データ流通促進ワーキンググループ について IoT 推進コンソーシアム 総務省及び経済産業省では 分野 産業の壁を超えてデータに関する取引を活性化させることを目的として データ流通促進ワーキンググループ を平成 28 年 1 月に設置し 事業者間でのデータ取引契約の際に課題となる事象についてユースケ

Similar documents
データ流通 活用に関する取組状況等 ο 官民データ活用推進基本法 ( 平成 28 年 12 月公布 施行 ) や データ流通環境整備検討会 AI IoT 時代におけるデータ活用 WG 中間とりまとめ ( 平成 29 年 3 月 ) 等を受け 総務省 / 経済産業省の 情報銀行の認定に係る指針 Ver

Microsoft Word - 【参考資料1】 _第2回カメラ画像利活用SWG議事要旨(案)_3.docx

PowerPoint プレゼンテーション

2-3. 上記 2-2 以外の利用目的は以下の通りです 利用目的対応する利用者情報の項目 (1) 当社のサービスに関連して 個人を識別できない 端末情報形式に加工した統計データを作成するため ログ情報 Cookie 及び匿名 ID 位置情報 (2) 当社又は第三者の広告の配信又は表示のため 端末情報

本サイトにおける個人情報の利用目的は以下のとおりです 当社は 本人の同意なく目的の範囲を超えて利用しません (1) 本サイト会員登録者の個人認証及び会員向け各種サービスの提供 (2) インターネットまたは電話を通じて提供する 宿予約サービス 及びそれに付帯関連する業務の遂行 (3) 上記 (2) に

<4D F736F F F696E74202D F C F E816A C835B83938E9197BF976C8EAE28382E323890E096BE89EF E B93C782DD8EE682E890EA97705D>

目次 1 はじめに 本事業について 実施項目 WG の運営 検討結果の普及啓発 WG の運営 目的 概要 実施結果 データ流通促進 WG の実施につい

04_Hioki

匿名加工情報 とは 匿名加工情報は パーソナルデータの利活用を目指す改正法の目玉 匿名化した状態で パーソナルデータの流通を実現させようとするもの 匿名加工情報とは 特定の個人を識別することができないように個人情報を加工して その個人情報を復元することができないようにしたもの 作成基準 ( 加工方法

個人情報保護法と 行政機関個人情報保護法の 改正点概要

プライバシーポリシー EU 版 /GDPR 対応 株式会社オールアバウトライフワークス ( 以下 当社 といいます ) は 個人情報保護の重要性を認識し 個人情報保護に関する方針 規定及び運用体制を含む個人情報保護に関するマネジメントシステムを確立 運用し 適切な取扱いと継続的な改善に努めることを目

拍, 血圧等 ) を, ユーザー本人または当社の提携先からと提携先などとの間でなされたユーザーの個人情報を含む取引記録や, 決済に関する情報を当社の提携先 ( 情報提供元, 広告主, 広告配信先などを含みます 以下, 提携先 といいます ) などから収集することがあります 4. 当社は, ユーザーが

Microsoft PowerPoint - 03 【別紙1】実施計画案概要v5 - コピー.pptx

Microsoft Word _カメラ画像利活用ガイドブック(案).docx

privacy.pdf

資料 4 医療等に関する個人情報 の範囲について 検討事項 医療等分野において情報の利活用と保護を推進する観点から 医療等に関する個人情報 の範囲をどのように定めるべきか 個別法の対象となる個人情報としては まずは 医療機関などにおいて取り扱われる個人情報が考えられるが そのほかに 介護関係 保健関

B リーグは この方針を実行し個人情報を適切に取り扱うため 個人情報保護規程その 他の規程を策定 改訂し それらの規程に基づいて個人情報を取り扱います 公表事項 1. 取得する個人情報の利用目的 ( 法 18 条第 1 項 ) B リーグの活動範囲内において保存 活用 分析を行うためお客様から請求さ

1. 実現を目指すサービスのイメージ 高齢者や障害者 ベビーカー利用者など 誰もがストレス無く自由に活動できるユニバーサル社会の構築のため あらゆる人々が自由にかつ自立的に移動できる環境の整備が必要 ICT を活用した歩行者移動支援サービスでは 個人の身体状況やニーズに応じて移動を支援する様々な情報

