I. はじめに 平成 28 年度においては 社会福祉法人制度改革の対応として 1 経営組織のガバナンス 2 事業運営の透明性 3 財務規律の強化 4 地域貢献事業に取り組んでいかなければならないと考えています 社会福祉法人は社会から期待される役割を果たすため 積極的な取り組みを進めていくことが必要で

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6 児童福祉法の改正 24 年 4 月には 障害者自立支援法と児童福祉法に分かれていた障がい児 の支援体制を一元化する改正がなされ 市町村が支給決定する障がい児通所支援 と都道府県が支給決定する障がい児入所支援が創設されました 7 障害者虐待防止法の施行 24 年 10 月には 障害者虐待の防止 養

Microsoft Word - H29事業計画書

障害福祉計画資料 3 障害福祉サービスの目標 1 成果目標 柱 No. 事業 単位 2020 年度 解説 3 暮らしを支えるサービスの充実 3 1 福祉施設の入所者の地域生活への移行 目標値 年度末までに地域生活へ移行する施設入所者数 ( 移行率 ) 年度末時点の施設入所者数

Microsoft Word - H30事業計画

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

別添 事業者向け放課後等デイサービス自己評価表 及び 保護者等向け放課後等デイサービス評価表 について 放課後等デイサービスガイドライン ( 以下 ガイドライン ) は 放課後等デイサービス事業所における自己評価に活用されることを想定して作成されたものですが 各事業所で簡易に自己評価を行うことができ

計画の策定にあたって 今回策定する あま市障がい者計画及び障がい福祉計画 は 現行の 障害者基本法 に定める 障害者計画 と 現行の 障害者自立支援法 に定める 障害福祉計画 を一体のものとしてとらえ 今後の制度改正を踏まえた あま市総合計画 を上位計画とする障がいのある人に対する支援活動や障がい者

介護給付費等単位数サービスコードについてサービスコードの構成 : サービス種類 サービス種類コード : サービス種類 居宅介護重度訪問介護同行援護行動援護療養介護生活介護経過的生活介護短期入所重度包括施設入所支援経過的施設入所支援自立訓練 ( 機能訓練 ) 自立訓練 ( 生活訓練 ) 宿泊型自立訓練

児童発達支援又は放課後等デイサービス事業に係る自己評価結果公表用(あかしゆらんこクラブ)

平成18年度標準調査票

第 4 章施策の展開 1 到達目標障害のある方の自立支援の観点から 地域生活への移行や就労支援などの主要な課題に対応するため 国の基本指針 11 に示された見込量の確保に係る目標事項について 本市における障害福祉計画 ( 第 4 期 ) 期間中の実績等を踏まえ 到達目標 12 を設定します 一覧 (

那智勝浦町 障害

平成18年度標準調査票

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18 定期的にモニタリンク を行い 放課後等ディサービス計画の見直しの必要性を判断しているか 19 カ イト ラインの総則の基本活動を複数組み合わせて支援を行っているか 20 障害児相談支援事業所のサービス担当者会議にその子どもの状況に精通した最もふさわしい者が参画しているか 関係機関や保護者との連

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チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

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平成18年度標準調査票

( 横浜市解釈 ) 事業者向け放課後等デイサービス自己評価表 及び 保護者等向け放課後等デイサービス評価表 について 別添 評価表の内容を他事業所と競うことを想定したものではなく あくまで 研鑚のツールとして有効活 すること さらに質の い 援を提供していける事業所が増えていくことを期待しています

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

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1 計画策定の背景と趣旨 昭和 56(1981) 年の 完全参加 をテーマとする 国際障害者年 を契機に, 障害者福祉は大きく変化しました 国では, 平成 5(1993) 年 3 月に 障害者対策に関する新長期計画 が策定され, 同年 12 月には 障害者基本法 * が施行されました 以後も, 平成

広報誌ふれあい第23号-最終.indd

放課後等デイサービス事業所における自己評価結果 ( 公表 ) 公表 : 平成 31 年 3 月 15 日事業所名運動療育スクール jump 宇部校 環境 体制整備業務改善 1 チェック項目はいいいえ工夫している点 利用定員が指導訓練室等スペースとの関係で 適切である 2 職員の配置数は適切である 3

