( 続紙 1) 京都大学博士 ( 教育学 ) 氏名井藤 ( 小木曽 ) 由佳 論文題目 ユング心理学における個別性の問題 ジェイムズの多元論哲学とブーバーの関係論からの照射 ( 論文内容の要旨 ) 本論文は 分析心理学の創始者カール グスタフ ユング (Jung, Carl Gustav 18 75

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Transcription:

Title ユング心理学における個別性の問題 - ジェイムズの多元論哲学とブーバーの関係論からの照射 -( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 井藤 ( 小木曽 ), 由佳 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 2013-03-25 URL http://hdl.handle.net/2433/174993 Right Type Thesis or Dissertation Textversion none Kyoto University

( 続紙 1) 京都大学博士 ( 教育学 ) 氏名井藤 ( 小木曽 ) 由佳 論文題目 ユング心理学における個別性の問題 ジェイムズの多元論哲学とブーバーの関係論からの照射 ( 論文内容の要旨 ) 本論文は 分析心理学の創始者カール グスタフ ユング (Jung, Carl Gustav 18 75-1961) による 個性化 (Individuation) の思想を 個別性 という観点から再検討したものである 臨床心理学研究において 事例研究という方法論が重要であるものの 個別的な世界と普遍性の関係について十分な検討はなされていない 本論文は ユングの心理学の検討を通して この問題に迫ることを試みたものである.. 第 Ⅰ 部では 臨床の知 の方法に関わる 私 の 個別性 から 普遍性 へ あるいは 多と一の問題 がジェイムズの多元論哲学との関連から 第 Ⅱ 部では 臨床の知 による世界把握に関わる 私 の 個別性 の限界の問題 あるいは 他者性 の問題がブーバーの関係論との関連から それぞれ検討がなされた 第 1 章では 従来おもにフロイトとの関係で解釈されてきたユングの生活史を ジェイムズの存在を手がかりに再解釈することが試みられた ユング自伝 の公刊版では削除されたジェイムズに関する章の存在により 本論では ジェイムズの存在を ユング心理学の根本において重要な役割を担った人物であると捉えられた 第 2 章では ユングが独自の心理学へと歩み始めた タイプ論 とジェイムズの プラグマティズム の関連が考察された ジェイムズの類型論へのユングの評価の確認ののち ユングの 個人的方程式 という術語を手がかりに 彼のタイプ理論の根本的発想として埋め込まれている プラグマティズム の構造が明らかにされた 第 3 章では タイプ論 と同時期の 赤の書 の存在に着目し ユングのジェイムズ理論に対する態度の微妙な変化から 彼の思想的な深化が考察された 赤の書 に描かれたユング自身のイメージにおいて 対立する二原理が根底では一つであるものとして示され 対立する原理もまた自らの内部に存在するものとされている こうした内的体験を経た後のタイプ理論の質的な変容が具体的に考察された 第 4 章では ジェイムズの著作 宗教的経験の諸相 が取り上げられ 個別性 と 普遍性 の問題をめぐる両者の取り組みが考察された ジェイムズの 諸相 の内容とその方法論を検討したうえで ユングの宗教論のうちに 個人の経験への着目という両者の共通項を確認され その内容と 二人の生活史上の類縁性が検討された また彼らの理論がいずれも自分自身の経験を一つの事例として忍ばせ その個別性を普遍性にもたらすような方法論を模索したものであったことが指摘された - 1 -