また 今後も申請があったものから順次 審査を行い 情報開示が適切と判断されるサービスを認定していく予定です 医療情報 ASP SaaS 申請 :1 件 (1 事業者 ) No サービスの名称事業者の名称サービスの概要 1 カナミッククラウドサービス 株式会社カナミックネットワーク 介護業務において他

発信者情報開示関係WGガイドライン

<433A5C C6B617A B615C B746F705C8E648E965C8D7390AD8F918E6D82CC8BB38DDE5C CC2906C8FEE95F195DB8CEC964082CC92808FF089F090E E291E88F575C95BD90AC E937894C55C D837A A CC2906C8FEE9

Fujitsu Standard Tool

変更履歴 version 変更内容 変更者 1.0 カメラ画像利活用ガイドブック 新規作成 IoT 推進コンソーシアムカメラ画像利活用サブワーキ ンググループ 2.0 スコープ 全体構成の見直し 適用ケース (3) としてリピート分析を追加 IoT 推進コンソーシアムカメラ画像利活用サブワーキンググ

黎明期にあるデータ流通ビジネス

議題 1. 個人情報保護委員会とは 2. 個人情報保護法の改正について 1

改訂履歴 版数日付変更理由変更内容変更者 1.0 H29/2/1 新規作成 1.0 版作成

雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についての

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

資料2  ネット上の違法・有害情報に対する総務省の取組【総務省】

PowerPoint プレゼンテーション

報道発表資料(新宿駅屋内地図オープンデータ)

PowerPoint プレゼンテーション

検討課題の整理 1 第 1 回合同会議での意見及びその後委員から提出された意見を 第 1 回合同会議の 検討の進め方 ( 下記参照 ) に沿って分類 第 1 回合同会議資料 合同会議における検討の進め方 の抜粋 合同会議においては 以下の順で検討を進める (1) ゲノム指針と医学系指針との条文の整合

個人情報保護方針

プライバシーポリシー

個人情報保護法の3年ごと見直しに向けて

3. 第三者への提供 ご提出いただいた個人情報は 以下掲げる場合に限って第三者に提供させていただくこと があります 個人情報の類型当社グループのサービスをご利用の方の個人情報当社グループへ入社を希望される方の個人情報上記以外で 当社グループへお問い合わせされた方の個人情報 第三者に提供する場合 1.

防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン

PowerPoint プレゼンテーション

個人情報保護方針・個人情報の取扱について くりっく365のお客様

<4D F736F F F696E74202D A834C A AA89C889EF C835B B E B8CDD8AB B83685D>

個人情報の保護に関する規程(案)

1 資料 1 パーソナルデータの利活用に関する制度改正に係る法律案の骨子 ( 案 ) TM 2014 年 12 月 19 日 内閣官房 IT 総合戦略室 パーソナルデータ関連制度担当室

JIPDEC認定個人情報保護団体の活動報告

<4D F736F F D208CC2906C8FEE95F182C98AD682B782E98AEE967B95FB906A93992E646F63>

プライバシーポリシー 発効日 :2017 年 12 月 本ポリシーはウルルン河口湖が所有し 運営する に適用されます 本ポリシーは ユーザーが のウェブサイトで提供する個人情報を当施設がどのように

(2) 電子計算機処理の制限に係る規定ア電子計算機処理に係る個人情報の提供の制限の改正 ( 条例第 10 条第 2 項関係 ) 電子計算機処理に係る個人情報を国等に提供しようとする際の千葉市情報公開 個人情報保護審議会 ( 以下 審議会 といいます ) への諮問を不要とし 審議会には事後に報告するも

ます 運送コンシェル は会員の皆さまの IP アドレス クッキー情報 ご覧になった広告 ページ ご利用環境などの情報を会員の皆さまのブラウザから自動的に受け取り サーバ ーに記録します 取得情報の利用目的について 運送コンシェル または 運送コンシェル が認める団体( 以下 運送コンシェル 等 とい

PowerPoint Presentation

(1) 当該団体が法人格を有しているか 又は法人格のない任意の団体のうち次の1~2の要件を全て満たすもの 1 代表者の定めがあること 2 団体としての意思決定の方法 事務処理及び会計処理の方法 並びに責任者等を明確にした規約その他の規定が定められていること (2) 関係市町村との協議体制を構築してい

