スコアブックの記入法 敦賀南レッドアローズ 2013.2 作成 2014.5 改 1
スコアブックとは ストライクやボール ファウルなどの ボールカウント センター前ヒット セカンドゴロ 送りバントなどの 打撃内容 進塁や盗塁 走塁死など ランナーの動き 代打や代走 ピッチャー交代といった 選手交代 などを記録していきます スコアブックの活用 試合前の準備として活用する試合中の起用法で活用するミーティングで活用する ( 試合を振り返ることが出来る ) * 本資料は福井県軟式野球連盟統一記号を基に作成しております
スコアブックの基本 STEP 1 STEP 1 CF ポジションの表記を覚えよう 1 ポジションは数字で記入 1 投手 ( ピッチャー ) 2 捕手 ( キャッチャー ) 3 一塁手 ( ファースト ) 4 二塁手 ( セカンド ) 5 三塁手 ( サード ) 6 遊撃手 ( ショート ) 7 左翼手 ( レフト ) 8 中堅手 ( センター ) 9 右翼手 ( ライト ) 2 ボールの移動はハイフンでつなぐ 一例 ショートゴロを 1 塁へ送球した場合 :6-3 サードゴロを 2 塁へ送球した場合 :5-4 STEP 2 マス目はダイヤモンドを表現しています 3 塁 ボールカウント 2 塁 1 塁 本 塁
スコアブックの基本 STEP 3 アウトカウントの表記はギリシャ数字で Ⅰ Ⅱ Ⅲ チェンジ 1 アウト 2 アウト 3 アウト STEP 4 得点と残塁の表記 ( 参考 ) 得点残塁 自責点 味方野手の失策によらず安打 四球など投手自身の責任で相手チームに取られた点
スコアブックの基本 STEP 5 ボールカウントを覚えよう - ストライクボールファール ( 参考 ) バントファール 一例 ボール ボール 見送りストライク 空振り ファール ボール 2 ストライク 3 ボール - ここが POINT 最後の投球は記入しない
スコアブックの基本 STEP 6 打撃結果の記入の仕方 3 ストライク目の球がワンバウンドしたり 捕手が捕れずに後ろに逸らしたりした場合は まだアウトではなく 打者は一塁へ走ることが出来ます これを振り逃げといいます B D SO S 3 (P) 振り逃げが適用されないのは 無死または一死で走者が 1 塁にいる時です (1 2 塁 1 3 塁 満塁の時も同様 ) 二死の場合は 走者がどこの塁にいても関係無く 振り逃げはあります 四 球 死 球 三振 振り逃げ 記録上は三振です (P): パスボールで振り逃げ (W): 暴投の場合 STEP 7 打球の種類と表記例 ファールフライは前に f を付ける
スコアブックの基本 STEP 8 打球の表記 例 78 左中間二塁打 7( 左翼手 ) 8( 中堅手 ) Ⅰ 5-3 三塁ゴロで 1 アウト Ⅱ 中堅ライナー性ヒット 一塁バントヒット 8 3 STEP 9 ボールの送球 ( 移動 ) は で結ぶ Ⅰ Ⅱ 4-3 5-3 二塁ゴロを一塁に送球して1アウト 4( 二塁手 ) 3( 一塁手 ) 三塁ゴロを一塁に送球して2アウト 5( 三塁手 ) 3( 一塁手 ) ショートゴロを一塁に送球して 3 アウト チェンジ Ⅲ 6-3 6( 遊撃手 ) 3( 一塁手 ) //( チェンジ )
スコアブックの基本 STEP 10 ベースカバーに入った時 一塁ゴロ捕球後 投手がゴロをはじき 3A そのままベースカバー 1 3-4A 一塁手が捕球し一塁ベースカバーに入った二塁手に送球 Ⅱ 3-1A 一塁前方ゴロを捕球後 ベースカバーに入った投手に送球して 2 アウト A 一塁 B 二塁 C 三塁 D 本塁 STEP 11 送りバントと犠牲フライ 犠打の場合 三塁前の送りバント 左犠飛 5-3 送りバントの場合は バントヒットでなく犠打になりますので四角で囲みます 7 投手前の送りバント 右犠飛 1-4A 一塁ベースカバーに入った二塁手に送球 9
スコアブックの基本 STEP 12 選手交代の記入は大事です ( 守備 )5 名前 ( 代打 )H 名前 ~ 守備交代 代打 守備位置又は H( 代打 ) と選手名を空いている部分に記入し 縦波線を入れ選手名欄に守備位置又は H とフルネームを記入 代走 ~~~ 三塁代走 ~~~ 一塁代走 R( 代走 ) と選手名を空いている部分に記入し 横波線を入れ選手名欄に R とフルネームを記入 P 名前 ~~~~~~~~ ~~~ ~ 投手交代 空いている部分に P と選手名を記入し 横波線を入れ選手名欄に 1 とフルネーム 背番号を記入 選手名欄に交代イニング数を入れてください ( 例 )5 回の場合 :5
