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平成22年2月●日

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平成22年○月○日

平成22 年 11月 15日

5 農業信用保険業務及び漁業信用保険業務の対象資金については 民でできることは民で という考え方を踏まえつつ 引き続き 検討を行う 2 信用リスクに応じた保証 保険料率の導入農業信用保証保険業務について 借入者の信用リスクに応じた保証 保険料率の中期目標期間内の速やかな導入に向けて 検討する 3 業

また 関係省庁等においては 今般の措置も踏まえ 本スキームを前提とした以下のような制度を構築する予定である - 政府系金融機関による 災害対応型劣後ローン の供給 ( 三次補正 ) 政府系金融機関が 旧債務の負担等により新規融資を受けることが困難な被災中小企業に対して 資本性借入金 の条件に合致した

【 金融円滑化に関する基本方針・体制について 】

目次 ごあいさつ 2 農林漁業信用基金の業務 3 農業信用保険業務 7 林業信用保証業務 9 漁業信用保険業務 11 農業保険関係業務 13 漁業災害補償関係業務 14 業務の実績 15 中期計画の概要 17 内部統制 18 組織の概要 19

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農業信用保証保険制度は 農業者等の方々の信用力を補完し必要とする資金が円滑に供給されることにより 農業経営の改善 農業の振興に資するようにするために設けられた制度です 具体的には 農業者等の方々や地方公共団体等の出資により設立された農業信用基金協会 ( 略称 基金協会 ) が 融資機関から資金の貸付

農業者等の信用力を補完し必要とする資金が円滑に供給されることにより 農業経営の改善 農業の振興に資するようにするため 農業信用保証保険制度が設けられております 具体的には 全国の農業信用基金協会 ( 略称 基金協会 ) が 融資機関から資金の貸付けを受ける農業者等の債務を保証し この保証について独立

出資契約農業信用保証保険制度は 農業者等の信用力を補完し必要とする資金が円滑に供給されることにより 農業経営の改善 農業の振興に資するようにするために設けられた制度です 具体的には 農業者等や地方公共団体等の出資により設立された農業信用基金協会 ( 略称 基金協会 ) が 融資機関から資金の貸付けを

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法第 7 条第 1 項に規程する説明書類 平成 22 年 5 月 14 日東京みらい農業協同組合当 JA は 農業者の協同組織金融機関として 健全な事業を営む農業者をはじめとする地域のお客さまに対して 必要な資金を円滑に供給していくこと を

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出資1 農業信用保証保険制度は 農業者等の方々の信用力を補完し必要とする資金が円滑に供給されることにより 農業経営の改善 農業の振興に資するようにするために設けられた制度です 具体的には 農業者等の方々や地方公共団体等の出資により設立された農業信用基金協会 ( 略称 基金協会 ) が 融資機関から資

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金融円滑化に関する方針 千葉銀行は 地域金融機関として 金融サービスの提供をつうじて 地域のお客さまニーズにお応えし 地域の発展に貢献する という役割 使命を果たす 姿勢を堅持してまいりました 特に 地域への円滑な資金供給をはじめとする金融仲介機能の発揮やお客さまへの経営健全化支援等による地域密着型

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( 構成 ) 第 4 条推進会議は 次に掲げる機関及び団体をもって構成する ( 1 ) 行政機関等ア砥部町イ愛媛県ウ砥部町農業委員会エ愛媛県青年農業者等育成センター ( 2 ) 融資機関 保証機関アえひめ中央農業協同組合イ愛媛県信用農業協同組合連合会ウ愛媛県農業信用基金協会エ株式会社日本政策金融公庫

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平成 24 年 11 月 13 日 新潟縣信用組合 中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 第 1 第 6 条第 1 項第 1 号に規定する法第 4 条及び第 5 条の規定に基づく措置の実施に関する方針の概要 当組合は 地域に根差し 地

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少額の資金であれば 融資の可否の判断を迅速に行います < 資金名 : スーパー L 資金 農業近代化資金 ( クイック融資制度 )> 認定農業者等 ( スーパー L 資金 ) 認定農業者等及び一定の要件を満たす集落営農組織 ( 農業近代化資金 ) スーパー L 資金 農業近代化資金について 500

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

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る 連合会は 管理運用の方針の策定及び変更等退職等年金給付調整積立金の管理及び運用に係る専門的事項を検討する場合には 資金運用委員会の専門的知見を活用する 3 退職等年金給付調整積立金の管理及び運用におけるリスク管理連合会は 連合会を除く管理運用機関 ( 組合 市町村連合会及び連合会をいう 以下同じ

なお 検証に当たっては 特に以下の点に留意する イ.~ニ.( 略 ) 改正後 なお 検証に当たっては 特に以下の点に留意する イ.~ニ.( 略 ) ( 新設 ) ホ. 経営に実質的に関与していない第三者と根保証契約を締結する場合には 契約締結後 保証人の要請があれば 定期的又は必要に応じて随時 被保

