エプソン社製スキャナドライバ Image Scan! for Linux インストール手順 本ガイドでは エプソン社製スキャナドライバ Image Scan! for Linux をご利用になる際の設定方法について解説します ご利用のスキャナおよびオールインワンの機種により必要なパッケージが異なりますのでご注意ください 本ガイドの記載内容について 各スキャナ オールインワン機種に関する動作を保証するものではありません あらかじめご了承ください 対象機種 本ガイドで解説する手順の対象となる機種は以下の通りです スキャナ ES-9000H GT-X900 GT-X770 ES-10000G ES-7000H ES-H300 ES-H7200 GT-X970 GT-D1000 GT-X800 GT-X750 GT-F670 GT-F700 GT-F650 GT-S600 GT-F720 GT-S620 ES-D400 GT-X820 インクジェットオールインワン EP-901A EP-901F EP-801A PX-501A PM-A840S PM-T960 PM-A940 PM-A840 PX-FA700 PX-A740 PX-A640 PM-T990 MC_EPS_20091009_1 1
PM-A970 PM-A920 PM-A820 PX-A720 PX-A620 PM-A890 PX-A650 PM-A750 PM-A950 PM-A840 PX-601F PX-401A PX-402A PX-502A EP-702A EP-802A EP-902A 複合機 (MFP) LP-A500 LP-M5600 LP-M6000 LP-M5000 (2009 年 10 月現在 ) オールインワンや複合機で印刷機能をご利用いただくには プリンタドライバのインストールおよび設定が必要です Turbolinux Client 2008 プリンタスキャナドライバダウンロードサイトを参照ください http://www.turbolinux.co.jp/products/tlc2008/driver/epson_printer.html 事前の準備 1. Turbolinux Client 2008 をハードディスクにインストールしパッケージのアップデートをおこないま す Yum Extender を起動し ( パッケージ ) アイコンを選択し画面上部にある " パッケージ " から " 更新 " オプションボタンを選択しアップデートパッケージを画面のリストに表示します [ 全て追加 ] ボタンをクリックしアップデートパッケージをすべて選択します 2. 続いて Yum Extender の ( グループ ) アイコンを選択して " グループ " 画面から " システムパッケージ " の " 印刷サポート " グループを選択し印刷に必要なパッケージをすべてインストールします 3. パッケージの選択がすべて完了したら [ キューを処理する ] ボタンをクリックします 確認のダイアログが表示されますので [OK] ボタンをクリックして必要なパッケージをすべてインストールしてください 1. 3. の手順で選択をしたパッケージが表示されます また 依存関係にあるパッケージも自動的に選択されインストールされます 完了後 [Quit] ボタンをクリックして Yum Extender を終了してください MC_EPS_20091009_1 2
パッケージと fdi ファイルのダウンロード ブラウザでダウンロードサイト http://www.turbolinux.co.jp/products/tlc2008/driver/epson_scanner.html へアクセスし ご利用になる機種名のパッケージ ( 対象機種 欄参照 ) をすべてと最新の fdi ファイルをダウンロードしてください ファイル名は以下のようになります スキャナドライバ - iscan-n.nn.n -n.i386.rpm プラグイン - iscan-plugin- 機種名 -n.n.n -n.xx.i386.rpm - esci-interprete- 機種名 -n.n.n -n.xx.i386.rpm fdi ファイル - 20-iscan-n.nn.n -n-n.fdi "n -nn.n-n" "n -nn.n-n-n" "n.nn.n -n.xx" の部分にはバージョン番号が " 機種名 " の部分には機種名が入りますのでそれぞれ適宜読み替えてください 一部のスキャナ機種はスキャナドライバだけでなくプラグインが必要です ダウンロードサイトのご利用機種名の " ダウンロード " 欄にプラグインがある場合は必ずダウンロードしてください また プラグインファイル名の " 機種名 " 部分は必ずしもご利用機種名と同一とは限りません fdi ファイルは USB 接続時に 一般ユーザーから起動するために必要なファイルです 対象機種欄に記載されている機種共通でご利用いただけます ダウンロードサイトの fdi ファイルは対応機種が追加されるたびに更新していますので新規設定時には最新版をダウンロードしてからご利用ください http://www.turbolinux.co.jp/products/tlc2008/driver/epson_scanner.html ブラウザから各ファイルのリンクをクリックしてもダウンロードできない時 WebNavi の場合はリンクを右クリックし " 名前を付けてリンク先を保存 " を選択してください RPM パッケージのインストールと fdi ファイルの配置 以下の手順でインストールしてください 1. (K メニュー ) から " システム " -> " その他のアプリケーション " " コンソール ( 管理者 )" を選択します " パスワード :" と表示されたら root のパスワード入力し [Enter] キーを押してください プロンプトに続けて以下のように入力します # cd /home/turbo/ ダウンロード / # rpm -Uvh iscan-2.12.0-4.c2.i386.rpm 準備中... ########################################### [100%] 1:iscan ########################################### [100%] MC_EPS_20091009_1 3