スコアブックの基本 STEP 13 エラー ( 失策 ) の書き方 二塁手が捕り損ねやトンネルなど 一塁手がエラー 4E 守備番号の右横に E マークをつける 4-3E 二塁手が一塁に送球 一塁手が落球した 右翼種がエラー 三塁手が 1 塁に暴投 9E ( 5E-3 STEP 14 暴投 捕逸 ボークの書き方 W P W P
STEP 15 走塁と進塁の成功と失敗について S, B 盗塁成功 四球で出塁した走者が 2 番打者の時に盗塁 DS, ( 二 ) B DS, ダブルスチール 一番打者が四球で出塁 二番打者も四球で出塁 走者一二塁からダブルスチール S2-6T, B 盗塁失敗 四球で出塁した走者が盗塁するも捕手から二塁にカバーに入った遊撃手にタッチアウト, B 盗塁は S ダブルスチールは DS と記入 関連記号 (, レ ) を付けて分かり易く同じ回に複数ある場合は記号を変える 牽制殺 盗塁殺 挟撃殺 牽制殺 ( 例 ) 1-3T, 盗塁殺 ( 例 ) S2-6T, 投手の一塁牽制でタッチアウトになる 二塁に盗塁するもショートにタッチされアウトになる 挟撃殺 ( 例 ) 1-4 6T, 投手の牽制で二 三塁間に挟まれ 4-5-6 と送球され ショートにタッチされアウトになる
スコアブックの基本 STEP 16 盗塁以外の進塁について 1 番打者 2 番打者 3 番打者 ( 三 ) ( 二 ) 四 B Ⅰ 5-3 1 番打者が四球で出塁した 2 番打者が三塁前に送りバンド 三塁手が一塁へ送球して 1 アウト 1 番打者は二塁へ進塁 3 番打者がセンター前にヒット 二塁の 1 番打者は 3 塁へ進塁 4 番打者がレフトへ犠牲フライ 2 アウト 三塁の 1 番打者はタッチアップで生還 1 得点 一塁の 3 番打者は動かずそのまま 5 番打者が三振で 3 アウト 一塁の 3 番打者は残塁 1 番打者 2 番打者 ( 二 ) B 9 1 番打者が四球で出塁した 2 番打者がライトへヒット その間に 1 番打者は三塁へ進塁 4 番打者 Ⅱ 8 7 進塁した時 何番打者によって進塁したかを記入する 1 番打者 2 番打者 9-5T Ⅰ B 1 番打者が四球で出塁した 2 番打者がライトへヒット 1 番打者は三塁を狙うが 右翼種から三塁へ返球されて タッチアウト 1 アウト 5 番打者 Ⅲ SO 9
STEP 17 HP 上に掲載される記録について
< 打撃成績 > 試合数試合に出場した回数スタメンはもちろん 代走や代打 守備だけでも 選手 として試合に出場しますので試合回数として数えます 打席打順が回ってきた回数攻撃に参加した回数と言えます 主に 規定打席 を算出する為の数値に用いられます 以下の場合は打席数に数えません 走者の盗塁刺 ( 牽制死 ) 代打を出された など その打者が出塁とアウトのどちらにもならなかった場合 HP では規定打席数は 13 です ( 試合数 13X 規定数 1.0 試合数とは打撃成績の入力されている試合 ) 打数打者が打撃を完了した ( 出塁かアウトになった ) 回数出塁やアウトになっても以下の場合は打数に数えません 四死球によって出塁 打撃妨害によって出塁 走塁妨害によって出塁 犠打や犠飛を打った
安打シングルヒット ツーベース スリーベース ホームランの合計バントヒットや内野安打 エンタイトルツーベースなど含みます ここが POINT 安打 ですので 打者がエラーや野選によって出塁した場合は含みません 二塁打ツーベースヒットエンタイトルツーベースも含みます 三塁打スリーベースヒットエンタイトルスリーベースも含みます 本塁打ホームランランニングホームランも含みます 塁打数シングルヒット数 1 ツーベース数 2 スリーベース数 3 ホームラン数 4 とし それらを足した合計数攻撃への貢献度を表している指標数と言えます 主に 長打率 を求める為の数値に用いられます 塁打数 打数 = 長打率 *1 安打あたりで長打になる確率 打線を組む時の参考データとなります ( 三塁打などは足の速い選手が出やすいので 一概に 長打率が高い = 強打者 とは言えません )