平成 29 年 4 月 12 日サイバーセキュリティタスクフォース IoT セキュリティ対策に関する提言 あらゆるものがインターネット等のネットワークに接続される IoT/AI 時代が到来し それらに対するサイバーセキュリティの確保は 安心安全な国民生活や 社会経済活動確保の観点から極めて重要な課題

Microsoft Word - guideline02

<4D F736F F D E518D6C C A95CA93595F8CC2906C8FEE95F182CC8EE688B595FB906A816982D082C88C60816A2E646F6378>

サービス概要 債権情報照会 ( 開示 ) No. 取引名 内容 1 債権情報照会 発生および保有している債権の記録事項 提供情報の照会( 開示 ) をします 一括予約照会( 非同期 ) の請求結果ファイル (CSV 形式 / 共通フォーマット形式 ) をダウンロードします 記録請求 No. 取引名

ください 5 画像の保存 取扱い防犯カメラの画像が外部に漏れることのないよう 一定のルールに基づき慎重な管理を行ってください (1) 取扱担当者の指定防犯カメラの設置者は 必要と認める場合は 防犯カメラ モニター 録画装置等の操作を行う取扱担当者を指定してください この場合 管理責任者及び取扱担当者

報道資料

14個人情報の取扱いに関する規程

取組みの背景 これまでの流れ 平成 27 年 6 月 日本再興戦略 改訂 2015 の閣議決定 ( 訪日外国人からの 日本の Wi-Fi サービスは使い難い との声を受け ) 戦略市場創造プラン における新たに講ずべき具体的施策として 事業者の垣根を越えた認証手続きの簡素化 が盛り込まれる 平成 2

PowerPoint プレゼンテーション

G 空間情報センター ( 仮称 ) とは G 空間情報センター 整備 提供主体 地理空間情報ライブラリー 各省庁 独法 地方自治体 データ管理代行機能 データ流通プラットフォーム機能 メタデータ群 検索 配信 ダウンロード 技術標準 運用ルールの整備 維持 * データ整備 更新支援機能 * データ利

a. 氏名及び住所の詳細 b. メールアドレス c. ユーザー名及びパスワード d. IP アドレス e. 雇用に関する情報 履歴書 3.2 当社は 当社サイトを通じてパスポート情報や健康データなどのセンシティブな個人データを収 集することは 適用プライバシー法令の定める場合を除き ありません 3.

改正個人情報保護法全面施行に向けた実務対応概説

3 部門管理者は 個人データの取扱いを外部に委託する場合には その委託先における個人データの取扱状況等の監督を行わなければならない 4 個人データの取扱いにかかる事項であってこの細則に定めのない事項については 取扱者の申請に基づき 部門管理者がこれを承認して行う 5 部門管理者は 個人データの組織的

公的統計の意義 利活用 公的統計の意義 公的統計は 国民にとって合理的な意思決定を行うための基盤となる重要な情報 ( 国民の共有財産 ) であり ( 統計法第 1 条 ) 国民経済の健全な発展及び国民生活の向上に寄与することを目的として作成 提供されるもの 特に 証拠に基づく政策立案 (EBPM)

都市サービスの高度化 ~IoT おもてなしクラウド事業の推進 1 IoT 時代の技術進歩の成果を踏まえ 訪日外国人等のスムーズな移動 観光 買い物等の実現に向け スマートフォン 交通系 IC カードやデジタルサイネージ等と 共通クラウド基盤を活用した多様なサービス連携 ( 個人の属性 言語等に応じた

制度見直しに関する主な方向性については 次の通り考えるものとする 1. ビッグデータ時代におけるパーソナルデータ利活用に向けた見直し 個人情報及びプライバシーの保護に配慮したパーソナルデータの利用 流通を促進するため 個人データを加工して個人が特定される可能性を低減したデータに関し 個人情報及びプラ

<4D F736F F D204E45444F D E836782C982A882AF82E9926D8DE0837D836C AEE967B95FB906A91E63494C BD90AC E398C8E323593FA89FC92F9816A>

本人に対して自身の個人情報が取得されていることを認識させるために 防犯カメラを設置し 撮影した顔画像やそこから得られた顔認証データを防犯目的で利用する際に講じることが望ましい措置の内容を明確化するため 更新しました ( 個人情報 ) Q 防犯目的のために 万引き 窃盗等の犯罪行為や迷惑行

