Adobe ColdFusion 2016 ライセンスの考え方 2016.9. アドビ ソフトウェア事業部 ColdFusion ビジネスユニット
目次 1. エディション ライセンスの種類 2. ライセンスの数え方 3. メーカーサポート 4. ColdFusion 11 へのダウングレード 5. アップグレードにおけるライセンスの注意点 6. ColdFusion on AWS について 2
1. エディション ライセンスの種類 有償ライセンス エンタープライズエディション スタンダードエディション 提供は商用版とエデュケーション版 ( 教育機関向け ) の 2 種類です 政府 関連団体や官公庁がエンドユーザの場合は商用版を適用します エデュケーション版の対象範囲詳細についてはメーカーサイトでご確認ください - 教育機関向け購入対象チェックページ - https://helpx.adobe.com/jp/x-productkb/policy-pricing/cq081918191.html 無償ライセンス 商用利用不可 体験版 ( トライアルエディション ) エンタープライズエディションの機能を全て搭載 機能や接続に制限はありませんが 期間制限があります インストールから 30 日後 自動的にデベロッパー版に変わります デベロッパーエディション ( 開発版エディション ) 開発目的での利用専用の無償ライセンス 利用できる期間に制限はありませんが 接続可能な IP アドレスの数が 2 つに制限されています その他にも幾つか機能制限があります 詳細は下記サイトをご覧ください http://cfassociates.samuraiz.co.jp/index.cfm/faq/cftech/about-coldfusion-developer-edition/ 3
2. ライセンスの数え方 1 環境の定義 ColdFusion 2016 はコア (Core) ライセンスのサーバー製品です ライセンスについての考え方は製品のバージョンごとに発行される EULA( 製品使用許諾 ) で定義されます ColdFusion 2016 の EULA http://wwwimages.adobe.com/content/dam/acom/en/legal/licenses-terms/pdf/coldfusion-2016.pdf ColdFusion 2016 では以下の 2 種類の環境が定義されています 1 物理環境の場合 ( 仮想化環境ではない場合 ) 物理マシンごとの総コア数に対してライセンスを購入 2 仮想化環境およびクラウド環境の場合 VM インスタンス数と インスタンスに割り当てたコアの数でライセンスを購入 詳細は次ページの 2 一覧表 をご覧ください 4
2. ライセンスの数え方 2 一覧表 物理環境の場合 ( 仮想化環境ではない場合 ) 仮想化環境およびクラウド環境の場合 Ent 各物理マシンの総コア数に対してライセンスを購入します 1 台の物理マシンにつき 8コア につき1ライセンスが必要です 物理マシン1 台につき必ず1ライセンスが必要です ( 例 :4コアのサーバが2 台ある場合 2 台を合わせた場合の総コア数は8コアですが サーバ1 台につき1ライセンスが必要であるため この場合は合計 2ライセンスが必要となります ) VMインスタンス ( ゲストOS) と それに割り当てられたコアの数に対してライセンスを購入します 割り当てコア数 8 個ごとに1ライセンスが必要です なお ひとつのVMインスタンスにつき必ず1ライセンスが必要です ( 例 :4コアを割り当てたゲストOSが2 台ある場合 割り当てコア数は2 台合わせて8 個ですが ゲストOS1 台につき1ライセンスが必要であるため この場合 合計 2ライセンスが必要となります ) Std 各物理マシンの総コア数に対してライセンスを購入します 2 コア につき 1 ライセンスが必要です かつ 物理マシン 1 台に つき 1 ライセンスが必要です VMインスタンス ( ゲストOS) と それに割り当てられたコアの数に対してライセンスを購入します 割り当てコア数 2 個ごとに1ライセンスが必要です なお ひとつのVMインスタンスにつき必ず1ライセンス必要です スタンダード版では 仮想環境およびクラウド環境は メーカーサポートの対象外です 5
2. ライセンスの数え方 3 補足 スタンバイ機に対するライセンス購入の要不要 ColdFusion では 障害の際の復旧を目的としてコールド状態でスタンバイしているサーバに対しては ライセンスを購入する必要はありません ホットスタンバイの場合はライセンスの購入が必要になります スタンバイ用ライセンスの提供はありませんので 通常の新規ライセンスを購入する必要があります ColdFusion 9 ColdFusion 10 ColdFusion 11 との相違 物理環境の場合 ColdFusion 9 までは CPU ライセンスでした マルチコアの場合もコアは考慮せず 物理 CPU 数でライセンスを数えていましたが ColdFusion 10 ColdFusion 11 では マルチコアの場合はコアを考慮してライセンスを数えることになりました そして今回の ColdFusion 2016 では 完全にコアライセンスに統一されています そのほか ColdFusion 2016 ではスタンダードエディションでライセンスの数え方に変更があります ColdFusion 10 ColdFusion 11 では エンタープライズ スタンダードともに 1 ライセンスで 8 コアまでの利用が可能でしたが ColdFusion 2016 のスタンダードエディションでは 1 ライセンスで利用が可能なのは 2 コアまでとなります エンタープライズエディションには変更はありません 1 ライセンスで 8 コアまでの利用が可能です 仮想化環境およびクラウド環境の場合 ColdFusion9 ColdFusion 10 では VM インスタンス単位でライセンスを購入することができず 物理サーバ全体の総コア数に対してライセンスを購入する必要がありましたが ColdFusion 11 では VM インスタンス単位でライセンスを購入することが可能になりました この考え方は ColdFusion 2016 でも有効です 6