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断することとなります (9-18) 十分な資本的性質が認められる借入金 として取り扱われるためには どのような償還条件を設定すればよいですか 1. 十分な資本的性質が認められる借入金 の償還条件については 資本に準じて 原則として 長期間償還不要な状態 であることが必要です 2. 具体的には 契約時

財政投融資 財政投融資とは 租税ではなく 有償資金 すなわち金利を付して返済しなければならない資金を用いて 民間では困難な大規模 超長期プロジェクトを実施したり 民間金融では困難な長期資金を供給したりすることにより 財政政策のなかで有償資金の活用が適切な政策分野に効率的 効果的に対応する仕組みです

中小法人の地方法人二税の eltax の利用率 70% 以上という目標達成に向けて 下記の eltax の使い勝手改善等の取組を進めるとともに 地方団体の協力を得つつ 利用勧奨や広報 周知等 eltax の普及に向けた取組を一層進める また 中小法人の地方法人二税の eltax の利用率の推移等を踏

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

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規制 制度改革に関する閣議決定事項に係るフォローアップ調査の結果 ( 抜粋 ) 規制 制度改革に係る追加方針 ( 抜粋 ) 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 番号 規制 制度改革に係る追加方針 ( 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 ) における決定内容 規制 制度改革事項 規制 制度改革の概要 実施時期 所管省庁 実施状況 3. 農林 地域活性化分野 6 12 農林水産業信用保証保険制度と中小企業信用保険制度の連携強化による資金供給の円滑化 3 農林水産省と経済産業省は 両制度の対象となる業種について事例集を作成し 事業者や地域金融機関への周知徹底を図る また 信用保証協会と基金協会は同一地域に存在する両協会間での連絡体制を構築し 一方の制度で対象とならない場合は 相互の協会に紹介を行う さらに 農林水産物の生産 加工 販売を一気通貫で行う事業者に対しては 金融機関と両協会が連携の上 事業者の負担軽減の観点を踏まえた事務手続等の簡素化を図りつつ 生産部分は基金協会 加工 販売部分は信用保証協会と分担する等 円滑な保証引受けのための体制を構築する 平成 23 年度着手 できる限り早期に措置 農林水産省 経済産業省 ( 農林水産省 経済産業省 ) 3 上述のとおり実施した実態調査による事例の収集等 他業態から農業に参入した事例を含めて 両制度の対象業種を明確にした事例集を 7 月中に作成する予定であり 同事例集を活用して利用者の利便性が損なわれないように事業者や金融機関等に周知徹底を図っていく さらに 農林水産物の生産 加工 販売を一気通貫で行う事業者の負担軽減等が図られるよう 基金協会と保証協会間での連携強化を改めて周知徹底する文書を 同事例集作成後直ちに主務省から発出し 一層の連携を図り利用者の利便性確保に向けた円滑な保証引受のための体制を構築する 1

規制 制度改革に関する閣議決定事項に係るフォローアップ調査の結果 ( 抜粋 ) 規制 制度改革に係る追加方針 ( 抜粋 ) 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 番号 規制 制度改革に係る追加方針 ( 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 ) における決定内容 規制 制度改革事項 規制 制度改革の概要 実施時期 所管省庁 実施状況 3. 農林 地域活性化分野 7 12 農林水産業信用保証保険制度と中小企業信用保険制度の連携強化による資金供給の円滑化 4 農林水産省が基金協会の保証料率の見直し等の検討を行うに当たり 経済産業省は 中小保険の制度設計に関する情報提供を行う 平成 23 年度検討開始 平成 24 年度中に結論 農林水産省 経済産業省 ( 農林水産省 ) 4 農林水産省は基金協会の保証料率の見直し等について 経済産業省から中小企業 CRD の制度設計に関する情報提供を得つつ 保険機関でもある独立行政法人農林漁業信用基金の次期中期目標 ( 平成 25 年度 ~) とも連動させた上で 平成 23 年度から関係機関と十分協議し 平成 24 年度中に一定の結論を得る ( 経済産業省 ) 4 農林水産省が基金協会の保証料率の見直し等の検討を行うに当たり 経済産業省からは 中小企業 CRD の制度設計に関する情報提供等を行う 2

農業信用保証保険制度の概要 農業信用保証保険制度は 農業経営に必要な資金の融通を円滑にし 農業経営の改善等に資することを目的として設けられた制度 各県の農業信用基金協会が 融資機関から資金の貸付けを受ける農業者等の債務を保証し その保証について独立行政法人農林漁業信用基金が行う保証保険によって補完する仕組み 独立行政法人農林漁業信用基金は 農業信用基金協会が保証する場合を除き 融資機関の大口貸付等について直接保険引受をする融資保険を実施 8 < 仕組み > 地方公共団体 政府 出資監督監督出資 交付金 農業者等 7求償権行使1保証申込農業信用基金協会 ( 全国に 47 協会 ) 独立行政法人農林漁業信用基金 8弁済6保険金支払9回収金納付保証保険契約4 借入金返済 出資 交付金 2 保証承諾 5 代位弁済 農業者等が債務不履行の場合 出資 交付金 融資保険 3 融資 融資機関 農協信農連 ( 信用農業協同組合連合会 ) 農林中央金庫銀行信用金庫信用組合 3