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

メールアドレスから作成される匿名化された ( ハッシュ とも呼ばれる) 文字列は 訪問者が?Gravatar? サービスを使用中かどうか確認するため同サービスに提供されることがありま同サービスのプライバシーポリシーを確認する場合は こちらをクリックしてください 利用目的について 荒し対

Microsoft PowerPoint - 参考資料2

<4D F736F F D F8D9197A78FEE95F18A778CA48B868F8A8A778F B B4B92F65F89FC92E888C42E646F6378>

する 研究実施施設の環境 ( プライバシーの保護状態 ) について記載する < 実施方法 > どのような手順で研究を実施するのかを具体的に記載する アンケート等を用いる場合は 事前にそれらに要する時間を測定し 調査による患者への負担の度合いがわかるように記載する 調査手順で担当が複数名いる場合には

が実現することにより 利用希望者は認証連携でひもづけられた無料 Wi-Fi スポットについて複数回の利用登録手続が不要となり 利用者の負担軽減と利便性の向上が図られる 出典 : ICT 懇談会幹事会 ( 第 4 回 )( 平成 27(2015) 年 4 月 24 日 ) 2. 現状 日本政府観光局

Microsoft PowerPoint - ㇹㅞㅼㅋ㇨ㅓㅫ㇮Week2017ã••è¬łæ¼flè³⁄挎

au WALLETクレジットカード特約

CPD申請案内171208

modere.co.jpをご利用いただきありがとうございます 当社では オンライン利用時におけるお客様のプライバシーの重要性を理解しております お客様のプライバシーを保護するための取り組みとして 当社では当プライバシーポリシー ( 以下 当ポリシー ) を採用しております なお 当ポリシー内で使われ

一目でわかる「電気通信事業における個人情報保護指針」ハンドブック

料 情報の提供に関する記録 を作成する方法 ( 作成する時期 記録の媒体 作成する研究者等の氏名 別に作成する書類による代用の有無等 ) 及び保管する方法 ( 場所 第 12 の1⑴の解説 5に規定する提供元の機関における義務 8 個人情報等の取扱い ( 匿名化する場合にはその方法等を含む ) 9

<4D F736F F D208CC2906C8FEE95F182CC8EE688B582C982C282A282C E646F6378>

PowerPoint プレゼンテーション

個人情報保護方針の例

先行的評価の対象とするユースケース 整理中. 災害対応に関するユースケース. 健康に関するユースケース. 移動に関するユースケース. 教育に関するユースケース. 小売 物流に関するユースケース 6. 製造 ( 提供した製品の保守を含む ) に関するユースケース 7. 農業に関するユースケース 8.

Microsoft Word - sidouan2.doc

agenewsプライバシーポリシー_0628_テキスト形式

Microsoft Word - TechStarsプライバシーポリシー.docx

イ -3 ( 法令等へ抵触するおそれが高い分野の法令遵守 ) サービスの態様に応じて 抵触のおそれが高い法令 ( 業法 税法 著作権法等 ) を特に明示して遵守させること イ -4 ( 公序良俗違反行為の禁止 ) 公序良俗に反する行為を禁止すること イ利用規約等 利用規約 / 契約書 イ -5 (

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

1

計画体系指す都市像互いに手を携え 心豊かにつながる共生のまち目未来の札幌の姿1.1 札幌市 ICT 活用戦略の策定 総合計画個別計画産ビジョン編 戦略編 アクションプラン 2015 (H27~H31) まちづくり戦略ビジョン 計画期間 :H25~H34 10 年間のまちづくりの指針 まちづくり戦略ビ

< F2D8EE888F882AB C8CC2906C>

自治会では どのように 取り扱ったらいいの ですか? 自治会における情報の取り扱い 個人情報保護法では 持っている情報を適正に扱うことを規定しています 自治会が会員の氏名や住所 電話番号などの個人情報を持つことは 活動する上で不可欠です これからは 自治会においても大切な情報を守るため 正しい管理に

規制の事前評価の実施に関するガイドライン(素案)

1 介護 福祉施設で主に取り扱う対象者の病名や障害を含む身体状況 家族構成 資産状況 ( 銀行預金残高を含む ) 緊急連絡先等 の個人情報 一般論として 対象者の病名や障害を含む身体状況は 医師により診断された病名や障害であると考えられるため 改正個人情報保護法第 2 条第 3 項に定 める 病歴