事業内容

第3章 指導・監査等の実施

Microsoft PowerPoint - (セット版(案トレ))(H30年度障害報酬改定の基本的な方向性について(検討チーム終了後)

指定特定相談支援事業 指定障害児相談支援事業の指定に係る Q&A 注意事項事業の実施にあたっては, 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定計画相談支援の事業の人員及び運営に関する基準 や 児童福祉法に基づく指定障害児相談支援の事業の人員及び運営に関する基準 等を必ず確認

金融円滑化に対する当金庫の取組状況 平成 27 年 11 月 13 日 高岡信用金庫

伊川谷児童デイサービスステップ 環境 体制整備 区分 1 チェック項目現状評価 ( 実施状況 工夫点等 ) 保護者の評価保護者の評価を踏まえた改善目標 内容 利用定員に応じた指導訓練室等スペースの十分な確保 利用人数が日によって変わるので利用者数に合わせて活動内容を工夫しています 2 職員の適切な配

平成 26 年度版 第三者評価結果概要版 ( 居宅介護支援 ) 基本情報 法人名 社会福祉法人多摩同胞会 事業所名 泉苑居宅介護支援センター 所在地 東京都府中市武蔵台 1 丁目 10 番 4 号 連絡先 事業者が大切にしている考え ( 事業者の理念 ビジョン 使命など )

第三者評価結果表 施設名救護施設下関梅花園 評価対象 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 評価項目 a b c Na 判断の理由 1 理念 基本方針 (1) 理念 基本方針が確立されている 1 理念が明文化されている 理念は明文化され 法人の中長期計画や事業団ホームページ上にも記 載されており その内

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

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平成22 年 11月 15日

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広島市障害者計画 2013 ー 2017 平成 25 年 3 月 広島市

事業者向け 放課後等デイサービス自己評価表 平成 30 年 9 月実施 職員数 5 名 ( 回答数 :5 名回答率 :100%) チェック項目はいどちらともいえないいいえ現状改善点 工夫している点など 環境 体制整備 1 利用定員が指導訓練室等スペースとの関係で適切であるか 2 職員の配置数は適切で

01 【北海道】

【2】平成24年度 軽食喫茶・ショップふれあい 事業計画

第2節 茨木市の現況

平成 28 年度野田市社会福祉協議会事業計画 1. 事業方針野田市社会福祉協議会では ふれあいと支えあい 福祉の心豊かなまちづくり を基本理念として 地域社会全体で問題解決に取り組み 市民が自立し安心して暮らせる心豊かな福祉社会の実現を目指しています 27 年 4 月から認知症高齢者や障がい者等の判

平成18年度標準調査票

平成 29 年度岩手県社会福祉事業団事業計画 平成 28 年度は 自立 ( 自律 ) 経営の初年度であり かつ 中長期経営基本計画 (23-32 年度 ) ( 以下 計画 という ) 後期実施計画 の初年度であることから健全で安定的な経営に向けた取り組みを行いました 平成 29 年度は 社会福祉法人

 

平成20年度春の家居宅介護支援事業所事業計画

資 料 1

第21回規制改革会議 資料1-1(その1)

ANNUAL REPORT


平成 29 年度児童発達支援センターバンビ事業計画 1. 基本方針 児童発達支援センターバンビは相模原市南区の発達障害児の療育を遂行するため 以下の基本理 念 療育基本指針に則りサービスを提供する 1) 基本理念 1 児童一人ひとりに対する丁寧な 根拠 ある療育相模原療育園の医療スタッフとの連携によ

1 広島市障害者計画の策定について

第22回規制改革会議 資料1-1

平成 31 年度 地域ケア会議開催計画 魚津市地域包括支援センター 平成 31 年 4 月

宮城県福祉サービス第三者評価のご案内(宮城県)