信用補完制度の概要 信用補完制度は 中小企業者に対する事業資金の融通を円滑にし 中小企業の振興を図ることを目的として設けられた制度 信用保証協会が 金融機関から資金の貸付けを受ける中小企業者の債務を保証し その保証について日本政策金融公庫の保険によって補完する仕組み 9 < 仕組み > 金融機関政府1 保証申込 中小企業者 7 求償権行使 信用保証協会 ( 全国に 52 協会 ) 6保険金支払保険契約監督 8 弁済 9回収金納付2 保証承諾 4 借入金返済 5 代位弁済 中小企業者が債務不履行の場合 3 融資 監督 出資 株式会社日本政策金融公庫 4

農業及びその関連事業に必要な資金についての債務保証 農業者等が行う農業及びその関連事業 ( 加工 流通 販売等 ) に必要な資金については 農業信用保証保険制度の対象 また 建設業者等の異業種から農業に参入する事業者が 農業及びその関連事業に必要な資金を借り入れる場合 当該資金についても 農業信用保証保険制度の対象 農業信用保証保険制度 ( 農業信用基金協会 ) 10 中小企業者 ( 建設業者等 ) 農業者 異業種からの農業参入者 農業に必要な資金 信用補完制度 ( 信用保証協会 ) 加工等に必要な資金 異業種からの農業参入者から 信用保証協会に対し 農業に必要な資金についての相談があった場合には 信用保証協会から農業信用基金協会に取り次ぎ ( 両協会のカウンターパート間で連絡 ) 農業信用基金協会が対応 5

農業信用基金協会と信用保証協会の連携体制の強化 中小企業者が農業参入する場合などに円滑な制度利用が可能となるように 両制度の概要 対象業種等について紹介した事例集の作成 配布 両協会の連携強化を改めて周知徹底する文章の発出等により 両協会の連携体制を強化 今後 連携不足等の問題を把握した場合 個別指導を行うとともに 再徹底通知を発出する等対応 11 本年 2 月に 農水省 中企庁合同で両協会の実態を調査 7 月下旬に両制度の概要 対象業種等について紹介した事例集を作成 7 月 31 日付けで同事例集を配布するとともに連携強化の周知文書を発出 事例集の配布に合わせ 両協会のカウンターパートの確認を改めて行わせ 円滑に連携する体制を強化 8 月 10 日に農林水産省 H P で同事例集を公表 事例集で取り上げた主な事例 1. 建設業者が委託を受けて田畑の耕起を行うケース 田畑の耕起は農業に該当し 農業信用保証保険制度の対象 ( 信用補完制度の対象外 ) 2. 観光業者がイチゴ農園を経営するケース 来場者に販売する目的で行うイチゴの生産は農業に該当し 農業信用保証保険制度の対象 ( 信用補完制度の対象外 ) 農業以外の部分として扱われるイチゴの売店などは信用補完制度でも対象 3. 農業者が生産から加工 販売まで手掛けるケース 農業者が必要とする資金は 生産のみならず加工 販売まで農業信用保証保険制度の対象 ( 加工 販売に係る事業については 信用補完制度でも対象 ) 6

農業信用保証保険制度の保証料率の見直しに係る検討状況 農業信用保険の保険料率は資金の性格と資金ごとの事故率を勘案した水準となっているところ 一方 中小企業信用保険の保険料率は 中小企業者の信用リスクに応じた水準となっているところ 保険料率は農業信用基金協会の保証料率の範囲内で設定されており 保証料率の見直しに当たっては保険料率の見直しが必要 農業信用保険の保険料率について 経済産業省より中小企業 CRD の制度設計に関する情報提供を受けつつ 利用者の経営努力が保険料率に反映されるようにする観点から見直しを行うことを検討 12 農業信用保険 資金の性格と資金ごとの事故率を勘案した保険料率とするため 事故率等の水準をベースに 0.22%~0.34% の 4 区分の保険料率を設定 制度資金 民間金融機関プロパー資金 資金区分 保険料率 前向き投資 運転資金 0.22% 負担軽減支援資金等の借換資金 0.34% ( 国からの信用基金への助成前は 1.57%) 農業施設資金 0.32% 農業運転資金 0.30% 中小信用保険 中小企業者の信用リスクに応じた保険料率を設定するため 申込者ごとの信用リスクの違いを示す債務者区分をベースに 0.25%~1.69% の9 区分の保険料率を設定 7