都市サービスの高度化アクションプラン 年には 4000 万人と想定される訪日外国人の方が 入国時から滞在 宿泊 買い物 観光 出国まで ストレスなく快適に過ごすことが可能となる ICT 基盤を整備することが重要 また東京大会以降の日本のレガシーとして実現を目指す 1 枚あれば電車 バス

( 常任本部会議の設置等 ) 第 9 条本部に常任本部会議を設置する 2 常任本部会議は 委員長 副委員長及び委員で組織する 3 委員長は 第 11 条第 1 項に規定する最高情報統括責任者をもって充てる 4 委員長は 常任本部会議の事務を総理する 5 副委員長は ICTに関する事務を分掌するプロジ

Microsoft PowerPoint - マスタ情報の登録_StartupBinding_ver7.0.ppt [互換モード]

取扱いに特に配慮を要するものとして政令第 2 条で定める記述等が含まれる個人情報をいう (4) 個人情報データベース等 とは 個人情報を含む情報の集合物であって 次のいずれかに該当するもの ( 利用方法からみて個人の権利利益を害するおそれが少ないものとして政令第 3 条第 1 項で定めるものを除く

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

Transcription:

新たなデータ流通取引に関する 検討事例集 ver2.0 概要 平成 30 年 8 月

データ流通促進ワーキンググループ について IoT 推進コンソーシアム 総務省及び経済産業省では 分野 産業の壁を超えてデータに関する取引を活性化させることを目的として データ流通促進ワーキンググループ を平成 28 年 1 月に設置し 事業者間でのデータ取引契約の際に課題となる事象についてユースケースに基づき議論 ( 平成 28 年度は20 件 平成 29 年度は5 件のユースケースについて審議 ) 事業者から相談が出ているもの 事業者 ユースケースベースで議論 データ流通促進 WG 主な相談の観点 1. 契約に関する検討事項 BtoBビジネスを展開する上で 遵守すべき法令など 2. 流通するデータの扱いに関する検討事項 データの種類 ( 個人情報やプライバシー情報を含むか 否か ) に応じた対応方法 利用目的 ( 公共性の高い利活用 ビジネス性の高い利 活用など ) に応じた対応方法 第三者提供の有無に応じた対応方法 など 技術的観点 制度的観点 社会受容性の観点等から助言 本 WG 委員 区分氏名 ( 順不同 敬称略 ) 所属 座長森川博之東京大学大学院工学系研究科 委員 板倉 陽一郎 ひかり総合法律事務所 草野 隆史 株式会社ブレインパッド 佐藤 史章 デロイトトーマツベンチャーサポート株式会社 宍戸 常寿 東京大学大学院法学政治学研究科 柴崎 亮介 東京大学空間情報科学研究センター 寺田 眞治 慶応義塾大学 SFC 研究所 中崎 尚 アンダーソン 毛利 友常法律事務所 林 いづみ 桜坂法律事務所 村上 陽亮 株式会社 KDDI 総合研究所 事務局 経済産業省商務情報政策局情報経済課 総務省総合通信基盤局電気通信事業部消費者行政第二課 ( 一般財団法人日本情報経済社会推進協会 ) 平成 29 年 12 月 7 日に公開形式で実施した様子

新たなデータ流通取引に関する検討事例集 ver2.0 について 経緯 データ流通促進ワーキンググループ では データ流通を伴うBtoBビジネスを検討している事業者から寄せられた相談事項に対して 本 WG 委員より 技術的観点 制度的観点 社会受容性の観点等から その解決に向けた助言等をすることで 事業化を後押し 相談があった当該事業者のみならず他の事業者も後押しするために 本 WGで助言があった内容等を整理し 平成 29 年 3 月に 新たなデータ流通取引に関する検討事例集 ver1.0 として公開 今回 平成 29 年度に追加された5 件を加えて 新たなデータ流通取引に関する検討事例集 ver2.0 として改訂 データ流通を伴うBtoBビジネスを検討している事業者が 本事例集を参照することで 検討すべき事項や解決の参考に資するものとなることを期待 主な構成 (1) 個別事例の検討結果本 WGで平成 28 年 1 月から平成 30 年 3 月までに扱った25 件の個別事例について 概要とWG 委員からの助言内容等を記載 なお 各社の事業に係るものなので 事業が特定されうる内容 ( 社名 サービス名 サービス内容の詳細等 ) は特定できないように整理 ( 本 WGは原則非公開 ) (2) 取引事例に関する共通意見の整理 (1) で取り扱ったBtoB(BtoBtoC 含む ) 取引に関する事例のうち 特にデータ取得 加工 提供者が取引事例に共通して参照可能な項目について記載 具体的には データの利用目的 データの種類 データの利用範囲 等の観点から データの流通サイクル ( 取得時 加工 蓄積時 提供 二 次利用時 ) に沿って意見を整理 3