Microsoft Word - 02_福利厚生会260910

基本的な考え方/CSRマネジメント/マテリアリティ

自己点検・評価表

Microsoft PowerPoint - 01_居宅訪問型児童発達支援

幼児期の教育 保育の需給計画 ( 平成 28 年度実績 ) の点検 評価結果について 資料 2 1 需給計画の策定 かながわ子どもみらいプラン においては 待機児童の解消を図り 子育て家庭のニーズにあった就学前児童の教育 保育の提供体制の充実を計画的に進めるため 各年度 ( 平成 27 年度 ~ 平

PowerPoint プレゼンテーション

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

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年中児スクリーニングの事後支援 年中児スクリーニングの事後支援として 22 市町村が園巡回を実施しているが SST は 5 市町村の実施 ペアレントトレーニングは 7 市町村の実施に止まっており 事後支援を実施する市町村の拡大が課題 園巡回 : 専門職が保育所 幼稚園を巡回し 保育士等に指導 助言

Microsoft Word - 29yoryou

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

医療的ケア児について

A-2-(1)-1 利用者の自律 自立生活のための支援を行っている A-2-(1)-2 利用者の心身の状況に応じたコミュニケーション手段の確保と必要な支援を行っている A-2-(1)-3 利用者の意思を尊重する支援としての相談等を適切に行っている A-2-(1)-4 個別支援計画にもとづく日中活動と

区分 チェック項目現状評価 ( 実施状況 工夫点等 ) 保護者の評価保護者の評価を踏まえた改善目標 内容 4 児童発達支援計画又は放課後等デイサービス計画に沿った適切な支援の実施 職員研修等を行い職員間の共通理解を持ち 日常の保護者との情報交換を行い支援を進めています 計画に沿った支援が行われている

児童発達支援計画又は放課後等デイサービス計画に沿った適切な支援の実施 〇ニーズ 課題を細かく見ていき それに沿った支援内容を職員間で話し合いを実施している はい ( 人 ) どちらでもない ( 人 ) わからない ( 人 ) 引き続き 子ども達が楽しみながらスキルを付けられるよう支援を工夫していく

平成 31 年度事業計画 ( 案 ) 南界園 1. 平成 31 年度を通して重点的に取り組む事業 (1) 看取り看護の実施外部環境昨年度介護報酬改定の基本的な考え方の中で 地域包括ケアシステムの推進が挙げられた 特に医療 介護の役割分担と連携をより一層推進し 中重度の要介護者も含め 本人の希望する場

障害者自立支援法等の一部を改正する法律案の概要

サービス管理責任者研修について

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 奄美信用組合 奄美信用組合は 奄美地区における金融の円滑化への取り組みをこれまで以上に強化するとともに その取り組み姿勢をお客様にご理解していただき 借入の条件変更等に関する ご要望 ご相談に迅速

A-2-(1)-3 利用者の意思を尊重する支援としての相談等を適切に行っている A-2-(1)-4 個別支援計画にもとづく日中活動と利用支援等を行っている A-2-(1)-5 利用者の障害の状況に応じた適切な支援を行っている 評価概要 1 子どもの心身の状態 生活習慣をアセスメントで把握し自立に配慮

社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

知創の杜 2016 vol.10

(3) その他, 報告が必要と認められる事故の発生失踪等の事案が発生した場合は市町村等へ報告する なお, 虐待については, 障害者虐待の防止 障害者の養護者に対する支援等に関する法律 ( 平成 23 年法律第 79 号 ) に基づく対応を行い, 感染症及び食中毒の集団発生については, 社会福祉施設等

害者 万人 精神障害者 万人となっている 複数の障害を併せ持つ者もいるため 単純な合計にはならないものの 国民のおよそ7.4% が何らかの障害を有している 障害福祉サービスの利用者数は 国民健康保険団体連合会へ支払いを委託する自立支援給付の支払いに関するデータによれば 平成

1 子ども 子育て支援新制度がはじまります 子ども 子育て支援法 等の成立により すべての子どもと子育て家庭を総合的に支援していく 子ども 子育て支援新制度 が平成 27 年 4 月から全国的にスタートします 子ども 子育て支援新制度 では 幼稚園や保育所 地域の子育て支援の充実を図るとともに 認定