2. プラグインの必要な機種の場合は続いて次のように実行しインストールします # rpm -Uvh iscan-plugin-gt-x770-2.1.0-1.c2.i386.rpm 準備中... ########################################### [100%] 1:iscan-plugin-gt-x770 ########################################### [100%] "/home/turbo/ ダウンロード /" の部分はダウンロード先のパスに "iscan-2.12.0-4.c2.i386.rpm" や "iscanplugin-gt-x770-2.1.0-1.c2.i386.rpm" などのパッケージ名の部分は 実際のパッケージファイル名にそれぞれ適宜読み替えてください 3. ダウンロードした fdi ファイルを /usr/share/hal/fdi/policy/20thirdparty/ 以下にコピーします 次のように実行します # cp 20-iscan-2.22.0-2-1.fdi /usr/share/hal/fdi/policy/20thirdparty/ "20-iscan-2.22.0-2-1.fdi" の部分はダウンロードした fdi ファイル名に適宜読み替えてください fdi ファイルに利用する機種情報が追加されていない場合や fdi ファイルを利用せずに一般ユーザー権限で iscan を使用するには 次のように scanner グループに一般ユーザーを追加します (K メニュー ) から " システム " "KUser" を起動します root のパスワードを要求される場合は入力してください " グループ " タブを選択 リスト内の "scanner" グループをダブルクリックして グループのプロパティ を表示します 右側の " グループにいないユーザ " のリストから iscan を利用する一般ユーザーを選択し [ 追加 ] ボタンをクリックし左側のリストに追加してから [OK] ボタンをクリックします 4. 完了後 システムを再起動します Image Scan! for Linux の起動と利用 EPSON 製スキャナを PC に接続し電源を投入します Image Scan! for Linux の起動メニューは パネル の (K メニュー ) に登録されませんので コマンドを実行する必要があります はじめに (K メニュー ) から " システム " -> " 端末コンソール " を選択してコンソールを起動します その後 次のコマンドを実行します $ iscan Image Scan! for Linux の起動後 読み取る原稿の種類等の設定を行い [ プレビュー ] ボタンをクリックします 原稿がプレビューされます 画像をファイルとしてディスクに保存するには [ 取り込み ] ボタンをクリックします ダイアログが表示され 画像を保存することができます プレビューでマウスをドラッグし 選択範囲のみの保存も可能です また Image Scan! for Linux は 画像編集ソフト (GIMP) のプラグインとして動作させることも可能です MC_EPS_20091009_1 4
GIMP を起動し表示されるメニューは iscan のバージョンによる異なります ver2.19 より前のバージョン " 拡張 " メニューに "Acquire Image" が表示されるようになります GIMP から Image Scan! for Linux を使用するには " 拡張 " メニューから "Acquire Image" -> "Scanning(iscan)" を選択します ver2.19 以降のバージョン GIMP から Image Scan! for Linux を使用するには " ファイル " メニューから " 取り込み " -> "Scanning(iscan)" を選択します Image Scan! for Linux が起動したら [ 取り込み ] ボタンをクリックします 画像が GIMP のウィンドウに表示されます iscan の操作については Avasys 社で公開されているオンラインマニュアルも参照ください 新規インストールではなく iscan パッケージをアップデートインストールした場合 gimp のメニューに iscan が表示されない場合があります 以下のように一度アンインストールしてから iscan を再度インストールし直すことで改善されます # rpm -e iscan # rpm -Uvh iscan-n.nn.n -n.xx.i386.rpm 注意点 制限事項 2008 年 11 月現在以下の制限事項がございます 最新の情報はダウンロードサイトをご確認ください http://www.turbolinux.co.jp/products/tlc2008/driver/epson_scanner.html Image Scan! for Linux の仕様上 ファイル保存ダイアログで日本語のパスを表示することができません 詳細および回避策は 各パッケージに含まれるドキュメント (KNOWN PROBLEMS) に記載されています 次のように起動します $ G_FILENAME_ENCODING=UTF-8 iscan スキャナがスリープモードへ移行した後 初回のプレビューボタン / スキャンボタン押下時に通信エラーが表示されますが 再度取り込みを実行すると正常にスキャンされます SCSI 接続の ES-9000H は iscan の起動時にスキャナ選択ダイアログに機種名称が二重に表示される場合があります どちらを選択しても動作します メモリカードリーダーの付属するオールインワン機種 : は root 権限で起動することができません 一般ユーザー権限での起動時には正常動作します 本現象はパッケージに含まれるドキュメント (KNOWN PROBLEMS) に記載されています LP-A500 は ADF で紙詰まりが発生した場合 紙詰まりエラーダイアログが表示されずに通信エラーが表示されます 復帰手順は以下の通りです MC_EPS_20091009_1 5
1. スキャナ本体に詰まった紙を取り除きます 2. iscan より再度スキャンを実行します 3. 通信エラーが発生します 4. もう一度スキャンすると正常にスキャン可能です 連続スキャン中に紙詰まりが発生した場合は " 全ページを 1 ファイルで保存 " を指定していると 紙詰まり発生時のデータだけでなく紙詰まり発生前にスキャンしたデータも削除されます MC_EPS_20091009_1 6
改訂履歴 MC_EPS_20081127_1 MC_EPS_20091009_1 fdi ファイルのバージョン表記 手順など編集しました 新規追加機種に関する情報を記載しました MC_EPS_20091009_1 7