GHz 掃引速度は最大 24GHz/ 秒 ウェブサーバに統合した機能により ウェブブラウザ経由で測定の実施 表示 制御 ( ウェブブラウザは Google Chrome または Mozilla FireFox をサポート ) リモートによるファームウェアの更新が可能 ウォッチドックタイマにより遠隔地に配置したモニタ装置の長期間の安定動作を保証 Linuxオペレーティングシステム 低レベルの信号を正確に検出するための内部スプリアス 瞬間的な信号を捉えるFFT 帯域幅 20MHz 低消費電力 < 11ワット モニタリングの場所と時刻同期の機能を提供する GPS レシーバ ギガビットイーサネットによる高速通信 妨害波解析 : スペクトログラムと信号強度 ダイナミックレンジ :> 106 db(bw 1 Hz 換算 ) DANL:< 150 dbm(bw 1 Hz 換算 プリアンプオン ) 位相雑音 : 99 dbc/hz @ 1 GHz(10 khz オフセット ) タイムスタンプが付けられる IQ ブロックモードおよびストリーミング (TDOA) オプションのビジョンソフトウェアによるスペクトラムの自動測定 アラーム設定 干渉信号源の位置推定 リモート用途向けの設計 コントロールセンタから数百または数千キロメートルも離れた場所にモニタが配置される場合を考慮に入れると 各モニタ装置がどのような条件下でも動作しつづけることが絶対に必要です MS27101A は 屋内に配置するラックに搭載して使用する用途として設計されており リモート操作による電源のリブート機能 自動システム復旧プロトコル およびリモートによるファームウェアの更新が可能であることを特長としています モニタ装置との通信の中断原因となるアプリケーションエラーや供給される電源の電圧変動が起きた場合はリブートが行われ モニタ装置は通信が中断された直前の状態に戻します これらの条件のもとで 現在のファームウェアが自動的にリロードされ オンライン動作が復旧します モニタ装置の設定も以前の状態に戻ります また モニタ装置にはファームウェア ( バックアップ用 ) がメモリの安全な場所に保存されています 何らかの理由により装置内のファームウェアが壊れた場合は 保存しているファームウェアを使用して 装置を回復させます これは 特にリモートでファームウェアを更新する場合に有効な機能です リモートによるファームウェアの更新新しいファームウェアがリモートで装置内にダウンロードされる場合 いくつかの段階において チェック が実行されます 新しいファームウェアがモニタ装置にダウンロードされると さまざまなテストを行い そのファームウェアのコードを検証してエラーの有無を確認します 次に そのコードはモニタ装置のメモリに転送されてインストールされます ファームウェアの取得と検証のプロセスで障害が発生すると その一連のプロセスを中断し 障害ステータスとしてユーザに返されます 更新のためにインストールされたファームウェアが正しく動作しない場合は ダウンロードしたファームウェアに代わって バックアップ用のファームウェアがモニタ装置の動作を維持します ファームウェアを検証 検証エラー? 通常モードで起動 更新しない この機能によって モニタ装置の動作が維持されるという安心感を提供しています リモートによるファームウェアの更新機能は 新たな機能要求の追加や任意のバグ修正などに対応しています アプリケーションエラー? バックアップモードで起動 ファームウェア更新ポリシー Google および Google ロゴ Google Chrome Google Chrome ロゴは Google Inc. の商標または登録商標です Firefox は 米国 Mozilla Foundation の米国およびその他の国における商標または登録商標です 3

MS 27101 Aリモートスペクトラムモニタ 統合ウェブサーバ MS 27101 A の特長の 1 つは ウェブサーバに統合した機能があり ます インターネットブラウザ Google ChromeとMozilla FireFox をサポート を使用することで ユーザは世界のどこからでもモニ タ装置にログインし そのすべての機能を制御できます これらの 制御には 周波数や RBW/VBW 基準レベルなどの設定をはじめ ユーザ が スペクトラム 監 視の 用 途に 関 連するその 他 多くの 設 定 が含まれます また ブラウザのウィンドウには トレースデータ スペクトログラム コマンドで取得した測定値などを表示するこ とができます ウェブサーバの利点の1 つとして クライアント側 の オペレーションシステム の プラットフォーム に 依 存 しないこと があります ブラウザを使用できる電子デバイスであれば ウェブ サーバと連携できます デスクトップ / ノート PC タブレット あるいはスマートフォンを 使って スペクトラムを表示したり モニタ装置の設定を変更する ことができます 右図は スマートフォンに表示されたサーバアプ リケーションを示します 下図は デスクトップ /ノートPC に表示 された スクリーンショット を示します MS 27101 A は ギガビット イーサネット に対応しているため 測定データ と制御情報を高速 で伝送できます スマートフォン上に表示されるユーザインタフェース ユーザインタフェースのスクリーンショット 4

ハードウェア MS27101 A は 屋内用途で設計されています 本体構造は 電源入力 RF ポート GPS アンテナ Gbit Ethernet 2 つの USB ポートを実装しています 動作温度は 40~+55 の範囲です MS27101A は 11W の低消費電力で太陽電池を使用するような施設でも使用可能です MS27101 A は オプションのブラケットキットを使って MS27101 A を 2 台並べてフルラックに配置することができるように設計されています 右図は オプションのブラケットキット 下図は そのブラケットキットを使用して互いを取り付けた 2 つの MS27101A ユニットを示したものです MS27101 A-001 ブラケットキット MS27101 A フルラック構成 主な用途 スペクトラム監視ならびに調査 ( 例 : ホワイトスペース ) 障害発生時の検出 ポジティブ列車制御 (PTC) スペクトラムが占有する周波数帯域の監視 干渉源の迅速かつ効率的な発見 刑務所 / 拘置所における違法電波の監視 衛星信号の監視 航空 防衛 警察 公安などセキュリティに敏感な施設 スペクトラム監視を必要とする大学の研究や実験 政府機関の法規制監視 干渉信号の位置推測 潜在的な信号の干渉記録 5