個別事例の検討結果 (1) 本 WG で取り扱った 25 件の個別事例について 概要と相談内容そして WG 委員からの助言内容等を記載 分類 No ユースケース扱うデータ相談内容 ( 一部 ) 備考 1-01 気象データ等の活用 気象データ 予測データなど 予測データを活用したことにより不利益を被った場合の紛争回 避の留意点 1-02 商用車の走行履歴データの活用走行履歴データ 分析データなど走行履歴データから分析データを生成する場合の留意点 1-03 工場機器稼働データの活用機器の稼動データ 分析データなどセンサーから取得した機器の稼働データの利用権について 1-04 駐車場稼働データの活用駐車場の稼動データ 分析データなど車番の取り扱いに関する留意点 1-05 オフィス環境 従業員データ等の活用 オフィス環境データ 従業員行動データなど 従業員からの同意取得に関する留意点 ver2.0 BtoB (Bto BtoC 含む ) モデルにおけるデータ利用の相談 1-06 MAC アドレスを利用した来店客の行動分析 スマートフォンのMACアドレスなど 来訪者に対して配慮すべき留意点 ver2.0 1-07 地域住民データの活用住民データ 匿名 / 統計データなど自治体が地域住民から同意取得を行う場合の留意点 1-08 介護システムデータの活用介護データ 分析データなど要介護者からのデータ提供に関する同意の有効性について 1-09 投稿写真データの流通 写真データ 寄附履歴など データの取り扱いにおける配慮事項について ver2.0 1-10 位置情報サービスで取得する移動データの活用 加工済移動データなど 民間企業 研究機関等の信頼性を担保する方法 1-11 従業員の健康データの活用従業員の健康診断データなど要配慮個人情報として扱うべきデータ項目 1-12 電子レシート化した購買データの活用 アプリ利用者の購買データなど個人情報保護法第 15 条第 1 項の定め ( 利用目的の特定 ) 1-13 宿泊予約データの活用 観光客の宿泊データなど 宿泊予約サービス事業者からデータ提供を受ける上で どのよ うな権利処理の必要があるか 1-14 オフィス内行動データの活用 従業員のデータ オフィスの環境データ など 企業活動 会社内で発生したオフィス内行動データの権利帰属について 1-15 店舗内取得データの活用店舗内の行動データなど店舗内設置カメラから取得した画像の利活用について 1-16 電子サインデータの共用 電子サインデータなど 電子サインデータをクラウドで一括管理する場合の留意点 ver2.0 4

個別事例の検討結果 (2) 本 WG で取り扱った 25 件の個別事例について 概要と相談内容そして WG 委員からの助言内容等を記載 分類 No ユースケース扱うデータ相談内容 ( 一部 ) 備考 2-01 観光客の属性情データを活用した的確なレコメンデーションの提供 観光客の属性データなど プラットフォーム運営事業者と各種サービス事業者との属性情報のやりとりに関する留意点 データ市場モデルにおけるデータ活用の相談 2-02 公共空間から取得されるセンシングデータの活用カメラ映像 人流データなど公共空間にセンサーを設置する場合の留意点 2-03 情報流通交換市場を介したデータ流通の促進 各種登録データ ( データの提供 条件 購入条件など ) 2-04 データカタログを通じた取引の仲介 分析サービスの提供 登録データ 購入データなど データ提供事業者 及び提供されるデータの信頼性を担保する方法について データの権利関係の整理について 2-05 カメラ映像流通プラットフォームによるデータ流通加工データ 分析データなど特徴量情報 ( 識別符号 ) の保存の是非について 2-06 おもてなしプラットフォームの流通モデル構築観光客の属性データなどローカルプラットフォーム増加に伴う課題について 2-07 センシングデータ流通市場の構築メタデータなど生データの内容に起因する法的リスクについて 2-08 介護データの流通介護状況など要介護者及び介護士の個人情報の取り扱いについて 2-09 自治体におけるICT 活用の取組み 人流データ サービス利用履歴 など 事前告知 通知時に関する留意点 ver2.0 5