( 続紙 2 ) 第 Ⅰ 部最終章の第 5 章では ジェイムズ最晩年の著作 多元的宇宙 が ユング心理学における 多と一の問題 をあらためて検討する手がかりとされた 多元的宇宙 に示されたのは 小さく 不完全な個別的な経験のなかに真理を求める態度である ヒルマンとギーゲリッヒは 従来のユング解釈において忘れられてきた 個性化 論の多元的側面に注目し 個別性という心理学的な現象それ自体を深めることの必要を説いた ここにおいて 個性化 は 多様性 か 統一性 かの二者択一ではなく 両者が次元を違えて同時成立する様態を指すことが示された 第 Ⅱ 部では ユング = ブーバー論争における両者のすれ違いを手がかりに ユング 個性化 論における他者性の問題について考察された 第 6 章では ユングの 個性化 論が 他者性 の欠如という点に関して さまざまな学問分野からの批判を受けていることが確認された この批判の代表として ユングとブーバーとの論争に注目され これを 個性化 論検討のための手がかりとみなされた 第 7 章では ブーバーの関係論の展開を辿られた ブーバーの関係論において 神秘主義から 我と汝 へ そして 他者の他者性 へという大きく二つの転換があったことが確認され それぞれの転換の意味が考察された 第 8 章では ユングの 個性化 論の中に関係の側面を探し出す作業がおこなわれた ユングの 転移の心理学 の分析により 具体的な他者との 客観的な関係の過程 が 個性化 において 無意識を投影しあう関係 無意識的同一性 にともに感染する関係 現実生活における関係 という三つの形態を通して必要不可欠なものであることが明らかにされた また 個性化 が循環の過程であり 繰り返し他者と関係を持ってはじめて進行することから 内的主観的な統合過程 もまた 客観的な関係の過程 を促進するものであることが示された 第 9 章では あらためてブーバーのユング 個性化 論批判を振り返り ブーバーの批判に対するひとつの回答が試みられた これを踏まえ ブーバーの関係論とユング 個性化 論との比較検討をおこない 両理論の共通点として 近代的自我概念の相対化に寄与しながらも 日常生活を担う機能として自我を重視したこと また 背反する二概念間の循環のダイナミズムを論じたことが挙げられた それにもかかわらず あくまでも二者間の対話構造を掲げたブーバーと 他者とともに絶対的異他としての無意識に向かう三元構造を論じたユングとの間には構造的相違が存在し 他者の他者性 に対する意識に違いが生じたことが明らかされた 注 ) 論文内容の要旨と論文審査の結果の要旨は 1 頁を 38 字 36 行で作成し 合わせて 3,000 字を標準とすること 論文内容の要旨を英語で記入するときは 400~1,100words で作成し審査結の要旨は日本語 500~2,000 字程度で作成すること - 2 -

( 続紙 3 ) ( 論文審査の結果の要旨 ) 本論文は ユング心理学における個別性 (eachness) の問題を 普遍性と他者性の視点から捉えたもので 方法論的には テキスト解釈の方法を取っている 第 Ⅰ 部で個別性を普遍性との関連で扱うためにウィリアム ジェイムズを 第 Ⅱ 部で個別性を他者性との関連で扱うためにマルティン ブーバーをそれぞれ取り上げて そこからユングに対する新しい理解をもたらしている ユングが個別性の問題に行き当たった一つのきっかけは 性を強調するフロイトの精神分析と 権力を強調するアドラーの心理学の違いと それらに対する自分の立場の確立であるとされている その中で ユング心理学はフロイトの精神分析との比較で捉えられることが多かった それに対して本論文は ジェイムズを参照枠として捉えていく ジェイムズとの比較は意外なように思われるが 本論文の序章と第 1 章は ユングとジェイムズの深いつながりを明らかにしてくれる 実はユングは 自伝 の元になったインタビューで 1 章をジェイムズから受けた影響に捧げているのに それはフロイトとの関係に焦点を当てたストーリーを作るためにユングの死後に編集段階で削除されたのである 近年の資料 文献的研究を踏まえて 本論文はユングにとってのジェイムズの重要性を示してくれている ジェイムズとの関連は これまでの研究ではやや標語倒れになっている感があるのに対して 本論文はその内容に踏み込んでいるのが優れている ジェイムズの思想的気質についての 軟らかい心 と 硬い心 の区別が ユングのタイプ論に及ぼした影響については知られている しかし本論文は その背景に 両者ともにとって個人による現実把握の 心理的差異 の問題 つまり個別性への関心があったことを明らかにしてくれる また第 3 章の 赤の書 におけるユングのヴィジョンを用いての分析では 先に考える という要素を象徴する預言者のエリヤと 快楽 を象徴するサロメの関係が 単なる二項対立や分類に終わらず それが融合する原初的な状態があり また盲目のサロメがユングの犠牲の血によって目が見えるようになったように 個々のものの変容ということも含んでいることが明らかにされる ここには 対立という問題を超えて 既に第 1 部後半で扱われるジェイムズによる一と多の問題へのアプローチが認められるのである このユングのヴィジョンの取り上げ方には 文献的研究のみならず 実際の心理療法を通じてユング心理学を学んだ著者の臨床素材に対する優れたセンスを伺わせ まさに本研究が< 臨床の知 >に基づくものであることを示してくれている 第 4 章では 主に 宗教的経験の諸相 に注目しつつ ジェイムズとユングにおいて 超越的なものとの出会いにおける個人的経験の重視 またユングの 赤の書 - 3 -