Microsoft Word - 01表紙・目次.doc

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ

利用者満足の向上センターのチラシの配布など センターのPRのために具体的な取り組みを行っている 苦情対応体制を整備している 特記事項 名刺 サービス情報誌 広報での PR イベントでのパネル設置など実施 相談の際のプライバシーの確保を図っている 公平性 中立性の確保 業務改善への取り組み 相談室の整

とする ( 第 1 条 ) 障害者及び障害児が日常生活又は社会生活を営むための支援は 相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を実現するため 総合的かつ計画的に行わなければならない ( 第 1 条の 2) としています この基本的理念は 障がいのある人が地域社会で自立した日常生活や社会生活を営

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Microsoft Word - おおた障がい施策推進プラン(H30~32年度)

平成23年度の具体的な行動計画(アクションプラン)策定調書

障害者虐待の防止と対応

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重点番号 1: 保育所等の児童福祉施設に係る 従うべき基準 等の見直し ( 神奈川県 ) 児童発達支援センターにおける食事提供方法について ( 施設内調理以外による提供方法への緩和 ) 1 提案の概要児童福祉施設のうち 保育所における児童への食事の提供については 一定の条件が整えば 満 3 歳以上の

内部統制ガイドラインについて 資料

Transcription:

平成 28 年度事業計画書 平成 28 年 4 月 1 日 ~ 平成 29 年 3 月 31 日 社会福祉法人宰府福祉会

I. はじめに 平成 28 年度においては 社会福祉法人制度改革の対応として 1 経営組織のガバナンス 2 事業運営の透明性 3 財務規律の強化 4 地域貢献事業に取り組んでいかなければならないと考えています 社会福祉法人は社会から期待される役割を果たすため 積極的な取り組みを進めていくことが必要です なかでも 法人経営の透明性の向上として 財務諸表や現況報告書などを開示し社会福祉法人への理解を浸透させていくことが求められています これらのことを踏まえて当法人では 平成 27 年度より中期経営計画 (27 年度 ~29 年度 ) を 2 年目とし 基本理念に基づく 3 年後のビジョンである 利用者の質の高いサービス提供と障がい児 者の地域生活ニーズの充足 を実現するために 法人としての課題でもある職員研修や人材育成等に力点を置き 組織の活性化及び業務の改善 効率化に努めていきます また 具体的な経営 事業課題等には BSC( バランススコア カード ) の活用による活動計画の作成と PDCA サイクルの実施に取り組み 各施設 事業所との連携強化と法人本部事務局体制の強化を以下の経営方針に沿って進めてまいります 経営方針 1. 人材育成の推進 1 グループスーパービジョン体制の構築と計画による実施 2 OJT 体制及び計画による実施 3 各種研修会及び事業所間の交換研修の実施 2. 利用者ニーズの把握とサービス内容の充実 1 アンケート ヒヤリング等の実施 2 サービス内容の整理 見直し 3 新たに必要なサービスと取り組み等 3. サービス提供プロセスの充実 1 効果的な事業計画の策定 2 BSC 活動計画の策定と実践 3 PDCA サイクルの実施 基本理念 1. 人権尊重とサービス提供 2. 自立と共生 3. 利用者主体と地域福祉 4. 感謝と奉仕と努力向上 5. 健全経営 事業経営 1. 第 1 種社会福祉事業 1 障害者支援施設宰府園の設置経営 2. 第 2 種社会福祉事業 1 障害福祉サービス事業の経営 ( 宰府園 ) 2 障害福祉サービス事業の経営 ( 障害者生活支援センターにじ ) 3 障害福祉サービス事業の経営 ( 寺内ホームアンダンテ ) 春日ホーム 4 相談支援事業の経営 ( 障害児等療育支援事業 ) 5 相談支援事業の経営 ( やまもも すみれ園相談支援センター ) 6 障害福祉サービス事業の経営 ( 障害福祉サービス事業所やまもも ) 7 障害福祉サービス事業の経営 ( 障害者就労支援センターゆり工房 ) 8 障害児通所支援事業の経営 ( 児童発達支援センターすみれ園 ) 9 障害福祉サービス事業の経営 ( グループホームやまもも ) 10 放課後等デイサービス事業の経営 ( 児童発達支援センターすみれ園 ) 11 保育所等訪問支援事業の経営 ( 児童発達支援センターすみれ園 ) 3. 公益事業 1 就労支援事業 ( さぽーと春日 ) 4. 受託事業 1 特別支援学校放課後等支援事業 2 那珂川町療育事業

