いちご新品種の情報発信 業務委託仕様書 1. 目的いちごは佐賀県を代表する農産物の一つであるが 近年 販売価格の低迷や産地 ( 品種 ) 間競争の激化 また生産者の高齢化により 栽培面積 出荷量の減少傾向が続いている このような問題に対応するため 平成 22 年から平成 28 年にかけて 消費者から支持され生産農家の所得向上につながる いちご新品種 を開発するためのプロジェクト いちご次世代品種緊急開発プロジェクト が始動し 7 年かけて新しい品種が開発され 今年度デビューを予定している 新品種は さがほのか から 18 年ぶりに県が開発した品種であり 真っ赤な果実 端正な形 甘くてジューシーな味わいが特徴で 首都圏での消費者調査でも見た目 食味ともに好評価をいただいている 本業務では 昨年度策定したいちご新品種のネーミング及びロゴデザイン等 並びにブランド戦略をもとに 効果的な情報発信を通じて いちご新品種を 消費者や市場関係者から支持される日本を代表する品種として いちごのトップブランドになることを目的とする 2. 摘要本仕様書は 業務の内容について示すものであるが 業務の性格上 当然に実施しなければならないものについてはもちろん この仕様書に記載のない事項であっても さが 農産物ブランド確立対策推進協議会 ( 以下 協議会 という ) と決定委託業者が協議して定めた事項についてはこれを遵守し 業務の遂行に当たらなければならない また 業務の実施にあたっては 関係者と連絡を密にすること 3. いちご新品種の特徴とブランド戦略 (1) いちご新品種の特徴( 消費者調査 分析から導出 ) 濃赤色で形の整った綺麗な果実 果汁が滴りキレイに染まった断面 甘さと酸味のバランスがとれたジューシーさ (2) 実現したい姿日本を代表する 美味しいいちご として いちごのトップブランドとなる (3) コンセプトターゲット層がこれこそいちごらしいと思う いちごの女王 ( 繊細 上品 女性的というイメージ ) という存在を目指す (4) ターゲットいちごは家族の食卓で食べることが多いため 購入ターゲットは幅広いが理想的な顧客像 ( 最も重要なターゲット ) として いちご好きの子離れ富裕層女性 とする 1
(5) ポジショニング方針いちごのトップブランドとして いちご市場に市販プレミアムカテゴリーをつくり その市販プレミアムカテゴリーにおいて 他のトップブランドのいちごとは異なる個性を持つが 同等ランクのいちご というポジションを獲得する (6) 販売戦略 情報発信戦略 1 重点エリア国内最大の消費地であり 高所得層が多く いちごをブランドで選んで仕入れる高級店 質販店が多く集まる地域であり さらに多くのメディアが集まり 国内における情報発信の中心である東京を重点エリアと定める 2 販売戦略これまでの出荷エリアをベースとしつつ 東京市場への出荷割合を増やすとともに 富裕層の利用が多い高級店 質販店での取扱獲得に取り組む そして東京を中心とした店舗で試食販売を積極的に実施する 3 情報発信戦略情報発信としては 消費者向け メディア向け 市場 流通関係者向け 県内の生産者向けとあるが 出荷量の少ないデビュー年度は 市場 流通関係者向け及びメディア向けの情報発信を中心に行い デビューによる着実な認知獲得と翌年度の本格的な情報発信への下地づくりを行う 4. 業務委託の内容 (1) 情報発信イベントの企画立案及び実施企画コンペにおいて提案した企画書をもとに 協議会との協議を行い 実施合意に向けた企画立案の作成 及び関係者と連携をとりながら事業を遂行する なお 今年度いちご新品種に係るイベントや事業は下記を予定しており 本業務委託で対象とするイベントは下記表で が記載されたイベントとする ただし 以外のイベントにおいても 成果目標として示すメディア露出目標を達成し情報発信の最大化を図るために連携や活用等を行うこと ( 表 1 いちご新品種デビューに係る年間スケジュール予定 ) 実施時期 イベント 事業 場所 本委託業務の対象 10 月 16 日 ネーミング発表 デビュー告知イベント 佐賀 予定 12 月上旬 東京と大阪の主要市場にて 初荷式を実施 東京大阪 1 月中旬 東京でのメディア向けデビューイベント 東京 1 月中旬 上記東京でのデビューイベントに合わせ 東京 2