監視対象となる信号 監視すべき信号はさまざまありますが いくつかのカテゴリに分けることができます これらのカテゴリに分類した信号について 詳しく観測することが重要です 意図的な干渉 ( 違法 または無認可の電波を含む ) 偶発的な干渉 スペクトラムの占有 意図的な干渉違法なAM/FM 放送や映像放送は世界各地にあります これらの信号は 海賊放送設備や過大な送信出力のCB 無線などが挙げられます なお 電波の干渉に関して 学生の試験カンニングの防止 会社従業員の勤務中における私用電話の防止 あるいは刑務所収容者の違法な電話使用を防止するなどの目的で 電波妨害装置を使用することもあります この電波妨害装置が発する信号が外部に漏洩して ほかの適法なサービスを妨害する場合があります これらのタイプの干渉を減らすことは 政府機関にとって優先度の高い課題になっています 偶発的な干渉スペクトラムを見ると さまざまな偶発的干渉を確認することができます よくある問題の1つは ケーブルテレビの電波漏洩です このタイプの漏洩は ケーブルから外部への信号漏洩と ケーブルシステムへの外部信号の混入があります この問題は 信号が放送用周波数帯域や携帯電話用周波数帯域 (700MHzのLTE 帯域など ) に混入することで深刻さを増しています DECT フォン ( デジタル携帯電話機 ) も干渉問題の原因となります 特に 人々が携帯電話機を持って国から国へ移動する場合 DECT の周波数は国ごとに異なるため DECT フォンをある国から別の国に持ち出すことで電波干渉が起きやすくなります 下図は いくつかの周波数について米国で使用されている周波数帯を示しています 他国からの旅行者によって持ち込まれる DECT フォンが干渉を引き起こすことがよくあります 欧州の DECT ブラジルのDECT 日本の中南米 DECT 中国の DECT(2003 年より前 ) 北米の A1 A2 A3 D B1 B2 B3 E F C1 C2 C3 A1 A2 A3 D B1 B2 B3 E F C1 C2 C3 DECT 北米の PCS アップリンク 北米の PCS アップリンク 1850MHz 1880MHz 1890MHz 1900MHz 1910MHz 1920MHz 1930MHz 1990MHz DECT フォンの不適正使用で発生しうる偶発的な干渉 ほかの干渉源としては セルラ信号 ( アンテナの傾斜角または方位の誤差が原因 ) 中継器の振動 ワイヤレスマイク 電力設備 その他多くのものが存在します 事業者 A のスペクトラム 事業者 B のスペクトラム 824.0MHz 825.0MHz 830.0MHz 835.0MHz 840.0MHz 845.0MHz 846.5MHz 849.0MHz 中継器の不具合によって問題となる通信障害 6 スペクトラムの占有 利用可能な周波数に対する必要性が官民両部門において急速に拡大するなか さまざまな周波数帯域をより効率的に使うための新しい方法が研究されています 周波数の多くは十分に利用されていない可能性があり この点において 既存の周波数を新しい用途に使用する機会が存在します スペクトラムの占有を観測することにより さまざまな周波数帯域がある一定期間にどれだけ使用されるかが量的に明確化されます モニタ装置を使用して特定の周波数帯域を監視し 時間的に占有するスペクトラムの履歴を記録します

性能 MS27101A は 最大 24GHz/ 秒の速度で周波数スペクトラムを掃引することができます これにより 断続的な信号やパルス信号などを捉えることが可能です さらに 瞬間的な信号を捉えるために 20MHz の FFT 帯域幅を搭載しています この特長を活かしたものとして FM 無線の全帯域 ( 多くの国では周波数帯が 88MHz~108MHz) をリアルタイムで捉えることができます FM 無線の全帯域を FFT で捉えることにより そのデータを蓄積し あとで再生および解析を行うことができます この解析によって 無認可の信号を特定することができます 通信 MS27101A との通信は有線イーサネットを介して行います 各モニタ装置には 固定 IP アドレスが設定された状態で出荷されます 詳しくは アンリツのウェブサイトに掲載しているイーサネットの構成クイックスタートガイドを参照してください 有線以外の通信手段として USB 型携帯モデムを使って通信することも可能です 3G モデムを使用することもできますが 高速のスループットを実現するためには 4G モデムを推奨します MS27101A は SCPI コマンドを使用して制御することができます SCPI コマンドのリスト 各コマンドの説明 および各コマンドの正しい構文を記載したユーザマニュアルを提供します アンリツ ラックマウント スペクトラムモニタ アンリツ ラックマウント スペクトラムモニタ 100km 10km ネットワーク アンリツ ラックマウント スペクトラムモニタ LAN スイッチ 5km PC 屋内型スペクトラム監視システム 7

このカタログの記載内容は 2016 年 3 月 11 日現在のものです ddcw/cdt No. MS27101A-J-A-1-(1.00) 11410-00902, Rev. A