打点その打者の打撃により入った得点 打点になる打撃 安打 犠牲バント ( スクイズ ) 犠牲フライ 野選や内野ゴロの間に走者が生還 ( 併殺打の場合は除く ) 満塁の状態で 四死球や打撃妨害 走塁妨害による押し出し 内野エラー ( 無死か一死の状態で エラーが無くても得点が入ったと思われるとき ) 打点にならない打撃 併殺打 内野エラー ( 二死の場合か エラーが発生しなければ得点が入っていなかったと思われるとき ) 暴投 捕逸 ボークといったバッテリーエラーによって入った点 ( 打者が打撃をしていない ) 得点その選手が得点した ( ホームベースを踏んだ ) 回数代走が得点した場合には代走の選手に記録されます チームの総得点と全選手の合計得点は必ず同じになります 盗塁盗塁を成功した回数 ここが POINT 重盗や三重盗は参加した各走者に盗塁を 1 つずつ記録します 盗失 ( 盗塁刺 ) 盗塁を失敗した回数
犠打 ( 犠牲バント ) 送りバントやスクイズを成功させた回数犠牲バントを試みた結果 バントヒットになった 安打に含める為 犠牲バントとしては数えません 野選が発生し 打者が出塁 犠牲バントに数えます エラーが発生した エラーが無くても走者を送れたと思われる場合は犠牲バントに数えます 打者は出塁したが走者がアウトになった 犠牲バントとしては数えません ある走者は進塁出来たが 別の走者はアウトになった 犠牲バントとしては数えません 犠飛 ( 犠牲フライ ) 犠牲フライを打った回数 ここが POINT 3 塁走者がタッチアップで得点した場合を犠牲フライといいます 2 塁走者や 1 塁走者がタッチアップで次塁へ進んだ場合は犠牲フライになりません 四球フォアボールの回数敬遠 ( 故意四球 ) を含みます 死球デッドボールの回数 四死球 という項目を用いて 四球 死球 故意四球を 1 つにまとめて集計することもあります
三振三振の回数 ここが POINT 振り逃げを試みた場合 ( 成功 失敗を問わず ) も三振が記録されます スリーバント失敗も三振です ( ボールカウントの途中で打者が代わり ( 代打 ) 三振になった場合には 2 ストライク目 の打者に三振が記録されます ) 打率打撃機会に対して安打を打った割合安打数 打数 = 打率打者の能力を測る上で最もポピュラーな数値です 出塁率打撃機会に対して自らの打撃によって出塁した割合 ( 安打 + 四死球 ) ( 打数 + 四死球 + 犠牲フライ )= 出塁率 貢献打安打 四死球 犠打 進塁打の合計 失策エラーの回数送球エラー 捕球エラー ここが POINT 暴投 捕逸 ボーク 野手選択はエラーに含みません
< 投手成績 > 投球回数投手が投げたイニング数 ここがPOINT 1アウトを取れば1/3 2アウトで2/3 3アウトで3/3=1と数えます 先発投手が 4 回 2 アウトで降板 投球回数は 4 回 2/3 先発投手が 5 回無死で降板 投球回数は 5 回 0/3 先発投手が 4 回終了で降板 投球回数は 4 回 中継ぎが 3 回 2 アウトで登板し 5 回 1 アウトで降板 投球回数は 1 回 2/3 毎試合の投球回数は上記のように数え あとは選手ごとに足し算をします 主に 規定投球回数 を算出する為の数値に用いられます 7 回 2/3+8 回 +4 回 2/3=20 回 1/3 HP 上では規定投球数は 6.5 です ( 試合数 13X 規定数 0.5 試合数とは投手成績の入力されている試合 ) 暴投暴投をした回数別称 ワイルドピッチ 投手のミス投球 ( ワンバウンド すっぽ抜けなど ) が原因で捕手が捕球出来ず 走者が進塁した場合や打者に振り逃げを許した場合に記録されます ここが POINT 打者や走者の出塁進塁が発生しなければ 投手が大暴投をしても 暴投 という記録にはなりません
失点その投手が許した走者が得点をした数その投手が出塁を許した走者 ( 安打や四死球 エラー 妨害など出塁の種類を問わず ) が得点した数です ここがPOINT チームの総失点 と 全投手の総失点 は必ず同じです 自責点その投手の責任で取られた得点数その投手に責任があると考えられる相手チームの得点 自責点の対象となる, ならない は 野球の記録の中で最もルールが複雑です 以下のようなことを参考にして下さい エラーが無ければ 3 アウトになっていた 本来なら相手チームの攻撃が終了していたハズですから その回のこれ以降の全ての失点は自責点の対象になりません これは自責点を考える上での大原則です ボークや暴投によって進塁 出塁した走者 投手に責任がありますので自責点の対象となります 投手の捕球エラーや送球エラーによって出塁や進塁した走者 投手は打者に対して投球しているときは 投手 ですが 打球処理や牽制を行う時は 野手 になります ですから 投手が捕球エラーや送球エラーを犯した場合は 内野手などのエラーと同じようにその次の打者の打撃によって自責点かどうか決まります