消費者向けプロモーション企画 1 月中旬百貨店でのトップセールス東京 12 月 1 月業界紙向け試食会 & セミナーの開催東京 [ 成果目標 ] テレビ: 首都圏等で 10 番組以上 新聞: 全国紙 業界紙で 20 件以上 Web 記事 :250 件以上 [ イベントの内容 ] 1 県内でのネーミング発表及びデビュー告知イベントの企画立案及び実施 (10 月 16 日予定 1 回 ) いちご新品種が初出荷される前に 県内において ネーミング発表及びデビュー告知イベントを実施し 地元佐賀での新品種ファンの形成 生産者のモチベーション向上を図るとともに 全国に向けてデビューへの期待感を醸成すること なお イベントは県内のホテル等の会場にて 映像等を使用していちごのイメージに即した演出を行うこと 配布 試食用のいちごは無い前提で企画を提案すること映像素材として これまでの事業で撮影したいちご新品種の圃場や収穫シーンの動画データ 及び写真データ さらに本事業とは別事業として制作予定であるいちご新品種のバルーン ( 熱気球 ) 等を活用できるものとする ただしバルーンを使用する場合は 悪天候 ( 雨 風 ) の場合は外で使用できないためその点は留意すること 2 東京でのデビューイベントの企画立案及び実施 (1 月中旬 1 回 ) 情報発信の中心地である東京で新品種のデビューイベントを実施する 芸能メディア含めなるべく多くのメディアを誘致し情報発信の最大化を図る いちご新品種にふさわしいタレントを活用するなど イメージに即した上質感を伴う演出を行うこと なお デビューイベントは 別事業で実施する消費者向けのプロモーション企画と一体的に実施する予定とすることから 業務実施にあたっては 別事業の委託先とも協力して実施すること 3 業界紙向け試食会 & セミナーの開催 (12 月 1 月 1 回 ) 農業や食系を中心とした業界関係者の間で期待感を醸成するために これらのメディア向け試食会及びセミナーを開催する 試食会 セミナー活動を通じてプロモートをおこなうことで 今後の業界紙誌での掲載を狙う 3
(2) 年間を通じたメディアプロモーション活動の実施いちご新品種に関わるメディアプロモーション活動を (1) の 表 1 いちご新品種デビューに係る年間スケジュール予定 をもとに年間を通じて実施すること さらに イベントが 期にわたり複数回開催されるため イベントの露出の谷間においても情報が途切れないようテレビ 雑誌 新聞 Web 等での情報発信を行うこと 実施にあたっては 昨年度事業で作成したファクトブックを用い 必要があればコンテンツを追加すること [ 成果目標 ] 報道 経済系等の番組(10 分以上 ): 首都圏で 1 番組以上の露出 生産現場を紹介する報道番組(3 分以上 ): 首都圏で 2 番組以上の露出 (3) 専用 Web サイトの構築一般の消費者にいちご新品種に対する興味 関心と 買ってみたい という期待感を醸成するような専用 Web サイトを構築し ネーミング発表と同時に公開予定とする 詳細な仕様は別紙参照のこと (4) コミュニケーションツールの制作 イベント用グッズの開発 1 コミュニケーションツールの制作昨年度事業で開発したデザインをもとに 以下のコミュニケーションツールを製作する ポスター( 横型 短冊形 ) 各 3,000 枚程度 ミニのぼり 2,000 枚程度 のぼり 200 枚程度 店頭用スイングポップ 3,000 枚程度 腰巻 4 枚程度 法被 60 枚程度 名刺用台紙 10,000 枚程度 消費者配布用カード 20,000 枚程度 いちごサンプリング用小バッグ 600 枚程度 ( 透明ビニール製 ) その他必要な販促資材 2 イベント用グッズの開発 製作 (1) のイベントで使用する消費者向けのグッズ等を開発し制作する 4
5. 委託業務期間契約締結の日から平成 31 年 3 月 31 日まで 6. 成果物等受託者は 次に掲げる成果物を 指定する部数ずつ納入期限までに納めるものとする (1) 実績報告書 1 部 (2) 本業務において作成した資料等 (3) その他協議会と決定委託者が合意の上 成果品として提出を求めるもの 紙で作成する成果物については 電子データ (CD-ROMまたはDVD-R OM) でも1 部納品するものとする 7. 留意事項 (1) 本業務で制作した全ての成果物及び著作権 ( 著作権法第 21 条から第 28 条に定める全ての権利を含む ) は協議会に帰属するものとし 制作者は本協議会に対して著作者人格権を行使しないものとする (2) 制作物の中に第三者が著作権を持つ素材を利用する場合には 受託者が著作権者の承諾を得て 利用を行うこととする (3) 本委託業務の全部又は一部を再委託することは原則として認めない ただし 協議会と受託者の協議により協議会が認めたときは この限りではない また 機密保持 知的財産権等に関して本要領が定める受託者の責務を再委託先業者も負うよう 必要な処置を実施すること なお 第三者に再委託する場合は その最終的な責任を受託者が負うこと あわせて あらかじめ協議会に対して 再委託する業務の内容 再委託先 再委託先に対する管理方法を報告し 承認を得ること (4) 個人情報の重要性を認識し 個人情報を扱う者の倫理及び良識ある判断に基づき 個人情報の管理を徹底し 個人情報の漏洩等のないように万全の注意を払わなければならない また 個人情報の取り扱いには 県の定める 情報セキュリティポリシー 及び 個人情報保護条例 を遵守すること (5) 本仕様書に記載されていない事項及び記載内容に疑義が生じたときは 協議会と受託者協議の上 決定するものとする なお 変更する必要が生じたときは 本協議会と受託者協議の上 変更することができるものとする 5