3. メーカーサポート 1 位置付け ColdFusion では Adobe プラチナメンテナンス & サポート という有償のメーカーサポートが提供されています Adobe プラチナメンテナンス & サポート の購入は必須ではなく任意ですが ライセンスの購入と同じタイミングでのみ購入が可能です あとから購入することができませんのでその点ご注意ください サポートの提供期間は 1 年です 複数年一括購入には対応していません またアドビ社の方針により サポート開始日やサポート期間を指定 調整することができません メーカーがライセンスを納品した日がサポート開始日となります Adobe プラチナメンテナンス & サポートの具体的な提供内容は以下の 2 つです 技術問い合わせ権利契約したサポートセンタへメールで技術問い合わせを行うことができます 最新バージョンへの無償アップグレード権利新バージョンが発売されると自動的に新バージョンのシリアルキーが配信されます Adobe プラチナメンテナンス & サポート は FLP で購入したライセンスにのみ提供されるメーカーサポートです FLP とは Form License Program の略で アドビ製品のライセンス販売プログラムのひとつです その他に TLP (Transactional Licensing Program) と CLP(Contractual Licensing Program) がありますが TLP CLP で購入した ColdFusion には Adobe プラチナメンテナンス & サポート をつけることはできません サポートが必要な場合には FLP のライセンスと Adobe プラチナメンテナンス & サポート を選択するようにしてください 7
3. メーカーサポート 2 提供期間 ColdFusion では 通常サポート (Core support) と その後提供される特別延長サポート (Extended support) の 2 種類のメーカーサポートが設定されています 期間は以下の通りです 製品名 Version 販売開始日 通常サポート終了日 特別延長サポート終了日 Adobe ColdFusion 2016 2016 年 2 月 16 日 2021 年 2 月 17 日 2022 年 2 月 17 日 Adobe ColdFusion 11.x 2014 年 4 月 29 日 2019 年 4 月 30 日 2021 年 4 月 30 日 Adobe ColdFusion 10.x 2012 年 5 月 15 日 2017 年 5 月 16 日 2019 年 5 月 16 日 Adobe ColdFusion 9.x 2009 年 10 月 5 日 2014 年 12 月 31 日 2016 年 12 月 31 日 http://www.adobe.com/support/products/enterprise/eol/eol_matrix.html#63 特別延長サポートは 最新のバージョンへユーザーがアップグレードするための猶予期間に提供されるサポート という位置づけのサポートで 通常サポートとは保守費用及び提供内容が異なります 保守費用は通常サポートより高くなります なお 特別延長サポート期間中に入ったバージョンに対しては セキュリティパッチやバグフィックスのためのパッチ HotFix 類は提供されなくなります 8
3. メーカーサポート 3 仮想化環境 仮想化環境のサポート 以下の 2 つの仮想化環境がエンタープライズエディションでのみサポートされています VMware Microsoft Virtual Server スタンダードエディションでは仮想化環境はサポートされていません これは動作保障がされていないということではなく メーカーでの動作検証自体が行われない ということです スタンダードエディションでの仮想化環境での利用を禁止するものではありません 9
4. ColdFusion 11 へのダウングレードについて ColdFusion はダウングレード利用が可能です ColdFusion 2016 を購入し ColdFusion 11 にダウングレードする申請を行うことで ColdFusion 11 を利用することができます M&S を購入した場合は ColdFusion 11 について技術問合せを行うことができます ただしダウングレードにはいくつかの注意事項があります ダウングレードは ユーザーがそのバージョンのインストーラーを持っていることが前提となっているため インストールメディア及びインストールモジュールの提供は行われません ダウングレードはアドビシステムズ社のダウングレードポリシーに基づいて行われており ポリシーでは ダウングレードが認められるのは現時点で販売しているバージョンのひとつ下のバージョンとなっています したがって ColdFusion 2016 が販売されている期間は ColdFusion 2016 を購入して ColdFusion 11 にダウングレードすることのみが可能であり それよりも古いバージョン (ColdFusion 10 や ColdFusion 9) へダウングレードすることはできません ColdFusion 2016 の販売が終了すると ColdFusion 11 へのダウングレードもできなくなります ColdFusion 2016 を購入して ColdFusion 11 にダウングレードする場合に適用される EULA( 製品使用許諾 ) は ColdFusion 2016 の EULA です ColdFusion 11 にダウングレードするライセンスであっても ColdFusion 2016 のライセンスの考え方でライセンス数を数える必要があります ダウングレード申請によって発行された ColdFusion 11 の情報 ( シリアルキーやダウングレード完了日時等 ) は LWS ( アドビのライセンス WEB サイト ) には掲載されません ダウングレード完了時にお送りする ColdFusion 11 ダウングレード申請書兼受領確認書 にのみ掲載される情報となります 10
5. ColdFusion Builder 2016 のバンドル提供 ColdFusion 2016 には ColdFusion Builder 2016 がバンドル提供されます エンタープライズエディションには ColdFusion Builder 2016 が 3 ライセンス スタンダードエディションには ColdFusion Builder 2016 が 1 ライセンス付属します ColdFusion 2016 の購入時 あわせてメーカーサポート Adobe プラチナメンテナンス & サポート を購入した場合は バンドルされている ColdFusion Builder 2016 もサポートの対象製品となり 技術問い合せが可能です もちろん ColdFusion Builder 2016 単体の提供も引き続きございます 11
6. ColdFusion on Amazon Web Services について ColdFusion のライセンスを AWS で利用することと ColdFusion on Amazon Web Services を利用することは別 ColdFusion on Amazon Web Services は AWS が提供する製品です サムライズでは取り扱いしておりません ColdFusion on Amazon Web Services は AWS のクラウドインスタンス EC2 と ColdFusion エンタープライズエディション相当のライセンス がセットになっている製品で AWS Marketplace でエンドユーザーが直接 ColdFusion on AWS を購入する形式で販売されています メールでの技術サポートが提供されていますが 日本語対応はしておらず 英語の遣り取りのみの対応となります 12
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