II. 法人本部 法人経営方針に基づいて進めていきます 1. 理事会 評議員会 監事監査 第三者委員会の適正な運営に努めます 2. 経営会議 施設長会の運営に努めます 3. 制度改正に伴う経営システムの整備に努めます 1 経営組織のガバナンスの強化 2 事業運営の透明性 3 財務規律の強化 4 地域貢献事業の推進 4. コンプライアンス体制の推進に努めます 5. 事業経営の強化に努めます 1 職員目標管理の推進 2 BSC( バランススコア カード ) 活動計画の実施 3 PDCAサイクルの実施 4 中期経営計画の実施状況評価 5 事業計画および予算執行の推進管理 6 安全衛生委員会の推進活動等 6. 各種委員会 事業別部会の運営と法人の事業経営推進に努めます 1 広報委員会 : 法人の事業経営等の 見える化 見せる化 を行います 法人広報誌 ( わかたけ ) の発行 法人ホームページの更新 各施設 事業所ホームページの充実 パンフレット ビデオの作成等の充実 法人の情報公開及び地域等とのコミュニケーション促進に努めます 2 リスクマネージメント委員会 : 法人全体のリスクマネージメントの推進と統括の役割を担います 支援 介護事故 車両事故 災害 感染症等のリスク対策に努めます 3 サービス向上委員会 : サービス提供プロセスの点検及び改善に努めます 利用者ニーズの把握やサービス内容の見直しを行うとともにアンケート調査等を実施し 意見等の分析に基づくサービスの内容 提供のあり方などを検討して サービスの質の向上を図ります 4 権利擁護委員会 : 障害者差別解消法等の推進に取り組みます 法人の倫理綱領 行動規範の定着を図り 職員の人権倫理意識向上 虐待防止 苦情解決等の対応を図ります 5 研修委員会 : 人材育成の強化を図ります 法人全体の研修計画における法人職員研修 役職者研修 中堅職員 新人職員研修の充実に努めます また 職場研修 (OJT) やスーパービジョン体制の構築を図り 職員の資質向上を強化に努めます 6 生産 販売活動事業部会 : 法人内の生産活動や販売活動について 協力連携のあり方やその事業推進を図り 活性化に努めます 7 地域生活支援事業部会 : 法人内の各種サービスの有機的連携を図り 障がい児 者の地域生活支援事業の相談事業 在宅サービス 就労生活支援などの事業推進に取り組みます 7. 1 児童発達支援センターすみれ園の建替え基本構想 ( 案 ) に取り組みます 2 那珂川町療育事業にじいろキッズの受託運営の充実に努めます 8. 法人本部事務局 1 法人制度改正に伴う経営システムの整備を進めていきます 2 法人全体の事業経営及び各事業所の事業計画 予算の管理に努めます 3 各種委員会 事業別部会の運営管理に努めます 4 事務部連絡会議 : 法人本部事務局及び各施設 事業所の事務担当者で事務 会計処理等について検討 情報交換を行い 適正化を図ります 9. 平成 28 年度法人経営等月別実施予定表