平成 29 年度された 5 件の詳細について 1 < 検討事例 1-05> オフィス環境 従業員データ等の活用 < 検討事例 1-06>MAC アドレスを活用した来店客の行動分析 職場環境の改善を目的として オフィス環境データと従業員行動データのデータ分析を行うモデル 店舗に設置した Wi-Fi 受信端末により来店客の MAC アドレスを取得 店舗内での当該来店客の行動を分析 分析結果をマーケティング活用したい店舗運営事業者に対し 統計データとして提供するモデル 事業者 A オフィス環境データと従業員行動データの分析を本 WG 相談者に委託 従業員から行動データ提供に関する同意を取得し 収集した行動データを本 WG 相談者に提供センサーデータ取得事業者 事業者 A のオフィスに設置されたセンサーから オフィス環境データを取得する 取得したオフィス環境データを本 WG 相談者に提供する本 WG 相談者 収集したオフィス環境データ及び従業員行動データを基に 分析を行う 本 WG での審議 データ分析事業者の法的リスクの対応策として 1. 従業員からの同意取得について 2. 海外事業者へのサービス提供について 店舗運営事業者 ( データ利用事業者 ) マーケティング等に利用する 収集した来店客場者の行動データを基に 分析を行う 来店履歴データは最終来店時から一定期間保持することを想定している (6 か月間など ) 本 WG での審議来訪者からの事前同意なしで MAC アドレスを取得 利用する際に来訪者に対して配慮すべき事項として 1. 取得するデータは個人情報に該当するか 2. 保有個人データの取り扱い ( 保持期間 ) について 3. 来場者への事前告知 / 通知時の配慮すべき点について 4. オプトアウトの方法について 6

平成 29 年度された 5 件の詳細について 2 < 検討事例 1-09> 投稿写真データの流通 < 検討事例 1-16> 電子サインデータの共用 写真投稿アプリを通して 観光客が任意の団体等へ寄付を行える仕組みを設け 地域活性化に貢献する また 観光客が写真投稿アプリに投稿した写真データをもとに 観光客の興味の傾向等を分析し 第三者へ提供するモデル 個人の電子サインデータを一元管理し 電子サインデータの照合データベースとして金融機関等の電子サイン認証が発生する事業者に提供するモデル 本 WG 相談者 観光客が写真投稿アプリへ投稿した写真データ等をもとに アプリ利用者の趣味の傾向等を分析する データ利用事業者から分析のもととなる写真データの提供を要望された場合 データ利用事業者へ当該写真データを提供する データ利用事業者 本 WG 相談者から提供を受けた写真データの分析結果や写真データをもとに 観光振興等の施策を実施する 本 WG 相談者 利用者が事前登録した電子サインデータを管理する サービス導入企業より送信された電子サインデータと 事前登録された電子サインデータの複合 照合を行う サービス導入企業 電子サインデータを本 WG 相談者へ送信し 照合依頼を行う 本 WG 相談者から回答を受けた照合結果を確認する 本 WGでの審議 1. データ取扱いにおける配慮事項について 2. ビジネスモデルについて 1 インセンティブについて 2 寄附行為について 3 肖像権及び著作権について 4 写真データの有償販売について 本 WG での審議 1. 利用者の電子サインデータをクラウドで一括管理する場合における配慮事項 2. 電子サインデータの越境移転について 7

平成 29 年度された 5 件の詳細について 3 < 検討事例 2-09> 自治体における ICT 活用の取り組み 公共空間に設置したセンサー等から取得した利用者の人流情報及び各サービス提供事業者が取得したサービス利用者の情報をコンソーシアムが運営するプラットフォームにて収集 コンソーシアム加盟事業者全体で共有するモデル サービス提供事業者 取得したデータをサービス提供に利用する また コンソーシアム及び加盟事業者と共同利用するコンソーシアム 加盟事業者からのデータを集約し 共同利用を行う 収集したデータを分析し 分析結果を提供するデータ利用事業者 コンソーシアムから提供されるデータ及び分析結果を基に サービス開発等を行う本 WG 相談者 コンソーシアムから提供された分析結果等を基に 災害対策を検討する 本 WG での審議 民間推進体制等のリスク対策として 1. 事前通知等について 2. 同意取得及び契約等について 8