( 続紙 4 ) において典型的に認められるように 自分自身の経験の個別性から出発して普遍性へと至る方法論が共通しているのが指摘された これは個別性からの普遍性 また学問における 一人称 の問題について重要な示唆をしていると考えられる 第 5 章においては ジェイムズ最晩年の 多元的宇宙 に沿いつつ ユング心理学における 多と一の問題 が検討され ヒルマンとギーゲリッヒの解釈において 個別的な心理的現象それ自体を深めることの必要性が指摘される ここにおいて 二つのものを統合した普遍性ではなくて 多様なものの個別性それ自体の持つ普遍性という可能性が ユング心理学において見出されたことは非常に興味深い 第 Ⅱ 部においては ブーバーのユングに対する批判を意識することで 個別性に対して他者という視点からのアプローチがなされる 個と普遍という捉え方が あくまでも内在的なものであり またユングとの親和性が見出しやすいジェイムズとの関連で考察されてきたのに対して ここでは他者という外部が問題になり またそれに対応してユングにとって異質なブーバーの立場が参照されることになる これは論文構成としてユニークな問題設定と展開であると考えられる 本論文の 6 章 7 章は ブーバーの他者論についての研究としても優れていると考えられるが そこからユングによる他者性の欠如が問題にされる つまりユングは 個人の内面性に関わっていて そこに他者が欠けているという批判である それに対して本論文は 第 8 章でユングにおいていかに現実の具体的な他者が大切であったのが 主に 転移の心理学 から明らかにされる また 個性化 が循環の過程であり 繰り返し他者と関係を持ってはじめて進行することから 内的主観的な統合過程 もまた 客観的な関係の過程 を促進するものであるというテキストに基づいた指摘も ユングのテキストの読みだけではなくて 臨床家としての著者の経験が寄与していると考えられ 分析に厚みと説得力を加えてくれている 第 9 章における他者性についての違いについて ユングにおいては自他だけではなくて 無意識という第三項があったという指摘は非常に興味深いと思われた 本論文は 第 Ⅰ 部が非常に高く評価されたのに対して 第 Ⅱ 部については ブーバーという視点がやや異質なのではないかという指摘もあった また第 Ⅰ 部の最後については ユングの錬金術についての分析を取り入れるべきだという指摘もあった しかしこれらの問題点の指摘は 非常に豊かで興味深い成果を生み出した本研究の分析のさらなる展開と深化を視野に入れたものであり 本研究の価値をいささかも下げるものではない よって 本論文は博士 ( 教育学 ) の学位論文として価値あるものと認める また 平成 25 年 合格と認めた 2 月 21 日 論文内容とそれに関連した試問を行った結果 論文内容の要旨及び審査の結果の要旨は 本学学術情報リポジトリに掲載し 公表とする 特許申請 雑誌掲載等の関係により 学位授与後即日公表することに支障がある場合は 以下に公表可能とする日付を記入すること 要旨公開可能日 : 年月日以降 - 4 -