III. 各拠点の事業計画 施設名 障害者支援施設宰府園 居住支援 施設入所支援 45 名短期入所 5 名 60 名 日中活動支援 就労継続支援 B 型 14 名 就労移行支援 居宅介護 訪問介護 同行援護 ガイドヘルパー ----- 1 多様なサービスの提供ができる総合施設としての機能の充実を図り 地域福祉 の拠点の役割に努めます 2 利用者の生活のQOLの向上とエンパワメントを支援します 3 支援体制の充実と職員の資質向上に努めます 1 利用者のニーズの把握を行いサービスの質の向上に努めます 2 OJTやスーパービジョンの充実に努め 職員の専門性を高めます 重点目標 3 支援マニュアル等を見直し リスク管理を徹底します 4 利用率等の向上を図ります 5 ボランティアの受け入れ促進を図ります 施設名 障害福祉サービス事業所やまもも グループホームやまもも 居住支援 寺内ホームアンダンテ グループホームやまもも短期入所 2 名 28 名 日中活動支援 就労継続支援 B 型 日中一時支援 2 名 相談支援 やまもも すみれ園相談支援センター ( 特定相談 障害児相談 ) ----- 1 利用者が喜んで利用したいと言える活動の充実に努めます 2 利用者が作業や生活面の出来ることを増やし 楽しい日常生活を送れるよう支援します 3 職員の資質向上と支援の充実を図ります 1 利用者ニーズに基づく活動内容の充実 2 スーパービジョン実施内容の充実とOJTの指導研修の向上 重点目標 3 各業務マニュアルの充実と活用 4 コスト意識の向上 5 地域行事への参加

施設名 児童発達支援センターすみれ園 児童発達支援 30 名 障がい児通所支援 保育所等訪問支援 ----- 放課後等デイサービスたんぽぽ 5 名 放課後等デイサービスみつばち 福岡県障害児等療育支援事業 ----- 受託事業 特別支援学校放課後等支援事業 那珂川町療育事業にじいろキッズ ----- 1 各事業所職員間の報告 連絡 相談を高め地域福祉に努めていきます 2 センター内保護者支援にとどまらず 地域の中核的役割を果たす児童施設とし て学習会や語ろう会の定例化を図り地域貢献に努めます 3 各事業所の児童発達支援管理責任者業務の徹底と指導 研修を確実に実施しま す 1 利用児の状況 家族状況等を密に連絡しあいながら チーム力を生かしより 良い療育支援の向上に努めます 2 地域の親同士が知り合い 苦悩を語り共有共感しながら 元気に子育てができ 重点目標 るように学習会や語ろう会をそれぞれの視点に沿って実施する 3 児童発達支援管理責任者の役割を常に見直し スーパービジョンの充実に努め ます 4 各事業所全職員の質を図る為 テーマ研修に取り組みます 5 各職員の目指す目標を鑑みながらメンタルケアにも努めていきます 施設名 障害者就労支援センターゆり工房 居住支援 寺内ホームアンダンテ春日ホーム 4 名 日中活動支援 就労継続支援 B 型 23 名就労移行支援 日中一時支援 3 名 公益事業 就労支援事業 ( さぽーと春日 ) ----- 1 人権擁護と虐待防止の意識を高め 利用者のニーズを汲み取った質の高いサー ビスの提供に努めます 2 地域に信頼される施設として 共生社会の実現と社会貢献に向けた取組を積極的に遂行します 3 職員一人ひとりの高い倫理観と支援技術の向上に取組みます 4 各種事業との連携と経営の安定化に取り組みます 1 利用者一人ひとりのニーズや要望を把握し 満足できるサービスの提供に努め ます 2 就労支援機能の強化に努めます 重点目標 3 地域福祉の拠点施設としての機能の推進と社会貢献に努めます 4 職員の専門性を高めるため日常業務を通じたOJTなどによる支援スキルの 向上と併せてメンタルヘルスの面にも取り組みます 5 経営的な視点に立った利用率向上とコスト意識を持って事業経営に取り組み ます

施設名 障害者生活支援センターにじ 日中活動支援 14 名自立訓練 1 人権擁護と虐待防止の為 職員一人ひとりの人権意識を高めます 2 利用者 ご家族のニーズの充足の為 質の高いサービス提供に努めます 3 利用者のQOLの向上の為 他事業所等との連携を深めます 1 個別支援計画書に基づく適切な支援を実施します 2 業務全般の基本マニュアルの見直しを行い 業務の標準化を図ります 重点目標 3 職員それぞれが課題と目標を明確にし 支援スキルの向上に努めます 4 利用率の向上とコスト削減に努めます 5 福祉の人材育成に努めます